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HOME   »  2014年06月03日
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 16番ホール・パー3のティーショットが池に吸い込まれた時「優勝は難しい」と感じました。優勝争いのプレーシャーの下、17番・18番ホールの難度の高さを考慮すると、松山選手が13アンダー以上の成績でホールアウトする可能性は低いと思ったのです。

 続く17番をボギーとして12アンダーに後退しました。

 そして18番。松山選手にとって相性が良いとはいえ、それは3日目までのこと、世界の超一流選手がボギー・ダブルボギーを再三打ってしまう、ミュアフィールド・ゴルフビレッジコースで最も難易度が高いホールです。

 松山選手のティーショットは右のラフに向かって飛びましたが、不思議なことにフェアウェイに出てきました。「勝利の女神は松山選手を見放していない」と思いました。
 続く第2打は、まさにスーパーショット!7番アイアンのショットは、グリーンのピン手前1.5メーターをヒットしました。相性の良さというか得意なホールという感覚が、存分に発揮されたバーディー奪取でした。

 ともに275ストローク・13アンダーパーで並んだケビン・ナ選手(アメリカ)とのプレーオフは、あまり心配しないで観ることが出来ました。基本的に追い付いた方が有利な上に、「18番は松山選手の得意ホール」なのですから。

 22歳の松山英樹選手は、PGAツアー26戦目にして初優勝を飾りました。見事な優勝です。日本人若手プレーヤーの世界レベルの大会における勝負強さを、ゴルフ界でも見ることが出来ました。
 少しはにかむように、表彰式で帝王ジャック・ニクラウス氏と並んで沢山のカメラマンに笑顔を向けている姿は、とても輝いていました。

 この優勝には3つの意義があると思います。

① PGAツアーでの優勝であること

 当たり前のことを書き恐縮ですが、世界最高のツアーでの優勝なのです。1983年の青木功選手、2001年の丸山茂樹選手、2008年の今田竜二選手に続く、史上4人目の日本人プレーヤーによる優勝です。このこと自体がまさに快挙であることを、まず認識したいと思います。

② 「フィールドが強い」トーナメントでの優勝であること

 ザ・メモリアルトーナメントは、帝王ジャック・ニクラウス選手が創設したトーナメントです。会場は、自ら設計したオハイオ州ダブリンのミュアフィールドビレッジ・ゴルフクラブ。

 ゴルフ界の伝説的プレーヤーが、自ら設計したコースを会場とするトーナメントを創設し、毎年運営しているというのは、ちょうどマスターズ・トーナメントと同じです。マスターズは、球聖ボビー・ジョーンズが、自ら設計したオーガスタナショナルGCで開催し、その後継続されてきたメジャートーナメントです。

 つまり、ザ・メモリアルトーナメントは「第5のメジャートーナメント化を志す」大会なのです。

 現在のPGAツアーで見れば、マスターズ、全米、全英、全米プロの4大メジャー大会、そしてザ・プレイヤーズチャンピオンシップに次ぐ、6番目の格式を誇る大会と言えるでしょう。結果として、有力選手が軒並み出場してきますから「極めてフィールドが強い大会」なのです。

 実際、松山選手が最終日に優勝を競った相手は、現在世界ランキング1位のアダム・スコット選手と今年のマスターズ優勝者ババ・ワトソン選手でした。
 こうした強豪を相手に、強いフィールドの大会を制したことは、極めて意義深いことだと思います。
 
③ プレーオフで勝ったこと

 PGAツアーにも、プレーオフに強い選手と弱い選手が存在します。
 精神面の問題もあるのでしょうが、当該プレーヤーにとって最初のプレーオフでの成績が大きく影響しているようにも思います。
 PGAツアー参戦後最初のプレーオフで勝つか負けるかが、とても重要なのでしょう。
 
 松山選手は勝ち切りました。
 プレーオフ1ホール目のティーショットを右側のバンカーに打ち込みましたが、相手のケビン・ナ選手の方は左側のクリークに打ち込み、松山選手の第二打は大きくグリーンを外しましたが、ギャラリーに当たって最小限のミスショットとなりました。
 「ツキも含めて」初経験のPGAツアーのプレーオフに勝ったのです。プレーヤーのレベルが高く接近しているPGAツアーでは、プレーオフになる大会も多いのです。
 この勝利の価値は、とても大きいと感じます。

 さて、PGAツアー初優勝を、ザ・メモリアルというビッグトーナメントで果たした松山選手には、2勝目・3勝目への期待が膨らむとともに、メジャートーナメントでの優勝争いにも十分加わっていける実力が備わっていることは明白です。

 以前から、松山選手の体力面・技術面・精神面の向上を勘案すれば、「手の故障さえ快方に向かえば十分に勝負になる」と観ていたことが、現実のものとなったのです。前週のクラウンプラザ・インビテーショナル大会・最終日最終組のラウンド実現にも、初優勝の気配が漂っていました。そして堂々の優勝。本当に素晴らしいことです。

 そんな松山選手にお願い事がひとつ。
 今後の大会で、最終日トップに立っての終盤のホールでは「池には落とさないで」いただきたい。観戦しているファンにとって「本当に心臓に悪いショット」なのです。よろしくお願いします。

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