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HOME   »  2014年09月30日
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 アジア大会10日目、女子レスリング55kg級で吉田沙保里選手が優勝、アジア大会4連覇を達成しました。

 吉田沙保里選手といえば、世界選手権・オリンピック通算で世界大会15連覇中であり、いつも圧倒的に強い感じで、「優勝」と聞いても「当然」という雰囲気ですが、9月28日に行われた今大会の緒戦は、大変厳しい試合でした。

 吉田選手の持ち味は「類を見ないスピードと予測能力」だと思いますが、この大会の緒戦の試合が始まってしばらくしても、いつもの「他の選手とは一段違う動き」が観られません。その内に相手の中国選手に脚を取られて背中から倒されフォール寸前。

 この大ピンチは驚くべきブリッジで凌ぎましたが、相当長い時間フォール寸前の状態に追い込まれました。
 第一ピリオド3分間を終わって、ポイント0-5と不利な状況。

 第二ピリオドが始まっても、いつものような動きは戻りませんでしたが、タックルを警戒する相手選手に「一本背負い」の大技をかけて一挙に4ポイントを奪取、4-5の1点差としました。
 その後は、攻防が続きましたが結局12-9で勝ち切りました。

 2回戦以降は、フォール勝ち、テクニカルフォール勝ち、テクニカルフォール勝ちと続けて優勝しましたので、結果を文字で見ると1回戦だけ苦戦したように見えますが、実際には準々決勝以降も、吉田選手本来の動きは観られませんでした。
相当コンディションが悪かったのであろうと思います。

 2週間前の世界選手権53kg級で「失ポイント0」という驚異的な試合内容で優勝して以降、体調を崩し、アジア大会の55kg級に向けて体重を増やさなければならないところ、51kg位まで体重が減ってしまい、試合当日も54kg位までしか体重を戻せなかったと伝えられています。

 緒戦の何かピリッとしない腰高の戦い振りは、こうした悪いコンディションが現出したものだったのです。

 それでも試合に出場し、なんとかかんとか優勝してしまう姿を見ると、改めて「吉田沙保里の凄さ」を認識させられます。
もの凄いというか、空前絶後のプレーヤーなのです。

 どのスポーツでも、連勝できるプレーヤー・チームというのは、好調時に抜群に強いことは勿論として、不調時でも負けないプレーが展開できることが条件なのでしょう。
 例えば吉田選手でみれば、絶好調時を100として50位の体調でも勝利を収めることが出来るのではないでしょか。

 この大会緒戦の「一本背負い」などは、苦しい時の必殺技のひとつなのでしょう。
 普段は「タックルの吉田」で知られているプレーヤーですし、タックルの方が攻め損ねた時に反撃を食らうリスクが一本背負いよりは低いと考えられます。一本背負いは、一か八かのプレーのひとつでしょう。一方で、一本背負いが決まれば多くの場合4ポイントを稼ぐことが出来ますし、相手プレーヤーを背中からマットに叩き付けるのですから、フォールに持っていける可能性も高いことでしょう。
 タックルから背後に回れば2ポイントですから、「破壊力」という点からは一本背負いの方が上なのです。ハイリスク・ハイリターンということでしょうか。

 普段は見せない大技ですが、いざという時の為にトレーニングは怠らなかったことが、良く分かりました。
 様々な状況を想定してのリスク対策が、吉田選手のプレーには内包されているのです。

 日本中のファンの「優勝して当然」という我儘な?期待を背負って、吉田選手は戦いを続けています。
 これで、国際大会における個人戦188連勝との情報もあります。いったい、どれくらい負けていないのかよく分からない程のプレーヤーなのです。

 私達は、「世界レスリングの至宝・吉田沙保里選手」に常に大きな拍手を送り続けなければならないと感じます。
 そして、私としては「好調時の吉田選手の試合」を今後も観て行きたいと思います。「好調時の吉田選手の動き」と同レベルに動けるプレーヤーが、吉田選手引退後に世界中のどこかから現れる可能性は、そう高くないと考えているのです。
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