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 大相撲7月場所3日目、結び前の一番、横綱・日馬富士と高安の一番は、高安が上手捻りで勝ちました。立合い、がっぷり四つから土俵の真ん中で、高安の上手捻りが決まったのです。

 取組後VTRを観ると、立合いで高安が右手で張っていました。

 向こう正面の解説・谷川親方(元、北勝力)は「この張り手で勝負が決まった」とコメントしました。そして「横綱は、張り手に慣れていない」とも話しました。

 横綱に対して張り手とは、失礼ではないかという意見があると思いますが、私は何の問題も無いと考えます。

 現在の二人の横綱、白鵬と日馬富士は時々張り差しをします。横綱は張って良いのに、対戦相手は張ってはいけないというのは、おかしな話です。

 私は、どちらかと言えば、横綱の方が「張り手を控えるべき」ではないかと考えます。もともと技量が上で強い横綱が、張り手を使うのはいかがなものかと思うのです。

 誰も彼もが張り手を使うのは芸が無いとは思いますが、正面解説の舞の海がコメントしていたように「どうやれば横綱に勝てるか、必死に考えて土俵に上がらなければならない」というのは、全くその通りだと思うのです。

 その創意工夫と実行で、土俵が一層盛り上がります。
 思い出深いというと、どうしても難しいコースが多くなってしまいます。今回のコースは「ザ・難コース」といってもよいコースです。

7.大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)

 日本プロゴルフツアーのダイヤモンドカップ大会の会場になっています。今年の大会では、松山英樹選手がプロ入り2勝目を挙げました。

 このコースは、ショット毎に驚きが待っています。

 ティーショットがフェアウェイをヒットしたので、良かったと思っていると、キャディーさんが「あそこからは、狙いにくいんですよね」と言います。フェアウェイのボール位置に行ってみると、松の枝が張り出しているのです。それも、下を抜いても、上を越えても、グリーンには届かない、絶妙な?形で張り出しています。
 「このホールのフェアウェイは半分しか使えないのか」と考えながら、次のホールに歩きます。

 今度は、フェアウェイが交差しています。交差地点には小高い丘が存在します。丘の向こうは見えませんし、高さも必要な難ショットとなります。
 
 こうして、驚きの連続で初ラウンドが続くのです。距離もたっぷりありますし、本当に難しいコースです。特に、精神力が試されるコースでしょう。へとへとになって上がってきて「しばらくはプレーしなくていいな」と思います。しかし、少し経つとまた挑戦したくなる、数少ないコースのひとつだと思います。

 深い松林に囲まれた造作は、シーサイドコースなのですが、アップダウンも適度に作り込まれています。このコースも、井上誠一氏の設計です。

 7月7日の対ボルチモア・オリオールズ戦、先発したヤンキースの黒田博樹投手は見事な投球を展開、7イニングを3被安打・4奪三振で零封しました。

 しかし、ゲームはヤンキースが1対0のリードで迎えた9回表、クローザーのマリアノ・リベラ投手がボルチモアの4番アダム・ジョーンズに、よもやの逆転2ランホームランを浴びて、1対2で敗れました。

 黒田としては最高のピッチングをしたのですが、またしても勝ち星からは見放された形とはいえ、絶対的守護神であり、今シーズンも安定した投球を続けていたリベラが逆転ホームランを浴びるなどということは、滅多にあることではありませんので、これは致し方ないことと納得し、次のゲームに向かうしかないところです。

 今シーズンの黒田投手の投球内容は、素晴らしいものだと思います。
 ここまで18試合に登板し、113と2/3イニングを投げて防御率は2.77と、アメリカンリーグAL投手の中で4位の好成績。勝ち星にこそ7勝6敗と恵まれてはいませんが、ヤンキースの先発投手陣の中核としてプレーし続けています。
 シンカーを主体とした、打たせて取るピッチングは大変高いレベルに達していると思います。

 今回は、少しツキが無かっただけです。次回も、同じような良い投球を魅せてください。結果は必ずついてくると思います。
 ウインブルドン2013の男子シングルスでは、この大会で2回優勝し、四大大会のシングルスで12回優勝のラファエル・ナダル選手が1回戦で敗退しました。そして、この大会で7回の優勝を誇り、四大大会で同17回優勝のロジャー・フェデラー選手が二回戦で姿を消しました。

 対戦相手は、いずれも世界ランク100位以下の選手でした。この数年感じていたことですが、世界ランクの上位選手と下位選手の力の差が小さくなってきている、上位ランカーのコンディションが少し悪ければ、100位以下のプレーヤーでも勝つチャンスがある時代であることを再認識させられました。

 こうした現象は、以前であれば考えられないことでした。理由があるのでしょう。私は、その理由の一つに「ラケットの進化」があるように思います。
 現在のラケットは、とても反発力が高く、コントロールし易いものになっているのではないでしょうか。

 結果として、パッシングショットのスピードは向上し、いつのまにか「サーブ&ボレー」プレーヤーは絶滅危惧種になってしまいました。
 
 手首の返しだけで返球できてしまうプレーも目立ちます。以前であれば考えられなかったことです。手首を固めて、しっかりとした面を作らなければ、ボールは返って行かなかったのです。そして、それが軟式テニスとは違う、硬式テニスだったのです。

 こうした金属製の高性能ラケットを持ち、ベースライン上での強いショットの打ち合いだけのゲームとなれば、ナダルやフェデラー相手でも十分に戦える下位ランカーが沢山居るのでしょう。技術の幅とか、経験が余り活きないテニスになっているように観えます。

 スポーツにおいて、道具が進化することは止められませんが、例えば競技場のサイズとのバランスが崩れるような進化であれば、これは止める必要があります。
 現在のテニスにおけるラケットの進化は、他の要素とのバランスを崩す段階まで進んでしまったのかもしれません。

 「しっかりと打たなければ、飛んでいかないラケット」に戻すべき時代が来ているのではないでしょうか。例えば、プロのゲームは「木製ラケット」に限定するといった形です。野球のバットにおいては実施されていることです。
 そうすれば、テニスコートの全面を使ったプレーが復活することでしょう。

 40年近く前に「硬式」テニスを始めた時、私が最初に使ったラケットはフタバヤのウィニングショットという木製ラケットでした。ラケットの芯に当たった時には素晴らしいショットが生まれましたが、少しでも芯を外れるとへなちょこ球になりました。
 ゲームで良い成績を上げるために「ボレー」の練習を繰り返しました。
 
 35年ほど前に、グラスファイバーラケットが出来ました。初めて使った時に「すごく飛ぶな」と感じました。その後、金属製のラケットが登場し、デカラケ、アツラケの時代を経て、現在に至っています。特に、アツラケの影響が大きかったと感じます。誰でも、威力のあるボールが打てるようになったのです。

 木製ラケットの時代には、威力のあるボールはキチンとしたフォームから生まれました。どんなスポーツのどんなプレーでも、キチンとしたフォームは大切なものだと思うのです。
 コンフェデレーションズカップ2013を5戦全勝で制したブラジル代表チームですが、良いチームになってきたという感じがします。いつの時代も良いプレーヤーには恵まれているブラジルですが、チームとなれば話は別です。強力な個の力をチームとして纏め上げ、相乗効果を生み出すという点では、今年2月に就任したスコラリ監督の手腕が活きています。

 どのスポーツでも共通ですが、強いチームというのは個々のプレーヤーが良く判別できます。「どのポジションに誰が居るか、直ぐに判るチーム」は強いのです。今風に言えば「キャラが立っている」ということでしょうか。チームの構成メンバーが個性的であるということだけではキャラは立たないのが当然で、個々のプレーヤーの能力が高く、その能力を存分に発揮できている時にキャラが立つのです。全体として観た時には、輪郭がはっきりしているチームということでしょうか。

 この大会のブラジルは、4-2-3-1のシステムのようでした。私は、システムはメンバーの能力と特徴によって、後から決まるもので、チーム造りの最初に決めておくものではないと考えていますから、このブラジル代表チームのシステムも、個々のセレソンの特徴を考慮しながら決まって行ったものだろうと思います。

 ゴールキーパーGKはジュリオ・セザール。この大会は大活躍でした。先般のコパ・アメリカ大会(南米選手権)ではミスが目立ち、この大会の背番号はエースGKの1番では無く、12番でしたが、やはり経験・能力ともブラジル代表の先発GKでした。
 伝統的?に、ブラジル代表には良いGKが育ちにくいのです。いつの時代もピリッとしないムラのあるGKが多いのですが、その点でもジュリオ・セザールはブラジル代表のGKらしい?と言えます。

 センターバックは、チアゴ・シウバとダビド・ルイス。共に素晴らしいプレーヤーです。
 チアゴ・シウバは、攻撃参加も十分にできるのですが、この大会は守りに徹していました。読みが良く、チームのキャプテンとしても機能していました。
 ダビド・ルイスは、伝統的なブラジルの大型センターバックだと思います。少し前のチームのルシオに相当するプレーヤーでしょう。高さに強く、攻撃参加も大好きなタイプ。この大会も、時々敵陣にボールを運び、前線に良いボールを供給していました。

 サイドバックは、ダニエウ・アウベスとマルセロ。これも素晴らしい2人です。ブラジル代表チームには、いつも良いサイドバックが居ます。古くは、ペレと並び称されたガリンシャ、最近ではカフーやロベルト・カルロスですが、この大会のダニエウ・アウベスとマルセロは、これらのプレーヤーに近づいていると思います。

 この大会ではマルセロの攻撃参加の方が目立ちましたが、アウベスも十分な攻撃力を有していますので、動き方の違いはフォーメーションと戦術の違いによるものでしょう。
 マルセロはロべカルばりの強烈なフリーキックを蹴りますが、ネイマールやフッキ、フレッジといったフリーキッカーに事欠かないこのチームでは、出番がありませんでした。

 中盤の底は、バウリーニョとルイス・グスタボ。この2人も素晴らしい。(素晴らしいの連発で恐縮です)
 主に守備的な動きを要求されるポジションで、ルイス・グスタボはこの役割を忠実に果たしていました。安定した動きは見事で、目立ちませんでしたが「陰のMVP」との声も、数多くありました。
 一方のバウリーニョは、御存じのように得点力十分。予選リーグの日本戦でも痛いところで得点されました。強烈なミドルシュートやゴール前の動きも多彩で、とても器用な選手という感じです。

 攻撃的な中盤は、フッキ、オスカル、ネイマールの3人。これはもう、言うまでもなく世界最高水準の中盤です。
 フッキは、その強靭な肉体と、見た目と異なる?ボール扱いの上手さを備えています。この大会ではゴールがありませんでしたが、得点力も十分です。あの体躯から、何とも言えない威圧感が漂っています。私の感想ですが、1970年メキシコワールドカップWCのブラジル代表チーム(史上最強との呼び声が高い)のリベリーノのような雰囲気です。(フリーキックの名手リベリーノのファンには怒られてしまうかもしれませんが)

 オスカルは、この大会は疲労残りとも言われ、あまり活躍できませんでしたが、決勝のスペイン戦では、ペナルティーエリア周辺での判断力とパスの精度の高さを魅せてくれました。カカ程の突破力はありませんが、ネイマールが徹底マークされた場合の、良質のラストパスの出し手としての役割は、今後大きくなることはあっても逆は無いでしょう。

 ネイマールについては、何も申し上げる必要が無いでしょう。その天賦の才は、十代の頃と比較して、21歳となった現在、大きく開花しました。そして、まだまだ伸びる感じです。
 スペインとの決勝・後半22分、ネイマールの突進を止めるために、スペインのセンターバック・ピケは足を引っ掛けるしかありませんでした。比較的直線的なドリブルで相手を交わしていく技術は、ネイマール独特のもので、既に世界トップレベルです。
 今後FCバルセロナで欧州サッカーを体得したら、どんなプレーヤーに成長するのか、とてもとても楽しみです。

 イレブンの最後は、ワントップのフレッジ。正直に言って、この大会まで良く知りませんでした。リオデジャネイロの名門チーム・フルミネンセ所属とのこと。
 セレソンなのですから、得点感覚に優れているのは当然として、サイズがある点が良いと思います。ブラジルのストライカーとしては珍しく、あまり長いドリブルをしないタイプですが、この大会ではポジショニングの良さが光りました。ブラジルサッカー界の層の厚さを感じます。

 このイレブンは、相当完成度が高いと思います。本当に観ていて楽しいチームでした。

 しかし、来年の本番に向けて、今後も激しいポジション争いが続くのでしょう。ブラジルには、まだまだ素晴らしいプレーヤーが沢山居ますから。
 ウインブルドン2013の男子シングルス準決勝第一試合は、2013年7月5日にセンターコートで行われました。
 ジョコビッチ選手(セルビア)とデル・ポトロ選手(アルゼンチン)の対戦でした。試合は、フルセットとなり、4時間43分というウインブルドン大会史上最長の男子シングルス準決勝となりました。
 この熱戦を制したのはジョコビッチ。第一シードの面目を保ち、2年振りの決勝に駒を進めました。

 これだけの大熱戦だったのですが、正直に言ってあまり面白くありませんでした。その理由は

① ベースラインでの打ち合いばかりの単調な試合であること

 この数年のプロテニス大会に共通していることなのですが、両プレーヤーがベースラインに陣取って、パッシングショットのラリーが続きます。
 かつての「サーブ&ボレー」といったプレーは、ほとんど見ることが出来ません。パッシングショットの強さ・速さ・精度が向上したために、前に出ても簡単に抜かれてしまうことが原因だと思いますが、結果として両プレーヤーがベースライン上を左右に動き、打ちあうという試合ばかりになってしまいます。
 そして、ラリーが長々と続くことも珍しくありません。

 もちろん、パッシングショットにもドライブやスライスなど、様々な違いがあり、そのスピードにも変化があることは解りますが、戦術面のバリエーションに乏しいことも事実でしょう。

 例えば、かつてのビヨルン・ボルグとジョン・マッケンローのゲームの様に、ベースラインで待ち受けるボルグに対して、前後の動きで対抗するマッケンローといったゲームに比べれば、変化に乏しいことは明白だと思います。

② チャレンジ制度

 チャレンジ制度が導入されて相当経ちますが、プレーヤーがその使い方に慣れてきたためか、制度が変わってきたのか、ラリーの途中でチャレンジします。つまり、そこでプレーが中断されるのです。
ラリーを熱心に見ている観客は、突然訳も分からないタイミングでプレーが止まることを楽しいとは思わないでしょう。

 およそ、全てのスポーツでプレーヤーが、まさに動いている途中でプレーを中断できるのは、現在のテニスだけでしょう。スポーツにおいては、プレーを中断できるのは審判だけであるべきだと思います。
 ボールがインなのかアウトなのかは、審判が判定すべき問題です。そこに機械を使うことについては何の問題もないと思います。

 現代のプロスポーツにおいては、選手と観客が対等の立場にある2大要素だと思います。プロテニスのゲームにおけるチャレンジという制度は、選手に寄り過ぎた制度ではないでしょうか。(アメリカンフットボールNFLのチャレンジ制度とは、全く異なります)

③ 長すぎる試合時間

 これは、結果としてということですが、5時間に近いゲームというのはやり過ぎだと思います。①②の理由で、平均的な試合時間は昔に比べて長くなっていると思います。(②のチャレンジが成功すると、当該ポイントは無かったことになり、やり直すのです)

 試合時間が1時間なのか5時間なのか予想できないスポーツというのは、高度に時間管理された現代社会には向いていません。クリケットのようなスポーツを除けば、いわゆる世界中で行われているメジャープロスポーツで、試合時間が4~5倍になる可能性があるのは、テニスだけだと思います。

 「これが伝統だ」と言い切る人も居るのでしょうが、ファンの数が減少する一因となることは、容易に予想できます。
 5時間ともなればスタンドに居る観客の健康面も、十分に考慮する必要があるでしょう。

 テニスは人気のあるスポーツです。アマチュアプレーヤーの娯楽と健康の維持増進という点からは、今後もテニスの人気は続いて行くことでしょう。

 一方で、プロスポーツとしてのテニスについて言えば、そろそろ根本的な見直しを行う時期が来ているように感じるのです。
 イチロー選手が好調です。7月5日現在の打率は.280、79安打、ホームラン5本、三塁打3本、出塁率.318、OPSも.704など、ヤンキースで確固たる地位を築いていると思います。

 本ブログでは、シーズン当初打率1割台の頃から、イチローの調子は悪くないと書いてきました。現在も、イチローは好調を継続していて、ようやく打率に結び付いてきた形です。

 もちろん、月間50安打以上を何度も記録したり、年間262安打を記録した頃と比較すると、現在の成績は見劣りしますが、39歳のベテラン野手として十分な働きをしていると考えるのです。

 シーズン当初から、バットは地面に水平に出ています。最近になってタイミングが合ってきました。肉体的なコンディションやスイングには、当初から問題は無く、試合勘が戻るのに少し時間がかかったというところでしょうか。
 もともとイチローは、シーズン序盤の成績が今一歩の年の方が、シーズンを通すと良い成績となる場合が多いので、今シーズンの最終成績が楽しみです。

 丸坊主にして、まるで「野球少年」のような姿から、今季のイチローの気合の凄さが伝わってきます。ピンストライプのユニフォームも、すっかり馴染んできました。
 とても楽しそうにプレーしているイチロー選手に、拍手を送りたいと思います。

 コンフェデレーションズカップ2013の予選リーグB組では、スペインとウルグアイが勝ち上がり、ナイジェリアとタヒチが敗退しました。

 タヒチチームは3敗での敗退でしたが、このタヒチチームと他のチームの得失点が、それぞれのチームの実力を表しているように思いました。

・スペインとは10対0
・ウルグアイとは8対0
・ナイジェリアとは6対1

 この得失点差が、現時点でのスペイン、ウルグアイ、ナイジェリアの力の差を示しているように思うのです。
 何か、タヒチチームを物差しにしているようで恐縮ですが、そういう意味では無く、こうした結果が得られたというのは、タヒチチームがどの国を相手にした時も同水準の力を発揮し、持てる力を十分にゲームで発揮したことに他ならないと思います。諦めることなく90分間戦い続けるというのは、しっかりとした精神的な強さが必要で、言うほど易しいことではないと考えます。

 もちろん、残念ながら現時点では実力面から一段落ちるとされているタヒチチームとのゲームに、他の3チームはフルメンバーでは戦いませんでした。
 スペインは、緒戦のメンバーから10人を変更して臨みましたし、ウルグアイもフォルラン、スワレス、カバーニのエース3人を含め多くの先発メンバーを変更しました。しかし、それでも得失点は各国代表チームの実力を正確に計測したのです。

 サッカーの得失点は、そのチームの実力を明確に示すものだと思います。そして、それが示されなかったゲームを番狂わせと呼ぶのですが、リーグ戦においては滅多に起こるものではありません。

 翻って、A組で3敗だった我らがザックジャパンはどうでしょう。

・ブラジルに3対0
・イタリアに4対3
・メキシコに2対1  で敗れました。

 やはり、日本代表チームの成績も、現時点の対戦相手の力の差を明確に示しているように観えます。
 サッカーの大会のリーグ戦において、勝ち点で並んだ時の判定基準として「得失点差」が用いられることには、十分な理由があるのです。
 テニスの全英オープン・ウインブルドン2013の女子シングルスで、クルム伊達公子選手が、女子シングルスで一回戦、二回戦を勝ち抜き三回戦に進出しました。
 三回戦は相手が世界ランク1位のセリーナ・ウィリアムズ選手だったこともあり敗れましたが、42歳のプレーヤーとしては驚異的な活躍です。

 伊達選手は、42歳9か月でのこの大会3回戦進出でしたが、これまでの記録であったマルチナ・ナブラチロバ選手の42歳8か月を超える最年長記録でした。あのナブラチロバを超えたというのは、素晴らしいことだと思います。

 伊達選手は、1989年にプロ入りし1996年に一度現役を引退しています。26歳での引退でしたが、この7年間に対戦したプレーヤー、そして成績は見事なものでした。

 1990年の全豪オープンではバム・シュライバー選手を破って四回戦に進出、1991年のWTAツアー・バージニア・スリム大会ではガブリエラ・サバティーニ選手を破って準優勝、この時の決勝の相手はモニカ・セレシュ選手でした。(WTAは、女子テニス協会。WTAツアーは、グランドスラム=四大大会に次ぐ格式の公式戦)

 1993年の全米オープン大会でヤナ・ノボトナ選手を破り、初の四大大会ベスト8進出。1994年の全豪オープン大会で初の四大大会ベスト4進出を果たすも、準決勝でシュティフィ・グラフ選手に敗れました。1995年のWTAツアー・東レパンパシフィック大会でリンゼイ・ダベンポート選手を破り優勝。1995年の全仏オープンではベスト4進出を果たすも、準決勝でアランチャ・サンチェス選手に敗れました。

 1996年4月には、女子国別対抗戦フェド・カップのドイツとの戦いで、シュティフィ・グラフ選手を破りました。1996年の9月のWTAツアー・チェイス選手権大会2回戦で、当時16歳だったマルチナ・ヒンギス選手に敗れました。
 そしてこの年、一度現役を引退したのです。

 この7年間でWTAツアー7勝、世界ランキングの最高位は4位(1995年)、全豪・全仏・全英・全米の四大大会でのシングルス準決勝進出3回、ベスト8進出6回と、全て日本人女子テニスプレーヤーとして最多記録です。
 これらの記録全てが素晴らしいものですが、私には上記の対戦相手の顔ぶれ、そしてその試合内容が、より素晴らしいものだったと感じられます。時代を彩った世界トップクラスのプレーヤー達と互角のゲームを展開してくれたことが、伊達選手の一番の功績ではないかと思うのです。

 2008年3月に東京・有明コロシアムで開催されたエキジビションマッチで、シュティフィ・グラフ、マルチナ・ナブラチロバの両選手と対戦し2勝。世界の女子テニス界の顔であった2人のプレーヤーに勝ったことが、伊達選手に「現役復帰」を決意させたのだろうと思います。
 翌4月に、現役復帰宣言をしました。37歳での再チャレンジでした。

 現役復帰後は、さすがに年齢のこともありグランドスラムやWTAツアーでの活躍は難しいと言われていましたが、2009年のWTAツアー・ハンソル韓国オープンでは見る見る勝ち上がり、準々決勝では第一シードのダニエラ・ハンチュコバ選手を準決勝ではマリア・キリレンコ選手を破って決勝に進出。決勝でもアナベル・ガリゲス選手にストレート勝ちして、13年振り・8勝目のWTAツアー・女子シングルス優勝を遂げました。
 この38歳11か月でのWTAツアー・女子シングルス優勝は、39歳7か月で優勝したビリー・ジーン・キング選手に次ぐ、歴代2位の年長優勝記録でした。

 2008年の現役復帰以降この大会に臨むまで、WTAツアーでは全て1回戦負けだった伊達選手が、突然?優勝したのですから、「何が起こったのか」と感じたことを憶えています。伊達選手は、現役復帰後も進化を続けていたのです。ここが一番凄いことです。

 2013年の全豪オープン大会では2勝して3回戦に進出。42歳での全豪オープン勝利は最年長記録でした。

 そして、今回のウインブルドン・女子シングルス3回戦進出です。

 現在では、クルム伊達公子選手の実質的な対戦相手は、ビリー・ジーン・キング選手やマルチナ・ナブラチロバ選手といった「歴史的名選手の記録」になっています。

 ウインブルドン2013でセリーナ・ウィリアムズ選手に敗れた後のインタビューで「ラリーに持ち込めば可能性は感じた」と述べている伊達選手。今後の活躍が注目されるとともに、伊達選手が2008年の現役復帰の時に述べた「世界と戦うためでは無く、若い選手に刺激を与えるために復帰した」という言葉に応えるような、日本女子テニス界における新星の誕生が待たれます。

 2013年の大相撲7月場所は、7月7日に開幕します。稀勢の里関の横綱挑戦や蒼国来関の復帰など、見所いっぱいの場所になりそうです。

1. 優勝争い
 先場所の相撲を見ると、やはり横綱・白鵬と大関・稀勢の里が軸となります。特に、稀勢の里は「優勝しなければならない場所」ですので、注目度NO.1ということになります。

 横綱・日馬富士は、つねに足の状態次第です。万全ならば、優勝候補の筆頭ですし、回復していなければ10勝できるかどうかということになります。

 この3力士以外で優勝候補を探すとなると、とても難しいと思いますが、関脇・妙義龍に僅かに可能性があるでしょう。先場所は5日目から10勝1敗でした。連勝できる力士でなければ、優勝は望めません。

2. 注目力士
 前述の白鵬、稀勢の里、妙義龍は注目力士上位3名です。

 四番手は、前頭二枚目の栃煌山。先場所は6勝9敗と期待を裏切りましたが、上位力士とギリギリの取組みを展開していますから、勢いに乗れば二桁勝利の可能性十分です。

 五番手は、前頭六枚目の隠岐の海。先場所は、初めての三役で4勝11敗と力を発揮できませんでしたが、この経験は大きいと思います。ここまで下がりましたので、巻き返しが期待されます。

 六番手は、前頭十一枚目の栃ノ心。ピークを過ぎた感はありますが、幕の内上位の常連でしたから、ここまで下がれば負けられないところです。

 七番手は、前頭十三枚目の常幸龍。どたばたした相撲で、まだ自分の相撲が確立されていない感じですが、それでも幕内に居るのですから地力は上位です。幕内三場所の経験を活かして、そろそろ大勝ちしたいところです。

 八番手は、前頭七枚目の宝富士。先場所は三枚目で6勝、先々場所は十枚目で11勝。力を付けてきていると思います。今場所も活躍が期待されます。

 九番手は、前頭五枚目の豊ノ島。以前に比べて足腰の良さが目立たなくなってきていますが、言わずと知れた曲者。調子に乗れば、二桁も望めます。

 最後は、前頭十五枚目の蒼国来。久々の登場です。素早い動きが戻っていれば、十分に活躍できると思います。

 今場所は以上の10力士に期待します。

 前頭六枚目に下がった把瑠都については。成績は故障からの回復状況次第ですが、キッチリと治療したからの出場の方が良いのではないかと考えます。

 ネイマールの大会でした。そして、ブラジル代表チームの良さが存分に発揮された大会でもありました。

 コンフェデレーションズカップ2013の決勝は、6月30日ブラジル・リオデジャネイロのマラカナンスタジアムで行われ、ブラジルがスペインを3対0のスコアで破り、優勝しました。

 ブラジルチームは5戦全勝で大会を終えました。それぞれの試合の内容も素晴らしいもので、久々に「セレソン」の実力を世界に見せ付けた大会となりました。
 一方のスペインは、2010年のワールドカップWC南アフリカ大会・予選リーグ初戦でスイスに敗れて以来のFIFAが主催する公式戦での敗戦でした。

 試合の勝敗に最大の影響を及ぼしたのは、前半開始早々1分40秒のフレッジ選手のゴールだったと思います。
 この5年間、世界ランク1位チームとしてのスペインの最大の強みは「失点しないこと」で、本大会もここまでの4試合で僅かに1失点と、堅守を誇ってきました。そのスペインが、開始2分も経たないうちに失点したのです。「0対0で試合後半まで行き、相手の動きが悪くなったところで1点を上げて勝つ」というスペインチームの基本的なゲームプランが崩れてしまいました。

 スペインチームは南アWCの初優勝時の試合振り=準々決勝・準決勝・決勝の3試合がいずれも1対0の勝ち、でも明確に解るのですが、強豪チーム相手では中々得点できません。つまり、強豪相手の得点力は十分とはいえないのです。
 この弱点を守備の強さで補っています。スペインの守備の根幹をなすのは、パスサッカーの継続によるポゼッションの高さ=相手にボールを与えないこと、です。従って、スペインチームの調子が良いときには、ボール支配率は60%を優に超えて、70%以上であることも珍しくありません。

 南アWCの準決勝でドイツチームがスペインに1対0で敗れた後、ドイツのクローゼ選手が「ボールを追って動きすぎて、エネルギーが残っていなかった」とコメントしました。スペインのパスサッカーを相手にしたときの苦労が解ります。

 そのスペインチーム相手に、この試合でブラジルチームが展開した作戦は、概ね以下の2点だと思います。

① 前線からのしつこいプレス。
 最近流行の2~3人で囲んでボールを取りにいくのではなく、1対1で相手プレーヤーに密着するプレスです。2~3人で囲むとパスで逃れられてしまいます。1対1なら、パスの相手にもブラジルの選手が付いていますから、簡単にはパスが繋がらないのです。
 加えて、1対1のボールの取り合いであれば、互角以上の戦いができるとブラジルチームは考えたのでしょう。この作戦は有効でした。バックスからミッドフィールダーにかけてのスペインの各選手に、ブラジルの選手が密着しますから、いつものようにはパスが通りません。
 従って、スペインチームのパスの長さは通常の10~12mではなく、7~8mに短くなりました。結果として狭いエリアでパスをすることとなり、スペースが少なくなって、ブラジルのインターセプトを受ける形でした。
 この作戦は、個人個人のテクニックが高いチームにしかできないものですが、まさにブラジルチームにはピッタリだったのです。

② 大きなサイドチェンジ。
 前述の通り、スペインチームのパスは通常10~12mで、他の強豪チームの14m平均からすると短いのです。個々のプレーヤーが10m前後の間隔で位置し、自在にパスを回すのが、世界最強となったスペインサッカーです。
 これに対して、この試合のブラジルチームは「大きなサイドチェンジ」を多用しました。つまり、短いパスを自在に回す=個々のプレーヤーが近い、のがスペインサッカーの特徴であれば、反対サイドには大きなスペースが出来易いということになります。ここを付いたのです。

 一点目のフレッジのゴールがまさにそれでした。このゴールは、フレッジのゴール前の粘り、腹の下にボールを入れて、腹ばいのまま右足を振り抜くという、個人の頑張りも大きかったのですが、私はそこまでボールを運んだ過程が素晴らしいと思いました。
 ブラジル陣左サイドのディフェンダーDFダビド・ルイス選手から、右サイド・スペインのペナルティーエリア横のフッキ選手への大きなパス、大きなサイドチェンジのパスが綺麗に決まり、フッキとオスカル選手との間でパスをやり取りした上でゴール前のネイマールとフレッジが居る辺りにパスが出されたのです。
 このダビド・ルイスからフッキへの大きなサイドチェンジパスが、とても効果的だったと思います。

 こうした大きなサイドチェンジは、この後も何回か見られました。狭いエリアで戦うのが得意なスペインチームに対して、ブラジルチームが考えた戦術だと思います。

 1点を先制されたスペインは、いつものような試合運びでは勝てませんので、点を取りに行きました。この攻撃も中々鋭く、ブラジルゴールを襲いましたが、ブラジルのDFも良く守りました。特に前半40分のダビド・ルイスのクリアは見事の一語。ゴールライン前70cm位の位置から、ほぼ真上にクリアするなど滅多に見られないプレーだと思います。

 そして、前半終了間際のネイマール→オスカル→ネイマールと繋いでの、ゴール左上に突き刺さるシュート。ネイマールの能力の高さを十分に感じさせるものでした。これまで、幾多のピンチを救ってきたスペインの守護神カシージャス選手を持ってしても、どうにもならないシュートだったと思います。

 これで、ブラジルの2対0のリードとなりました。この時に勝負は付いたと思いました。ブラジル相手に、スペインが2点を取れるとは思えなかったのです。

 前半を観て、スペインチームではファン・マタ選手とフェルナンド・トーレス選手が働いていないと思いました。両選手とも、もちろん世界的なプレーヤーなのですが、このチームの中では機能しないという感じでした。
 トーレス選手は、飛び出しと比較的長いドリブルからのシュートが特徴ですが、ゴール前の短いパスの交換からチャンスメイクするチームには、マッチしなかったのでしょう。それでも、このゲームでデルボスケ監督がトーレスを使ったのは、予選リーグのウルグアイ戦でのヘディングシュートの印象が強かったためでしょうか。

 マタ選手は、独特のリズムとパス回しが特徴の選手で、私も大好きなのですが、シャビ選手やイニエスタ選手に代表されるチームとは波長が合わないというか、慣れていなかったのでしょう。

 この2人は、後半途中で交代しました。後半6分にマタ→ヘスス・ナバス、後半13分にトーレス→ビジャ。この交代後のメンバーが、現時点のスペイン代表チームでしょう。

 後半の1分過ぎに、フレッジがこの試合2点目の得点を上げ、ブラジルのリードが3点となったときには、このゲームは完全に決まりました。
 前半早々の1点目と同じく、前線からのしつこいプレスで奪い取ったボールを、マルセロ→フッキ→ネイマールがスルーして→フレッジと繋ぎ、右ゴールポストに当たって入るシュートですから、さすがのカシージャスも取れません。
 フレッジ選手は、この大会のワントップの役割を十二分に果たしました。素晴らしい活躍だったと思います。

 こうなると悪い癖が出て、ブラジルチームのプレー内容がやや雑になりました。これは、「ブラジルの伝統」といえるものです。

 後半9分には、マルセロ選手の反則で、スペインのペナルティーキックPK。セルヒオ・ラモス選手が蹴りましたが、このところ当たりに当たっているGKジュリオ・セザールが読み切って止めました。この辺は「勢いの違い」でしょうか。
 
 このゲームは、ブラジルの完勝でした。前述の2つの作戦も見事に機能したと思います。

 とはいえ、これでブラジルチームがスペインチームに対して優位に立ったとは、言い切れないと思います。
 中2日で長距離を移動してきたスペインチームのコンディションは、ブラジルチームに対して良くなかったと観ることも出来ます。コンディションの良いスペインチームなら、この試合よりも一段と速いパス回しが出来たのかもしれません。

 しかし、少なくともコンディションが万全で無い状態なら、ブラジルチームはスペインチームと十分に戦えることは証明されました。
 現在の世界サッカーをリードするスペインチームと、次回WCの開催国であり史上最多優勝回数を誇るブラジルチームは、本番に向けて同じスタートラインに立ったと思います。

 ゲーム終了後、ネイマールとイニエスタが笑顔で抱き合っていた姿が、とても印象的でした。

 コンフェデレーションズカップ2013の3位決定戦は、6月30日にイタリアとウルグアイの間で行われ、前後半90分および延長戦30分の結果2対2の同点、ペナルティーキックPK戦の末イタリアがウルグアイを下し、同大会初の3位となりました。

 コパ・アメリカ(南米選手権)のチャンピオンとして本大会に臨んだウルグアイ代表チームは、残念ながら4位となりましたが、そのプレー振りはさすがでした。

 特に、フォワードのカバーニ選手は大会が進むに従って、その力を発揮しました。この3位決定戦もウルグアイの全得点2点を叩き出したのです。
 カバーニは、イタリア・セリエAのナポリチームに所属し、前期シーズンの得点王でした。その大柄な体躯と体幹の強さを感じさせる動きをベースに、ゴールに挑みかかる姿はヒョウのような感じです。

 今大会は、予選リーグのスペイン戦のゴールから実力を発揮したように思います。この3位決定戦の2ゴールも、流れの中とセットプレーの両方から生まれていて、いずれも見事なものです。世界サッカー界屈指のストライカーであることは間違いありません。
 クリスティアーノ・ロナウド選手やイブラヒモビッチ選手、バロテッリ選手、ベンゼマ選手らとともに「フィジカル系ストライカー」を代表するプレーヤーとなったように思います。

 ウルグアイチームを代表するプレーヤーといえばフォルラン選手も上げられますが、今大会はPKに泣かされました。

 まず準決勝のブラジル戦、前半12分のPK。この準決勝は、ウルグアイチームが上手く立ち上がり、ペースを掴み、見事にPKのチャンスを創り出しました。このPKを蹴るのがフォルランとなれば、もう1点は間違いないものと思いました。何しろ、前回ワールドカップWCの得点王にして、ウルグアイ3位の立役者であり、前回コパ・アメリカ優勝の中心選手という、経験・胆力とも申し分ないプレーヤーですから。

 一方、ブラジルのゴールキーパーGKはジュリオ・セザール選手。厳しいブラジルファンから色々と言われてはいますが、経験十分な正GKです。

 この2人の駆け引きは大変面白いものでした。
 フォルランは、ライオンのような眼でゴールとセザールを睨み付けます。獲物を狙う猛獣の眼そのものでした。
 セザールは、ゴール横で水を飲みながら少し間合いを外します。ゆっくりとゴール前に移動して、レフェリーのホイッスルが吹かれました。
 フォルランが始動し、セザールは少し左に動きます。フォルランはそのままセザールが動いた方向に低くて強いシュートを放ちました。これをセザールがきっちり弾き、ボールはゴールを外れ、ゴールラインを割りました。見事なセーブでした。
 弾き返していれば、フォルランには次のシュートのチャンスが生まれます。キャッチしようとすれば、ボールが滑るなどのリスクが生じます、ボールを弾き後ろに逸らすことがベストのプレーなのです。ジュリオ・セザールにとって最高のプレーだったと思います。

 このPKを外してから、今大会のフォルラン選手には精彩がありませんでした。3位決定戦のPK戦、ウルグアイの1番手はフォルランでしたが、前述のPKに比べて優しい顔でブラジル戦のPKとは反対側=向かって左側に蹴り、防がれてしまいました。
 「ウルグアイのライオン」は、すっかり元気が無くなっていたのです。

 さて、この3位決定戦のフォルラン選手のPKを止めたのが、イタリアのGKブフォン選手でした。
 ブフォンは、言わずと知れたイタリア代表チームの正GKであり、世界屈指のGKとの評価も固まっているプレーヤーですが、この大会はここまで精彩がありませんでした。

 予選リーグの日本戦で3失点、同ブラジル戦で4失点した時には「2ゲームで7失点とは、ブフォンの神通力も衰えた」と言われました。確かに、いつも見せるスーパーセーブとは無縁のプレーが続きました。

 3位決定戦でも、カバーニに2本のシュートに為す術もなく決められました。ブフォン選手は「普通の一流GK」になってしまったかな、と思いました。
 しかし、PK戦で突然蘇ったのです。映画の題名ではありませんが、まさに「蘇る金狼」というところ。ひとり目のフォルランを止めた勢いをかって、その後も2人を止めて計3人のPKを止めたのです。
 「やはりブフォンだ」と誰もが思った瞬間でした。「カテナチオの最後の砦」は健在でした。

 この3位決定戦は、スペインとPK戦までもつれ込んだ死闘を展開したイタリアチームが、コンディション面で不利かと思われましたが、予想を覆して勝利しました。イタリア代表チームの力は確実に向上していると思います。

 ウルグアイチームにとっては、何と言っても中心プレーヤーのフォルラン選手に元気が無かったことが痛かったと思います。ピークを過ぎた感を与えた「フォルラン→スワレス」のホットラインですが、来年のワールドカップ本大会に向けての巻き返しが楽しみです。

 本当に良い試合でした。

 6月23日、日本水泳連盟の理事会において、新会長に順天堂大学教授の鈴木大地氏が選出されました。46歳という史上最年少の会長就任です。

 鈴木大地氏は、御存じの通り1988年ソウルオリンピックの100m背泳ぎの金メダリストです。長く水中でキックを使うパサロキックや、ゴール板に向かっての最後のストロークで肘を曲げるなど、百分の1秒を争う競泳において、現役時代から極めて研究熱心なスイマーとして知られていました。

 あのオリンピックでは、ライバルだったアメリカのバーコフ選手との準決勝で大差(1身長)の2着となり、バーコフ選手は世界新記録を叩き出したものですから、さすがにバーコフに勝つのは難しいかと観ていました。
 決勝はバーコフが4コース、鈴木が3コース。バーコフは決勝の緊張からか、準決勝程の泳ぎが出来ませんでした。鈴木選手は、ゴール寸前でバーコフ選手を掴まえ、上記のタッチで交わしました。肘を曲げたタッチをしていたのは、鈴木選手だけでした。

 良く考え、練習し、そして何より本番でそれを実行できるというのは、素晴らしいことだと思います。また、マスコミなどのインタビューに対して、どんな時でもキッチリと対応する姿に感心させられたことを憶えています。

 その後も、母校の順天堂大学において後進の指導に当たるとともに、日本水泳連盟や世界オリンピアン協会、日本オリンピアン協会、世界アンチ・ドーピング機構などで活躍、2020年東京オリンピック招致委員会でも活躍するなど、水泳界にとどまらず、日本のスポーツ界を代表する人物の一人でしょう。

 本ブログでも、現在の日本の各スポーツの中で、強化体制が最も整っているのは水泳界だと書いてきましたが、鈴木大地氏の貢献も大きかったのでしょう。

 そして、日本水泳の復活・発展に多大な貢献をされてきた佐野和夫前会長(72歳)は、後継者についてもキチンとした判断を下し、実行されたのでしょう。佐野前会長に、大きな拍手を送りたいと思います。

 そして、「工夫と実行」という自身の持ち味を十分に活かした、鈴木大地新会長の大活躍がとても楽しみです。

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