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HOME   »  NPB2019シーズンオフ・複数年の大型契約更改
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 2019年も押し詰まった12月、プロ野球選手の契約更改が進むのは例年のことですが、今オフは「複数年」の高額契約更改が、話題をさらいました。

 こうした動きの先頭を切ったのは、ソフトバンク・ホークスの森唯斗投手でした。

 12月24日に契約更改交渉に臨み、2億8千万円だった年俸が、+1億8千万円の4億6千万円へと大幅にアップし、そのことだけでも十分に凄いのですが、何と「4年契約」を結んだと、報じられたのです。

 先発投手では無く、中継ぎ・抑えの投手としてはとても高額な年俸(松坂大輔投手や和田毅投手の4億円を超える、ホークス投手史上最高年俸とのこと)ですし、加えて4年というのですから、これは「中継ぎ・抑え投手のNPBにおける年俸の壁を破った」契約と言って良いと思います。

 27歳の森投手は、来年FA権を取得すると伝えられていましたから、球団としては「流出予防」の意味合いが強い複数年契約なのでしょうが、それにしても圧倒的にジャンプした内容でしょう。

 森投手については、やはり「安定した登板数」が高く評価されたものだと感じます。
 手ビューした2014年から、58登板、55登板、56登板、64登板、66登板、そして2019年シーズンは54登板と、シーズン50登板を必ず演じているのです。
 疲労や故障がある中ては、驚異的と言って良い「安定感」です。

 MLBにおいては「使い減りしない中継ぎ投手」は、とても高く評価されますから、森投手がメジャーリーグを目指すと表明すれば、それが実現する可能性は十分なのです。
 当然ながら、NPBの他球団も喉から手が出そうなほどに欲しい投手でしょうから、高いレベルのオファーが殺到しそうです。
 ホークスとしては、こうしたアプローチへの「予防」の意味もあって、大型契約を森投手に提示し、成約した形です。

 続いては、同じホークスの柳田悠岐選手です。

 森投手のニュースの翌日、12月25日に「年俸5億7千万円の7年契約」を結んだと報じられました。総額40億円に迫る、超大型契約です。
 年俸は今季と同額なのですが、何しろ「7年」という長期契約です。
 こちらは「NPBの慣習と年俸の壁を突き破った」契約と言って良いでしょう。

 31歳の柳田選手にとって「38歳までの活躍の場が約束される」とともに、高年俸も確保される形となったのです。
 こちらも「MLBへの流出リスク対策」と思われますが、契約最終年が38歳の年であることを考え合わせると、「柳田選手はホークスに骨を埋める」ということになるのでしょう。
 こうした「5年超の大型契約」というのは、MLBのことと考えていた私達にとって、その常識を打ち破る「凄まじい契約」であると感じます。

 さらに、ヤクルト・スワローズの山田哲人選手が「単年5億円」で更改したと、12月25日に報じられました。

 山田選手は、4億3千万円から7千万円アップの5億円と、スワローズの日本実プレーヤーとして歴代最高年俸を更新したとも報じられましたが、前述のような「複数年契約」を見せられると、単年かという感じになりますけれども、これはスワローズから「複数年契約」提示を受けた山田選手が「単年で」と申し入れたのだそうです。
 来年のFA権取得を見据えて、山田選手としては「自らのキャリアの方向性を縛りたくなかった」ということなのでしょうし、2020年シーズンに全力で取り組みたいという意欲の表れと観ることもできます。
 自らがプレーするフィールドの可能性を広げておきたいという気持ちは、アスリートなら誰もが保持しているのでしょう。

 さて、一方で、NPBからMLBへの挑戦を公表しているプレーヤー達にも、MLBからオファーが来て、2020年シーズンの所属チームが決まったプレーヤーが出てきています。

 まずはDeNAベイスターズからポスティングシステムで挑戦した筒香嘉智選手ですが、タンパベイ・レイズと2年総額1200万ドル(約13億2千万円、1ドル=110円)で契約したと報じられました。

 田中将大投手が所属するニューヨーク・ヤンキースと同じ、アメリカンリーグAL東地区のチームですので、対戦が観られるかもしれませんし、2019年シーズンでは激しい地区優勝争いを繰り広げた両チームですので、田中投手、筒香選手の2020年シーズンでの活躍が、とても楽しみです。

 また、読売ジャイアンツの山口俊投手は、こちらもポスティングシステムでの挑戦ですが、トロント・ブルージェイズと年俸300万ドル(約3億3千万円)の2年契約を結んだと報じられました。

 ブルージェイズは2019年シーズンを踏まえて、「先発投手陣の充実」を図っている最中ですので、山口投手にとっては絶好の活躍の場となりそうです。

 こうして、NPBでもMLBでも、日本を代表するプレーヤー達が2020年のフィールドを固めつつある訳ですが、こと「年俸」という視点で観ると、NPBが相当MLBに追い付いてきたという感があります。

 上記の、森投手、柳田選手、山田選手と筒香選手、山口投手の年俸を比較すれば、大差がないというか、この5プレーヤーの比較だけならNPBの方が上という見方もできそうです。(もちろん、MLBのトップクラスの年俸は、もっとずっと高いのですけれども)

 NPBも「MLBへの優秀なプレーヤーの流出」を阻止するために、大きなお金を使わなければならない時代が来たのかもしれません。

 そういう面からは、野球・ベースボールにおける2019年シーズンオフ・オフシーズンは、新しい時代を開くものであったのでしょう。

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