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 2月9日から始まる平昌オリンピックに向けて、多方面の準備が進み、選手村への入村も続いています。
 4年に一度の「冬の祭典」ですから、各選手を始めとする関係者の皆さんは「仕上げ」の時期を迎えているのです。

 この平昌五輪ですが、近時「懸念事項」として「寒さ」が喧伝されるようになりました。

① 氷点下20℃以下?

 冬のオリンピックですから「寒いのは当たり前」なのでしょうし、寒いから冬場の競技・種目ができるのですけれども、それにしても相当に寒くなりそうだと報じられています。

 もともと内陸で寒い地域の上に、オリンピック期間中に「大寒波」が来るのだそうです。
 氷点下20℃を越えるのではないかとも言われています。

 これまでの冬のオリンピックで最も寒かったのは、1994年のリレハンメル大会(ノルウェー)で、氷点下11℃を記録したそうですが、もし前述のような寒波が来ると、平昌大会はその記録を大幅に超えることになります。

 前回のソチ大会は、同時期の東京より暖かく、降雪も少なかったという、これはこれで異例の大会でしたが、自然相手のスポーツというのは、いろいろなことが起こるものです。

② 選手・観客・ボランティア

 選手は、冬季競技に携わっているのですから、寒い中でのプレーには慣れている筈ですが、それにしても、開会式やプレーとプレーの合間の過ごし方には工夫が必要かもしれません。
 予選から決勝への過ごし方など、十分な留意・対策が必要でしょう。硬くなった筋肉はなかなか元には戻りません。

 観客は大変です。
 特に開会式は屋外スタジアムで行われますし、夕刻から夜にかけての実施ですから、相当に寒そうです。
 体調を崩す観客が多数出るようでは、オリンピックどころではなくなってしまいます。

 ボランティア、大会運営補助者も相当厳しい状況に置かれていると伝えられています。
 バスを待つ間に「冷え切ってしまった」ということで、2千人を越えるボランティアが離脱したと報じられました。
 「オリンピックの役に立ちたい」と考えているボランティアを、万一にも「粗略に扱う」といったことがあれば、大会の成功はおぼつかないでしょう。(そもそも、ボランティアが離脱するオリンピックは聞いたことが有りません)しっかりとした体制作りが必須です。

 世界最高水準のプレーを披露するためには、世界最高水準の体制が必要なことは、自明の理です。
 
 こうしたトラブルを乗り越えて、平昌オリンピックが成功に向かってほしいものだと願わずにはいられません。
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 スポーツに関するビッグデータを収集しようとすると、種々の「権利」との関係が発生しそうです。

 例えば、陸上競技短距離でウサイン・ボルト選手のフィジカル関連情報やプレー関連情報を分析することは、「早く走るためのノウハウ」を得るために、非常に有効だと思います。
 
 我が国のテレビ放送においても、時折、「ウサイン・ボルトの速さの秘密」といった趣旨の番組が流れることが有り、最新の技術を用いて、ボルト選手の走りを分析しています。
 この番組で収集された情報の「権利」は誰にあるのでしょうか。

 ボルト選手本人にあるのか、ボルト選手が所属する組織・団体・会社にあるのか、番組の制作会社にあるのか、放送したテレビ局にあるのか、ケースにより異なるのかもしれませんが、いずれにしても「この番組の情報をデータとして利用するためには」、その権利者の同意が必要になるのかもしれません。

 日本においても、トップアスリートのスキルを分析し公示するテレビ番組は存在します。一見したところでは、現時点では、各プレーヤーも「自分が知りたい」ということもあってか、取材・調査に対して協力的な様子ですし、そこから得られたデータの開示についても前向きな様子です。

 AIをスポーツに活用しようとする人・組織・企業は、「データを収集しやすい時」に出来る限り集めておくという作業を急ぐべきなのかもしれません。

 トップアスリートが自分に関する情報を「出し渋る」というか、安易には他社に与えない時代が来る可能性は、十分に有ります。

 オリンピックや世界選手権大会といった競技の場の映像でも、それをデジタル情報として利用し、他者の利益になるような使い方をするとなれば、「当該情報の権利」が主張されても不思議ではないからです。

 「肖像権」という古典的な権利とは異なる、スポーツのプレーそのもの、スキルそのもの、についてプレーヤーやプレーヤー周辺の方々が「従来以上に権利を主張する時代」がやってくる可能性があります。

 この「権利主張」は、ビッグテータ収集の大きな障害となるかもしれません。

 ひょっとすると、AI発展の最大の妨げとなるのは「権利」という概念かもしれないと感じます。

 (その7へ)
 AIがその威力を発揮するためには、「ビッグデータ」が揃っていることが重要です。

 過去の様々なデータとの比較・分析により、未来・将来を予測するのです。

[定点性・連続性]

 ビッグテータに「定点性」「連続性」が備わっていると、そのデータの活用がとても容易になり、かつAIの判断の正確性が向上することになります。

 例えば、気象予報であれば、過去の気象情報が相当正確に、かつ大量に保管されていますので、その活用により、AIの予報は極めて正確なものとなります。

 ある地点の気温・湿度・雨量・風速・風向き等々のデータは、気象庁や世界中の各機関の継続的な努力により、相当な量と質で蓄積されていますから、現在の気象予報の精度は極めて高いものなのでしょう。

 現在の気象予報・天気予報は、AIが行っていると思いますし、このジャンルはAIが最も得意とするものでしょう。
 AIは必要な情報、膨大な情報を瞬時に集め、分析し、プログラムにより結果を出します。
 その間、数分あるいは数秒かもしれません。

 気象予報士の皆さんは、その個性的なキャラクターにより、このAIが予測した結果を視聴者の皆さんに分かり易く伝えるのが仕事と言うことになりそうです。
 この「伝える作業」についても、AIが直接行う時代も直ぐにやってきそうです。

 人型ロボットとの併用になるのか、漫画等の画面を利用するのかはともかくとして、AIが「言葉を使う」ことに精通しつつあることは、皆さんご承知の通りです。

 さて、スポーツにおけるAIの活用となれば、この「定点性」「連続性」の確保は、気象情報程に容易なことではないでしょう。

 各競技によって程度は様々でしょうが、30年間あるいは40年間以上に渡って、同レベルのデータが保存されている競技は少ないと思います。

 まずは「フィジカル関連情報」ですが、身長・体重を始めとするプレーヤーの基本情報、それに付随する筋力や俊敏性等の情報、そして「プレーの様子」が揃えば、相当に有効なビッグデータとなりそうです。

 この情報を、統計学的に誤差が少なくなるであろう量を確保することが、容易なことでは無いことはお分かり頂けると思います。

 例えば、高校野球の甲子園大会は、相当以前からの映像情報は残っていると思いますので、これに個々のプレーヤーの基本情報を組合せることが出来れば、「高校生時期の日本トップクラスの野球選手」に関するデータとして有効なものとなるでしょう。

 一方で他の競技では、甲子園大会程の映像データ、全国大会の映像データが残っているとは思われませんので、ビックデータとしては不十分と言うことになるのかもしれません。
 高校サッカーや高校ラグビーなら、かなり近いレベルのデータがあるかもしれませんが。

 アメリカの各プロスポーツ、MLBやNFL、NBAといった団体のスポーツなら高いレベルのビッグデータが存在しそうです。
 アメリカは「データ分析」が大好きな国ですし、ベーシックなところで「合理的に考える習慣」も一般化しているように感じられます。

 いずれにしても、AIをスポーツで活用するとすれば、いかにして大量の高品質なビッグデータを収集・蓄積するかがポイントとなるのでしょう。

(その6へ)
 1月18日、スポーツ庁から中学生の部活時間の指針が示されたと報じられました。

 スポーツ庁による「指針」の狙いは、現状極めて忙しく、長時間労働を強いられている教職員の労働実態の改善にあるとも伝えられていますが、スポーツに取組む生徒たちにとっても、とても大きな影響のある「ルール呈示」だと思います。

① 試合に臨む際の「体調」に合わせたトレーニングの実施

 過剰に疲労した状況下で、技術的なトレーニングを行うことは有効ではないと考えます。
 やはり、試合に臨むときの体調で各種のトレーニングを行うことが大切でしょう。
 その「体調」において使える技術やパワーでなければ、意味が無いとも思います。

 長々と練習を行い、フラフラになった状態で技術を身に付けたとしても、実戦で使う機会は殆ど無いでしょうし、正しい技術が身に付く可能性も低いと考えます。

 「試合が長引いた場合」については、「中学生段階の試合が疲労困憊の状態にならないように試合のルールを制定する」方向で対応すべきだと思います。
 
② 体に対する無理な負荷を避けること

 当然のことながら、体が出来あがっていない年齢の「中学生」に、過度な負荷を課することは回避しなくてはなりません。
 故障などを発症してしまっては、元も子もないからです。
 将来、別のスポーツを行おうとするときや、日常生活に、支障のある状況になったりしては、何のための「中学生時代のスポーツ」なのか分からなくなってしまいます。

 この点からも、平日2時間、休日3時間、週休2日という指針は、スタートラインとしては妥当な基準なのでしょう。

③ 「長くやれば良い」というものではないこと

 「練習時間とスキルが比例する」なら、こんなに簡単なことはありません。上手くなるため、強くなるためには、長々と練習をすればよいことになります。世の中に、そんなに簡単な話がある筈がないのです。
 実際には全く無関係であることは明らかです。

 「強くなるための努力」には、高いレベルの合理性が不可欠です。
 指針で決められた時間の中で、自らにとっていかに合理的な練習を行うことが出来るかが、大事なポイントであることは間違いありません。

 今後、今回の指針の「時間」による効果に対して、様々な検証が行われることと思いますが、①や②を実現していくために、「いかに短時間で効果的な練習を行っていくか」がノウハウとして蓄積されていくものと思います。

④ 生徒に対する「目途」の提示

 監督・コーチといった立場の人たちに対すると同時に、生徒に対しても明確な基準として提示できるところが、良いと思います。

 当該スポーツが大好きな生徒の中には、「もっと練習したい」と考えて「やり過ぎる」リスクがあります。ライバルの選手達より「長く、沢山練習すれば、自分の方が上手く強くなる筈」といった勘違いが、生まれる可能性も有るのでしょう。
 こうした生徒が「つぶれてしまう前に」歯止めをかける必要があるのです。

 心身共に成長する過程にある中学生に対して、妙な根性論とか、過度な励まし、そして長々としたトレーニングは回避すべきことであることは、誰もが分かっていることだと思いますが、これを「ルールとして公示」することの意義は、大変大きなものだと感じます。

 様々な点から「合理的な取組」を行う習慣は、若いうちに身に付けることが大事なのでしょう。
 
 スポーツ庁は、今回の指針には「罰則規定」も考えていると報じられています。
 「部活の運営に罰則規定」というのも、何かものものしいですし、寂しい感じもしますが、「合理的なものの考え方をどうしても身に付けることが出来ない人」が存在するのであれば、止むを得ないことなのかもしれません。

 「合理的なものの考え方をどうしても身に付けることが出来ない人」が周囲に害毒をまき散らす存在になりやすいことは、数々の例が証明しているところです。

 我が国のスポーツの将来に対する、今回のスポーツ庁の「指針」の効果が期待されます。
 このところ、様々な競技で「暴力沙汰」が発生しています。

 もとより、「暴力」は一切許されるものでは無く、本ブログでも、「殴る・蹴る」といった行為を併用するトレーニングでは強くなることは出来ない、と書いてきました。

 一方で、「暴力沙汰」に関して、別の種類の情報も明らかになって来ています。

 例えば、大相撲の稽古において、親方から注意を受けると「舌打ち」をする力士がいるのだそうです。この話を聞いた時に、「まさか」そんな力士は居ないだろうと思い(大相撲を職業として選択し、強くなろうとしている人がそんなことはする筈が無いという考え方)、大相撲関係者に確認したところ、そういう力士が居るのだそうです。

 「舌打ち」をしても、絶対に殴られることが無いことが分かっているから、こうした行為を行う、という話でした。

 当該の力士を強くしたいと考えて指導している人の言葉に対して「舌打ち」で応えるというのは、その指導が「嫌」だからでしょう。誰でも、やりたくないトレーニングはあるものだとは思います。
 とはいえ、「自分が嫌なトレーニングはやらない」というのでは、強くなるのは難しいでしょう。弱点を克服するためのトレーニングが、当該プレーヤーにとって「やりたくない種類のもの」であることは、自然な話です。

 加えて、たとえその稽古をやったとしても、こうした「心持ち」=「嫌だな」と思いながらやるのでは、トレーニングの効果も上がり難いものだと思います。

 結果として、こうした「心持ち」のプレーヤーは、上達するのが難しいのでしょう。

 周囲の指導に対して「舌打ち」で応えるのは、そのプレーヤーの自由ですが、そのプレーヤーは強くなることは諦めた方が良さそうです。

 そうしたプレーヤーが引退する時に「自分が強くなれなかったのは、指導者に恵まれなかったからだ」と考えるべきではないでしょう。もともと、「強くなるのが難しい心持ち」のプレーヤーだったのです。大成しなかったのは自分の責任なのでしょうから、他者のせいにするべきではありません。

 また、こうした「心持ち」は、幼少時からの育った環境等によって身に付いているものなのでしょうから、本格的なトレーニングを行う段階から直していくのも、相当難しいことの様に思われます。

 筋力、運動神経、俊敏性、体格といったフィジカルな各ポイント以外に、「スポーツ上達に向いた心持ち」というのも、「天賦の才能」のひとつであろうと思います。

 時折一流のアスリートから聞かれる、「いくらトレーニングをしても飽きることが無かった」という言葉の重さを、改めて感じるのです。
 1月8日に幕を閉じた全国高校サッカー選手権大会は、前橋育英高校チームが優勝しましたが、その試合日程、極めて過密なスケジュールについて、長友佑都選手が警鐘を鳴らしたと報じられました。

 前橋育英チームは、1月2日の緒戦から、3日、5日、6日と試合を行い、8日の決勝戦に臨みました。「1週間で5試合」という極めて厳しいスケジュールだったのです。

 一方、同じく8日に幕を閉じた全国高校ラグビー大会は東海大仰星高校チームが優勝しましたが、こちらのスケジュールも過密でした。
 12月30日の緒戦から、1月1日、3日、5日と戦い、8日の決勝戦に臨んでいます。
 10日間で5試合を戦っていたのです。
 サッカーに比べてラグビーの方が、連日の試合が無いという点や準決勝から決勝まで「中2日」が確保されていますので、少し余裕のある日程と言えるのでしょうが、それでも2日に1試合という、ラグビー競技の性格を考えれば極めて厳しいスケジュールであることは間違いないでしょう。

 冬休みの間に大会を終了したいということから、こうしたスケジュールとなっているのでしょうが、長友選手の「選手がつぶれてからでは遅い」というコメントにも表れているように、「異常な日程」という指摘を受けても仕方が無い様相です。

 共に90回以上の歴史を誇る大会ですから、「昔からこうやってきた」という意見もありそうですが、例えば長友選手が出場した時には「12日間」の大会だったものが、今大会は「10日間」となっているように、以前より一層厳しいスケジュールになってきていることを見逃してはならないと思います。僅か2日の短縮ではありません。この2日があれば、連日の試合を防ぐことが出来るのです。

 年々、プレーヤーの体調管理に対する取組が進んでいる時代において、スケジュールが厳しくなって来ているのは何故なのでしょうか。

 全力でプレーするとすれば「1週間で1試合が適性」と感じられる、「走り続けるスポーツ」としてのサッカーやラグビー競技において、1週間で5ゲームとか、10日間で5ゲームというのでは、各チームがそのパフォーマンスをグラウンドで十分に展開することが出来ない可能性があります。

 さらに、休養十分な時なら100の力を出せるが疲労残りの状態なら30に力が落ちてしまうタイプの選手より、休養十分の時70・疲労残りでも60の力を出せるタイプの選手の方をレギュラーメンバーに選定するということも、ありそうです。

 日本の高校最高レベルの大会で、より高いパフォーマンスを示せる選手より、ベストパフォーマンスは低いが、より「使い減りしない選手」が試合に出場するということが起こるとしたら、世界で戦って行くために最高パフォーマンスを向上させるという面からは、マイナスになっている可能性もあるでしょう。

 対応策としては
① 大会期間を長くすること
② 出場チーム数を減らすこと

 といったやり方が考えられますが、種々の要因から①が難しいとすれば、②を検討する必要があるのかもしれません。

 野球の甲子園大会でも同様ですが、「各都道府県から1校以上の代表チーム」が出場するのでは、過密なスケジュールを回避するのは困難なのです。
 かつてのように、隣県との代表決定戦を行うことも、ひとつの方法でしょう。

 「全国の都道府県から『私達の代表チーム』が檜舞台で戦う」というのは、とても魅力的な大会構成ですし、一度「1都道府県1代表以上」の大会となったなら、いまさら戻せないという意見もあるのでしょうが、こうした過密スケジュールが「当該競技のレベルアップの阻害要因になっている怖れが有る」のであれば、見直しも検討すべきなのでしょう。

 「1週間あるいは10日間に5試合」という「異常な」スケジュールへの対応は、待った無しなのではないでしょうか。
 碓井哲雄氏(76歳)と北の富士勝昭氏(75歳)は、箱根駅伝と大相撲の名解説者です。

 両氏が何時から「解説」を始めたのかは、正確には記憶していませんが、少なくとも21世紀に入った時には、解説をしていただいていたと思います。

 北の富士氏の解説は、軽妙にして洒脱。最近では、向う正面の舞の海氏との「掛け合い」がとても面白いと思います。
 意外?なことですが、「横綱経験者が主たる解説者」になるのは、北の富士氏が初めてなのだそうです。

 碓井氏は、中央大学在学中に「栄光の箱根6連覇」の一員として大活躍。その後、母校中大や本田技研工業チームのコーチや監督を務めました。
 今や、日本テレビの箱根駅伝放送の解説者として、欠かせない存在となっています。

 その解説は、「駅伝競技の本質を思い出させてくれるもの」だと思います。
 2018年大会においても、6・7・8区で大幅なリードを創り出し、2番手チームに大差を付けた青山学院大チームの勝利の色が濃くなった状況で、碓井氏は「9区、10区も長いので、まだ何が起こるか、分かりませんよ」とコメントしました。

 テレビを観ていた私も「ああ、その通りだな」と感じました。

 箱根駅伝の本質である「完走することの難しさ」を、碓井氏はあらためて指摘したのです。
 饒舌ではないが、何と的確なコメントでしょうか。

 結果として、9区10区を観戦する者に「緊張感」を取り戻し、観戦への集中力を上げたことは、言うまでも有りません。そしてこのこと=観戦への興味を盛り上げることが、「解説者の最も大切な仕事」であることは、間違いのないところです。

 一方で、碓井氏も北の富士氏も70歳台も半ば。
 「後継者」の登場が待たれる年齢なのです。
 良い解説者は一朝一夕には生まれないでしょう。視聴者がその解説者の持ち味を肌感覚で理解するには時間がかかりますし、解説者の解説者としての成長にも一定の経験が必要であろうと思います。

 大相撲も箱根駅伝も、北の富士氏、碓井氏に続く後継者の育成を急がなければなりません。
 あけましておめでとうございます。

 2018年もKaZブログを、よろしくお願いいたします。

 さて、今年も書初めはこのテーマにしました。
 
 2018年は、ビッグイベントのある年です。

 まずは、サッカーのFIFAワールドカップ2018ロシア大会です。

 4年に一度の、世界最大のスポーツイベントと呼ばれる大会ですが、2014年のブラジル大会からもう4年が経ったか、という感慨もあります。
 6月14日から7月15日にかけて開催されます。

 次には、こちらも4年に一度の冬のオリンピック・平昌大会(韓国)です。
 2月9日から25日にかけて開催されます。

 2018年は、この2つのビッグイベントを中心として、例年開催されるものもあれば、数年に一度のイベントもあるという、「盛り沢山」な年なのです。

 主なイベントを挙げてみましょう。

[1月]
① 1日 第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝(埼玉スタジアム)
② 2日・3日 第94回東京箱根間往復大学駅伝競走
③ 3日 第71回ライスボウル(アメリカンフットボール、東京ドーム)
④ 8日 カレッジフットボール全米王座決定戦(メルセデスベンツ・スタジアム)
⑤ 28日 アイスホッケーNHLオールスターゲーム(アマリー・アリーナ)

[2月]
① 4日 第52回スーパーボウル(USバンク・スタジアム)
② 9日~25日 平昌冬季オリンピック

[3月]
① 2日~4日 世界室内陸上競技選手権大会(イギリス・バーミンガム)
② 9日~18日 平昌冬季パラリンピック
③ 23日~12日間 第90回選抜高等学校野球大会
→90回記念大会となります。

[4月]
① 6日~9日 ゴルフ マスターズ・トーナメント(アメリカ・オーガスタナショナルゴルフクラブ)

[5月]
① 31日~6月17日 バスケットボールNBAファイナル
② 27日 日本ダービー
③ 27日 インディアナポリス500マイルレース

[6月]
① 14日~7月15日 FIFAワールドカップ・ロシア大会
② 16日・17日 ル・マン24時間耐久レース(フランス・サルトサーキット)

[7月]
① 2日~15日 ウインブルドン選手権(イギリス・ロンドン)
② 7日~29日 ツール・ド・フランス(自転車)

[8月]
① 5日~17日間 第100回全国高等学校野球選手権大会
→100回記念大会となります。
② 18日~9月2日 第18回アジア競技大会(インドネシア・ジャカルタ他)
→アジアオリンピック評議会(OCA)が4年に一度開催する総合大会。アジアのオリンピックとも呼ばれます。我が国では一般的に「アジア大会」と表記されることが多いと思います。
③ 27日~9月9日 全米オープンテニス(ビリージーンキング・ナショナルテニスセンター)

[9月]
① 国民体育大会(福井県)

[10月]
① 7日 第97回凱旋門賞(競馬、フランス・ロンシャン競馬場)
② 11日~14日 日本オープンゴルフ選手権競技(横浜カントリークラブ)
③ 23日~31日 MLBワールドシリーズ
④ 27日~11月4日 NPB日本シリーズ

[11月]
① ホッケー・ワールドカップ(男子インド、女子イギリス)
→4年に一度、国際ホッケー連盟が開催する、フィールドホッケーのワールドカップです。ホッケーといえば、インドやパキスタンのお家芸だったのは20世紀の話。
21世紀に入ってからは、男子はドイツとオーストラリアが覇を競い、女子はアルゼンチンとオランダが交互に優勝しています。フィールドホッケー最大のナショナルチーム同士の大会として、今年も大激戦が予想されます。

 2018年のスポーツイベントをざっと見てきました。

 この他にも、ゴルフやテニスの四大トーナメントの残りの大会、競馬のクラシックレースやジャパンカップ、天皇賞(春)(秋)、有馬記念、ドバイミーティング、ブリーダーズカップ、大相撲の年6場所、等々枚挙に暇がありません。

 2018年も、超エキサイティングな年になりそうです。

 ご一緒に楽しみましょう。
 20世紀後半、スポーツ界、特に陸上競技や競泳、体操といった競技・種目で驚異的な強さを示した「東側諸国」(ソビエト連邦や東ドイツなどの国々を指しています)の強化策のひとつとして、「スポーツエリート・ステートアマチュアの育成」が指摘されていました。
 若いというか、日本で言えば小学校低学年くらいの時期に、向いている競技・種目を決めて、国ぐるみで育成を行うというものです。

 「西側諸国」においては、個々の人が「自分の好きな競技」「親から言われた競技」「近所にあったスポーツクラブの競技」といった理由から、若い時期に取組むスポーツが決まることと比べて、スポーツエリート方式は、より効果的に強化が出来る、と目されていたのです。

 この「個々の人間に対して、適性のあるスポーツ競技を選択する」という作業において、AIは相当の威力を発揮するように思われます。

 6~7歳になった時に、「自分に向いているスポーツ競技・種目を知りたい」という人が居た時に、あるいは、より多くの場合には、「自分の子供に向いている競技・種目を知りたい」というニーズを受けて、AIが判定を行うのでしょう。

 骨格、体の形、柔軟性などの調査結果をもとに、ビッグデータとの比較を行うことになるのでしょうが、病歴や先祖・ご家族の情報もあれば、より判定しやすいのかもしれません。

 父親がプロ野球選手であったといった情報があったとしても、その子が「野球に向いているとは限らない」のは自然なことです。ひょっとすると、その父親も野球より向いていた競技があったのかもしれないのですから。

 こうした判定は、AIにとってはごく初歩的な機能の様に感じられますが、それだけに精度が高い可能性も有ります。

 とはいえ、こうして考えていくと、その子の将来の一部をAIが決めていくような「違和感」は拭えません。

 AIが「やれること」と「やってよいこと」の区分が必要だという見方もありそうです。
 また、大人になった時に「自分がやっているスポーツはAIが決めた」とご本人が知った時に、不満を感じる方もいるかもしれません。
 その子がやりたいと考える競技と、「やらされている」競技の違い、子供時代の「選択の自由・権利」の問題とも言えるのかもしれません。

 いつの時代もそうなのでしょうが、新しい技術、時代をジャンプするような「不連続な技術革新」が行われるときには、「神の領域」議論が発生するものなのかもしれません。

 「適性診断」については、AIは十分に対応出来そうですが、それ以前の問題があるということなのでしょうか。

 AIの活用と個人の権利の問題は、相当奥が深そうです。

 検討は2018年に続きます。

 (その5へ)
 トレーニングにおいても、AI活用の可能性は大きいと思います。

 今回は陸上競技・短距離を例に取りましょう。

 まずランナーAさんの基本情報を調査します。
 身長・体重、手足の長さといった基本情報から、体各部署の筋力測定、筋肉が動く速度・可動域といった情報を取ることになるのでしょう。

 一方、ビッグデータの中から、Aさんが目指すべきレベルのアスリートの情報を取得し、比較を行い、Aさんの競技能力向上に向けた強化策が導き出されそうです。
 
 個々のアスリート毎の強化策が策定できるとすれば、とても有効です。

 こうした例で見れば、ビッグデータの中にどれくらいの情報が存在するかがポイントになります。
 おそらく、世界最高水準、オリンピック出場選手レベルの情報は、現在でも相当量存在すると思われますが、これが高校生レベル、中学生レベル、それも全国大会レベル、地方大会レベルと区分すると、必ずしも必要・十分な情報は存在しないのかもしれません。

 とはいえ、短距離走という種目に必要なこと、例えば「余計な筋肉は付けてはならない」とか、「体幹の役割」といった、ベーシックな情報は有るでしょうから、少なくとも「間違ったトレーニング」を回避する役には立ちそうです。

 「一定量の個々のランナーの情報」を入力すれば、自動的に「現在必要なトレーニングメニュー」が示されるといった機能は、AIコーチにとってはそれ程難しいことではなさそうに考えられます。

 例えばスタートダッシュに限定して観れば、現状のAさんの体躯を考慮して望ましいスタートのイメージを出力します。
 1・2・3歩目の着地位置や、足を地面に付く角度等が示されますから、その動きを可能にするトレーニング、必要な筋力と敏捷性を具備するためや、足の角度を矯正するための、トレーニングメニューが、AIコーチにより示されることになるのでしょう。

 そして、一定期間(3ヵ月とか6ヵ月)の後、再度検証を行い、当該メニューの効果を測り、必要に応じて見直すことになるのでしょう。
 効果が上がっていれば、より記録を伸ばせるメニューに、効果が上がっていなければ、その原因を推定した後、別のルートで記録向上に挑む、といった形です。
 いずれにしても、AIコーチの指示は「明確な情報をベースに出されて」いますから、次工程の作成も根拠のあるものになると思われます。

 こうした、AIコーチによるトレーニングメニューの構築の、もうひとつのメリットは、そのスピードでしょう。
 AIコーチは「あっという間に」数多くのプレーヤーのメニューを作ってくれます。

 20名~30名のプレーヤーが居る、各学校の陸上競技部の全ての部員に対してメニューを用意するのも、難しいことではなさそうです。

 もちろん、AIコーチのメニューにより全てのプレーヤーの記録が向上するかどうかは、そこは分からないところなのでしょう。
 個々のプレーヤーの各種情報と、ビッグデータから得られる参考情報の精度と、「利用方法のロジック」の完成度によることは間違いありません。
 AIコーチの利用を進めながら、検討に加える要素を取捨選択する等、不断の見直しが重要なことは言うまでもありません。

 今回はトレーニングについて、AI活用の可能性を観てきました。
 そして今回も、良いコーチを創りだしていくことは、人間コーチでもAIコーチでも同じ方法論が適用できるように感じます。

 人間コーチとAIコーチのどちらが優れているかは、今回も分かりませんでしたが、少なくとも「トレーニングメニュー作成スピード」についてはAIコーチの方が勝っていると思います。

 あと5年もすれば、世界中の若手アスリートの為のトレーニングメニューが、AIコーチによって齎される時代が来るのかもしれません。

 (その4へ)
 AIが試合のマネジメントをすることが出来るようになるか、という問いの答えは、「出来るようになる」ということでしょう。
 分かり易く言えば「AIに試合の監督が務まる」ということになります。
 ひょっとすると、現時点でも可能かもしれません。

 サッカー競技を例にとります。

 試合に臨むにあたっては「相手チームの分析」が最初の仕事になります。
 相手チームの予想されるメンバー個々の分析、相手チームの得意とする戦術の分析等を行うことになります。
 これは、ビッグデータを駆使するAIにとっては得意な仕事でしょう。

 続いて、自分のチームのチーム力分析を行うことになります。
 自チームのメンバー個々の分析、自チームの得意とする戦術の分析等を行うのでしょう。

 孫子曰く「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」ですから、この2つの仕事は、最初に行わなければならないものです。

 当然ながら、両方の分析は細部に至ります。
 個々のプレーヤーについては、ポジション、得意なプレーはもちろんとして、1試合平均の運動量、7km走れるのか8km走れるのか、10km以上走れるのか、とか1回の移動距離、30mなのか50mなのか、とか、移動速度とか、検討・分析すべき項目は極めて多岐に及びますが、これはAIにとっては容易な仕事でしょう。

 続いて、「この試合に臨む戦略・戦術の策定」になります。
 これが最も難しいポイントのひとつでしょう。「考え方」が重要になるからです。

 過去の対戦成績、試合内容の分析はもちろんとして、現状の相手チームの戦力・戦術、相手チームの個々のプレーヤーの能力等々を分析した上で、自チームの戦略・戦術を構築していくことになります。自チームのメンバー選定も、この段階で行うことになるのでしょう。
「決定力」といった要素がここでは重要なファクターになります。
 戦術によって「出来るスペースの位置」とか「フリーになるプレーヤー」を把握しながらの検討が進むのでしょう。

 「オールコートプレスで前から仕掛ける」「堅守・速攻でFW2名以外は皆引く」等々の戦略が練られ、フォーメーションも決まっていきます。4-4-2、3-5-2等々。
 もちろん、自チームのプレーヤーの個性・特質・能力と相手チームのプレーヤーのそれとを比較して、どのフォーメーション、どの戦術が良いかを選定して行くことが必要なのは、言うまでもないことです。
 また、リーグ戦やトーナメント戦によっても、検討結果は異なってくるのでしょう。

 加えて、試合中に怪我人が出た時のサポート体制や、相手チームがこちらが予想した戦術とは異なる戦術を取ってきた時の対応策、前半負けていた時の体制、前半勝っていた時の体制、前半同点だった時の体制等々の検討・構築を行わなければなりません。

 こうしたことがAIに出来るかどうかですが、十分に出来そうな感じがします。

 さて、試合が始まりました。

 試合展開を観ながら(入力しながら、かもしれませんが、今なら「観ながら」も可能な気がします)、局面・局面で的確な指示を出さなければならないのは、マネジメントの責任者として当然のことです。

 これも、AIで十分に対応可能な感じです。
 個々のプレーヤーの試合時間ごとのパフォーマンス低下度合いの情報も、自チーム・相手チーム分が把握されているでしょうから、選手交替の予測時間帯も決められていることでしょうし、反則や故障による交替も対応可能です。
 試合をずっと観ているAIですから、プレーヤー個々の動き・運動量を計測して「いつもより疲労度合が大きい」といった判断も出来そうです。

 AIにサッカーチームの監督が務まるかどうか、粗々、ざっと見てきました。

 本記事の検討は、現在人間がやっている監督の仕事をAIに置き換える形で見てきたのですが、ひょっとすると「全く異なるアプローチ」が存在するのかもしれません。
 その「全く異なるアプローチ」については、筆者などでは想像もつきませんので、ご容赦ください。

 さて、ざっと見てきた感じでは、「AIにも十分に監督が務まりそうだ」という結論に成りました。
 試合をマネジメントするための「諸々の膨大な情報」の取扱という面からは、AIの方が優位でしょう。

 一方で、「戦機・試合の流れを観る、感じる感覚」といった面では、これは人間の方が優れているのでしょう。

 トータルで、人間監督とAI監督のどちらが優れているのかは分かりませんけれども、AI監督もありだな、という感じがします。

 (その3へ)
 AI(artificial intelligence、人工知能)は1950年代から研究が始まったとされていますから、既に半世紀以上の歴史を持つ「概念」ですけれども、世の中にAIという言葉が一般化し、それが多くの人の日常生活に大きな影響を与え始めたという意味では、2017年をAI元年と呼んでよいと思います。

 AIはまず、チェスや将棋といったゲームにおいて、その存在が注目されました。
 21世紀に入って、AIによる人間への挑戦が度々行われるようになり、最初の内は人間のプロプレーヤー、チェスや将棋のプロあるいは世界的なプレーヤーにはなかなか勝てなかったものが、次第によい勝負を展開できるようになり、現在では、マス目の数・駒の種類が多く、「成り金」ルールが存在し、相手の駒を取ると、それを自分の駒として使えるといった面から、より複雑とされている将棋においても、そのトッププロと互角以上の戦績を残せるまでに成長してきています。(筆者は将棋も趣味ですので、どうしても将棋を例とすることが多くなることをご容赦ください)

① ビッグデータ活用と演算スピード

 この点が、AIの基本的な長所・強みであることは異論のないところでしょう。

 例えば将棋においては、過去の膨大な「対局実績・棋歴」を全て網羅し、数えきれないほどの詰将棋などもカバーしているのでしょうから、その中から「局面ごとの打ち手」を探してくる能力・スピードにおいては、AIは人間を遥かに凌駕しています。
 「漏れなく検索」するという能力では、人間の及ぶところでは無いのです。

 そういう意味では、「ビッグデータの整備」と「コンピュータの性能向上」が相まって、AIの急速な進歩に結びついたことも確かなことでしょう。

② データを活かす「考え方」の検討

 前述のように、膨大なデータ・情報を検索する能力においては、既にAIは現代の中心的な存在なのですが、これを実務に活かすとなれば、「データを使用する考え方」が大事ということになります。

 例えば、将棋についていえば、かつてのAIでは「駒の軽重」を数値化し、飛車なら10点、角なら9点、金なら5点、銀なら4点、歩なら1点といった形でルールを作り、「相手の駒を取る手」の重さを計量化したりしていました。
 「駒を取る手ではない手」も別の形で数値化していくつかの指し手の重さを比較して、次の指し手を決めていたのです。
 結果として「駒を取る手」の方が選ばれる頻度が高かったように思います。「駒得」は将棋というゲーム、特に高いレベルの将棋においては決定的な威力を持つからです。

 一方で、将棋というゲームは、「ある局面を境にして、駒の獲得競争から、詰みに向かってのスピード競争に変化する」もの、極端に言えば「自分の持ち駒が王将1枚になっても、相手を積ますことが出来れば勝つ」ゲームですから、いつまでも「駒得」を追求するAIでは、なかなかプロ相手では勝てなかったのです。

 しかし、それも昔の話で、現在のAI棋士は「膨大なデータ」を使用する考え方が進歩し、極めて合理的に考えることが出来るようになっていますので、プロが相手でも十分に勝負になるのです。

 加えて「学習能力」をも身に付けています(この学習能力自体も「考え方」に左右されてきたのですが、現在では「学習の方法自体をAIが構築する」までになっています)ので、ある意味では「成長し続けるAI」が実現していますから、記憶量に限界があり、頭の回転スピードも加齢により減少する傾向がある「人間というプレーヤー」では、なかなか太刀打ちできなくなっているのでしょう。

 ここまで成長してきたAIが、人間社会における様々な分野で革命を起こしつつあるのは、自然な流れです。
 誰にも止められない「流れ」であろうと思いますし、「産業革命に匹敵する大変革」と言われているのも、無理のないところだと感じます。
 おそらくは、「人間の想像を遥かに超える変革の時代」がやってくるのです。(何しろ、人間の想像には、知識量や経験量に伴う限界がありますが、ビッグデータを使用するAIの行動範囲・思考範囲は数十億人の人間の知識量・経験量をベースにしているのですから)

 さて、本ブログはスポーツがテーマですから、スポーツに及ぼすAIの影響について、何回かに分けて見ていきたいと思います。

 もちろん、筆者の浅薄な知識と知見、極めて乏しい思考力がベースとなりますから、その考察に大きな限界があることは、ご容赦いただきたいと思います。

 (その2へ)
 2020年8月10日から開催が予定されている、全国高校総合体育大会(高校総体・インターハイ)が開催中止になるかもしれない、と報じられています。

 理由は、2020年8月9日まで開催される東京オリンピック2020の影響とのこと。
 
 例年は8月1日前後に開始・開催されるインターハイですが、2020年は東京オリンピックに配慮して8月10日開始にしたのでしょう。
 しかし、それでも「オリンピックの波」は巨大であり、インターハイを流してしまいそうになっているとの報道です。

 インターハイの開催主体である全国高体連は、2020年大会を分散大会と決めて、開催を目指しています。「分散大会」自体が、インターハイ史上初めてのことです。北関東4県に、愛媛、長崎、青森等での各競技・種目の開催を取り付けてきたのですが、全30競技の中で13競技の開催場所が、まだ未定なのだそうです。

 そして、オリンピックのキャンプ地誘致に注力している地方公共団体が多い状況下では、この13競技の開催地を見つけることは、至難の技なのでしょう。
 開催資金の調達も目途が立っていないとのことですから、事は重大です。

 インターハイは、野球やサッカー以外の競技に取組んでいる高校生アスリートにとっては、最高峰の大会のひとつであり、大目標なのです。

 日本の高校生のスポーツの祭典が、世界最大のスポーツ祭典・オリンピックによって危機に瀕しているというのも、やや皮肉な感じがしますが、ここは思い切った対応が必要なのではないでしょうか。

 例えば、開催時期の大幅な見直し。
 10月上旬から中旬にかけて開催する。

 開催地の見直し。
 東京オリンピック2020の各会場で開催する。

 といった形の大変更は、出来ないものでしょうか。

 1964年・昭和39年の第1回東京オリンピックにおいては、オリンピックが10月10日から開催されたために、こうした影響は大きくは無く、生まれたばかりのインターハイもしっかりと開催されました。(もちろん、オリンピックの多方面への影響力が、当時と現在とでは比較にならない程大きくなっているということも、大きな違いでしょうが)

 2020年は、オリンピックが7月~8月に実施され、インターハイは10月に行うという形で、1964年と開催時期を入れ替えるという考え方。

 もちろん、既に開催場所が決まっている17競技の変更対応や、夏休みでは無い時期の高校生の「公休」問題等々、色々と障害はあるのでしょうが、インターハイ2020の開催確保はもちろんとして、高校生アスリートの皆さんには、より「落ち着いた環境」でプレーに集中していただきたいとも思うのです。

 東京オリンピック2020の大波に呑まれるのではなく、世界最高の各種スポーツの祭典の波を活用して、「波」に乗って、より充実した大会にして行けるのではないでしょうか。
 7月5日の毎日新聞ネットの記事に、興味深いものがありました。

 「<高額年俸>選手のけが、病気に備え…保険で補償、続々契約」という題名。

 高額年俸プレーヤーが怪我や病気で長期離脱した際に、離脱期間の年俸と代替選手の獲得に要した費用をカバーする保険が、我が国のスポーツ界でも広がり始めたという記事です。

 この保険は、今年2月から東京海上日動保険が取り扱い始めた商品だそうです。

 贖われる費用は「年俸の8割」が上限、保険料は年俸の数%程度で、プレーヤーの年齢や過去の負傷歴などを元に算定されるとのこと。

 こうした保険は、スポーツ大国アメリカのMLBやNFL、加えてサッカーのイングランド・プレミアリーグでは一般的なものですが、我が国では最近になって導入されたとのこと。

 我が国のこの保険の契約先は明らかにされていませんが、日本プロ野球とサッカーJリーグの複数のチームが契約しているとのこと。

 「保険でリスクをカバーすれば、失敗を恐れずに積極的な補強ができる」という、球団関係者のコメントも掲載されていました。

 以前から、我が国にもこうした保険は無いのかなと感じていましたが、「ようやく登場した」というのが最初の感想です。

 確かに、過去の大型トレードなどを見ていると、「一か八か」という感じもある補強策の実行に向けては、相当頼もしいバックアップとなることでしょう。

 一方で、保険が有るからと言って「確信の薄いディール」を数多く行うのも、いかがなものかとも感じます。

 「プレーヤーの流動化が飛躍的に増加すること」や「移籍費用の高騰」が、当該競技にとって良いことがどうかも、観ていかなければならないのでしょう。

 この種保険の内容は知る由もありませんが、年俸制のプロスポーツプレーヤーが対象となるとすれば、マーケットは限られます。当初、被保険者となるのは全体で数百人規模でしょう。
 とはいえ、年俸3億円のプレーヤーであれば、保険料率が5%として、年間保険料は1件で1500万円と高額になりますので、保険会社としては当該商品を取り使う部署の規模を小さくすることが出来れば、十分に商売になりそうです。
 結果として、今後数年の間に、取り扱う保険会社も増加し、契約件数も増えて、この種保険の影響範囲・内容が、それぞれの競技で認識されていくのでしょう。

 いずれにしても、保険が有ろうが無かろうが、「プレーヤーを見る眼」「チーム造りの為の方針策定力」の向上は、どの競技、どのチームにとっても必要なものなのであろうと改めて思います。
 ベースボールの塁間距離は約27.4m(90フィート)です。
 これは、1845年頃、ニューヨークに居たアレクサンダー・カートライトという人物が「ベースボールを考案(発明)」した時から、変わっていないと言われています。(諸説はあるようですが)

 凄いことだと思います。

 170年前に決めた「塁間距離」がその後の様々な変化、プレーヤーの資質の変化、道具の進歩、他のルールの変更、等々を経ても、不変なのです。

 ある意味では、とても不思議なことでしょう。

 投手の投球スピードが飛躍的に上がり、走者のランニングスピード・技術も段違いに向上し、内外野の守備力も向上している状況下、同じ塁間距離のままで、ベースボールの持つスリル・面白さが全く損なわれていないのですから。

 打者の技術・スイングスピードが向上し、結果として打球のスピードも上がっている一方で、守備側の技術・送球速度も上がっていることから、クロスプレーの発生頻度・スリリングな様子が維持されているということになるのでしょうが、170年間もの間、数えきれない変更・変化の波に洗われても、「ベースボールの魅力」はいささかも減ずることが無いのです。

 最初にカートライト氏は、どのような「物差し」で塁間距離を決めたのでしょうか。
 ベースボールに似た競技が数多くあった時代のことですから、モデルになった競技もあったこととは思いますが、そうした沢山の競技・ルールを踏まえて、「塁間は90フィート」としたのでしょう。

 この「90フィート」が、ベースボールというスポーツに齎したものは、計り知れないほど大きなもののように感じられます。

 内野ゴロの際の1塁ベース上のクロスプレー、盗塁プレーの際の走者の走る速度とキャッチャーからの送球で生まれる2塁ベース上のクロスプレー、ランナーが本塁に走り込む際の外野手の送球とランナーの走塁から生まれるホームベース上のクロスプレー。
 ベースボールで観られる数限りないクロスプレーは、この「27.4m」の中で生まれているのです。

 長い歴史の中で、長すぎる、短すぎる、という指摘が増えていれば、塁間距離は見直されていたことでしょう。
 しかし、90フィートは不変であったのです。

 例えば「2塁への盗塁プレー」を観てみましょう。
 投手はクイックモーションで本塁へ投球しますし、1塁ランナーへの牽制も行います。牽制技術もどんどん向上しています。
 キャッチャーは、ピッチャーに対してストレート系の投球を要求することも多く、捕球してからの2塁への送球スピードも、日々の練習により向上し続けています。
 そうなると、2塁への盗塁成功は激減しそうなものですが、実際にはそうなってはいない。

 1塁走者側のリードの幅、スタート技術の向上が、守備側の種々の向上と「丁度バランスが取れている」ということなのでしょう。日々進歩を続けながらも、どちらかが圧倒的に優位に立つことが無いのです。

 「栄光のV9」時代に、巨人軍の捕手として活躍し、日本プロ野球史上屈指の好捕手と言われる森選手が、最もスリリングなシーンとして挙げる「2塁ベース上の盗塁時のクロスプレー」の魅力は、何時の時代も全く変わらないものとなっているのです。

 カートライト氏が決めたと言われている「90フィート=約27.4m」は、素晴らしい「偶然」であったように感じられます。
 ベースボールの魅力を、これまでも、これからも維持していく原動力?であろう「90フィート」は、ベースボールの将来をも守っていく「マジック」のような気さえします。

 一方、バスケットボールのゴールの高さは10フィート=305cmですが、こちらも1891年、バスケットボールを考案=発明したジェームズ・ネイスミス氏が最初に決めた高さのまま、120年以上にわたって不変です。

 これも凄いことだと思います。

 バスケットボールが世界屈指の人気スポーツとなり、雪や低気温のため冬には屋外スポーツが出来ない地域でもプレーできるということもあって、競技人口も飛躍的に増えてきた歴史の中で、「305cm」は不変なのです。

 NBAにおいて典型的に観られるように、プレーヤーの大型化が進み、身長2mを超える選手も珍しくない時代となっても、「リングの高さを上げる」ことは行われませんし、そうした提案が本格的に検討されているという話も聞きません。

 ネイスミス氏は考慮していなかったのではないかと思われる「ダンクシュート」が、バスケットボールにおいて最も人気のあるプレーのひとつとなり、現在のNBAやNCAAのプレーヤーの多くが、ゴールの上からボールを叩き込むことが出来るまでに、体格・体力・ジャンプ力が向上した時代になっても、10フィート=305cmは全く揺るぐことが無いのです。

 ボールを保持しながらのジャンプの最高到達点が305cmを大きく超えるプレーヤーが多数出現したために、得点数が増え過ぎてしまい、「点が簡単に取れるスポーツ」になってしまって、バスケットボールの面白さが半減したということも、全く無いのです。

 攻撃側の体力・技術・戦術の向上度合いと、守備側の体力・技術・戦術の向上度合いのバランスが、「305cm」という基準の下で拮抗し続けていることが理由であることは明らかです。
 そして、ゴールを目指す攻撃側・守備側のスリリングなプレーが、変わることなく続いているのです。スポーツとしてのバスケットボールの魅力は、120年以上を経ても全く変わることが無いのです。

 ネイスミス氏が、バスケットボールの最初の試合を行った1981年12月、行われた体育館のバルコニーにゴールを設置したのですが、そのゴールの高さが305cmだったのです。
 もし、バルコニーの高さがもう少し高かったら、低かったら、バスケットボールのゴール(リング)の高さは、異なるものであったのかもしれません。

 もし、ゴールの高さが305cm以外であったら、その高さは変更されていたのでしょうか。
 それとも、バスケットボールというスポーツ自体が、面白さに欠けるということで衰退していたのでしょうか。
 そこは、分からないところです。

 間違いないのは、最初に試合が行われた体育館のバルコニーに設置されたゴールの高さが10フィート=305cmであり、この305cmの高さのゴールが、その後の様々な変化・進歩の中でも、その価値を維持し続けているという事実です。

 ネイスミス氏は、どのような「物差し」で305cmを決めたのでしょうか。
 バスケットボールは、それまであった球技とは全く別の次元で、全く新しく発明されたスポーツ競技ですので、そのルールも相当に検討されたものであろうとは思いますが、さすがにプレーヤーの体格がこれほど大きくなることまでは、ネイスミス氏でも予想できなかったのではないでしょうか。

 やはり、この「305cm」も素晴らしい「偶然」のような気がします。

 もちろん、ベースボールは27.4mを所与のものとして発達し、バスケットボールは305cmを所与のものとして発達してきた、「レギュレーションをベースに進歩してきた」という見方もあるでしょう。
 そうだとしても、数多くの変動要因の下で、27.4mと305cmが変わることなく、2つのスポーツを形作ってきたという事実は厳然たるものです。

 27.4mと305cmは、ベースボールとバスケットボールの魅力をいささかも減ずる要因とはならず、魅力を増大させる基準のひとつとなってきたのです。

 おそらく、他のスポーツにもこうした「素晴らしい偶然」がいくつも存在するのでしょう。

 ベースボールとバスケットボールの人気の高さを思い、世界中の何億人もの人々の人生の糧となっている状況を見るにつけ、スポーツの持つ力を改めて感じるのです。
 
 この「力」のベースとなっている、こうした基準を決めた時には、発明者に「神が舞い降りた」のかもしれません。
 スポーツを観戦する際には、自らの眼でプレーを観て、その状況を判断することが、とても大切だと思います。
 観戦の回数を重ねる過程で、「自らの物差し」を身に付けて行くのです。

 そうすることで、観戦が一層楽しいものになっていくと思います。

 例えば、駅伝をテレビ観戦する際には、各ランナーの走りを自分の眼で判断することが重要です。
 各ランナーのタイム差が開いているのか、縮まっているのかは、自らの眼で判断する。テレビ放送の中で「○○地点での差は襷渡しを受けた時より広がっています。A選手は快調な走りでB選手との差を拡大しているのです」という説明がなされた時に、実際にはB選手が追い上げていることは、よく見られることです。

 「数分、数十分前の情報」で現時点のプレーを観戦するのではなく、今画面に流れている姿で判断する。
 脚の運びや上半身のブレ、上半身と下半身のバランス、何より体全体の動きのスピード、等々の様子から、そのランナーのスピードを感じ取ることが、先入観を排除した観戦にとって大切なことなのです。

 ゴルフ観戦でも同様で、ワンショット・ワンショットの出来不出来を判断して行きたいものです。
 今のショットは上手く打てている、今のショットは少しタイミングが早かった、プレーヤー本人は満足したショットだったがグリーンオーバーしたのは風が強かったのかも知れない、といった「判断」を自ら行うことが、ゴルフ観戦の楽しさを増大させてくれるのではないでしょうか。

 そして、観戦者が素晴らしいと感じたショットの結果は、当然ながら後から分かるものです。
 例えば、プレーヤーが打った瞬間に、「これはグッドショットだ」と観戦者として判断し、その結果、グリーンヒット、ピンハイ3mに止まる、といった時間がスポーツ観戦の醍醐味だと感じます。
 良いプレーか、いまひとつのプレーであるかは、結果を観る前に自ら判断する、感じる、という観戦姿勢が、スポーツを観る目を育ててくれるものだと思いますし、スポーツ観戦を一層楽しいものにしてくれるのでしょう。

 例えば、1992年の全米オープンゴルフに優勝したトム・カイト選手は、フォロースイングの時に左肩が下がり、見た目にはバランスを崩したようなスイングを見せることが時々ありました。
 超一流のプロゴルファーのフォロースイングと言うのは、多くの場合、ぐらつくことは無いのですが、カイト選手は時々肩が動いていたのです。そして、スイングで肩が動いた時に、素晴らしいショットが生れていたように記憶しています。
 逆に、フォロースイングで肩が動かなかった時ミスショットが出ていたと思います。

 20世紀終盤のアメリカプロゴルフ界を代表する名プロレーヤーだったトム・カイト選手の場合には、フォロースイングで肩がぐらぐらした時の方が良いショットだったのです。メジャートーナメントを観て行くうちに、「カイト選手についての物差し」が身に付いていたのでしょう。

 ランナーでもゴルファーでも、その「物差し」はプレーヤー毎に異なることは言うまでも有りません。
 全てのスポーツ競技・種目において、プレーヤー毎に個性が有り、得手不得手があるからです。

 どのスポーツ、どのープレーヤー、どのチームを観戦する際にも、個々のプレーヤーやチームの特徴・個性・持ち味に合わせた「判断のための物差し」を用意することが出来るようになりたいものだと、私はいつも考えています。
 少し前の話で恐縮ですが、2月26日に幕を閉じた冬季アジア大会2017(札幌・帯広)では、日本選手団の健闘が目立ちました。

 今大会で日本チームが獲得した金メダルは27個、銀メダル・銅メダルを合わせたメダル獲得数は74個と、共に冬季アジア大会史上の「日本選手団最多獲得数」となったのです。

 いかに地元開催の大会とはいえ、アジア全体の冬季スポーツのレベルアップや、広がりを勘案すれば、見事な活躍と言って良いでしょう。
 ちなみに、メダル獲得数の国別比較でも3大会ぶりにトップだったのです。
 2018年の平昌オリンピックに向けても、頼もしい限りです。

 先般のユニバーシアード冬季大会2017においても、日本選手団の大活躍が報じられましたが、近時のスポーツ界における「日本チームの強さ」がますます目立っているということでしょう。
 最多メダル獲得と言う事実は、明確な証左です。

 かつては「本番に弱い」とか「オリンピックや世界選手権といった国際大会では実力を発揮できない」というのが、日本人プレーヤーの特徴のように言われていましたが、現在の選手達は全くそんなことは無い、それどころか「本番に強い」印象さえあります。

 もちろん、個々のプレーヤーごとに見れば「過度の緊張」のために、本番で力を発揮できない選手も居るのでしょうが、「比率の問題」です。
 20世紀においても「本番に強い選手」は存在していたのですが、「本番に弱い選手」と「本番に強い選手」の比率が例えば7:3だったものが、2017年においては逆の3:7になっているといったことなのでしょう。

 これは、競技スポーツに係る多方面の皆さんの努力の結晶であることは、間違いありません。
 選手やコーチはもちろんとして、競技団体や地域社会の対応も向上してきたのだと思います。

 鍛え上げた能力を本番で発揮するために、どのようなトレーニングを積んで行ったらよいのか、本番の試合・レースにおいてどのような準備を行い、プレーをして行ったらよいのか、といった諸点について、着実にノウハウが積み上げられ、実行されてきたのです。

 そして、その成果は多くのスポーツの大会結果に如実に表れてきています。
 素晴らしいことです。

 とはいえ、まだまだ「古い体質」の組織が存在していることも事実でしょう。

 2つの団体が存在しているために、国際大会に出場できないなどという、信じられないような「粗末な話」が、いまだに時々聞かれるのです。そうした組織・競技は「時代に乗り遅れていること」を認識しなければならないのです。
 おかしな人物が登場して、せっかく近代化した組織を旧態依然たる状況に貶めることにも注意が必要でしょう。

 もちろん、かつて我が国が世界トップクラスに居た競技・種目の中にも、現在では世界大会入賞も覚束ないという状況に追い込まれているケースも少なくありません。
 対戦相手のレベルは刻一刻と上がっているのですから、「弛まぬ進歩」無くしては、現状維持さえ難しいのは当然のことでしょう。

 多くの選手が伸び伸びとプレーし、その実力を思い切り発揮できる環境作り・体制作りに向けては、「不断の努力」が不可欠なのです。
 ゴルフをするにも絶好の季節となりました。

 友人とのプレーで、A氏と初めて一緒にプレーすることとなりました。友達の友達ということです。

 A氏はとても上手です。
 
 友人は「彼は大学のゴルフ部に居たんだよ」と言い、私は「なるほど」と応えます。
 よく聞く会話でしょう。

 しかし、本当にそうなのでしょうか。

 「ゴルフ部に居たから、ゴルフが上手い」などということが、ある筈がありません。

 そうであれば、ゴルフを上達するためには、皆ゴルフ部に入れば良いことになります。
 事は、そんなに簡単ではありません。

 A氏は、ゴルフが上手いから、ゴルフが上手いのです。

 A氏が、中学生の頃や高校生の頃にゴルフが好きで、上手で、そのために大学に入ってゴルフ部に加入したのかもしれません。
 そうであれば、A氏はもともとゴルフが上手かったのです。ゴルフ部に入ったから、ゴルフが上手くなったのではないのでしょう。

 もちろん、ゴルフ部に所属して練習を重ねたために、ゴルフが一層上手くなった可能性はありますが、A氏がゴルフが上手い主因は、ゴルフ部に居たためではなさそうです。

 誰にでも分かっていることでしょうが、スポーツで上達することは、非常に難しいことです。

 野球部に入れば野球が上手くなるとか、サッカー部に入ればサッカーが上手くなるとか、柔道部に入れば柔道が強くなるとか、そんな単純なものでは無いことは、誰にでも分かることだと思います。

 どんなスポーツでも、あるプレーヤーがその競技が上手な理由は、その競技が上手だからなのでしょう。それ以外の理由は無いとも思います。

 これは、何もスポーツに限ったことではなさそうです。

 数学や化学、物理、語学といった分野でも、絵画、音楽といった分野でも同様でしょう。

 英語が得意な人は、英語が得意だから得意なのでしょうし、絵が上手い人は、絵が上手いから絵が上手いのでしょうし、歌が上手い人は、歌が上手いから歌が上手いのでしょう。
 決して、ESSに居たから、美術部に居たから、合唱団に居たから、上手い訳ではないのです。

 こうした「ある分野が得意な人」に共通していることは、「その分野が好きであること」であろうと思います。
 好きだから「上達したい」と願い、厳しい練習も続けることができるのでしょうし、上達すれば、より高みを目指すことが出来るのでしょう。

 では、「その分野」を好きになる要因は何なのでしょうか。

 いくつかあるのでしょうが、「子供のころに、その分野をやっていて、周囲の人に褒められた経験」、そして、少し大人になって「他の人と比べて、その分野では、自分の方が勝っている・優れていると認識すること」が、大きな要因の様な気がします。

 今回は、禅問答のような話になってしまいました。

 それにしても、どうすれば私のゴルフは上達するのでしょうか。
 悩みは尽きません。
 アメリカ合衆国で開催されるスポーツのビッグイベントは、我が国では月曜日の朝、ライブでTV放送されることが多いのです。

 ゴルフのマスターズ・トーナメントやNFLスーパーボウルなどが、その典型でしょう。
 アメリカは世界一のスポーツ大国ですから、月曜日午前中に多くのビッグイベントが放送されるのです。

 日本のサラリーマンにとっては、そのライブ観戦はとても難しいということになります。

 「月曜日の有給休暇取得」というのは、なかなか難しいことなのです。

 ましてや、その理由が「スーパーボウルをテレビで見るため」というのでは、休暇の申し出にも、迫力が不足することになります。(もちろん、有給休暇の取得の際にその「理由」を説明する必要は全く無いのですが、迫力?の問題です)

 長くサラリーマンをやっている私としても、「月曜日のアメリカンスポーツ」については、なかなか「テレビのライブ観戦」が出来ずに、残念な思いをしてきました。

 ところが、近年は「ワンセグ放送」が観られるようになりましたので、地上波の放送については、電車の中で観戦できるようになりました。
 2017年マスターズ大会も、携帯電話の小さな画面に見入りました。
 セルヒオ・ガルシア選手とジャスティン・ローズ選手の競り合いを楽しむことが出来たのです。

 とはいえ、プレーオフに入ってからの戦いは見ることが出来ませんでした。
 目的の駅に到着してしまい、職場に向かって歩き出してしまったからです。そして、職場に到着してから、携帯電話でワンセグ放送を見ることが出来なかったのは、自然なことでしょう。
 また、ワンセグではBS放送を観ることは出来ません。
 
 宮仕えをしている内は、アメリカで行われるスポーツの観戦は、どうしても「録画」が主になってしまうのです。
 録画とライブの違い、大きな違いは、言うまでもないことでしょう。

 「小さな夢」で恐縮ですが、私は、サラリーマンを卒業したら、テレビの前に陣取ってスポーツ放送を思い切り観る、特に「月曜日の朝のビッグイベントを思い切り楽しんでやるんだ」、と心に決めているのです。
 札幌市と帯広市で開催されている冬季アジア大会で、2月21日に行われたスピードスケート女子1500メートルで、「3位の記録を出しながら銅メダルが授与されない」という事象が発生しました。

 これは、アジア大会独特のルール「1種目で1か国が獲得できるメダル数は2個まで」が適用されたものです。

 このレースで日本勢は、高木美帆選手が大会新記録で優勝し、押切美沙紀選手が2位、高木菜那選手が3位、佐藤綾乃選手が4位と、1~4位を独占するという見事な成績を残したのです。

 そして特別ルールが適用されて、表彰台には高木美帆選手、押切選手、そして記録的には5位であった張虹選手(中国)が上がったのです。

 このルールは日本人選手の中でも知られていたようで、高木菜那選手は「日本の中で3番手となった自分がダメ。」と明るくコメントしていたそうです。

 アジア大会というか近代オリンピックも共通ですが、「参加することに意義がある」という精神は、国際大会ではとても重要です。
 特に、貧しい国々が多かったアジア地域においては、スポーツ振興の面から特定の国にメダルが集中しない様にと、こうした特別なルールが導入されたのでしょう。

 とはいえ、アジア地域も相当に発展して来ました。現在では、世界の経済成長のエンジンと呼ばれるまでに成ったのです。
 そして、各種の情報がインターネットによって世界中で共有される時代となったのです。
 
 そろそろ「ルール見直し」の時期が来ているのかもしれません。
 カザフスタンのアルトマイで11日間にわたって開催され2月8日に閉幕した、第28回ユニバーシアード冬季大会において、日本選手団は金メダル6、銀メダル12、銅メダル10の計28個のメダルを獲得しました。
 海外で実施されたユニバーシアード冬季大会では、1997年大会の25個を超える過去最高のメダル数であり、今大会の日本チームの大活躍を象徴する結果となったのです。

 金メダル6個の内、ジャンプ陣が4個を獲得しました。
 男子ノーマルヒル個人種目の中村直幹選手、女子ノーマルヒル個人の岩佐明香選手は、アベック優勝(なんだか古い言葉で恐縮です)を成し遂げ、2選手で出場した混合団体でも金メダルでした。
 岩佐選手は、女子団体でも小林諭果選手とのペアで優勝していますから、今大会金メダル3個の大活躍でした。

 この他にもジャンプ陣は、女子ノーマルヒル個人で小林選手が銀メダル、混合団体で古賀極選手・小林選手が銅メダルを獲得しました。
 日本ジャンプ陣の若き力は頼もしい限りです。

 女子アルペン大回転で安藤麻選手が金メダルを獲得したニュースは、とても明るいニュースとして報じられました。日本チームが得意とは言えないアルペン競技での金メダルの価値は、一層重いのでしょう。
 安藤選手はスーパー大回転でも銅メダルに輝いています。
 今後の活躍に期待がかかります。

 スピードスケートの男子マススタートで一戸誠太郎選手が金メダルも見事でした。
 巧みなレース運びが光りました。

 スピードスケート陣は、男女個人8種目と男子チームパシュートで計9個の銀メダルも獲得しています。金には届かなかったものの、多くの種目で世代の世界トップクラスに日本選手が居るというのは、素晴らしいことだと思います。
 女子の1500mと3000mの2種目で銀メダルの高橋菜那選手や、5000mとマススタートの2種目で銀の酒井寧子選手、そして男子5000mとチームパシュート(一戸選手、三輪準也選手、小川翔也選手)で銀の一戸選手は3個目、男子1500mで銅メダルの三輪選手と、複数の種目でのメダル獲得も目立っています。
 女子500mの辻本有沙選手の銀メダルも見事でした。

 また、男子500mの中尾光杜選手と10000mの大林昌仁選手の銀メダルも含めて、最近やや元気のない日本男子スピードスケート界にも、若い力が台頭しているのです。

 フィギュアスケートは、男子(田中刑事選手)、女子(新田谷凛選手)共に銀メダルでした。
 「惜しくも」という感もありますが、やはり世界で勝つというのは容易なことでは無いのでしょう。

 4位以下の入賞も含めれば、こうした競技・種目における日本チームの「層の厚さ」が印象的な大会であったと思います。

 一方で、団体種目であるアイスホッケーにおいては、男女ともに苦労した印象があります。
 今後のレベルアップが期待されるところでしょう。

 今大会は、日本チームの「勢い」が感じられました。

 大袈裟に言えば、多くのスポーツにおける「最近の日本チームの力の底上げ」が、冬の競技にも如実に表れた大会だったと言えるのでしょう。
 1月31日の読売新聞(ヨミドクター)に興味深い記事が有りました。

 「変わる部活、休養日に疲労回復・・・強豪校が積極導入」という題の記事です。

 記事によれば、春の甲子園2017に出場する福岡大大濠高校(福岡)野球部は、週一回・原則月曜日が休養日とのこと。
 試合が多い日曜日の翌日を休みとし、心身のリフレッシュを図ることが目的で、過ごし方は部員各自に任されているそうです。

 春の甲子園2017で3季連続甲子園出場となる秀岳館高校(熊本)野球部にも、週1日の完全休養日と週1日の「ボールを握らない日(ノースローデー)」が設けられているそうです。
 鍛治舎監督は「休養に加え、食事にも気を使うことで部員の体が大きくなり、バットのスイングなどが目に見えて早くなった」とコメントしています。

 ラグビーの東福岡高校(福岡)は、基本的に週1日、試合のない時期は週2日、長期間の大会の後は2週間休養日を取ることもあると。
 藤田監督は「たくさん練習すれば強くなるというわけではない」とコメントしています。

 さすがに、強豪校と呼ばれるチームの指導者は素晴らしいと思います。

 365日、厳しい練習を続けていては、良いプレーを身に着け、試合において良いプレーを披露することは、到底無理であろうと感じていたからです。
 心身ともに疲労の極致にある状態でトレーニングを行ったとしても、正しく合理的なプレーが習得できるとは、とても思えません。怪我・故障のリスクも高まることでしょう。

 さらに素晴らしいのは、鍛治舎監督のコメントにある「部員の体が大きくなり」という部分でしょう。

 現代の少年・青年の体格が、昔より平均して大きくなっていること、特に身長が高くなっていることは、日々の生活で電車などに乗ったりすれば、明らかに分かることです。ダルビッシュ投手や大谷選手のように、身長190㎝を優に超えるプレーヤー出現の素地になっているのでしょう。

 一方で、甲子園大会などの全国大会に出場している選手の平均的体格は、必ずしも昔より大きくなったようには見えない、身長も同じくらいであり、逆に筋肉量が少ないスリムな選手が増えているようにさえ感じていました。

 MLBには、身長190㎝を超える野手が続々登場し、中には2mのプレーヤーも出現していることを見るまでもなく、様々な競技における欧米のアスリート・スポーツ選手の大型化が進んでいる状況下、日本の選手との平均的体格差が拡大し続けている印象なのです。

 この記事の監督さん達のコメントを見ると、多くの日本の中学校、高校のプレーヤーは「練習のし過ぎ」で「体が大きくなる暇がない」のかもしれません。

 キチンと練習して、しっかり休養することは、心身ともに健康なアスリートを育てるために、絶対に必要な「方法」なのだと思います。
 2012年8月19日に開始した「スポーツを考える-KaZ」ブログが、2017年1月4日の「[箱根駅伝2017] 神奈川大学チームと法政大学チームの健闘」で、丁度2,000記事目となりました。
 皆様の応援のお蔭です。

 日頃のご愛顧に、改めて心からお礼申し上げます。

① 1,000記事到達は2014年10月20日

 1,001記事目から2,000記事へは、2年と3か月弱の期間を要したことになります。

 この間で最も記事のアップが多かった月は2015年8月で、60記事でした。この月には、世界陸上選手権大会2015、夏の甲子園大会2015などがあり、印象的なシーンが多かったのでしょう。
 そして書きたい記事を書く時間も、たまたま有ったのだろうと思います。

② 2013年2月2日から毎日1記事アップを継続中

 ブログですから継続性が大切であろうと考えて、2013年2月2日から1日1記事以上のアップを心掛け、継続しています。
 今年の2月2日まで継続することが出来れば、丸4年連続ということになります。

 今後も、可能な限り続けて行きたいと思います。

 色々なスポーツが大好きな私にとっては、スポーツを観た時、プレーした時に、考えたこと感じたことを文章にすることは、とても楽しいことです。

 記事を書く度に、スポーツの奥深さを感じさせられます。プレーヤーが全力を尽くして挑む試合・戦いにおいては、各プレーヤーの意図と能力、パフォーマンスが複雑に交錯して、思いもよらぬシーン・結果が生み出されるのでしょう。
 その「意外性」こそが、スポーツの最も素晴らしいポイントなのかもしれません。

 また、皆様から様々なコメントをいただく度に、考えさせられることも多く、楽しさが一層増していると感じます。
これからも、沢山のコメントをお待ちしています。よろしくお願いいたします。

 今後も様々なスポーツを、様々な角度から採り上げて行きたいと思います。

 引き続き、ご愛顧・ご支援の程、よろしくお願い申し上げる次第です。
 あけましておめでとうございます。

 2017年もKaZブログをよろしくお願いします。

 さて、今年も書初めはこのテーマにしました。

 2017年はオリンピックやサッカー、ラグビーのワールドカップといった、世界最大クラスの大会が無い年です。
 「狭間の年」とも言える2017年の各スポーツのイベントを観ていきましょう。

 2018年2月の冬季オリンピック(平昌)に向けて、2017年1~3月はスキー・スケートといった冬のスポーツのプレーヤーにとっては、出場権獲得、本番におけるメダル獲得に向けての大事なシーズンとなります。

 2017年「2月のアルペンスキー世界選手権大会(スイス・サンモリッツ)」と「同2月のノルディックスキー世界選手権大会(フィンランド・ラハティ)」は、2年に一度・奇数年に開催される世界大会として、スキー強豪国にとってはオリンピックのプレ大会の様相を呈する、大切なイベントとなることでしょう。

 また、2018年の「FIFAワールドカップ(ロシア)に向けての各地域の最終予選」が佳境を迎える年でもあります。
 我らがハリルジャパンの活躍に期待がかかります。

 3月には、2013年以来の「第4回ワールドベースボール・クラシック」が開催されます。
 3月22日アメリカ・ロサンゼルスでの決勝に向けて、マイアミ、ハリスコ、東京、ソウルの4箇所で3月上旬に予選ラウンドが開始されます。
 第一回、第二回のチャンピオンである日本チームの活躍が大いに期待されます。

 そして6月には、1851年開始という、「世界で最も歴史の有る国際スポーツ大会」としての、ヨットの「アメリカズカップ」が、2013年以来4年ぶりに開催されます。今回が、第35回大会となります。

 7月には「第17回世界水泳選手権大会」がハンガリーのブダペストで開かれます。
 2年に一度、奇数年に開催される、オリンピックに次ぐ格式の水泳大会における、日本選手団の活躍がとても楽しみです。

 8月には「第16回世界陸上競技選手権大会」が、イギリス・ロンドンで開催されます。
 こちらも水泳同様、2年に一度、奇数年に開催される大会で、やはりオリンピックに次ぐ格式の大会となっています。
 日本陸上チームのリオデジャネイロ五輪での活躍の再現が成るか、興味は尽きませんし、男子100m競走などの種目における「世代交代」も楽しみなところでしょう。

 10月には「ラグビーリーグのワールドカップ」が開催されます。
 1954年開始と、ラグビーユニオンのワールドカップより古い歴史を誇る大会ですが、「不定期」の開催であり、21世紀に入ってからは2008年と2013年大会に続く大会となります。
 オーストラリアやニュージーランド、イギリスではラグビーユニオンと並ぶ人気スポーツです。

 毎年恒例のイベントもずらりと並びます。

2月5日の第51回スーパーボウル、6月3日のUEFAチャンピオンズリーグ2016~17の決勝(ウェールズ・ミレニアムスタジアム)、6月のNBAファイナル。2017年はどのようなシーンを魅せてくれることでしょう。

 また、ゴルフ、テニスの4大大会、MLB、NPB、Jリーグ等々、「ファンの日常」となっているプロスポーツも、とても楽しみです。

 加えて春・夏の甲子園大会、大相撲6場所、そして5月28日の東京優駿(日本ダービー)からも、もちろん目が離せません。

 2017年はオリンピックやワールドカップといった、世界最大級のイベントはありませんけれども、じっくりと腰を据えて、それぞれの競技・種目を楽しむには、格好の年なのかもしれません。
 
 「2016年の10大ニュース」については既報の通りですが、今年もトップ10に絞り込むのは大変な作業でした。

 本稿では、10大ニュースを絞り込む際に候補となり、10大ニュースに勝るとも劣らないニュース、第11位から第20位を挙げます。

[第11位] サッカーU-23アジア選手権 手倉森ジャパンが優勝

 1月30日にドーハで行われた決勝で、日本チームは韓国チームを3-2で破り、優勝しました。

 アジアにおけるライバル・韓国チームを相手に、0-2とリードを許しながら3点を取って逆転したというのは、A代表戦も含めた長い日韓戦の歴史上、初めての事だったのではないでしょうか。

[第12位] リオ五輪 高橋・松友ペア金メダル

 リオ五輪のバドミントン女子ダブルスで、高橋・松友のペアが金メダルを獲得しました。オリンピックのバドミントン競技における、日本選手による初めての金メダルでした。

 正確で冷静なプレーと共に、二人の笑顔がとても印象に残りました。

[第13位] プレミアリーグでレスターシティが初優勝

 イングランドサッカーの最高峰・プレミアリーグ2015~16シーズンで、レスターシティが初優勝を飾りました。
 シーズン前の予想では、全くと言って良い程下馬評に上がっていなかったチームでしたから、大番狂わせでした。

 岡崎選手もチームの優勝に向けて大車輪の活躍を見せました。

 レスターシティの初優勝は、資金力に劣る弱小クラブに大いなる勇気を与えましたし、スポーツの持つ意外性を存分に見せていただいたのです。

[第14位] ドバイミーティングでリアルスティールとラニが優勝

 3月に行われた競馬のドバイミーティング2016には、日本馬が10頭も挑戦しました。
 そして、トバイターフG1でリアルスティールが、UAEダービーG2でラニが優勝したのです。

 日本馬のレベル向上、世界の強豪たちと互角に戦えるようになったことを如実に示した快挙であったと思います。
 日本馬の海外遠征は、「勝ちに行く」ものとなったのでしょう。

[第15位] リオ五輪 内村航平選手大逆転で個人総合金メダル

 王者・内村航平選手にとっても、薄氷を踏む思いの金メダルだったことでしょう。
 内村選手が圧倒的な力の差を示し続けて来た、体操男子個人総合種目においても、世界中で若手プレーヤーが力を付けてきているのです。

 そうした次代を担うプレーヤー達を相手にして、しかし王者はキッチリと勝ち切って魅せたのです。

[第16位] リオ五輪 錦織圭選手 銅メダル

 オリンピックのテニス競技における、日本人プレーヤーの96年振りのメダル獲得でした。
 準決勝ではアンディ・マレー選手と戦い、3位決定戦ではラファエル・ナダル選手を破っているという姿は、紛れも無く錦織選手が世界のトッププレーヤーであることを示しています。

 太平洋戦争前には世界の強豪国であった日本テニス界の復活を世界に示した銅メダルだったと感じます。

[第17位] NPB日本シリーズ2016 日本ハムファイターズが優勝

 2016年のプロ野球日本シリーズは、4勝2敗で日本ハムファイターズが広島カープを破り優勝しました。

 広島が2連勝して、第3戦の後半に到るまでリードを続けた時には、このまま広島カープが4連勝で押し切るかに見えましたが、この試合を逆転で制した日本ハムがここからの4連勝で押し切りました。

 日本プロ野球の面白さを存分に見せていただいたシリーズでした。

[第18位] リオ五輪 体操男子団体金メダル
 
 チームリーダーである内村航平選手にとって悲願の優勝でした。
 中国チームという厚い壁をついに打ち抜いたのです。

 体操日本は見事に復活しました。

[第19位] 帝京大学チーム 全国大学選手権7連覇

 長い間、同志社大学チームの3連覇が不滅の記録とされていた大学選手権大会の連覇記録でしたが、帝京大学チームがこれを抜き去り、2016年には「7連覇」まで記録を伸ばしました。

 毎年プレーヤーが入れ替わる大学スポーツにおいて、7年連続日本一というのは素晴らしい記録です。
 どこまで伸ばして行ってくれるのか、とても楽しみです。

[第20位] コパアメリカ・センテナリオ2016 チリ代表チームが優勝

 南米NO.1のナショナルチームを決めるコパアメリカ2016決勝で、チリチームがアルゼンチンチームを破って優勝しました。
 リオネル・メッシ選手率いるアルゼンチン代表チームは、またもビッグタイトルに手が届かなかったのです。

 南米サッカーと言えば、これまでブラジル、アルゼンチン、ウルグアイの3か国がリードしてきたのですが、現在ではチリやコロンビアといったチームが力を付けて、「盟主」の座を争う戦いは混戦となっています。

 世界サッカーの勢力地図は、刻一刻と変化しているのでしょう。

 以上が第11位から第20位です。

 第10位までのシーンと第11位以下のシーンに甲乙を付けるのが至難の業であると共に、第11位から第20位までの10シーンにも差が無いと感じますので、「順不同」と言っても良いのかもしれません。

 加えて、20位までにリストアップされなかったシーンにも、春・夏の甲子園大会やNPB両リーグの優勝争い、NFLスーパーボウルにおけるデンバー・ブロンコスの優勝、NBAファイナルのクリーブランド・キャバリアーズの大逆転優勝、MLBイチロー選手の通算500盗塁達成、サッカーUEFA-CLにおけるレアル・マドリード11度目の優勝、大相撲6場所の優勝を5力士で分け合う「戦国時代」突入、リオデジャネイロ・オリンピックにおける日本柔道チームの大活躍、女子レスリングチームの大健闘、卓球水谷隼選手のメダル獲得、等々、素晴らしいスポーツシーンを挙げて行けば、枚挙に暇がありません。

 2016年も本当に素晴らしいシーンをご提供いただいた全てのプレーヤーの皆さんに、心からお礼を申し上げたいと思います。

 そして、2017年のスポーツ界にも、大いに期待したいと思います。
 前々稿・前稿の「10大ニュース」をまとめると以下の通りとなります。

第1位 リオ五輪 陸上男子400mリレーで日本チームが銀メダル
第2位 イチロー選手 MLB通算3,000安打
第3位 リオ五輪 伊調馨選手 史上初の4大会連続の金メダル
第4位 クラブワールドカップ2016で鹿島アントラーズが決勝進出
第5位 ユーロ2016 ポルトガルチーム初優勝
第6位 サッカー男子U-19アジア選手権2016で日本チームが優勝
第7位 リオ五輪 金藤理絵選手200m平泳ぎで金メダル
第8位 NPBベストナイン2016 大谷翔平選手2ポジションで受賞
第9位 MLBワールドシリーズでシカゴ・カブスが108年振りの優勝
第10位 松山英樹選手 ゴルフ世界選手権大会優勝

 いずれ劣らぬ、素晴らしいスポーツシーンばかりです。

 夏のリオデジャネイロ・オリンピックから3シーンを選びました。
 やはり、2016年最大のスポーツイベントでしたから当然のことでしょうが、その他のシーンが7つも入ったのは、意外と言うか、スポーツの奥深さを感じさせます。

 特に2016年は、サッカーシーンが3つ入りました。ユーロ2016、コパ・アメリカ・センテナリオ2016と欧州と南米でビッグイベントが開催されたことも有りますし、何よりFIFAクラブワールドカップにおける鹿島アントラーズの活躍には、胸が躍りました。

 イチロー選手はMLB通算安打記録を3,030に伸ばしています。2017年シーズンも目が離せない存在です。

 もちろん、この10大ニュース以外にも素晴らしいシーンが数多く有りました。

 次稿では、第11位から第20位を採り上げたいと思います。
 前回は第10位から第6位でした。
 本記事では、第5位から第1位を発表したいと思います。

[第5位] ユーロ2016 ポルトガルチーム初優勝

 サッカーの欧州選手権大会(ユーロ)2016において、ポルトガル代表チームが初優勝を飾りました。
 ワールドカップやユーロといった世界屈指の大会でポルトガルが優勝したのは史上初の事ですし、サッカー史上屈指のプレーヤーであるクリスティアーノ・ロナウド選手が率いる代表チームが初めて手にしたビッグタイトルでした。

 エウゼビオ選手やフィーゴ選手といった、世界サッカー史を彩る名プレーヤーを輩出してきたポルトガルに初めてもたらされた歓喜は、サッカーの新時代到来を告げるものなのかもしれません。

[第4位] クラブワールドカップ2016で鹿島アントラーズが決勝進出

 FIFAが主催する男子の年齢制限なしの大会で、初めて日本のチームが決勝に進出したというのは、もちろん史上初のことですし、「空前」の快挙と言って良いでしょう。

 開催国枠で初出場した鹿島アントラーズは、第1戦、第2戦と勝ち進み、準決勝で南米代表アトレティコ・ナシオナルと激突、これを3-0で破って決勝に進出したのです。

 FIFAクラブワールドカップ大会の前身は、インターコンチネンタルカップ大会であり、これは「欧州代表と南米代表のクラブが戦う」大会でした。
 つまり欧州のNO.1クラブと南米のNO.1クラブが戦って世界一を決める大会だったのです。

 現在では世界6大陸の代表チームが集う大会となっていますが、やはり欧州と南米のチームの強さは抜けていて、結局はインターコンチネンタルカップと同じだろう、以前の様にUEFAチャンピオンズリーグの優勝チームと、コパ・リベルタドーレスの優勝チームが戦って世界一を決めればよい、といった意見が有るのも事実なのです。

 しかし、今回の鹿島アントラーズの決勝進出は、クラブワールドカップ大会の価値をも高めることとなったのでしょう。

[第3位] リオ五輪 伊調馨選手 史上初の4大会連続の金メダル

 リオデジャネイロ・オリンピック、レスリング女子58㎏級で伊調選手は、試合終了間際の大逆転勝ちで金メダルを獲得しました。
 オリンピック4大会連続の金メダルという、全ての女子個人競技を通じて「史上初」の快挙でもありました。

 12年以上に渡って「世界トップに君臨する」というのは、気の遠くなるようなことであり、アスリートとしてのスキルの高さにはただただ驚かされるばかりです。
 特に、その精神力の強さ・高さは、全てのアスリートの範となるものでしょう。

[第2位] イチロー選手 MLB通算3,000安打

 2016年8月7日、その瞬間はやってきました。

 コロラド・ロッキーズとマイアミ・マーリンズのゲームの7回、イチロー選手の放った大飛球はライトフィールダーの頭上を越えて3塁打。この3塁打がメモリアルヒットとなったのです。

 3塁打でしたから、自軍ベンチの目の前にイチロー選手が立ち、多くの仲間の祝福を受け、観衆の大歓声にヘルメットを掲げて応えました。
 そしてベンチに戻ったイチロー選手のサングラスの下から、涙が流れました。
 本当に美しい涙でした。

[第1位] リオ五輪 陸上男子400mリレーで日本チームが銀メダル

 日本チームのアンカー・ケンブリッジ飛鳥選手が先頭で直線に出た時には、「こんなシーンを観ることが出来るのか」と思いました。
 まさに信じられないようなシーンだったのです。

 飛鳥選手は、隣のコースを走るジャマイカチームのアンカー・ウサインボルト選手と並走しました。
 最後は離されてしまいましたけれども、アメリカチームには先着し、2位となりました。
 世界大会の男子リレー種目で、力でアメリカチームに先着したのも史上初の事でしょう。

 日本男子スプリント界史上初の銀メダルは、2016年のスポーツシーンの中で「最大のインパクト」を齎したシーンだと思います。

 バトンパスの上手さだけでは、これ程の走りを魅せることが出来ないのは当然のことで、「トップスピードに乗れば、世界のトップランナーと互角のスピードが出せること」を日本チームの4人のランナーは証明してくれたのです。
 このことが最も素晴らしいことだと感じます。

 日本男子スプリント界の新時代を拓いた「壮挙」でしょう。

 本記事では、2016年スポーツ界10大ニュースの第5位から第1位を採り上げました。
 本当に素晴らしいシーンばかりでした。

 次回でまとめてみようと思います。
 リオデジャネイロ・オリンピックが開催された2016年も、スポーツ界は花盛りでした。

 恒例の「スポーツ界10大ニュース」です。
 夏のオリンピックが在った関係から、どうしてもオリンピックでのシーンが多くなってしまいますが、2016年については「史上初」という切り口に重点を置いて見て行きたいと思います。

 本記事は第10位から第6位です。

[第10位] 松山英樹選手 ゴルフ世界選手権大会優勝

 2016年シーズン後半の松山選手の活躍は見事でした。
 10月17日に最終日を迎えた日本オープンに快勝してから快進撃が始まりました。続いて、PGAツアーのCIMBクラシック大会で2位、そしてWGC(ゴルフ世界選手権)-HSBCチャンピオンズ大会で圧勝したのです。世界最高水準の大会における2位に7打差をつけての圧勝は衝撃的でした。
 その後も2大会で連続優勝して、5大会で4度の優勝・2位が1回という、驚異的な成績を残したのです。

 もちろん、ゴルフ世界選手権大会での優勝は、日本選手史上初の快挙でした。

[第9位] MLBワールドシリーズでシカゴ・カブスが108年振りの優勝

 クリーブランド・インディアンズとの対戦となったワールドシリーズ2016は、大激戦となりましたが、最期はシカゴ・カブスが押し切り、108年振りの世界一に輝きました。
 そもそも、108年も前から行われているということ自体が、ベースボールの歴史を感じさせる事実ですが、カブスの優勝にはもうひとつのジンクス破りが加わりました。

 「ヤギの呪い」を解くシリーズとなったのです。
 シカゴ・カブスの歴史に新たな1ページを開くこととなったワールドシリーズ優勝でした。

[第8位] NPBベストナイン2016 大谷翔平選手2ポジションで受賞

 11月に発表された、日本プロ野球2016年シーズンのベストナインで、大谷翔平選手がDHと投手の2部門で選出されました。

 一人のプレーヤーが2つのポジションでベストナインに選出されたのは、もちろん史上初のことです。どちらのポジションでも圧倒的な得票率での選出でした。

 2016年の大谷選手の活躍は、かつて見たことが無いレベルのものであったと感じます。
 時速165kmの投球を連発し、逆方向へのホームランを軽々と放つという、まさに「二刀流」の神髄を示してくれたのです。
 全てのスポーツを通じての「ベストアスリート賞」というものが存在したら、最有力候補でしょう。

[第7位] リオ五輪 金藤理絵選手200m平泳ぎで金メダル

 圧勝でした。

 2位以下の選手を引き連れて、ゴールを目指す金籐選手の泳ぎには「王者」の風格さえ漂っていたと感じます。

 この金メダルは、日本女子競泳陣にとってオリンピック大会における「過去100年間で5つ目の金メダル」でもありました。とても貴重な金メダルだったのです。

 世界の水泳界で着々と地歩を固めつつある日本競泳陣の進化を示した優勝とも言えるのでしょう。

[第6位] サッカー男子U-19アジア選手権2016で日本チームが優勝

 日本サッカー史上初の快挙でした。

 これまでなかなか勝つことが出来なかった、19歳以下のアジア選手権大会で、若き代表チームは「ついに壁を破った」のです。
 アジアトップを標榜する日本サッカーですが、U-19でチャンピオンとなったのは初めてのことです。

 特に、センターバックの二人、中山雄太選手と富安健洋選手の活躍は秀逸でした。
 準決勝までは「ほとんど相手チームにシュートを打たせない」守備を展開し、決勝のサウジアラビア戦も零封しました。大会を通じて無失点というのは、こうした国際大会では滅多に観られないものでしょう。

 A代表のプレーにも影響を与えたのではないかと感じられる快挙でした。

 以上が第10位から第6位でした。
 いずれも素晴らしいシーンばかりであったと思います。

 次回は第5位から第1位です。
 25年振りに日本プロ野球NPBセントラルリーグを制した広島カープの「赤いヘルメット」と、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の名門チーム、ニューヨーク・ジャイアンツの「青いヘルメット」、この2つのヘルメットが、現在プロスポーツの中で、私が最も気に入っているヘルメットです。

 どちらも、その色合い・光沢が素晴らしい。

 カープのヘルメットは「深い真紅」で良く輝いています。
 チームカラーを随所に配したユニフォームとのバランスも、とても良いと思います。
 もちろん、カープのチームカラーは昔から「赤」ですが、赤にもいろいろある中で、今のヘルメットの素晴らしい色合い・光沢を選定したのは、とても良いと感じます。

 NYジャイアンツのヘルメットは「群青色」と呼んでも良いような「深いプルー」で、こちらも良く輝きます。
 アメリカンフットボールの最高峰NFLは、当然ながら各チームともそのユニフォームには工夫を凝らしていて、どのチームも見事な「装束」ですが、私はジャイアンツのヘルメットが好きなのです。(次はと聞かれれば、ニューイングランド・ペイトリオッツの「シルバー」です)

 プロスポーツにおいては、それに関わる「全ての要素」によってファンに喜んでいただくことが重要であり、ファンの心に響くユニフォームやヘルメット、そして「着こなし」を披露することが、チームやプレーヤーの「義務」であることは、言うまでも無いことです。
 加えて、こうした「細部への拘り」が観る者の心を打ち、ファンの増加に結び付くことも、当然のことでしょう。

 そういえば、大相撲の「まわし」も、近年とてもカラフルになっています。
 遠藤関の濃いめのピンクや輝関の薄めのゴールド、高安関の水色、魁聖関のグリーン(青房の色に近い)など、かつての大相撲ではなかなか見られなかった「色」が土俵に溢れています。
 また、「まわし」の交換頻度も上がっているようです。

 NHKテレビの解説者である北の富士氏などは「まわしは一生ものであり、矢鱈と替えるものでは無い」とコメントしていますが、時代の流れと言うことでしょうか。

 確かに、関取の「まわし」は絹製であり、1本100万円程度の高価なものと言われていますから、ちょくちょく替えるというのは経済的な面からも簡単なことでは無いのでしょう。後援会他の支持者の方々、大きく観れば「日本の国」そのものが豊かになったということなのかもしれません。

 「まわし」については、私も「少し行き過ぎ」かなとも感じます。
 10年間1本で取っている力士の「まわし」は色も少し薄くなり、縁に擦れた様子などが生じていて「味が有る」ものです。
 そして「擦れた様子」が馴染むのは、昔ながらの「紫紺」や「黒」の「まわし」なのです。擦れたゴールドやピンク、というのは様にならないのでしょう。
 逆に言えば、使い込むことで、「味」よりも「劣化」の方が強く感じられる色を選択しているので、交換頻度が上がっているのかもしれません。

 また、MLB(メジャー・リーグ・ベースボール)を見ていると、特に中南米出身のプレーヤーのヘルメットは「松やに」がべったりと付いて、チームのマークが見えない程に汚れていることが多いのですが、これは「ヘルメットがピカピカ」だと「キャリアが浅い」「新人ぽい」ということで、相手プレーヤーに舐められてはいけない、といった視点から、わざわざ汚しているのだそうです。

 これはこれで、世界最高峰のMLBで生き残っていくための、ひとつのノウハウだろうとは思いますが、広島カープとニューヨーク・ジャイアンツのヘルメットについては、汚すことなく綺麗な状態で、プレーヤー諸兄にはグラウンドに立っていただきたいと思うのです。
 リオデジャネイロ・パラリンピックの日本選手団は、合計24個のメダルを獲得しました。

 日本選手団にとってパラリンピック史上最多のメダル獲得であり、チームの力を世界に示す大活躍でした。

 一方で、意外な、そして残念なことに金メダルは0でした。

 銀メダル10、銅メダル14という結果に、パラリンピックにおける各競技・各種目の大幅なレベルアップを感じました。
 日本選手団も相当強くなったのですが、世界の各チームはもっと強くなっていた、パラリンピックに挑む選手層が、各競技・種目を通じてとても厚くなってきたという印象です。

 9月7日から18日にかけて開催された大会ですが、日本選手は毎日大活躍を魅せてくれました。

 9月8日の柔道66kg級の藤本聰選手の銅メダルを皮切りとして、連日メダル獲得のニュースを届けていただいたのです。

 9月9日には廣瀬順子選手が、柔道女子57kg級で、この種目と言うか日本女子柔道初の銅メダルを獲得しました。

 9月12日は、「1日に6個」というメダルラッシュでした。
 そして、競泳の木村敬一選手はこの日の男子50m自由形S11での銀メダルをスタートとして、計4つのメダルを獲得したのです。
・50m自由形 銀メダル
・100m平泳ぎSB11 銅メダル
・100mバタフライS11 銀メダル
・100m自由形S11 銅メダル
 連日のように泳ぎ、好成績を挙げた活躍は見事という他はない、素晴らしい活躍でした。

 陸上競技の佐藤友祈選手と山本篤選手も、世界一を目指して果敢な戦いを展開してくれました。

 佐藤選手は、男子400mT52と1500mT51/52の2種目で銀メダルを獲得しましたが、両種目共に優勝はアメリカのレイモンド・マーティン選手でした。佐藤選手は、マーティン選手とギリギリの戦いを披露したのです。この2種目では、マーティン選手と佐藤選手の力が他を圧していたのですが、マーティン選手のスプリント力が、僅かに佐藤選手を上回っていたという形です。

 山本選手も、9月12日の男子400mリレーT42-47で、芦田創選手・佐藤圭太選手・多川知希選手と共に銅メダルを獲得すると共に、17日の走幅跳びT42ではドイツのヘンリック・ポポウ選手にあと8cmと迫る6m62cmの記録で銀メダルに輝きました。
 「日本チームの金メダル獲得」に向けての、素晴らしいトライであったと思います。

 大会最終日18日の活躍も見事でした。
 初の種目となった、陸上女子マラソンT11/12の道下美里選手が銀メダル、男子マラソンT11/12の岡村正広選手が銅メダルに輝き、車椅子ラグビーでも初めてのメダル獲得・銅メダルを獲得しました。
 本当に見事な活躍の連続でした。

 今から約半世紀前の1964年、第一回東京オリンピックと共に、東京パラリンピックも開催されました。

 そして2020年、東京オリンピックと共に東京パラリンピックも開催されます。

 ホスト国としての日本チームの活躍が、とても楽しみです。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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