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 ポストシーズン真っ盛りのMLBですが、2018年のレギュラーシーズン結果にも、眼を向けて行きたいと思います。
 今回は「シーズン安打数」です。

[アメリカンリーグAL]
1位 ウィット・メリフィールド選手(カンザスシティ) 192本
2位 J.D.マルティネス選手(ボストン) 188安打
3位 ニコラス・カステラノス選手(デトロイト) 185安打

11位 ホセ・アルトゥーベ選手(ヒューストン) 169安打

[ナショナルリーグNL]
1位 フレディ・フリーマン選手(アトランタ) 191安打
2位 クリスチャン・イエリッチ選手(ミルウォーキー) 187安打
3位 ニック・マークエイキス選手(アトランタ) 185安打

 両リーグとも、今シーズンは「200安打打者」が誕生しませんでした。
 ALで毎年のように「200安打越え」を示現してきたアルトゥーベ選手が、今季は故障の為137試合の出場に留まったことが大きかったとは思いますが、MLB全体として、「安打数」への拘りが小さくなったことも、理由のひとつにあるのでしょう。

 今シーズンも「全体の三振数が安打数を上回り」ました。
 現在のMLBでは、「長打の試合勝利への貢献度」が高く評価されていますので、三振を恐れることなく長打を狙っていく形の攻撃が、奨励されているように観えます。
 ヤンキースのジャッジ選手が115安打/152三振・27本塁打、オークランドのクリス・デービス選手が142安打/175三振・48本塁打、テキサスのギャロ選手は103安打/207三振・40本塁打といった具合。

 今後MLBにおいては、「シーズン200安打」という指標の価値が、年々下がって行く可能性があるのかもしれません。

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[アメリカンリーグAL地区シリーズ]
ヒューストン・アストロズ<3勝0敗>クリーブランド・インディアンズ

[ナショナルリーグNL地区シリーズ]
ミルウォーキー・ブリュワーズ<3勝0敗>コロラド・ロッキーズ

[NL地区シリーズ]
ロサンゼルス・ドジャース<3勝1敗>アトランタ・ブレーブス

 2018年シーズンの地区シリーズは、早々に3カードの決着が付きました。

 アストロズVSインディアンズは、3ゲームとも接戦となりましたが、「最後はアストロズが押し切った」印象ですので、アストロズの方が地力が上、特に「先発投手陣の安定感」で上回ったというところでしょうか。

 ブリュワーズVSロッキーズも、3ゲームとも接戦でしたが、3ゲームとも先制したブリュワーズが終始ゲームを優位に進め、終盤の得点で勝ち切ったという形。ロッキーズにとっては、初戦のサヨナラ負けが悔やまれるところでしょう。

 ドジャースVSブレーブスは「互角」と見られていましたが、初戦・第2戦のドジャース先発投手の好投が光りました。2試合連続完封勝ちと言うのは、ポストシーズン地区シリーズではなかなか観られないものでしょう。先に王手をかけられてしまい、ブレーブスとしては一矢を報いるのがやっとでした。

 いずれも、レギュラーシーズンの成績上位のチームが勝ち上がったのです。

 これら6チームのレギュラーシーズンの勝ち数を見ると
・アストロズ103勝-インディアンズ91勝
・ブリュワーズ96勝-ロッキーズ91勝
・ドジャース92勝-ブレーブス90勝

 となっていますから、他地区チームやインターリーグのゲームを踏まえたレギュラーシーズンの成績通りの結果になっている形で、今季は「番狂わせ」が少ないことが分かります。

 残る地区、ALのもうひとつのカードが最期になりました。
ボストン・レッドソックス<3勝1敗>ニューヨーク・ヤンキース

 レギュラーシーズンの勝ち星でも、レッドソックス108勝VSヤンキース100勝となっていますから、こちらもレギュラーシーズン成績上位が勝つという結果となりました。
 ヤンキースは第2戦で意地を見せましたけれども、第3戦の大敗で勢いを失ったのでしょう。

 2018年のMLBポストシーズンは、NLワイルドカードにおいて、ロッキーズ(レギュラーシーズン91勝)がシカゴ・カブス(同95勝)を破った以外は、レギュラーシーズンの勝ち数比較通りの結果となったのです。
 
 さて、ポストシーズン2018は、いよいよAL・NLのリーグチャンピオンシップに突入します。

 このままの傾向が続くとすれば、ALはレッドソックスが、NLはブリュワーズが有利と言うことになりますが、それでは「ポストシーズンゲームの意味が無い」という、極端なご意見も出てきそうです。

 アストロズとドジャースの健闘が期待されますし、両チームにはリーグチャンピオンに輝く実力が十分に有ると感じます。
 
 昨2017年シーズン終了後、マイアミ・マーリンズは大幅なチームの改革を実施しました。
 元ヤンキースのデレク・ジータ氏を始めとするチーム首脳陣が、「年俸の高い中心選手達」を放出し、若手主体のチーム作りに取り掛かったのです。

 ジャンカルロ・スタントン選手、クリスチャン・イエリッチ選手、ディー・ゴードン選手らが放出されました。

 マーリンズの屋台骨を支えていた、これらのプレーヤー達の2018年シーズンを観て行きましょう。

 まずはイエリッチ選手。
 ミルウォーキー・ブリュワーズに移籍し、ナショナルリーグNLの首位打者に輝きました。
 打率.326、187安打、36本塁打、22盗塁、OPS1.000という、見事な活躍です。
 打って、走って、守れるという、万能型プレーヤーとして、リーグ最高水準の成績を残したのです。
 イエリッチ選手について観れば、「移籍が才能を開花させた」と言って良いでしょう。

 続いてはスタントン選手。
 売り物のホームランは38本とまずまずでしたが、打率は.266とやや低く、OPSも.852と不本意なものでした。
 ニューヨーク・ヤンキースに移籍して、ややヤンキースの毒気?に当てられたというところでしょうか。

 続いてはゴードン選手。
 シアトル・マリナーズに移籍しましたが、売り物の盗塁こそ30個とまずまずでしたが、打率は.268と不本意なものでした。力を発揮できていないと見るのが妥当でしょうか。

 イエリッチ選手とスタントン選手は、チームがポストシーズンに進出し、両名とも中心選手として頑張っています。
 大袈裟に言えば「解体された」マーリンズの中心プレーヤー達は、さすがに何処に行っても「隠れ無き実力」を示しているのです。

 一方で「大改革」を目指したマーリンズの方は、63勝98敗・勝率.391という散々な成績、MLB全体で見ればボルチモア・オリオールズに次ぐ低い勝率で2018年レギュラーシーズンを終えました。

 「再建途上」ということはあるのかもしれませんが、マーリンズファンから「何も楽しむものが無いチーム」という声が出てきている怖れはあります。

 当然のことながら、プロスポーツは、もちろん勝った方が良いのですが、「勝てば良いというものでは無い」のです。
 例えば、贔屓のプレーヤーが活躍すれば、試合は負けても満足できることも有るのですから・・・。
[10月3日・ヤンキースタジアム]
ニューヨーク・ヤンキース7-2オークランド・アスレティックス

 アメリカンリーグALのワイルドカードゲームは、ヤンキースが終始試合をリードして勝ち抜きました。
 ボストン・レッドソックスとの地区シリーズに駒を進めたのです。

 1回表、ヤンキース先発のルイス・セベリーノ投手は「フルスロットル」で入りました。
 全力投球を続けたのです。
 そして、アスレティックスの攻撃を0点に抑えました。
 この気迫が、1回裏の得点に結びついたように感じます。

 1回裏、ヤンキースは1番アンドリュー・マカッチェン選手が四球を選び2番のアーロン・ジャッジ選手を迎えます。そして、ジャッジ選手はレフトスタンドに完璧なホームラン。
 打つべき人が打って、ヤンキースとしては理想的な形で先制したのです。

 2回表からセベリーノ投手は「巡航速度」での投球となりましたが、やはり1回表のフルスロットルが影響したのでしょうか、5回を投げ切ることが出来ませんでした。

 オークランドにも何度かチャンスがありましたが、日本流に言えば「あと1本が出なかった」形です。2死からのヒットが奪えなかったのです。
 両チームとも、特にアスレティックスは継投を続けましたが、形としては「息詰まるような投手戦」が続きました。

 そして6回裏、ヤンキースは4点を挙げ、ゲームを支配しました。

 この回の攻撃では、5番ルーク・ボイト選手のライトオーバーの2点タイムリーが効果的でした。
 アスレティックスのクローザー、ブレイク・トレイネン投手との対戦でしたが、粘りに粘って、外角のスライダーを見事に弾き返しました。トレイネン投手も、いつもとは異なる6回の登板に戸惑ったのかもしれませんが、レギュラーシーズン防御率0.78の好投手からのタイムリーは値千金でしょう。

 ヤンキースは小刻みな投手リレーで、この差をキープし、最期はクローザーのチャップマン投手がしっかりと抑えました。
 
 気迫溢れるベンチ内の雰囲気と、後押しする4万9千人を超えるヤンキースファンに歓喜の瞬間が訪れました。

 さて、予想もされていた、AL東地区1位と2位の地区シリーズが始まります。
 レギュラーシーズン108勝のボストン・レッドソックスと100勝のニューヨーク・ヤンキースの対戦という、極めてハイレベルなシリーズとなります。

 相当強い「今季のボストン」を相手に、田中将大投手がどのようなピッチングを魅せるのかも、とても楽しみです。
 9月24日、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を締結した、元社会人野球パナソニックの吉川峻平投手(23歳)が入団会見を行ったと報じられました。

 大阪出身の吉川投手は、北陽高校から関西大学、社会人野球のパナソニックと野球キャリアを進め、2018年8月10日にダイヤモンドバックスとマイナー契約を結びました。

 身長188cm・体重79㎏の本格派右腕ですが、日本プロ野球での実績は無く、いきなりメジャーに挑戦した形です。
 この「いきなり」については、日本野球連盟の規則に反するものですから、事実上の「日本球界からの永久追放」処分になったと報じられました。

 この日の入団会見で「また野球が出来ることに幸せや喜びを感じた」というコメントが示されたのも、こうした経緯の為でしょう。

 マイナーリーグからメジャーへの階段を上って行かなければならない吉川投手の前には「茨の道」が広がっているのでしょう。ご本人も「今の段階では何も通用しない」と語っています。

 とはいえ、近時、日本球界からメジャーリーグへの挑戦者が減少している状況下、吉川選手の挑戦を応援したいと思います。
 持ち球であるストレートとシンカーに磨きをかけていただき、いつの日かメジャーのマウンドに立ってもらいたいものです。

 また、ダイヤモンドバックスとしては、シーズン74試合登板の日本人投手新記録を打ち立てた平野佳寿(ひらの よしひさ)投手に続く日本人投手として、吉川選手と契約したのでしょう。球団として「日本人投手の良さ」を感じているのかもしれません。

 「また野球が出来ることの喜び」は、吉川峻平投手にとっての最大の武器になるのでしょう。

 9月25日に球団の公式サイトで公表されました。

 9月5日、右ひじ靭帯に新たな損傷が見つかってから、約20日間での決断でした。

 日本に帰って、NPB時代からのかかりつけ医師に相談するとの報道もありましたが、現地の複数の医師に相談の上で、手術を受けることを決めたようです。

① 打者として出場しながら、最速のタイミングでの手術

 レギュラーシーズン終盤の9月、大谷選手はDHとして毎試合のように出場しています。既にポストシーズン進出が無くなったエンゼルスですが、来季に向けて様々なことを試す大切な時期ですし、何よりファンの期待に応えるベースボールを披露して行くのは、プロプレーヤーとしての義務ですから、大谷選手はレギュラーシーズン最後の試合まで出場するのでしょう。

② 打者としても、投手としても、最速でグラウンドに戻ってくるための手術

 2018年10月第1週に手術を行えば、打者としてなら、2019年の前半に復帰できる可能性があります。
 投手としてなら12ヵ月から16か月かかると言われていますから、早ければ2020年シーズンの前半に復帰できるのでしょう。

 いずれにしても「一刻も早くグラウンドに戻ってくる」ことを目指していることは、間違いないのでしょう。

③ 手術前のパフォーマンスを維持するための手術

 大谷投手・選手は、ただ「二刀流」をやれれば良い、ということではなく、投手としても打者としても「MLB最高水準のプレー」をしたいという考え方を継続しているように観えます。

 つまり、投手としてなら160~165kmのストレートとよく曲がる変化球を自在に操ること、打者としてなら初速180km以上・飛距離150m(9月25日時点で実戦では137m弾=4月7日の第3号ホームラン、が最長ですが、試合前の練習では何度も150m弾を放っています)の本塁打を打てる、プレーヤーとしてMLBで戦って行きたいのです。

 こうした理由から、「二刀流」としての1~2年を棒に振ったとしても、「トミー・ジョン手術」を受ける決断をしたのだと思います。

 とても思い切りの良い決断だと感じます。

 世界最高の舞台で、自身最高のプレーを披露して行くためなら「何にでもトライする」という姿勢は、「大谷翔平の存在そのもの」なのでしょう。
 MLB2018のレギュラーシーズンも佳境を迎え、地区優勝チームも出始めました。

 総決算に向けて、各地区の様子を見てみましょう。

[アメリカンリーグAL・東地区]
1位 ボストン・レッドソックス 104勝49敗 優勝
2位 ニューヨーク・ヤンキース 93勝59敗 10.5ゲーム差
3位 タンパベイ・レイズ 85勝67敗 18.5差

[AL・中地区]
1位 クリーブランド・インディアンズ 85勝67敗 優勝
2位 ミネソタ・ツインズ 71勝81敗 14.0差
3位 デトロイト・タイガース 62勝91敗 23.5差

[AL・西地区]
1位 ヒューストン・アストロズ 95勝57敗
2位 オークランド・アスレティックス 92勝61敗 3.5差
3位 シアトル・マリナーズ 84勝68敗 11.0差

[ナショナルリーグNL・東地区]
1位 アトランタ・ブレーブス 85勝68敗
2位 フィラデルフィア・フィリーズ 78勝74敗 6.5差
3位 ワシントン・ナショナルズ 77勝76敗 8.0差

[NL・中地区]
1位 シカゴ・カブス 89勝63敗 
2位 ミルウォーキー・ブリュワーズ 87勝66敗 2.5差
3位 セントルイス・カージナルス 84勝69敗 5.5差

[NL・西地区]
1位 ロサンゼルス・ドジャーズ 85勝68敗
2位 コロラド・ロッキーズ 82勝70敗 2.5差
3位 アリゾナ・ダイヤモンドバックス 79勝74敗 6.0差

 今シーズンは、ボストン・レッドソックスを始めとするAL東地区の強さが際立っています。

 ボストンは100勝を超えて、地区優勝も決めましたが、2番手のヤンキースも93勝とAL西地区のヒューストン以外のどの地区の首位チームより勝ち数が多いのです。そして、東3番手のタンパベイも85勝と、アトランタやクリーブランド、ドジャーズと同じ勝ち数になっています。

 逆に、AL中地区のクリーブランドは、85勝ながら今季MLBいの一番で地区優勝しました。同地区2番手のミネソタでさえ「借金10」でしたので、圧倒的な首位だった訳です。
 やはりリーグ戦というのは「相対的なもの」だと改めて感じます。

 残り10ゲーム余りとなっても大接戦が続いているのは、NL中地区と西地区でしょう。
 首位と2番手の差が2.5ゲームですから、まだまだ逆転の可能性があります。
 特に西地区のドジャーズとロッキーズは、負け数差が2しかありませんので、眼が離せません。

 ワイルドカード争いは、ALはヤンキースとアスレティックスの競り合いが続いています。ホームゲームの取り合いは、最後まで続きそうです。
 NLは、ブリュワーズとカージナルス、ロッキーズの争いです。特に、カージナルスとロッキーズは最後まで分かりません。

 今シーズンは、インターリーグの成績の影響もあって、AL中地区の成績が悪すぎました。

 地区割りの変更という話までは行かないと思いますが、AL中地区の2位以下のチームの強化は喫緊の課題なのでしょう。

 さて、レギュラーシーズンが終われば直ぐに始まるポストシーズンゲームに向けて、どのチームが上手くコンディションを上げてくるのか、見所満点の終盤戦が続きます。

 9月11日、残念なニュースが飛び込んできました。
 
 2017年秋に右肩手術を受け、復帰を目指していた岩隈久志投手が、今シーズン限りでシアトルを退団するというのです。球団からの発表でした。

 今季はマイナーからメジャーへの昇格を目指すシーズンでしたが、なかなか上手く行かず、こうした結果になったのでしょうが、これまでの活躍を考えると少し早いかなという感じがします。

 ストライクからボールになる投球で勝負するのではなく、「ストライク投球」で勝負する岩隈投手は、それだけに「球数を少なく抑えることが出来る」ので、日本出身の投手の中では「最もMLBに適応した投手」であろうと観ていました。

 当然ながら完投能力も高く、2015年8月にはボルチモア・オリオールズを相手にノーヒット・ノーランも達成しています。
 ローテーションピッチャーとしても高い能力を示し、2016年にはシーズン16勝も達成しました。

 こうした実績を保持している岩隈投手の姿を、MLBのマウンドで再び観る日をとても楽しみにしていたのですが・・・。

 ご本人から、「来期(2019年)は日本でプレーしたい。プロ生活をスタートした日本でキャリアを終えようと思う」とのコメントも出されています。
 それを楽しみにしようと思います。

 岩隈久志投手、MLB7年間の通算成績は63勝39敗2セーブ・防御率3.42。

 堂々たる成績です。
[9月14日・ヤンキースタジアム]
ニューヨーク・ヤンキース11-0トロント・ブルージェイズ

 先発した田中将大投手は、6イニング・90球を投げて、被安打4、奪三振8、与四球2、失点0の好投を魅せて、今シーズン12勝目(5敗)を挙げました。
 安定感抜群の投球でした。

 初回、フォーシームで入った田中投手は、ピンチとなればスプリットを連投し、トロント打線に的を絞らせませんでした。低め主体の投球でしたが、いつものように高目や内角への投球も交えて、効果的な投球を展開したのです。

 これで4試合に渡って「20イニング無失点」という記録を積み上げています。
 不調な時期の様な「一発病」も無く、ポストシーズンに向けてコンディションの良さを示しています。

 先日10勝目を挙げた際に、「5年連続二桁勝利」が話題となりました。
 MLBデビューから5年連続で10勝以上の成績を続けているのです。
 見事な成績です。

・2014年 13勝5敗
・2015年 12勝7敗
・2016年 14勝4敗
・2017年 13勝12敗
・2018年 12勝5敗(9月14日現在)

 5シーズンで64勝33敗と、相変わらず「勝数が負数を大幅に上回る」成績を堅持しています。当然ながら、MLBにおいても屈指の成績です。

 NPB時代から勝率が高く、2013年には24勝0敗・勝率100%という空前絶後の記録を樹立しているのは、ご承知の通りですが、その持ち味をメジャーリーグでも発揮しているところが素晴らしいと感じます。

 かつては「日本人投手は3年間しか活躍できない」とMLB関係者から指摘されました。
 確かに、松坂大輔投手や佐々木主浩投手のようなNPBを代表する大投手でも、MLBでは3年間しか活躍できませんでした。

 その理由としては、高校野球時代からNPB時代にかけての「投げ過ぎ」による蓄積された疲労や、NPBのボールよりひとまわり大きく重いメジャー球を投げ続けることによる疲労増大や、そもそもNPBで何年も働いた後MLBに行くから、と色々な要因が挙げられていたのです。
 いずれにしても「日本人投手は3年間しか活躍できない」残念な状況が続きました。

 この状況を、先発投手としてまず打破したのは黒田博樹投手であったと思います。
 2008年から2016年までの7年間、ロサンゼルス・ドジャーズとヤンキースで安定した活躍を披露し、79勝79敗という成績を残しました。

 そして今、田中投手が続いているのです。

 2014年1月、田中投手とヤンキースが「7年契約」を結んだというニュースが流れた時、そんなに長く活躍できるのだろうか、と心配する向きもありました。
 しかし、田中将大投手は、それを杞憂としました。

 29歳の田中投手には、野茂英雄投手に続く「MLB100勝」を達成して欲しいものだと思います。
 9月10日の日本経済新聞配信、メジャーリポート・杉浦大輔氏の記事「勝ち星恵まれぬデグロム 異例の最優秀投手候補」をとても楽しませていただきました。

 少し前から感じていたことを、杉浦氏はきっちりと記事にしてくれたのです。

 ニューヨーク・メッツのジェイコブ・デグロム投手(30歳)は、チームのエースにして、MLB屈指の好投手・剛球投手です。
 そのデグロム投手は、今シーズンも素晴らしいパフォーマンスを示しているのですが、不思議なほどに勝ち星に恵まれていません。9月11日時点で8勝8敗なのです。

 デグロム投手の防御率はというと1.68でMLBトップ、それも2番手のクリス・セール投手(ボストン・レッドソックス)の1.97を引き離しての断トツのトップなのです。

 登板試合数はというと、デグロム投手は28、セール投手は23、しかし勝敗はセール投手が12勝4敗と大きく上回っています。
 
 現時点のMLB最多勝である、ブレイク・スネル投手(タンパベイ・レイズ、18勝5敗、防御率2.06、27登板)やコーリー・クルバー投手(クリーブランド・インディアンズ、18勝7敗、防御率2.91、30登板)と比較しても、いかにデグロム投手が勝ち星に恵まれていないか分かります。

 9月3日のロサンゼルス・ドジャースとのゲームでも、6イニングを投げて被安打2・失点1の好投を魅せ、おまけに5回には自ら同点タイムリーヒットを放ちながらも、結局勝ち投手にはなれませんでした。

 とにかく、今季のメッツ打線は打てないのです。

 自責点1以下に抑えた12ゲームで勝利投手になっていないというのですから、MLBのゲーム・シーズンとしては「異常な状況」と言って良いでしょう。

 勝ち数が投手の能力や貢献度を、必ずしも正確に示すものでは無いということは、従来から指摘されてきたことですが、今季のデグロム選手の例は、極めて極端なものになっていますから、MLBナショナルリーグNLにおける最優秀選手賞=サイ・ヤング賞の選考は「とても難しいものとなる」と予想されているのです。

 8月9日のワシントン・ポスト紙には「今季のデグロム(の投球)は勝ち星がいかにばかげたデータであるかを示している」という、強烈な見出しの記事を掲げました。

 とはいえ、一方で「勝ち星は投手のチームに対する貢献度合いを測る上で重要」であるという見方が有るのは当然のことで、様々な意見が出されているのです。

 「いつも打線の援護に恵まれる投手」と「恵まれない投手」の違いが、どこにあるのか、シーズン毎に異なるのか、投球のテンポやアウトカウントの内容等が関係するのか、チーム内のコミュニケーションの影響は有るのか、いつの時代にも様々な形で議論になるところですけれども、それにしても今シーズンのデグロム投手の成績は「極端」です。

 2018年シーズン、NLのサイ・ヤング賞の行方が注目されます。
[9月4日・アーリントンパーク]
テキサス・レンジャーズ4-2ロサンゼルス・エンゼルス

 2番DHで先発出場した大谷翔平選手が、第3打席で右中間スタンドに飛び込むホームランを放ちました。
 今シーズンの第16号でした。

 投手・大谷が故障で一時休止となった時、打者・大谷の目指すべきひとつの道標として、松井秀喜選手のルーキーイヤーのホームラン数16本が存在しました。

 日本人メジャーリーガーを代表するホームランバッターである松井選手の記録は、ことホームランに関するものなら全て、今後の日本人メジャーリーガーの目標なのです。

 そして、打者・大谷はついにこの記録に並びました。
 二刀流として2018年にデビューし、ルーキー打者としては立派な記録を残したと言って良いでしょう。

 「16号ホームラン」には、2つのポイントが有ったと考えます。

① 左投手からの初ホームラン

 右投手と左投手で大谷選手の成績が大きく異なることと、MLBでは「左対左は投手が優位」という概念が確立されている、という事情が重なって、相手チームの先発ピッチャーが左だった時には、大谷選手はベンチスタートという図式が出来あがってしまいました。
 日本時代には見なかった図式です。

 とはいえ、事実としての「成績」もありますので、大谷選手としては「左投手でも苦にしない」という実績を積み上げて行く必要がある訳で、その点では、この初ホームランの意味は大きいのでしょう。

② 右中間スタンドへの綺麗なホームラン

 これまでの大谷選手のホームランが「センター方向」に多いというのは、既に多方面から分析されていて、センター方向に多いことが、打者・大谷の非凡さを示しているとの論評も、数多くなされています。
 実際に大谷選手のホームランを観ると、センター方向のどちらかといえば「左中間寄り」の打球が多いと感じます。

 一方で、「引っ張る当り」は無いのか、とも感じていました。
 左打者であれば、右中間への当りがもっと有っても良いと思っていたのです。

 もちろん、これまでもヤンキースのセベリーノ投手の内角高めの力の有る投球を右中間スタンドに叩き込んだというホームランがありました。素晴らしい打撃(打球初速は180kmを越え、16本塁打の中で最速と記憶しています)と絶賛されたホームランでしたが、これはややラインドライブがかかった打球でしたから、いわゆる左打者が気持ちよく振り切った打球では無かった感じがしました。

 本ゲームの当りは、大谷選手にとって初めての「引っ張った打球」に観えたのです。

 スタッツキャストによれば、初速165km・飛距離126mのホームランとのこと。初速は、通常の大谷選手のホームランの中では遅い方ですし、飛距離も大谷選手としては普通(これが普通というのが凄いところ)ですが、軌道というか飛行線が美しいものでした。
 スタンドに「すーっと」飛び込んで行ったのです。
 こうした「普通?のホームラン」が増えて行けば、普通では無い?ホームランとともに、大谷選手の本塁打数はどんどん増えて行くのではないでしょうか。

 ルーキーイヤーの松井秀喜選手の本塁打数16本に並んだ、このゲームのホームランは、これからの大谷翔平選手にとって、大きな意味のあるものだったのでしょう。
 ボストン・レッドソックスのJ.D.マルティネス選手が好調です。
 打率、ホームラン、打点の3部門でトップ争いを演じているのです。

 8月22日時点のアメリカンリーグAL個人打撃成績・上位3選手です。

[打率]
・ムーキー・ベッツ選手(レッドソックス) .340
・J.D.マルティネス選手(レッドソックス) .333
・ホセ・アルトゥーベ選手(アストロズ) .328

[ホームラン]
・J.D.マルティネス選手 38本
・クリス・デービス選手(アスレティックス) 38本
・ホセ・ラミレス選手(インディアンズ) 37本

[打点]
・J.D.マルティネス選手 108点
・クリス・デービス選手 102点
・ホセ・ラミレス選手 91点

 2018年レギュラーシーズンも130試合近くを消化し、ラストスパートに入っています。
 ボストン・レッドソックスはAL東地区で89勝39敗、日本風に言えば「貯金50」という圧倒的な強さを魅せて、首位を疾走しています。
 ALとナショナルリーグNLの全地区を通じても、断トツの勝率を誇っているのです。
 このまま行けば「シーズン110勝越え」も夢ではありません。

 2番手のニューヨーク・ヤンキースも79勝47敗で「貯金32」と、普通ならば十分にトップに立てる成績なのですけれども、レッドソックスが強すぎる、というのが2018年シーズンのAL東地区なのでしょう。

 そうした状況下、31歳のJ.D.マルティネス選手も自身のキャリア最高の成績を残しつつあります。

 ホームランと打点はトップ、打率が同僚のベッツ選手に続いての2番手、十分に三冠王を狙える位置に居ます。

 打点は2番手のデービス選手に6点差を付けていますので、打点王は相当有力でしょう。
 ホームランは、そのデービス選手と並んでいます。今後も激しい争いが続きそうです。

 やはり、打率・首位打者が一番難しいと感じます。
 何時の時代も、「三冠王を目指すプレーヤーにとって『首位打者』がポイント」となるのです。
 ベッツ選手もライバルですが、現在3番手のアルトゥーベ選手は、首位打者を取るという意欲がとても高いプレーヤーですので、今後の追い上げが予想されるところです。

 いずれにしても、アストロズ→タイガース→ダイヤモンドバックス→レッドソックスと移籍を続け、MLB8シーズン目となり、これまで所謂「個人タイトル」に縁がある方では無かったマルティネス選手が、三冠王を取るとなれば、MLB史上に輝く快挙となることは間違いありません。
 2017年シーズンで45本塁打を放ち、長打力に磨きがかかって来たとは感じていたのですが、2018年シーズンの安打数と打点の伸びは、驚異的です。

 ボストンに来て、大輪の花を咲かせるのか。
 フリオ・ダニエル・マルティネス選手の活躍から眼が離せません。
[8月3日・プログレッシブフィールド]
ロサンゼルス・エンジェルス7-4クリーブランド・インディアンズ

 大谷翔平選手が、敵地プログレッシブフィールドで大爆発しました。

 3番DHで出場した大谷選手は1回表の第1打席、インディアンズ先発マイク・クレビンジャー投手からレフトスタンドにホームラン、3回表の第2打席は再びクレビンジャー投手からレフトスタンドにホームラン。
 目の覚めるようなプレーを披露したのです。

① 敵地での初ホームラン

 前ゲームまでの9本塁打は全てホームのエンジェルスタジアムで放ったものでした。MLBにおいてはホームゲームが多い(NPBのような地方球場でのゲームはほぼ無い)ので、別に珍しいことではないのですが、内弁慶ではとの指摘がそろそろ出て来そうな時期でしたので、そうした指摘を封じるホームランでもありました。

② 連発

 大谷選手のMLBで初めての連続ホームランでした。1試合2本塁打も初めてです。
 凄かったのは、レフトスタンドに流し打ってのホームランに続いて、引張のライトスタンドへのホームランを並べたところでしょう。2本目はフェンスを遥かに超える大きな一発でした。
 大谷選手の「飛距離」をまざまざと見せつけたのです。

③ 1試合4安打

 2本塁打の後、シングルヒットを2本連ねました。
 1試合4安打は、日本プロ野球時代も通算して、自身初めてのこと。大きな自信となったことでしょう。

 このゲームの活躍は「記録ずくめ」のものだっのです。

 故障復帰後、「打者」としての出場が続いていますが、MLBデビュー4か月を経過して、ようやくメジャーのゲームに慣れて来たと言ったところでしょうか。
 ルーキーが「世界最高の舞台」に慣れるのには、4ヶ月くらいは必要なのでしょう。

 今後の驚異的な活躍を予感させます。
[7月26日・エンジェルスタジアム]
ロサンゼルス・エンジェルス12-8シカゴ・ホワイトソックス

[7月28日・エンジェルスタジアム]
ロサンゼルス・エンジェルス11-5シアトル・マリナーズ

 先日のトレードで入団し、ルーキーとしてメジャーデビューしたばかりのアーシア捕手が2戦連続で大活躍を魅せて、チームの連勝に大貢献しました。

 26日のゲームでは4打数2安打、3ランホームランとタイムリーヒットで4打点、28日のゲームでは4打数3安打、3ランホームランとタイムリー2塁打2本で6打点、デビュー2戦で10打点というのは、MLB新記録だそうです。
 100年を優に超える歴史を誇るメジャーリーグにおいて、ましてや得点が入り易かったと言われる20世紀の前半の記録と比較しても「史上最高」と言うのですから、その凄さが分かります。

 まさに「空前絶後」の活躍だったのです。

 大谷選手の女房役として日本のファンにもお馴染みだったマルドナード捕手との「7月のトレード」で入団したアーシア捕手は、強烈なワンツーパンチをエンジェルスファンに示したのです。

 投手陣を始めとして、戦力的には劣るエンジェルスにとっては、2018年シーズン後半の戦いにおいては「ニューパワーの躍進」が不可欠なのですが、頼もしい存在が加わったということになるのでしょう。

 大谷翔平選手と共に、チームを牽引して行って欲しいものです。
[7月24日・トロピカーナフィールド]
ニューヨーク・ヤンキース4-0タンパベイ・レイズ

 田中将大投手が、敵地のレイズ戦で好投を魅せ、被安打3・奪三振9の完封勝利を挙げました。
 今シーズンの成績を8勝2敗とし、MLB通算60勝(30敗)に日本人投手最速で到達しました。

 投じた全105球の内、ストライクが74球とコントロールが良く、スライダーとスピリットのキレも抜群という、2018年シーズンNO.1の投球でした。

 「先発投手は100球が目途」とされているメジャーリーグにおいて、完投勝ちを収めることはとても難しいことです。「球数を抑えながらアウトを重ねて行く」ためには、相手が世界最高レベルの打者であるMLBにおいては、極上の投球が求められるのは当然のことでしょう。

 「日本のグレッグ・マダックス」といった声も聞かれているとのこと。

 ここまで、やや不安定な投球が多かった2018年シーズンですが、ようやく「思った通りの投球」が出来たのでしょう。
 ヤンキースのプレーオフ進出に向けて、田中投手への期待は高まるばかりです。

[7月17日・ナショナルズパーク]
アメリカンリーグ8-6ナショナルリーグ(延長10回)

 両チーム合わせて10本塁打が飛び出す「空中戦」となりましたが、終始先行したアメリカンリーグALが、延長戦の末、ナショナルリーグNLを押し切りました。

 これでNLはオールスターゲーム6連勝、通算成績も44勝43敗2引分とリードしました。

 7回まで2-2と拮抗した投手戦の様相でしたが、8回から一気に動きました。

 8回表ALは1死1・2塁のチャンスを作ると、ここでジーン・セグラ選手が代打で登場、セグラ選手はフルカウントから粘りを見せて8球目をレフトスタンドに叩き込みました。3ランホームラン。
 ALは5-2とリードし優位に立ちました。

 ところがNLも全く諦めることなく反撃、8回裏クリスチャン・イエリッチ選手のホームランで3-5と詰め寄ると、9回裏には1死1塁でスクーター・ジェネット選手がライトスタンドにホームラン。
 2ランホームランで5-5の同点として、試合を振り出しに戻しました。

 リードするのも追い付くのも「ホームラン」という、1球で局面を変えるシーンが続きました。
 そして、その流れは延長に入っても続いたのです。

 10回表、ALはアレックス・ブレグマン選手、ジョージ・スプリンガー選手が連続ソロホームランで7-5とリードし、マイケル・ブラントリー選手の犠飛によりさらに1点を加え、8-5とリードを広げました。
 このブラントリー選手の犠打による1点が、「この試合唯一のホームラン以外での得点」でした。(14得点中13点がホームランによるものというのも凄いことです)

 10回裏、NLはソロホームランで1点を返し6-8と追いすがりましたが、反撃もここまで。ALの勝利となりました。

 「1試合10本塁打」はオールスター戦新記録でした。

 これだけホームランが飛び出すと、「ホームランは簡単」なのではないかと勘違いしてしまいます。
 こうした「ホームランの応酬」はワールドシリーズ2017でも観られた光景ですから、これが現在のMLBのプレーなのでしょう。

 それにしても、NLはなかなか勝てません。
 6連敗となると、このところは「ALの方が強い」と見られても仕方がないでしょう。

 2002年までは、NLが40勝32敗と大きくリードしていたオールスターゲームですが、2003年以降のALの勝率アップ(12勝3敗)に伴って、2018年ついに逆転しました。

 「真夏の祭典」とはいえ、NLファンにとっては残念な傾向でしょう。
 2019年のゲームにおけるNLチームの奮起に期待します。
 7月3日、大谷翔平選手がMLBの舞台に帰ってきました。

 シアトル・マリナーズとのゲームで6番DHとして先発したのです。
 さすがに3三振を喫するなど、「いきなりヒット」という訳には行かなかったのですが、ファンにとっては「その姿」を観ることが出来ただけでも、幸せなことでしょう。

 先発登板した6月6日のカンザスシティ戦で4回降板、その後右肘に張りが出たために検査すると「靭帯損傷」との診断を受けて、6月8日に故障者リスト(DL)入りしてしまいました。
 ファンにとっては「深刻な大谷ロス」を迎えることとなったのです。

 「靭帯損傷」の程度が色々と推測され、一時はトミージョン手術が必要とも報じられました。トミージョン手術となれば、感覚的には「2年間」に渡って、大谷選手は私達の前から姿を消すこととなります。
 超深刻な「大谷ロス」となるのです。

 そうした「危機的な状況」の中で、6月28日の再検査で、経過は良好で早期の復帰が可能との判断がなされ、直ぐに打撃練習を開始、6月30日と7月1日にはマイナーの投手を相手に実戦形式の打撃練習を行ったと報じられました。

 そして7月4日の復帰となったのです。

 「靭帯損傷」の具合については、本当のところは分かりません。

 復帰したとしても、投手が出来るのかどうかも分かりません。(二刀流ができるかどうか、ということになります)
 150mの打球を打てるのか、160km/hを超える速球を投げることが出来るのかも、分かりません。
 
 大谷選手・投手が、故障前と同じレベルのパフォーマンスを示すことが出来るのかは「五里霧中」ですけれども、何はともあれ、今日のところは、「復帰」のお祝いをしたいと思っています。
 昨年まで、日本プロ野球の読売ジャイアンツで活躍していた、マイルズ・マイコラス投手が、今季移籍したMLBのセントルイス・カージナルスでも大活躍を魅せています。

 6月7日に先発したマイアミ・マーリンズ戦でも、7イニングを被安打3、奪三振5、与四球1、失点1(自責点0)の好投を披露して、7勝目を挙げました。(1敗)

 マイコラス投手は今季当初から好調で、6連勝と走り、先日初の黒星を喫したものの、7日には直ぐに立ち直ったという形でしょう。

 先発投手の勝敗というのは「打線との兼ね合い」が大きく関係しますので、勝ち星が積み上がっているからと言って、必ずしも投手本人が満足の行く投球が出来ているかどうかは分からないのですけれど、こと、今季のマイコラス投手に付いてみれば、防御率2.27という数値が示しているように、極めて安定したプレーを続けていることになります。

 日本プロ野球でのプレー経験が、現在のマイコラス投手のプレーにどのような影響を与えているのかは分かりませんけれども、とにもかくにも、日本プロ野球で3年間プレーしてくれた投手がMLBに戻って、以前にも増して、大活躍してくれているというのは、とても嬉しいことです。

 MLBナショナルリーグのハーラーダービーで、マックス・シャーザー投手やマイケル・ワカ投手と、最多勝争いを演じてほしいものです。
 アメリカ合衆国というか、世界的にも有名な「経済誌」であるウォール・ストリート・ジャーナルが、大谷翔平選手の「大特集」を組んだと、5月22日のfull-Countが報じました。

 MLB専門メディアではなく、スポーツ専門メディアでもなく、一流の経済誌が「大特集」を組むというのは、異例なことでしょう。

 その内容は「最も優秀なベースボールプレーヤーが持つ最高の能力を全て取って、とてつもない1人の選手にまとめると、オオタニになる」というコメントが総てを物語っています。

 つまり、投手としても、打者としても、走者としても、オオタニは「MLB最高レベル」だという、最大級の賛辞を送っているのです。

 プレーの例示の細部は、180km/hを超える打球初速、163km/hの投球速度、約30フィート(約9.14m)/秒のランニングスピードに代表される、現在のMLB全体のトップクラスのスキルに集約されています。
 
 どれもこれも驚かされることばかりですが、何より凄いのは、「ウォール・ストリート・ジャーナル」に特集が組まれたことでしょう。

 大谷翔平選手・投手の存在は、ベースボール界を大きく超えたのです。

 既に「アメリカ合衆国社会における普遍的な存在」になりつつあるといっても、言い過ぎでは無いのかもしれません。
 大谷翔平選手のMLBデビューが、「大きな驚き」を持って、プレーヤー、スタッフ、MLBファン、アメリカ合衆国のスポーツファン、そして世界中のスポーツファンに迎えられています。

 この「衝撃」は、「二刀流」ということから、これまで類を見なかった「種類」のものであると感じますが、その衝撃の「大きさ」についていえば、長いMLBの歴史においては、十分に比較しうる「デビュー」が有りそうです。

 そうした「視点」で書かれた、とても興味深い記事が5月8日に配信されました。
 「web Sportiva」の福島良一氏の記事「メジャーデビュー『大谷翔平レベルの衝撃』はこれまであったのか?」です。

 福島氏のMLBに関する豊富な知識と情報、そして「公平な眼」がとても印象的な記事です。

 この記事の中で福島氏は、これまでMLBにおいて発生?した「衝撃的なデビュー」を列挙しています。

 一人目は、1981年のフェルナンド・バレンズエラ投手(ロサンゼルス・ドジャーズ)。
 20歳のバレンズエラ投手は、エース投手の故障により急遽開幕投手を務めることとなり、これを完封勝ち。以降8連勝して、一躍スターダムに伸し上がりました。

 この8連勝の内7試合が完投、5試合が完封と言うのですから、「凄まじい衝撃」です。
 メジャーリーグの情報がとても少なかった時代ですけれども、「バレンズエラの活躍」は日本のメディアにも再三採り上げられていました。
 その衝撃は間違いなく世界レベルだったのです。

 バレンズエラ投手は、その風貌、ずんぐりした体形や茶目っ気たっぷりな動作等により、一段と人気が高まりました。プレーをしていればもちろん、していなくとも「バレンズエラを観るだけで十分に満足するファン」=「フェルナンドマニア」を生み出したのです。

 二人目は、1984年のドワイト・グッデン投手(ニューヨーク・メッツ)。
 19歳だったグッデン投手は、デビューするやストレートとカーブの2球種だけで「三振の山」を築きました。
 「目の覚めるような投球」を披露し続けたのです。
 「ドクターK」という三振奪取王に捧げられる尊称は、グッデン投手から始まったのかもしれません。

 グッデン投手の活躍は、日本メディアにも再三取り上げられました。その「投球フォーム」は「美しくも力強く迫力十分」、まさに「メジャーリーグのピッチャー」だと感じたことを憶えています。

 三人目は、ケリー・ウッド投手(シカゴ・カブス)。
 1998年に20歳でメジャーデビューしたウッド投手は、5試合目のヒューストン・アストロズ戦で「1試合20奪三振」というメジャー記録を叩き出しました。
 まさに「剛腕投手」だったのです。

 四人目は、スティーブン・ストラスバーグ投手(ワシントン・ナショナルズ)。
 2010年に21歳でデビューしたストラスバーグ投手は、デビュー戦で7回・14奪三振の快投を魅せました。特に、全94球の内36球が98マイル/h、内2球が100マイル超えという「速球主体の投球」が、全米に衝撃を与えたのです。
 「これまで見たことが無いレベルの速球投手」は、瞬く間にスーパースターとなりました。

 スタジアムは「ひと目でも、ストラスバーグ投手を見たい」というファンで埋め尽くされました。それまで集客が良かったとは言えなかったナショナルズのボールパークは、40,000人の観客で大入り満員となったのです。

 福島氏は、以上の4プレーヤーを「大きな衝撃」を齎したMLBデビューとして挙げました。
 4人共投手というところも興味深いところですが、何より、こうして書いていただくと「なるほど」と感じる「スーパーデビュー」ばかりです。

 衝撃のサイズという面からは、「大谷翔平レベル」のデビューばかりであろうと感じます。

 4プレーヤーのデビューに共通しているのは、「それまで観たことが無い」プレーを披露したことであり、「プレーを観ること、プレーヤーを観ること、そのものが喜び」である点でしょう。

 大谷翔平選手・投手のプレーも、まさに「これまで観たことも無い」ものであり、その存在を観ること自体が「大きな喜び」である点は、同じです。

 そして21世紀のMLBにおいては、「二刀流」という点が「大谷翔平独自」のものなのです。
 連日のように活躍が報じられている大谷翔平選手・投手ですが、最近は「二刀流」についてよりも、打者として、投手として、ランナーとして、の「スペシャルな活躍」についての報道が多いと感じます。

 「二刀流」が可能かどうか、というポイントから、打者としての大谷選手、投手としての大谷投手が、いかに「飛び抜けた存在」であるかを、多くのMLB関係者やファンが、ほとんどの場合「驚き」を持ってコメントしているのです。

 この記事では、打者大谷の「特別な打球音」に関するものです。

 コメントしているのは、ミネソタ・ツインズのボビー・ウィルソン捕手です。
 先日のロサンゼルス・エンゼルスとの4連戦で、大谷選手の打球音を間近で聴いたプレーヤーが、とても「スペシャル」だというのです。(ロサンゼルス・タイムズ電子版)

  「ベースの後ろに座っていて、あんな打球音を響かせることが出来る人間は一握りしか知らない。それは、デビッド・オルティーズ、アレックス・ロドリゲス、そしてマイク・トラウト。私はオオタニも同格に入れる。バットがしなり、バッティンググローブは破れ、ただただ音が違うんだ。限られた選手からしか聞くことが出来ない独特の音なんだ。そういう選手は本当に、本当に優秀なんだよ」と語ったと伝えられました。

 私は、野球の捕手は、子供の時にしかやったことがありません。それは、軟球を使った野球でした。
 それでも、打者との距離はとても近いと感じていたものです。(当たり前のことで恐縮です)

 世界最高のベースボールリーグであるMLBのレギュラーキャッチャーともなれば、数々の名選手の間近でプレーするのですから、キャッチャーにしか分からない情報、打球音やスイング音、スイングにより巻き起こされる風、スイングの軌道、スイングスピード、打球スピード、スパイクがボックスの土を削る音・様子、等々、とても沢山の項目について、五感で感じる、ひょっとすると複数の情報を総合して「第六感」で、把握できるのかもしれません。いずれにしても、「ならではの貴重な情報」を得ることが出来るのでしょう。

 それはそれで、スポーツ好きから見ると「とてもとても羨ましい立場」ということになりますが、当然ながら、その立場は、「MLBのレギュラー捕手」となるという「至難の技」「天才的な才能・技能を保持するキャッチャー」でなければ立つことが出来ないフィールドであることは、間違いありませんし、そうした最高峰のプレーヤーでなければ、感じることが出来ない情報なのでしょう。

 ボビー・ウィルソン捕手も、もちろん天才のひとりなのです。
 そのウィルソン捕手が、ボストン・レッドソックスの「ビッグパピー」ことデビッド・オルティーズ選手、696本塁打を誇るアレックス・ロドリゲス選手、現役最高の野手のひとりマイク・トラウト選手と並ぶ存在として、大谷翔平選手を挙げているのです。

 本当に凄いことだと思います。

 ウィルソン選手は、オルティーズ選手やA.ロッド選手、トラウト選手とは数多くの対戦歴があると思うのですが、大谷選手の打撃については、おそらく2試合しか接していないはずなのです。その僅か2試合で、MLB史上屈指の強打者と「同格」だと評しているのですから、余程強烈なインパクトを感じたということなのでしょう。

 大谷選手の活躍は、打者として、投手として、現役MLB最高のプレーヤー、加えてMLB史上に輝く名プレーヤーと比較されるレベルになっています。
 そして、これに加えて、大谷選手は野手と投手の両方をプレーしているのです。

 これからも「かつて観たことが無い様な活躍」が続いて行くことになるのでしょう。

 それにしても、ウィルソン捕手に「その音の様子」を伺ってみたいものです。
 もちろん、擬音で表現できるようなものでは無いのでしょうが、一般のメジャーリーガー(妙な言葉で恐縮です)と比較して、どういうところが違うのか、教えていただきたいのです。
 スポーツから得られる「最高の情報のひとつ」だと感じます。

 もちろん、それは「特別な立場に居る、選ばれた人にしか、聞くことが出来ない音」であることは、分かっているのですが・・・。
 ボルチモア・オリオールズのマニー・マチャド選手が絶好調です。

 5月13日終了時点のアメリカンリーグの打撃部門で「軒並みトップ」なのです。

① 本塁打数
1位 マチャド選手 13本
1位 ベッツ選手(レッドソックス) 13本

② 打点
1位 マチャド選手 38
2位 ラウリー選手(アスレティックス) 36

③ 安打数
1位 マチャド選手 55
2位 ラウリー選手 54

④ 打率
1位 ベッツ選手 .360
2位 マチャド選手 .350

 打率だけは、ボストンのベッツ選手に次いで2位ですが、その他の項目では堂々のトップに立っているのです。

 2012年にMLBデビューしたマチャド選手は、現在24歳。
 既に6シーズンプレーし、今季は7シーズン目に入っていますから、相当の実績を残してきています。
 「強打の内野手(3塁手、遊撃手)として確固たる地位を築いてきたのです。
 2015年には、「162試合に出場して713打席を消化する」という、リーグトップの成績も挙げました。
 「常にフィールドに立ち続ける」という、MLBのプレーヤーに最も求められる部門、において、MLB屈指のプレーヤーなのです。

 一方で、打撃部門のタイトルに縁があるタイプのプレーヤーではありませんでした。
 2012~17年の6シーズンで、打率.279、OPS.805というのですから、優秀なプレーヤーですが、首位打者、打点王、ホームラン王を狙うプレーヤーでは無かったのです。

 そのマチャド選手が2018年シーズンに「覚醒」した感があります。
 「三冠王を狙える」プレーヤーとなったのです。

 その兆しは2015年シーズンから見られました。
 2013年に156試合に出て14本だったホームランが、2015年には162試合で30本に倍増したのです。明らかに「長打力が向上」したのです。以降、2016年は40本、2017年は33本と、長距離ヒッターとしての活躍が始まったのです。

 2018年シーズンのマニー・マチャド選手の活躍から、眼が離せません。
 アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNの電子版(5月1日)が、メジャーリーグ30球団合計の4月の三振数が6,656個となり、同期間の安打数6,360本を上回ったと報じました。
 1か月の三振数が安打数を上回ったのは、MLB史上初めてなのだそうです。

 MLBの三振数は、2008年以降増加を続けているのです。この理由としては、

① 「いちかばちか」のスイングの方が良い結果を生むという認識

 「いちかばちか」の強振は、当たった時には長打になり易い訳ですが、コンパクトなスイング、「当てに行くスイング」で打席に立つより、チームの勝利に向けての貢献度が高いというデータ分析があるのではないか、というのです。

 データ分析が得意というか大好きなアメリカ合衆国ですから、そうした分析が行われている可能性は十分です。
 
 「ストライクゾーン」に入ってくる投球の軌道は限定されたエリアを通るわけですから、「いちかばちか」のスイングでも当たる確率は有るわけです。(当たり前のことを書き恐縮です)

 結果として、三振も増えるということでしょう。

② フライ狙いが増えたこと

 各球団が打者に「ゴロよりフライを狙うように」指導しているというのです。

 確かに、最近の投球・打球の分析では、ある一定の角度で上がった打球がホームランになり易いといった傾向を示していますから、打者には「アッパースイングでフライを打った方が長打になり易い」という見方が優勢となり、コーチ陣も打者にそうした指導をしているということになるのでしょう。

 「ベースボール自体が変化している」との見解もあるようです。

 このところヤンキースのゲームを観ていると、スタントン選手やジャッジ選手に三振が多いと感じていましたが、4月に、スタントン選手は22安打で40三振、ジャッジ選手は30安打で35三振という結果でした。
 そして、ブーン監督は「速球派投手の質が上り、打者は三振を怖れず振って行って、一振りでダメージを与えることを考えている。その結果だ」と、このやり方を容認と言うか、推奨している様子なのです。

 MLBにおいては、今後ますます、「いちかばちか」の打席、フルスイングの打席が増えて行くことになりそうです。長距離バッターであれば、三振を喫したからといって、監督やコーチに注意されることは無さそうです。ホームランを打つためには、ある程度の三振は止むを得ないということなのでしょう。

 一方で、日本プロ野球の3・4月の合計では、安打数(2,421本)が三振数(2,079個)を相当上回っています。

 ベースボールと野球は、一層「違うもの」になって行くのかもしれません。
 ニューヨーク・ヤンキースが、4月21日から5月9日までの18試合を17勝1敗でクリアするという快進撃を魅せました。
 そして、レギュラーシーズン開始直後から快走を続けたボストン・レッドソックスをついに捉えて、地区首位に立ったのです。

 もちろん、レギュラーシーズンはまだ前半ですから、レッドソックスとヤンキースはこれからも激しい競り合いを続けて行くと思われますが、開幕スタートダッシュを決めたレッドソックスに、一気に追いついたことは、ヤンキースにとって意義深いものでしょう。

 こうした戦い振りは、2017年シーズンの8月から9月にかけて、クリーブランド・インディアンズが披露してくれた22連勝(MLB最高記録)や、同じ2017年シーズンの7月から8月にロサンゼルス・ドジャーズが魅せてくれた「34試合で30勝」に近い、「勝ちまくりの時期」をヤンキースも具現したということになります。

 こうした「大連勝」や「ほとんど負けない戦い振り」が、MLBにおいて近時増えているようにも感じます。

 MLBのプレー内容が変化していることも、こうした「傾向」の要因なのかもしれません。

 要因を見つけて行きたいものです。
 4月27日のニューヨーク・ヤンキース戦の第2打席で内野ゴロを打った際に、1塁へ全力疾走、一塁手との少しの交錯の際に左足首をねん挫した大谷翔平選手が、その後の2試合を欠場したために、世界中のファンから「大谷ロス」の声が上がっていると、5月1日の「THE ANSWER」で報じられました。

 このこと自体が、とても珍しいというか、あまり聞いたことが無い事象です。

 「本当にオオタニ・ショウヘイの顔が見たいんだ」
 「オオタニはプレーしていなくても凄まじいほどワクワクさせてくれるんだ」
 「オオタニが先発する試合なら、外出しないのに。我ながら呆れてしまう」
 「次の日曜日、マリナーズ対オオタニの試合を初めて見に行く。待ち切れないよ」
 「なんてことだ。ホワイトソックスファンの甥がオオタニに夢中に」

 といったツイートが沢山寄せられているというのです。

 MLBのゲームが放送される予定だったブラジルのファンまでも「ブラジル人もフェノーメノ、オオタニを生で見られるチャンスだったのに・・・」とコメントしているそうです。
 ちなみにフェノーメノは天皇賞(春)を連覇した、中央競馬の優駿では無く、ポルトガル語で「怪物」の意味です。

 MLB放送の解説をやっているアレックス・ロドリゲス氏も、「オオタニはMLBファンはもちろんとして、現在全米の全てのスポーツファンの最大の注目の的」だとコメントしていました。
 「大谷翔平」という存在は、世界中のスポーツファンを虜にしているのでしょう。

 日本のMLBファンのひとりである私も、重度の「大谷ロス」であることは間違いありません。

 (尚、当の大谷選手は5月1日のオリオールズ戦にDHで出場し、その後打者としては活躍を続けて居ますので、皆さん少しホッとしていることでしょう)

 4月27日の対ニューヨーク・ヤンキース戦で4号ホームランを放った大谷翔平選手に、再び称賛の声が集まっています。

 ニューヨークでこのゲームを放送した「YESネットワーク」の解説者ケン・シングルトン氏(MLBオールスター戦に3度出場)が、「・・・彼は100マイルのファストボールを投げることが出来ますし、100マイルを超える打球を打ちます」と噛みしめるように語ったと報じられました。
 辛口で知られるニューヨークメディアも、大谷選手の存在・プレーに大興奮といったところなのでしょう。

 この日は、ヤンキース先発陣の中軸・セベリーノ投手の内角高めのストレート、97マイル(約156km/h)をライトスタンドに叩き込みました。

 内角高めの剛速球を、腕を畳んで上手く叩き、ライナーで運んだホームランでしたが、「滞空時間が3.5秒」という超高速の打球であったことも有り、「これまでの概念を覆すような、規格外の一打」「非現実的な打球を見せつけられた」といったコメントが、ツィッターやインスタグラムでも相次いだ、とも伝えられています。

 打たれたセベリーノ投手は試合後のインタビューで「(投球は)悪い球では無かった。田中には『内角には投げないように』と伝えるよ」とコメントしていました。翌日のゲームで先発が予定されていた田中将大投手への情報提供です。

 MLBで「普通に二刀流」を実行する(変な書き方で恐縮です)ことだけでも、至難の技であることは言うまでもありませんが、大谷選手の場合には「100マイルで投げ、100マイル超を打つ」のですから、投打ともに「規格外のレベル」です。

 大谷翔平選手・投手の活躍は、想像を遥かに超えるものとなっているのです。
[4月28日・エンゼルスタジアム]
ニューヨーク・ヤンキース11-1ロサンゼルス・エンゼルス

 ヤンキースの田中将大投手が安定感抜群の投球を披露して、今季4勝目(2敗)を挙げました。
 味方打線が1・2回で10得点と大きな援護をもらったことも有ったのでしょうが、低めにボールを集め、それも球威十分なボールを集めて、エンゼルス打線に連打を許さなかったのです。
 6イニング・88球、被安打2(被本塁打1)、奪三振9、与四球1、失点1の好投でした。

 今シーズンの開幕からしばらくの間、田中投手の調子は上がりませんでした。
 投球に力が無く、被ホームランが多い上に、崩れ出すと止まらないというピッチングが続きましたから、地元ニューヨークのマスコミからも、極めて厳しい批判が出ていたのです。

 「手首の角度」の問題であったと感じています。

 今季当初の田中投手の投球フォームにおいては、右手首が寝ていたように観えました。
 低めに投球することを意識するあまり、サイドスローというか、スリークォーターの投球の様な手首の使い方になっていたのです。
 これでは、「ボールに力が加わり」ません。

 この球威不足の投球では、相手打者が慣れて来れば連打を許してしまうのも止むを得ないという感じでした。

 当然ながら、田中投手とスタッフも気が付いていたので、次第に修正を図り、前回登板から「手首が立って」きました。フォーシームに威力が戻ったのです。

 このゲームでも、エンゼルスの4番、現役大リーガーで最多619本塁打を誇るスーパースター、アルバート・プホールズ選手を見逃がしの三振に切って取った、「低めいっぱい150km/hのストレート」は見事でした。田中投手のベストピッチに近いものであったと思います。(152~3km/hのスピードが出て来れば全開だと思います)

 それでも、まだ時々手首が寝ることがあります。
 修正の途上にあるということなのでしょう。

 次第に調子を上げてきた田中将大投手の、今後の活躍がとても楽しみです。
[4月22日・エンゼルスタジアム]
サンフランシスコ・ジャイアンツ4-2ロサンゼルス・エンゼルス

 1回表ジャイアンツの攻撃において、その怪記録?は生まれました。

 無死ランナー1塁、2番のベルト選手が計16本のファウルを重ね、21球目をフェアゾーンに打ってライトフライに倒れたのです。
 3-2のフルカウントからの11球連続ファウルというのも、凄いことです。
 1打席で13分を要したのです。

 これまでの記録は、1998年にヒューストン・アストロズのグティエレス選手が記録した20球でした。

 ベルト選手相手に21球を投じた、エンゼルスのバリア投手は3回途中・77球でマウンドを降りました。
 一方のベルト選手は、この試合で3安打1ホームランと大活躍、5打席でエンゼルス投手陣に、ひとりで「40球」を投球させたのです。
 ベルト選手は4試合連続ホームランを達成したとのことですので、打撃好調であることは間違いありません。「良く球が観えている」ことが、「1打席21球」の要因のひとつなのでしょう。

 この試合は、大谷翔平選手がMLBで初めて「4番DH」で出場しました。

 MLBデビュー僅か22試合目での4番でしたが、大谷選手が出場する試合では「何かが起こる」と考えるのは、贔屓目が過ぎると言われてしまいそうです。
 2018年のMLBレギュラーシーズンも、4月21日時点で、各チームが約20試合を終えました。
 全162試合中の20試合ですから、約1/8を消化したことになります。

 まだ1/8ではないかとの見方も有りますが、各チームの今シーズンの調子の良し悪しが把握できる時期でもあります。

 各地区の様子を観て行きましょう。

[アメリカン・リーグAL]

[東地区]
① ボストン・レッドソックス 17勝3敗
② トロント・ブルージェイズ 13勝7敗 4.0ゲーム差
③ ニューヨーク・ヤンキース 10勝9敗 6.5
④ タンパベイ・レイズ 7勝13敗 10.0
⑤ ボルチモア・オリオールズ 6勝15敗 11.5

[中地区]
① クリーブランド・インディアンズ 10勝9敗
② ミネソタ・ツインズ 8勝7敗 0.5ゲーム差
③ デトロイト・タイガース 9勝10敗 1.5
④ シカゴ・ホワイトソックス 4勝13敗 5.5
⑤ カンザスシティ・ロイヤルズ 4勝15敗 6.5

[西地区]
① ヒューストン・アストロズ 15勝7敗
② ロサンゼルス・エンゼルス 14勝7敗 0.5ゲーム差
③ シアトル・マリナーズ 11勝8敗 2.5
④ オークランド・アスレチックス 10勝11敗 4.5
⑤ テキサス・レンジャーズ 7勝15敗 8.0

[ナショナル・リーグNL]

[東地区]
① ニューヨーク・メッツ 14勝6敗
② フィラデルフィア・フィリーズ 13勝7敗 1.0ゲーム差
③ アトランタ・ブレーブス 12勝8敗 2.0
④ ワシントン・ナショナルズ 10勝11敗 4.5
⑤ マイアミ・マーリンズ 5勝15敗 9.0

[中地区]
① セントルイス・カージナルス 12勝8敗
② ミルウォーキー・ブリュワーズ 13勝9敗 0.0ゲーム差
③ ピッツバーグ・パイレーツ 12勝9敗 0.5
④ シカゴ・カブス 9勝9敗 2.0
⑤ シンシナティ・レッズ 3勝17敗 9.0

[西地区]
① アリゾナ・ダイヤモンドバックス 14勝6敗
② コロラド・ロッキーズ 12勝10敗 3.0ゲーム差
③ ロサンゼルス・ドジャーズ 9勝10敗 4.5
④ サンフランシスコ・ジャイアンツ 8勝12敗 6.0
⑤ サンディエゴ・パドレス 8勝14敗 7.0

 AL東ではボストンが走っています。17勝3敗・勝率.850というのは、凄いスタートダッシュです。打線が好調で、投手陣も持てる力を発揮しているのですから、不思議の無い勝ちっぷりと言っても良いのでしょう。
 まだ20試合を消化した時点で3.0ゲーム差を付けているのですから、今シーズンのレッドソックスは相当強いと観て良いでしょう。
 ヤンキースは、ようやく勝率が5割を超えました。自慢の打線の調子が上がらないのが苦しいところです。トロントと共に、どこまでボストンを追えるかに注目です。

 AL中は、全体に勝率が低いシーズンとなっています。
 トップのクリーブランドでさえ、僅かに貯金2。ホワイトソックスとカンザスシティは、建て直しが待たれるところです。

 AL西は、2017年のワールドチャンピオン・ヒューストンがトップ、エンゼルスが僅差の2位となっています。
 戦力的にはやや苦しいエンゼルスですが、大谷翔平効果でどこまでアストロズに付いて行けるかが注目でしょう。

 NL東では、ニューヨーク・メッツが走っています。現在のニューヨークでは、メッツの方がヤンキースより好調と言うことになります。
 とはいえ東地区では、4番手のナショナルズまで含めた4チームの争いが続くように観えます。

 NL中は文字通りの「接戦」。セントルイスとミルウォーキー、ピッツバーグの3チームが1.0ゲーム差内に犇めいています。加えて、4番手のカブスもなんとか付いていますから、中地区はこの4チームによる競り合いが続くことでしょう。
 それにしても、シンシナティの3勝17敗・勝率.150というのは悲惨です。早急な立て直しが必須でしょう。

 NL西ではアリゾナが走りました。
 常に西地区の覇権を争っているドジャーズとサンフランシスコは3番手と4番手に留まっていますし、何より「借金生活」というのが意外なところです。ダイヤモンドバックスが、どこまで走り続けるのか、2強+コロラドが何時上がって来るのかが注目です。
 
 MLB2018は約20試合を終えた段階で、AL東・ボストンとNL西・アリゾナが走りました。
 一方で、NL中は大混戦の気配ですし、AL中と西は2チームによる熾烈な首位争いとなっています。

 今シーズンも、ホームランが数多く飛び出す展開となっています。
 ALではマイク・トラウト選手(エンゼルス)が早くも8号、NLでもブライス・ハーパー選手が8号を放っています。
 そして、ALには2番手タイの6号を放っているプレーヤーが7名も居ますし、NLにも7号のプレーヤーが2名、6号が5名と、両リーグともに同じような様相、いつでも・どこでもホームランが飛び出す、といった様相を呈しているのです。

 結果として、いわゆる「ビッグイニング」が多いシーズンとなっていると感じます。
 各チームともに「1イニングの失点を2点以下に抑える工夫・努力」が、シーズンを戦って行く上での、大事なポイントとなるのではないでしょうか。
[4月12日・カウフマンスタジアム]
ロサンゼルス・エンゼルス7-1カンザスシティ・ロイヤルズ

 MLBにデビューしたばかり、まだ10試合程度しか出場していないルーキーの大谷翔平選手の活躍が続いています。

 このゲームでは「申告敬遠」と「三塁打」を初めて経験しました。

 このゲームの7回表、8番DHで出場していた大谷選手に二死満塁のチャンスで打席が回ってきました。
 そして、大谷選手は右中間真っ二つの長打を放ち、満塁のランナー全員をホームに迎え入れるとともに、長身・大きなストライドのベースランニングで快足を飛ばして、三塁ベースを陥れました。
 滑り込みこそ見せましたが、実質的には「スタンドアップ・トリプル」と呼んで良い、悠々とした三塁打でした。

 「凄いな」と感じました。

 三試合連続ホームランも凄いのですが、この日の三塁打を観た時、これまでで一番「凄いな」と感じたのです。

 大谷選手の活躍は、既にMLBに鳴り響いています。何しろ「週間MVP」に選ばれたのですから。
 であれば、相手投手の研究も進んでいて、打ち辛い球種・コースで攻められることは必定です。当然ながら「初めて対戦する投手」ばかりですから、時々は「ノーヒットの試合があっても良い」というか、あるのが普通?でしょう。
 例え、MLBで10年プレーしている選手でも「ノーヒットのゲームはある」のです。それも、相当数・相当の頻度で・・・。

 にもかかわらず、大谷選手は先発出場した全試合でヒットを続けています。

 この日の4打席目に飛び出した三塁打ですが、大谷選手に「この日ノーヒット」という気負いの様なものは全く感じられませんでした。全ての打席において「同じように打席に入り、同じように構え、同じように投球を見、同じように振っている」のです。

 何だか「凄い」と思いませんか。

 この打席では、ロイヤルズのマウアー投手の内角速球、156km/hのストレートを「両腕を畳んで振り抜き」、右中間へライナーを飛ばしました。
 「腕を畳んで内角球を捉まえる」というのは、高度な打撃技術であることは誰でも知っていることですが、相手がメジャーの速球投手となれば、その難しさは増すばかり・・・。
 それを「芯で捉えてフェンスまで運ぶ」のですから、本当に「凄いバッター」なのです。

 そろそろ「打てなくなっても」何の不思議もないのに、まだ打ち続けている、それも「満塁走者一掃の三塁打」なのです。
 大谷選手にとって「初めての経験」ということは、観る側にとっても「初めてのシーン」なのですが、大谷選手は毎試合の様に、観客に初めてのシーンを提供しています。

 「凄いな」・・・。
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