fc2ブログ
HOME
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 2023年のプロ野球が開幕しました。

 エスコンフィールドHOKKAIDOのこけら落とし(もちろんオープン戦は行われていますが)も兼ねた、パシフィックリーグ公式戦・ペナントレース開幕戦が3月30日に行われたのです。

[3月30日・パリーグ開幕戦・エスコンフィールド]
楽天3-1日本ハム

 楽天は5回表・6回表のアーチ攻勢で3点を奪い、先発の田中将大投手が5と2/3イニングを1失点で抑え、リリーフ陣も踏ん張って、開幕戦を制しました。
 田中投手のバランスの良いピッチングが印象的でした。

 それにしてもエスコンフィールドは素晴らしい野球場に観えます。
 開閉式屋根付き球場でありながら我が国初の天然芝、外野からの採光の為に一面がガラス張り、直線の外野フェンスライン等々、細部のデザインも含めて「斬新」そのものの野球場となっているのです。
 加えて、野球が行われない日も365日開場し、売店・食堂・スポーツ施設・ホテル・温泉等の施設が利用可能と報じられていますから、「日本独特のボールパーク」と言っても良いでしょう。
 何より、その明るさが新しい・・・。

 かつて、札幌ドームが開場した時にも、新しいボールパークであるという印象を受けましたが、エスコンフィールドはさらに先進的なのでしょう。

 早く行ってみたいものです。
スポンサーサイト



 WBC2023の侍ジャパンの試合を観戦している2歳女児。

 「つぎ おおたにしゃん?」とお母さんに尋ねます。
 お母さんが「次くるよ」と答えると、女児はとても嬉しそうです。

 ところが、ここで相手のオーストラリアチームは大谷翔平選手を申告敬遠したのです。
 大谷選手は打席に入ることも無く1塁に向かいました。

 「○○(自分の名前です) おおたにしゃん 見たかったなあ」と女児は本当に残念そうに呟きます。もう一度「○○ おおたにしゃん 見たかったなあ」と繰り返しました。泣き出しそうな表情です。

 3月27日午後5時45分頃、TBSテレビの情報番組Nスタに紹介された映像でした。
 SNS(インスタグラム)にアップされた記事とのことですが、大谷翔平選手の大ファンの女児の表情・仕草の可愛いことと言ったら・・・。
 彼女は、大谷選手の打席、バットを振るところが特に気に入っているのだそうです。
 この打席では、そのシーンを見ることが出来ず、本当に残念だったのでしょう。

 WBC2023決勝で優勝を決め、優勝トロフィーを左脇に抱えて笑っている大谷選手の画像を見て、彼女はウォーターボックスのようなものを右脇に抱えて微笑んでいる画像も流されました。
 大谷選手の画像を見て、同じように抱えた様子は喜びに溢れていました。

 ○○ちゃんは2歳児とはいえ、大谷選手のプレーの素晴らしさ、高いパフォーマンスを把握しているであろうと思います。お子様の感性はとても敏感かつ正確なのでしょう。

 この大会で大谷選手は、事あるごとに「若い人達が私達のプレーを観て野球に対する情熱を燃やして欲しい」という趣旨の発言をしていますが、この女児の観戦振り?を観ると、その効果は十分に上がっていると感じます。
 
 この2歳女児は、とても若い「大谷翔平サポーター」のひとりでしょう。
 しかし、日本中いや世界中には、もっと若いファンが居るかもしれません。
 第95回記念選抜高校野球大会は3月29日、準々決勝4試合が行われました。
 降雨の影響で難しいスケジュールとなった大会ですが、熱戦が続きました。

[3月29日・準々決勝第1試合]
山梨学園12-3作新学院

 5点前後の点の取り合いが予想された試合でしたが、3回裏、作新学院投手陣のコントロールの乱れをついて、山梨学院が一挙に7点を挙げ、試合の流れを掴みました。
 山梨学院チームは、昨秋の関東大会優勝チームとしての力を発揮して、準決勝進出を決めたのです。
 山田洸二監督(53歳)は、2009年の春の甲子園大会において長崎・清峰チームを率いて全国制覇を成し遂げています。甲子園優勝監督としての今後の采配も注目されます。

[3月29日・準々決勝第2試合]
広陵9-2専大松戸

 ポイントとなったのは2回裏の攻防。専大松戸チームはエラー、そして記録に残らない拙守を重ねて広陵チームに6点を奪われ、試合の流れは一気に広陵チームに傾きました。
 当たり損ねも含めて、甲子園の舞台では難しい打球が生れるのですが、その難しい打球の処理結果により、勝敗が決まることも多いのです。
 「春の広陵」は、久し振りに準決勝に駒を進めました。

[3月29日・準々決勝第3試合]
大阪桐蔭6-1東海大菅生

 ポイントとなったのは、3回裏大阪桐蔭チームの2つの送りパント。
 ひとつ目の送りバントは、東海大菅生内野陣がファウルになると観て見送りましたがボールは切れずヒット、ノーアウト満塁になりました。
 ふたつ目の送りバントは完全にファウルになる球質でしたが、東海大菅生チームのキャッチャーが3塁線ライン寸前で取り上げ3塁に送球しフィルダースチョイスとなりました。
 2塁ランナーを3塁で刺せると観てのプレーでしたが・・・。
 この回4点を挙げ、ゲームは大阪桐蔭チームに大きく傾きました。
 エース・前田悠伍投手を中心として「堅守」を誇る2023年春の大阪桐蔭チームにとっては十分なリードでしたから、4回以降は悠々たるドライブを続けた感じがします。
 西谷浩一監督の采配も、相変わらず冷静・的確・緻密かつ力みも無いものでした。
 大阪桐蔭2023春のチームを倒すには、先制点が不可欠なのでしょう。
 春の甲子園連覇に向けて、大阪桐蔭チームが準決勝に進出しました。

[3月29日・準々決勝第4試合]
報徳学園5-4仙台育英(延長10回・タイブレーク9

 やや一方的な展開となった第1~3試合とは異なり、総力戦でした。
 1・2回に3点を奪った報徳学園チームがゲームをリードしました。
 仙台育英チームは6回表、振り逃げの間に1点を返し、その後も毎回3塁2塁にランナーを進めましたが、「あと一本」が出ず、9回2死を迎えました。
 このまま報徳学園チームが押し切るかに観えましたが、報徳学園の中堅手がよもやの落球で1点差、続く打者がタイムリーヒットを放って、ゲームは土壇場で3-3の同点となってタイブレークに突入しました。
 10回表に仙台育英チームが1点を奪って4-3とついに逆転するも、10回裏仙台育英の3塁手が一塁への送球をフィールドに叩きつけるという、こちらも信じられない様なエラーが生れて4-4の同点。続く打者がサヨナラヒットを放つという展開となって、3時間近い大熱戦が決着したのです。
 今大会は「野手がフライを落球する」というシーンが時折現出します。
 風の判断が難しい甲子園球場とはいっても、これ程多くのエラーが生れるのは珍しいことですから、何か原因があるのでしょう。
 捕れそうに見えるフライが上がっても安心できない野球というのは、日本一を争う舞台には似つかわしくないものです。

 さて、準々決勝4試合が終了しました。
 接戦が続いた3回戦までのゲームとは異なり、やや一方的な試合が多かったのは意外でした。小さなミスから大量点が生れるという、甲子園の怖さを再認識させられた準々決勝だったのかもしれません。

 休養日を挟んで3月31日に行われる準決勝の組合せは以下の通り。
・山梨学院-広陵
・大阪桐蔭-報徳学園
 
 「力量差の小さな大会」の準決勝ですから、勝敗予想は至難でしょう。
 ミスが少ない方が勝利を掴む感じもします。

 各チームが持てる力を出し切る素晴らしいゲームが期待されます。
 WBC2023における栗山監督の采配は見事でした。

 チームの目標である「世界一」を実現したのですから、文句の付けようが無いのは自明でしょう。

 強く感じられたのは、「決めたことは必ず実行し迷いが無い」ところでしょうか。

 決勝のアメリカ戦などは、戦前に栗山監督がイメージしていた通りの試合だったのでしょう。
 前半リードし、後半は投手陣の踏ん張りにより逆転を阻止する形。
 そして、ダルビッシュ有投手から大谷翔平投手にリレーして、試合を完結させるという狙い通りの展開。
 
 この投手リレーによって万一逆転を許したとしても、「全く悔いは無い」と言わんばかりの采配でした。
 選手を信じているというよりは、自ら考えたゲームプランを疑うことなく実行する「頑固」な采配であったと感じます。

 この「頑固」さは、メンバー選定の時から感じられました。
 野手は、日本球界を代表するプレーヤー→打撃各部門のタイトルホルダーを選びました。実績重視ということになります。そして走守のスペシャリストを加えたのです。
 投手は、「投球に勢い=キレ」があり、ここぞという局面で三振が取れるピッチャーを重点的に選んでいたように観えます。結果として、若い投手が多くなったのです。投球術よりも「球の力」を重視したことになります。
 ここに、ダルビッシュ有投手と大谷翔平選手・投手、ラーズ・ヌートバー選手というMLBで活躍しているプレーヤーを加えたのが、侍ジャパン2023ということになります。

 大会が始まると、試合前に決めたゲームプランを「頑固」に実践していたように感じました。
 投手が連打を浴びピンチに陥った時にも、直ぐには交替せず、マウンドに居る投手の力に任せていた場面が多かったと思います。
 次の試合、次の次の試合も考慮して、投手のローテーションを守ることに徹したのです。
 結果として「試合を壊すことが無かった」のですから、正しい采配だったことは事実が証明しています。

 栗山英樹監督が真のMVPであったと評する野球関係者も数多く居ます。

 「もうひとりのMVP」であったことは間違いないのでしょう。
 3月場所の三賞は、敢闘賞1、技能賞2でした。

 敢闘賞は、東前頭14枚目の金峰山。新入幕で11勝4敗の好成績でした。
 序盤を4勝1敗で乗り切って勢いに乗り、7勝4敗としてからの12日目以降を4連勝としたのです。
 身長192cm・体重174㎏という恵まれた体躯から「前に出る相撲」で白星を重ねました。
 10日目の高安戦、千秋楽の隆の勝戦など、パワーならば角界屈指と言われる力士を相手にしても、怯むこと無く前に出る相撲が威力を発揮しました。
 三賞受賞のインタビューにおいて、「怪我をしないように・・・」というコメントが3回ありました。投げ技で勝とうなどとは決して考えていないのかもしれません。勢い良く番付を上げてきた力士が、怪我・故障でストップし番付を落している例がとても多い現代の大相撲ですので、その点を親方から厳しく言われているのでしょう。
 鶴竜親方が、デビューした頃「投げ技で勝つようではダメだ」と厳しく指導されていたと話していたことを思い出します。

 技能賞は、東関脇・霧馬山と東小結・大栄翔。

 霧馬山は、幕内最高優勝に花を添えた受賞となりました。四つ相撲を基本としながらも、押し合いでも負けないという「自在な取口」が評価されたのでしょう。
 押し相撲に対して、従来以上に対応力を増しているところが、安定した成績の最大の要因なのです。

 大栄翔は、2度目の賜杯をほぼ掴みかけましたが、霧馬山との決定戦で惜しくも敗れました。場所を通しての「巧みな押し相撲」が評価されて技能賞を得たのでしょう。
 のどわを中心とした押し相撲ですが、的確ないなしも交えて、自らの体勢をキープしています。さらに、不利な体勢になってからも粘り強く取ることが出来るのです。押し一本の力士としては、滅多に居ないタイプでしょう。
 両肘の故障が気になりますが、この相撲を継続して行っていただきたいものです。

 西前頭5枚目・翠富士が三賞に入らなかったのは、本当に残念です。
 「千秋楽で勝てば敢闘賞」という形だったのですが、翠富士は正代に敗れてしまったのです。
 「10連勝」で受賞資格十二分であろうと思います。
 10日目を終えて、2番手力士に「星2つ」の差を付け独走していたのです。まさに「3月場所の主役」でした。
 11日目以降は4日連続三役力士との取組が組まれ4連敗しました。
 11日目から千秋楽までの5番で1勝でも挙げていれば敢闘賞だったという見方なのでしょうが、「10日目までの大活躍」が全力士中群を抜いたものだったことをもっと高く評価すべきでは無かったかと、感じます。
 三賞受賞力士の中に翠富士の名前が無いことで、10年後、20年後に2023年3月場所を振り返った時、「10日目までの主役力士」が認識されなくなる怖れもありそうです。

 三賞受賞3力士+翠富士の4力士が、3月場所の主役だったのでしょう。
 ドバイワールドカップデイ2023のG1レースのひとつ・ドバイシーマクラシックにおいて、イクイノックス(牡4歳)が圧勝しました。
 
[3月25日・ドバイシーマクラシック2023-芝2,410m・メイダン競馬場(ドバイ)]
1着 イクイノックス 2分25秒65(レコード)
2着 ウエストオーバー(イギリス) 3・1/2馬身差
3着 ザグレイ(フランス) 2・1/4馬身差
4着 モスターダフ(アイルランド) 1・1/4馬身差
5着 シャフリヤール 1馬身差

 好スタートを切ったイクイノックスは、そのまま先頭を走りました。彼にとっては珍しい「逃げ競馬」を選択したのです。
 ゆったりと、しかしスピード十分な走りでレースを引っ張りながら4角を迎えました。
 欧米強豪馬が襲い掛かってきましたが、鞍上のクリストフ・ルメール騎手が「持ったまま」の状態で、イクイノックスは後続との差を広げました。
 1時は5馬身差位まで広げたでしょう。
 そしてゴール前50m辺りでルメール騎手が振り返り、勝利を確信して、イクイノックスの鬣を撫で、スピードを落としました。
 ゴールでの差は3・1/2馬身差となっていましたが、間違いなく圧勝でした。

 イクイノックス号、父キタサンブラック、母シャトーブランシュ、母の父キングヘイロー。通算7戦5勝。主な勝ち鞍、天皇賞(秋)2022、有馬記念2022、ドバイシーマクラシック2023。2022年JRA年度代表馬。

 ドバイシーマクラシックは、ドバイワールドカップデイのG1の中でも、日本馬が強さを発揮するレースです。
 2001年ステイゴールド、2006年ハーツクライ、2014年ジェンティルドンナ、2022年シャフリヤール(今回連覇を目指しましたが惜しくも5着)に続いて、イクイノックスは5頭目の優勝馬となりました。

 クラシックディスタンス=12ハロン・約2,400mの芝コースにおいて、日本馬はとても強いのです。
 侍ジャパン2023自慢の投手陣が世界中から絶賛されています。

 特に今大会は、若手投手陣の躍動が目立ちました。
 身体能力のみならず「心の強さ」も際立っていたのです。

 大活躍の投手陣の中でも「3試合以上に登板し防御率0.00」の3投手が居ます。

① 大勢投手(23歳) 4試合に登板。4イニングを投げて1勝(メキシコ戦)1ホールド。被安打4・奪三振3・与四死球2・失点0、防御率0.00。
② 湯浅京己投手(23歳) 3試合に登板。2と2/3イニングを投げて1ホールド。被安打2・奪三振4・与四死球1・失点0、防御率0.00。
③ 伊藤大海投手(25歳) 3試合に登板。2と1/3イニングを投げて2ホールド。被安打0・奪三振3・与四死球0・失点0、防御率0.00。

 3投手は東京ドームとローンデポパークの両方で投げ、相手チームに得点を許しませんでした。素晴らしいパフォーマンスを魅せたのです。

 3投手は、相手チームを完膚なきまでに抑え込んだのではなく、例えば大勢投手は、ヒットを打たれ四球を与えたりしてピンチを迎えたのですが、最後は0点に抑えているのです。試合の雰囲気に飲まれることなく、相手打者を切って取るピッチングから、抜群の精神力を感じるのは、私だけではないでしょう。

 WBC2023の大舞台で、侍ジャパン若手投手陣は世界にその力を示しました。
 侍ジャパン2023の全投手がメジャーで通用するとも称されています。

 こうした素晴らしい投手を数多く生み出している「日本野球の育成力」が世界中から賞賛された大会でもあったのでしょう。
 千秋楽結びの一番で大栄翔を破り優勝決定戦に持ち込んだ霧馬山が、決定戦も制して、初優勝を飾りました。12勝3敗の優勝でした。

[3月26日・本割(千秋楽結びの一番)・エディオンアリーナ大阪]
霧馬山○-(突き落とし)-●大栄翔

[3月26日・優勝決定戦・エディオンアリーナ大阪]
霧馬山○-(突き落とし)-●大栄翔

 星ひとつの差で千秋楽を迎えた3月場所ですから、2敗の大栄翔の方が優位でした。
 大栄翔には優勝経験もありましたから、「心持ち」の点でも有利であろうと予想されていたのです。

 取組2番は、似た展開となりました。
 立合いから大栄翔が押し込み、東と正面の中間の土俵に詰まった霧馬山が突き落としを繰り出す形。
 本割では、大栄翔が土俵下に飛び、霧馬山は土俵内に留まりました。
 決定戦では、大栄翔が土俵下に飛び、霧馬山も足を踏み出しました。微妙なタイミングでしたから物言いが付きましたが、霧馬山の左足が大栄翔の右手の上に乗っていたこともあってか、霧馬山の勝ちとなりました。

 本割の展開から、決定戦では土俵際で大栄翔が少し慎重になるのではないか、結果として、霧馬山が持ちこたえ、相撲がいったん落ち着く展開となるのではないかと思いました。
 そして、相撲が落着けば霧馬山がやや優位かとも思いました。
 しかし大栄翔は、本割→決定戦と相撲を変えることはありませんでした。
 この大栄翔の選択が、勝敗をギリギリのものとしたのでしょう。
 おそらく、大栄翔にとって最善・最強の取口だったのです。
 今回は、相撲の神様がほんの少し霧馬山に味方したということでしょうか。

 3月場所の霧馬山は、7日目までに3敗(正代、阿武咲、琴ノ若に敗れました)を喫しました。4勝3敗で中日を迎えたのです。
 この段階では、全勝で走っていた翠富士、1敗の大栄翔らが注目を浴びていて、霧馬山が優勝に絡んで来るようには観えませんでした。
 しかし、霧馬山は中日から8連勝を成し遂げ、優勝決定戦に持ち込んで、初優勝を飾ったのです。
 この「8連勝」が、今の霧馬山の実力を示しているのでしょう。

 三役において、1月場所・11勝4敗、3月場所・12勝3敗・優勝と積み上げた霧馬山にとって、5月場所は「大関取り」の場所になります。
 「前に出る力」をさらに強化することで、大関昇進の可能性が一層高まるのでしょう。
 世界最高峰のレースのひとつ、ドバイワールドカップ2023が3月25日に行われ、ウシュバテソーロ(牡6歳)が快勝しました。
 
 世界最高峰の「競馬の祭典」のひとつ・ドバイワールドカップデイのメインレースにおける日本馬の優勝は、2011年のヴィクトワールピサ以来12年振り2度目。コースがオールウェザーからダートに変更になって以降ならば初制覇ということになります。
 日本競馬界にとっての金字塔です。

[3月25日・ドバイワールドカップ2023-2,000mダート・メイダン競馬場(ドバイ)]
1着 ウシュバテソーロ 2分03秒25
2着 アルジールス(アイルランド) 2・3/4馬身差
3着 エンブレムロード(アメリカ) 短アタマ差
4着 テーオーケインズ 3/4馬身差
5着 クラウンプライド 4馬身差

 スタートから後方に控えたウシュバテソーロは、バックストレッチ直線では最後方に居ましたが、3角手前から前方に進出。とはいえ4角でも中段でした。
 そこからウシュバテソーロの追い上げが始まったのですが、これが凄いスピードでした。
 あっという間に先頭に並びかけ、追い抜いて、その後も差を広げ、ゴール板では2着に3馬身近い差を付けていました。

 後方に居た時には、「ダート競馬でこんなに後方では届かない」と思いましたが、ゴール前の豪脚には驚かされました。
 ドバイワールドカップデイのメインレースでの優勝は、見事の一語でしょう。

 ウシュバテソーロ号、父オルフェーヴル、母ミルウィアタッチ、母の父キングカメハメハ。通算成績29戦9勝・主な勝ち鞍、G1東京大賞典2022、Jpn1川崎記念2023、ドバイワールドカップ2023。
 2歳時の2019年新潟でデビューしましたが、3歳の4月に3歳未勝利戦で初勝利を挙げたのは7戦目。その後もなかなか勝てず、特別レースに勝利したのは2021年11月。本格化は5歳・2022年秋になってからで、10月のLブラジルカップに勝ってから。
 以降5連勝、12月の東京大賞典からG1格のレースを3連勝、6歳になってから世界最高のレースのひとつと称されるドバイワールドカップをも制して魅せたのです。
 「大器晩成」そのものでしょう。

 ドバイワールドカップ2023は、全15頭立てのレースに7頭の日本馬(カフェファラオを日本馬とすれば8頭)が挑んだレースでしたが、アメリカ競馬のダートに近いと言われるコースにおいて、日本馬の強さと層の厚さを世界に示すレースとなりました。
 優勝を決めた侍ジャパン。
 表彰式に続いて待っていたのは「シャンパンファイト」でした。

 ベースボールの慣習?であるシャンパンファイトですが、野球では「ビールかけ」です。

 しかし、ここはベースボールの本場のスタジアムですから、シャンパンファイトが行われたのです。

 100本のシャンパンが用意されていたと報じられました。
 正しい?シャンパンファイトでは「1人シャンパン1本」と決められて?いますから、100本で十分なのですが、ビールかけに慣れている?「侍」達には不足であろうと、追加のビールも用意されていました。

 栗山英樹監督の発声で始まったシャンパンファイトですが、いきなりダルビッシュ有投手が栗山監督の頭にシャンパンをドパドバかけていました。

 瞬時に?シャンパンを使い終えた?「侍」達は、直ぐにビールに切り替えてファイトを続けました。

 そして、村上選手と岡本選手のビールかけが現出したのです。
 野球界を代表する2長距離砲が、全身で喜びを表し笑いながら、お互いの頭にビールをかけ続けたのです。
 
 素晴らしい絵でした。

 両選手は決勝戦においても1本ずつソロホームランを放ちました。
 両方とも飛距離十分な一発。
 役割期待に見事に応え、世界一に大貢献したのです。
 
 その世界最高レベルのアスリートが大喜びしながらビールをかけ合う姿。

 その姿は「侍の世界一」そのものでした。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ内山」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も35年目。同時に20個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031