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HOME   »  世界陸上2017・ボス選手の800mの走り
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[8月8日・男子800m決勝]
1位 ボス 1分44秒67
2位 クチョット 1分44秒95
3位 ベット 1分45秒21

 フランスのボス選手の見事なレース運びでした。

 1周目を50秒台という、勝負優先になりやすい世界大会の決勝レースとしては速いペースで通過した2周目の第2コーナーから一気にスピードを上げて、前を行くランナーを抜き去り、第3コーナーで先頭に立ちました。

 こうしたレースの進め方の、良いところは自分のペースでレースを運べること、所謂「自力勝負」に持ち込めることですが、難しいところは「ラスト30mの走り」で、早めに力を使っているために、ゴール前の走りがどうしても苦しいものになり、スピードが落ちて、逆転を許すこともある点です。

 2コーナーから3コーナーにかけて、500m~600mの加速で、ボス選手は2番手のランナーに1~2mの差を付けましたけれども、大きな差とは言えませんでしたので、最後の直線の競り合いが注目されました。
 
 ボス選手は第4コーナーから直線半ばまで、700m~750mで再び加速したように観えました。ここが最も素晴らしいところでしょう。
 1.5m前後の差を維持したまま、残り50メートルまで来たのです。

 さすがに、残り30mからはいっぱいいっぱいの走りでしたが、追い上げてきていたクチョット選手やベット選手にも余力は無く、ボス選手が押し切りました。

 近時のオリンピックや世界選手権では、4コーナーから直線にかけての競り合いが多かったと思いますけれども、2コーナーから3コーナーの走りで勝負の形を作るという、「古くて新しい戦法」が見事に決まったのです。

 このレースを観ていて、かの瀬古利彦選手の高校生時代の800m・1500m競走のレースを思い出しました。
 高校生時代の瀬古選手は800m・1500mを得意としていたのです。そして、必ずと言って良いほど、2周目の第2コーナーから加速して2番手以降を引き離し、ラストの直線で粘るという走りを魅せてくれました。
 今から40年以上前の話です。

 最後の直線のスプリント勝負では、アフリカ勢といった他のランナーに比べて、やや分が悪いと考えたのでしょうか、ボス選手は果敢な作戦で勝負したのです。

 フランス人ランナーが世界選手権の800mで優勝したのは史上初めてと報じられました。

 ボス選手は、フランス陸上競技界の新たな歴史となったのです。
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