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 ゴルファーなら誰しも、ティーショットを思い切り飛ばしたいと考えるでしょう。ところが実際のコースでは、両側の林が張り出していたり、池やハザードが存在したり、フェアウェイが狭かったり、OBゾーンが近かったりして、思い切り打っていくことが出来ないのです。

 今回のコースは、この点の許容度が最も高いコースだと思います。

8.大浅間ゴルフクラブ

 東京から見ると軽井沢の向こう側、御代田の地、浅間山の山麓に広がる雄大なコースです。
 各ホールのフェアウェイがとても広いのが特徴だと思います。2つのホールが一体となったホールもありますが、そこなどはフェアウェイの横幅と縦の長さが同じくらいあるように見えます。
 もちろん、そんな筈はないのですが、そう感じる程にフェアウェイの横幅が広く、開放的なホールが続くコースです。ドライバーを思い切り振りまわすには、格好のコースでしょう。

 はじめてプレーしたのは1980年代の半ばでした。当時はゴルフブームの走りの頃で、東京近郊のゴルフ場はとても混んでいて、週末にプレーするのは難しい=予約が取れない時代でしたから、プレーできるのであれば少し遠方でも出かけました。大浅間ゴルフクラブも、予約が取れたから行ったと記憶しています。

 クラブハウスが改装中で、プレー後は特設の小さな風呂に入りました。
「とても良いコースだと思う」
「会員権はいくらくらい?」
「450万円位だって。フロントの人が言ってた」
「450か。冬場クローズになるからなぁ」
というような会話を同伴者とした覚えがあります。

 こうした会話をするほどに、コースの印象が良かったのです。高原の空気に包まれた、雄大なコースでのプレーは、日常を忘れさせてくれる爽快さに溢れていました。殆ど何も気にすることなくドライバーを振って行けるコースは、私の経験ではここだけだと思います。

 会員権が欲しいと思いましたが、寒さのために毎年2~3か月間クローズされるという点が引っかかり、購入しませんでした。
 下衆な話ですが、1990年前後のバブル経済ピーク時には1億円くらいまで値上がりしたようです。あの時買っておけば、と今でも同伴した仲間との話題に出ることがあります。

 バブル崩壊後、会員権価格は大幅に下落しましたが、コースは変わっていません。
 春から秋にかけて、爽快な気分を味わうには絶好のコースだと思います。ちなみに、大浅間ゴルフクラブの存する御代田周辺は、我が国でも屈指の少雨地域です。つまり、プレーはいつも好天に恵まれるのです。

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 タンパベイ・レイズが、首位に立ちました。今シーズン初めてです。というより、シーズン当初から調子が出ず、約1か月前まで地区最下位だったタンパベイが、投打のバランスが整って快進撃を開始、ついにボストン・レッドソックスを捉え、抜き去りました。

 今シーズンのアメリカンリーグAL東地区は、首位がクルクルと入れ替わっています。シーズン当初は、レギュラーメンバーに大量の故障者を抱え、「代用メンバー」(失礼)で戦い始めたニューヨーク・ヤンキースが、しばらく首位を走りました。

 ヤンキースの勢いが衰えたところでボストンが首位を奪取。ファレル監督の下、充実したブルペン(田澤投手、上原投手他)を背景に安定した試合ぶりを展開しましたから、今シーズンはボストンのものかと思いました。

 ところが、ショーウォルター監督率いるボルチモア・オリオールズが勝ち始め、ボストンを捉えます。ボストンも負けじと対抗しましたから、6月はボルチモアとボストンの激しい競り合いが続きました。ヤンキースは3位が定位置となったのです。

 そして7月に入り、頭書の通りタンパベイが快進撃。ボルチモア、ボストンを抜いて首位に立ったのです。
 AL東地区は、ここまで登場した4チームに、トロント・ブルージェイズを加えた5チームで構成されているので、5チームの内4チームが首位に立ったことがあるという、稀に見る激戦となっています。

 現在のチーム成績を観ると、タンパベイの充実ぶりが際立っています。
 7月27日現在、チーム打率が.263でMLB全体8位、総得点が485点で同6位、出塁率が.331で同4位、防御率が3.79で同15位、WHIPが1.21で同5位と、打線が好調で、投手陣も粘りのピッチングを続けている形です。

 2位のボストンは、打率.273でMLB全体3位、出塁率は.345と同1位と打撃は好調、防御率も3.88で同16位とまずまずですが、WHIPが1.34で同23位ですから、余計なランナーを出してしまっているというところでしょうか。打線の好調は続いていますから、巻き返しの可能性は十分です。

 3位のボルチモアは、チーム打率が.263とMLB全体4位、総得点が497で同3位と打撃は健闘していますが、防御率が4.28で同27位と悪化しています。MLB30チーム中の27位ですから、投手陣が崩れてしまい、首位から陥落した形です。

 4位のヤンキースは、チーム打率が.243でMLB全体23位、長打率が.371で同29位と打撃面がMLB最下位クラス。防御率は3.75で同12位と健闘していますから、打てないことがこの順位の原因と言えます。特に、長打率の29位というのは、かつてのゲーリー・シェフィールドやジェイソン・ジオンビ、昨年のアレックス・ロドリゲスやカーティス・グランダーソン、マーク・タシャエラの一発で勝ってきたチームとしては珍しいことで、「ヤンキースがヤンキースでは無くなっている」ことを如実に示しています。

 これらのチーム事情を見ると、ここまで所属5チーム中4チームが首位に立ち、大混戦であったAL東地区の優勝争いですが、今後はタンパベイ・レイズとボストン・レッドソックスの2チームによる争いに絞られると思います。
 「その2」は、勝ち数が少ない都道府県です。この稿に名前が出るのは残念なことですが、発奮材料にしたいものです。
 「その1」と同様に、2003年から2012年、10年間の夏の甲子園大会の勝利数です。10勝10敗が平均的な成績の目安となります。

・1勝 三重
・2勝 鳥取 香川
・3勝 北北海道 秋田 長野
・4勝 岩手 富山
・6勝 山形 埼玉 滋賀 徳島 福岡 大分

 1勝は三重県だけでした。三重代表チームは、過去10年間で1勝10敗1引き分けです。伝統の三重高校や宇治山田商が存する三重県ですが、近時は夏の甲子園で中々勝てていないことが分かります。

 2勝は、鳥取と香川。鳥取県は、日本海側ということもあり冬の練習のハンディキャップという点が以前から指摘されていますが、意外なのは香川県でしょう。丸亀や尽誠学園といった有名校を擁し、野球どころと言われていますが、近時は苦戦を強いられているということになります。

 3勝は、北北海道と秋田と長野。南北海道は駒大苫小牧が優勝2回・準優勝1回と大活躍していますが、北北海道は苦戦しています。こうなると、気候というよりは指導体制の問題といえるのかもしれません。

 秋田県も苦戦していますが、こちらは2003年から2010年までの8年間は0勝で、最近2年間に3勝しています。地域を挙げての強化策が実を結びつつあるのかもしれません。

 長野県は甲子園大会最多出場回数を競う松商学園が有名です。その松商は、過去10年でも3回出場していますが、いずれも初戦敗退です。松本市を中心にして、我が国の野球創世期に重要な役割を果たしてきた長野県は、間違いなく野球先進県でした。巻き返しが期待されます。

 4勝、6勝の都道府県では、やはり埼玉県が意外と言えるでしょう。関東1都6県で、夏の甲子園に優勝していないのは埼玉県のみというのは周知のことですが、初戦敗退7回を見ても、優勝以前に1勝を挙げることさえ難しいのが現実ということになります。
 学校数、気候、指導者の水準のどれをとっても、埼玉県が関東地区の他の都県に比べて劣っている筈がありませんので、不思議という他ありません。今年の大会は、春のセンバツ大会を制した浦和学院が出場しますので、このジンクス?を打ち破ってくれるかもしれません。

 続いて気になるのは、徳島と福岡でしょうか。
 あの池田高校の活躍で、一時期は夏の甲子園を席巻していた感があった徳島県ですが、この10年間は苦戦しています。10年間で6回の初戦敗退というのは、野球どころのファンにとって残念な成績ということになります。
 福岡県は春のセンバツで勝ち進むという印象がありますが、夏は意外にもあまり勝てていません。

 その他では、8勝9敗の茨城県が意外でした。9敗というのを見ても分かるように、1度優勝しているのです。2003年の常総学園ですが、この大会で常総学園は6勝していますから、2004年以降の9年間で茨城代表は2勝しかしていないのです。この9年間で初戦敗退が7回です。

 本稿は、勝利に恵まれない都道府県を観てきましたが、勝利数上位を観た「その1」と同様に、全国各地のレベル差が小さくなってきているという印象でした。

① 優秀な指導者が、全国各地に散っていること
② 近畿地方など野球どころの選手が、甲子園出場を求めて全国各地に野球留学していること

 などが主因だろうと考えますが、一方で、豪雪地域であり夏の甲子園で中々勝てない地域のひとつと言われてきた新潟県が9勝10敗と、全国中位の成績を残してきているのを観ても、地域ごとの強化策の違いも影響しているように思います。

 2013年の全国高等学校野球選手権大会・夏の甲子園大会の地方大会も佳境に入りました。毎日、出場を決めた学校のニュースが飛び込んできます。

 夏の甲子園大会は「各都道府県の代表チーム」が登場するという色合いが強く、とても盛り上がるのですが、本稿では過去10年間・2003年から2012年の間の各都道府県代表チーム(2校の地域はそれぞれ)の成績を観てみようと思います。
 現在の各都道府県代表チームの実力を観るには、長い夏の甲子園大会の全成績よりも、過去10年間の方が、良く分かるのではないかと思うのです。

[総勝利数]

・第一位 神奈川 21勝
・第二位 大阪 20勝
      宮城 20勝
・第四位 西東京 19勝
・第五位 青森 18勝
・第六位 沖縄 17勝
・第七位 南北海道 16勝
      東東京 16勝
・第九位 千葉 15勝
      静岡 15勝

 10年間の総勝利数のトップは神奈川でした。総勝利数項目は、当然ながら優勝チームを輩出している都道府県が強いハズなのですが、神奈川県は過去10年間優勝はしていません。2010年の東海大相模の準優勝が最高成績です。にもかかわらず、勝利数トップということは、2008年の記念大会で2校が出場していることを割り引いても、初戦敗退が少ないということでしょう。事実、過去10年で神奈川代表の初戦敗退は3回だけです。

 総勝利数の2位には、大阪府と宮城県が並びました。
 大阪府は、2008年と2012年の大阪桐蔭の2回の優勝で勝ち星を重ねました。大阪桐蔭は2005年大会もベスト4に勝ち進んでいますから、大阪桐蔭だけで過去10年間で16勝しているのです。
 こちらも、初戦敗退は3回だけですが、大阪桐蔭以外の代表チームは夏の甲子園で、勝っても1勝止まりである点が興味深いところです。

 一方の宮城代表チームの20勝は、失礼ながら意外でした。最高成績は2003年大会の東北高校の準優勝、ダルビッシュ投手を擁してのもの。宮城県は、神奈川県や大阪府と違い2008年の記念大会で代表が2校になるわけではありませんから「総勝利数実質NO.1」と言えるかもしれません。
 当然ながら初戦突破の確率は極めて高く、過去10年の初戦敗退は1回しかありません。安定感では神奈川・大阪を凌ぎます。今大会も、宮城代表から目が離せません。

 第四位は西東京。これは2006年早稲田実業、2011年日大三の優勝が大きく貢献しています。初戦敗退は2回。優勝2回、初戦敗退2回で、総勝利数が19勝ということは、初戦を突破しても、優勝していない大会は早めに=1勝か2勝で、敗退しているということです。

 第五位は青森県。2011年・2012年大会の光星学院の2度の準優勝が貢献しています。光星学院は2003年大会でもベスト8に進出していますから、計11勝を上げています。初戦敗退は2回。従って、上位の都道府県に劣らない安定感を保持していますが、光星学院以外のチームの時は、大勝出来ていないということになるでしょう。

 第六位は沖縄県。2010年の興南の優勝が効いています。初戦敗退は3回。2008年浦添商のベスト4も印象的でした。沖縄代表の実力は全国トップクラスと言われて久しいのですが、実績面でも証明されました。

 第七位は、南北海道と東東京。
 南北海道は、駒大苫小牧の2004年・2005年大会の連続優勝と2006年大会の準優勝で14勝を上げました。この3年間の夏の甲子園は、香田監督や田中将第投手を擁した駒大苫小牧の時代だったのです。長い甲子園の歴史の中でも、ひとつの高校の3年間の成績としては屈指の強さといえるでしょう。
 逆に言えば、駒大苫小牧以外のチームは過去10年で3勝ということで、初戦敗退は6回です。過半の大会で初戦敗退している点は注意が必要です。

 七位タイの東東京は、帝京や関東一の活躍が目立ちますが、意外にも優勝や準優勝には縁がありません。最高成績も、2007年の帝京、2011年の関東一他のベスト8です。初戦敗退は2回しかありませんが、思ったより勝ち進めないということになります。

 第九位は千葉県と静岡県。
 千葉県は、2004年の千葉経大付属と2010年の成田のベスト4が最高成績。初戦敗退は4回と、かつての銚子商、習志野などの有力校が活躍し、千葉県を制する者は日本を制すると言われた時代と比較すると、やや寂しい成績です。長嶋茂雄や掛布雅之といった幾多の名選手を生んだ千葉県としては、巻き返しが期待されます。

 九位タイの静岡県は、常葉菊川の2008年の準優勝、2007年のベスト4が効いています。しかし、直近の2010年から2012年の3年はいずれも初戦敗退しています。少し、力が落ちているのでしょうか。常葉菊川が出てきたときには、要注意ということなのかもしれません。

 この他の都道府県を観てみます。
 11位奈良14勝、12位には京都、和歌山、兵庫が13勝で並びました。ここには、近畿圏の都道府県が揃っています。過去10年の内9回出場している智弁和歌山を擁する和歌山県は、もう少し勝っているかと思いましたが、13勝でした。2008年のベスト8以降は、さすがの智弁和歌山も中々勝てていません。

 15位は愛知県の12勝。夏に強いと言われ、夏の甲子園最多優勝回数を誇る中京大中京の華々しい活躍を考えると、意外に少ない勝ち数です。実は初戦敗退が7回もあるのです。特に不思議なのは、愛工大名電が5回出場して5回初戦敗退しているという点。激戦区愛知で過去10年間に5回代表となっているのですから、強いことは間違いないのですが、くじ運もあってか甲子園では1度も勝てていないのですから、野球というのは難しいものです。
 
 そして、15位タイに愛媛県が登場します。野球どころといわれる四国ですが、この10年は意外に苦戦。最上位には愛媛県が来ました。とはいえ、愛媛も直近2010年以降の3年間は初戦敗退しています。2013年大会では、済美が久しぶりに大暴れしてくれるのでしょうか。

 丁度平均である10勝10敗には、栃木・群馬・山梨・岡山・山口・高知・鹿児島が並びました。
 作新学院の栃木県、桐生一の群馬県、鹿児島実や樟南の鹿児島県と、有名校を擁する都道府県ですが、近年は平均的な成績ということになります。

 以上、総勝利数の多い順で観てみました。良く勝っている都道府県でも10年で20勝前後ということは、2勝1敗平均ということです。
全国各地のレベル差が小さくなっているように感じます。
 7月20日のボストン・レッドソックス対ニューヨーク・ヤンキースの試合、ヤンキースの先発は黒田投手でした。

 7イニング・104球を投げて、被安打5で2失点。再三のピンチを凌ぎながらの、立派なクオリティスタートでした。
 特に、5回裏・ランナー3塁から、自らのワイルドピッチで招いたピンチでは、素早くホームベースをカバーし、キャッチャーからの返球を受けてランナーを本塁上でアウトにしました。当たり前のことをミスなく行うという点で、プロのプレーでした。

 8回は、セットアッパーのロバートソン投手がキッチリと押さえて、9回はマリアノ・リベラ投手の登場です。ボストンのホーム・フェンウェイパークですが大きな拍手が送られました。ボストンのファンもデジカメで撮りまくっています。今季限りで引退するリベラ投手の姿をフェンウェイで見られるのも、あと何回か分からないというところでしょうか。

 リベラは1安打を許しますが、最後の打者を三振に打ち取ってゲームセット。ヤンキースが5対2で勝ち、黒田は9勝目を挙げました。

 黒田が先発しリベラが締めるというのは、ヤンキースにとっては当然のことかもしれませんが、そのクローザーが不世出・MLB史上NO.1・伝説の投手となると、なかなか当然ともいえない感じです。黒田投手にとっても、とても嬉しいし、誇らしいことなのではないでしょうか。

 この日のリベラも、カットボールで詰まらせながらライト前にヒットされましたが、何もなかったように投球を続け、ゲームセットの時も特に表情も変わりませんでした。彼にとっては、いつものことなのでしょう。

 そして、7月25日の対テキサス・レンジャーズ戦も、黒田→ロバートソン→リベラのリレーで、ヤンキースは2対0で競り勝ちました。現在のヤンキースの最強の勝ちパターンということでしょう。

 黒田投手は、7イニング100球を投げて、被安打6、失点0という最高の投球で10勝目を挙げました。ジラルディ監督の「この暑さの中で、7イニングを0点で抑えるとは素晴らしい」とのコメントに「このくらいの暑さなら日本でも経験している。気にならなかった。」と返しました。脂が乗りきっているという感じです。

 そしてリベラ投手は通算640個目のセーブです。気が遠くなるような記録です。

 大相撲7月場所の十両は、西13枚目の遠藤関が14勝1敗の好成績で優勝しました。今場所の十両は14枚目が幕尻でしたから、幕尻にあと1枚という下位の力士が優勝したということになります。

 遠藤関は、名前が遠藤聖大(えんどう しょうた)。石川県出身、追手風部屋所属の22歳、日本大学時代にアマチュア横綱と国体横綱のアマ2大タイトルを獲得して、今年2月に角界入り。幕下10枚目格付出でのデビューでした。身長184cm、体重143kgと、現在の関取としては小柄な部類です。

 この遠藤が、2013年3月・5月・7月の僅か3場所で、来場所は幕の内に上がりそうだというのですから、驚異的です。
 
 7月場所の相撲振りを観ましたが
① スピード十分。相手力士が全く付いていけませんので、見た目より相当速いと思います。
② 動きが柔らかい。特に「突っ張り」はとてもしなやかな印象です。久しぶりに綺麗な突っ張りを繰り出す力士が現れた、という感じでしょうか。
③ 体全体のバランスが良い。筋肉の付き方が良いと、多くの相撲関係者が評しています。柔らかい動きと相俟って、怪我をしにくい力士であって欲しいものです。

 といった良い点が際立っていました。相撲のタイプは、横綱・千代の富士と横綱・朝青龍を足して2で割ったような感じがします。

 千秋楽の豊真将関との一番も、突いてイナし、突いてイナして、突いたところで、豊真将が倒れました。幕の内上位の実力を持つ力士を突き倒したのですから、その実力は本物でしょう。

 9月場所は、幕の内に上がる可能性が高いと思います。大暴れが期待されます。
 今週発表された、最新の世界ゴルフランキングで日本の松山英樹選手が34位に上がりました。前週の44位から一気に10ランクアップです。

 このランクアップにより、松山選手は8月1日~4日に開催されるWGC(世界ゴルフ選手権)ブリジストン・インビテーショナル大会に招待されることになりましたが、これにはとても大きな意味があります。

 松山選手は、全英オープンの成績にかかわらず、全英オープン後のPGAツアーの試合に出場し、来季のPGAツアーシード権を目指す予定でした。
 一方、今季のPGAツアーのレギュラー試合は、残り全部出場しても4試合しかありませんから、松山選手は各試合で相当良い成績を目指す必要があったのです。

 ところが、全英オープンで6位タイの好成績を収めたことから、まずこの大会の賞金として2,200万円余りというビッグマネーを手にしたのです。これと、全米オープン10位タイの賞金を合わせると、既に来季のシード権獲得のライン上に位置しているのですが、これにWGCの出場権がプラスされました。

 WGCは、世界ランク上位のプレーヤーが招待されて出場するもので、予選落ちが無い上に、成績が振るわなくとも賞金が付くのです。まさに、選ばれたプレーヤーによる恵まれた大会といえます。これにより、松山選手が来季PGAツアーのシード権を獲得することは、ほぼ間違いないと言えます。

 もし、全英オープンの成績が振るわず、世界ランクが上がらなかったならば、同じ8月1~4日に開催されるPGAツアーの一般大会レノタホオープンに回る必要がありました。大きな違いだと思います。

 少し余裕を持って、7月25日からのカナディアン・オープン、頭書のWGCブリジストン・インビテーショナル、8月8日からのメジャー大会・全米プロ選手権、8月15日からのウィンダム選手権に臨むことが出来る松山選手の大活躍が期待されます。

 そして、8月22日から始まるプレーオフシリーズの4つのトーナメントにも進出し、思う存分暴れて欲しいと思います。

 世界ゴルフランキングは、1985年からスタートした制度です。世界中のゴルフツアー(北米、欧州、豪州、アジア、日本など)の横断的な比較をしようとする目的で始められたのですが、導入当初は「そのランキングに何の意味があるのか」と揶揄されたりしました。
 そして、1999年から世界ランキングの順位が4大メジャー大会やWGCの出場権とリンクするようになって、俄然注目されるようになったのです。

 日本人プレーヤーでは、初期の中島常幸選手の4位が歴代最高ランクだと思います。ジャンボ尾崎選手にも8位の時があったと記憶しています。前述のリンク以降では、丸山茂樹選手の19位が最高だと思います。いずれも、素晴らしいランクです。

 さて、松山英樹選手の34位は、最近ではとても高いランクです。松山選手には、日本人プレーヤーの最高ランク記録を更新する勢いを感じます。
 7月28日、ニューヨーク・ヤンキースタジアムで行われる、ヤンキース対タンパベイ・レイズの試合前に、松井秀喜氏の引退セレモニーが実施されます。

 既にヤンキースを出てエンジェルスなど他のチームに移ってから3年以上を過ぎているにもかかわらず、ヤンキースが、松井氏との間で1日だけマイナー契約を結び、オフィシャルに松井氏の引退セレモニーを実施することは、とても特別なことです。
 例えば、1990年代後半のヤンキース黄金時代の中心選手であったバーニー・ウィリアムズ氏の引退セレモニーがまだ行われていないにもかかわらず、松井氏のセレモニーが実施されるというのですから。

 バーニー・ウィリアムズ氏といえば、2012年にイチロー選手がヤンキースに移籍する際に、背番号の問題になり、シアトル時代の51番をという話があったにもかかわらず、イチローが「バーニーの背番号を使うのは・・・」と遠慮し、現在の31番になったという話があるほどの名プレーヤーなのです。

 本稿では、ヤンキースが何故これほどまでに「松井氏を大切にするのか」ということについて、考えてみます。

1. 深く、長い人気

 松井は、MLBの打撃部門のタイトルには縁が無く、成績だけを見ればMLBの強打者のひとりという形ですが、ヤンキースファンの記憶に残るプレーヤーであることは間違いないことでしょう。
 ワールドシリーズMVPとしての活躍や、打点が多いクラッチヒッターとしての勝負強い打撃はもちろんとして、毎試合最初の打席では審判と相手キャッチャーに笑顔で挨拶することや、穏やかな態度など、松井の紳士的な振る舞いは、ヤンキースファンのみならずMLBのファンに浸透していると感じます。

 加えて、デレク・ジータを始めとするチームメイトやジョー・トーリなどの監督の松井選手の人柄に対する評価も、極めて高いものですから、こうした情報は自然とファンの間にも伝わるのでしょう。日本はもとより、アメリカでも松井選手の人気は非常に高かったのだと思います。
 そして、前にも書きましたが、アメリカの子供たちへの人気も大変なものでした。

 ヤンキースを離れて3年以上が過ぎた現在でも、様々なイベントで見る限り、松井氏のファン、プレーヤー、監督からの人気は衰えていないようですから、「深く、長い人気」といえると思います。

 このことは、今回の引退セレモニー実現の、ひとつの要因でしょう。

2. 商品としての価値

 松井選手がヤンキースに在籍していた時代には、ヤンキースタジアムには日本人ファンが数多く観戦に訪れました。その数が、当時の観客動員数の何%位であったか、私にはわかりませんが、相当の比率であったと思います。

 そして、それらの日本人観客の松井関連グッズ購入も凄い量であったと思います。ヤンキースにとって、ドル箱の選手であったことは間違いないでしょう。私の友人も、ヤンキースタジアムの試合を観戦した後、55番のレプリカユニフォームを数十着お土産として買って帰国しました。帰国後、知人に配るのです。1着数十ドルもするものですから、トータル1千ドルを超えるお土産です。彼によれば、「日本の人はみんな、ショップで松井グッズを何十着、何十個と買っていたよ。すごく喜ばれるし、これは外せないお土産だ」と。

 ヤンキース時代の全盛期、松井選手の年棒は10億円を優に超えていましたが、おそらく関連グッズ売り上げの利益だけでも、年棒をカバーして余りあるものだったと思います。

 ある意味では「松井秀喜というプレーヤーは、日本国・日本経済をバックに、ヤンキースに存在した」のでしょう。スポンサー各社やテレビ放映権料、インターネットによるグッズ販売はもちろんとして、毎日のゲームに大挙して押し寄せる日本人サポーターも、世界屈指の日本経済の力そのものです。
 こうした面での「日本代表度合い」では、松井選手はイチロー選手を遥かに凌いでいたと思います。松井は、日本国とMLBの最大の架け橋だったのです。

 松井選手を放出した2010年に、ヤンキースはその事実=「商品としての松井秀喜の大きさ」に、気が付いたと思います。そして、これは推定ですが、現在でも松井グッズはヤンキースショップで相当に売れているのではないでしょうか。
 他チームに行っても、現役を引退しても、売れ続ける背番号55関連グッズ。ヤンキース球団は、松井秀喜という商品の価値を十分に認識しているのでしょう。

 そして、今後も「MLBおよびヤンキースと日本のベースボールファンを結ぶ最大の存在としての松井秀喜」を、大切にしPRして行く必要があると考え、今回の引退セレモニー開催に繋がったものと思います。

 多くのヤンキースファンの気持ちを示現し、今後の売り上げ・利益をも考慮して、特別な引退セレモニーが実施されることとなったと思いますが、何にしても、NYY・ニューヨークヤンキースという、MLB最大最強のブランド、世界中のあらゆるプロスポーツを通じても屈指のビッグチームにおいて、引退セレモニーが開催されるという事実は、松井秀喜氏にとって大変な名誉であると共に、その価値の大きさを如実に示していると考えます。

 日本プロ野球NPBオールスター2013第三戦は、福島県のいわき球場で7月22日に開催されました。

 一昨年3.11の大地震の後、福島県で初めて開催されたNPBオールスターゲームでした。
野球少年を3000人も招待したと報じられましたが、報道で映し出された彼らの嬉しそうな様子は、微笑ましいことこの上ないものでした。NPBのこうした取組は素晴らしいと思います。
 被災地の復興に向けて、プロスポーツの力を示すことが出来たと思います。

 そして、ゲーム内容も素晴らしいものでした。全セ1点リードの8回裏、1死ランナー3塁の場面で、日本ハムの大谷翔平選手がセンター前にタイムリーヒットで同点。その後、全パは内川選手の決勝打で、全セに3対1で競り勝ちました。

 あの3.11の大地震を高校生時代に岩手県で経験した大谷選手が、わずか2年後のオールスター戦に3試合連続で出場し、大活躍しているというのも凄いことですし、何か不思議な感じさえします。

 それにしても、二刀流を継続中の大谷選手の活躍は見事でした。第一戦は投手として登場し13球を投げましたが、全てストレート。最速は157kmでした。いまどき、先輩投手達でも、オールスター戦で全球ストレート勝負など挑みません。良いものを見せていただいたという感じでした。

 第一戦では、そのまま野手として出場し続け、第二戦・第三戦と野手として登場、二塁打を放ち、タイムリーヒットを打つなど活躍に次ぐ活躍。そのけれんみの無い笑顔と共に「華が有るプレーヤー」を演じ続けました。

 体と心が元気な大谷選手。今後のNPBを支えてくれるプレーヤーであることは間違いないでしょう。
 アイビスとは「鴇(とき)」のことです。鴇は、新潟県の佐渡島で繁殖・野生化が進められている新潟県の県鳥です。

 競馬番組の多様化を模索する流れの中で、我が国にも「直線路の重賞」を、ということから新潟競馬場を改装し、芝1000m直線コースを造り上げて2001年に開始されたのが、G3アイビスサマーダッシュ競走(以降、アイビスSD)です。21世紀開始ということですから、新しい重賞です。

 9月末から10月はじめに中山競馬場で開催される、秋の短距離G1レース・スプリンターズステークスの前哨戦という位置付けもあるといわれますが、私にはアイビスSDは独立性の高い重賞だと思います。
 真夏の青空が広がる新潟競馬場(例年、好天に恵まれる印象です)。芝付きも良く、緑が眼に痛いコース。スプリンター達が一気に駆け抜けるレースですが、日差しが強いので、常に「とても綺麗な絵」がテレビに映し出されます。真夏のお祭りのようなレースだと思います。

 直線路で行われる重賞レースといえば、英国クラシックレースの第一戦1000ギニーと第二戦2000ギニーを思い浮かべる方も多いでしょう。
 1000ギニーは桜花賞の、2000ギニーは皐月賞のモデルとなったレースです。この2つのレースは、イギリスのニューマーケット競馬場の芝直線1マイル(約1609m)コースで行われます。

 ロンドン郊外のニューマーケットは、世界最大の競馬の町(競走馬の生産・育成の施設が集中している)ですが、ニューマーケット競馬場はその一角にあります。広大な土地に自在に展開されている競馬場で、直線10ハロン(約2000m)までのレースが可能だそうですから、凄い広さです。

 第一回の2000ギニー競走は1809年に、第一回の1000ギニー競走は1814年に開催されたのですから、既に200年前後の歴史を誇る、まさに「クラシックレース」です。そして、その第一回競走から、ニューマーケット競馬場で開催されているのです。

 直線コースのレースは、周回コースのレースとは異なり、「最後の直線が無い」のですから、騎手にとっても、競走馬にとっても、競り合いのタイミングが難しいことになります。

 力量上位の馬が大差を付けて勝つことが多いように思いがちですが、私が見る限り、接戦が多く、ゴール前での逆転もしばしば眼にします。
 例えば、フランケル号が優勝した2011年の2000ギニーでは、前半から飛ばしたフランケルが一時は10馬身以上の差を付けて逃げましたが、ゴール前では6馬身差でした。少しずつ差を詰められていたのです。もちろん6馬身差というのは、2000ギニーの歴史上でも大きな差で、フランケルの力量を示すものですが、思ったほどは大差が付かないという点では、皐月賞にも通じるところがあります。

 もうひとつの特徴は、競走馬たちが集団になる点です。直線路ですから、自分の前の走路を真っ直ぐ走ればよさそうなものですが、必ず、ひとつかふたつの集団になります。ふたつの集団になると、馬群は内・外に大きく離れたりします。こうなると、最初にリードした馬が、ゴール前で遥かに離れたところに居る馬に追い抜かれるという事態が発生します。
 ひょっとすると、直線路のレースで逆転が多いということの原因のひとつなのかもしれません。

 春のニューマーケット競馬場は、いつも曇っている印象です。グレーの空、広大な競馬場、ほとんど観客が見えないテレビの絵。
 アイビスSDとは対照的な絵です。逆に言えば、日本唯一の直線路重賞として、そして真っ青な青空を背景とした夏の祭りとして、アイビスサマーダッシュ競走は、そのアイデンティティを確立してきているように感じます。
 「白鵬以外と稽古する必用は無い」、大相撲7月場所14日目、白鵬と稀勢の里の取組で稀勢の里が勝った後、NHKテレビの解説であった九重親方(元、横綱・千代の富士)が、稀勢の里に向けて語ったコメントです。

 やや乱暴なコメントのようにも聞こえますが、何しろ大相撲史上1・2を争う大横綱の発言ですから、重みがあります。

 先代鳴門親方(元、横綱・隆の里)の指導方に則って、他の部屋への出稽古をしなかった、稀勢の里を始めとする鳴門部屋の各力士が、先場所・5月場所の前から、その禁を解いて、出稽古を始めました。

 そして、稀勢の里は先場所13勝、今場所11勝の好成績を残しています。高安も今場所は殊勲賞を受賞するなど好調でした。

 この様子を見て、九重親方は稀勢の里に、積極的な出稽古の実施、特に、横綱・白鵬との稽古に重点を置くようにとのアドバイスだったのでしょう。

 横綱・千代の富士の稽古方法を髣髴とさせるコメントですし、現在の稀勢の里にとって正しいトレーニング方法なのだろうと思います。

 また、横綱・白鵬が所属する宮城野部屋は所属力士が少ないため、白鵬も稽古相手に恵まれているとは言えません。稽古量も減っているようです。
 最近は、横綱の部屋に出稽古に行くことが減って来ているとも聞きますし、白鵬が他の部屋に出稽古に行こうとすると、断られることがあるなどという信じられない話も耳にします。

 ここは、宮城野部屋に稀勢の里が毎日出稽古に行って、角界の最高レベルの稽古を披露し、大相撲界全体を活性化する起爆剤となって欲しいものです。

 そして、振出しに戻ったと言われる稀勢の里の綱取りも、この稽古から再スタートするのだろうと思うのです。
 ベースボールの難しさを感じることが時々あります。また、チーム力の奥深さを感じることもあります。
 本稿のテーマも、そのひとつです。

 ロサンゼルス・エンジェルス・オブ・アナハイムは、メジャーリーグベースボールMLB・アメリカンリーグAL西地区の強豪チームです。

 1961年のALのイクスパンション(球団数増加)により、ロサンゼルス・エンジェルスとして誕生し、1966年に現在のホームスタジアム「エンゼルスタジアム・オブ・アナハイム」の完成により、アナハイムに移動してカリフォルニア・エンジェルスとなりました。

 そして、1997年にウォルト・ディズニーが資本参加し、地域密着型のチームを目指しアナハイム・エンジェルスと改称しました。私にとっては、この「アナハイム・エンジェルス」というチーム名が、一番馴染みます。

 2005年、オーナー変更に伴って、球団名がロサンゼルス・エンジェルス・オブ・アナハイムと変更されました。現在ではロサンゼルス・エンジェルスと呼ばれることが多く、球団名としては、設立当初に戻った形です。

 球団創設当時は、選手が集まらなかったこともあり、中々良い成績を収めることが出来ませんでした。
 1972年に、かのノーラン・ライアンが移籍してきてから、良い選手が集まり始めたと思います。ロッド・カルー、ドン・ベイラー、サンディー・コーファックスといった名手が揃い、1979年に始めて地区優勝しました。
 そして、1982年、1986年と地区優勝を重ね、2000年に現監督のマイク・ソーシアを迎えて、黄金時代が到来しました。

 2002年にワールドチャンピオンとなり、以降2004・2005・2007・2008・2009年と地区優勝。この5回の地区優勝時には、毎回ワールドチャンピオン候補でしたが勝ち切ることは出来ませんでした。

 21世紀に入ってから、すっかり強豪チームとして定着したエンジェルスですが、2010年以降は、テキサス・レンジャーズの台頭やオークランド・アスレティックスの復活などがあり、中々地区優勝できなくなりましたので、オーナーは良い選手を集めることに注力しました。

 現在のチームの主軸を見ると、マイク・トラウト、アルバート・プホルス、ジョシュ・ハミルトンといった名選手が並びます。このラインナップは、MLB屈指であり、他チームから見ると羨望の的でしょう。

 マイク・トラウト選手は、2012年のAL新人王。139試合に出場して182安打、打率.329、30本塁打、49盗塁のいわゆる「サーティ・サーティ=30・30」を史上最年少21歳で達成したスーパースターです。
 ダルビッシュ有選手と新人王を争いましたが、トラウトの圧勝でした。

 アルバート・プホルス選手は、歴代でもMLB最高の野手のひとりと言われる名プレーヤーです。セントルイス・カージナルス時代の2001年にメジャーデビューし、2010年までの10シーズン連続で、打率.300・30本塁打・100打点を達成しました。驚異的な記録です。カージナルス時代に2度のワールドシリーズ制覇にも多大な貢献をしています。
 このプホルスが2012年にエンジェルスに移籍したのです。

 そして、ジョシュ・ハミルトン選手は、2012年までテキサス・レンジャーズに所属していてダルビッシュの同僚でしたから、日本のMLBファンにもお馴染みの選手です。
 テキサス時代の2010年にはOPS(出塁率+長打率)が1.044とALトップ。2012年シーズンも43本塁打と、リーグを代表する長距離砲です。4打席連続本塁打は鮮烈でした。それが、何か突然という感じで、2013年にエンジェルスに移籍したのです。

 この3プレーヤーを中核として、エリック・アイバー、マーク・トランボらを加えた打線は破壊力抜群という印象を与えますから、今シーズンのAL西地区は、オークランドとテキサスの争いに、エンジェルスが絡んでくると思いました。

 ところが、オールスター戦前までの成績を見ると、エンジェルスは44勝49敗と5つの借金を抱え、首位争いを演じるオークランドとテキサスから11ゲーム差の地区3位と低迷しています。

 確かに、投手陣はC.J.ウィルソン以外は安定性に欠けます。とはいえ、そもそも弱い投手陣を強力な打線で支えていくチーム構成だった筈です。

 その打線が、思い通りの成績を残せないのです。

 トラウトこそ打率3割を超え15本塁打を放っていますが、プホルスは打率.250前後、ハミルトンにいたっては打率.230を行ったり来たりという有様。
 チーム打率はMLB全体の4位とまずまずですが、チーム得点は同9位と期待外れ。

 2012年にMLB最高のバッター・プホルスを獲得し、2013年には同地区テキサス・レンジャーズの主砲ハミルトンを獲得した意図が、全く反映されていない感じです。

 これだけの選手を集めても成績には結びつかないという事実を観ると、やはりベースボールは難しいものだと再認識させられるのです。
 
 第142回全英オープンゴルフ選手権大会は7月21日に最終日を迎え、日本の松山英樹選手が2バーディ・1ボギーの71打でラウンド、4ラウンド通算2オーバーパーで6位タイの成績を収めました。

 メジャートーナメントでは、6月に行われた全米オープンの10位タイに続いての10位以内のフィニッシュであり、メジャートーナメントの2大会連続のトップ10フィニッシュは、日本人ゴルファー初の快挙だそうですが、何よりも「戦う意欲の継続」が見事だと思います。

 今大会は4日間を通じて、調子も良かったと思います。松山選手のスイングは、トップから少しアウトサイドインで振りおろしてくる感じですが、このトップからの切り返しが僅かに早く、体の開きが少し早くて大きい日は、ショットが曲がります。調子が悪い日は、左に引っ張るショットが多くなるのでしょう。

 しかし、この大会は4日間ともタイミングが合っていました。

① 飛距離と持久力で、海外のトッププレーヤーに引けを取らない強靭な肉体を保持しているということ。
② トーナメントが進むにつれて、そのコースに合わせたマネジメントが出来るということ
③ 不可解な3日目のペナルティーにもめげず、4日目をアンダーパーのラウンドとする精神面の強さ

 という諸点から、松山選手にはメジャー制覇の可能性が十分にあります。日本のプロゴルフ史上最強のプレーヤーのひとりであることは間違いないと感じます。

 これだけの成績を残しながらも「もっとできた」と悔しがる様子が、とても印象的な松山選手。今年最後のメジャートーナメントである全米プロ選手権にも招待され、出場が決まっています。
 プロになった初年から、4大メジャートーナメントの全てに出場できるというのも、凄いことですが、「勝って欲しい」と期待できるレベルにあるということは、本当に素晴らしいことだと思います。
 昨シーズン、MLB史上45年振りの三冠王を達成したデトロイト・タイガースのミゲル・カブレラ選手が、今季前半も好調を維持しています。

 打率は.365でトップ。それも2位のマイク・トラウト選手(エンジェルス)が.322ですから、ダントツのトップです。
 打点は95でトップ。この部門の2位はクリス・デイビス選手(ボルチモア)の93.
 ホームランは30本で2位。トップは、クリス・デイビスの37本です。

 打率部門ではシーズン当初からトップを快走してきました。既に132安打を放っていますから、200安打も間違いないところでしょう。
 打点部門でもシーズン当初からトップを走っていますが、このところホームラン部門トップのデイビスに追い上げられています。それにしても、カブレラもデイビスも、前半で100打点に近い数字を残しているのは、凄いことです。
 ホームラン部門は、デイビスがトップを走り続けています。一時は5本差以内に迫りましたが、7月に入りデイビスが再びペースを上げました。

 ホームランと打点については、シーズン後半、カブレラとデイビスの激しい争いが展開されることでしょう。
 ボルチモアは、アメリカンリーグAL東地区でボストン・レッドソックス、ニューヨーク・ヤンキースと壮烈な首位争いを展開していますし、デトロイト・タイガースは中地区でクリーブランド・インディアンズと首位争いを展開しています。
 打撃部門のタイトルを争う2人が所属するチームが、共に優勝争いを展開しているのです。2人の打棒がチームの運命をも握っているということで、タイトルの価値は一層高いと思います。

 話を戻します。2シーズンに渡って、打撃三部門のタイトルを争い続けているミゲル・カブレラという選手は、素晴らしいといわざるを得ません。見事です。

 そしてOPS(出塁率+長打率)も1.132と驚異的な数値でトップです。長打ばかりを狙っているわけではなく、四球も60個とトップですから、良い選球眼を背景に高出塁率を維持し続けているのです。大したものだと思います。

 加えて、カブレラ選手は三塁手ですから、守備の負担も外野手に比べると大きいのですが、全く気にすることなく試合に出場し続けます。「打率・ホームラン・打点は、結果に過ぎない」と言っているかのようです。

 ベネズエラ出身の30歳、身長193cm・体重115kgのスーパープレーヤー、ミゲル・カブレラ選手。しばらくの間は、メジャーリーグNO.1の野手ということになりそうです。
 大相撲7月場所12日目、大関琴将菊と対戦した横綱白鵬は、上手投げで勝ちましたが右の脇腹を痛めました。
 取組後の様子から大きな怪我の可能性が指摘されましたが、幸い骨に異常は無く、軽い肉離れと公表されました。

 白鵬の、この怪我の様子を見たときに「休場するかも」と思いましたが、その後「そういえば、白鵬は休場していないな」と思い直しました。怪我をするのを観て、初めて気が付いた感じです。
 結局、白鵬は15日間を取り切り、13勝2敗で優勝しました。凄いことです。言うまでもないことですが、13勝2敗は立派な成績です。

 さて、話を戻します。

 少し調べてみました。白鵬は大関時代の2006年11月場所で全休して以来、今2013年7月場所まで39場所連続出場中なのです。
 このこと自体が凄いことです。そして、39場所中25場所で優勝しています。優勝確率は64%の高率です。
 
 そもそも2007年の7月場所に横綱になって以来35場所、丸6年間、1日の休場も無いのです。
 白鵬関には、数え切れないほどの記録がありますが、その中でも最も偉大な記録なのかもしれません。

 この6年間、
① 横綱として、その地位に相応しい成績を残し続け
② 大病をせず
③ 大きな怪我をしなかった。

 というのは、厳しい自己管理の賜物であり、相当に運が強い(=強い星の元に生まれている)ということでしょう。まさに大横綱です。

 優勝回数、連勝、等々いろいろな記録がありますが、白鵬関の「横綱になってから休場しない期間」という記録は、空前絶後のものになるかもしれません。
 本田選手が、現在の所属チームCASKモスクワ(チェスカモスク)に入団したのは2009年、4年契約、オランダ1部リーグのVVVフェンロ(フェーフェーフェーフェンロ)チームからの移籍金は900万ユーロ(約12億円)でした。

 Jリーグ時代には名古屋グランパスに所属していた本田選手が、VVVに移籍したのが2008年。当時は、フェイエノールトの小野伸二選手など、欧州に活躍の場を求める日本人選手の最初の移籍先として、オランダリーグが選ばれていた時代でした。
 オランダでの活躍をバネに、より良い条件の契約を目指すという意味で、当時の日本人プレーヤーにとっては、オランダ・エールディベジが現在のドイツ・ブンデスリーガのような存在だったのです。

 VVVフェンロ時代に本田選手は大活躍し、日本代表としての活躍も相俟って多くのオファーが寄せられました。
 その中から、代理人と本田選手はロシア・CASKモスクワを選択したのです。

 もちろん、ロシアリーグも欧州の強豪リーグですし、CASKもリーグの強豪チームです。加えて、移籍金・年俸共に、当時の日本人プレーヤーとして最高額でしたから、本田選手の移籍は拍手をもって迎えられたのです。

 ここで、本田選手には誤算があったのはないでしょうか。それは、ロシアの寒さでした。

 欧州のサッカーリーグは、大体9月に始まり翌年の5月に終わりますから、冬を挟んで行われます。
 全体として日本より緯度が高いところにある国が多いので、我が国より寒い国が多く、グランドの芝も良く育ちます。欧州がサッカーどころである理由のひとつが、この寒さでもあるのです。

 しかし、ロシアは寒すぎました。
 時折配信される本田選手のCASKでの活躍ですが、冬は
① 人工芝のグランド
② 観客が殆ど居ない のです。

 人工芝のグランドは、天然芝とは異なり、脚が引っかかります。スライディングをすれば火傷します。芝が千切れることが無いのですから。当然、天然芝に比べて故障しやすいのです。実際に、本田選手はたびたび故障しました。そして、膝と太腿に大きな怪我をしてしまったのです。

 欧州サッカーの特徴である「素晴らしい、絨毯のような芝グランド」さえ利用できない程のロシアの寒さ。結果として、人工芝でのプレーを余儀なくされ、故障がちになるという負の循環。肉体面の誤算だったと思います。
そして、本田選手の膝・太腿の故障は、まだ癒えていませんし、彼のサッカー人生に大きな影響を与えていると思います。

 そして、ほとんど無観客の試合が続くということ。プロサッカープレーヤーに与える悪影響は、想像以上のものでしょう。
 素晴らしいシュートやアシストを決めても、歓声が上がらない試合を続けるということは、精神面に大きなダメージを与え続けると思います。

 この肉体・精神両面からのダメージから、早く回復するために、本田選手には少しでも早くロシアリーグを出て欲しいのです。当然のことながら、私はロシアリーグが嫌いな訳ではありません。スパルタク・モスクワやゼニト・サンクトペテルブルグ、そしてCASKモスクワといった一流チームが闊歩するリークであることも知っています。
 但し、今の本田選手には、心身の故障を早く直して欲しいと考えているのです。

 昨年、イタリア・セリエAのラツィオへの移籍が話題となりました。結局移籍金額で合意に至りませんでした。
来年1月のCASKとの契約期限を前に、いくつかの移籍話があるようですが、現在最も有力視されているのが、セリエAのACミランです。

 来年1月の「契約期限が切れれば、移籍金は不要」になりますから、CASKは期限前に移籍させようとするでしょう。また、移籍期限6か月以内に入りましたから、移籍内容には本人の同意が必要な期間にも入っています。

 こうした条件が揃っている上に、経済危機から資金が不足しているACミランは200万ユーロ(約2億6千万円)という、低い移籍金を呈示しています。
 本田の獲得に頭書の通り900万ユーロを使っているCASKは、200万ユーロでは手放さないと言うのは当然です。昨年、ラツィオから1500万ユーロの呈示を受け、これを断った(もっと高く売れると考えた)CASKの戦略は、今のところ間違っていたということになります。

 CASKは、ミランにもっと移籍金を上げるようにと折衝していると思いますが、来年1月になれば移籍金不要になることに加えて、どうやら本田選手本人がミランを希望している様子ですから、ミランは余り焦らないでしょう。とはいえ、ミランも、他のチーム(名前が挙がっているのは、スペイン・リーガエスバニョーラの名門アトレティコ・マドリード)が横から参入してきて、本田選手をさらっていく恐れはありますから、慎重に交渉を続けると思います。

 私は、この7月中にはACミランに本田選手が移籍するのではないかと観ています。

 いずれにしても、本田圭佑選手ご本人の為にも、日本サッカー界の為にも、本田選手には早くロシアを出ていただきたいと思います。
 全英オープンゴルフ2013の3日目、松山英樹選手は3オーバーパーでホールアウトし、11位タイという好位置で最終日を迎えます。
 1日目、2日目、3日目と順位を上げて行く松山選手。大健闘だと思いますし、トップ10入り、あるいは3位以内も十分に狙える位置だと思います。

 それにしても、17番ホール583ヤード・パー5における1打罰は、不可解でした。確かに、松山選手の組は前の組と大きく開いてしまってはいましたが、その責任が松山選手に負わされるのは、全く納得できませんでした。
 ホールアウト後のインタビューで、松山選手本人も納得はしていませんでした。

 冷静に見て、松山選手のプレーが遅いとは観えませんでしたので、原因は他にあるのでしょう。

 推測ですが、言葉の問題かもしれません。どこかのホールでオフィシャル(審判)が、松山選手に注意した時に、松山選手にはおよび松山選手の日本人キャディーには解らず、「結果として無視した形」になった可能性があります。
 気分を害したオフィシャルが、別のホールで「遅延行為によるペナルティ」を課したのかもしれません。

 少し変わった?オフィシャルが付いていたことは不運と言って良いと思います。他の国のプレーヤーであれば、猛抗議していると思います。全英オープンゴルフのような国際的なゲームでは、世界各国のプレーヤーが集まるのですから、そうしたゲームに慣れた審判を用意する義務もあると思います。

 しかし、日本人プレーヤーはこうした事態をキチンと受け入れ、加えて「英語を覚えよう」と反省までするのです。
 人が良すぎるかなと思う一方で、スキルを上げて行くという面では、日本人プレーヤーの長所のひとつでもあるとも思うのです。
 今季好調なスタートを切った、テキサス・レンジャーズのダルビッシュ、シアトル・マリナーズの岩隈、ニューヨーク・ヤンキースの黒田、の3投手は、MLBオールスターゲームまでの前半戦で、いずれも8勝を挙げました。

 4~5月の様子を見ると、3投手とも前半で10勝以上が可能な感じでしたが、3投手とも6月に入り勝てなくなり7月にようやく8勝目でしたから、勝利投手となるためには、味方打線との兼ね合いがとても重要なことが解ります。

 アメリカンリーグAL勝ち星トップのシャーザー投手・ムーア投手の13勝とは星5つの差ですが、投球内容は互角であったと思います。

 まず投球イニング数ですが、シャーザーの129回と2/3、ムーアの107回と1/3と比較しても、岩隈が130回1/3、ダルビッシュが119回1/3、黒田が118回2/3と、十分な水準です。
 それにしても、各投手とも19~20度の先発登板で、結果として同じようなイニング数を投げているのですから、MLBの先発投手の使い方が相当に徹底されていることを感じさせると共に、いずれのピッチャーも「はやばやとノックアウトされない」ことが、よく判ります。先発投手陣の軸として、前半を通じて活躍したのです。

 防御率は、シャーザーが3.19、ムーアが3.44に対して、黒田が2.65、岩隈とダルビッシュが3.02と、これは日本人トリオの方が勝っています。
 頭書しましたが、シャーザーのデトロイト・タイガース、ムーアのタンパベイ・レイズの打線が相当に強力なことは間違いありません。

 さて、後半戦が始まります。ダルビッシュが故障者リスト入りしているとはいえ、すぐに復帰できそうですし、岩隈と黒田は調子を戻してきている感じですから、この3人の投手の先発投手としての活躍が続くことは間違いありません。
 責任投球回数を投げつづる日本人3投手が、勝ち星にも恵まれますようにと願うばかりです。
 MLBオールスターゲーム2013は、7月16日にアメリカ・ニューヨークのシティフィールドで開催されました。MLBの真夏の祭典ですから、例年のことながら華やかな催し物が行われました。

 NHK-BS放送でもライブ中継されましたが、今年のゲストは松井秀喜氏でした。現在もニューヨークに住んでいる松井氏ですが、ベースボールの解説をするのは初めて。不慣れな中に、松井氏の人柄が滲み出る放送となりました。

 試合前に、今年オールスターゲームのメンバーに選ばれた岩隈投手とダルビッシュ投手と松井氏の対談というか、立ち話のシーンが放送されました。
 松井氏が待っているところに、岩隈投手、ダルビッシュ投手の順に入ってきて、挨拶を交わします。岩隈は、とてもにこやかで、この場に居ることの喜びが全身から溢れていました。一方のダルビッシュはとても緊張していて、松井氏との握手も頭を深くたれて、顔にも笑顔はありません。

 「ダルビッシュ投手は、松井選手と対決したかったですか」との質問にも、とてもまじめな顔で「ぜひ対決したかったです。対決したことが無いので」と答えます。
 MLBの大先輩松井氏への敬意というよりは、憧れのプレーヤーに会ってしまった野球少年という面持ちでした。

 試合前のセレモニーは続きます。選出されたプレーヤー全員がグランドに並んだところで、国歌斉唱です。
 例年通り、まずはカナダ国歌の斉唱。外野グランド全体を覆うような、幅80mはあろうかという巨大なアメリカ国旗が広げられているグランドで、カナダ国歌斉唱というのも・・・といつも感じますが、現在ではMLB全30チームの中で、カナダホームのチームはトロント・ブルージェイズ1チームになってしまったとはいえ、MLBのチームはアメリカとカナダにホームを置いているチームにより構成されていて、全30チームから必ず1名以上はオールスターに選出されるルールですから、カナダ国歌は欠かせないものなのでしょう。

 続いて、アメリカ国歌の斉唱です。この時のダルビッシュの様子が印象的でした。帽子を胸に当て、頭をたれて眼を瞑り、国歌斉唱を聞き入っています。とても真剣な様子。ダルビッシュは、何かの試合で君が代が斉唱される時も、これ位真剣に聞き入るのだろうかと思ってしまうほどです。岩隈の方は、やはり帽子を胸に当ててはいますが、眼を開け、正面を見つめています。

 ダルビッシュは故障者リスト入り、岩隈はオールスター前の最終戦で投げてしまったという理由から、このゲームでの出番はありませんでしたが、2人とも存分に「MLBの祭典」を楽しんでいるようでした。

 そして、普段のインタビューなどでは強気の発言が目立つ、ダルビッシュ有という選手は、見た目に似合わず?「感激屋さん」なのかもしれないと感じさせる祭典でもありました。
 2013年7月16日に開催されたMLBオールスターゲームは、マリアノ・リベラ投手のゲームでした。

 このゲームの8回に登板したリベラは、打者三人を二塁ゴロ、レフトフライ、ショートゴロに打ち取りました。見事なセットアッパー振りです。そして、9回はジョー・ネイサン投手がキッチリ抑えて、アメリカンリーグが3対0で勝ちました。

 そして、ゲームの最優秀選手MVPには、マリアノ・リベラ投手が選出されました。試合中の活躍を見れば、リベラ投手は相手打者をバッタバッタと三振に切って取ったわけではないのですが、この試合のMVPはリベラ以外に有り得ないという雰囲気がありました。

 試合前のセレモニー、オールスターに選出された選手ひとりひとりが紹介されますが、特にリベラ投手の時は、テレビカメラがリベラ投手を移していた時間は、他の選手の3~4倍、場内からは大拍手・歓声でした。

 ニューヨーク・メッツのホーム、シティフィールドですから、観客はメッツファンが多いのです。普通は、メッツ永遠のライバル、サブゥエイシリーズの敵、ヤンキースのプレーヤーには、大ブーイングが送られるものなのですが、この時のリベラ投手には暖かい大声援が用意されていたのです。

 昨シーズン大怪我をし、今シーズン当初に「今シーズン限りの引退」を表明しながら、アメリカンリーグのクローザー成績のトップを走るリベラ投手です。
 メッツのファンも「MLBの看板選手」のひとりであるリベラ投手に、敬意を敬意を示したのでしょう。

 リベラが出場する最後のオールスターゲームで、持ち球のカットボールできちんと3アウトを取る姿を見せられてしまうと、MVPは決まりなのです。

 既に600を優に超える、MLB歴代1位のセーブ記録を保持し、今季もその記録を伸ばし続けているマリアノ・リベラですが、とても謙虚で物静か、人柄の良さは定評のあるところです。試合前に、松井秀喜氏と再会したシーンでも、久しぶりの旧友との再会を静かに喜ぶ姿が印象的でした。

 ヤンキースの生きる伝説、マリアノ・リベラ投手がMVP。またひとつ、大きな足跡を残しました。
 7月13日は東京ドームに行ってきました。都市対抗野球2013の観戦です。知人にホンダに勤務する人が居て、応援に行ったのです。

 都市対抗野球に行くようになったのは、このホンダチームの応援がきっかけでした。ご承知のように、都市対抗といっても企業対抗の色合いが強いので、実際には出場企業の関係者でないと、中々見に行く機会が無いというか、見に行き辛いというか、見に行っても乗り切れない、という側面があると思います。

 さてゲームです。
 この日の試合は1回戦。ホンダ(狭山市)とJFE西日本(福山市・倉敷市)の対戦。前半、JFE西日本がホームラン攻勢で7点を取り、ホンダの攻撃を3点で凌いで勝ちました。

 この日は休日だったこともあって、応援席は大入り。両チームとも1万人以上、両方合計して3万人位の観衆だったと思います。当該企業関係者が大半だと思いますので、凄い動員力です。
 これが平日の昼間の試合となると、こうはいきません。現役社員は仕事がありますから、観客席はOBと思しき人達が多くなります。ここそこで「いやあ、久しぶり」といった言葉が交わされます。この大会の大きな役割のひとつでしょう。それにしても、超大企業になると2万人以上を動員しますから、逆に言うと中堅・中小企業では出場しづらいことになるかもしれません。

 都市対抗野球大会は社会人野球の大会です。高校野球や大学野球などで活躍し、プロ野球に行かなかったプレーヤー達が集います。バットも木製ですから、プロ野球仕様でのゲームが展開されるのです。
 従って、社会人野球を経てプロの世界に進む選手は「即戦力」です。打者は木製バットで打つのですから当然として、投手も木製バットの打者を抑え込めることが証明されているのですから。
 結果として都市対抗野球大会では、後のプロの世界のスタープレーヤーを時折観ることが出来るのです。

 2009年のこの大会ではホンダ(狭山市)が優勝しました。この時は1回戦から全てのゲームを応援することが出来て、優勝の瞬間も目にすることが出来ましたが、この時のホンダチームの中軸打者が長野選手でした。
 長野久義(ちょうの ひさよし)選手は、日本大学からホンダに進み、社会人野球大会で大活躍。もともとプロへ行くなら読売ジャイアンツと決めていたようですので、巨人から誘いがあり、巨人に入れる環境が整うまで、ホンダチームでじっくり待ったという形でしょうか。

 2009年の都市対抗野球大会でも、大会通算打率が5割を大きく超えていました。観客席で隣席に居たホンダOBと思しき男性が「チャンスはいつも長野から生まれるんだよ」と嬉しそうに語っていました。
 この大会の長野選手の印象は「中距離ヒッター」でした。ライナーで野手の間を抜いて行く当たりが多く、時々そのボールがスタンドインするタイプでした。
 2010年に念願の巨人に入団し新人王。2011年にはセリーグの首位打者と、現在では巨人の中心打者のひとりになっています。

 2008年の大会では、新日本石油ENEOSチームの田澤純一投手が活躍しました。マウンドでの存在感十分で、「プロに行くな」と思いましたが、直接MLBのボストン・レッドソックスに入団したのには驚きました。現在では、ボストンのセットアッパーとしてブルペンの中心選手となっています。
 社会人野球時代の田澤選手を目の当たりにできたことは、とても良かったと思っています。

 幾多のプロの名選手が社会人チームから生まれていますが、その代表格は「打者の落合博光」「投手の野茂英雄」でしょう。

 落合選手は1974年に東芝府中チームに所属し、5年間社会人でプレーしました。この間、公式大会で70本塁打を記録するなど大活躍。1979年にNPBロッテに入団以降の活躍は、言うまでもないことでしょう。3度のNPB三冠王は不滅の記録です。

 野茂投手は、1986年に新日鉄堺チームに所属し、1989年からNPB近鉄に入団、1995年にはMLBロサンゼルス・ドジャースに移籍しました。NPB・MLBでの活躍は言うまでもありません。
 MLBにおける日本人プレーヤーの草分け的存在であり、アメリカンリーグ・ナショナルリーグの両リーグにおけるノーヒットノーランの達成は偉大です。

 落合選手・野茂選手の社会人時代のプレーを直接見ることが出来なかったことは、とても残念ですが、社会人野球大会ではこうした「ダイヤモンドの原石」がプレーしているということでしょう。今後も、素晴らしいプレーヤーが輩出されていくと思います。

 都市対抗野球大会は、その応援合戦も楽しみのひとつです。ホンダチームにも、複数の応援歌を始めとして様々なパターンの応援が用意されていて、応援団の指導の下局面局面で展開されます。観客は、普段は絶対に出せない大声を出すことが出来たりして、ストレスの発散?には絶好だと思います。

 出場している各々のチームが、思い思いの応援を魅せて、その応援にも大会から色々な賞が贈られます。ひょっとすると、観客にとっては応援こそが、都市対抗野球大会最大の楽しみなのかもしれません。

 MLBはオールスターウィークに入りました。シーズンの前半を終えたというところでしょう。
 実際には、各チームとも95試合前後を消化していますから、162試合のシーズンの過半を過ぎているのですが、今後の67試合前後のゲームは一段と密度が濃くなりますから、レギュラーシーズンを山登りに例えれば、やはり5合目を越えた辺りということが出来ます。

 このMLB前半を振り返って、いくつか書いてみます。

 今回は、青木宣親選手と田中賢介選手です。

 MLBの日本人選手の野手を代表するプレーヤーといえば、イチロー鈴木選手と松井秀喜選手でしょう。
 イチロー選手は、ヒットメーカーとしてMLBに偉大な足跡を残し、現在も記録を伸ばし続けています。シーズン最多安打記録262安打やデビュー年のシーズンMVP獲得、オールスター戦10年連続出場などなど、日本人野手がMLBで十分に通用する、それもトッププレーヤーとして通用することを示しました。

 松井選手は、長距離打者として、そしてクラッチヒッターとしてMLB史上で輝きました。2009年ワールドシリーズMVPは不滅の記録ですし、2007年7月の月間13本塁打は、日本人プレーヤーがパワーヒッターとしてもMLBで通用することを示しました。

 この2人に続けとばかりに何人もの日本人野手がMLBに挑戦しましたが、満足な成績は残せませんでした。この2人と、それ以外の日本人野手の違いは色々と指摘できると思いますが、私は「連続出場」だと考えています。

 松井秀喜選手は、ご承知の通り、2006年5月の左手首骨折まで、MLBデビュー以来500試合以上の連続出場を継続していました。日米通算では1768試合連続出場だったのです。MLBでは、試合数が多く20連戦が当たり前ということもあって、野手も20~30試合に1試合位のペースで出場しないゲームがあるものですが、松井選手はヤンキース入団以来500試合以上休み無く、試合に出続けたのです。

 これ自体が凄いことですが、当然ながら「相応の成績」を上げ続けなければ、使ってもらえない訳で、松井選手は「休まなくても大丈夫」な頑健な肉体・精神を保持していたことと共に、「連続してチームに貢献できる成績」を残し続けたことになります。

 イチロー選手は監督指示による休みを受け入れていましたので、連続試合出場記録こそ残していませんが、シアトル時代には常に「チームで最も休みが少ない野手」でした。私は、イチロー選手の様々な記録の中で最も素晴らしい記録が、この点なのではないかと考えています。
 ヤンキースに移籍後も、この点は不変です。39歳になっても出場し続けることが出来ることは、本当に素晴らしいと思います。

 この「連続出場」という点が、この2人以外の日本人野手には出来ませんでした。成績面もありますが、やはり怪我や故障の影響が大きかったと思います。その意味では、イチローと松井秀喜は、物凄く丈夫な心身を保持していた、いる、ということでしょう。
 私は、この「連続出場」がMLBにおける日本人野手の伝統だと考えています。

 そして今シーズン前半、この伝統を継ぐ選手達が登場しました。

 ひとり目は、ミルウォーキー・ブリュワーズの青木宣親選手です。日本プロ野球NPBを代表するヒットメーカーとして2012年にメジャーデビュー。2012年シーズンは、151試合に出場し、150安打、打率.288、10本塁打、30盗塁と1年目としては十分な成績を残しました。
 そして、2013年シーズン前半は88試合に出て104安打、打率.294とチームのレギュラーとして活躍し続けています。

 もちろん、NPBでは3度の首位打者を誇る青木ですから、現状の成績には満足していないと思いますが、何よりプレー振りが良いと感じます。遮二無二プレーに臨んでいる様子が、メジャーに馴染んでいます。MLBでは、アメリカ人プレーヤーはもとより、ベネズエラやプエルトリコといった中南米出身のプレーヤーも、常に全力のプレーを展開していると思います。この「全力感」を青木選手のプレーからも感じるのです。

 もうひとりが、サンフランシスコ・ジャイアンツの田中賢介選手です。今シーズンからメジャーに挑戦し、まずはマイナー(3A)のゲームで実績を積んで、この7月9日からメジャーのゲームに出場しています。現在6試合に出場し19打数6安打で打率は.316、NPB時代は内野手としてゴールデングラブ賞を何度も受賞していた田中ですが、MLBでは外野を守っています。また、これが上手い。

 メジャーデビューしたてのプレーヤーですが、プレー振りを観ると、長く活躍できそうな感じがします。

 イチローと松井秀喜が、アメリカンリーグALの所属であるのに対して、青木と田中賢介はナショナルリーグNLです。日本のMLBファンは、これまでALに偏った情報?を得てきたように思いますが、これからはナショナルリーグの情報も沢山入手できそうです。

 青木宣親選手と田中賢介選手には、「MLB日本人プレーヤーの伝統」を受け継ぎ、いつも試合に出ているプレーヤーになっていただきたいと思います。
 アメリカ・イリノイ州シルヴィスのTPCディアランコースで開催されたPGAツアー・ジョンディアクラシックトーナメントは、7月15日に最終日を迎え、4日間72ホールのプレーを終えて、19アンダーで並んだ3人のプレーヤーによるプレーオフとなりました。

 一人目はザック・ジョンソン選手。現在のPGAツアーを代表するプレーヤーのひとりです。既にツアーで9勝、メジャー大会マスターズ選手権にも優勝しています。
 二人目はデビッド・ハーン選手。カナダ出身の35歳。PGAツアーの勝利経験は無く、世界ランキング181位、賞金ランキング99位という、ツアーの中堅というか、シード権を争う位置にいる選手です。プレーオフ進出は初めてでした。
 三人目はジョーダン・スピース選手。全米ジュニア選手権に2度優勝し(同大会の複数回優勝は、タイガー・ウッズ選手に次いで史上二人目)、2012年にプロに転向したばかりで、今大会も推薦枠での出場でした。もちろん、プレーオフ進出は初めてでした。

 この3人のプレーオフとなれば、実績やこれまでプレーオフ3戦3勝の経験から見て、ザック・ジョンソンが有利と思われました。

① プレーオフ最初のホールは18番、482ヤード・パー4。ザックとハーンは、第二打がグリーンオーバー、スピースはグリーンヒットして7mのバーディパットを残します。ここで、ジョンソンはチップインを狙って強気のアプローチ。これが、ピンに当たりカップに弾かれてしまいます。ザックとしては、ここで決めておきたかったところです。スピースのパッティングは50㎝ショート。3人共パープレーでした。

② 次のホールも18番。今度はパッティング勝負。しかし、いずれも決まらず3人共パー。プレーオフは3ホール目に。

③ 3ホール目は16番。147.ヤードのパー3。このレベルのプレーヤーであれば、9番やピッチングウェッジPWといったショートアイアンで打てるホールです。ザックは5m、ハーンは3mにグリーンヒットして、バーディチャンス。スピースはPWで打ちながら、グリーンを外してしまいます。このあたりからスピースのスイングリズムが変調を来します。しかし、ハーン、ザック共バーディパットを外し、やはり3人共パーでホールアウト。

④ 4ホール目は17番の569ヤード・パー5。ティーショットはザックとハーンがフェアウェイFWヒット。スピースは左のラフ。スピースのスイングは一層固くなり、リズムが悪くなっています。

 このホールは、ハーンの大チャンス。第3打のアプローチが上手く打てて1m強のバーディパットを残します。ザックもスピースもバーディのチャンスが無くなり、ハーンのパッティング。これは入ると思いましたが、ホールに弾かれました。初優勝に向けてのプレッシャーということでしょうか。
 ハーンは千載一遇のチャンスを逸し、ザックとスピースは命拾いした形です。

⑤ 5ホール目は再び18番。ティーショットは3人揃って右のラフへ。3人共相当疲れてきた感じです。一番大きく右に外したのはスピースでしたが、木に当たりFW寄りに落ちました。とてもラッキーです。一番FW寄りに打ったのはザックでしたが、目の前に太い木があり、グリーン方向に打つことができません。これは不運です。ハーンのティーショットの当たりが悪く距離が出なかった上に、深いラフに入りました。

 ザックは木を交わして右から大きなフックボールを打ちに行きましたが、曲がり切らず前方の木に当たり、弾かれて左の池に落ちました。
 ハーンは低い球でグリーンの近くに打っていきました。まずまずのボールでした。

 前方が開けていたスピースは、低めの球でグリーンを狙い、僅かにグリーンオーバーしましたが、パーは十分に位置です。

 ザックは池の横から第4打、ピン左3m位のところに運び、このパットを決めてボギー。この状況でもパットを捻じ込み、相手のミスを待つあたりはさすがに百戦錬磨。スピースはアプローチパターを60㎝に寄せてパーパットを残します。

 アプローチで2.5m位に寄せていたハーンは、このパットを決めればパーセーブとなり、次のホールに進める権利を得たのですが、これを外しました。この日は、パッティングに嫌われていた感じです。あるいは、こうしたギリギリの局面での精神面に課題があるのかもしれません。

 スピースは、60㎝のパッティングをキッチリと決めて優勝しました。

 5ホールに及ぶプレーオフでした。バーディ合戦となるジョンディアクラシック大会ですが、プレーオフの3人の延べ15ホールではひとつのバーディも取れませんでした。

 ジョーダン・スピース選手は、この大会の勝利の女神に気に入られていました。まず、72ホール目の18番でバンカーショットがチップイン。ワンバウンド目が直接カップインしてのバーディで19アンダーとして、プレーオフに進出しました。
 そして、プレーオフ5ホール目の18番では、最も右にミスショットしたにもかかわらず、木に当たって左に大きく跳ね、直接グリーンを狙える位置に出ました。

 これらは、とてもラッキーということですが、私にはこの運の強さというか、星の強さが、とても印象的です。
 19歳11か月18日でのPGAツアー初勝利。これは史上4番目の早さだということですが、一番早い選手が1923年、二番目が1931年、三番目が1911年の記録だということですので、現在のような世界的なスケールになったPGAツアーにおいては「実質的に史上最年少優勝」と言って良いと思います。

 タイガー・ウッズやフィル・ミケルソンより若くして優勝したジョーダン・スピース。これで、来年のPGAツアーのシード権を獲得し、来週の全英オープンと来年のマスターズ・トーナメントの出場権をも手にしました。
ひょっとするとPGAツアーには、凄いシンデレラボーイが登場したのかもしれません。

 全英オープンゴルフ2013(第142回全英オープンゴルフ大会)は、7月18日~21日、スコットランドのミュアフィールドを会場に行われます。

 第一回大会は1860年に開催されている、ゴルフの4大大会で最も歴史のある大会です。この大会が別名「The Open Championship」と呼ばれていることは有名な話ですが、この「The Open」という呼称は、この大会が始まったときに他にゴルフ競技のナショナルオープン大会(国家のナンバー1を決める大会)が存在しなかったため区別する必要が無かった、というのはもちろんとして、あらゆるスポーツ競技の中でも他にナショナルオープン大会が存在しなかったという点が凄いところです。何しろ、競技名も入っていないのですから。

 1860年といえば、我が国では江戸時代末期、黒船来航などの外圧により開国を迫られている時期で、桜田門外の変で大老井伊直弼が殺害された年です。
 我が国が世情騒然たる時に、ゴルフの英国一を決める大会が始まっていたのです。

 こうした歴史と伝統を誇る全英オープンゴルフ大会ですが、全米オープンのときと同じように、開催コースを見てみましょう。

 どうやら、1952年以降は9つのコースの持ち回りで開催されているようです。開催回数順に表記します。

① セントアンドリュース(スコットランド) 28回
② ミュアフィールド(スコットランド) 16回
③ ロイヤルセントジョーンズ(イングランド) 14回
④ ロイヤルリザム&セントアンズ(イングランド) 11回
④ ロイヤルリバプール(イングランド) 11回
⑥ ロイヤルバークデール(イングランド) 9回
⑦ ロイヤルトゥルーン(スコットランド) 8回
⑧ カーヌスティ(スコットランド) 7回
⑨ ターンベリー(スコットランド) 4回

 これらの9コースに共通しているのは、いずれもシーサイドリンクス(海岸沿いのコース)という点です。

 今年で142回目の開催となる全英オープンの開催コースとして選ばれた9つのコースは、リンクスコース特有の重く寒く強い風と、アンジュレーション十分のフェアウェイ、壁が固められているポットバンカー、延び放題のラフといった特徴を共有しながら、それぞれ固有の特性も保持しているところが、さすがです。

 毎年テレビ放送されますが、青い空、強い日差し、緑色で綺麗に刈り込まれたフェアウェイ、といった米国の3つのメジャー大会に共通するシーンを、ほとんど見ることが出来ません。
 曇天、風吹き、膝まで来るラフの雑草、7月中旬の開催にもかかわらず時にはセーターを着込む選手たち、というのが全英オープンの風景なのです。

 特に画面の明るさが全く異なります。全英オープンの画面は、いつも暗くて色彩に乏しいのです。なにか、英国で行われているゴルフと、米国で行われているゴルフとは、別の競技のようにさえ感じられます。

 そうした「あるがまま」のリンクスは、選手たちを長い間苦しめてきましたが、さすがに近時は良いスコアが出るようになりました。やはり、飛距離が出るようになったことは、前述の9コースのパーおじさん達を脅かしているのです。

 今年の開催コースであるミュアフィールドの設定距離合計を過去の全英オープン開催時と共に見てみましょう。

・ 2013年 7,192ヤード パー71
・ 2002年 7,034ヤード パー71
・ 1992年 6,970ヤード パー71
・ 1987年 6,963ヤード パー71
・ 1980年 6,926ヤード パー71
・ 1972年 6,892ヤード パー71
・ 1966年 6,887ヤード パー71
・ 1959年 6,806ヤード パー72

 パー72だった1959年を除いて見てみます。1966年から1992年までは、26年かけてコースの距離は83ヤード(1.2%)しか延びませんでした。しかし、2002年から2013年は、一気に158ヤード(2.2%)も延びています。
 ミュアフィールドのパーおじさんも「簡単すぎる」と言われたくは無いのでしょう。

 今年の大会には、松山英樹選手をはじめとして多くの日本人プレーヤーが出場します。1982年のロイヤルトゥルーンにおける倉本昌弘選手の4位、これが日本人プレーヤーの「The Open」における過去の最高成績です。
今大会こそは、この成績を上回り、あわよくば「クラレット・ジャグ」と呼ばれるThe Openの優勝カップを掲げてほしいものです。
 日本プロ野球NPBのオールスターゲーム2013は、7月19日に開幕します。ファン投票は6月24日に締め切られ、各ポジションの出場選手が選出されました。

 最多得票選手は、パシフィックリーグ外野部門の糸井嘉男選手(オリックス・バッファローズ)で、439,518票という圧倒的な全体1位でした。(2位がヤクルトのバレンティン選手で32万票余り)

 糸井選手は、1981年生まれの31歳。187㎝・88㎏の堂々たる体躯、俊足・強肩・豪打の外野手です。当然ながら、NPBを代表するプレーヤーです。
 前回のワールドベースボールクラシックでも、日本代表チームのクリーンナップの一角を占めています。

 糸井選手の記録を上げて行くとキリが無いのですが、特筆すべきは出塁率でしょう。2011年2012年と4割以上の記録を残し、リーグ1位です。つまり打率も3割を超えているが、四球も多いということで、選球眼も良くチームへの貢献度が高いプレーヤーといえます。

 それにしても不思議なのは、北海道日本ハムファイターズが糸井嘉男選手を2013年1月に放出したことです。
 糸井選手はジャーニーマンでは無く、日本ハム一筋のプレーヤーでした。加えて、投手で入団した後、外野手として大成した、日本ハム球団からすると育成に時間がかかったプレーヤーでもあります。ようやく育て上げた、NPB屈指のスタープレーヤーを放出してしまう球団の意図が良く解らないのです。

 31歳という年齢がネックなのでしょうか。私には、糸井選手の全盛期はこれからのように観えます。これからも、強靭な体躯から様々なスーパープレーが生まれることでしょう。その魅力たっぷりのプレースタイルは、プロプレーヤーとして大切なお客様を呼ぶ力の原動力です。NPBオールスターゲームのファン投票ダントツ1位というのは、糸井選手のお客様を呼ぶ力がNPB屈指のものであることを証明する、これ以上無い事実です。

 まさか、糸井選手が指示に従わない、使い難い選手だから出したということでもないのでしょう。野球の能力は低いが使いやすい選手と、クセはあるが素晴らしい能力を備えている選手、チームにとってどちらが必要かは比較するまでもないことです。

 よく言われることですが、MLBの監督の大切な仕事は、個性豊かなメジャーリーガー達に上手く働いてもらい、チーム力を最大にすることです。そもそも、常人を遥かに超える能力を身に付けたプレーヤーに「素直に指示に従う」とか「大人しい」とかいう、常人のような動きを期待すること自体に無理があります。自らの能力を信じて、天才の集団であるメジャープロスポーツ界で生きてきた、これからも生きて行くプレーヤー達は、個性が強いのが当たり前なのです。

 まあ、そんなことは無いとは思いますが、日本ハム球団が前述のような理由で糸井選手を出したとすれば、本末転倒で管理者としての責任を放棄したようなもの=管理者側が無能であることを認めたことになります。
 そうとは、とても考えられませんので、いっそう糸井選手の放出は不思議なことだと思うのです。
 コンフェデレーションズカップ2013は、ブラジルの優勝で幕を閉じました。この大会は、NHK-BS放送で全試合が放送されましたので、ゲームそのものはもちろんとして、スタンドの観客の様子もよく分かりました。

 例えば、ブラジル対ウルグアイの準決勝前半12分、ウルグアイのペナルティーキックPKのシーン。立ち上がり固唾を呑んで見守った観客は、フォルランのシュートをジュリオ・セザールが弾いたときには、大歓声に変わり、万歳をしている観客多数、ガッツポーズをしている観客も多数、テレビカメラが向けられたときには大声を上げながら訴えるような動きをする観客も多数、でした。

 ジュリオ・セザールのファインセーブを喜んでいるというより、「自分が止めた」感覚の観客が大半のような雰囲気。プレーヤーと一体となっているというか、自分がプレーしているような応援振り、これがブラジルのサッカーファンだと感じました。

 欧州のゲームも、リーグ戦・カップ戦ともに、近年は数多くテレビ放送されるようになりました。こちらのファンも凄まじい迫力です。
 ドイツ・ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントのホームゲームなどは、超満員の観客席が溢れそうに見え、ゴールが決まったときなどはその観客全員が立ち上がり、歓声を上げ、旗やタオルを振りますから、スタジアム全体がひとつの生き物のような感じになります。

 ブラジルのファンも欧州のファンも、相手チームのチャンスになったときの「心配そうな様子」も凄いと思います。本当に不安そうな眼でピッチを凝視し、押し黙ります。相手チームにゴールでも決められようものなら、頭を抱えたり、首を横に振ったり、隣の仲間と見詰め合ったり、しながら本当に悲しそうな表情になります。

 この「ゲームへの集中力」の高さが、サッカー先進国のファンの特徴なのでしょう。ただ楽しいだけではない、辛い試合、悲しい試合も多々あるのですが、だからといってサッカーを観るのを止めるのではなく、一層のめり込んでいく。
 サッカーのゲームが「非日常の大切な時間」を提供してくれるのです。

 南米や欧州のサッカーファンも昔ほどの熱狂振りではなくなった、他の楽しみが増えたから、といった論調の話を耳にすることがありますが、私にはそうとは思えません。

 ハイレベルなゲームから与えられる極上のエンターティンメントを何度も堪能し、その思い・見方・考え方が、親から子、子から孫に受け継がれていく内に、ゲームそしてサッカーというスポーツそのものに対する深い思いが積み上げられているように感じるのです。
 ファンの方ならご存知のことですが、大相撲では幕内の取組が始まる前に東西の幕の内力士が土俵入りを行います。(十両でも行われます)

 思い思いの綺麗な化粧回しを付けて、力士ひとりひとりが名前・出身地、三役なら役名を紹介されて土俵に上がり、土俵を一周する感じで歩いて、お客様の方を向いて並びます。
 後から紹介される力士=上位の力士ほど歩く距離は短くなり、最後の大関は土俵に上がったところに立ち、そのタイミングでお客様の方を向いている土俵上の力士全員が内側に向き直り、両手を上げます。力士によって、両手を上げている時間には長短があります。

 この土俵入りには、いくつか意味があるのでしょうが、一言でいえば「顔見世」でしょう。お客様に、これから取組を披露する、大相撲界の最上位に位置する力士達が、自らの大きな体などをアピールする場なのでしょう。

 両手を上げる動作を終えた力士達は、土俵を一周して帰ります。あまりよく見えなかった上位力士についても、ここで一周しますから、桟敷や二階席からもよく見えることになります。

 そして、東西幕の内力士の土俵入りが終了した後、横綱の土俵入りが続きます。太刀持ちと露払いの二人の力士を引き連れて横綱が入場し、土俵入りの所作を展開します。
 本場所中、横綱が文字通り「横綱」を締めてお客様の前に登場する唯一の機会であり、最も華やかなシーンでしょう。

 本稿のテーマは、この横綱土俵入りの所作のひとつである「四股(しこ)」において、「足を土俵におろす時の音」がテーマです。

 最近のデジタル放送テレビは、画質はもちろんですが、音質もとても良くなりました。横綱の四股の音もとても正確に聞こえます。

 この音が、横綱により、そして夫々の横綱の調子により、異なるのです。ひょっとすると毎日違うのかもしれません。

 この音には「バン」「バーン」「ドスッ」「ベシャ」など沢山の種類がありますが、私が好きなのは「ドスッ」という、杭を打ち込むような音です。横綱・朝青龍が好調な時の音が、こういう音でした。

 面白いのは、朝青龍の四股の音も場所によって異なりました。少し軽い音になったり、広がる音になったりしました。不思議なことです。

 地中の魑魅魍魎を抑え込むと言われる横綱の四股。この意味では、「ドスッ」という音の時の朝青龍の四股には、強烈な威力があったと感じています。
 日本プロ野球NPBの田中将大とMLBのマックス・シャーザーの両投手が、開幕以来負けなしの連勝記録を続けています。
 7月9日現在、田中投手が12連勝、シャーザー投手が13連勝という、素晴らしい記録です。

 両投手共に所属チームの先発ラインアップの中核投手ですから、シーズン開幕前から相応の活躍は期待されていましたが、これほど活躍するとは、ひょっとするとご本人達も考えてはいなかったかも知れません。

 NPB東北楽天ゴールデンイーグルスの田中投手は、15試合に先発し116イニングを投げて防御率は1.24、12勝0敗です。7月9日の対日本ハム戦も116球の完封勝利。これで、昨シーズンから16連勝、40イニング連続無失点(歴代4位)、今シーズンは満塁のピンチで被安打0と、記録ずくめの状態です。

 特に凄いと思うのは、15試合で与四球が18個ととても少ないことです。報道される所によると「1球で打たせて取るか、三球三振を狙っている」とのことで、凄いことを考えているなと思いますが、116球の完封勝ちと聞くと、本当に狙っているのかと感じさせるものがあります。

 いずれにしても、昨季までの飛ばないボールでは無くなった今季の成績としては、驚異的です。今季中無敗ということは無いと思うのですが、日本記録の開幕15連勝をもクリアしそうな勢いを感じます。

 一方のMLBデトロイト・タイガースのシャーザー投手は、18試合に先発し123と2/3イニングを投げ、防御率3.06、13勝0敗です。こちらも与四球が29と少ないうえに、奪三振146と、ダルビッシュ投手についでアメリカンリーグ2位ですから、打たせて取る上に三振も取れるということになります。この点は、田中投手と共通しています。

 田中投手に比べると防御率が3点台という点が気になりますが、何しろ所属しているのが「強打のデトロイト・タイガース」ですから、ここは安定した投球を続ければ、連勝できるということかもしれません。

 とはいえ、デトロイトの不動のエースであるジャスティン・バーランダー投手が9勝5敗であることを考慮すれば、いかにミゲル・カブレラやプリンス・フィルダーといった強打者を擁するMLBきっての強力打線とはいえ、無敗というのは凄いことです。味方打線が大量得点した試合はそれなりに、味方打線が打てない試合ではキッチリと抑えるというピッチングが出来ているということでしょう。
 これも見事なもので、MLB記録である開幕19連勝にどこまで迫れるか、注目です。

 この2人の投手を比較することは、あまり意味が無いことでしょうが、少しやって見ますと、やはりここまでは、田中投手の方が少し上回っているように思います。
 何より15試合の登板というのが素晴らしい。先発投手が中4日ローテーションのMLBと中6日のNPBでは、登板回数に差が出るものですが、シャーザー投手の18試合と比べて3試合しか少なくない中で、3度の完投・2度の完封というのが素晴らしいと思います。

 NPBの投手に期待される「完投」とMLBの投手に期待される「ローテーション堅持」を両立させている点で、田中投手のここまでのピッチングは、シャーザー投手を超えている感じです。

 いずれにしても、日米のプロ野球で素晴らしい記録が続いています。同じ年に、同じ記録が生まれている点は少し不思議ですが、オールスターゲームまで、この2投手の記録が続くかどうかが、当面の楽しみです。
 コンフェデレーションズカップ2013の決勝で、ブラジル国歌の演奏が行われました。マラカナンスタジアムを埋め尽くした7万人を超えるブラジルサポーターの大合唱です。セレソン(ブラジル代表選手)達も大きく口を開けて歌います。
 伴奏が終わりましたが、国家は続きます。ブラジルサポーターとセレソンのアカペラです。伴奏が有った時より、一層声が大きくなりました。

 ブラジルサポーターとセレソンが一体となった瞬間でした。

 試合開始1分40秒、ブラジルのフレッジ選手が先制点を上げました。場内大歓声。フレッジ選手とネイマール選手が肩を組んで、観客席前列に飛び込みます。観客と喜びを分かち合うためです。観客にもみくちゃにされながら、しばらくの間「儀式」は続きました。

 試合前半41分、オスカル選手からのパスを受けたネイマール選手が、強烈なシュートをスペインゴールに突き刺しました。
 今度は、ネイマール選手とオスカル選手が観客席に飛び込みます。同じ儀式が行われました。

 観客席は相当高いところにあるのですが、ネイマール選手らが飛び込んだところには「たまたま?」足場のような大きな黒い台が置かれていて、その上に飛び乗れば、選手たちは観客席のファンと抱き合えるのです。
エース・ネイマールのファインゴールです。場内の興奮は最高潮でした。

 後半早々のフレッジ選手の得点の時には、観客席には飛び込みませんでした。ハーフタイムに審判団から注意を受けたのでしょうか。
 何となくですが、サイドが変わったあちら側には、足場は無かったのではないかと思います。

 しかし、前半に十分に盛り上がったファンは、試合終了まで大声援でセレソンを応援し続けました。

 これが、ホームゲームなのでしょう。
 日本時間の7月7日早朝、メジャー・リーグ・ベースボールMLBオールスターゲーム2013(同7月17日開催)の出場メンバーが発表されました。

 今回は、ファン投票で選出された日本人選手(野手)は居ませんでした。2000年代には、イチロー選手は毎年のように選出されていましたし、松井秀喜選手も何回か選ばれていましたので、この点では少し寂しい感じです。

 そして、ファン投票では無く監督推薦・関係者投票で選ばれる投手には、アメリカンリーグALで、テキサスのダルビッシュ有投手、シアトルの岩隈久志投手が選ばれました。
 2投手とも今シーズン当初から好調を維持しています。

 ダルビッシュは、この発表時点で17試合に登板し、113イニング余りを投げ、8勝3敗、特に奪三振115はリーグトップの成績です。
 岩隈は、同じく18試合に登板し、121イニング余りを投げ、7勝4敗、特に防御率2.60はリーグトップです。
 両投手とも6月以降は勝ち星にこそ恵まれていませんが、先発ローテーションを守り、安定した成績を残し続けています。オールスターに選ばれるのも納得でしょう。

 そして、もう一人忘れてはならないのは、34人目のメンバー候補としてボストンの上原浩治投手が入っていることです。
 本ブログでも書きましたが、今季の上原投手は、同僚の田澤投手と共にボストンレッドソックスのブルペンを支えてきました。最近では、クローザーとしての活躍が目立っています。
 ここまでの成績は、39試合に登板し37イニングを投げ、52奪三振、5セーブ、特に素晴らしいのはWHIP0.78、防御率1.95という点でしょう。
 インターネット投票が中心となりますが、34人目のメンバーに是非選出されていただきたいものです。

 MLBオールスターゲームは、1933年の7月6日に始まりました。このゲームでは、あのベーブルースがホームランを打ち、アメリカンリーグが4対2で勝っています。歴史と伝統を誇る大イベントであることは間違いありませんが、MLBのプレーヤーにとって「出場すること自体が大変な名誉」であるゲームです。

 その理由は
① 毎年1試合しかないこと。
② MLBには、アメリカンリーグ・ナショナルリーグの両リーグで30チームあり、オールスターメンバーとして選出されるのは、それぞれのリーグ34人ずつ計68人しかいないこと。つまり、平均しても1チーム2人しか選出されないのです。
③ スタープレーヤーは、何回も選出されること。今年のメンバーを観ても、マリアノ・リベラ投手が13回目、ミゲル・カブレラ選手が8回目といった形で、MLBプレーヤーにとっては自分のポジションに同世代のスーパースターが居る場合には、中々出場できないのです。

 そして、MLBオールスターゲームに使用された球場・ボールパークにとっても大変な名誉となります。単純に言えば30年に一回しか回ってこないのですから。各球場には、○○年オールスターゲーム開催と明記されています。MLB各チームのホーム球場の建て直しサイクルを考慮すれば、ひとつの球場にとって、その生涯で一度の栄誉ということになることが多いのかもしれません。
 今年使用されるニューヨーク・メッツのホーム球場「シティ・フィールド」も、初めてのオールスターゲーム開催です。

 1995年に野茂秀雄投手が初めて果たした、日本人プレーヤーによるMLBオールスターゲームへの選出・出場。今年もダルビッシュ投手、岩隈投手が選出され、上原投手にも可能性があります。
 全てのベースボールプレーヤー憧れの舞台での大活躍に期待します。

プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

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