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HOME   »  2013年09月05日
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 前回は4×100mリレーについて書きましたが、今回は4×400mリレーです。合計距離が1600mになりますから、マイルリレーとも呼ばれます。

 4×400mリレーは、メンバー全員が400mずつ走りますが、この4人の役割が相当に異なります。この違いが、4×400mリレーの特徴でしょう。

 第一走者は、セパレートコースを走ります。個人400m走と同じですが、違うのはスタート位置における各々のランナーの差です。
 個人400m走は、400m・トラック一周を走る場合の、インコースとアウトコースの長さの違いが、各々のコースのスタート位置の差となっています。
 一方、マイルリレーは、第二走者の2コーナーまで、つまり500mを走る場合のインコースとアウトコースの長さの違いをスタート位置で調整しますから、個人400mより差が大きくなります。

 そして、最内の第一コースと、最外の第八コースのスタート位置の差は、とても大きなものに見えます。
 従って、第一走者は、前のコースのランナーとの差を、あまり気にしないで走る必要があります。スタート直後、あまりに大差なので、追い上げようと前半から飛ばすと、ラスト50mでバテてしまいます。

 特に、外側の7コース、8コースは、バトンゾーンがゴール地点の相当先にありますから、終盤の失速の影響が強く出やすいと思います。

 バトンパスに付いては、400mを走り切って来たランナーはスピードが落ちている上に、バテていますから、4×100mリレーで重要であった「加速して受け取る」のではなく、「確実にバトンを受け取る」ことに注力します。
 しかしながら、いくら加速しなくとも良いとはいっても、第二走者の最初の100mの重要性を勘案すると、第一走者が完全に失速した状態で第二走者にバトンを渡すのは、回避すべきでしょう。

 第二走者は、最初の100mがセパレートコース、残りの300mがオープンコースになります。つまり、第二走者の第2コーナーでオープンコースとなるのですが、このオープンコースとなってからの各チームの位置取りが、とても大事です。第2走者が、第3コーナーを何番目の順位で通過するかは、レース展開上極めて重要なのです。

 400m走というのは、どんなに強いランナーが走ってもラスト100mはとても苦しい距離です。従って、第4コーナーを回ってからゴール地点までの100mで前のランナーを追い抜くのは、容易なことではありません。4コーナーで前に居る方が有利なのです。

 ただし、バトンを受け取った直後から、第2コーナー、第3コーナーと追い上げて、第4コーナーで先頭に立っているランナーの場合は違います。この場合には、先頭に立ったランナーは必ずと言って良いほど失速します。400m走というのは、そういう競走なのです。

 従って、第二走者が第2コーナーでオープンコースに入り、第3コーナーまでの約100mの間に、何番目に付けられるかは、とても大切と言うことになります。つまり、第二走者は「どうしても前半から飛ばしていかなければならない」ランナーと言うことになり、加えてラスト100mで、失速を極力抑えて粘れるランナーと言うことになりますから、チームの中で最も強いランナーが配されることが多いと思います。

 さて、第二走者が第4コーナーを回ってきました。続く、第3走者は、この第二走者の回ってきた順にバトンゾーンの内側から並びます。例えば、第4コーナーの通過がAチーム、Dチーム、Gチーム、Fチームの順番であれば、ゴール地点のバトンゾーンでは、内側からA・D・G・Fの順に並ぶのです。ラスト100mの直線走路で、DチームがAチームを追い越したとしても、並び順は変更しません。

 そして、第二走者から第三走者へのバトンパスが行われますが、ここは混乱する可能性のあるバトンパスです。混乱発生の要因は

① 第二走者は、皆とても疲れてゴール地点に来ていること
② ラスト100m・直線走路での順位変更があり得ること

 このため、倒れそうになりながらバトンを渡した直後にトラックに倒れてしまうランナーが発生すると、後順位のチームのバトンパスの邪魔になることがあります。

 また、ラスト100mで競り合って来た複数の第二走者が、第三走者がバトンゾーンで立っている位置と内外逆の位置取りでバトンゾーンに入ってくることがあります。ランナー同士の肩・肘が接触したり、体がぶつかったりするのです。格闘技的な部分です。

 第三走者は、全てオープンコースを走りますから、抜きつ抜かれつの接戦を演じることになりますが、前述の通り、前半飛ばしすぎるとラスト100mで失速することが多いので、注意が必要でしょう。

 第三走者から第四走者(アンカー)への、バトンパスも第二から第三の時と同じリスクがあります。

 アンカーは、勝負を決める走者ですから、先頭でバトンを受けた場合は前半を抑えて走ることが多いと思います。ラスト100mでの大失速を回避するためです。

 一方、後順位でバトンを受けたアンカーは、前のランナーを抜くために、最初から飛ばすことが多く、例えば2位でバトンをもらったアンカーが先頭のランナーを第2コーナーから第3コーナーにかけての直線で追い抜くことは、時々見られますが、オリンピックや世界選手権といった世界トップクラスのレースでは、最後の直線で、再び抜き返すことが多いように思います。このレベルになると、400mの距離があるといっても、追い抜くことは容易ではないのです。

 しかし、中学・高校レベルの試合では、アンカーによる大逆転が時々見られます。これは、アンカー間の「実力差がとても大きいこと」を示しているのですが、観客にとっては、とても面白いレースということになります。

 4×100mリレーとは異なり、マイルリレーはチームメンバーが第1コーナー付近に集結しています。チームメイトが直ぐ近くにいるのです。
 そして、スタートしても、第三走者やアンカーが走るまでには少し時間があります。この間、自分のチームのランナーを応援しながら、他のチームとの順位・差を確認して、自分の400mの走り方を決めなければ、なりません。この1~2分が考えどころなのです。

 歓声の中で、応援しながら考える。4×400mリレーは、ランナーにとってもとても面白い種目だと思います。
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