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HOME   »  夏季五輪のメダル数とパンパシ水泳大会
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 パンパシ水泳大会が始まったのは1985年でした。今から29年前ですから、比較的新しい大会と言えるでしょう。

 この大会の開始は、夏季オリンピックの国別成績と大きな関係があるのです。

 1985年前後の夏季オリンピック大会の国別メダル獲得数を観てみましょう。

[1972年ミュンヘン]
・1位ソビエト 金50個、銀27個、銅22個、計99個
・2位アメリカ 金33個、銀31個、銅30個、計94個
・3位東ドイツ 金20個、銀23個、銅23個、計66個

[1976年モントリオール]
・1位ソビエト 金49個、銀41個、銅35個、計125個
・2位東ドイツ 金40個、銀25個、銅25個、計90個
・3位アメリカ 金34個、銀35個、銅25個、計94個

[1980年モスクワ←西側諸国が参加せず]
[1984年ロサンゼルス←東側諸国が参加せず]

[1988年ソウル]
・1位ソビエト 金55個、銀31個、銅46個、計132個
・2位東ドイツ 金37個、銀35個、銅30個、計102個
・3位アメリカ 金36個、銀31個、銅27個、計94個

 こうしてみると、1970年代~1980年代のオリンピックは「東西対抗」というか「ソビエト・東ドイツVSアメリカ」の色合いが強く、それも次第にアメリカがソビエト+東ドイツに押されてきていた時代であることが分かります。

 特に、アメリカがオリンピック史上初めて「金メダル獲得数で3位に下がった」1976年モントリオール大会が典型的でした。
 かつて最強を誇ったアメリカ競泳チームは、女子競泳11種目でひとつも金メダルを獲得することが出来ず、一方で東ドイツチームが10種目で金メダルを獲得するという、東ドイツが圧勝した大会となったのです。スポーツ大国・水泳大国アメリカにとっては屈辱的な結果でした。

 1980年モスクワ大会・1984年ロサンゼルス大会は、西側・東側の諸国がボイコットする形で行われましたから、メダル獲得競争という面での比較には、あまり意味が有りませんでしたけれども、アメリカスポーツ界、特にアメリカ水泳界にとっては、東側諸国、特に東ドイツ水泳チームの驚異が継続していたのです。

 そうした状況下の1985年、アメリカ・日本・オーストラリア・カナダの4か国が「環太平洋の水泳競技レベルの向上」を目指してパンパシフィック水泳連盟を設立し、パンパシフィック水泳選手権大会を創設・開始したのです。1985年の第一回大会は、東京で開催されました。

 しかし、ある意味では皮肉なことに、1990年前後に発生したソビエト連邦の崩壊を始めとする東側世界の瓦解は、国家としてのソビエト・東ドイツの消滅につながりました。1988年ソウル大会が、ソビエトと東ドイツにとっての最後のオリンピックとなったのです。

 もともと、ソビエトと東ドイツのスポーツ界については、「ステートアマチュア(政府の全面的支援を受けているプレーヤー)問題」や「ドーピング疑惑」が存在していましたので、その競技力や記録についても色々と取り沙汰されてきていました。
 とはいえ、厳然として存在するメダル大国、オリンピックで1位と2位のメダル大国が忽然と?無くなってしまったのです。

 パンパシ水泳大会は突然「その設立意義を失ってしまった」のですけれども、中止にはなりませんでした。
 20世紀には1985年以降2年に一回、21世紀は2002年以降4年に1回のペースで、開催されてきています。参加国も当初の4か国にブラジルやアフリカ諸国など「環太平洋ではない」国々も参加するようになり拡大して来ています。
21世紀にはオリンピックの中間年に開催されるビッグイベントとして、その存在価値を増してきているようにも観えます。

 さて、ソビエトと東ドイツが無くなって以降、水泳競技特に競泳競技はアメリカの強さが際立つこととなりました。
 世界の競泳地図は「アメリカVS他の国々」となったのです。

 パンパシフィック水泳大会の大会記録も、アメリカが圧倒しています。
 男子の20種目中12種目、女子の20種目中14種目の大会記録が、アメリカのスイマーのものです。
 マイケル・フェルプス、ライアン・ロクテ、ジャネット・エバンス、ジェシカ・ハーディー、レベッカ・ソニ、といった錚々たるスイマーが並びます。

 対する他の国々では、やはりオーストラリアが強く、男子4種目、女子6種目の記録を保持しています。イアン・ソープ、グラント・ハケット、エミリー・シーボム、ジェシカ・シッパーといった名スイマーが並びます。

 我らが日本チームでは、男子平泳ぎの100mと・200mの2種目に北島康介選手の名があるのみです。

 それにしても、パンパシ水泳大会の記録保持者・優勝者は、そのままオリンピックのメダリストになっているケースが、とても多いように観えます。パンパシ水泳大会のレベルの高さを感じさせる事実でしょう。

 第12回パンパシフィック水泳選手権大会は、2014年8月21日~25日、オーストラリア・ゴールドコーストで開催されます。
 日本チームも強力な布陣で臨みます。

 選手の皆様を応援するとともに、パンパシ水泳大会の大会記録に北島選手以外の日本人スイマーの名が刻まれることにも大きな期待がかかります。

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