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 3月9日、日本野球機構NPBは、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、今シーズンの公式戦開幕を予定していた3月20日から延期すると発表しました。

 4月中の開幕を目指す新たな日程については、3月12日に再度協議するとのこと。

 この協議に際しては、ペナントレース全143試合の完遂を優先し、クライマックスシリーズCSを中止する方向性も確認されました。

 もしCSが行われなくなるとすれば、2004年に導入されて以降「史上初」ということになります。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、各種のスポーツイベントが次々と延期・中止になることは、本当に残念なことです。
 プロ野球に限らず、サッカーJリーグ、ラグビートップリーグ(こちらの延期は別の要素も絡んでいますが)といった、日本のメジャーなスポーツのリーグ戦が、軒並み実施されない期間が相当の長きに及ぶというのは、まさに「異常な事」なのです。

 そうした中でNPBが、ペナントレースの各チーム143試合は必ず行いたいという姿勢を示したことに、大きな意味が有るとも感じます。

 セ・リーグ、パ・リーグのペナントレースを制したチーム同士が日本シリーズを戦うというのは、まさに「20世紀のプロ野球」です。

 もちろん、CSにはむCSの面白さ、見所があります。
 毎年起こる「番狂わせ」「下剋上」のドラマは、すっかりプロ野球のシーンとして定着しています。

 一方で、「長期間、死力を尽くして戦った結果としてのペナントレース制覇チーム同士」が激突し、日本一を争うというのも、プロ野球のひとつの「醍醐味」であろうと思います。
 久しぶりの「そういう日本シリーズ」も良いものであろうと感じます。

 「2020年の春」は、様々なエンターティンメントにとって、とても残念な在り様になっていますけれども、その再開に向けて、再開後の楽しみを増やして行けるような種々の工夫も、必要なのでしょう。

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 2月26日、プロ野球12球団は、新型コロナウイルス肺炎の感染拡大を踏まえて、都内で緊急代表者会議を開催しました。
 斉藤コミッショナーも出席した会議でしたが、2月29日から3月15日までに組まれているオープン戦の残り全72試合を無観客試合とする旨を決定し、公表したのです。

 公式戦、オープン戦を通じて、日本プロ野球が「無観客試合」を行うのは史上初と報じられました。
 80年以上の歴史と伝統を誇るプロ野球としても「空前の対応」なのです。

① それでもオープン戦を開催するということ

 3月20日のペナントレース開始に向けて、72もの試合を無観客で実施するという決断自体に、NPBの考え方、「公式戦で良いプレーを披露するために」という考え方、「ファンに公式戦を十分に楽しんでいただきたい」という考え方、が感じられます。
 「各チーム、各プレーヤーのコンディション作りの場を確保」し、「各チームのチーム作り、良いチームを作っていくプロセス」を大切にするというのは、プロスポーツとして在るべき姿でしょう。

② オープン戦の重要性を再認識

 1試合は中止としましたが、72試合という、ほぼ残る全ての試合を実施するということ、「試合数を減らす」という方法を取らなかったところに、「日本プロ野球における『オープン戦の重要性』」を感じます。
 1万人以上の観客を集めることも珍しくないオープン戦ですから、入場料収入が無くなることは球団経営には大きな打撃であることは間違いないのでしょうし、相当の費用のみが発生するにもかかわらず(テレビ放映権料がどれくらいになるのかは分かりませんが)、整斉と実施するのですから、NPB各チームにとってオープン戦は「絶対に必要なもの」なのです。
 日本プロ野球永続に向けての強い意志を感じると言えば、少し大袈裟でしょうか。

③ 「無観客」オープン戦の功罪・評価

 史上初の「無観客」オープン戦実施の影響・評価については、終了後に総括されるものなのですが、とても興味深いところです。

 「各プレーヤーの今季の力量・コンディションを観る場」「若手プレーヤー試行・育成の場」「チームの攻撃・守備の仕上がり度合い調査」といった、オープン戦の数々の目的・狙いに対して、「観客の有無」という要素がどのように関係するのでしょうか。

 また、「無観客」オープン戦の内容・結果と、公式戦の内容・結果との関係はどのようになるのでしょうか。

 何しろ初めてのことですから、全く分りませんが、とても面白く興味深い現象・結果が生まれる可能性があります。
 その影響範囲は、想像より広いのかもしれません。

 そして、2021年シーズン以降の「春のキャンプの在り様」に大きな影響を与える可能性もあるのでしょう。
 こうした「特殊な対応」から、「NPBの進歩に結びつく何かが生まれる」ことに期待したいと思います。

 3月20日の開幕戦が「大観衆のもと」で実施されることを願っています。

 キャンプが真っ盛りです。

 日々とても多くの情報が流れてきます。
 「開幕」が本当に楽しみです。

 さて、2月13日、ロッテの2019年ドラフト1位・佐々木朗希投手が、プロ入り後初めてブルペン入りしたと伝えられました。
 捕手が中腰の形で、5分間で25球を投げ込んだのです。

 もちろん、まだキャンプの前半ですし、佐々木投手としても全力投球を行ったわけでは無いのでしょうが、その「投球」に、井口監督、吉井一軍ピッチングコーチが驚嘆の声を挙げました。

 2人の達人、NPBとMLBで大活躍した「野球とベースボールを良く知っている達人たち」を驚かせる投球を魅せたというのは、凄いことですし、なかなか無いことなのではないでしょうか。

 井口監督は「想像をはるかに超えていました。速さもスピン量も」とコメントした後、「ダルビッシュや大谷とも対戦していますが、2人とは全く違ったタイプ。スピンが効いていた。(捕手が)座った時にどうなるか、楽しみです」と続けたというのです。

 吉井コーチは「凄かったです。驚いたので、細かいところは見ていないです」とコメントしました。
 佐々木投手がブルペン入りする前には、アドバイスはしていないとのことでした。

 佐々木投手本人は、初ブルペンでのプレーに「納得のいく球は1球も無かった」と、全く納得していない様子。
 その投球に、2人の達人が「驚愕した」という図になります。
 ドラ1プレーヤーに対する1年目キャンプのリップサービス、という類のコメントでは無いように感じます。

 監督とピッチングコーチが、球速や球威についてではなく、「凄かった」「想像をはるかに超えていた」とコメントした、佐々木朗希投手の初ブルペン。

 これが仕上がってきた時、いったいどんなピッチングを魅せていただけるのか。
 期待は膨らむばかりです。

 2月11日、野村克也氏の逝去が報じられました。84歳でした。

 野村氏といえば、プロ野球選手(打者、捕手)として、複数球団の監督として、野球解説者として、タレントとして、その生涯にとても多くの実績を残された、「偉大な」人物でした。

 近時ならば、監督としての功績が採り上げられることが多いのでしょうけれども、ここでは「打者・野村克也選手」について書いていこうと思います。

① 657本塁打、2,901安打

 日本プロ野球における最多本塁打記録は、王貞治選手の868本であり、最多安打記録は、張本勲選手の3,085本ですが、野村選手の本塁打記録と安打記録は、いずれも「2位」となっています。
 凄いことです。

 打球を遠くへ飛ばすというスキルと、沢山の安打を放つというスキルの、両方をとても高いレベルで具備していました。
 戦後初の三冠王(1965年)にも輝く、オールマイティなプレーヤーだったのです。

 また、王選手、張本選手は共に左打者です。
 従って、野村克也選手は「日本プロ野球史上最強の右打者」であったと評価するのが、妥当でしょう。

 NPBにおいて「右の大砲」といえば、田淵幸一選手を思い浮かべますが、この田淵選手にしても474本塁打ですし、二度の三冠王を誇る落合博光選手でも、510本塁打・2,371安打です。(いずれも、素晴らしい記録です)

② 3,017試合出場、11,970打席、10,472打数

 1954年に南海ホークスでデビューし、1980年に西武ライオンズで引退(45歳)するまで、野村選手は「26年間のキャリア」を重ねました。

 そして、11,970打席と10,472打数という、日本プロ野球最高記録を残したのです。
 「空前・絶後」の記録でしょう。

 とても丈夫な体を持って生まれてきたことはもちろんとして、野球選手となってからの「的確にして十分なトレーニング」を加えて、これだけ長い現役生活を全うしたのです。
 
 野村克也選手の記録を挙げて行くとキリがありませんが、この打席・打数記録が、最も素晴らしいと感じます。

 練習を積めば必ず上手くなる、強くなるなどということが有り得ないこと、プロ野球がそんなに簡単なものではないことは、皆さんご周知のことですから、野村選手のトレーニング、時代と年齢に合わせた、極めて合理的・的確・適切なトレーニングが、そこに存在したことは間違いないのでしょう。
 「よく考えて」練習し、試合に臨んだことも、間違いないと思います。

 丈夫な体、抜群の運動神経、といった天性のタレントに、的確なトレーニングが加わって、プロ野球史上に燦然と輝く「最強の右打者」が生まれたのです。

 この「よく考える」ことの反復から生まれた、大量の最高レベルのノウハウが、監督時代になって、大いに役に立ち、多くのプレーヤーの肥やしになり、多くのプレーヤーを支えて行ったことは、歴史が証明しています。

 2019年7月、ヤクルト・スワローズのイベントに登場した野村克也氏が、ヤクルトのユニフォーム姿でインタビューに臨みました。
 「これだけ多くのファンが観に来てくれているのだから、選手は頑張らなくてはならない。最下位なんて、けしからん。」とコメントして、にやりと笑いました。

 1960年代・70年代のパシフィック・リーグの球場は、ビッグゲームでもない限り、とても空いていました。
 外野席などは、ほとんど観客が居ない状態でした。(私も、何回か球場に行きましたが、それは本当にガラガラでした)

 そうした、お客様が少ない球場で、野村克也選手はホームランを打ち、ヒットを放ち、抜群のリードをして、盗塁も刺していたのです。
 NPB史(あるいは世界のベースボールの歴史)に刻まれる素晴らしいプレー・記録は、沢山のファンにライブで観てもらうことが出来ませんでした。
 そのことを思う時、2019年7月の神宮球場の大入り満員の大観衆を観た野村氏から、自然に発せられたコメントなのでしょう。
 現役のプレーヤーやスタッフに対して、「お前たちは恵まれているんだから、恥ずかしいプレーはできない」と言っていたのでしょう。「ボヤキ」ではない、心からの叫びであったと感じます。

 私は、会社の講演会に、野村克也氏に来ていただいたことが有ります。
 ヤクルトの監督時代、1990年代の前半でした。

 会場に到着した野村監督は、素早く歩きながら、こちらに来られました。
 オーラ十分の登場。

 講演会前の別室での顔合わせ・打合せの際に、野村監督はとても丁寧で謙虚な発言をされ、とても恐縮したことをよく憶えています。

 また、その時の体躯、もの凄く大きいというわけではないが、必要な筋骨以外は付いていないというか、「かっちりとした体躯」がとても印象的でした。

 講演が始まると、これが本当に面白い。
 南海ホークスにおけるプレイング・マネージャー時代の「死んだふり」をしたシーズンの秘話などは、秀逸でした。
 300名ほどの聴衆は、聞き入り、笑い、野村監督のトークを存分に楽しみました。
 「お客様を喜ばせる」「お客様に満足していただく」ことについて、天才的な方だったと思います。

 1時間30分の講演でしたが、あっという間でした。

 講演後、野村克也監督は丁寧に挨拶をされて、会場を後にされました。

 私達は、いつまでもお見送りしていました。
 2月1日、プロ野球各球団は、一斉にキャンプインしました。
 例年恒例のことですが、「球春」という言葉に込められているように、日本列島に春を呼ぶ風物詩なのです。
 キャンプインと聞くと、少しワクワクするのは、昭和世代の心持ちなのでしょうか。

 さて、沖縄・宜野湾のDeNAキャンプに、オマー・ビスケル氏(52歳)が特別コーチとして招聘されたと報じられました。2月4日から13日まで、キャンプに参加すると報じられています。
 マニー・ラミレス監督がMLBクリーブランド・インディアンズでプレーしていた頃の同僚であり、同じベネズエラ出身ということで実現したことなのでしょうが、「大物」です。

 MLB史上でも屈指の遊撃手でしょう。
 特に、1999年から2001年にかけてのインディアンズ時代、二塁手のロベルト・アロマー選手との「鉄壁の二遊間」はとても有名です。
 ビスケル遊撃手とアロマー二塁手は、この3年間、共にゴールドグラブ賞を受賞していますから、MLB・NO.1の二遊間であったと思います。

 ビスケル選手はゴールドグラブ賞に輝くこと11回、アロマー選手が10回、そして遊撃手として有名なオジー・スミス選手が13回、ですから、「守備の名手」という点であれば、いずれもMLB史に名を刻む存在なのでしょう。

 また、ビスケル選手は1989年~2012年の24シーズン(計2,968試合出場)に渡ってMLBでプレーしており、引退時には「45歳」でした。最終の2012年シーズンにも、60試合に出場していますから、とても息の長いプレーだったのです。
 多くの運動量が求められる遊撃手というポジションで、この長いキャリアは凄いというか、信じられないことでしょう。
 キャリアならば、オジー・スミス選手の19シーズン、ロベルト・アロマー選手の17シーズンを大きく凌いでいるのです。

 プレーヤー時代のビスケル選手は、身長175cm・体重79㎏と伝えられています。
 MLBでは小柄な部類に入り、NPBでも決して大きくはありません。そうした体格でMLBの名手となったプレーヤーなのです。
 本件を報じるニュースの写真を観ても、ラミレス監督よりひとまわり小さく観えるのです。
 こうした人物から直接指導してもらう機会は、決して多いとは言えませんから、DeNAのプレーヤー、特に若手プレーヤーにとっては絶好の機会なのでしょう。
 
 ベースボールが盛んな中南米地域では、最も人気が有るポジションは遊撃手であると聞きます。
 少年時代のポジション争いに勝ち、メジャーリーグの歴史に名を刻むプレーヤーから得られるものは、有形無形に、とても多いのであろうと思います。
 1月22日に開催された、プロ野球12球団監督会議が開催されました。

 もちろん、様々なテーマが話し合われたことだろうとは思いますが、特に大きく報じられたのは、「ワンポイント禁止ルール」の検討でしょう。

 MLBでは、2020年シーズンから、「投手は打者3人か、そのイニングが追わるまで投球しなければならない」という新しいルールを導入することが決定されています。
 よりスピーディーな試合運びを目指すルール制定なのです。

 このMLBの決定を受けて、NPBでも「ワンポイント禁止」の2021年シーズンからの導入可否を、2020年シーズンに検討することとなったのです。

 勝利のために「1人1殺」といった表現で示される、「1人の投手が1人の打者を打ち取る」采配というのは、特に、負けられない試合で登場するものですが、確かに、次から次へと投手が登場するために、そのウォーミングアップのための投球等に時間がかかり、「ファンのためにならない」という判断が有るのでしょう。
 時代のニーズに合わせた、試合時間の短縮、スピーディーな試合運営に対して、MLBは早々と対応したことになります。
 特に、「ゲームの流れを大切にした施策」であろうと感じます。

 一方で、例えば、右打者にはめっぽう強いが左打者にはよく打たれる、というタイプの投手からすると、ワンポイントリリーフ方式が禁止されてしまうと、「1軍のベンチ入りは無理」ということになってしまいますから、一部の投手にとっては死活問題となります。

 また、ベンチスタッフにとっても、ギリギリの局面での「総力を挙げた守備」がやり難くなるのでしょう。

 さらに、ファンの立場からも、例えばペナントレース優勝をかけた試合(ファンにとって、いくら試合時間が長くても不満が起きにくい試合)などにおいて、両チームが死力を尽くしたプレーに観える「ワンポイントリリーフ」が無くなるのは、寂しいという意見もあるのかもしれません。

 これまでMLBが先行したルール改正、例えば、コリジョンや申告敬遠などは、少し時間を経てNPBにも導入されているケースが多いと思います。

 ワンポイント禁止については、どのような結論になるのでしょうか。

 プロ野球を代表する2人のプレーヤーの背番号変更が、11月に報じられました。

 ひとり目は、西武ライオンズの山川穂高選手です。
 2019年シーズンの背番号は「33」でしたが、今後は「3」になるとのこと。

 「ライオンズの背番号3」は相当に特別な番号でしょう。これまで、大下弘選手、土井正博選手、清原和博選手といった、ライオンズはもとより、球界を代表する選手が背負っていた番号なのです。

 報道によれば、山川選手が辻監督に「3番をください」と直訴したとのこと。
 山川選手にとっては「ライオンズの3番」は、本当に特別な背番号だったことが分かります。
 西武球団としても、2年連続ホームラン王に輝いた、チームの中軸打者の思いを入れて、これに応えたことになります。

 背番号「3」となった山川選手は、「(来季は)色々な意味で3が多くなる。チームのペナントレース3連覇と3年連続ホームラン王を目指す」とコメントしたそうです。
 「3」を背負った山川穂高選手の2020年シーズンの大活躍が、本当に楽しみです。

 もうひとりは、オリックス・バッファローズの山本由伸投手です。
 2019年シーズンは「43」の背番号でしたが、今後は「18」になるとのこと。
 「18」は言うまでも無く「エースの背番号」です。

 2019年シーズンの山本投手は、20度先発し、143イニングを投げて8勝6敗。やや援護に恵まれなかった面はありますが、何と言っても防御率1.95で最優秀防御率のタイトルを獲得しました。
 現在の「飛ぶボール」下のプロ野球において、防御率2点を切るというのは、本当に凄い数字でしょう。
 バッファローズとしては、「今後のエースを山本投手に託した」意味合いの強い背番号変更だと感じます。
 さらに、今年開催された第2回WSBCプレミア12におけるセットアッパーとしての大活躍は、日本中に「山本由伸あり」を示してくれました。
 時速158kmのストレートとカットボール、カーブ、チェンジアップといった多彩な変化球を駆使する投球は、まさにNPBトップクラスであることを証明しました。
 背番号18となった山本投手の、2020年シーズンの大活躍が、本当に楽しみです。

 背番号といえば、王貞治選手が1番、長嶋茂雄選手が3番と、野手なら「一桁」が中心選手というイメージですし、投手はやはり18番を中心として、その前後の番号が好まれているように感じます。
 一方で、イチロー選手の51番、松井秀喜選手の55番の様に、二桁も相当大きな数字を背負っているスタープレーヤーも、21世紀においては増えている印象です。

 また、MLBにおけるイチロー選手の守備範囲の広さを表す「エリア51」という言葉は有名ですし、王貞治選手のシーズン55本塁打というNPB最高記録(当時)を追い抜いてほしいと付けられたと伝えられる55番は、「ゴジラ松井」の象徴となり、日本のホームランバッターに「55」の背番号が付けられると、ゴジラ○○と名付けられたりしますから、こちらも「変更し難い」番号となったのです。

 いずれにしても、プレーヤーとしての自分を明示するものとしての背番号は、誰にとっても大切なものなのでしょう。
 
 11月26日、日本野球機構は2019年シーズンの最優秀新人賞=新人王を発表しました。
 セントラルリーグは村上宗隆選手(ヤクルトスワローズ、19歳)、パシフィックリーグは高橋礼投手(ソフトバンクホークス、24歳)が受賞しました。

 村上選手は、「10代」の長距離砲として、2019年シーズンではあの清原和博選手の記録と競り合う実績を残しました。
 全143試合に出場し、打率.228、36本塁打、96打点、OPS.807。
 打率がやや低く、三振184というリーグワースト記録もありますが、これらは「全試合出場」の副産物という面もあると思います。
 若き大砲としての、今後の活躍が期待されるところです。

 高橋投手は、2019年シーズンにおいて、23試合に先発し143イニングを投げて、12勝6敗、防御率3.34という成績でした。
 何より、ペナントレースを通じて先発ローテーションを守ったところが素晴らしいと思います。
 「長身のアンダースローピッチャー」として、今後の活躍が期待されるところです。

 NPB2019年シーズンの新人王は、両リーグ共に2年目、共に身長188cmのプレーヤーでした。

 次代を担う大型プレーヤーの受賞なのです。

 11月26日、日本野球機構NPBは2019年シーズンの最優秀選手(MVP)を発表しました。
 セントラルリーグは坂本勇人選手(読売ジャイアンツ、30歳)、パシフィックリーグは森友哉選手(西武ライオンズ、24歳)が受賞しました。お二人とも初受賞です。

 坂本選手はこれまでも、守備力が重視されるNPBの遊撃手としては驚異的な打撃を披露してきました。2016年シーズンのセリーグ遊撃手として史上初の首位打者はその好例でしょう。

 その坂本選手が、2019年シーズンにおいては40本塁打を記録したのです。
 今シーズン当初から、ホームランを量産し、ホームランダービーの先頭を走っていました。「どこまで続くのか」という見方もありましたけれども、最後まで打ち続けました。

 遊撃手として、全試合に出場し、打率.312、打点94、本塁打40、出塁率.396、OPS.971という、とてもバランスの良い成績は見事です。

 もともと、あまり休まないプレーヤーでした。2008年、2010~14年の6シーズンでも全試合出場を達成していますが、さすがに2015年以降は時折出場しないゲームが出始めていました。
 それが、2019年には再び全試合出場を果たしたのですから、全体として「文句無し」のMVP受賞でしょう。

 森選手は、あの最強時代の大阪桐蔭高校の捕手としての活躍、藤波晋太郎投手との名バッテリーで知られますが、身長170cmと現在では小柄な部類に入る体格から、デビュー当時はプロ向きではないのでは、という見方もありました。
 しかし、1年ごとに力を付けて、西武ライオンズの中核プレーヤーに成長、2019年シーズンは打率.329で初の首位打者を獲得、本塁打23本、105打点と「猛打のライオンズ打線」の一翼を担うまでになりました。「打って守れる捕手」として、素晴らしい成長です。
 
 そして、リーグ最高となるOPS.959をも記録して、MVPに輝いたのです。

 まだ24歳ですから、今後NPBを代表する捕手として、活躍を続けていただけるものと思います。

 日本プロ野球の2019年最優秀選手は、両リーグのペナントレース優勝チームから輩出しました。
 とても順当な選出であったと感じます。

[10月19日・第1戦・ヤフオクドーム]
ソフトバンク7-2巨人

[10月20日・第2戦・ヤフオクドーム]
ソフトバンク6-3巨人

[10月22日・第3戦・東京ドーム]
ソフトバンク6-2巨人

[10月23日・第4戦・東京ドーム]
ソフトバンク4-3巨人

 2019年の日本シリーズは、ソフトバンクホークスが4勝0敗で読売ジャイアンツを破りました。
 これでホークスは「3連覇」、10度目の日本一に輝いたのです。

 第1戦は、千賀投手と山口投手という、2019年シーズンでチームの主軸となって戦った両先発投手の投げ合いとなりましたが、千賀投手は7イニング・106球を投げて失点1、山口投手は6イニング・81球を投げて失点3と、千賀投手が勝りました。リリーフ陣も良く踏ん張って、このゲームはソフトバンクが快勝したのです。

 ソフトバンクに「勢い」を付けた第1戦が、シリーズの流れを決めたのです。

 第2戦は、メルセデス投手と高橋(礼)投手の投げ合いとなりました。メルセデス投手は6イニング・76球を投げて失点0、高橋投手は7イニング・96球を投げて失点0と、「互角」の投手戦となりましたが、ホークス打線がジャイアンツリリーフ陣を打ち込み、7回裏・8回裏に3点ずつ・計6点を挙げて、試合を決めました。
 
 ソフトバンクの2連勝となりましたが、巨人軍の各選手にとっては「投打の力の差」を感じる試合となったのではないでしょうか。

 第3戦からは、ジャイアンツのホーム・東京ドームでの試合となりましたが、「ジャイアンツに元気が無い」というのは、多くの方々が感じていたと思います。
 2-2の同点から、4回表ホークスは一挙に4点を挙げて、試合を決めました。
 ジャイアンツの守備にも綻びが出た試合でした。

 正直に言って、この3連敗で、「ホークスの4連勝」の可能性が高いと思いました。
 それほどに、両チームの勢いの差は歴然としていたのです。

 第4戦、巨人は手負いのエース・菅野投手を立てました。菅野投手は、戦前の予想より相当良い投球を魅せたのですけれども、元気の無い巨人打線は、これを援護できませんでした。
 そして菅野投手は4回表、グラシアル選手に3ランホームランを浴びてしまいます。
 巨人が先制していれば、また別の展開もあったのでしょうが、このホームランでゲームの流れは一気にソフトバンクに傾きました。
 この後ジャイアンツは岡本選手の2ランホームランなどで追い上げましたが、7回表に痛恨のエラーが飛び出し失った4点目が、決勝点となりました。

 日本シリーズ2019は、投・打・守備・走塁において、全ての点でソフトバンクホークスが勝っていたシリーズでしょう。
 残念ながら、読売ジャイアンツは「意気消沈」のシリーズでした。
 試合内容もさることながら、「試合の雰囲気がこれ程一方的な日本シリーズ」も、珍しいかもしれません。

 クライマックスシリーズCSファーストステージ第2戦から続いた、2019年のプレーオフにおけるホークスの連勝は「10」となりました。
 驚異の「10連勝」。

 CSファイナルステージでは西武ライオンズに4連勝、日本シリーズでは読売ジャイアンツに4連勝、パシフィックリーグ王者を競うシリーズ、日本シリーズで「無敗」というのですから、「圧倒的な強さ」です。

 プレーオフにおけるソフトバンクホークスのコンディションが万全であった、各選手の調子がとても良かった、ということ以外に、これ程の強さを説明する術は無いように観えます。

 短期決戦における、ソフトバンクホークスの強さが際立った日本シリーズでした。
[10月9日~13日・セントラルリーグCSファイナルS]
・10月9日 巨人5-2阪神
・10月10日 巨人6-0阪神
・10月11日 阪神7-6巨人
・10月12日 台風19号の影響で中止
・10月13日 巨人4-1阪神

→巨人に所与の1勝を加えて、巨人が4勝1敗で日本シリーズ進出

[10月9日~13日・パシフィックリーグCSファイナルS]
・10月9日 ソフトバンク8-4西武
・10月10日 ソフトバンク8-6西武
・10月11日 ソフトバンク7-0西武
・10月12日 台風19号の影響で中止
・10月13日 ソフトバンク9-3西武

→西武に所与の1勝を加えて、ソフトバンクが4勝1敗で日本シリーズ進出

 2019年シーズンのクライマックスシリーズCSファイナルステージが行われ、セ・リーグは読売ジャイアンツが、パ・リーグはソフトバンクホークスが、共に4勝1敗でこれを制して、日本シリーズの出場権を得ました。

 巨人VS阪神は、接戦が続きました。どちらに転ぶか分からない接戦が多かったのです。
 阪神タイガースにも、十分に勝ち抜くチャンスが有ったと思います。
 そうした中で「流れ」に大きな影響を与えたのが、第2戦でしょうか。
 メルセデス投手が先発し、大竹投手、デラロサ投手と繋いだ巨人が、阪神を6-0で破ったゲームですが、こうした接戦が多いシリーズにおいて、投打で圧倒するゲームは、両チームの心理面に影響を与えたと感じます。
 特に、7イニングを被安打3、奪三振6の完封という、こうしたビッグゲームにおいて、これ以上は望めない好投を魅せたメルセデス投手は、本当に見事でした。

 パ・リーグのファイナルステージは「意外」な結果となりました。
 CSファーストステージで苦戦し、なんとかファイナルステージに進出してきたソフトバンクが、西武を相手に「4連勝」で勝利したのです。MLB風に言えば「スイープ」です。

 緒戦、第2戦で「打ち勝った」ことが、ソフトバンクに流れを呼び込みましたが、その流れを決定的なものにしたのは11日の第3戦でしょう。
 ソフトバンクは、先発・千賀投手が8イニングを投げて被安打2、奪三振10と西武打線を完璧に抑え込みました。高橋投手が9回を締めて、ソフトバンクが7-0で完勝しました。

 CSファイナルステージにおいて、自慢の打線がいまひとつの調子であった西武ライオンズを完全に沈黙させる「完封劇」でした。ライオンズは、自分達の野球を披露することなく去ったという感じでしょう。

 それにしても、2018年・2019年と、ペナントレースはライオンズが制し、日本シリーズにはホークスが進出するという形が続きました。
 CSを西武が苦手としているのか、ソフトバンクが余程得意にしているのか、理由は分かりませんけれども、ホークスが「短期決戦」に強いことは、間違いなさそうです。

 2019年シーズンのCSファイナルステージは、セ・パ両リーグとも10月9日に始まり13日に終了、12日は台風19号の影響によりドーム球場にもかかわらず試合が中止になるという、ある意味では「記憶に残るステージ」となりました。

 さて、2019年の日本シリーズは、読売ジャイアンツとソフトバンクホークスの対戦となりました。
 「互角」の展開が予想されますが、やはりポイントは「先発投手の出来」ということになりそうです。

 日本シリーズ2019は、10月19日に福岡ヤフオクドームで開幕します。
 国鉄スワローズと読売ジャイアンツで活躍した投手、金田正一氏が逝去したと、10月6日報じられました。86歳でした。

 「巨星墜つ」という感じがします。

 金田正一投手は、日本プロ野球史を代表する投手のひとりであり、史上最高の投手のひとりでした。
 通算400勝など、その大記録の数々は枚挙に暇が有りません。

① シーズン最多勝3度、最多敗3度

 1950年から1969年まで、国鉄で15シーズン、巨人で5シーズンの計20シーズンを戦った金田投手ですが、その間、最多勝タイトルは1957年の28勝、1958年の31勝、1963年の30勝の3度あります。
 さすがに400勝投手なのですが、そのタイトル回数としては、やや少ないというイメージです。

 一方で、最多敗は1951年の21敗、1954年の23敗、1960年の22敗の3度あります。

 国鉄スワローズの大エースとして、登板回数が多く、決して強力とは言えなかったスワローズ打線の援護も小さかったであろう状況下、「負け数も多かった」のが、こうした記録に結びついているのでしょう。

 これが「400勝298敗」、概ね「4勝3敗」という通算記録に結びついているのです。

 もちろん、大エースの証です。

② 最多奪三振タイトル10度、通算4,490奪三振

 金田投手の偉大さを語る時、決して忘れてはならないのは、「奪三振数」です。
 本当にキレの良いストレートとカーブの威力は、NPB史上屈指のものです。

 とても自然な力みの無いフォーム(NPB史上最も美しい左投手投球フォームではないかと感じています)から、もの凄いスピードの速球が投じられると思えば、ほぼ同じ球道から鋭いカーブが投じられるのですから、打者にとって、特に一流打者にとっては、とても打ち難い投手でした。

 通算4,490奪三振は、現在でもNPB最高記録ですし、当時はMLBとNPBを通じても最多記録(=世界最高記録)でした。
 MLBでは、その後、ノーラン・ライアン投手、ランディー・ジョンソン投手、ロジャー・クレメンス投手が、この記録を抜いています。
 「それぐらい高度な記録」なのです。

 1955年(昭和30年)の日米野球で、来日したニューヨーク・ヤンキースの主砲ミッキー・マントル選手を3打席3三振に切って取ったことは、有名な話です。
 打撃の神様・川上哲治選手とは、234打席で被本塁打0、奪三振41という記録が残っています。
 「一流打者が打てない投手」の面目躍如でしょう。

 NPB最高の「ドクターK」であることは、言うまでもありません。

③ 通算38本塁打

 金田投手は、「打撃の良さ」でも知られています。
 元祖「二刀流」と呼んでも良いレベルでしょう。

 投手として登板した試合での本塁打は36本(NPB史上1位)、代打として2本塁打を加えて、通算38本塁打なのです。
 通算8度敬遠されていて、1962年シーズンには4度も敬遠されています。
 打者としても、相手チームに恐れられる存在だったのです。

 現役を引退後、金田投手はロッテオリオンズの監督に就任し、8シーズン監督を務め、1974年にはリーグ優勝、日本シリーズ優勝も達成しています。
 こちらの活躍も素晴らしいものなのですが、やはり「プレーヤーとしての記録・存在感が大きすぎる」ために、やはり「金田と言えば大投手」なのだと思います。

 1960年(昭和35年)前後、その頃普及し始めたテレビジョンの画面を、日本プロ野球が最も飾った時代、プロ野球放送がテレビ番組の主役であった時代、プロ野球が「お茶の間の王様」であった時代に、そのプロ野球界を代表するプレーヤーであったのは、長嶋茂雄選手、王貞治選手、金田正一投手であったと、私は思います。
 この3選手の美しくも素晴らしく力強いプレーから、私達はどれほどの喜び・希望・勇気をいただいたことでしょう。

 その3巨星のひとつが堕ちたのです。

 ご冥福をお祈り申し上げます。

 9月26日、西武ライオンズの秋山翔吾選手(31歳)のMLB挑戦が報じられました。

 今季の8月20日には出場選手登録日数が9年をクリアして海外FA権を取得していました。
 また今季は、西武との3年契約の最終年でしたし、昨季終了後の契約更改において球団から大型複数年契約が提示されましたがこれを固辞していました。
 秋山選手のメジャー挑戦への気持ちはとても強かったのでしょう。

 秋山選手と言えば「2015年シーズンの216安打」がNPB記録として燦然と輝いています。
 イチロー選手らの記録を塗り替えた「安打製造機」として、MLBで自分の力を試したいという意思が、強い意志があるのでしょう。

 横浜創学館高校で甲子園大会・神奈川大会ベスト8、八戸大学に進み北東北大学リーグで大活躍して、2010年10月のNPBドラフト会議において西武ライオンズから3順目指名を受け、入団しました。
 このように、秋山翔吾選手の野球キャリアは決してエリートと呼ばれるものでは無いでしょう。それぞれの段階で「次のステージを睨み、次のステージに繋がる活躍」を演じて来たのです。

 そして西武ライオンズでは、2011年の開幕に「新人外野手として開幕スタメン(チーム30年振り)に起用され、そのシーズンに110試合に出場、爾来ライオンズのレギュラーとして活躍を続けて来ました。
 2015年から18年の4シーズン連続143試合出場という「ほとんど休まない」プレー振りが、何よりも素晴らしいでしょう。怪我や故障にもとても強いのです。

 身長184cm、体重85kg。右投げ・左打ちの外野手。俊足・好打のトップバッターです。
甲子園常連校でもなく、東京6大学でも無い、そうした舞台で腕を磨いてきた秋山選手が、いままた「次のステージ」を目指します。

 日本人野手のMLB挑戦が減っていた昨今、秋山選手の様なプレーヤーがどんどん出て来ていただきたいものです。
 
 9月15日、元阪神タイガースの投手、ジーン・バッキー氏が死去したと報じられました。

 9月10日に腹部の動脈瘤の手術を受けましたが、術後の経過が悪く、14日に脳卒中を併発したとのこと。82歳でした。

 1960年代、バッキー投手は間違いなく阪神タイガースのエースでした。

 1962年(昭和37年)に日本プロ野球にデビューすると、63年からは先発ローテーションに加わり、64年には353と1/3イニングを投げ29勝9敗、防御率1.89、奪三振200という素晴らしい成績を残し、外国人投手として史上初の沢村賞に輝きました。
 文句の付けようのない成績だったのです。

 この年、阪神タイガースはセントラルリーグで優勝していますが、バッキー投手と村山実投手の二枚看板が、強力なエンジンでした。

 バッキー投手と言えば思い出すことがもうひとつ。

 1968年9月18日の対巨人ダブルヘッダーの第2試合。
 初回に王貞治選手にデッドボールを与えたバッキー投手は、4回の第2打席にも「危険な球」を2球続けました。
 王選手*が怒ってバッキー投手のもとに向かい、両軍入り乱れての大乱闘となったのです。(*温厚な王選手としては珍しい行動でした。余程、腹に据えかねたのでしょう)

 この乱闘は、バッキー投手と巨人・荒川コーチの退場で一応収まりましたが、バッキー投手は荒川コーチを殴った際に右手親指を骨折してしまいました。

 試合が再開されましたけれども、バッキー投手に代わって登板した権藤正利投手が、王選手の後頭部にデッドボール。(王選手は、その場に倒れ、そのまま病院に運ばれました)
 当然のことながら、再び大乱闘となりました。

 阪神甲子園球場が異様な雰囲気に包まれる中、続く長嶋茂雄選手が、権藤投手からホームランを放ち、勢いづいた巨人は、このゲームを10-2で大勝しました。

 まだ子供だった私は、このゲームを自宅の白黒テレビで観ていましたが、頭を抱えて倒れ込む王、駆け寄る長嶋、のシーンの後、打席に立った長嶋選手の全身から凄まじい「闘志」が溢れていました。私は「ホームランを打つのではないか」と感じました。
 長嶋選手は、それを実現して魅せたのです。(今思い出しても、信じられないようなプレーです)

 バッキー投手にとっては、阪神のエースという舞台、巨人・阪神戦のマウンドという舞台から降りるきっかけとなってしまった「事件」でした。
 1964年から68年のこの試合まで、間違いなくバッキー投手は「阪神投手陣の主役」だったのです。

 そして、この試合は、長嶋茂雄選手の「勝負強さ」、ここぞという時には必ず打つという類稀なるクラッチヒッターの評価を、ますます高めるものともなったのです。

 1960年代、昭和30年代後半から昭和40年代前半の「巨人・阪神戦」は、文字通りのライバル対決でした。
 早慶戦を代表とする学生野球が日本の野球をリードしていた時代から、プロ野球が「日本の野球の主役」を奪取し、プロ野球人気がどんどん高まって行った中で、「巨人・阪神戦」は、セントラルリーグの、いや当時のプロ野球全体の「看板カード」だったのです。

 もちろん現在でも「巨人・阪神戦」は「伝統の一戦」であり、球界屈指のライバル対決ですけれども、その「対決のレベル」は随分変わりました。存在感は随分小さくなったように感じます。
 1960年代は「不倶戴天の敵」といった面持ちで、両チームは対峙していましたし、ファンの声援も凄まじいものでした。

 その「看板カード」の主役のひとりであったバッキー投手逝去の報に接し、バッキー投手が「プロ野球発展の一翼を担う存在であったこと」を、改めて感じます。

 ご冥福をお祈り申し上げます。

[9月21日・横浜スタジアム]
読売ジャイアンツ3-2 DeNAベイスターズ(延長10回)

[9月24日・ZOZOマリンスタジアム]
西武ライオンズ12-4ロッテマリーンズ

 2019年のプロ野球ペナントレースは、セントラルリーグが巨人、パシフィックリーグが西武の優勝となりました。

 巨人は、チーム防御率がリーグ4位(成績は9月25日終了時点)、チーム打率は2位と、攻守ともに突出した力は示せなかったのですが、「好守のバランス」が良かったのです。
 原監督の采配も見逃せません。競り合いの試合を良く勝ち、ポイントとなるゲームを制し続けました。
 2番手チームに再三にわたって迫られましたけれども、ペナントレース終盤に到って、ついに2位に下がることが無かったという「粘り強い」戦い振りが秀逸でした。

 西武はソフトバンクとの熾烈な争いを制し、連覇を達成しました。
 今季はソフトバンクが押し切るかに観えました(本ブログ2019年8月23日付の記事「[NPB2019] 残り約30試合 ペナントレースの行方」をご参照ください)が、終盤に入って自慢の打線が威力を発揮しました。
 チーム防御率はリーグ6位と最下位ですが、チーム打率はリーグ1位ですから、こちらは間違いなく「打力による優勝」です。
 特に、8月27日からの対日本ハム3連勝、8月28日からの対ソフトバンク2勝1敗、9月3日からの対オリックス2勝1敗、9月6日からの対楽天2勝1敗、9月11日からの対ソフトバンク2勝1敗、9月14日からの対ロッテ2勝1敗、と「3連戦での勝ち越し」を続けた戦い振りは見事でしょう。
 ここぞという局面での「集中力」は素晴らしいものでしたし、見応え十分なゲームが続きました。

 クライマックスシリーズ2019は、セ・パ両リーグともに10月5日から始まります。
 ファイナルステージも共に10月9日からです。

 セ・リーグは、巨人の日本一に向けての戦い振りが注目されます。
 
パ・リーグは、2018年シーズンに、ペナントレースを制しながら日本シリーズに進めなかった西武のリベンジがなるのかが、注目です。
 ソフトバンクの強さは相変わらずですので、「西武打線VSソフトバンク投手陣」の戦いは、NPB最高峰の戦となることでしょう。

 NPB2019も佳境に入りました。

 8月20日のゲームを終えて、プロ野球の2019年ペナントレースも各チーム残り約30試合となりました。
 8月20日終了時点の、両リーグの順位を見てみましょう。

[セントラルリーグ]
1位 巨人 63勝46敗2引分 
2位 DeNA 58勝53敗3引分 6ゲーム差
3位 広島 58勝54敗3引分 6.5ゲーム差
4位 阪神 51勝57敗6引分 11.5ゲーム差
5位 中日 49勝61敗2引分 14.5ゲーム差
6位 ヤクルト 46勝66敗2引分 18.5ゲーム差

[パシフィックリーグ]
1位 ソフトバンク 63勝47敗4引分
2位 西武 58勝53敗1引分 5.5ゲーム差
3位 楽天 54勝54敗4引分 8.0ゲーム差
4位 ロッテ 54勝56敗3引分 9.0ゲーム差
5位 日本ハム 53勝55敗5引分 9.0ゲーム差
6位 オリックス 51勝56敗5引分 10.5ゲーム差

 セ・リーグの1位巨人とパ・リーグの1位ソフトバンクは、共に一時期2位チームの激しい追い上げに遇い、特に巨人は2位と0.5ゲーム差まで詰め寄られるギリギリの状況が続きましたが、8月に入って勝ち星が先行するようになり、両チームとも2位チームとの差を広げ、「マジック点灯」が時間の問題となっています。

 両チームは結局のところ「首位に立って以降、その座を明け渡すことなく来ている」ところが共通しています。やはり、総合力が上位なのでしょう。

 また、両チームの勝ち数・負け数は、驚くほど似ています。

 さらに、両リーグの2位チームの勝ち星・負け数も58勝53敗で全く同じです。
 不思議な感じさえする優勝争いとなっているのです。

 両リーグで異なるのは、3位以下のチームの戦い振りでしょう。
 セ・リーグは、3位の広島も巨人と6.5ゲーム差に追い縋っていますが、4位・阪神以下のチームは、やや差を広げられています。
 クライマックスシリーズへの進出3チームが、ほぼ固まっている状況なのです。

 一方のパ・リーグは、3位楽天から6位オリックスまでの差が2.5ゲームと、まだまだ順位の変動が十分に考えられます。3位でクライマックスシリーズに進出する可能性は、どのチームにもあるのです。

 7月には「風雲急を告げ」ていた2019年のペナントレースですが、8月20日時点では、相当に落ち着いた形になりました。

 巨人とソフトバンクが優勝に向けて、2019年シーズンをどのように仕上げていくか、そしてクライマックスシリーズに向けて、どのようにチームの体制を構築して行くのか、、その2チームに待ったをかけるチームが登場するのか、に注目したいと思います。

[8月14日・神宮球場]
ヤクルト15-2 DeNA

 ヤクルトスワローズがDeNAベイスターズをスイープしたゲームで、山田哲人選手が今季の30号ホームランを放ちました。

 これで、ユーティリティプレーヤーの勲章とも呼ばれる「30・30」(同一シーズン、打率3割、本塁打30本、盗塁30個)の、自身4度目のクリアに向けて、本塁打部門をクリアしたのです。
 同日現在で、盗塁は25個、打率は.281といずれも射程に入っていますので、今後の活躍が期待されます。

 山田哲人選手が初めて「30・30」を達成したのは、2015年シーズンでした。
 この時は、打率.329、38本塁打、34盗塁でした。
 2度目は2016年シーズン。
 この時は、打率.304、38本塁打、30盗塁。
 3度目は、2018年シーズン。
 この時は、打率.315、34本塁打、33盗塁でした。
 (ちなみにこの3シーズンは、OPSも1.027、1.032、1.014と「1」をクリアしています。OPS「1」越えは、MLBにおいても、各シーズン各リーグに0~3人位しかいないハイレベルな数値です)

 過去の3度も、ギリギリでは無く、高い水準のクリアだと思いますが、2019年シーズンもとても良いペースでしょう。
 気の早いメディアでは「40・40」(40本塁打・40盗塁)の可能性もあると報じられています。「40・40」となれば、日本プロ野球史上初のことです。

 加えて、「4度目の30・30」は、MLBにおいても例が有りません。

 私達は、凄いプレーヤーをリアルタイムに観る幸運に恵まれているのでしょう。
[8月12日・神宮球場]
ヤクルト5-4DeNA

 9回裏、ノーアウト1塁から、村上宗隆選手のサヨナラツーランホームランが飛び出し、スワローズがサヨナラ勝ちを収めました。
 バックスクリーンへの豪快な一打でした。

 5月11日の対巨人戦で「10号」本塁打を放ち、高卒2年目のプレーヤーとしては史上6人目の快挙として注目を集めた村上選手ですが、その後も活躍を続け、ついに「サヨナラホームラン」をも物にしたのです。

 19歳6ヵ月でのサヨナラ弾は、日本プロ野球の最年少記録です。

 更に、この2ランで今季の通算打点を78とし、10歳代のプレーヤーとしては1986年の清原和博選手(高卒1年目)の記録にも並びました。まだまだ試合を残していますから、高卒2年以内の最高記録、清原選手2年目の83打点も射程に入ったと言えるのでしょう。

 松井秀喜選手や大谷翔平選手といった、高卒2年目の二桁本塁打記録に名前を刻んでいるプレーヤーのことや、あの清原和博選手の打点記録に並ぶとなれば、いやがおうにも、村上選手への期待、「大選手誕生への期待」が高まるのは、自然なことでしょう。

 村上宗隆選手は、熊本県出身の19歳。身長188cm・体重97kgと報じられています。
 守備位置は一塁手・三塁手ということですから、大型内野手です。
 2017年のドラフト会議で、ヤクルトスワローズと読売ジャイアンツ、楽天ゴールデンイーグルスが競合し、抽選の結果ヤクルトが交渉権を獲得し、入団しました。

 背番号「55」の左バッター、松井秀喜選手と同じです。

 日本プロ野球界の未来を背負う、「新」ゴジラの登場なのでしょう。

[8月9日・東京ドーム]
読売10-9ヤクルト(延長10回)

 ジャイアンツが逆転劇を演じました。

 初回3点、2回1点、3回2点、4回1点とスワローズが毎回得点で7-0とリードしました。点の取られ方としては「最悪」に近い形ですから、ヤクルトの勝利が濃厚な展開です。

 さらに4回裏にジャイアンツが坂本選手のホームランで1点を返した後の5回表、スワローズも1点を加えました。8-1としたのです。ヤクルトの優位は盤石に見えました。

 しかし、ここから巨人軍の反撃が始まったのです。
 5回裏に3点を返し4-8、6回には岡本選手のホームランで5-8と追い上げます。

 ヤクルトが8回表に1点を追加して9-5として逃げ切り体勢に入ります。
 その裏、岡本選手に2打席連発の3ランホームランが生れ、ついに9-9の同点としたのです。
 この3ランは、この試合のポイントとなるプレーでした。

 延長10回裏、亀井選手の犠牲フライが飛び出して、ジャイアンツがサヨナラ勝ちを収めました。

 一時は2位チームに10ゲーム以上の差をつけ「独走」に観えたジャイアンツでしたが、7月から失速し、8月に入ってはDeNAや広島と1ゲーム前後の差で競り合いを続けていますから、この勝利の価値はとても大きいものでしょう。

 特に、主砲・岡本選手に復活の兆しが見えたことが、頼もしいところです。

 セントラルリーグの首位争いは、ますます熱くなっています。

[7月7日・甲子園]
阪神1-0広島

 2019年のセントラルリーグ・ペナントレースにおいて、4月中旬に最下位に低迷した広島カープは、4月下旬から反攻に転じ、5月20日過ぎには首位に踊り出て、6月1日には「貯金14」と、独走態勢に入ったかに見えました。

 過去3シーズンを思い出させる強さだったのです。

 ところが、交流戦で最下位と低迷して首位から陥落、貯金を減らし続けて、7月5日には貯金が0になり、この試合も落として借金2となって、順位も4位に下がりました。

 約3ヵ月間で、これ程に順位を上げ下げすること自体が、カープに限らずどのチームにとってもとても珍しいことだと思います。今季のカープは「エレベーターのように順位を変化させている」のです。

 原因は色々あり、様々な視点から指摘がなされていますが、最大の要因は「打線の不振」であろうと感じます。
 これは、4月の低迷時と同じです。

 7月7日時点のチーム打率は.244とリーグ5位。
 とはいえ、リーグ3位の阪神.248、4位のDeNA.246とは大差が有りません。
 得点311はリーグ4位ですが、こちらも阪神309とほぼ同じですし、DeNA320とも大差が有りません。

 一方で、防御率3.43はリーグ2位、1位の阪神3.42とはほぼ同じですし、順位1位の読売3.65よりは良い水準なのです。

 結局のところ「競り合いの展開の中で打ち負けている試合が多い」というのが、現状なのでしょう。
 この試合も失点を1に抑え込んだものの、零敗でした。

 広島カープのチーム力については、昨季までのリーグ3連覇という実績が示すようにセリーグ屈指位のものであることは間違いありません。
 チームとしての攻守が噛み合って来れば、ジャイアンツとも互角の勝負が出来るはずでしょう。

 独走になりつつあるジャイアンツにストップをかけることができるのは、カープしかないと思います。

 広島カープ、頑張れ!

 6月4日にスタートした、プロ野球のセ・パ交流戦2019は、6月25日の楽天-広島のゲームを最後に終了しました。
 
 各チームが18試合(1カード3試合×6チーム)を戦った形ですが、順位は下記の通りです。

① ソフトバンク 11勝5敗2引分
② オリックス 11勝6敗1引分
③ 巨人 11勝7敗
④ DeNA 10勝7敗1引分
⑤ 西武 10勝8敗
⑥ 楽天 10勝8敗
⑦ 日本ハム 8勝9敗1引分
⑧ 中日 8勝10敗
⑨ ロッテ 8勝10敗
⑩ 阪神 6勝10敗2引分
⑪ ヤクルト 6勝12敗
⑫ 広島 5勝12敗1引分

 リーグ同士の成績は、パ・リーグの58勝46敗4引分でした。

 今年もパ・リーグが強かった交流戦となったのです。

 1位から3位は11勝で並びましたが、引分数→勝率によって順位が付きました。
 巨人は、ソフトバンクとの最終戦で勝てば「12勝」となって優勝するチャンスがあったのですが、大エースの菅野投手が初回に4失点して万事休しました。

 ソフトバンクは交流戦史上最多、8度目の制覇でした。2005年に開始され15回目となる交流戦の「過半」を制しているのですから、圧倒的な実績です。

 10位から12位にはセ・リーグの3チームが並びました。
 特に、交流戦開始前に首位に立っていた広島カープの、交流戦における不振は不思議な感じがしました。
 このところ「セ・リーグに敵無し」という戦い振りを披露している広島ですが、2019年シーズンの戦いには、やはり安定感が不足しているようです。
 交流戦を終えて、セ・リーグのペナントレースは巨人が首位に立ちました。2位・広島とは1ゲーム差という接戦ですが、独走状態に入りかけていたカープが、シーズン途中とはいえ逆転を許したことは、今後の戦いに大きな影響を及ぼすと思います。

 パ・リーグは勝率でホークスが首位に立ちました。ゴールデンイーグルスとはゲーム差無し、ライオンズとは2.5ゲーム差が有りますが、この3チームによる激しい首位争いが続きそうです。

 「交流戦」はペナントレースにおける「節目」として、すっかり定着しました。

 「交流戦」を終えての各チームの消化試合数が70試合前後であることを見れば、「交流戦」後の戦いを「ペナントレース後半戦」と呼ぶべきなのでしょう。
[6月12日・札幌ドーム]
日本ハム2-1広島

 9回表、広島カープの攻撃。
 日本ハムのマウンドは石川直也投手。
 広島は、先頭の鈴木誠也選手がライト前ヒットで出塁し、バントで送って1死2塁、同点のチャンスを創りました。
 続く、磯村嘉孝選手は空振りの三振。
 続く、小窪哲也選手が四球を選んで、2死1・2塁とカープにとっては逆転を狙える形となりました。
 そして続く、會澤翼選手は強い当たりの3塁ゴロ、これをファイターズの平沼翔太選手が捌いてゲームセットとなりました。

 この間、各打者は良く粘り、石川投手はフォークボールとストレートを巧みに配して、手に汗握る攻防が続いたのです。
 緊張感あふれる終盤でした。

 そしてこの間、この試合に先発した吉田投手の様子、ベンチ内での様子も度々映し出されました。
 平静な様子に観えましたが、当然のことながら緊張していたのでしょう、ゲームセットの瞬間は「ホッとした」様子でした。

 セントラルリーグ首位を走る広島カープ相手の試合でもあり、終盤に逆転されても何の不思議も無かったギリギリの戦いでしたが、ここを凌ぎ切ったところに、吉田投手の「星の強さ」を感じると言ったら、やや大袈裟な見方でしょうか。

 さすがに、「もってる」のでしょう。

 5イニング・84球を投げて、被安打4、奪三振4、与四死球2、失点1という立派な初登板でした。
 そして、リリーフ陣の好投やバックの好守備もあって、「初勝利」にも結び付いたのです。

 昨夏の甲子園大会と同様に、「ホップするように見えるストレート」は、今回はプロの世界でも通用しました。(本ブログの2018年8月22日付の記事「[夏の甲子園2018] 金足農・吉田輝星投手の投球は21cmも上に到達する。」をご参照ください)
 今後の相手打者・相手チームの研究・慣れを乗り越えて、このストレートでどこまで戦って行けるのか、本当に楽しみです。

 最後の打者、會澤選手の3ゴロを平沼選手が捌き、ゲームセットとなった瞬間の、日本ハムのキャッチャー・石川完選手のバンザイが、チーム全体の喜びを表現していた好ゲームでした。
[6月2日・横浜スタジアム]
ヤクルト5-2 DeNA

 ヤクルトスワローズの大連敗がついに終わりました。長い長いトンネルを抜けたのです。

 このゲームのポイントは1回表のヤクルトの攻撃でしょう。
 青木宣親選手と山田哲人選手のヒットでチャンスを広げたヤクルトは、4番のバレンティン選手が打席に入りました。
 そしてボテボテの1塁ゴロを打ったのです。

 この不規則な回転をしていたであろう打球を、DeNAの1塁手・ロペス選手が弾いてしまいました。
 このプレーは、ロペス選手の「失策・エラー」と記録されました。

 「一塁手の連続無失策記録」を更新していたロペス選手の長い旅は、1,632守備機会で潰えました。
 本当に残念なエラーでした。

 このエラーによりチャンスを拡大したヤクルトは、この回3点を挙げてゲームをリードしました。
 そして、原樹理投手、ハフ投手、石山泰稚投手、梅野雄吾投手とリレーして、リードを守り切ったのです。
 スワローズの長いトンネルは16連敗で終わりました。

 私には、この大連敗を止める為に、ホセ・ロペス選手の大記録を終わらせる必要があったようにさえ感じられます。
 ロペス選手は、全ポジションを通じての日本プロ野球記録(ジャイアンツの阿部慎之介捕手の1,709守備機会)更新に向かって驀進中だったのですから・・・。

 「大連敗からの脱出」という大事を成し遂げる為に、別の大事を犠牲にする必要が有ったと考えるのは、穿ちすぎなのでしょうか。
[5月28日・神宮球場]
広島カープ8-7ヤクルトスワローズ

 5月14日にスタート?した、ヤクルトの大連敗は、5月28日に「12」に伸びてしまいました。

 4回表までに1-7と大きくリードを奪われたゲームでしたが、4回裏に一挙5点を挙げて反撃、終盤も競り合いを続けましたが惜しくもあと一歩及びませんでした。

 大連勝、大連敗は、プロ野球の常ですけれども、好調なスタートを切った2019年ペナントレースですので、スワローズにとってはとても残念なことです。

 連敗の内容を観てみましょう。
・5月14日 広島9-4ヤクルト
・5月15日 広島9-7ヤクルト
・5月17日 DeNA4-3ヤクルト
・5月18日 DeNA11-6ヤクルト
・5月19日 DeNA7-0ヤクルト
・5月21日 阪神3-2ヤクルト
・5月22日 阪神3-2ヤクルト
・5月23日 阪神1-0ヤクルト
・5月24日 中日6-1ヤクルト
・5月25日 中日10-3ヤクルト
・5月26日 中日10-8ヤクルト
・5月28日 広島8-7ヤクルト

 ヤクルトファンの皆さんにとっては「見たくもない」敗戦の羅列でしょうが、ご容赦いただければと思います。

 こうして観ると、まず失点の多い試合が目立ちます。
 この12試合の中で、10失点以上が3試合、6~9失点が5試合も有るのです。
 投手陣が踏ん張り切れていない試合が多いということになります。

 一方で、投手陣が頑張った、21~23日の対阪神3連戦は、今度は打線が抑え込まれてしまいました。

 これまで再三言われてきたように、やはり「大連敗は投打のバランスが良くない時期に発生する」ということなのでしょう。

 もうひとつよく言われるのが「連敗は大量得点で終わらせるしかない」という言葉です。

 2017年7月の14連敗以来の大連敗を収束させるためには、ヤクルト打線の「爆発」が待たれるのでしょう。

 (残念ながら、スワローズは5月29日の試合にも敗れ13連敗となってしまいました。長いトンネルは続きます)

[5月21日・三次きんさいスタジアム]
広島カープ3-2中日ドラゴンズ

 広島が、先発・野村拓輔投手の好投と菊池涼介選手のタイムリーヒットなどにより競り勝った試合ですが、この勝利により、ついに2019年ペナントレースで初めて首位に踊り出ました。

 開幕から「絶不調」で、4月の中旬までは「チーム広島に何があったのだろう」という程の不振、特に打撃面の不振が深刻でしたが、徐々に調子を上げ、接戦をものにできるようになって、5月下旬にトップに立ったという形。
 立ち直りもとても早いもので、逆に「光速の立ち直りの要因」を知りたくなります。

 もともと、チーム力として、セ界NO.1であることは、過去3年のシーズンが明示していることですから、定位置に戻って来たとも言えます。

 戦力アップを果たしている読売ジャイアンツや好調なヤクルトスワローズなどの他チームとの、これからのペナントレースが、とても楽しみです。
[5月16日・横浜スタジアム]
中日ドラゴンズ3-2DeNAベイスターズ

 横浜DeNAベイスターズのロペス選手が大記録を樹立しました。
 このゲームの7回2死からのロメロ選手の2塁ゴロを中井選手が捌いて一塁に送球したボールをしっかりと捕球したことで、大記録が達成されたのです。

 大打者が「打撃に影響が少ない守備位置?」として1塁手を務めていた時代ならいざしらず、21世紀の野球においては、全体の守備フォーメーションに1塁手もしっかりと組み込まれていますから、守備プレー自体の高度化が進み、難しいプレーがどんどん増えているのでしょう。そうした状況下、「1,517守備機会」もノーエラーというのは信じられないことです。

 ロペス選手の前に「1,516」の日本プロ野球記録を保持していたのは、安打製造機と呼ばれた名選手・榎本喜八でした。榎本喜八選手は、1967年から68年にかけて、この記録を樹立したのです。
 ロペス選手の記録更新は「51年振り」ということになります。
 半世紀を経ての新記録は、まさに「快挙」でしょう。

 ロペス選手は2017年8月31日の中日戦でのエラーを最後に無失策プレーを継続し、2018年シーズンは946守備機会をノーエラーでクリア(シーズン守備率10割という、これも凄い記録です)、そして2019年5月16日の新記録達成に結びつけたのです。

 当たり前のことですが、ロペス選手は守備の名手です。
 2013年(読売ジャイアンツ時代)にNPBゴールデングラブ賞を初受賞し、2016年~18年は3シーズン連続でゴールデングラブ賞に輝いています。「名手」と呼ぶに相応しい実績でしょう。

 今回の記録達成についてロペス選手は、「達成が近付いていることは知っていたが、あといくつという細かいことは知らなかったことが良かった」とコメントしています。
 確かに、「この打球を処理すれば新記録」「この送球を捕球すれば新記録」などと意識してしまっては、いつものプレーは出来ないかもしれません。

 また、使っているファーストミットについても報じられています。
 MLB時代にはセカンドを守っていたロペス選手が、NPBのジャイアンツに来てファーストを守るように指示された時、当然に「ファーストミット」の話になりました。そして、ジャイアンツの古城茂幸選手から譲り受けたのだそうです。

 その「古城ミット」がとてもしっくりきて、毎季修理を重ね6年目、現在でもそのミットを使っているのだそうです。
 ロペス選手の大記録は、「古城ミット」の力もあって達成されたことは明らかでしょう。
 名人の道具というのは、得てして意外な形で齎されるものなのです。。

 さて、「守備の名手」ロペス選手が次に目指す記録は、ジャイアンツの阿部慎之介選手が捕手として保持している「1,709守備機会」無失策記録、これが全ポジションを通じての、日本プロ野球最高記録なのですが、あと200機会弱で到達することになります。
 ロペス選手に欠場が無ければ、新記録達成は今シーズン中ということになるでしょう。
 もちろん、今回の新記録で、これまで以上に注目されることになるでしょうから、達成困難度合いは一層上がります。

 NPB2019年シーズンの楽しみがひとつ増えました。
 2019年5月9日に、MLBのアルバート・プホールズ選手が「通算2,000打点」を達成したというニュースを受けて、NPBについても調べてみました。
 こうした大記録が持つ「温故知新」効果は絶大です。

 NPBの通算打点記録上位選手は、以下の通りです。

① 王 貞治 2,170打点
② 野村 克也 1,988
③ 門田 博光 1,678
④ 張本 勲 1,676
⑤ 落合 博光 1,564
⑥ 清原 和博 1,530
⑦ 長嶋 茂雄 1,522
⑧ 金本 知憲 1,521
⑨ 大杉 勝男 1,507
⑩ 山本 浩二 1,475

 MLBと同様にホームランを多く打った選手が上位に名を連ねている印象です。
 打点数という記録は、ホームラン数と相当強い相関関係が有るのでしょう。

 MLBとNPBでは、1シーズンの試合数が異なりましたし、異なりますので、一概には比較できませんが、MLBにおいては2,000打点を越えるプレーヤーが4名、NPBでは1,600打点を越える選手が4名ですので、MLBの2,000打点とNPBの1,600打点が、同様の意味を持つと観て良いのかもしれません。

 そう考えてくると、「王貞治の2.170打点」の凄さを改めて感じます。
 この記録はMLB歴代でも、ハンク・アーロン、ベーブ・ルースに次ぐ3位相当の記録なのです。

 NPBにおける「唯一の2,000打点越えプレーヤー」として、王貞治選手の偉大さを改めて感じます。

[5月5日・甲子園球場]
阪神タイガース7-5DeNAベイスターズ

 9回裏タイガースの攻撃、二死からのサヨナラ2ランホームランでした。

 この福留選手の本塁打が見事な5並びだったのです。

 「5月5日・第5打席・セントラルリーグ5万本目」のホームランでした。

 セ・リーグ通算5万本目の本塁打を放つというのも、本当にメモリアルですが、それが子供の日に飛び出すというのも、単なる偶然で片付けるにはあまりに「劇的」でしょう。

 甲子園球場を埋め尽くした大観衆、特に子供たちにとっては、この上ないプレゼントになったと感じます。
 やはり「ゴールデンウィークはプロ野球観戦」なのです。

 42歳という大ベテランとなった福留孝介選手ですが、これからも阪神タイガースを牽引して行く大きな存在なのでしょう。
[5月5日・ヤフオクドーム]
ソフトバンク7-2オリックス

 「子供の日には負けない」工藤監督の伝説が続き、ソフトバンク・ホークスが快勝したゲームでした。
 打線は11安打で7得点、投手陣はアリエル・ミランダ投手→川原弘之投手→加治屋蓮投手と繋いで2失点に抑えるという試合内容は、「強さ」を感じさせるもので、2019年のパ・リーグペナントレースもホークス中心で展開されることを確信させるに十分なものでした。

 そしてこのゲームは、ホークスの新しいスピードスターの活躍も観られました。
 2番打者・周東佑京(しゅうとう うきょう)選手が、第二打席に三塁打、第四打席にセンター前ヒットを放ち、2盗塁を披露したのです。この2盗塁は、第四打席のヒットから二盗・三盗を決めたものです。

 これで、ゴールデンウィークの6ゲームで7盗塁、ここまで今季盗塁成功率100%。
 第一に「ランニングスピード」が素晴らしく、第二にスライディング技術が高いのですから、「スピードスター」としての資質は十分ということになります。

 1996年生まれ23歳の周東選手は、群馬県太田市の出身、東京農大二高から東京農大に進み、東京農大北海道オホーツク硬式野球部でプレーし、2017年10月のドラフト会議において、ソフトバンク・ホークスから育成枠二順目で指名されて入団しました。

 甲子園出場経験は無く(3年生時に夏の群馬大会決勝で、その年の夏の甲子園大会で優勝した前橋育英高チームに敗れ、惜しくも出場はなりませんでした)、東京や大阪の大学野球リーグでプレーした訳でもありませんから、所謂「野球エリート」では無いのでしょうが、その非凡な才能とプレーは、プロのスカウトの目にも留まっていたということでしょう。

 身長180cm・体重74㎏と報じられていますが、映像で観ても「相当にスリム」です。
 筋肉を付ける余地が十分ということでもあります。

 遊撃手、三塁手、そして外野手と、多くのポジションを熟せるスピードスターとなれば、出場機会が増えるのは自然な話です。

 NPBを代表する「令和のスピードスター」に向けて、今後の大活躍が期待されるプレーヤーでしょう。
[令和1年5月1日・東京ドーム]
読売ジャイアンツ5-1中日ドラゴンズ

 「平成最後の」の流行が去り、「令和最初の」が溢れています。
 
 プロ野球も、令和初日の5月1日に行われた試合においては、当然ながら、「令和最初の」が続々と生まれました。

 まずは「令和最初の完投勝ち」を収めたのは、菅野智之投手でした。
 NPB・NO.1投手としての貫録の投球で、8回まではドラゴンズ打線を3安打に零封しました。
 菅野投手としては「完封」を十分に意識できる投球内容だったのです。

 ところが?、8回裏ジャイアンツ打線が「長い攻撃」を展開し、結局無得点に終わってしまいました。
 これで少しリズムが狂ったのでしょうか、9回表の菅野投手の投球は「さっぱり」でした。
 何より「球威が無く」、中日打線に4安打を浴びて1点を失いました。
 このままでは逆転の可能性もと感じましたが、そこはさすがに菅野投手、最後は堂上選手を外角高めの投球からの2塁ゴロ・併殺に打ち取って、完投勝ちを確保しました。
 味のある9回の投球であったと思います。球威は無くなっても、コントロールで十分に対応できたのでしょう。

 それにしても、好投している投手にとっては、味方の長い攻撃、それも結局無得点の攻撃は、体が冷えてしまい、気合・気迫の面でも一度火を落してしまうといった面から、マイナスの影響が有るように観えます。
 菅野投手としては、休憩時間が長くなることよりも、心身ともに熱い状態で9回表のマウンドに立ちたかったのではないでしょうか。

 それでも、通算1,000奪三振をも演じての「125球完投」は、球界第一人者の面目躍如たるものです。
 2019年のプロ野球においては完投勝ち自体が「至難の技」であることなのですから。

 一方、2回裏には、坂本勇人選手が左中間スタンドにホームランを放ちました。NPB全体の「令和1号本塁打」でした。
 ホームランバッターでは無い坂本選手としては、やや意外な記録となった訳ですが、ジャイアンツのキャプテンとして、昨シーズンから続いいる好調を記録という形にしたのです。
 他の試合との比較になるのですが、「2回」に打ったところが凄いというか、坂本選手の「星」も感じます。。

 こうした「記録」が生まれると、過去の記録にも注目が集まるのは自然な話です。
 「平成の初完投・初ホームラン」にもスポットライトが当たったのです。

 平成のホームラン第1号は、現在のジャイアンツ監督である原辰徳選手でした。
 そして平成・初完投勝利は、その試合でジャイアンツの先輩・桑田真澄投手が記録したのです。
 30年余の時を経て、同じジャイアンツのプレーヤーが「令和最初の試合」で、同じように実現したというのは、もちろん偶然にしても、「出来過ぎ」という感じがしますし、「縁」を感じるのも自然なことでしょう。

 この2選手の記録は、何より「素晴らしい能力」から生まれていることは間違いありません。

 当たり前のことを書き恐縮ですが、お二人とも「NPBを代表するプレーヤー」なのです。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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