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 [グループG ドイツ4-0ポルトガル]

 6月16日に行われたグループG注目の対戦は、ドイツがポルトガルを4-0で下しました。世界ランキング最上位に位置する両チームの対戦としては一方的な内容となりました。

 本ブログでも指摘して来ていますが、ワールドカップにおけるドイツチームの1次リーグというかグループリーグにおける強さは圧倒的です。素晴らしい運動量を背景にした「どこからでも得点できる」サッカーが、大きな威力を発揮するのですが、ポルトガルチーム相手でも、その強さは不変でした。

 ワントップにトマス・ミュラー選手を据えて、ミッドフィールダーMFにメスト・エジル、フィリップ・ラーム、トニ・クロース、マリオ・ゲッツェの4プレーヤーを配する攻撃陣は連動性も抜群で、個々のプレーヤーの個性も活かせる形です。

 このゲームでは、ミュラー選手がハットトリックを達成しました。2010年南アフリカ大会ではMFとして出場しながらも得点王に輝いたプレーヤーです。もともと「独特の得点感覚」を保持していますから、思いもよらない動きからゴールをゲットするのです。

 トマス・ミュラー選手は、今後もドイツチームのカギを握るプレーヤーであろうと感じます。

 ところで、このゲームでは「大天才の点取り屋」ミロスラフ・クローゼ選手がベンチを温めました。

 現在、ゴール前でボールに触ることが出来れば、世界で一番高率でゴールを決めることが出来るプレーヤーを温存したのです。
 クローゼ選手が故障しているという情報はありませんし、大会前の親善試合でも高いパフォーマンスを示していましたから、意図的に出場させなかったということになります。どのような狙いがあるのでしょうか。

① 36歳となったクローゼ選手の体力消耗を防いだこと

 大抵のプレーヤーは年齢と共に持久力が低下していくので、「切り札的なプレーヤー」を温存するのは戦略のひとつでしょう。日本対コートジボワール戦でも、コートジボワールの切り札ドログバ選手は後半半ばにピッチに登場し、大活躍を見せました。

 加えて、クローゼの温存には、前回大会、前々回大会とベスト4で敗退したドイツチームの反省があるように感じます。
 2010年南アフリカ大会準決勝でスペインに敗れた後のインタビューで、クローゼ選手は「スペインのパス回しに対応して動かされてしまい、早々にスタミナを奪われて後半は動けなくなった」とコメントしていました。クローゼが動けなくなったことと、ドイツの得点力が低下したことはリンクしていると思います。そして、この疲労はこのゲームのみで蓄積されたものでは無く、準々決勝に勝ち上がる過程のゲームの影響も大きかったのでしょう。

 ひょっとすると、グループリーグの緒戦からトップギアで走ってしまう「ドイツ人気質」を踏まえて、切り札を決勝トーナメントまで温存するつもりなのかもしれません。

 ちなみに、グループリーグに出場しないことによる、クローゼ選手のコンディショニングについては、全く心配不要でしょう。既に、ワールドカップ歴代2位の14得点を挙げているプレーヤーですから、ぶっつけ本番でも十分にその能力を発揮できると思います。

② クローゼ抜きでも勝てると踏んだこと

 この点には、ベンチワークというか、ヨアヒム・レーヴ監督の自信が伺えます。縦に走らせた方が、より威力を発揮するタイプのミュラー選手をワントップに据えても勝てるという読みは、見事に当たりました。
 その意味では、ポルトガルチームとしては相当残念な敗戦とも言えるのかもしれません。

 さて、いつものように華々しくドイツチームが発進しました。

 2002年日韓大会以来の決勝進出、1990年イタリア大会以来の優勝を目指して、優勝候補の一角は順調なスタートを切ったのです。

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 [グループF アルゼンチン2-1ボスニア・ヘルツェゴビナ]

 6月16日に行われたグループFの初戦、アルゼンチン対ボスニア・ヘルツェゴビナの一戦は、アルゼンチンが2-1で勝ちました。

 このゲームは、全体としてほぼ互角の内容であり、ボスニア・ヘルツェゴビナチームにも十分に勝つチャンスがあったと感じます。

 特に気になったのは、アルゼンチンチームのゲーム運びでした。

 アルゼンチンサッカーといえば「パスを繋ぎに繋いでゴールまで運ぶスタイル」です。

① 自陣ゴール前から8~9本のパスを繋ぎゴールを挙げるサッカーなのです。「パスサッカー」といっても、スペインのものとはやや異なり、「パスが意思を持った一本の線のようにピッチに描かれ、糸を引くような連続プレーの後、ボールがゴールに吸い込まれる」ものですから、11人のプレーヤーが有機的な連動を魅せますので、決まった時の美しさは芸術的とさえ言えるレベルなのです。
 個人技中心のブラジルサッカーとは異なる独特のチームプレーが特徴なのです。

② また、敵ゴール前で十分にシュートを打てる体制になったプレーヤーが必ず「もう一本短いパスをする」というのも、アルゼンチンサッカーの特徴です。「相手チームを完全に崩してからゴールしたい」という意思というかサッカー文化の表れではないかと感じます。

 ところが、こうしたアルゼンチンサッカーが、このゲームでは殆ど見られませんでした。とても不思議な感じでした。

 そもそも、3-2-3-2のフォーメーションでスタートしたと放送されていたアルゼンチンチームでしたが、画面には「5バック」の姿が目立ち、5-3-2のフォーメーションのようでした。

 5バックは極めて守備的なフォーメーションです。5人で固く守り、攻撃は前方の3人のミッドフィールダーと2人のフォワードが担当するという戦術。5バックが攻撃に参加する機会は、とても少なかったように見えました。

 もちろん、もともと3バックが守備的な体制ですから、変化形として5バックが敷かれることは想定されることなのですが、アルゼンチンのような「華麗な攻撃サッカー」を標榜するチームとしては、珍しいフォーメーションでしょう。

 そして、極めて守備的な5バックを継続することは、攻撃と守備が分業されることとなり、頭書①のアルゼンチンらしいサッカーが観られないことに繋がります。得点力は半減するでしょう。
 実際、ゲームにおける決勝点となったメッシ選手の得点も、チームとしての連動というよりは、メッシの個人技による得点でした。

 私は、5バックはアルゼンチンチームに向いていないと考えます。
 何より、ゲーム終了5分前にボスニア・ヘルツェゴビナに得点を許したシーンが如実に示しています。守りに徹していても失点してしまうのですから。

 開催国枠のブラジルが居ない南米予選をトップで通過したアルゼンチンの本番でのプレーが、このゲームのような「堅守・速攻」であるとしたら、それは本来のアルゼンチンサッカーを封印しての戦いのように感じます。

 アルゼンチンは何とか初戦をものにしましたが、今後ボスニア・ヘルツェゴビナより攻撃力が強いチームと当たった時、こうしたサッカーで戦っていけるのか、とても心配です。

 そして、こういうサッカーはアルゼンチンに求められているものとは異なると思います。

 「攻撃が最大の防御」というのが、アルゼンチンサッカーのDNAでしょう。次戦からは、チーム全体がひとつのシュートに向かって連動・躍動する本来のプレーを、是非展開していただきたいと思うのです。

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