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[6月22日・グループB]
チリ1-1ドイツ

 グループリーグB組の有力チーム同士の対戦は、1-1の引分けでした。
 緒戦を勝利していたチリ代表チームとしても、「負けられないゲーム」をキッチリと引き分けたというところでしょう。

 2015年の南米選手権(コパ・アメリカ)優勝国として、今大会に出場しているチリチームは、この大会初出場ですが、明らかに優勝を狙っているチームであり、チーム力もとても充実しています。
 チリサッカー史上最強のチームなのではないでしょうか。

 攻撃陣は、エースのサンチェス選手に、ビダル選手とバルガス選手を並べています。得点力抜群の布陣。チリチームのチャンスの多くはサンチェス選手から生まれていますし、ビダル選手とバルガス選手も、得点シーンに顔を出す頻度の高さには驚かされます。

 このゲームでも、前半6分、高い位置のディフェンスからドイツボールを奪い、ビダル選手からサンチェス選手にパスが渡って、サンチェス選手が「爪先」でドイツゴール左のポストに当ててゴールに押し込みました。
 相手は名にし負う堅守のドイツ代表チーム、ゴールキーパーはあのノイアー選手に代わってゴールを守るテア・シュテーゲン選手、その狭い左側の隙間にしっかりと決めて行ったのですから、サンチェス選手の決定力、得点への嗅覚は素晴らしいと思います。

 今回のチリチームは、とても「完成度の高いチーム」です。

 センターバックのハラ選手とメデル選手は、代表キャップ100以上を誇る大ベテランですし、チリのゴールを守る「鉄壁」です。
 サンチェス選手もキャップ70以上を誇る存在だと思いますが、キャップ30以上のプレーヤーが9人も居るという、「長くこのチームで戦ってきた」という、コミュニケーション力が極めて高いチームなのです。

 個々の能力が極めて高く、チームとしてのコミュニケーション力が高い、「今、何をしなければならないか」を常にイレブンが共有できるチームが、とても強いのは自然なことでしょう。

 これ程のチームでなければ、2015年のコパ・アメリカ、2016年のコパ・アメリカ・センテナリオを連覇することが出来る筈はありません。少なくとも、2015~16年にかけては、南米最強のナショナルチームであったこと、ブラジルやアルゼンチン、ウルグアイよりも強いチームであったことは、事実が証明しているのです。

 そのチームが、本気で優勝を狙っているのですから、今大会の優勝候補NO.1であることも、当然のことなのでしょう。

 ピッツィ監督は、チリにコンフェデレーションズカップを持ち帰ろうとしています。
 優勝に向けて、全ての手を打ってきているのです。
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[6月22日・グループB]
チリ1-1ドイツ

 グループリーグGL・B組のドイツチームとチリチームのゲームは、1-1の引分けでした。
 B組の有力チーム同士の対戦でしたが、緒戦を勝利している両チームにとっては、決勝トーナメント・準決勝進出に向けて「負けないこと=勝点1を取ること」が最優先の試合だったのでしょう。

 試合内容も素晴らしいものでしたが、何より、ドイツ代表チームのメンバーに驚かされました。

 ドイツチームは、2014年ワールドカップ優勝チームの資格で、この大会に出場しているのですが、「その時のメンバーがひとりもいない」感じなのです。まさに「全とっかえ」というところ。

 ゴールキーパーGKはテア・シュテーゲン選手。
 ディフェンダーDF3バックは、左からズーレ選手、ムスタフィ選手、ギンター選手。
 ミッドフィールダーMFの両サイドはヘクトール選手とキミッヒ選手、中央にはルディ選手とエムレ・ジャン選手。
 フォワードFWは左からドラクスラー選手、スティンドル選手、ゴレツカ選手。

 現在のワールドカップチャンピオンであり、世界中のサッカー関係者から「ドイツサッカー」が注目を浴びている状況下、そのサッカーを創り上げ演じたメンバーがひとりもいないチームで、今大会に臨んでいるのです。(ひょっとするとこのチームのキャプテンのドラクスラー選手が、当時のメンバーに入っていたかもしれませんが、記憶に在りません)

 世界最高のGKと称されるノイアー選手やエジル選手、トーマス・ミュラー選手、トニ・クロース選手、サミ・ケディラ選手、ゲッツェ選手、フンメルス選手、ボアテング選手、フィリップ・ラーム選手、等々の錚々たるメンバーをひとりも連れてきていないチームというのも、凄いものです。

 もちろん、2018年のワールドカップ欧州予選では、前述の若いメンバーで戦っている(現時点で6戦全勝)のでしょうが、あまり見る機会が無かったものですから、私にはコンフェデレーションカップ2017のメンバーが、とても新鮮な「新・ドイツ代表チーム」に観えます。

 これほど大胆な「世代交代」を実施できるのは、ヨアヒム・レーヴ監督の力が大きいのでしょう。2014年にドイツにワールドカップを齎し、2018年大会まで代表チームの舵取りを請け負うことになったレーヴ監督ならではの「全とっかえ」だと感じます。

 もちろん、ドイツサッカーの選手層の厚さ、裾野の広さも見逃せません。

 GKテア・シュテーゲン選手は、FCバルセロナの正キーパーです。
 センターフォワードであり、この試合でも0-1からの同点ゴールを挙げたスティンドル選手は、ボルシア・メンヘングラートバッハのエースであり、前シーズンで11得点を挙げたプレーヤーなのです。
 ブンデスリーガはもちろんとして、世界中のクラブで活躍しているプレーヤーが、数多いるのです。
 思い切った「世代交代」をしても、十分に世界のトップで戦って行けるチームが造れるのでしょう。素晴らしいというか、羨ましい限りです。

 レーヴ監督は「今後10年間戦って行ける代表チーム」の創造を、目指しているのかもしれません。

 常に、目の前の大会・戦いの勝利のみを必死に求めるのではなく、将来を見据えて代表チームを造っていける国、それがワールドカップを4度優勝できる国なのです。
 役者が揃ったレースでした。

 スタートラインに並んだスプリンター達の「絵」が素晴らしい。

 これほど「輪郭」がしっかりしたランナーが数多く顔を合わせたレースは、日本陸上競技史上初めてだったのではないでしょうか。
 日本男子100m種目のレベルアップを如実に示しています。

 今大会好調のサニブラウン選手と、他の強豪選手がどのような戦いを魅せてくれるのかと観ていましたが、サニブラウン選手が「勢い」で押し切りました。
 
 この日は200mのレースも走っていて、その疲労残りを懸念する声もありましたが、コンディションが整った伸び盛りのアスリートが、少々の疲労には全く影響されることが無く、圧勝するする姿は、洋の東西を問わず、競技・種目を問わず、これまでも再三目にしてきたものです。

 サニブラウン選手は、前日の準決勝を1位で通過した後のインタビューで「決勝が待ち遠しい」とコメントしていました。
 「今すぐにでも走りたい」という感じ。

 陸上の日本選手権大会の決勝を前にして、全く怯むことなく、余計なことを考えることも無く、「楽しみだ」という心持でいる状態。この状態こそが、今大会のサニブラウン選手の強さを示しています。

 相当強い雨が降りしきる中での10秒05のタイムもハイレベル。

 風等の気象条件に恵まれれば、今すぐに9秒台、それも9秒9台の前半を叩き出す実力が備わっていると観るのが、客観的な判断でしょう。いつでも10秒0台で走ることが出来るケンブリッジ飛鳥選手や桐生祥秀選手が、10秒18、10秒26を要したレースで、10秒05で走っているのですから。
 サニブラウン・アブデルハキーム選手は、本当に強くなったのです。

 その走りの特徴は「柔軟性」にあると感じます。関節・筋肉、そして走り全体が伸びやかで、駆動域が大きいのです。そのフォームから、他の選手を凌ぐストライドが生れているのでしょう。天性の走りであると思います。

 さて、日本男子陸上100メートル史上「最高」のレースを戦った、他の選手に付いても見てみましょう。

 10秒16のタイムで2位に食い込んだ多田修平選手も見事な走りでした。
 得意のスタートでリードを奪い、50mを過ぎてもスピードを維持して、ケンブリッジ選手らの追込みを凌いだのですから、決して「スタートだけのランナー」ではありません。
 多田選手の特徴である「切れ味」に磨きをかければ、まだまだ伸びしろがあります。
 何しろ、追い風の下とはいえ9秒94で走る能力が有ることは証明されているのですから。9秒台で走るには、9秒台で走る体躯を備えていなければなりません。その体躯が備わっていなければ、追い風を受けても「バランスを崩す」だけでしょう。
 多田選手は、追い風に代わる筋力・俊敏性・フォーム対応を実現出来れば、9秒94で走ることが出来ることが、既に分かっているのですから、今後のトレーニングの方向性も明確です。

 10秒18のタイムで3位に入ったケンブリッジ飛鳥選手は、相当良いコンディションで今大会に臨んできたと思います。そして、準決勝まで良いパフォーマンスを示していました。10秒08、10秒10のタイムで決勝に進出したのです。
 ケンブリッジ選手の特徴である「体幹のブレない加速」が、20mから60mまでは機能していました。
 しかし、準決勝の残り20m、決勝の残り30mでは「固くなり」、伸びやかな走りが陰を潜めました。要因はいろいろあるのでしょうが、精神的なものが走りに出た様な気がします。
 その部分を楽に走った予選4組でのタイムが最も良かったのも、こうした理由からではないでしょうか。
 いずれにしても、70mから100mまでの30mをリラックスして走ることが出来れば、十分に9秒台は出るのでしょう。世界選手権での走りに期待がかかります。
 
 桐生祥秀選手と山縣亮太選手は、その力を発揮することなく敗れました。

 現在の男子100mの活況を牽引してきた2人が完敗するという事実を観るだけで、現在の日本男子100m陣のレベルの高さが分かります。
 かつてのレベルであれば、この2人は、各大会によってコンディションによるタイムの違いはあっても、優勝あるいは2位のポジションを外すなどということは考えられなかったのです。

 故障からの回復途上にあった山縣選手は、決勝では5位であろうと予想していました。致し方の無いところです。(その山縣選手を抑えて、川上拓也選手が5位に食い込みました。本当に選手層が厚くなったと実感します)

 一方で、相応のコンディションで大会を迎えたであろう桐生選手が結果を残せなかったのは、意外でした。

 桐生選手の特徴である、30mから70mまでのスムースな加速が機能しなかったのです。
 桐生選手のランニングは、極めて精緻なものだと感じていますので、どこかひとつの要素が不十分だったのでしょう。「精密機械」のようなランニングの、何が良くなかったのかは分かりません。
 足を地面に着く角度が1~2度違っていたのか、腰の位置が1~2cm低かったのか、あるいは1~2cm後ろに位置していたのか、顎が数cm上がっていたのか、太腿の引上げが少し高かったのか、原因はいくつか考えられますが、桐生選手とスタッフの皆さんに原因を見つけていただき、対処してもらいたいと思います。
 何しろ、10秒01という、現役の日本男子スプリンターの中で最も早い公式タイム保持し、アメリカでは追い風の中9秒台で走っているのですから、高い実力が有ることは証明されています。現時点でも、「ベストの走り」が出来れば、日本で一番速いランナーであろうと思いますので、「修正」が待たれるところです。

 7位の高橋周治選手や8位の九鬼巧選手、そして予選3組で3位だった田中佑典選手、同5組で3位だった平尾裕希選手、4位だった宮本大輔選手、同6組で2位だった魚里勇介選手、等々、日本男子100mには数多くのスプリンターが、虎視眈々と覇権を目指しています。
 多田選手の活躍を観れば、いつ何時、どんな凄いランナーが飛び出してくるのか解らない状況と言って良いでしょう。

 2017年6月24日、大阪・長居スタジアムで行われた、第101回日本陸上競技選手権大会の男子100m決勝は、素晴らしいレースでした。
[6月23日・ヤンキースタジアム]
ニューヨーク・ヤンキース2-1テキサス・レンジャーズ(延長10回)

 MLBにおいて初めて実現した、田中将大投手とダルビッシュ有投手の対決は、両先発の見事な投手戦となりました。

 7回を終って0-0。両投手の投球内容も文字通りの「拮抗」したものでした。
・田中投手 84球、被安打2、奪三振7、与四球1
・ダルビッシュ投手 88球、被安打2、奪三振10、与四球0

 投球の迫力では、ダルビッシュが勝りました。4シーム、スライダーを主体とした投球でヤンキース打線から三振の山を築いたのです。
 特に、6回から7回にかけての4連続三振は圧巻。売出し中のジャッジ選手からも、糸を引くような154kmの4シームで三振を奪いました。
 7回の三者三振は、このゲームで最も力を入れた投球でしたから、この回で交替かなと感じました。

 一方の田中投手は、投球を低めに集め、スプリットを効果的に使って対抗しました。
 ストレートも154kmを記録しましたが、どちらかと言えば打たせて取るピッチングであったと感じます。
 3回の無死1・2塁のピンチ、ヒットとフォアボールで招いたピンチは、3塁手トレイエス選手の好守備もあってダブルプレーで切り抜けました。
 このゲームでは、トレイエス選手の好守備が光りました。

 ダルビッシュ投手は7回で降板しましたが、田中投手は8回表もマウンドに上がりました。そしてヒットとフォアボールで再びピンチを招きましたが、これを気力で凌ぎ、8回を投げ抜きました。
 100球を投げて、被安打3、与四球2、奪三振9、無失点という、素晴らしい投球でした。

 ベンチに戻る田中投手には、スタンドのファンから大きな拍手が送られました。

 降雨の影響で、1時間半ほど遅れて始まった試合でしたが、両投手はこの「異例の事態」にも全く動じることなく、持ち味を存分に発揮してくれました。
 MLBにおける日本人投手を代表する2人が、その存在感を発揮したのです。

 レンジャーズとヤンキースという、強力打線を持つチームをキッチリと抑え切ったのです。
 
 田中将大とダルビッシュ有が、MLBにおける存在感を十分に披露した好ゲームでした。
 中央競馬2017年上半期を締めくくるG1レース、第58回宝塚記念競走の注目馬検討です。

 11頭立てと、少頭数のレースとなりました。

 やはり、キタサンブラック中心のレースとなることは間違いありません。
 大阪杯、天皇賞(春)、宝塚記念と、関西で上半期に行われる、古馬を対象としたG1レースの3連勝がかかります。
 大阪杯がG1に昇格した年に、早くも快挙の報が聞けるかもしれません。

 阪神の2200mとなると、前に行ける馬の方が有利でしょう。一方で、キタサンとしては珍しく外枠を引きましたから、どれくらいの影響があるか興味深いところです。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、8枠12番のサトノクラウン。
 距離がピッタリでしょう。前走の6着は、調子が落ちていた(馬体重も12㎏減)と見ています。香港以来の疲れが出たのかもしれません。今回はキッチリと仕上げてきてくれることでしょう。

 第二の注目馬は、5枠5番のシュヴァルグラン。
 ジャパンカップ2016の3着、天皇賞(春)2017の2着と、すっかりG1レースの常連となりました。ハーツクライ産駒、大器晩成と行きたいところです。
 
 第三の注目馬は、8枠11番のキタサンブラック。
 この馬の強さは、誰もが認めています。少し走り過ぎかなと思いますが、その安定感はずば抜けています。ここでも、勝ち負けのレースを魅せてくれることでしょう。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 ゴール前100mの競り合いが、とても楽しみです。
 2018年のワールドカップ・ロシア大会の前哨戦としてのコンフェデレーションズカップ2017が6月17日に幕を開けました。

 出場チーム8か国のラインナップを見ると、とても「新鮮」な印象があります。

[グループリーグ・A組]
・メキシコ
・ポルトガル
・ロシア
・ニュージーランド

[B組]
・チリ
・ドイツ
・オーストラリア
・カメルーン

 直近の世界各地域のチャンピオンチームと、2018年大会の開催国ロシア、2014年大会の優勝国ドイツ、という構成となっています。

 「新鮮」な印象を受ける最大の要因は、ワールドカップ優勝経験国が1か国・ドイツしか出場していないという点でしょう。

 いわゆる「強豪国」、ブラジル、イタリア、ウルグアイ、アルゼンチン、スペイン、イングランド、フランスといった、ワールドカップチャンピオンの姿が無いのです。

 何故「無い」かといえば、当然ながら、各地域の大会で好成績を残していないためです。
 つまり、世界各地域における「勢力地図」に変化が見られるということになるのでしょう。

 チリ代表チームは、2015年のコパ・アメリカ大会優勝チームとして出場しています。チリは、ブラジルやアルゼンチン、ウルグアイを抑えて南米チャンピオンに輝いたのです。

 ポルトガル代表チームは、2016年の欧州選手権大会(ユーロ)の優勝国として出場しています。ポルトガルがユーロで優勝したのは、史上初のことですから、コンフェデ杯にも初出場ですので、「新鮮」な印象なのも頷けるところです。

 オーストラリア代表チームは、アジアカップ2015の優勝チームとして出場しています。
 こちらは4回目の出場ですから「常連」に近いのですけれども、中近東の国々や韓国、日本といったチームが居ないものですから、アジア代表が出場していないように感じる人も居るのでしょう。

 ニュージーランドはOFCネイションズカップ2016の優勝国として、オセアニア地域の代表としての出場となります。こちらも4回目の出場です。
 お隣同士のオーストラリアとニュージーランドが出場していますから、「新鮮」な感じが強くなっているのかもしれません。

 メキシコはCONCACAゴールドカップ2015の優勝チームとして、北中米・カリブ海の代表として出場しています。7回目の出場ですから、まさに「常連」。CONCACAを代表するチームの登場となります。

 そしてカメルーンは、アフリカ・ネーションズカップ2017を制して出場権を獲得しました。最近の大会であり、カメルーンの出場が決まって、コンフェデレーションズカップ2017のメンバーが揃ったのです。本大会には、3回目の出場となります。

 さて、「新鮮」な印象の今大会ですが、既に戦いの火蓋が切られています。

 A組を見れば、やはりメキシコとポルトガルが決勝トーナメントに進出する可能性が高いと思いますし、B組ではチリとドイツが有力でしょう。

 そして、優勝争いはチリ、ポルトガル、ドイツの3チームの争いになりそうです。

 準決勝で、ポルトガルチームがどちらのチームと対戦することになるかがポイントとなります。

 優勝候補は、「堅守速攻」のチリチームであろうと考えています。
 6月15日~18日にかけて、ウィスコンシン州エリンヒルズ・ゴルフコースで開催された、2017年の全米オープンゴルフ大会において、松山英樹選手は4日間通算276打・12アンダーパーの好成績で2位タイに食い込みました。

 4大メジャー大会における2位の成績は、日本人選手の歴代最高成績に並ぶ、見事な結果でした。

 何より素晴らしいのは、「トーナメントの展開次第では優勝も有り得る内容」であったことでしょう。

 松山選手が12アンダーでホールアウトした時、首位を争っていたケプカ選手とハーマン選手は13アンダーでした。
 全米オープンという「とても難しいセッティング」の大会ですから、この2人のプレーヤーのスコアが崩れる可能性は十分に有り、バーディとボギーが交錯するサンデーバックナインの様子次第では、「12アンダーでのプレーオフ」は十分に有り得ると感じました。

 結果的には、ブルックス・ケプカ選手が、その状況から3連続バーディという離れ業をやってのけ、今大会を制したのです。
 全米オープンのサンデーバックナインで「3連続バーディ」というのは、素晴らしいプレーであり、優勝者に相応しいプレーでもありました。
 今大会は「ケプカ選手の大会」となったのです。

 松山選手について見れば、2日目と4日目のプレーが秀逸でした。
 特に2日目の「7バーディ0ボギー・65打」のラウンドは、メジャートーナメントを戦っていくために必要な内容を、見事に具現してくれたものでしょう。
 4日目の「8バーディ2ボギー・66打」も、メジャートーナメント最終日のラウンドとしては、望みうる最上のラウンドでしょう。
 特に、15番・パー4で痛いボギーを打った後、16番と18番をバーディとした反発力は、松山選手の力量の高さを見事に示してくれたものだと思います。

 この「反発力」こそが、世界のトップで戦っていくために必要な資質なのです。

 初日の74打が惜しまれるところですが、これはラウンドの流れ・4日間の流れの中の話でしょう。
 「初日が74打・2オーバーだったから、4日間通算12アンダーが出た」のであろうと考えます。

 3日目に、「9バーディ1イーグル2ボギー・63打」という爆発的なスコアを叩き出し、一気に9打スコアを伸ばしたジャスティン・トーマス選手が、最終日の前半に3つのボギーを叩いて、優勝争いから脱落したのは、トーナメントにおける「1日1日のプレーの違い・流れ」を痛いほど感じさせるものでした。
 3日目に9アンダーでラウンドしたコースを、4日目は3オーバーなのです。1日違うだけで「12打の違い」が生ずるのですから、ゴルフというのは、それもメジャートーナメントというのは、怖いものだと思います。

 今大会で、松山英樹選手は「メジャートーナメントの優勝への戦い」を実感したことでしょう。得る物が多かったのではないかと思います。

 世界ランキング上位の3選手が、いずれも決勝ラウンドに進めなかったトーナメントで、2位に入った松山選手は、そのランキングを2位まで上げました。
 ついに2位まで上がってきたのです。ランキングは結果に過ぎないとはいえ、素晴らしいことです。

今後の様々なトーナメントにおける、松山選手の活躍が、本当に楽しみです。
 ドミニカ出身のMLBプレーヤーを代表する、2選手が大記録を樹立しつつあります。

 まずは、ロサンゼルス・エンゼルスのアルバート・プホルズ選手(37歳)が6月4日のミネソタ・ツインズ戦の4回に満塁ホームランを放ち、MLB通算600号を達成しました。
 MLB史上9人目であり、2001年4月にメジャーデビューして、17年をかけての大記録でした。(6月19日時点では602本としています)

 続いては、テキサス・レンジャーズのエイドリアン・ベルトレイ選手(38歳)。
 6月19日現在、通算安打数を2959まで伸ばしています。3000本安打まで、あと41本。
 1998年6月にメジャーデビューしていますから、19年かけての記録達成となりそうなのです。

 今季は故障で出場が遅れ、5月29日からの登場となりましたが、出場してくればいつもの「元気いっぱい」のプレーを披露して、連続試合安打を続けていますから、2017年シーズン中に3000本に到達するのは間違いないところでしょう。

 実は、プホルズ選手は6月19日時点で通算2886安打も記録していますから、現在の活躍を観る限り、3000本安打を達成する可能性は、かなり高いと思います。

 従って、ドミニカ共和国出身のMLBプレーヤーとして、初の「3000本安打クラブ」プレーヤーがベルトレイ選手、2人目がプホルズ選手になるものと予想されます。

 共に、チームの中心プレーヤーであり、迫力十分、そして「そのプレーを是非観たい」と感じさせる、本物のプロフェッショナルなのです。
 21世紀に入って、サッカー競技におけるディフェンス・守備は「ゾーン・ディフェンス」が主流となりました。

 「スペース管理」という概念が、サッカー戦術において重要性を増したことが理由であろうと思います。
 相手チームの自由な動きを抑制する、相手チームにスペースを与えないという考え方、特にゴール前では、どのエリアにもディフェンダーを一定数配することで、思いもよらぬ「空白エリアの出現」を防止するという狙いもあるのでしょう。

 加えて、ディフェンスからの攻撃参加を行う面からも、局面局面でディフェンダーの位置が概ね定まっている方が、チーム全体の動きとしても合理的であり、戦法の組立も容易である、という側面もありそうです。

 一方で、攻撃側から見れば、狭いエリアであれば比較的自由に動けるメリットがあり、ディフェンス側が決めているエリアに近づくまでは、足許への強烈なアタックも少ないという面がありそうです。
 
 ゾーン・ディフェンスとマンツーマン・ディフェンスについては、別の機会にもう少し詳細に見ていこうと思いますが、今回のテーマは「マンツーマン・ディフェンスのひとつの究極形」としてのマンマーク、それも「歴史に残るマンマークプレー」を見ていきます。

[1974年ワールドカップ決勝・ミュンヘンオリンピアシュタディオン]
西ドイツ2-1オランダ
における、ベルティ・フォクツ選手のヨハン・クライフ選手へのマンマーク。

 とても有名なゲームです。
 「世界サッカー史におけるベストゲーム10選」に常にランクインするゲームでしょう。

 「空飛ぶオランダ人」ヨハン・クライフ選手を擁するオランダチームが、「皇帝」ベッケンバウアー率いる西ドイツチームと激突した戦いでした。

 この大会は西ドイツ開催でしたから、地元としての西ドイツチームとしては負けられない一戦でしたが、一方で、「トータルフットボール」というサッカー競技における「革命的新概念・新戦術」を世に問うたオランダチームの強さは、一頭抜けている印象がありました。

 2次リーグ(この大会は1次リーグ、2次リーグ制)最終戦のオランダVSブラジルのゲームは、決勝進出を賭けた大一番でしたが、オランダチームが2-0で完勝しました。1970年大会の優勝チームであり、その時の主力メンバー(リベリーノ選手やジャイルジーニョ選手)が残っていたブラジルチームは、当然ながら優勝候補の一角を占めていましたが、そのブラジルチームが「手も足も出ない」感じで敗れたのです。

 地元開催での優勝を目指す西ドイツチームとしても、オランダは「容易ならざる敵」でした。
 そのオランダチームのエースというか「核」がクライフ選手であることは、誰の目にも明らかでしたから、西ドイツチームとしては、「クライフに自由に動かれては勝利は覚束ない」と考えたことでしょう。

 そこで西ドイツチームが編み出したというか、決めた戦法が「フォクツによるクライフのマンマーク」でした。
 「ゲームを通してフォクツ選手はクライフ選手に貼りついて離れない、一瞬たりとも離れない」という、フォクツ選手にとっては体力的にとてもしんどい戦法だったのです。

 何しろ、攻撃する側のクライフ選手は、自分が考えた通り、感じた通りに動きます。
 対してフォクツ選手は、クライフ選手の動きに合わせて動かなければなりません。
 
 普通のプレーヤーに対してマンマークを行うことも、相手プレーヤーの動きを「後追い」するのですから、とても難しいことなのですが、相手が世界最高のプレーヤー、予想も出来ない動きをするプレーヤーとなれば、その困難さは筆舌に尽くしがたいものでしょう。
 1試合を通して「張り付く」などというのは、到底不可能なことに見えます。

 しかし、フォクツ選手はこれを実行しました。
 凄まじい忍耐力と驚くべき体力・持久力を発揮したのです。

 この試合の途中から、明らかにクライフ選手がフォクツ選手を嫌がっている様子が観られました。
 気分屋とも言われていたクライフ選手の戦闘意欲が削がれていったことは、間違いないのでしょう。

 西ドイツチームに優勝を齎したマンマークであったと思います。

[1966年ワールドカップ準決勝・ウェンブリースタジアム]
イングランド2-1ポルトガル
における、ノビー・スタイルズ選手のエウゼビオ選手に対するマンマーク

 1966年のワールドカップはイングランド大会でした。
 サッカー競技発祥の地であるイングランドとしては、ワールドカップのタイトルは何としても物にしたいと考えていたでしょうし、この時期のイングランドには好プレーヤーが揃ったのです。

 ボビー・チャールトン選手、ジャッキー・チャールトン選手の兄弟や、世界最高のゴールキーパーGKと呼ばれたゴードン・バンクス選手やディフェンダーでキャプテンのボビー・ムーア選手、等々、イングランド史上最強とも言われるメンバーでしたので、イングランドチームとしては、是が非でも優勝したかったのです。

 ところが、準決勝の相手・ポルトガルチームには、あの「黒豹」エウゼビオ選手が居ました。

 現在、21世紀・2017年時点で、ポルトガルサッカー史上最高のプレーヤーはと聞かれれば、多くのサッカーファンがクリスティアーノ・ロナウド選手と答えるでしょう。
 「21世紀における」という前置詞を付ければ、この答えが妥当だと感じます。

 しかし「20世紀における」という前置詞を付ければ、エウゼビオ選手なのです。
 1960年代から70年代にかけて、エウゼビオ選手はポルトガル、そして世界を代表するフォワードFWでした。

 この時代には、ペレ選手という、サッカー史上最高のプレーヤーが活躍していましたが、場合によっては「ペレと並び称される」存在だったのです。

 個人的には、ペレに匹敵するサッカー選手は存在しませんが、ペレ選手の全盛期に「ペレに次ぐFW」ということであれば、エウゼビオ選手を挙げるかもしれません。それ程、存在感満点のプレーヤーでした。

 少し話がそれますが、エウゼビオ選手は1970年にクラブチーム、ベンフィカ・リスボン*の一員として来日し、全3試合に出場しています。
 全日本チーム等を相手しての3試合であったと記憶していますが、ゲームは3試合ともベンフィカ・リスボンの圧勝で、特に国立競技場で行われた第2戦は4-1でベンフィカが勝ちましたが、4点ともエウゼビオ選手のゴールであったと思います。
(*現在では、日本語でベンフィカあるいはSLベンフィカと書かれるクラブチーム名ですが、当時はベンフィカ・リスボンと表記されていました。海外の一流チームが来日する機会がとても少なかった時代ですので、この時のベンフィカの強さ、UEFAチャンピオンズカップ=現在のチャンピオンズリーグ、を2度制している超一流チームのプレーぶりは、とても強烈な印象を日本のサッカーファンに残しました)

 特に、エウゼビオ選手がドリブルに入ったときのスピードとパワー、その「突進」は迫力満点で、「とても止められない」と感じさせるものでした。身長175cmと決して大柄なプレーヤーではありませんでしたが、走り出した時にはものすごく大きく見えたものです。

 ちなみに、クリスティアーノ・ロナウド選手とエウゼビオ選手の比較を行うとすれば、どういう結果になるでしょうか。この比較だけで、相当の字数を要するので、ここでは詳細を省略しますが、「甲乙つけ難い」というのが、私の感想です。

 2人は、ポルトガルサッカー史に燦然と輝く両雄なのでしょう。

 さて、話を戻します。

 1965年のバロンドール受賞者であり、めきめき力を付けてきていた24歳のエウゼビオ選手は、準々決勝の北朝鮮戦(ベスト16のゲームでイタリアを破り、「ワールドカップ史上最大の番狂わせ」と呼ばれた大会です。ちなみに、このゲームが「ワールドカップ史上最大の番狂わせ」との評価は、現在でも不変でしょう)において、北朝鮮チームに0-3とリードを許しながら、ひとりで4点を挙げて逆転勝ちし、ベスト4に進んできていました。

 このエウゼビオを止めずして、イングランドに勝利→決勝進出は無い、と考えるのは、とても自然なことでしょう。

 イングランドチームは、ノビー・スタイルズ選手をエウゼビオ選手のマークに付けることとしたのです。スタイルズ選手は試合を通じてエウゼビオ選手に「張り付く」ことを命じられました。
 前述のフォクツ選手同様に、とても難しい使命を負ったのです。

 エウゼビオ選手のスピードとパワー、そして切れ味鋭いテクニックに溢れたプレーに対して、1試合を通して「張り付く」などということが出来るのだろうかと感じてしまいますが、スタイルズ選手はこれをやり切りました。

 この試合で、エウゼビオ選手は殆ど自分のプレーをすることが出来なかったのです。

 このゲームの、イングランドの2得点は、いずれもボビー・チャールトン選手のゴールです。さすがに「イングランドサッカー史上最高のプレーヤー」と称されるだけのことはあります。
 一方、ポルトガルの1得点は、エウゼビオ選手のPKでした。本来のプレーが出来なかったとはいっても、意地は魅せたのです。

 それにしても、ノビー・スタイルズ選手のこのゲームでの献身的な働きは、ひょっとするとイングランド優勝の最大の功労者なのではないかと感じてしまいます。

 今回は、ドイツのベルディ・フォクツ選手とイングランドのノビー・スタイルズ選手の「サッカー史に刻まれたマンマーク」を観てきました。

 こうした記憶を思い起こすと、「マンマークの効果・重要性」に辿り着きます。
 現代サッカーにおいても、「徹底したマンマーク」は、相手チームのエースを抑え込む、特に圧倒的な力を誇るエースを抑え込むには、有効な戦法なのではないでしょうか。(もちろん、プレー全般の運動量増加等、サッカーの質の変化は考慮しなければなりませんが)

 この2人のプレーヤーは、共に身長168cmと報じられています。
 当時としても、決して大きくは無いプレーヤーです。

 ベルディ・フォクツとノビー・スタイルズ、「小さな縁の下の力持ち」の2人は、母国に「サッカー界最大の勲章」、ワールドカップを齎す原動力となったのです。
 ヒューストン・アストロズが好調です。
 アメリカンリーグAL西地区の首位を快走しているのです。

 今シーズンは、青木宣親選手を始めとして、カルロス・ベルトラン選手やブライアン・マッキャン選手を補強し、その補強が功を奏して、6月17日時点でチーム打率が.276でAL2位と、攻撃力が格段に向上しました。

 今季からメンバー入りした青木選手も、生き生きとプレーしている感じがします。

 ご存じのように、青木選手は2012年にミルウォーキー・ブリュワーズでMLBデビューし、その後2014年にカンザスシティ・ロイヤルズ、2015年にサンフランシスコ・ジャイアンツ、2016年にシアトル・マリナーズ、そして2017年にアストロズでプレーしています。

 その2014年にはワールドシリーズに出場しました。残念ながらジャイアンツの前に敗れて、世界一はなりませんでしたけれども、あの時のロイヤルズの中心メンバーのひとりであったことは間違いないでしょう。
 そして今季も、ポストシーズンゲームに向けてまっしぐらと言う感じなのです。

 青木選手には「勢いのあるチームの一員となる」という巡り会わせがあるように思います。
 別の見方をすれば、青木選手がチームに「福」を齎していると言えるのかもしれません。
 当然のことながら、相当の一流プレーヤーでも、ワールドシリーズに出場することは難しいことです。まさに「巡り会わせの賜物」という気がします。

 この「招福」効果と言う点では、田口壮選手が青木選手の上を行っているかもしれません。
 田口選手は、2002年から2009年までMLBでプレーし、2006年にセントルイス・カージナルスで、2007年にフィラデルフィア・フィリーズで、ワールドシリーズを制覇しました。
 日本人プレーヤーで、2度の世界一に輝いているのは田口選手だけでしょう。

 客観的に観て、田口選手はどちらの世界一の時も、チームの中心選手とは言えなかったと思いますが、チームに勝ちを齎す存在であったことは、カージナルス時代に地元紙のアンケートで「ベストなベンチ要員」において断然トップであったことを見ても明らかでしょう。
 多くのポジションを熟せるユーティリティプレーヤーとしての側面と、ムードメーカーとしての役割が高く評価されていたのです。
 カージナルスの名称ラルーサ監督も、田口選手を大変高く買っていたと何度も報じられました。

 「招福」効果が髙いと思われる青木選手が加わったヒューストン・アストロズですから、2017年シーズンの大活躍が期待されるのです。
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