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HOME   »  2014年11月05日
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 第62回全日本剣道選手権大会は、例年通り11月3日に日本武道館で開催されました。

 「剣士・日本一」を決める大会であり、剣道を志す者にとっての最高峰の大会ですから、毎年素晴らしいプレーの連続が観られますが、今年も例外ではありませんでした。

 今大会の第一印象は「フレッシュな組合せが多かった」ということでしょう。

 ベスト4に進出した剣士の内3名が初進出でしたし、決勝の2名は何と初出場でした。前年優勝者・内村良一選手を始めとして過去10年間の大会を彩ってきた強豪選手が悉く姿を消したという、ある意味では「珍しい」大会であったとも感じます。

 決勝は、筑波大学3年生・21歳の竹ノ内佑也選手と24歳の國友錬太朗選手の対戦となりました。
 共に、20歳台前半の剣士にして四段、全日本初出場、加えて福岡代表でした。

 話は少し逸れますが、剣道というのは九州地域で盛んな武道・スポーツなのでしょうか。今大会の決勝進出者2名を始め、前述の内村選手など、熊本・大分・福岡等に強豪が目白押しの感じがします。

 また、四段同士の決勝戦というのもなかなか見られないものでしょう。この年齢では四段が最高位なのかもしれませんが、五段、錬士六段・錬士七段の決勝戦を見慣れた者にとっては、とても新鮮でした。

 さて、話を戻します。

 竹ノ内選手と國友選手は、共に堂々たる戦績で1回戦から勝ち上がってきたのですが、その試合内容には違いがありました。
 
 竹ノ内選手は、準決勝までの5試合の内3試合が2本を取っての勝ち、一方の國友選手は5試合とも1本勝ちで内4試合が延長戦勝ちでした。
 竹ノ内選手は、試合が始まった直後から自分の形で攻めて、1本を取りに行く剣道を展開し、國友選手はじっくりと構えて、相手剣士の疲労を待ち、試合後半や延長に入ってから、1本を奪って勝ってきたのです。

 従って、決勝戦は「早めに勝負が付けば竹ノ内、長引けば國友ペース」であろうと観ていました。

 試合が始まりました。

 準決勝までは、試合の前半にはじっくりと構えていた國友選手が、開始直後から攻めます。これは意外な展開でしたが、同じ福岡大会からの出場者同士ですから、手の内は良く知っているということでしょう。
 竹ノ内選手も試合開始直後の國友選手の攻めを良く凌ぎました。

 そして、試合時間が6分を過ぎ、竹ノ内選手がコテに行くと見せてのメンを繰り出して、まず1本を先取。6分半過ぎの、國友選手も前に出ようとした瞬間を突いた「綺麗な1本」でした。このレベルになると、カウンターが有効なのでしょう。

 そして、それから30秒も経たないかのタイミングで、再び竹ノ内選手のメンが決まりました。1本を取り返しに行った國友選手の隙を突いたメンでした。おそらく7分くらいの時間帯であったことでしょう。

 これで竹ノ内選手が2本となり、勝利。剣士日本一の栄誉に輝きました。

 21歳5か月での史上最年少優勝、学生の優勝は1971年以来43年振り、四段の優勝は1976年以来38年振り、福岡勢の優勝も1978年以来36年振りという、記録ずくめの優勝でした。

 いつの全日本選手権大会でも「剣道競技」の崇高さ・技術の高さに感動仕切りなのですが、今大会は1つ気になることがありました。
 準々決勝の高橋秀人選手と西村英久選手の試合の審判員です。

 試合時間7分経過辺りでしたか、高橋選手が竹刀を落しました。この試合2度目の竹刀落下でしたので、反則2回となって西村選手に1本が与えられます。ここまではルール通りなのですが、主審が「勝負あり」と叫んだのです。
 当然間違いで、直ぐに訂正されましたが、3分の試合時間を残して「勝負あり」というのは、お粗末なコールでした。

 勝負はこの後、高橋選手が1本を取り返して同点となり、最後は西村選手が1本を取って勝負を決めたのですが、この最後の1本の時、主審は副審二人と違う色の旗を挙げていました。そして、気が付いて旗を変更したのです。3人の審判員の旗の色が異なることは珍しいことでは無く、相打ちにおける一瞬の攻防では「見る角度によって判定が異なるのは有り得ること」でしょう。だから3人で判定しているのです。

 ところが本件は、他の2人の判定を見て、主審が判定を覆しました。おそらく「間違えていた」のでしょう。こうなると話は別で、剣道の達人であり、私達には見えない超高速プレーを見極める眼を持つ筈の全日本大会のベスト8の審判員としては、「珍しい行動」でしょう。
 先の「勝負あり」の間違ったコールから、少し浮足立っていたのかもしれませんが、「何物にも動じない強い精神力の育成」を目的のひとつとする剣道競技の最高峰の大会を裁く審判員としては、残念なことと言えそうです。

 もちろん、審判員も人間ですから間違いはあるものなのですが、こと剣道という競技の全日本選手権ともなると、「間違いは許されない」と感じてしまうことが、不思議なことなのかもしれません。

 さて、「世代交代の色」を感じさせた全国剣道選手権大会2014でしたが、2015年の世界選手権に向けての代表選手選定が難しくなった感じです。
 代表は10名ですが、国際大会の経験が豊富なベテラン勢と、今大会一気に上位に進出した若手の中から、どのような割合で選抜して行くのか、そしてその10名の中から本大会でどの剣士を起用して行くのか、協会や監督には頭の痛いところでしょうが、「贅沢な悩み」とも言えそうです。選ぶ人が居ないよりは、遥かに素晴らしい状態なのですから。

 妻とNHKテレビ放送を観ながら、正確に覚えてはいないが「少なくとも20年以上に渡って11月3日に全日本剣道の放送を観ている」ことを確認し合いました。
 文化の日には外出していないことの証明でもあります。

 何だかそれも少し寂しいので、来年は旅行にでも行こうか、という話になりました。もちろん録画予約はするのですが。
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