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 2019年3月21日に開始された、EURO2020(第16回UEFA欧州選手権大会)の予選グループリーグGLは、2019年11月19日までに全てのゲームを終了して、各組の1位、2位が確定し、本戦に出場する20チームが決まりました。

 今回も熾烈な、本当に熾烈な出場権争いが演じられました。

 各組の1・2位は、以下の通り。(A~E組は全5チーム、F~J組は全6チーム)

[A組]
1位 イングランド 勝点21 7勝1敗
2位 チェコ 勝点15 5勝3敗

[B組]
1位 ウクライナ 勝点20 6勝2引分
2位 ポルトガル 勝点17 5勝1敗2引分

[C組]
1位 ドイツ 勝点21 7勝1敗
2位 オランダ 勝点19 6勝1敗1引分

[D組]
1位 スイス 勝点17 5勝1敗2引分
2位 デンマーク 勝点16 4勝4引分

[E組]
1位 クロアチア 勝点17 5勝1敗2引分
2位 ウェールズ 勝点14 4勝2敗2引分

[F組]
1位 スペイン 勝点26 8勝2引分
2位 スウェーデン 勝点21 6勝1敗3引分

[G組]
1位 ポーランド 勝点25 8勝1敗1引分
2位 オーストリア 勝点19 6勝3敗1引分

[H組]
1位 フランス 勝点25 8勝1敗1引分
2位 トルコ 勝点23 7勝1敗2引分

[I組]
1位 ベルギー 勝点30 10勝
2位 ロシア 勝点24 8勝2敗

[J組]
1位 イタリア 勝点30 10勝
2位 フィンランド 勝点18 6勝4敗

 以上が、本戦に進んだ20チームです。

 A組は、イングランドが強さを魅せて首位通過。全8ゲームで得点37というのですから、1ゲーム平均4.6点という、圧倒的な得点力でした。
 2位はチェコとコソボの争いでしたが、11月14日の直接対決でチェコが2-1でコソボを破り、勝ち抜けを決めました。

 B組は、ウクライナ、ポルトガル、セルビアの争いとなり、10月14日のゲームで、ポルトガルがウクライナに1-2で敗れ、セルビアがリトアニアに2-1で勝利した時には、勝ち抜けるチームは混沌としましたが、最終の2ゲームをポルトガルが制して、何とか勝ち抜けを決めました。
 前大会王者であり、第1回UEFAネーションズリーグの優勝チームとしての面目を保ったというところでしょう。

 C組は、ドイツとオランダが終始安定した戦いを魅せて本戦出場を決めました。
 このところ国際大会では、やや不本意な戦いを続けていた両チームですから、本戦での大暴れが期待されます。

 D組は、大混戦でした。
 そして、最後の3ゲームでスイスとデンマークが勝ち抜けた形。3位のアイルランドにとっては、10月15日のスイス戦0-2の敗戦が響きました。

 E組も、大混戦でした。
 勝点13で3位のスロバキアは、クロアチアに喫した2敗が最後まで響きました。どちらかのゲームを引き分けに持ち込んでいれば・・・。惜しまれるところでしょう。

 F組のスペインは、余裕綽々の戦いに観えました。
 2位は、スウェーデンとノルウェーの争いとなりましたが、スウェーデンが10月以降の各ゲームを手堅くまとめて、振り切った形です。

 G組のポーランドも、終始安定した戦いを披露しました。
 2位のオーストリアも、手堅いドライブを続けたと感じます。

 H組は、フランスがキッチリと勝ち抜け、トルコも安定した戦いを続けました。
 勝点19で3位のアイスランドにとっては、9月10日のアルバニアとのゲームを2-4で落としたことが痛かったのでしょう。
 
 I組とJ組のベルギーとイタリアは、10戦全勝の勝ち上がりでした。
 圧倒的な強さを魅せてくれたのです。
 ベルギーは全40得点という攻撃力、イタリアは全4失点という守備力という、両チームともに「持ち味」を存分に発揮した印象です。(ベルギーの全3失点というのも凄いものです。今GLのベルギーチームは、素晴らしい出来だったのです)
 I組のロシアも良い成績だったのですが、ベルギーが良過ぎた感じです。
 J組のフィンランドは、3位ギリシャとの争いを良く制しました。前半戦の貯金で、追い縋るギリシャを振り切りました。

 悲喜こもごものGLが終了しました。
 ドイツチーム、イタリアチーム、オランダチームにとっては、「威信」をかけた本戦となるのでしょう。

 今回勝ち抜いた20チームに、これから行われるプレーオフ(第1回UEFAネーションズリーグの結果を踏まえて実施されます)からの4チームを加えた24チームで、EURO2020の本戦が行われます。

 UEFA EURO2020は、2020年6月12日~7月12日の開催です。

 そして、EURO2020が閉幕すると、東京オリンピック2020の開幕目前となるのです。

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 8月9日に開幕した、2019~20年シーズンのポルトガル・プリメイラリーガは、11月10日に第11節を終えました。
 各チームが11ゲームを消化したのです。
 全34節の内の11節ですので、約1/3を経過したことになります。

[第11節を終えてのプリメイラリーガの順位]
1位 ベンフィカ 勝点30 10勝1敗
2位 FCポルト 勝点28 9勝1敗1引分
3位 FCファマリカン 勝点24 7勝1敗3引分
4位 スポルディングCP 勝点20 6勝3敗2引分
5位 ヴィクトリア・ギマランエス 勝点16 4勝3敗4引分

 プリメイラリーガといえば「伝統の3強」、ベンフィカ、FCポルト、スポルディングCPが「支配してきた」リーグですが、21世紀に入ってからはスポルディングにやや勢いが無く、現在ではベンフィカとFCポルトの「2強」という様相を呈しています。(スポルディングCPも2位までは来るのですが、優勝が遠いのです)

 中でも、2010年代の後半はベンフィカが優位に立っているように観えます。

 そうした情勢下、今季もベンフィカが首位を走り、FCポルトが追いかける展開なのです。
 3番手のFCファマリカンとは勝点差もありますので、今季もベンフィカとポルトの競り合いとなるのでしょう。

 ベンフィカはベテランミッドフィールダーMFルイス・フェルナンデス選手が得点ランキングのトップを走り、ブラジルのフォワードFWカルロス・ヴィニシウス選手が加わっての得点力で、リーグをリードしています。

 ベンフィカとしては、国内リーグは好調ですので、やや苦戦しているUEFAチャンピオンズリーグの方の梃入れが必要というところでしょうか。

 FCポルトも、相変わらずの強さを魅せています。
 ベンフィカの1敗は、第3節の直接対決でポルトが2-0で勝利したものです。

 FCポルトには、日本の中島翔哉選手が居ますが、なかなか先発では出場できていないのが、残念なところです。実績を積み上げて行くしかないのでしょう。

 ポルトガル・プリメイラリーガは、今季もベンフィカとFCポルトの競り合いが、最後まで続きそうです。

 8月2日に開幕した、2019~20年シーズンのオランダ・エールディヴィジは、11月10日に第13節を終えました。
 各チームが13ゲームを消化したのです。
 全34節の内の13節ですから、約1/3を終えたことになります。

[第13節を終えてのエールディヴィジの順位]
1位 アヤックス 勝点35 11勝0敗2引分
2位 AZ 勝点29 9勝2敗2引分
3位 PSV 勝点24 7勝3敗3引分
4位 FCユトレヒト 勝点23 7勝4敗2引分 得失点差10
5位 フィテッセ 勝点23 7勝4敗2引分 得失点差5

 2010年代に入り、エールディヴィジの「3強」と呼ばれる、アヤックス、PSVアイントホーフェン、フェイエノールトの中で、アヤックスの優位が叫ばれています。少し抜け出した感が有るのでしょう。
 もちろん「3強」といっても、時代時代によって強いチームがあり、例えば1985年から1989年と2004年から2008年までの2回、PSVが4連覇を達成したりしています。
 2010年代には、2010年から2014年までの4連覇を始めとして、アヤックスが5度の優勝に輝いているということです。

 そのアヤックスがリードしている、現在のエールディヴィジの傾向通りに、今季もアヤックスが首位を走っています。ここまで「無敗のドライブ」です。
 これをAZアルクマールが追いかけている形。

 3番手のPSVとの間には勝ち点差が付いていますので、当面はアヤックスが走りAZが追い縋る展開となるのでしょう。

 アヤックスは、第2節でエメンに5-0、第3節でVVVフェンロに4-1と大勝して勢いに乗りました。
 クインシー・プロメス選手やデュサン・タディッチ選手(セルビア)、ダビド・ネレス選手(ブラジル)、クラース・ヤン・フンテラール選手、ドニー・ファン・デ・ベーク選手が5得点以上を上げていますから、「どこからでも点が取れる」プレーを展開している感が有ります。多彩な攻撃はもともとの持ち味ですが、それが上手く機能しているのでしょう。

 AZは、ディフェンダーに日本の菅原由勢選手が頑張っています。
 基本的には、オランダの若手選手を中心としたチームだと思いますが、このところ力を付けてきていて、今季はUEFAヨーロッパリーグでも良い戦いを披露しているのです。
 「3強」に割って入る存在としての活躍が、楽しみです。

 このままアヤックスが走り切ってしまうのか、AZやPSVの追い上げがあるのか、注目されるところですが、やはり「永年のライバル」としてのPSVアイントホーフェンの踏ん張りに期待したいところでしょう。

 PSVのミッドフィールダー、日本の堂安律選手の活躍からも眼が離せません。

 8月9日に開幕した、2019~20年のフランス・リーグアンは、11月10日に第13節のゲームを終えました。
 各チームが13試合を消化したのです。
 全38ゲームの内13試合を終えましたから、約1/3を経過したことになります。

[第13節を終えてのリーグアンの順位]
1位 パリ・サンジェルマン 勝点30 10勝3敗
2位 オリンピック・マルセイユ 勝点22 6勝3敗4引分
3位 アンジェSCO 勝点21 6勝4敗3引分 得失点差1
4位 サンテティエンヌ 勝点21 6勝4敗3引分 得失点差-2
5位 リールOSC 勝点19 5勝4敗4引分 得失点差5
6位 モンペリエHSC 勝点19 5勝4敗4引分 得失点差4
7位 ボルドー 勝点19 5勝4敗4引分 得失点差3
8位 スタッドランス 勝点19 5勝4敗4引分 得失点差3
9位 FCナント 勝点19 6勝6敗1引分 得失点差-1

 トップは、2012~13年シーズンから「リーグアンを支配している」パリ・サンジェルマンが、悠々と走っている印象です。3敗はしているのですけれども、2番手チームとの勝点さが大きいのです。

 一方で、2番手以下は「大接戦」となっています。

 リーグアンは、3位までがUEFAチャンピオンズリーグの出場権を獲得し、4位がUEFAヨーロッパリーグに出場できるのですが、その3位・4位争いが熾烈を極めているのです。
 上記の順位表は9位までを示しましたが、10位以下のチームも勝点18、17、16で6チームが続いていますから、3位・4位争いは全く予断を許さない形でしょう。
 逆に言えば、2位以下のチームが「星のつぶし合い」を行っているために、サンジェルマンが余裕を持って戦えていることになります。

 パリ・サンジェルマンは、8月・第2節でレンヌに1-2でいきなり敗れ、第7節ではスタッドランスに0-2で完敗し、第12節でもディジョンFCOに1-2で苦杯を嘗めました。
 キリアン・エムバペ選手やエディソン・カバーニ選手、アンヘル・ディマリア選手、ユリアン・ドレクスラー選手といった、錚々たるメンバーを揃え、勝つ時には圧倒的な強さを魅せるのですが、時々「あっさり」と負けてしまいます。
 これが、パリ・サンジェルマンの特徴と言えば特徴なのですが、こうした負け癖がUEFAチャンピオンズリーグなどの大試合での弱さに結びついているようにも感じます。

 やはり、スペイン・リーガエスパニョーラやイングランド・プレミアリーグの様に、リーグ戦で熾烈な戦いに明け暮れているチームとは、やや違うのでしょう。
 
 そういう意味では、「リーグアンのレベルアップ」が必要なのかもしれません。

 リーグ最多10度の優勝を誇るサンテティエンヌや、9度の優勝を誇るオリンピック・マルセイユ、8度優勝のFCナントやASモナコが、リーグアンにおいてパリ・サンジェルマンの牙城に迫る戦いを繰り広げて行く必要があるのでしょう。

 8月24日に開幕した、イタリア・セリエAの2019~20年シーズンですが、11月10日までに第12節を終了しました。
 各チームが12試合を消化したのです。
 全38ゲームの内の12ゲームですから、約1/3を経過したことになります。

[第12節を終えたセリエAの順位]
1位 ユベントス 勝点32 10勝0敗2引分
2位 インテル 勝点31 10勝1敗1引分
3位 ラツィオ 勝点24 7勝2敗3引分 得失点差15
4位 カリアリ 勝点24 7勝2敗3引分 得失点差11
5位 アタランタ 勝点22 6勝2敗4引分 得失点差12
6位 ASローマ 勝点22 6勝2敗4引分 得失点差6
7位 ナポリ 勝点19 5勝3敗4引分

 首位には「いつものように」ユーベが立っています。
 昨季まで8連覇中のユベントスが首位に居るのは、セリエAの「いつもの風景」なのです。

 ところが今季は、勝点差1でインテルが喰い付いています。
 ここが2019~20年シーズンの特徴なのです。

 3番手のラツィオとの勝点差が大きいので、「2強の争い」と呼ぶべき状況でしょう。

 ユベントスは、これも「いつものリーグ戦前半のように」無敗のドライブを魅せていますが、インテルも僅か1敗で追いかけているのですから、今季は最後まで分からない展開になるのかもしれません。

 インテルの1敗は、第7節・10月6日のユベントスとの対戦でした。
 前半4分にユベントスのパウロ・ディバラ選手が先制点をゲットし、前半18分にインテルのラウタロ・マルティネス選手が同点弾を決めて1-1の展開が続きましたが、後半35分にゴンサロ・イグアイン選手が決勝点を挙げて、ユベントスが勝ちました。
 大接戦だったのです。

 インテルとしては、ホーム・スタディオジュゼッペメアッツァで痛い星を落としましたが、「互角」に戦えるという手応えを掴んだゲームでもあったことでしょう。

 ユベントスとしても、ベルギー代表のロメロ・ルカク選手らが加わり戦力アップしたインテルの底力を感じるゲームであったと思います。

 セリエAにおける、ミラノの名門2チームの内、まずインテルが蘇りました。
 
 やはりセリエAは、ミラノのチームが強くないと面白くないのです。

 8月16日に開幕した、ドイツ・ブンデスリーガ2019~20シーズンは、11月10日に第11節を終えました。
 全34節の中の11節ですので、概ね1/3を消化したことになります。

 ブンデスリーガといえば、看板チームでもあるバイエルン・ミュンヘンが史上最多の「7連覇」中であり、このところはバイエルン以外は優勝できないというシーズンが続いていたのですが、今季は少し様相が異なるようです。

[第11節を終えての順位]
1位 ボルシア・メンヘングラートバッハ 勝点25 8勝2敗1引分
2位 RBライプツィヒ 勝点21 6勝2敗3引分 得失点差17
3位 バイエルン・ミュンヘン 勝点21 6勝2敗3引分 得失点差13
4位 SCフライブルク 勝点21 6勝2敗3引分 得失点差8
5位 ホッフェンハイム 勝点20 6勝3敗2引分
6位 ボルシア・ドルトムント 勝点19 5勝2敗4引分 得失点差8
7位 シャルケ04 勝点19 5勝2敗4引分 得失点差6
8位 バイヤー・レバークーゼン 勝点18 5勝3敗3引分

 11節を消化して、ボルシア・メンヘングラートバッハが首位に立っています。
 21世紀には、ボルシアといえばドルトムントなのでしょうが、20世紀のドイツサッカーを観てきたオールドファンにとっては、「ボルシアといえばメンヘングラートバッハ」なのです。
 長かった低迷期を乗り越えて、再び覇権を争う位置に戻ってきました。

 2番手というか、2番手グループには、RBライプツィヒ、バイエルン、SCフライブルクが勝点21で競っています。
 さらに5番手のホッフェンハイム、6番手のボルシア・ドルトムント、7番手のシャルケ04と僅差で続いています。
 今季のマイスターシャーレの行方は、全く分からないと言って良いでしょう。

 メンヘングラートバッハは2敗しかしていませんが、この2敗がいずれもドルトムントとの対戦です。ドイツ杯の2回戦でもドルトムントに敗れていますから、これはもはや「苦手」の部類でしょう。
 優勝を目指すメンヘングラートバッハにとっては、「ボルシア対決」を制する必要があります。

 バイエルンは、リーグ戦を快調に戦っていたのですが、第7節ホームでホッフェンハイムに1-2で敗れてから、やや調子が出ず、10節でもフランクフルトに1-5で大敗しました。
 一方で第11週ではドルトムントに4-0と大勝していますから「試合毎の出来不出来が激しい」シーズンなのかもしれません。
 UEFAチャンピオンズリーグでは、相変わらず安定した戦い振りを披露していますので、やはり「本命」はバイエルンなのでしょう。

 面白いのはSCフライブルクでしょう。
 ニルス・ペテルセン選手やルカ・ヴァルトシュミット選手、クリスティアン・ギュンター選手といったドイツ人プレーヤーを中心として、堅実なゲームを展開しています。
 得点力は他の上位チームより劣りますが、守備は固く、粘り強いプレーが持ち味でしょう。
 どこまで付いて行けるのか、本当に楽しみです。

 シャルケ04やバイヤー・レバークーゼンも加わっての、ブンデスリーガ2019~20シーズンは、大接戦が期待されます。

 9月17日にスタートした、UEFAチャンピオンズリーグCL2019~20のグループリーグGLですが、11月6日までに各チームが4試合を終了しました。
 各チームがGL全6試合の内4試合を消化しましたから、今大会の各グループの様子が観えてきました。

[グループA]
1位 パリ・サンジェルマン 勝点12 4勝0敗
2位 レアル・マドリード 勝点7 2勝1敗1引分
3位 クラブ・ブルージュ 勝点2 0勝2敗2引分
4位 ガラタサライ 勝点1 0勝3敗1引分

[グループB]
1位 バイエルン・ミュンヘン 勝点12 4勝0敗
2位 トッテナム・ホットスパー 勝点7 2勝1敗1引分
3位 レッドスター・ベオグラード 勝点3 1勝3敗
4位 オリンピアコス・ビラエウス 勝点1 0勝3敗1引分

[グループC]
1位 マンチェスター・シティ 勝点10 3勝0敗1引分
2位 シャフタル・ドネツク 勝点5 1勝1敗2引分 
3位 ディナモ・ザグレブ 勝点5 1勝1敗2引分
4位 アタランタ 勝点1 0勝3敗1引分

[グループD]
1位 ユベントス 勝点10 3勝0敗1引分
2位 アトレティコ・マドリード 勝点7 2勝1敗1引分
3位 ロコモティブ・モスクワ 勝点3 1勝3敗
4位 バイヤー・レバークーゼン 勝点3 1勝3敗

[グループE]
1位 リバプール 勝点9 3勝1敗
2位 ナポリ 勝点8 2勝0敗2引分
3位 RBザルツブルグ 勝点4 1勝2敗1引分
4位 RCゲンク 勝点1 0勝3敗1引分

[グループF]
1位 FCバルセロナ 勝点8 2勝0敗2引分
2位 ボルシア・ドルトムント 勝点7 2勝1敗1引分
3位 インテル 勝点4 1勝2敗1引分
4位 スラヴィア・プラハ 勝点2 0勝2敗2引分

[グループG]
1位 RBライプツィヒ 勝点9 3勝1敗
2位 オリンピック・リヨン 勝点7 2勝1敗1引分
3位 ゼニット・サンクトペテルブルク 勝点4 1勝2敗1引分
4位 ベンフィカ 勝点3 1勝0敗3引分

[グループH]
1位 アヤックス 勝点7 2勝1敗1引分
2位 チェルシー 勝点7 2勝1敗1引分
3位 バレンシアCF 勝点7 2勝1敗1引分
4位 リールOSC 勝点1 0勝3敗1引分

 グループAとBは、似た展開。
 サンジェルマンとバイエルンが走り、2位にはレアルとトッテナムが居る形です。
 3位・4位のチームにとっては、追い上げが難しい感じがします。
 サンジェルマンは緒戦でレアルに3-0で快勝し、勢いに乗りました。
 バイエルンも第2試合でスパーズ相手に7-2と大勝しています。

 グループCはシティが安定した戦いを魅せていますが、2位争いは熾烈。
 シャフタル・ドネツクとディナモ・ザグレブの名門チーム同士の争いは、最終戦まで目が離せません。

 グループDはユーベとアトレティコが優勢です。
 レバークーゼンに元気が無いのが気になるところ。

 グループEは、リバプールとナポリの首位争いです。
 リバプールは緒戦でナポリに0-2で完敗し、どうなることかと思いましたが、さすがに持ち直しました。伝統的にCLに強いナポリですから、Eはこの2チームが有力でしょう。

 グループFは、バルセロナとドルトムントの争いに、インテルがギリギリ付いているというところ。
 インテルとしては、最終戦でバルサを破る必要があります。

 グループGは、RBライプツィヒとオリンピック・リヨンが上位です。サンクトペテルブルクにとっては、4位のベンフィカの頑張りに期待する形でしょう。

 グループHは、今大会のグループリーグ随一の混戦となっています。
 緒戦でバレンシアがチェルシーを破り、アヤックスは第2戦でバレンシアに快勝し、チェルシーは第3戦でアヤックスに勝つという「三つ巴」。
 第5戦のバレンシアVSチェルシーが、勝ち抜けに向けての大一番でしょう。

 毎年のことながら、CLはとても面白い展開となっています。

 クラブ3強と呼ばれる、レアル、バルサ、バイエルンは、相変わらずの手堅いグループリーグでの戦いを魅せています。

 リバプールの連覇は成るのか、サンジェルマンの勢いは本物か、今季のシティの活躍は、等々、CLの見所は尽きません。

[10月26日・決勝・埼玉スタジアム2020]
川崎フロンターレ3-3コンサドーレ札幌(PK戦5-4でフロンターレの勝利)

 「死闘」でした。

 これだけ二転三転したゲームも、滅多に観られないでしょう。

 前半10分、コンサドーレの菅選手が先制点を挙げて、ゲームが動き始めました。
 前半48分・インジュリータイムにフロンターレの阿部選手が同点弾を決めます。

 このゲームでは、こうした「ギリギリの局面」でゴールが生まれました。

 後半43分、今度はフロンターレの小林選手がゴールを挙げて、フロンターレが2-1とリードしました。
 残り時間も少ない時間帯での勝ち越し点でしたから、フロンターレが優勝にぐっと近づいたのです。
 後半のインジュリータイムも残りわずか、おそらくはラストプレーであったと思われる、後半50分、コンサドーレはコーナーキックCKからのゴール前の混戦から、深井選手が同点弾を叩き込みました。素晴らしいゴールでした。

 ゲームは2-2の同点となって、延長戦にもつれ込みました。

 ここまででも、相当に入り組んだゲームですが、このゲームはまだまだ縺れるのです。

 延長前半9分、今度はコンサドーレ・福森選手がゴールを決め、コンサドーレが3-2とリードしました。このゴールの直前には、フロンターレ・谷口選手が反則から退場となっていましたので、試合の流れはコンサドーレに傾いたと思われました。

 ところがフロンターレは、10人で攻めに攻めたのです。
 何度も決勝で涙を呑んできたチームの歴史が、10名のプレーヤーを突き動かしているかのようでした。

 そして、延長後半4分、フロンターレ・小林選手がこの試合2点目を決めて、試合は再び3-3の同点となったのです。

 そしてPK戦に突入しました。
 このPK戦も、5人ずつが蹴っても4-4の同点で決着せず、6人目をフロンターレのゴールキーパーGK新井選手が止め、というか、がっちりと捕球して、「死闘」が終了しました。

 「勝利の女神が何度移り気」したのか。
 凄まじいゲームでした。

 川崎フロンターレは「悲願」のJリーグカップ優勝を勝ち取りました。
 2000年(VS鹿島アントラーズ)、2007年(VSガンバ大阪)、2009年(VS FC東京)と3度決勝に挑み、いずれも敗れてきた、悔しい歴史に終止符を打ったのです。

 それにしても、これ程の「死闘」を経なければ、川崎フロンターレは辛い歴史に終止符を打つことができなかったのですから、どれ程に「厚い壁」だったのでしょうか。

 本当に素晴らしいゲームでした。

 各プレーヤーの肉体的な強さと精神面の充実無くして、これ程のゲームを行うことはできないでしょう。

 Jリーグのレベルアップ、ひいては日本サッカーのレベルアップを明示する試合であったと思います。

 8月16日に開幕した、リーガエスパニョーラ2019~20年シーズンは、10月6日第8節を終えました。

[第8節を終えての順位]
1位 レアル・マドリード 5勝3引分 勝点18
2位 FCバルセロナ 5勝2敗1引分 勝点16
3位 アトレティコ・マドリード 4勝1敗3引分 勝点15
4位 グラナダCF 4勝2敗2引分 勝点14
5位 レアル・ソシエダ 4勝3敗1引分 勝点13
6位 セビージャFC 4勝3敗1引分 勝点13

 全38節の内8節を終えた段階、まだ序盤ですが、既にいわゆる「リーガエスパニョーラ3強」の争いとなっています。

 レアルは、第7節でアトレティコと0-0引分けるなど、やや引分が多い感じですが、負けないところが良いところなのでしょう。少し得点が少ないところは気になりますが・・・。

 バルセロナは第1節でいきなりアスレティック・ビルバオに0-1で敗れるスタートでしたが、その後は持ち直してきました。
 まだ、得点力が不足している感じがしますが、ルイス・スアレス選手やアントワーヌ・グリーズマン選手、そして何より、リオネル・メッシ選手が調子を上げてきたくれることでしょう。

 アトレティコも、相変わらず「負け難い」プレーを続けて、2チームに食い下がっています。

 レアルは今後、エデン・アザール選手、カリム・ベンゼマ選手、ガレス・ベイル選手を並べた攻撃陣が自慢の得点力を発揮してくるものと思われます。

 今季も「3強」の競り合いが始まったのです。

 イングランドプレミアリーグ2019~20年シーズンは、10月6日までに第8節のゲームを終えました。

 そして、リバプールFCが突っ走っています。
 
[10月6日終了時点の順位]
1位 リバプール 8勝 勝点24
2位 マンチェスター・シティ 5勝2敗1引分 勝点16
3位 アーセナル 4勝1敗3引分 勝点15
4位 レスター・シティ 4勝2敗2引分 勝点14
5位 チェルシー 4勝2敗2引分 勝点14
6位 クリスタル・パレス 4勝2敗2引分 勝点14

9位 トッテナム・ホットスパー 3勝3敗2引分 勝点11

12位 マンチェスター・ユナイテッド 2勝3敗3引分 勝点9

 全38節の内、まだ8節を消化しただけの序盤戦にもかかわらず、既に「独走」との声もあるリバプールは、そのゲーム内容が素晴らしい。
 今季初戦ノーウィッチ・シティ戦を4-1で勝つと、第3節ではアーセナルに3-1と快勝、第6節でもライバル・チェルシーを2-1で撃破し、第8節もレスター相手に2-1と勝利、当面のライバルチームを次々と破って勝ち続けているのです。
 ここまで、引分も無いというのですから、「走っている」という表現がぴったりでしょう。

 シティは、第5節でノーウィッチに2-3で敗れてから、少し歯車が狂っている感じで、第8節でもウルヴァーハンプトン・ワンダラーズに2-0で敗れ、早々に2敗目を喫してしまいました。
 勝つ時は、第1節のウエストハム・ユナイテッドに5-0、第6節のワトフォードに8-0と大勝する一方で、こうした敗戦を繰り返すというのは、調子にムラが有り過ぎるということでしょうか。

 昨季の優勝チームと2位のチームが、それなりのスタートを切っている一方で、スパーズとユナイテッドは、9位、12位と低迷しています。共に「得点力不足」の感が有り、特にユナイテッドは「零敗」や1点しか取れずの敗戦が多くなっています。得点力強化が急がれるところでしょう。
 まあ、まだ第8節ですから、必要なプレーヤーの獲得を始めとして、巻き返しのチャンスは十分なのでしょう。

 「悲願のプレミア初制覇」に向けて、リバプールの挑戦が続きます。

[9月5日・カシマサッカースタジアム]
日本2-0パラグアイ

 ワールドカップ2次予選開始を前に組まれた親善試合、難敵パラグアイとのゲームを、日本代表チームが快勝しました。
 
 パラグアイ代表チームは、現在の世界ランキングこそ日本より下ですが、日本チームが苦手にしている印象があります。大事な試合で痛い目に合ってきたのです。

 そのパラグアイを相手に、森保ジャパンは自分達のプレーを展開し、前半に2ゴールを挙げて、そのまま押し切りました。
 「安定した実力」を魅せてくれた一戦でした。

 このゲームをSAMURAI BLUEが支配する端緒となったのは、前半23分の大迫選手の先制ゴールでしょう。
 左サイドから長友佑都選手が持ち上がり、ゴール前の大迫選手にラストパス、これがパラグアイディフェンダーにかすり、少しコースが変わりましたが、大迫選手は左足で綺麗な面を作って、パラグアイゴール左上に叩き込みました。
 とても美しいダイレクトシュートでした。

 最も強く感じるのは「無駄の無さ」です。
 長友選手からのパスを待ち受ける大迫選手には、「打つぞ打つぞ」という誰が見ても分かるような大袈裟な準備の動きは無く、「来た球を打った」だけという印象。
 にもかかわらず、シュートは「しっかりした軌跡」を残して、ゴールに突き刺さりました。

 この「無駄の無さ」と「しっかりした軌跡」が、世界一流の証明でしょう。
 あのミロスラフ・クローゼ選手を髣髴とさせるプレーでした。

 大迫選手は、もちろんSAMURAI BLUEのエースストライカーですが、そのエースがドイツ・ブンデスリーガでのプレーによって、着々と成長していることを見事に示してくれたのです。
 頼もしい限りです。

 サッカー日本代表チームが「待ちに待った」世界レベルのストライカー誕生を感じさせる、好ゲームでした。

 8月に入りましたから、サッカーのヨーロッパ各国のリーグ戦開幕が迫っています。
 所謂、4大リーグについて見て行きましょう。

 最初に開幕するのは、イングランド・プレミアリーグ(第28回)です。
 2019年8月10日に開幕し、2020年5月17日に閉幕します。
 全38節の戦いです。

 続いて開幕するのは、ドイツ・ブンデスリーガ(第57回)です。
 2019年8月16日に開幕し、2020年5月16日閉幕。
 全34節の戦いです。

 続いて開幕するのは、スペイン・リーガエスパニョーラ(第88回)です。
 2019年8月18日に開幕し、2020年5月24日閉幕。
 全38節の戦いです。

 最後に開幕するのが、イタリア・セリエA(第88回)です。
 2019年8月19日に開幕し、2020年5月26日に閉幕します。
 全38節の戦いです。

 プレミアリーグでは、フランク・ランパード氏がチェルシーの監督に就任しました。
 イングランドサッカー史上屈指のプレーヤーであったランパード新監督の采配が注目されるところです。

 リーガエスパニョーラでは、2018~19年シーズンの途中からレアルマドリードの監督に復帰したジネディーヌ・ジダン氏の活躍が期待されます。

 4大リーグでは、いずれも「同一チームが連覇中」です。
① プレミアリーグ マンチェスター・シティが2連覇中
② ブンデスリーガ バイエルン・ミュンヘンが7連覇中
③ リーガエスパニョーラ バルセロナが2連覇中
④ セリエA ユベントスが8連覇中

 シティとバルセロナは「2連覇」ですし、強力なライバルチームが存在しますので、2019~20年シーズンも熾烈な争いが予想されますが、バイエルンとユベントスについては、共にリーグ最高記録の「7連覇」と「8連覇」を継続しています。
 余計なお世話?と言われそうですが、同じチームばかりが優勝を続けていると、リーグ全体の人気に影響が有るのではないか、と心配してしまいます。

 もちろん、歴史と伝統を誇るブンデスリーガとセリエAですから、心配はないのでしょうが、それにしてもバルセロナとユーベが強すぎるというか、他のチームの奮起が待望されていることは間違いないでしょう。
 
 2020年5月、UEFA-EURO2020の開幕を6月12日に控えて、4大リーグはどんな結末を迎えているのでしょうか。

 そしてユーロが7月12日に幕を閉じると、東京オリンピック2020が7月24日に開幕するのです。

 コパアメリカ2019ブラジル大会の記事を、更にひとつ。

 7月2日に行われた、ブラジルVSアルゼンチンのゲームは、今大会注目の一戦でした。
 南米を代表するサッカー強豪チーム同士の激突だったのです。

 その先発イレブンを見て行きましょう。

[ブラジル(カッコ内は所属クラブチーム)]
GK アリソン(リバプール/イングランド)
DF ダニエウ・アウベス(パリサンジェルマン/フランス)
  マルキーニョス(パリサンジェルマン/フランス)
  チアゴ・シウバ(パリサンジェルマン/フランス)
  アレックス・サンドロ(ユベントス/イタリア)
MF アルトゥール(バルセロナ/スペイン)
  カゼミロ(レアルマドリード/スペイン)
  ガブリエル・ジェズス(マンチェスターシティ/イングランド)
  フィリペ・コウチーニョ(バルセロナ/スペイン)
  エベルトン(グレミオ/ブラジル)
FW ロベルト・フィルミーノ(リバプール/イングランド)

[アルゼンチン(同上)]
GK フランコ・アルマーニ(リバープレート/アルゼンチン)
DF フアン・フォイト(トッテナムホットスパー/イングランド)
  ヘルマン・ペッセジャ(フィオレンティーナ/イタリア)
  ニコラス・オタメンディ(マンチェスターシティ/イングランド)
  ニコラス・タグリアフィコ(アヤックス/オランダ)
MF ロドリゴ・デ・パウル(ウディネーゼ/イタリア)
  レアンドロ・パレデス(パリサンジェルマン/フランス)
  マルコス・アクーニャ(スポルディング/ポルトガル)
  リオネル・メッシ(バルセロナ/スペイン)
FW ラウタロ・マルティネス(インテル/イタリア)
  セルヒオ・アグエロ(マンチェスターシティ/イングランド)

 さすがに、南米を代表するナショナルチームである両チームのメンバーの「豪華」なことといったら、眩いばかりです。

 一方で、ブラジルチームのメンバーの「ビッグクラブ」所属率の高さには、本当に驚かされます。
 アルゼンチンチームは、その点ではやや見劣りするのでしょう。

 2019年7月初旬の時点では、代表チームスターターの、ビッグクラブ所属率では、ブラジルの方が相当上であると判断するのが、冷静な見方だと思います。

 もちろん、ビッグクラブに居るプレーヤーばかりで固めたチームが、必ずしも強いわけでは無く、勝利する訳では無い、と言えるのでしょうが、「市場価格」が、個々のプレーヤーの力量を測る重要な物差しであることは、間違いありません。
 従って、この時点では、個々のプレーヤーの力量合計なら、ブラジルの方が上と見るのが妥当でしょう。
 別の言い方をすれば、「現在のセレソンは世界的に観ても大戦力を擁している」ということになります。

 ちなみに、控え選手を見ても、ブラジルチームは豪華です。
 エデルソン(マンチェスターシティ)、フェルナンジーニョ(マンチェスターシティ)、ウィリアン(チェルシー)、フィリペ・ルイス(アトレティコ・マドリード)、といったビッグクラブ所属プレーヤーが目白押しなのです。

 何とも、羨ましい限りの選手層の厚さです。
 さすがは「王国」なのです。

 これほどのブラジル代表チームを相手にしても、メッシ選手という「異次元の存在」、「世界サッカー史上屈指のFW」の力量と、アルゼンチン代表チームの「チーム力」「戦術・戦法」を持ってすれば、十分に勝負になると観ていたのですが、コパアメリカ2019においては、ブラジルチームの総合力が勝ったということになるのかもしれません。

 少し前の話ですが、コパアメリカ2019ブラジル大会の記事をもうひとつ。

[6月27日・準々決勝・アレーナドグレミオ]
ブラジル0-0パラグアイ
(PK戦 4-3でブラジルが勝ち抜け)

[6月28日・準々決勝・エスタジオドマラカナン]
アルゼンチン2-0ベネズエラ

[6月28日・準々決勝・アレーナコリンチャンス]
チリ0-0コロンビア
(PK戦 5-4でチリが勝ち抜け)

[6月29日・準々決勝・アレーナフォンチノバ]
ペルー0-0ウルグアイ
(PK戦 5-4でペルーが勝ち抜け)

 いかにも南米らしい、準々決勝の景色です。
 4試合の内3試合がPK戦決着でした。

 南米のナショナルチーム同士のゲームでは、まずは「負けない」試合をする、というか、しなければならない、のでしょう。
 国威をかけた戦い(元日本代表プレーヤー・ラモス瑠偉選手の言葉を借りれば「サッカーを使った戦争」となります)ですから、大袈裟に言えば「負けたら国に帰ることができない」程のものなのだと思います。まさに「絶対に負けられない戦い」なのです。

 そうしたギリギリの戦いの中で、まずは失点しないことが絶対条件となり、それが担保された状況下、得点を狙っていくサッカーになるのでしょう。
 どのチームも「国技」たるサッカーで、負けないようにプレーするとなれば、相手チームを零封することは「得意技」なのかもしれません。基本的に、高いレベルのプレーが繰り広げられるのも当然のことなのですが・・・。

 強力なブラジルチームの攻撃を零封したパラグアイチームの試合巧者ぶりが、そのことを最も端的に示していると感じます。
 もちろん、攻撃を止めると言っても、ゴール前で反則を犯さないことも、高い技術の内なのです。

 そうした環境下でPK戦決着となれば、一種のロシアンルーレット的な扱いとなりますから、敗れたチームにとっても一応の形は取れるのかもしれません。

 南米サッカーは「勝負に辛い」のです。

 その「激辛サッカー」が、とても味わい深いものであることは言うまでもありません。

 6月14日にFC東京の久保建英選手(18歳)のレアル・マドリード入りが公表され、7月12日には鹿島アントラーズの安部裕葵選手(20歳)のFCバルセロナ入りが発表されました。

 スペイン、リーガ・エスパニョーラの強豪チームというか、世界のサッカークラブを代表する2チームに、日本の若きフォワードFWプレーヤーが連続して加入するという、素晴らしいニュースです。

 日本サッカーの国際化を示す事実であることはもちろんとして、日本人プレーヤーに対して「世界的クラブ」が注目する時代の到来を示してもいるのでしょう。
 本当に凄いことです。

 スペインのマスコミにおいては、「レアルによる5大州コンプリート」と報じられているというニュースも入りました。久保選手は、レアルにおける「アジア州初のプレーヤー」ということであり、これでレアルには欧州、アメリカ州、オセアニア州、アフリカ州の選手が居て、今回アジア州初のプレーヤーが加わったということになります。

 久保選手は神奈川県出身、身長173cm・体重69kg、安部選手は東京都出身、身長171cm・体重65kg、2人共2019年に日本代表入りを果たしています。日本の若きストライカーと呼んで良いのでしょう。

 日本の誇る若手2プレーヤーが加入するレアル・マドリードとFCバルセロナについても、おさらいしておきましょう。これほどのビッグクラブとなると、「いまさら感」があって、なかなか「おさらい」のチャンスがないので・・・。

 [レアル・マドリード]
① 1902年創設
② リーガ・エスパニョーラ制覇 33回(史上最多)
③ コパ・デル・レイ制覇 19回
④ UEFAチャンピオンズリーグ制覇 13回(史上最多)

[FCバルセロナ]
① 1899年創設
② リーガ・エスパニョーラ制覇 26回
③ コパ・デル・レイ制覇 30回(史上最多)
④ UEFAチャンピオンズリーグ制覇 5回

 20世紀から現在に至るまで、スペインを、そして世界を代表する2つのビッグクラブです。

 もちろん、日本人2プレーヤーにとっては「レギュラー争い」がとても大変なことなのですけれども、ベルナベウ(レアルのホームスタジアム)における久保選手の活躍、カンプ・ノウ(バルセロナのホームスタジアム)における安部選手の活躍が、本当に楽しみです。

[7月8日・決勝・エスタジオドマラカナン]
ブラジル3-1ペルー

 コパアメリカ2019「ブラジル大会」は、ブラジルチームが優勝しました。
 世界屈指のナショナルチーム同士の大会、ワールドカップ、ユーロ、コパアメリカで、開催国チームが優勝するのは久しぶりのことです。

 もとより、「サッカーはホームチームが強い」というのは長く語り継がれている「原則」ですが、一方で、こうした世界最高水準の大会での「優勝」となると、なかなか実現できない時期が続いていたのです。「ホームであることが逆にプレッシャー」になっているとの見方もあります。
 
 そうした、諸々の要因を考慮しても、今回のブラジルチームの優勝は見事なものですし、「圧倒的な総合力」で勝ち抜いたと観るのが妥当でしょう。

 まず、その得点力が抜群でした。

 決勝戦でも、前半15分にエベルトン選手が先制し、前半44分にペルーのパオロ・ゲレーロ選手に同点弾を許したものの、前半インジュリータイムにガブリエル・ジェズス選手が2点目を挙げて、前半を2-1でリードしました。
 今大会好調なジェズス選手は、決勝でも存在感を見せつけたのです。

 ペルーチームも必死に反撃し、後半は激しい攻防が続きましたが、後半45分、リシャルリソン選手がペナルティーキックPKを決め、3-1とリードし、試合を決めました。

 準決勝のアルゼンチン戦を2-0、決勝のペルー戦を3-1というブラジルチームの得点力は、見事の一語でしょう。

 他方、その守備力も秀逸でした。

 準決勝までの5試合は無失点、決勝戦でも1失点のみ、結果として「6試合で1失点」という堅守を披露してくれました。
 チアゴ・シウバ選手、マルキーニョス選手、アレックス・サンドロ選手、ダニエウ・アウベス選手という、ハイレベルなディフェンスDF陣はもちろんとして、カゼミーロ選手、アルトゥール選手、ガブリエル・ジェズス選手、フェリペ・コウチーニョ選手といったミッドフィールダーMF陣の守備への貢献もとても大きなものでした。

 攻撃が良く、守備も良い、というブラジル代表チームは「強かった」ということになると思います。
 現在のセレソンは、相当強いと観るべきでしょう。

 ブラジルサッカーの「聖地」マラカナン・スタジアムでコパアメリカを制したのですから、地元ファンの盛り上がりはいかばかりだったのでしょうか。

[7月7日・決勝・スタッドドリヨン]
アメリカ2-0オランダ

 攻撃力のアメリカチームと堅守のオランダチームの対戦は、前半オランダが持ち味を発揮して0-0で折り返しましたが、アメリカは後半2点を挙げて、そのまま押し切りました。

 実力で一枚上手のアメリカチームが、実力通りの結果を出すという「横綱相撲」でした。

 オランダの「堅守」を象徴したのが、ゴールキーパーGKファン・フェーネンダール選手でしょう。
 前半、アメリカのアーツ選手やモーガン選手の「枠内シュート」を悉くセーブし続けたプレーは、見事でした。今後の女子サッカーにおけるGKに求められるタイプを示した大会だったのかもしれません。

 前半はオランダの堅守に手を焼いた?アメリカでしたが、後半15分、モーガン選手に対するプレーが、VARの指摘もあってペナルティーキックPKとなりました。
 これをキャプテンのラピノー選手が決めて、ついに1-0とリードしました。

 やや浮足立ったオランダ守備陣に対して、後半24分ラヴェル選手がミドルシュートを決めて2-0とし、アメリカが優位に立ちました。
 
 その後のオランダチームの反撃を零封したアメリカチームが、優勝を手にしたのです。

 やはり、アメリカ代表チームの「得点力は別格」であったということになります。

 これでアメリカチームは、1991年の第1回、1999年の第3回、2015年の第7回に続いて第8回大会も制しました。8大会で4度の優勝ですから、圧倒的な実績です。

 「女子サッカー王国」としてのアメリカチームの強さは、「ランニングスピード」と「パスの速さ・正確性」がベースになっていることは、衆目の一致するところでしょう。
 
 世代が変わっても、このストロングポイントを維持・向上させているところが、本当に素晴らしいと感じます。
 特に、2011年ドイツ大会・決勝戦で日本チームに敗れて以降は、一段とチーム力を上げて、圧倒的な力を持って世界に「君臨」していると言って良いでしょう。

 今回残念ながら準優勝となったオランダチームを始めとする他チームとしては、アメリカチームと戦って行くために、前述のアメリカのストロングポイントで競い合っていくのか、他のポイント、例えば「堅守+カウンター」あるいは「堅守+セットプレーからの得点力」といったチーム創りを指向するのか、しっかりとした方針・戦略の構築と実行が必要なのかもしれません。

[7月2日・準決勝・エスタジオミネイロン]
ブラジル2-0アルゼンチン

 宿命の対決と呼んで良い、ブラジルチームとアルゼンチンチームの対戦は、ブラジルが2-0で勝ちました。
 ブラジルの快勝です。

 前半19分、フィルミーノ選手からのグラウンダーのクロスをガブリエル・ジェズス選手がキッチリと決めて、ブラジルチームが先制しました。ブラジルチームの右サイドの崩しが見事に決まったゴールでした。

 反撃に出たアルゼンチンチームは、前半30分メッシ選手のフリーキックからアグエロ選手がヘディングシュートを放つもクロスバーを直撃、前半37分にはメッシ選手がドリブル突破からシュートを放つも、惜しくも枠を捉えきれません。
 前半は、ブラジルが1-0とリードして終わりました。

 後半に入り攻勢を強めるアルゼンチンチームは、マルチネス選手、デパウル選手とブラジルゴールに迫り、12分にはメッシ選手がシュートを放つもポストに阻まれました。
 アルゼンチンの「惜しい」シュートが続いたのです。

 後半、守備的な戦いを展開していたブラジルチームは、後半26分、ガブリエル・ジェズス選手がドリブル突破からラストパス、これを中央でフリーになっていたフィルミーノ選手が鮮やかに決めました。見事なカウンターでした。

 このゲームで目立ったのは、

① ブラジルチームの堅守

 この大会、グループステージの3試合、ノックアウトステージの2試合、計5試合でブラジルは「無失点」です。
 このレベルの大会での「無失点」はなかなか出来ることではありません。
 もちろん、これは「たまたま」ではなく、ブラジルチームの守備が機能しているのです。
 チッチ監督のブラジルチームの特徴は、「堅守」なのかもしれません。

② ガブリエル・ジェズス選手の開花

 2018年のワールドカップ・ロシア大会では、結局無得点に終わり、やや期待を裏切った感のあるガブリエル・ジェズス選手でしたが、今大会、特にこの準決勝では、見事な活躍を魅せました。
 ブラジルの2得点に絡み、凄いパフォーマンスを披露してくれたのです。
 ようやく「代表のゲームに馴れた」のかもしれません。セレソンとしてのジェズス選手の今後の活躍が、本当に楽しみです。

 さて、大会前に期待した、とても期待した、祈りにも似た強さで期待した、「メッシのアルゼンチンチーム」は準決勝で敗退してしまいました。
 「稀代のフォワード」のナショナルチームにおける戴冠は、またしても成らなかったのです。

 準々決勝のベネズエラ戦を快勝していましたので、ブラジル相手でも・・・と思ったのですが・・・。

 メッシ選手の「代表引退」の話(2度目の)が出てこなければ良いのですが。

[7月2日・準決勝・スタッドドリヨン]
アメリカ2-1イングランド

[7月3日・準決勝・スタッドドリヨン]
オランダ1-0スウェーデン(延長)

 6月7日に開幕した第8回女子ワールドカップ2019フランス大会の戦いも、ついに決勝カードが決まりました。
 過去、史上最多3度の優勝を誇る「常勝軍団」アメリカ代表チームと、初の決勝進出を果たしたオランダ代表チームの対決となったのです。
 新鮮なカードです。

 準決勝第一試合は、アメリカが先行しイングランドが追いかける展開となりました。
 前半10分アメリカチームは、DFのケリー・オハラ選手からのクロスにクリステン・プレス選手がヘディングで合わせて先制しました。
 前半19分イングランドチームは、FWビス・ミード選手からのクロスにFWエレン・ホワイト選手が右足で合わせて同点ゴールを挙げました。

 今大会好調なイングランドの、アメリカを相手にしての堂々たる試合ぶりが印象的なゲームとなりました。

 前半31分アメリカは、MFリンジー・ホラン選手からのクロスにFWアレックス・モーガンが合わせてヘディングシュートを叩き込みました。さすがの、本当にさすがのシュートでした。
 澤穂希選手や宮間あや選手と死闘を繰り広げたモーガン選手も30歳になり、アビー・ワンバック選手からキャプテンを受け継いでチームを牽引する存在となりましたが、そのスピードと決定力は健在です。
 素晴らしいプレーヤーですし、世界の女子サッカー史上屈指のストライカーでしょう。

 再びリードを許したイングランドでしたが、その反撃も迫力十分でした。
 
 後半34分、アメリカのDFベッキー・ブラウン選手がゴール前でイングランドFWエレン・ホワイト選手を倒したとして(VARを参考にしての判定)ペナルティーキックが与えられました。
 キッカーは、キャプテンのDFステフ・ホートン選手でしたが、このキックをゴールキーパーGKアリッサ・ネアー選手が止めたのです。
 かつてのホープ・ソロ選手もそうですが、アメリカには素晴らしいGKがいつも居る印象です。

 ゲームはこのままアメリカが押し切りました。
 友人の中には「実質的な決勝戦」であったと言う者も居ます。確かに、ゲームを通じての、両チームの「パワーとスピード」は、現代の女子サッカーの最高峰という感じがしました。
 
 準決勝第2試合も接戦となりました。
 前後半の90分間は、両チーム攻め合いましたが決定力を欠いて0-0で終了しました。
 そして延長前半10分、オランダチームのMFジャッキー・フローネン選手がこぼれ球を拾って右足でシュート。これがスウェーデンゴール左隅に決まって均衡が破れました。

 「こぼれ球を拾う」プレーというところが、素晴らしいと感じます。高い集中力とハイレベルな俊敏性を持って、ボールを確保するプレーは、サッカー競技において最も大事なプレーのひとつでしょう。

 延長後半、スウェーデンチームは交代カード2枚を切って反撃に出ましたが、オランダゴールを抉じ開けることは出来ませんでした。
 リオデジャネイロ・オリンピック銀メダルチームとしては、残念な結果でしょう。

 決勝トーナメント初戦で、なでしこジャパンと死闘を演じ、2-1でなでしこを破ったオランダチームは、そのチーム力の高さを明示しました。
 
 決勝戦は、その実力と実績から観て、アメリカチームが優位と判断するのが自然でしょう。
 グループステージ3試合で18得点を挙げ、決勝トーナメントに入っても毎試合2点ずつを挙げている攻撃力は見事です。
 「どのチームが相手でも2点以上取る」強さがあるのでしょう。

 このアメリカチームを相手に、2度目のワールドカップ出場で初の決勝進出という、「登り竜」のオランダチームがどのような戦いを繰り広げるのか、とても楽しみな決勝戦となりました。

 オランダチームが、アメリカチームを1点以下に抑え込むことができれば、ワールドカップ制覇のチャンスが生まれると思います。

 決勝は7月7日です。

 欧州4大リーグの中で、2018~19年シーズンの結果について、イタリア・セリエAが採り上げ未済でしたので追加です。

 2018~19年のセリエAはユベントスが走り、そのまま独走で優勝しました。
 そして、2011~12年シーズンからの「8連覇」を達成しています。
 自身が持つセリエAの連覇記録を、また更新したのです。

[セリエA2018~19の最終順位]
① ユベントス 勝点90 28勝4敗6引分
② ナポリ 勝点79 24勝7敗7引分
③ アタランタ 勝点69 20勝9敗9引分 得失点差31
④ インテル 勝点69 20勝9敗9引分 得失点差24
⑤ ACミラン 勝点68 19勝8敗11引分
⑥ ASローマ 勝点66 18勝8敗12引分
⑦ トリノ 勝点63 16勝7敗15引分

 1位のユーベから4位のインテルまでは、UEFAチャンピオンズリーグCLへの出場権を獲得し、5位と6位はヨーロッパリーグへの出場権を得ました。

 さてユベントスは、2018年8月18日の開幕戦から2019年3月8日の第27節まで「無敗」のドライブを続けました。セリエAにおける今季初黒星は、3月17日のジェノア戦だったのです。

 その後は、最終戦・第38節のサンプドリア戦を含めて3敗、計4敗しましたが、当然のように首位をキープして優勝を決めました。
 
 2019年4月16日には、UEFA-CL・準々決勝におけるアヤックスとの激闘を1-2で落として、CL敗退が決まってしまいましたから、やや意気消沈し、リーグ戦の戦いにも身が入らなかったのかもしれません。
 「セリエAの代表チーム」としてのユベントスへのイタリアサポーターの期待は、当然ながら、とても高いのです。

 今季のユベントスは、フォワードFWにクリスティアーノ・ロナウド選手やマリオ・マンジュキッチ選手といった世界的ストライカーを並べて、「得点力の向上」を目指し、リーグ戦においてはその狙いが当たったという形でしょう。
 一方で、イタリア杯とUEFA-CLは共に準々決勝で敗退していますから、カップ戦では思ったような成績を残せなかったのも事実でしょう。
 不完全燃焼の1年であったとも言えそうです。

 今季のセリエAでは、2位のナポリも堅実なシーズンを送りました。
 変な言い方ですが「悠々と2位を確保した」感じがします。
 チーム得点上位3選手、アルカディウシュ・ミリク選手(ポーランド)17得点、ドリース・メルテンス選手(ベルギー)16得点、ロレンツォ・インシーネ選手10得点を中心とした攻撃が機能していて、各ゲームでしっかりと得点を挙げたのです。
 ナポリは2017~18年シーズンに続く2位であり、UEFA-CLでの戦いも含めて、今やセリエAの看板チームとしての地位を固めつつある感じでしょう。

 2018~19年シーズンのセリエAにおける最大の競り合いは、4位インテルと5位ACミランのUEFA-CL出場権を賭けた争いでしょう。
 第37節でインテルがナポリに1-4で大敗して、俄然ACミランにもチャンスが生まれたのです。
 最終第38節、ACミランはSPALフェッラーラに3-2で勝利しましたが、インテルもエンポリを2-1で下して4位を確保しました。

 本来なら、リーグ優勝争いに参画してほしいインテルとACミランの、やや寂しい順位争いと言えるかもしれません。

 得点王争いは、サンプドリアのファビオ・クアリャレッラ選手が26点で制しました。36歳のベテランがその力を発揮したのです。
 得点ランキング2位にはアタランタのドゥヴァン・ゼパタ選手(コロンビア)が23得点で入り、3位はACミランのクリシュトク・ピアテク選手(ポーランド)でした。
 注目のクリスティアーノ・ロナウド選手は、21得点で4位でした。

 2010年代に入り、ユベントスの強さばかりが目立つセリエAですが、一方で国際大会でのイタリア勢の成績は「いまひとつ」という状況です。

 2019~20年シーズンには、ナポリは勿論として、インテルやACミラン、ASロー、アタランタ、マに「ユーベ王朝」の牙城を崩すような戦いを魅せていただきたいものだと思います。
 それが、国際舞台でのセリエA勢の復活にも結び付くのでしょう。

[6月25日・ラウンド16・Roazon Park]
オランダ2-1日本

 グループDを2位で通過し、ラウンド16に駒を進めたなでしこジャパンですが、オランダに敗れ、ラウンド8への進出はなりませんでした。
 1-1で迎えた後半45分、痛恨のペナルティーキックPKによる失点でした。

[グループDの戦い]
① 6月10日 日本0-0アルゼンチン
② 6月14日 日本2-1スコットランド
③ 6月19日 イングランド2-0日本

 グループステージも大変苦しい戦いが続きましたが、なんとかクリアした所は、なでしこらしい粘り強さでした。
 この不思議なほどの「上に行く強さ」は、おそらく「なでしこの伝統」なのでしょう。

 しかし今大会の決勝トーナメントでは、その伝統の力を発揮することができませんでした。残念な結果となったのです。
 オランダ戦における再三の決定的なチャンスを物にできなかったことは、痛恨でしょう。

 この大会を通じて、なでしこの戦い振りから感じたことは以下の通りです。

① 得点力不足

 グループステージ3試合で2得点、ノックアウトステージ1試合で1得点、計4試合で3得点では、いかにも苦しい。伝統の粘り強さを発揮するにも不十分でしょう。

 グループAのフランスチームは3試合で7得点、グループBのドイツチームは3試合で6得点、グループCのイタリアチームは3試合で7得点、グループEのオランダチームは3試合で6得点、グループFのアメリカチームは3試合で18得点!(緒戦のタイチームとのゲームで13-0と大勝しました)と、有力チームはキッチリと「1試合2得点」を示現しています。

 もちろん、このレベルで1試合・2得点が至難の技であることは分かりますが、その至難の技を実現できなければ、これらのチームと戦って行くのは難しいということにもなりそうです。

② 淡白なプレー振り

 特に、パスが自分の位置から1~2m位離れたところを通った時に、なんとかボールを確保する、取りに行く、というプレーが足りなかったように観えました。

 パスの出し手も、相手チームのプレーヤーとの競り合いから正確なパスばかりを出せるわけでは無いので、受け手の頑張りが重要なことは言うまでもありません。
 かつてのなでしこは「ボール確保への努力」を惜しみませんでしたが、この大会では、1~2m位離れたところを通るパスやクロスに喰らいつくシーンが少なかったように観えました。見送っているのです。

 男女を通じての若手プレーヤーの傾向かと思いますが、「綺麗に嵌ったプレー」では素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれるのですが、ボールが「少しズレる」と全く機能しないことが、多いように観えます。
 前述の理由により「綺麗に嵌ったプレー」は滅多に観られないものですから、少しくらいズレてもボールを確保する努力というか、少しズレることを前提として自らの体制を整えておくことを励行すべきなのでしょう。

 「ボールを奪われた時」、取り返すためにしつこく相手プレーヤーを追いかけるという、泥臭いプレーは、とても大切なものでしょう。
 男子ウルグアイ代表のカバーニ選手は、相当長い間、相当長い距離、ボールを取り返しに行くプレーが印象的ですし、かつての日本代表・ラモス瑠偉選手も奪われたボールを取り返しに、相当長い間相手プレーヤーを追い詰めていました。
 こうした行動により、相手チームが自由にパスを回すことを防ぐ効果、ディフェンス効果が大きいことは言うまでもありませんし、相手から再びボールを取り返すことができれば、攻撃のチャンスが増えます。(豊富な運動量とそれを支える体力が無ければできないことは、言うまでもありません)

 こうした泥臭いプレーは、世界の一流選手の多くに観られるものでしょう。
 こうしたプレーを数多くの選手が励行するチームは、相手チームから嫌がられるチーム、最終的には「強いチーム」であることは明白です。

 今回のなでしこジャパンは、これまでに比べて、やや淡白なチームであったと思います。
 もともと、体格面で劣るなでしこが淡白になってしまっては、国際大会でなかなか勝つことは出来なくなってしまいます。

 チームを叱咤激励し、泥臭いプレーの継続を牽引するリーダー的存在としての澤穂希選手、セットプレー等でピンポイントの極めて正確なパスを出すことにより体格差をカバーするプレーを示現し続けた宮間あや選手、の2名の偉大なプレーヤーが居なくなったなでしこジャパンは、今後どのように戦って行ったらよいのか。

 若きなでしこが、真剣に考え、苦しい中で実行して行かなくてはならない重い課題なのでしょうが、「新生なでしこジャパン」の確立に向けて、是非とも実現して行っていただきたいものだと思います。

[グループC]

[6月17日・第1戦・サンパウロ]
チリ4-0 日本

[6月21日・第2戦・ポルトアレグレ]
日本2-2ウルグアイ

[6月24日・第3戦・ベロオリゾンテ]
日本1-1エクアドル

 コパ・アメリカ2019ブラジル大会に参加した日本代表チームは、グループCでの戦いで3戦して1敗2引分・勝点2としましたが、各グループの3位チーム同士の比較において3番目となり、決勝トーナメント進出はなりませんでした。

 3位チーム同士の比較において、2番目のパラグアイチームとは勝点2で並んだのですが、得失点差でパラグアイ△1、日本△4となり及ばなかったのです。

 こうして観ると、返す返すも「緒戦の大敗」が堪えました。
 こうした国際大会、世界屈指の国際大会のグループステージにおいては、大敗は絶対に回避しなくてはならないのです。

 今大会には、現在の日本代表チームの主力メンバーの多くが参加できませんでした。
 ヨーロッパのプロリーグで活躍する選手たちの多くが、その契約に「コパ・アメリカへの参加によるクラブチームからの離脱」が盛り込まれていないので、今回の代表チームには参加できなかったようです。

 欧州のクラブチームが「コパ・アメリカに日本チームが参加する」と考えないのは無理もないところですので、参加可能なメンバーで創り上げた代表チームとなったのです。
 そうした中での「大健闘」であったとも言えると考えます。

 今大会を通じて感じたことは、

① 得点力の不足

 これは、常に日本代表チームに対して指摘され続けていることなのですが、今大会も3ゲームで3得点と、弱点は解消されませんでした。
 こうした大きな国際大会で、現在の様な「軽くて操作し易いボールをベースとした攻め合いのサッカー」が主流となっている時代では、3ゲームで3得点では、グループリーグを突破するのは難しいと思います。

 例えば、今大会のブラジルチームは3試合で8得点を挙げています。それも、第2戦で0-0の引分を演じながらの8得点ですから、残りの試合では、特に第3戦のペルー戦は5-0で大勝しているのです。
 こうした爆発力、「取れる時には得点を積み重ねる力」が、グループリーグ突破に向けて大きな力となることは、自明の理でしょう。

② ここぞという局面での勝負強さ不足

 日本チームにも、決勝トーナメント突破のチャンスが十分にありました。
 第3戦・エクアドル戦であと1点を挙げればよかったわけですし、そのチャンスもありました。
 もちろん、その1点が遠いこと、その1点を取ることがとても難しいことは百も承知ですけれども、「その1点が取れない限り決勝トーナメントには進出できない」のです。

 グループBの緒戦でコロンビアに0-2で敗れ、第2戦でパラグアイと1-1で引分け、2戦を終えて1敗1引分と追い込まれながら、第3戦・カタール戦を2-0で勝って、グループBを2位で勝ち抜いた、アルゼンチン代表チームの勝負強さは見事なものです。
 大きな国際大会で勝つ方法を良く知っているというか、伝統として具備しているということなのでしょう。

 「執念」といった空疎な精神論では無く、「プレーの丁寧さ」という種類の力の差という感じもします。

③ コパ・アメリカでの初勝利は遠い

 日本代表チームがコパ・アメリカ(南米選手権)に出場するのは、1999年以来2度目でした。
 1999年大会では、2敗1引分でグループステージ敗退でした。

 20年振りに出場した今大会では1敗2引分でしたから、成績は少し向上したのです。
 この1引分→2引分が「1999年から2019年までの日本サッカーの進歩量」とまでは言えないのかもしれませんが、南米各国のナショナルチームが精魂を傾けて臨む大会で日本チームが初勝利を挙げるのは、何時の事になるのでしょうか。

 今大会のグループリーグを観ても、南米各国のナショナルチームの試合運びの上手さは、相変わらずです。
 華麗なプレーや派手さこそ少ないのですが、「得点の取り方を良く知っている」上に、得点を取った後のプレー、時間の潰し方もとても上手です。

 やはり、ヨーロッパ各国のナショナルチームとは異なるサッカーが、大袈裟に言えば「サッカー文化」が、まだ厳然として存在しているのでしょう。

 「南米の上手なサッカー」を改めて感じさせてくれた、グループステージの戦いでした。
[6月15日・決勝・スタッドドヌール]
ブラジル1-1日本(PK戦5-4でブラジル優勝)

 初めて決勝に進出したU-22日本代表チームは、ブラジル代表チームと90分を戦って1-1。ペナルティーキックPK戦に臨みました。

 5人目まで全員が成功した、先行のブラジルチームに対して、日本チームは5人目の選手がシュートを止められてしまい、ブラジルが5-4で勝利を掴みました。
 この大会では、何時の時代も強さを魅せるブラジルチームにとって「9度目の優勝」でした。

 試合は、ブラジルが攻め日本が守る展開となりました。

 オールコートプレスのように、とても高い位置からボールを奪いに来るブラジルチームは、奪ったボールを日本ゴール前で左右に動かし、走り込んできたプレーヤーがゴール前で仕事をするというパターンを、90分間継続しました。
 とても高いレベルのプレーであったと感じますし、ボール扱いに関する各種の技術も、さすがに「王国」と思わせるものでした。
 そして、前半19分アントニー選手が、日本ゴールを抉じ開けて先制しました。

 相当に一方的に攻められ、ブラジルゴールを脅かすようなプレーは中々できなかった日本チームですが、自陣ゴール前の守備はとても良く出来ていました。
 シュートを打とうとするプレーヤーに対する「寄せ」が速く、再三のピンチをしっかりと防いでいたと思います。
 この「自陣ゴール前エリアでの守備のスピードと予測能力」という面では、今大会のU-22チームは、相当に優れていたのではないでしょうか。

 そして、前半39分、小川航基選手がブラジルディフェンダーのミスを見逃さずにコールを挙げました。相手のパスミスをダイレクトシュートで決めた、見事な得点でした。
 このシュートは難度の高いものであったと思います。
 フォワードとしての小川選手のセンスの良さを示したプレーでした。

 後半も、ブラジルが攻め日本が守るという基本的な構図には、大きな変化はありませんでしたけれども、日本チームの「堅守」も継続されたのです。

 PK戦は、どちらのチームにもチャンスがあった訳ですが、ここは「5人全員が決めた」ブラジル代表チームに拍手を送りたいと思います。
 こうした国際大会決勝のPK戦で「5人全員が決める」ことは、ありそうで無いことでしょう。

 U-22日本代表チームは大魚を逸しました。

 これは本当に残念なことでしたけれども、これまでの代表チームが経験できなかった、「世界大会決勝の雰囲気・プレー」を肌で感じたことは、選手達、そして日本サッカー界にとっても大きな財産になったものと思います。
 
 大会を通じて見事な戦いを繰り広げたU-22日本代表チームに、大きな拍手を送ります。
 少し前の話ですが・・・。

[5月30日・グループC・第3戦]
ノルウェー12-0ホンジュラス

 緒戦でウルグアイチームに1-2、第2戦でニュージーランドチームに0-2と敗れて、後が無くなったノルウェーチームが、第3戦で歴史的な大勝を挙げました。

 試合開始7分、身長191cmの長身フォワードFWアーリング・ブラウト・ハーランド選手が先制ゴールを挙げると、続く20分にハーランド選手が追加点、30分にはレオ・オスティガード選手が3点目をゲットして、ノルウェーの一方的なゲーム展開となりました。
 各グループ3位のチームの中から決勝トーナメントに進出するチームを決める条件として、「得失点差」も重要な要素ですから、ノルウェーとしては「いくらでも得点が欲しい」状況でもあったのです。

 さらに前半36分にはハーランド選手がハットトリックを達成し、43分にもハーランド選手がこの試合4点目を挙げて、前半を5-0とリードしたのです。

 後半になってもノルウェーチームの攻勢は留まる所を知らず、加えてホンジュラスチームに退場者が2人出て、ゲームは歴史的な大量点となってしまったのでしょう。

 ハーランド選手の「1試合9得点」は、21世紀の世界一を決める国際大会としては驚異的な記録です。他に例が無いのではないかと思います。

 この大勝によりノルウェーチームはグループCにおいて「3位・勝点3・得失点差+8」を示現しましたけれども、各グループ3位の決勝トーナメントに向けての比較の中では、他グループの3位チームが全て勝点4でしたので、勝ち抜けはなりませんでした。
 ノルウェーチームにとっては、とても残念な事であったと思います。
[6月12日・準決勝・スタッドドラットル(フランス)]
日本2-2メキシコ(PK戦5-4で日本の勝利)

 90分の戦いの中で、2度リードを許した日本チームが、2度追いつき、ペナルティーキックPK戦で勝利を捥ぎ取りました。
 U-22日本代表チームとしては、史上初めての決勝進出となり、6月15日、U-22ブラジル代表チームとのゲームに臨むことになります。

 所謂「オリンピック世代」のチームとして、本当に素晴らしい戦いを演じてくれていると思います。

 前半を0-0で折り返しての後半5分、メキシコ代表チームのヘスス・ゴディネス選手にヘディングシュートを決められた時には、やや苦しい試合になるかと思われましたが、後半27分、相馬勇紀選手がメキシコゴール前の攻防からシュートを決めました。
 日本チームの波状攻撃、連続シュートが実ったのです。

 ところが、後半41分エドゥアルド・アギーレ選手に再びヘディングで押し込まれ2点目を喫しました。
 メキシコチームのクロスからのヘディングは、クロスの精度といい、シュートの威力・正確さといい、とてもハイレベルなものでした。トゥーロン国際大会の上位常連チームの強さと言っても良いのでしょう。

 失点の時間帯からしても、さすがに万事休したかに観えましたが、後半44分、自陣からのパスを受けた小川航基選手が、ゴールキーパーとの1対1からメキシコゴール右隅に冷静に流し込み、再び同点としたのです。
 U-22日本代表チームの高い技術力・精神力を示す、美しいゴールでした。

 2-2の同点からのPK戦も互角の様相でしたが、メキシコの4人目のキックが、ゴール向かって左のポストに当たって跳ね返り、ゴールはなりませんでした。

 両チームが持ち味を存分に発揮した好ゲームでした。
 最後は、サッカーの神様が勝敗を決めた様にも感じられました。

 さて、U-22日本代表チームは、グループステージGS緒戦でイングランド代表チームを2-1で破り、第2戦でチリ代表チームに6-1と大勝、第3戦のポルトガル代表チームとのゲームは0-1で落としましたけれども、圧倒的な得失点差でグループ1位となり決勝トーナメントに進出し、準決勝を勝ち抜けたのです。

 そして、ブラジル代表チームと「世界一」を争うこととなりました。
 会場のスタッドドヌールは、GS第2戦でチリに大勝した、いわば相性の良い舞台です。

 若きカナリア軍団を相手に、思う存分戦っていただきたいものです。
 第46回コパ・アメリカ(南米選手権)大会は、2019年6月14日~7月7日、ブラジルを舞台に開催されます。
 コパ・アメリカ2019ブラジル大会です。

 今大会は、南米サッカー連盟に所属する10か国の代表チームと、ワールドカップ2022の開催国カタール代表チーム、そして我らが日本代表チームの12チームが参加します。

 グループステージの組分けは、以下の通り。

[グループA]
・ブラジル
・ボリビア
・ベネズエラ
・ペルー

[グループB]
・アルゼンチン
・コロンビア
・パラグアイ
・カタール

[グループC]
・ウルグアイ
・チリ
・エクアドル
・日本

 このグループステージの各組2位以上に、各組3位の3チームの内上位2チームの、計8チームが決勝トーナメント・ノックアウトステージに進出することになります。
 決勝は、7月7日、ブラジルサッカーの総本山・マラカナンスタジアムで行われます。
 
 日本チームの参加も注目されますが、やはり「メッシのアルゼンチン代表チーム」が、主要国際大会で初めて優勝できるかどうか、が今大会最大の見所でしょう。

 21世紀における世界最高のフォワードFWプレーヤーとして、クリスティアーノ・ロナウド選手と共に「双璧」とされる名プレーヤーです。
 リオネル・メッシ選手が、世界サッカー史上屈指の名FWプレーヤーであることに、異論を差し挟む人はとても少ないでしょう。

 さて、そのメッシ選手がナショナルチームを率いて、まだ主要な国際大会で優勝したことが無いのは、とても意外なことです。
 
 一方の雄、ロナウド選手も長く主要な国際大会で優勝できなかったのですが、2016年の欧州選手権(ユーロ)でポルトガルチームの中心選手としてついに優勝し、先日は第1回UEFAネーションズリーグも制しました。
 クリロナのポルトガルは、欧州サッカー史に輝かしい足跡を残しているのです。

 こうなると、残るはメッシのアルゼンチンということになるでしょう。

 6月7日、「メッシのアルゼンチンチーム」はニカラグアチームとの親善試合に臨み、5-1で大勝しました。メッシ選手も前半に2ゴールを挙げ、チームの勝利に貢献しています。

 どうやら、コパ・アメリカ2019に向けて、メッシ選手は好調をキープしているようです。

 2014年のワールドカップ・ブラジル大会と2015年のコパ・アメリカ・チリ大会では、メッシのアルゼンチンチームは準優勝しています。
 どちらの大会でも、決勝で敗れたメッシ選手には悔しさが溢れていました。
 特にチリ大会決勝において、チャンスを決め切れなかった時、チリゴール前の芝生に顔を埋めて、しばらく起き上がれなかったシーンは記憶に新しいところです。この大会の後、メッシ選手は一度「代表引退」を表明しています。
 その後、メッシ選手が代表チームに復帰したことは、皆さんご承知の通りです。

 今度こそ、7月7日のマラカナンスタジアムで、メッシ選手の満面の笑顔を観てみたいものです。

[6月9日・ポルトガル・ポルト]
ポルトガル1-0オランダ

 栄えある第1回UEFAネーションズリーグの優勝は、ポルトガルチームでした。
 この大会が続く限り、第1回大会優勝チームは永遠に語り継がれることでしょう。

 アウェイのオランダチームがどのような戦いを繰り広げるのか注目された試合でしたが、内容を観る限り、ポルトガルチームが「押し続けた」ものとなりました。

 前半のシュート数、ポルトガル11:オランダ1に端的に現れているように、ポルトガルが攻め立て、オランダが守る展開となりました。
 ポルトガルチームは、ウィリアム・カルバリョ選手やジョゼ・フォンテ選手、ブルーノ・フェルナンデス選手、そしてクリスティアーノ・ロナウド選手らがシュートを浴びせかけましたが、オランダチームのディフェンスDF陣が良く守りました。

 特に、ゴールキーパーGKのヤスパー・シレッセン選手の好セーブは、オランダチームの危機を何度も救いました。

 攻めに攻めるポルトガルチームに先取点が入ったのは後半15分、ゴンサロ・グエデス選手の強烈なミドルシュートがオランダゴールに突き刺さりました。ベルナウド・シウバ選手からのパスを見事に生かしたのです。
 さすがのGKシレッセン選手も、如何ともしがたいシュートでした。

 この後、オランダチームも反撃に出ましたが、ポルトガルのゴールを割ることは出来ず、ポルトガルがこのまま押し切りました。

 オランダの戦略としては、後半30分までは0-0を堅持し、ラスト15分で乾坤一擲の攻めを披露するものだったように感じられますが、オランダがこれ程に守備的なゲームを展開した理由には、以下のようなものが考えられます。

① ポルトガルチームの完全なホームゲームであったこと

 あたりまえのことですが、観客の大声援がポルトガルに勢いをもたらすのです。

② 準決勝から中2日のオランダと中3日のポルトガルの疲労残りの差

 オランダチームは6月6日に準決勝、それも延長戦を戦い、ポルトガルチームは6月5日に「快勝」の準決勝を戦っています。このレベルのチームにとって、この1日+αの差は、フィジカル面でとても大きなものでしょう。
 オランダとしては、ラスト15分に勝負をかける為に「力を貯める」ことにしたのではないでしょうか。

③ クリスティアーノ・ロナウド選手の存在

 好調な時のロナウド選手は、普通の一流選手(変な言い方ですが)なら得点確率20%位のシュートを80%に引き上げる力を発揮します。「手が付けられない存在」なのでしょう。
 このゲームでも、オランダのファン・ダイク選手らが、ロナウド選手を止める為に腐心していました。
 しかし、現在のポルトガルチームは、ロナウド選手が抑え込まれた時の戦い方を熟知しています。オランダにとっては、とても難しい戦いだったことでしょう。

 2016年の欧州選手権(ユーロ)を制したポルトガルは、2019年にネーションズリーグも制しました。「欧州NO.1」の座を、より強固なものにした形です。

 「フェルナンド・サントス監督のポルトガル代表チーム」の完成度は、とても高くなっています。

 ユーロ連覇に向け、ポルトガルの戦いが続きます。

[6月5日・ポルトガル・ポルト]
ポルトガル3-1スイス

[6月6日・ポルトガル・ギマランイス]
オランダ3-1イングランド(延長戦)

 UEFAネーションズリーグの最上位グループである「リーグA」のグループステージGSが始まったのは、2018年9月6日、終了したのは2018年11月20日でした。

 リーグAのグループ1では、オランダチームとフランスチームが勝点7で並びましたが、得失点差でオランダが準決勝に進みました。このグループ最下位のドイツチームがリーグBに降格しました。

 グループ2では、スイスチームとベルギーチームが勝点9で並びましたが、やはり得失点差でスイスが準決勝に進みました。

 グループ3では、ポルトガルチームが勝点8でトップとなり準決勝に駒を進めました。勝点5で2位のイタリアチームは及びませんでした。

 グループ4では、イングランドチームが勝点7を挙げて、スペインチーム(勝点6)との競り合いを制しました。

 そして、各組の1位チームが2019年6月に準決勝に臨んだのです。

 準決勝の第1戦、ポルトガルチームはクリスティアーノ・ロナウド選手のハットトリックで快勝しました。クリロナ選手は、代表チームにおいて本当に良く得点します。代表チームにおける貢献度がとても高いプレーヤーなのですが、この試合でもその力を如何無く発揮しました。(本ブログの2018年7月25日の記事「[ワールドカップ2018-67] 代表ゴール数 世界歴代10傑」をご参照ください。クリロナ選手は、現在世界歴代2位です)

 スイスチームも、後半12分にロドリゲス選手のペナルティーキックPKで1-1の同点に追い付いたのですけれども、最後はクリロナ選手の2点目・3点目で万事休しました。

 ポルトガルチームを率いるフェルナンド・サントス監督は試合後、クリスティアーノ・ロナウド選手のことを「彼は天才。世の中には絵画や彫刻の天才がいるが、彼はサッカーの天才だ」と評したと報じられました。
 まさに、その通りでしょう。

 準決勝第2試合は、まさに接戦となりました。
 イングランドチームがPKで前半32分に先制しましたが、オランダチームは後半28分、マティス・デ・リト選手が同点ゴールを挙げて1-1の同点としました。
 ゲーム終盤、イングランドはジェシー・リンガード選手が勝ち越し点を挙げたかに観えましたが、これがVARによりオフサイドと判明して、オランダは命拾いをしました。

 延長に入って、イングランドに大ミスが出て、延長前半にオウンゴールを献上、延長後半にはオランダのクインシー・プロメス選手がゴールを挙げて、イングランドを振り切りました。
 流れが二転三転した、難しいゲームを制したのです。

 6月9日、ポルトガルのポルトで行われる決勝は、ポルトガルVSオランダとなりました。
 2016年のユーロを制し、現在のヨーロッパチャンピオンであるポルトガルと、2016年のユーロ、2018年のワールドカップの2大会に出場できず、「チーム再建の只中」のオランダの対戦は、本当に興味深いものです。

 生まれ変わったオランダチームの、アウェイでの戦い振りに注目です。

[6月1日・決勝・エスタディオワンダメトロポリターノ]
リバプール2-0トッテナム・ホットスパー

 イングランド・プレミアリーグ同士の対戦となった決勝は、リバプールが2-0で快勝し、UEFAチャンピオンズリーグ2018~19年シーズンのチャンピオンに輝きました。

 ゲームは開始早々・前半2分に動きました。
 ハンドの反則から、リバプールがペナルティーキックPKを獲得しました。
 蹴るのは、モハメド・サラ選手。

 このゲームの形を決めるプレーです。

 サラ選手は、ほぼ真ん中に打ちました。
 相手コールキーパーが左右どちらかに飛ぶことを予想しての、真ん中へのシュートであったと思います。

 しかし、スパーズのゴールキーパーGKウーゴ・ロリス選手は一歩も動きませんでした。

 結果として、サラ選手のシュートはロリス選手の僅かに左側に飛んだのです。
 ロリス選手が手を伸ばせば届く位置であったと思います。

 再び、しかし、ロリス選手はほとんど反応できませんでした。

 シュートはロリス選手のすぐ横を通過したのです。

 PKが決まりました。

 サラ選手のシュートが強烈で、あまりに速くて、ロリス選手が反応できなかったのでしょうか?
 もちろん、世界トップクラスのゴールゲッターであるサラ選手のPKを止めることが容易では無いことは、誰にでも分かることなのですが、一方で「GKの読みが当たって、動かなかった戦術が功を奏した」ように観える状況下、弾くことも出来なかったのは、返す返すも残念なことです。

 いずれにしてもこの先制点によって、ビックゲームにおける「0-0」の拮抗した時間帯があっという間に終わり、ゲームは「リバプールがリードし、トッテナムが反撃する」という図式になったことは間違いありません。
 ゲームは、リバプールがコントロールするものになったのです。
 (ビックゲームにおける先制点の重要性は、今更言うまでもないことでしょう)

 当然ながら、ここからスパーズの攻勢が続きました。

 ハリー・ケイン選手、ソン・フンミン選手、ハリー・ウィンクス選手、ムサ・シソコ選手、デレ・アリ選手らがリバプールゴールに襲い掛かります。
 シュートも次々と繰り出されますが、リバプールのGKアリソン選手が良く防ぎました。このゲームのアリソン選手は「当たっていた」と思います。

 打打発矢の応酬のゲームは1-0のまま後半40分を過ぎました。

 攻守の切り替えの速い、緊迫感に溢れたゲームも残り10分となったのです。

 そして後半42分、スパーズゴール前の混戦から、ディポック・オリギ選手がゴールに向かって左サイドから、スパーズゴール右隅にシュートを決めたのです。
 勝利を決定づける2点目でした。

 オリギ選手は、後半13分、ロベルト・フィルミーノ選手との交替で入ったプレーヤーです。このシュートは「ここしかない」というコースに決めたものでした。

 プレミアリーグ同士の戦いとなった決勝は、プレミアリーグで惜しくもリーグ優勝できなかったリバプール、つまりリーグ上位のチームが勝利しました。
 ある意味では「順当な」結果となったのです。

 大逆転劇が続いた2018~19年のチャンピオンズリーグは、決勝戦だけは順当だったということでしょうか。

 それにしても、スパーズにとっては前半2分のPKが悔やまれます。
 詮無いことなのですけれども、GKロリス選手に止めて欲しかったものだと、今でも感じるのです。
 5月23日に開幕した、FIFA・U-20ワールドカップ2019・ポーランド大会ですが、グループBに入った日本代表チームは、グループステージの3試合を1勝2引分でクリアし、勝点を5として、グループBの2位となり、決勝トーナメントに進出しました。

 強豪チームである、イタリア代表、エクアドル代表と同組となりましたので、厳しい戦いが予想されましたが、その2チームと引分け、メキシコ代表には3-0で快勝するという、おそらくは開幕前のプラン通りのドライブを実現したものと思います。

 南米ユース選手権大会で1位のエクアドルチームとの緒戦が最大のポイントでしたが、オウンゴールで先制を許したものの、山田康太選手の同点ゴールで1-1で引分けました。勝点1を確保したことも大きかったのですが、何より「自分達のサッカーが十分に通用した」ことがとても良かったのでしょう。
 我らが代表チームは、自信を持って第2戦に進むことが出来たのです。

 第2戦メキシコチームとのゲームは、宮代大聖選手の2ゴールと田川享介選手のゴールで快勝しました。素晴らしい内容であったと感じます。

 そして、グループ1位をかけてのイタリアチームとの第3戦は、共に持ち味を発揮した好ゲームとなりました。
 日本チームに惜しまれたのはペナルティーキックPKを決められなかったことですが、イタリアチームのゴールキーパーGKアレッサンドロ・プリツァーリ選手は、エクアドルとの第2戦でもPKを止めていますから、とてもハイスキルなGKであることも間違いないのでしょう。
 そのエクアドルとのゲームで、ワンチャンスを活かして1-0で勝ち切ったイタリアチーム、日本とのゲームでも再三日本ゴールに迫っていたイタリアチームと0-0で引き分けたことは、日本チームにとっても大きな成果であったと考えるべきなのでしょう。

 日本チームの決勝トーナメント1回戦(6月4日)の相手は、グループFで2位となった韓国チームです。
 アジアの強豪チームとの戦いとなりましたが、日本チームとしては自らの持ち味を発揮して、良い試合を魅せていただきたいものです。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

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