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HOME   »  2015年04月23日
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 3月13日、ドイツ・サッカー連盟は2014年のワールドカップ・ブラジル大会でドイツ代表チームを率いて優勝した、ヨアヒム・レーヴ監督(55歳)との契約を2018年7月のワールドカップ・ロシア大会終了時点まで延長する旨を発表しました。

 これでレーヴ監督は、南アフリカ大会、ブラジル大会、ロシア大会と3大会連続でドイツ代表チームを率いることになったのです。
 世界最強と呼ばれるチームを8年以上に渡って指揮するというのは、想像以上に凄いことだと感じます。

 現役時代にフォワードFWプレーヤーとして活躍したレーヴ選手は35歳で引退し、早々にコーチの世界に入っています。
 VfBシュトゥットガルトのヘッドコーチから1996年には監督に就任しています。その後はドイツのみならず、トルコやスイスのチームも指揮しました。

 そして、2004年にドイツ代表チームのヘッドコーチに就任しています。その頃の代表監督は、あのユルゲン・クリンスマン。ドイツ代表チームのFWとして100試合以上のゲームに出場した、ドイツを代表するFWのクリンスマン選手です。

 ドイツ国民の期待を一身に背負って、優勝を目指した2006年のワールドカップドイツ大会でしたが、クリンスマン率いるドイツチームは準決勝でイタリアチームによもやの敗退(延長戦0-2)、3位決定戦は何とかものにしましたが、ドイツ国民は失意に沈み、クリンスマン監督も辞任しました。

 実際の所、2006年ワールドカップ前のドイツ代表チームの評判は捗々しいものでは無かったことを考え合わせれば、「3位」は大健闘と言えるのでしょうが、やはりサッカー強豪国の自国開催ともなれば、優勝を期待されるのも無理は無いところです。

 この大会のドイツチームは、戦前の予想を裏切る「高い得点力」で勝ち上がりました。グループリーグの3ゲームで8得点、決勝トーナメント1回戦でもスウェーデンチームを2-0で破り、準々決勝に進出しましたが、このアルゼンチン戦はPK戦の末の勝利でした。
 私には、ドイツチームがピークアウトしているように感じられましたが、準決勝では21世紀に入って最強の守備力を保持したイタリアチームに零封されてしまったのです。
 
 とはいえ、前評判以上の活躍を見せたドイツチームの「得点力」を生み出していたのが、ヘッドコーチのレーヴの存在であると評価されたのでしょう。クリンスマン監督の後任として、代表監督に就任したのです。

 21世紀に入って、全てのワールドカップ大会でベスト4以上の成績を残していたドイツチームに「再興」といった文字は馴染まない感じがしますが、シーヴ新監督に期待されていたのは、まさにドイツサッカーの再興であったと感じます。ワールドカップ3位でも不十分と考えるドイツという国の感覚が素晴らしいと思います。

 さて、代表監督となったレーヴの前に立ちふさがったのが「最強の無敵艦隊」スペイン代表チームでした。

 レーヴのドイツチームは着々と力を蓄え、そのシステマティックな得点力に磨きをかけていたのですが、2008年~12年にかけてのスペインチームのポゼッションサッカーは全盛期を迎えていましたから、2008年欧州選手権は準優勝、2010年ワールドカップは3位、2012年欧州選手権は準決勝敗退と、中々世界規模の大会で優勝できない時代が続きました。

 2010年のワールドカップ・南アフリカ大会準決勝でスペインチームに完敗したところで、監督交代の話が出るかと思いましたが、ドイツはレーヴ監督の続投を決めました。「成績は満足できるものではないが、ドイツサッカーは着実に良くなっている」との判断であったのであろうと思います。

 ドイツチームは、2014年ブラジル大会で、圧倒的な得点力と堅い守備力を持って、南米地域で開催されたワールドカップで初めて優勝した欧州のチームとなりました。まさに快挙でした。

 「極めてシステマティックなチーム造り」がレーヴ監督の特徴であろうと感じます。各ポジションのプレーヤーが、そのポジションの役割を確実に遂行することは勿論として、「プレー毎にプラスの役割期待が加わる」形のサッカーは、見応え十分でした。

 そして、ドイツサッカー連盟が最も高く評価していることは「常に代表チームを強くし続けていること」ではないかと思います。レーヴ監督のドイツチームは「進化を続けている」のです。
 その「完璧を求め続ける姿勢」と「施策の立案・実行力」が極めて高い評価を得ているのであろうと感じますし、決して偉ぶったところは無く、整斉とチームをより完璧な方向に導こうとするやり方が「ドイツ国民の肌感覚にマッチしている」のでしょう。
 
 「客観的に見ての完璧さ」を追及する姿勢こそが、ドイツ人気質そのものなのかもしれません。
 
 「完璧を求める」という面では、日本人と似ているとも言われますが、日本人の完璧とは「自己実現」「自分の物差しの上での完璧」であるところが、ドイツ人の求める完璧とは異なるように感じます。
 日本人の求める完璧は「個々の人によってレベルが相当違う」ように見えますが、ドイツ人の求める完璧は「客観的に見ての完璧」、大袈裟に言えば「絶対的完璧」なのでしょうか。

 ヨアヒム・レーヴ監督の続投を受けて、ドイツのシュピーゲル誌は論説の中で「代表チームとそのスタッフほど、完璧主義であるドイツ人気質が表れたものもない。よく手入れされた機械のようだ。」と評し、監督に付いては「機械が完璧に動くよう、小さなねじのひとつひとつを確認して締める機関士」と述べていると伝えられました。

 サッカーチームを機械と位置付け、監督を機関士と評することが、「最大級の賛辞」となる国。それがドイツなのです。
 
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