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HOME   »  2014年11月04日
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 この秋、年代別の男子サッカー日本代表3チームが、アジア地区の大会で悉く準々決勝で敗退しました。

1.U-16(16歳以下)日本代表チーム

 タイで9月に行われたU-16アジア選手権(兼U-17ワールドカップ予選)の準々決勝で韓国に0-2で完敗。ゲーム全般は日本チームが押していたと報道されていますが、0-2というスコアは言い訳の出来ない完敗です。

2.U-21(21歳以下)日本代表チーム

 本ブログでも採り上げましたが、9月に開始された仁川アジア大会の準々決勝で韓国に0-1で敗退。一方的に攻められるゲーム内容の下、後半の後半にPKで失点しました。

3.U-19(19歳以下)日本代表チーム

 10月にミャンマーで開催されたU-19アジア選手権(兼U-20ワールドカップ予選)の準々決勝で北朝鮮に1-1からのPK戦4-5で敗退しました。

 個別には色々な敗退原因や言い訳があるのでしょうが、国際大会公式戦の結果は重いもので、「実力通り」と見るのが妥当です。
 将来のA代表チームを考える時、大きな問題が有る結果と言えるでしょう。

 20世紀終盤のJリーグ発足を契機として、日本サッカーは飛躍を遂げました。FIFAワールドカップにも連続して出場できるようになり、「アジア最強」との評価も固まりつつあったように感じますが、この若い世代の国際大会における「勝負弱さ」を観ると、日本サッカーの進歩が止まってしまったかのように観えます。

 現状把握と問題点について書きたいと思います。

① 良いプレーヤーが育っていないとは思えないこと

 高校サッカーの各大会の様子や中学生世代、小学生世代、幼年世代のサッカー熱の高さを考慮すれば、日本サッカーの裾野は決して小さくなってはいないし、育成も組織的・計画的に行われているように観えます。

 こうしたバックグラウンドの下で、「良いプレーヤーは確実に育っている」と観るべきでしょう。トップレベルのプレーヤーの力は「落ちてはいない筈」です。

② 代表チームのメンバー選定に問題が有るのではないか。

 どの世代のチームも「小粒で迫力不足」であると様々な場所で指摘されています。私もそう感じます。①にもかかわらず、こうした迫力不足のチームになってしまうのは、とても残念ですし、不思議でもあります。

 代表メンバーの選定に問題が有るのかもしれません。

 もし、テクニック優先でメンバーを選んでいるとすれば、こうした「脆弱なチーム」が出来上がってしまう可能性があるでしょう。

 国際大会における代表チームメンバーには、「当たり負けず120分間動き続けることが出来るフィジカル」と「精神面の強さ」が不可欠です。技術面はもちろん大切な要素ですが、国内大会で目立つ程度のテクニックを具備してはいるが、フィジカルが弱く、気も弱い、というのでは国際大会では実力を発揮できないでしょう。

 「ボールの取り合いで絶対に負けない」という気迫無くして、テクニックは活きないのです。ボールを保持できなければ、パスワークのテクニックなど全く無意味でしょう。

 ポジション毎のプレーヤー選定も大切でしょう。例えばバックスならば、一層気迫・しぶとさが重要になります。少し極端に言えば、「体格よりも気迫」でしょう。

 例えば、1974年FIFAワールドカップの優勝チーム・西ドイツのバックスであったベルティ・フォクツ選手は決勝戦で、身長168cm・体重67kgの体格ながら、あのヨハン・クライフ選手(「空飛ぶオランダ人と呼ばれた当時の世界最高のプレーヤー)のマークに付き、ついにクライフ選手に自由なプレーを許しませんでした。

 また、2006年ワールドカップの優勝チーム・イタリアのジェンナーロ・ガットゥーゾ選手は、177cm・77kgの体躯ながら、ディフェンスラインの高い位置で果敢なタックルを連発し、センターバックのファビオ・カンナバーロ選手(175cm・75kg)とともにイタリアゴールを守り抜きました。

 ちょうどカンナバーロ選手の話が出ましたので、代表プレーヤー選出に際してのもうひとつの重要な要素を挙げます。「考える力」です。「考える力」に優れたプレーヤーを選定すべきでしょう。いつの時代も、口の悪いサッカーファンからは「頭の悪い選手はダメだ」といったコメントを再三耳にしますが、全くその通りだと思います。

 カンナバーロ選手は、ゴール前で相手チームの攻撃の芽を悉く摘んでいきました。あの予測力、そして対処力はカンナバーロ選手の「考える力」から生まれているのでしょう。前述の書き方風に言えば、「カンナバーロは頭の良いプレーヤー」ということでしょうか。

③ ベンチ・監督の力不足

 3つの代表チームが、全て完敗した以上、その責任の多くが監督とベンチに負わされるのは仕方がないところです。
 そして、この3チームのベンチ・監督は、代表チームを活かすことが出来なかったのです。マネジメントの能力と技術が足りなかった可能性が高いと思います。

 第一には、②の「メンバー選定におけるミス」が挙げられますが、より大きなミスは「チームを鼓舞し、戦闘意欲溢れる状態でゲームに臨ませる」ことが出来なかったことでしょう。当然ながら、萎縮した状態のチームにはサッカー理論も戦術論も何の意味も無いのです。
 「チームを鼓舞させるノウハウ・技術」が不足している人物は、国際大会の監督には不適格でしょう。当然ながら、代表監督に最も必要なスキルであることは、言うまでもありません。

 代表チームにはいつでも、相手チームを上回る気迫を持ってゲームに臨んでいただきたいと思いますが、それが無理なら、「相手チームと互角の気迫」はお願いしたい。気迫で互角であれば、テクニックの差が活きる可能性はあります。
 頭書の3チームの様に、気迫で押され縮こまったようなプレーを展開するのでは、「日本代表チーム」には相応しくないでしょう。

 1994年ワールドカップ・アメリカ大会の最終予選に臨む際に、日本代表のラモス選手が「みんな戦争に行くという覚悟が足りないよ。これは戦争なんだよ。」と何度も何度も言っていたのが思い出されます。

 「戦争」という表現は過激なものかもしれませんが、それ位の覚悟でピッチに立ち戦わなければ、勝利は到底覚束ないということでしょうし、相手チームは常に、それ位・以上の気迫でゲームに挑んでくるということでしょう。
 ラモス選手という、サッカー大国ブラジル出身の「当時の日本代表チームで屈指のテクニシャン」のコメントですから、一層重みがあります。

 1994年と2014年、20年間の月日が過ぎましたが、国際試合に臨む際のライバルチームのプレーヤーの気持ちの持ち様・レベルは、全く変わっていないのでしょう。

 まとめます。

 現在の我が国には、国際大会で十二分に戦っていける若手が数多く育っているが、まずメンバー選定の段階で、フィジカルと気持ちが強い選手が選ばれにくく、ゲームに臨んでは監督・ベンチに選手・チームを戦闘意欲十分な状態に持っていくノウハウ・技術が不足している、ということだと思います。

 一度「負け癖」が付いてしまうと、そこから抜け出すのはなかなか大変です。いつのまにか、それが定位置になってしまうのです。

 2014年のサッカー男子日本代表チームは、6月のワールドカップ・ブラジル大会でA代表が1勝も出来ずに敗退し、秋には若手が3世代に渡って、世界どころかアジア地区のベスト8止まりでした。この現実は「負け癖」寸前の惨状でしょう。

 各世代共に、次の大会でこの殻を絶対に破っておく必要があります。
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