FC2ブログ
HOME   »  サッカー
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 8月に入りましたから、サッカーのヨーロッパ各国のリーグ戦開幕が迫っています。
 所謂、4大リーグについて見て行きましょう。

 最初に開幕するのは、イングランド・プレミアリーグ(第28回)です。
 2019年8月10日に開幕し、2020年5月17日に閉幕します。
 全38節の戦いです。

 続いて開幕するのは、ドイツ・ブンデスリーガ(第57回)です。
 2019年8月16日に開幕し、2020年5月16日閉幕。
 全34節の戦いです。

 続いて開幕するのは、スペイン・リーガエスパニョーラ(第88回)です。
 2019年8月18日に開幕し、2020年5月24日閉幕。
 全38節の戦いです。

 最後に開幕するのが、イタリア・セリエA(第88回)です。
 2019年8月19日に開幕し、2020年5月26日に閉幕します。
 全38節の戦いです。

 プレミアリーグでは、フランク・ランパード氏がチェルシーの監督に就任しました。
 イングランドサッカー史上屈指のプレーヤーであったランパード新監督の采配が注目されるところです。

 リーガエスパニョーラでは、2018~19年シーズンの途中からレアルマドリードの監督に復帰したジネディーヌ・ジダン氏の活躍が期待されます。

 4大リーグでは、いずれも「同一チームが連覇中」です。
① プレミアリーグ マンチェスター・シティが2連覇中
② ブンデスリーガ バイエルン・ミュンヘンが7連覇中
③ リーガエスパニョーラ バルセロナが2連覇中
④ セリエA ユベントスが8連覇中

 シティとバルセロナは「2連覇」ですし、強力なライバルチームが存在しますので、2019~20年シーズンも熾烈な争いが予想されますが、バイエルンとユベントスについては、共にリーグ最高記録の「7連覇」と「8連覇」を継続しています。
 余計なお世話?と言われそうですが、同じチームばかりが優勝を続けていると、リーグ全体の人気に影響が有るのではないか、と心配してしまいます。

 もちろん、歴史と伝統を誇るブンデスリーガとセリエAですから、心配はないのでしょうが、それにしてもバルセロナとユーベが強すぎるというか、他のチームの奮起が待望されていることは間違いないでしょう。
 
 2020年5月、UEFA-EURO2020の開幕を6月12日に控えて、4大リーグはどんな結末を迎えているのでしょうか。

 そしてユーロが7月12日に幕を閉じると、東京オリンピック2020が7月24日に開幕するのです。

スポンサーサイト



 コパアメリカ2019ブラジル大会の記事を、更にひとつ。

 7月2日に行われた、ブラジルVSアルゼンチンのゲームは、今大会注目の一戦でした。
 南米を代表するサッカー強豪チーム同士の激突だったのです。

 その先発イレブンを見て行きましょう。

[ブラジル(カッコ内は所属クラブチーム)]
GK アリソン(リバプール/イングランド)
DF ダニエウ・アウベス(パリサンジェルマン/フランス)
  マルキーニョス(パリサンジェルマン/フランス)
  チアゴ・シウバ(パリサンジェルマン/フランス)
  アレックス・サンドロ(ユベントス/イタリア)
MF アルトゥール(バルセロナ/スペイン)
  カゼミロ(レアルマドリード/スペイン)
  ガブリエル・ジェズス(マンチェスターシティ/イングランド)
  フィリペ・コウチーニョ(バルセロナ/スペイン)
  エベルトン(グレミオ/ブラジル)
FW ロベルト・フィルミーノ(リバプール/イングランド)

[アルゼンチン(同上)]
GK フランコ・アルマーニ(リバープレート/アルゼンチン)
DF フアン・フォイト(トッテナムホットスパー/イングランド)
  ヘルマン・ペッセジャ(フィオレンティーナ/イタリア)
  ニコラス・オタメンディ(マンチェスターシティ/イングランド)
  ニコラス・タグリアフィコ(アヤックス/オランダ)
MF ロドリゴ・デ・パウル(ウディネーゼ/イタリア)
  レアンドロ・パレデス(パリサンジェルマン/フランス)
  マルコス・アクーニャ(スポルディング/ポルトガル)
  リオネル・メッシ(バルセロナ/スペイン)
FW ラウタロ・マルティネス(インテル/イタリア)
  セルヒオ・アグエロ(マンチェスターシティ/イングランド)

 さすがに、南米を代表するナショナルチームである両チームのメンバーの「豪華」なことといったら、眩いばかりです。

 一方で、ブラジルチームのメンバーの「ビッグクラブ」所属率の高さには、本当に驚かされます。
 アルゼンチンチームは、その点ではやや見劣りするのでしょう。

 2019年7月初旬の時点では、代表チームスターターの、ビッグクラブ所属率では、ブラジルの方が相当上であると判断するのが、冷静な見方だと思います。

 もちろん、ビッグクラブに居るプレーヤーばかりで固めたチームが、必ずしも強いわけでは無く、勝利する訳では無い、と言えるのでしょうが、「市場価格」が、個々のプレーヤーの力量を測る重要な物差しであることは、間違いありません。
 従って、この時点では、個々のプレーヤーの力量合計なら、ブラジルの方が上と見るのが妥当でしょう。
 別の言い方をすれば、「現在のセレソンは世界的に観ても大戦力を擁している」ということになります。

 ちなみに、控え選手を見ても、ブラジルチームは豪華です。
 エデルソン(マンチェスターシティ)、フェルナンジーニョ(マンチェスターシティ)、ウィリアン(チェルシー)、フィリペ・ルイス(アトレティコ・マドリード)、といったビッグクラブ所属プレーヤーが目白押しなのです。

 何とも、羨ましい限りの選手層の厚さです。
 さすがは「王国」なのです。

 これほどのブラジル代表チームを相手にしても、メッシ選手という「異次元の存在」、「世界サッカー史上屈指のFW」の力量と、アルゼンチン代表チームの「チーム力」「戦術・戦法」を持ってすれば、十分に勝負になると観ていたのですが、コパアメリカ2019においては、ブラジルチームの総合力が勝ったということになるのかもしれません。

 少し前の話ですが、コパアメリカ2019ブラジル大会の記事をもうひとつ。

[6月27日・準々決勝・アレーナドグレミオ]
ブラジル0-0パラグアイ
(PK戦 4-3でブラジルが勝ち抜け)

[6月28日・準々決勝・エスタジオドマラカナン]
アルゼンチン2-0ベネズエラ

[6月28日・準々決勝・アレーナコリンチャンス]
チリ0-0コロンビア
(PK戦 5-4でチリが勝ち抜け)

[6月29日・準々決勝・アレーナフォンチノバ]
ペルー0-0ウルグアイ
(PK戦 5-4でペルーが勝ち抜け)

 いかにも南米らしい、準々決勝の景色です。
 4試合の内3試合がPK戦決着でした。

 南米のナショナルチーム同士のゲームでは、まずは「負けない」試合をする、というか、しなければならない、のでしょう。
 国威をかけた戦い(元日本代表プレーヤー・ラモス瑠偉選手の言葉を借りれば「サッカーを使った戦争」となります)ですから、大袈裟に言えば「負けたら国に帰ることができない」程のものなのだと思います。まさに「絶対に負けられない戦い」なのです。

 そうしたギリギリの戦いの中で、まずは失点しないことが絶対条件となり、それが担保された状況下、得点を狙っていくサッカーになるのでしょう。
 どのチームも「国技」たるサッカーで、負けないようにプレーするとなれば、相手チームを零封することは「得意技」なのかもしれません。基本的に、高いレベルのプレーが繰り広げられるのも当然のことなのですが・・・。

 強力なブラジルチームの攻撃を零封したパラグアイチームの試合巧者ぶりが、そのことを最も端的に示していると感じます。
 もちろん、攻撃を止めると言っても、ゴール前で反則を犯さないことも、高い技術の内なのです。

 そうした環境下でPK戦決着となれば、一種のロシアンルーレット的な扱いとなりますから、敗れたチームにとっても一応の形は取れるのかもしれません。

 南米サッカーは「勝負に辛い」のです。

 その「激辛サッカー」が、とても味わい深いものであることは言うまでもありません。

 6月14日にFC東京の久保建英選手(18歳)のレアル・マドリード入りが公表され、7月12日には鹿島アントラーズの安部裕葵選手(20歳)のFCバルセロナ入りが発表されました。

 スペイン、リーガ・エスパニョーラの強豪チームというか、世界のサッカークラブを代表する2チームに、日本の若きフォワードFWプレーヤーが連続して加入するという、素晴らしいニュースです。

 日本サッカーの国際化を示す事実であることはもちろんとして、日本人プレーヤーに対して「世界的クラブ」が注目する時代の到来を示してもいるのでしょう。
 本当に凄いことです。

 スペインのマスコミにおいては、「レアルによる5大州コンプリート」と報じられているというニュースも入りました。久保選手は、レアルにおける「アジア州初のプレーヤー」ということであり、これでレアルには欧州、アメリカ州、オセアニア州、アフリカ州の選手が居て、今回アジア州初のプレーヤーが加わったということになります。

 久保選手は神奈川県出身、身長173cm・体重69kg、安部選手は東京都出身、身長171cm・体重65kg、2人共2019年に日本代表入りを果たしています。日本の若きストライカーと呼んで良いのでしょう。

 日本の誇る若手2プレーヤーが加入するレアル・マドリードとFCバルセロナについても、おさらいしておきましょう。これほどのビッグクラブとなると、「いまさら感」があって、なかなか「おさらい」のチャンスがないので・・・。

 [レアル・マドリード]
① 1902年創設
② リーガ・エスパニョーラ制覇 33回(史上最多)
③ コパ・デル・レイ制覇 19回
④ UEFAチャンピオンズリーグ制覇 13回(史上最多)

[FCバルセロナ]
① 1899年創設
② リーガ・エスパニョーラ制覇 26回
③ コパ・デル・レイ制覇 30回(史上最多)
④ UEFAチャンピオンズリーグ制覇 5回

 20世紀から現在に至るまで、スペインを、そして世界を代表する2つのビッグクラブです。

 もちろん、日本人2プレーヤーにとっては「レギュラー争い」がとても大変なことなのですけれども、ベルナベウ(レアルのホームスタジアム)における久保選手の活躍、カンプ・ノウ(バルセロナのホームスタジアム)における安部選手の活躍が、本当に楽しみです。

[7月8日・決勝・エスタジオドマラカナン]
ブラジル3-1ペルー

 コパアメリカ2019「ブラジル大会」は、ブラジルチームが優勝しました。
 世界屈指のナショナルチーム同士の大会、ワールドカップ、ユーロ、コパアメリカで、開催国チームが優勝するのは久しぶりのことです。

 もとより、「サッカーはホームチームが強い」というのは長く語り継がれている「原則」ですが、一方で、こうした世界最高水準の大会での「優勝」となると、なかなか実現できない時期が続いていたのです。「ホームであることが逆にプレッシャー」になっているとの見方もあります。
 
 そうした、諸々の要因を考慮しても、今回のブラジルチームの優勝は見事なものですし、「圧倒的な総合力」で勝ち抜いたと観るのが妥当でしょう。

 まず、その得点力が抜群でした。

 決勝戦でも、前半15分にエベルトン選手が先制し、前半44分にペルーのパオロ・ゲレーロ選手に同点弾を許したものの、前半インジュリータイムにガブリエル・ジェズス選手が2点目を挙げて、前半を2-1でリードしました。
 今大会好調なジェズス選手は、決勝でも存在感を見せつけたのです。

 ペルーチームも必死に反撃し、後半は激しい攻防が続きましたが、後半45分、リシャルリソン選手がペナルティーキックPKを決め、3-1とリードし、試合を決めました。

 準決勝のアルゼンチン戦を2-0、決勝のペルー戦を3-1というブラジルチームの得点力は、見事の一語でしょう。

 他方、その守備力も秀逸でした。

 準決勝までの5試合は無失点、決勝戦でも1失点のみ、結果として「6試合で1失点」という堅守を披露してくれました。
 チアゴ・シウバ選手、マルキーニョス選手、アレックス・サンドロ選手、ダニエウ・アウベス選手という、ハイレベルなディフェンスDF陣はもちろんとして、カゼミーロ選手、アルトゥール選手、ガブリエル・ジェズス選手、フェリペ・コウチーニョ選手といったミッドフィールダーMF陣の守備への貢献もとても大きなものでした。

 攻撃が良く、守備も良い、というブラジル代表チームは「強かった」ということになると思います。
 現在のセレソンは、相当強いと観るべきでしょう。

 ブラジルサッカーの「聖地」マラカナン・スタジアムでコパアメリカを制したのですから、地元ファンの盛り上がりはいかばかりだったのでしょうか。

[7月7日・決勝・スタッドドリヨン]
アメリカ2-0オランダ

 攻撃力のアメリカチームと堅守のオランダチームの対戦は、前半オランダが持ち味を発揮して0-0で折り返しましたが、アメリカは後半2点を挙げて、そのまま押し切りました。

 実力で一枚上手のアメリカチームが、実力通りの結果を出すという「横綱相撲」でした。

 オランダの「堅守」を象徴したのが、ゴールキーパーGKファン・フェーネンダール選手でしょう。
 前半、アメリカのアーツ選手やモーガン選手の「枠内シュート」を悉くセーブし続けたプレーは、見事でした。今後の女子サッカーにおけるGKに求められるタイプを示した大会だったのかもしれません。

 前半はオランダの堅守に手を焼いた?アメリカでしたが、後半15分、モーガン選手に対するプレーが、VARの指摘もあってペナルティーキックPKとなりました。
 これをキャプテンのラピノー選手が決めて、ついに1-0とリードしました。

 やや浮足立ったオランダ守備陣に対して、後半24分ラヴェル選手がミドルシュートを決めて2-0とし、アメリカが優位に立ちました。
 
 その後のオランダチームの反撃を零封したアメリカチームが、優勝を手にしたのです。

 やはり、アメリカ代表チームの「得点力は別格」であったということになります。

 これでアメリカチームは、1991年の第1回、1999年の第3回、2015年の第7回に続いて第8回大会も制しました。8大会で4度の優勝ですから、圧倒的な実績です。

 「女子サッカー王国」としてのアメリカチームの強さは、「ランニングスピード」と「パスの速さ・正確性」がベースになっていることは、衆目の一致するところでしょう。
 
 世代が変わっても、このストロングポイントを維持・向上させているところが、本当に素晴らしいと感じます。
 特に、2011年ドイツ大会・決勝戦で日本チームに敗れて以降は、一段とチーム力を上げて、圧倒的な力を持って世界に「君臨」していると言って良いでしょう。

 今回残念ながら準優勝となったオランダチームを始めとする他チームとしては、アメリカチームと戦って行くために、前述のアメリカのストロングポイントで競い合っていくのか、他のポイント、例えば「堅守+カウンター」あるいは「堅守+セットプレーからの得点力」といったチーム創りを指向するのか、しっかりとした方針・戦略の構築と実行が必要なのかもしれません。

[7月2日・準決勝・エスタジオミネイロン]
ブラジル2-0アルゼンチン

 宿命の対決と呼んで良い、ブラジルチームとアルゼンチンチームの対戦は、ブラジルが2-0で勝ちました。
 ブラジルの快勝です。

 前半19分、フィルミーノ選手からのグラウンダーのクロスをガブリエル・ジェズス選手がキッチリと決めて、ブラジルチームが先制しました。ブラジルチームの右サイドの崩しが見事に決まったゴールでした。

 反撃に出たアルゼンチンチームは、前半30分メッシ選手のフリーキックからアグエロ選手がヘディングシュートを放つもクロスバーを直撃、前半37分にはメッシ選手がドリブル突破からシュートを放つも、惜しくも枠を捉えきれません。
 前半は、ブラジルが1-0とリードして終わりました。

 後半に入り攻勢を強めるアルゼンチンチームは、マルチネス選手、デパウル選手とブラジルゴールに迫り、12分にはメッシ選手がシュートを放つもポストに阻まれました。
 アルゼンチンの「惜しい」シュートが続いたのです。

 後半、守備的な戦いを展開していたブラジルチームは、後半26分、ガブリエル・ジェズス選手がドリブル突破からラストパス、これを中央でフリーになっていたフィルミーノ選手が鮮やかに決めました。見事なカウンターでした。

 このゲームで目立ったのは、

① ブラジルチームの堅守

 この大会、グループステージの3試合、ノックアウトステージの2試合、計5試合でブラジルは「無失点」です。
 このレベルの大会での「無失点」はなかなか出来ることではありません。
 もちろん、これは「たまたま」ではなく、ブラジルチームの守備が機能しているのです。
 チッチ監督のブラジルチームの特徴は、「堅守」なのかもしれません。

② ガブリエル・ジェズス選手の開花

 2018年のワールドカップ・ロシア大会では、結局無得点に終わり、やや期待を裏切った感のあるガブリエル・ジェズス選手でしたが、今大会、特にこの準決勝では、見事な活躍を魅せました。
 ブラジルの2得点に絡み、凄いパフォーマンスを披露してくれたのです。
 ようやく「代表のゲームに馴れた」のかもしれません。セレソンとしてのジェズス選手の今後の活躍が、本当に楽しみです。

 さて、大会前に期待した、とても期待した、祈りにも似た強さで期待した、「メッシのアルゼンチンチーム」は準決勝で敗退してしまいました。
 「稀代のフォワード」のナショナルチームにおける戴冠は、またしても成らなかったのです。

 準々決勝のベネズエラ戦を快勝していましたので、ブラジル相手でも・・・と思ったのですが・・・。

 メッシ選手の「代表引退」の話(2度目の)が出てこなければ良いのですが。

[7月2日・準決勝・スタッドドリヨン]
アメリカ2-1イングランド

[7月3日・準決勝・スタッドドリヨン]
オランダ1-0スウェーデン(延長)

 6月7日に開幕した第8回女子ワールドカップ2019フランス大会の戦いも、ついに決勝カードが決まりました。
 過去、史上最多3度の優勝を誇る「常勝軍団」アメリカ代表チームと、初の決勝進出を果たしたオランダ代表チームの対決となったのです。
 新鮮なカードです。

 準決勝第一試合は、アメリカが先行しイングランドが追いかける展開となりました。
 前半10分アメリカチームは、DFのケリー・オハラ選手からのクロスにクリステン・プレス選手がヘディングで合わせて先制しました。
 前半19分イングランドチームは、FWビス・ミード選手からのクロスにFWエレン・ホワイト選手が右足で合わせて同点ゴールを挙げました。

 今大会好調なイングランドの、アメリカを相手にしての堂々たる試合ぶりが印象的なゲームとなりました。

 前半31分アメリカは、MFリンジー・ホラン選手からのクロスにFWアレックス・モーガンが合わせてヘディングシュートを叩き込みました。さすがの、本当にさすがのシュートでした。
 澤穂希選手や宮間あや選手と死闘を繰り広げたモーガン選手も30歳になり、アビー・ワンバック選手からキャプテンを受け継いでチームを牽引する存在となりましたが、そのスピードと決定力は健在です。
 素晴らしいプレーヤーですし、世界の女子サッカー史上屈指のストライカーでしょう。

 再びリードを許したイングランドでしたが、その反撃も迫力十分でした。
 
 後半34分、アメリカのDFベッキー・ブラウン選手がゴール前でイングランドFWエレン・ホワイト選手を倒したとして(VARを参考にしての判定)ペナルティーキックが与えられました。
 キッカーは、キャプテンのDFステフ・ホートン選手でしたが、このキックをゴールキーパーGKアリッサ・ネアー選手が止めたのです。
 かつてのホープ・ソロ選手もそうですが、アメリカには素晴らしいGKがいつも居る印象です。

 ゲームはこのままアメリカが押し切りました。
 友人の中には「実質的な決勝戦」であったと言う者も居ます。確かに、ゲームを通じての、両チームの「パワーとスピード」は、現代の女子サッカーの最高峰という感じがしました。
 
 準決勝第2試合も接戦となりました。
 前後半の90分間は、両チーム攻め合いましたが決定力を欠いて0-0で終了しました。
 そして延長前半10分、オランダチームのMFジャッキー・フローネン選手がこぼれ球を拾って右足でシュート。これがスウェーデンゴール左隅に決まって均衡が破れました。

 「こぼれ球を拾う」プレーというところが、素晴らしいと感じます。高い集中力とハイレベルな俊敏性を持って、ボールを確保するプレーは、サッカー競技において最も大事なプレーのひとつでしょう。

 延長後半、スウェーデンチームは交代カード2枚を切って反撃に出ましたが、オランダゴールを抉じ開けることは出来ませんでした。
 リオデジャネイロ・オリンピック銀メダルチームとしては、残念な結果でしょう。

 決勝トーナメント初戦で、なでしこジャパンと死闘を演じ、2-1でなでしこを破ったオランダチームは、そのチーム力の高さを明示しました。
 
 決勝戦は、その実力と実績から観て、アメリカチームが優位と判断するのが自然でしょう。
 グループステージ3試合で18得点を挙げ、決勝トーナメントに入っても毎試合2点ずつを挙げている攻撃力は見事です。
 「どのチームが相手でも2点以上取る」強さがあるのでしょう。

 このアメリカチームを相手に、2度目のワールドカップ出場で初の決勝進出という、「登り竜」のオランダチームがどのような戦いを繰り広げるのか、とても楽しみな決勝戦となりました。

 オランダチームが、アメリカチームを1点以下に抑え込むことができれば、ワールドカップ制覇のチャンスが生まれると思います。

 決勝は7月7日です。

 欧州4大リーグの中で、2018~19年シーズンの結果について、イタリア・セリエAが採り上げ未済でしたので追加です。

 2018~19年のセリエAはユベントスが走り、そのまま独走で優勝しました。
 そして、2011~12年シーズンからの「8連覇」を達成しています。
 自身が持つセリエAの連覇記録を、また更新したのです。

[セリエA2018~19の最終順位]
① ユベントス 勝点90 28勝4敗6引分
② ナポリ 勝点79 24勝7敗7引分
③ アタランタ 勝点69 20勝9敗9引分 得失点差31
④ インテル 勝点69 20勝9敗9引分 得失点差24
⑤ ACミラン 勝点68 19勝8敗11引分
⑥ ASローマ 勝点66 18勝8敗12引分
⑦ トリノ 勝点63 16勝7敗15引分

 1位のユーベから4位のインテルまでは、UEFAチャンピオンズリーグCLへの出場権を獲得し、5位と6位はヨーロッパリーグへの出場権を得ました。

 さてユベントスは、2018年8月18日の開幕戦から2019年3月8日の第27節まで「無敗」のドライブを続けました。セリエAにおける今季初黒星は、3月17日のジェノア戦だったのです。

 その後は、最終戦・第38節のサンプドリア戦を含めて3敗、計4敗しましたが、当然のように首位をキープして優勝を決めました。
 
 2019年4月16日には、UEFA-CL・準々決勝におけるアヤックスとの激闘を1-2で落として、CL敗退が決まってしまいましたから、やや意気消沈し、リーグ戦の戦いにも身が入らなかったのかもしれません。
 「セリエAの代表チーム」としてのユベントスへのイタリアサポーターの期待は、当然ながら、とても高いのです。

 今季のユベントスは、フォワードFWにクリスティアーノ・ロナウド選手やマリオ・マンジュキッチ選手といった世界的ストライカーを並べて、「得点力の向上」を目指し、リーグ戦においてはその狙いが当たったという形でしょう。
 一方で、イタリア杯とUEFA-CLは共に準々決勝で敗退していますから、カップ戦では思ったような成績を残せなかったのも事実でしょう。
 不完全燃焼の1年であったとも言えそうです。

 今季のセリエAでは、2位のナポリも堅実なシーズンを送りました。
 変な言い方ですが「悠々と2位を確保した」感じがします。
 チーム得点上位3選手、アルカディウシュ・ミリク選手(ポーランド)17得点、ドリース・メルテンス選手(ベルギー)16得点、ロレンツォ・インシーネ選手10得点を中心とした攻撃が機能していて、各ゲームでしっかりと得点を挙げたのです。
 ナポリは2017~18年シーズンに続く2位であり、UEFA-CLでの戦いも含めて、今やセリエAの看板チームとしての地位を固めつつある感じでしょう。

 2018~19年シーズンのセリエAにおける最大の競り合いは、4位インテルと5位ACミランのUEFA-CL出場権を賭けた争いでしょう。
 第37節でインテルがナポリに1-4で大敗して、俄然ACミランにもチャンスが生まれたのです。
 最終第38節、ACミランはSPALフェッラーラに3-2で勝利しましたが、インテルもエンポリを2-1で下して4位を確保しました。

 本来なら、リーグ優勝争いに参画してほしいインテルとACミランの、やや寂しい順位争いと言えるかもしれません。

 得点王争いは、サンプドリアのファビオ・クアリャレッラ選手が26点で制しました。36歳のベテランがその力を発揮したのです。
 得点ランキング2位にはアタランタのドゥヴァン・ゼパタ選手(コロンビア)が23得点で入り、3位はACミランのクリシュトク・ピアテク選手(ポーランド)でした。
 注目のクリスティアーノ・ロナウド選手は、21得点で4位でした。

 2010年代に入り、ユベントスの強さばかりが目立つセリエAですが、一方で国際大会でのイタリア勢の成績は「いまひとつ」という状況です。

 2019~20年シーズンには、ナポリは勿論として、インテルやACミラン、ASロー、アタランタ、マに「ユーベ王朝」の牙城を崩すような戦いを魅せていただきたいものだと思います。
 それが、国際舞台でのセリエA勢の復活にも結び付くのでしょう。

[6月25日・ラウンド16・Roazon Park]
オランダ2-1日本

 グループDを2位で通過し、ラウンド16に駒を進めたなでしこジャパンですが、オランダに敗れ、ラウンド8への進出はなりませんでした。
 1-1で迎えた後半45分、痛恨のペナルティーキックPKによる失点でした。

[グループDの戦い]
① 6月10日 日本0-0アルゼンチン
② 6月14日 日本2-1スコットランド
③ 6月19日 イングランド2-0日本

 グループステージも大変苦しい戦いが続きましたが、なんとかクリアした所は、なでしこらしい粘り強さでした。
 この不思議なほどの「上に行く強さ」は、おそらく「なでしこの伝統」なのでしょう。

 しかし今大会の決勝トーナメントでは、その伝統の力を発揮することができませんでした。残念な結果となったのです。
 オランダ戦における再三の決定的なチャンスを物にできなかったことは、痛恨でしょう。

 この大会を通じて、なでしこの戦い振りから感じたことは以下の通りです。

① 得点力不足

 グループステージ3試合で2得点、ノックアウトステージ1試合で1得点、計4試合で3得点では、いかにも苦しい。伝統の粘り強さを発揮するにも不十分でしょう。

 グループAのフランスチームは3試合で7得点、グループBのドイツチームは3試合で6得点、グループCのイタリアチームは3試合で7得点、グループEのオランダチームは3試合で6得点、グループFのアメリカチームは3試合で18得点!(緒戦のタイチームとのゲームで13-0と大勝しました)と、有力チームはキッチリと「1試合2得点」を示現しています。

 もちろん、このレベルで1試合・2得点が至難の技であることは分かりますが、その至難の技を実現できなければ、これらのチームと戦って行くのは難しいということにもなりそうです。

② 淡白なプレー振り

 特に、パスが自分の位置から1~2m位離れたところを通った時に、なんとかボールを確保する、取りに行く、というプレーが足りなかったように観えました。

 パスの出し手も、相手チームのプレーヤーとの競り合いから正確なパスばかりを出せるわけでは無いので、受け手の頑張りが重要なことは言うまでもありません。
 かつてのなでしこは「ボール確保への努力」を惜しみませんでしたが、この大会では、1~2m位離れたところを通るパスやクロスに喰らいつくシーンが少なかったように観えました。見送っているのです。

 男女を通じての若手プレーヤーの傾向かと思いますが、「綺麗に嵌ったプレー」では素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれるのですが、ボールが「少しズレる」と全く機能しないことが、多いように観えます。
 前述の理由により「綺麗に嵌ったプレー」は滅多に観られないものですから、少しくらいズレてもボールを確保する努力というか、少しズレることを前提として自らの体制を整えておくことを励行すべきなのでしょう。

 「ボールを奪われた時」、取り返すためにしつこく相手プレーヤーを追いかけるという、泥臭いプレーは、とても大切なものでしょう。
 男子ウルグアイ代表のカバーニ選手は、相当長い間、相当長い距離、ボールを取り返しに行くプレーが印象的ですし、かつての日本代表・ラモス瑠偉選手も奪われたボールを取り返しに、相当長い間相手プレーヤーを追い詰めていました。
 こうした行動により、相手チームが自由にパスを回すことを防ぐ効果、ディフェンス効果が大きいことは言うまでもありませんし、相手から再びボールを取り返すことができれば、攻撃のチャンスが増えます。(豊富な運動量とそれを支える体力が無ければできないことは、言うまでもありません)

 こうした泥臭いプレーは、世界の一流選手の多くに観られるものでしょう。
 こうしたプレーを数多くの選手が励行するチームは、相手チームから嫌がられるチーム、最終的には「強いチーム」であることは明白です。

 今回のなでしこジャパンは、これまでに比べて、やや淡白なチームであったと思います。
 もともと、体格面で劣るなでしこが淡白になってしまっては、国際大会でなかなか勝つことは出来なくなってしまいます。

 チームを叱咤激励し、泥臭いプレーの継続を牽引するリーダー的存在としての澤穂希選手、セットプレー等でピンポイントの極めて正確なパスを出すことにより体格差をカバーするプレーを示現し続けた宮間あや選手、の2名の偉大なプレーヤーが居なくなったなでしこジャパンは、今後どのように戦って行ったらよいのか。

 若きなでしこが、真剣に考え、苦しい中で実行して行かなくてはならない重い課題なのでしょうが、「新生なでしこジャパン」の確立に向けて、是非とも実現して行っていただきたいものだと思います。

[グループC]

[6月17日・第1戦・サンパウロ]
チリ4-0 日本

[6月21日・第2戦・ポルトアレグレ]
日本2-2ウルグアイ

[6月24日・第3戦・ベロオリゾンテ]
日本1-1エクアドル

 コパ・アメリカ2019ブラジル大会に参加した日本代表チームは、グループCでの戦いで3戦して1敗2引分・勝点2としましたが、各グループの3位チーム同士の比較において3番目となり、決勝トーナメント進出はなりませんでした。

 3位チーム同士の比較において、2番目のパラグアイチームとは勝点2で並んだのですが、得失点差でパラグアイ△1、日本△4となり及ばなかったのです。

 こうして観ると、返す返すも「緒戦の大敗」が堪えました。
 こうした国際大会、世界屈指の国際大会のグループステージにおいては、大敗は絶対に回避しなくてはならないのです。

 今大会には、現在の日本代表チームの主力メンバーの多くが参加できませんでした。
 ヨーロッパのプロリーグで活躍する選手たちの多くが、その契約に「コパ・アメリカへの参加によるクラブチームからの離脱」が盛り込まれていないので、今回の代表チームには参加できなかったようです。

 欧州のクラブチームが「コパ・アメリカに日本チームが参加する」と考えないのは無理もないところですので、参加可能なメンバーで創り上げた代表チームとなったのです。
 そうした中での「大健闘」であったとも言えると考えます。

 今大会を通じて感じたことは、

① 得点力の不足

 これは、常に日本代表チームに対して指摘され続けていることなのですが、今大会も3ゲームで3得点と、弱点は解消されませんでした。
 こうした大きな国際大会で、現在の様な「軽くて操作し易いボールをベースとした攻め合いのサッカー」が主流となっている時代では、3ゲームで3得点では、グループリーグを突破するのは難しいと思います。

 例えば、今大会のブラジルチームは3試合で8得点を挙げています。それも、第2戦で0-0の引分を演じながらの8得点ですから、残りの試合では、特に第3戦のペルー戦は5-0で大勝しているのです。
 こうした爆発力、「取れる時には得点を積み重ねる力」が、グループリーグ突破に向けて大きな力となることは、自明の理でしょう。

② ここぞという局面での勝負強さ不足

 日本チームにも、決勝トーナメント突破のチャンスが十分にありました。
 第3戦・エクアドル戦であと1点を挙げればよかったわけですし、そのチャンスもありました。
 もちろん、その1点が遠いこと、その1点を取ることがとても難しいことは百も承知ですけれども、「その1点が取れない限り決勝トーナメントには進出できない」のです。

 グループBの緒戦でコロンビアに0-2で敗れ、第2戦でパラグアイと1-1で引分け、2戦を終えて1敗1引分と追い込まれながら、第3戦・カタール戦を2-0で勝って、グループBを2位で勝ち抜いた、アルゼンチン代表チームの勝負強さは見事なものです。
 大きな国際大会で勝つ方法を良く知っているというか、伝統として具備しているということなのでしょう。

 「執念」といった空疎な精神論では無く、「プレーの丁寧さ」という種類の力の差という感じもします。

③ コパ・アメリカでの初勝利は遠い

 日本代表チームがコパ・アメリカ(南米選手権)に出場するのは、1999年以来2度目でした。
 1999年大会では、2敗1引分でグループステージ敗退でした。

 20年振りに出場した今大会では1敗2引分でしたから、成績は少し向上したのです。
 この1引分→2引分が「1999年から2019年までの日本サッカーの進歩量」とまでは言えないのかもしれませんが、南米各国のナショナルチームが精魂を傾けて臨む大会で日本チームが初勝利を挙げるのは、何時の事になるのでしょうか。

 今大会のグループリーグを観ても、南米各国のナショナルチームの試合運びの上手さは、相変わらずです。
 華麗なプレーや派手さこそ少ないのですが、「得点の取り方を良く知っている」上に、得点を取った後のプレー、時間の潰し方もとても上手です。

 やはり、ヨーロッパ各国のナショナルチームとは異なるサッカーが、大袈裟に言えば「サッカー文化」が、まだ厳然として存在しているのでしょう。

 「南米の上手なサッカー」を改めて感じさせてくれた、グループステージの戦いでした。
[6月15日・決勝・スタッドドヌール]
ブラジル1-1日本(PK戦5-4でブラジル優勝)

 初めて決勝に進出したU-22日本代表チームは、ブラジル代表チームと90分を戦って1-1。ペナルティーキックPK戦に臨みました。

 5人目まで全員が成功した、先行のブラジルチームに対して、日本チームは5人目の選手がシュートを止められてしまい、ブラジルが5-4で勝利を掴みました。
 この大会では、何時の時代も強さを魅せるブラジルチームにとって「9度目の優勝」でした。

 試合は、ブラジルが攻め日本が守る展開となりました。

 オールコートプレスのように、とても高い位置からボールを奪いに来るブラジルチームは、奪ったボールを日本ゴール前で左右に動かし、走り込んできたプレーヤーがゴール前で仕事をするというパターンを、90分間継続しました。
 とても高いレベルのプレーであったと感じますし、ボール扱いに関する各種の技術も、さすがに「王国」と思わせるものでした。
 そして、前半19分アントニー選手が、日本ゴールを抉じ開けて先制しました。

 相当に一方的に攻められ、ブラジルゴールを脅かすようなプレーは中々できなかった日本チームですが、自陣ゴール前の守備はとても良く出来ていました。
 シュートを打とうとするプレーヤーに対する「寄せ」が速く、再三のピンチをしっかりと防いでいたと思います。
 この「自陣ゴール前エリアでの守備のスピードと予測能力」という面では、今大会のU-22チームは、相当に優れていたのではないでしょうか。

 そして、前半39分、小川航基選手がブラジルディフェンダーのミスを見逃さずにコールを挙げました。相手のパスミスをダイレクトシュートで決めた、見事な得点でした。
 このシュートは難度の高いものであったと思います。
 フォワードとしての小川選手のセンスの良さを示したプレーでした。

 後半も、ブラジルが攻め日本が守るという基本的な構図には、大きな変化はありませんでしたけれども、日本チームの「堅守」も継続されたのです。

 PK戦は、どちらのチームにもチャンスがあった訳ですが、ここは「5人全員が決めた」ブラジル代表チームに拍手を送りたいと思います。
 こうした国際大会決勝のPK戦で「5人全員が決める」ことは、ありそうで無いことでしょう。

 U-22日本代表チームは大魚を逸しました。

 これは本当に残念なことでしたけれども、これまでの代表チームが経験できなかった、「世界大会決勝の雰囲気・プレー」を肌で感じたことは、選手達、そして日本サッカー界にとっても大きな財産になったものと思います。
 
 大会を通じて見事な戦いを繰り広げたU-22日本代表チームに、大きな拍手を送ります。
 少し前の話ですが・・・。

[5月30日・グループC・第3戦]
ノルウェー12-0ホンジュラス

 緒戦でウルグアイチームに1-2、第2戦でニュージーランドチームに0-2と敗れて、後が無くなったノルウェーチームが、第3戦で歴史的な大勝を挙げました。

 試合開始7分、身長191cmの長身フォワードFWアーリング・ブラウト・ハーランド選手が先制ゴールを挙げると、続く20分にハーランド選手が追加点、30分にはレオ・オスティガード選手が3点目をゲットして、ノルウェーの一方的なゲーム展開となりました。
 各グループ3位のチームの中から決勝トーナメントに進出するチームを決める条件として、「得失点差」も重要な要素ですから、ノルウェーとしては「いくらでも得点が欲しい」状況でもあったのです。

 さらに前半36分にはハーランド選手がハットトリックを達成し、43分にもハーランド選手がこの試合4点目を挙げて、前半を5-0とリードしたのです。

 後半になってもノルウェーチームの攻勢は留まる所を知らず、加えてホンジュラスチームに退場者が2人出て、ゲームは歴史的な大量点となってしまったのでしょう。

 ハーランド選手の「1試合9得点」は、21世紀の世界一を決める国際大会としては驚異的な記録です。他に例が無いのではないかと思います。

 この大勝によりノルウェーチームはグループCにおいて「3位・勝点3・得失点差+8」を示現しましたけれども、各グループ3位の決勝トーナメントに向けての比較の中では、他グループの3位チームが全て勝点4でしたので、勝ち抜けはなりませんでした。
 ノルウェーチームにとっては、とても残念な事であったと思います。
[6月12日・準決勝・スタッドドラットル(フランス)]
日本2-2メキシコ(PK戦5-4で日本の勝利)

 90分の戦いの中で、2度リードを許した日本チームが、2度追いつき、ペナルティーキックPK戦で勝利を捥ぎ取りました。
 U-22日本代表チームとしては、史上初めての決勝進出となり、6月15日、U-22ブラジル代表チームとのゲームに臨むことになります。

 所謂「オリンピック世代」のチームとして、本当に素晴らしい戦いを演じてくれていると思います。

 前半を0-0で折り返しての後半5分、メキシコ代表チームのヘスス・ゴディネス選手にヘディングシュートを決められた時には、やや苦しい試合になるかと思われましたが、後半27分、相馬勇紀選手がメキシコゴール前の攻防からシュートを決めました。
 日本チームの波状攻撃、連続シュートが実ったのです。

 ところが、後半41分エドゥアルド・アギーレ選手に再びヘディングで押し込まれ2点目を喫しました。
 メキシコチームのクロスからのヘディングは、クロスの精度といい、シュートの威力・正確さといい、とてもハイレベルなものでした。トゥーロン国際大会の上位常連チームの強さと言っても良いのでしょう。

 失点の時間帯からしても、さすがに万事休したかに観えましたが、後半44分、自陣からのパスを受けた小川航基選手が、ゴールキーパーとの1対1からメキシコゴール右隅に冷静に流し込み、再び同点としたのです。
 U-22日本代表チームの高い技術力・精神力を示す、美しいゴールでした。

 2-2の同点からのPK戦も互角の様相でしたが、メキシコの4人目のキックが、ゴール向かって左のポストに当たって跳ね返り、ゴールはなりませんでした。

 両チームが持ち味を存分に発揮した好ゲームでした。
 最後は、サッカーの神様が勝敗を決めた様にも感じられました。

 さて、U-22日本代表チームは、グループステージGS緒戦でイングランド代表チームを2-1で破り、第2戦でチリ代表チームに6-1と大勝、第3戦のポルトガル代表チームとのゲームは0-1で落としましたけれども、圧倒的な得失点差でグループ1位となり決勝トーナメントに進出し、準決勝を勝ち抜けたのです。

 そして、ブラジル代表チームと「世界一」を争うこととなりました。
 会場のスタッドドヌールは、GS第2戦でチリに大勝した、いわば相性の良い舞台です。

 若きカナリア軍団を相手に、思う存分戦っていただきたいものです。
 第46回コパ・アメリカ(南米選手権)大会は、2019年6月14日~7月7日、ブラジルを舞台に開催されます。
 コパ・アメリカ2019ブラジル大会です。

 今大会は、南米サッカー連盟に所属する10か国の代表チームと、ワールドカップ2022の開催国カタール代表チーム、そして我らが日本代表チームの12チームが参加します。

 グループステージの組分けは、以下の通り。

[グループA]
・ブラジル
・ボリビア
・ベネズエラ
・ペルー

[グループB]
・アルゼンチン
・コロンビア
・パラグアイ
・カタール

[グループC]
・ウルグアイ
・チリ
・エクアドル
・日本

 このグループステージの各組2位以上に、各組3位の3チームの内上位2チームの、計8チームが決勝トーナメント・ノックアウトステージに進出することになります。
 決勝は、7月7日、ブラジルサッカーの総本山・マラカナンスタジアムで行われます。
 
 日本チームの参加も注目されますが、やはり「メッシのアルゼンチン代表チーム」が、主要国際大会で初めて優勝できるかどうか、が今大会最大の見所でしょう。

 21世紀における世界最高のフォワードFWプレーヤーとして、クリスティアーノ・ロナウド選手と共に「双璧」とされる名プレーヤーです。
 リオネル・メッシ選手が、世界サッカー史上屈指の名FWプレーヤーであることに、異論を差し挟む人はとても少ないでしょう。

 さて、そのメッシ選手がナショナルチームを率いて、まだ主要な国際大会で優勝したことが無いのは、とても意外なことです。
 
 一方の雄、ロナウド選手も長く主要な国際大会で優勝できなかったのですが、2016年の欧州選手権(ユーロ)でポルトガルチームの中心選手としてついに優勝し、先日は第1回UEFAネーションズリーグも制しました。
 クリロナのポルトガルは、欧州サッカー史に輝かしい足跡を残しているのです。

 こうなると、残るはメッシのアルゼンチンということになるでしょう。

 6月7日、「メッシのアルゼンチンチーム」はニカラグアチームとの親善試合に臨み、5-1で大勝しました。メッシ選手も前半に2ゴールを挙げ、チームの勝利に貢献しています。

 どうやら、コパ・アメリカ2019に向けて、メッシ選手は好調をキープしているようです。

 2014年のワールドカップ・ブラジル大会と2015年のコパ・アメリカ・チリ大会では、メッシのアルゼンチンチームは準優勝しています。
 どちらの大会でも、決勝で敗れたメッシ選手には悔しさが溢れていました。
 特にチリ大会決勝において、チャンスを決め切れなかった時、チリゴール前の芝生に顔を埋めて、しばらく起き上がれなかったシーンは記憶に新しいところです。この大会の後、メッシ選手は一度「代表引退」を表明しています。
 その後、メッシ選手が代表チームに復帰したことは、皆さんご承知の通りです。

 今度こそ、7月7日のマラカナンスタジアムで、メッシ選手の満面の笑顔を観てみたいものです。

[6月9日・ポルトガル・ポルト]
ポルトガル1-0オランダ

 栄えある第1回UEFAネーションズリーグの優勝は、ポルトガルチームでした。
 この大会が続く限り、第1回大会優勝チームは永遠に語り継がれることでしょう。

 アウェイのオランダチームがどのような戦いを繰り広げるのか注目された試合でしたが、内容を観る限り、ポルトガルチームが「押し続けた」ものとなりました。

 前半のシュート数、ポルトガル11:オランダ1に端的に現れているように、ポルトガルが攻め立て、オランダが守る展開となりました。
 ポルトガルチームは、ウィリアム・カルバリョ選手やジョゼ・フォンテ選手、ブルーノ・フェルナンデス選手、そしてクリスティアーノ・ロナウド選手らがシュートを浴びせかけましたが、オランダチームのディフェンスDF陣が良く守りました。

 特に、ゴールキーパーGKのヤスパー・シレッセン選手の好セーブは、オランダチームの危機を何度も救いました。

 攻めに攻めるポルトガルチームに先取点が入ったのは後半15分、ゴンサロ・グエデス選手の強烈なミドルシュートがオランダゴールに突き刺さりました。ベルナウド・シウバ選手からのパスを見事に生かしたのです。
 さすがのGKシレッセン選手も、如何ともしがたいシュートでした。

 この後、オランダチームも反撃に出ましたが、ポルトガルのゴールを割ることは出来ず、ポルトガルがこのまま押し切りました。

 オランダの戦略としては、後半30分までは0-0を堅持し、ラスト15分で乾坤一擲の攻めを披露するものだったように感じられますが、オランダがこれ程に守備的なゲームを展開した理由には、以下のようなものが考えられます。

① ポルトガルチームの完全なホームゲームであったこと

 あたりまえのことですが、観客の大声援がポルトガルに勢いをもたらすのです。

② 準決勝から中2日のオランダと中3日のポルトガルの疲労残りの差

 オランダチームは6月6日に準決勝、それも延長戦を戦い、ポルトガルチームは6月5日に「快勝」の準決勝を戦っています。このレベルのチームにとって、この1日+αの差は、フィジカル面でとても大きなものでしょう。
 オランダとしては、ラスト15分に勝負をかける為に「力を貯める」ことにしたのではないでしょうか。

③ クリスティアーノ・ロナウド選手の存在

 好調な時のロナウド選手は、普通の一流選手(変な言い方ですが)なら得点確率20%位のシュートを80%に引き上げる力を発揮します。「手が付けられない存在」なのでしょう。
 このゲームでも、オランダのファン・ダイク選手らが、ロナウド選手を止める為に腐心していました。
 しかし、現在のポルトガルチームは、ロナウド選手が抑え込まれた時の戦い方を熟知しています。オランダにとっては、とても難しい戦いだったことでしょう。

 2016年の欧州選手権(ユーロ)を制したポルトガルは、2019年にネーションズリーグも制しました。「欧州NO.1」の座を、より強固なものにした形です。

 「フェルナンド・サントス監督のポルトガル代表チーム」の完成度は、とても高くなっています。

 ユーロ連覇に向け、ポルトガルの戦いが続きます。

[6月5日・ポルトガル・ポルト]
ポルトガル3-1スイス

[6月6日・ポルトガル・ギマランイス]
オランダ3-1イングランド(延長戦)

 UEFAネーションズリーグの最上位グループである「リーグA」のグループステージGSが始まったのは、2018年9月6日、終了したのは2018年11月20日でした。

 リーグAのグループ1では、オランダチームとフランスチームが勝点7で並びましたが、得失点差でオランダが準決勝に進みました。このグループ最下位のドイツチームがリーグBに降格しました。

 グループ2では、スイスチームとベルギーチームが勝点9で並びましたが、やはり得失点差でスイスが準決勝に進みました。

 グループ3では、ポルトガルチームが勝点8でトップとなり準決勝に駒を進めました。勝点5で2位のイタリアチームは及びませんでした。

 グループ4では、イングランドチームが勝点7を挙げて、スペインチーム(勝点6)との競り合いを制しました。

 そして、各組の1位チームが2019年6月に準決勝に臨んだのです。

 準決勝の第1戦、ポルトガルチームはクリスティアーノ・ロナウド選手のハットトリックで快勝しました。クリロナ選手は、代表チームにおいて本当に良く得点します。代表チームにおける貢献度がとても高いプレーヤーなのですが、この試合でもその力を如何無く発揮しました。(本ブログの2018年7月25日の記事「[ワールドカップ2018-67] 代表ゴール数 世界歴代10傑」をご参照ください。クリロナ選手は、現在世界歴代2位です)

 スイスチームも、後半12分にロドリゲス選手のペナルティーキックPKで1-1の同点に追い付いたのですけれども、最後はクリロナ選手の2点目・3点目で万事休しました。

 ポルトガルチームを率いるフェルナンド・サントス監督は試合後、クリスティアーノ・ロナウド選手のことを「彼は天才。世の中には絵画や彫刻の天才がいるが、彼はサッカーの天才だ」と評したと報じられました。
 まさに、その通りでしょう。

 準決勝第2試合は、まさに接戦となりました。
 イングランドチームがPKで前半32分に先制しましたが、オランダチームは後半28分、マティス・デ・リト選手が同点ゴールを挙げて1-1の同点としました。
 ゲーム終盤、イングランドはジェシー・リンガード選手が勝ち越し点を挙げたかに観えましたが、これがVARによりオフサイドと判明して、オランダは命拾いをしました。

 延長に入って、イングランドに大ミスが出て、延長前半にオウンゴールを献上、延長後半にはオランダのクインシー・プロメス選手がゴールを挙げて、イングランドを振り切りました。
 流れが二転三転した、難しいゲームを制したのです。

 6月9日、ポルトガルのポルトで行われる決勝は、ポルトガルVSオランダとなりました。
 2016年のユーロを制し、現在のヨーロッパチャンピオンであるポルトガルと、2016年のユーロ、2018年のワールドカップの2大会に出場できず、「チーム再建の只中」のオランダの対戦は、本当に興味深いものです。

 生まれ変わったオランダチームの、アウェイでの戦い振りに注目です。

[6月1日・決勝・エスタディオワンダメトロポリターノ]
リバプール2-0トッテナム・ホットスパー

 イングランド・プレミアリーグ同士の対戦となった決勝は、リバプールが2-0で快勝し、UEFAチャンピオンズリーグ2018~19年シーズンのチャンピオンに輝きました。

 ゲームは開始早々・前半2分に動きました。
 ハンドの反則から、リバプールがペナルティーキックPKを獲得しました。
 蹴るのは、モハメド・サラ選手。

 このゲームの形を決めるプレーです。

 サラ選手は、ほぼ真ん中に打ちました。
 相手コールキーパーが左右どちらかに飛ぶことを予想しての、真ん中へのシュートであったと思います。

 しかし、スパーズのゴールキーパーGKウーゴ・ロリス選手は一歩も動きませんでした。

 結果として、サラ選手のシュートはロリス選手の僅かに左側に飛んだのです。
 ロリス選手が手を伸ばせば届く位置であったと思います。

 再び、しかし、ロリス選手はほとんど反応できませんでした。

 シュートはロリス選手のすぐ横を通過したのです。

 PKが決まりました。

 サラ選手のシュートが強烈で、あまりに速くて、ロリス選手が反応できなかったのでしょうか?
 もちろん、世界トップクラスのゴールゲッターであるサラ選手のPKを止めることが容易では無いことは、誰にでも分かることなのですが、一方で「GKの読みが当たって、動かなかった戦術が功を奏した」ように観える状況下、弾くことも出来なかったのは、返す返すも残念なことです。

 いずれにしてもこの先制点によって、ビックゲームにおける「0-0」の拮抗した時間帯があっという間に終わり、ゲームは「リバプールがリードし、トッテナムが反撃する」という図式になったことは間違いありません。
 ゲームは、リバプールがコントロールするものになったのです。
 (ビックゲームにおける先制点の重要性は、今更言うまでもないことでしょう)

 当然ながら、ここからスパーズの攻勢が続きました。

 ハリー・ケイン選手、ソン・フンミン選手、ハリー・ウィンクス選手、ムサ・シソコ選手、デレ・アリ選手らがリバプールゴールに襲い掛かります。
 シュートも次々と繰り出されますが、リバプールのGKアリソン選手が良く防ぎました。このゲームのアリソン選手は「当たっていた」と思います。

 打打発矢の応酬のゲームは1-0のまま後半40分を過ぎました。

 攻守の切り替えの速い、緊迫感に溢れたゲームも残り10分となったのです。

 そして後半42分、スパーズゴール前の混戦から、ディポック・オリギ選手がゴールに向かって左サイドから、スパーズゴール右隅にシュートを決めたのです。
 勝利を決定づける2点目でした。

 オリギ選手は、後半13分、ロベルト・フィルミーノ選手との交替で入ったプレーヤーです。このシュートは「ここしかない」というコースに決めたものでした。

 プレミアリーグ同士の戦いとなった決勝は、プレミアリーグで惜しくもリーグ優勝できなかったリバプール、つまりリーグ上位のチームが勝利しました。
 ある意味では「順当な」結果となったのです。

 大逆転劇が続いた2018~19年のチャンピオンズリーグは、決勝戦だけは順当だったということでしょうか。

 それにしても、スパーズにとっては前半2分のPKが悔やまれます。
 詮無いことなのですけれども、GKロリス選手に止めて欲しかったものだと、今でも感じるのです。
 5月23日に開幕した、FIFA・U-20ワールドカップ2019・ポーランド大会ですが、グループBに入った日本代表チームは、グループステージの3試合を1勝2引分でクリアし、勝点を5として、グループBの2位となり、決勝トーナメントに進出しました。

 強豪チームである、イタリア代表、エクアドル代表と同組となりましたので、厳しい戦いが予想されましたが、その2チームと引分け、メキシコ代表には3-0で快勝するという、おそらくは開幕前のプラン通りのドライブを実現したものと思います。

 南米ユース選手権大会で1位のエクアドルチームとの緒戦が最大のポイントでしたが、オウンゴールで先制を許したものの、山田康太選手の同点ゴールで1-1で引分けました。勝点1を確保したことも大きかったのですが、何より「自分達のサッカーが十分に通用した」ことがとても良かったのでしょう。
 我らが代表チームは、自信を持って第2戦に進むことが出来たのです。

 第2戦メキシコチームとのゲームは、宮代大聖選手の2ゴールと田川享介選手のゴールで快勝しました。素晴らしい内容であったと感じます。

 そして、グループ1位をかけてのイタリアチームとの第3戦は、共に持ち味を発揮した好ゲームとなりました。
 日本チームに惜しまれたのはペナルティーキックPKを決められなかったことですが、イタリアチームのゴールキーパーGKアレッサンドロ・プリツァーリ選手は、エクアドルとの第2戦でもPKを止めていますから、とてもハイスキルなGKであることも間違いないのでしょう。
 そのエクアドルとのゲームで、ワンチャンスを活かして1-0で勝ち切ったイタリアチーム、日本とのゲームでも再三日本ゴールに迫っていたイタリアチームと0-0で引き分けたことは、日本チームにとっても大きな成果であったと考えるべきなのでしょう。

 日本チームの決勝トーナメント1回戦(6月4日)の相手は、グループFで2位となった韓国チームです。
 アジアの強豪チームとの戦いとなりましたが、日本チームとしては自らの持ち味を発揮して、良い試合を魅せていただきたいものです。
 スペイン1部リーグ・リーガエスパニョーラの2018~19年シーズンは、5月18日・19日に最終節・第38節のゲームが行われ、順位が確定しました。

1位 FCバルセロナ 勝点87 26勝3敗9引分
2位 アトレティコ・マドリード 勝点76 22勝6敗10引分
3位 レアル・マドリード 勝点68 21勝12敗5引分
4位 バレンシアCF 勝点61 15勝7敗16引分
5位 ヘタフェCF 勝点59 15勝9敗14引分
6位 セビージャCF 勝点59 17勝13敗8引分

 早々に優勝を決めていたバルセロナは、最終節でエイバルと2-2で引分けました。
 リオネル・メッシ選手が2点を挙げての引分でした。
 得点王争いでは、メッシ選手が36得点と、2位のルイス・スアレス選手やカリム・ベンゼマ選手の21得点を大きく離して、圧倒的な得点王に輝きました。
 32歳になろうというプレーヤーですが、現在でも「日々進化を続けている」印象です。

 これで1位から4位までの4チームがUEFAチャンピオンズリーグCLへの出場権を得、5位と6位の2チームがヨーロッパリーグに出場することとなりました。

 さて、FCバルセロナは5月25日に、バレンシアCFとのスペイン国王杯決勝を戦い、1-2で敗れました。
 UEFA-CL2018~19の準決勝で、リバプールに「よもやの」逆転負けを喫したバルセロナが、国王杯も落としてしまった形です。

 リーグ戦は制したものの、今季はバルセロナとしては不本意なシーズンであったのかもしれません。

[5月18日・第38節・アリエンツアレーナ]
バイエルン・ミュンヘン5-1アイントラハト・フランクフルト

 2018~19年シーズンのドイツ・ブンデスリーガは、5月18日に最終節・第38節のゲームが一斉に行われ、バイエルンがフランクフルトを下して勝点3を確保し、優勝を決めました。

 2017~18年シーズンまで、リーグ最高記録「6連覇」中のバイエルンでしたが、これで「7連覇」と、自ら持つリーグ記録を更新したのです。

 このゲームは、前半4分にバイエルンのミッドフィールダーMFキングスレイ・コマン選手(フランス)が先制点を挙げました。「勝たなければならないゲーム」において貴重な先制ゴールでした。
 終始押され気味のフランクフルトでしたが、後半5分、フォワードFWセバスティアン・ハラー選手のゴールで同点に追い付きました。フランクフルトの意地を魅せたゴールでしたし、さすがに「リーグ戦制覇」は容易なことでは無いことも示したゴールだと感じます。

 同時に行われているボルシア・ドルトムントとボルシア・メンヘングラートバッハのゲームでドルトムントが勝ち、このゲームでバイエルンが敗れれば、ドルトムントの逆転優勝と成る訳ですから、1-1の同点となって、ゲームには緊張感が漂いました。

 「絶対に失点してはならない状況で追加点を狙う」プレーが、チームに求められたのです。

 そして後半8分、ディフェンダーDFのダヴィド・アラバ選手(オーストリア)が追加点を奪いました。同点となってから、間の無いタイミングでの2点目は、バイエルンに大いなる勢いを齎したと思います。

 その5分後には、MFレナト・サンチェス選手(ポルトガル)が3点目。
 後半27分には、FWのフランク・リベリ選手が4点目。
 後半33分には、FWのアリエン・ロッベン選手が5点目と、バイエルンの畳み掛ける攻撃が続きました。
 結果としては5-1の大勝でした。

 リベリ選手の4点目あたりからは、ホームのアリエンツアレーナはお祭り騒ぎとなり、ロッベン選手のゴールでは、アレーナ内に温かな空気が充満したように観えました。

 今季限りでチームを去る「7連覇のエンジンであったプレーヤー2名」のゴールが、最後に観られたというのも、とても「象徴的」でしょう。

 アウェイでメンヘングラートバッハとの「ボルシア対決」に臨んだドルトムントは、前半はFWジェイドン・サンチョ選手(イングランド)、後半はFWマルコ・ロイス選手(ドイツ)のゴールで2-0と快勝し、勝点を76まで伸ばしましたが、首位のバイエルンも勝ち勝点を78としましたので、惜しくも優勝は成りませんでした。

 振り返ってみれば、第31節・4月27日のゲーム、ホームゲームでシャルケ04に2-4で完敗した試合が堪えたことになります。MFダニエル・カリジウリ選手の2ゴールを始めとして、シャルケの出来が良かったのでしょうが、バイエルン相手の優勝争いのリーグ終盤、2名の退場者を出して下位チームに完敗したのは、本当に痛恨でした。

 今季は「開幕からドルトムントが走った」シーズンでしたので、とても残念な終わり方となりましたけれども、チーム力のアップは間違いありませんから、来シーズンに期待することになります。

 今季3位には、勝点66でRBライプツィヒが入り、4位にはバイヤー・レバークーゼンが食い込んで、ここまでの4チームがUEFAチャンピオンズリーグへの出場権を獲得しました。
 5位のメンヘングラートバッハと6位のVflヴォルフスブルクがヨーロッパリーグに回ることとなりました。

 シーズン序盤では、バイエルン・ミュンヘンの「変調」が目立ち、大混戦が予想された2018~19年シーズンでしたが、終わってみればバイエルンの「7連覇」となりました。

 もちろん、バイエルン・ミュンヘンは何時の時代も「ブンデスリーガの中心チーム」ですけれども、それにしても6連覇・7連覇というのは、過去に無かった状況です。

 来シーズンの、他チームの奮起が期待されることは、言うまでもないことでしょう。

 5月12日、ヨーロッパ主要リーグの先頭を切って、イングランド・プレミアリーグの最終節・第38節のゲームが一斉に行われ、優勝チームが決まりました。

 最終節まで縺れ込んだ優勝争いを制したのは、マンチェスター・シティでした。
 シティはプレミアリーグ4度目の制覇でしたが、初の連覇でした。

 2018~19年シーズンのプレミアリーグの最終順位は、以下の通りです。

① マンチェスター・シティ 勝点98 32勝4敗2引分
② リバプール 勝点97 30勝1敗7引分
③ チェルシー 勝点72 21勝8敗9引分
④ トッテナム・ホットスパー 勝点71 23勝13敗2引分
⑤ アーセナル 勝点70 21勝10敗7引分
⑥ マンチェスター・ユナイテッド 勝点66 19勝10敗9引分

 最終節、シティはブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンとのアウェイゲームでした。
 前半27分、アルビオンのグレン・マーレー選手に先制ゴールを許しますが、直後の28分にセルヒオ・アグエロ選手が同点ゴールを挙げ、以降、前半38分にアイメリック・ラポルテ選手(フランス)、後半18分にリヤド・マフレズ選手(アルジェリア)、後半27分にイルカイ・ギュンドアン選手(ドイツ)がゴールを重ねて、結果としては4-1で圧勝しました。

 優勝を争っていたリバプールの方は、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズとのホームゲームをサディオ・マネ選手の2コールで2-0と快勝しました。
 とはいえ、結局シティには「勝点1」差で及びませんでした。
 今季「1敗しかせず」、勝点も97まで積み上げたにもかかわらず優勝できなかったことは、本当に残念でしょう。
 イングランド1部リーグの名門チームとして、数々の栄光に包まれているチームですが、唯一保持していないビッグタイトル「プレミア優勝」は再び再びお預けとなったのです。

 シティとリバプールの優勝争いと共に、3位から6位争い、チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグへの出場権を賭けての争いも、最終節まで縺れ込みました。

 チェルシーはアウェイでレスター・シティと0-0で引分けましたが、貴重な勝点1を確保して3位となり、チャンピオンズリーグCLの出場資格を得ました。

 トッテナム・ホットスパーはホームでエバートンと2-2で引分けましたが、こちらも貴重な勝点1を確保し4位となって、CL出場権を得ています。

 アーセナルはアウェイでバーンリーFCを3-1で破り勝点3をゲットしましたが、上位2チームが勝点1を確保したために5位に留まり、CL出場権を獲得することができず、ヨーロッパリーグに回ることとなりました。
 もちろん、チェルシーとスパーズが「引分の確保」に向けたゲームプランを立て、実行したであろうことは想像できます。

 マンチェスター・ユナイテッドはホームでカーディフ・シティに0-2で敗れました。
 最終節前の勝点および得失点差比較から、CL出場は極めて困難との判断もあって、少し気落ちしたゲームとなったのでしょうか。

 UEFAチャンピオンズリーグ2018~19の準々決勝において、シティはスパーズに敗れました。
 そのマンチェスター・シティが意地を見せた自国リーグ戦での優勝ということになるのでしょう。

 6月1日、スペイン・マドリードのエスタディオ・メトロポリターノを舞台として開催される、UEFAチャンピオンズリーグCL2018~19の決勝戦は、リバプールFCとトッテナム・ホットスパーの対戦となりました。

 共に、準決勝第2戦で「奇跡的な勝利」を示現し、決勝に駒を進めたのです。

 5月7日のバルセロナVSリバプール、5月8日のアヤックスVSトッテナム・ホットスパーのゲームは、2試合連続の「奇跡的」なゲームでした。
 圧倒的に不利な状況に置かれていたリバプールとスパーズが、「必要最低限の条件」をクリアし、2戦計で勝利を収めたのです。
 0-3で劣勢だったリバプールが4-0で勝利し、第2戦の前半を終わって通算0-3で劣勢だったスパーズが後半だけで3点を挙げて、アウェイゴール数差で勝利したのですから・・・。
 凄い試合が2つ続くというのも、本当に不思議な感じがします。

 さて、UEFA-CLにおいてプレミアリーグ同士の決勝が行われるのは、2007~08年シーズンのマンチェスター・ユナイテッドVSチェルシー以来11シーズン振りです。
 ロシア・モスクワのルジニキ・スタジアムで行われたこのゲームは、1-1同点からのPK戦6-5でマンUがチェルシーを破り優勝しました。

 その後、2011~12年シーズン決勝でチェルシーがバイエルンミュンヘンに勝利し優勝していますが、プレミア勢はこの後、前期2017~18年シーズンの決勝にリバプールが進出(レアル・マドリードに敗れました)するまで、5シーズンに渡って決勝には出場できませんでした。
 世界屈指のサッカーリーグと呼ばれるプレミアリーグとしては、 「雌伏」の時期が続いたのです。

 そして今シーズン、プレミア勢は一気に躍進しました。
 準々決勝進出8チームの内、半数の4チームを占め、決勝はプレミア勢同士の戦いとなったのです。
 2012~13年シーズン以降、プレミアリーグのレベルが着実に上がってきたことを明確に示す事象だと思います。

 一発勝負の決勝は、今季プレミアリーグの戦い振りを観れば「リバプール優位」と観るのが自然なのでしょうが、これだけ「ミラクル」な戦いを見せつけられると、「何が起こるか分からない」というのが、妥当な見方なのでしょう。

 それにしても、スペインの首都マドリードのエスタディオ・メトロポリターノは、普段は「リーガ・エスパニョーラ三強の一角、アトレティコ・マドリード」のホームスタジアムです。(その際の呼称は「ワンダ・メトロポリターノ」です。国際試合になると呼称が変わるスタジアムなのです)

 準決勝でバルセロナが「よもやの」敗退を喫したためもあって、プレミア勢同士のゲームをスペインで観ることになった訳ですが、いかにもチャンピオンズリーグらしい、という感じがします。

 プレミアリーグのサポーター達が、大挙してマドリードに乗り込むのでしょうか。
[4月30日・トッテナムホットスパースタジアム]
アヤックス1-0トッテナム・ホットスパー

[5月8日・ヨハンクライフアレーナ]
トッテナム・ホットスパー3-2アヤックス

(2戦計3-3、アウェイゴール数の差でトッテナム・ホットスパーが決勝進出)

 スパーズが「絶体絶命」の状況から大逆転劇を魅せました。
 
 第1戦ホームでの戦い、前半15分にミッドフィールダーのドニー・ファン・デ・ベーク選手に先制を許し、そのまま0-1で敗れたことは、トッテナム・ホットスパーとしては痛恨であったことでしょう。

 そしてアウェイの第2戦、試合開始早々の前半5分、ディフェンダーのマタイス・デ・リフト選手、35分にハキム・ジエク選手(モロッコ)に得点を許して0-2とリードされた時には、まさに「絶体絶命」でした。2戦トータルなら0-3となったのです。
 少なくとも、アウェイゲームの後半に3点を挙げ、アヤックスを零封しなくてはならない、それまでの試合内容からは、とても困難なことを成し遂げない限り、「明日は無い」状況でした。

 一方のアヤックスとしては「絶対有利」な形であり、余裕綽々?という感じでしょうか。
 第2戦のゲーム前には、前日のリバプールの大逆転を見聞きして、少し「嫌な感じ」を持っていたかもしれないアヤックスのプレーヤー達も「これで安心」という気持ちになっていたのではないでしょうか。

 ところが、後半に「奇跡」が起こったのです。

 後半10分、14分、51分、ルーカス・モウラ選手がハットトリックを魅せました。
 そしてアウェイゴール数の差で、トッテナム・ホットスパーが決勝進出を果たしたのです。

 「事実は小説よりも奇なり」と言いますが、第1戦を0-1で落とし、第2戦の前半を0-2で折り返したチームが、第2戦の後半だけで3点を挙げて勝ち上がる、という内容の小説を書いたところで、読者は「そんなことが起こる訳がない」と、一笑に付してしまうかもしれません。
 しかし、現実に起こっているのです・・・。

 この「奇跡」は、トッテナム・ホットスパーに「初のUEFAチャンピオンズリーグ決勝進出」を齎しました。

 もうひとつのカード、リバプールVSバルセロナといい、このカードといい、今季のCLは「プレミア勢」の強さが際立っています。
 
 それも、信じられないような強さなのです。
[5月1日・カンプノウ]
FCバルセロナ3-0リバプールFC

[5月7日・アンフィールド]
リバプールFC4-0FCバルセロナ

(2戦計4-3でリバプールが決勝進出)

 カンプノウでの第1戦を見て、このような結末は全く予想できませんでした。

 世界トップクラスの大会であれば、初戦で3点のビハインドを負ったチームが第2戦でひっくり返すというのは「至難の技」というか、考えにくいことでしょう。
 まさに「奇跡」の逆転勝ちです。

 第1戦は、バルセロナによるバルセロナのためのゲームでした。
 前半26分にルイス・スアレス選手が先制し、後半30分と37分にリオネル・メッシ選手が追加点を挙げたのです。カンプノウに詰めかけたバルササポーターにとって、これ以上は無い内容のゲームでしょう。
 第1戦で、狙い通りのゲームを展開したのですから、第2戦に向けての絶好の体制作り、ムード作りも出来た筈です。

 第2戦は0-0で十分とチームとして考えたでしょうし、たとえ敗れたとしても「4点以上失点する」などとは、考えもしなかったのではないでしょうか。
 バルサには、この上ない余裕があった筈です。(このところ決勝まで進んでいないという、僅かな不安はあったかもしれませんが)

 一方のリバプールとしては、初戦の大敗は「計算外」であった筈です。負けるにしても点を取られ過ぎた・・・。
 ホームの第2戦が難しい戦いとなったのです。

 加えて、第2戦には、攻撃の要であるモハメド・サラー選手を負傷で欠くこととなったのです。サラー選手が居た第1戦を0-3で落としているのに、そのサラー選手が居ない第2戦・・・というのは、特に攻撃面でリバプールにとってはとても難しいものになることが予想されました。

 ところが、その第2戦でニューヒーローが出現するのですから、サッカーというのは分からないものです。

 前半7分に、ディポック・オリギ選手(ベルギー)が先制点を挙げました。これはリバプールに勢いを齎したゴールですし、バルサにとっては「早すぎる失点」です。
 そして、後半1分に出場したジョルジニオ・ワイナルドゥム選手(オランダ)が、9分、11分と立て続けに追加点を挙げ、リバプールは3-0とリード、2戦通算でも3-3の同点としましたから、ゲームは一気に緊張しました。「次の1点」の重みが極めて高くなったのです。

 後半34分、オリギ選手がこの試合2点目を挙げました。
 アンフィールドは歓喜の坩堝と化しました。

 そして、ゲームはこのまま終了しました。
 「奇跡」が起こったのです。

 後半11分以降「本気」になったであろうバルセロナの攻撃を、凌ぎ切ったリバプールディフェンスにも大きな拍手を送らなくてはなりません。

 それにしても、サラー選手の代わりに先発したオリギ選手とディフェンスのアンドリュー・ロバートソン選手に代わって入ったワイナルドゥム選手が「2点ずつ」を取るのですから、ユルゲン・クロップ監督にとっても「快心のゲーム」であったことでしょう。

 スポーツにおいては何が起こるか分からないとは、よく言われることですけれども、このレベルのサッカーにおいて、こんなにも「劇的な結末」というのは・・・。
 凄い戦いでした。

① FCバルセロナ4-0マンチェスター・ユナイテッド(2戦合計)
・第1戦1-0(オールド・トラフォード)、第2戦3-0(カンプ・ノウ)

② アヤックス3-2ユベントス(2戦合計)
・第1戦1-1(ヨハンクライフ・アレーナ)、第2戦2-1(ユベントス・スタジアム)

③ トッテナム・ホットスパー4-4マンチェスター・シティ(2戦合計、アウェイゴール差でトッテナムが準決勝進出)
・第1戦1-0(トッテナムホットスパー・スタジアム)、第2戦3-4(シティオブ・マンチェスター・スタジアム)

④ リバプール6-1ポルト(2戦合計)
・第1戦2-0(アンフィールド)、第2戦4-1(エスタディオ・ド・ドラゴン)

 4月17日までにホーム&アウェイの2試合を終えて、準々決勝の結果が揃いました。

 バルセロナとマンUの対戦は、バルセロナの圧勝でした。
 敵地オールド・トラフォードのゲームを、マンUのオウンゴールで奪ったバルセロナが、ホーム・カンプノウではメッシ選手の2ゴールとコウチーニョ選手のゴールで3-0と快勝し、準決勝進出を決めました。
 引分で良いと考えて臨んだであろう第1戦を勝利したことから来る「余裕」が表れた対戦でしょう。ユナイテッドとしては、気勢を削がれてしまった形です。

 メッシ選手の1点目は、イングランド代表ディフェンダーDFアシュリー・ヤング選手のスライディングタックルを「ひらり」と交わし、ブラジル代表ミッドフィールダーMFフレッジ選手を又抜きのドリブルで抜いて、ゴール左隅に叩き込むというファンタスティックなものでした。
 「メッシにスペースを与えたら・・・」を絵に描いたようなゴール。相手が世界トップクラスのDFであっても、メッシ選手がスピードに乗り、自由にボールを扱える状況であれば、「誰にも止められない」ことを明示したゴールであったと感じます。

 アヤックスとユベントスの対戦は激闘となりましたが、チャンピオンズリーグCLに出てくれば強いアヤックスが押し切りました。
 ユベントスとしては、ホームの第2戦、前半28分にクリスティアーノ・ロナウド選手のゴールで先制しました。この後、どんどん追加点を挙げて行きたかったのでしょうが、前半34分にファン・デ・ベーク選手に同点ゴールを許し、後半にデ・リフト選手に逆転弾を浴びて、万事休しました。

 ドニー・ファン・デ・ベーク選手は、オランダ出身、21歳のMF。マタイズ・デ・リフト選手は、オランダ出身、19歳のDF。両選手とも既に代表チームでのプレー経験が有りますが、新生オランダ代表チームを長く支えて行く、若手のエース格です。

 今季の台風の目と言われてきたアヤックスは、さすがの強さを魅せていると思います。

 プレミア勢同士の対戦となったシティとトッテナムの戦いは、トッテナムがアウェイゲームで3得点を挙げて、競り勝ちました。
 シティオブ・マンチェスター・スタジアムで行われた第2戦は、壮絶な「打ち合い」となりました。
 前半開始早々にスターリング選手のゴールでシティが先制しましたが、その僅か3分後にスパーズはソン・フンミン選手のゴールで同点に追い付くと、その僅か3分後にソン・フンミン選手が2点目を挙げて2-1と逆転しました。

 しかし、その僅か1分後に、シティはベルナルド・シウバ選手のゴールで同点としました。前半11分には2-2のスコアとなっていたのです。壮絶な立ち上がりでしょう。

 そして前半21分にはスターリング選手がこの日2点目を挙げて、シティが3-2と再逆転しました。

 さらに、後半14分にアグエロ選手が追加点を挙げて、シティが4-2とリードしました。
 このまま押し切れれば、シティが準決勝進出となったのですが、後半28分スパーズのフェルナンド・ジョレンテ選手(スペイン)がゴールを挙げて3-4と追い上げました。アウェイで3点という、驚異の攻撃力を魅せたスパーズが、準決勝進出の体制を築いたのです。

 追加点・5点目を目指してシティが攻め立てますが、スパーズが良く守って、ゲームはシティの4-3のままで終了しました。
 ギリギリではありましたけれども、トッテナム・ホットスパーとしては快心の戦いであったことでしょう。
 シティにとっては、後半アディショナルタイムのスターリング選手のシュートがスパーズゴールを揺らしましたが、VARによって、スターリング選手にラストパスを出したアグエロ選手がオフサイドと判定され、ノーゴールとなったことが、とても残念でした。

 リバプールはポルトを圧倒しました。現在の戦力を勘案すれば「順当勝ち」といって良いのでしょう。
 敵地・第2戦の4得点が、サディオ・マネ選手、モハメド・サラー選手、ロベルト・フィルミーノ選手(ブラジル)、ヴィルギル・ファン・ダイク選手(オランダ)の4名の別々のプレーヤーから生まれているところが、いかにもリバプールという感じがします。「どこからでも点が取れる」のが、現在のリバプールサッカーなのでしょう。

 さて、アヤックスとスパーズの戦い振りが印象に残る、準々決勝の激突でした。

 準決勝の組合せは下記の通りとなりました。
・トッテナム・ホットスパーVSアヤックス
・バルセロナVSリバプール

 スパーズとアヤックスの対戦は、4月30日の第1戦(トッテナム・ホットスパー・スタジアム)がポイントとなるでしょう。ここでアヤックスがどのような戦いを披露するのか、大注目です。
 5月8日のヨハンクライフ・アレーナに有利な形で臨めるようなら、アヤックスにも十分に勝機が有ります。

 バルセロナとリバプールは、リーガエスパニョーラとプレミアの「強豪同士の激突」となりました。
 「横綱対決」という趣で、まさに「互角」でしょう。間違いなく、世界最高水準のゲームが披露されます。

 バルセロナのリオネル・メッシ選手、ルイス・スアレス選手、フェリペ・コウチーニョ選手、セルヒオ・ブスケツ選手、イヴァン・ラキティッチ選手、ジョルディ・アルバ選手、ジェラール・ピケ選手と、リバプールのモハメド・サラー選手、サディオ・マネ選手、ファビーニョ選手、アレクサンダー・アーノルド選手、ヴィルギル・ファン・ダイク選手、といった世界的なプレーヤー同士の「個の対決」も見所十分でしょう。

 特に、第1戦(カンプ・ノウ)でのリバプールの戦い振りが楽しみです。熱狂的なバルセロナサポーターの大歓声の中で、ここを引分で乗り切れれば、5月7日の第2戦、アンフィールドにおいて、リバプールに歓喜の瞬間が訪れるかもしれません。

 イングランド・プレミアリーグの2チームが準決勝に進出しました。

 決勝が、プレミア勢同士の対戦となる可能性も十分に有ります。

 プレミア勢の強さが目立った2018~19年の戦いも、佳境を迎えました。
 ラウンド16を終えて、3月15日に抽選会が開催され、準々決勝の組合せが決まりました。

① アヤックス・アムステルダムVSユベントスFC
② リバプールFC VS FCポルト
③ トッテナム・ホットスパーVSマンチェスター・シティ
④ マンチェスター・ユナイテッドVS FCバルセロナ

 準々決勝進出8チームの半数を占めるイングランド・プレミアリーグの4チームが、どのような組合せになるのかが注目されましたが、さすがに4チームが別々の組合せとはならず、スパーズとシティの戦いが組まれました。
 まさに注目の戦いです。

 イタリア・セリエAの代表格・ユベントスは、オランダの強豪、チャンピオンズリーグCLに滅法強い(4度の優勝を誇ります)アヤックスとの戦いとなりました。
 時代を超えた「空飛ぶオランダ人」ヨハン・クライフ選手の時代から、アヤックスは「CLに出てくれば強い」チームでした。今大会でも台風の目と言って良い存在ですので、ユーベも油断はできません。

 今季プレミアリーグで優勝争いを演じているリバプールは、こちらもCLに強い(2度の優勝を誇ります)、ポルトガル・プリメーラリーガのポルトが相手。決して楽な戦いとはなりません。

 そして「クラブ3強」で唯一ベスト8に残ったバルセロナは、マンUとの組み合わせとなりました。
 これは、バルセロナがやや有利かとは思いますが、チーム力が向上しつつあるユナイテッドにも十分にチャンスが有ります。

 準々決勝の第1戦は4月9・10日、第2戦は4月16・17日に行われます。

 プレミア勢が大暴れしている感のある2018~19年のUEFA-CL、準々決勝からも眼が離せないゲームが続くことでしょう。
[3月30日・パナソニックスタジアム]
ヴィッセル神戸4-3ガンバ大阪

 後半9分、左サイドのイニエスタ選手から前線のポドルスキ選手にパスが通り、ポドルスキ選手はガンバのペナルティーエリアに突進しました。ガンバのディフェンダーを吹っ飛ばしての突進。
 そして、ゴール前のビリャ選手にラストパス、これをビリャ選手がヘディングでガンバゴールに叩き込みました。

 世界的名手3人による、美しいゴールでした。

 もちろん3選手とも全盛時は過ぎていて、運動量やスピードという面では衰えも観られるのですけれども、ポドルスキ選手の突進の迫力、ラストパスの威力・精度、ビリャ選手のゴール前でのジャンプ力、大きく曲がってくるラストパスへのジャストタイミングの対応といった、個々の局面でのパワーとテクニックは、まさに世界のトップクラスという感じがしました。

 ガンバが先制し、ヴィッセルが追いかける展開となったゲームですが、共にゴール前の攻撃の組み立てが良く、点の取り合いとなりました。

 後半35分のヴィッセルの同点ゴール、そして後半44分の勝ち越しゴールは、いずれも田中順也選手のゴールでした。
 相手ゴール前の崩しも素晴らしいものでしたが、キッチリと決める技術は「別のもの」として、見事なものでしょう。田中選手のシュート力は、とても高いと感じます。

 Jリーグのレベルアップを魅せてくれたゲームでした。
 2018~19年のUEFAチャンピオンズリーグCLラウンド16の残るひとつの戦いです。
 FCバルセロナが強さを魅せて勝ち上がりました。

[2月19日・第1戦・パルクオリンピックリヨン]
オリンピック・リヨン0-0FCバルセロナ

[3月13日・第2戦・カンプノウ]
FCバルセロナ5-1オリンピック・リヨン

 アウェイの第1戦を0-0で引分けたバルセロナが、カンプノウでの第2戦で圧勝して、準々決勝に駒を進めました。

 さすがに「戦い慣れている?」というか、実力上位のバルセロナが順当な戦いを魅せたと言って良いでしょう。

 前半18分、リオネル・メッシ選手のペナルティーキックで先制したバルサは、同31分フィリペ・コウチーニョ選手のゴールで2-0とリードを広げました。

 後半13分にリヨンはルーカス・トゥザール選手(フランス)のゴールで1-2と追いすがりましたが、同33分メッシ選手の2点目ゴールが決まり、これでゲームの大勢は決しました。同36分にジェラール・ピケ選手、同41分にはウスマン・デンベレ選手のゴールが立て続けに決まって、バルサの大勝となったのです。
 カンプノウは「歓喜の嵐」だったことでしょう。

 バロンドールの常連であるメッシ選手ですが、今季は「一皮剥けた」感が有ります。
 益々得点力を増している感じがするのです。

 ルイス・スアレス選手との2トップに、分厚い中盤を擁するFCバルセロナは、今季も当初から優勝候補の一角を占めていたのですが、「クラブ3強」の残りの2チーム、レアル・マドリードとバイエルン・ミュンヘンが「意外にも」敗退した今となっては、優勝候補筆頭に踊り出たことは間違いありません。

[2月19日・第1戦・アンフィールド]
リバプールFC0-0バイエルン・ミュンヘン

[3月13日・第2戦・フスバルアレーナミュンヘン]
リバプールFC3-1バイエルン・ミュンヘン

 第1戦をホームにおいて0-0で引分けたリバプールが、アウェイの第2戦を3-1で快勝して、準々決勝進出を決めました。

 バイエルンとしては、ホームでの「完敗」という残念な結果となってしまいましたが、「バイエルンの中核であり、ドイツ代表チームの中核」でもあった、ミュラー・フンメルス・ボアテングの3選手が代表を外されてしまったこと(本ブログの2019年3月8日付の記事「ドイツ代表チームから、マッツ・フンメルス選手、ジェローム・ボアテング選手、トーマス・ミュラー選手が離脱」をご参照ください)も影響したのか、やや「元気が無かった」という感じがします。

 第2戦の前半26分、サディオ・マネ選手(セネガル)の先制点でリードしたリバプールは、同39分にオウンゴールで同点とされましたけれども、後半24分にディフェンダーのヴィルギル・ファン・ダイク選手(オランダ)のゴールで2-1とリードし、同39分にはマネ選手の2点目のゴールを挙げて、ゲームを決めました。

 今季チャンピオンズリーグCLのラウンド16では、プレミアリーグから、マンチェスター・シティ、リバプール、トッテナム・ホットスパー、マンチェスター・ユナイテッドの4チームが勝ち上がりました。
 準々決勝進出チーム=ベスト8の内4チームがプレミアのチームとなったのです。

 「今季CLはプレミアリーグが元気」です。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031