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[1月9日・グループB・第1戦]
サウジアラビア2-1日本

[1月12日・グループB・第2戦]
シリア2-1日本

[1月15日・グループB・第3戦]
カタール1-1日本

[グループB最終成績]
1位 サウジアラビア 2勝1引分 勝点7
2位 シリア 1勝1敗1引分 勝点4
3位 カタール 3引分 勝点3
4位 日本 2敗1引分 勝点1

 東京オリンピック2020の代表チームが出場した大会でしたが、結果は惨憺たるものでした。この大会で日本チームがグループリーグで敗退するのは史上初めてと報じられています。
 日本代表チームは「開催国枠」で、オリンピック出場が決まっているとはいえ、「オリンピックでのメダル獲得」という目標とはかけ離れた結果、そしてプレー振りでしょう。

① 同組の各チームの実力が高いこと

 日本チームが入ったグループBは、サッカーが盛んな国として「いつも強い」サウジアラビアとシリアの代表チームが入り、近時強化が進んでいるカタールのチームが加わりましたから、1チームも実力下位のチームがありませんでした。

 もちろん日本チームも年々力を付けていますから、それが問題ということは無いのですが、「強いチームが多い」ことを十分に認識したうえで戦いに臨む必要があったことは、反省すべき点でしょう。
 ゲーム前の準備も含めて、少し準備不足が有ったのではないかと感じます。
 「自分達は強い」という勘違いが有ったとまでは思いませんけれども・・・。

 他のグループに入っているチームも、グループBと同様に強豪が多いことは、言うまでもありません。アジアのサッカーも年々レベルアップしているのです。(当たり前のことを書き、恐縮です)

② 足許にボールを欲しがる「癖」が復活

 かつて日本チームが国際的になかなか勝てなかった時代には、「足許にボールを欲しがる」プレーが指摘されていました。

 これに対して「動きながらボールを受け取る」プレーが定着してきて、日本チームの国際大会での成績が向上してきたと認識しています。
 最近でも、1年ほど前までは、ペナルティエリア周辺や相手ゴール前で、素早く動きながらパスを受け、結果を残して来たのです。

 ところが半年ほど前から、「足許にボールを欲しがる癖」が再び頭を擡げてきました。
 そして、A代表も含めて、国際試合で「強い相手」に大敗するケースが急増しているのです。

 ワールドカップを含めて、国際大会での得点力が増してきたことで「自信」を持ってしまったのかもしれませんが、少なくとも、ボール操作や相手プレーヤーを抜くテクニック・俊敏性という要素で、日本チームが強い相手より上ということは決して無く、良くて互角であろうと思います。

 そうした状況下で「足許にボールを欲しがっていれば」、ボールを受けた瞬間から、相手プレーヤーとイーブンの勝負を仕掛けられてしまいますので、例えば、南米の強豪チームと戦えば完敗するでしょうし、アジアの強豪国とやっても、苦戦は免れないでしょう。

 日本サッカーが世界と戦っていくには、「速く走りながらパスを受ける」プレーを連続しなければならないのです。
 そのことは、イビチャ・オシム監督時代から、再三言われてきたことです。

 もう一度、相手を上回る運動量と、ランニングスピードで戦っていくサッカーに戻っていただきたいものです。

③ 精神的支柱となるプレーヤーの不在

 どんな大会・試合でも、苦しいシーンは必ず存在します。
 そうした際に、チームメンバーを鼓舞し、チームに勢いをもたらし、ゲームの流れを取り戻すことができるプレーヤーが、必要です。

 この大会でも日本チームは、初戦のサウジアラビア戦を落とすと、シリア戦での反発力は無く、カタール戦でも全く覇気のないプレーに終始しました。
 グループ内の順位通りのプレーだったのです。

 もちろん、ペナルティーキックPK判定や、レッドカードの判定など、日本チームに不利な微妙な判定がいくつかあったことは、不運という感じがしますが、そうしたことは国際大会では時折起こることでしょうから、3戦0勝の理由にはなりません。
 昔から「中東の笛」等々、国際大会の判定の難しさは言われ続けているのですから。

 いずれにしても、「先制点を挙げれば、勢いに乗って何点でも取る」が、「先制されると気勢を削がれ元気が無くなりおどおどとプレーする」というのでは、とても国際大会で好成績を残すことは出来ません。
 東京オリンピック2020が心配というか、東京オリンピック代表を決めるアジア地区の大会のグループリーグで0勝の最下位ならば、出場を辞退するべきとの意見が出てきても不思議ではありません。

 少し厳しいことを書いてしまいましたが、これはU-23日本チームのポテンシャルを信じているからに他なりません。
 この程度、あるいは、これを遥かに上回る「危機感」は、代表チームの関係者なら、どなたでも十二分にお持ちでしょう。
 そして、急速・有効な対策も講じられることと思います。
 戦術を変え、メンバーを入れ替えて、V字回復を目指す必要があるのでしょう。

 今回の日本代表チームは、テクニックや運動量でも物足りないチームでしたが、何より精神的にとても弱いチームと感じました。

 「立て直し」が待たれます。
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[1月13日・埼玉スタジアム2002]
静岡学園3-2青森山田

 2019年12月30日に開幕した第98回全国高校サッカー選手権大会は、1月13日に決勝を迎えました。
 好天の下、埼玉スタジアムは5万人以上の大観衆に埋まりました。

 ゲームは、青森山田高校チームのペースで始まりました。
 高い位置からのプレスで相手ボールを奪い、早い縦パスを主体に静岡学園ゴールに迫ります。
 前半11分にディフェンスDF藤原選手が先制ゴール、前半33分には武田選手がペナルティーキックPKを決めて、2-0とリードしました。
 「選手権の決勝における2-0のリード」というのは、勝利にとても近付いたことは間違いありませんが、ここからチームがとても守備的になったことが、青森山田にとっては惜しまれるところでしょう。

 プレー内容について観れば、コンタクトシーンでの「踏み込みが浅く」なりました。
 それまでは、高い確率で奪ってきた相手ボールを獲得する頻度が激減したのです。
 相手ボールを奪えなくなりましたから、結果として、前線へのボールの供給数が減り、自陣でのプレーが多くなってしまいました。

 時間が進むにつれて、「押し込まれるシーン」が増えましたから、時に相手ボールを奪っても、前方に走る選手が少なく、攻撃の厚みも無くなりました。

 一方の静岡学園チームは、試合開始当初は青森山田チームの速い仕掛けに、なかなか、得意のドリブルを披露することが出来ませんでしたが、相手チームの動き方に慣れてきたことと、青森山田が2点を奪ってから守備的になったことも相俟って、前半の終盤からは、ゲームを支配したのです。

 そして前半のインジュリータイムに、DF中谷選手がゴールを挙げ、1-2の1点差として、ハーフタイムを迎えました。

 もともと「個々のプレーヤーのテクニックに勝る」静岡学園チームがペースを握ってしまい、青森山田チームの「思い切ったプレー」が影を潜めてしまうと、ゲームの流れは静岡学園チームに傾いてしまいます。
 後半になっても、この流れは不変でした。

 後半16分には、フォワードFW加納選手がゴールして2-2の同点、同40分には、中谷選手がこの試合2点目を挙げて、ついに逆転しました。
 静岡学園高校チームは残り時間も冷静なプレーを続けて、このまま勝ち切ったのです。

 青森山田高校チームにとっては、2-0とリードした後、持ち味のスピード溢れるランニングプレーを披露できなかったことが、とても残念でした。

 静岡学園チームは、1995年大会決勝での優勝(鹿児島実業チームと2-2の引分・両校優勝)依頼2度目の優勝です。
 「悲願の単独優勝」と言っても良く、全国高校ラグビー大会優勝の桐蔭学園チームと共に、2020年のお正月は「単独」優勝が続く形となったのです。

 温暖な気候に恵まれて所謂「サッカーどころ」と呼ばれる静岡。
藤枝東、清水東、清水市商業、と名門チームが並ぶ静岡県の高校サッカーですが、「選手権」の優勝チームとなると、前回の1995年の静岡学園以来、21世紀に入って初めてというのですから、これはとても意外でした。

 静岡学園チームの優勝は、「静岡県高校サッカー反撃の狼煙」なのかもしれません。

[12月18日・第10節延期分・カンプノウ]
FCバルセロナ0-0レアル・マドリード

 リーガ・エスパニョーラの今季の「エル・クラシコ」、バルセロナVSレアル・マドリードが12月18日に行われ、0-0、スコアレスドローに終わりました。

 前半バルセロナに3枚のイエローカードが出され(レアルは0枚)、後半レアルに5枚のイエローカードが出される(バルサは0枚)という経過から観て、前半はレアルが攻勢、後半はバルサが攻勢というゲームでしょう。

 もとより、フォワードFWのリオネル・メッシ選手やルイス・スアレス選手、アントワーヌ・グリーズマン選手(以上、バルセロナ)、カリム・ベンゼマ選手、ガレス・ベイル選手(以上、レアル)を始めとして、ミッドフィールダーMFやディフェンダーDFにも世界的なプレーヤーを揃える両チームですので、「いつでも、どこからでも」得点できる体制は整っているのですが、このゲームは、激しい応酬の末、0-0のドローに終わったのです。

 エル・クラシコのスコアレスドローは2002年以来17年振りとのこと。
 滅多に無いことなのです。

 2002年の0-0の前のスコアレスドローは1988年ですから、ここも14年振り、1988年の前の0-0は1986年と、ここは2年振り、1986年の前の0-0は1974年ですから、ここは12年振りと、やはり、スコアレスドローが少ない印象があります。

 世界屈指のレベルを誇るサッカーリーグ、リーガ・エスパニョーラを代表する両チームですから、「得点を取るための体制・戦術の構築」と「得点力十分な複数のプレーヤー獲得」に怠りが有る筈も無いので、スコアレスドローが少ないことも、頷けます。

 1902年、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の準決勝での対戦(FCバルセロナ3-1マドリードFC)が、両チームの初の対戦でした。
 リーガ・エスパニョーラでは、1929年の第2節で初対戦(レアル・マドリード2-1FCバルセロナ)しています。
 UEFAチャンピオンズリーグにおいては、1960年4月1日に準決勝で初対戦(レアル・マドリード3-1FCバルセロナ)しています。

 爾来、1世紀を越える歴史と伝統を誇る「エル・クラシコ」は、スペインサッカーの象徴的な存在であるとともに、世界サッカー界においても燦然と輝く大イベントなのでしょう。

 2020年元日に決勝戦が行われる、天皇杯・第99回全日本サッカー選手権大会の準決勝が実施され、決勝進出チームが決まりました。

[2019年12月21日・準決勝第1試合・ノエビアスタジアム神戸]
ヴィッセル神戸3-1清水エスパルス

[2019年12月21日・準決勝第2試合・カシマサッカースタジアム]
鹿島アントラーズ3-2V・ファーレン長崎(J2)

 新・国立競技場のスポーツイベントとしての「こけら落とし」ゲームに出場する2チームが決まりました。
 2020年以降の「日本サッカーの聖地」になることが確実なスタジアムでの、記念すべき最初のゲームです。

 準決勝・第1試合は、ヴィッセル神戸の快勝でした。
 イニエスタ選手、ポドルスキー選手、ビジャ選手と、ワールドカップを沸かせた名プレーヤーを攻撃陣に揃えたヴィッセルですが、その「威力」をリーグ戦ではなかなか活かすことができませんでしたが、我が国最大のカップ戦で、ついに成果が生まれた感が有ります。

 前半13分、エスパルスゴール前に攻め込んだヴィッセルがパスを回し、右サイドに居たアンドレス・イニエスタ選手が左脚を一閃、シュートはエスパルスゴール右隅に突き刺さりました。
 素晴らしいゴールでした。

 前半33分には田中順也選手が2点目のゴールを挙げて2-0。

 前半38分に、清水のジュニオール・ドゥトラ選手のゴールで2-1と追い上げられましたが、後半24分に古橋亨梧選手が3点目を挙げて、勝負を決めたのです。
 イニエスタ選手を中心にした「丁寧な攻め」が功を奏したゲームでしょう。

 ヴィッセル神戸は初の決勝進出です。
 元日のイニエスタ選手やポドルスキー選手の活躍が、とても楽しみです。

 準決勝・第2試合は、息詰る接戦となりました。
 ホームのアントラーズが、前半4分、23分と得点し2-0とリードした時には、鹿島の一方的なゲームになるかに観えましたが、ここからV・ファーレンが猛反撃に出ました。

 前半37分に米田隼也選手のゴールで1点を返すと、後半28分アントラーズの伊藤翔選手のゴールで1-3とリードを広げられても全く怯むところが無く、同31分には澤田崇選手のゴールで1点差とし、その後も攻め続けました。

 Jリーグにおける最多タイトル保持チームであり、天皇杯にも「慣れて」いる筈の鹿島アントラーズにとっても、ギリギリのゲームになったのです。
 とはいえ、そこは「常勝軍団」。キッチリと逃げ切ったところは、さすがです。

 J2長崎のチャレンジは、残念ながら準決勝で潰えたのです。

 さて、新・国立の「こけら落とし」という記念すべきゲームは、ヴィッセル神戸VS鹿島アントラーズとなりました。

 「元日・国立競技場」という、サッカー天皇杯決勝の歴史、連綿と積み上げられ、これからも営々と続いていくであろう歴史の、新たな1ページが、本当に楽しみです。

[12月10日・グループG最終節・エスタディオダルス]
ベンフィカ3-0ゼニト・サンクトペテルブルク

[12月10日・グループG最終節・グルパマスタジアム]
オリンピック・リヨン2-2RBライプツィヒ

 最終第6戦の結果次第で、全てのチームに勝ち抜けの可能性があったグループGでしたが、第5戦を終えてトップに居たRBライプツィヒがアウェイでオリンピック・リヨンと引分け、最下位に居たベンフィカがホームで快勝して、結局、RBライプツィヒが勝点11、リヨンが勝点8、ベンフィカとゼニトが勝点7で3位と4位という、とても競った最終結果となりました。

 リヨンとゼニトが勝利していれば、ライプツィヒを合わせた3チームが勝点10で並び、得失点差も拮抗という、文字通りの「大混戦」となっていたところです。

 さて、「大混戦を制した」RBライプツィヒとオリンピック・リヨンの決勝トーナメント1回戦は、ライプツィヒが2020年2月19日にトッテナム・ホットスパーと、リヨンが2月26日にユベントスとの対戦となりました。

 大混戦を勝ち抜いた力を魅せていただきたいものです。

[12月10日・グループH最終節・スタンフォードブリッジ]
チェルシー2-1リールOSC

[12月10日・グループH最終節・ヨハンクライフアレーナ]
バレンシアCF 1-0アヤックス

 11月27日の各チームにとっての5試合目を終えて、アヤックスが勝点10でトップ、チェルシーとバレンシアが勝点8で続くという「三つ巴」の混戦となったグループHは、最終第6試合でチェルシーとバレンシアが勝ち、勝ち抜けを決めました。
 第6戦は、この3チームにとって、とても重いゲームとなったのです。

 チェルシーは前半19分、フォワードFWのタミー・アブラハム選手(イングランド)のゴールで先制し、同35分には、ディフェンダーDFのセサル・アスピリクエタ選手(スペイン)が追加点を挙げ、2-0とリードしました。
 そして後半のリールの攻撃を、FWロイク・レミー選手の1点に抑えて、逃げ切った形です。

 ヨハンクライフアレーナで行われた、アヤックスVSバレンシアは、「勝った方が勝ち抜け」という厳しいゲームでした。
 
 両チーム合わせて、イエローカード8枚(アヤックス5枚、バレンシア3枚)、レッドカード1枚(バレンシア)が飛び出す「荒れた」ゲームとなってしまいましたが、前半24分、FWロドリゴ選手が挙げた1点を守り切ったバレンシアが勝ちました。

 アヤックスとしてはホームでの敗戦でしたから、本当に残念な結果でしょう。
 「引分でも勝ち抜け」という状況でしたから、選手達には「僅かに守備的な意識」があったのかもしれないと思います。

 大接戦となったグループHからは、バレンシアが首位で、チェルシーが2位で、決勝トーナメント進出を決めました。

 そして、12月16日の抽選で、バレンシアはアタランタと2020年2月19日、チェルシーはバイエルン・ミュンヘンと2月25日に対戦することとなりました。
 リーガ・エスパニョーラとプレミアリーグの威信をかけた戦いです。

[第34節(最終戦)・12月7日・横浜国際総合競技場]
横浜F・マリノス3-0FC東京

 2019年のJ1を締めくくる大一番は、横浜国際総合競技場にJリーグ新記録となる64,000人近い大観衆を集めて行われ、終始ゲームを支配したマリノスが快勝しました。

 「4点以上の差をつけて」勝利することが優勝の条件であったFC東京ですが、前半26分、マリノスのティラートン選手が先制し、同44分にエリキ選手が追加点を挙げて、ゲームの勝敗はもちろんとして、リーグの優勝も、大きくマリノスに傾きました。

 マリノスは、中盤を支配して、FC東京のペナルティーエリアの少し外側にプレーヤーが並び、パスを繋ぎながら「得点の形を創る」プレーを継続しました。

 一方のFC東京は、前線の永井謙佑選手などに「縦一本」のパスを出し、カウンター攻撃で対抗する形でしたが、その攻撃の線はとても細く、なかなかチャンスを創ることができませんでした。

 結果として、横浜F・マリノスが着々と得点し、FC東京が沈黙するという、リーグ戦終盤の両チームの試合ぶりを象徴するようなゲームとなったのです。

 FC東京としては、シーズン序盤の圧倒的な強さ、開幕から12試合負けなしで首位を走った勢いからは、想像もできない終盤の失速でした。
 シーズン途中の久保建英選手のスペインへの移籍も、大きなマイナス要因となったように観えます。
 永井選手とディエゴ・オリベイラ選手の2トップへのボールの供給による得点力で、前半をリードしたFC東京でしたが、その攻撃にバリエーションと厚みを持たせていたのが、久保選手の存在・プレーであったのでしょう。

 マリノスは「囲んで圧迫する」という、ある意味では「20世紀的なプレー」で戦ったのですけれども、それが実は20世紀のプレーとは根本的に異なっていたことは、1試合当たりの走行距離とスプリント回数がリーグトップであったことに示されています。
 豊富な運動量・ハードワークを背景にしての「囲み・圧迫」プレーだったのです。
 その点からは、Jリーグにおいてはとても新しい戦術を実践した、と言えるのかもしれません。

 横浜F・マリノスは、創設当初から現在に至るまで、常にJリーグをリードする存在です。
 いわゆる「オリジナル10」のクラブであり、2部降格を経験していない2チーム(鹿島アントラーズと共に)のひとつでもあります。

 J1の2019年シーズンは、見事な「名門復活」のシーズンでした。

[12月11日・グループA最終節・パルクデフランス]
パリ・サンジェルマン5-0ガラタサライ

 左太腿故障と出場停止で出遅れていたネイマール選手が復帰したサンジェルマンが、ホームで大勝しました。
 やはり、スター選手がメンバーに加わると、チームに活気が出るのでしょう。

 前半32分、フォワードFWのマウロ・イカルディ選手(アルゼンチン)が先制ゴール、同35分にはミッドフィールダーMFのパブロ・サラビア選手(スペイン)が追加点、そして後半2分、ネイマール選手に久しぶりのゴールが生まれて3-0とリードしたサンジェルマンが、ゲームを支配しつづけました。

 後半18分には、キリアン・エムバペ選手が4点目、後半39分にはエディソン・カバーニ選手と、世界サッカー界をリードするFWプレーヤーが立て続けにゴールを挙げるという、「豪華絢爛」な展開となったのです。

 こうなってしまうと、長友佑都選手がフル出場したガラタサライとしても手の打ちようが無かったのでしょう。

 ネイマール選手は、先制点と2点目のアシストもしっかりと決めての大活躍でした。
 特に2点目・サラビア選手のゴールにおいては、40mはあろうかというドリブルを披露しました。「らしい」プレーですから、完全復帰と観て良いのでしょう。

 これで5勝1引分のパリ・サンジェルマンは、グループAの首位で決勝トーナメント進出を決めました。

 今季チャンピオンズリーグCLのノックアウトステージのサンジェルマンの対戦相手は、抽選の結果ボルシア・ドルトムントとなりました。
 2020年2月18日の試合(サンジェルマンのアウェイ)が、とても楽しみです。

 12月12日、オーストリア・ブンデスリーガのRBザルツブルグに所属している南野拓実選手のイングランド・プレミアリーグのリバプールへの移籍が、イギリスの複数のメディアにより報じられました。

 最近、「噂話」?として囁かれていた移籍ですが、BBC放送・電子版などで報じられるとなれば、これは確度の高い話なのでしょう。

 リバプールFCは、言わずと知れたイングランド1部リーグの名門です。
 昨季のUEFAチャンピオンズリーグCLの優勝チームでもあります。
 そのリバプールが、南野選手を欲しがっているというのですから、日本のサッカーファンにとっても朗報であることは、間違いないでしょう。

 南野拓実選手は、1995年1月、大阪泉佐野市生まれの24歳。
 セレッソ大阪ユースで活躍し、17歳の時にJ1デビュー。その後、2015年にオーストリアのザルツブルグに移籍し、ブンデスリーガでの活躍が度々報じられてきました。
 現在は、日本代表チームのメンバーとしても活躍しています。

 そのザルツブルグとリバプールが、今季UEFA-CLグループリーグE組に入り、ホーム&アウェイの2ゲームを戦った際の、南野選手のプレー振りがリバプールの選手・関係者の眼に止まり、今回の移籍話に繋がったとも報じられています。

 もちろん、プレミア屈指のビッグクラブであるリバプールですから、メンバーに事欠く筈も無く、例えばフォワードFWならモハメド・サラー選手(エジプト)やサディオ・マネ選手(セネガル)、シェルダン・シャキリ選手(スイス)、ディポッグ・オリギ選手(ベルギー)といった世界的プレーヤーが居ますので、南野選手が移籍後FWとして出場することは、容易なことではないでしょう。

 再び、もちろん、日本代表チームではFWとして活躍することが多い南野選手ですけれども、本来はミッドフィールダーMFとしても活躍できますから、リバプールでは「様々なポジション」でプレーして行くことになるのでしょう。

 いずれにしても、世界屈指のビッグクラブでの南野拓実選手の活躍から、眼が離せません。

 2019年3月21日に開始された、EURO2020(第16回UEFA欧州選手権大会)の予選グループリーグGLは、2019年11月19日までに全てのゲームを終了して、各組の1位、2位が確定し、本戦に出場する20チームが決まりました。

 今回も熾烈な、本当に熾烈な出場権争いが演じられました。

 各組の1・2位は、以下の通り。(A~E組は全5チーム、F~J組は全6チーム)

[A組]
1位 イングランド 勝点21 7勝1敗
2位 チェコ 勝点15 5勝3敗

[B組]
1位 ウクライナ 勝点20 6勝2引分
2位 ポルトガル 勝点17 5勝1敗2引分

[C組]
1位 ドイツ 勝点21 7勝1敗
2位 オランダ 勝点19 6勝1敗1引分

[D組]
1位 スイス 勝点17 5勝1敗2引分
2位 デンマーク 勝点16 4勝4引分

[E組]
1位 クロアチア 勝点17 5勝1敗2引分
2位 ウェールズ 勝点14 4勝2敗2引分

[F組]
1位 スペイン 勝点26 8勝2引分
2位 スウェーデン 勝点21 6勝1敗3引分

[G組]
1位 ポーランド 勝点25 8勝1敗1引分
2位 オーストリア 勝点19 6勝3敗1引分

[H組]
1位 フランス 勝点25 8勝1敗1引分
2位 トルコ 勝点23 7勝1敗2引分

[I組]
1位 ベルギー 勝点30 10勝
2位 ロシア 勝点24 8勝2敗

[J組]
1位 イタリア 勝点30 10勝
2位 フィンランド 勝点18 6勝4敗

 以上が、本戦に進んだ20チームです。

 A組は、イングランドが強さを魅せて首位通過。全8ゲームで得点37というのですから、1ゲーム平均4.6点という、圧倒的な得点力でした。
 2位はチェコとコソボの争いでしたが、11月14日の直接対決でチェコが2-1でコソボを破り、勝ち抜けを決めました。

 B組は、ウクライナ、ポルトガル、セルビアの争いとなり、10月14日のゲームで、ポルトガルがウクライナに1-2で敗れ、セルビアがリトアニアに2-1で勝利した時には、勝ち抜けるチームは混沌としましたが、最終の2ゲームをポルトガルが制して、何とか勝ち抜けを決めました。
 前大会王者であり、第1回UEFAネーションズリーグの優勝チームとしての面目を保ったというところでしょう。

 C組は、ドイツとオランダが終始安定した戦いを魅せて本戦出場を決めました。
 このところ国際大会では、やや不本意な戦いを続けていた両チームですから、本戦での大暴れが期待されます。

 D組は、大混戦でした。
 そして、最後の3ゲームでスイスとデンマークが勝ち抜けた形。3位のアイルランドにとっては、10月15日のスイス戦0-2の敗戦が響きました。

 E組も、大混戦でした。
 勝点13で3位のスロバキアは、クロアチアに喫した2敗が最後まで響きました。どちらかのゲームを引き分けに持ち込んでいれば・・・。惜しまれるところでしょう。

 F組のスペインは、余裕綽々の戦いに観えました。
 2位は、スウェーデンとノルウェーの争いとなりましたが、スウェーデンが10月以降の各ゲームを手堅くまとめて、振り切った形です。

 G組のポーランドも、終始安定した戦いを披露しました。
 2位のオーストリアも、手堅いドライブを続けたと感じます。

 H組は、フランスがキッチリと勝ち抜け、トルコも安定した戦いを続けました。
 勝点19で3位のアイスランドにとっては、9月10日のアルバニアとのゲームを2-4で落としたことが痛かったのでしょう。
 
 I組とJ組のベルギーとイタリアは、10戦全勝の勝ち上がりでした。
 圧倒的な強さを魅せてくれたのです。
 ベルギーは全40得点という攻撃力、イタリアは全4失点という守備力という、両チームともに「持ち味」を存分に発揮した印象です。(ベルギーの全3失点というのも凄いものです。今GLのベルギーチームは、素晴らしい出来だったのです)
 I組のロシアも良い成績だったのですが、ベルギーが良過ぎた感じです。
 J組のフィンランドは、3位ギリシャとの争いを良く制しました。前半戦の貯金で、追い縋るギリシャを振り切りました。

 悲喜こもごものGLが終了しました。
 ドイツチーム、イタリアチーム、オランダチームにとっては、「威信」をかけた本戦となるのでしょう。

 今回勝ち抜いた20チームに、これから行われるプレーオフ(第1回UEFAネーションズリーグの結果を踏まえて実施されます)からの4チームを加えた24チームで、EURO2020の本戦が行われます。

 UEFA EURO2020は、2020年6月12日~7月12日の開催です。

 そして、EURO2020が閉幕すると、東京オリンピック2020の開幕目前となるのです。

 8月9日に開幕した、2019~20年シーズンのポルトガル・プリメイラリーガは、11月10日に第11節を終えました。
 各チームが11ゲームを消化したのです。
 全34節の内の11節ですので、約1/3を経過したことになります。

[第11節を終えてのプリメイラリーガの順位]
1位 ベンフィカ 勝点30 10勝1敗
2位 FCポルト 勝点28 9勝1敗1引分
3位 FCファマリカン 勝点24 7勝1敗3引分
4位 スポルディングCP 勝点20 6勝3敗2引分
5位 ヴィクトリア・ギマランエス 勝点16 4勝3敗4引分

 プリメイラリーガといえば「伝統の3強」、ベンフィカ、FCポルト、スポルディングCPが「支配してきた」リーグですが、21世紀に入ってからはスポルディングにやや勢いが無く、現在ではベンフィカとFCポルトの「2強」という様相を呈しています。(スポルディングCPも2位までは来るのですが、優勝が遠いのです)

 中でも、2010年代の後半はベンフィカが優位に立っているように観えます。

 そうした情勢下、今季もベンフィカが首位を走り、FCポルトが追いかける展開なのです。
 3番手のFCファマリカンとは勝点差もありますので、今季もベンフィカとポルトの競り合いとなるのでしょう。

 ベンフィカはベテランミッドフィールダーMFルイス・フェルナンデス選手が得点ランキングのトップを走り、ブラジルのフォワードFWカルロス・ヴィニシウス選手が加わっての得点力で、リーグをリードしています。

 ベンフィカとしては、国内リーグは好調ですので、やや苦戦しているUEFAチャンピオンズリーグの方の梃入れが必要というところでしょうか。

 FCポルトも、相変わらずの強さを魅せています。
 ベンフィカの1敗は、第3節の直接対決でポルトが2-0で勝利したものです。

 FCポルトには、日本の中島翔哉選手が居ますが、なかなか先発では出場できていないのが、残念なところです。実績を積み上げて行くしかないのでしょう。

 ポルトガル・プリメイラリーガは、今季もベンフィカとFCポルトの競り合いが、最後まで続きそうです。

 8月2日に開幕した、2019~20年シーズンのオランダ・エールディヴィジは、11月10日に第13節を終えました。
 各チームが13ゲームを消化したのです。
 全34節の内の13節ですから、約1/3を終えたことになります。

[第13節を終えてのエールディヴィジの順位]
1位 アヤックス 勝点35 11勝0敗2引分
2位 AZ 勝点29 9勝2敗2引分
3位 PSV 勝点24 7勝3敗3引分
4位 FCユトレヒト 勝点23 7勝4敗2引分 得失点差10
5位 フィテッセ 勝点23 7勝4敗2引分 得失点差5

 2010年代に入り、エールディヴィジの「3強」と呼ばれる、アヤックス、PSVアイントホーフェン、フェイエノールトの中で、アヤックスの優位が叫ばれています。少し抜け出した感が有るのでしょう。
 もちろん「3強」といっても、時代時代によって強いチームがあり、例えば1985年から1989年と2004年から2008年までの2回、PSVが4連覇を達成したりしています。
 2010年代には、2010年から2014年までの4連覇を始めとして、アヤックスが5度の優勝に輝いているということです。

 そのアヤックスがリードしている、現在のエールディヴィジの傾向通りに、今季もアヤックスが首位を走っています。ここまで「無敗のドライブ」です。
 これをAZアルクマールが追いかけている形。

 3番手のPSVとの間には勝ち点差が付いていますので、当面はアヤックスが走りAZが追い縋る展開となるのでしょう。

 アヤックスは、第2節でエメンに5-0、第3節でVVVフェンロに4-1と大勝して勢いに乗りました。
 クインシー・プロメス選手やデュサン・タディッチ選手(セルビア)、ダビド・ネレス選手(ブラジル)、クラース・ヤン・フンテラール選手、ドニー・ファン・デ・ベーク選手が5得点以上を上げていますから、「どこからでも点が取れる」プレーを展開している感が有ります。多彩な攻撃はもともとの持ち味ですが、それが上手く機能しているのでしょう。

 AZは、ディフェンダーに日本の菅原由勢選手が頑張っています。
 基本的には、オランダの若手選手を中心としたチームだと思いますが、このところ力を付けてきていて、今季はUEFAヨーロッパリーグでも良い戦いを披露しているのです。
 「3強」に割って入る存在としての活躍が、楽しみです。

 このままアヤックスが走り切ってしまうのか、AZやPSVの追い上げがあるのか、注目されるところですが、やはり「永年のライバル」としてのPSVアイントホーフェンの踏ん張りに期待したいところでしょう。

 PSVのミッドフィールダー、日本の堂安律選手の活躍からも眼が離せません。

 8月9日に開幕した、2019~20年のフランス・リーグアンは、11月10日に第13節のゲームを終えました。
 各チームが13試合を消化したのです。
 全38ゲームの内13試合を終えましたから、約1/3を経過したことになります。

[第13節を終えてのリーグアンの順位]
1位 パリ・サンジェルマン 勝点30 10勝3敗
2位 オリンピック・マルセイユ 勝点22 6勝3敗4引分
3位 アンジェSCO 勝点21 6勝4敗3引分 得失点差1
4位 サンテティエンヌ 勝点21 6勝4敗3引分 得失点差-2
5位 リールOSC 勝点19 5勝4敗4引分 得失点差5
6位 モンペリエHSC 勝点19 5勝4敗4引分 得失点差4
7位 ボルドー 勝点19 5勝4敗4引分 得失点差3
8位 スタッドランス 勝点19 5勝4敗4引分 得失点差3
9位 FCナント 勝点19 6勝6敗1引分 得失点差-1

 トップは、2012~13年シーズンから「リーグアンを支配している」パリ・サンジェルマンが、悠々と走っている印象です。3敗はしているのですけれども、2番手チームとの勝点さが大きいのです。

 一方で、2番手以下は「大接戦」となっています。

 リーグアンは、3位までがUEFAチャンピオンズリーグの出場権を獲得し、4位がUEFAヨーロッパリーグに出場できるのですが、その3位・4位争いが熾烈を極めているのです。
 上記の順位表は9位までを示しましたが、10位以下のチームも勝点18、17、16で6チームが続いていますから、3位・4位争いは全く予断を許さない形でしょう。
 逆に言えば、2位以下のチームが「星のつぶし合い」を行っているために、サンジェルマンが余裕を持って戦えていることになります。

 パリ・サンジェルマンは、8月・第2節でレンヌに1-2でいきなり敗れ、第7節ではスタッドランスに0-2で完敗し、第12節でもディジョンFCOに1-2で苦杯を嘗めました。
 キリアン・エムバペ選手やエディソン・カバーニ選手、アンヘル・ディマリア選手、ユリアン・ドレクスラー選手といった、錚々たるメンバーを揃え、勝つ時には圧倒的な強さを魅せるのですが、時々「あっさり」と負けてしまいます。
 これが、パリ・サンジェルマンの特徴と言えば特徴なのですが、こうした負け癖がUEFAチャンピオンズリーグなどの大試合での弱さに結びついているようにも感じます。

 やはり、スペイン・リーガエスパニョーラやイングランド・プレミアリーグの様に、リーグ戦で熾烈な戦いに明け暮れているチームとは、やや違うのでしょう。
 
 そういう意味では、「リーグアンのレベルアップ」が必要なのかもしれません。

 リーグ最多10度の優勝を誇るサンテティエンヌや、9度の優勝を誇るオリンピック・マルセイユ、8度優勝のFCナントやASモナコが、リーグアンにおいてパリ・サンジェルマンの牙城に迫る戦いを繰り広げて行く必要があるのでしょう。

 8月24日に開幕した、イタリア・セリエAの2019~20年シーズンですが、11月10日までに第12節を終了しました。
 各チームが12試合を消化したのです。
 全38ゲームの内の12ゲームですから、約1/3を経過したことになります。

[第12節を終えたセリエAの順位]
1位 ユベントス 勝点32 10勝0敗2引分
2位 インテル 勝点31 10勝1敗1引分
3位 ラツィオ 勝点24 7勝2敗3引分 得失点差15
4位 カリアリ 勝点24 7勝2敗3引分 得失点差11
5位 アタランタ 勝点22 6勝2敗4引分 得失点差12
6位 ASローマ 勝点22 6勝2敗4引分 得失点差6
7位 ナポリ 勝点19 5勝3敗4引分

 首位には「いつものように」ユーベが立っています。
 昨季まで8連覇中のユベントスが首位に居るのは、セリエAの「いつもの風景」なのです。

 ところが今季は、勝点差1でインテルが喰い付いています。
 ここが2019~20年シーズンの特徴なのです。

 3番手のラツィオとの勝点差が大きいので、「2強の争い」と呼ぶべき状況でしょう。

 ユベントスは、これも「いつものリーグ戦前半のように」無敗のドライブを魅せていますが、インテルも僅か1敗で追いかけているのですから、今季は最後まで分からない展開になるのかもしれません。

 インテルの1敗は、第7節・10月6日のユベントスとの対戦でした。
 前半4分にユベントスのパウロ・ディバラ選手が先制点をゲットし、前半18分にインテルのラウタロ・マルティネス選手が同点弾を決めて1-1の展開が続きましたが、後半35分にゴンサロ・イグアイン選手が決勝点を挙げて、ユベントスが勝ちました。
 大接戦だったのです。

 インテルとしては、ホーム・スタディオジュゼッペメアッツァで痛い星を落としましたが、「互角」に戦えるという手応えを掴んだゲームでもあったことでしょう。

 ユベントスとしても、ベルギー代表のロメロ・ルカク選手らが加わり戦力アップしたインテルの底力を感じるゲームであったと思います。

 セリエAにおける、ミラノの名門2チームの内、まずインテルが蘇りました。
 
 やはりセリエAは、ミラノのチームが強くないと面白くないのです。

 8月16日に開幕した、ドイツ・ブンデスリーガ2019~20シーズンは、11月10日に第11節を終えました。
 全34節の中の11節ですので、概ね1/3を消化したことになります。

 ブンデスリーガといえば、看板チームでもあるバイエルン・ミュンヘンが史上最多の「7連覇」中であり、このところはバイエルン以外は優勝できないというシーズンが続いていたのですが、今季は少し様相が異なるようです。

[第11節を終えての順位]
1位 ボルシア・メンヘングラートバッハ 勝点25 8勝2敗1引分
2位 RBライプツィヒ 勝点21 6勝2敗3引分 得失点差17
3位 バイエルン・ミュンヘン 勝点21 6勝2敗3引分 得失点差13
4位 SCフライブルク 勝点21 6勝2敗3引分 得失点差8
5位 ホッフェンハイム 勝点20 6勝3敗2引分
6位 ボルシア・ドルトムント 勝点19 5勝2敗4引分 得失点差8
7位 シャルケ04 勝点19 5勝2敗4引分 得失点差6
8位 バイヤー・レバークーゼン 勝点18 5勝3敗3引分

 11節を消化して、ボルシア・メンヘングラートバッハが首位に立っています。
 21世紀には、ボルシアといえばドルトムントなのでしょうが、20世紀のドイツサッカーを観てきたオールドファンにとっては、「ボルシアといえばメンヘングラートバッハ」なのです。
 長かった低迷期を乗り越えて、再び覇権を争う位置に戻ってきました。

 2番手というか、2番手グループには、RBライプツィヒ、バイエルン、SCフライブルクが勝点21で競っています。
 さらに5番手のホッフェンハイム、6番手のボルシア・ドルトムント、7番手のシャルケ04と僅差で続いています。
 今季のマイスターシャーレの行方は、全く分からないと言って良いでしょう。

 メンヘングラートバッハは2敗しかしていませんが、この2敗がいずれもドルトムントとの対戦です。ドイツ杯の2回戦でもドルトムントに敗れていますから、これはもはや「苦手」の部類でしょう。
 優勝を目指すメンヘングラートバッハにとっては、「ボルシア対決」を制する必要があります。

 バイエルンは、リーグ戦を快調に戦っていたのですが、第7節ホームでホッフェンハイムに1-2で敗れてから、やや調子が出ず、10節でもフランクフルトに1-5で大敗しました。
 一方で第11週ではドルトムントに4-0と大勝していますから「試合毎の出来不出来が激しい」シーズンなのかもしれません。
 UEFAチャンピオンズリーグでは、相変わらず安定した戦い振りを披露していますので、やはり「本命」はバイエルンなのでしょう。

 面白いのはSCフライブルクでしょう。
 ニルス・ペテルセン選手やルカ・ヴァルトシュミット選手、クリスティアン・ギュンター選手といったドイツ人プレーヤーを中心として、堅実なゲームを展開しています。
 得点力は他の上位チームより劣りますが、守備は固く、粘り強いプレーが持ち味でしょう。
 どこまで付いて行けるのか、本当に楽しみです。

 シャルケ04やバイヤー・レバークーゼンも加わっての、ブンデスリーガ2019~20シーズンは、大接戦が期待されます。

 9月17日にスタートした、UEFAチャンピオンズリーグCL2019~20のグループリーグGLですが、11月6日までに各チームが4試合を終了しました。
 各チームがGL全6試合の内4試合を消化しましたから、今大会の各グループの様子が観えてきました。

[グループA]
1位 パリ・サンジェルマン 勝点12 4勝0敗
2位 レアル・マドリード 勝点7 2勝1敗1引分
3位 クラブ・ブルージュ 勝点2 0勝2敗2引分
4位 ガラタサライ 勝点1 0勝3敗1引分

[グループB]
1位 バイエルン・ミュンヘン 勝点12 4勝0敗
2位 トッテナム・ホットスパー 勝点7 2勝1敗1引分
3位 レッドスター・ベオグラード 勝点3 1勝3敗
4位 オリンピアコス・ビラエウス 勝点1 0勝3敗1引分

[グループC]
1位 マンチェスター・シティ 勝点10 3勝0敗1引分
2位 シャフタル・ドネツク 勝点5 1勝1敗2引分 
3位 ディナモ・ザグレブ 勝点5 1勝1敗2引分
4位 アタランタ 勝点1 0勝3敗1引分

[グループD]
1位 ユベントス 勝点10 3勝0敗1引分
2位 アトレティコ・マドリード 勝点7 2勝1敗1引分
3位 ロコモティブ・モスクワ 勝点3 1勝3敗
4位 バイヤー・レバークーゼン 勝点3 1勝3敗

[グループE]
1位 リバプール 勝点9 3勝1敗
2位 ナポリ 勝点8 2勝0敗2引分
3位 RBザルツブルグ 勝点4 1勝2敗1引分
4位 RCゲンク 勝点1 0勝3敗1引分

[グループF]
1位 FCバルセロナ 勝点8 2勝0敗2引分
2位 ボルシア・ドルトムント 勝点7 2勝1敗1引分
3位 インテル 勝点4 1勝2敗1引分
4位 スラヴィア・プラハ 勝点2 0勝2敗2引分

[グループG]
1位 RBライプツィヒ 勝点9 3勝1敗
2位 オリンピック・リヨン 勝点7 2勝1敗1引分
3位 ゼニット・サンクトペテルブルク 勝点4 1勝2敗1引分
4位 ベンフィカ 勝点3 1勝0敗3引分

[グループH]
1位 アヤックス 勝点7 2勝1敗1引分
2位 チェルシー 勝点7 2勝1敗1引分
3位 バレンシアCF 勝点7 2勝1敗1引分
4位 リールOSC 勝点1 0勝3敗1引分

 グループAとBは、似た展開。
 サンジェルマンとバイエルンが走り、2位にはレアルとトッテナムが居る形です。
 3位・4位のチームにとっては、追い上げが難しい感じがします。
 サンジェルマンは緒戦でレアルに3-0で快勝し、勢いに乗りました。
 バイエルンも第2試合でスパーズ相手に7-2と大勝しています。

 グループCはシティが安定した戦いを魅せていますが、2位争いは熾烈。
 シャフタル・ドネツクとディナモ・ザグレブの名門チーム同士の争いは、最終戦まで目が離せません。

 グループDはユーベとアトレティコが優勢です。
 レバークーゼンに元気が無いのが気になるところ。

 グループEは、リバプールとナポリの首位争いです。
 リバプールは緒戦でナポリに0-2で完敗し、どうなることかと思いましたが、さすがに持ち直しました。伝統的にCLに強いナポリですから、Eはこの2チームが有力でしょう。

 グループFは、バルセロナとドルトムントの争いに、インテルがギリギリ付いているというところ。
 インテルとしては、最終戦でバルサを破る必要があります。

 グループGは、RBライプツィヒとオリンピック・リヨンが上位です。サンクトペテルブルクにとっては、4位のベンフィカの頑張りに期待する形でしょう。

 グループHは、今大会のグループリーグ随一の混戦となっています。
 緒戦でバレンシアがチェルシーを破り、アヤックスは第2戦でバレンシアに快勝し、チェルシーは第3戦でアヤックスに勝つという「三つ巴」。
 第5戦のバレンシアVSチェルシーが、勝ち抜けに向けての大一番でしょう。

 毎年のことながら、CLはとても面白い展開となっています。

 クラブ3強と呼ばれる、レアル、バルサ、バイエルンは、相変わらずの手堅いグループリーグでの戦いを魅せています。

 リバプールの連覇は成るのか、サンジェルマンの勢いは本物か、今季のシティの活躍は、等々、CLの見所は尽きません。

[10月26日・決勝・埼玉スタジアム2020]
川崎フロンターレ3-3コンサドーレ札幌(PK戦5-4でフロンターレの勝利)

 「死闘」でした。

 これだけ二転三転したゲームも、滅多に観られないでしょう。

 前半10分、コンサドーレの菅選手が先制点を挙げて、ゲームが動き始めました。
 前半48分・インジュリータイムにフロンターレの阿部選手が同点弾を決めます。

 このゲームでは、こうした「ギリギリの局面」でゴールが生まれました。

 後半43分、今度はフロンターレの小林選手がゴールを挙げて、フロンターレが2-1とリードしました。
 残り時間も少ない時間帯での勝ち越し点でしたから、フロンターレが優勝にぐっと近づいたのです。
 後半のインジュリータイムも残りわずか、おそらくはラストプレーであったと思われる、後半50分、コンサドーレはコーナーキックCKからのゴール前の混戦から、深井選手が同点弾を叩き込みました。素晴らしいゴールでした。

 ゲームは2-2の同点となって、延長戦にもつれ込みました。

 ここまででも、相当に入り組んだゲームですが、このゲームはまだまだ縺れるのです。

 延長前半9分、今度はコンサドーレ・福森選手がゴールを決め、コンサドーレが3-2とリードしました。このゴールの直前には、フロンターレ・谷口選手が反則から退場となっていましたので、試合の流れはコンサドーレに傾いたと思われました。

 ところがフロンターレは、10人で攻めに攻めたのです。
 何度も決勝で涙を呑んできたチームの歴史が、10名のプレーヤーを突き動かしているかのようでした。

 そして、延長後半4分、フロンターレ・小林選手がこの試合2点目を決めて、試合は再び3-3の同点となったのです。

 そしてPK戦に突入しました。
 このPK戦も、5人ずつが蹴っても4-4の同点で決着せず、6人目をフロンターレのゴールキーパーGK新井選手が止め、というか、がっちりと捕球して、「死闘」が終了しました。

 「勝利の女神が何度移り気」したのか。
 凄まじいゲームでした。

 川崎フロンターレは「悲願」のJリーグカップ優勝を勝ち取りました。
 2000年(VS鹿島アントラーズ)、2007年(VSガンバ大阪)、2009年(VS FC東京)と3度決勝に挑み、いずれも敗れてきた、悔しい歴史に終止符を打ったのです。

 それにしても、これ程の「死闘」を経なければ、川崎フロンターレは辛い歴史に終止符を打つことができなかったのですから、どれ程に「厚い壁」だったのでしょうか。

 本当に素晴らしいゲームでした。

 各プレーヤーの肉体的な強さと精神面の充実無くして、これ程のゲームを行うことはできないでしょう。

 Jリーグのレベルアップ、ひいては日本サッカーのレベルアップを明示する試合であったと思います。

 8月16日に開幕した、リーガエスパニョーラ2019~20年シーズンは、10月6日第8節を終えました。

[第8節を終えての順位]
1位 レアル・マドリード 5勝3引分 勝点18
2位 FCバルセロナ 5勝2敗1引分 勝点16
3位 アトレティコ・マドリード 4勝1敗3引分 勝点15
4位 グラナダCF 4勝2敗2引分 勝点14
5位 レアル・ソシエダ 4勝3敗1引分 勝点13
6位 セビージャFC 4勝3敗1引分 勝点13

 全38節の内8節を終えた段階、まだ序盤ですが、既にいわゆる「リーガエスパニョーラ3強」の争いとなっています。

 レアルは、第7節でアトレティコと0-0引分けるなど、やや引分が多い感じですが、負けないところが良いところなのでしょう。少し得点が少ないところは気になりますが・・・。

 バルセロナは第1節でいきなりアスレティック・ビルバオに0-1で敗れるスタートでしたが、その後は持ち直してきました。
 まだ、得点力が不足している感じがしますが、ルイス・スアレス選手やアントワーヌ・グリーズマン選手、そして何より、リオネル・メッシ選手が調子を上げてきたくれることでしょう。

 アトレティコも、相変わらず「負け難い」プレーを続けて、2チームに食い下がっています。

 レアルは今後、エデン・アザール選手、カリム・ベンゼマ選手、ガレス・ベイル選手を並べた攻撃陣が自慢の得点力を発揮してくるものと思われます。

 今季も「3強」の競り合いが始まったのです。

 イングランドプレミアリーグ2019~20年シーズンは、10月6日までに第8節のゲームを終えました。

 そして、リバプールFCが突っ走っています。
 
[10月6日終了時点の順位]
1位 リバプール 8勝 勝点24
2位 マンチェスター・シティ 5勝2敗1引分 勝点16
3位 アーセナル 4勝1敗3引分 勝点15
4位 レスター・シティ 4勝2敗2引分 勝点14
5位 チェルシー 4勝2敗2引分 勝点14
6位 クリスタル・パレス 4勝2敗2引分 勝点14

9位 トッテナム・ホットスパー 3勝3敗2引分 勝点11

12位 マンチェスター・ユナイテッド 2勝3敗3引分 勝点9

 全38節の内、まだ8節を消化しただけの序盤戦にもかかわらず、既に「独走」との声もあるリバプールは、そのゲーム内容が素晴らしい。
 今季初戦ノーウィッチ・シティ戦を4-1で勝つと、第3節ではアーセナルに3-1と快勝、第6節でもライバル・チェルシーを2-1で撃破し、第8節もレスター相手に2-1と勝利、当面のライバルチームを次々と破って勝ち続けているのです。
 ここまで、引分も無いというのですから、「走っている」という表現がぴったりでしょう。

 シティは、第5節でノーウィッチに2-3で敗れてから、少し歯車が狂っている感じで、第8節でもウルヴァーハンプトン・ワンダラーズに2-0で敗れ、早々に2敗目を喫してしまいました。
 勝つ時は、第1節のウエストハム・ユナイテッドに5-0、第6節のワトフォードに8-0と大勝する一方で、こうした敗戦を繰り返すというのは、調子にムラが有り過ぎるということでしょうか。

 昨季の優勝チームと2位のチームが、それなりのスタートを切っている一方で、スパーズとユナイテッドは、9位、12位と低迷しています。共に「得点力不足」の感が有り、特にユナイテッドは「零敗」や1点しか取れずの敗戦が多くなっています。得点力強化が急がれるところでしょう。
 まあ、まだ第8節ですから、必要なプレーヤーの獲得を始めとして、巻き返しのチャンスは十分なのでしょう。

 「悲願のプレミア初制覇」に向けて、リバプールの挑戦が続きます。

[9月5日・カシマサッカースタジアム]
日本2-0パラグアイ

 ワールドカップ2次予選開始を前に組まれた親善試合、難敵パラグアイとのゲームを、日本代表チームが快勝しました。
 
 パラグアイ代表チームは、現在の世界ランキングこそ日本より下ですが、日本チームが苦手にしている印象があります。大事な試合で痛い目に合ってきたのです。

 そのパラグアイを相手に、森保ジャパンは自分達のプレーを展開し、前半に2ゴールを挙げて、そのまま押し切りました。
 「安定した実力」を魅せてくれた一戦でした。

 このゲームをSAMURAI BLUEが支配する端緒となったのは、前半23分の大迫選手の先制ゴールでしょう。
 左サイドから長友佑都選手が持ち上がり、ゴール前の大迫選手にラストパス、これがパラグアイディフェンダーにかすり、少しコースが変わりましたが、大迫選手は左足で綺麗な面を作って、パラグアイゴール左上に叩き込みました。
 とても美しいダイレクトシュートでした。

 最も強く感じるのは「無駄の無さ」です。
 長友選手からのパスを待ち受ける大迫選手には、「打つぞ打つぞ」という誰が見ても分かるような大袈裟な準備の動きは無く、「来た球を打った」だけという印象。
 にもかかわらず、シュートは「しっかりした軌跡」を残して、ゴールに突き刺さりました。

 この「無駄の無さ」と「しっかりした軌跡」が、世界一流の証明でしょう。
 あのミロスラフ・クローゼ選手を髣髴とさせるプレーでした。

 大迫選手は、もちろんSAMURAI BLUEのエースストライカーですが、そのエースがドイツ・ブンデスリーガでのプレーによって、着々と成長していることを見事に示してくれたのです。
 頼もしい限りです。

 サッカー日本代表チームが「待ちに待った」世界レベルのストライカー誕生を感じさせる、好ゲームでした。

 8月に入りましたから、サッカーのヨーロッパ各国のリーグ戦開幕が迫っています。
 所謂、4大リーグについて見て行きましょう。

 最初に開幕するのは、イングランド・プレミアリーグ(第28回)です。
 2019年8月10日に開幕し、2020年5月17日に閉幕します。
 全38節の戦いです。

 続いて開幕するのは、ドイツ・ブンデスリーガ(第57回)です。
 2019年8月16日に開幕し、2020年5月16日閉幕。
 全34節の戦いです。

 続いて開幕するのは、スペイン・リーガエスパニョーラ(第88回)です。
 2019年8月18日に開幕し、2020年5月24日閉幕。
 全38節の戦いです。

 最後に開幕するのが、イタリア・セリエA(第88回)です。
 2019年8月19日に開幕し、2020年5月26日に閉幕します。
 全38節の戦いです。

 プレミアリーグでは、フランク・ランパード氏がチェルシーの監督に就任しました。
 イングランドサッカー史上屈指のプレーヤーであったランパード新監督の采配が注目されるところです。

 リーガエスパニョーラでは、2018~19年シーズンの途中からレアルマドリードの監督に復帰したジネディーヌ・ジダン氏の活躍が期待されます。

 4大リーグでは、いずれも「同一チームが連覇中」です。
① プレミアリーグ マンチェスター・シティが2連覇中
② ブンデスリーガ バイエルン・ミュンヘンが7連覇中
③ リーガエスパニョーラ バルセロナが2連覇中
④ セリエA ユベントスが8連覇中

 シティとバルセロナは「2連覇」ですし、強力なライバルチームが存在しますので、2019~20年シーズンも熾烈な争いが予想されますが、バイエルンとユベントスについては、共にリーグ最高記録の「7連覇」と「8連覇」を継続しています。
 余計なお世話?と言われそうですが、同じチームばかりが優勝を続けていると、リーグ全体の人気に影響が有るのではないか、と心配してしまいます。

 もちろん、歴史と伝統を誇るブンデスリーガとセリエAですから、心配はないのでしょうが、それにしてもバルセロナとユーベが強すぎるというか、他のチームの奮起が待望されていることは間違いないでしょう。
 
 2020年5月、UEFA-EURO2020の開幕を6月12日に控えて、4大リーグはどんな結末を迎えているのでしょうか。

 そしてユーロが7月12日に幕を閉じると、東京オリンピック2020が7月24日に開幕するのです。

 コパアメリカ2019ブラジル大会の記事を、更にひとつ。

 7月2日に行われた、ブラジルVSアルゼンチンのゲームは、今大会注目の一戦でした。
 南米を代表するサッカー強豪チーム同士の激突だったのです。

 その先発イレブンを見て行きましょう。

[ブラジル(カッコ内は所属クラブチーム)]
GK アリソン(リバプール/イングランド)
DF ダニエウ・アウベス(パリサンジェルマン/フランス)
  マルキーニョス(パリサンジェルマン/フランス)
  チアゴ・シウバ(パリサンジェルマン/フランス)
  アレックス・サンドロ(ユベントス/イタリア)
MF アルトゥール(バルセロナ/スペイン)
  カゼミロ(レアルマドリード/スペイン)
  ガブリエル・ジェズス(マンチェスターシティ/イングランド)
  フィリペ・コウチーニョ(バルセロナ/スペイン)
  エベルトン(グレミオ/ブラジル)
FW ロベルト・フィルミーノ(リバプール/イングランド)

[アルゼンチン(同上)]
GK フランコ・アルマーニ(リバープレート/アルゼンチン)
DF フアン・フォイト(トッテナムホットスパー/イングランド)
  ヘルマン・ペッセジャ(フィオレンティーナ/イタリア)
  ニコラス・オタメンディ(マンチェスターシティ/イングランド)
  ニコラス・タグリアフィコ(アヤックス/オランダ)
MF ロドリゴ・デ・パウル(ウディネーゼ/イタリア)
  レアンドロ・パレデス(パリサンジェルマン/フランス)
  マルコス・アクーニャ(スポルディング/ポルトガル)
  リオネル・メッシ(バルセロナ/スペイン)
FW ラウタロ・マルティネス(インテル/イタリア)
  セルヒオ・アグエロ(マンチェスターシティ/イングランド)

 さすがに、南米を代表するナショナルチームである両チームのメンバーの「豪華」なことといったら、眩いばかりです。

 一方で、ブラジルチームのメンバーの「ビッグクラブ」所属率の高さには、本当に驚かされます。
 アルゼンチンチームは、その点ではやや見劣りするのでしょう。

 2019年7月初旬の時点では、代表チームスターターの、ビッグクラブ所属率では、ブラジルの方が相当上であると判断するのが、冷静な見方だと思います。

 もちろん、ビッグクラブに居るプレーヤーばかりで固めたチームが、必ずしも強いわけでは無く、勝利する訳では無い、と言えるのでしょうが、「市場価格」が、個々のプレーヤーの力量を測る重要な物差しであることは、間違いありません。
 従って、この時点では、個々のプレーヤーの力量合計なら、ブラジルの方が上と見るのが妥当でしょう。
 別の言い方をすれば、「現在のセレソンは世界的に観ても大戦力を擁している」ということになります。

 ちなみに、控え選手を見ても、ブラジルチームは豪華です。
 エデルソン(マンチェスターシティ)、フェルナンジーニョ(マンチェスターシティ)、ウィリアン(チェルシー)、フィリペ・ルイス(アトレティコ・マドリード)、といったビッグクラブ所属プレーヤーが目白押しなのです。

 何とも、羨ましい限りの選手層の厚さです。
 さすがは「王国」なのです。

 これほどのブラジル代表チームを相手にしても、メッシ選手という「異次元の存在」、「世界サッカー史上屈指のFW」の力量と、アルゼンチン代表チームの「チーム力」「戦術・戦法」を持ってすれば、十分に勝負になると観ていたのですが、コパアメリカ2019においては、ブラジルチームの総合力が勝ったということになるのかもしれません。

 少し前の話ですが、コパアメリカ2019ブラジル大会の記事をもうひとつ。

[6月27日・準々決勝・アレーナドグレミオ]
ブラジル0-0パラグアイ
(PK戦 4-3でブラジルが勝ち抜け)

[6月28日・準々決勝・エスタジオドマラカナン]
アルゼンチン2-0ベネズエラ

[6月28日・準々決勝・アレーナコリンチャンス]
チリ0-0コロンビア
(PK戦 5-4でチリが勝ち抜け)

[6月29日・準々決勝・アレーナフォンチノバ]
ペルー0-0ウルグアイ
(PK戦 5-4でペルーが勝ち抜け)

 いかにも南米らしい、準々決勝の景色です。
 4試合の内3試合がPK戦決着でした。

 南米のナショナルチーム同士のゲームでは、まずは「負けない」試合をする、というか、しなければならない、のでしょう。
 国威をかけた戦い(元日本代表プレーヤー・ラモス瑠偉選手の言葉を借りれば「サッカーを使った戦争」となります)ですから、大袈裟に言えば「負けたら国に帰ることができない」程のものなのだと思います。まさに「絶対に負けられない戦い」なのです。

 そうしたギリギリの戦いの中で、まずは失点しないことが絶対条件となり、それが担保された状況下、得点を狙っていくサッカーになるのでしょう。
 どのチームも「国技」たるサッカーで、負けないようにプレーするとなれば、相手チームを零封することは「得意技」なのかもしれません。基本的に、高いレベルのプレーが繰り広げられるのも当然のことなのですが・・・。

 強力なブラジルチームの攻撃を零封したパラグアイチームの試合巧者ぶりが、そのことを最も端的に示していると感じます。
 もちろん、攻撃を止めると言っても、ゴール前で反則を犯さないことも、高い技術の内なのです。

 そうした環境下でPK戦決着となれば、一種のロシアンルーレット的な扱いとなりますから、敗れたチームにとっても一応の形は取れるのかもしれません。

 南米サッカーは「勝負に辛い」のです。

 その「激辛サッカー」が、とても味わい深いものであることは言うまでもありません。

 6月14日にFC東京の久保建英選手(18歳)のレアル・マドリード入りが公表され、7月12日には鹿島アントラーズの安部裕葵選手(20歳)のFCバルセロナ入りが発表されました。

 スペイン、リーガ・エスパニョーラの強豪チームというか、世界のサッカークラブを代表する2チームに、日本の若きフォワードFWプレーヤーが連続して加入するという、素晴らしいニュースです。

 日本サッカーの国際化を示す事実であることはもちろんとして、日本人プレーヤーに対して「世界的クラブ」が注目する時代の到来を示してもいるのでしょう。
 本当に凄いことです。

 スペインのマスコミにおいては、「レアルによる5大州コンプリート」と報じられているというニュースも入りました。久保選手は、レアルにおける「アジア州初のプレーヤー」ということであり、これでレアルには欧州、アメリカ州、オセアニア州、アフリカ州の選手が居て、今回アジア州初のプレーヤーが加わったということになります。

 久保選手は神奈川県出身、身長173cm・体重69kg、安部選手は東京都出身、身長171cm・体重65kg、2人共2019年に日本代表入りを果たしています。日本の若きストライカーと呼んで良いのでしょう。

 日本の誇る若手2プレーヤーが加入するレアル・マドリードとFCバルセロナについても、おさらいしておきましょう。これほどのビッグクラブとなると、「いまさら感」があって、なかなか「おさらい」のチャンスがないので・・・。

 [レアル・マドリード]
① 1902年創設
② リーガ・エスパニョーラ制覇 33回(史上最多)
③ コパ・デル・レイ制覇 19回
④ UEFAチャンピオンズリーグ制覇 13回(史上最多)

[FCバルセロナ]
① 1899年創設
② リーガ・エスパニョーラ制覇 26回
③ コパ・デル・レイ制覇 30回(史上最多)
④ UEFAチャンピオンズリーグ制覇 5回

 20世紀から現在に至るまで、スペインを、そして世界を代表する2つのビッグクラブです。

 もちろん、日本人2プレーヤーにとっては「レギュラー争い」がとても大変なことなのですけれども、ベルナベウ(レアルのホームスタジアム)における久保選手の活躍、カンプ・ノウ(バルセロナのホームスタジアム)における安部選手の活躍が、本当に楽しみです。

[7月8日・決勝・エスタジオドマラカナン]
ブラジル3-1ペルー

 コパアメリカ2019「ブラジル大会」は、ブラジルチームが優勝しました。
 世界屈指のナショナルチーム同士の大会、ワールドカップ、ユーロ、コパアメリカで、開催国チームが優勝するのは久しぶりのことです。

 もとより、「サッカーはホームチームが強い」というのは長く語り継がれている「原則」ですが、一方で、こうした世界最高水準の大会での「優勝」となると、なかなか実現できない時期が続いていたのです。「ホームであることが逆にプレッシャー」になっているとの見方もあります。
 
 そうした、諸々の要因を考慮しても、今回のブラジルチームの優勝は見事なものですし、「圧倒的な総合力」で勝ち抜いたと観るのが妥当でしょう。

 まず、その得点力が抜群でした。

 決勝戦でも、前半15分にエベルトン選手が先制し、前半44分にペルーのパオロ・ゲレーロ選手に同点弾を許したものの、前半インジュリータイムにガブリエル・ジェズス選手が2点目を挙げて、前半を2-1でリードしました。
 今大会好調なジェズス選手は、決勝でも存在感を見せつけたのです。

 ペルーチームも必死に反撃し、後半は激しい攻防が続きましたが、後半45分、リシャルリソン選手がペナルティーキックPKを決め、3-1とリードし、試合を決めました。

 準決勝のアルゼンチン戦を2-0、決勝のペルー戦を3-1というブラジルチームの得点力は、見事の一語でしょう。

 他方、その守備力も秀逸でした。

 準決勝までの5試合は無失点、決勝戦でも1失点のみ、結果として「6試合で1失点」という堅守を披露してくれました。
 チアゴ・シウバ選手、マルキーニョス選手、アレックス・サンドロ選手、ダニエウ・アウベス選手という、ハイレベルなディフェンスDF陣はもちろんとして、カゼミーロ選手、アルトゥール選手、ガブリエル・ジェズス選手、フェリペ・コウチーニョ選手といったミッドフィールダーMF陣の守備への貢献もとても大きなものでした。

 攻撃が良く、守備も良い、というブラジル代表チームは「強かった」ということになると思います。
 現在のセレソンは、相当強いと観るべきでしょう。

 ブラジルサッカーの「聖地」マラカナン・スタジアムでコパアメリカを制したのですから、地元ファンの盛り上がりはいかばかりだったのでしょうか。

[7月7日・決勝・スタッドドリヨン]
アメリカ2-0オランダ

 攻撃力のアメリカチームと堅守のオランダチームの対戦は、前半オランダが持ち味を発揮して0-0で折り返しましたが、アメリカは後半2点を挙げて、そのまま押し切りました。

 実力で一枚上手のアメリカチームが、実力通りの結果を出すという「横綱相撲」でした。

 オランダの「堅守」を象徴したのが、ゴールキーパーGKファン・フェーネンダール選手でしょう。
 前半、アメリカのアーツ選手やモーガン選手の「枠内シュート」を悉くセーブし続けたプレーは、見事でした。今後の女子サッカーにおけるGKに求められるタイプを示した大会だったのかもしれません。

 前半はオランダの堅守に手を焼いた?アメリカでしたが、後半15分、モーガン選手に対するプレーが、VARの指摘もあってペナルティーキックPKとなりました。
 これをキャプテンのラピノー選手が決めて、ついに1-0とリードしました。

 やや浮足立ったオランダ守備陣に対して、後半24分ラヴェル選手がミドルシュートを決めて2-0とし、アメリカが優位に立ちました。
 
 その後のオランダチームの反撃を零封したアメリカチームが、優勝を手にしたのです。

 やはり、アメリカ代表チームの「得点力は別格」であったということになります。

 これでアメリカチームは、1991年の第1回、1999年の第3回、2015年の第7回に続いて第8回大会も制しました。8大会で4度の優勝ですから、圧倒的な実績です。

 「女子サッカー王国」としてのアメリカチームの強さは、「ランニングスピード」と「パスの速さ・正確性」がベースになっていることは、衆目の一致するところでしょう。
 
 世代が変わっても、このストロングポイントを維持・向上させているところが、本当に素晴らしいと感じます。
 特に、2011年ドイツ大会・決勝戦で日本チームに敗れて以降は、一段とチーム力を上げて、圧倒的な力を持って世界に「君臨」していると言って良いでしょう。

 今回残念ながら準優勝となったオランダチームを始めとする他チームとしては、アメリカチームと戦って行くために、前述のアメリカのストロングポイントで競い合っていくのか、他のポイント、例えば「堅守+カウンター」あるいは「堅守+セットプレーからの得点力」といったチーム創りを指向するのか、しっかりとした方針・戦略の構築と実行が必要なのかもしれません。

[7月2日・準決勝・エスタジオミネイロン]
ブラジル2-0アルゼンチン

 宿命の対決と呼んで良い、ブラジルチームとアルゼンチンチームの対戦は、ブラジルが2-0で勝ちました。
 ブラジルの快勝です。

 前半19分、フィルミーノ選手からのグラウンダーのクロスをガブリエル・ジェズス選手がキッチリと決めて、ブラジルチームが先制しました。ブラジルチームの右サイドの崩しが見事に決まったゴールでした。

 反撃に出たアルゼンチンチームは、前半30分メッシ選手のフリーキックからアグエロ選手がヘディングシュートを放つもクロスバーを直撃、前半37分にはメッシ選手がドリブル突破からシュートを放つも、惜しくも枠を捉えきれません。
 前半は、ブラジルが1-0とリードして終わりました。

 後半に入り攻勢を強めるアルゼンチンチームは、マルチネス選手、デパウル選手とブラジルゴールに迫り、12分にはメッシ選手がシュートを放つもポストに阻まれました。
 アルゼンチンの「惜しい」シュートが続いたのです。

 後半、守備的な戦いを展開していたブラジルチームは、後半26分、ガブリエル・ジェズス選手がドリブル突破からラストパス、これを中央でフリーになっていたフィルミーノ選手が鮮やかに決めました。見事なカウンターでした。

 このゲームで目立ったのは、

① ブラジルチームの堅守

 この大会、グループステージの3試合、ノックアウトステージの2試合、計5試合でブラジルは「無失点」です。
 このレベルの大会での「無失点」はなかなか出来ることではありません。
 もちろん、これは「たまたま」ではなく、ブラジルチームの守備が機能しているのです。
 チッチ監督のブラジルチームの特徴は、「堅守」なのかもしれません。

② ガブリエル・ジェズス選手の開花

 2018年のワールドカップ・ロシア大会では、結局無得点に終わり、やや期待を裏切った感のあるガブリエル・ジェズス選手でしたが、今大会、特にこの準決勝では、見事な活躍を魅せました。
 ブラジルの2得点に絡み、凄いパフォーマンスを披露してくれたのです。
 ようやく「代表のゲームに馴れた」のかもしれません。セレソンとしてのジェズス選手の今後の活躍が、本当に楽しみです。

 さて、大会前に期待した、とても期待した、祈りにも似た強さで期待した、「メッシのアルゼンチンチーム」は準決勝で敗退してしまいました。
 「稀代のフォワード」のナショナルチームにおける戴冠は、またしても成らなかったのです。

 準々決勝のベネズエラ戦を快勝していましたので、ブラジル相手でも・・・と思ったのですが・・・。

 メッシ選手の「代表引退」の話(2度目の)が出てこなければ良いのですが。

[7月2日・準決勝・スタッドドリヨン]
アメリカ2-1イングランド

[7月3日・準決勝・スタッドドリヨン]
オランダ1-0スウェーデン(延長)

 6月7日に開幕した第8回女子ワールドカップ2019フランス大会の戦いも、ついに決勝カードが決まりました。
 過去、史上最多3度の優勝を誇る「常勝軍団」アメリカ代表チームと、初の決勝進出を果たしたオランダ代表チームの対決となったのです。
 新鮮なカードです。

 準決勝第一試合は、アメリカが先行しイングランドが追いかける展開となりました。
 前半10分アメリカチームは、DFのケリー・オハラ選手からのクロスにクリステン・プレス選手がヘディングで合わせて先制しました。
 前半19分イングランドチームは、FWビス・ミード選手からのクロスにFWエレン・ホワイト選手が右足で合わせて同点ゴールを挙げました。

 今大会好調なイングランドの、アメリカを相手にしての堂々たる試合ぶりが印象的なゲームとなりました。

 前半31分アメリカは、MFリンジー・ホラン選手からのクロスにFWアレックス・モーガンが合わせてヘディングシュートを叩き込みました。さすがの、本当にさすがのシュートでした。
 澤穂希選手や宮間あや選手と死闘を繰り広げたモーガン選手も30歳になり、アビー・ワンバック選手からキャプテンを受け継いでチームを牽引する存在となりましたが、そのスピードと決定力は健在です。
 素晴らしいプレーヤーですし、世界の女子サッカー史上屈指のストライカーでしょう。

 再びリードを許したイングランドでしたが、その反撃も迫力十分でした。
 
 後半34分、アメリカのDFベッキー・ブラウン選手がゴール前でイングランドFWエレン・ホワイト選手を倒したとして(VARを参考にしての判定)ペナルティーキックが与えられました。
 キッカーは、キャプテンのDFステフ・ホートン選手でしたが、このキックをゴールキーパーGKアリッサ・ネアー選手が止めたのです。
 かつてのホープ・ソロ選手もそうですが、アメリカには素晴らしいGKがいつも居る印象です。

 ゲームはこのままアメリカが押し切りました。
 友人の中には「実質的な決勝戦」であったと言う者も居ます。確かに、ゲームを通じての、両チームの「パワーとスピード」は、現代の女子サッカーの最高峰という感じがしました。
 
 準決勝第2試合も接戦となりました。
 前後半の90分間は、両チーム攻め合いましたが決定力を欠いて0-0で終了しました。
 そして延長前半10分、オランダチームのMFジャッキー・フローネン選手がこぼれ球を拾って右足でシュート。これがスウェーデンゴール左隅に決まって均衡が破れました。

 「こぼれ球を拾う」プレーというところが、素晴らしいと感じます。高い集中力とハイレベルな俊敏性を持って、ボールを確保するプレーは、サッカー競技において最も大事なプレーのひとつでしょう。

 延長後半、スウェーデンチームは交代カード2枚を切って反撃に出ましたが、オランダゴールを抉じ開けることは出来ませんでした。
 リオデジャネイロ・オリンピック銀メダルチームとしては、残念な結果でしょう。

 決勝トーナメント初戦で、なでしこジャパンと死闘を演じ、2-1でなでしこを破ったオランダチームは、そのチーム力の高さを明示しました。
 
 決勝戦は、その実力と実績から観て、アメリカチームが優位と判断するのが自然でしょう。
 グループステージ3試合で18得点を挙げ、決勝トーナメントに入っても毎試合2点ずつを挙げている攻撃力は見事です。
 「どのチームが相手でも2点以上取る」強さがあるのでしょう。

 このアメリカチームを相手に、2度目のワールドカップ出場で初の決勝進出という、「登り竜」のオランダチームがどのような戦いを繰り広げるのか、とても楽しみな決勝戦となりました。

 オランダチームが、アメリカチームを1点以下に抑え込むことができれば、ワールドカップ制覇のチャンスが生まれると思います。

 決勝は7月7日です。

 欧州4大リーグの中で、2018~19年シーズンの結果について、イタリア・セリエAが採り上げ未済でしたので追加です。

 2018~19年のセリエAはユベントスが走り、そのまま独走で優勝しました。
 そして、2011~12年シーズンからの「8連覇」を達成しています。
 自身が持つセリエAの連覇記録を、また更新したのです。

[セリエA2018~19の最終順位]
① ユベントス 勝点90 28勝4敗6引分
② ナポリ 勝点79 24勝7敗7引分
③ アタランタ 勝点69 20勝9敗9引分 得失点差31
④ インテル 勝点69 20勝9敗9引分 得失点差24
⑤ ACミラン 勝点68 19勝8敗11引分
⑥ ASローマ 勝点66 18勝8敗12引分
⑦ トリノ 勝点63 16勝7敗15引分

 1位のユーベから4位のインテルまでは、UEFAチャンピオンズリーグCLへの出場権を獲得し、5位と6位はヨーロッパリーグへの出場権を得ました。

 さてユベントスは、2018年8月18日の開幕戦から2019年3月8日の第27節まで「無敗」のドライブを続けました。セリエAにおける今季初黒星は、3月17日のジェノア戦だったのです。

 その後は、最終戦・第38節のサンプドリア戦を含めて3敗、計4敗しましたが、当然のように首位をキープして優勝を決めました。
 
 2019年4月16日には、UEFA-CL・準々決勝におけるアヤックスとの激闘を1-2で落として、CL敗退が決まってしまいましたから、やや意気消沈し、リーグ戦の戦いにも身が入らなかったのかもしれません。
 「セリエAの代表チーム」としてのユベントスへのイタリアサポーターの期待は、当然ながら、とても高いのです。

 今季のユベントスは、フォワードFWにクリスティアーノ・ロナウド選手やマリオ・マンジュキッチ選手といった世界的ストライカーを並べて、「得点力の向上」を目指し、リーグ戦においてはその狙いが当たったという形でしょう。
 一方で、イタリア杯とUEFA-CLは共に準々決勝で敗退していますから、カップ戦では思ったような成績を残せなかったのも事実でしょう。
 不完全燃焼の1年であったとも言えそうです。

 今季のセリエAでは、2位のナポリも堅実なシーズンを送りました。
 変な言い方ですが「悠々と2位を確保した」感じがします。
 チーム得点上位3選手、アルカディウシュ・ミリク選手(ポーランド)17得点、ドリース・メルテンス選手(ベルギー)16得点、ロレンツォ・インシーネ選手10得点を中心とした攻撃が機能していて、各ゲームでしっかりと得点を挙げたのです。
 ナポリは2017~18年シーズンに続く2位であり、UEFA-CLでの戦いも含めて、今やセリエAの看板チームとしての地位を固めつつある感じでしょう。

 2018~19年シーズンのセリエAにおける最大の競り合いは、4位インテルと5位ACミランのUEFA-CL出場権を賭けた争いでしょう。
 第37節でインテルがナポリに1-4で大敗して、俄然ACミランにもチャンスが生まれたのです。
 最終第38節、ACミランはSPALフェッラーラに3-2で勝利しましたが、インテルもエンポリを2-1で下して4位を確保しました。

 本来なら、リーグ優勝争いに参画してほしいインテルとACミランの、やや寂しい順位争いと言えるかもしれません。

 得点王争いは、サンプドリアのファビオ・クアリャレッラ選手が26点で制しました。36歳のベテランがその力を発揮したのです。
 得点ランキング2位にはアタランタのドゥヴァン・ゼパタ選手(コロンビア)が23得点で入り、3位はACミランのクリシュトク・ピアテク選手(ポーランド)でした。
 注目のクリスティアーノ・ロナウド選手は、21得点で4位でした。

 2010年代に入り、ユベントスの強さばかりが目立つセリエAですが、一方で国際大会でのイタリア勢の成績は「いまひとつ」という状況です。

 2019~20年シーズンには、ナポリは勿論として、インテルやACミラン、ASロー、アタランタ、マに「ユーベ王朝」の牙城を崩すような戦いを魅せていただきたいものだと思います。
 それが、国際舞台でのセリエA勢の復活にも結び付くのでしょう。

[6月25日・ラウンド16・Roazon Park]
オランダ2-1日本

 グループDを2位で通過し、ラウンド16に駒を進めたなでしこジャパンですが、オランダに敗れ、ラウンド8への進出はなりませんでした。
 1-1で迎えた後半45分、痛恨のペナルティーキックPKによる失点でした。

[グループDの戦い]
① 6月10日 日本0-0アルゼンチン
② 6月14日 日本2-1スコットランド
③ 6月19日 イングランド2-0日本

 グループステージも大変苦しい戦いが続きましたが、なんとかクリアした所は、なでしこらしい粘り強さでした。
 この不思議なほどの「上に行く強さ」は、おそらく「なでしこの伝統」なのでしょう。

 しかし今大会の決勝トーナメントでは、その伝統の力を発揮することができませんでした。残念な結果となったのです。
 オランダ戦における再三の決定的なチャンスを物にできなかったことは、痛恨でしょう。

 この大会を通じて、なでしこの戦い振りから感じたことは以下の通りです。

① 得点力不足

 グループステージ3試合で2得点、ノックアウトステージ1試合で1得点、計4試合で3得点では、いかにも苦しい。伝統の粘り強さを発揮するにも不十分でしょう。

 グループAのフランスチームは3試合で7得点、グループBのドイツチームは3試合で6得点、グループCのイタリアチームは3試合で7得点、グループEのオランダチームは3試合で6得点、グループFのアメリカチームは3試合で18得点!(緒戦のタイチームとのゲームで13-0と大勝しました)と、有力チームはキッチリと「1試合2得点」を示現しています。

 もちろん、このレベルで1試合・2得点が至難の技であることは分かりますが、その至難の技を実現できなければ、これらのチームと戦って行くのは難しいということにもなりそうです。

② 淡白なプレー振り

 特に、パスが自分の位置から1~2m位離れたところを通った時に、なんとかボールを確保する、取りに行く、というプレーが足りなかったように観えました。

 パスの出し手も、相手チームのプレーヤーとの競り合いから正確なパスばかりを出せるわけでは無いので、受け手の頑張りが重要なことは言うまでもありません。
 かつてのなでしこは「ボール確保への努力」を惜しみませんでしたが、この大会では、1~2m位離れたところを通るパスやクロスに喰らいつくシーンが少なかったように観えました。見送っているのです。

 男女を通じての若手プレーヤーの傾向かと思いますが、「綺麗に嵌ったプレー」では素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれるのですが、ボールが「少しズレる」と全く機能しないことが、多いように観えます。
 前述の理由により「綺麗に嵌ったプレー」は滅多に観られないものですから、少しくらいズレてもボールを確保する努力というか、少しズレることを前提として自らの体制を整えておくことを励行すべきなのでしょう。

 「ボールを奪われた時」、取り返すためにしつこく相手プレーヤーを追いかけるという、泥臭いプレーは、とても大切なものでしょう。
 男子ウルグアイ代表のカバーニ選手は、相当長い間、相当長い距離、ボールを取り返しに行くプレーが印象的ですし、かつての日本代表・ラモス瑠偉選手も奪われたボールを取り返しに、相当長い間相手プレーヤーを追い詰めていました。
 こうした行動により、相手チームが自由にパスを回すことを防ぐ効果、ディフェンス効果が大きいことは言うまでもありませんし、相手から再びボールを取り返すことができれば、攻撃のチャンスが増えます。(豊富な運動量とそれを支える体力が無ければできないことは、言うまでもありません)

 こうした泥臭いプレーは、世界の一流選手の多くに観られるものでしょう。
 こうしたプレーを数多くの選手が励行するチームは、相手チームから嫌がられるチーム、最終的には「強いチーム」であることは明白です。

 今回のなでしこジャパンは、これまでに比べて、やや淡白なチームであったと思います。
 もともと、体格面で劣るなでしこが淡白になってしまっては、国際大会でなかなか勝つことは出来なくなってしまいます。

 チームを叱咤激励し、泥臭いプレーの継続を牽引するリーダー的存在としての澤穂希選手、セットプレー等でピンポイントの極めて正確なパスを出すことにより体格差をカバーするプレーを示現し続けた宮間あや選手、の2名の偉大なプレーヤーが居なくなったなでしこジャパンは、今後どのように戦って行ったらよいのか。

 若きなでしこが、真剣に考え、苦しい中で実行して行かなくてはならない重い課題なのでしょうが、「新生なでしこジャパン」の確立に向けて、是非とも実現して行っていただきたいものだと思います。

プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

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