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HOME   »  アルペン世界選手権2019女子滑降・スロベニアチーム
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 2月10日に行われた女子滑降は、シュトレツ選手が圧勝しました。
 前回の世界選手権大会のこの種目を制しているシュトレツ選手は、世界選手権連覇を成し遂げたのです。

[2月10日・女子滑降・スウェーデン・オーレ]
1位 シュトレツ(スロベニア) 1分1秒74
2位 ズター(スイス) +0.23秒
3位 ボン(アメリカ) +0.49秒

 前日の男子滑降に続いて、霧が発生しコース・雪面が見難い気象状況となりましたので、女子もスタート地点が下げられ、コース距離も大幅に短くなりました。
 全長1,670m、高低差520m、25ゲートです。これは世界選手権のコースとしてはとても短いもので、太腿を始めとする体力面への負担がとても小さいレースとなりましたし、コース形状も比較的直線的で難しいターンも設定されていませんでしたから、「大差が付き難い」レースとなったのです。
 そうした中での「0.23秒差」の優勝ですから、圧勝ということになります。

 レースは3番スタートのリンゼイ・ボン選手がリードしました。
 レースに対して先制パンチを放った形でしょう。
 特に、後半の緩斜面での滑りが秀逸で、タイムを伸ばしてトップに立ちました。

 続く選手がボン選手のタイムに挑みますが、なかなかこれを上回ることが出来ません。

 ノルウェーのモービンケル選手やオーストリアのベニアー選手が迫りますが、ボン選手はトップを守り続けます。
 そしてシュトレツ選手が登場し、コース前半の急斜面でタイムを稼いで、ボン選手を0.49秒上回る滑りを披露したのです。

 シュトレツ選手の後、テレビ中継の音声で、選手が滑る音が大きく聞こえるようになりました。エッジングの音が響くようになったのです。
 「雪面の状態が変化した」と思いました。

 ご存じのように、滑降種目では過度のエッジングは禁物です。可能な限りスピードを維持して、スキー板裏面のなるべく大きな面積を雪面に強く押しつけたまま滑ることで、滑走スピードを上げることが出来るのですが、エッジングの音が大きく聞こえるようになってしまっては、好タイムは望めないと感じました。

 前半の選手からの情報によって、続く自国選手のワックスを調整している訳ですから、続く選手のスキー板には前半の雪面状態に合わせたワックスが塗られているので、変化した雪面には適応し難いものであろうとも思いました。

 案の定、その後の選手のタイムは伸びませんでした。

 現在の世界選手権等の大きな大会では、世界トップ20の選手を、1~10位までを奇数番に、11~20位を偶数番に配して、1~20番のスタート順を設定します。
 従って、スタート順20番までの選手の中から(それも1・3・5・7番・・・といった奇数番号スタートの選手から)優勝者が出る可能性が非常に高いのです。

 18番スタートまでの選手が滑り終わって、トップがシュトルツ選手、2番手がボン選手という順位は変わりませんでした。雪面の変化を考慮しても、このまま終了するかに見えました。

 ところが19番スタート、スイスのズター選手が見事な滑りを魅せてくれたのです。
 スピードとテクニックのバランスが絶妙な滑りでしたから、トップに躍り出るかに見えましたが、惜しくも及びませんでした。
 19番スタートでのズター選手のトライは見事であったと感じます。
 もちろん、スイスチーム全体の高い対応力が発揮されたことは間違いないでしょう。雪面の変化に対するワックスチームの再度の見直しや、コース取りへの再度の検討・実行無くして、こうした素晴らしいスキーイングは観られないと思います。

 銅メダルを獲得したリンゼイ・ボン選手の滑りも見事でした。
 前半の急斜面を慎重に滑り、後半の緩斜面における自在な滑りでタイムを稼いだのです。さすがは「ワールドカップ82勝」、女子選手の歴代一位の記録保持者の実力を発揮してくれました。

 34歳となったボン選手は、今大会を最後に引退すると報じられていました。

 「キャリア最後のレース、それも世界選手権の大舞台」でキッチリとメダルを獲得して行くという、高度な集中力無しでは到底達成できないことをやってのけたのです。女子アルペンスキー史上に燦然と輝く巨星でしょう。

 ゴールイン後には、男子のワールドカップ最多勝・86勝を誇る、インゲマル・ステンマルク氏との2ショットが放送されていました。
 2人合わせて168勝、まさにアルペンスキー史を飾るスーパースターの共演でした。

 前日の男子滑降においても、今大会での引退を表明していた36歳のスピンダル選手が銀メダルを獲得しました。こちらも、狙い澄ましたような銀メダルでした。

 やはり「本物は凄い」のです。

 それにしても、「スロベニア」のシュトレツ選手の連覇には驚かされました。
 当然ながら大会毎にコースが変わり、経験のあるコースでも雪面や天候が千差万別に変化する中にあって、世界一を決める大会で「連覇する」ことの難しさは、筆舌に尽くしがたいものでしょう。
 実力は疑う余地がありません。

 加えて、前々回の世界選手権大会でも、スロベニアのティナ・マゼ選手が滑降種目を制していますから、「スロベニアチームは世界選手権女子滑降3連覇」ということになります。
 高速系種目と言えば「王国オーストリア」という定評でしたが、少なくとも女子においては「新王国スロベニア」と呼んで良い状況でしょう。
 
 28歳のシュトレツ選手は、当分の間、世界大会の女子滑降をリードして行く存在なのであろうと感じます。
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