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 シカゴ・カブスの和田毅投手が大活躍しています。

 8月19日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦にも先発、5回までジャイアンツ打線を0点に抑える好投。ここで雨が強くなりゲームは中断されました。

 ここからがメジャーリーグMLBの凄いところです。
 
 日本プロ野球NPBなら30分くらいを目途に試合続行可否を判断し、雨が引き続き強いようならコールドゲームとなるのですが、MLBは「9イニングのゲームを完結」させるために、我慢強く待つのです。これは両チームのプレーヤーやベンチスタッフは勿論として、観客も待つのです。「待つことがMLB」であるかのような対応です。

 このゲームも、中断から「4時間34分!」待ちましたが、雨が弱まる気配が無く、止むを得ずコールドゲームが宣告されました。

 ゲームは成立していますので、5回表終了2-0でカブスの勝ちとなり、和田投手は5回とはいえ「完封勝ち」で3勝目となりました。左肘のトミー・ジョン手術から復帰し、今シーズンはトライアル当番を重ねて実績を積み上げ、ついに先発の一角に食い込んできた和田投手にとっては、大変嬉しい「初完封」でした。

 しかし、このゲームはここからいかにもメジャーリーグという展開を見せるのです。

① 地区優勝を目指して戦っているジャイアンツからMLB機構に異議申し立てが行われました。このゲームは続行可能であったという趣旨で、ゲーム続行を申し立てたのです。

② MLB機構はこの異議を受け入れ、21日にゲームが継続されることとなりました。4時間半も待って下されたコールドゲームの判定が覆ったのです。意外でした。

③ 19日にあれだけ強い雨が降り続いていたにもかかわらず、何故「ゲームが続行可能であった」と判断されたかというと、「カブス球場のシートの掛け方に問題が有った」ためなのでした。

④ MLBやNPBをご覧になる方なら見たことがあると思いますが、強い雨が降って来ると、ピッチャーのマウンドや各ベースの上にシートが掛けられて雨に濡れるのを防ぎます。MLBでは、球場の隅に巻いてある巨大なシートを広げて、カバーするのです。このシートを広げる作業自体が中々の見物で、球場毎に微妙に異なる対応がなされます。

⑤ このゲームはカブスのホームゲームでしたから、MLB屈指の歴史を誇るリグレーフィールドで行われていました。当然、リグレーフィールドでも「巻いてあるシートを広げる作業」が行われたのですが、何とシートを広げる方向が曲がってしまい、肝心のホームプレートのエリアがカバーされなくなってしまったのです。
 球場関係者は、ホームプレートエリアをカバーすべく、シートを動かそうとしますが、雨水の重さもあってか移動させることが出来ず、結局ホームプレートエリアにはカバーが掛けられずに、濡れるがままとなってしまいました。

⑥ このリグレーフィールドの対応に不備があった(きちんとカバーされていればゲームは続行できた)として、ジャイアンツは抗議・異議申し立てを行い、MLB機構もこれを認めた訳です。

 2日後の21日に継続されたゲームはカブスのリリーフ投手が踏ん張り、6回に1点を許したものの2-1で勝ち切りました。和田投手の勝ち星は確保されたのです。

 それにしても、「何としても9イニングのゲームを成立させよう」とするメジャーリーグの基本方針を守ろうとする姿勢は、凄いものだと思います。
 そして、4時間34分待たされても「それが当然」と、ゲーム再開を待ち続けるファンの存在も凄まじいものです。まさに「ベースボール・イズ・アメリカ」の面目躍如たるものが有ります。

 これは、あたかもNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)における「氷点下20℃以下の気温でもゲームを実施すること」に通じるものがあると感じます。

 「ベースボールというのは、こういうものだ」「フットボールというのは、こういうものだ」という文化・習慣の下で、アメリカの子供達は育つのでしょう。そして大人になって、自分の子供にも教えて行くのでしょう。

 素晴らしいファンに支えられたアメリカのプロスポーツを感じます。
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