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 事前に報じられていたように、ペースメーカーは「世界最高タイムを目指すペース」で走り始めました。

 やや海抜が高いところに在る都庁前からの下りも相俟って、素晴らしいラップが刻まれて行きました。
 15kmは43分33秒で通過、世界最高タイムが出た時の44分10秒を大きく上回るペースです。

 この世界最高のペースを刻む先頭集団に、しかし、日本選手は居ませんでした。
 全くついて行けなかったという形です。

 日本選手の先頭は設楽悠太選手でした。
 一時は先頭集団に50m位まで迫りましたが、設楽選手の健闘もそこまででした。

 レースを終始支配したのは、ゼッケン1番、ケニアのウィリアム・キプサング選手でした。
 2時間3分13秒の自己ベストタイムを誇り、3分台4分台で42.195kmを走り切るレースが多いという、世界トップクラスのランナーですが、このレースでも余裕綽々というか、極めて冷静にレースを進めました。

 20kmを過ぎて、ややペースが落ちたペースメーカー達に「もっとベースアップするように」といった仕草も見せていました。「2時間3分00秒」のペースを体で知っていて、そのペースで走り切る実力が備わっているランナーならではの仕草でした。

 ペースメーカーは「必死に世界最高ペースを刻み続け」ました。30kmでも、まだ世界最高より11秒上回っていたのです。
 
 34.5km付近で、キプサング選手は並走していた、同じケニアのディクソン・チュンバ選手を引き離しにかかりました。そして突き放しました。チュンバ選手としては、食い下がりたかったのでしょうけれども、力が違いました。

 キプサング選手の独走が始まり、ゴールまでその走りが続きました。

 終盤に来て発汗こそ増えましたけれども、その美しいランニングフォームは不変でした。つまりそのストライドも余り小さくならなかったのであろうと思います。そこが素晴らしい。42kmを走っても、そのバネが衰えないというのは、見事という他はありません。

 東京駅前のゴールに走り込んだ時、仲間に迎えられて、キプサング選手は笑顔になりました。清々しい笑顔でした。

 「疲労困憊」とは程遠い、清々しい笑顔。ここにキプサング選手の地力が感じられました。
 肉体は疲れているが、気持ち・精神はまだ大丈夫、余力を残しているのです。
 強いマラソンランナーに必須である要素を魅せていただきました。

 日本選手では、初マラソンにも拘わらず、日本最高記録を大きく上回るペースで先行した設楽悠太選手が、35kmを過ぎて失速し、後方集団に居た井上大仁選手が37km付近でこれを追い抜きました。
 井上選手はこのまま日本選手トップを守り、2時間8分22秒でゴールしました。
 2時間7分という「世界選手権代表内定」への標準記録には、残念ながら遠く及ばないものでした。

 東京マラソン2017も「日本と世界の差を痛感」させられるレースとなりました。

 「全く勝負にならない」のです。厳しい言い方をすれば「競走になっていない」ということでしょう。

 2時間3分58秒と2時間8分22秒、4分以上のタイム差が有りますが、実際のレースの景色は4分差どころの話ではありません。
 次々とゴールする海外ランナーから、日本選手は全く見えないのですから。
 
 この4分間に、オリンピックや世界選手権であれば、何人の選手が入って来るのか、20人か30人か・・・。彼我の力の差は、年々拡大している印象です。

 「当たり前の話」だとお叱りを受けそうですが、キプサング選手は「日本のマラソンコースにおいても3分台が出る」ことを証明してくれました。
 海外のコースなら3分台が出るが、日本のコースでは出ないという「迷信」(そんな迷信は無かったのかもしれませんが)も打ち消してくれたのです。

 日本マラソン苦難の時代は、まだまだ続くのでしょう。
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 札幌市と帯広市で開催されている冬季アジア大会で、2月21日に行われたスピードスケート女子1500メートルで、「3位の記録を出しながら銅メダルが授与されない」という事象が発生しました。

 これは、アジア大会独特のルール「1種目で1か国が獲得できるメダル数は2個まで」が適用されたものです。

 このレースで日本勢は、高木美帆選手が大会新記録で優勝し、押切美沙紀選手が2位、高木菜那選手が3位、佐藤綾乃選手が4位と、1~4位を独占するという見事な成績を残したのです。

 そして特別ルールが適用されて、表彰台には高木美帆選手、押切選手、そして記録的には5位であった張虹選手(中国)が上がったのです。

 このルールは日本人選手の中でも知られていたようで、高木菜那選手は「日本の中で3番手となった自分がダメ。」と明るくコメントしていたそうです。

 アジア大会というか近代オリンピックも共通ですが、「参加することに意義がある」という精神は、国際大会ではとても重要です。
 特に、貧しい国々が多かったアジア地域においては、スポーツ振興の面から特定の国にメダルが集中しない様にと、こうした特別なルールが導入されたのでしょう。

 とはいえ、アジア地域も相当に発展して来ました。現在では、世界の経済成長のエンジンと呼ばれるまでに成ったのです。
 そして、各種の情報がインターネットによって世界中で共有される時代となったのです。
 
 そろそろ「ルール見直し」の時期が来ているのかもしれません。
 第51回スーパーボウルは、3-28の25点差からの大逆転勝利、オーバータイムOTへの突入等々、試合展開において「見たことも無いスーパーボウル」でしたが、記録面でも数々の「史上最高」が生まれました。

 最も凄い記録だと思うのは、両チームのクオーターバックQBが残したパスプレーでしょう。
 トム・ブレイディ選手が62回のパスアテンプトで43回成功、マット・ライアン選手が23回で17回成功。パスプレーによるゲインはブレイディ選手が466ヤード、ライアン選手が284ヤード、2人合わせて750ヤード、これはもちろんスーパーボウル新記録です。

 また、ブレイディ選手の62アテンプト・43回成功・466ヤードゲインは、いずれも新記録です。

 さらに、この2人の驚異的なパス攻撃によって、両チーム合計のパスによるファーストダウン数39回も新記録であり、ランプレーによるファーストダウンも加えた全体のファーストダウン数54回も新記録でした。

 第51回スーパーボウルは、その攻撃面において、過去に類を観ない驚異的なゲームだったことになります。

 この「驚異的な攻撃」は、QB以外のプレーヤーの記録にも残りました。

 ペイトリオッツのランニングバックRBジェームズ・ホワイト選手の「14パスキャッチ」「RBとしての110ヤードパスレシーブ」「個人としての20得点(3タッチダウン+2ポイントコンバージョン)」のいずれもが新記録となったのです。
 このゲームのMVPはトム・ブレイディ選手でしたが、そのブレイディ選手がゲーム後のインタビューで「ホワイトがMVPを獲得すべきだった」と語っていたのも、頷けるところでしょう。

 もちろん、両チームの守備、特に第1クオーターQ・第2Qのファルコンズの守備と、第4Qのペイトリオッツの守備は素晴らしいものでしたが、比較してみれば、このスーパーボウルは「攻撃が際立った試合」だったのでしょう。

 このところ、シアトル・シーホークスやデンバー・ブロンコスといったチームの「驚くべき守備力」が目立っていたスーパーボウルでしたが、第51回は「攻撃力が守備力を上回った」ように感じます。

 「NFLプレーオフ2017」においては、QBがセンターからボールを受けてから、そのボールを他のプレーヤーに渡す、QBの手からボールが離れるまでの時間がとても短いプレーが威力を発揮しました。「高速にデザインされたプレー」がとても効果的だったのです。

 「2秒前後」の時間でQBの手からボールが離れてしまうと、ブリッツでは間に合いませんし、セカンダリーが相手プレーヤーをマークするのもとても難しいと思います。
 こうしたプレーを創造できるヘッドコーチ、オフェンシブコーディネーターが居て、それを実行できるプレーヤーに恵まれたチームが、ポストシーズンを勝ち上がって行ったのです。

 来シーズンは、こうした高速オフェンスに対抗する「守備プレーの創造」が、各チームに求められることになりそうです。
 2017年シーズンのスプリングトレーニングにおいて、イチロー選手が怪我をしたというニュースが、2月22日に流れました。

 43歳のイチロー選手にとって、怪我・故障は絶対に回避したいところですので、ニュースに見入りました。

 事は外野フライをキャッチする練習で、センターを守っていたイチロー選手と、ライトを守っていたバーンズ選手が、同時に捕球体勢に入り、両選手とも声掛けをしたものの、両選手とも聞こえず、接触してしまったというもの。

 マーリンズ球団の公式ホームページによれば、この接触は「衝突」ではなく「かすめる程度」のものであったそうです。
 イチロー選手は、歩きにくそうにクラブハウスに入っていったと続きます。
 そして、現時点では、開幕出場に影響が出るほどの怪我ではないと結んでいます。

 怪我の程度が軽そうであることにホッとしますが、話はここから盛り上がるのです。
 イチロー選手ならではの「盛り上がり」といって良いでしょう。

 イチロー選手が「何人かの選手がトレーナー室に入ってきて、僕と一緒に写真を撮った。なぜなら、彼らは僕をトレーナー室で見かけたことが無いから」とコメントしたとも報じられています。
 「イチロー選手がトレーナー室に居ること自体が事件というかビッグニュース」なのです。

 トレーナー室でイチロー選手の患部を診察することに使われた、医療用の手袋が捨てられずに保存されていること、そして、治療に使用されたスチームが出る機器も別に保管されて二度と使われることは無い、とも伝えられています。

 「これらは全てクーパーズタウン(ベースボール殿堂博物館)行き」とも書かれています。

 「怪我さえ伝説になる」イチロー選手の存在感は、さすがという他はありません。

 後は、イチロー選手の怪我が、本当に軽傷であることを祈るばかりです。
 寒い日が続くので、今回はすき焼きを食べながら日本酒を楽しみました。

S君「東京オリンピックのゴルフ会場に決まっている霞ヶ関カンツリー。最近「男女平等」ではないということで、女性にも「正会員」を開放すべきだとIOCから注文を付けられているらしい。」

私「結構大きなニュースになっているね。」

S君「変な話だと思うよ。「クラブライフの独立性」はどう評価されているんだろう。クラブは会員が協議の上で運営されているはず。であれば、霞ヶ関カンツリーは「正会員は男性に限定する」と決めているだけの話。そのことと「男女平等」は別の話だろう。」

私「確かに、クラブ運営の独立性は確保されるべきものだよね。おそらく世界中に、様々なルールが用意されているゴルフクラブが存在するだろうし、ゴルフ、あるいは、スポーツに限らず、独自のルールを決めている各種のクラブは無数に存在しそうだ。クラブライフにおいては、会員の自治権が尊重されるべきだし、そのクラブのやり方が気に入らないのであれば、クラブに入らなければよい。脱会することもできる。」

S君「オリンピック会場に使われるという理由だけで、そのルールを廃止しなさいと言われる理由は無いだろう。」

私「たくさんある候補コースの中から霞ヶ関は、そのコースの品格、歴史と伝統、36ホールのスペース等々の理由で白羽の矢が立ったのに、ここにきて、当初全く示されていなかった「新基準」が登場した形。」

S君「霞ヶ関カンツリーはこの指摘を断れば良いと思う。そして、東京オリンピックは別のコースを探せば済むことだ。」

私「プレーしたことがあるけれども、確かに霞ヶ関は良いコースだと思う。十分な距離と、アリソン型のフェアウェイバンカー等により、とても難しいコースとなっている。日本屈指の名コースと呼ばれるだけのことはある。とはいえ、唯一無二という訳でもないだろう。東京近辺の、例えば日本オープン開催コースなら十分に代替できると思う。」

S君「霞ヶ関は、女性ゴルファーでもプレーをすることができる。プレーしている女性から「男女差別」のようなものは感じられないとのコメントもあるようだ。当然ながら、クラブとしても女性がプレーするためのインフラを整備しているのだろう。」

私「ゴルフクラブの中には、諸条件を満たしても、会員からの反対があるとメンバーに成れないコースもある。これは男女の別無く、会員になれない。そうした時に「これは平等じゃない」と言うのだろうか。その人は「クラブに入れてもらえなかった」ということであり、現在のクラブメンバーが「相応しくない」と判断したということ。クラブとはそういうものなのだろう。」

S君「例えば、今度のことで正会員を女性にも開放して、2020年のオリンピックまでに「数人の女性正会員が誕生した」として、今度は男性正会員と比べて女性が少なすぎる、なんていう意見が出てくるかもしれない。相当変な話だと思うよ。」

 お酒も進み、テーブル上のすき焼きのお肉や野菜がすっかり無くなりました。
 
 私とS君は「ごちそうさま」と言って、席を立ちました。
 フィギュアスケートの四大陸選手権大会男子シングルフリー演技は、2月19日に行われ、アメリカのネイサン・チェン選手が、ショートプログラムSPトップの差を守り切って、優勝を飾りました。

 羽生結弦選手は、フリー演技で206.67点をマークしてトップとなり追い上げましたが、SPの6点差を巻き返すことが出来ず、2位に止まりました。

 チェン選手、羽入選手が共に300点越えを達成するというハイレベルな戦いであり、その差が3点余りという接戦でもありました。

 それにしても、羽生選手が4度の4回転ジャンプで200点越えのフリーを披露した後、チェン選手が5度の4回転ジャンプ着氷に成功するというのですから、ほんの2年前には想像も出来なかった技術面の進歩です。

 特に、チェン選手の最初の演目「4回転ルッツ+3回転」という技は、基礎点が17点以上あり、出来栄え点の2点余りを加えて、計20点以上でした。ひとつの技で技術点20点以上を獲得できる時代となったのです。
 ステップシークエンスやスパイラル、スピンといった技と、演技構成の巧みさで対抗するには「あまりにも大きな得点」と言えるのでしょう。

 極端に言えば「雰囲気と巧みさ」でジャンプに対抗できる時代は終わった、のではないでしょうか。

 昔から日本人プレーヤーが苦手としているルッツジャンプ(最も難度が高く、最も得点の高いジャンプでもあります)の4回転に、3回転ジャンプをミックスする技を、チェン選手は完全にものにしていました。
 今後、4回転ルッツからの3連続ジャンプをものにしてくるようなら、チェン選手は平昌オリンピックの金メダルに最も近い選手となることでしょう。

 とはいえ、羽生選手を始めとする日本勢も、「チェン選手の失敗待ち」というわけには行かないでしょうから、対抗策を練り上げて、実行に移していることと思います。

 例えば、羽生選手が320点を超える「世界最高得点」をマークしたときには、SPの得点も高かったのですが、フリーのジャンプにおける出来栄え点が非常に高かったのです。
 そうでなければ、4回転ジャンプの数が現在よりも少ないプログラムで、より高い得点を叩き出すことが出来るはずがありません。
 
 確かに、あの時の羽生選手の4回転トゥループの着氷からの伸び、滑らかで大きな滑りは「息をのむ」もの、本当に美しいものでした。
 「成功のレベルが違った」のでしょう。

 羽生選手や宇野選手は、プレーの完成度を持って、チェン選手に対抗していくのかもしれません。

 平昌オリンピック2018の本番リンクで開催された、四大陸選手権2017の男子シングルは、「4回転アクセルジャンプ」や「4回転+4回転ジャンプ」の登場が、そう遠い日ではないことを感じさせてくれたと思います。
 1月22日に行われた、AFCチャンピオンシップ、ニューイングランド・ペイトリオッツとピッツバーグ・スティーラーズの試合、第3クオーターQ試合時間残り3分21秒に、「そのプレー」が現出しました。

 クオーターバックQBトム・ブレイディ選手からボールを受けたランニングバックRBレギャレット・ブラント選手は、ファースト1stダウン獲得に向けて突進しました。

 1stダウンまであと1ヤードという、敵陣ゴール前10ヤード地点でスティーラーズ守備プレーヤーに捕まりました。そこに、守備プレーヤーが殺到します。ブラント選手の周りには6~7名の守備プレーヤーが群がり、「黄色い塊」が出来上がりました。ブラント選手の姿が見えなくなるほどの塊でした。
 さすがにチャンピオンシップゲーム。選手が集まるスピードが見事でした。

 こうした状況でしたから、ブラント選手の突進もこれまで、と思われましたが、「姿が見えないブラント選手」は塊の真ん中でセカンドエフォートに入ったのでしょうか、その「黄色い塊」が少しずつゴールラインに向かって動いています。

 そこに、今度はペイトリオッツ攻撃陣のプレーヤー5~6人が殺到しました。
 「黄色い塊」の周囲に「紺とシルバー」が被さったのです。そして12~14名の塊は、じりじりとゴールラインに向かって前進し、ゴール前1.2m位の地点で止まりました。

 スティーラーズ守備プレーヤーに一度止められた10ヤード地点から、1ヤード地点まで、ブラント選手と塊は9ヤードも前進したのです。

 この「押しくらまんじゅう」の様なプレーは、見方によっては「ラグビー競技のモールプレー」の様でもありました。
 両チームのプレーヤーが「ボールを保持するブラント選手」を核にして、押し合いを展開したのです。
 素晴らしく、面白く、楽しく、そして滅多に観られないプレーであったと思います。

 続く、ゴール前1ヤードからの攻撃で、RBレギャレット・ブラント選手が走り込みTDを挙げました。「仕上げ」たのです。
 27-9と、ペイトリオッツがスティーラーズとのリードを広げ、この試合の勝利を確固たるものにしたTDでした。

 ゴール内で、観客席の大観衆に向かって力こぶを誇示するブラント選手は、本当に嬉しそうでした。
 ショートプログラムSP4位からの見事な逆転優勝でした。

 アメリカの長須未来選手が素晴らしいフリー演技を披露して、得点を194.95まで伸ばしトップに立って、SP上位の選手達に「大きなプレッシャー」を与えた直後の演技者が、三原選手でした。

 三原選手のフリー演技のスタートは緊張感に満ちたものでした。
 いつも笑顔が印象的な三原選手ですが、この時ばかりは厳しい表情で演技に入ったのです。
 しかし、冒頭の3回転+3回転を無事に乗り切った後、三原選手の演技はスピードに乗りました。ジャンプシークエンスを次々と成功させていきます。
 後半に入っても好調な演技が続き、最後のスピンもキッチリと決めた三原選手は、両手を胸に抱えて喜びを表現しました。「納得の行く演技が出来た」という喜びであったと思います。

 キス&クライに座った三原選手は笑顔に満ちていました。

 そして得点が表示されました。フリーの得点は134.34、合計200.85。
 200点越えを見た瞬間、三原選手は喜びを爆発させました。

 試合後のインタビューで、「本当は飛び上がりたいほど嬉しかった」とコメントしました。
 今大会の目標でもあった「200点越え」が余程嬉しかったのでしょう。

 本当に見事なフリー演技でした。72点を超える技術点が、ノーミス・パーフェクトな演技内容を如実に示しています。

 国際大会経験が豊富とは言えない三原選手が、このプレッシャーがかかる場面で、自らのキャリア上最高の演技を披露できたことは、驚異的という他はありません。

 実際のところ、長洲選手と三原選手の「パーフェクトな演技の連続」の前に、その後登場してきたSP1位~3位の選手達は、いずれも満足な演技が出来ませんでした。残念ながら、こうした大会のプレッシャーの大きさが良く分かる演技になってしまったのです。

 現在、世界のフィギュアスケート女子シングル種目は「戦国時代」と呼んでよい状況だと思います。
 絶対的な実力を誇示するプレーヤーが存在せず、今年3月の世界選手権、来年の平昌オリンピックの覇権に対して、多くのプレーヤーに可能性が残されていると感じます。

 そうした状況下、三原選手も覇権争いに名乗りを上げたことになるのでしょう。
 今回示した「本番での強さ」を考慮すれば、その資格は十分に有ります。
 加えて、今回のフリーの演技構成点が62点台に止まったことを考え合わせれば、得点を伸ばして行く余地が十分に有り、大きな伸びしろがあるからです。

 三原選手の今フリー演技のテーマは「シンデレラ」であったと伝えられています。
 四大陸選手権2017は、17歳の三原舞依選手にとって、まさに国際舞台における「シンデレラデビュー」となった大会となりました。
 2月5日に、岡山県笠岡市の小学校で開催されたマラソン大会(距離3km)で、係員が間違った誘導をしてしまい、参加した263人の内262人が失格となり、ダントツ?の最後尾を走っていた生徒だけが、正しいコースを走り切ったというニュースが、2月14日に報じられました。

 最後尾を走っていた生徒が「優勝」となったそうです。

 ほほえましい様な、ほほえましく無い様な事件ですけれども、このニュースでは「間違った誘導」をした係員については、何も触れられていませんでした。

 いつもは「常にビリ」の生徒が優勝したことについては、何か「教訓めいた話」になっているのかもしれませんが、優勝を目指していたであろうランニングが得意な生徒の皆さんにとっては、とんでもない話なのかもしれません。
 この係員の責任は、極めて重いと見るのが妥当でしょう。

 コースを間違えた262人の生徒は、おそらく大人の係員(先生かもしれません)の指示に従って走り、2kmと少ししか走らなかったので「失格」ということで、正規のコースを走り切った生徒が優勝ということになたのでしょうが、262人の生徒達は自分の責任でコースを間違えたわけではありませんし、大人の言うことを子供がきくというのも自然なことですから、「この大会は順位付け無し」といった取扱もあったのではないかと思います。
 
 本ブログでは、これまでもマラソンや駅伝の係員の責任の重さを書いてきました。
 キチンとした大会とするためには、係員の正しく合理的かつ効率的な振る舞いが不可欠なのです。当然のことながら、「重大な責任」を負っています。

 昨年末、12月25日に行われた全国高校駅伝の男子の部でも、係員の粗末な行動・運営が見られました。
 第1区から2区への襷渡しのエリアで、信じられないような光景が見られたのです。

 襷渡しのラインの50mくらい手前でしょうか、係員が1人、道路の真ん中に出て、走ってくる選手たちを向かって左側に、選手にとっては右側に誘導しているのです。旗を振って、左側に走るルートを変更するように指示しています。

 この道路は、当然ながら「競技に使われているコース」ですから、原則として「選手以外の人」が立ち入ることは許されません。当たり前のことです。
 もし、陸上競技場の400mトラックの真ん中に係員が立ちはだかるといったことが発生すれば、大問題となるでしょう。
 この駅伝の係員の行動も、概ね同じレベルだと思います。

 もし、疲労困憊して意識が遠くなり、係員が「コースの真ん中に立ちはだかっていること」に気が付かないランナーが、係員に激突していたら、本当の悲劇が生まれていた可能性も有ります。
 この係員の行動は、様々な点から「極めて危険」なものなのです。

 幸い、この大会ではそうした悲劇は起きませんでした。

 推定ですが、この「謎の行動」の目的は、襷渡しラインにおいて、スムースに襷渡しが実施されるように、100mか200メートル手前の順位に則り、第2区のランナーを襷渡しライン上に左側から並んでもらったのでしょう。
 そして、第1走者を左側に誘導しようとしたのです。

 一言で言えば「浅慮」。

 当然ながら、残り100mを切ってからのラストスパートにより、襷渡しラインの手前で順位は大きく変動します。疲れてフラフラになったランナーと、勢いよく追い上げているランナーが一緒に走ってくるのですから、この100mは「最も順位変動が激しいゾーン」なのです。

 襷渡しライン100m手前で20番手だったチームが、ラインにおいて10番手に上がっていること、あるいは、その逆のことは、頻繁に発生します。

 この「間違った誘導」により、この襷渡しエリアで発生していた事象は、「襷を渡す相手を見つけることが出来ず、並んでいる第2走者の中に分け入り、必死に自チームの第2走者を見つけようとするランナー達の姿でした。並んでいる第2走者の列に分け入って、襷を渡しているシーンもありました。
 大混乱になっていたのです。

 こんなことが次の襷渡しエリアでも行われるのだろうかと、心配しながらテレビを見ていましたが、以降は実施されませんでした。おそらく、最も襷渡しが錯綜するであろう、1区から2区のエリアでのみ実施された方策なのでしょう。

 では、どうしたらよいのでしょうか。

 襷渡しは、選手に任せればよいと思います。

 100m位の距離に近づいてくれば、第2走者は自チームの第1走者を確認することが出来ますし、第1走者も襷渡しエリアの第2走者を見つけることができます。自チームのユニフォームですから、容易なことでしょう。
 もちろん多くのチームが殺到し、錯綜しますから混乱は生じると思いますが、それは「駅伝競技の内の混乱」であり、競技者以外の人により人為的に巻き起こされる混乱とは異なるものでしょう。

 ところが、この時は「係員が邪魔で走ってくる選手が見えにくい」という、本末転倒な事態が起こっていたのです。

 マラソン・駅伝のこと、というか「スポーツを知らない人」を係員にしてしまうことは避けなければならないでしょう。

 競技・プレーは、「可能な限り」選手に任せ、黒子に徹して、プレーヤーがプレーしやすい環境を構築するのが、係員の役割でしょう。
 それ以上でも、それ以下でも、無いと思います。

 例えば駅伝競技なら、選手が間違ったコースに入り込まないように誘導することや、襷渡しエリアで地面に倒れ込んだランナーを素早くコース外に運び出すこと、襷渡しエリアに近づいたチームを、次の走者に教えること、といったことが係員の役割になります。
 係員は、コースとコース外の境目に位置し、決してコース側に入ってはなりません。選手の邪魔になることは、少しでも良いパフォーマンス実現を目指して、練習を重ねてきた選手のことを思えば、あってはならないことでしょう。
 時折、襷渡しエリアで、到着してくるチームを観るためでしょうか、コースにはみ出している係員を目にしますが、絶対にやってはならない行動です。秒速6m前後のスピードで走ってくる選手の邪魔になるからです。衝突でもしたら大変です。

 もちろん、自チームの順位を把握し、襷渡しの準備をするのは、最終的にはランナーの責任です。テレビや自チームのバックアップ要員からの情報をもとに、自分で準備しなければなりません。
 係員からの「到着チーム伝達」にも「漏れがある」可能性があることを認識して、リスク管理をするのは、選手にとって当然のことでしょう。
 たくさんのチームが集団で走ってくるときには、係員がひとつふたつのチーム名を漏らすことは、十分に考えられることなのですから。

 スポーツにおいて、特にアマチュアスポーツにおいては、「プロフェッショナルな係員」を多数揃えることは難しいことなのかもしれません。
 費用の問題もあるのでしょう。

 また、こうしたことに対しては、様々な意見があるとも思います。

 少なくとも、「係員が大会・ゲーム・プレーを管理する」といった、到底不可能な目的実現を目指すことなく、「係員は黒子」であり、プレーは原則として全てプレーヤーに任せる、という考え方・ルールを徹底していくしかないのかもしれません。
 2月19日、東京競馬場ダート1600mコースで開催される、第34回フェブラリーステークスG1の注目馬検討です。

 2017年のG1レース緒戦です。

 今年のG1を占う1戦ですが、まさに「大混戦」という様相です。
 世代交代が進んでいるダート界ですが、「覇者」と呼べる馬が出現しておらず、重賞レース毎に勝ち馬が異なる時期が続いているのです。
 そこに平場の有力馬デニムアンドルビーが参戦して来ましたから、混戦の度合いは一層深まりました。

 さて、注目馬の検討です。

 第一の注目馬は、1枠1番のサウンドトゥルー。
 G1チャンピオンズステークス2016の勝ち馬であり、このところG1を4戦して全て3着以内という安定感が光ります。東京コースは久し振りですが、力の要る馬場で実力を発揮してくれることでしょう。

 第二の注目馬は、5枠10番のカフジテイク。
 前走の根岸ステークスG3の勝ち馬です。今最も調子が良い馬でしょう。このレースも勝つようなら、今後のダート界の中心馬になってくれるかもしれません。

 第三の注目馬は、4枠8番のデニムアンドルビー。
 2013年のジャパンカップでジェンティルドンナの2着、2015年の宝塚記念でラブリーデイの2着と、なかなか優勝は出来ないものの、平場G1で牡馬を相手に互角の戦いを演じて来た彼女も、7歳になってダートに挑戦することとなりました。
 ダートへの適性は未知数ですけれども、ここはひとつ応援してみようと思います。

 今回は、以上の3頭に注目したいと思います。

 G1を8勝している大豪コパノリッキーに、かつての力強さが感じられなくなっている現在、今後のダート界を占うレースとなります。最若手の4歳馬2頭の活躍にも期待したいところです。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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