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HOME   »  高校野球にタイブレイク制を導入すべきか?
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 8月24日の読売新聞に、夏の甲子園大会2014に出場した49校の監督に「タイブレイク制」導入への賛否を聞き取り調査した記事が載っていました。大変興味深い内容でした。

 タイブレイク制とは、「選手の負担を軽減することを目的」として、例えば延長11回までは従来通りのルール下で試合を行い、延長12回に入ったら両チームとも「1死満塁から攻撃を初める」というもの。例示すれば、先攻のAチームが12回表に1死満塁から攻撃し、後攻のBチームも12回裏に1死満塁から攻撃する形で、12回表裏で勝負がつかなければ、13回・14回と同じように1死満塁から始めるルールのゲームを続けるというものです。
 我が国の社会人野球では導入済みですし、ソフトボールでも導入されています。

 さて、49人の監督の回答は、タイブレイク制導入に
・賛成 10名
・反対 26名
・どちらとも言えない 13名 でした。

 反対が過半数の26名(53%)ですから、現在の現場指揮官の意見は「反対多数」ということです。

 反対意見としては
「好機を作るところからやるのが野球」
「練習を積んできた成果が出し切れるのか」
「終盤のドラマが高校野球の醍醐味」
 といったものが、列挙されていました。

 一方賛成意見としては、
「10数回も投げたら(投手は)肩を壊す」
「春でさえ選手の消耗は激しい・夏に再試合をしたらどれだけ負担が有るか」
 といったものが、紙面に列挙されていました。

 どちらの視線から観るかが大切だと感じました。「観客の立場」から観るのか、「選手の立場」から観るのかという点です。

 「醍醐味が失われる」というのは、観客目線の典型的な意見でしょう。事は「選手の健康面・体力面」を考慮するための検討なのですから、観客目線はなるべく回避した方が良いと思います。

 私はタイブレイク制の導入に賛成です。その理由は、

① 18歳以下の若いアスリートの健康を維持することが大切であること。この若さで故障を発症してしまっては、野球選手として、ひいては日常生活にも悪影響を残しかねないこと。

② 気温30度を遥かに超える高温多湿のグラウンドで、勝ち上がるほど2日に1試合以上のペースで試合をしなくてはならないスケジュールであり、甲子園球場の使用許可期間や天候の関係から、現状以上に休息日を入れて行くことが難しいのであれば、可能な限り各々の試合時間を短縮できる施策の導入が必要であること。

③ アメリカ・大リーグには引き分けが無く、決着がつくまで延々と試合を続けるルールですが、そうしたルール下でも先発投手100球前後、リリーフ投手は一人1イニング前後という「選手起用原則」が守られていて、「特定の選手に過剰な負担がかからない」運用になっています。
 従って、延長戦が長くなると投手が足りなくなり「外野手がマウンドに上がる」ことなども時折見られます。結果として、専門家ではないプレーヤーが投げたり守ったりするのですから、想像しているよりは早く決着が付くのです。アメリカ・大リーグには100年以上の歴史がありますが、延長戦の最長は26回です。

 つまり、日本の高校野球の様に、かつてなら延長18回を、現在でも延長15回を1人の投手が投げ切り、翌日再試合で再び投げることとは違う野球・ベースボールが、アメリカ・大リーグでは展開されているのです。

④ タイブレイク制においても、当然ながら戦術があり、ドラマがあります。例えば12回表に2点を取られたチームが12回裏に3点を取って逆転勝ちすることがあるのです。社会人野球やソフトボールでは、様々な角度からタイブレイク制の深い研究・緻密な練習が続けられているのでしょう。
 「ドラマは各々のルールの下で生まれる」のであって、「今の高校野球ルールの下でしか生まれないものではない」と思います。

 「死力を尽くして戦う」という言葉には何とも言えない雰囲気がありますが、それは体力の限界を超えてプレーするのとは違うでしょう。18歳以下の選手達に「故障覚悟でプレーしてもらう」ことは、回避しなければなりません。

 普通に生活している人でも「熱中症に厳重注意」とか「激しい運動禁止」とかいった警報が頻繁に出される気象条件下で、いつ終わるとも知れない試合を投手や選手達に課すのは、どう考えても無理があると思います。

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