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HOME   »  2013年09月29日
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 少量ですが欧米の競馬情報が、定期的かつ比較的リアルタイムに入ってくるようになった1970年・昭和45年頃、最初にヨーロッパ最強馬と報じられたのがミルリーフであったと記憶しています。
 モノクローム写真でしたが、がっしりとした馬体が印象的でした。

 ミルリーフ号、父ネヴァーベンド、母ミランミル、1968年アメリカ・バージニア州生まれ、イギリスにて調教されました。競走成績14戦12勝・2着2回。

 14戦12勝・2着2回という競走成績は、それ自体が大変高いレベルのものですが、その内容が極めて素晴らしいものです。
 特に3歳時・1971年シーズンは、イギリスダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、凱旋門賞のいわゆる「欧州3冠レース」(いずれも2400m)に優勝しています。
 ダービーが2馬身差の勝利、「キングジョージ」は6馬身差の圧勝、凱旋門賞は3馬身差かつレースレコード勝ち、でした。この年の欧州最優秀馬にも選出されましたから、我が国に欧州最強馬と報じられたのも当然のことでした。

 生涯2度の2着が、また凄い?ものです。

 ひとつ目は2歳時フランスに渡って出走したロベールパパン賞1100m。これはマイスワロー号に頭差の2着。このマイスワローは初のフランス2歳4冠馬でした。少し詳しい方でしたら思い当たると思いますが、マイスワローは1978年に種牡馬として日本に輸出され、ワカテンザンやキョウエイレアの父となっています。

 ふたつ目は3歳時の2000ギニー・1600m。言わずと知れた牡馬クラシックレース第一弾です。この年の2000ギニーは、一番人気がミルリーフ、二番人気がマイスワロー、三番人気がブリガティアジエラードという、超豪華絢爛なメンバーでしたから、出走馬はわずか6頭。
 1着がブリガディアジェラード、3馬身差で2着がミルリーフ、3着がマイスワローでした。

 競馬史においては、時々名馬が同じ時期に集中して登場するのですが、1970年頃もまさにそうした時期でした。

 ブリガディアジェラード号は、18戦17勝・2着1回の競走成績を誇る中距離の名馬で、史上最強中距離馬との評も多く、現在もイギリスで最も人気のある馬とも言われています。
 ミルリーフとの対戦は、この2000ギニー1度だけで、その後はマイル戦を中心に重賞制覇を重ね、4歳時にはイギリス年度代表馬に選出されました。最近で言えば、フランケル号のタイプです。

 ミルリーフとブリガティアジェラードという、40年を経た現在でも、史上最強馬や史上最強中距離馬の候補となる2頭の馬が同世代であったわけで、もし2000ギニーにブリガディアジェラードが出走していなければ、ミルリーフはイギリス2冠馬になっていた可能性が高いと思いますし、この2頭と同世代でなければ、マイスワロー(競走成績11戦8勝・2着2回・3着1回)も、もう少し現役を続けられたことでしょう。

 いずれにせよ、短距離に絶対の力を持つマイスワローと史上最強中距離馬との呼び声高いブリガディアジェラードに、それぞれ1度ずつ敗れたとはいえ、ミルリーフの名声にはいささかの影響も有りませんでした。

 ミルリーフのレース振りには特徴があります。「もの凄く速い」という感じがしないのです。どのレースも、最後の直線で先頭グループに進出し、ライバルの馬達と並んで走ります。このまま、ずーっと並んで走るのではないかと思うくらい、同じ速度で走ります。そして、ゴール前1ハロンあたりからジリジリと前に出るのです。
 「あの脚が凄かった」という場面が無いレース振りでした。

 かつて、日本ダービー馬のコダマ号とシンザン号を調教した武田文吾調教師が「コダマはカミソリ、シンザンはナタ(鉈)の切れ味」と評しましたが、ミルリーフはナタの切れ味だったと思います。速い馬ではなく強い馬だったのです。

 凱旋門賞をレコード勝ちしたミルリーフ。その馬名は、欧州馬の強さの象徴です。
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 ニューヨーク・メッツの松坂大輔投手が、9月25日の対シンシナティ・レッズ戦に先発し、7と2/3イニング・105球を投げて失点0、勝ち投手となりました。これで3連勝です。

 故障者の続出により先発投手陣が崩壊したメッツに、8月22日に移籍しメジャー登録。8月23日のデトロイト・タイガース戦にいきなり先発、続く8月28日のフィラデルフィア・フィリーズ戦、9月2日のアトランタ・ブレーブス戦と3連敗した時には、久々のメジャーのマウンドは厳しいかと思われました。

 しかし、9月8日のクリーブランド・インディアンズ戦で103球・5と2/3イニングを投げて失点1、勝ち負けは付きませんでしたがチームの勝利に貢献しました。

 そして、9月14日のマイアミ・マーリンズ戦では92球・7イニングを投げ1失点で、今季初勝利。9月20日のフィラデルフィア・フィリーズ戦も96球・6イニングで2失点と好投し2勝目、そして頭書のレッズ戦で3連勝としたのです。

 さすがと思わせるのは、8月20日までインディアンズのマイナーで投げ、良い結果を残せていなかったにもかかわらず、8月23日の先発から概ねローテーションを守り、7度の先発登板を実現した点です。その体力とローテーションを守ることに慣れているように見える点は、とても素晴らしいことだと思います。
 どんな好投手でも、「開幕から7ゲームをキッチリ投げる」のは容易なことではないのです。

 3連敗していたころには、投球の際に右腕が下がるサイドスローのようなフォームで、ボールをリリースする瞬間に力むものですから、コントロールがままならない上に、ボールもホームベース上で失速し、よく打たれました。
 3連敗中の失点合計は15。特に9月2日のアトランタ戦は3イニング6失点でノックアウト。ここまでの防御率が10.92でしたから、相当に苦しい立場に追い込まれていたはずです。

 1年間のメジャー登録であったことと、メッツが本当に先発投手に窮していたことも幸いしてか、もう一度投げるチャンスが回ってきたことは幸運でもあったと思いますが、そこで実績を残した点は、松坂投手の非凡なところです。

 レッズ戦のダイジェスト版を観ましたが、相変わらず右腕は下がり気味なのですが、リリース時の力みが無くなり、コントロールが良くなっている印象です。ボールもベース上で良く変化、特に良く落ちている感じでした。

 ボストン・レッドソックス時代の投球に比べると、球威という点では明らかに見劣りしますし、「力で抑え込む」という投球が出来ない点は、ご本人も不満ではあろうと思いますが、ボストン時代も「ストライクからボールになる球で勝負」していたピッチャーですので、そのノウハウが活きています。

 この3連勝により、来季もメッツでプレーできる可能性が残りました。今後のメッツの補強とのバランスによると思いますが、少なくとも先発ローテーションの一角を占める可能性はあります。

 今オフのトレーニングでは「腕を上げるフォーム」に戻していただきたいと思います。もちろん、松坂投手もよく認識されていることとは思いますが、ファンのひとりとしては、以前のフォームでメジャーのマウンドに立つ松坂大輔を観てみたいものですから。
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