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HOME   »  NFL2019~20PS・デリックヘンリー選手の活躍
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 スーパーボウル2020はカンザスシティ・チーフスの優勝で幕を閉じました。

 例年のことですけれども、NFL2019~20シーズンのポストシーズンゲームにおいても、素晴らしいゲーム・プレーが繰り広げられたのです。

 中でも、テネシー・タイタンズのランニングバックRBデリック・ヘンリー選手の活躍は特筆されるべきものでしょう。

 タイタンズはAFC南地区2位でレギュラーシーズン9勝7敗、第6シードでポストシーズンに出場したチームですが、ワイルドカード、ディビジョナルと勝ち進み、カンファレンスチャンピオンシップゲームまで進出したのです。
ヘンリー選手は、その攻撃面の中心的な存在でした。

[ワイルドカード・1月4日・ジレットスタジアム]
テネシー・タイタンズ20-13ニューイングランド・ペイトリオッツ

 「王朝」として常にスーパーボウル制覇争いの中心に居て、ポストシーズンにおいて圧倒的な強さを誇り、ましてやホーム・ジレットスタジアムで9連勝中というペイトリオッツが、ワイルドカードで敗れるというのは、信じられないことでしたが、このゲームでRBヘンリー選手は、全く止められませんでした。

 34度のキャリーで182ヤードをゲインしたのです。
 1キャリー平均5.3ヤードという凄さ。
 ポストシーズンではいつも、レギュラーシーズンにおけるより遥かに強い防御力を魅せてきたペイトリオッツ守備陣を、ゲームを通して翻弄しました。

 ポストシーズンでペイトリオッツ守備陣が強いというのは、個々のプレーヤーの頑張りは勿論として、守備コーディネーターを始めとするスタッフの戦前の戦略・戦術の構築が優れていて、ゲームにおいてもプレー選択が的確であることは、当然のことでしょう。
 そのペイトリオッツディフェンスを相手にして、タイタンズオフェンスラインプレーヤーが強く、ヘンリー選手のために「ランニングコース」を創りつづけ、ヘンリー選手はそのコースを十分に活用するとともに、上手くコースが開かない時や、ラインバッカーLBを始めとする相手守備プレーヤーが、想定外のところから飛び出してきた時にも、自ら新たなコースを見出し、ステップを踏み、相手プレーヤーを交わし、掴まってからもセカンドエフォートにより2~3ヤード前進するという、「懸命の走り」を続けたのです。

 それをテレビ画面で観ていると、「何度走っても出る」「何故ペイトリオッツは止められないのだろう」という言葉に繋がる訳ですが、ワンプレー毎に、あるいはクオーターQごとに、対応策を再構築し、新しいディフェンスを繰り出してくる筈のペイトリオッツディフェンスが、これほどまでにランプレーで抜かれ続けたゲームを、私は初めて観たように感じます。

[ディビジョナル・1月11日・M&Tバンクスタジアム]
テネシー・タイタンズ28-12ボルチモア・レイブンズ

 ペイトリオッツをよもやの番狂わせで破ったタイタンズは、ディビジョナルゲームで第1シードのレイブンズと戦い、これも破りました。
 このゲームは、タイタンズ守備陣が、QBラマー・ジャクソン選手を中心としたレイブンズオフェンスを12点に抑え込んだことが主たる勝因なのですけれども、28点を奪った攻撃陣の中心は、やはりRBヘンリー選手でしょう。

 このゲームでヘンリー選手は、30度のキャリーで195ヤードをゲインしました。1キャリー当り平均6.5ヤードという凄まじさです。

 第1シードのレイブンズは、レギュラーシーズン中・後半を「12連勝」と勢いに乗っていました。
 当代最高のモバイルQBとも呼ばれるラマー・ジャクソン選手を中心とした攻撃陣が相応の得点を挙げることは予想できますから、後は、相手チームをロースコアに抑え込めば、勝利が転がり込んでくると考えるのは、自然なことでしょう。

 ワイルドカードのゲーム内容を観れば、「RBデリック・ヘンリー選手を止めれば、タイタンズの攻撃力は半減する」と考えるのも、自然なことでしょう。
 ましてや、リーグ屈指のランディフェンスを誇るレイブンズなのです。

 従って、レイブンズの守備コーディネーターを始めとするスタッフやプレーヤーが、「ヘンリー選手を止めるため」の様々な戦術を構築し、実行に移したことは、想像に難くありません。

 しかし、ヘンリー選手は止められなかった、というよりは、「ワイルドカードゲームより威力を増した」のですから、信じられないようなパフォーマンスということになります。

 このゲームでも、タイタンズのオフェンスラインは「ランニングコースを創りつづけ」、ヘンリー選手もパワーとステップ、そしてセカンドエフォートにより、より多くのゲインを示現しつづけました。

 テレビで観ていた私は、やはり、「何故レイブンズは止められないのだろう」と呟きました。
 そして試合が進むにつれて、タイタンズの攻撃、ヘンリー選手のランプレーを観る度に、「今度も抜けるだろう」と感じるようになり、実際に「ゲームを通じて一度も止められなかった」イメージがあります。

 当然ながら、「世界最高レベルの守備」が用意され実行されている中で、それを上回る威力を発揮したタイタンズオフェンスは、称賛されてしかるべきでしょうし、このゲームの、伝統的に守備のチームと呼ばれるレイブンズを相手にしての素晴らしい攻撃は、NFL2019~20シーズンにおける、「タイタンズのベストゲーム」であったと感じます。

[AFCチャンピオンシップ・1月19日・アローヘッドスタジアム]
カンザスシティ・チーフス35-24テネシー・タイタンズ

 ワイルドカード、ディビジョナルと「止められなかった」デリック・ヘンリー選手が、チャンピオンシップゲームでどのような走りを魅せるのか、という点は、今シーズンのAFCチャンピオンシップの最大の見所のひとつでした。

 そして、チーフス守備陣は「見事に止めて魅せた」のです。

 このゲームでも、第1Qには、ヘンリー選手のランは「そこそこ」出ていました。チーム最初のタッチダウンも、ヘンリー選手のランから生まれています。

 ところが、第2Qに入ったころから「止まり始めた」のです。
 ヘンリー選手が、スクリメージライン付近で止められるシーンが増加しました。
 そして、第3Q以降は、ヘンリー選手によるラン攻撃自体が減少したのです。

 スタッフ・プレーヤーが一体となった、チーフス守備陣の素晴らしいパフォーマンスでした。
 
 「強力なRBを擁するラン攻撃」を止めるには、「一定以上のパワー」、具体的には、「数多くのプレーヤーが同時に当該RBに襲い掛かる」必要があるのは、自明です。

 従って、このゲームにおけるチーフス守備陣のプレー選択が当たっていたことは間違いありませんし、ディフェンスプレーヤーの「集散スピード・俊敏性の高さ」も見事なものでした。

 そういう意味では、さすがのRBデリック・ヘンリー選手、さすがのタイタンズのランオフェンスも、「研究され尽くした」ことになるのでしょう。
 残念ながら、NFLのポストシーズン3戦連続の「止められないラン攻撃」は実現できなかったのです。
 このゲームのRBヘンリー選手のスタッツは、19度のキャリーで69ヤードのゲイン、1キャリー当り平均は3.6ヤードのゲインでした。前2ゲームとは、全く異なる結果でしょう。

 今回は、NFL2019~20ポストシーズンのタイタンズの活躍、そしてRBデリック・ヘンリー選手の走りについて、観てきました。
 惜しくもスーパーボウルへの進出はなりませんでしたけれども、第6シードからの「台風の目」としての活躍、それも相当「強力な台風」として、ポストシーズンを彩っていただきました。

 デリック・ヘンリー選手は、身長191cm・体重112kgという「大型」RBですが、独特の小さなステップも駆使しますので、「加速後に止める」ことは至難の技なのでしょう。

 束ねた髪がヘルメットの後ろに「尻尾のように」でている姿は、少し微笑ましい感じもします。
 ヘンリー選手はフィールド上で、すぐ見つかるのです。

 2015年、アラバマ大学3年生の時に、ヘンリー選手はハイズマントロフィー(学生最優秀フットボーラー示す賞)を受賞しています。
 この時、最終的にノミネートされていたプレーヤーは、クリムソン大学のQBデショーン・ワトソン選手(現、ヒューストン・テキサンズQB)とスタンフォード大学RBクリスチャン・マキャフリー選手(現、カロライナ・パンサーズRB)でした。
 ヘンリー選手を含めた3選手共に、既にNFL屈指のプレーヤーとなっています。

 NFLを代表するランニングバックとして、今後もデリック・ヘンリー選手の活躍が期待されるところです。

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