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 アメリカ合衆国ニューヨーク郊外のオークヒル・カントリークラブで、8月8日に開幕した、2013年の全米プロゴルフ選手権大会は、初日・2日目の予選ラウンドを終えました。

 活躍が期待される日本人プレーヤーですが、石川遼選手が初日1アンダーパー・2日目1オーバーパー、松山英樹選手が初日2オーバー・2日目2アンダー、の共に通算イーブンパー・28位タイの成績で予選を突破、3日目以降の決勝ラウンドに駒を進めました。

 オークヒルCCは、さすがにメジャートーナメントの常連だけあって、見るからに難しいコースです。特にグリーンとグリーン周りは難しいセッティングになっていると思います。

 その難コースで、石川選手はこのところの不振を感じさせない見事なラウンドを展開しました。石川選手の持ち味であるアプローチショットとロングパットの調子が戻りました。2日目の後半にはガッツポーズも出るようになり、乗って来ていると感じます。

 松山選手は、良いショットと悪いショットが交互に出ていて、パッティングもいまひとつ合っていない感じでしたが、要所を締めて、スコアを纏めたところは流石でした。

 4大メジャートーナメントですから、フィールドは極めて強く、予選突破は容易なことではありません。
 この大会も、ババ・ワトソン、カール・シュワルツェル、ルーク・ドナルド、アーニー・エルス、パドレイグ・ハリントン、ジェフ・オグルビー、といった実力者達が予選落ちしています。

 こうした中で、堂々と決勝ラウンドに進出した、石川・松山両選手の大活躍が期待されます。

 それにしても、雨が降ったこともあってか、2日目のグリーンはとても柔らかいものでした。ショートアイアンのショットが落下点に止まってしまいます。ナイスショットを打っても、バックスピンがかからず、下りのパッティングが残るケースが目立ちました。加えて、ショットの際にフェアウェイのターフが剥がれて飛ぶのが目立ちました。「わらじの様な」という形容がありますが、飛んでいくターフは、わらじよりも遥かに大きなものでした。いくら雨が降ったからといって、あれほど大きなターフが飛ぶコースも珍しいと思います。オークヒルCCの芝付の特徴でしょう。

 決勝ラウンドに期待されるのは、乾いて速く・固くなったグリーンです。おそらくそれが、本来主催者が狙っているセッティングなのでしょう。天候が回復すれば、3日目・最終日と「本当のオークヒルCCの姿」を観ることが出来ます。

 そして、本来のオークヒルCCでのプレーは、難易度が格段に上がり、2日目までとは全く違うものになるでしょう。全体のスコアも伸びなくなり、トップのスコアも下がってくると思います。
 綺麗な青空の下での、全米プロゴルフ選手権大会決勝ラウンドを観たいものです。
 8月9日の対ソフトバンク戦に先発した、東北楽天の田中将大投手は7イニングを4被安打0失点に抑え、16勝目を挙げました。これで開幕から16連勝。日本プロ野球NPB新記録となりました。
 昨季から続く連勝も20に伸ばし、NPBタイ記録。どこまで伸ばして行けるのか、楽しみです。

 この日の投球の愁眉は、1回表ソフトバンク1死3塁、打席に好打者内川選手を迎えたシーンでしょう。追い込んで内角へのストレートで三振に切って取りました。バットに当てる技術ではNPB屈指の内川選手を、三振を取りたいところで、内角への速球で空振りが取れる技術・球威の高さ。素晴らしいと思います。

 それにしても、今シーズンの東北楽天打線と田中投手の相性が、とても良いのでしょう。この16連勝の間にも、先にリードされた試合がありましたが、打線が逆転してくれました。このゲームも0対0から5回に2点、6回に3点の計5点を挙げ、結果を見ると圧勝です。
 東北楽天チーム全体の実力アップが如実に示された試合と言えるでしょう。

 次のゲームは、連勝のNPB記録を狙うことになるのでしょうが、そのことより「キチンとした試合を継続すること」が大切だと思います。田中将大投手の登板・投球は「チームのリズムを創る」ものだと思うからです。
 初優勝に向かって驀進する東北楽天の基軸となるゲームは、勝っても負けてもしっかりと戦っていかなければなりません。

 飛ぶボールになったシーズンに、防御率1点台前半を継続し、16連勝の新記録を樹立した田中投手。報道に踊る「平成の神」という言葉は、決して大袈裟なものではないと思います。
 男子100m競走には「10秒の壁」が存在します。この壁は相当厚く、日本人スプリンターにとっては、いまだに破れないものです。

 距離を計る「メートル」という単位と、時間を計る「秒」という単位は、別々に定められたものでしょうが、これに「人類の走る能力の限界」という要素が加わると、100m競走に10秒の壁が現れるというのですから、ある意味では不思議なことです。

 この人類にとっての厚い壁に、初めて到達したランナー、10秒の壁を初めて叩いたのが、アルミン・ハリー選手でした。
 アルミン・ハリーは、旧西ドイツのスプリンター。1960年6月に10秒0の世界新記録を樹立しました。それまでの記録は、アメリカのウィリー・ウィリアムズ選手が1956年の8月に出した10秒1でしたから、この0.1秒を縮めるのに、人類は約4年を要したのです。

 アルミン・ハリー選手のランニングフォームは、過去の映像で見ることが出来ますが、何より「スタートが速い」のが特徴です。

 「スタートが速い」といっても、2つのタイプに大別されると思います。
① スターティングピストルの号砲に対する反応が速いタイプ
② スタートから10m位の走りが速いタイプ

 ハリー選手は、①のタイプでした。いくつかのレースの映像を見ても、必ず他の選手より「動き出しが早い」のです。あるレースなどは、フライングに見えるほどです。

 ハリー選手の場合には、号砲の音を聞いてから、脳が体全体に動くように指示する時間が短かったことになります。
 スタートで50cm~1m位リードしたハリー選手は、その後20m~40mの加速がとても素晴らしい。この区間で、その差を2m前後に拡大して、ラストの30mは逃げ込みを図るというレース振りであったと思います。
 もちろん、ハリー選手にも好不調があり、あまり調子が良くないレースでは、ゴール前追い上げられて50cm位の差で逃げ切り、調子が良いレースでは2m差でゆうゆうと勝つという感じです。

 ちなみに、前述の②のタイプのランナーとしては、元日本記録保持者だった飯島秀雄選手や元世界記録保持者のアサファ・パウエル選手(ジャマイカ)が挙げられると思います。
さらに、この2人の走りにも違いがあるように思います。飯島選手はスタート直後の上体の起き上がりが早く、足を速く動かすことで加速しますが、パウエル選手は、スタート直後は上体の起き上がりを抑えながら、両腕を速く大きく振ることで、ストライドとピッチを上げているように観えます。
 100m競走の一流ランナーも、千差万別ということでしょう。

 アルミン・ハリー選手に付いて言えば、抜群に速い反応からのスタート直後の3歩は、大きめのストライドに観えます。この段階では、脚を速く動かすことより、バランス良く重心を前に移動させることに注力している感じです。身長182cmという、当時の100mランナーとしては長身で、脚が長い体型の選手でしたから、こうした走り方が向いていたのかもしれません。
 そして、20m付近からの爆発的な加速に結び付けていたのでしょう。

 ハリー選手は1960年のローマオリンピックの100m競走で金メダルを獲得しましたが、タイムは10秒2でした。同じ年の6月に10秒0の世界新記録を出していたのですが、やはり、オリンピックといった大舞台で自己ベスト記録を出すことが難しいことであることが判ります。

 それにしても、ハリー選手が現代のランナーであったなら、あまりの反応の速さから、スターティング・ブロックのフライング検知器に引っかかってしまう可能性があります。現代の検知器は、号砲の音より一定時間経過後でないと、人間の体は動かないことを前提としてセットされていますから。
 どれほど凄い反応だったのか、現代の機器で正確に計ってみたかった気がします。
 世界レベルの大会で戦う日本競泳陣の「世代交代」が鮮明であった、世界水泳選手権2013・バルセロナ大会で、瀬戸大也選手(19歳、早稲田大学)が400m個人メドレー種目で優勝を飾りました。

 近時めきめき力を付け、日本のマイケル・フェルプスと呼ばれる萩野公介選手のライバルとして、常に切磋琢磨してきた瀬戸選手ですが、今大会日本選手団唯一の金メダルを、大会最終日に獲得した泳ぎは見事でした。

 レースは終始6コースの萩野が先行し、5コースの瀬戸が追う展開。3種目目の平泳ぎでついに萩野に追いついた瀬戸は、最後の自由形で萩野を突き放し、4コース・アメリカのカリシュ選手の追い上げを1m凌ぎ、トップでゴールしました。
 萩野選手は失速し5位でした。

 結果として、萩野選手が瀬戸選手のペースメーカーとなった形のレースでしたが、瀬戸選手は自己記録を更新する4分8秒69で泳ぎ切ったわけですから、調子も良かったということになります。

 この大会は、過去10年間に渡って日本競泳陣を引っ張ってきた、北島康介選手、松田丈志選手、入江陵介選手に力の衰えが見られました。年齢からくる衰えは、避けようがないものです。
 大切なのは若手の成長ですが、この大会では萩野選手、瀬戸選手に代表される20歳前後の若手が世界の舞台に登場した形です。

 今大会の日本水泳界の世代交代に特徴的なことは、これまで余り成績が良くなかった種目で、好成績を挙げたことでしょう。

 まずは、萩野選手。400m自由形という、日本人男子スイマーが最も苦手とする種目のひとつで堂々の銀メダル。オールラウンダーの萩野選手ですが、メドレー種目以外のメダルが自由形種目であったことは、今後の戦いの大きな自信に繋がるものだと思います。
 萩野選手に付け加えると、銀メダル2つは素晴らしい成績です。日本初のオールラウンダーとして、十二分に世界に通用することを示しました。

 そして、瀬戸選手。400m個人メドレーという、やはりこれまで日本人男子スイマーが、世界トップレベルの大会で結果を残せなかった種目での金メダルでした。そのレース内容も、背泳ぎや平泳ぎという個別の種目の圧倒的な差をベースに逃げ切るという形ではなく、4種目をバランスよく泳ぎ、最後の自由形でも海外勢と互角に泳ぐという、素晴らしいものでした。
 このレース内容こそが、従来の日本競泳の殻を破ったものだったでしょう。

 加えて、頭書「世代交代」大会における「金メダル」の役割は大きいと思います。日本競泳陣は、北島康介選手が中心となって築き上げた「世界大会における金メダルの伝統」を、ロンドンオリンピック2012では継続することが出来ませんでした。11個のメダルを獲得しましたが、金メダルは0だったのです。
 今大会のメダル数は6個でしたが、「金メダルの伝統」を継承する勢いが得られたことの意味は、とても大きいと思います。

 日本競泳界で伝統的に強い「平泳ぎ」「背泳ぎ」「バタフライ」には、新しい選手が次々と育っていることと思います。
 そして、今大会では「自由形」「個人メドレー」も得意種目に仲間入り。

 リオデジャネイロ2016オリンピックに向けて、世代交代を完了した日本水泳界のチャレンジが始まりました。

 2013年8月8日~13日、アメリカ・ニューヨーク州オークヒルカントリークラブで開催される全米プロゴルフ選手権大会に、石川遼選手が招待され、出場すると、8月1日に報道されました。
 今季最後のメジャートーナメントへの出場権を得たことは、現在の石川選手にとっては、大変大きな意味を持つと思います。

 今季、石川選手は主戦場をアメリカPGAツアーとして、トーナメント出場を続けてきました。来年のPGAツアー資格を獲得するためです。
 しかし、残念ながら今季ここまでは思ったような成績を残すことが出来ず、PGAツアー賞金ランキング、FedexCupポイント共に、基準となる125位以内には入っていません。そして、残る参加可能なトーナメントの数が少なくなってしまったのです。
 8月1日~4日のリノタホオープンを終えると、8月15日からのウィンダム選手権大会1試合を残すのみとなってしまって、現状の獲得ポイントでは、このトーナメントで3位以内に入らないと、125位には届かないと言われていました。

 そこに、8月8日からの全米プロへの出場が決まったというわけです。1試合増えることも大きいのですが、それがメジャー大会となると、石川遼選手のアイデンティティともいえる「奇跡を起こす舞台」を得たように感じるのです。

 石川遼選手は、とても人気があります。最近1年間の試合での実績を考えれば、日本プロゴルフ界を代表するプレーヤーは松山英樹選手ということになりますが、人気ではやはり石川遼選手がNO.1でしょう。

 人気の要因は、そのルックスや性格等が挙げられるのでしょうが、その「奇跡的なプレー振り」も大きいと思います。「石川遼はミラクルなプレーヤー」なのです。

 私たちが眼にした最初のミラクルは、2007年5月の日本ゴルフツアー初優勝でしょう。この時、石川選手はアマチュアで高校生、15歳と8ヶ月でした。世界の主要ゴルフツアーの最年少優勝記録としてギネスブックに掲載されたと記憶しています。
 このマンシングウェアオープンでのバンカーショットを直接叩き込むバーディでの優勝は、本当に鮮烈な印象を残しました。

 そして、二つ目のミラクルは、2010年5月中日クラウンズ大会最終日の58打のラウンドでしょう。1ラウンド12個のバーディを奪う大逆転優勝でした。ショットもパッティングも完璧といえるラウンドで、この58打もギネスブックに載ったと思います。

 石川遼というゴルファーは、確かに強いが、単に強いゴルファーというだけではなく、時折、怖ろしいプレーをすると感じました。安定した強さというより、ミラクルな強さというのが、石川遼のゴルフなのでしょう。

 その石川選手が、2013年シーズンは苦戦を続けています。トーナメントの予選を通過するのがやっとといった状況です。
 石川遼は復活できないのではないか、といった論調も見られるようになりました。

 私は、石川選手は必ず復活すると考えています。前述のような奇跡的なプレーを展開できるプレーヤーは、滅多に居るものではありません。2つの世界記録を持つ、いわゆる「もっている選手」なのです。「もっている」のですから、これぐらいのスランプで沈んでしまうプレーヤーではないと思うのです。

 そして、今回の全米プロ選手権2013出場というのが「奇跡的なカムバックの舞台」なのかもしれません。石川遼選手の三つ目の奇跡が、とても楽しみです。

 夏の甲子園2013で活躍が期待される高校について、考えてみたいと思います。

1.実力比較
 いつの時代も、各地方代表校の相対的な実力比較は難しいものですが、例年と同様、地方大会の戦い振り、春のセンバツ大会の成績、各地方代表の過去の甲子園大会での実績、などを参考にしました。

[最上位校] 浦和学院(埼玉)、日大三(西東京)、横浜(神奈川)、大阪桐蔭(大阪)

[上位校] 仙台育英(宮城)、常葉菊川(静岡)、箕島(和歌山)、福知山成美(京都)、済美(愛媛)

[実力校] 前橋育英(群馬)、修徳(東東京)、愛工大名電(愛知)、星稜(石川)、明徳義塾(高知)、沖縄尚学(沖縄)

 以上の14校です。最上位校は、優勝できる力があると思う学校です。上位校は、ベスト4まで勝ち進める力があると思う学校です。実力校は、旋風を起こす可能性がある学校です。

2.組合せを考慮した期待順の10校
 今大会は、19年振りに「全試合抽選制度」が適用されましたので、予想が一層難しくなりましたが、逆に言えば、くじ運までは予想し難いので、実力通りに観て行くしかないと言うことでしょうか。

 初戦の組合せを見ると、まず目に付くのが3日目第4試合の「仙台育英-浦和学院」です。夏の甲子園大会に滅法強い宮城県代表と春のセンバツ優勝校の組合せという、決勝戦でもおかしくない好カード。仙台育英は、宮城大会決勝で初回に5失点しましたが、その後の失点を防ぐと共に、打線も粘り強く追い上げ、9回裏サヨナラ勝ち6対5で勝利するという、相当の実力が無ければ出来ない試合運びを見せました。

 一方の浦和学院は、冷静な試合運びで危なげなく勝ち上がった実力校です。夏の大会に相性が悪い埼玉県代表のジンクスを破ることが期待されています。

 初戦の緊張感がどちらに影響するかで決まるゲームだと思います。ほぼ互角ですが、チームとしての完成度から、浦和学院が少し優位かと思います。

 次に目に付くのが、4日目第2試合の「沖縄尚学-福知山成美」。地力十分の両校が、初戦で当たりました。
両校とも地方大会の内容も良く、互角の戦いだと思いますが、夏の大会との相性を考慮すると、沖縄尚学が少し優位でしょうか。

 もうひとつ挙げると、2日目第1試合の「聖光学院-愛工大名電」。すっかり、福島県代表の常連となった聖光学院ですが、今年のチームはこの2~3年の中では、やや力が落ちるかなと感じます。

 一方、過去10年で5回目の愛知県代表となった愛工大名電も常連校です。レベルが高い愛知県を勝ち抜いてくるのですから、地力の高さは誰もが認めるところですが、夏の甲子園では勝てていません。7回連続初戦敗退、夏の甲子園で勝ったのは25年前1988年が最後というのは、不思議という他ありません。
愛工大名電が初戦を突破すれば、台風の目となる可能性十分です。

 他にも好カードが目白押しです。「全試合抽選」といっても、試合間隔に配慮した結果、2~3回戦まではブロックがありますので、それも考慮して、今大会で活躍が期待される10校を挙げます。

① 日大三(西東京)
② 横浜(神奈川)
③ 浦和学院(埼玉)
④ 大阪桐蔭(大阪)
⑤ 前橋育英(群馬)
⑥ 常葉菊川(静岡)
⑦ 済美(愛媛)
⑧ 沖縄尚学(沖縄)
⑨ 星稜(石川)
⑩ 愛工大名電(愛知)
 
 日大三と横浜は実力校。ともに夏の甲子園で実績十分の小倉監督・渡辺監督が率いています。
日大三は強力打線+堅実な投手陣で安定した戦い振りが期待されます。横浜は、春時期には歯が立たなかった桐光学園(松井投手を擁する)をキッチリと倒して、本大会に駒を進めました。

 浦和学院は優勝する力が十分にあると思いますが、夏との相性他で、初戦の仙台育英戦で不覚を取る可能性を考慮して3番手としました。ちなみに、仙台育英が浦学を倒した場合には、勝ち進む可能性が高いと思います。

 大阪桐蔭は、春のセンバツ大会で成績を残せませんでした。昨年の春夏連覇を成し遂げたチームと比較すると、やや小粒感は否めませんが、常に有る地元の利と、甲子園で8割以上と現役監督最高勝率を誇る西谷監督のチーム作りから、今年も活躍が期待されます。

 前橋育英は、地方大会の試合内容がとても良かったと思います。ブロックにも恵まれた感じです。時々、夏の大会でブレイクする群馬県代表。初戦を突破できれば、好投手高橋光を擁して1999年桐生一以来の全国制覇も夢ではありません。

 夏の大会では、いつも好成績を残す静岡県代表。今大会の常葉菊川も強いチームに仕上がりました。自由奔放な野球を持ち味とする森下監督の采配も楽しみです。ただし、ブロックには恵まれませんでした。大阪桐蔭を始めとする強豪校が集うブロックに入りました。初戦突破が鍵となりますので、6番手としました。
箕島も地力十分なのですが、このブロックの突破は難しいと観ました。

 春のセンバツを沸かせた安楽投手を擁する済美。上甲監督の采配も期待されます。ただし、地方大会を見ると、安楽投手が結構打たれていて、失点が多いのが気になります。また、春のセンバツで指摘された2番手投手不在の対策が成ったのかどうか。
春以上にスケジュールが厳しい中で、再び安楽投手ひとりだとすると、苦しい戦いが予想されます。

 夏に強い沖縄県代表ですが、前述の通り初戦で強豪・福知山成美に当たります。ここを突破できれば、大活躍が期待されます。

 久々登場の星稜。地方大会の内容から地力十分と観ました。そして、ブロックにも恵まれたと思います。1995年の準優勝以来の活躍が期待されます。

 愛工大名電は前述の通りです。地力に比して恵まれなかった夏の成績ですが、初戦を突破すれば大暴れできると思います。

 以上です。ブロックに恵まれたと言っても、有力校と当たってしまう可能性は、どの学校にもありますので、予想はいつものように難しいものでした。

 出場49校が、その地力と持ち味を存分に発揮できる大会となって欲しいものです。
 夏の甲子園大会の開会式には、何とも言えない雰囲気があります。選手達には、予選大会を懸命に勝ち抜いてこの地に立っているという喜びと、故郷を代表して全国大会に出場するという誇りと、あらゆる要素から生まれる緊張感が溢れています。

 あまり揃ってもいない三列の行進が、延々と続きますが、出身地の学校の行進が来るまでは、集中して画面に見入ります。

 手を大きく振り上げて行進する学校があれば、何だか元気が無い学校もあります。前評判が高い学校は、何か行進まで自信に満ちているように見えます。

 そして、場内には大会歌「栄冠は君に輝く」が流れます。1年に1回、私は涙します。何故かは分かりませんが、この時は必ず涙します。もちろん悲しいわけではありませんが、画面に映し出される49校の球児の姿に、予選で敗れていった幾多の球児を重ね合わせているのかもしれません。

 「よく、ここまで来たね」と思うのです。純真な高校球児などと書くと、何を言っているんだと怒られるのでしょうが、様々な裏話が有るにしろ無いにしろ、幸運と不運が折り重なっているにしろ、とにかく試合に勝ち続けなければ、ここには立てない。その「陽気な単純さ」が涙を誘うのでしょうか。

 「栄冠は君に輝く」は良い歌です。

 雲は湧き 光あふれて 
 天高く 純白の球きょうぞ飛ぶ
 若人よいざ まなじりは歓呼にこたえ
 いさぎよし ほほえむ希望
 ああ 栄冠は君に輝く

 2番も3番もあるのですが、やはりこの1番の歌詞が夏の甲子園大会そのものです。
 加賀大介氏の詞も良く、古関裕而氏の曲も良い。

 今年の夏の甲子園の開会式は8月8日です。
 アメリカ合衆国オハイオ州アクロン郊外に存するファイアーストーン・カントリークラブは、距離が長いこと、フェアウェイが狭いこと、グリーンが速いこと、から全米でも屈指の難コースとされています。
 過去には、メジャー大会である全米プロゴルフ選手権も3回開催されました。

 このコースでは、1999年からゴルフ世界選手権大会WGCが開催されています。この大会は、その名の通り、世界のトッププロだけを集めた大会で、世界ランク50位以内、世界各国のツアーの中の指定大会優勝者、ライダーカップやプレジデンツカップの出場者など、厳選されたメンバーにより争われる、4大メジャー大会に次ぐ格式の大会です。

 このWGCブリジストンインビテーショナル(2005年まではNECインビテーショナル)大会で、抜群に強いのがタイガー・ウッズ選手なのです。
 これはもう「抜群に強い」といった形容詞では不足な程の強さです。

 今年の大会も、15アンダーパーで、2位のキーガン・ブラドリー選手らに7打差を付けて、ゆうゆうと優勝しました。
 これでこの大会8度目の優勝ですが、前述のようにこの大会は1999年開始ですから、今年が第15回なのです。タイガーは、15回の大会の内8回に優勝していることになります。
 世界最高水準の大会で、優勝確率5割以上というのは、ゴルフ競技では「非常識」なもので、他に類を見ません。

 加えて、優勝していない回での成績も凄いもので、2010年(例の女性問題がピークの頃)の78位タイを除けば、全て4位以内です。タイガー・ウッズ選手にとって本当に相性の良い大会・コースということになります。

 確かに、
① 距離が長いこと。全体で7400ヤードを越えてパー70打ですから、長いコースが多いアメリカにおいても、長いと言えるコースです。有名な16番ホール・愛称「モンスター」は、667ヤード・パー5です。
   これだけ長いと、飛ばし屋のタイガー・ウッズに有利といえるのでしょう。

② 狭いフェアウェイ。長い上に、ティーショットの落下地点付近はフェアウェイが絞りこまれているホールが多いのです。
   タイガーもドライバーの安定度は良いとはいえませんので、ティーショットはたびたびラフに掴まります。タイガーは、ここからの脱出(距離を稼ぎながらの脱出)が上手いということになります。

③ 高速グリーン。スティンプメーターで13インチ強のスピードにセットされているそうですから、マスターズトーナメントより少し速いグリーンということになります。世界最高速レベルのグリーンは、高速グリーンの大会に数多く出場するタイガー・ウッズ選手は慣れているということでしょうか。

 以上、諸点から考えてみましたが、これらの要素を折り込んでも、この大会でのウッズ選手の異常な?勝率の説明にはなっていないように感じます。
 飛距離なら、ババ・ワトソン選手の方が相当飛びますし、パッティングならスティーブ・ストリッカー選手の方が上手です。アプローチショットならフィル・ミケルソン選手も居ます。

 唯一、②に関連して、ファイアーストーンCCの特徴のひとつである「ケンタッキーブルーグラス」への対応の良し悪しは、要因として考えられると思います。纏わり付く力が強い、人によっては「クラブに張り付く」と形容するケンタッキーブルーグラス。ラフに打ち込むとリカバリーが難しいといわれます。
 前述のように、ウッズ選手のフェアウェイキープ率は、いつものようにこの大会も決して高いものではなく、6割を切っていたと思いますから、2回に1回位はティーショットがラフに行ったことになります。

 ウッズ選手はこのラフからのリカバリーショットが、いつも大変上手です。この点が、他の世界トップクラスのプレーヤーとの一番の違いなのかもしれません。
この点の優位性が常に存在し、その大会でのウッズ選手のパッティングやアイアンショットの調子次第で、優勝できるか出来ないかとか、2位との差、が決まってくるのではないでしょうか。

 ちなみに、この大会での8回の優勝時の2位との差に付いて、見てみましょう。

・ 1999年 1打差
・ 2000年 11打差
・ 2001年 プレーオフ
・ 2005年 1打差
・ 2006年 プレーオフ
・ 2007年 8打差
・ 2009年 4打差
・ 2013年 7打差

 こうして見ると、調子が普通(普通で優勝されては他のプレーヤーは困るのでしょうが)の年は、1打差やプレーオフでの決着となっていて、調子が良い時には最大11打差の大差で勝っていることが分かります。
 今年の7打差は、タイガーにとっては、さして大きくも無い差であったのです。

 PGAツアーにおける同一大会8勝は、サム・スニード選手に並ぶ最高記録ですが、この大会に対する「常識外れの相性の良さ」を考えると、タイガー・ウッズ選手が、この大会・ファイアーストーンCCで、9勝目・10勝目を挙げるのも、時間の問題という気がします。

 今大会2日目に、大会タイ記録(自身の記録)である61打・9アンダーのラウンドを終えた後も、ウッズ選手は特別に嬉しいといった様子ではありませんでした。14番ホールまでで9アンダーであったのに残りの4ホールでスコアを伸ばせず、59打を出せなかったことへの反省があったのかもしれません。

 7400ヤード・パー70のコースでの59打あるいは58打のラウンドを見せてくれそうな、ファイアーストーン・カントリークラブとタイガー・ウッズ選手のマッチングです。

 夏の甲子園2013の和歌山代表に簑島高校が名乗りを上げました。21世紀になってからセンバツ大会には出場していた箕島ですが、選手権大会(夏の甲子園)は1984年以来29年振り、本当に久しぶりの出場です。

 一方、石川県代表は星稜高校。2007年以来6年振りの登場です。共に甲子園大会の有名校です。新鋭校ももちろんフレッシュで良いのですが、こうした伝統校の久しぶりの出場も何とも言えない楽しみがあります。

 最近では、和歌山県といえば智弁和歌山高校が常連校でした。名将高島監督率いる智弁和歌山は、過去10年間で9回の出場でしたから、夏の甲子園・和歌山代表といえば智弁和歌山という時代が続いていたのです。
 しかし、1970年代から80年代にかけては「和歌山といえば尾藤監督率いる箕島高校」だったのです。この時期に、夏の甲子園1回、春のセンバツ3回の計4度の全国制覇という、輝かしい実績を残しています。

 また、石川県代表といえば、金沢高校か星稜高校かという時代も長く続きました、最近では遊学館高校が力を付けて、この2強に割って入っている状況ですが、現在でもこの2校は石川県高校野球の看板校です。
 星稜も夏の甲子園1995年準優勝、1976年・91年のベスト4の実績があります。また、松井秀喜選手や小松辰雄投手といった、プロ選手を数多く輩出しています。

 この箕島高校と星稜高校といえば、オールド高校野球ファンなら忘れることができない名試合がありました。夏の甲子園史上最高の試合という人も多いゲームです。

 1979年の第61回大会3回戦で、箕島と星稜は戦いました。

 私はこの頃、既に社会人でした。勤務を終えて、同僚と職場近くの喫茶店に入ったのが午後6時半前後だったと思います。試合は9回を終えて1対1の同点で延長戦に入りました。喫茶店のテレビを見ながら、まさか「もう一試合分」を見られるとは、夢にも思いませんでした。

 試合は、両チームとも得点を挙げることが出来ず、延長戦が続きます。

 延長12回の表、星稜高校は相手エラーでついに勝ち越します。2対1でリード。さらに1死3塁のチャンスでスクイズ失敗。追加点を挙げることが出来ません。
 延長12回の裏、箕島高校は簡単に2アウト。ランナーも居ません。本当にあっさり2アウトになった印象でした。この年の春のセンバツ大会優勝チームも、ここで消えるんだなぁと思いましたが、箕島の選手がホームラン。2対2の同点となって、延長戦は続きます。
 こんなところでホームランが出るとは、信じられないことがあるものだと思いました。

 そして延長16回。この頃は、現在と違って延長戦は18回までありました。

 16回表の星稜の攻撃。見事なタイムリーヒットで3対2とリード。
 16回裏の箕島の攻撃も2アウト、ランナー無し。ついに星稜の勝ちかと思っていたところ、箕島の打者が一塁ファウルフライを打ち上げます。これを箕島の加藤一塁手が追いかけ、落下地点に入ったと思った時、転倒。これを取ることが出来ません。ゲームセットかと思われた瞬間の出来事でした。
 命拾いした箕島の打者は、ここでホームラン。「えー」驚きました。2度リードして、2度2アウトから、同点ホームランて、そんなことが実際に起こるとは・・・・。信じられないを通り越した感覚でした。

 延長18回の表、星稜高校は絶好のチャンスを逸して、迎えた18階の裏、これで星稜高校には引き分け・再試合しかない状況。ここまでひとりで投げ抜いてきた星稜の投手には、さすがに17回から疲労の色が見えましたが、18回裏は完全に限界でした。箕島高校が1点を捥ぎ取り、サヨナラ勝ちしました。

 試合終了は、午後8時頃だったと思います。4時間近い大激戦でした。
 箕島高校は、この大会に優勝し、春夏連覇を達成したのです。

 翌日の新聞で知ったことなのですが、9回までの1対1のスコアも、4回表に星稜が先制氏、4回裏に簑島が追いついていたのです。星稜は18回を戦い、3度リードし、同じ回に3度追いつかれたのです。小説に書くのも憚られる様な、奇跡のゲームであったと思います。

 加藤選手の一塁ファウルフライ補給時転倒は、この年から導入された人工芝と自然土の境目にスパイクが引っかかったことにより発生しました。加藤選手のために付言するとすれば、あのファウルフライは誰でも取れるような容易なフライではなかった、つまり落下してくるのを悠然と待つような時間的余裕の無い、ギリギリの難しいフライであったと記憶しています。

 尾藤監督が去ってから、箕島高校の名前は一時甲子園大会から消えました。そして、近時再び、春のセンバツに登場するようになり、ついに夏の甲子園2013に名乗りを上げたのです。
 そして、今年のチームを率いるのも尾藤監督です。そう、あの尾藤監督のご子息なのです。

 箕島高校の夏の甲子園の新しい歴史の扉が開かれます。
 そして、組み合わせによっては34年ぶりの箕島・星稜戦が見られるかもしれません。
 世界水泳2013は、スペインのバルセロナで7月20日から8月4日にかけて開催されました。

 この大会で、日本女子代表選手の寺川綾選手が、100m背泳ぎと50m背泳ぎの2種目で3位・銅メダルを獲得する活躍を見せました。
 2種目目の50mのレース後のインタビューで「金メダルのチャンスがあると思ったのですが・・・。でも、良かったです。」とコメントしているのを見て、陸上競技マラソンの有森裕子選手を想い出しました。

 有森裕子選手は、1992年のバルセロナオリンピック・マラソン競技で銀メダル、1996年アテネオリンピックのマラソンで銅メダルを獲得した名ランナーです。
 バルセロナオリンピックの銀メダルは、太平洋戦争終戦後、初の日本女子陸上競技界におけるメダル獲得でした。メイン会場であるオリンピックスタジアムに日本国旗を掲げた、戦後最初の女子アスリートということですから、素晴らしい快挙といえます。
 そして、アテネオリンピックにおける銅メダル獲得は、日本女子陸上競技界初のオリンピック複数メダル獲得でした。この記録について言えば、いまだに有森選手以外には達成者が居ません。高橋尚子選手も野口みずき選手も出来ていない快挙なのです。

 そういう点から観れば、有森裕子選手は日本女子陸上競技史上のベストプレーヤーであったとも言えると思います。
 その有森選手がアテネで銅メダルを獲得した後のインタビューで「初めて、自分を褒めてあげたい」とコメントしました。流行語にもなった言葉でしたが、より速く走るために常に自らを追い込み続けたアスリートが到達した「ひとつの境地」だったのでしょう。平静な心持から発せられた、とても深い意味が込められたコメントだと感じたものです。

 そして、今回の寺川綾選手のコメントです。50m背泳ぎ、持ちタイムからしてギリギリの勝負になると考えて臨んだレースだったのでしょう。そして、実際にレースは僅差の勝負となり、寺川選手はよく追い上げましたが、ふたりの中国選手に10~20㎝及びませんでした。

 「惜しかったな、残念だったな」と寺川選手は感じたと思いますが「でも、良かったです」と静かに笑いました。「でも、良かったです」というコメントに、寺川選手の長く様々なことがあった水泳キャリアが込められているように感じました。

 2001年、高校2年生16歳の時に福岡世界選手権大会に初出場してから12年間、日本女子水泳界を引っ張り続けてきた寺川選手です。昨年のロンドンオリンピックで銅メダルを2つ獲得しましたが、これがオリンピックでの初メダルでした。

 有森選手、寺川選手、ふたりとも自らに極めて厳しいアスリートだと思います。そして、常に熱い気持ちで大レースに挑み、とても冷静に大レースを振り返ることが出来る境地に達していた・いるように思います。

 「高い次元の冷静さ」。経験も十分に積み、精神面・肉体面で完成されたアスリートだけが到達できる・享受できる境地なのでしょう。
 夏の甲子園2013、地方大会の西東京大会は7月28日決勝戦を行い、日大三高が都立日野高を5対0で破り、本大会進出を決めました。日大三高は、3年連続16回目の夏の甲子園大会出場です。

 決勝の日野高戦を見ると、今年も積極的な打撃のチームで、日大三高の伝統が活きていました。
 三番森選手・四番佐々木選手を軸とした打線は、本当に迫力十分。全体に体格が良い選手が多いこともあって「まさに大型チーム」という感じです。

 相手が、どんなチームであろうと、自分達の野球をやるという気概と実行力がチーム全体、そして個々の選手にも溢れていました。ある意味では「自分勝手なチーム」ですし、チームワークで勝つというタイプとは対極に存在する、「個々の選手の圧倒的な地力の積み上げで勝つ」チームなのでしょう。

 エースの大場投手は、身長167cmとこの大型チームの中にあっては小柄ですが、抜群のコントロールと、球を長く持つ独特のフォームで投げ抜きました。好投手です。

 この強力な打線と好投手大場を擁する日大三高は、史上最強とも呼ばれた2011年のチーム、吉永投手を擁し超強力打線で優勝したチームに近い実力を保持しているように感じます。今年の日大三高も、優勝候補の一角でしょう。

 それにしても、日大三高を率いる小倉全由(おぐら まさよし)監督(56歳)は、自らのチーム造りの手法を完全に確立した感があります。
 毎年毎年、強力な打線を擁するチームを造り出してくるのは、見事という他はありません。

 前述のように、相手チームの特性にかかわらず自らの野球を展開するチーム、個々の選手が自らの実力を発揮しようと「自ら考えてプレーする」チームですから、少し全体のバランスが崩れると、あっさりと負けるというのも、ある意味では「小倉野球らしい」と感じてしまいます。

 相当に強い今年のチームを率いて、既に甲子園大会で優勝2回・準優勝2回の名指揮官・小倉監督の春夏通算16回目の甲子園大会が始まります。
 夏の甲子園大会2013、埼玉大会決勝は7月28日に行われ、16対1のスコアで浦和学院が川越東高校を破り、3年連続12回目の本大会出場を決めました。

 スコアを見ると18安打16得点と猛打爆発という感じですが、埼玉大会全体を通してみると「守備が強いチーム」という印象です。

 春のセンバツ大会優勝投手の小島和哉(おじま かずや)投手を中心として、1ゲーム1つ未満のエラーで凌ぎ、1試合当たりの最大失点は1でした。内外野の守備は、派手さはありませんが堅実そのものでした。

 攻撃面は、準決勝までのチーム打率が2割8分台でしたから、決して強打のチームとはいえませんが、相手のミスを見逃さずチャンスを確実にものにするタイプでしょう。

 この試合振りを観ると、浦和学院チームの精神面の充実振りが感じられます。精神面の充実といっても「根性がある」とか「ここぞという時の気迫が凄い」とかいうことではなく、選手個々の「気持ちの持ち様が良い」と思います。

 つまり、選手個々が、自らの力量を最大限に発揮できる心持に、常にあるという感じです。妙な力みや過度の緊張も無いが、かといってリラックスし過ぎでもないという精神状態に、チーム全体があるということでしょうか。

 埼玉大会の準決勝・聖望学園戦は、互いに失点を許さない投手戦となり、0対0で迎えた9回表に、浦学が1点を取って、その裏の聖望の攻撃を封じて1対0で勝利しました。大変厳しいゲームでしたが、浦学を支えていたのは「この心持ち」だったのではないでしょうか。

 高い技術と精神面の平静さを兼ね備えた浦和学院は、相当強いチームだと思います。

 さて、その浦和学院を率いるのは森士(もり おさむ)監督。埼玉県上尾高校時代にセンバツ大会出場経験があり、東洋大学を経て、27歳で浦和学院の監督に就任。以降、夏11回、春9回の計20回の甲子園大会出場を果たして、49歳の今年、ついに春センバツ大会優勝を果たしました。
 采配ぶりは、怖くも無く、かといって変に笑顔だらけでもなく、自然体という感じの監督さんです。

 「埼玉県代表といえば浦和学院」という時代が長く続いていましたが、正直に言ってこれまでの甲子園での成績はいまひとつでした。強いが、本番に弱いチームという感じだったのです。
 ところが、2012年から突然、甲子園で好成績を残せるチームになったように見えます。森監督の指導に何があったのでしょうか。

 私は、森監督が選手の精神面のトレーニング方法・指導方法において、何かを掴んだように思います。あるいは、蓄積されたノウハウが花開いたということでしょうか。
 秋季関東大会3連覇、夏の甲子園大会3大会連続出場、そしてセンバツ2013優勝と、このところの浦和学院はとても充実しています。

 この浦和学院は、夏の甲子園大会2013でも優勝候補の一校であることは間違いありません。
 そして、何かを掴んだ?森監督は、まだ49歳。甲子園大会をはじめとする日本の高校野球界での大活躍は、緒に付いたばかりという気がします。
 
 今シーズン開幕から連勝を続けてきた、東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手が、8月2日の対日本ハム戦でも完投勝ち。ついに、日本プロ野球NPB記録の開幕15連勝に並びました。

 本ブログでは、MLBのマックス・シャーザー投手と共に、日米で開幕以来の連勝を続ける両投手について書きましたが、シャーザー投手の方は、MLBオールスター戦前の最後の登板で負投手になってしまいましたから、残るは田中投手だけです。

 そのブログでも、投球内容を観ると田中投手の方がシャーザー投手より良いと書きましたが、田中投手の投球内容は、その後も衰えを知らず、どちらかと言えば一層良化している感じです。

 7月9日の12連勝目・対日本ハム戦からの直近の4勝は、全て完投勝ちです。1勝目から3勝目までが、7イニングの投球でしたし、11連勝までは2完投でしたから、明らかに完投能力が増しています。
 そして、頭書のゲームでは12奪三振と、今シーズン最多でした。

 この記録がどこまで伸びるか、とても楽しみです。

 この田中投手とタイ記録を持つ、1981年の間柴投手(中日)と2005年の斉藤和己投手(ソフトバンク)の両投手は、シーズン最終成績がそれぞれ15勝0敗と16勝1敗となっていて、何か「15連勝がゴール」のようなシーズンでした。

 田中投手には、連勝が続こうが、残念ながらストップしようが、シーズンを通してエースとしての投球を続けていただき、是非20勝は挙げていただきたいと思います。
 15連勝を「通過点」とコメントする田中将大投手ですから、十分期待できます。

 そして、球団創設9年目の東北楽天ゴールデンイーグルス初優勝の原動力となっていただきたいのです。
 全国高校総合体育大会・インターハイ2013の陸上競技男子100m競走の決勝は、7月31日に行われ、京都洛南高校の桐生祥英選手が10秒19のタイムで優勝しました。
 10秒19は大会新記録でした。(追い風0.1m、ほぼ無風)

 とても良いタイムでの優勝だと思います。このところの桐生選手の走りは、30m~60mあたりの走りに硬さが目立ち、加速が不十分でしたが、相当改善してきたのでしょう。
 予選が10秒50、準決勝が10秒32というのも良いタイムです。準決勝のタイムは、例年なら十分にインターハイ優勝に相当するもので、こうしたタイムを準決勝段階で叩き出せるというのは、桐生選手の地力が上がってきている証左です。

 ファンの中には「また9秒台が出なかった」とお嘆きの向きもあろうかと思いますが、桐生選手の実力は相当上がってきているけれども、まだ「常時9秒台を出せる」水準ではありませんし、「時々9秒台を出せる」水準でもなく、「条件がそろえば9秒台を出せる」レベルだと思います。
 いわゆる黄色人種で、100mを9秒台で走った選手は、これまでひとりも居ないのですから、桐生選手が到達しているレベルは極めて高いものと言えます。

 100m競走の世界記録9秒58を持つウサイン・ボルト選手が、先日9秒85の今季最高記録で走りました。世界選手権に向けて調子を上げつつあるボルト選手の自らのピークタイムとの差は、9.58マイナス9.85ですから、0.27秒です。
 おそらく、ボルト選手は9秒85前後のタイムであれば、大会の決勝レースを5回走って4回は出せると思います。もちろん、ボルト選手も今季当初の大会では、10秒以上かかっていることもありました。
そういう水準の選手が、ピークでは9秒60を切ってくるのです。

 一流スプリンターの平均タイムとピークタイムの差は0.2~0.3秒位だと思います。
 従って、各々のランナーにとっては、決勝レースを5回走って4回出せるタイム(以下、ベースタイムと表記します)が、どのレベルかということが重要になってきます。

 桐生選手のベースタイムは10秒20前後になってきているように思いますから、自らの心身の調子が良く、気温も暑からず寒からずで、追い風1~1.5mといった条件が揃えば、9秒9台の後半のタイムを出せると考えるのです。

 桐生選手は、今回のインターハイ優勝を「初めての日本一」ということで、とても喜んでいると報道されています。

 昨年秋、彗星のように現れ、同年代の世界最高タイムを叩き出し、今シーズン当初から、日本のトップランナーとして扱われて、大学生、社会人という大人の人の大会を連戦し、世界の大会にも突然登場してしまいましたから、「日本一」のタイトルを取る暇が無かったのです。

 普通であれば、高校生の大会を総なめして、「高校界に敵無し」となってから、大人の大会に進出するものですが、桐生選手の場合は、登場が高校2年生のシーズン終盤であり、その実力が伸びる速度が、通常の一流ランナーを遥かに超えるものだったために、高校生の大会でも1位になった経験が無く、大人の大会でも1位になった経験が無いという、ある意味では珍しいランナーとなったわけです。

 インターハイ(高校総合体育大会)優勝という勲章も手に入れて、これで安心して?世界選手権大会に挑むことが出来るようになりました。調子も上がってきています。

 8月10日からロシア・モスクワで行われる世界選手権陸上2013が、本当に楽しみです。
 ジータが帰ってきました。

 2013年7月28日、ヤンキースタジアムのタンパベイ戦。昨秋の足首骨折、そして今季7月11日の復帰ゲームで太ももを痛めて再びDLいりしていた「ミスターヤンキース」ことデレク・ジータ選手(39歳)がカムバックしたのです。

 少しお腹が出ている感じで、全力疾走は難しい様子ですから、復帰途上ということでしょうが、そのグラウンドでのプレーは見事なものでした。

 まず、第一打席にライトスタンドにホームラン!ビックリです。
そして、4打数2安打1打点2得点という、ヤンキースの2番打者として申し分ない活躍。

 加えて、ミスターヤンキースが帰って来た効果でしょうか、移籍後前日までノーヒットだったアルフォンソ・ソリアーノ選手が決勝タイムリーを含む5打数4安打3打点の大活躍、6番で先発したイチロー選手も4打数4安打1打点の活躍、イチローの1試合4安打は、相当久しぶりです。
 こうしたチーム全体の盛り上がりを受けて、ヤンキースは首位タンパベイに6対5のスコアで9回サヨナラ勝ち。勝ち投手はマリアノ・リベラ投手でした。この試合を落とすわけには行かないジラルディ監督は、同点でもロバートソン→リベラの必勝リレーを展開したのです。

 試合前の松井秀喜氏の引退セレモニーでも主たる役割を演じてくれたジータ選手ですが、試合でも素晴らしい活躍。「千両役者」としか言いようがありません。
 久々に大入り満員となったヤンキースタジアム。言い過ぎかもしれませんが、ファンにとっては、ようやくシーズンが開幕した感じだったのではないでしょうか。
 世界ラグビーの最高峰リーグのひとつ「スーパーラグビー」のニュージーランド・ハイランダーズに今季参戦した、田中史朗選手が1年目のシーズンを終えました。ラグビーのメジャーリーグへの日本人ラガー初の挑戦でした。

 本ブログでは「田中史朗は、ラグビー界の野茂英雄になれるか」と注目していました。MLBにおける日本人プレーヤーの草分け的存在であった野茂英雄投手は、MLBに始めて本格的に参戦した日本人プレーヤーであると共に、挑戦初年からオールスターゲームの先発を任されるなど大活躍。ベースボールの本場アメリカにおいて、日本人野球選手が十分に通用することを示しました。

 最初にトライすることも重要ですが、そのプレーヤーが活躍することは、後に続こうとしているプレーヤーにとって、とても大切なことです。野茂投手は、それを実行したのです。
 変な言い方ですが、野も投手の活躍があったので、後に続いた日本人メジャーリーガーの年俸が2割高くなり、プレシーズンのロースターをかけた生き残りの戦いの中で、監督他からプレーを観てもらえる期間が3日延びたのではないでしょうか。(2割と3日は、例示)

 それ位、野茂投手の活躍には大きな価値があったのです。

そして、野茂投手の活躍はライブで日本の野球ファンが居る茶の間にテレビ放送されました。1990年前後にすっかり人気が落ちてしまい、再興を目指して様々な施策を展開していたMLB関係者にとって、新しいマーケットの開拓は最重要課題だったことでしょう。

 1995年の野茂登場と活躍、そしてMLBに対する日本人ファンの興味増大は、MLBにとっても、とても素晴らしいことだったと思います。

 同様の期待が、田中史朗選手にも存在しているのです。
 その田中選手の1年目の活躍は、期待通り、いや期待以上のものでした。リーグ戦全16試合中14試合に出場し、日本人プレーヤー初のトライも記録しました。所属するハイランダーズには、田中選手と同じスクラム・ハーフSHのポジションにニュージーランド代表のアーロン・スミス選手が居ますから、田中選手は控えであろうと予想されていました。

 シーズン当初は、この予想通りにゲーム終盤からの出場ばかりでしたが、その素早い動きと自軍プレーヤーを活かすプレー振りが評価されて、次第に出場時間が増え、シーズン後半では3試合に先発出場したのです。これは凄いことです。

 その田中選手は「パスのスピードが、スミス選手比遅い」とコメントしています。そして、パスのスピードを上げるトレーニングに取組んでいると。メジャーリーグのプレーに関するこうした情報発信も、開拓者?の大切な仕事でしょう。
 田中選手の様々なコメントを踏まえて、日本国内のラガー達も、世界に通じるプレーを目指し、トレーニングに励むのです。サッカーやベースボールで観られたような、国内外の情報共有によるレベルアップが、十分に期待できます。

 田中選手の挑戦に刺激され、スーパーリーグへの他の日本人ラガーの挑戦も続いています。「二桁のプレーヤーが、スーパーリーグで通用する」との田中選手のコメントもあります。この傾向は、続いていくことでしょう。

 惜しむらくは、野茂投手の時と違って、スーパーリーグのゲームのテレビ放送はあまり行われていません。テレビ各局は視聴率が稼げないと考えているのでしょうか。
 私は、放送されれば必ず観ます。世界ラグビーの放送といえば、ワールドカップや5カ国対抗・6カ国対抗に限られていましたし、6カ国対抗の放送は減少してきていると思います。

 世界ラグビー界の一層の発展のためには、やはり、新マーケットの開拓が重要です。ラグビーというスポーツの長い歴史を持つ日本という国は、その社会の安定感・経済力を考慮すれば、新マーケットとしては最適でしょう。
 来シーズンから、田中選手のプレーをライブで観てみたいものです。
 2013年7月28日、松井秀喜氏は久しぶりにヤンキースタジアムのグランドに姿を現しました。出迎えるのは、超満員のヤンキースファン。総立ち、大拍手でした。

 お父さん、お母さん、お兄さんとともに本塁ベース付近の「式場」に位置取り、引退書類?にサイン。

 ヤンキースナインを代表して、39歳の同年代・2週間年下?のデレク・ジータ選手から、フレームに入った55番のユニフォームを受け取ります。

 久しぶりに袖を通したピンストライプのユニフォーム姿で、この後のヤンキース対レイズ戦の始球式に臨みました。
 さすがに引退後間もない事もあって?か、投球は見事なストライク。

 満場の拍手・歓声に送られて、グランドを後にしました。

 完璧で感動的なセレモニーでした。

 唯一残念だったのは、少し期待していた、奥様とご長男の姿を見ることが出来なかったことでしょうか。

プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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