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HOME   »  全国大学ラグビー2020・早稲田大チームが16度目V
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[1月11日・決勝・国立競技場]
早稲田大学45-35明治大学

 21世紀初の早明対決となった、第56回全国大学ラグビーフットボール選手権大会決勝戦は、早稲田大チームが前半で31-0と大きくリードし、後半の明治大チームの反撃を凌いで勝ち切りました。
 実力互角の対戦において、早稲田大チームの持ち味である「試合巧者」を存分に発揮したゲームであったと感じます。

 早大チームが、前半、相手チームの調子が出ないうちに得点を重ねるという試合運びは、大舞台において時折見られるものです。
 かつて、関東学院大学チームを相手にした決勝でも、同様の試合運びで実力上位と言われたチームを倒しました。

 2019年12月の関東対抗戦での早明戦では、明治大チームに完敗していた早稲田大チームとしては、「後手に回ったディフェンス」「ラインアウトの不出来」といった敗因をひとつずつ丁寧に改善し、自らの強みであるスピードに磨きをかけて、このゲームに臨んだことでしょう。

 もちろん、こうした対策を講じたからと言って、本番でそれを発揮することは容易でないことは当然ですし、対策が上手く行ったからと言って「勝てるものでもない」ことも自明でしょう。
 こうした対応策実施の上に、「勝つ為の戦術・戦法」が必要な訳ですが、それが「先手を打つこと」であったのでしょう。

 そういう意味では、前半9分のスクラムハーフSH斎藤選手のペナルティーゴールPG成功→先制の3点が大きな意味を持ったと思います。このゲーム唯一のPGによる3点は、試合終了まで大きな意味を持ちました。

 その後、前半32分にはモールから押し込みトライを奪いました。
 このプレーは、前半戦の明大フィフティーンの「困惑」を如実に示したものでしょう。

 大袈裟に言えば、「何が何だか分からないうちに」メイジは31失点し、前半は「何も出来なかった」のです。
 こうした、マジック?のような試合運びが、ワセダの試合巧者ぶりを示しています。
 日本の大学ラグビーをリードし続けるワセダラグビーの「伝統の力・ノウハウ」と言っても良さそうです。

 戦術的に観れば、
① 中央部分の守備ラインの厚み確保と2人で行くタックル
② 攻撃時の「明治守備ラインの僅かなズレ」を見出して、ひとりひとりが少しでもゲインラインを突破すること

 を励行したように観えました。

 もちろん、これらをプレーするための個々のプレーヤーの俊敏性・柔軟性も十分でしたので、早大チームは大舞台に向けてのコンディショニングも上手く行ったのでしょう。

 明大チームは、後半になって反撃、5トライを重ねましたが、早大チームは「ノーサイドの瞬間に1点でも上回っていれば良い」とでもいうようなゲームコントロールを続けたように観えました。
 既に最多優勝回数記録を保持しているとはいえ、「大学日本一」のタイトルの重みを十分に認識し、ライバルである明治大チームの強さを十分に把握した上での、試合運びでしょう。

 また、反則の少ない好ゲームでした。
 さすがは、「日本大学ラグビー界の看板カード」なのです。

 5万7千人を超える大観衆で埋め尽くされた新・国立競技場における、初めてのラグビーの大試合。
 「空席がひとつも無いように」観えました。

 これ程「チケットを購入した人が必ずスタジアムに足を運んだ」ゲームというのも、滅多に無いものでしょう。

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