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 2020年のMLBワールドシリーズは、ロサンゼルス・ドジャースがタンパベイ・レイズを4勝2敗で破り、優勝しましたが、両チームの中軸打者の戦いも、見所十分なものでした。

 レイズを牽引したのは、ランディ・アロザリナ選手でした。
 ポストシーズン2020において、2番あるいは3番を任せられたアロザリナ選手は、ワイルドカードシリーズ2試合で打率.500として勢いに乗り、地区シリーズ5試合では打率.421、3ホームランと活躍、リーグチャンピオンシップシリーズ7試合では9安打・4ホームランの大活躍でMVPに輝きました。ルーキーのMVP受賞は史上初の快挙でした。
 そしてワールドシリーズに入っても打ち捲り、3ホームランを魅せてくれたのです。

 この結果、ポストシーズン10ホームラン、29安打という、新記録を打ち立てました。
 ルーキーとしての記録では無く、MLB史上最高の数字を叩き出したところに、今ポストシーズンにおけるアロザリナ選手の偉大さがよく現れています。

 特に凄いと感じるのは「10ホームラン」でしょう。
 あのバリー・ボンズ選手らが保持していた8ホームランを2本も超えています。

 一方のドジャースでは、まず、コーリー・シーガー選手がチームを引っ張りました。
 シーガー選手は地区シリーズから打ち始め、リーグチャンピオンシップシリーズ7試合では9安打・5ホームラン・11打点と打ち捲り、MVPに輝きました。
 そしてワールドシリーズでも8安打・2ホームランと気を吐いたのです。
 「ここぞ」という場面でのシーガー選手の活躍は、ドジャースに勢いを与えるものでしたから、ワールドシリーズMVPが全会一致であったことも、頷けます。

 そしてドジャースを牽引したもう一人のプレーヤーは、ムーギー・ベッツ選手でしょう。
 ベッツ選手は、ホームランこそワールドシリーズでの2本でしたが、ポストシーズン2020通算で21安打、特にリーグチャンピオンシップシリーズとワールドシリーズでは7安打ずつと、チームの切り込み隊長としての見事な活躍でした。
 ベッツ選手のヒットには、ゲームの流れを簡単には相手チームに渡さない効果があったのでしょう。
 もちろん、数々のファインプレーや好走塁も忘れることはできません。

 ポストシーズンを通じて、22安打のシーガー選手と21安打のベッツ選手の活躍に対して、アロザリナ選手は一人で29安打と対抗したのですけれども、やはり2人対1人では、やや分が悪かったということでしょうか。

 レイズは残念ながら敗れましたけれども、ワールドシリーズ2020における、この3プレーヤーの活躍、「ポイントとなるシーン」に必ずと言って良いほど顔を出していた3プレーヤーのパフォーマンスは、長く語り継がれることでしょう。

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 ロサンゼルス・ドジャース3勝2敗を受けての、2020年MLBワールドシリーズWS第6戦が10月27日に行われ、ドジャースがタンパベイ・レイズを3-1で破って、1988年以来32年振り・7度目のワールドチャンピオンに輝きました。

[10月27日・WS第6戦・グローブライフフィールド]
ドジャース3-1レイズ

 リーグチャンピオンシップシリーズの7連戦からワールドシリーズへと、両チームの投手陣はもちろんとして、攻撃陣にも疲労の色が濃く、例年にも増して「気力を振り絞っての必死のプレー」が続きました。

 そうした状況下、WSが続くに伴って、レイズは自慢の先発陣・ブルペン陣の投球にいつものキレが無くなり、ドジャース打線を抑え込むことが難しくなって行ったのでしょう。

 一方のドジャースの先発陣・ブルペン陣にも疲労の影は差していましたが、レイズと比較すれば、いつもの投球に近い球を投ずることが出来、それが最終的なシリーズの行方を決めた様に感じます。

 第6戦は、1回表レイズがランディ・アロザリナ選手のライトへのソロホームランによって先制しました。アロザリナ選手の右方向への打球は、本当に良く飛びます。
 このシリーズというか、2020年のポストシーズンにおけるアロザリナ選手の活躍は、驚異的と言う他は有りません。

 レイズは、先発のブレーク・スネル投手が良く投げ、ドジャースを5回まで零封しました。
 1回裏の、ムーギー・ベッツ選手、コーリー・シーガー選手、ジャスティン・ターナー選手の3者連続「空振り三振」、4回裏のシーガー選手、ターナー選手、マックス・マンシー選手の3者連続「空振り三振」、という投球、ドジャースの中軸を完璧に抑え込んだ投球は、まさに「圧巻」。
 このゲームに対する、スネル投手の意気込みが、見事に形になって現れたのです。

 ゲームは6回表まで、1-0という最少スコアで進行しました。
 そして6回裏、9番のオースティン・バーンズ選手にセンター前ヒットを許したところで、レイズはスネル投手からニック・アンダーソン投手にスイッチしました。
 「6回終了時点までリードしていれば、ほとんど負けない」というレイズの、「勝ちパターン」の交替でした。
 しかし、アンダーソン投手はベッツ選手にレフトに2塁打を許し、ランナー2人を置いて、暴投とシーガー選手の1塁ゴロ(ベッツ選手の好走塁)によってドジャースは2点を奪って、一気に逆転しました。
 アンダーソン投手の投球に「いつものキレが無かった」とも感じます。
 また、今シリーズのドジャース打線のエンジンとしての、シーガー選手の持つ「星の強さ」も感じさせるプレーでした。

 「リリーフ投手の継投」で第6戦に臨んだドジャースは、先発トニー・ゴンソリン投手が1・2/3イニング、ディラン・フローロ投手が2/3イニング、アレックス・ウッド投手が2イニング、ペドロ・バエス投手が2/3イニングと丁寧に繋ぎ、5回裏2死から6回表にはビクトル・ゴンザレス投手がマウンドに立ち、1・1/3イニングを抑えました。

 そして6回裏にチームが2-1と逆転したのです。

 この逆転を受けて、7回表ドジャースのマウンドにはブラスダー・グラテロル投手が登りました。
 100マイル超のスピードボールを連投する「豪速球投手」ですが、2/3イニングを投げ、マイク・ズニーノ選手にレフトにヒットを許したところで、フリオ・ウリアス投手に繋ぎました。
 ドジャースベンチの慎重な対応なのでしょう。

 8回裏、ドジャースはベッツ選手がピーター・フェアバンクス投手からレフトにホームランを放ち、3-1とリードを2点に広げました。
 逆転を目指すレイズナインの心に、大きな楔を打ち込むホームランだったと思います。

 ウリアス投手は、7回表2死から9回表まで、2・1/3イニングを投げ切りました。

 ウリアス投手がワールドシリーズ2020を締め括ったこのシーン=打者7人を完璧に抑え込んだシーンは、まるで、リーグチャンピオンシップシリーズNLCS第7戦・最終戦の終盤、アトランタ・ブレーブス打線を抑え込んだシーンと「瓜二つ」でした。

 ウリアス投手には、ゲーム終盤の2~3イニングならば「圧倒的な勢いで相手打線を封じる」不思議な?力があるのでしょう。
 こんなに凄いシーンを、NLCSとWSという「ベースボールにおける世界最高峰の舞台」で連続するというのは、尋常な能力では無く、「神がかり」という感じさえします。

 ロサンゼルス・ドジャースは、「ついに」21世紀に入って初のワールドチャンピオンとなりました。

 直近の4シーズンにおいて、2017年、2018年に続いて2020年もワールドシリーズに進んでいますから、「3度目の正直」と言っても良いのでしょう。

 2010年代後半から2020年にかけて、ドジャースは、「大エース」クレイトン・カーショー投手、シーガー選手とターナー選手の「最強三遊間」、コディ・ベリンジャー選手とジョク・ピーダーソン選手の「恐怖の下位打線」といった、多彩で能力の高いプレーヤーを揃えて、ナショナルリーグNLにおいて最も安定した実力を誇るチームだったことは、間違いありません。

 そのドジャースが、2017年・18年は「あと一歩」届かなかった世界一の座に、2020年に辿り着くことが出来たのは、「ムーギー・ベッツ選手の加入」が大きな要因となったのかもしれません。
 チームの「切り込み隊長」としてのベッツ選手の存在は、先頭打者としてのみならず、驚異的な守備力にも現れています。ポストシーズン2020において、ベッツ選手は何度もチームを救うファインプレーを魅せてくれましたし、その超ファインプレーを「何事も無かったようにやってのける」ところに、ベッツ選手のプロ意識の高さをも感じます。

 さて、熱狂的なことで知られるドジャースファンは、21世紀になってから、宿命のライバルであるサンフランシスコ・ジャイアンツが、2010年、2012年、2014年と3度も世界一になる様子を、「歯噛みしながら」眺めていたことでしょう。
 20世紀の半ばに、共にニューヨークからフランチャイズを移し、西海岸にホームを設けた両チームのライバル意識の強さは、想像を遥かに超えるレベルであると言われます。

 メジャーリーグにおいても屈指の「名門」ロサンゼルス・ドジャースが、久し振りにワールドシリーズを制覇しました。

 先にNBAファイナル2020を久し振りに制覇した、ロサンゼルス・レイカーズに続いての快挙です。

 2020年は、ロサンゼルスの「名門チーム」が復活を遂げる年となりました。

 ロサンゼルスの街は「沸き返っている」ことでしょう。

 2勝2敗のタイで迎えたワールドシリーズWS第5戦は、ロサンゼルス・ドジャースが先行し、タンパベイ・レイズが追いかける展開となりましたが、ドジャースのブルペン陣が良く投げ、ドジャースが押し切りました。

[10月25日・WS第5戦・グローブライフフィールド]
ドジャース4-2レイズ

 第4戦で劇的な逆転勝利を遂げたレイズが「勢いに乗って」第5戦に臨むと観られていましたし、逆にドジャースとしてはショックが尾を引いているのではないかと観られていたのも、自然なことでしょう。

① 1回表ドジャースの2得点

 1回表、ドジャースは先頭のムーギー・ベッツ選手がレフトに2塁打を放ち、このランナーを2番のコーリー・シーガー選手がライト前ヒットで返しました。
 あっという間の先制点。
 この先制点が、沈み気味であったドジャースの雰囲気を一変させたと感じます。ベッツ選手とシーガー選手は、やはりチームに勢いを齎す存在なのでしょう。
 この後、2死1・3塁から、6番のコディ・ベリンジャー選手がヒットを放って2点目を挙げたことも、とても大きかったと思います。

 初回の2得点で、ドジャースは第4戦の呪縛から放たれ、シリーズの流れを呼び戻したのでしょう。

② クレイトン・カーショー投手の粘投

 この日の「大エース」は決して好調ではありませんでした。
 3-0とリードした3回裏には、ヤンディ・ディアス選手に3塁打を浴びて失点、さらにランディ・アロザリナ選手にタイムリーヒットを打たれて2失点目。ゲームは3-2と1点差となりました。

 さらに4回裏には、2つの四球と盗塁で無死1・3塁と絶体絶命のピンチを迎えたのです。
 しかし、ここからが「大エース」の真骨頂だったのです。
 続くジョーイ・ウェンドル選手をショートフライに打ち取り、フィリ―・アダメズ選手を三振に切って取り、同時に盗塁を刺して、3死チェンジ。この大ピンチを無失点で切り抜けたのです。

 この粘投が、このゲームの勝敗を分けたと感じます。

③ 6回以降の両軍ブルペンの無踏ん張り

 中盤以降、毎回のように得点が入った第4戦とは異なり、第5戦は6回以降、両チームから得点は生まれませんでした。
 両チームのブルペンが良く投げたのです。
 そして、5回終了時点で4-2とリードしていたドジャースが、そのまま押し切ることになりました。

 6回裏、カーショー投手が2死を取りダスティン・メイ投手に繋ぎ、メイ投手は8回1死まで投げビクトル・ゴンザレス投手に繋ぎ、ゴンザレス投手は8回を投げ切りました。
 そして9回裏はブレーク・トレイネン投手が、先頭のマヌエル・マーゴー選手にセンター前ヒットを許しましたが、後続を断ちました。
 クローザーらしい、「投手優位の空気を維持し続けた」マウンドさばきでした。

 第4戦の「悪夢」を振り切り、ドジャースが3勝2敗とシリーズをリードしました。
 32年振りの世界一に向けて「王手」をかけたのです。

 それにしても、第5戦まで観てきて、ワールドシリーズ2020は「とても拮抗したシリーズ」であると感じます。
 ドジャースとレイズは、ほとんど互角の戦いを演じ続けているのです。

 1日の休みの後の第6戦も、勝利の女神がどちらに微笑むかは、ゲームセットまで分からないのでしょう。

 第3戦をロサンゼルス・ドジャースが快勝し、ドジャースの2勝1敗で迎えた、MLB2020ワールドシリーズWS第4戦は、凄まじい点の取り合いの末、9回裏にタンパベイ・レイズがブレッド・フィリップス選手のタイムリーヒットから2点を挙げて逆転サヨナラ勝ちを収めました。

 お互いに「小刻み」に点を取り合い、逆転また逆転の「息をつく暇もない」ルーズベルトゲームでした。

[10月24日・WS第4戦・グローブライフフィールド]
レイズ8-7ドジャース

① 4回裏から8回表まで「毎回の得点」

 2-0とドシャースリードで迎えた4回裏、レイズのランディ・アロザリナ選手がソロホームランを放ち1-2とした後、両チームは「毎イニング点を取り続け」ました。
 スコアボードになかなか「0」が入らない、滅多に観られないゲームとなったのです。

 レイズは、ここまでの戦い方そのものである「ホームランによる得点」→5回裏ハンター・レンフロー選手、6回裏ブランドン・ロウ選手の3ラン、7回裏ケビン・キーアマイヤー選手のホームラン、ドシャースは「毎回、異なる選手がタイムリーを放つ」→5回表マックス・マンシー選手、6回表キケ・ヘルナンデス選手、7回表ジョク・ピーダーソン選手、そして8回表コーリー・シーガー選手のタイムリーヒット、という展開でした。

 こうした展開となれば、打線が繋がっているチーム=タイムリーが出ているチームの方に分があるのは常道で、9回裏を迎えて、ドジャースが7-6とリードしました。

② やはりレイズのエンジンはアロザリナ選手

 9回裏、ドジャースは守護神ケンリー・ジャンセン投手をマウンドに送りました。
 「勝ちパターン」なのです。

 ジャンセン投手は、この回先頭の筒香選手を三振に切って取りました。
 続くキーアマイヤー選手は、しかし、ジャンセン投手の投球をセンター前に綺麗に弾き返して、1死1塁。
 そして、続くジョーイ・ウェンドル選手はレフトフライで2死。

 迎える打者は、2番アロザリナ選手。
 アロザリナ選手は、このゲームでも3安打(1ホームラン)と好調ですから、申告敬遠もありかと思いましたが、ドジャースは敢然と勝負に出ました。そして3ボール・2ストライクから四球。
 結局、アロザリナ選手は歩いて1・2塁、勝負はこの試合初めての打席であるフィリップス選手とジャンセン選手の対戦となったのです。

 フィリップス選手は、あまり「打撃を期待されているプレーヤー」ではないと報じられていますので、トジャースナインには少しホッとした空気が漂ったような気がしました。僅かな油断だったかもしれません。

 しかし、フィリップス選手は1.ボール・2ストライクからセンター前にヒット。2塁ランナーのキーアマイヤー選手が生還し7-7の同点、1塁ランナーのアロザリナ選手も3塁を蹴ります。
 「暴走」に観えました。その上、アロザリナ選手は三・本間で転んでしまったのです。
 ところが、ドジャース守備陣のホームへの返球が逸れ、というか、アロザリナ選手が3塁を蹴ったのを観てキャッチャーが慌ててしまったのか、このボールを後逸してしまい、転んでから立ち上がって、慌てて3塁に戻ろうとしていたアロザリナ選手が再び本塁に向かって走り、ヘッドスライディングしました。
 この大混乱シーンにおいても、真ん中にアロザリナ選手が居たのです。

 8-7とレイズ逆転。
 アロザリナ選手は、滑り込んだままの体制で何度もホームベースを叩いて、喜びを表現していました。

 レイズベンチ、レイズの選手達が「お祭り騒ぎ」になったのは、自然な話でしょう。

 逆に、ほぼ勝利を掌中にしていた、3勝1敗としてワールドシリーズ制覇に「王手」をかける筈だったドジャースナインは、「そそくさと」球場を後にしました。
 ドジャースは、第3戦から続く「優位」を失い、残念ながらシリーズの流れも失ってしまったように観えます。

 ドジャースベンチ、デーブ・ロバーツ監督の采配は、ポストシーズンにおいて、「あるべき姿」を追求するという特徴があると感じます。
 このゲームも、8回裏を抑えたブラスダー・グラテロル投手、100マイル超のスピードボールをどんどん投げ込むグラテロル投手を、9回もマウンドに送るというやり方もあったのでしょう。
 ここまでのワールドシリーズの展開を観ても、グラテロル投手で締めくくることができる確率は相当高かったように感じます。

 しかし、ドジャースベンチは「クローザーはジャンセン投手」という「あるべき姿」に拘ったのでしょう。
 もちろん、チームの秩序を考慮しても、それが最も望ましいのでしょうが、近時のジャンセン投手の調子を考え合わせれば、「勝ちに辛い」選択ならば、グラテロル投手続投の方が確率が良かったように思います。

 2勝2敗のタイとなって迎える第5戦。
 ドジャースは「あるべき姿」として、大エースのクレイトン・カーショー投手を先発に立てます。
 
 ドジャースの21世紀初のワールドシリーズ制覇に向けては、カーショー投手の快投が不可欠なのでしょう。
 MLB2020のワールドシリーズWS第2戦は、先制したタンパベイ・レイズが6得点を重ねて、ロサンゼルス・ドジャースの反撃を4点に凌ぎ、勝利を収めました。第1戦を落としていたレイズとしては、「負けられない試合」を確保したのです。

[10月21日・WS第2戦・グローブライフフィールド]
レイズ6-4ドジャース

 勝敗を決したのは8回裏のドジャースの攻撃でしょう。
 この回の先頭打者シーガー選手がセンターオーバーのホームランを放ち4-6と2点差に迫りました。続くターナー選手が右中間にポトリと落ちる二塁打で出塁して、マンシー選手がライトフライに倒れ1死2塁で迎えた、5番スミス選手の打席。

 レイズのマウンドにはフェアバンクス投手。
 スミス選手は、前の打席でホームランを放っています。
 
 カウント2ボール・1ストライクからの4球目、「完ぺきに捕えた」打球でした。
 
 レイズの三塁手ウェンドル選手が眼を瞑りながら捕球しました。
 火の出るようなライナーでした。
 1mずれていれば、タイムリーヒットとなっていたことでしょうし、長打の可能性も十分でした。

 しかし、現実には三塁ライナーで2死となったのです。

 この後、レイズはフェアバンクス投手からループ投手に交替しました。
 ループ投手は、続くベリンジャー選手を見逃し三振に切って取り、この回のドジャースの攻撃が終わりました。

 もちろん、勝負事に「もし」「たら」は無いのですが、このプレーはこのゲームのキーとなるものだったと感じます。

 ワールドシリーズ2020は1勝1敗のタイとなりました。
 そして1日のお休みを迎えます。

 両チームは、この1日をどのように過ごすのでしょうか。

 10月20日に開幕した、MLB2020ワールドシリーズWSの第1戦は、タンパベイ・レイズがタイラー・グラスノー投手(27歳)、ロサンゼルス・ドシャースがクレイトン・カーショー投手(32歳)の先発となり、中盤に得点を重ねたドジャースが押し切りました。

[10月20日・WS第1戦・グローブライフフィールド(テキサス州)]
ドジャース8-3レイズ

 ドジャースの「大エース」クレイトン・カーショー投手が勝ち投手となりました。

 現役のMLB先発投手の中でも最高の評価を受けることも多く、3度のサイヤング賞受賞にも輝くカーショー投手の唯一の弱点と言われているのが、「ポストシーズンで力を発揮できない」ことでしょう。
 レギュラーシーズンでは、好調な時であれば「打たれる感じが皆無」というピッチングを披露するのですが、ポストシーズンとなると、コントロールも乱れ、球威も無くなることが多かったのです。
不思議なほどの落差でした。

 ポストシーズンのローテーションの関係もあって、大事なWS緒戦の先発がカーショー投手になった時、ドジャースファンは、期待と不安が入り混じった気持になったことでしょう。

 私も「クレイトン・カーショーの大ファン」を自認していますが、ポストシーズンにおける「別人のようなピッチング」を思い出すと、とても不安でした。

 その不安が、1回表の投球に出ていたと感じます。
 1番ディアス選手にライト前ヒットを浴び、3番アロザリナ選手に四球を与えて、1死1.・2塁のピンチを迎えたのです。
 ここから、コントロールが乱れ(ギリギリのコースを狙うためだと思いますが)、球数が多くなって崩れるというのが、ポストシーズンにおけるカーショー投手のパターンでした。

 しかし、このゲームのカーショー投手は踏ん張りました。
 5番レンフロー選手をカウント2-2から空振り三振に切って取りました。
 この「三振」がこのゲームのカーショー投手の好投を生んだのでしょう。

 2回表、3回表、4回表と3者凡退に抑え込んだシーンは、まさに「クレイトン・カーショーそのもの」でした。3・4回は、三振を2つずつ取っていますが、カーショー投手のスライダーとカーブが上手く配分された投球は、バットに当てることも難しいのです。

 4回裏にドジャースがベリンジャー選手の2ランホームランで先制しての5回表、カーショー投手はキーアマイアー選手にソロホームランを浴びましたが、2回以降はこのホームラン1本に抑え込みました。

 5回裏にドジャースは一挙に4点を挙げ、カーショー投手は6回表を3者凡退に切って取り降板。
 カーショー投手は、6イニング・78球を投げ、被安打2、奪三振8、与四球1、失点1の好投でした。

 7回以降ドシャースは、フローロ、ゴンザレス、バエス、ケリーと4投手を繋いで、レイズ打線を計3点に抑えたのです。
 打線も、上位から下位まで6名のプレーヤーが打点を挙げています。「どこからでも点が取れる」、2020年のドシャースらしい戦い振りでした。

 リーグチャンピオンシップシリーズから「中1日」での疲労残りが心配されたドジャースが、WS緒戦を快勝しました。
 そのことだけでも「大きな1勝」なのですが、それが「大エースを立てての勝利」となると、ドジャースにとってはまさに「勢いに乗れる1勝」と言えるでしょう。

 タンパベイは、「負けられない第2戦」に臨むこととなりました。
 いよいよワールドシリーズ2020が開幕しますが、タンパベイ・レイズのルーキー、アロザリナ選手の活躍にも注目が集まります。

 キューバ出身のアロザリナ選手は、2015年にメキシコに亡命(夜のカリブ海をポートで渡るという「命がけの亡命」)し、メキシコのプロリーグで自由契約となって、2016年にセントルイス・カージナルスとマイナー契約を結び入団、2019年にメジャーデビューを果たし、2020年にトレードでレイズに移籍しました。
 まさに「苦労人」のメジャーリーガーなのです。

 2020年シーズンはというと、開幕前の検査で新型コロナウイルス感染症陽性となってしまい、8月末まで出場できませんでしたが、出場23試合でOPS1.022という見事な活躍を魅せて、ポストシーズンPSのレギュラーを獲得しました。

 それからのPSでの活躍は目覚ましいもので、ニューヨーク・ヤンキースとの地区シリーズでは3試合連続ホームラン、ヒューストン・アストロズとのリーグチャンピオンシップシリーズでは、4本のホームランを放つなど大活躍、新人野手として史上初めてのMVPに選出されました。

 古い言葉と言われそうですが、まさに「アメリカンドリーム」を示現する存在なのでしょう。

 PS7本のホームランは、チームの先輩エバン・ロンゴリア選手のルーキー6本塁打の記録を塗り替えました。
 凄い記録です。

 右投右打のアロザリナ選手のホームランを観ると、レフト、センター、ライトと全方位に飛ばしていますし、特に右中間方向の打球が良く伸びるようです。
 身長180cm・体重77㎏と、現在のMLBでは大柄とは言えない体格ですが、とてもパンチ力が強いのでしょう。

 さて、ランディ・アロザリナ選手は「まだワールドシリーズ2020を残して」います。
 このまま先発出場を続ける可能性が高いと思われますから、PS10ホームランの可能性も十分ですし、ルーキーとしてのヒット数の記録、ヤンキースのデレク・ジータ選手の保持する「22本」の記録をも塗り替えるかもしれません。
 
 そして、アロザリナ選手が様々な目覚ましい記録を打ち立てて行くことが、タンパベイ・レイズにワールドカップ初制覇を齎すことも、間違いないのでしょう。

 3勝3敗となって最終第7戦に突入していた、ナショナルリーグNLリーグチャンピオンシップシリーズCSが10月18日に行われ、ロサンゼルス・ドジャースがアトランタ・ブレーブスを4-3で破って、通算成績を4勝3敗とし、ワールドシリーズ2020に駒を進めました。

 ブレーブスが2連勝して始まり、第3戦をドジャースが大勝しましたが、10月15日の第4戦をブレーブスが大勝し、3勝1敗とした時には、このままアトランタが押し切るかに観えました。
 しかし、ドジャースはここから「粘り強い戦い」を魅せて、第5戦・6戦を取り、最終戦に持ち込んだ上で、最終第7戦も逆転勝ちするという、不屈の闘志を魅せてくれたのです。

 NLCSの流れを観て行きましょう。(会場は全て、テキサスのグローブライフ・フィールド)

・10月12日 第一戦 ブレーブス5-1ドジャース
・10月13日 第二戦 ブレーブス8-7ドジャース
・10月14日 第三戦 ドジャース15-3ブレーブス
・10月15日 第四戦 ブレーブス10-2ドジャース
・10月16日 第五戦 ドジャース7-3ブレーブス
・10月17日 第六戦 ドジャース3-1ブレーブス
・10月18日 第七戦 ドジャース4-3ブレーブス

 シリーズの流れは頻繁に変化しましたが、ポイントは第六戦ではないかと思います。
 1回裏、シーガー選手とターナー選手が連続ホームランで2点を先制した後、マンシー選手がフォアボールを選び、スミス選手とベリンジャー選手の連続ヒットで3点目を挙げました。
 この後、ビューラー、トレイネン、バエス、ジャンセンと繋いだドジャース投手陣が良く投げ、ブレーブス打線を1点に抑え込んだのですけれども、「この3点目」がとても大きな意味を持ったことは、間違いありません。

 そして最終戦も、らしくない?というとドジャースファンには叱られてしまいそうですが、粘り強い戦いを披露していただきました。
 2-3の劣勢から、6回裏の先頭バッター・ヘルナンデス選手がソロホームランで3-3の同点とし、3-3の同点から7回裏、ベリンジャー選手が勝ち越しホームランを放ったのです。
 「ここぞ」という場面での、見事な仕事振りでした。

 そしてこの1点差を投手陣が守り切りました。
 特に、7回表・8回表・9回表を三者凡退と、完璧に抑え込んだウリアス投手は第七戦のMVPでしょう。

 さて、ワールドシリーズ2020は、アメリカンリーグALのタンパベイ・レイズとNLのロサンゼルス・ドジャースの対戦となりました。
 両チーム共に、ポストシーズンの両リーグの第1シード、レギュラーシーズンで最も勝率の良かったチーム同士ですから、とても「順当」なカードとなった訳です。

 いつも書くことですが、「始まってしまえば、あっという間のMLBポストシーズン」です。
 ワールドシリーズ2020も、早々に10月20日から始まるのです。(会場は、全試合グローブライフ・フィールド)

 そうなると、日程の関係から「中2日」のレイズの方が、「中1日」のドジャースより有利、AL・NL共にCSは最終戦まで縺れ込む「死闘」でしたから、少しでも疲労を回復できる方が有利、という見方があるのでしょう。

 一方で、テキサス・レンジャーズの新しいホームスタジアムであり、素晴らしい開閉式屋根を持つ最新式の球場グローブライフ・フィールドで、地区シリーズ3試合、NLCS7試合の計10試合を戦ってきたドジャースが、「球場に慣れている」ので有利という見方もあるのでしょう。

 より疲労が残っていると思われるドジャースとしては、第1戦・第2戦を1勝1敗で乗り切り、22日のお休み(ワールドシリーズは7連戦だったリーグチャンピオンシップシリーズとは異なり、第2戦と3戦の間、第5戦と6戦の間に「お休み(例年の移動日に相当するのでしょう)」が1日ずつあるのです)を経てコンディションを整え、10月23日の第3戦からエンジン全開、という戦い方が出来れば、理想的なのではないでしょうか。
 レイズとしては自慢の投手陣を押し立てて、緒戦からの2連勝で勢いに乗りたいところなのでしょう。

 チーム初のワールドシリーズ制覇を目指す、1998年創設の新しいチーム、タンパベイ・レイズと、19世紀に創設されMLB屈指の歴史を誇り、1988年以来32年振り、21世紀初・7度目の世界一を目指すロサンゼルス・ドジャースの、「究極の死闘」が開幕します。

 3勝3敗で最終第7戦を迎えた、MLB2020アメリカンリーグALリーグチャンピオンシップシリーズCSは、レイズがヒューストン・アストロズを4-2で破り、シリーズ4勝3敗として、ALの王者に輝くと共に、ワールドシリーズ2020に進出しました。

 レイズ3連勝の後、アストロズが3連勝し、日本流に言えば「王手」と「逆王手」が続いたシリーズ。
 一方的な展開かと思われましたか、結局「大接戦」となったのです。

 ALCSの流れを観て行きましょう。(会場は全てペトコパーク)

・10月12日 第一戦 レイズ2-1アストロズ
・10月13日 第二戦 レイズ4-2アストロズ
・10月14日 第三戦 レイズ5-2アストロズ
・10月15日 第四戦 アストロズ4-3レイズ
・10月16日 第五戦 アストロズ4-3レイズ
・10月17日 第六戦 アストロズ7-4レイズ
・10月18日 第七戦 レイズ4-2アストロズ

 緒戦からのレイズの3連勝については、前の記事にも書きましたが、レイズ投手陣がアストロズ打線を2点以下に抑え込んで、接戦を制していましたが、第7戦も2点で抑え切りましたので、今シリーズは、逆に言えば「アストロズが3点以上を挙げればアストロズの勝ち」というシリーズだったことになります。

 レイズはアストロズを相手に「2点の壁」を築き、押し切ったと言って良いのでしょう。

 スネル、モートン、ヤーブロウ、グラスナウの強力な先発投手陣に、カスティーヨ、フェアバンクス、アンダーソン、そして先発からポストシーズンではブルペンに回ったフレミングといった強力なリリーフ投手陣を擁して、相手チームの得点を抑え込み、主にホームランによって自軍の得点を積み上げる、という形で、レイズはポストシーズンを勝ち上がりました。
 厳しい日程の中で戦うことには慣れている筈のメジャーリーガーですが、今期ポストシーズンは、新型コロナウイルス感染症対策から「同じ球場で全試合を行う」レギュレーションですので「移動日」も無く、気候面からほとんど雨が降らない、あるいは屋根のある球場が舞台に選ばれていますから、例年以上の「とても厳しい連戦」が続いています。
 これは特に、投手のローテーションに大きな影響があるのは自明でしょう。
 レイズ投手陣の層の厚さが、ポストシーズンを勝ち抜くベースとなっているのです。

 キャッシュ監督は、ワールドシリーズでもこの戦い方、「レイズ2020」と呼んでも良い戦い方で、世界一を目指すのでしょう。

 MLB2020のポストシーズン、アメリカンリーグALのリーグチャンピオンシップシリーズCSは、タンパベイ・レイズの3連勝の後、ヒューストン・アストロズが2勝を返して、第6戦に縺れ込む展開となりました。

[10月15日・ALCS第5戦・ペトコパーク]
アストロズ4-3レイズ

 アストロズが先行し、レイズが追いかける展開となりましたが、3-3の同点で迎えた9回裏、カルロス・コレア選手がホームランを放ち、アストロズがサヨナラ勝ちしました。

 両チームの投手陣が良く踏ん張り続けたゲームでしたが、特にアストロズの小刻みな継投が実りました。
 ガルシア、テイラー、パレイデス、スクラブ、レイリー、ジェームズ、そしてプレスリーと7名の投手を繰り出しての、見事な勝利でしたが、ベイリー監督の「機を観るに敏」というか「先手先手」の投手交代が絶妙でした。

 レイズとの戦いの中で、強力なレイズ投手陣の実力をキチンと評価し、「1度でもリードを奪われたら勝利するのは非常に難しい」という認識の上に、こうした戦略・戦術を駆使したものと考えます。
 観ていて、「早すぎるのではないか」、「投手が足りなくなってしまうのではないか」と心配(素人の心配)させるほどの頻繁な継投でしたが、そこは「名監督」の判断に間違いは無かったのです。

 3敗して、ワールドシリーズ進出に向けて「後が無い」状況を十二分に把握した上で、ギリギリの戦術を繰り出していたことは、間違いありません。

 さすがにダスティ・ベイカー監督は、MLB史上唯一の「5球団(ジャイアンツ、カブス、レッズ、ナショナルズ、アストロズ)をポストシーズンに導いた監督」なのです。

 0勝3敗から2勝3敗となって、ALCS2020は接戦の様相を呈してきました。

 第6戦が、今シリーズの帰趨を決するものとなりそうです。

 ナショナルリーグNLのリーグチャンピオンシップシリーズはブレーブス2連勝の後、第3戦をドジャースが取って、第4戦を迎えます。

 ドジャース打線が調子を上げてきましたから、大接戦を予感させる展開です。

 さて、この両チームの対戦には、「大型内野手対決」という見所もあります。

 アトランタ・ブレーブスのフレディ・フリーマン選手と、ロサンゼルス・ドジャースのコーリー・シーガー選手です。

 フリーマン選手は、カリフォルニア州出身の31歳。身長196cm、体重100kg。
 エル・モデナ高校から、2007年のドラフト2巡目(全体78位)でブレーブスに指名されて入団、2011年からメジャーに定着しました。
 2011年の新人王投票で2位(新人王は同僚のクレイグ・キンブレル投手)でした。

 その後は、三塁手あるいは一塁手としてコンスタントな活躍を続けています。
 毎年のように30本以上のホームランを放っていますが、特徴は二塁打の多さでしょうか。2018年シーズンはリーグトップ、44本の二塁打を放ちました。

 今シーズンはキャンプ前に新型コロナウイルス感染症に罹患しましたが、復帰後の8月から調子を上げ、9月は絶好調、プレーヤーオブザマンスに選出されました。
 そして、その調子をポストシーズンにも持ち込んだのです。

 リークチャンピオンシップシリーズでも、第1戦で先制ホームラン、第2戦でも先制ホームランを放ち、チームの勝利に貢献しました。
 2番打者として、「チームの切り込み隊長」的な活躍でしょう。

 一方のシーガー選手は、ノースカロライナ州出身の26歳。身長193cm・体重98kg。(シアトル・マリナーズの三塁手、カイル・シーガー選手がお兄さんです)
 ノースウエスト・カバラス高校から、2012年のドラフト1巡目(全体18位)でドジャースに指名され入団、2016年にメジャーに定着し、オールスターゲームにも初出場し、シーズン通算打率.308、26本塁打、72打点、OPS.877の好成績を残して、満票で新人王に選出されました。
 快足・好守の遊撃手として、本塁打も放ちますが、やはり二塁打が多いのが特徴でしょう。2018年シーズンはリーグ最多44本の二塁打を放っています。

 フリーマン選手と同様に、シーガー選手もチームの二番打者を担っています。
 そして、リーグチャンピオンシップ第3戦では、本塁打・二塁打・ヒットを放ち、チームの大勝に貢献しました。(サイクルヒットも狙える成績でしたが、早々に交替しました。次戦以降を考えてのベンチ采配なのでしょう)
 やはり、チームに勢いを与えるプレーヤーだと感じます。

 両選手共に、身長は190cm台半ばという大型内野手です。
 当然ながら、高いレベルの守備力・打撃力を備えていますから、世界トップクラスの遊撃手であることも間違いありません。
 また、両選手共に各々のチーム「一筋」ですから、いまや「チームの顔」になりつつある存在だと思います。

 ドジャースとブレーブスの対決は、シーガー選手とフリーマン選手の対決でもあるのでしょう。
 10月13日、MLB2020ポストシーズンのリーグチャンピオンシップシリーズ(7試合制・4勝先取)は、アメリカンリーグALが3試合、ナショナルリーグNLが2試合を終えて、一方的な展開となっています。

 「意外」な展開と言って良いでしょう。

[ALリーグチャンピオンシップシリーズ(会場は全てペトコパーク)]
・10月11日 第1戦 レイズ2-1アストロズ
・10月12日 第2戦 レイズ4-2アストロズ
・10月13日 第3戦 レイズ5-2アストロズ

[NLリーグチャンピオンシップシリーズ(会場は全てグローブライフフィールド)]
・10月12日 第1戦 ブレーブス5-1ドジャース
・10月13日 第2戦 ブレーブス8-7ドジャース

 ALはタンパベイ・レイズが3連勝として、ワールドシリーズ進出に王手をかけました。
 一語で言えば「レイズ投手陣がアストロズ打線を抑え込んでいる」展開でしょう。
 地区シリーズで、多数のホームランをベースに素晴らしい得点力を魅せたアストロズですが、今シリーズは鳴りを潜めていて、1試合2点が最高得点となると、ポストシーズンを勝ち抜くのは、容易なことではありません。

 レイズは、先制すればそのまま押し切り、先制されてもしっかりと逆転するという、理想的な試合展開が続いています。
 第3戦などは、6回に一挙5点を挙げて逆転し、そのまま試合を制しました。

 3連敗からの4連勝は至難の業ですが、可能性は残されています。アストロズが大逆転シリーズを示現するとすれば、「打線の復活」が絶対に必要でしょう。

 NLは、ブレーブスの強さが目立ちます。
 これで、ワイルドカードシリーズ2連勝、地区シリーズ3連勝、リーグチャンピオンシップシリーズ2連勝と、「ポストシーズン7連勝」中なのです。
 完封劇を増産してきたブレーブスですが、さすがに今シリーズは失点していますけれども、第2戦で8点を先行し、ドジャースの反撃を7点に抑えて勝利したのは、とても大きいと感じます。
 特に、絶好調のフレディ・フリーマン選手の打棒が輝いています。

 ドジャースとしては、ポストシーズンにおいて常にテーマとなっている「打線の爆発」に期待したいところでしょう。

 両リーグチャンピオンシップシリーズが、このまま一方的に終了するとは思われません。

 アストロズとドジャースの反攻が待たれるところです。

 10月5日に開始された、アメリカンリーグALの地区シリーズは、タンパベイ・レイズとヒューストン・アストロズが勝ち抜け、リーグチャンピオンシップシリーズへの進出を決めました。

 地区シリーズはどちらのカードも接戦となりました。

 両チームの戦い振りを観てみましょう。

[レイズの勝ち上がり]

[ワイルドカードシリーズ]
・第1戦 レイズ3-1ブルージェイズ
・第2戦 レイズ8-2ブルージェイズ
[地区シリーズ]
・第1戦 ヤンキース9-3レイズ
・第2戦 レイズ7-5ヤンキース
・第3戦 レイズ8-4ヤンキース
・第4戦 ヤンキース5-1レイズ
・第5戦 レイズ2-1ヤンキース

[アストロズの勝ち上がり]

[ワイルドカードシリーズ]
・第1戦 アストロズ4-1ツインズ
・第2戦 アストロズ3-1ツインズ
[地区シリーズ]
・第1戦 アストロズ10-5アスレティックス
・第2戦 アストロズ5-2アスレティックス
・第3戦 アスレティックス9-7アストロズ
・第4戦 アストロズ11-6アスレティックス

 戦前の予想通り、レイズとヤンキースは第5戦に縺れ込みました。
 第4戦までは、「粘り強く一生懸命」戦うレイズと、スタープレーヤーによる「一発攻勢」のヤンキースという、両チームの持ち味が発揮されての2勝2敗でした。

 そして第5戦は、意外?にも投手戦となったのです。
 1-1のまま、両チームのクローザーが早々に登場するという展開となり、ヤンキースのチャップマン投手がレイズのブラッソウ選手にソロホームランを浴びて、1点差での決着となりました。

 ヤンキースにとっても十分にチャンスのある展開でしたが、そもそも強力打線が持ち味のヤンキースが「1点しか取れない」のでは万事休しました。

 アストロズとアスレティックスは、アストロズ打線の好調さが目立ちました。
 地区シリーズに入ってからの得点力、ホームランの量産は凄まじいものでした。

 サイン盗み疑惑など、2019年からいろいろな事がありましたけれども、これでアストロズは4年連続のリーグチャンピオンシップシリーズ進出となりました。
 「サインなど盗まなくとも強い」という言葉が聞かれそうです。

 さて、リーグチャンピオンシップシリーズの展開ですが、AL東地区1位の第1シード・レイズが有利と見るのが常道でしょう。

 一方、地区シリーズにおけるアストロズの強さ、得点力の高さは端倪すべからざるものがあります。この勢いを継続できるようなら、シリーズは接戦となりそうです。

 予想は難しいのですが、最後は「粘り強く一生懸命」なレイズのベースボールが勝るような気がします。
 10月6日に始まった、MLB2020ポストシーズン、ナショナルリーグNLの地区シリーズは、2つのカード共に3連勝で早々に決着しました。

 今期ポストシーズンに第1シードで臨んだロサンゼルス・ドジャースと第2シードのアトランタ・ブレーブスが、リーグチャンピオンシップシリーズに進出したのです。
 順当な結果と言って良いでしょう。

 それにしても、この両チームの強さは「ずば抜けて」いました。

 ワイルドカードシリーズから5戦5勝なのです。

[ドジャースの勝ち上がり]

[ワイルドカードシリーズ]
・第1戦 ドジャース4-2ブリュワーズ
・第2戦 ドジャース3-0ブリュワーズ
[地区シリーズ]
・第1戦 ドジャース5-1パドレス
・第2戦 ドジャース6-5パドレス
・第3戦 ドジャース12-3パドレス

[ブレーブスの勝ち上がり]

[ワイルドカードシリーズ]
・第1戦 ブレーブス1-0レッズ
・第2戦 ブレーブス5-0レッズ
[地区シリーズ]
・第1戦 ブレーブス9-5マーリンズ
・第2戦 ブレーブス2-0マーリンズ
・第3戦 ブレーブス7-0マーリンズ

 フレープスの戦い振りには、明らかな特徴があります。
 5試合の内4試合が「完封勝ち」なのです。
 MLBのポストシーズンにおいて、最初の5試合中4試合を完封したチームが過去に在ったかどうか、とさえ感じさせる「圧倒的な守備力」です。
 
 この勝ち上がりのポイントとなったのは、ワイルドカードシリーズの第1戦=今プレーオフの緒戦でしょう。
 延長13回まで縺れ込んだゲームを、ブレーブスは先発フリード投手以下8名の投手で完封勝ちしました。
 これによって、ブレーブス投手陣が勢いに乗ったのでしょう。
 第2戦は、先発アンダーソン投手以下4名の投手で、地区シリーズ第2戦も、先発アンダーソン投手以下5名の投手で、第3戦は先発ライト投手以下4名の投手で、完封リレーを完成させています。
 「強力な軸になる投手=よく3本柱と呼ばれるような投手陣」というよりは、計算し尽くされた巧みな継投によって、相手打線を抑え込む野球が、とても良く機能していることになります。
 極めて現代的な投手王国と言っても良いのかもしれません。

 一方のドジャースは、「相手の得点以上に得点する」という、勝つ為の必要十分条件をきっちりと達成している印象です。「投打のバランスが良い」ということなのでしょう。
 「どこからでも得点できる」打線は、とても強力です。
 
 さて、リーグチャンピオンシップシリーズの展望ですが、レギュラーシーズンMLB最高勝率のドジャースが有利と見るのが常道です。
 しかし、ポストシーズンにおいて「5ゲーム中4ゲームを完封」するという、常識を遥かに超えた勝ち方を現出しているブレーブスには、底知れぬ強さを感じます。

 7戦・4勝先取のシリーズは接戦となるのでしょう。
 
 ポイントは「得点が取れなければポストシーズンでは勝てない」という大原則でしょう。
 いかに良い投手陣、守備力を保持していても、最後は「打ち勝つ」ことが必須なのです。

 近時のドジャースはとても強いのですが、ここぞというゲーム・場面で、得点が取れないというシーンが時折観られます。
 このシーンを減らしていくことができれば、名門ドジャースの「21世紀初のワールドシリーズ制覇」への道が開けるのでしょう。
 ポストシーズンに突入しているMLB2020ですが、アメリカンリーグAL、ナショナルリーグNL共にワイルドカードシリーズを終了して、地区シリーズの組合せが決まりました。
 地区シリーズは、ALが10月5日、NLが10月6日に開幕し、5回戦制、3勝先取です。

[AL]
・タンパベイ・レイズVSニューヨーク・ヤンキース(於、ペトコパーク)
・オークランド・アスレティツクスVSヒューストン・アストロズ(於、ドジャースタジアム)

[NL]
・ロサンゼルス・ドジャースVSサンディエゴ・パドレス(於、グローブライフパーク)
・アトランタ・ブレーブスVSマイアミ・マーリンズ(於、ミニッツメイドパーク)

 2020年特有のレギュレーションとして、どの対戦も「ひとつの球場」で最大5ゲームを行います。
 新型コロナウイルス感染症対策として、移動を最小限に抑えることを目的としているのでしょうが、所謂ホームチームに有利になることが無いように、ドジャースのホームグラウンド・ドジャースタジアムではアスレティックスとアストロズが戦い、アストロズのホームスタジアムであるミニッツメイドパークでブレーブスとマーリンズが戦うといった形を取っています。
 2020年ならではの形ということで、憶えておきたいと思います。

 ALリーグは、両カード共に「同地区対決」となりました。
 東地区1位のレイズと2位のヤンキース、西地区1位のアスレティックスと2位のアストロズです。
 中地区のチームがワイルドカードシリーズで敗退してしまった形ですが、リーグチャンピオンシップ進出に向けて、ヤンキースもアストロズも2連勝で勝ち抜いてきていますので、大接戦が期待されるところです。

 ヤンキースの田中将大投手の活躍が、本当に楽しみです。

 実はNLも、両カード共に「同地区対決」なのです。
 東地区1位のブレーブスと2位のマーリンズ、西地区1位のドジャースと2位のパドレスの対戦となりました。
 こちらも中地区のチームがワイルドカードシリーズで敗退してしまいました。

 2020年ポストシーズンの緒戦カードにおいては、両リーグ共に「中地区のチームの調子が上がらなかった」ということになります。不思議なことでしょう。
 また、ワイルドカードでポストシーズンに進出したチームも、地区シリーズに勝ち上がることは出来ませんでした。「ワイルドカードからのワールドシリーズ制覇」については、2021年シーズン以降に期待することとしましょう。

 さて、地区シリーズの勝敗予想です。

 NL、ドジャースとパドレスは、これはドジャースが有利でしょう。レギュラーシーズン最高勝率のドジャースの強さは、誰もが認めるところでしょうし、同地区のパドレスの手の内も十分に把握していると思われるからです。

 ブレーブスとマーリンズは、「若き」マーリンズの健闘が期待されますが、やはり「安定感十分」のブレーブスの総合力が勝ると思います。
 今期のブレーブスは、相当強いチームだと感じています。

 ALのレイズとヤンキースの対戦は、大接戦となるでしょう。
 ヤンキース打線がその破壊力を存分に発揮すれば、勝ち抜ける可能性は十分にあります。
 一方で、レイズの「安定した強さ」は2020年シーズンにおいて際立っていました。
 2勝2敗からの第5戦まで進み、最後はホームランでヤンキースが勝ち抜けると予想します。

 アスレティックスとアストロズは、アストロズに勢いが感じられますが、「粘り強さ」が持ち味のアスレティックスにとっては、ワイルドカードシリーズ2勝1敗の勝ち抜けは「想定の範囲内」でしょう。
 少し縺れながら、最後はアスレティックスが次のステージに上がるのではないでしょうか。

 MLB2020のポストシーズンも地区シリーズが始まります。

 例年のことですが、ここからは「死闘」なのです。
[9月30日・ワイルドカードシリーズ第1戦・リグレーフィールド]
マイアミ・マーリンズ5-1シカゴ・カブス

[10月2日・第2戦・リグレーフィールド]
マイアミ・マーリンズ2-0シカゴ・カブス

 ナショナルリーグNLのプレーオフ・ワイルドカードシリーズ、カブスVSマーリンズは、東地区2位のマーリンズが中地区1位のカブスに連勝して、地区シリーズへの進出を決めました。

 このワイルドカードシリーズは、マーリンズ投手陣がカブス打線を「2試合で1得点」に抑え込んだ=カブス打線が2試合で1点しか取れなかったことによる、マーリンズの勝利でした。

 第2戦に先発したダルビッシュ有投手は、6と2/3イニング・94球を投げて、被安打5、奪三振6、与四死球3、失点2という、通常ならばクオリティスタートとして評価されるべき内容でしたが、援護無く、負け投手となりました。

 まさに「孤軍奮闘」という投球でした。
 6回までマーリンズ打線を完封したのですが、7回に5番クーパー選手にレフトへのホームランを浴びて、力尽きました。

 この日のダルビッシュ投手は、持ち味である多彩な球種を使って抑え続けましたが、力強さ=球威がいまひとつであったように感じます。
 それ程、調子は良くなかったのでしょう。

 いずれにしても、これだけ点が取れなくては、ポストシーズンを勝ち進むことはできません。
 カブスにとっては、ポストシーズン開幕と打線の調子落ちのタイミングが重なったことが、本当に残念なところなのでしょう。

[9月29日・第1戦・プログレッシヴフィールド]
ヤンキース12-3インディアンズ

[9月30日・第2戦・プログレッシヴフィールド]
ヤンキース10-9インディアンズ

 アメリカンリーグALのポストシーズン最初のシリーズ、ワイルドカードシリーズ(2勝先取)に臨んだニューヨーク・ヤンキース(東地区2位)は、持ち前の超強力打線が威力を発揮し、1・2戦共に二桁得点を挙げて、クリーブランド・インディアンズ(中地区2位)を破り、地区シリーズに進出しました。

 レギュラーシーズン中盤には故障者が続出し、シーズン当初とは大きく異なるオーダーでゲームに臨んでいましたが、レギュラーシーズン終盤に戻ってきた主力プレーヤー、ジャッジ選手やスタントン選手が、ポストシーズンで存分に働いています。

 第1戦は、ジャッジ選手やトーレス選手、ガードナー選手の2ランホームランで得点を積み上げてリードを広げ、スタントン選手のホームランで仕上げといった展開で圧勝しました。

 第2戦は、先発した田中将大投手が6失点で降板しましたが、6回表に2点を挙げて8-6とリード。しかし、インディアンズに再度の逆転を許して8-9となり9回表を迎えました。
 この9回表に2点を挙げて10-9と再々逆転して押し切ったのです。
 試合開始時前後の悪天候にも影響された田中投手の6失点は、自身のポストシーズンキャリア中最悪でしたが、それをものともせずに逆転勝ちを収めるところは、今シーズンのヤンキースを象徴するゲームでしょう。

 地区シリーズに向けて、ヤンキース打線の好調さが際立っています。

 その他のカードでは、AL東地区優勝のタンパベイ・レイズが同3位のトロント・ブルージェイズに連勝して地区シリーズに進出、ヤンキースとの戦いが待っています。

 AL中地区優勝のミネソタ・ツインズは、西地区2位のヒューストン・アストロズに連敗して敗退しました。
 残念ながら、前田健太投手の今期ポストシーズンは終了したのです。

 AL西地区優勝のオークランド・アスレティックスと中地区3位のシカゴ・ホワイトソックスの対戦は1勝1敗となって第3戦に縺れ込みました。

 例によって、ナショナルリーグNLのポストシーズンゲームは、ALより1日遅れて進行していますので、勝ち抜けチームは、まだありません。

 始まれば「あっという間に進む」のが、MLBのポストシーズンです。

 10月20日のワールドシリーズ開幕に向けて、眼が離せない戦いが続きます。 
 9月27日、2020年のレギュラーシーズンが終了しました。
 新型コロナウイルス禍のために、「60試合」に縮小されたシーズンでしたが、とにもかくにもレギュラーシーズンを完遂したのです。
 関係者各位のご努力に、頭が下がります。

 「ベースボール イズ アメリカ」とも言われる中で、その最高峰であるメジャーリーグベースボールは、何とか、その役割期待に応えたと言えるでしょう。
 後世まで長く語り継がれるであろう「異形のレギュラーシーズン」の結果を観て行きましょう。

[アメリカンリーグAL・東地区]
優勝 レイズ 40勝20敗
2位 ヤンキース 7.0ゲーム差
3位 ブルージェイズ 8.0ゲーム差
4位 オリオールズ 15.0ゲーム差
5位 レッドソックス 16.0ゲーム差

[AL・中地区]
優勝 ツインズ 36勝24敗
2位 インディアンズ 1.0ゲーム差
2位 ホワイトソックス 1.0ゲーム差
4位 ロイヤルズ 10.0ゲーム差
5位 タイガース 12.0ゲーム差

[AL・西地区]
優勝 アスレティックス 36勝24敗
2位 アストロズ 7.0ゲーム差
3位 マリナーズ 9.0ゲーム差
4位 エンゼルス 10.0ゲーム差
5位 レンジャーズ 14.0ゲーム差

[ナショナルリーグNL・東地区]
優勝 ブレーブス 35勝25敗
2位 マーリンズ 4.0ゲーム差
3位 フィリーズ 7.0ゲーム差
4位 メッツ 9.0ゲーム差
4位 ナショナルズ 9.0ゲーム差

[NL・中地区]
優勝 カブス 34勝26敗
2位 カージナルス 3.0ゲーム差
3位 レッズ 3.0ゲーム差
4位 ブリュワーズ 5.0ゲーム差
5位 パイレーツ 15.0ゲーム差

[NL・西地区]
優勝 ドジャース 43勝17敗
2位 パドレス 7.0ゲーム差
3位 ジャイアンツ 14.0ゲーム差
4位 ロッキーズ 17.0ゲーム差
5位 ダイヤモンドバックス 18.0ゲーム差

 ALの最高勝率チームはタンパベイ・レイズの.667、NLの最高勝率はロサンゼルス・ドジャースの.717、共に素晴らしい勝率ですが、やはりドジャースの7割を超える勝率は見事です。
 ポストシーズンでは、レイズは同地区対決となる東地区3位のブルージェイズと、ドジャースは中地区4位のブリュワーズとの、緒戦となります。

 中地区4位のブリュワーズの話が出ましたが、NLのワイルドカードは中地区の3位レッズと4位ブリュワーズとなりました。
 西地区のジャイアンツが有力視されていたのですが、最終盤の「よもやの3連敗」でポストシーズン進出を逃しています。勝負は下駄を履くまで分からない、のです。

 ALは、レイズの山にヤンキースも入りましたから、もしヤンキースが勝ち上がると、ポストシーズン第2カードも「東地区対決」となります。
 偶然とはいえ、東地区の3チームにとっては、意外な形でしょう。
 田中投手と筒香選手の対決が実現するかもしれません。

 AL中地区優勝のミネソタ・ツインズは、西地区2位のヒューストン・アストロズとの対戦となりました。前田健太投手が第1戦に先発すると報じられています。
 活躍が楽しみです。

 ALワイルドカードのもう1チームは、シカゴ・ホワイトソックスとなりました。
 中地区の2位・3位争いは、最後まで大接戦でした。

 シカゴ・カブスは、緒戦でマイアミ・マーリンズと当たります。
 ダルビッシュ有投手の活躍が期待されます。

 シンシナティ・レッズは緒戦でアトランタ・ブレーブスと当たります。
 ここを勝ち抜けば、カブスとのカードの可能性もあります。秋山選手とダルビッシュ投手のポストシーズンでの対決が観られるかもしれません。

 各地区2位までと、勝率上位2チームの各リーグ8チームずつ、計16チームで争われるポストシーズンですが、例年とは異なり「ワイルドカードチーム同士の1ゲームプレーオフ」が有りませんので、ワイルドカードチームも1・2位チームと同じ地点からのスタートとなります。

 近年のポストシーズンで苦戦しているワイルドカードチームの活躍が、2020年には観られるかもしれません。
 
 シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が、9月25日のシカゴ・ホワイトソックス戦に先発登板し、今シーズン8勝目を挙げました。

[9月25日・ギャランティードレードフィールド]
シカゴ・カブス10-0シカゴ・ホワイトソックス

 「シカゴ対決」、インターリーグの一戦でしたが、ダルビッシュ投手は初回から安定した投球を魅せました。

 7イニング・94球を投げて、被安打3、奪三振5、与四死球1、失点0という「上質」な投球でした。
 強力なホワイトソックス打線を相手に、打者ひとりひとりに対する丁寧な投球が際立っていたと感じます。

 9月4日に7勝目を挙げてから、9日、15日、20日と3度先発登板し2敗と、やや「疲れが見える」投球でしたが、この日は調子が良かったようです。
 「10種類以上の球種」を投ずると言われるダルビッシュ投手ですが、150km台後半のフォーシームを始めとして、どの球種もキレが良く、自然なフォームから概ね自在なピッチングが披露されたのです。

 これでリーグ最多の8勝目を挙げ、防御率も2.01に下げ、奪三振も93に達しました。
 2020年シーズンのサイ・ヤング賞有力候補として、堂々たる成績としたのです。

 おそらく、2020年のダルビッシュ有投手はMLBの日本人投手として、サイ・ヤング賞に最も近づいています。
 
 受賞できるかどうかもとても気になる所ですが、何より「MLB最高レベルのシーズンを示現」していただいたダルビッシュ投手に、お礼を申し上げたいと思います。
 トミージョン手術からの回復過程にあるエンゼルスの大谷選手が、9月23日のパドレス戦で今期7号ホームランを放ち、チームの勝利に貢献しました。

[9月23日・ペトコパーク]
ロサンゼルス・エンゼルス5-2サンディエゴ・パドレス

 このところ、ややスランプ気味で、打撃に「輝き」が見られなくなってしまった大谷選手でしたが、9月13日から9月18日の出場しなかった時期を経て、19日に再出場してからは、6号・7号の2本のホームランが飛び出すなと、少し上向いている感じがします。

 今シーズンの打撃について観れば、バットが下から出てきて波打っている様子で、これでは「バットにボールが当たる確率が極めて低い」形ですから、時折ビッグフライが飛んでも、それが続くのは難しい状態と感じていました。
 また、バットスピードもインパクトに向けて上げているように観えます。
 別の言い方をすれば、「力んでいる」のかもしれません。

 好調時は、グラウンド面に平行に、これは本当に綺麗に「平行」にバットが出てきて、ほぼ同じポイントでボールを捉え、センター方向、一番良い時には、センターからやや左中間方向に打球が飛んでいくのです。
 これが、大谷選手の打撃でしょう。

 さらに言えば、バットスピードが不変、振出しからインパクトまで不変であることも、大谷選手が好調時の打撃の特徴でしょうか。
 結果として、とてもスムースな、綺麗なスイングに観えるのです。

 このグラウンド面に「平行」にバットが出ている時が好調、というのは、イチロー選手や松井秀喜選手も同様でした。
 イチロー選手や松井選手と大谷選手の違いは、ボールを捉えるタイミングが多種多様であったことでしょう。
 「ザ・ヒットメーカー」たるイチロー選手が、様々なポイントで投球を捕えて広角にヒットを放っていたのは当然のこととして、松井選手も様々な形でホームランや長打を量産しました。

 現在の大谷選手のスランプは、やはり手術が影響していると考えています。

 大袈裟に言えば、「新しい体」にまだ慣れていない、大谷選手のイメージと腕の動きが合っていない、のでしょう。
 少し時間がかかると思います。
 残念ながら、2020年シーズンには間に合いそうもありません。

 気の早い話で恐縮ですが、私としては、MLB2021における大谷翔平のプレーに期待しているのです。

 MLB2020レギュラーシーズンも、全60試合の内、各チームが約50試合を消化し、残り10試合前後となりました。
 ラストスパートです。

[9月16日終了時点の各地区の順位]

[アメリカンリーグAL東地区]
1位 レイズ 勝率.633
2位 ヤンキース 3.0ゲーム差
3位 ブルージェイズ 4.5ゲーム差
4位 オリオールズ 9.0ゲーム差
5位 レッドソックス 13.5ゲーム差

[AL中地区]
1位 ホワイトソックス 勝率.653
2位 ツインズ 2.0ゲーム差
3位 インディアンズ 6.0ゲーム差
4位 タイガース 10.5ゲーム差
5位 ロイヤルズ 11.5ゲーム差

[AL西地区]
1位 アスレティックス 勝率.620
2位 アストロズ 6.5ゲーム差
3位 マリナーズ 8.5ゲーム差
4位 エンゼルス 11.0ゲーム差
5位 レンジャーズ 12.5ゲーム差

[ナショナルリーグNL東地区]
1位 ブレーブス 勝率.580
2位 マーリンズ 2.5ゲーム差
3位 フィリーズ 4.0ゲーム差
4位 メッツ 6.5ゲーム差
5位 ナショナルズ 9.5ゲーム差

[NL中地区]
1位 カブス 勝率.600
2位 レッズ 5.5ゲーム差
3位 カージナルス 5.5ゲーム差
4位 ブリュワーズ 6.5ゲーム差
5位 パイレーツ 15.0ゲーム差

[NL西地区]
1位 ドジャース 勝率.700
2位 パドレス 3.5ゲーム差
3位 ジャイアンツ 10.0ゲーム差
4位 ロッキーズ 12.0ゲーム差
5位 ダイヤモンドバックス 16.0ゲーム差

 やはり目立つのは、NL西地区のドジャースの高勝率でしょう。35勝15敗と、相変わらずの強さを魅せています。
 地区2位のパドレスも勝率.627と、他地区であれば首位に居てもおかしくない成績です。従って、パドレスはNLワイルドカード争いでトップに立っているのです。

 今シーズンは、各地区2位までがポストシーズンに進出できますから、優勝争いと共に2位争いがポイントとなりますが、その点からはNL中地区が大接戦です。2位のレッズから、3位カージナルス、4位ブリュワーズまでの3チームが1ゲーム差以内に居るのです。レッズが51試合を消化しているのに対して、カージナルスはまだ45試合しか消化していないという点(そもそも60試合を消化できるか否か)も、この接戦をより複雑にしています。
 最後まで、競り合いが続くのでしょう。

 一時は地区3位に後退し、ポストシーズン進出が危ぶまれたヤンキースですが、7連勝でAL東地区の2位に上がりました。ブルージェイズとの争いはまだまだ続くのでしょうが、ポストシーズンが少し見えてきたというところでしょう。
 山口俊投手が所属するブルージェイズにも、ワイルドカード争いを含めて、ポストシーズン進出の可能性が十分にあります。

 NL中地区のカブスの地区優勝は固いところでしょう。
 ダルビッシュ有投手のポストシーズンでの活躍も、とても楽しみです。

 NL東地区は、ブレーブスとマーリンズの1・2位が見えてきました。再建途上のマーリンズのポストシーズンでの戦い振りが注目されるところでしょう。

 AL中地区のツインズも、2位を固めつつあります。
 前田健太投手の活躍が続きます。

 AL西地区は、アスレティックスが走り切り、アストロズが逃げ切る形でしょうか。
 マリナーズのラストスパートにも期待しています。

 MLB2020は、ポストシーズンの姿が見えてきました。

 とはいえ、まだ10試合前後を残しています。
 思いもよらぬ「逆転劇」が現出する可能性も、まだまだあるのでしょう。
[9月11日・ヤンキースタジアム]
ニューヨーク・ヤンキース10-1ボルチモア・オリオールズ

 オリオールズとのダブルヘッダー第2試合に先発登板した田中投手は、5イニング・91球を投げ、被安打3、奪三振5、与四死球1、失点1という好投を魅せて、今シーズン2勝目を挙げました。(2敗)

 初回、オリオールズのDJスチュワート選手にソロホームランを浴びましたが、回を重ねるにつれて安定した投球となり、3~5回はひとりのランナーも許しませんでした。

 ヤンキースの打線では、ボイト選手が「2打席連続スリーランホームラン」という珍しい記録を残して6打点と大活躍、これが15・16号となり、リーグのホームラン王争いを演じています。

 このところ、ジャッジ選手やスタントン選手といった主力が故障で出場できず、苦しい戦いが続くヤンキース打線にあって、孤軍奮闘という形でしょうか。

 新型コロナウイルス禍のシーズンですが、このゲームの両チームも、「本来のプレーからは程遠い」印象でした。

 1回裏、ヤンキースは一挙に4点を奪い逆転したのですが、これはオリオールズの「拙い守備」から生まれたものと言って良いでしょう。
 ボールがグラブに落ち着かず、送球も不正確というのですから、ピッチャーとしてはたまったものでは無いでしょう。
 「メジャーのレベル」では無いベースボールであったと感じます。

 また、ヤンキースの各打者の「スイングの鈍さ」も気になりました。
 タイミングが合っていないことも有るのでしょうが、各打者の振りが遅く弱いのです。
 シーズンの2/3以上を終えてのゲームですから、いまさら「練習不足」という訳にも行かないでしょう。

 ヤンキースは、アメリカンリーグ東地区3位と低迷しています。
 このままでは、ポストシーズン進出もままならないでしょう。

 ジャッジ選手、スタントン選手の復帰も間近と報じられています。
 ヤンキースファンとしては、「爆発的な連勝」が待たれるところです。

 MLB2020のレギュラーシーズンも、各チーム約40試合を終えました。
 今期は全60試合ですので、シーズンの2/3を終えたことになります。

 つい先日始まったばかりという印象の2020年シーズンですが、前半・中盤・後半という区分を付けるとすれば、既に後半戦に入っているのです。

 9月6日終了時点の各地区の順位を観てみましょう。

[アメリカンリーグAL・東地区]
1位 レイズ 勝率.683
2位 ブルージェイズ 5.5ゲーム差
3位 ヤンキース 6.5ゲーム差
4位 オリオールズ 8.5ゲーム差
5位 レッドソックス 14.5ゲーム差

[AL・中地区]
1位 ホワイトソックス 勝率.634
2位 インディアンズ 0.5ゲーム差
3位 ツインズ 1.5ゲーム差
4位 タイガース 6.5ゲーム差
5位 ロイヤルズ 12.0ゲーム差

[AL・西地区]
1位 アスレチックス 勝率.622
2位 アストロズ 3.5ゲーム差
3位 マリナーズ 6.5ゲーム差
4位 エンゼルス 8.5ゲーム差
5位 レンジャーズ 11.0ゲーム差

 ナショナルリーグ・NLの順位は、以下の通り。

[NL・東地区]
1位 ブレーブス 勝率.600
2位 フィリーズ 3.0ゲーム差
3位 マーリンズ 4.5ゲーム差
4位 メッツ 5.5ゲーム差
5位 ナショナルズ 9.5ゲーム差

[NL・中地区]
1位 カブス 勝率.561
2位 カージナルス 1.5ゲーム差
3位 ブリュワーズ 4.0ゲーム差
4位 レッズ 5.0ゲーム差
5位 パイレーツ 9.0ゲーム差

[NL・西地区]
1位 ドジャース 勝率.714
2位 パドレス 5.0ゲーム差
3位 ロッキーズ 9.0ゲーム差
4位 ジャイアンツ 9.5ゲーム差
5位 ダイヤモンドバックス 14.5ゲーム差

 AL、NLの全ての地区を観て、まず目に付くのは、NL・西地区のロサンゼルス・ドジャースの強さでしょう。
 「30勝12敗・勝率.714」という素晴らしい成績で快走しています。
 MLBにおいて「3勝1敗ペース」というのは、凄まじい強さなのです。

 続いては、AL・東地区のタンパベイ・レイズでしょうか。
 シーズン開始直後はニューヨーク・ヤンキースの強さが目立った地区ですが、レイズが次第に調子を上げ、28勝13敗で首位に立っています。
 一方のヤンキースは、地区2位どころか、ブルージェイズにも抜かれて3位に後退しました。
 ポストシーズン進出に向けて、再噴射が必要でしょう。

 接戦なのはAL・中地区。
 ホワイトソックス、インディアンズ、ツインズの3チームが1.5ゲーム差の中に居ます。
 ツインズ・前田健太投手の活躍が期待されるところです。

 NL・中地区は、各チームの勝率が低い中で、シカゴ・カブスとセントルイス・カージナルスが1位・2位を占めていますが、3位のミルウォーキー・ブリュワーズと4位のシンシナティ・レッズにも、逆転の可能性があると思います。
 カブスにとっては、ダルビッシュ有投手の存在は頼もしい限りでしょう。

 異例づくしのシーズン、各地区の1・2位+ワイルドカード2×2=16チームがポストシーズンに進出します。
 まだまだ、「熱いレギュラーシーズン」が続きます。
[9月4日・リグレーフィールド]
シカゴ・カブス4-1セントルイス・カージナルス

 7イニング・101球を投げ、被安打1(本塁打)、奪三振11、与四死球0、失点1という「1づくし」の投球でした。

 6連勝で「7~8月のMLB月間最優秀投手」に輝いたダルビッシュ投手が、貫録十分のピッチングを披露したのです。

 ゲームを通じてピンチらしいピンチは1度も有りませんでした。
 唯一の失点は、6回表、先頭のマット・カーペンター選手に浴びたホームランでした。
 9球粘られた後の真ん中やや低めへのスライダーを打たれたものですが、これはカーペンター選手が良く打ったと評価すべきでしょう。

 この被弾後も、ダルビッシュ投手に動揺は観られず、後続を断ちました。

 スライダーとチェンジアップを軸に、150km台後半のストレートとカーブを交えて、カージナルス打線を翻弄したピッチングは、素晴らしいの一語でしょう。

 2019年シーズン前半までは、ピンチになると四球を出して傷口を広げるパターンで、投球数も多くなり、なかなか勝ち星を挙げられませんでしたが、後半からは一気にコントロールが良くなり、もともと具備している「投球の威力」が生きて来たのです。

 7連勝後のインタビューで「今は邪念が入らないし、(感情を)コントロールするのが上手くなったと思う」とコメントしました。
 自信溢れるコメントでしょう。

 私には、ダルビッシュ有投手が2015年3月に受けたトミー・ジョン手術から、2019年後半に「ようやく完全に回復」したように観えます。
 そして、少しずつ着実に「自信」を積み上げたのでしょう。

 プレーヤー毎に期間は多少異なるのでしょうが、やはり大手術からの回復と言うか、「新しい肘」を十分に活用することができるようになるまでには、長い時間が必要なのであろうと考えています。

[8月29日・グレートアメリカンボールパーク]
シカゴ・カブス3-0シンシナティ・レッズ

 カブスのダルビッシュ投手とレッズの7番・センターで先発した秋山選手が対戦しました。

 第1打席は打撃妨害(捕手)、第2打席はボテボテのピッチャーゴロをダルビッシュ投手が捕り損ねてのエラーと言う形で、秋山選手は出塁しました。
 そして第3打席。ダルビッシュ投手の高目の投球をしっかりと捕えた打球は、右中間へのライナー性のヒットでした。
 珍しい内容の3打席、2打数1安打ということになるのでしょうが、秋山選手は3度打席に立ち3度出塁しました。

 この2020年シーズンから始まった新しい日本人選手対決は、今回は「引分」と評するのが良さそうです。

 さて、今期7度目の先発マウンドに登ったダルビッシュ投手は、レッズ打線に安打も許し、なかなか3者凡退のイニングを創れませんでしたが、粘り強い投球で得点は許しませんでした。

 6イニング・104球を投げ、被安打7、奪三振8、与四死球2、失点0という投球内容でした。
 この日は、変化球がとても多かったように観えました。
 「伝家の宝刀」スライダーはもとより、カーブも織り交ぜ、時々は157km/hのストレートも交えての配球。
 ランナーを2人、3人と許した場面でも、三振や内野ゴロで封じるプレーは、「2020年のダルビッシュ投手」そのものでした。

 7試合を投げて6勝1敗、6連勝で最多勝争いのトップに並びました。
 防御率も、6連勝中は0.92、今期通算1.47と素晴らしい数値です。

 2020年は、ダルビッシュ有投手が、トミー・ジョン手術からの本格的復活を遂げたシーズン、と言って良いと思います。

[8月27日・ペトコパーク]
シアトル・マリナーズ8-3サンディエゴ・パドレス

 マリナーズの菊池投手が、今期5度目の登板で、今期初勝利を挙げました。

 ダブルヘッダー第2試合に先発登板し、5イニング・81球を投げ、被安打7、奪三振6、失点3の内容でした。
 菊池投手としては、決して好調な投球ではなかったのでしょうが、初回に味方が6点を挙げ大きなリードを奪ってくれましたから、「丁寧な投球」で5イニングを投げ切ったという形でしょう。

 今期2度目の登板、8月1日のアスレティックス戦では、6イニング・89球を投げ、被安打3、奪三振9、与四死球1、失点0という好投を魅せましたけれども、勝利投手になることは出来ませんでした。
 「勝ち星」は味方打線との兼ね合いが大事であることを、改めて感じます。

 2019年シーズンにMLBデビューした菊池雄星投手は、一歩ずつMLBのベースボールに馴染んできているように観えます。

 NPBにおいては「高目のストレート」を持ち味としていた菊池投手が、MLBにおける投球スタイルを身に付けるには、もう少し時間がかかるのかもしれません。

 その日を、心待ちにしています。

[8月26日・セーレンフィールド]
トロント・ブルージェイズ9-1ボストン・レッドソックス

 今シーズンからブルージェイズに所属し、メジャーデビューを果たし、7月26日に初登板してから8度の登板を重ねてきた山口俊投手が、ついに初勝利を挙げました。

 この試合、2-0とチームがリードした3回から中継ぎで登板し、4イニング・59球を投げて、被安打2、奪三振2、与四死球2、失点1という粘り強いピッチングを披露して、チームの勝利に貢献、初勝利に結びつけたのです。
 
 NPB時代には、DeNAにおいてはクローザーおよび先発投手として、読売ジャイアンツにおいては先発投手として活躍しましたが、MLBでは現在のところ「中継ぎ」「クローザー」としての役割を与えられているようです。

 これまでの8度の登板の内、クローザーが4度、中継ぎが4度となっています。
 今回のような「ロングリリーフの成功」を積み重ねて行くことで、先発登板の可能性が高まっていくのかもしれません。

 MLBにおける山口投手のプレー振りを観ていると、まるで「野球少年」の様です。

 33歳のベテランが眼を輝かせながら、プレーに没頭しているのです。

 山口俊投手がMLBを目指した理由が良く分かります。

 ミネソタ・ツインズの前田健太投手の快投が続いています。

 7月26日の今シーズン初登板・初勝利から、6度の先発で4勝0敗という好成績なのです。

 8月の先発登板内容を観てみましょう。
・8月1日勝利投手 6イニング・83球 被安打1、奪三振6、与四死球1、失点0
・8月6日勝負付かず 6イニング・80球 被安打3、奪三振4、与四死球1、失点3
・8月12日勝利投手 6・2/3イニング・85球 被安打5、奪三振5、与四死球1、失点2
・8月18日勝負付かず 8・0/3イニング・115球 被安打1、奪三振12、与四死球2、失点1
・8月24日勝利投手 5イニング・83球 被安打5、奪三振7、与四死球1、失点1

 8月18日の登板を除いては、「80~85球」の球数で5イニング以上の投球回数を熟しています。
 その18日の登板では、8回までノーヒッターでしたから、9回にもマウンドに登ることとなりましたが、ブルペンが撃ち込まれてしまい、ノーヒッターどころか勝ち星も消えてしまいました。
 「勝利投手」になることの重みを、改めて感じさせてくれる登板でした。

 今シーズンの前田投手の「安定感」は、驚異的なものでしょう。

 MLBの先発投手としての完成度が、明らかに高まっているのです。
 素晴らしい記録を残してくれるかもしれません。

 シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が好調を維持しています。

 7月31日に今シーズン初勝利を挙げると、8月は5日・13日・18日・23日と4度の先発登板を全勝としました。
 「5勝」は、8月23日時点で、ナショナルリーグの最多勝争いのトップに並んでいるのです。

 8月の4勝の内容を観てみましょう。
・8月5日 7イニング・93球 被安打5、奪三振4、与四死球1、失点1
・8月13日 7イニング・104球 被安打1、奪三振11、与四死球3、失点1
・8月18日 6イニング・98球 被安打8、奪三振7、与四死球1、失点1
・8月23日 7イニング・103球 被安打6、奪三振10、与四死球1、失点1

 いずれも見事な投球ですが、18日には8安打、23日には6安打を浴びながら1失点に抑えるという、いわば「粘りのピッチング」が、ひょっとすると「らしくない」投球であり、2020年のダルビッシュ投手の特徴、成長の証、なのかもしれません。
 その「粘り強い投球」のベースとなっているのが、与四死球の少なさでしょう。

 4試合で4失点ですから、7月末には2.70であった防御率も、8月23日には1.70まで改善・向上しました。
 MLBの先発ピッチャーで「防御率1点台」というのは、間違いなくトップクラスです。

 ピンチを招いた時の投球、例えば無死満塁を0失点で切り抜けて行く投球などは、本当に痺れます。
 ご本人からは「全ての球種のスピードが上がっている」とのコメントも有ります。

 ダルビッシュ有投手は、心身共に凄い投手に成長しているのでしょう。

 アメリカンリーグALとは異なり、ナショナルリーグNLの方は、消化ゲーム数がチーム毎に大きく異なります。
 チーム関係者に「新型コロナウイルス感染者」が出てしまった場合にはゲームが行われませんから、そうしたチームが複数出ると、相手チームを含めて、ゲーム開催に大きな影響が出てしまうのです。

 アトランタ・ブレーブスやシンシナティ・レッズ、ロサンゼルス・ドジャーズのように、15ゲームを消化しているチームがある一方で、セントルイス・カージナルスは僅か5ゲーム、フィラデルフィア・フィリーズは8ゲームしか消化していません。
 従って、各地区の順位と言う面ならば、不透明な要素が大きいと観るべきなのでしょう。

[東地区]
1位 フロリダ・マーリンズ 7勝2敗 勝率.773
2位 アトランタ・ブレーブス 9勝6敗 1.0ゲーム差
3位 フィラデルフィア・フィリーズ 4勝4敗 2.5差
4位 ニューヨーク・メッツ 6勝9敗 4.0差
5位 ワシントン・ナショナルズ 4勝7敗 4.0差

[中地区]
1位 シカゴ・カブス 10勝3敗 勝率.769
2位 シンシナティ・レッズ 7勝8敗 4.0ゲーム差
3位 ミルウォーキー・ブリュワーズ 5勝7敗 4.5差
4位 セントルイス・カージナルス 2勝3敗 4.0差
5位 ピッツバーグ・パイレーツ 3勝12敗 8.0差

[西地区]
1位 コロラド・ロッキーズ 11勝3敗 勝率.786
2位 ロサンゼルス・ドジャーズ 10勝5敗 1.5ゲーム差
3位 サンディエゴ・パドレス 8勝7敗 3.5差
4位 サンフランシスコ・ジャイアンツ 7勝9敗 5.0差
5位 アリゾナ・ダイヤモンドバックス 6勝9敗 5.5差

 中地区のカブスは、打力・投手力共に充実していますから、今期の中地区の主役でしょう。ダルビッシュ有投手も、勝ち星を積み重ねていただきたいと思います。
 秋山翔吾選手が所属するレッズは、2位確保という戦いを目指すのではないでしょうか。MLBの投手に慣れて行けば、秋山選手の大活躍が期待されるところです。

 西地区のロッキーズとドジャーズの争いは、最後まで続くと思います。
 戦力が充実している両チームの戦いは、見所十分でしょう。

 東地区は、5年目ドン・マッティングリー監督のチーム創りの成果が出てきています。
 一方で、総合力ならばブレーブスが上にも観えます。この地区も、最後まで優勝と2位を巡る厳しい戦いが続くのでしょう。
 2019年の世界一チーム・ナショナルズは、戦力ダウンを指摘されていますが、それにしても最下位は残念な位置です。反攻が期待されます。

 試合消化が進んでいないチームも多いNL。
 残念ながら、「2020年を象徴するようなシーズン」が進行している訳ですが、ゴールに向かっての展開は、本当に不透明です。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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