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HOME   »  ファンブルしないことが一番大事!
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 今回は、アメリカンフットボール競技におけるボールキャリア(ボールを持っているプレーヤー)に求められるスキルについての検討です。

 アメリカンフットボールにおいては、主に攻撃側のプレーヤーがボールを保持します。
 スクリメイジライン上のボールをセンターCプレーヤーが後ろに居るクオーターバックQBに渡し、QBがランニングバックRBやワイドレシーバーWR、タイトエンドTEのプレーヤーにボールを渡したり、投げたりして、攻撃が進むのです。

 例えば、「ランプレー」なら、多くの場合QBがRBにボールを渡し(ハンドオフし)、RBはボールを持って前方に走りますし、「パスプレー」なら、QBがWRやTE、時にはRBにパスを投げ、受け手のプレーヤーがこれをキャッチして、さらに前方に走ろうとしたりします。
 アメリカンフットボールの基本的な攻撃は、「ランプレー」と「パスプレー」ということになります。

 「ボールキャリア」というのは、これらのプレーにおいて、QBからボールを受け取ったプレーヤーということになります。
 このボールキャリアに求められるスキルとしては、大きく前進することが挙げられそうですが、最も大事なことは「ファンブルしないこと」でしょう。当たり前のことを書いて恐縮ですが、ゲームを勝利するために最も大事なことのひとつであると思います。

 ファンブルとは、インプレー中にボールキャリアがボールを落とすことです。この落としたボールを相手チームのプレーヤーが確保すれば、攻撃権が相手チームに移ってしまいます。「ターンオーバー」です。

 攻撃権を持っているチームが、4度以内の回数のプレーで10ヤード以上前進出来れば、次の攻撃をすることが出来る、そしてその攻撃の連続の中で、相手エンドゾーンにボールを保持した攻撃側プレーヤーが入り、保持しているボールの一部でもエンドゾーンに入れば、タッチダウンTDとなる、というスポーツですから、攻撃の継続が大切なことは言うまでも無く、逆に言えば「攻撃権を相手に渡すこと」は可能な限り回避しなくてはならないスポーツなのです。

 しかし、実際のゲームでは「3度目のプレーで10ヤード前進」出来ないことも多く、この場合には、4度目の攻撃でパントを蹴って、地域を挽回するのが一般的なプレーです。
 相手陣深くからの相手の攻撃を封じることで、再び攻撃権を奪回することを狙うのです。

 ところが、パントのような意図的な形ではなく、全く予定外の形で相手チームに攻撃権を渡してしまうことがあります。これが「ターンオーバー」です。

 ターンオーバーが発生する原因はいくつかありますが、その中でも「ファンブル」と「パスインターセプト」の2つが最も多いものです。

 「ファンブル」は、ボールキャリアであるRBやWRが、相手ディフェンダーDFのタックルなどを受けて、ボールを落としてしまうプレーであり、RBが前進している時や、WRがパスをキャッチした後に相手DFのタックルを受けたりしてボールを落とすものですから、前進中に「相手に攻撃権を渡しかねないプレー」であり、極めて影響の大きなプレーなのです。

 従って、QBからハンドオフでボールを受けたRBや、パスをキャッチしたWRに求められる最大の仕事は「ファンブルをしないこと」なのです。
ファンブルをしないことを大前提として、RBやWRは前に走る努力を行わなければなりません。

 ファンブルしないためには、「ボールをしっかり保持すること」が必要なのは言うまでもありません。しかしこの「ボールをしっかり保持すること」は、容易なことではないのです。
 素晴らしい突破力を保持するRBでありながら、時々ファンブルしてしまうプレーヤーが居ます。ボールをしっかり保持することが出来ないのです。甘いボール保持が「クセになっている」プレーヤーも居ます。

 こうなると1ゲームで100ヤード以上のゲインをするRBであっても、ヘッドコーチHCは、ゲームで使うことを躊躇するでしょう。

 1つのターンオーバーがゲームを台無しにしてしまうことは、よく観られることです。感覚的には、1つのファンブルは1ゲーム・100ヤードのランより重いものだと思います。

 従って、例えばRBが5ヤード前進し、前方に2~3人の相手チームのラインバッカーLBが待ち構えているところに、無暗に突っ込むプレーは、HCやチームにとっては、ハラハラするプレーでしょう。

 WRが10ヤードのパスをキャッチし、さらに相手チームのコーナーバックCBやセイフティSプレーヤーが待ち受けているところに、無暗に突っ込むプレーも同様です。

 もし、ファンブルしてしまえば「5ヤードのラン」「10ヤードのパスキャッチ」が水泡に帰するばかりか、懸命に続けてきたその時の攻撃・ドライブがご破算になるとともに、多くの場合「相手チームにとって有利なフィールドポジション」から、相手チームの攻撃が始まってしまい、相手チームの得点・味方の失点に繋がる可能性が高いのです。

 つまり、本来TDからの7点獲得を狙って進めていた攻撃が、相手チームの7得点・自軍の7失点に化けてしまう訳ですから、1つのファンブル=差引14点の差、に結び付くリスクがあるのです。絶対に避けなければならないプレーです。

 さらに、NFLという世界最高レベルのリーグともなると、単に「ボールをしっかり保持していること」だけでは、不十分とも言えます。
 DFプレーヤー達は「攻撃側OFのプレーヤーが保持するボールを弾き出すプレー・掻き出すプレー」を頻繁に行うからです。

 攻撃側プレーヤーの体にタックルするのではなく、ボールにタックルすることも、よく観られるプレーです。また、胸にしっかりと抱いているボールに手を突っ込み、ボールを掻き出しにかかるプレーも、度々行われます。

 こうした「ファンブルを誘発するプレー」が出来ることが、NFLにおけるDFプレーヤーの必須条件とも言えるのでしょう。
「強く当たってファンブルを誘う」「弱く当たりながら掻き出す」といったプレーを、プレー毎に使い分けることが出来るDFこそ、良いDFプレーなのです。

 こうした、NFLでは当たり前のDFプレーに対して、OFプレーヤーも対応しています。一流のWRともなると、パスキャッチの直後に、両手を伸ばしボールを自分の体から離す動きを見せたりします。DFプレーヤーの「掻き出すプレー」への対応なのです。

 0.1秒も無い時間の中で、DFプレーヤーはボールを掻き出そうと手を伸ばし、OFプレーヤーは掻き出そうとする手・腕を避ける位置にボールを動かすという、「まさにNFLレベル」のプレーが展開されるのです。
 スローモーションVTRを観ながら、本当に高度なプレーだと、いつも感心させられます。

 また、これもよく観られるプレーですが、QBがパスターゲットとなっているプレーヤーの周りに、相手DFプレーヤーが沢山居る場合に、わざとパスを失敗するのです。
 この状況でパスを受け取った味方プレーヤーは、前進出来ないどころか、多くの相手プレーヤーのタックルを受けて、ファンブルするリスクも高いとの判断です。

 「意図的なパス失敗」は、NFLにおいてはよく観られるプレーなのです。フィールドにボールを叩き付けるプレーや場外にパスを投げだすプレーの中に、見事な判断が潜んでいるプレーも含まれているのです。これもNFLレベルと言えるでしょう。

 キックオフのボールをキャッチしリターンを行うプレーヤー=キックオフリタナーや、相手チームのパントをキャッチして前進しようとするプレーヤー=パントリタナーも含めて、やはり、NFLというかアメリカンフットボールというスポーツ競技のボールキャリアに求められる、最も大事なスキルが「ファンブルをしないこと」であることは、間違いないことだと思うのです。
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