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HOME   »  福岡国際マラソン2017・大迫傑選手の健闘!
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 12月3日に 開催された、第71回福岡国際マラソン大会は、ノルウェーのソンドレノールスタッド・モーエン選手が2時間5分48秒の好タイムで優勝、2位にはスティーブン・キプロティク選手が2時間7分10秒で続き、3位には大迫傑選手が2時間7分19秒で入りました。

 モーエン選手の2時間5分48秒は、2009年にエチオピアのツェガエ・ケベデ選手がマークした大会記録に30秒と迫るタイムでした。「71回」という、我が国のマラソン界、世界のマラソン界においても屈指の歴史と伝統を誇る大会ですから、そのタイムにも重みがあります。
 スタート前の気温が少し高かったとはいえ、湿度は走りやすい水準で、風もあまりない、まずまずのコンディションの中で、世界トップクラスのランナーが持てる力を発揮したことになります。

 こうしたレースにおいて、大迫傑選手が2時間7分19秒という、「優勝ランナーから2分以内」のタイムで走破したことは、大迫選手の地力の高さを示すものであろうと思います。

① トップグループに位置しての勝負

 スタート直後から、大迫選手は先頭集団に居ました。そして、世界の有力ランナーと32.5kmまで同集団に付いて行ったのです。
 「勝ち負け」の勝負を挑んだところが素晴らしい。

 第2集団に位置し、落ちてくるランナーを拾い続けての3位も、それはそれで価値のあるものでしょうが、どうしても「他人任せ」のところ、落ちてくるランナーの多寡により成績が左右されてしまうところが難しいところでしょう。
 例えば、オリンピックでメダルを狙おうとすれば、やはり第1集団で他の選手の動きを見ながらレース展開を考え続ける方が、確実と言うか「自力勝負」ができます。

 もちろん、世界トップクラスを相手に先頭集団に位置するというのは、細かなペースのアップダウンへの対応や、一気のスパートへの対応といった諸点で、高い実力が無ければ難しいことは間違いありませんが、その難しさは「大きな大会で好成績を残すことの難しさそのもの」ですから、避けて通ることはできない性質のものでしょう。

 マラソン2回目の大迫選手は、まさに「優勝に向けて自力勝負」に出たのです。

② 35kmからの二の脚

 32.5kmからの駆け引きで、大迫選手はモーエン選手、ビダン・カロキ選手から置かれて3番手。一方で、4番手だったキプロティク選手が後方から追い上げてきましたから、上位の争いは複雑なものになっていったのです。

 「35kmからが本当のマラソン」とはよく言われることですが、各ランナーの実力が試される距離になっていったのです。
 ここで、近年の日本人ランナーはなかなか持ちこたえることが出来ませんでした。
 つまり「実力が足らなかった」のです。

 大迫選手は、35kmからの駆け引き・競り合いに良く対応することが出来ました。

 37.4km地点でキプロティク選手に追いつかれましたが、ここで離されることなく付いて行きました。凄いことです。

 39km手前で、キプロティクと大迫の3番手ペアが、2番手のカロキ選手に追いつき、抜き去りました。この時、大迫選手はキプロティク選手と共に前に出たのです。これも凄いことだと思います。
 さすがに、39.3km付近でのキプロティク選手のスパートには付いていくことが出来ませんでしたけれども、世界トップクラスのランナーを相手にしての丁々発止は、見ごたえ十分でした。
 日本男子マラソンランナーによる、これ程の競り合いを眼にするのは久しぶりなのではないでしょうか。

 大迫選手も、39km以降は脚が動かなくなりました。この状態の中で、しかし、大迫選手は相応のストライドを確保できたのです。「バネ」も残っていました。
 本当に素晴らしいことで、日々のトレーニングの賜物であり、大迫選手の実力の向上を如実に示したレースであったと感じます。

 世界のトップ10を狙えるランナーが、日本男子マラソン界に登場したのは、何時以来のことであったか、直ぐには思い当たりませんが、こうしたランナーが登場すると、次々に続くランナーが出現することも、これまでよく見られた構図です。

 福岡国際マラソン2017が、東京オリンピック2020に向けての「日本男子マラソン陣の反攻」がスタートしたレースであったとすれば、これ程嬉しいこともありません。
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