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[4月20日・決勝・ヨルダン]
日本1-0オーストラリア

 4月7日のベトナム戦からスタートした、今回の「なでしこジャパンの戦い」は、優勝・連覇という最高の結末となりました。

 今大会の決勝トーナメント進出=ワールドカップWC2019出場権獲得、という大切な大会でした。
 増してや、日本チームが入ったグループBには、オーストラリアチームと韓国チームが居るという、とても厳しい状況でしたから、「WC出場が危うい」と言われていましたし、実際に、7日のベトナム戦で「4点しか取れなかった」(ベトナムチームに対しては失礼な書き方で恐縮ですが)ために、なでしこジャパンのWC進出に「赤信号」とも言われたのです。

 10日のオーストラリアVSベトナムのゲームで、オーストラリアが8-0で大勝し、日韓戦が0-0の引分けに終わった時には、グループリーグGL最終戦は相当に厳しい試合になるものと予想されました。

 13日の最終戦で、韓国チームがベトナムチームを相手に前半から得点を重ねた時には、なでしことしてはオーストラリアに「勝つしかない」という展開となりました。
 ゲームは、オーストラリアが攻め、日本が守るという展開となりましたが、後半18分に素晴らしい連携から坂口選手が先取点を挙げた時には、「このまま守り切るしかない」と感じました。
 しかし、残り時間10分を切ってからオーストラリアのケール選手に同点弾を許してしまいました。なでしこジャパンのWC出場は「絶望的」な状況下と思われたのです。

 ところが、後半早々に4点目を奪った韓国チームが、その後ベトナムゴールを割ることが出来なかったという結果が報じられました。これはこれで、驚かされました。

 なでしこジャパンは、かろうじて決勝トーナメント進出=WC出場、を果たしたのです。

 オーストラリアチームとのゲーム内容を観ても、「よく進出した」という見方が多かったのではないでしょうか。

 WC出場という「大成果」をゲットしただけでも、今大会のなでしこジャパンとして十分な戦い振りであろうと、私も感じましたが、ここからが「なでしこの伝統」なのでしょうか。
 
 17日準決勝の中国戦を3-1で圧勝し、20日の決勝を制したのです。

 澤穂希選手や宮間あや選手を擁して、WC2011を制し、オリンピックでもメダルを獲得した「強いなでしこ」からの世代交代の只中に在るチームとして、世界的に有名なプレーヤーが少ないチーム事情のもと、「アジアカップ連覇」という偉業を達成したのです。

 決勝のオーストラリア戦も、前半のPKをゴールキーパーGK山下選手が左に飛んで、見事に止めました。「信じられないような」好セーブでした。
 「信じられないようなプレー」は、「なでしこの伝統」であろうと思います。

 澤選手、宮間選手の時代のなでしこは、6:4あるいは7:3で押されているゲームを堅守で支えながら、数少ないチャンスを物にしてビッグゲームを勝ち切っていました。
 その「伝統」が、現在のなでしこジャパンにも脈々と流れているのです。

 後半残り時間が少なくなった状況下、ドリブルで相手ゴール前に進出した横山選手が強烈なシュートをゴール右上に突き刺した時には、「新生なでしこ」の力をまざまざと感じました。

 なでしこジャパンの「勝負強さ」は健在なのです。
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 4月19日、FIFA(国際サッカー連盟)が、主要な大会の運営方法を大幅に変更する方針であると報じられました。

 ひとつは、ワールドカップのプレ大会として行われてきたコンフェデレーションズカップを廃止すること、もうひとつは廃止されるコンフェデ杯に代わって、クラブワールドカップを開催すること。
 結果として、これまで毎年実施されてきたクラブWCは4年に一度の開催となりますし、開催時期は6月となります。
 クラブWCとしても、大幅な変更となるのです。(コンフェデ杯は2017年大会が最後となり、毎年開催されるクラブWCは2018年大会が最後となります)

 こうした「大変更」の理由として、FIFAは「現状は、ファンやスポンサーの支持が得られていないこと」を挙げています。
 FIFAの財務面からすれば、この2大会にはスポンサーの支持が得られない=スポンサーが付かない、というのが大問題なのでしょうが、その原因はファンの支持が得られないこと、例えば、テレビ放送の視聴率が低いこと、となります。

 世界最大のスポーツイベントとも言われるFIFAワールドカップの人気は、衰えることを知らないように感じられますが、FIFAとしては、「ワールドカップに続く人気イベントの創造」を目論んで、コンフェデ杯やクラブWCを創設したのでしょうが、取り敢えずその「狙い」は達成されなかったと総括して、次の段階に進んだと見るのが良さそうです。

① コンフェデレーションズカップ

 1992年に創設された、ワールドカップ前年に開催される大会。
 出場国は、アジア、アフリカ、北中米カリブ、南米、オセアニア、ヨーロッパの「6大陸」の代表各1チーム・計6チームと、ワールドカップ開催国、そして招待チームの計8ナショナルチームです。

 1992年と95年はキング・ファハド・カップと称され、サウジアラビアで開催されましたが、第3回・1997年大会からはFIFAコンフェデレーションズカップとなり、以降は、開催地もワールドカップ開催国が大半を占めています。

 1992年から2017年にかけて行われたコンフェデ杯には「コンフェデ杯優勝国は本大会で優勝できない」というジンクスがあります。このジンクスを破るチームが何時現れるか注目されていましたが、残されたチャンスは、2017年優勝のドイツチームが、2018年ワールドカップ・ロシア大会で優勝できるか否かに、かかることとなりました。

② クラブワールドカップ

 2000年に開始された、クラブチーム世界一を争う大会。
 第2回大会は2005年に行われ、ここで形が整い、前述の「6大陸」のNO.1クラブ決定大会の優勝チーム=6チームで争う仕組みとなりました。
 以降14回の開催です。

 もともと1960年代から、インターコンチネンタルカップとして「ヨーロッパと南米のNO.1クラブチーム同士の対戦によりクラブチーム世界一を決める大会」が行われていて、1981年からは、開催国を中立国である日本とし、トヨタカップとして運営されてきましたが、これを吸収する形でクラブワールドカップが創設されたのです。

 ヨーロッパと南米以外の地域のクラブチームにも、世界一になるチャンスが与えられた形ですが、結局のところ14回の大会で、欧州・南米以外のチームが優勝した例は無く、加えて、南米のチームが優勝した例も4度しかない上に、2013年以降はヨーロッパ代表チーム(それもレアル・マドリードとFCバルセロナのリーガエスパニョーラの2チーム)が優勝を独占していますので、大会のひとつの狙いは効果を現さなかったことになります。

 結局は、欧州か南米のNO.1クラブが世界NO.1となりますので、大会の盛り上がりも「いまひとつ」ということになるのでしょう。

 こうしたFIFAの取組は、欧州サッカー連盟(UEFA)と北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)による「ネーションズリーグ」の創設と連動しているとも言われます。

 第1回UEFAネーションズリーグは2018年9月にスタートするのです。

 世界サッカー界の大会の「仕組みの変更」が、多方面で始まっています。
 これらの変更が、サッカー競技そのものに対して、どのような影響を与えるのか、興味深いところです。
[4月7日・第33節・エディハドスタジアム]
マンチェスター・ユナイテッド3-2マンチェスター・シティ

 伝統のダービーマッチです。
 今季第2戦は、ユナイテッドの「大逆転勝利」でした。

 前半は完全にシティがゲームを支配しました。
 前半25分、コーナーキックからヴァンサン・コンパニ選手が綺麗なヘディングシュートを決めて先制し、その僅か5分後にイルカイ・ギュンドアン選手が2点目を決めた時には、「シティの一方的なゲーム」になるように観えましたし、ホームのファンは「4シーズン振りのリーグ優勝」に向けて、大歓声を送りました。

 ところが後半になると一変しました。
 ユナイテッドの反撃が始まったのです。
 ゴール前に走り込むポール・ポグバ選手に「良いラストパス」が供給されるようになったのです。
 そして、後半8分、10分と立て続けにゴールが決まりました。迫力満点の攻撃でしたし、ポグバ選手の「決定力」をまざまざと示すシーンでした。

 後半24分、クリス・スモーリング選手が3点目を挙げて、ついにユナイテッドが逆転しました。

 「楽勝」と感じていたシティは、逆転されて慌てたのでしょうか、UEFAチャンピオンズリーグ用に温存していたと思われるプレーヤーを次々と投入して「勝ちに行き」ました。
 後半27分にケヴィン・デブライネ選手とガブリエル・ジェズス選手、31分にセルヒオ・アグエロ選手がピッチに立ちました。

 しかし、一度ユナイテッドに傾いた「流れ」は取り戻すことが出来ませんでした。入っても何の不思議もないシュートが、相手ゴールキーパーGKデヘア選手の好セーブやポストに阻まれます。

 6分にも及ぶ長いロスタイムを経て、ゲームはそのままユナイテッドの勝利となりました。

 CLでも敗退し、やや精彩を欠くシティですが、このゲームもよもやの逆転負けを喫したのです。

 このゲームでは、両チームのラストパス供給プレーヤーの活躍が際立ちました。
 前半は、シティのレロイ・サネ選手(ドイツ)、後半はユナイテッドのアレクシス・サンチェス選手(チリ)です。

 サネ選手は、ペナルティエリアライン上でボールをキープし、的確なラストパスを供給し続けました。
 サンチェス選手は、ペナルティエリアの内外でボールをキープし、こちらもピンポイントのラストパスを魅せてくれました。後半は、サイドも選ばぬ、縦横無尽のプレーでした。
 両選手共に、強力なドリブルと正確なパスを誇る、素晴らしいプレーヤーなのです。

 サネ選手とサンチェス選手の「活躍量」が、そのまま「ゲームの流れ」に結び付いたゲームであったと感じます。

 シティは次節、早々に今季プレミアリーグ制覇を決めました。4季ぶりの優勝は、記録ずくめのものだったのです。
 4月3日から11日にかけて行われたベスト8の激突は、予想を超える結末となりました。

 全体としては、「省エネ・慎重なプレーで次ステージを狙ったチームが思わぬ失敗を演じた試合」が多かった感じがします。

[FCバルセロナ対ASローマ]
・4月4日(カンプノウ) バルセロナ4-1ローマ
・4月10日(スタディオ・オリンピコ) ローマ3-0バルセロナ
・2戦計 4-4 アウェイゴール1のASローマが勝ち抜け

 第1戦を4-1で快勝したバルサとしては、アウェイの第2戦は「0-2で負けても良い」位の気持ちと戦術で臨んだのでしょう。開始直後は、やや守備的なフォーメーションを組んだかもしれません。
 ところが、この目論見は、前半6分の失点・ジェコ選手の先制点で動揺しました。

 とにかく点を取るしかないローマは、積極的に攻めます。
 後半13分にデロッシ選手が2点目を挙げると、バルサには焦りの色が観えました。
 そして後半37分マノラス選手が3点目を挙げて、ローマが勝ち抜けの権利を得ると、バルセロナは反攻に出ましたが、ここからのローマはセリエAのチームに変身したのです。
 イタリア伝統の堅い守りが展開されました。

 ローマゴール前に数多くのディフェンダーが散りばめられている形では、さすがのバルセロナも容易には得点できない形となり、試合はこのまま終了しました。

 第1戦を圧勝していたバルサにとっては「悪夢」のようなゲームでしたが、2シーズン連続のベスト8敗退となると、ここが「鬼門」になりつつあるかもしれません。

[マンチェスター・シティ対リバプール]
・4月4日(アンフィールド) リバプール3-0マンチェスター・シティ
・4月10日(ザ・シティ・オブ・マンチェスター・スタジアム) リバプール2-1マンチェスター・シティ
・2戦計 5-1でリバプールが勝ち抜け

 プレミアリークでは独走しているシティですが、ここでは「完敗」でした。
 第1戦の前半が堪えたのでしょう。
 12分にサラー選手、21分にチェンバレン選手、31分にマネ選手が立て続けに得点して、リバプールが一気にリードしました。
 もともと堅い守りを身上としている、今季のシティとしては、珍しいというか拙い試合運びであり、2ゲームを費やしても、この3点ビハインドを跳ね返すことは出来ませんでした。
 一方のリバプールとしては、名門チームとしての素晴らしい試合運びであったと感じます。

[ユベントス対レアル・マドリード]
・4月3日(アリアンツ・スタジアム) レアル・マドリード3-0ユベントス
・4月11日(ベルナベウ) ユベントス3-1レアル・マドリード
・2戦計 4-3でレアルが勝ち抜け

 第1戦、アウェイでレアルが完勝しましたので、第2戦ではやや守備的に入ったのでしょうが、「打倒レアル」に向けてのユーベの気迫は凄まじく、マンジュキッチ選手の2得点などで3-0とリードして、ゲームはロスタイムに入りました。
 ここでユーベにとっては痛恨のPKを与えてしまい、これをクリスティアーノ・ロナウド選手がキッチリと決めて、レアルが勝ち抜けを決めたのです。

 このPK判定に対しては、ユーベのゴールキーパーGKブフォン選手が猛抗議、「試合の流れを知らない者は審判をやるべきでは無い」といった趣旨の抗議を繰り広げました。
 結局ブフォン選手はレッドカード・退場となりました。確かに、このタイミングのPKは痛恨であったことでしょう。

 第1戦にもクリロナ選手が2得点、特に2点目のオーバーヘッドキックシュート→ゴールは「歴史に残るビューティフルゴール」でした。「滞空時間の長さ」が評判となっていましたが、確かに「クリロナ選手だけがスローモーションで動いていた」ように見えた、不思議なプレーでした。
 結局、ユーベはクリロナ選手一人に負けた感のある準々決勝だったことでしょう。

 一方のレアルとしては、ベルナベウでの余裕を持ったゲームの筈が、ギリギリまで追い込まれた形ですが、結局勝ち切れるところに「CLに愛されている」ところが出ているのかもしれません。

[バイエルン・ミュンヘン対セビージャFC]
・4月3日(ラモン・サンチェス・ビジュアン) バイエルン・ミュンヘン2-1セビージャFC
・4月11日(フースバル・アレーナ・ミュンヘン) バイエルン・ミュンヘン0-0セビージャFC
・2戦計 2-1でバイエルンが勝ち抜け

 第1戦、アウェイで2-1と競り勝ったバイエルンが、ホームで慎重な試合運びを魅せて勝ち切った形でしょう。
 セビージャとしては、緒戦前半31分にサラビア選手のゴールで1-0とリードした後の37分、オウンゴールで同点とされたのが、最後まで響きました。
 バイエルンは相変わらずの「安定感」を示しました。

 UEFA-CL2017~18のベスト4には、「常連」のレアル・マドリードとバイエルン・ミュンヘンの2チーム、そしてプレミアからリバプール、セリエAからASローマという形になりました。
 欧州4大リーグから、それぞれ1チームずつという形です。
 リバプールもASローマも十分な伝統を誇る名門チームですが、ことCLのベスト4となると「新鮮」な感じがします。準決勝の戦いにおいて、イングランドサッカー・イタリアサッカーの意地を魅せていただきたいものです。

 4月13日の抽選会で準々決勝の組合せが決まりました。
・レアル・マドリードVSバイエルン・ミュンヘン
・ASローマVSリバプール

 レアルとバイエルンの激突は、長い長いチャンピオンズリーグの歴史、欧州NO.1クラブチームを決めたいという「サッカーファンの本能的な欲求」から生まれた大会において、最も歴史と伝統ある対戦と言って良く、CLのクラシコとさえ呼ばれます。
 これまで、幾多の名勝負を繰り広げてきた両チームの対戦が、今季は準決勝で実現したのです。レアルは、この「クラシコ」を制した季には、必ずと言って良い程CLを制しています。一方のバイエルンも、CL制覇に向けて必ず倒さなければならない相手なのです。

 ASローマとリバプールは、共に自国リーグの名門チームですが、CLでの決勝進出はこれまで多くはないでしょう。共に是が非でも勝ち上がりたいところだと思います。
 特にASローマとしては、久々のセリエAチームの決勝進出がかかります。
 「勢いに乗る」両チームの戦いは、戦術面も含めて見所満載です。

 準決勝の第1戦は4月24日・25日、第2戦は5月1日・2日に行われます。
 2017年8月、驚異的な移籍金額でFCバルセロナからパリ・サンジェルマンPSGに移籍したネイマール選手(ブラジル)が、僅か8ヶ月で退団するのではないかというニュースが3月12日に報じられました。

 右脚の故障回復の為ブラジルに帰っている本人が、「もうPSGには戻らない」と言っていると。
 このまま治療を続け、ワールドカップ・ロシア大会に出場するつもりなのでしょうか。

 チーム内での不協和音、PSG内部が「ネイマール派」と「カバーニ派」に割れているというのです。
 加えて、PSGの実力不足にも不満があるようです。

 確かに、UEFA-CL2017~18でも、準々決勝でレアル・マドリードに完敗し、なかなか「3強=レアル・マドリード、FCバルセロナ、バイエルン・ミュンヘン」には歯が立たない状態が続いていますが、それが理由というのも、おかしな話です。
 ネイマール自身がPSGの一員であり、UEFA-CLのレアルとの第1戦にも出場していたのですから。

 とはいえ、世界のスーパースターの動向ですから、当然ながら世界中のメディアから大注目を浴びます。
 
 もともと「5年契約」でPSGに移籍したネイマール選手ですから、契約の大半が残っています。
 どのチームに移籍するにしても、違約金を始めとして、2017年並み、あるいはそれ以上の大騒動となることでしょう。(もちろん、契約内容によるのでしょうが)

 移籍先というか、本人が移籍先として希望しているのは、当のレアル・マドリードとのこと。
 UEFA-CLを制覇する実力のあるチームに入り、目標である「バロンドール」を獲得するためだと報じられていますし、レアル側も、受入れ準備が出来ているとも伝えられています。
 一方では、古巣のFCバルセロナに戻るのではないか、という報道もあります。

 いずれにしても、世界サッカーの至宝ですから、こうしたゴタゴタよりも、「ひとところに腰を据えて」ピッチ上で思い切りプレーするネイマール選手を、早く観てみたいと感じるのは、私だけではないでしょう。
 今季のチャンピオンズリーグも3月14日に決勝トーナメント1回戦・第2試合が終了し、ベスト8進出チームが決まりました。

[第2試合の結果(2試合トータル成績) 左がホームチーム]
① リバプール0-0FCポルト(5-0)
② パリ・サンジェルマン1-2レアル・マドリード(5-2)
③ トッテナム・ホットスパー1-2ユベントス(3-4)
④ マンチェスター・シティ1-2FCバーゼル(5-2)
⑤ マンチェスター・ユナイテッド1-2セビージャFC(1-2)
⑥ ASローマ1-0シャフタル・ドネツク(2-2 アウェイゴール数でASローマが勝ち上がり)
⑦ ベジクタシュ1-3バイエルン・ミュンヘン(1-8)
⑧ FCバルセロナ3-0チェルシー(4-1)

 まず感じるのは「3強の強さ」でしょう。
 レアルもバイエルンもバルセロナも、「悠々と」勝ち上がったように見えます。
 これでバイエルンは7季連続のベスト8進出です。「強さを維持する力」は驚異的でしょう。
 もちろん、緒戦1-1の引分であったバルセロナが、メッシ選手の八面六臂の活躍で、ホームで圧勝したことを観ても、決して楽勝では無いのですが、とはいえ「勝たなければならないゲーム」に臨んでの、3強の安定した強さは際立っています。

 続いては、プレミア勢の「ふがいなさ」でしょうか。
 今大会には5チームという最大勢力で臨み、その5チームが決勝トーナメントに進むという好調な流れでしたが、ここに来て3チームが敗れてしまいました。
 「相手も強い」のは当然で、チェルシーがバルセロナに敗れ、スパーズがユベントスに敗れたのは、止むを得ない感じもありますが、マンUがセビージャに敗れたのはいただけない感じがします。
 もちろん、セビージャFCもこのところ強化が進んでいて強いのですけれども、ここは「プレミアの意地」を見せてほしかったと思います。

 逆に言えば、リーガ・エスパニョーラの強さが目立つと言ったところでしょうか。

 グループリーグを好成績で勝ち上がり、「台風の目」となるかに思われたベジクタシュですが、これこそ「相手が悪く」、バイエルンに1-8で大敗しました。
 「容赦無い」ドイツサッカーがここでも炸裂したのです。

 3月16日に行われた抽選会で、準々決勝は以下のような組合せとなりました。

・レアル・マドリードVSユベントス
・FCバルセロナVS ASローマ
・バイエルン・ミュンヘンVSセビージャFC
・マンチェスター・シティVSリバプール

 3強の準々決勝対決は有りませんでした。

 とはいえ、さすがに準々決勝ともなれば強豪同士の組合せとなります。

 このところセリエAでは圧倒的な力を示しているユーベにとっては、CL制覇に向けて絶対に倒さなければならないレアルとの対戦になりました。

 同じセリエAのローマも、3強の一角バルセロナとの対戦となりました。セリエA勢とリーガ・エスパニョーラ勢の対戦は、今季ベスト8カードのポイントとなります。

 マンUを破って活き上がるセビージャはバイエルンとの戦いです。ここを突破するようだと、今季の台風の目となります。

 シティとリバプールはプレミア勢同士の対戦となりました。リバプールの頑張りに期待です。

 4月3日・4日の第一戦、10日・11日の第二戦。
 どんなスーパープレーが飛び出すのでしょうか。
[3月4日・第29節・エティハドスタジアム]
マンチェスター・シティ1-0チェルシー

 今シーズン、リーグを快走しているマンチェスター・シティと昨シーズンのチャンピオン・チェルシーのゲームは、「シティが攻め、チェルシーが守る」という展開となりました。

 現在のシティのプレー=ペップ・グアルディオラ監督のサッカーは、相当に完成されたイメージでした。
 素早いパスの連続、流動的なポジショニングといったサッカーは、まるで2010年前後のFCバルセロナの様でした。

 当時のバルセロナは、シャビ選手、イニエスタ選手、ビリャ選手、そしてメッシ選手といったメンバーを揃えて、素晴らしいプレーを展開していました。加えて、バルセロナのメンバーを骨格としたスペイン代表チームの最盛期でもありました。

 ダイレクトパスを多用した、当時のバルセロナのサッカーは、世界最高とされました。相手チームにボールを渡さない「ポゼッションサッカー」のお手本だったのです。

 そのバルセロナのサッカーを髣髴とさせるのが、現在のシティのサッカーだと思います。

 もちろん、グラウディオラ監督が指導し指揮を執っているのですから、こうしたサッカーになるのは自然な流れなのですけれども、こうしたサッカーがプレミアリーグで観られるというところが凄いなと感じます。
 サッカー宗主国であり、長い歴史を誇るイングランドのサッカーに、グラウディオラのサッカーは馴染まないのではないかと感じていました。
 事実、昨シーズンはシティは無冠に終わりました。さすがのグラウディオラも苦戦していると感じました。

 ところが今シーズンの、この快走です。やはり、高速パスサッカー、チーム全体の高いレベルの連動といった「グラウディオラサッカー」の礎となる要素は、そう簡単には実現できるものでは無かったということ、逆に言えば、定着出来れば圧倒的な破壊力を具備することが出来る、と言うことなのでしょう。

 加えて、プレーヤー構成に合わせて、微調整されているところが見事でしょう。

 ダビド・シルバ選手、レロイ・サネ選手の豊富な運動量をベースに、ベルナルド・シウバ選手、セルヒオ・アグエロ選手のスピードを活かしています。ダビド・シルバ選手などは、ポジションが何処なのか、よく分からないようなプレーを続け、チーム全体が見事に連動しているのです。
 カイル・ウォーカー選手、ニコラス・オタメンディ選手、オレクサンドル・ジンチェンコ選手、イルカイ・ギュンドアン選手、ケビンデ・ブライネ選手らの献身的なプレーも、極めてハイレベルです。
 このゲームでは、控えにガブリエル・ジェズス選手やヤヤ・トゥレ選手が居るのですから、鬼に金棒といったところでしょうか。

 現在のシティのサッカーは「縦へのスピードなら2010年前後のバルセロナを上回っている」でしょう。そのスピードは尋常なものではありません。

 優れた指導者が、メンバーの個性を活かすために、チーム毎に微調整を行うことは、当然こと(だから、優れた指導者なのですが)ですが、スペイン時代のバルセロナ、ドイツ時代のバイエルン・ミュンヘン、そしてイングランドのマンチェスター・シティと、「変幻自在なるも、誰が観てもグラウディオラのサッカー」という「監督としての能力」には、感服せざるを得ません。

 以前の記事にも書きましたが、現在のマンチェスター・シティは世界最強のクラブチームではないかと感じます。
 3月5日、ハリルホジッチ監督が取材に応じ「浅野拓磨、井手口陽介、原口元気の3選手が、代表チームに召集されないもしれない」とコメントし、「乾貴士も怪我で3月のベルギー遠征に出場できないかもしれない」と語ったと、報じられました。

 ブンデスリーガ・シュツットガルトの浅野選手、リーガエスパニョーラ・レオネサの井手口選手は、出場機会が少なく、原口選手は脳震盪からの復帰間もないことが、不選出の理由になるとのこと。

 確かに、こうした状況は代表に入れない要因のひとつではあるのでしょうが、昨年のワールドカップ最終予選での4選手の活躍は見事なものでした。
 特に、8月31日、ワールドカップ出場を決めたオーストラリアとの一戦は、「ハリルジャパン」史上最強のゲーム内容であり、そのゲームで中心的な役割を果たしたプレーヤー達が代表チームに入らないというのも、ワールドカップ・ロシア大会に向けて最強の日本代表を創らなければならないという面からは残念な感じがします。

 ハリルホジッチ監督としては、チーム内のポジション争いを活性化することによって、より強い日本代表チームを創りたいという狙いがあることは分かりますが・・・。

 いろいろなプレーヤーを試すことは大切なことなのでしょうが、本大会まで3ヵ月、そろそろメンバーを固めて、大会前の国際試合に臨む時期が来ているのでしょう。
 2018年のJ1リーグが、2月23日に開幕しました。
 そして第1節は、25日にかけて行われました。

 平昌オリンピックの終盤と重なっての開幕でしたが、緒戦から好試合が続きました。

 まずは23日のリーグ開幕戦、サガン鳥栖VSヴィッセル神戸は、鳥栖が試合開始早々にPKを獲得し、これを田川選手がキッチリと決めて1-0とリードしました。
 開幕戦の開始3分のPKというのも、蹴る側としてはなかなか難しいシュートでしょうが、田川選手は落ち着いていました。
 ホームでリードした鳥栖は、持ち味である「堅守速攻」サッカーを展開し、優位にゲームを進めましたが、神戸は後半の後半に入っても攻撃の手を緩めず、次第に鳥栖守備陣を押し込みました。
 守備ラインがゴールライン際まで押し込まれると、危険な状況であることは、洋の東西を問わずサッカー競技において普遍的な真理です。
 後半42分、神戸のハーフナー・マイク選手のシュートが決まり1-1の同点。
 
 鳥栖としては、守り切れなかったゲームでしたが、それだけ神戸の攻撃力が高かったということでしょう。

 昨季のチャンピオン川崎フロンターレは、25日にジュビロ磐田と緒戦を戦い、3-0で快勝しました。
 前半24分の中村憲剛選手のヘディングシュート→ゴールで一気に勢いに乗り、谷口選手、エドゥアルド選手が立て続けにゴールを決めて、前半で3-0とリード。
 磐田の守備陣は、比較的簡単に背後を許していました。守備陣の戦法が間違っていたという感じもしますし、修正の遅れは致命的なものでしょう。
 後半には松本選手、田口選手、上原選手を投入して、互角以上の戦いを魅せただけに、磐田の前半の不出来は、とても残念です。
 川崎は、相変わらずの得点力を披露しました。
 今季も優勝争いを魅せてくれそうです。

 第1節は緒戦ということもあってか「引分ゲーム」が目立ちました。
 動きの良くないチームが多かったとの報道も眼にします。
 12月1日の第34節までの長いシーズンですから、慌てることは無いという考え方も有るのでしょうが、3月末の第5節のゲームまでには、「今季の風景」が概ね決まってしまうとの見方もありますので、悠長なことは言っていられないでしょう。

 それにしても、世界各国の主要リーグが7・8月に開幕し、5月にシーズンを終えるのに対して、我がJリーグは2月開幕12月終了というスケジュールです。

 「夏は野球、冬はサッカーという形に、日本もならないかな」と友人に聞くと、「日本じゃ無理だね」という、いつもの回答が帰ってきます。

 アメリカ合衆国なら、夏はベースボール、冬はアメリカンフットボールとバスケットボールとアイスホッケーと、とてもはっきりとした棲み分けが行われています。

 欧州各国なら、7月から5月までサッカーを観て、自国リーグが休みの期間には、2年に1度はワールドカップかユーロがありますから、欧州のファンがサッカーからゆっくり?離れるのは、2年に1度の6~7月ということなのでしょうか。

 日本では、観客動員を考慮すると、どうしても現状のスケジュールになってしまうのかもしれませんが、日本より遥かに、冬季の気温が低いドイツやイングランドにおいて、氷点下の屋外スタジアムで、スタンドから溢れんばかりの大観衆が力の限り応援している光景を見ると、日本と欧州のサッカーの違いを、改めて感じます。

 2018年のJリーグが開幕しました。

 今季は、どんなシーンが観られるのでしょうか。
 今季のUEFAチャンピオンズリーグも、いよいよ決勝トーナメントに入り、2月13日から21日にかけて、1回戦のファーストレグ・第1戦が行われました。

[2月13日]
ユベントス2-2トッテナム・ホットスパー
マンチェスター・シティ4-0FCバーゼル

[2月14日]
リバプール5-0FCポルト
レアル・マドリード3-1パリ・サンジェルマン

[2月20日]
チェルシー1-1FCバルセロナ
バイエルン・ミュンヘン5-0ベジクタシュ

[2月21日]
セビージャFC0-0マンチェスター・ユナイテッド
シャフタル・ドネツク2-1ASローマ

 興味深い対戦結果が続きます。

 まずは、「CLに愛されている」レアルが、パリ・サンジェルマンに快勝しました。
 前半33分にラビオ選手のゴールで先制を許したレアルでしたが、同45分にクリスティアーノ・ロナウド選手のゴールで同点とし、1-1の緊迫した展開から、後半38分再びロナウド選手のゴールで2-1とリード、同41分にはマルセロ選手のゴールが決まり、試合を決めました。
 ホーム・ベルナベウでレアル・マドリードが魅せた強さでしょう。

 いわゆる「クラブ3強」の牙城を崩そうと狙っているサンジェルマンにとっては苦しい立ち上がりとなりましたが、第2戦のホームでの戦いに期待したいところです。

 バルセロナとチェルシーは1-1で引分けました。
 0-0で迎えた後半17分、ウィリアン選手のゴールでチェルシーが先制しましたが、同30分にメッシ選手が同点のゴールを挙げました。
 「さすがにメッシ」というところですが、バルセロナとしてはアウェイでの引分、それも1点を取っての引分ですから、これで十分なのかもしれません。
 とはいえ、プレミアの大豪チェルシーとしては、このまま引き下がるわけには行きません。

 ユベントスとスパーズも2-2で引分けました。ユーベとしては2失点の引分は、いただけないというところでしょう。スパーズはアウェイで2得点の引分は、相当有利になった感じです。

 シャフタル・ドネツクがホームでASローマに勝ちました。このまま押し切る様なら、今大会の台風の目になることでしょう。

 バイエルン、リバプール、シティは大勝しました。ベジクタシュ(トルコ)の健闘が楽しみでしたが、さすがにアウェイでは分が悪かったようです。第2戦の反攻に期待しましょう。

 ユナイテッドは、セビージャFCと0-0で引分けました。絶対に勝ち上がらなければならないと考えているであろうマンUとしては、まずまずの立ち上がりなのかもしれません。

 3月6日から14日にかけて、第2戦が行われます。
 パリ・サンジェルマンVSレアル・マドリード、トッテナム・ホットスパーVSユベントス、FCバルセロナVSチェルシー、ASローマVSシャフタル・ドネツク、マンチェスター・ユナイテッドVSセビージャFC・・・第1戦の結果を踏まえて、好ゲームが目白押しです。
 2月16日から19日にかけて行われた第23節のゲームを終えて、バイエルン・ミュンヘンがトップに立っています。
 ブンデスリーガでバイエルンがトップというのは、「定位置」でしょう。

 23試合を終えて19勝2敗2引分・勝ち点59、2番手のボルシア・ドルトムントが11勝5敗7引分・勝ち点40、3番手のアイントラハト・フランクフルトが11.勝6敗6引分・勝ち点39というのですから、圧倒的な首位です。
 とはいえ、この段階で「もう2敗しているのか」「例年より負け数が多い」と感じるのですから、バイエルンの強さはずば抜けているということなのでしょう。

 今季ここまでのチームの得点王は、ロベルト・レバンドフスキ選手(ポーランド)の20点で、これはリーグの得点王でもあります。現在のバイエルンのエースストライカーということです。

 近時のバイエルンは、2つのチームを併用しているように見えます。
 もちろん、世界トップクラスのビッグクラブは、力があまり変わらないAチームとBチームを用意していることが多く、そういう体制を取ることが出来ないと、リーグ戦とカップ戦の連続、ビッグクラブに期待される試合数の多さ、に対応できないのですけれども、そうしたビッグクラブの中でも、バイエルンのAとBのチーム分けは「豪華」という感じがします。

 例えば、2017年12月20日のドイツ杯3回戦のボルシア・ドルトムント戦(2-1でバイエルンの勝利)のフォワードFW・ミッドフィールダーMFを観ると、トーマス・ミュラー選手、レバンドフスキ選手、ハビ・マルティネス選手、ハメス・ロドリゲス選手、フランク・リベリー選手、アルトゥロ・ビダル選手と並びますが、第20節のホッフェンハイム戦(5-2でバイエルン勝ち)では、アリエン・ロッベン選手、レバンドフスキ選手、コレンティン・トリッソ選手、キングスレイ・コマン選手、ビダル選手、セバスティアン・ルディ選手と並ぶのです。
 「豪華絢爛」というところでしょう。

 レバンドフスキ選手とビダル選手以外は、自在に組み換えが可能な印象ですし、このどちらのゲームでも、ディフェンダーDFのジェローム・ボアテング選手が得点しているのを観ても、「どこからでも点が取れる体制」をも具現しているのです。

 このバイエルンが「ここぞ」というゲームで、どのようなチームを組んでくるのかは、とても興味深いところです。

 「常勝軍団」バイエルン・ミュンヘンの今シーズンの戦いも、「王道を行く」ものなのです。
 2月10日~12日にかけて行われた第27節の試合を終えて、今季のプレミアリーグはマンチェスター・シティが悠々と首位を走る展開となっています。

 全38節の内27節を終えていますから、概ね2/3強を消化して、シティは23勝1敗3引分で勝ち点72、2番手のマンチェスター・ユナイテッドが17勝5敗5引分・勝ち点56、3番手のリバプールが15勝3敗9引分の勝ち点54、4番手チェルシーが16勝6敗5引分で勝ち点53となっていますから、シティは断トツのトップなのです。

 今季のシティの成績は「負けも引分も少ない」形ですから、要は「勝ちに行って強い」ということになります。守備ももちろん安定しているのですが、「守り勝っている」訳では無く、79得点という圧倒的な得点力を武器に、相手より多く点を取るサッカーなのです。

 チームの得点王はセルヒオ・アグエロ選手(アルゼンチン)の21点、2番目はラヒム・スターリング選手の15点ですが、3番目以降が凄いのです。
 ガブリエル・ジェスス選手(ブラジル)が8点、レロイ・サネ選手(ドイツ)とケビン・デ・ブライネ選手(ベルギー)が7点、と続いているのです。

 まさに「どこからでも得点できる体制」が出来ている感があります。
 今季のマンチェスター・シティは、チーム全体が躍動しながらゴールを目指すプレーが出来あがっているのでしょう。

 1月31日の25節のゲームでも、ミッドフィールダーMFのフェルナンジーニョ選手(ブラジル)とデ・ブライネ選手が、先制点と2点目を挙げ、アグエロ選手が追加点という形で、3-0でウェスト・ブロムウィツチ・アルビオンを下しました。
 これだけMFにゴールを決められては、相手チームはたまったものでは無いでしょう。

 今季のシティは強い、これはプレミアリーグの中だけのことでは無く、様々な国際試合でも言えることでしょう。

 マンチェスター・シティは、今、世界最強のクラブチームなのかもしれません。
 2018年最大のスポーツイベント、FIFAワールドカップ・ロシア大会を控えて、出場各チームは強化に余念が無い時期ですが、我らがハリルジャパンにも強力なメンバーが加わりそうです。

 ポルトガル1部リーグのポルティモネンセの中島翔哉選手です。

 中島選手と言えば、直ぐに思い出すのは、2016年1月のAFC・U-23選手権大会、手倉森ジャパンにおける大活躍でしょう。ペナルティエリア近辺でのスピード溢れるドリブルからのゴールやアシストは、目の覚めるようなプレーの連続でした。

 リオデジャネイロ五輪後の動向については、やや情報不足でしたが、2017年8月末にJ1・FC東京からポルティモネンセに移籍(2018年6月までの期限付き移籍)した中島選手は、たちまち頭角を表し、チームの中心選手となりました。

 今冬の移籍市場でもオファーが殺到していると報じられています。
 「期限付き移籍」から、保有権を買い取ったポルティモネンセは、ウクライナの強豪シャフタル・ドネツクからの移籍金1000万ユーロ(約13億5000万円)のオファーを蹴り、現在では移籍金を2000万ユーロ(約27億円)に設定しているとも伝えられているのです。

 この移籍金水準は、香川真司選手が2012年にマンチェスター・ユナイテッドに移籍した時の約20億円をも凌ぐ、日本人プレーヤーの最高水準となっているのです。

 身長164cm・体重64㎏と小柄な中島選手ですが、その俊敏性と創造性十分なプレーが、欧州において高く評価されていることは明らかです。
 フォワード、ミッドフィールダーのどちらでも力を発揮する中島選手は、現在の日本代表チームでも「是非とも欲しいプレーヤー」です。

 ハリルホジッチ監督が、どのようなチームでワールドカップに臨むかにもよりますが、これだけの才能を眠らせておくのは、もったいないことなのでしょう。
 1月26日~29日に行われた第21節の戦いを終えて、今季のリーガエスパニョーラはFCバルセロナが独走状態です。
 全38節の半ばを過ぎた時期ですが、このまま突っ走りそうな様相なのです。

 もとより、FCバルセロナはリーガエスパニョーラの強豪であり、リーグ戦の首位に立っていること自体は何の不思議もない風景なのですが、今季はライバルであるレアル・マドリードが低迷していて、「レアルVSバルセロナ」といういつもの構図が観られないところが、特徴と言って良いでしょう。

 第21節を終えて、バルセロナは18勝0敗3引分という「完璧な成績」です。
 得点59、失点10、得失点差49というのですから、圧倒的な得点力と堅い守備を両立させているのです。

 そして、勝ち点57でトップ、2番手のアトレティコ・マドリードが13勝1敗7引分の勝ち点46、3番手のバレンシアCFが12勝5敗4引分で勝ち点40というのですから、既に大差の首位であり、アトレティコが何とか「追い縋っている」構図でしょう。
 永遠のライバル、レアルは11勝4敗5引分で勝ち点38の4位に沈んでいるのです。

 バルセロナの得点59は、もちろんリーグトップですが、2番目のレアルが43ですから、こちらも圧倒的です。
 この時点の、個人別句点ランキングのトップがリオネル・メッシ選手の20点、2番手がルイス・スアレス選手の16点と、バルセロナの2トップがゴールを挙げまくっているという印象です。
 メッシ選手が21試合で20得点、スアレス選手が18試合で16得点と、世界のサッカーを代表する2人のストライカーとはいえ、「絶好調」と言って良いでしょう。
 これでは、他のチームはたまったものではありません。

 得点王争いでも、常にメッシ選手と凌ぎを削る存在であり、レアル・マドリードのエースストライカーであるクリスティアーノ・ロナウド選手は8得点に留まっているのです。

 今シーズンのエル・クラシコ第1戦は2017年12月23日に行われ、レアルのホーム・ベルナベウで、バルセロナが3-0と圧勝しました。

 前半0-0から後半9分スアレス選手が先制ゴール、後半19分にメッシ選手が追加点、アディショナルタイムに入って、アレイクス・ビダル選手が3点目を挙げての勝利でした。
 イバン・ラキティッチ選手、セルヒオ・ブスケツ選手、アンドレス・イニエスタ選手らの中盤が良く働いての快勝であったと思います。
 今季のバルセロナは、無駄な動きが少なくなっているように感じます。

 さて、レアルはこのままバルセロナの独走を許すのでしょうか。

 第21節、レアル・マドリードはアウェイでバレンシアCFに4-1で快勝しました。
 クリロナ選手が前半に2ゴール、後半はマルセロ選手とトニ・クロース選手が追加点と、まさに「強いレアル」のゲームでした。

 FWにカリム・ベンゼマ選手やガレス・ベイル選手、中盤にルカ・モドリッチ選手やカゼミーロ選手をも擁しているチームが、このままバルセロナの独走を指を咥えて観ているとも思えませんので、2月以降の反攻がとても楽しみです。

 近時のレアルは「スロースターター」だという友人の意見にも、期待したいところです。
 今シーズンのイタリア・セリエAも、全38節の内22節を終えました。リーグ戦の半ばを過ぎたといったところでしょう。

 第22節、1月27日と28日のゲームを終えて、首位に立っているのは、昨季まで6連覇中のユベントスではなくナポリなのです。

 このところ「セリエAの首位はユベントス」というシーズンが続いていましたから、とても新鮮な状況にあると言って良いのでしょう。

 ナポリは第22節のゲームもボローニャを3-1で下し、18勝1敗3引分・勝ち点57でトップに立っているのです。
 このナポリを追うのは、やはりユーベ。18勝2敗2引分の勝ち点56と僅かにその差は、勝ち点1ですが、とにかく「常勝」でいつもセリエAのトップに居る印象があるユベントスを抑えて、「22試合で僅かに1敗」という素晴らしい成績を残して、ナポリが首位に立っているというのは、セリエAの新時代を感じさせるといったら少し大袈裟でしょうか。

 ナポリは、2017年12月1日の第15節のゲームで、ユベントスに0-1で敗れた以外は、今季リーグ戦では無敗なのです。
 コッパイタリアやチャンピオンズリーグのグループリーグでは負けているのですが、リーグ戦での強さは「出色」でしょう。

 チームの得点王は、ドリース・メルテンス選手、ベルギーのストライカーです。21試合に出場して13ゴールを挙げています。得点2位は、ホセ・カジェホン選手(スペイン)の6得点、3位はイタリアのロレンツォ・インシーニェ選手の5得点となっています。

 どのプレーヤーも素晴らしいフォワードFWですが、いわゆる知名度という面では、ユベントスのパウロ・ディバラ選手(14得点、アルゼンチン)、ゴンサロ・イグアイン選手(10得点、アルゼンチン)、サミ・ケディラ選手(4得点、ドイツ)には及びませんけれども、見事な活躍を魅せてくれているのです。

 もし、ナポリがこのまま優勝すれば、1989~90年シーズン以来3度目のリーグ制覇ということになります。

 2015~16年シーズンが2位、2016~17年シーズンが3位と、ユベントスを相手に健闘を続けてきたナポリの、リーグ制覇に向けての戦いから、眼が離せません。
[1月6日・準決勝・埼玉スタジアム]
流経大柏(千葉)1-0矢板中央(栃木)

[1月6日・準決勝・埼玉スタジアム]
前橋育英(群馬)6-1上田西(長野)

 第96回全国高等学校サッカー選手権大会の準決勝2試合が行われ、流経大柏高チームと前橋育英高チームが勝って、決勝進出を決めました。

 流経大柏は、今大会のプレーの特徴である「丁寧な試合運び」が発揮され、「負けないサッカー」を示現し、矢板中央を破りました。
 前橋育英は持ち前の攻撃サッカーを展開して上田西を圧倒、ボール支配率や試合の流れから判断して「9割方試合を支配した」ように観えました。長野県勢として初の決勝進出を目指した上田西としては、準々決勝の疲労が残っていたとしか思えない、残念な試合内であったと思います。

 流経大柏VS前橋育英というカードとなった決勝戦ですが、夏に続いての全国制覇を目指す流経大柏と、前年準優勝からの2年連続の決勝進出の前橋育英という、強豪チーム同士の戦いとなりました。
 共に「攻撃サッカー」を標榜するチームですので、「ゴール前の攻防の成否」が見所となりそうです。

 それにしても、準決勝進出4チームが全て東日本勢であり、準々決勝進出8チームの内、米子西高チームと長崎総合科学大付属高チームの2チーム以外の6チームが東日本勢という「東高西低」の大会となりました。

 本大会は1917年開始の「100年の歴史」を誇りますが、

① 1948年~1965年(全国高等学校蹴球選手権大会の時代)

 戦後の我が国高校サッカー創世記のサッカーどころとして知られる「埼玉県」と「静岡県」のチームの強さが確立された時期でしょう。
 浦和、浦和西、浦和市立といったチームや、藤枝東チームが強さを魅せていました。

 とはいえ、この時代は「広島県」(修道高、例示、以下同じ)や「大阪府」(池田高)のチームも度々優勝していましたから、必ずしも東日本勢ばかりが強かったとは言えないと思います。

② 1966年~1986年(選手権大会)

 相変わらず、埼玉・静岡のチームの優勝も多いのですが、「東京都」(帝京高)や「茨試県」(古賀一)のチームの優勝が加わり、やや東日本勢が優勢な時期でしょう。

③ 1987年~2004年

 「長崎県」(国見高)や「鹿児島県」(鹿実高)、「福岡県」(東福岡高)を始めとする九州勢の優勝が増えます。また、「千葉県」(市船橋高)のチームの優勝も目立つようになりました。

④ 2005年~2018年

 東北地方(青森山田高)や日本海側(富山第一高他)のチームの優勝が加わりました。優勝チームが全国に拡大している時期なのでしょう

 こうして見て来ると、現在は「全国どの地域のチームでも優勝できる時代」と言えそうです。

 そうした中で、2018年大会は東日本勢が強い大会となっている、ということなのだろうと思います。
 決勝戦では、どんなプレーが生れるのでしょうか。
 UEFA-CL2017~18は、グループリーグGLを終了し、2017年12月11日に決勝トーナメント1回戦(ベスト16)の組合せ抽選会が行われました。

 今回の組合せ抽選会には、イングランド・プレミアリーグから5チームが進出していましたので、「同じリーグのチームは対戦しない」とのレギュレーションから、例年にも増して「有力チーム同士の対戦」が生まれ易いと観ていましたが、やはり豪華なカードが出来あがりました。

 以下、第一戦の対戦日順の組合せです。

① ユベントスVSトッテナム・ホットスパー(第一戦2月13日、第二戦3月7日)
② バーゼルVSマンチェスター・シティ(同2月13日、3月7日)
③ ポルトVSリバプール(同2月14日、3月6日)
④ レアル・マドリードVSパリ・サンジェルマン(同2月14日、3月6日)
⑤ チェルシーVSバルセロナ(同2月20日、3月14日)
⑥ バイエルン・ミュンヘンVSベジクタシュ(同2月20日、3月14日)
⑦ セビージャVSマンチェスター・ユナイテッド(同2月21日、3月13日)
⑧ シャフタル・ドネツクVS ASローマ(同2月21日、3月13日)

 いずれ劣らぬ好カードですが、やはり一番に目立つのは④レアルVSサンジェルマンでしょう。
 「CLに愛されている」と言われ、12回という歴代最多優勝を誇るレアル・マドリードに、今季好調、ネイマール選手を中心とした高い得点力を誇示する「昇り竜」パリ・サンジェルマンの戦いです。今季の決勝カードとしても十分な顔合わせでしょう。

 選手層の厚さではレアルが勝りますが、「打倒レアル」を掲げての戦いを披露しているサンジェルマンの気迫は侮れません。ホーム&アウェイの得失点差も含めて、ギリギリの争いとなりそうです。

 続いては⑤のチェルシーVSバルセロナ。
 プレミアリーグ前季の優勝チームであるチェルシーFCと、所謂「3強」の一角であるFCバルセロナの戦いです。
 チェルシーがどこまでバルセロナを追い込むことが出来るかが、ポイントでしょう。

 さらには①のユベントスとトッテナムの戦い。
 セリエAの代表格ユーベと、このところ好調なスパーズの戦いは、面白さという点ではベスト16で一番かもしれません。もともとダイナミックな攻撃、というかやや乱暴な?攻撃を持ち味とするスパーズが、ユーベの堅塁を崩せるかどうか・・・。

 また、GLを首位で通過したトルコのベジクタシュが、「3強」の一角バイエルン・ミュンヘンに挑む⑥も興味深いカードです。ベジクタシュがホームでバイエルンに一泡吹かせることができれば、何かが起こるかもしれません。

 さて、5月26日ウクライナ・キエフのオリンピスキ・スタジアムで行われる決勝戦に向けて、決勝トーナメントが開始されます。

 決勝トーナメント1回戦の試合、2月・3月にかけて行われるゲームが、待ち遠しいところです。
 バンク・オブ・グレートブリテン=イングランド銀行は、世界最古の銀行です。
 そして、イングランドの人々にとっては、「最も安全なもの」の象徴でもあります。

 サッカー選手、そのゴールキーパーGKにおいて、イングランドの人々から「イングランド銀行」と呼ばれたのが、ゴードン・バンクス選手です。
 その名前「バンクス」との関係からも名付けられたものだとは思いますが、バンクス選手の齎す絶対的な安心感が、尊称の礎であることは間違いありません。

 バンクス選手は、1960年代から70年代にかけて、世界で最も有名なGKではなかったかと思います。
 1966年のワールドカップ・イングランド大会や1970年のメキシコ大会において、バンクス選手は「目の覚めるようなプレー」「一度見たら一生忘れられないようなプレー」を披露してくれたのです。
 イングランド国内でのプレーも見事なものでしたが、ワールドカップにおける「ビッグマッチ」で、いつもにも増して輝くプレーを魅せるタイプであったと思います。

 私が世界のサッカーを見始めた頃、世界で最も活躍するGKでしたから、私にとっては「GKの重要性」を最初に深く認識させてくれたプレーヤーでもありました。

 GKには「ポジション型」と「反応型」があると考えています。
 バックス陣との連携も含めて、相手プレーヤーのシュートの方向・ゾーンを限定しながら、効果的なポジショニングでゴールを守るタイプが「ポジション型」。自らの優れた反射神経でボールをキャッチしたり、弾きだしたりするのが「反応型」。

 もちろん、世界レベルのGKはポジション型と反応型の両方の要素を身に付けていることは言うまでもありませんが、概ねどちらかの能力の方が勝っていることが多いと感じます。

 「反応型」のGKには「当たっている日」が生まれます。特定のゲームでファインセーブを連発したりするのです。

 一方で「ポジション型」のGKは安定したプレーを披露します。ポジション型のGKを相手にしたプレーヤーは「このキーパーの時は、いつもシュートを打つエリアが小さい」と感じることでしょう。
 ポジショニングの能力は、「予測能力」とも深い関係があります。それは10cm単位で変化するものだと考えます。10cm右か左かで、ゴール確率が大きく変化するのです。(10cmの違いでゴールインしなかったシュートは数知れません)

 さて、ゴードン・バンクス選手はというと、「両方の能力を最大限に具備するプレーヤー」でした。
 ポジショニングも上手く、反応も抜群だったのです。

 1970年のワールドカップ・メキシコ大会のグループリーグGL第3組、イングランドチームとブラジルチームは同じ組に入りました。
 1966年大会の優勝チーム・イングランドと、史上最強とも呼ばれたブラジルチームがGLでまみえたのです。
 各々のチームにとっての2試合目でした。

 この試合でとても有名なシーンが生まれたのです。
 ジャイルジーニョ選手からのパスをペレ選手がヘディングシュート、ヘディングシュートの教科書に載るような見事なシュート、イングランドゴールラインに叩き付けるような鋭いシュートを打ちました。
 誰もが「決まった」と思った刹那、バンクス選手が弾き出していたのです。

 バンクス選手は、決してシュートの側に居たわけではありませんでしたから、どうやって止めたのか、全く想像もつかない、凄まじいプレーでした。
 VTRで改めて観ると、バンクス選手が物凄いスピードで体を下げて止めています。

 「あの鋭い、スピード・威力十分なシュート」、サッカーの神様ペレ選手の会心のシュートが止められたのです。
 世界サッカー史上指折りのセーブでしょう。

 ペレ選手は後に「私が見た中で最高のセーブ」と称賛していたと伝えられました。

 あのセービングは、予測していなければ不可能だと思いますが、シュートの打ち手がペレ選手となると予測は極めて困難です。
 そうするとペレ選手が打った瞬間からバンクス選手が反応した・動き出したことになるのですが、その俊敏性・体が動くスピードは尋常ではありません。
 ペレ選手のシュートがスローモーションで、バンクス選手のセービングが普通の速度、という位の差が無いと、とても追い付けない感じなのです。

 いま思い出しても「不思議な」感じがします。

 ゴードン・バンクス選手は1963年から72年にかけてイングランド代表を務めました。
 世界の一流GKとしては「9年間の代表歴」は決して長い方では無く、むしろ短いものでしょう。
 1972年10月、バンクス選手は交通事故で右目を失明してしまったのです。
 悲劇でした。
 この事故が無かりせば、当時34歳だったバンクス選手は、あと5年から10年は代表としてプレーできたと思います。世界のサッカー地図を変えた可能性も十分有ります。本当に惜しいことです。

 ゴールキーパーを「サッカーゲームの主役」に成り得る存在に引き上げたプレーヤーが、ゴードン・バンクスだったのです。
 12月6日、今季のグループリーグGLが終了しました。

 決勝トーナメントTに向けて、予想通りの結果となったグループもありましたが、意外な結果も数多く見られました。

[A組]
 A組は、GL開始直後から好調なゲームを続けたマンチェスター・ユナイテッドが5勝1敗・勝ち点15でトップ通過を果たしました。4連勝の後の第5戦でスイスのFCバーゼルに1-2で敗れましたが、最終の第6戦でロシアのCSKAモスクワを2-1で下しました。
 順当な勝ち抜けでしょう。

 2位には、マンUに土を付けたFCバーゼルが入りました。4勝2敗・勝ち点12の好成績でした。FCバーゼルにとってはホームでCSKAモスクワに1-2で敗れたのが残念でしたが、チームの調子は上がっているように見えますので、決勝Tでの活躍が楽しみです。

[B組]
 パリ・サンジェルマンが5勝1敗・勝ち点15でトップ通過、最終の第6戦でパリ・サンジェルマンをホームで3-1で破ったバイエルン・ミュンヘンも5勝1敗と勝ち点では並びましたが、得失点差(パリ21、ミュンヘン7)で2位通過となりました。

 圧倒的な得点力で快走を続け、ホーム&アゥエイの初戦では3-0でパリ・サンジェルマンに完敗を喫したバイエルンでしたが、さすがに最終戦では意地を魅せました。
 エースのレバンドフスキ選手の前半8分の先制ゴール、そして前半37分のトリッソ選手の2点目で、前半を2-0とリードしたところがポイントでした。ミッドフィールダーMFのトリッソ選手が後半にも追加点を挙げる辺りは、いかにもバイエルンという感じがします。

[C組]
 C組は「大接戦」となりました。
 まず、アトレティコ・マドリードが3位となって敗退しました。リーガ・エスパニョーラの3強の一角として、レアル・マドリード、FCバルセロナと共にスペインサッカーをリードする存在であり、チャンピオンズリーグCLでも2015~16年シーズンにおいて決勝に進出するなど、最近でも活躍が目立っていたのですが、今季は残念ながらGL敗退となったのです。
 ある意味では「番狂わせ」かもしれません。

 続いて、トップ通過争いが熾烈でした。
 ASローマとチェルシーが3勝2敗1引分・勝ち点11で並びましたが、直接対決を1勝1引分とリードしたASローマがトップ通過を果たしました。得失点差では、ローマ3、チェルシー8とチェルシーが上回っていただけに、まさに僅差の決着でしょう。
 チェルシーにとっては、ホームの最終戦でアトレティコと1-1で引分けたのが残念、ということになりそうです。

 いずれにしても、ASローマ、チェルシー、アトレティコ・マドリードの3チームによるGLは見所満載でした。

[D組]
 4勝2引分・勝ち点14で、FCバルセロナがトップ通過、3勝1敗2引分・勝ち点11でユベントスが続きました。順当な結果とみてよいのでしょう。

 ポルトガルのスポルディングCPも、勝ち点7と食い下がりましたが、やはりバルセロナ、ユーベとの直接対決で健闘しながらも勝つことが出来なかったのが惜しまれます。

[E組]
 リバプールが3勝3引分・勝ち点12でトップ、スペインのセビージャFCが2勝1敗3引分の勝ち点9で続きました。

 スパルタク・モスクワはホームでセビージャを5-1で下すなど、意地を魅せましたが、勝ち点6の3位に止まりました。

 リバプールは、NKマリボルやスパルタク・モスクワを相手に7-0と大勝するなど、得失点差17を記録しています。「点を挙げ始めると止まらない」といった感じでしょうか。

[F組]
 5勝1敗のマンチェスター・シティが勝ち点15でトップ、ウクライナのシャフタル・ドネツクが4勝2敗・勝ち点12で2位となりました。

 5連勝で早々に勝ち抜けを決めていたシティ相手とはいえ、最終戦でこれを2-1で破ったシャフタル・ドネツクの健闘が光ります。

 フェイエノールトは最終戦でナポリを2-1で破り、今季GL初勝利を挙げましたが、GLを通じて精彩を欠きました。

[G組]
 4勝2引分・勝ち点14で、トルコのベジクタシュがトップ通過を果たしました。
 GL前半から好調な戦いを繰り広げていましたが、FCポルトやRBライプツィヒを相手にしてのトップ通過は見事です。

 ポルトとライプツィヒの2位争いは、最終戦で決着しました。
 RBライプツィヒが1-2とベジクタシュにホームで敗れたのに対して、FCポルトはホームでASモナコに5-2と大勝したのです。
 ライプツィヒに取っては、最後まで調子が上がらなかった今季GLでした。

[H組]
 トッテナム・ホットスパーが5勝1引分・勝ち点16でトップでした。
 スパーズは強いチームですから、GLを突破するのに何の不思議もないのですが、これがレアル・マドリードを相手にしてのトップ通過となると話は別でしょう。
 レアルは4勝1敗1引分・勝ち点13での2位でした。

 スパーズはアウェイのレアル戦を1-1で引分けると、ホームゲームを3-1で快勝しました。見事な戦い振りです。
 スパーズの「勝ち点16」は全てのグループで最多でした。
 今季のスパーズは一味違うということでしょう。

 以上、A~Hの各組をざっと見てきました。眼につくのは、

① イングランド・プレミアリーグ勢の活躍

 マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、リバプール、トッテナム・ホットスパーの4チームがトップ通過、チェルシーが2位通過と、計5チームが勝ち上がりました。

 ひとつのリーグから5/16ということ自体が滅多に無いこと。
 マンUがヨーロッパリーグ優勝の資格で出場してきたために、1か国の出場チーム数上限である5チームの登場となった訳ですが、その5チームが全てGLを突破したというのが素晴らしいことなのです。
「今季のプレミア勢は違うぞ」という感じです。

 各チームのGLにおける戦い振りも、とても良いと思います。
 プレミア勢同士の準決勝、決勝の可能性も十分でしょう。

② クラブ「3強」も順当に通過

 レアル・マドリード、FCバルセロナ、バイエルン・ミュンヘンの所謂「3強」も勝ち上がりました。

 とはいえ、首位通過はバルセロナのみで、レアルとバイエルンは2位通過でした。
 「UEFA-CLの風景が変わりつつある」のかもしれません。

③ トッテナム・ホットスパーとパリ・サンジェルマン

 「3強」と同組みに入りながら、互角以上の戦いを繰り広げ、A組とH組を首位で通過したのは、パリ・サンジェルマンとトッテナム・ホットスパーでした。

 この2チームは得点力も十分です。今季CLにおける活躍は大注目でしょう。

 さて、UEFA-CL2017~18も決勝トーナメントを迎えます。

 決勝トーナメント初戦の組合せ抽選会は12月11日。
 びっくりするようなカードも生まれる、注目の抽選会です。
[12月2日・最終節・等々力陸上競技場]
川崎フロンターレ5-0大宮アルディージャ

 最終節を迎えたJリーグは、川崎フロンターレがホームで大宮アルディージャを5-0で撃破し、前節まで首位だった鹿島アントラーズがアウェイでジュビロ磐田と0-0で引分けたために、勝ち点は72で並びましたが、得失点差(川崎39、鹿島22)で川崎が上回り、今季J1の優勝を決めました。

 川崎フロンターレにとっては、まさに「悲願の優勝」と言うに相応しい、国内最高峰のリーグ戦、カップ戦における「9度の2位」を越えての「初優勝」となりました。

 2000年にJ1昇格を果たしながら、翌年にはJ2に降格し、2005年に再び昇格し、その間、2000年のナビスコカップ決勝で鹿島に敗れて以来、2位に次ぐ2位という、おそらくは世界のサッカー史上でも滅多に観られない「14年間のトップリーグ所属期間中に9度の2位」を記録してきたのです。

 フロンターレが凄いのは、これだけ優勝から見放されても、一向にめげることなく、2016年からは我が国サッカークラブの最上位に定着して「虎視眈々」と優勝に狙いを定めていたことでしょう。

 一方で、着々とチーム力を強化してきたことも、もちろん見逃せないところです。

 川崎フロンターレは、「これまでも何度も優勝するチャンスがありながら優勝を逃してきた」というよりは、「ついに優勝する力を身に付けた」と言う方が、相応しいように感じます。
 「実力向上への努力と成果が実を結んだ」と書くのは、ファンの皆様に対しては失礼なのかもしれませんが、ご承知のように、多くのスポーツにおいて、1位と2位の差は「小さく見えても大きなもの」でしょうから、川崎フロンターレのチーム力向上が、その壁を破ったということだと思います。

 それにしても、見事な最終節でした。
 
 試合開始早々に阿部選手のゴールで先制し、前半終了間際に小林選手のヘディングで2点目。この2点目がとても大きかったのでしょう。

 後半15分の小林選手の2点目(トータル3点目)のシュートは、難しいダイレクトシュートでした。おそらくは、小林選手が予測したよりラストパスが高い位置に来ましたが、小林選手は巧みな足首の動きでこれを抑え込み、大宮ゴール最上部に突き刺して魅せました。
 素晴らしいプレーでした。

 ここぞという大事なゲームで、小林悠選手を始めとするメンバーが示した高いパフォーマンスこそが、川崎フロンターレ成長の証なのでしょう。

 川崎フロンターレの皆さん、優勝、本当におめでとうございます。
 12月1日にロシア・モスクワで開催されたグループリーグGL組合せ抽選会で、出場チームの組分けとGLの日程が決まりました。

 全てのスポーツ大会に共通していることですが、抽選の意味はとても大きく、大会の風景を決める面で最大の影響を与えると言っても良いのでしょう。

 今回の抽選会でも、様々なドラマが生まれました。

1. ワールドカップWC優勝経験国は同組に入らず。

 「ありそうで無いこと」であろうと思います。

 ロシア大会の特徴でもあるのでしょう。

 今回の抽選では、第2ポットに入ったスペインチームの行方が大注目でしたが、B組に入りました。
 B組のポット1のチームはポルトガルでしたから、やはり「死の組」にはなったのですけれども、例えばドイツやブラジルとは同じ組にはなりませんでしたから、「死の組の度合いが小さい」(変な書き方で恐縮ですが)感じがします。
 もちろんポルトガルも強豪チームですけれども、ワールドカップという大舞台における存在感では、優勝経験国チームとは一線を画すものです。

 結果として、「有名チームが均等に散らばった」組分けとなりました。

 準決勝、決勝でもおかしくないというカードは、今大会のGLでは存在しないと言っても良いのかもしれません。
 一方では、イタリアチーム予選敗退の影響が、こうしたところにも出ているとも言えるのでしょう。

2. 各組の様子

[A組]
 ウルグアイチームが入りましたから、トップ通過の第1候補です。
 2位通過は、残る3チーム、ロシア、サウジアラビア、エジプトの大混戦となるでしょう。この3チームにとっては、お互いの対戦の緒戦が大事なゲームとなります。

[B組]
 前述のように、スペインとポルトガルが同組となりましたし、この両チームは初戦で対戦することになりました。シャビ選手を中心とした「史上最強のスペイン代表チーム」からの世代交代の最中であるスペインチームにとっては大切なWCの初戦で、クリスティアーノ・ロナウド選手を擁する「史上最強のポルトガル代表チーム」と激突するのです。
 今大会のGLのゲームで屈指の注目カードとなります。

 残りの2チーム、モロッコとイランにとっては相当しんどい構成となってしまいました。

[C組]
 フランスチームにとっては、戦い易いグループになったのではないでしょうか。
 決勝トーナメントでの戦いを念頭に置いた戦いを展開できるかもしれません。

 2位通過候補の筆頭はデンマークチームでしょう。
 ペルーとオーストラリアチームは、初戦で勝利あるいは引き分けをゲットすることが、決勝トーナメント進出の第一条件となります。

[D組]
 アルゼンチンチームがトップ通過の第1候補であることは、異論の無いところでしょう。
 1986年以来30年以上に渡ってWC制覇から遠ざかっているアルゼンチンチームにとっては、久し振りの世界一を目指す意味からも「上手くGLを通過して行く」必要があります。
 チームのピークを準決勝に設定して、「静かにスタート」を切るために、メンバーを温存し、戦法・戦術を秘匿しながら、1勝2引分・2勝1引分位の成績でGLを突破することが出来るのかが注目されるところです。
 サッカー史に残る名プレーヤー・メッシ選手を擁し、毎回のように「優勝候補」に挙げられながら、実績を残すことが出来ていないアルゼンチンチームにとっては、大事な大会になるのです。

 もう1チームのGL突破は、残る3チーム、アイスランド、クロアチア、ナイジェリアの大混戦でしょう。
 献身的な試合運びのアイスランドチームが勝ち上がる可能性が、一番高いと感じますが、破壊力満点のナイジェリアチームが勢いに乗るようだと一気に浮上します。クロアチアチームは、チーム全体の地力を存分に発揮できる戦略の構築・実行が鍵となるでしょう。

[E組]
 ブラジルチームが、GL突破候補の1番手です。
 セレソンも「静かにスタート」して、少しずつ調子を上げて行くことが肝心でしょう。

 もう1チームのGL突破候補はスイスでしょうか。
 コスタリカチームやセルビアチームより、少し地力が上だと思います。両チームにとっては初戦の出来がポイントになります。

[F組]
 ドイツチームがトップ通過の第1候補でしょう。その強さは抜群です。

 2位通過は、残る3チーム、メキシコ、スウェーデン、韓国による混戦でしょうが、メキシコが有力であろうと感じます。スウェーデンにとっては、ドイツ戦で引分を取れるかどうかがポイントになりそうです。

 このE組とF組では、GL通過順位が重要です。
 E組の1位通過とF組の2位通過、およびその逆がベスト16緒戦の組合せとなるからです。万一、ブラジルかドイツのどちらかのチームが2位通過をすると(両チームともに2位通過というのは可能性がとても低いと思います)、ベスト16でドイツVSブラジルのカードになる可能性が有るのです。

 80%位の「本気度」で静かにGLを戦いたい両チームでしょうが、1位通過を逃すと大変なことになる怖れ?がありますので、その意味では、ドイツ・ブラジルの両チームにとっては、あまり良くない組合せとなったのかもしれません。

[G組]
 ベルギーとイングランドの欧州の2チームがGL突破候補でしょう。
 世界ランキング5位のベルギーチームにとっては、その真価が問われる大会です。
一方で、このところ若手の成長が著しいイングランドチームにとっても、新生イングランドの力を示す大会です。
 イングランドチームが勢いに乗れば、相当上位を狙える可能性が有ると思います。

 チュニジアと初出場のパナマの両チームにとっては、難しい組に入りました。B組に続く「死の組」と呼んでも良いのかもしれません。

[H組]
 この組は、まさに「大混戦」でしょう。
 力量的に少し劣る日本チームを除く3チーム、ポーランド、セネガル、コロンビアは、どこがGLを突破しても不思議はありません。

 安定感から見れば、コロンビアとポーランドが有力だと思いますが、久し振りの「アフリカ旋風」を巻き起こす可能性が、セルビアチームには十分にあります。

 日本チームが旋風を巻き起こすためには、初戦のコロンビアチームと少なくとも引分ける必要があります。
 もちろん勝利出来れば最も良いのですが、あまり希望的な目標設定は、コロンビア戦に向けての戦略構築、戦術検討の際にマイナスだと思いますので、「引分」(とても高い目標です)を目指して、メンバー選定等を行うのが良さそうです。
 コロンビアとの1-1の引分けで勢いに乗り、第2戦のセルビア戦を堅守で1-0勝ち切り、ポーランド戦を0-0で引分け、勝点5でGLを突破する、というのが「ベストシナリオ」ではないでしょうか。

3. 優勝に向けて

 ワールドカップのスケジュールでは、GLにおいて前の方のチーム、A~少なくともD組までに入ることが重要だと言われています。

 GLのスケジュールも少し余裕が有り、GLを終えて決勝トーナメントまでの間に一定の期間を得ることが出来、疲労回復や小さな故障・怪我への対応が出来るからです。
 E~H組では、なかなかこうした期間を持つことが難しいのです。

 この点からは、D組のアルゼンチン、B組のポルトガル、スペイン、C組のフランスは恵まれたことになります。
 E組のブラジル、F組のドイツという「優勝候補の筆頭」に挙げられる両チームにとっては、厳しい組分けとなったわけですが、この両チームのことですから、キチンとプレーヤーの体力を温存しつつ、GLを戦って行くことができると思われますから、今大会の優勝争いは「混沌」としていることになります。

 何時のWCでも同じことなのかもしれませんが、今大会も「監督・コーチ・スタッフの能力」が、優勝に向けての最大のポイントとなるのでしょう。
 「世界一を決める短期決戦」では、常に「戦略・戦術の構築」が極めて重要なのです。

 「優勝」「GL突破」等々、各チームの目標は様々なのでしょうが、その目標に向かって、監督・コーチ・スタッフが、いかに正確な情報を蓄積し、いかに的確な戦略を構築し、いかに上手にチームのコンディションを創り上げて行くか、まさに腕の見せ所となります。

 12月1日の抽選会は、ワールドカップ2018ロシア大会の輪郭を示してくれるものでした。
 
 2018年のワールドカップWCロシア大会のグループリーグGL組合せ抽選会が、12月1日ロシア・モスクワのクレムリンで開催され、日本代表チームはH組に入りました。
 GLで戦う相手が決まったのです。

[H組]
・ポーランド(世界ランキング7位)
・セネガル(同23位)
・コロンビア(同13位)
・日本(同55位)

① 最後・32番目の抽選でH組の4番目

 第1ポッドから第4ポッドに順に引いて行く抽選方式ですから、第4ポットの8チームに入っていた日本チームの抽選が遅くなるのは道理なのですけれども、その最後の8チームの中でも8番目、全32チームの中でアンカー?を務めた抽選会となりました。

 当たり前のことを書いて恐縮ですが、日本チームのみが「抽選をする前からどの組に入り、初戦がどのチームか」が分かっていたのです。

 加えて、A~Hの8つの組の8番目のH組の4番目という「最後の最後」でした。当然のことながら、32番目の抽選だからといって「8番目の組の4番目」になる必要はない(変な言い方で恐縮です)わけで、A組の2番目になる可能性も有ったのでしょう。

 しかし日本チームは「32番目に抽選されて、8組目の4番目」に入りました。これはもちろん「偶然」なのですけれども、こうしたことが発生する可能性は極めて低いように感じます。
 この大会における「日本チームの行く末」をどのように暗示しているものか、少し興味が有ります。

② 世界ランキング上位のチームと同組

 日本チームが第4ポットに居た理由は、2017年10月16日時点の世界ランキングが低かったためですから、A~Hのどの組に入っても、ランキング上位のチームとの対戦になることは自然なことなのですけれども、それにしても「相当上位のチーム」ばかりの組に入りました。

 ポーランドチームは世界7位、コロンビアチームは世界13位、セネガルチームは世界23位ですから、55位の日本にとっては「相当格上」のチームばかりです。

 FIFAが世界中のナショナルチーム同士の試合結果・内容を点検しながら、定期的に見直しを行っている「世界ランキング」ですから、相当に精度が高いというか、納得性の有るランキングとなっています。(そうでなければ、WC出場チームのGL組合せ抽選会のルールに使用されるはずがありません)

 このランキングにおいて、大差のチームばかりのH組に入ったのですから、日本代表にとって「大変苦しい組に入った」ことは、間違いのないところです。

③ H組=厳しいスケジュール

 開催国チーム=今大会ならロシアチーム=A組、にとって有利なスケジュールが組まれるのは、何時の大会でも同じです。

 GLの試合はA組・B組から始まり、G組・H組で終了するのです。そして、各組の上位2チーム・計16チームが決勝トーナメントに進出し、ワールドカップ獲得に向けての戦いが本格化します。
 32チームの戦いより、16チームの戦いの方が消化が速いのは自然なことですから、G・Hといった後半の組では、GLから決勝トーナメントまでの期間が短くなってしまう、A・Bといった組のチームに比べて「休息・調整の期間」がとても短いというのは、止むを得ないことになります。

 従って、WC優勝を狙っている強豪チームは、この抽選会において「A~D組に入りたい」と考えているのです。第1ポットに入っているようなチームの首脳陣にとっては、対戦相手がどのチームになるかよりも、前半の組に入れるかどうか、の方が余程気になることなのかもしれません。

 日本の報道なら、「ポーランド、セネガル、コロンビアと同組」というのが主たる報道になるのでしょうが、これが例えば世界ランキング1位のドイツにおける報道なら「○日が初戦、GL最終戦は○日」が大きく採り上げられているのかもしれません。
 ドイツチームにとっては「どのチームと同じ組になろうが、勝って決勝トーナメントに進出する」ことは想定の範囲内なのでしょうから、問題はスケジュールということになるのでしょう。「自分達が万全の体勢であれば少なくともベスト4には進出できる」と考えているのでしょうから。
 そういう意味では、F組に入ったドイツチームにとっては、今回の抽選会は「上手く行かなかった」ということになるのかもしれません。

 さて、日本チームの初戦・コロンビア戦は6月20日、第2戦セネガル戦は6月25日、第3戦ポーランド戦は6月28日と、止むを得ないことですが「とても厳しいスケジュール」となりました。

 特に、第2戦から第3戦は、僅か3日間「中2日」という、全力を出し切らなければ勝つことは難しいレベルの試合が続く中では、第2戦に出場したプレーヤーの体力が回復するのには全く不十分な日程となってしまいました。
 これは、GL突破・決勝トーナメント進出を目論むハリルジャパンにとっては、とても残念なことでしょう。

 こうなるとハリルジャパンは、第1戦にピークを持ってくることは当然のことなのでしょうが、第1戦で好成績を収めた場合に、第2戦と第3戦のどちらのゲームで勝負を賭けるのか、という難しい選択に迫られることになりそうです。

 これが、第2戦がポーランド、第3戦がセネガルということでしたら、また異なる選択になるのでしょうが、今大会は第3戦=GL最終戦に、グループで最も強いと目されるポーランドと戦うことになりました。

 ポーランドが初戦・第2戦と勝って、早々に決勝トーナメント進出を決めている場合なら、直ぐにやってくる決勝トーナメント1回戦に向けて「メンバーを落としてくる可能性」がありますから、ハリルジャパンとしては第1戦から中7日という十分な時間のある第3戦にフルメンバーで戦うという、選択もありそうです。

 しかし、もしポーランドが前2試合で、予想外の不成績(コロンビアやセネガルも相当爆発力のあるチームですからポーランドにとっても油断ならない相手です)であった場合には、第3戦の勝利・大量得点を目指して、フルメンバーで臨むことになるのでしょうから、日本チームとしては第2戦に注力するという考え方もあるのでしょう。

 H組という、スケジュールが厳しい組にはいってしまったために、一層検討しなければならない要素が増えていますから、監督・コーチを始めとするスタッフの悩みは尽きないことでしょう。

 当然のことながら、H組に入ったことにより「日本代表チームのメンバー選定」にも、大きな影響が有りそうです。
 単純にテクニックと体力という要素で考えても、「体力の回復に時間がかからず、短期間の複数ゲームでいつも70点くらいのプレーが出来る選手」と「100点のゲームも有れば30点のゲームも有る選手」のどちらを選出するか、はとても難しいこととなります。
 特に「サブのメンバー選定」には、「H組」が大きな影響を与えそうです。ハリルジャパンの2~3名のメンバーが、「H組」の影響により変わって来るのではないでしょうか。

 ことは「ワールドカップ出場」という、サッカー選手にとっては「大勲章」、そのキャリアにおける最大のポイントのひとつですから、「H組」になってしまったことで、その権利を失ってしまうことは、大きな痛手となるのです。
 もちろん、ハリルジャパン・メンバーの選定過程の主要部分は、公表されることは無いのでしょうけれども。
 
 ワールドカップ2018ロシア大会のGL組分けは終了しました。

 私達ファンにとっては、ハメス・ロドリゲス選手やファルカオ選手が居る大変「強い」チーム・勝負に辛いチームであるコロンビアとの対戦や、マネ選手を始めとする「驚異的な身体能力を誇る」プレーヤーが沢山(これはもう本当に沢山、身長2m近いプレーヤー達も居ます)居る、日本のサッカーファンが見たことも無いようなパフォーマンスを秘めているセネガルチームとの対戦や、現在のドイツ・ブンデスリーガにおいて最強のストライカーであり、WC予選でも10試合で16得点を挙げている「現代最高の点取り屋のひとり」レバンドフスキ選手を擁するポーランドチームとの対戦という、ワクワクするようなゲームが観られることは、大きな喜びです。

 ハリルジャパンの皆さんは、その準備が本当に大変であろうと思いますが、「相手チームによって巧みに自チームのメンバー・戦術を変えて行くことにより、最大のパフォーマンスを現出すること」が得意なハリルホジッチ監督の采配と、日本チームが他3チームに勝っている「近時のワールドカップ出場経験・21世紀における連続出場の経験」を活かしていただき、素晴らしいグループリーグの戦い、歴史に残るゲームを魅せていただければと期待しています。
[11月25日・決勝第2戦・埼玉スタジアム]
浦和レッドダイヤモンズ1-0アルヒラル(2戦合計2-1で浦和の勝ち)

 2017年のアジア・チャンピオンズリーグACL決勝第2戦が行われ、浦和レッズがサウジアラビアのアルヒラルを1-0で破り、2戦合計2-1として優勝、アジアのクラブチームチャンピオンとなりました。

 11月19日に行われた第1戦、アウェイのゲームを1-1で引分けていた浦和にとって、第2戦は「0-0の引分け」を成し遂げることが出来ればチャンピオンの座に就けるというゲームでもありました。

 アルヒラルが、殆どサウジアラビア代表(ワールドカップ2018ロシア大会出場権獲得済み)といったメンバーを揃えたチームで、フィジカル面でも技術面でも浦和レッズを上回るチームと目され、大変強力な攻撃力を誇るチームであることもあって、第2戦の浦和は相当守備的なゲームを展開するのではないかと予想されました。

 ところが、浦和レッズは攻守を織り交ぜるゲームを披露したのです。
 相当押し込まれるシーンが多かった第1戦に比べて、前線からのプレスを多用してアルヒラルゴールに迫りました。
 5万8千人近い大観衆の大声援を背に受けて、アルヒラルゴールを襲いました。

 そして、決定的なチャンスの数なら浦和の方が多いというゲームを実現し、後半43分のラファエル・シルバ選手の決勝点を生み出したのです。
 武藤選手のパスからのカウンター攻撃、シルバ選手の強烈なシュートがアルヒラルゴール右上に突き刺さりました。

 第1戦で「一方的に押し込む展開」に慣れて?しまっていたのか、アルヒラルのプレーヤーは中盤での激しい鬩ぎあいに戸惑いを見せ、持ち味の攻撃が展開できませんでした。
 浦和ゴール前にボールを運ぶこともままならなかったのです。

 第2戦は、浦和レッズの戦略がズバリ的中したゲームであったと感じます。

 浦和レッズは、10年振り2度目のアジア制覇となりました。
 Jリーグのクラブとしても、2008年のガンバ大阪以来9年振りの優勝でした。

 このところ、クラブの資金力の差もあってか、世界トップクラスのプレーヤーをメンバーに加えることが難しくなっているJリーグの各クラブですから、ACLにおいては苦しい戦いが続いていたのですけれども、浦和レッズの優勝は「ビッグマネーでサッカー強豪国の代表クラスのプレーヤーを獲得できなくともACLで優勝出来る」ことを示すものとなりました。

 その意味では、Jリーグのレベルアップ、特に「戦略・戦術面でのレベルアップ」を示してくれたのでしょう。
 2016年のクラブワールドカップにおける鹿島アントラーズの決勝進出とともに、我が国のクラブチームの強さを世界に示したのです。

 12月6日からUAE(アラブ首長国連合)で開催される、クラブワールドカップ2017における大活躍が期待されます。
 11月15日、南米-オセアニア・大陸間プレーオフの第2戦で、ペルーチームがニュージーランドチームを破って、南米地区5番目のチームとして本大会への出場が決まり、ワールドカップ2018ロシア大会への出場全32チームが確定しました。

 イタリアの敗退など、今回の予選も「思いもよらぬ展開」の連続でしたが、アイスランドとパナマの2チームが初出場を決めるなど、見どころの多い戦いでもありました。

 次の焦点は、12月1日に行われる「組合せ抽選会」に移ります。
 組合せ抽選会はとても華やかなイベントですけれども、出場各チームにとっては極めて重要なものとなります。グループリーグGLの対戦相手が決まるのですから・・・。

 当たり前のことを書き恐縮ですが、32チームの内16チームにとっては、GLにおける3試合が「ワールドカップにおけるゲーム」となります。ワールドカップとはいっても、世界中を相手にするのではなく、同組の3チームを相手にするのです。そして、成績が振るわなければ決勝トーナメントには進めません。
 
 ロシア大会で世界にデビューしようと狙っている、世界中のプレーヤーや監督、コーチにとっては、「人生を賭けた戦い」となるわけですから、その対戦相手がどのチームになるのかは、とても重要なことですし、出来ることなら決勝トーナメントに進出して、ひとつでも多くのゲームでプレーすることが「自己PR」にとって大切なことでしょうから、「より勝てそうなチームが居る組」に入りたいと考えるのが、人情でしょう。

 大袈裟に言えば、世界にデビューしようとするプレーヤーや監督・コーチにとっては、「人生を決める抽選会」なのかもしれません。

① 2017年10月16日時点のFIFA世界ランキング

 KAZブログでは以前から「世界ランキングの重要性」を書き続けていますが、ロシア大会の抽選会におけるポット分けは、2017年10月16日時点の世界ランキング順ということになります。

 その時点のランキングが上のチームから、8チームが第1ポット、次の順位の8チームが第2ポット、次の順位の8チームが第3ポット、最も順位の低い8チームが第4ポットに振り分けられるのです。

 そして、1~4の各ポットから1チームずつが、AからHの8グループ・組に抽選で入っていくという形を取ります。
 世界ランク上位のチームが同じ組に入らないようにすることと、各組のレベルを平均化するための方法です。

 世界中で行われてきた公式戦や親善試合の結果・内容を観ながらFIFAが定期的に決めている世界ランキングですが、ワールドカップの組分けにとても大きな影響を及ぼすものなのです。
 普段行われているナショナルチーム同士の「国際親善試合」とはいっても、疎かにはできないことは明らかでしょう。

② 開催国ロシアが32チーム中で世界ランキング最下位(史上初)

 前述のポット決めルールの例外として「開催国は第1ポットに入る」があります。
 「開催国がランキング最上位のチームと同じ組にならないように」という、開催国チームへの配慮が現れている例外ルールです。これまでの大会でも実施されてきました。

 今回の開催国はロシアですが、このロシアチームの世界ランキングが65位となっていて、参加32チーム中最下位なのです。「開催国チームが参加チームの中でランキング最下位」というのは、ワールドカップ史上初のことであると報じられています。

 他の参加チームにとっては、世界ランキング最上位の7チームの居る組より、ロシアチームの居る組の方が、戦い易いと考えるのは自然なことでしょう。

③ スペインチーム(世界ランキング8位)の帰趨

 今回の抽選会最大の焦点は「スペインチームがどの組に入るか」ということになりました。

 世界ランキング8位のスペインチームは、前述の例外ルールにより第2ポットですから、世界ランキング1~7位の第1ポットが配されたどの組に入っても、当該組が「死の組」になるのです。
 例えば、世界ランク1位のドイツの組に入れば、ドイツとスペインが同じグループとなりますし、世界ランク2位のブラジルの組に入れば、ブラジルとスペインが同じグループとなるわけです。(当たり前のことを書き恐縮です)
 その組に、第3ポット、第4ポットから抽選で選ばれたチームにとっては、GL突破が極めて難しい状況になることは明らかです。

 一方抽選の妙で、スペインがロシアと同じ組に入れば、これは「最も平和?」な形となるわけですが、その確率は1/8と低いのです。
 何時の大会でも同じことですが、今回も「死の組」が出現する可能性が高いのです。

 他にも、第2ポットの世界ランク12位のイングランドや、同17位のウルグアイが入る組も、ワールドカップにおける存在感の大きなチームですから、厳しい組となるのは必定です。

④ 「死の組」には日本チームが不可欠?

 11月16日の「スポーツ報知」の配信で、世界中のツィッターなどで、「死の組」に入るチームが予想されている中で、日本チームが入っている組合せが多いと報じられました。

 その記事によれば、「死の組」予想で目立つのは、以下の2パターン。
 「ドイツ、スペイン、チュニジア、日本」
 「ブラジル、スペイン、デンマーク、日本」とのこと。

 前述の通り、ドイツチームとブラジルチームの組にスペインチームが入っているのは、予想されることですが、第3ポットからチュニジアチームとデンマークチームが選ばれ、第4ポットから日本チームが選ばれているところが、興味深い。

 その記事では、「第4ポット最強と評価された栄誉」といった書き振りでした。もちろん、「死の組」と言う以上は、「強い4チーム」が集まる必要がありますから、そうした見方もできるのでしょうが、私は単純に「世界中のサッカーファンが第4ポットの各チームを見た時に目についたチーム」だったということかな、と感じています。
 日本チームは、世界中のサッカーファンから「様々な面」で「強いチーム」というよりは「良いチーム」と認識されているのではないでしょうか。

 いずれにしても、ハリルジャパンにとっては④の「死の組」に入ることは、出来るだけ回避したいところです。ドイツ、ブラジル、スペインといったチームからワールドカップの大舞台で勝利するというのは、日本のみならず、他のどのチームにとっても至難の技でしょうから。

 とはいえ、当然のことながら、ワールドカップ出場チームは「どのチームも強い」ことは明らかですから、12月1日の抽選会の結果で一喜一憂することなく、同組の他の3チームの調査・研究に注力し、ハリルジャパンのワールドカップメンバーを選定し(他の3チームの戦力・サッカーの質、他の3チームの対戦結果予想、等々によって、日本チームのメンバーが異なってくるのは自然なことです)、チーム一丸となってGL突破を目指さなければならないことは、間違いないのでしょう。
 UEFAチャンピオンズリーグCL2017~18年シーズンのグループリーグGLも各チームが4試合を終了しました。

 今回は4戦4勝の3チームを見ていこうと思います。

① マンチェスター・ユナイテッド(A組)
② パリ・サンジェルマン(B組)
③ マンチェスター・シティ(F組)

 前期ヨーロッパリーグ優勝チームとして出場しているマンUは、FCバーゼル(スイス)、CSKAモスクワ(ロシア)、ベンフィカ(ポルトガル)を相手に、快調に飛ばしています。

 9月12日の初戦でFCバーゼルを3-0で下し、9月27日にはCAKAモスクワを4-1、10月18日にベンフィカを1-0、10月31日にはホームで再びベンフィカを2-0で下しての4連勝です。
 目立つのは「得点力」でしょう。3得点のFWロメル・ルカク選手はもちろんとして、MF、DFも得点しています。攻撃が多彩なのです。
 この得点力が継続できるようなら、今季のマンUは要注意でしょう。

 パリ・サンジェルマンは、予想通りの活躍です。
 FCバルセロナから移籍したネイマール選手を中心とした攻撃陣の活躍が際立っています。
 17得点で4連勝、つまり1試合平均4得点以上を挙げているのです。
 加えて、4試合で0失点ですから、付け入る隙が無い状態でしょう。

 同じB組のバイエルン・ミュンヘンと共に、「優勝候補」の一角としての戦いが続きます。

 F組のシティは、セルヒオ・アグエロ選手(アルゼンチン)やガブリエル・ジェスス選手(ブラジル)、ダビド・シルバ選手(スペイン)、フェルナンジージョ選手(ブラジル)、ニコラス・オタメンディ選手(アルゼンチン)といった、各国の代表クラスのプレーヤーと、地元イングランドのプレーヤーのバランスが良いという印象です。

 初戦のフェイエノールト戦を4-0で快勝して、着々と勝ち星を積み上げています。
 この好調さを観ると、こちらも優勝候補に名乗りを上げるのでしょう。

 4戦4勝の3チームを観てきました。
 いずれのチームも、その持ち味を十分に発揮していますから、ベンチワークもとても上手く行っているのでしょう。
 特にプレミアリーグの2チーム、マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティの頑張りが目立ちます。
 このところUEFA-CLでなかなか勝ち進めなかったプレミア勢にとっては、何としても準決勝・決勝に駒を進めたいところでしょう。
 シティとユナイテッドのマンチェスターダービーを決勝で見てみたい、というファンの声も聞かれます。

 一方で、「4戦4敗」のチームもあります。
 これが、意外なチームなのです。

① ベンフィカ(A組)
② アンデルレヒト(B組)
③ フェイエノールト(F組)

 ポルトガルの名門ベンフィカの4連敗は、本当に意外です。
 初戦でCSKAモスクワに1-2で敗れて勢いを削がれ、第2戦はFCバーゼルに0-5と大敗しました。第3戦のマンU戦は0-1と健闘しましたが、まだ序盤のショックから立ち直れていない感じがします。

 オランダの名門フェイエノールトの4連敗も、本当に意外です。
 こちらも初戦でシティに0-4、第2戦でナポリに1-3で連敗したショックが大きいのでしょう。

 そしてベルギーNO.1クラブ、前期の1部リーグ・ジュピラープロリーグの優勝チームでもあるアンデルレヒトの不振も、本当に意外です。
 初戦でバイエルンに0-3で敗れ、調子を上げなければならなかった第2戦セルティックとのゲームを0-3で連敗したのが効きました。すっかり勢いをなくしてしまったのです。
 ベルギーナショナルチームは世界ランキング5位と強さを魅せてている中での、NO.1クラブの不振は、不思議な感じもします。

 4連勝の3チームと4連敗の3チームを観てきましたが、この3チームずつは全て同じ組に入っています。

 A組にマンUとベンフィカ、B組にサンジェルマンとアンデルレヒト、F組にシティとフェイエノールト。

 「4連勝するような好調なチームが在ると4連敗のチームが生まれる」のか、「4連敗するような不調なチームが在ると4連勝チームがうまれるのか」は分かりませんけれども、こうした「偏った成績」が同じ組で生まれ易いことは、間違いなさそうです。
 UEFAチャンピオンズリーグCLのグループリーグGLも、各チームが4試合を終えて残り2試合、佳境を迎えています。

 決勝トーナメント進出に向けて、各グループの2位以内を巡る激しい戦いが繰り広げられていますが、G組のベジクタシュ(トルコ)の活躍が目立ちます。

 トルコ1部リーグ=スュペル・リグの2016~17年シーズン優勝チームとして出場しているベジクタシュは、同組のRBライプツィヒ(ドイツ)、ASモナコ(フランス)、FCポルト(ポルトガル)の3チームを相手に、3勝1引分の勝ち点10でトップに立っているのです。

 ベジクタシュはGL初戦、9月13日のFCポルト戦に3-1で快勝して勢いに乗りました。
 続く9月26日にはRBライプツィヒを2-0で撃破、10月17日のASモナコ戦も2-1で勝って、開幕3連勝、11月1日のASモナコとの第2戦は1-1で引分けて、現在勝ち点10という形です。

 もちろん、トルコNO.1チームとしてのCL出場であり、メンバーにもポルトガル代表のFWリカルド・クアレスマ選手やDFペペ選手、元オランダ代表のFWライアン・バベル選手、ブラジルU-23代表のFWタリスカ選手等々の有力プレーヤーを擁していますから、チーム力が高いことは言うまでもないことですが、一方で、ドイツ・ブンデスリーガで伸長著しいRBライプツィヒや、フランス・リーグアン2016~17年シーズンでパリ・サンジェルマンの5連覇を阻止して優勝したASモナコ、ポルトガル・プリメイラリーガの名門、UEFA-CL優勝2回を誇るFCポルトを相手にしての開幕3連勝となると、その健闘が際立つのです。

 ASモナコは2016~17年シーズン終了後、主力メンバーがごっそり入れ替わったと報じられていますので、チーム力がやや落ちているようですから、G組は、ベジクタシュ、FCポルト(現在勝ち点7で2番手)、RBライプツィヒ(同4で3番手)による上位争いが予想されます。

 既に勝ち点10を積み上げているベジクタシュの優位は動かないところだと思いますが、この勢いで決勝トーナメントでも、サッカー大国の代表クラブを相手にしての「旋風」を巻き起こしてほしいものです。
[11月13日・プレーオフ第2戦・スタディオジュゼッペメアッツァ]
スウェーデン0-0イタリア(2戦合計、スウェーデン1-0イタリア)

 ミラノのスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(サンシーロ競技場)で行われた、ワールドカップ2018ロシア大会ヨーロッパ予選のプレーオフ第2戦は、0-0の引分に終わり、第1戦を1-0で制しているスウェーデン代表チームが、本戦への出場を決めました。

 イタリア代表チーム=アズーリがワールドカップ出場を逃したのは、1958年スウェーデン大会以来60年振り(14大会連続出場中でした)のことです。

 ワールドカップ優勝4回を誇る強豪チームの姿を、2018年大会で見ることが出来ないというのは、「世界のサッカーにとっても驚愕の事実」でしょう。

 もちろん、欧州予選がとても厳しいもので、世界ランキング上位の代表チームが本戦出場を逃すというシーンは、毎大会観られることなのですけれども、事が「イタリア」チームとなると、話は一段違うという感じがします。

 どのワールドカップでも「アズーリはワールドカップの風景」なのです。

 今回の予選にしても、グループリーグG組でスペインチームと同組になってしまい、1位通過を目指した戦いに敗れてプレーオフに回り、プレーオフの対戦相手が強豪スウェーデンチームになってしまった時でも、イタリアチームの本戦出場を疑う人は殆どいなかったでしょう。
 どちらかといえば「スウェーデンは不運」と考えた人が多かったのではないでしょうか。

 プレーオフ第1戦で、スウェーデンチームが地元で勝利した後でも、イタリアチームは地元で逆転勝ちすると見られていました。
 ある意味では根拠の無い余裕と言うか、「ワールドカップの歴史がイタリアを本戦に運んでくれる」といった雰囲気が漂っていました。

 そしてサンシーロでのゲーム、イタリアチームがスウェーデンゴールを脅かし続けながらも0-0で前半を終えた時、初めて「イタリア予選敗退」が眼前のものとなったのです。
 あと45分で得点できなければ、ワールドカップに出場できないという「恐ろしい事実」が、アズーリを覆ったのでしょう。

 イタリアチームは後半も攻め続けました。
 スウェーデンのゴール枠内へのシュートも何本かありました。
 しかし、「決定的なチャンス」は本当に少なかったと感じます。「得点の匂いがしなかった」のです。

 イタリア代表チームが、世界屈指のナショナルチームであることを疑う人は居ないでしょう。
 イタリア国内リーグ1部のセリエAが、ヨーロッパ屈指=世界屈指、のサッカーリーグであることを疑う人も居ないでしょう。
 イタリアは、何時の時代も世界トップクラスのサッカー大国なのです。

 そのイタリア代表チームが、今回の予選で敗退してしまった理由は、何なのでしょうか。

① ワールドカップ2006年大会の優勝メンバーに頼り過ぎたか?

 イタリアチームは、ワールドカップ2006ドイツ大会で優勝しました。
 決勝ではフランスチームと死闘を演じ、PK戦の末優勝を捥ぎ取ったのです。

 ワールドカップの常連、4度の優勝を誇るイタリアにとっても、21世紀初の優勝と成った2006年大会のチーム・メンバーが極めて高く評価され、「英雄視」されたのは無理もないことです。

 また、2006年大会のイタリアチームは、黄金のワールドカップを抱くに相応しい、素晴らしい、本当に素晴らしいチームでした。

 アズーリの伝統は「カテナチオ」と称される堅守であり、2006年のチームも「堅守」が高く評価されました。
 
 当時32歳だったバックス、ファビオ・カンナバーロ選手を中心として、マルコ・マテラッツィ選手やジャンルカ・ザンブロッタ選手、ファビオ・グロッソ選手、ジェンナーロ・ガットゥーゾ選手、ゴールキーパーGKのジャンルイジ・ブッフォン選手らにより構成されたディフェンスDF陣は、まさに「21世紀のカテナチオ」でした。
 特に、カンナバーロ選手の「予測力」、次の展開を読む力は、当時の世界最高レベルであったと感じます。
 当たり前のことですが、「予測力」がアスリートの能力に占める割合は、とても高いのです。

 一方で、実は2006年のイタリアチームの攻撃力も、極めて高いものだったのです。
 これも当たり前のことを書き恐縮ですが、得点力が優れたチームでなければワールドカップ優勝など、出来るはずがありません。

 当時27歳だったアンドレア・ピルロ選手を中心とした攻撃陣は、それはそれは華麗なものでした。
 ピルロ選手はミッドフィールダーMFですが、イタリアでは「レジスト」と呼ばれるポジションです。「レジスト」は司令塔とでも訳すのが良さそうですが、ゲーム全体のチームの攻撃をコントロールする仕事です。
 所謂「ファンタジスタ」とも少し異なる役割を任されているのですが、私はピルロ選手が、「レジスト」として歴代NO.1のプレーヤーではないかと思います。

 あの英雄ロベルト・バッジオ選手から「後継者」に指名されたピルロ選手は、2006年大会で素晴らしいプレーを次々と披露しました。

 ピルロ選手の指令の下に、アレッサンドロ・デルピエロ選手(まさに「ファンタジスタ」と称されていました)やフランチェスコ・トッティ選手が配され、フォワードFWにはフィリッポ・インザーギ選手やアルベルト・ジラルディーノ選手、ルカ・トーニ選手が居るという攻撃陣ですから、創造性に溢れ、華麗で力強いプレーが展開されるのは、当然のことでしょう。
 この時のイタリアチーム以上に「お洒落なプレー」が出来るチームは、世界サッカー史上にもなかなか無いのでは、と感じます。

 2006年ワールドカップのイタリアチームは守備陣も攻撃陣も素晴らしいチームでした。
 従って、その後イタリア代表チームがしばらくの間、このチームをベースに構成されたのも、むべなるかなと思われるのです。

 トッティ選手が2007年に、デルピエロ選手とマテラッツィ選手が2008年に、カンナバーロ選手とザンブロッタ選手が2010年に、ピルロ選手が2015年に、代表引退を表明し、2006年の「黄金の11名」は次第に代表戦のピッチを後にしましたが、2017年のワールドカップ予選においても、まだ「アズーリの骨格」は2006年メンバーが占めていたのです。
 
 そして、今回の「悲劇」が起こりました。

 スウェーデンとの第2試合終了後、GKのブッフォン選手(39歳)は涙にくれながら「代表引退」を表明しました。
 そして、MFダニエル・デ・ロッシ選手(34歳)とDFアンドレア・バルザーリ選手(36歳)も続いて「代表引退」を表明したのです。
 2006年当時は「20歳台」の若手プレーヤーとしてチームに加わっていた「3名の偉大なプレーヤー」も30歳代の半ば、あるいは40歳近くになっていたのです。

 10年以上に渡って、アズーリの屋台骨を支えてきた「2006年メンバー」の時代は、ついに終わりを告げました。

 この「黄金の11名」が長く働き過ぎたとは思いません。その時その時の最強アズーリを構成すると、どうしても外せないプレーヤー達であったことも間違いないでしょう。
 
 しかし、所謂「世代交代」の障害となっていた可能性はあると思います。
 何時の時代も、代表チームには若手とベテランが混在するとはいえ、選抜の過程で「若手の起用が1~2名少なくなる」といった影響を及ぼしていた可能性はあるでしょう。

 10年以上に渡る数多い代表戦の都度、若手の登録・出場が1~2名少なかったとしたら、結果として世代交代の阻害要因となっていた怖れがあるでしょう。

② セリエAの地盤沈下

 本ブログの記事でも、イタリアサッカー界において「セリエAの地盤沈下」が指摘されていることを書きました。

 イタリア経済の弱体化をベースにして、プレミアリーグやリーガエスパニョーラといった他国の有名リーグに比して「プレーヤーの年俸金額」が小さくなってしまい、良い選手がセリエAに集まりにくくなっていることを背景に、セリエAの相対的レベルが下がっているという指摘です。

 2000年代に比べて、2010年代のセリエAのプレーのレベルが下がっているとすれば、そこでプレーするイタリア人プレーヤーのスキル向上にも影響が出ている可能性があります。
 自国リーグのレベル向上は、自国代表チームの力量アップに不可欠の要素なのです。

③ ラストパスの精度

 頭書のスウェーデンチームとのゲームは、「イタリアチームが攻めまくった試合」でした。

・シュート数 イタリア14:1スウェーデン
・枠内シュート数 イタリア6:1スウェーデン
・パスの本数 イタリア712:194スウェーデン
・コーナーキック数 イタリア8-0スウェーデン
・ボール支配率 イタリア75%:25%スウェーデン

 これだけ一方的な試合内容ながら、0-0のドローに持ち込んだというのは、スウェーデンチームが良く守ったということにもなるのでしょう。

 一方で、イタリアチームのラストパスの精度が低かったという印象があります。
 上手くスウェーデンゴール前までボールを運びラストパスというシーンが、イタリアチームには再三ありましたが、ラストパス→シュートというシーンはあまり観られませんでした。ラストパスが通らない、あるいは受け手とのタイミングが合わない、受け手との意思疎通が上手く行かない、といったシーンが多かったのです。

 「ラストパスのコントロールが良くなかった」「ラストパスの受け手の技術が低かった」「スウェーデンのDFがパスを予測していた」「イタリアチームのフォーメーションがプレーヤーの特質と合っていなかった」「ベンチの戦術的なミス」等々、理由はいろいろと考えられるのですが、ラストパンに行くまでのボールコントロールが上手い中で、何故ラストパスだけが上手く行かなかったのかというのは、不思議な感じがします。

 結果として、「決定的なシーン」はあまり出現しませんでした。

 かつてのピルロ選手からのラストパスを思う時、この大事なゲームにおいて、アズーリのラストパスの精度が低かったことは、とても残念なことです。

 サッカー通の友人が言います。
 「イタリアが出られないのに、日本がワールドカップに出て良いのだろうか」と。

 私は、日本代表チームにはワールドカップに出場する資格が有ると考えていますが、一方で「60年振りにイタリアチームが出場権を逃した」という事実から、何時の時代もワールドカップに出場するのは容易なことでは無いということは、肝に銘じておかなければならないと、再び思うのです。
 サッカーの王国・ブラジルが、FIFAワールドカップで初優勝したのは1958年スウェーデン大会、2度目の優勝は1962年のチリ大会でした。連覇だったのですが、この連覇に大きく貢献したのが、ガリンシャ選手でした。

 子供の頃の小児麻痺の後遺症で右脚の方が左脚より6cm長かったという、身体的なハンディキャップもあって、ガリンシャ選手は常に右フォワード、当時の呼び方なら「右ウイング」でプレーしました。

 チャンスメイクしてセンタリングを上げるというプレー、ラストパスを供給するというプレーにおいて、ガリンシャ選手ほどの「威力」を誇るプレーヤーは、当時存在しませんでしたし、現時点まで含めても「右ウイング」としては、世界最高のプレーヤーであろうと思います。

 1958年のワールドカップ、グループリーグの第3戦・ソビエト戦で初めてワールドカップの舞台に登場したガリンシャ選手は、いきなり決勝点をアシストしました。
 そして決勝トーナメントでも大活躍、ガリンシャ選手の相手ゴール前へのボールの供給から、多くの得点が生まれたのです。

 独特のリズムと高度なボールタッチ、圧倒的な俊敏性で右サイドを駆け上がるガリンシャ選手を誰も止めることが出来なかったため、タイム誌は「誰も止めることは出来ない。ただそれだけのことだ」と、半ば呆れたように報じたと伝えられています。

 1962年のワールドカップでは、大エースに成長したペレ選手がグループリーグで早々に負傷し欠場したために、「もうひとりのエース」としてのガリンシャ選手へのブラジルファンからの期待は、いやが上にも高まりました。
 そして、ガリンシャ選手はその期待に見事に応えたのです。

 決勝トーナメント1回戦・ベスト8のイングランド戦で2得点を挙げ、チームの3-1の勝利に貢献、準決勝のチリ戦でも2得点を挙げ、チームの4-2の勝利に貢献しました。
 もちろん、ウイングとしてのセンタリングやクロスボールの供給でも大活躍しました。
 まさに、「獅子奮迅」の活躍でしょう。

 この大会で4得点を挙げたガリンシャ選手は、同僚のババ選手らと共に、この大会の得点王に輝きました。この4得点は「ペレ選手の代わりに挙げた」ものかもしれません。
 ババ選手へのラストパスの供給もガリンシャ選手の仕事でしたので、この時のサッカーマスコミからは、「たったひとりの力でワールドカップを制した」とも評されたのです。

 サッカーの王様・ペレ選手は、「ガリンシャが居なければ、私はワールドカップで3度優勝することはできなかっただろう。」とコメントしています。

 ペレ選手とガリンシャ選手は、ブラジル黄金時代の両輪でした。

 1983年に49歳で早逝したガリンシャですが、いまだにブラジル国内ではとても人気が高いそうです。そのテクニックと創造性溢れるプレーぶりが、まさに「ブラジルサッカーそのもの」であったからでしょう。

 何より凄いのは、ガリンシャとペレが揃ってプレーした試合では「ブラジルチームは不敗」だったということです。

 ガリンシャ選手は「不敗伝説」の主役なのです。
 サッカー競技のナショナルチーム同士の試合において「4年間無敗」というのは、考えられない成績ですが、1950年から54年までの4年間、ハンガリー代表チームは1度も負けませんでした。

 「各時代における相対的な強さ」という意味では、世界サッカー史上「最強のナショナルチーム」であったと言っても良いのでしょう。

 このチームは「マジックマジャール」と尊称されました。

 そして、「マジックマジャール」のキャプテンであり、大黒柱であり、最強のゴールゲッターであったのが、フェレンツ・プスカシュ選手でした。

 プスカシュ選手のネームバリューは、20世紀のプレーヤーとしては、ペレ選手やボビー・チャールトン選手、フランツ・ベッケンバウアー選手、クライフ選手らと並ぶ、世界サッカー史上に燦然と輝くものだと思います。

 1927年にハンガリー・ブダペストに生まれ、2006年に79歳で死去しました。

 ハンガリーのクラブチームで活躍していたプスカシュ選手が、スペインのレアル・マドリードに移籍したのは1958年でした。ハンガリー動乱の中でスペインに亡命したのです。
 この時既に31歳であったプスカシュ選手としては、混乱が続く母国において、止むに止まれぬ選択だったのでしょうが、このレアル・マドリードでの活躍が、プスカシュ選手の「世界的な能力」を明示することとなりました。

 1967年までのリーガ・エスパニョーラでのプレーにおいて、プスカシュ選手は5度のリーグ制覇と3度のUEFAチャンピオンズカップ(現、チャンピオンズリーグ)の優勝メンバーとなりました。
 素晴らしい活躍を魅せてくれたのです。
 レアルにおいて180試合に出場し、156ゴールを挙げています。

 頭書のハンガリー代表チームにおいては、85試合に出場して84ゴールを挙げています。
 ほぼ1試合1ゴールという、見事な活躍です。

 1950年に始まった「マジックマジャール」の快進撃は、1954年のワールドカップ・スイス大会の準決勝まで続きました。
 プスカシュ選手のほかにも、シャーンドル・コチシュ選手、ゾルターン・チボル選手、ラースロー・ブダイ選手、ナーンドル・ビデグチ選手、ゴールキーパーGKのジュラ・グロシチ選手といった好選手を揃え、名監督ジェベシュ・グスターブの指揮のもと、ポジションチェンジを多用する戦法により、圧倒的な得点力を誇るチームであったと伝えられています。

 この無敵を誇ったハンガリーチームも、しかし、決勝の西ドイツ戦で、ついに2-3で敗れたのです。

 この頃は、「マジックマジャール」が敗れるなどと考えている人は皆無であったと思いますが、実はこの決勝戦にプスカシュ選手は出場していなかったのです。

 グループリーグGLの西ドイツ戦(8-3でハンガリーの勝ち)で右足を故障し、その後の試合を欠場したのです。
 大黒柱のプスカシュ選手抜きでも、ハンガリーチームは勝ち続けましたが、ついに決勝・西ドイツ戦で4年ぶりに敗れたのです。(31連勝でのストップでした)
 プスカシュ選手が出場できていれば・・・と思います。「危険なプレーによるエースプレーヤーの故障」というのは、何時の時代もサッカーの歴史に大きな影響を与えるものです。絶対にあってはならないことだと思います。

 スペインに亡命したプスカシュ選手は、1961年にスペイン国籍を得て、スペイン代表チームでも4試合でプレーしています。

 ハンガリーのクラブチームで350得点余り、レアル・マドリードで150得点余り、代表チームで80点余りと、フェレンツ・プスカシュ選手は、そのキャリアで600得点余りを挙げています。
 素晴らしい足跡を残しました。

 身長172cmと伝えられていますから、決して大きなプレーヤーではありませんでしたが、その左足から繰り出されるシュートは、強烈かつ正確無比なものでした。

 フェレンツ・プスカシュ選手が、1950年代の世界サッカーを代表するフォワードFWであったことは、間違いありません。
 今季のチャンピオンズリーグも、グループリーグの中盤を迎えています。
 そして、グループBでは、パリ・サンジェルマンが好調な試合を続けています。

① 9月12日 パリ・サンジェルマン5-0セルティック
② 9月27日 パリ・サンジェルマン3-0バイエルン・ミュンヘン
③ 10月18日 パリ・サンジェルマン4-0アンデルレヒト

 サンジェルマンにとっての今季グループBでの緒戦・セルティック戦の先制点は、前半19分にネイマール選手が挙げました。
 サンジェルマンの今季UEFA-CLを象徴する先制点でしょう。

 FCバルセロナから移籍してきた「ブラジルの至宝」の活躍が、今季の鍵だったからです。

 「ブラジルの至宝」は見事に機能しました。
 そしてチームに、良い意味での「化学反応」を起こしているように見えます。
 パリ・サンジェルマンの得点力が、格段に上がった印象です。

 特に凄かったのが、2戦目のバイエルン・ミュンヘン戦であったことは、異論のないところでしょう。

 前半2分にダニエウ・アウベス選手、前半31分にカバーニ選手、そして後半18分にネイマール選手がゴールを挙げ、バイエルン攻撃陣を零封して、完勝しました。
 現在のクラブ3強の一角に対する完勝は、いかにホームゲームとはいえ、現在のパリ・サンジェルマンの充実ぶりを如何なく示しました。

 第3戦も、ムバッペ選手、カバーニ選手、ネイマール選手、ディマリア選手とゴールを並べて圧勝、ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチン、フランスの主力プレーヤーが揃った豪華絢爛な攻撃陣はもちろんとして、「3ゲームで失点0」という守備力も高く評価しなければならないでしょう。

 パリ・サンジェルマンは、UEFA-CL2017~18の最大の注目チームなのです。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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