ダルビッシュ投手がメジャー初完投シャットアウトを達成した6月11日、田中将大投手もシアトル・マリナーズ戦で完投勝ち(4-2のスコアでヤンキースの勝利)を収めました。
9回裏1アウトまで無失点だった田中投手ですが、ここでロビンソン・カノー選手に左中間スタンドに運ばれる2ランホームランを浴びて、完封はなりませんでした。
とはいえ、9イニング110球を投げて、6被安打、1四球、11奪三振、2失点というのですから、見事なピッチングです。これで田中投手はシーズン通算10勝1敗として、アメリカンリーグの最多勝に並びました。メジャーデビューのシーズンとしては、驚異的な成績と言えるでしょう。
ホームランを打たれた相手が、現在のMLBを代表する打者であるカノー選手である点も、逆に田中投手の評価を上げる材料になりそうです。「超一流打者以外には打たれない」といった形で。
また「先発13試合連続クオリティスタート」という、驚くべき記録も継続されました。アメリカそしてニューヨーク・メディアの田中評は、上がる一方のように感じられます。
田中将大投手の大活躍に、大拍手を送ります。
9回裏1アウトまで無失点だった田中投手ですが、ここでロビンソン・カノー選手に左中間スタンドに運ばれる2ランホームランを浴びて、完封はなりませんでした。
とはいえ、9イニング110球を投げて、6被安打、1四球、11奪三振、2失点というのですから、見事なピッチングです。これで田中投手はシーズン通算10勝1敗として、アメリカンリーグの最多勝に並びました。メジャーデビューのシーズンとしては、驚異的な成績と言えるでしょう。
ホームランを打たれた相手が、現在のMLBを代表する打者であるカノー選手である点も、逆に田中投手の評価を上げる材料になりそうです。「超一流打者以外には打たれない」といった形で。
また「先発13試合連続クオリティスタート」という、驚くべき記録も継続されました。アメリカそしてニューヨーク・メディアの田中評は、上がる一方のように感じられます。
田中将大投手の大活躍に、大拍手を送ります。
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6月11日のテキサス・レンジャーズ対マイアミ・マーリンズ戦に先発したダルビッシュ投手は、9イニング117球を投げ、被安打6、与四球3、奪三振10、失点0の素晴らしい内容のピッチングを魅せ、2012年にメジャーデビュー以来3年目にして初の完投シャットアウト勝ちでした。
2012年は29試合に先発して16勝9敗、2013年は32試合に先発して13勝9敗という、堂々たる成績を残してきましたが、完投勝ちが無かったのは不思議なことでした。
2013年の「あと一人で完全試合」や今季の「あと一人でノーヒットノーラン」(後に記録訂正あり)といった投球を披露していましたから、完投能力について疑問を差し挟む要素は無かったのですが、9イニングを投げ切ったことが無かったことも事実でしたから、どのような形で「初の完投勝ち」が観られるのか、とても楽しみにしていました。
そして、このゲームで達成した訳ですが、投球内容にはダルビッシュ投手の成長が観られると思います。
まず、8回を除いて毎回ランナーを許しながら得点を許さず、116球で投げ切ったことから「早いカウントで打たせる」ピッチングが出来ていたことが分かります。「打たせる」ことを第一目標とするピッチングが出来ていたのです。
これまて「打たせないこと」を念頭に組み立てられていた投球(従って、完全試合やノーヒッターに近い投球が出来ていた)から、「打たせる」投球への投球スタイルの変更が実ってきたのでしょう。
そうした中でも、10奪三振というところがダルビッシュ投手らしいところです。詳しくカウントを確認していませんが、3-2や2-2からの三振は少なかったのではないかと思います。つまり、「打たせる」投球ですからストライクを投げているので、0-2や1-2のカウントとなり、決め球のスライダーなどの切れ味が素晴らしいので三振も取れるということでしょう。
加えて、2012年、2013年と打線の援護に恵まれず、特に2013年は13勝しか上げていなかったにもかかわらず「サイ・ヤング賞候補の2位」に評価されるほどに打線の援護に恵まれなかったダルビッシュ投手ですが、実は2014年シーズンも当初は「ダルビッシュが投げると不思議と味方打線が沈黙する」状態が続いていました。
ところが、5月に入ってからは時折打線の援護が得られるようになり、直近の2試合は6点ずつ取ってくれました。先発ダルビッシュ+6点の援護となれば、テキサスが負ける可能性は極めて低いでしょう。
今季、それも5月以降援護が得られるようになったことからも、ダルビッシュの投球内容の変更が感じられるのです。「打たせる」投球は、守備のリズムの良さに繋がり、ひいては打線の活発化にも資するものなのでしょう。
2014年6月11日のゲームは、ダルビッシュ有投手の「MLB仕様」が完成した記念すべき試合だと思います。
そしてダルビッシュは「打たせるピッチング」でノーヒッターやパーフェクトゲームを達成して行くことでしょう。そう遠くない将来のことだと思いますが、とても楽しみです。
2012年は29試合に先発して16勝9敗、2013年は32試合に先発して13勝9敗という、堂々たる成績を残してきましたが、完投勝ちが無かったのは不思議なことでした。
2013年の「あと一人で完全試合」や今季の「あと一人でノーヒットノーラン」(後に記録訂正あり)といった投球を披露していましたから、完投能力について疑問を差し挟む要素は無かったのですが、9イニングを投げ切ったことが無かったことも事実でしたから、どのような形で「初の完投勝ち」が観られるのか、とても楽しみにしていました。
そして、このゲームで達成した訳ですが、投球内容にはダルビッシュ投手の成長が観られると思います。
まず、8回を除いて毎回ランナーを許しながら得点を許さず、116球で投げ切ったことから「早いカウントで打たせる」ピッチングが出来ていたことが分かります。「打たせる」ことを第一目標とするピッチングが出来ていたのです。
これまて「打たせないこと」を念頭に組み立てられていた投球(従って、完全試合やノーヒッターに近い投球が出来ていた)から、「打たせる」投球への投球スタイルの変更が実ってきたのでしょう。
そうした中でも、10奪三振というところがダルビッシュ投手らしいところです。詳しくカウントを確認していませんが、3-2や2-2からの三振は少なかったのではないかと思います。つまり、「打たせる」投球ですからストライクを投げているので、0-2や1-2のカウントとなり、決め球のスライダーなどの切れ味が素晴らしいので三振も取れるということでしょう。
加えて、2012年、2013年と打線の援護に恵まれず、特に2013年は13勝しか上げていなかったにもかかわらず「サイ・ヤング賞候補の2位」に評価されるほどに打線の援護に恵まれなかったダルビッシュ投手ですが、実は2014年シーズンも当初は「ダルビッシュが投げると不思議と味方打線が沈黙する」状態が続いていました。
ところが、5月に入ってからは時折打線の援護が得られるようになり、直近の2試合は6点ずつ取ってくれました。先発ダルビッシュ+6点の援護となれば、テキサスが負ける可能性は極めて低いでしょう。
今季、それも5月以降援護が得られるようになったことからも、ダルビッシュの投球内容の変更が感じられるのです。「打たせる」投球は、守備のリズムの良さに繋がり、ひいては打線の活発化にも資するものなのでしょう。
2014年6月11日のゲームは、ダルビッシュ有投手の「MLB仕様」が完成した記念すべき試合だと思います。
そしてダルビッシュは「打たせるピッチング」でノーヒッターやパーフェクトゲームを達成して行くことでしょう。そう遠くない将来のことだと思いますが、とても楽しみです。