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 カンザスシティ・ロイヤルズKCの勢いが全く止まりません。

 アメリカンリーグALチャンピオンシップシリーズCSで4連勝。ボルチモア・オリオールズBALを下してALチャンピオンに就くと共にワールドシリーズ進出を決めました。

 個々のゲームはギリギリの内容なのですが、それらを全て勝ち切って連勝を続けているのは信じられないことです。

 これでMLB2014ポストシーズン8連勝、1985年ワールドシリーズの3連勝優勝を加えて11.連勝となりました。レギュラーシーズンでも11連勝は滅多に見られるものではありませんが、ましてやポストシーズンともなると奇跡的です。

 MLB記録はニューヨーク・ヤンキースNYYの12連勝(2度)だそうですが、その記録にあとひとつと迫りました。ご存じのようにNYYは1901年創設のMLBの中心的チームであり、ワールドシリーズ制覇MLB最多の27回を誇るポストシーズンの常連です。
 一方でKCは1969年創設・ワールドシリーズ優勝1回、今季のポストシーズン進出が29年振りという、ほとんど?ポストシーズンに進出しないチームですから、この11連勝の価値が良く分かります。

 今季ポストシーズンのロイヤルズの強さの要因を観てみましょう。

① ブルペンが完璧

 先発投手陣も大変良く頑張っていますが、何と言ってもリリーフ陣・ブルペンの活躍には目覚ましいものがあります。「完璧」と言って良いでしょう。

 そのブルペンの中でも、ケルビン・ヘレーラ投手、ウェジ・デイビス投手、グレグ・ホランド投手(クローザー)の3人の安定感は驚異的。KCは6回終了時点までリードしていれば、7・8・9回はこの3投手がピシャリと抑えます。
 3投手共に150kmを超えるストレートに、各々が得意な変化球を保持しています。そして、3投手共にポストシーズンに入ってから投球内容が一層進歩しています。

 軽々しく「勝利の方程式」などと言うべきではありませんが、現状のロイヤルズの3投手には、まさに相応しい言葉でしょう。ALCSの第3戦・第4戦を共に2-1で勝ち切ったのは、本当に見事でした。

② 素晴らしい守備

 内外野の守備が見事です。

 センターのロレンゾ・ケイン選手の再三の美技には本当に驚かされましたが、ライトの青木宣親選手、レフトのアレックス・ゴードン選手も、ここぞという場面でファインプレーを魅せました。

 内野陣も堅く、特に3塁手のマイク・ムスタカス選手には、ファインプレーに見えないファインプレーが再三あったように思います。例えば、CS第4戦のBAL最後の打者の打球は、3塁線ギリギリのゴロでしたが、ムスタカス選手は「何事も無かったように」これを処理し、矢のようなコントロールの良い送球を1塁に送りました。

 「この打球を処理すればワールドシリーズに行ける」という打球、それが難しい当たりであった時に、あれ程冷静なプレーは簡単なことではないでしょう。本当に守備が上手いことを示したプレーであったと思います。

③ 勝負強い攻撃陣

 KCの攻撃陣は、決して豪打ではありませんが、ここぞというチャンスでの得点力は抜群です。

 レギュラーシーズンでリーグ最下位だった本塁打数でしたが、ポストシーズンに入ってからは肝心なところで、極めて効果的なホームランが続いています。

 さらに特筆すべきは「最強のピンチランナー陣」でしょう。ジャロッド・ダイソン選手とテレンス・ゴア選手です。まさに快足コンビと呼ぶに相応しい2選手。ゲームが後半に差し掛かり、青木選手が塁に出ると「必ず!」ダイソン選手が交替登場します。続いて、ゴア選手も起用されるのです。

 この2選手は、盗塁成功率が極めて高いために起用されるのですが、今ポストシーズンではあまり盗塁には成功していません。ポストシーズンにおいては「ひとつのアウトが非常に重い」ので、いかに快足の2人でもうかつにはトライできないのです。しかし、この2人が塁上に居ると、相手チームのピッチャーを始めとして、守備陣はとても緊張します。

 そして、ダイソン選手とゴア選手は、進塁と本塁奪取に絶大な威力を発揮して来ました。本当に驚くべきスピードです。1塁上に居れば、ヒットで簡単に3塁を陥れ、3塁上に居れば外野フライで悠々と本塁を陥れます。
 クロスプレーにもならないのです。「肝心なチャンスで確実に得点できるという走塁・スピード」は、一戦必勝のポストシーズンゲームにおいては、何にも替え難い戦力でしょう。私は、この2人のプレーヤーが登場すると、思わず拍手してしまいます。真のスペシャリストです。

④ スーパースター不在のチーム

 ロイヤルズには、いわゆる「ビッグネーム」が居ません。今後ビッグネームになりそうなプレーヤーは複数居ますが、現時点では居ないのです。そしてチーム全体が若いチームでもあります。

 サイ・ヤング賞投手3人と三冠王カブレラ選手を誇るデトロイト・タイガースやトラウト選手・プーホールズ選手他の強力打線のロサンゼルス・エンジェルス、今季AL本塁打王クルーズ選手他を擁してヤンキースやレッドソックスが所属する激戦の東地区で圧倒的優勝を果たしたオリオールズを抑えて、ロイヤルズがワールドシリーズに進出したのです。

 「生え抜きが育つチーム」とも言えるのでしょう。トレードで大物選手を獲得するという話は聞いたことがありません。

 GMのドラフト指名や選手獲得の上手さもありますが、やはりネッド・ヨースト監督の采配も見逃せません。適所に若手を積極的に起用してきました。若手プレーヤーもその器用に見事に応えています。当初は1番打者が期待されていた青木選手も2番に起用することで、チーム全体のバランスが非常に良くなると共に、青木選手のヒット量産にも結び付いたと感じます。

 ヨースト監督の「個の力をチーム力に繋げる采配」は見事です。

 さて、ここまでポストシーズンにおけるロイヤルズ好調の要因を観てきましたが、これだけの要因が揃えば「強くて当然」ということになるでしょう。どんなチームでも、これだけプラス要素が現出すれば強くなります。

 前述の4要素の中で、最も大きなものはどれかと言うことであれば、②の守備力でしょうか。ポストシーズンに入ってからのロイヤルズの守備力は驚異的です。そのことが、ケイン選手のシリーズMVP受賞の理由でもあるのでしょう。

 NHK-BS放送のALCS第4戦の解説者であった田口壮氏は「(ロイヤルズは)全員で戦っている感じがする」とコメントしていました。全くその通りでしょう。KCはチームとして最強の状態にあります。
 ボルチモア・オリオールズも決して悪いゲームをしていた訳ではありません。バック・ショーウォルター監督も様々な戦術を駆使しましたが、今シリーズはカンザスシティ・ロイヤルズが上回ったのです。

 29年振りにポストシーズンに進出できるかどうかが話題になったチームでしたが、KCはワールドシリーズに相応しいチームに成長しました。たった2週間で最高レベルに成長を遂げたことが、最も驚くべきことです。
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 我が国の牝馬3冠レースの最終戦・第19回秋華賞競走は、10月19日に京都競馬場芝2000mコースで行われます。
 今年も栄冠を目指してフルゲート18頭の乙女が出走して来ました。

 桜花賞優勝・オークス2着と今シーズンの主役の一頭であったハープスターが凱旋門賞に挑戦したことから、桜花賞3着・オークス優勝のヌーヴォレコルトに人気が集まることが予想されます。
 前走のG2ローズステークスの快勝も、一本人気に拍車をかけるでしょう。

 もうひとつ見逃してはならないのは、種牡馬ゼンノロブロイの産駒が5頭も出走していることです。レーヴデトワール、バウンスシャッセ、パシフィックギャル、サングレアル、リラヴァティの5頭です。3歳牝馬の最強馬を決めるレースに出走する18頭の内5頭を占めるというのは凄いことで、近時のゼンノロブロイの成績の良さを示すと共に、一時期のディープインパクトに匹敵する力強さを感じます。

 さらに、桜花賞までは主役の一頭であったレッドリヴェールの動向も注目されます。前走・前々走で6着・12着と不本意な競走が続いていますが、これで終わってしまう馬なのでしょうか。

 実績馬と上り馬が入り乱れるレースですが、注目馬を挙げましょう。

 第一の注目馬は、2枠4番ヌーヴォレコルト。
 前述の通り実績十分なうえに順調に来ているとなれば、軸馬として外せません。ここまで7戦4勝、デビュー戦4着以外は3着を外していないという安定感も魅力です。ここを圧勝するようなら名牝への道を突き進むことになるのでしょう。

 第二の注目馬は、2枠3番のバウンスシャッセ。
 前走・前々走と凡走が続いていますが、春は「強い3歳牝馬世代」を代表して皐月賞に挑戦した馬です。オークスもヌーヴォレコルト・ハープスターと差の無い3着。地力は高いと思いますし、ゼンノロブロイ勢の代表としての活躍が楽しみです。コンディションが戻っていることに期待します。

 第三の注目馬は、8枠16番のオメガハートロック。
 1月のG3フェアリーステークス優勝以来の久々の出走です。久々でG1レースというのも厳しい感じですが、フェアリーSではニシノアカツキ・リラヴァティの実力馬2頭に先着しています。2戦2勝と底を見せていないところに期待します。

 秋華賞2014は、以上3頭に注目します。

 ヌーヴォレコルトの2着探しといった様相を呈していますが、あっと驚くような馬が飛んでくる可能性も十分にあると思います。
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Author:カエサルjr
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