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 2013年2月4日、アメリカ・ニューオーリンズのメルセデスベンツ・スーパードームで行われた、第47回スーパーボールは、ボルチモア・レイブンズがサンフランシスコ・49ersを34対31のスコアで下し、2001年以来2度目のスーパーボール・チャンピオンに輝きました。
 ゲームは、レイブンズが先行し、49ersが追い上げるという展開、キッチリと守り切ったレイブンズに栄光が訪れました。
 「28対21で49resが勝つ」という、私の勝敗予想は外れました。レイブンズのパフォーマンスは、私の予想を超えていました。レイブンズの勝因について、考えてみましょう。

1. 周到な準備と大胆な実行

 第2クォーターQで見せた、フィールドゴールFG体形からのトリックプレーや、クオーターバックQBジョー・フラッコからの様々なパスなど、レイブンズは、このゲーム用に様々なプレーを準備していました。

 FG体形からのトリックプレーは、NFLでは時々見られるプレーであるとはいえ、このスーパーボールという大試合で実行するのは、なかなか度胸が居ることでしょう。ヘッドコーチHCジョン・ハーボウの思い切ったコールも、試合の随所で観られました。それにしても、この大胆なトリックプレーに対して、虚を突かれたように見えた49ersディフェンスDF陣が、ファーストダウンまで1ヤードの地点で、フィールド外に押し出すというのも素晴らしいプレーで、この両チームのレベルの高さと、この試合に賭ける気合の高さを感じさせました。

2. ジャコビー・ジョーンズ

 このゲームのキープレーの多くは、ジャコビー・ジョーンズの走りから生み出されました。まず第1Q、レイブンズの最初のリターン。見事な走りで、一気にフィールド中央まで返しました。このシリーズで、レイブンズはキッチリとタッチダウンを取り、完全にモメンタムはレイブンズのものになりました。ゲーム前半は、完全にレイブンズのゲームとなりましたが、この勢いを生んだのは、Jジョーンズの、このリターンであったと思います。DFに自信を持っていた49ersに、相当のショックを与えたことでしょう。

 こうして前半は21対6でレイブンズがリードして終わりましたが、ゲームに止めを刺したのもJジョーンズのプレーだったと思います。第3Q始めのキックオフリターン・プレー。自陣内からリターンしたジョーンズは、一気に守備ラインを突破して、悠々と相手ゴールに走り込みました。実質100ヤードを遥かに超えるキックオフリターン・タッチダウンTD。これで28対6と、レイブンズ22点のリードになりましたから、さすがに勝負あったと思いました。

 実際には、この後ゲームは縺れるのですが、結局はこの22点差がものを言ったわけですから、このJジョーンズのTDは、やはり勝負を決めたプレーだったと考えます。このゲームのMVPは、QBのジョー・フラッコでしたが、私は、2TDを挙げたワイド・レシーバー、ジャコビー・ジョーンズの方が相応しかったように思います。

3. 勝負強いディフェンス

 レイブンズは、ディフェンスDFを売り物にしているチームですから、DFが強いのは当たり前と言えば当たり前です。しかし、レギュラーシーズンの成績を見れば、DFは49ersの方が上でしたし、レイブンズDF陣の高齢化も懸念されていました。

 ゲームが始まってからも、49ersの攻撃がレイブンズのラインバッカーLBレイ・ルイスを目標に展開されていた節もありました。レイ・ルイスの動きは、全盛時に比べて鈍く、特に左右の動きが悪かったので、レイ・ルイスの周辺へのショートパスが、49ersのQBキャパニックから、次々と投じられました。
 特に、第3Qの停電後の49ersの連続TDの頃には、レイブンズDFにも、ついに疲れが見えたかとも思われました。

 しかし、勝負どころのレイブンズDFは、やはり凄まじい力を発揮したのです。特に、残り2分からの自陣ゴール前での守備は、見事なものでした。キャパニックのパスを止めきった集中力と気迫からは、レイブンズDF陣のプライドが溢れていました。49ersオフェンス陣の動き期より、レイブンズDF陣の動きの方が、明らかに速かった。最後の力を振り絞ったということでしょうが、凄まじい迫力でした。

 続く一連のプレーも記憶に残るものでした。意図的なセイフティで2点を献上しながらも、残り時間を減らしていくという、冷静・大胆な攻撃。ジョン・ハーボウのコールも見事でしたが、ミスなくセイフティを実行し、捕まらないためのギリギリの速度で、フィールド外に走り出るプレーなど、当たり前のプレーという人がいるかもしれませんが、あの状況下での実行は、とても難しいものだと思います。自陣ゴール前でのターンオーバーは、致命的なのですから。

 以上の3つのポイントが、レイブンズ勝利の要因であったと考えます。

 一方の49ersは、その力を十分には発揮できませんでした。僅かですが、個々のプレーヤーの動きが、レイブンズ比劣っていたと思います。NFLのビッグゲームでは、サッカーの試合で時々指摘されるような「コンディションの良し悪し」が問題になることはあまりないのですが、このゲームの49ersはコンディションが良くなかったように思います。作戦・戦術以前の問題が観られるのは、ある意味では珍しいことなのかもしれません。

 QBキャパニックは、自らのランも見せましたし、精いっぱいのプレーを展開したと思いますが、少し足りませんでした。パスのオーバースローも、いつになく目立ちました。
 今季のNFLを観ると、相当に良いプレーを展開しているチームでも、QBとチームの関係が、僅かに完成度というか成熟度というか定着度というか、が不足しているチームは、厳しい競り合いのゲームで、今一つ力を発揮できない、勝ち切れない感じがしました。

 例えば、コルツとアンドリュー・ラック、レッドスキンズとロバート・グリフィン・三世、ブロンコスとペイトン・マニング、そして49resとコリン・キャパニックです。いずれもQBがチームを任されてから1年以内でした。やはり、チームが真の意味で一体になるためには、一定の時間が必要なのかもしれません。

 49ersは6度目のスーパーボール進出で、初めて敗れました。キャパニックにとっても、ジム・ハーボウHCにとっても、とても良い経験になったことでしょう。アレックス・スミスとコリン・キャパニックという二人の優秀なQBを擁する49ersの来シーズンが、とても楽しみです。

 恒例のハーフタイムショー。世界有数のエンターティナーが、全力を挙げて取り組むショーです。当然、選ばれたエンターティナーにとっても、大変な名誉ですし、とんでもない視聴率の中、世界中の10億人以上の観衆が見つめる中でのプレーですから、変なことはできません。
 今年の、ビヨンセのショータイムも素晴らしいものでした。あのスピード感と迫力、ビヨンセの歌も素晴らしいものでしたが、最新技術を駆使した周辺画像・光の動きもファンタスティックでした。このビヨンセのショーで使われた各種の技術が、今後、世界中のエンターティメントでも展開されることでしょう。世界最高のゲームとも呼ばれるスーパーボールの、もうひとつの大切な役割でもあります。

 スーパーボールが行われる週は、スーパーボール・ウィークと呼ばれ、全米がスーパーボール一色になります。チケットを入手するのは極めて困難ですし、1枚10000ドル以上の費用も掛かりますから、多くのアメリカ人は、日曜日の夜、自宅のリビングルームで、食事をしたり、お酒を飲んだりしながら楽しみます。

 私も、1991年のニューヨーク・ジャイアンツとバッファロー・ビルズのゲームを、ニューヨーク郊外の友人の家で、カウチ・ポテトで楽しみました。インターセプトで飛び上がり、タッチダウンに拍手を送る、至福の4時間でした。


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