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HOME   »  2014年09月17日
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 世界最高レベルの大会が2週続く中で、1.5m以内のパッティングを98回トライして98回決めたというのが、ビリー・ホーシェル選手(24歳・アメリカ)でした。

 前週とこの週の8ラウンドのプレーの中で、当然ながらガラスの様に速く、上りもあれば下りもありフックラインもスライスラインもある極めて難しいコースセッティング下、トーナメント優勝とフェデックスカップ年間王者を争う極度の緊張の中で、100回近いショートパットを100%の確率で決めたプレーは、考えられないというか、驚異的というか、神憑りとしか言いようがないものでした。

 9月11日~14日にかけてアメリカ・ジョージア州アトランタ近郊のイーストレイク・ゴルフクラブで開催された、PGAツアー2013~2014の最終戦「ツアーチャンピオンシップ大会」は、ビリー・ホーシェル選手が269打・11アンダーパーの成績で優勝し、前週の「BMWチャンピオンシップ大会」に続いて2週連続優勝を飾ると共に、フェデックスカップ・ポイント争いでもトップに立ち、年間王者に輝きました。

 プレーオフシリーズの初戦「ザ・バークレイズ大会」で予選落ちして、第二戦「ドイツバンク大会」に82位で進んだ時に、ホーシェル選手が年間王者に輝くと考えた人は、ほとんど居なかったのではないでしょうか。

 ツアーチャンピオンシップ優勝後のインタビューでは、ホーシェル選手本人も「(この段階で)シーズンは終わったので、これからゆっくりできる」とご家族に話していたそうです。それが、コーチのもとでパッティングを「パターを少し長く持つ感じ」に修正して臨んだ第二戦ドイツバンク大会で2位に入って、第三戦に駒を進めたのです。それも、優勝を狙えた惜しい2位でした。

 そして、パッティングの調子が戻ったホーシェル選手は、続く第三戦・最終戦を連勝して年間王者に就いたのです。

 ホーシェル選手の今シーズンの優勝はこの2勝だけですから、年間王者に就くことが出来たのは、フェデックスカップ・プレーオフ制度の「極端にテイルヘビーなポイント配分」のお蔭なのですが、ホーシェル選手にその制度設計の特質を最大限利用できる地力が有ったということになります。
 また、フェデックスカップを可能な限り劇的なものにしたいと考えている関係者の皆さんの狙い通りの展開になったとも言えます。

 ツアーチャンピオンシップ大会最終日の展開について観れば、最終組で一緒にプレーした世界ランク1位のロリー・マキロイ選手(北アイルランド)が前半でスコアを崩し、一時はホーシェル選手から5打差まで後退したところで、ホーシェル選手が優位に立ちました。

 普通はこれで勝負がつきそうなものですが、これでは終わらないのが世界最高のゴルフツアーであるPGAツアーです。44歳の大ベテランにして、2010年のフェデックスカップ年間王者でもあるジム・フューリック選手(アメリカ)が追い上げ、一時は11アンダーパーで並びました。
 PGAツアーの選手層の厚さを改めて感じさせる展開でした。

 そしてホーシェル選手に最大のピンチが訪れました。16番ホールで7~8mのパーセービングパットを残してしまったのです。これを外してボギーとしてしまうと、再びフューリック選手と並んでしまいます。
 こうした、世界最高レベルのトーナメントでは、同じスコアなら先にホールアウトした方が断然有利です。何しろ、バーディを取るのは極めて難しいが、ボギーを打つのは簡単な?ホールばかりが続いているのですから。

 しかし、ホーシェル選手はこのパッティングを決めました。上りのパットをとても強く打ちましたから、入らなければ相当オーバーし、返しのボギーパットも容易なものでは無かったと思いますが、「入れに行った」のです。極めて前向きな、気迫溢れるプレーでした。こうした局面でこういうプレーが出来るプレーヤーでなければ、PGAツアー最終戦を勝ち切ることなど到底出来ないとも言えるでしょう。

 タイガー・ウッズ選手もフィル・ミケルソン選手も居ないツアーチャンピオンシップ大会で、ビリー・ホーシェル選手は「アメリカプロゴルフの威信」を守りました。

 アイアンショットの抜群の切れ味とクロスハンド・グリップの正確無比なパッティングを擁して、ビリー・ホーシェル選手はアメリカを代表するプレーヤーに躍り出ました。

 PGAツアーに、またスターが誕生したのです。
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