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HOME   »  MLB2017・田中将大投手97球で完投シャットアウト
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[4月27日・フェンウェイパーク]
ニューヨーク・ヤンキース3-0ボストン・レッドソックス

 MLB伝統のライバル対決、ヤンキース対レッドソックスのゲームで、先発した田中将大投手は、9イニング・97球を投げて、被安打3、奪三振3、与四死球0の見事なピッチングを披露しました。
 今季3勝目となる完投シャットアウト勝ちは、2014年5月14日の対ニューヨーク・メッツ戦以来の、自身MLBで2度目の完封勝ちとなったのです。

① 97球(内ストライク72球)

 これが最も素晴らしい!
 ほとんどの投球がストライクコースであるため、レッドソックスの打者は打っていかざるを得ません。

 見送っていては三振、それも少ない球数での三振を喫してしまうからです。
 その「ストライク投球」が高低・コースとも難しいところに来るのですから、「凡打の山」が築かれることになります。

 先発投手の球数が概ね100球前後に限定されているメジャーリーグのプレーにおいては、理想的でしょう。
 逆に言えば、この投球が出来なければ、完投はとても難しいのです。

② 奪三振3

 従って、三振の数は少なくなります。
 三振を取るには、やはりボール球を交えなくてはなりません(MLBの強打者を軒並み三球三振というのはほとんど不可能なことでしょう)から、球数が多くなってしまうのです。

 この日の田中投手の投球は、ストライク投球で打たせて取るという、最も効率の良いものでしたから、当然に三振の数は少なくなるのです。

 「打者1人1球で打たせて取れば27球」で27アウト・完投となりますが、「打者全員を三球三振でとっても27人×3球=81球」を要します。
 奪三振を指向すれば、完投は難しいものになってしまうのでしょう。

③ 16年振り、MLB今季初の「マダックス」

 ヤンキースの投手がフェンウェイパークで完封勝ちをしたのは、2001年のムッシーナ投手以来であると報じられました。
 滅多に観ることが出来ない快挙なのです。

 そして「100球未満の完投シャットアウト勝ち」を、MLBでは「マダックス」と呼ぶのだそうです。
 あの、アトランタ・ブレーブス全盛期の大投手、グレッグ・マダックス投手が13度も成し遂げたことから「マダックス」と名付けられているのですが、田中投手は今回「マダックス」をやり遂げたのです。MLB2017年シーズン「初」の「マダックス」でした。
 完投シャットアウト勝ちの中でも難易度が高い形での勝利。まさにMLBの先発投手が目指す投球内容だったということになります。

 肘の故障から回復しつつある田中将大投手ですが、2017年シーズンはスプリングトレーニングから調子が良いようです。
 シーズン当初こそ、失点を重ねる投球がありましたが、次第に今シーズンの投球が披露できるようになりました。

 このレッドソックス戦は「2017年型田中将大」を明確にしたものだったのでしょう。

 ゲーム後のインタビューで「全ての球種が良かった」と、田中投手はコメントしていました。
 この投球を続けることが出来れば、2017年シーズンが田中将大投手にとって、MLBにおける最高のシーズンとなることは間違いないでしょう。
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