FC2ブログ
HOME   »  2013年04月22日
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 2013年4月10日~14日にかけて開催された第89回日本選手権水泳大会で、東洋大学の18歳、萩野公介選手が5種目に優勝しました。長い歴史を誇る日本選手権大会で初めての快挙でした。

 萩野選手が優勝したのは、200m自由形、400m自由形、100m背泳ぎ、200m個人メドレー、400m個人メドレーの5種目です。それ以外に、200m背泳ぎで入江陵介選手についで2位となっています。加えて、200mと400mの個人メドレー種目は、日本新記録でした。

 昨年のロンドン・オリンピックの400m個人メドレーで、17歳の高校生で銅メダルを獲得していましたから、萩野選手は当然に注目されてこの大会に臨んだわけですが、期待以上の大活躍でした。
 「ついに、こういう選手が我が国にも出てきたな」と感じました。「複数の競技でトップの成績を収めるスイマーが登場する国は、水泳競技に強い国」という意味です。日本水泳界全体のレベル向上を如実に示す事象です。

 過去のオリンピックにおいて、ひとりで多くの金メダルを獲得した男子選手を挙げてみます。私のオリンピックの記憶は、1964年の東京オリンピックからですから、それ以前の大会はご容赦ください。

① ドン・ショランダー選手(アメリカ)
 1964年の東京オリンピックで4つの金メダルを獲得しました。種目は、100m自由形、400m自由形、4×100mフリーリレー、4×200mフリーリレーの4つです。この内3種目が世界新記録でした。
 ショランダーは、この大会のヒーローでした。ただし、自由形のみという点が、後述のスイマーとは異なるところです。

② マーク・スピッツ選手(アメリカ)
 1972年のミュンヘン・オリンピックで7つの金メダルを獲得しました。種目は、100m自由形、200m自由形、100mバタフライ、200mバタフライ、4×100mフリーリレー、4×200mフリーリレー、4×100mメドレーリレーです。この7種目全てが世界新記録でしたから「泳げば全て世界新!」と形容されました。パーフェクトという点では、いまだに破られていない快記録で、その後現在に至るまで、世界中のスーパースイマーの目標となっている選手です。
 また、クロールとバタフライという複数の泳法で世界NO.1のスイマーとなるという形では、草分け的な存在でもありました。

③ イアン・ソープ選手(オーストラリア)
 2000年のシドニー・オリンピックで、3つの金メダルと2つの銀メダルを獲得しました。種目は、400m自由形、4×100mフリーリレー、4×200mフリーリレーで金メダル。200m自由形と4×100mメドレーリレーが銀メダルでした。

 この成績も素晴らしいものですが、ソープ選手についていえば、2001年の世界選手権水泳福岡大会がピークだったのでしょう。前述の5種目に800m自由形を加えた6種目で優勝しました。
 196㎝の長身で、足のサイズが35㎝という大型スイマーでした。

④ マイケル・フェルプス選手(アメリカ)
 2008年の北京オリンピックで8つの金メダルを獲得しました。種目は、200m自由形、100mバタフライ、200mバタフライ、200m個人メドレー、400m個人メドレー、4×100mフリーリレー、4×200mフリーリレー、4×100mメドレーリレーです。この8種目の内7種目が世界新記録でした。

 フェルプスは、一つのオリンピック大会での金メダル数で、ついにマーク・スピッツを超えましたが、世界新記録数ではタイ記録でした。
 フェルプス選手も、身長193㎝の大型スイマーです。

 フェルプス選手は、2004年のアテネ・オリンピックでも4つの金メダルと2つの銅メダルを獲得していますし、2012年のロンドン・オリンピックでも金4、銀2の成績を挙げています。オリンピックの金メダル獲得数が、現時点でも計16個という、恐るべき実績を誇るスイマーです。史上最強と言って間違いないでしょう。

 また、個人メドレー種目を得意としていますから、萩野公介選手の目標とするスイマーでもあります。

 私の記憶に残る、沢山の金メダルを獲得した男子スイマーを挙げてみました。この4人のスイマーに共通しているのは、母国が水泳王国である点です。アメリカとオーストラリアは、何時の時代も世界の水泳を牽引し続ける国なのです。そして、そういう国だからこそ、こうしたスーパースイマーが登場してくるのでしょう。
 選手層の絶対的な厚さが、スーパースイマー登場のベースになっていることは、間違いないと考えます。

 我が国でも、ミュンヘン・オリンピック100m平泳ぎの田口信孝選手や女子100mバタフライの青木まゆみ選手、1988年ソウル・オリンピックの100m背泳ぎの鈴木大地選手、1992年のバルセロナ・オリンピックの女子200m平泳ぎの岩崎恭子選手、の金メダル獲得の頃は、特定の天才スイマーによる、特定の種目での金メダルというイメージがありました。(本当は、幅広い選手層から生み出された金メダルであったのでしょうけれども)

 21世紀に入り、北島康介選手のオリンピック2大会連続2冠や、松田丈志選手の自由形・バタフライを股にかけた大活躍などを観て、我が国の水泳界のレベルが相当に高くなったことを実感しました。
 「日本にも、マーク・スピッツやマイケル・フェルプスのような選手が現れるのではないか」と秘かに期待していたのです。

 そして、今年の日本選手権大会に萩野公介選手が登場したのです。萩野選手は、身長175㎝とソープ選手やフェルプス選手の様な大型スイマーではありませんが、素晴らしい泳ぎを魅せてくれます。そのフォームと技術は、世界トップクラスのものだと思います。
 加えて、萩野選手がフェルプス選手を目指すために、心強い点がもう一つあります。強力なライバルの存在です。

 フェルプス選手には、同じアメリカにライアン・ロクテ選手というライバルが居ます。ロクテ選手も2012年のロンドン・オリンピックで金メダル2、銀メダル1の好成績を残している個人メドレー種目を得意とするスイマーです。

 萩野選手にとってのロクテに当たるのが、瀬戸大也選手でしょう。今回の日本選手権の200m個人メドレー競技において、萩野選手は前の競技から40分後にレースに臨み、1分55秒74という、それまでの記録を1秒以上縮め、世界歴代6位に相当する驚異的な日本新記録で優勝したのですが、その時の2着が瀬戸選手でした。そして、瀬戸選手も、前の200mバタフライ決勝で松田選手を抑えて2着でゴールしてから30分後に、このレースに臨んでいたのです。

 共に、素晴らしい能力と回復力を持つ同世代のライバルです。萩野選手だけが突出して凄いのではなく、複数の泳法をマスターしている高いレベルのスイマーが、同世代に二人居るというのが、現在の日本水泳のレベルの高さを明確に示していますし、頼もしい限りなのです。
 切磋琢磨することで、是非、日本のフェルプスとロクテになって欲しいと思います。

 それにしても、北島康介、入江陵介、萩野公介と続くと、強い日本人スイマーには「介」の文字が入った名前が多いことになります。これから、お子さんを世界的な水泳選手にしたいと思っている親御さんは、命名の際に十分に考慮する価値がありそうです。
スポンサーサイト



プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 123456789101112131415161718192021222324252627282930