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HOME   »  2013年07月18日
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 MLBはオールスターウィークに入りました。シーズンの前半を終えたというところでしょう。
 実際には、各チームとも95試合前後を消化していますから、162試合のシーズンの過半を過ぎているのですが、今後の67試合前後のゲームは一段と密度が濃くなりますから、レギュラーシーズンを山登りに例えれば、やはり5合目を越えた辺りということが出来ます。

 このMLB前半を振り返って、いくつか書いてみます。

 今回は、青木宣親選手と田中賢介選手です。

 MLBの日本人選手の野手を代表するプレーヤーといえば、イチロー鈴木選手と松井秀喜選手でしょう。
 イチロー選手は、ヒットメーカーとしてMLBに偉大な足跡を残し、現在も記録を伸ばし続けています。シーズン最多安打記録262安打やデビュー年のシーズンMVP獲得、オールスター戦10年連続出場などなど、日本人野手がMLBで十分に通用する、それもトッププレーヤーとして通用することを示しました。

 松井選手は、長距離打者として、そしてクラッチヒッターとしてMLB史上で輝きました。2009年ワールドシリーズMVPは不滅の記録ですし、2007年7月の月間13本塁打は、日本人プレーヤーがパワーヒッターとしてもMLBで通用することを示しました。

 この2人に続けとばかりに何人もの日本人野手がMLBに挑戦しましたが、満足な成績は残せませんでした。この2人と、それ以外の日本人野手の違いは色々と指摘できると思いますが、私は「連続出場」だと考えています。

 松井秀喜選手は、ご承知の通り、2006年5月の左手首骨折まで、MLBデビュー以来500試合以上の連続出場を継続していました。日米通算では1768試合連続出場だったのです。MLBでは、試合数が多く20連戦が当たり前ということもあって、野手も20~30試合に1試合位のペースで出場しないゲームがあるものですが、松井選手はヤンキース入団以来500試合以上休み無く、試合に出続けたのです。

 これ自体が凄いことですが、当然ながら「相応の成績」を上げ続けなければ、使ってもらえない訳で、松井選手は「休まなくても大丈夫」な頑健な肉体・精神を保持していたことと共に、「連続してチームに貢献できる成績」を残し続けたことになります。

 イチロー選手は監督指示による休みを受け入れていましたので、連続試合出場記録こそ残していませんが、シアトル時代には常に「チームで最も休みが少ない野手」でした。私は、イチロー選手の様々な記録の中で最も素晴らしい記録が、この点なのではないかと考えています。
 ヤンキースに移籍後も、この点は不変です。39歳になっても出場し続けることが出来ることは、本当に素晴らしいと思います。

 この「連続出場」という点が、この2人以外の日本人野手には出来ませんでした。成績面もありますが、やはり怪我や故障の影響が大きかったと思います。その意味では、イチローと松井秀喜は、物凄く丈夫な心身を保持していた、いる、ということでしょう。
 私は、この「連続出場」がMLBにおける日本人野手の伝統だと考えています。

 そして今シーズン前半、この伝統を継ぐ選手達が登場しました。

 ひとり目は、ミルウォーキー・ブリュワーズの青木宣親選手です。日本プロ野球NPBを代表するヒットメーカーとして2012年にメジャーデビュー。2012年シーズンは、151試合に出場し、150安打、打率.288、10本塁打、30盗塁と1年目としては十分な成績を残しました。
 そして、2013年シーズン前半は88試合に出て104安打、打率.294とチームのレギュラーとして活躍し続けています。

 もちろん、NPBでは3度の首位打者を誇る青木ですから、現状の成績には満足していないと思いますが、何よりプレー振りが良いと感じます。遮二無二プレーに臨んでいる様子が、メジャーに馴染んでいます。MLBでは、アメリカ人プレーヤーはもとより、ベネズエラやプエルトリコといった中南米出身のプレーヤーも、常に全力のプレーを展開していると思います。この「全力感」を青木選手のプレーからも感じるのです。

 もうひとりが、サンフランシスコ・ジャイアンツの田中賢介選手です。今シーズンからメジャーに挑戦し、まずはマイナー(3A)のゲームで実績を積んで、この7月9日からメジャーのゲームに出場しています。現在6試合に出場し19打数6安打で打率は.316、NPB時代は内野手としてゴールデングラブ賞を何度も受賞していた田中ですが、MLBでは外野を守っています。また、これが上手い。

 メジャーデビューしたてのプレーヤーですが、プレー振りを観ると、長く活躍できそうな感じがします。

 イチローと松井秀喜が、アメリカンリーグALの所属であるのに対して、青木と田中賢介はナショナルリーグNLです。日本のMLBファンは、これまでALに偏った情報?を得てきたように思いますが、これからはナショナルリーグの情報も沢山入手できそうです。

 青木宣親選手と田中賢介選手には、「MLB日本人プレーヤーの伝統」を受け継ぎ、いつも試合に出ているプレーヤーになっていただきたいと思います。
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 アメリカ・イリノイ州シルヴィスのTPCディアランコースで開催されたPGAツアー・ジョンディアクラシックトーナメントは、7月15日に最終日を迎え、4日間72ホールのプレーを終えて、19アンダーで並んだ3人のプレーヤーによるプレーオフとなりました。

 一人目はザック・ジョンソン選手。現在のPGAツアーを代表するプレーヤーのひとりです。既にツアーで9勝、メジャー大会マスターズ選手権にも優勝しています。
 二人目はデビッド・ハーン選手。カナダ出身の35歳。PGAツアーの勝利経験は無く、世界ランキング181位、賞金ランキング99位という、ツアーの中堅というか、シード権を争う位置にいる選手です。プレーオフ進出は初めてでした。
 三人目はジョーダン・スピース選手。全米ジュニア選手権に2度優勝し(同大会の複数回優勝は、タイガー・ウッズ選手に次いで史上二人目)、2012年にプロに転向したばかりで、今大会も推薦枠での出場でした。もちろん、プレーオフ進出は初めてでした。

 この3人のプレーオフとなれば、実績やこれまでプレーオフ3戦3勝の経験から見て、ザック・ジョンソンが有利と思われました。

① プレーオフ最初のホールは18番、482ヤード・パー4。ザックとハーンは、第二打がグリーンオーバー、スピースはグリーンヒットして7mのバーディパットを残します。ここで、ジョンソンはチップインを狙って強気のアプローチ。これが、ピンに当たりカップに弾かれてしまいます。ザックとしては、ここで決めておきたかったところです。スピースのパッティングは50㎝ショート。3人共パープレーでした。

② 次のホールも18番。今度はパッティング勝負。しかし、いずれも決まらず3人共パー。プレーオフは3ホール目に。

③ 3ホール目は16番。147.ヤードのパー3。このレベルのプレーヤーであれば、9番やピッチングウェッジPWといったショートアイアンで打てるホールです。ザックは5m、ハーンは3mにグリーンヒットして、バーディチャンス。スピースはPWで打ちながら、グリーンを外してしまいます。このあたりからスピースのスイングリズムが変調を来します。しかし、ハーン、ザック共バーディパットを外し、やはり3人共パーでホールアウト。

④ 4ホール目は17番の569ヤード・パー5。ティーショットはザックとハーンがフェアウェイFWヒット。スピースは左のラフ。スピースのスイングは一層固くなり、リズムが悪くなっています。

 このホールは、ハーンの大チャンス。第3打のアプローチが上手く打てて1m強のバーディパットを残します。ザックもスピースもバーディのチャンスが無くなり、ハーンのパッティング。これは入ると思いましたが、ホールに弾かれました。初優勝に向けてのプレッシャーということでしょうか。
 ハーンは千載一遇のチャンスを逸し、ザックとスピースは命拾いした形です。

⑤ 5ホール目は再び18番。ティーショットは3人揃って右のラフへ。3人共相当疲れてきた感じです。一番大きく右に外したのはスピースでしたが、木に当たりFW寄りに落ちました。とてもラッキーです。一番FW寄りに打ったのはザックでしたが、目の前に太い木があり、グリーン方向に打つことができません。これは不運です。ハーンのティーショットの当たりが悪く距離が出なかった上に、深いラフに入りました。

 ザックは木を交わして右から大きなフックボールを打ちに行きましたが、曲がり切らず前方の木に当たり、弾かれて左の池に落ちました。
 ハーンは低い球でグリーンの近くに打っていきました。まずまずのボールでした。

 前方が開けていたスピースは、低めの球でグリーンを狙い、僅かにグリーンオーバーしましたが、パーは十分に位置です。

 ザックは池の横から第4打、ピン左3m位のところに運び、このパットを決めてボギー。この状況でもパットを捻じ込み、相手のミスを待つあたりはさすがに百戦錬磨。スピースはアプローチパターを60㎝に寄せてパーパットを残します。

 アプローチで2.5m位に寄せていたハーンは、このパットを決めればパーセーブとなり、次のホールに進める権利を得たのですが、これを外しました。この日は、パッティングに嫌われていた感じです。あるいは、こうしたギリギリの局面での精神面に課題があるのかもしれません。

 スピースは、60㎝のパッティングをキッチリと決めて優勝しました。

 5ホールに及ぶプレーオフでした。バーディ合戦となるジョンディアクラシック大会ですが、プレーオフの3人の延べ15ホールではひとつのバーディも取れませんでした。

 ジョーダン・スピース選手は、この大会の勝利の女神に気に入られていました。まず、72ホール目の18番でバンカーショットがチップイン。ワンバウンド目が直接カップインしてのバーディで19アンダーとして、プレーオフに進出しました。
 そして、プレーオフ5ホール目の18番では、最も右にミスショットしたにもかかわらず、木に当たって左に大きく跳ね、直接グリーンを狙える位置に出ました。

 これらは、とてもラッキーということですが、私にはこの運の強さというか、星の強さが、とても印象的です。
 19歳11か月18日でのPGAツアー初勝利。これは史上4番目の早さだということですが、一番早い選手が1923年、二番目が1931年、三番目が1911年の記録だということですので、現在のような世界的なスケールになったPGAツアーにおいては「実質的に史上最年少優勝」と言って良いと思います。

 タイガー・ウッズやフィル・ミケルソンより若くして優勝したジョーダン・スピース。これで、来年のPGAツアーのシード権を獲得し、来週の全英オープンと来年のマスターズ・トーナメントの出場権をも手にしました。
ひょっとするとPGAツアーには、凄いシンデレラボーイが登場したのかもしれません。

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