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 先日、かつての陸上競技の名中距離ランナー(現在は還暦を過ぎておられます)からお話を伺う機会がありました。

 興味深いお話が次々と飛び出し、感心させられること仕切りでしたが、最後に「あの頃、『長嶋茂雄さんが800mや1500mを走ったら、日本新記録が出るのではないか』という話題が、仲間の間でよく出ていた。」とおっしゃったのです。

 少し詳しく聞いてみると「長嶋さんは三塁手なので、守備の時ダッシュを繰り返している。これは陸上競技の中距離競走に通じる。持久力も相当なもの。もともと、あれだけの運動神経の持ち主なのだから、800m、1500mのランナーとしても一流の成績を残せたと思う。」との解説。
 得心しました。1960年代~70年代、長嶋茂雄選手が「ミスター巨人軍、ミスタープロ野球」と呼ばれていた全盛時に、陸上競技中距離界では、こんな会話が交わされていたのです。

 そういう例は、他にもあります。

 大相撲の先代の大関・貴ノ花関(現貴乃花親方のお父さん)は、中学生の頃、水泳のバタフライ種目でオリンピック候補になるほどの名選手でした。次々に中学記録を更新していたそうですから、日本水泳を背負う逸材として期待されていたのです。

 しかし、兄が名横綱と謳われた初代・若乃花関でしたから、兄の強い勧めで角界入りし、183cm・110kg台という、力士としては小さな体で奮闘、大関の地位に上り詰めました。その端正なマスクと、抜群の運動神経から繰り出される思いもよらぬ取り口から、圧倒的な人気を誇り「角界のプリンス」と呼ばれる力士でした。

 少し話題は逸れますが、大相撲の人気力士として「花田兄弟(貴乃花関・若乃花関)」や大関・魁皇関、高見盛関が挙げられますが、相撲関係者の皆さんが口を揃えて「貴ノ花の時が一番凄かった」と話されます。若貴フィーバーも遠く及ばない人気だったそうです。

 話を戻します。

 先代・貴ノ花関が、あのまま水泳を続けていたら「オリンピック金メダリスト」が誕生していたかもしれないと思います。

 また、本ブログでも以前採り上げましたが、プロ野球中日ドラゴンズの名投手・権藤博投手がプロ入りする前に、日本最初のオリンピック金メダリスト(三段跳)である織田幹雄氏が「東京オリンピックの400mハードルに出れば金メダルは確実」と観て、再三陸上競技界への転向を進めたという話は有名です。

 長嶋茂雄、貴ノ花、権藤博の3人のアスリートに共通しているのは「抜群の運動神経」なのでしょう。そして、当該の3人を観た別の競技の超一流プレーヤーが「競技・種目を限定」した上で、「間違いなく強くなる。それも日本一・世界トップクラスの強さ」と判断することも、別の意味で凄いことだと感じます。別の競技で、まだ実績を上げる前の段階で「その能力を見極めている」のですから。

 超一流のアスリートは超一流のアスリートを知るということなのでしょう。

 私のような凡人は、そのアスリートが他の競技・種目でも相当のプレーヤーになるかもしれないという想像は付いても、「日本新記録を出す」とか「オリンピックで金メダル確実」といった見極めは、全く不可能です。

 「世界トップを狙える資質を見抜く目」とは素晴らしいものだと感じます。
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我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

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