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HOME   »  2013年02月25日
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 今シーズンのラグビー日本選手権大会決勝は、サントリーと神戸製鋼の両チームの対戦となり、東京国立競技場で2月24日に行われました。

 ゲーム結果は、36対20でサントリーサンゴリアスが神戸製鋼スティーラーズを破り、三連覇を達成しました。得点差以上のサントリーチームの完勝でした。

 特に素晴らしかったのは、サントリーの9番スクラムハーフSHフーリー・デュプレア選手のプレーでした。ラグビー強豪国・南アフリカ代表選手のプレーを存分に発揮したのです。

 前半は、サントリーが風上。

 キックオフからの一連のプレーから、サントリーの左ウイング小野沢選手が突進、大きく前進し、ボールは右サイドへ、スタンドオフSO小野選手からパスを受けた右ウイング村田が前進、個人技で一人をかわしてトライ。ノーホイッスルトライ、前半1分でした。

 神戸製鋼がボールを支配する時間帯が続いた前半17分には、ワンチャンスを活かしたサントリーのウイング小野沢選手が左隅にトライ。この辺りは、サントリーチームのタップパスが有効でした。これで12対0とサントリーがリード。

 この後、両チームとも1本ずつペナルティゴールを決めて、前半はサントリーが15対3とリードして終わりました。前半のボール支配率は、神戸製鋼7割:サントリー3割と、神戸製鋼が圧倒していましたが、スコアは逆。ラグビーが、ボールを支配するスポーツではないことを如実に示していました。

 さて、後半。開始早々から、サントリーの猛攻が始まりました。

 5分には、SO小野選手のパントをセンターの平選手が押さえ込んでトライ。15分にも、混戦から元選手が抜け出してトライ。23分には、NO.8の西川選手が個人技でトライと、一気に36対3として、ゲームを決めました。

 ここで、サントリーはSHデュプレア他の選手を交替。この交替を境にしてゲームは神戸製鋼ペースとなり、27分にフーリー、31分にアンダーソンがトライして追い上げ、最後のプレーでもトライして、36対20と追い上げたところでノーサイドでした。

 サントリーの地力上位が目立つ試合でしたが、気になった点がひとつ。前半終了間際に、サントリーのフルバックFB有賀選手が酷い反則をしてシンビンで10分間の退場となったのですが、後半14分になっても出場できなかったのです。
 ルールで罰則として決められている10分間より約5分間も長い時間に渡って出場できなかったことは、大問題です。このようなことは、同じように時間を決めた退場ルールがある、アイスホッケーでも見たことがありません。罰則時間ルール自体が無意味ということになります。

 ゲームが切れなかったことが理由なら、ゲームが切れなくとも可能な限り10分間丁度に近いタイミングで、退場している選手をフィールドに入れることができるように、早期にルールを改正しなくてはなりません。

 主審が気が付かなかったことが原因であるならば、審判のレベルアップが必須です。公正な試合が行われるようにコントロールすることが責務である審判が、大事なことを忘れて、自らルール違反をしているというのでは話になりません。

 この5分の間に、試合を決定づけるプレーが展開されていたら、どうするつもりだったのでしょう。ラグビーの試合で、主審に全権が付与されているのは、主審が間違った判定をしないからです。肝心なところで、判定ミス・ルール運用ミスを犯すような審判には、全権を与えて良い筈がありません。

 罰則時間の10分間を過ぎてから、相当経った時点で、フィールド中央でスクラムの場面がありました。何回かスクラムが組みなおされたと記憶していますが、この際にサントリーのSHデュプレアが審判に、有賀選手をフィールドに戻すようにアピールしていましたが、審判は応じませんでした。聞こえなかったのか、無視していたのかは分かりませんが。

 もし、この重大なルール違反の原因が審判の不手際であるとしたら、この試合の主審は、このレベルのゲームの笛を吹く能力が無いことになります。審判は、ゲームを構成する重要な要素ですので、ラグビー協会はもっと良い審判を選定していただきたいと思います。

 さて、頭書のように、サントリーのフーリー・デュプレア選手のプレーは、本当に素晴らしいものでした。ボールのハンドリング、パスのタイミング・強さ・速さ・コースとも申し分なく、何か簡単にプレーしているようにさえ観えましたが、デュプレア選手が交替した後、サントリーはパスをカットされたり、ノックオンの反則を犯したりして、神戸製鋼のトライに結び付くプレーを連続して提供していましたから、デュプレア選手のプレーのレベルの高さが、改めて認識されました。

 今季サントリーチームの得意プレーである「シェイプ」も、デュプレア選手の瞬時の判断力と正確なプレーがあってこそのプレーであると感じました。
 「シェイプ」はその概念が、アメリカンフットボールNFLで今季ブレイクした「リードオプション」に似たプレーです。どちらも、司令塔であるスクラムハーフやクオーターバックの一瞬の判断と正確・迅速なプレーが必須です。デュプレア選手の強くて速くて正確なパスが「シェイプ」の根幹でしょう。

 このゲームには、デュプレア選手以外にも、神戸製鋼の13番センターのジャック・フーリー選手(南アフリカ代表)やサントリーの6番フランカーのジョージ・スミス選手(オーストラリア代表)といった、世界トップクラスのプレーヤーが出場していました。そして、ハイレベルなプレーを随所に展開していました。

 神戸製鋼が実力上位のサントリーを苦しめるためには、フーリー選手の活躍が不可欠でした。逆に言えば、サントリーとしてはフーリー選手の動きを封じれば、ゲームを一層優位に進めることができることになります。このゲームで、その役割を担ったのがジョージ・スミス選手でした。

 前半、ゲームの流れを決める大切な時間帯、スミス選手は何度もフーリー選手が加速する前に一発でタックルを決めていました。目立たないプレーかもしれませんが、本当に素晴らしいプレーだと思いました。
 試合終了近くになって、ゲームの流れが神戸製鋼に傾いていた時間帯にも、スミス選手は変幻自在の動きを魅せ、何度も神戸製鋼の前進を阻みました。チームが劣勢な時に力を発揮する選手こそが、一流選手というものでしょう。さすがに、オーストラリア代表キャップ100以上のプレーヤーであると、改めて感じ入りました。

 素晴らしいゲームを魅せていただき、両チームにはお礼申し上げます。ありがとうございました。

 それにしても、国立競技場のスタンドがガラガラだったのは、大変残念でした。昔の日本選手権試合といえば、大入り満員、少なくとも8分の入りでした。これほどハイレベルなゲームの観客数が、おそらく1万5千人程度というのは、いかにも寂しいことです。
 
 2009年の日本ワールドカップ開催に向けて、ラグビー人気回復策の展開が急がれます。
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