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HOME   »  2013年02月04日
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 歴史と伝統を誇る別府大分毎日マラソンが、今年は2月3日に行われました。

 レースは、28㎞過ぎから埼玉県庁所属の川内優輝選手と安川電機所属の中本健太郎選手の一騎打ちとなり、40㎞過ぎの給水地点から川内選手がスパート、中本選手を振り切り、最後は100mの差を付け、優勝しました。走破タイムの2時間8分15秒は、このレースの新記録。見応えのあるレースでした。

 こうした国内指折りの国際大会で、日本人選手同士の優勝争い自体も、いつの大会以来か記憶にないくらい久しぶりの事でしたし、14㎞に渡って一騎打ちのレース展開に至っては、何十年振りのことかと思ってしまいます。世界と比較した時のタイムの遅さは、残念ですが、とにもかくにも「日本人ランナーが優勝争いをした」ことだけでも、とても価値あるレースであったと思います。

 中本選手は、一騎打ちになってから再三の仕掛けを行う川内選手を見て、いずれバテるであろうと考えていたのでしょう。中本選手が、そのように考えるのも無理はない程に、川内選手の仕掛けは頻繁でした。
 33㎞~38㎞の間だけでも、目立ったものだけでも5回は仕掛けました。その都度、中本選手は、余裕を持って対応したと思います。

 そして、39㎞を過ぎて、さすがに中本選手にも疲れが見えたときに、川内選手の最後の仕掛けが実行されました。この仕掛けにも、中本選手は十分に付いて行けると思ってたのでしょうが、この40㎞を過ぎての川内選手のスパートは、それまでのものとは異なるロングスパートでしたし、相当のスピードアップでしたから、少し脚に来ていた中本選手は、全く付いて行けませんでした。川内選手のロングスパートは、中本選手の予想を遥かに超える高いレベルの仕掛けだったということになります。

 このロングスパートは、なんとゴールまで続きました。ゴール手前、最後の100mが最も速かったと思います。ラスト1.5㎞で100m前後の差を付けたのですから、二人のランナーのスピード差は、相当に大きなものだったことになります。

 昨年夏のロンドンオリンピックのマラソンで、日本人最高の6位入賞を果たした中本選手は、十分に調整し、満を持して、このレースに臨みました。
 一方の川内選手は、このレース前1か月間で、マラソン1回、駅伝2回を走っています。通常のランナーなら、レースは本番ですが、川内選手にとってはレースは練習といわんばかりのスケジューリングです。
 私も、こういう調整方法には疑問を持っていました。こうした方法では、安定した成績は残せても、優勝は難しい、と考えていたのです。

 しかし、川内選手の走力は私の見方をも、遥かに超えていました。特に、最後2㎞の走りは素晴らしいスピードと力強さで、この点については十分に世界と戦えるレベルであったと感じました。

 現在、世界で戦うためには、自己最高タイムが2時間5分台か、6分台の前半でなければ厳しいと考えています。
 そして、今回の川内選手と中本選手の一騎打ちを見ても、世界レベルには遠く及ばないとも思います。しかし、川内選手のラスト2㎞の走りは世界レベルでした。川内選手は、沢山のレースを短期間の内に経験しながら、着実に地力を付けてきているようです。

 レース前日の夕食、川内優輝選手はカレーライスを2杯食べたそうです。もう少し食べたかったと話していたと報道されていました。レース前日に刺激物を大量に摂取するという調整法は、従来の日本長距離界ではタブーとさえされているものです。
 1か月にマラソン2レース・駅伝2レートの計4レースを走り切るという「レースを日常としている」調整方法、そして「食事も日常通りという逞しさ」が、川内選手が世界で戦えるかもしれないと感じさせる理由でしょう。
世界選手権のレースが、楽しみになりました。
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