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 シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が、9月25日のシカゴ・ホワイトソックス戦に先発登板し、今シーズン8勝目を挙げました。

[9月25日・ギャランティードレードフィールド]
シカゴ・カブス10-0シカゴ・ホワイトソックス

 「シカゴ対決」、インターリーグの一戦でしたが、ダルビッシュ投手は初回から安定した投球を魅せました。

 7イニング・94球を投げて、被安打3、奪三振5、与四死球1、失点0という「上質」な投球でした。
 強力なホワイトソックス打線を相手に、打者ひとりひとりに対する丁寧な投球が際立っていたと感じます。

 9月4日に7勝目を挙げてから、9日、15日、20日と3度先発登板し2敗と、やや「疲れが見える」投球でしたが、この日は調子が良かったようです。
 「10種類以上の球種」を投ずると言われるダルビッシュ投手ですが、150km台後半のフォーシームを始めとして、どの球種もキレが良く、自然なフォームから概ね自在なピッチングが披露されたのです。

 これでリーグ最多の8勝目を挙げ、防御率も2.01に下げ、奪三振も93に達しました。
 2020年シーズンのサイ・ヤング賞有力候補として、堂々たる成績としたのです。

 おそらく、2020年のダルビッシュ有投手はMLBの日本人投手として、サイ・ヤング賞に最も近づいています。
 
 受賞できるかどうかもとても気になる所ですが、何より「MLB最高レベルのシーズンを示現」していただいたダルビッシュ投手に、お礼を申し上げたいと思います。
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 トミージョン手術からの回復過程にあるエンゼルスの大谷選手が、9月23日のパドレス戦で今期7号ホームランを放ち、チームの勝利に貢献しました。

[9月23日・ペトコパーク]
ロサンゼルス・エンゼルス5-2サンディエゴ・パドレス

 このところ、ややスランプ気味で、打撃に「輝き」が見られなくなってしまった大谷選手でしたが、9月13日から9月18日の出場しなかった時期を経て、19日に再出場してからは、6号・7号の2本のホームランが飛び出すなと、少し上向いている感じがします。

 今シーズンの打撃について観れば、バットが下から出てきて波打っている様子で、これでは「バットにボールが当たる確率が極めて低い」形ですから、時折ビッグフライが飛んでも、それが続くのは難しい状態と感じていました。
 また、バットスピードもインパクトに向けて上げているように観えます。
 別の言い方をすれば、「力んでいる」のかもしれません。

 好調時は、グラウンド面に平行に、これは本当に綺麗に「平行」にバットが出てきて、ほぼ同じポイントでボールを捉え、センター方向、一番良い時には、センターからやや左中間方向に打球が飛んでいくのです。
 これが、大谷選手の打撃でしょう。

 さらに言えば、バットスピードが不変、振出しからインパクトまで不変であることも、大谷選手が好調時の打撃の特徴でしょうか。
 結果として、とてもスムースな、綺麗なスイングに観えるのです。

 このグラウンド面に「平行」にバットが出ている時が好調、というのは、イチロー選手や松井秀喜選手も同様でした。
 イチロー選手や松井選手と大谷選手の違いは、ボールを捉えるタイミングが多種多様であったことでしょう。
 「ザ・ヒットメーカー」たるイチロー選手が、様々なポイントで投球を捕えて広角にヒットを放っていたのは当然のこととして、松井選手も様々な形でホームランや長打を量産しました。

 現在の大谷選手のスランプは、やはり手術が影響していると考えています。

 大袈裟に言えば、「新しい体」にまだ慣れていない、大谷選手のイメージと腕の動きが合っていない、のでしょう。
 少し時間がかかると思います。
 残念ながら、2020年シーズンには間に合いそうもありません。

 気の早い話で恐縮ですが、私としては、MLB2021における大谷翔平のプレーに期待しているのです。

 MLB2020レギュラーシーズンも、全60試合の内、各チームが約50試合を消化し、残り10試合前後となりました。
 ラストスパートです。

[9月16日終了時点の各地区の順位]

[アメリカンリーグAL東地区]
1位 レイズ 勝率.633
2位 ヤンキース 3.0ゲーム差
3位 ブルージェイズ 4.5ゲーム差
4位 オリオールズ 9.0ゲーム差
5位 レッドソックス 13.5ゲーム差

[AL中地区]
1位 ホワイトソックス 勝率.653
2位 ツインズ 2.0ゲーム差
3位 インディアンズ 6.0ゲーム差
4位 タイガース 10.5ゲーム差
5位 ロイヤルズ 11.5ゲーム差

[AL西地区]
1位 アスレティックス 勝率.620
2位 アストロズ 6.5ゲーム差
3位 マリナーズ 8.5ゲーム差
4位 エンゼルス 11.0ゲーム差
5位 レンジャーズ 12.5ゲーム差

[ナショナルリーグNL東地区]
1位 ブレーブス 勝率.580
2位 マーリンズ 2.5ゲーム差
3位 フィリーズ 4.0ゲーム差
4位 メッツ 6.5ゲーム差
5位 ナショナルズ 9.5ゲーム差

[NL中地区]
1位 カブス 勝率.600
2位 レッズ 5.5ゲーム差
3位 カージナルス 5.5ゲーム差
4位 ブリュワーズ 6.5ゲーム差
5位 パイレーツ 15.0ゲーム差

[NL西地区]
1位 ドジャース 勝率.700
2位 パドレス 3.5ゲーム差
3位 ジャイアンツ 10.0ゲーム差
4位 ロッキーズ 12.0ゲーム差
5位 ダイヤモンドバックス 16.0ゲーム差

 やはり目立つのは、NL西地区のドジャースの高勝率でしょう。35勝15敗と、相変わらずの強さを魅せています。
 地区2位のパドレスも勝率.627と、他地区であれば首位に居てもおかしくない成績です。従って、パドレスはNLワイルドカード争いでトップに立っているのです。

 今シーズンは、各地区2位までがポストシーズンに進出できますから、優勝争いと共に2位争いがポイントとなりますが、その点からはNL中地区が大接戦です。2位のレッズから、3位カージナルス、4位ブリュワーズまでの3チームが1ゲーム差以内に居るのです。レッズが51試合を消化しているのに対して、カージナルスはまだ45試合しか消化していないという点(そもそも60試合を消化できるか否か)も、この接戦をより複雑にしています。
 最後まで、競り合いが続くのでしょう。

 一時は地区3位に後退し、ポストシーズン進出が危ぶまれたヤンキースですが、7連勝でAL東地区の2位に上がりました。ブルージェイズとの争いはまだまだ続くのでしょうが、ポストシーズンが少し見えてきたというところでしょう。
 山口俊投手が所属するブルージェイズにも、ワイルドカード争いを含めて、ポストシーズン進出の可能性が十分にあります。

 NL中地区のカブスの地区優勝は固いところでしょう。
 ダルビッシュ有投手のポストシーズンでの活躍も、とても楽しみです。

 NL東地区は、ブレーブスとマーリンズの1・2位が見えてきました。再建途上のマーリンズのポストシーズンでの戦い振りが注目されるところでしょう。

 AL中地区のツインズも、2位を固めつつあります。
 前田健太投手の活躍が続きます。

 AL西地区は、アスレティックスが走り切り、アストロズが逃げ切る形でしょうか。
 マリナーズのラストスパートにも期待しています。

 MLB2020は、ポストシーズンの姿が見えてきました。

 とはいえ、まだ10試合前後を残しています。
 思いもよらぬ「逆転劇」が現出する可能性も、まだまだあるのでしょう。
[9月11日・ヤンキースタジアム]
ニューヨーク・ヤンキース10-1ボルチモア・オリオールズ

 オリオールズとのダブルヘッダー第2試合に先発登板した田中投手は、5イニング・91球を投げ、被安打3、奪三振5、与四死球1、失点1という好投を魅せて、今シーズン2勝目を挙げました。(2敗)

 初回、オリオールズのDJスチュワート選手にソロホームランを浴びましたが、回を重ねるにつれて安定した投球となり、3~5回はひとりのランナーも許しませんでした。

 ヤンキースの打線では、ボイト選手が「2打席連続スリーランホームラン」という珍しい記録を残して6打点と大活躍、これが15・16号となり、リーグのホームラン王争いを演じています。

 このところ、ジャッジ選手やスタントン選手といった主力が故障で出場できず、苦しい戦いが続くヤンキース打線にあって、孤軍奮闘という形でしょうか。

 新型コロナウイルス禍のシーズンですが、このゲームの両チームも、「本来のプレーからは程遠い」印象でした。

 1回裏、ヤンキースは一挙に4点を奪い逆転したのですが、これはオリオールズの「拙い守備」から生まれたものと言って良いでしょう。
 ボールがグラブに落ち着かず、送球も不正確というのですから、ピッチャーとしてはたまったものでは無いでしょう。
 「メジャーのレベル」では無いベースボールであったと感じます。

 また、ヤンキースの各打者の「スイングの鈍さ」も気になりました。
 タイミングが合っていないことも有るのでしょうが、各打者の振りが遅く弱いのです。
 シーズンの2/3以上を終えてのゲームですから、いまさら「練習不足」という訳にも行かないでしょう。

 ヤンキースは、アメリカンリーグ東地区3位と低迷しています。
 このままでは、ポストシーズン進出もままならないでしょう。

 ジャッジ選手、スタントン選手の復帰も間近と報じられています。
 ヤンキースファンとしては、「爆発的な連勝」が待たれるところです。

 MLB2020のレギュラーシーズンも、各チーム約40試合を終えました。
 今期は全60試合ですので、シーズンの2/3を終えたことになります。

 つい先日始まったばかりという印象の2020年シーズンですが、前半・中盤・後半という区分を付けるとすれば、既に後半戦に入っているのです。

 9月6日終了時点の各地区の順位を観てみましょう。

[アメリカンリーグAL・東地区]
1位 レイズ 勝率.683
2位 ブルージェイズ 5.5ゲーム差
3位 ヤンキース 6.5ゲーム差
4位 オリオールズ 8.5ゲーム差
5位 レッドソックス 14.5ゲーム差

[AL・中地区]
1位 ホワイトソックス 勝率.634
2位 インディアンズ 0.5ゲーム差
3位 ツインズ 1.5ゲーム差
4位 タイガース 6.5ゲーム差
5位 ロイヤルズ 12.0ゲーム差

[AL・西地区]
1位 アスレチックス 勝率.622
2位 アストロズ 3.5ゲーム差
3位 マリナーズ 6.5ゲーム差
4位 エンゼルス 8.5ゲーム差
5位 レンジャーズ 11.0ゲーム差

 ナショナルリーグ・NLの順位は、以下の通り。

[NL・東地区]
1位 ブレーブス 勝率.600
2位 フィリーズ 3.0ゲーム差
3位 マーリンズ 4.5ゲーム差
4位 メッツ 5.5ゲーム差
5位 ナショナルズ 9.5ゲーム差

[NL・中地区]
1位 カブス 勝率.561
2位 カージナルス 1.5ゲーム差
3位 ブリュワーズ 4.0ゲーム差
4位 レッズ 5.0ゲーム差
5位 パイレーツ 9.0ゲーム差

[NL・西地区]
1位 ドジャース 勝率.714
2位 パドレス 5.0ゲーム差
3位 ロッキーズ 9.0ゲーム差
4位 ジャイアンツ 9.5ゲーム差
5位 ダイヤモンドバックス 14.5ゲーム差

 AL、NLの全ての地区を観て、まず目に付くのは、NL・西地区のロサンゼルス・ドジャースの強さでしょう。
 「30勝12敗・勝率.714」という素晴らしい成績で快走しています。
 MLBにおいて「3勝1敗ペース」というのは、凄まじい強さなのです。

 続いては、AL・東地区のタンパベイ・レイズでしょうか。
 シーズン開始直後はニューヨーク・ヤンキースの強さが目立った地区ですが、レイズが次第に調子を上げ、28勝13敗で首位に立っています。
 一方のヤンキースは、地区2位どころか、ブルージェイズにも抜かれて3位に後退しました。
 ポストシーズン進出に向けて、再噴射が必要でしょう。

 接戦なのはAL・中地区。
 ホワイトソックス、インディアンズ、ツインズの3チームが1.5ゲーム差の中に居ます。
 ツインズ・前田健太投手の活躍が期待されるところです。

 NL・中地区は、各チームの勝率が低い中で、シカゴ・カブスとセントルイス・カージナルスが1位・2位を占めていますが、3位のミルウォーキー・ブリュワーズと4位のシンシナティ・レッズにも、逆転の可能性があると思います。
 カブスにとっては、ダルビッシュ有投手の存在は頼もしい限りでしょう。

 異例づくしのシーズン、各地区の1・2位+ワイルドカード2×2=16チームがポストシーズンに進出します。
 まだまだ、「熱いレギュラーシーズン」が続きます。
[9月4日・リグレーフィールド]
シカゴ・カブス4-1セントルイス・カージナルス

 7イニング・101球を投げ、被安打1(本塁打)、奪三振11、与四死球0、失点1という「1づくし」の投球でした。

 6連勝で「7~8月のMLB月間最優秀投手」に輝いたダルビッシュ投手が、貫録十分のピッチングを披露したのです。

 ゲームを通じてピンチらしいピンチは1度も有りませんでした。
 唯一の失点は、6回表、先頭のマット・カーペンター選手に浴びたホームランでした。
 9球粘られた後の真ん中やや低めへのスライダーを打たれたものですが、これはカーペンター選手が良く打ったと評価すべきでしょう。

 この被弾後も、ダルビッシュ投手に動揺は観られず、後続を断ちました。

 スライダーとチェンジアップを軸に、150km台後半のストレートとカーブを交えて、カージナルス打線を翻弄したピッチングは、素晴らしいの一語でしょう。

 2019年シーズン前半までは、ピンチになると四球を出して傷口を広げるパターンで、投球数も多くなり、なかなか勝ち星を挙げられませんでしたが、後半からは一気にコントロールが良くなり、もともと具備している「投球の威力」が生きて来たのです。

 7連勝後のインタビューで「今は邪念が入らないし、(感情を)コントロールするのが上手くなったと思う」とコメントしました。
 自信溢れるコメントでしょう。

 私には、ダルビッシュ有投手が2015年3月に受けたトミー・ジョン手術から、2019年後半に「ようやく完全に回復」したように観えます。
 そして、少しずつ着実に「自信」を積み上げたのでしょう。

 プレーヤー毎に期間は多少異なるのでしょうが、やはり大手術からの回復と言うか、「新しい肘」を十分に活用することができるようになるまでには、長い時間が必要なのであろうと考えています。

[8月29日・グレートアメリカンボールパーク]
シカゴ・カブス3-0シンシナティ・レッズ

 カブスのダルビッシュ投手とレッズの7番・センターで先発した秋山選手が対戦しました。

 第1打席は打撃妨害(捕手)、第2打席はボテボテのピッチャーゴロをダルビッシュ投手が捕り損ねてのエラーと言う形で、秋山選手は出塁しました。
 そして第3打席。ダルビッシュ投手の高目の投球をしっかりと捕えた打球は、右中間へのライナー性のヒットでした。
 珍しい内容の3打席、2打数1安打ということになるのでしょうが、秋山選手は3度打席に立ち3度出塁しました。

 この2020年シーズンから始まった新しい日本人選手対決は、今回は「引分」と評するのが良さそうです。

 さて、今期7度目の先発マウンドに登ったダルビッシュ投手は、レッズ打線に安打も許し、なかなか3者凡退のイニングを創れませんでしたが、粘り強い投球で得点は許しませんでした。

 6イニング・104球を投げ、被安打7、奪三振8、与四死球2、失点0という投球内容でした。
 この日は、変化球がとても多かったように観えました。
 「伝家の宝刀」スライダーはもとより、カーブも織り交ぜ、時々は157km/hのストレートも交えての配球。
 ランナーを2人、3人と許した場面でも、三振や内野ゴロで封じるプレーは、「2020年のダルビッシュ投手」そのものでした。

 7試合を投げて6勝1敗、6連勝で最多勝争いのトップに並びました。
 防御率も、6連勝中は0.92、今期通算1.47と素晴らしい数値です。

 2020年は、ダルビッシュ有投手が、トミー・ジョン手術からの本格的復活を遂げたシーズン、と言って良いと思います。

[8月27日・ペトコパーク]
シアトル・マリナーズ8-3サンディエゴ・パドレス

 マリナーズの菊池投手が、今期5度目の登板で、今期初勝利を挙げました。

 ダブルヘッダー第2試合に先発登板し、5イニング・81球を投げ、被安打7、奪三振6、失点3の内容でした。
 菊池投手としては、決して好調な投球ではなかったのでしょうが、初回に味方が6点を挙げ大きなリードを奪ってくれましたから、「丁寧な投球」で5イニングを投げ切ったという形でしょう。

 今期2度目の登板、8月1日のアスレティックス戦では、6イニング・89球を投げ、被安打3、奪三振9、与四死球1、失点0という好投を魅せましたけれども、勝利投手になることは出来ませんでした。
 「勝ち星」は味方打線との兼ね合いが大事であることを、改めて感じます。

 2019年シーズンにMLBデビューした菊池雄星投手は、一歩ずつMLBのベースボールに馴染んできているように観えます。

 NPBにおいては「高目のストレート」を持ち味としていた菊池投手が、MLBにおける投球スタイルを身に付けるには、もう少し時間がかかるのかもしれません。

 その日を、心待ちにしています。

[8月26日・セーレンフィールド]
トロント・ブルージェイズ9-1ボストン・レッドソックス

 今シーズンからブルージェイズに所属し、メジャーデビューを果たし、7月26日に初登板してから8度の登板を重ねてきた山口俊投手が、ついに初勝利を挙げました。

 この試合、2-0とチームがリードした3回から中継ぎで登板し、4イニング・59球を投げて、被安打2、奪三振2、与四死球2、失点1という粘り強いピッチングを披露して、チームの勝利に貢献、初勝利に結びつけたのです。
 
 NPB時代には、DeNAにおいてはクローザーおよび先発投手として、読売ジャイアンツにおいては先発投手として活躍しましたが、MLBでは現在のところ「中継ぎ」「クローザー」としての役割を与えられているようです。

 これまでの8度の登板の内、クローザーが4度、中継ぎが4度となっています。
 今回のような「ロングリリーフの成功」を積み重ねて行くことで、先発登板の可能性が高まっていくのかもしれません。

 MLBにおける山口投手のプレー振りを観ていると、まるで「野球少年」の様です。

 33歳のベテランが眼を輝かせながら、プレーに没頭しているのです。

 山口俊投手がMLBを目指した理由が良く分かります。

 ミネソタ・ツインズの前田健太投手の快投が続いています。

 7月26日の今シーズン初登板・初勝利から、6度の先発で4勝0敗という好成績なのです。

 8月の先発登板内容を観てみましょう。
・8月1日勝利投手 6イニング・83球 被安打1、奪三振6、与四死球1、失点0
・8月6日勝負付かず 6イニング・80球 被安打3、奪三振4、与四死球1、失点3
・8月12日勝利投手 6・2/3イニング・85球 被安打5、奪三振5、与四死球1、失点2
・8月18日勝負付かず 8・0/3イニング・115球 被安打1、奪三振12、与四死球2、失点1
・8月24日勝利投手 5イニング・83球 被安打5、奪三振7、与四死球1、失点1

 8月18日の登板を除いては、「80~85球」の球数で5イニング以上の投球回数を熟しています。
 その18日の登板では、8回までノーヒッターでしたから、9回にもマウンドに登ることとなりましたが、ブルペンが撃ち込まれてしまい、ノーヒッターどころか勝ち星も消えてしまいました。
 「勝利投手」になることの重みを、改めて感じさせてくれる登板でした。

 今シーズンの前田投手の「安定感」は、驚異的なものでしょう。

 MLBの先発投手としての完成度が、明らかに高まっているのです。
 素晴らしい記録を残してくれるかもしれません。

 シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が好調を維持しています。

 7月31日に今シーズン初勝利を挙げると、8月は5日・13日・18日・23日と4度の先発登板を全勝としました。
 「5勝」は、8月23日時点で、ナショナルリーグの最多勝争いのトップに並んでいるのです。

 8月の4勝の内容を観てみましょう。
・8月5日 7イニング・93球 被安打5、奪三振4、与四死球1、失点1
・8月13日 7イニング・104球 被安打1、奪三振11、与四死球3、失点1
・8月18日 6イニング・98球 被安打8、奪三振7、与四死球1、失点1
・8月23日 7イニング・103球 被安打6、奪三振10、与四死球1、失点1

 いずれも見事な投球ですが、18日には8安打、23日には6安打を浴びながら1失点に抑えるという、いわば「粘りのピッチング」が、ひょっとすると「らしくない」投球であり、2020年のダルビッシュ投手の特徴、成長の証、なのかもしれません。
 その「粘り強い投球」のベースとなっているのが、与四死球の少なさでしょう。

 4試合で4失点ですから、7月末には2.70であった防御率も、8月23日には1.70まで改善・向上しました。
 MLBの先発ピッチャーで「防御率1点台」というのは、間違いなくトップクラスです。

 ピンチを招いた時の投球、例えば無死満塁を0失点で切り抜けて行く投球などは、本当に痺れます。
 ご本人からは「全ての球種のスピードが上がっている」とのコメントも有ります。

 ダルビッシュ有投手は、心身共に凄い投手に成長しているのでしょう。

 アメリカンリーグALとは異なり、ナショナルリーグNLの方は、消化ゲーム数がチーム毎に大きく異なります。
 チーム関係者に「新型コロナウイルス感染者」が出てしまった場合にはゲームが行われませんから、そうしたチームが複数出ると、相手チームを含めて、ゲーム開催に大きな影響が出てしまうのです。

 アトランタ・ブレーブスやシンシナティ・レッズ、ロサンゼルス・ドジャーズのように、15ゲームを消化しているチームがある一方で、セントルイス・カージナルスは僅か5ゲーム、フィラデルフィア・フィリーズは8ゲームしか消化していません。
 従って、各地区の順位と言う面ならば、不透明な要素が大きいと観るべきなのでしょう。

[東地区]
1位 フロリダ・マーリンズ 7勝2敗 勝率.773
2位 アトランタ・ブレーブス 9勝6敗 1.0ゲーム差
3位 フィラデルフィア・フィリーズ 4勝4敗 2.5差
4位 ニューヨーク・メッツ 6勝9敗 4.0差
5位 ワシントン・ナショナルズ 4勝7敗 4.0差

[中地区]
1位 シカゴ・カブス 10勝3敗 勝率.769
2位 シンシナティ・レッズ 7勝8敗 4.0ゲーム差
3位 ミルウォーキー・ブリュワーズ 5勝7敗 4.5差
4位 セントルイス・カージナルス 2勝3敗 4.0差
5位 ピッツバーグ・パイレーツ 3勝12敗 8.0差

[西地区]
1位 コロラド・ロッキーズ 11勝3敗 勝率.786
2位 ロサンゼルス・ドジャーズ 10勝5敗 1.5ゲーム差
3位 サンディエゴ・パドレス 8勝7敗 3.5差
4位 サンフランシスコ・ジャイアンツ 7勝9敗 5.0差
5位 アリゾナ・ダイヤモンドバックス 6勝9敗 5.5差

 中地区のカブスは、打力・投手力共に充実していますから、今期の中地区の主役でしょう。ダルビッシュ有投手も、勝ち星を積み重ねていただきたいと思います。
 秋山翔吾選手が所属するレッズは、2位確保という戦いを目指すのではないでしょうか。MLBの投手に慣れて行けば、秋山選手の大活躍が期待されるところです。

 西地区のロッキーズとドジャーズの争いは、最後まで続くと思います。
 戦力が充実している両チームの戦いは、見所十分でしょう。

 東地区は、5年目ドン・マッティングリー監督のチーム創りの成果が出てきています。
 一方で、総合力ならばブレーブスが上にも観えます。この地区も、最後まで優勝と2位を巡る厳しい戦いが続くのでしょう。
 2019年の世界一チーム・ナショナルズは、戦力ダウンを指摘されていますが、それにしても最下位は残念な位置です。反攻が期待されます。

 試合消化が進んでいないチームも多いNL。
 残念ながら、「2020年を象徴するようなシーズン」が進行している訳ですが、ゴールに向かっての展開は、本当に不透明です。
 60試合に縮小された、2020年のレギュラーシーズンですが、8月8日終了時点のアメリカンリーグAL各地区の順位を観て行きましょう。
 シーズンの1/4位を終えた形ですから、例年ならば40試合前後を消化した時期ということになります。

[東地区]
1位 ニューヨーク・ヤンキース 10勝5敗 勝率.667
2位 ボルチモア・オリオールズ 7勝7敗 2.5ゲーム差
3位 タンパベイ・レイズ 7勝8敗 3.0差
4位 トロント・ブルージェイズ 5勝7敗 3.5差
5位 ボストン・レッドソックス 5勝9敗 4.5差

[中地区]
1位 ミネソタ・ツインズ 10勝5敗 勝率.667
2位 デトロイト・タイガース 7勝5敗 1.5ゲーム差
3位 クリーブランド・インディアンズ 9勝7敗 1.5差
4位 シカゴ・ホワイトソックス 8勝7敗 2.0差
5位 カンザスシティ・ロイヤルズ 6勝10敗 4.5差

[西地区]
1位 オークランド・アスレティックス 11勝4敗 勝率.733
2位 ヒューストン・アストロズ 6勝8敗 4.5ゲーム差
3位 テキサス・レンジャーズ 5勝8敗 5.0差
4位 ロサンゼルス・エンゼルス 5勝10敗 6.0差
5位 シアトル・マリナーズ 5勝11敗 6.5差

 シーズン開幕直後は、東地区のヤンキースと中地区のツインズが走り、両地区ともに早々に地区優勝が決まってしまうのではないかと心配?されましたが、ここに来て、ヤンキースは勝ったり負けたり、ツインズは3連敗を喫するなど、両チームとも他チームとの差が縮まってきました。

 一方で西地区は、アスレティックスが8連勝として一気に抜け出しにかかっています。
 2位アストロズとの「4.5ゲーム差」は、東地区と中地区のトップと最下位の差と同じです。

 アスレティックスは、打力はAL中位くらいなのですが、投手力が上位にいて、さらに競り合いでの強さが目立ちます。
 別の見方をすれば、圧倒的な戦力で連勝している訳では有りませんから、まだまだ他のチームの反撃の余地があるということなのでしょうか。

 ヤンキースは相変わらずの強力打線が力を発揮していますから、今後も東地区の主役を続けそうです。
 ツインズも、本塁打数でヤンキースとトップを争うなど、打力のチームですが、こちらはチーム打率はそれほど高くありませんから、投手陣の踏ん張りが目立っている形でしょう。前田健太投手の活躍が、一層期待されるところです。

 エンゼルスは、相変わらずの先発投手不足が解消されていません。
 最下位争いから抜け出すのは、容易なことでは無いでしょう。

 今シーズンは「各地区2位」が大事なポジションとなります。
 勝率5割未満でもポストシーズン進出の可能性が十分にあるわけですから、最後の最後まで激しい戦いが繰り広げられることでしょう。
 7月25日に今期初登板したダルビッシュ投手が、その後2試合に登板し、2連勝を挙げました。

[7月31日・リグレーフィールド]
シカゴ・カブス6-3ピッツバーグ・パイレーツ

[8月5日・カウフマンスタジアム]
シカゴ・カブス6-1カンザスシティ・ロイヤルズ

 ダルビッシュ投手は、7月31日には6イニング・86球を投げ、被安打2、奪三振7、与四死球1、失点0でした。
 8月5日は、7イニング・93球を投げ、被安打5、奪三振4、失点1という内容でした。

 7月25日には、4イニング・73球・失点3で負け投手になっていますが、登板を重ねるにつれて、投球数も増え、ボールの威力も増加している印象です。
 コントロールも良くなっていて、8月5日のゲームでは、内角への150km台後半のストレートで三振を奪っています。
 糸を引くような素晴らしい速球でした。

 2012年にMLBデビューを果たしたダルビッシュ有投手も、今シーズンで8年目を迎えました。
 2012年シーズンは16勝9敗・防御率3.90、2013年は13勝9敗・防御率2.83、と大活躍を魅せましたが、2014年以降はなかなか思うようなプレーは出来ていないと感じます。

 そして、「本当にもったいない」とも思います。

 先発ピッチャーとしての能力であれば、ダルビッシュ有投手はMLB屈指であろうと考えています。

 コンディションがとても良いように感じられる2020年は、「復活」のシーズンになって欲しいものです。

[8月1日・ヤンキースタジアム]
ニューヨーク・ヤンキース5-2ボストン・レッドソックス

 練習中に頭部に打球を受けて、今期の登板が遅れていた田中投手が、8月1日に初登板を果たしました。

 1回表は17球。
 低目に集め、コントロールも良く、安定した投球でした。

 2回表は13球。
 引き続き低めにコントロールされた投球でした。
 ストレートの球速は92~93マイル(148km~150km/h)と、通常時とほぼ同じです。

 3回表はボールが暴れました。
 高目に抜ける投球が時々出始めたのです。
 そして、ヒットを浴びてピンチを招き、2死としましたが、レッドソックスの4番ザンダー・ボガーツ選手に右翼フェンス直撃の2ベースヒットを浴びて2点を失いました。

 この回21球を投じて、トータル51球で降板しました。
 2と2/3イニングの初登板でした。

 ゲームは、ヤンキースが、1回裏アーロン・ジャッジ選手のホームラン、2回裏ジオバニー・アーシェラ選手の満塁ホームランで5点を先行していましたので、そのままヤンキースが押し切りました。
 相変わらず、田中投手が登板するゲームでは、ヤンキースがよく打つことが多いようです。

 アクシデント明けの投球としては、決して悪くない投球内容でしょう。

 全60試合の今シーズンは、先発投手が「5回・100球」を投げる前に降板することも多いと見られていますから、今後もこうした登板が有るかもしれません。
 特に、強力打線のヤンキースにおいては、「2020年シーズン用の継投」が数多く観られるのでしょう。

 田中将大投手の次回登板が、とても楽しみです。

[7月26日・ギャランティートレードフィールド]
ミネソタ・ツインズ14-2シカゴ・ホワイトソックス

 ドジャーズからツインズに移籍した前田健太投手が、7月26日、移籍後初登板で好投を魅せ、今シーズン初勝利を挙げました。
 十分なトレーニングを積むことも難しい環境の中で、しっかりと調整を行ってきた結果でしょう。

 チームの今季3戦目に先発登板した前田投手は、5イニング・84球を投げて、被安打4(被本塁打1)、奪三振6、与四死球1、失点2という、とても安定した投球内容でした。

 試合後のインタビューで、「いつもより緊張しました。・・・初回から飛ばして投げました。ペース配分は早めに投げました。」と、前田投手はコメントしています。
 何か、すっかりMLBの先発ピッチャーになった感じです。

 ツインズのバルデリ監督は、「・・・スライダーもカットボールのコンビネーションも良かった」と評しました。
 新しいチームでの活躍に向けて、大切な初登板・初勝利であったことは、言うまでも無いでしょう。

 新型コロナウイルス禍のために、チームルールで「外出禁止」となっている状況下、日本食の食材を用意し自炊しながら体調管理を行っているとも報じられています。

 前田健太投手は、プロフェッショナルプレーヤーなのです。
[7月26日・オークランドコロシアム]
オークランド・アスレティックス6-4ロサンゼルス・エンゼルス

 2020年も「二刀流」での挑戦が報じられていた大谷「投手」が、約2年振りのマウンドに上がりました。

 相当緊張した様子で、マウンドからの投球練習を行っていましたが、やはり久しぶりのマウンドは、様々な点で勝手が違ったようです。

 最初にチェックされるべきポイントは「肘の具合」です。
 試合中の素振や、試合後のインタビューにおいても、トミー・ジョン手術後の肘の具合についてのマイナス要素は感じられませんでした。
 大谷投手が投げられるまでに回復したことは、本当に良かったと思います。

 2点目は、「コントロール」です。
 かつてないほどに短い期間のプレシーズンや紅白戦において、大谷投手には「制球がままならない」登板が有りました。一方で、改善されていた登板もありました。
 このゲームが「本番」ということですが、残念ながら制球は「まだまだ」でした。

 先頭打者にセンター前ヒットを許した後に、3四球を与え、押し出しで今季初失点すると、続く打者には、「置きにいったような」威力の無い投球で連続ヒットを浴びてしまいました。
 そして30球を投げ、1死も取れないまま、降板したのです。(結果、5失点)

 NPB時代も含めて、公式戦・レギュラーシーズンにおける「最短ノックアウト」となってしまいました。

 コントロールが良くなかったこと、失点を重ねたこと、1死も取れなかったこと、については、手術後初の2年振りの登板であったことや、シーズン前の練習期間が不足していたことを考え合わせれば、止むを得ないというか、あまり気にするには及ばないことのように感じられますが、何より残念なことは、「置きに行った投球」でしょう。

 試合後のインタビューで大谷投手も、「腕が振れていなかった」ことをコメントしていました。
 
 コントロールを重視するあまり、思い切り投げることが出来なかったのです。

 これは「らしくない」プレーでしょう。
 
 当たり前のことを書き恐縮ですが、勝負事ですから、勝つことがあれば負けることもある、思い通りにプレーできる日があれば上手く行かない日もある、のは自然なことです。
 まして、その世界の最高水準のプレーヤーが集まっている舞台なら一層でしょう。

 そうした世界で、大谷翔平選手は結果に拘らず、いつも「伸び伸びとプレーしている」印象がありました。

 その大谷選手を持ってしても「置きに行ってしまった」というのですから、MLBのマウンドに立つことの重みを、改めて感じます。

 とはいえ、済んでしまったことですから、大谷選手は一歩一歩階段を上るようにパフォーマンスを上げて行ってくれることでしょう。
 勝手なことを書き恐縮ですが「焦る必要は全く無い」と思います。

 大手術からの復帰というのは、「生まれ変わる」ことと言っても良いのかもしれません。

 新生・大谷翔平投手の異次元の投球が待たれるところです。

[7月25日・リグレーフィールド]
ミルウォーキー・ブリュワーズ8-3シカゴ・カブス

 両チームにとっての今シーズン第2戦に、ダルビッシュ有投手が先発登板しました。

 相変わらず、狙ったコースに決まった時のダルビッシュ投手の投球は「抜群」でした。
 150km台半ばのストレート、切れ味鋭いスライダーと、容易なことでは打つことが出来ない威力は健在でした。

 一方で、シーズン緒戦ということもあってか、この日はコントロールがままなりませんでした。
 いきなりのデッドボールや、信じられないようなワイルドピッチなど、本来の投球には程遠いものでした。

 結果として、4イニングを投げ、被安打6、奪三振5、失点3で降板し、負け投手となりました。

 残念な結果でしたが、「元気な姿」を魅せていただきました。
 
 次の登板への期待が広がるばかりです。

[7月24日・オークランドコロシアム]
オークランド・アスレティックス7-3ロサンゼルス・エンゼルス(延長10回)

 アスレティックスとエンゼルスの今シーズン緒戦、大谷翔平選手が3番DHで先発出場しました。

 1回表、マイク・トラウト選手を1塁において、今シーズンの最初の打席。
 モンタス投手のアウトコースのストレートを綺麗に弾き返してセンター前ヒット。
 綺麗なハーフライナーの当たりでしたが、あの角度の打球であれば、大谷選手ならもう少し飛距離が出るのではないかと感じましたが、VTRを観て納得しました。

 まず、バットの先端に当たっています。
 さらに、バットが折れているのです。
 逆に言えば、バットを折られながらもセンター前に運んだということになります。

 その後の第2~第5打席は、安打を放つことは出来ませんでした。
 タイミングが少し合っていない、やや押し込まれるシーンが多かったように感じます。

 とはいえ、元気一杯に打ち・走っている、大谷選手の姿を観ると、今シーズンの活躍が期待されるところです。

 大谷翔平選手が、メジャー3年目のシーズンに臨みます。
 それは、「二刀流」による挑戦でもあります。

 7月26日(日本時間27日)には、693日ぶりの先発登板が予定されています。

 2020年の「大谷劇場」が幕を開けるのです。

[7月24日・トロピカーナフィールド]
トロント・ブルージェイズ6-3タンパベイ・レイズ

 両チームにとっての今シーズンのオープニングゲーム(アメリカンリーグ)に3番・サードで先発出場した筒香選手は、第1打席・セカンドゴロ、第2打席・右上腕へのデッドボールとして迎えた第3打席、6回裏2死1塁の場面で、左中間スタンドにメジャー初安打・初ホームランを叩き込みました。

 相手先発・左腕のリュ・ヒョンジュン投手の外角高めへのストレートを逆方向に強く弾き返したもので、いかにも「筒香らしい」豪快な一発でした。

 第1打席のセカンドゴロも、当たりは良かったと思いますので、このゲームの筒香選手は好調と言うか、「気合が乗っていた」感じでしょう。メジャーデビュー戦とはいえ、全く気後れすることなく、中軸を任された打者として、その役割を果たしたのです。

 筒香嘉智選手の顔には、あこがれのメジャーリーグでプレーする「喜び」が溢れていました。

 素晴らしいデビュー戦でした。

[7月24日・グレートアメリカンボールパーク]
シンシナティ・レッズ7-1デトロイト・タイガース

 「秋山選手は出ないのか」、とテレビ放送を観ていました。
 レッズとタイガースの今シーズンオープニングゲーム(インターリーグ-交流戦)の先発メンバーに、秋山翔吾の名前が無かったのです。

 レッズが4-1とリードして迎えた6回裏、2死1・2塁の場面で、代打で登場しました。
 テレビの前で拍手で迎えました。

 対するはキスネロ投手、パワーピッチャーです。
 96~97マイル(154km~156km/h)のストレートで押してきます。この場面では、ストレートしか投げてきませんでした。
 「メジャーデビュー打席の日本選手には速球が効果的」と考えている投球。

 最初は見送り、2ストライクと追い込まれてからはファウルで粘る形。
 そして、96マイルのストレートをセンター前に弾き返しました。キスネロ選手の直ぐ右側、2塁ベースの直ぐ右側を、綺麗に抜けて行く打球でした。

 2塁ランナーは本塁を陥れ、打点も付きました。

 「メジャー初打席・初ヒット・初打点」が生れた瞬間でした。

 秋山選手は、そのままレフトの守備に就きました。

 8回表、その秋山選手を大きな当たりが襲いました。
 秋山選手は、背走しながらジャンプして、この大飛球を捕り、そのままレフトフェンスにぶつかりました。
 ファインプレー。
 慣れ親しんだセンターでは無く、レフトの守備も十分に熟せることを明示してくれたのです。

 秋山選手の表情には、少し硬さが観られました。
 メジャーデビュー戦ですから、止むを得ないことなのでしょう。

 しかし、その硬さ以上に、憧れであったメジャーリーグでプレーしていることへの「喜び」が溢れていました。

 素晴らしいデビュー戦でした。

[7月23日・開幕戦・ナショナルズパーク]
ニューヨーク・ヤンキース4-1ワシントン・ナショナルズ(6回、降雨コールド)

 2019年のワールドチャンピオン・ナショナルズと、MLB・NO.1の人気チーム・ヤンキースの対戦が、開幕カードのひとつとなりました。

 そして、現在のMLBを代表する好投手、「マッド・マックス」マックス・シャーザー投手と「白鯨」ゲリット・コール投手が先発したのです。

 1回表、ヤンキースは2番のアーロン・ジャッジ選手がレフト前にヒット、もの凄い打球速度でした。
 そして4番のジャンカルロ・スタントン選手が、センターオーバーの2ランホームランを放ちました。140m近くは飛んだであろう、とてつもなく大きな当たりでした。
 シャーザー投手の甘く入ったストレートを完璧に捕えました。

 1回裏、今度はナショナルズの2番、アダム・イートン選手がライトスタンドにホームランを打ちこみました。
 初回はストレート主体のピッチングを続けていたコール投手でしたが、こちらも真ん中付近に投げ込まれた甘い投球を、見事に捕えてのホームランでした。

 1回を終えて2-1という、好投手2人の投げ合いとしては、意外な展開となったのです。

 さすがに、シャーザー投手とコール投手は2回表裏を零封しました。
 特にシャーザー投手は、三振を並べて抑えたのです。

 しかし、この試合のシャーザー投手は、スライダーやチェンジアップの威力はさすがでしたが、ストレートのコントロール・威力ともいまひとつで、その後3回・5回にも失点してしまいました。

 一方のコール投手も、ストレートが抜け気味で安定しませんでしたが、こちらは威力十分でしたから、その後はナショナルズ打線を抑え込みました。

 ゲームは、6回表ヤンキースの攻撃中に、豪雨と雷に見舞われ、長時間にわたって再開を模索しましたが、残念ながらそのままコールドとなりました。

 短いゲームとなってしまいましたが、とても楽しいテレビ観戦でした。

 やはり、MLBはとても面白いのです。
 7月23日、アメリカ・メジャーリーグ・ベースボールのレギュラーシーズンが開幕しました。

 新型コロナウイルス禍の影響により、約4か月遅れの開幕です。

 他の多くのメジャースポーツと同様に、史上初めてづくしの開催となりました。

 後世の為?に、その有り様を記録にとどめておきましょう。

[MLB2020レギュラーシーズン]
① 期間 7月23日~9月27日
② 試合数 各チーム60試合
③ 60試合の内訳 
→同地区内の同一リーグのチームと40試合
→同地区内の別リーグのチームと20試合

 尚、この日、ポストシーズンの概要についても発表が有りました。

[MLB2020ポストシーズン]
① 各地区の優勝6チームが進出
② ワイルドカード→各リーグ5チームずつ、計10チームが進出
③ ポストシーズン進出チーム総数16チーム

 多くの意見の相違を乗り越えて開幕を迎えた、オーナー会議と選手会が、ポストシーズンについても合意に達したということになります。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のために、レギュラーシーズンにおいては他地区チームとの試合を行いませんから、各地区ごとの実力差を測ることが難しいために、ワイルドカードによる進出チームを増やしたものと推定されます。

 ポストシーズンゲームを増やすことによって、MLB全体の増収・増益を図ることも、もちろん狙いのひとつなのでしょう。

 毎年、春から秋にかけては、毎日メジャーリーグ・ベースボールを楽しむことが「あたりまえ」であったアメリカ合衆国、「ベースボール イズ アメリカ」の社会にとって、2020年は何もかも異例の年となったのです。

 ついに、MLB2020が開幕しました。

 当面は「無観客」、ファンはテレビ画面他を通じて楽しむことになりますが、開幕したこと自体が、何より素晴らしいことだと感じます。
 
 4月18日、MLB公式サイトが2000年から2019年各シーズンの両リーグMVPのランキングを発表しました。
 新型コロナ禍の中で、2020年シーズンの開幕はおろか、シーズンが実施できるかどうかさえ分からないという状況下、MLBからのランキング企画として提供されたものでしょう。

 日本人プレーヤーとして唯一MVPに選出されている、2001年のイチロー選手は22位にランクされています。
 全40名のMVPプレーヤーの中で22位というのですから、とても立派な順位でしょう。

 さて、このランキングでは1位から4位まで同一プレーヤーが選ばれています。
 それは、サンフランシスコ・ジャイアンツ時代のバリー・ボンズ選手です。

・第1位 2001年 73本塁打(歴代1位)、長打率.863(歴代1位)
・第2位 2002年 打率.370(首位打者)、198四球(リーグ1位)、68敬遠(リーグ1位)
・第3位 2004年 OPS1.422(歴代1位)、出塁率.609(歴代1位)、232四球(歴代1位)、120敬遠(歴代1位)、打率.362(リーグ1位)
・第4位 2003年 OPS1.273(リーグ1位)、長打率.749(リーグ1位)

 そもそも2001年から04年まで、「4シーズン連続リーグMVP」ということ自体が素晴らしいというか、MLB史上に刻まれる大変な記録なのですが、その内容も、驚くべきものでしょう。

 2001年の「73本塁打」はMLB史上に輝く不滅の記録ですし、長打率.863というのも信じられないような数値です。
 2004年のOPS1.422、出塁率.609や232四球、120敬遠というのも、あまりに凄くて言葉が無いレベルです。おそらく、2004年シーズンのバリー・ボンズ選手は、相手チームにとって「ノーアウト満塁で打席が回ってきても敬遠する」レベルのプレーヤーだったのでしょう。
 そして、その2004年より2002年の方が順位が上なのですから、「打率.370の首位打者」というのが、極めて高く評価されている、ということになります。

 いずれにしても「異次元の記録」のオンパレードです。
 バリー・ボンズというプレーヤーが、いかに超絶的存在であったかを、改めて認識させられる、今回の企画でしょう。

 21世紀初頭、2001年から2004年のバリー・ボンズ選手は、「空前絶後の打者」だったのかもしれません。

 シアトル・マリナーズの菊池雄星投手が、3月5日のスプリングトレーニングゲームに登板し、サンディエゴ・パドレス打線を3イニング・無安打・無失点・5三振と完璧に抑えたと報じられました。

 この好投を、MLB公式サイトは「まるで別人」との見出しで報じ、サービス監督が「・・・以前より球速が上がっている。・・・調子が上がってくると96マイル(約154km/h)出ていた。キャンプを通して素晴らしい出来で、まるで別人のようだ」とコメントしたと伝えました。

 「生まれ変わったかのような」菊池投手のパフォーマンスが称賛されている訳ですが、実のところ、随分前にこのことをメディアに伝えていたプレーヤーが居たのです。
 それは、ダルビッシュ有投手でした。

 2月13日、スプリングトレーニングでブルペンに入った菊池投手の映像を観たダルビッシュ投手が自身のツィッターにおいて、「去年のシーズン終わりからこの短期間でここまでテークバックを変えられるってマジですごい。どれだけ考えて、練習したらこうなるんや。」と呟きました。

 所謂「新フォーム」の凄さを、ダルビッシュ投手はひと目で見抜いていたのです。

 達人は達人を知る、ということなのでしょうが、2020年シーズンの菊池投手の活躍が本当に楽しみです。

 MLBの2020年スプリングトレーニングも佳境を迎え、スプリングトレーニングのゲーム(NPBのオープン戦に相当するもの)も行われています。

 そうした中で3月3日、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手はチームのゲームには帯同せず、キャンプ地のアリゾナ州テンピでトレーニングを行ったと報じられました。

 そのフリーバッティングにおいて、今スプリングトレーニングで一番の打撃を披露したのです。
 36スイングで柵越えが13本、特に最終の5セット目の最初の打球はセンターバックスクリーン(メイン球場。高さ8m!)を越える推定140m弾、6球目は右中間後方の高さ約15mの椰子の木の「葉」に当てる特大場外弾、だったのです。

 今スプリングトレーニングのフリー打撃においては、最初から「140m弾」が飛び出してはいましたけれども、柵越えの数、その内容共に、最も充実した打撃練習であったと伝えられました。
 頼もしい限りです。

 ここまでのゲームでは、8打数1安打6三振と、まだまだ調子が上がっていない印象で、「ボールとの距離感が掴めていない」といった話が伝えられていましたが、徐々に調整が進んできたのでしょう。
 そもそも、スプリングトレーニングにおいて調子が良過ぎるプレーヤーは、レギュラーシーズンでは活躍できないとも言われますから、何の心配も無いことなのかもしれません。

 前日の3月2日にはブルペンに入り、全球種・47球を投じたとも伝えられています。
 チームのキャロウェー投手コーチは「非常に良かった」とのコメントも出されています。

 「二刀流復活」への足取りは、確かなようです。

 新型コロナウイルス禍など微塵も感じさせない、大谷翔平選手の様子には、少し羨ましい感じさえします。
 MLBのスプリングトレーニングは、例年の通り、バッテリー組が早く始まり、野手組が続いて開始され、本格化しています。

 2019年秋・冬にトミー・ジョン手術からのリハビリを完了した大谷翔平選手は、バッテリー組からスプリングトレーニングを開始し、現在では野手組のトレーニングも熟しているわけですから、大忙しということらなります。
 「二刀流プレーヤー」のトレーニングは、考えただけでもハードです。

 その大谷選手が、2月16日の打撃練習で推定飛距離140mの大飛球を放ったと報じられました。
 この時の大谷選手は、44スイング中柵越え5本と、「大谷選手にしては」柵越えの本数は少なかったのですが、41・42スイングで柵越えを連発すると、最後の44スイング目で右中間深いところまで飛ばし、この打球が140m級であったとのこと。

 昨年リハビリが完了したと言っても、リハビリ中に落ちたであろう「筋力」他の回復途上にある筈ですから、トレーニングも慎重に行われていると推測されますので、そうした慎重なプレーの中で、本気で打った打球が44スイング目ということになりそうです。

 大谷選手の打球飛距離は、MLBの長距離打者たちが異口同音に「驚異的」と評していますが、その飛距離が落ちていないという情報に接すると、ひと安心というところでしょう。
 あの「大きな打球」は、打者・大谷選手の最大の魅力のひとつなのですから。

 投手としての練習を行い、打者としての練習も行い、その後ウエイトトレーニングも行い、さらに室内練習場で打ち込みを行う大谷選手について、今シーズンからエンゼルスの監督に就任したジョー・マドン監督が、「大谷はジム・ラット(練習の虫)だね」と語ったと報じられました。

 私には、やっと存分にプレーすることが出来るようになった大谷翔平投手・選手が、嬉々としてスプリングトレーニングに取り組んでいるようにも見えます。大谷投手・選手は間違いなく、「ベースボールが大好き」なのです。

 「好きこそものの上手なれ」は、大谷投手・選手にピッタリの言葉なのでしょう。
 1月21日、2020年のアメリカ野球殿堂入りメンバーが、全米記者協会(BBWAA)から発表されました。

 現役引退後5年を経過すると「選考対象」となるルールですが、ジータ氏は選考対象となった最初の年に殿堂入りを果たしたことになります。

 殿堂入りの基準は極めて高く、BBWAAに10年以上所属している記者の皆さんの投票により、全記者数の75%以上を獲得して初めて「殿堂入り」できるのです。
 2020年の投票で、ジータ氏は397票の内396票を獲得、得票率99.7%というとても高い数値でした。一方で、2019年に得票率100.0%で殿堂入りを果たしたマリアノ・リベラ氏には、僅かに及ばなかったことになります。

 2019年2月5日付の記事「[MLB2018~19・オフシーズン] マリアノ・リベラ氏 「満票」で殿堂入り」にも書きましたけれども、397票=397名の記者との間に、長い現役生活(ジータ氏は20年間)において、ジータ氏から1度や2度不愉快な思いをさせられた記者が5人や10人居ても何の不思議もありませんから、資格取得1年目に「満票」とか「1票入らなかった」というのは、ほとんど信じられないような高得票であることは、言うまでもないことです。

 デレク・ジータ氏の現役時代の実績、ニューヨーク・ヤンキース一筋で5度の世界一を経験していることを始めとする素晴らしい実績については、今更申し上げるまでも無いものでしょう。
ジータ氏の殿堂入りに、大きな拍手を送らせていただきます。

 さて、2020年にはもうひとり殿堂入りした方が居ました。
 ラリー・ウォーカー氏はカナダ出身のメジャーリーガー。モントリオール・エクスポス、コロラド・ロッキーズ、セントルイス・カージナルスで外野手として17年間プレーし、通算2,160安打、383本塁打、1,311打点は、いずれもカナダ出身プレーヤーとしての最高記録であり、「史上最強のカナディアン」とも呼ばれています。

 殿堂入りに相応しい実績を残しているウォーカー氏ですが、その選ばれ方も「とても渋い」と感じます。

 BBWAAの投票により殿堂入りするためには、「現役引退後5年超10年未満」の間の投票で75%以上の得票を得なくてはならない(チャンスは5度)のですが、ウォーカー選手はラストチャンスでものにしたのです。
 2019年までの投票では、おそらくは「惜しくも」選ばれなかったのでしょうが、2020年に「劇的」な殿堂入りが待っていたことになります。

 頭書しましたが、殿堂入りが「難関」であることは言うまでもありません。
 MLBでプレーした選手ならば、誰もが憧れることなのです。

 2020年の投票で観れば、あのカート・シリング投手、ダイヤモンドバックスやレッドソックスで大活躍し、通算216勝を挙げた大投手ですが、278票に止まり、得票率70.0%で落選となりました。
 また、通算354勝、7度のサイ・ヤング賞受賞に輝くロジャー・クレメンス投手も242票に止まり得票率61.0%で落選したのです。
 
 薬物疑惑などの諸要素があるとはいえ、BBWAAの記者の75%以上から支持されることの難しさは、想像以上のものなのかもしれません。

 1936年に始まった、メジャーリーグの「殿堂表彰」の重みは、年々増すばかりなのでしょう。

 1月8日、シンシナティ・レッズの本拠地グレートアメリカンボールパークで、秋山翔吾選手が入団会見を行いました。

 NPB西武ライオンズから「海外FA権」を取得し、MLB球団への入団を模索していた、秋山選手が、最終的な行き先として決めた、シンシナティ・レッズとの契約について公表したのです。

 3年・2,100万ドル(約22億9千万円、1ドル=109円)の契約と報じられています。

 ポスティング方式による大リーグ挑戦が多い中で、海外FA権取得によるMLB入りというのは、逆に新鮮な感じもします。

 そして、秋山選手のレッズ入りは、「日本人プレーヤーによるMLB全30球団でのプレー」を実現するものでもあります。
 1964年に、サンフランシスコ・ジャイアンツで村上雅則投手がデビューし、1995年に野茂英雄投手が挑戦してスタートした、日本人プレーヤーによるMLB挑戦も、「全球団制覇」というひとつの節目を迎えたのでしょう。

 レッズは、1882年創設と、MLBでも屈指の伝統があり、5度のワールドシリーズ優勝、9度のナショナルリーグ制覇という輝かしい歴史を誇る名門チームなのです。ジョニー・ベンチ選手やピート・ローズ選手らを擁した「ビックレッドマシン」時代の1970年代が黄金期でした。

 ナショナルリーグNL中地区は、レッズの他、セントルイス・カージナルス、シカゴ・カブス、ミルウォーキー・ブリュワーズ、ピッツバーグ・パイレーツで構成されています。

 田口壮選手がカージナルスに居た時代、カージナルスがワールドチャンピオンになったこともあって、NL中地区のゲーム・チームを観る機会が多かったのですが、秋山選手のレッズ加入により、例えば、シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手との対決など、日本のファンにとっては話題に事欠かない状況となりました。

 「ベースボールどころ」のプレーが、本当に楽しみです。

 2019年春の話題と言えば、イチロー選手の引退でしょう。

 このまま、本当に50歳までプレーするのではないかと誰もが感じていたスーパースターが、日本での今季開幕シリーズを終えて、引退を表明したのです。

 引退後のインタビューも話題となり、「後悔などあろうはずがない」という言葉は、2019年の流行語大賞にノミネートされたほどです。
 
 野球・ベースボールを通じての「稀代のヒットメーカー」の動静は、今後も私達を楽しませてくれるものと思います。

 さて、「ヒットメーカー」としてのイチロー選手は、数々の信じられないような記録を残しましたが、中でも「4度の月間50安打」は特筆すべきものでしょう。

 そもそも、月間50安打以上という記録自体が、至難の技というか、一度の奇跡では成し遂げられないものであることは、誰にでも分かることでしょう。
 メジャーリーグでは、1ヵ月に各チーム28試合前後のゲームが行われる(休みの日がとても少ないのです)のですが、毎試合2安打ペースという感じでヒットを量産しないと50安打越えは出来ないことになります。(当たり前のことを書き恐縮です)

 一方で、毎試合ヒットを放つことはとても難しいこと(それが出来れば連続試合安打の大記録が直ぐに出来てしまいます)ですので、普通に見られる「ノーヒットの試合」の次の試合には4安打しないと、1試合平均2安打は達成できないことになります。
 1試合4安打というのも、これはなかなか出来ないことです。
 プレーヤーの感覚としては「月間50安打」をクリアするには、「ヒットを打つ試合においてはいつも3安打を放つ感じ」なのかもしれないと思います。

 実際に、21世紀になってからの19シーズン、MLB全体で「月間50安打越え」は計11度しか記録されていません。
 MLBの全プレーヤーを持ってして、「1シーズンに1度あるかないか」の記録なのです。

 その記録を4度達成しているイチロー選手は、間違いなく「稀代のヒットメーカー」なのです。

① 2001年8月 51安打
② 2004年5月 50安打
③ 2004年7月 51安打
④ 2004年8月 56安打

 イチロー選手の4度の大記録の内3度は2004年に達成されています。
 あの「シーズン262安打」のMLB新記録を樹立した2004年です。

 当たり前のことなのですけれども、3度の月間50安打越えをベースにして、シーズン262安打が樹立されていることになります。

 このシーズンで特に凄いのが、7月・8月の2ヵ月連続50安打越えでしょう。
 「2ヵ月連続」自体が空前の記録でしょうが、さらに8月の56安打は、21世紀のMLB最多月間安打記録なのですから、またまた凄いのです。
 ちなみに2位は、2007年6月のシェーン・フィギンス選手の53安打ですから、この「56安打」が突出した記録であることが分かります。

 現在のMLBのベースボールでは「月間50安打」は有り得ない数字なのかもしれません。

 その「有り得ない数字」を4度達成したイチロー選手の偉大さは、筆舌に尽くしがたいものなのです。

プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

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