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 7月場所最大の見どころのひとつであった、新大関・照ノ富士は11勝4敗の成績でした。

 幾人もの経験者からも「難しい」とコメントされている、新大関の場所で11勝を挙げ、4人の大関の中で最も良い成績を残したのですから、照ノ富士はよく頑張ったと言えるのかもしれません。

 とはいえ、おそらく照ノ富士本人としては、とても不本意な内容の場所だったのではないでしょうか。

 場所の前半から「投げ技」による勝ち星が多く観られました。ご本人の狙う「立合いから一気に相手力士を圧倒する相撲」が取れなかったのです。

 立合いのスピードは十分とは言えず、腰高でしたし、脇の甘さも目立ちました。
 結果として、両差しなど相手十分の形に持ち込まれることも多く、それを持ち前の「大きな相撲」で振り回しながら白星を重ね6連勝としましたが、場所後半の上位との対戦では苦しいであろうという感じでした。

 7日目には大関・豪栄道の切り返しに完敗しました。豪栄道十分の形を許してしまったのです。

 9日目の大関・稀勢の里との取組では、今場所一番の相撲を魅せましたので、横綱との対戦が期待されました。
 しかし、横綱・白鵬、横綱・鶴竜との取組は完敗でした。

 特に鶴竜戦の内容は、1年前の「本格化する以前の照ノ富士の相撲」そのものでした。3月場所、5月場所の進歩が感じられなかったのです。

 千秋楽の大関・琴奨菊との取組に至っては気迫さえ感じられない内容であったと思います。

 7月場所・9月場所と連続優勝あるいはそれに準ずる成績を挙げて、一気に横綱に昇進するのではないか、といった期待は萎んでしまいました。残念なことだと思います。

 11勝では綱取りの足場とはなりませんので、照ノ富士の横綱昇進は白紙に戻りました。桁外れの背筋力をベースにした「上半身の強さ」で急速に力を付けた照ノ富士「特急」でしたが、ここで一時停車なのでしょうか。

 「低い立ち合い」と「脇の堅さ」、そして「前に出る強さ」を身に付けていただき、ご本人のコメントの様に「毎場所千秋楽まで優勝争いをする相撲」を展開していただきたいと思います。

 照ノ富士関には、その力が十分に有ります。
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 2015年PGAツアーの一戦、カナディアンオープン大会は7月23日~26日にかけてグレンアビー・ゴルフクラブを会場として行われ、オーストラリアのジェイソン・デイ選手が4日間通算271打・17アンダーパーのスコアで優勝しました。
 接戦の中から、上り3ホール連続バーディによる逆転勝利でした。

 カナダのナショナルオープンであるこのトーナメントで、カナダ中の期待を背負って活躍を魅せたのがデビッド・ハーン選手でした。

 1904年創設、世界でも屈指の歴史と伝統を誇るカナディアンオープンですが、カナダ人プレーヤーの優勝は1954年のパット・フレッチャー選手以来61年間無いのです。
 フレッチャー選手はイングランド生まれのカナダ人でした。カナダ生まれのカナダ人の優勝となれば、1914年のカール・ケファー選手まで遡らなければなりません。1914年というと第一次世界大戦の頃、100年以上も前のことになります。

 こうした背景を考慮すれば、今大会のデビッド・ハーン選手に対する、カナダ中のゴルフファンの期待の大きさが分かります。

 今大会3日目を終えて、ハーン選手は15アンダーでトップに立ちました。
 2位タイにはアメリカのババ・ワトソン選手とジェイソン・デイ選手が13アンダーで続きました。

 現在の世界ゴルフ界トップクラスの2選手を従えての「最終日2打差首位」のスタートだったのです。

 最終日もハーン選手は堅実なプレーを見せましたがスコアを伸ばすことが出来ず、その間にワトソン選手とデイ選手が追い上げました。そして、16~18番ホールのプレーが明暗を分けたのです。

 ハーン選手にとって惜しまれるのは、3日目の17番ホール・パー4におけるボギーでしょう。第2打をバンカーに入れての第3打のバンカーショットが少し飛び過ぎて反対側のバンカーに入ってしまったのです。
 このボギーにより、一時は4打差であった後続プレーヤーとの差が2打差に縮まってしまいました。強豪選手相手の最終日スタート時点のストローク差は大きければ大きいほど良かった筈なのです。

 当代屈指の飛ばし屋二人を相手にしての、デビッド・ハーン選手の挑戦は終わりました。ジェイソン・デイ選手、ババ・ワトソン選手に次いでの15アンダー、単独3位でした。これまでの実績を考えれば、大健闘と言えるでしょう。

 それにしても、もしゴルフの日本オープンで、日本人プレーヤーが61年間も勝てないとしたら、日本のゴルフファンも自国プレーヤーの勝利を切望することでしょう。

 隣国に、世界一のスポーツ大国アメリカを持つカナダの宿命と言うこともできるのでしょうが、やはりカナダ人ゴルファーの奮起が待たれるところです。
 
 7月場所に東前頭八枚目の番付で臨んだ嘉風関が、12勝3敗の好成績を挙げて敢闘賞に輝きました。

 素晴らしい15日間であったと思います。

 33歳になるベテラン力士ですが、1場所12勝は自己新記録なのですから「進化した」といっても良いでしょう。

 もともと、スピード十分な動きの中から相手力士を翻弄しながら勝機を見出していく取り口でしたが、7月場所では「切れ味・パワー」共にアップしていました。

 6日目の阿夢露戦は、相撲を落ち着かせようとする阿夢露を最後まで翻弄し続けましたし、13日目の遠藤戦は今場所好調な力士同士の取組でしたがスピードで圧倒、千秋楽は2横綱を倒して殊勲賞を受賞した栃煌山を一蹴し、「三賞力士対決」を制しました。
 どの取組も、素晴らしい自在な動きを魅せてくれました。まさに「嘉風の相撲」でした。

 嘉風の7月場所好成績の要因は何なのでしょうか。
 コンディションが余程良かったのか、精神面が充実する理由が有ったのか、分からないところですが、尋ねてみたいものです。

 今後も存分に「嘉風の相撲」を土俵で展開していただきたいと思います。
 このところ「どうした」で始まる記事が多く恐縮ですが、十分な実力を保持しながら、いまひとつの成績であるプレーヤー・チームへの激励の記事ですので、悪しからず。

 さて、2015年シーズンのアメリカンリーグAL東地区の優勝候補として、多くの解説者がボストン・レッドソックスを挙げていました。

 もともと人気球団であり、ニューヨーク・ヤンキースと共に常に地区優勝を争うチームが、投打両面から大型補強を行いましたから、前述の予想も無理のないものだったのです。

 そのボストンが、7月27日時点で44勝55敗、首位のヤンキースから12ゲーム差の最下位と低迷しています。

 予想外と言わざるを得ません。

 7月24日のデトロイト・タイガース戦では延長・サヨナラ勝ちを収め、「9連敗を免れた」ものの、オールスターブレイクを挟んで8連敗という体たらくでした。

 攻撃面・守備面共に成績は良くないのですが、特に「チーム防御率4.51」はMLB全体(30チーム)の28位、「WHIP(投球イニング当たりの被安打数+与四死球数)」は1.35と25位に観られるように、守備というか投手力が極めて弱い状況です。

 先発投手で観れば、ウェイド・マイリー、クレイ・ブッチホールズ、リック・ポーセロ、エドアルド・ロドリゲス、ジャスティン・マスターソン、ジョー・ケリーと並びますが、「軸になる先発投手」が不足しているとも言えそうです。

 ボストンにとっては、この先発陣の不振は大きな問題点なのでしょう。

 トレード期限である7月末に向けて、クローザーの上原浩治投手の移籍も囁かれています。
 レッドソックスが、今シーズンここからの反攻に向けて先発陣を補強するのか、来期以降のチーム造りを企図して、ベテランを放出し若手を獲得するのか、興味深いところです。
 栃煌山関は、7月場所で殊勲賞を受賞しました。
 9日目に横綱・鶴竜を、10日目に横綱・白鵬を破ったのです。

 共に全勝であった二横綱を破ったのですから、見事な活躍でした。そして、10日目を終えた段階で、栃煌山は1敗で優勝争いのトップに並んだのです。

 7月場所は体調も良く、立合いで「腰が決まっている」とのコメントも聞かれましたので、俄然、優勝に向けての期待が高まりました。

 しかし、11日目からの5日間の栃煌山の相撲は残念なものでした。この5番は1勝4敗だったのです。

 11日目の豪栄道戦、12日目の隠岐の海戦は、共に「左右に振られて」の敗戦でした。もともと、左右に振られると足が付いて行かない面がある栃煌山でしたが、7月場所は違うと感じていましたので、意外な負け方でした。

 おそらく、10日目までの「挑戦者としての気持ち」と11日目からの「負けられないという気持ち」の違いなのでしょう。
 精神的にも肉体的にも、11日目からの栃煌山は「硬くなっていた」のです。

 栃煌山が日本出身力士トップクラスの実力を保持していることは、10日目までの相撲が証明しています。あとは、15日間「その相撲」を取り続ける「心持ち」の保持が望まれるところなのでしょう。

 栃煌山には大関の力が十分に有ります。
 来場所以降の奮闘が期待されます。
 7月26日の日曜日は、夏の甲子園2015の地方大会決勝が全国各地で行われました。

 西東京大会と千葉大会も決勝でした。

 この2試合が、よく似た試合内容だったのです。

 試合半ば過ぎまで一方のチームが優勢に、それも相当優勢に試合を運んでいたのですが、もう一方のチームが試合後半に一気に、それも1イニング大量得点で逆転勝利を飾ったのです。

 西東京大会の決勝は、東海大菅生と早稲田実業の対戦となりました。
 試合は東海大菅生が江藤選手の3ランホームランなどで5-0とリードしました。7回を終って5-0のリードでしたから、菅生の勝利は固いという感じでした。

 8回表になってようやく、早稲田実の反撃が始まったのです。
 この反撃にしても、1・2失点なら良しという感じの守りを東海大菅生は展開していたのです。5点のリードは大きいのです。

 ところがヒットが続き、あっという間に4失点。リリーフピッチャーも全くと言って良い程ストライクが入らず、満塁からの連続押し出し四球で逆転。清宮選手のタイムリーヒットまで生まれて、この回一挙8得点。大逆転でした。

 一方の千葉大会決勝は、習志野と専大松戸の対戦でした。
 試合は習志野が、今大会全試合での「初回得点」を始めとして優勢に展開、7回表を終って3-0とリードしました。
 習志野・深田投手の投球も冴えていましたから、伝統校・習志野の甲子園進出かと思われました。

 7回裏になって、専大松戸の反撃が始まりました。
 3-3の同点から、原選手の満塁ランニングホームランが飛び出して一気に逆転。この回一挙7得点の大逆転でした。

 習志野は、リリーフピッチャーがいずれも不調でしたし、原選手のセンター前ヒットを後逸して、ランニングホームランとするなど守備陣も乱れました。

 この2つの大逆転劇は、西東京あるいは千葉という全国的に観ても高いレベルに在るであろう2つの地方大会決勝で発生したという点で、高校野球の難しさというか不確実性の高さを感じさせるものでしたし、ある意味では不思議な現象でもあります。

 地方大会決勝に進出してくるチームなのですから、投手力・守備力共に十分に鍛えられている上に、好調なチーム状態の筈なのです。
 それが、リリーフ投手はストライクが入らず、野手は単純なセンター前ヒットを後逸するというプレーが発生するのですから、怖いものです。

 そして、現代の高校生プレーヤーの指導の難しさも感じます。自分達にとって不利な状況が重なると、メンタル面でパニックに陥ってしまうプレーヤーが多いのかもしれません。
 そう考えなければ、東海大菅生や習志野といった、全国にも名が知れた甲子園常連校で、こうした雪崩のような守りの乱れが発生する理由は無いように思います。

 昨2014年頃から、甲子園大会の優勝校や地方大会の優勝校の選手の中に、試合終了後整列して校歌を聴く際に、大泣きしているプレーヤーが目立つようになってきたことに「違和感」を憶えていました。

 これまでは「笑顔で大きく口を開けて校歌を歌う光景」が広がっていたものです。優勝したチームの選手達は、喜びを満面の笑顔で表現していたのです。
 もちろん以前にも、嬉し泣きをしている選手は時々居ました。こみあげてくる涙を堪え、少し下を向いて喜びをかみしめている様子でした。

 ところが最近は、「勝って大泣き」の選手が多数見受けられます。人目を憚らず、顔を上げ、口を開けての大泣き。選手達のメンタルの構造が変わったのでしょうか。
 こうした感情の起伏が極めて激しいプレーヤー達は、ピンチになると自制心が働かず、普段の実力を発揮しにくくなるのかもしれないと思います。勝敗を争っていく上で、望ましいこととは言えないでしょう。

 現代の高校野球指導者には、選手達に「逆境時の心持ち」を従来以上に教え・訓練して行くことが期待されているのかもしれません。
 もしそうであるとすれば、とても難しいことを要求されていると感じます。
 関脇・逸ノ城は4勝11敗で7月場所を終えました。

 厳しい言い方をすれば、「全く良いところの無い場所」でした。

① 立合い

 立合いの形・スピードとも不十分なものでした。
 特に、初日・2日目の立合いは、腰の位置がとても高く、スピードも不足していました。関脇の相撲では無かったというより、幕ノ内の相撲のレベルでは無かったように思います。このところの数場所の最初の2・3日は、いつもこうした状態です。

 「本場所で戦える立合い」を稽古で身に付ける前に、場所に入っているということでしょう。

② ずるずると寄り切られる

 重い腰を強みとしている逸ノ城が、寄り切られる相撲が目立ちました。上手が取れない形で寄りを受け、何もできずに敗れてしまう相撲です。

 得意の形に成れなかった時に「対応策が無い」のです。
 そして、土俵際の粘りも無かったのです。

 9日目の横綱・白鵬との取組で、白鵬が寄り切った後、相当強いダメ押しをしました。右手で逸ノ城の顎をグイッと押したのです。
 この行為は、大相撲の精神とは相容れないもので、良くないものですが、モンゴルの後輩・逸ノ城の「不甲斐ない相撲」に気合を入れた、「しっかりしろ」と言っているような行動であったのかもしれません。

③ 自信がなさそうな様子

 今場所の逸ノ城は土俵上で、おどおどした様子に観えました。
 昇り龍の勢いで上がってきた頃の堂々たる仕草、立合い前に相手を睨み付ける眼光、が影を潜めたのです。

 こうなってしまうと、「経験不足」が露わになってしまいます。

 以上、厳しいことを書き恐縮ですが、逸ノ城の潜在能力はこんなものでは無い筈です。
 強靭な足腰と、ここぞという時の驚くべきスピードと器用さ、そして何より圧倒的な体格。逸ノ城には、大力士になる要素が備わっていると思います。

 一方で、幕ノ内の相撲は「世界最高レベル」であることも間違いありません。幕ノ内には、抜群の技量を持つ力士が揃っているのです。力量が高いプレーヤーが揃っているフィールドで好成績を残すためには、対戦相手の研究を怠ってはならないことは、全てのスポーツに共通しています。

 驚異の出世を遂げた逸ノ城を、全ての幕ノ内力士が研究し尽くしているのです。各力士は、自らの強みと逸ノ城の相撲を突き詰めて、勝つための相撲を展開しているのです。当然ながら、こうした力士に勝つことは容易なことではありません。

 逸ノ城がその潜在能力を発揮し、この相撲競技の世界最高のフィールドで勝っていくためには、対戦力士と同レベル、あるいはそれを凌ぐ努力を重ねなければなりません。

 その努力とは「稽古」と「研究」でしょう。

 NHKテレビ解説の二子山親方(元大関・雅山)が再三、逸ノ城の「稽古不足」を指摘していました。他の解説者からも同様の指摘がありましたから、稽古が足りないことは事実なのでしょう。

 所属している湊部屋に稽古相手が居ない、というのは言い訳にはならないでしょう。
 横綱・白鵬が所属している宮城野部屋にも稽古相手が居るとは、言えない状況だからです。所属力士自体が少なく、関取も少ない宮城野部屋に所属しながら、白鵬は「第一人者」の地位を保ち続けています。
 逸ノ城にとっては、白鵬が良い手本なのです。

 逸ノ城が今後の大相撲を支えて行く力士のひとりであることは間違いないと思います。出稽古も含めてどんどん稽古を積んでいただき、場所入りしてからは日々の対戦力士の研究・対策の立案・実行を行っていただきたいと思います。

 塩を取って振り返った瞬間の「逸ノ城の仁王立ち」は、大相撲最高の見所のひとつなのです。
 千秋楽の横綱・鶴竜との取組を制して、横綱・白鵬が優勝を飾りました。
 前人未到、35回目の優勝でした。

 白鵬の初日・2日目の相撲は、「妙な」感じでした。
 時間がかかった勝負だったのですが、白鵬にとってそれ程不利な体勢になった訳でもないのに、相手を倒すのに手古摺ったのです。自在な取り口で「第一人者」の名を欲しい儘にしてきた大横綱が、まるで「相撲を忘れてしまった」かのような印象でした。

 白鵬に何が有ったのだろうと感じました。

 3日目からは落ち着いた相撲に戻りましたが、初日・2日目が有っただけに少し心配な場所が続きました。

 しかし、10日目に栃煌山に敗れて以降、11日目以降の相撲は見事な内容でした。強さが戻ったのです。
 11日目に新大関・照ノ富士に完勝、12日目に大関・琴奨菊を破り、13日目の大関・豪栄道、14日目の大関・稀勢の里という、比較的対戦成績が良くない相手には「立合いのスピードとタイミング」で圧倒し、千秋楽の鶴竜戦はがっぷり四つからの力相撲で寄り切りました。

 全盛時の左四つからの「型を持った相撲」と近時の「離れて攻め続ける相撲」の両方の長所を取り入れた相撲と言えるのかもしれません。
 この五日間の白鵬の相撲は、完成度の高いものであったと感じます。

 かつて、1年6場所通算で4敗しかしなかったものが、近時は1場所で4敗することもあるのですから、他の力士との力量差が小さくなってきていることは間違いないのでしょうが、それでも白鵬は「進化している」のでしょう。

 故障が極めて少ないことと、進化を続けていることが、大横綱・白鵬の最大の強みなのかもしれません。

 「優勝35回」というのは、空前の記録です。

 「無人の野を行くが如き」白鵬関の旅は、これからも続くのです。
 7月24日に行われた、デトロイト・タイガース対ボストン・レッドソックスのゲームは、ジャスティン・バーランダー投手とリック・ポーセロ投手のベテラン同士、MLBにおける実績十分な投手同士の先発となりました。

 3回表にデトロイトが先制すると、その裏ボストンが直ぐに追いついて1-1の展開となりました。
 ポーセロ投手は7イニング・105球を投げ、バーランダー投手は8イニング・111球を投げて、1-1のスコアのままで交替しました。

 ゲームは延長に入り、11回の裏ボストンが決勝点を挙げて勝ちました。両投手には勝ち負けは付きませんでした。

 バーランダーとポーセロの投げ合いというゲームでしたが、バーランダー投手の投球には違和感を覚えました。

 今シーズンのバーランダーは、ここまで0勝3敗。2006年から2014年まで9年連続二桁勝利を挙げ、通算152勝、2011年シーズンは251イニングを投げて24勝5敗の好成績でサイ・ヤング賞を受賞した投手としては、意外な不振と言わざるを得ません。

 まだ32歳のバーランダー投手は、老け込むには早過ぎるのです。

 この日の投球で感じたことは、

① 球速の低下

 ストレートは球速150kmを少し下回るものが大半でした。最速が151kmであったと思います。
 2011年前後のシーズンは、7・8分の力で投げて150km台前半。力を入れて投げれば157~8kmが出ていたと記憶しています。

 140km台であったスライダーも、このゲームでは130km台後半でした。

 全ての球種で「5km位」球速が低下している印象でした。

② 速球投手から変化球投手へ

 バーランダー投手といえば「剛球投手」というイメージで、ピンチともなれば「三振を取に行く投球」が真骨頂でした。
 ところがこのゲームでは、ストレートを見せ球にしたスライダーやカーブを主体とした投球で打たせて取るスタイルでした。8イニングで3奪三振という結果が物語っています。

③ 躍動感に欠けるフォーム

 左脚を大きく動かしながらタイミングを取る躍動感あふれるフォームだったバーランダー投手でしたが、このゲームでは力強さが影を潜め、大人しい印象でした。

 心なしか、マウンド上での表情までも自信無さそうな雰囲気でしたし、身長196cm・体重102㎏の体躯が少し小さくなったように観えました。

 確かに、2014年初に体感筋肉の修復手術を行い、2015年も故障がちですので、まだ回復途上ということなのでしょうが、メジャーリーグを代表する投手として、ジャスティン・バーランダーには、「堂々たる投球」が期待されます。

 デトロイト・タイガースの背番号35は、常に「どこからでも、かかって来い」というオーラを身に纏ったピッチャーであって欲しいのです。
 7月場所14日目、東前頭7枚目の玉鷲と東前頭11枚目の時天空の取組。

 立合いから突き合いとなって、時天空の張り手が炸裂します。1発・2発と玉鷲の顔面に張り手が入りましたが、これに怯むことなく玉鷲は押し出しました。

 西土俵の外で、押し出した玉鷲は時天空を睨み付けます。
 時天空も睨み返しました。

 両力士一歩も引かぬ睨み合いは3秒間ほど続いたでしょうか。

 玉鷲は、先輩である時天空の張り手が余程気になったのでしょうか。
 時天空は、「取組だろう」とでも言いたげです。

 日本的精神の代表格である大相撲では、「感情を露わにすることはご法度」とされています。喜びを表現する「ガッツポーズ」や、悔しさを露わにする「土俵叩き」、取組後の大声などは、「やってはならない行動」なのです。

 しかし、多面性を持つ大相撲は、神事である一方で「格闘技でもある」のです。

 真剣に戦った2人のアスリートが、その感情を発散させる瞬間があっても良いでしょう。

 「玉鷲と時天空の大男同士の睨み合い」は、無言の中で静かに行われましたが、凄まじい迫力でした。鍛え上げた肉体を保持するアスリート同士でなければ、あれ程の睨み合いは出来ないでしょう。

 大相撲の醍醐味のひとつだと感じます。
 夏の甲子園大会2015=第97回全国高等学校野球大会の地方大会が全国各地で開催されています。各地域の代表校も次々に決まっています。

 どの地域の大会でも、素晴らしいプレーの連続です。
 1球に込めた球児の皆さん、ベンチスタッフの皆さんの強い思いがプレーに表れているのでしょう。

 青森大会も劇的な幕切れでした。

 八戸学院光星と三沢商の決勝戦。1-1で迎えた延長12回の裏、2死1・3塁の場面で光星・中川投手の投球はワンバウンドとなり馬場捕手が取れず(記録は暴投)、3塁走者が本塁を陥れて三沢商がサヨナラ勝ちしました。

 この三沢商の戦いぶりは見事でした。

 野球強豪校として全国にその名を知られる八戸学院光星と久しぶりに勝ち上がってきた県立の三沢商の決勝戦となれば、多くのファンは「光星が有利」と考えることでしょう。実際のところ地力比較であれば、光星が上回っていたのかもしれません。

 しかし、三沢商はその持てる力を大舞台で発揮し、勝ち切ったのです。

 決勝戦について言えば、12回を投げ切った野田投手の好投が光ります。伝統的に強打が持ち味の光星打線を僅か4安打に抑え込んだのですから、自身最高の投球だったのではないでしょうか。

 一方で、準決勝の青森との試合は9-8の接戦でした。
 野田投手が早々に打ち込まれて5回を終って0-5とリードされた時には、苦しい戦いと言わざるを得ない状況でしたが、ここから猛反撃。6回3点、7回1点と追い上げて8回裏に一挙5点を挙げて逆転しました。
 素晴らしい粘りですし、8安打で9得点という「チャンスに強い打線」が活きたのです。

 三沢商打線は、準々決勝の聖愛戦でも2回裏に一挙5点を挙げて、試合を優位に進めています。ここぞという時の集中打に特徴が有るのでしょう。

 そして三沢商の最大の武器は「守備力」でしょう。
 青森大会6試合を無失策で戦い抜きました。これは全国的に観ても最高レベルでしょう。

 少ないチャンスを集中打でものにして、投手陣が粘り強い投球を展開し、鉄壁の守備で失点を最小限に抑える。堂々たる試合運びです。

 青森代表・三沢商業高校、29年振り2回目の甲子園進出。
 本大会での大活躍がとても楽しみです。
 南米コロンビアで開催されていた、陸上競技の世界ユース選手権大会で、東京城西高校のサニブラウン・アブデル・ハキーム選手(16歳)が、男子100m競走・200m競走の2種目に優勝しました。

 7月15日に行われた100mは10秒28、19日に行われた200mは20秒34と、共に好タイムでした。

 特に200mは、あのウサイン・ボルト選手がユース時代の2003年に記録した20秒40の大会記録を更新するタイムでしたので、日本はもちろんとして世界中の注目を浴びることとなったのです。

 先日の日本選手権大会の100mで3位、200mで2位に入り、今大会でも記録を伸ばしています。16歳のランナーは、まさに伸び盛りなのです。

 何より、その「走りっぷり」が素晴らしいと思います。
 「スタート直後から前に出て、後半も緩むことなく差を広げる」という完勝。何が上手い・得意というよりも、走り全体のバランスの良さを感じさせます。

 身長188cm・体重75kgという恵まれた体躯はとても魅力的です。
 この世界ユース大会でも、2位・3位に入ったランナーより長身でした。身長196cmを誇るウサイン・ボルト選手程ではないにしても、「大きなストライドを保持」していることは間違いありませんから、今後全身の筋力強化・筋肉稼働スピードのアップを図ることで、さらに記録が伸びることが十分に期待されます。

 ハキーム選手は、父親がガーナ人、母親が日本人です。こうした日本人アスリートは、今後全ての競技において、どんどん増えて行くことでしょう。ある意味では、国際化が急速に進む日本社会の象徴的な存在と言えるのかもしれません。

 優勝後のインタビューにおける、ハキーム選手の笑顔が印象的でした。
 
 世界陸上やオリンピックにおけるハキーム選手の大活躍が期待されます。
 7月14日にシンシナティのグレート・アメリカン・ボールパークで行われた、MLBオールスターゲーム2015は、アメリカンリーグALが6-3でナショナルリーグNLを下しました。

 これでオールスターゲームは3年連続ALの勝利です。

 オールスターゲームを制したリーグのチャンピオンチームが、ワールドシリーズの開幕戦をホームで行うことが出来るルールですから、このところワールドシリーズはALのチームのホームグラウンドで開幕していることになるのです。

 そして、ワールドシリーズの開幕戦の権利を保持しているということは、第6戦と7戦の開催地をも確保していることになる=第7戦まで縺れ込めばホームで4戦戦うことが出来る、のですから、ワールドシリーズの帰趨に付いても大きな影響が有るのです。

 以前は、オールスターゲームといえばNLの方が優位、勝率が高いものでした。第86回を終えての両リーグの勝ち負けは、NL43勝、AL41勝、引分2、ですから、このところのALの優位にも拘らず、対戦成績ではまだNLが上回っているのです。

 ニューヨーク・ヤンキースという「メジャーの中でもメジャー」な人気球団を擁するALに対して、NLが意地を見せていたとも言われました。

 日本プロ野球で言えば「人気のセ・リーグ、実力のパ・リーグ」という言葉が有ったことに似ているかもしれません。

 そのオールスターゲームの傾向が、近時変化してきていて、ALの勝率が上がっているのです。
 
 一方で、ワールドシリーズの成績を見れば、NLのサンフランシスコ・ジャイアンツが過去5年間で3度優勝しているのを見ても、必ずしもAL優位とは言えないのです。
 つまり、両リーグの実力比較では差が無い、ということでしょう。

 オールスターゲームが「DH制」の下で行われていることが関係しているのかもしれません。DH制では無いNLのベースボールとDH制のALのベースボールには、違いが有るのでしょう。(ワールドシリーズは、ホームチームの所属するリーグのルール下で行われます)

 では、オールスターゲームも1年毎にDH制・非DH制で行えば良いではないかということになりそうですが、「オールスター」の特殊性を考慮すれば、やはりDH制ということになるのでしょう。

 何しろ、全球団から選出されたオールスタープレーヤーによるMLB最大の祭典ですから、「可能な限り多くのプレーヤー」に出場してもらう必要があるのです。
 自分の贔屓のチームのプレーヤーがひとりも出場しなかったとあっては、「MLB最大の祭典」の名に相応しくないという批判を浴びる可能性があります。

 MLBオールスターゲーム2015でも、両チームとも「ベンチ入りした野手全員が出場」しました。代打や代走を駆使して、野手全員を出場させることは「両チームの監督の才覚」ということになるのです。
 そうした期待と制約の下では、DH制の方がやり易いということなのでしょうか。

 一方で、頭書の理由から「お祭りながら勝たなければならないゲーム」でもありますので、真剣勝負の側面をも備えているとすれば、当分の間「オールスターゲームにおける、DH制に慣れているALの優位」が続くことになるのかもしれません。
 第144回全英オープンゴルフ大会は、7月16日~20日にかけてセントアンドリュース・オールドコースで開催され、プレーオフを制したザック・ジョンソン選手(アメリカ)が273打・15アンダーパーのスコアで初優勝を飾りました。
 ジョンソン選手は2007年のマスターズ大会に続く、8年振りのメジャー大会2勝目を挙げたのです。

 マスターズ2015、全米オープン2015に続く、メジャー大会3連勝を狙ったジョーダン・スピース選手は惜しくも1打及ばす、14アンダーで4位タイでした。

 16番ホールで長く難しいバーディパットを決めて、15アンダーとし首位に並んだスピース選手の行く手を阻んだのは、17番・495ヤード・パー4でした。

 もともと距離の有るパー4で、今大会屈指の難ホールでしたが、最終日は向かい風も強く、一層難しいものになっていました。

 スピース選手のセカンドショットは残り290ヤード以上と放送されていました。ティーショットが200ヤードしか飛ばなかったのです。

 これをスピース選手はロングアイアンで打って行きました。グリーン手前30ヤード位まで運んだでしょうか。アプローチを寄せてのパー狙い。
 スピース選手のアプローチショットは見事なものでした。緊張からくるスイングの緩みもほとんど感じられない素晴らしいショット。ボールはピン横2.5mに止まりました。

 そしてパーセービングパット。プロゴルファーの中でも最高レベルと言われるパッティング技術を有するスピース選手なら、決めてくれるのではないかと思われましたが、カップを掠めて外れました。

 スピース選手は続く18番ホールでバーディを奪うことが出来ずホールアウト。「メジャー大会3連勝の偉業」はならなかったのです。

 スピース選手は大健闘でした。そもそも、メジャー大会を2連勝して3連勝に挑んだ大会で、優勝争いをすること自体が稀有なことです。

 メジャー大会という独特の空気が支配する高いフィールドで、2連勝の過程で「蓄積された精神面の疲労」や何とも言えない達成感が有ったであろう状況下、スピース選手が魅せた勝利への執念、自らを奮い立たせ続けるプレー振りは、スピース選手の類稀なメンタル面の強さを如何なく示したものでしょう。また、コンディション調整の巧みさも素晴らしいと感じます。

 それでも、ゴルフの聖地・ゴルフ競技発祥の地とも言われるセントアンドリュース・オールドコースは、それを許さなかったのです。

 ゴルフの神様は21歳の青年に「もう一回トライしなさい」と語りかけたのかもしれません。
 7月14日に行われたオールスターゲームで、ナショナルリーグNLの2投手が見事な投球を魅せました。

 もちろん、MLBオールスターゲームなのですから、出場するプレーヤーは皆、ベースボールというスポーツを代表する名選手ばかりですし、投手も世界トップクラスばかりが登板するのですけれども、そうしたスター達の中でも、この2投手のパフォーマンスは群を抜いていました。

 1人目は、ニューヨーク・メッツのジェイコム・デグロム投手。
 6回表の1イニングを投げて、三者三振でした。
 球のキレが素晴らしい。150km台後半のストレート主体の投球でしたが、打者の手許で加速するような印象。軌道も正に「直線」でした。スピン量・スピンの性質共に驚異的な投球なのであろうと思います。

 デグロム選手は昨2014年デビューのMLB2年目です。2014年は22度の先発、140イニング余りを投げて9勝6敗の好成績を挙げて、新人賞に輝きました。
 そして2年目の2015年には、リーグを代表する投手に成長したのです。

 27歳、身長193cm・体重82kgというスリムな体躯から生まれる投球は、毎登板観てみたいと感じます。

 2人目は、地元シンシナティ・レッズのアロルディス・チャップマン投手。
 こちらは、NLを代表するクローザーであり、言わずと知れた「速球王」ですが、それにしても凄まじい投球でした。
 投球は全てストレートで、102マイル・103マイルという球速の投球を連発し、9回表の1イニングを投げて、こちらも三者三振でした。

 102マイルというと164km、103マイルというと165kmに相当するのです。100マイル・161kmピッチャーというのは、MLBといえども中々見られないのですが、それを大きく超える球速の投球を連発するのですから、驚異的というか、少し呆れてしまいました。

 レギュラーシーズンにおけるストレートの平均球速が100マイル、非公式計測では106マイル・170km超を出したこともある、というのも十分納得できます。
 プレーの結果以前に、こうした投球を魅せていただけるだけで、スポーツが大好きな私としては、感謝また感謝です。

 デグロム投手とチャップマン投手、この2人のスーパーピッチャーの投球は、MLBオールスター2015最高の見所であったと思います。
 7月場所では「初の平成生まれ大関」照ノ富士の活躍が話題になっていますが、「平成」も27年になっていますから、「平成生まれ横綱」が誕生していても何の不思議も無いのです。
 平成生まれの力士は、全体として出世が遅いのでしょうか。

 相撲通の方なら百もご承知のことですが、現在の北の湖理事長は「21歳2か月」で横綱に昇進しています。
 もし、北の湖が平成元年生まれであれば、平成22年には横綱になっていたことになります。5年も前ということになります。

 北の湖は「史上最年少横綱」記録を保持しているのですが、北の湖以外にも若くして横綱に昇進している力士は少なくありません。

[横綱への昇進年齢]
・北の湖 21歳2か月
・大鵬 21歳3か月
・白鵬 22歳2か月
・貴乃花 22歳3か月
・朝青龍 22歳4か月
・柏戸 22歳9か月

 思い出される力士を並べてみましたが、他にも22歳の内に横綱に昇進した力士が居るかもしれません。
 こうした、後に「大横綱」と呼ばれるようになる力士を中心として、23歳になる前に横綱に昇進している力士が複数存在するのです。

 従って、昇進年齢という点から見れば、23歳6か月で大関に昇進した照ノ富士といえども、「決して若くは無い」ということになります。

 一方で、「初土俵からの昇進スピード」という面で観れば、平成生まれの力士が遅いということは無いようですので、結局は「力士としてのスタート年齢が高い」ということが、「昇進年齢の遅れ」に結び付いているということになります。

 加えて、大学相撲出身力士の増加も影響を与えているのでしょう。
 この点は、大学出身力士の大相撲における初土俵年齢が22歳以降となるという面もありますが、中学を卒業してすぐに角界に入り、相撲技術を磨き始めたとしても、幕下くらいのところで、「年上で筋力・経験豊かな大学出身力士と当たってしまい」星を落として昇進が遅れるという意味の方が、大きいと感じます。

 17・18歳で幕下に上がり、十両昇進争いを演じる段階で、22・23歳の大学出身力士(幕下付け出しでデビューした)と当たると、やはり「分が悪い」のではないでしょうか。

 他方、モンゴル出身力士の昇進が速いのは、「大学相撲出身力士の技術・体力」をものともしないスピードとパワーがあるからかもしれません。また、相手が「学士力士」であるという余計な情報も少なく、気負いが無いことも大きいのでしょう。

 そのモンゴル出身力士にしても、照ノ富士や逸ノ城が高校を卒業してから角界に入ってくる時代となっては、21歳台での横綱昇進というのは、今後は相当難しいと感じます。

 北の湖の最年少記録「21歳2か月の横綱昇進」は、不滅なのでしょう。
 サッカーのテレビ放送を見ていると、時々「ベンチはやることをすべてやったのだから、あとは選手が頑張るだけ」といった趣旨のコメントを耳にします。

 どうやら、選手交替枠を全部使い切った時に、こうしたコメントが出されているようです。

 おかしなコメントだと思います。

 ベンチに居る監督以下のスタッフは、全ての選手交代が終われば役割を終える、という意味なのでしょうか。

 それは違うでしょう。例えば、残り試合時間20分の段階で選手交代枠を使い切った状況だとすれば、

① 残された20分間の選手達の闘争心・勝利への執念を維持・強化するという役割
② 戦況に応じて戦略・戦法を見直し、選手・チームに伝え実行させて行く役割

 少なくともこの2つの役割は、ベンチの仕事として残されていると思います。

 監督を始めとするベンチスタッフの最も重要な仕事のひとつとして、選手のやる気・闘争心を鼓舞し、「絶対に勝つ」という気迫を持ってゲームに臨ませること、そしてその闘争心をゲームを通じて維持させることがあります。
 これは、選手の実力を100%試合で発揮させるために必要なことですし、大試合を率いるベンチスタッフにとって、最も大切な能力・役割期待のひとつなのです。

 相手チームにリードを奪われ、「心が折れそうになる」自軍の選手達を鼓舞し、勝利に邁進させる仕事は、監督・ベンチスタッフの大事な役割です。もちろん、キャプテンやオフェンスリーダー、ディフェンスリーダーを始めとするプレーヤー達自身にも、この役割が期待されることは言うまでもありませんが、だからといってベンチの仕事が減るなどということは有り得ないことでしょう。

 試合中に選手を鼓舞する方法は様々でしょう。
 ピッチサイドに立ち選手の動きを見る監督は多いですし、立ちながら声をかけ続ける監督もいます。
 ベンチに座って腕を組み、厳しい表情で選手を見ている監督もいます。目力で選手に訴えかけているのでしょうか。
 時折、コーチと話している監督もいます。
 サインを出していることもあるのでしょう。

 ベンチに座りながら、チームの戦闘意欲を掻きたてる監督は、普段の選手達とのコミュニケーションの取り方に特徴が有るのでしょう。「監督の様子・表情」により選手に何かを感じ取ってもらえるような接し方をしているのです。
 この普段の練習やミーティングの時の「監督・スタッフと選手の関係」構築が、とても大切なことの様に思います。
 フォーメーションの構築や戦法の選択と同じ位、あるいはそれ以上に、勝利をものにするために大切な要素なのでしょう。

 このノウハウを保持する監督が、「優秀な監督」なのであろうと思います。

 試合時間が20分も残っている段階で、「ベンチはやることはすべてやった・・・」などと考える監督・スタッフは、試合に勝つという最も肝心な目的を放棄しているように見えます。こんな言葉は、勝たなければならないチームを率いる者として決して口にしてはいけないものなのではないでしょうか。

 加えて、ゲームの流れを把握し、相手チームの実力・戦法・そのゲームの調子等を踏まえて、自軍が勝つための戦法を見出し、チームのプレーに反映させるというのは、監督・ベンチの仕事そのものでしょう。

 監督・スタッフは、試合から一刻も眼を離すことなく、試合の表面上の動きと、奥深くに潜むポイントを見出して、「勝利するための最善の戦法」を常に準備・創造・実行して行く義務があります。

 「ああ、これで仕事は終わった」などと感じている暇はないでしょう。

 頭書の「ベンチはやることをすべてやったのだから、あとは選手が頑張るだけ」といったコメントをする人が、勝たなければならないチームの監督やベンチスタッフに不向きであることは、間違いないと考えます。
 MLBオールスターゲーム2015のアメリカンリーグALの2番手ピッチャーはフェリックス・ヘルナンデス投手、3番手はデビット・プライス投手でした。

 2人共サイ・ヤング賞を受賞したことが在る、リーグを代表するピッチャーです。この2投手の継投ということ自体が豪華絢爛(MLBオールスターなので当然と言えば当然なのかもしれません)ですが、「2人共ストッキングを膝下まで上げた姿」で登板したことには、驚かされました。

 レギュラーシーズンにおいては、2人共ユニフォームを下げて、ストッキングが殆ど見えない着こなしで投げていますから、「古き時代のベースボールを髣髴とさせる伝統的なハイストッキング姿」は新鮮だったのです。

 特に、所属するシアトル・マリナーズの絶対的エースで、「キング」と呼ばれているヘルナンデス投手が、こうしたスタイルで登板することは「考えられない」感じがしました。

 この2人の大投手は、「何故このスタイルにした」のでしょうか。「事前に打合せて」いたのでしょうか。興味深いところです。
 MLB最大の祭典における演出を狙った行動だとすれば、成功だったとも思います。

 第86回を迎えたオールスターゲームにおいて、2人の大投手は「MLBの歴史に敬意を表した」のかもしれません。
 大相撲7月場所も6日目を終わりました。

 横綱・白鵬と鶴竜、そして新大関・照ノ富士、平幕の鏡桜の4力士が全勝で走っています。6日目時点で「4人もの力士が全勝」というのは、実は有りそうで中々無いことだと思います。

 そして1敗で大関・稀勢の里と関脇・栃煌山が追いかけています。
 今後の展開が楽しみです。

 大変盛り上がっている7月場所ですが、心配な力士が2人居ます。
 幕の内の旭天鵬と十両の若の里です。

 この2人のベテラン力士が、900勝力士・旭天鵬と800勝力士・若の里という、史上屈指の勝ち星を誇る「名力士」であることは、本ブログでも時々採り上げてきました。
 現在の大相撲の一翼を支える2力士なのです。

 ところが2人共6日目を終って1勝5敗と、不振なのです。

 横綱・白鵬と「現役力士最多勝」を争っている旭天鵬は、「十両では取らない」と表明しています。現在、前頭11枚目ですから、今場所4勝11敗以下の成績となれば、来場所の番付が十両に下がる可能性があります。

 また、若の里も幕下=関取では無くなる、地位では取らないと感じますので、十両11枚目という下位に居る今場所、大きな負け越しは許されないのです。

 今場所を終えて、旭天鵬と若の里が「同時に引退する事態」は、何が何でも避けたいものだと思います。

 ガンバレ! 旭天鵬!
 ガンバレ! 若の里!
 MLBオールスターゲームに出場したキャッチャー達は、いずれも「金色に彩られて」いました。

 ヘルメットやレガースなどに金色が施されていたのです。

 それぞれの捕手が、それぞれに工夫された配色でしたが、NO.1はポージー捕手(サンフランシスコ・ジャイアンツ)だったと思います。

 まず、ヘルメットがキラキラと輝き、肩あてにゴールドの縁取り、膝あてにもゴールドの縁取り。その配色バランスも抜群でした。「ゴールドファッション・コンテスト」が行われていれば、間違いなく優勝でしょう。

 年に一度のオールスターゲーム、MLB最大の祭典です。
 スタンドのファンにとっては、滅多に観ることが出来ない(年に1ゲームしかなく、30球団のMLBでは中々地元のボールパークには開催地が回ってこないのです。今回のシンシナティ開催も27年振りでした)ゲームですが、プレーヤーにとっても、出場することは大きな栄誉です。

 その祭典をさらに盛り上げようと、様々な工夫が展開されるのです。

 今年も、蛍光色のサポーターやシューズの模様、ゴールドのシューズ(ハーパー選手やアーチャー投手)等々、多くの眼を引く演出がなされていましたが、その中でも「金色に輝くキャッチャー達」は最も効果的だったと感じます。

 各捕手のレガースには「2015 オールスターゲーム」と表示されていましたから、このゲーム限りのものなのでしょう。アンダーアーマー社を始めとするスポーツ用品メーカーの制作によるものなのでしょうが、ゲーム後各捕手に送られるものだとすれば、これ以上は無い記念品となります。

 映画「スターウォーズ」を連想させる「金色に輝くキャッチャー達」は、エンターテインメント大国・アメリカの面目躍如たるものでしょう。
 7月4日・5日に長野市営陸上競技場で開催された、陸上競技の日本選手権混成競技において、19歳のヘンプヒル恵(へんぷひる めぐ)選手が、初出場で初優勝を飾りました。記録は5622点でした。

 ヘンプヒル選手は京都府西田辺市出身。2015年に中央大学に進学した19歳のアスリートです。

 2013年・14年のインターハイ7種競技のチャンピオンであり、2014年には100mハードルも制しています。

 プレー振りから感じられるのは、「本番での強さ」でしょう。

 初出場のこの大会でも、得意のやり投げ種目で自己記録を一気に5m以上更新する47m88cmを投げて、初優勝の原動力としました。こうした大舞台における投てき種目で、自己記録を10%以上更新するというのは、なかなか出来ることではありません。

 女子7種競技に、東京オリンピック2020に向けての期待の星が登場したということでしょう。

 優勝決定後の「任せなさい」という力強いコメント。頼もしい限りです。
 7月14日に行われた「MLBオールスターゲーム2015」の始球式は、サンディ・コーファックス氏(79歳)、ジョニー・ベンチ氏(67歳)、ハンク・アーロン氏(81歳)、ウィリー・メイズ氏(84歳)の「4名のレジェンド」により行われました。

 いずれもMLBの歴史を支えた名プレーヤーでした。

 そして、本番の始球式行動?は、ピッチャーがコーファックス氏、キャッチャーがベンチ氏という配役でした。「4名のレジェンド」の現役時代のポジション通りだったのです。

 マウンドより少し前に位置したコーファックス氏は、「いつものように」という感じで投げ込みました。ベンチ氏の正面、ど真ん中への投球でした。

 79歳のサンディ・コーファックス氏の、現役時代を髣髴とさせる、左腕からの見事な投球。

 この日に向けて練習はしたのでしょうけれども、力みも無く、山なりでもなく、糸を引くような軌道のボールでした。

 「美しい」と感じました。

 3度のサイ・ヤング賞を誇る、コーファックス投手は健在なのです。
 いつものように、著名な歌手によるアメリカ国歌「星条旗よ永遠なれ」の斉唱が行われ、いつものように、その斉唱が終了した直後に、戦闘機がボールパークの真上を轟音と共に通過する、MLBオールスターゲームの式典。

 国歌斉唱と共に、グラウンドの外野部分にとても大きな国旗・星条旗が広げられます。横100mは有ろうかという国旗を大勢の人が広げていくのです。

 今2015年7月14日のゲームにおける国歌斉唱は、グラミー賞歌手・シエラさんでした。4機の戦闘機は、先頭1機・中央2機・後詰め1機で見事な四角形編隊を組んで飛来しました。

 国歌斉唱の間は、グラウンドのプレーヤーや、スタンドの観客の中にも、手を胸に当てて歌っている人、じっと聞き入っている人が居ます。

 見慣れた光景ですが、毎年とても感動します。

 MLBファンの、アメリカの人々の、心に響く「偉大なるワンパターン」なのでしょう。

 MLBオールスターゲームというMLB最大の祭典の風景は、アメリカ合衆国の平和と国力を如実に示すものなのです。
 三浦知良選手が、自身の持つ「Jリーグ最年長得点記録」を再び更新しました。
 48歳4か月2日でのゴールが生まれたのは、6月28日のゲームでした。

 味方プレーヤーのミドルシュートを相手ゴールキーパーGKが弾いたところを、詰めていたカズが押し込んだゴールでした。

 形としては「ごっつあんゴール」なのですけれど、常にゴール前に詰めているというフォワードFWプレーヤーとしての基本に忠実なプレー振りと、「得点の匂いを感じ取る感性」が素晴らしい。

 カズ選手のプレーには、いつも感心させられます。

 いつも書くことで恐縮ですが、世界各国のサッカー界を代表するプレーヤーが、40歳代後半というか50歳近くになって、現役を続行しているというのは、他に類を見ないことでしょう。

 そのフィジカル面の維持とコンディションの調整には、どれほどの努力が必要なのでしょうか。

 三浦知良は、日本サッカーの宝なのです。
 試合を通して、ノバク・ジョコビッチ選手のパッシングショットの深さが際立ちました。

 7月12日に行われた男子シングルス決勝は、ロジャー・フェデラー選手(スイス)とジョコビッチ選手(セルビア)の対戦となりました。

 全盛期を過ぎたとはいえ、過去ウインブルドン・シングルスで7度の優勝を誇り、芝コートで絶対的な強さを魅せるフェデラー選手(33歳)が、準決勝まで好調なプレーを展開していましたから、現在世界ランク1位のジョコビッチ選手が相手とはいえ、「大接戦」が予想されました。

 第1セットは期待に違わぬ接戦となりました。
 まずフェデラー選手がジョコビッチ選手のサービスをブレイクしました。フェデラー選手独特の「軽く見えるタッチ」のショットが良く決まりましたから、このセットはフェデラー選手が押し切るかに見えました。

 ところが、その直後にジョコビッチ選手がブレイクバックしたのです。
 この大会で殆どサービスブレイクを許していなかったフェデラー選手が、あっという間にブレイクバックを喫したのです。
そのショットの深さが印象的でした。大半のショットがベースラインから1m以内をヒットしていて、時々は50cm以内に入っているように観えました。

 あの強烈なショットが、これほど深く入って来るのでは、フェデラー選手としても対応が大変であろうと感じられました。

 第一セットはタイブレークの末ジョコビッチ選手が取りました。タイブレークは、7-1の圧勝でした。

 第二セットは逆にフェデラー選手が奪いましたが、試合は「ジョコビッチが僅かながら終始押している」様子でした。

 第三セット、第四セットはジョコビッチ選手が徐々に優位を広げて押し切りました。
 フェデラー選手にとっては、準決勝で好調だったファーストサービスの入りが、少し悪かったことも響いたと思います。

 ジョコビッチ選手は、これで3度目のウインブルドン制覇となり、全豪・全米と合わせて9度目の4大トーナメント・シングルス優勝となりました。

 1987年生まれで28歳のジョコビッチ選手は、今全盛期を迎えていると感じます。
 ストロークプレーにおける「ボールの威力」は、他の追随を許さないものでしょう。

 4大大会シングルス優勝を目指す錦織圭選手にとっても、とても大きくて厚い壁であることは間違いありません。
 7月11日に行われたロサンゼルス・エンジェルス対シアトル・マリナーズのゲームで、先発した岩隈久志投手が好投を魅せ、今季初勝利を挙げました。

 故障で出遅れていた岩隈投手でしたが、7月6日のデトロイト・タイガース戦に久しぶりに登場し、本塁打4本を浴びて降板していました。本来の投球には、もう少し時間がかかるのかと思いましたが、このゲームで投球感覚を思い出したのでしょうか、復帰2戦目となった本ゲームでは、見事な投球を展開したのです。

 8イニング・101球を投げて、被安打3、三振6、与四死球2、失点0。完璧な内容でしょう。
 特に、スライダーのキレが良かったと感じます。

 昨シーズンまでの活躍を観る限り、MLBに挑戦した日本人先発投手の中で「最もメジャーに適応したプレーヤー」だと思います。
 このゲームでも、101球で8イニングを投げ切っています。相手打者に初球から打って行こうと思わせる投球、「ストライクゾーンへの投球」で勝負できる先発投手らしい成績でした。

 その岩隈久志投手が、オールスターブレイクを前に復活したのです。

 後半戦の大活躍が、とても楽しみです。
 大相撲7月場所が幕を開けました。

 初日から満員札止という盛況です。攻守が目まぐるしく入れ替わる好取組も数多く見られました。

 そうした中で、日馬富士と妙義龍の取組には違和感を覚えたファンが多かったのではないでしょうか。

 立合いから一気に日馬富士が押し込みましたが、妙義龍が土俵際で堪えました。押し切れないと見た日馬富士が引きを見せると、今度は妙義龍が押し込みます。土俵づたいにこの寄りを交わした日馬富士が土俵際で投げを打ち、両力士が土俵外に落ちたというか飛びました。

 落ちたタイミングは僅かに日馬富士の方が早いように観えましたが、軍配は日馬富士に上がりました。

 さすがに「物言い」は付くだろうと思いましたが、これが付かない様子で、行司・式守伊之助が日馬富士に勝ち名乗りを上げて懸賞金を渡そうとした瞬間に、物言いが付いたようでした。
 相当遅いというか、妙なタイミングです。

 短い協議の後、「これは確認のための協議でした。妙義龍の体が先に落ちており、軍配通り日馬富士の勝ちとします。」という説明が行われました。

 物言いが付き、協議の間、テレビではいくつかの角度から当該取組のスローモーション映像が流されましたが、土俵に落ちた順番で観れば、日馬富士の方が早いことは明らかでした。

 「妙義龍が死に体になったのが早かったということではないか」といった解説もありましたが、そうであれば協議後の説明が不十分・不正確でしょう。スローモーションを確認している部署と連絡を取りながらの協議でありながら、「妙義龍の体が先に落ちており・・・」というのでは、何のための映像確認なのか分かりません。

 そもそも、勝負審判同士が「目配せしながら」、遅れて物言いをつけたとコメントされていました。相当に不信な行動です。たとえ、その放送が無かったとしても、物言いのタイミングが不自然であったことは、誰が見ても明らかです。

 「物言いを付けることを制限するような取り決めが行われていたのではないか」「俺が物言いを付けない限り、他の審判は物言いを付けてはいけないという、特定の審判による締め付けがあったのではないか」というような疑義を抱かれても、仕方がないような不明瞭な行動です。

 穿った見方をすれば、二人の大関が敗れていた波乱の初日土俵で、この上横綱までが負けてしまっては、大相撲の秩序が保てないといった「間違った概念」を持った勝負審判が居たのではないかとさえ、疑ってしまいます。
 土俵上の勝敗を、土俵外からコントロールしようとする行動が、「八百長の温床」となることは明らかでしょう。

 大相撲は、八百長疑惑や数々の不祥事によって長い冬の時代を経験しました。協会一体となった改革施策の推進により、現在の盛況を得たことは明らかです。ガチンコ勝負の連続と若手力士の活躍等の理由により、大相撲人気は徐々に回復してきたのでしょう。
 そして、この繁栄を迎えてまだ1年弱の期間しか経っていないのです。
 
 まだまだ、本物の人気定着と言うには程遠い状態・時期だと判断するのが妥当でしょう。

 「スポーツには八百長は存在してはならない」のです。

 本記事は、少し穿った見方が過ぎるのかもしれませんが、こうした疑義を持たれるような行動は厳に慎まなければならないと感じます。

 新大関・照ノ富士に挑んだ碧山の力強い寄りや、大関・稀勢の里を追い込んだ栃ノ心の攻め、横綱・白鵬に食い下がった宝富士の取り口、等々、力士は必至の相撲を土俵上で展開しています。
 素晴らしいことだと感じます。碧山も栃ノ心も宝富士も、本当に強くなっているのです。そして、その挑戦を見事に退けた、照ノ富士・稀勢の里・白鵬の相撲振りも秀逸でした。観客を唸らせる「大相撲」は、こうした力と技のぶつかり合いから生まれているのです。

 稽古を重ねて鍛え上げた力士同士がぶつかり、「強い力士が勝つ」のが、大相撲の有るべき姿でしょう。この原理原則が担保されてこそ、大相撲の隆盛が続くのだと思います。

 こうした流れに水を差すような動き、変な疑いを抱かせるような行動は、何としても回避されなければなりません。
 7月9日に開幕した2015年のゴルフ・全米女子オープン大会で、アマチュアの山口すず夏選手が話題となっています。

 山口選手は、神奈川県・鵜野森中学校の3年生。

 何しろ14歳という若さで、女子ゴルフ世界最高峰の全米女子オープンに出場するのですから、注目を浴びるのも当然でしょう。
 6月15日に行われた国内最終予選会(於、有馬ロイヤル・ゴルフクラブ)で2位に入り出場権を獲得しました。

 テレビにも時々採り上げられていますが、そのドライバーショットが素晴らしい。
 美しく伸びやかなフォームから凄い球が飛んで行きます。平均飛距離は240~250ヤードというのですから、その点では既に女子プロ並みです。

 この山口選手が、日本の女子ジュニアゴルフ界で圧倒的に強いかというと、そうではなく、トップクラスの一人というのですから、日本女子ゴルフ界の将来に希望を感じると言ったら、少し大袈裟でしょうか。
 
 例えば、2014年の日本ジュニアゴルフ選手権大会・12~14歳の部で、山口選手は6位タイの成績でした。山口選手と同じような実力を持つ12~14歳のプレーヤーが複数存在するというのは、頼もしい限りです。

 さて、予選通過が期待された山口選手でしたが、初日・2日目通算9オーバーというスコアで、残念ながら決勝ラウンド進出は成りませんでした。さすがに全米女子オープンのフィールドは甘くは無かったということになりますが、練習ラウンドやこの2日間のラウンドで、山口選手が掴んだ成果は、とても大きかったことでしょう。

 山口すず夏選手は笑顔が印象的です。
 全米女子オープン2015で獲得した「お土産」を、今後のトーナメントに活かしていただくとともに、これからも持ち味である伸び伸びとしたプレーを続けていただきたいと思います。

 「14歳の全米女子オープン挑戦」は日本女子ゴルファー初の快挙であり、得難い財産なのですから。
 なでしこジャパンの「決勝進出」という快挙に日本中が沸いた大会でしたが、決勝戦後やメディアの取材に応じた選手たちの口から異口同音に発せられるコメントは、「これからの日本女子サッカーへの不安」でしょう。

 極端な例を挙げれば「今後の日本女子サッカーの為に優勝したかった」という趣旨のものまで有りました。「優勝できなかったので、将来が不安だ」という意味にさえ取れるコメントです。

 なでしこジャパンのメンバーは、前回2011年のワールドカップ優勝後、国内リーグの1試合当たりの入場者数が、それ以前の900人台からそれ以降2500人以上に増加した事実、そしてその後4年間入場者数は毎年減少を続け、昨年は1500人位になっていたという事実を、肌で感じてきたのでしょう。

 日本国内の女子サッカー熱を盛り上げるには「ワールドカップで優勝するしかない」という、強い、極めて強い使命感を持って今大会に臨んだものと思われます。メンバーに選ばれた23名の選手達は、眦を決していたのです。

 女子サッカー世界一を決める大会で優勝するしかない、と考えてゲームに臨むというのは、ある意味では素晴らしい目的意識の共有と言えるのでしょうが、あまりにも自らを追い込み過ぎているようにも思います。
 ワールドカップの決勝トーナメント、ベスト8、ベスト4に進出することだけでも、大変な快挙であり、見事な活躍であると思うのですが、選手達はそうは考えていなかったのです。

 一方で、ゲームに臨む選手達はとても楽しそうに観えました。
 1ヵ月間で7試合を、それも極めて厳しい、一瞬たりとも気を抜けないゲームを戦っている選手達の口から、「こうした試合に出場できる喜び」が溢れていました。中3日のゲームでも、疲れている様子など微塵も感じられなかったのです。

 何万人もの観衆、決勝戦などは5万人を優に超える大観衆の下で試合が出来ることは、なでしこジャパンのメンバーにとって無上の喜びであり、23名に選ばれた名誉を心底認識していたのでしょう。
 これ程の大観衆の目の前で試合が出来るのは、自分達にはこの大会しかない=普段の試合はいつも観客が少ない、ことを痛切に感じていたのでしょうか。

 前述の2つの話に共通しているのは「国内リーグでもっと多くの観衆の前でプレーしたい」という願望です。
 やはり、スポーツ選手にとって沢山の観客の前で、自らのプレーを披露することは、無上の喜びなのでしょう。

 世界最高水準にあることが明白な日本女子サッカーを盛り上げていくには、どうしたら良いのでしょうか。

① PR不足

 国内リーグの試合が、何時どこで行われているかのPRが足りないことは間違いないでしょう。

② スポンサー不足

 前①の原因でもありますが、スポンサーの数とその出資金額が足りないことも事実なのでしょう。

 もちろん、スポンサーとなる以上は「宣伝効果が期待できること」が条件となります。慈善事業ではないのですから、「女子サッカーの商品性を高める努力」が不可欠です。

③ 後援会の活動

 サッカーに限らず、観客数・参加者数を増やし定着させていくためには、当初は「動員をかける」必要があります。
 「生で観る」楽しさを広げて行く努力が不可欠なのです。

 子供の頃、親と一緒に観た記憶は、一生残るものなのでしょう。例えば、スタジアムに足を運んだ10人のお子様の内、3人が女子サッカーのファンになるとすれば、その繰り返しは有効な施策でしょう。

 もちろん①~③のような施策は、当然にこれまでも行われてきたことであろうと思いますが、その実施内容が十分であったかどうかは、分からないところでしょう。

 かつて、Jリーグが始まった頃、アルビレックス新潟がチームを盛り上げるために展開した様々な施策は、こうした活動のモデルとなるものでした。
 本当に根気強く、多種多様な施策を展開したのですが、その効果もあって、アルビレックス新潟はチームとしての観客動員数で、浦和レッズと1位2位を争うまでに成長したのです。
 プロスポーツチームとしては、素晴らしい成功であったと思います。(今季、アルビレックス新潟の成績が不振であるところは気になりますが)

 いずれにしても、マーケティングが発達した現代においては、「必要な施策」「有効な活動」は、その前例も含めていくつも在るのですから、女子サッカーにおいてもそうした施策の展開が望まれるのです。

 それも、言葉は悪いのですが「形ばかりの実施」ではなく、性根を据えた取組が不可欠でしょう。

 これは、日本女子サッカー協会や日本女子サッカーリーグ、そしてリーグ所属の各チームの取り組むべき活動でしょう。

 もちろん、選手達もその活動の一翼を担うのは当然のことなのですが、「日本の女子サッカーを盛り上げるためにはワールドカップに優勝するしかない」といった決死の覚悟で大会に臨まなければならない、という状況は好ましいとは言えないと感じます。

 なでしこジャパンのメンバーが、「自らが出来る唯一の方法」として「優勝を至上命題として大会に臨む」というのでは、あまりにも可哀相だと思います。
 本来こうした大会に出場することで得られるべき様々な利点が失われてしまう、せっかくの機会を活かせない怖れがあるのです。

 ワールドカップを終えた選手の皆さんから、「ワールドカップの素晴らしさ」「他国のプレーヤーとの交流」「他国のプレーヤーから学んだこと」「なでしこサッカーの強さの秘密」といった話をどんどん聞いてみたいと思います。

 そうした情報を共有することが、「日本女子サッカーの隆盛に資すること」であろうとも、考えます。

 決勝戦に臨む前夜の公開インタビューで、なでしこの宮間キャプテンから「これからサッカーを始めようという少女達のために(日本における女子サッカー環境を整えて行くために)勝たなければならない」というコメントが有り、「(日本における女子サッカーを)ブームでは無く文化にしたい」という名言が出るに及んで、「日本女子サッカーの未来」に対して、選手達に過大な期待がかかっていると感ぜざるを得ませんでした。

 「決勝戦に進出した喜び」や「チームなでしこの戦術・素晴らしさ・誇り」、「対戦相手であるアメリカチームへのリスペクト」「アメリカチームとの戦い方」等々をもっと明確に表明し、元気と明るさに満ちた会見を、宮間キャプテンにさせてあげることが出来なかった日本女子サッカー界は、大いに反省すべきなのかもしれません。
 7月12日に幕を開ける、大相撲2015・7月場所の注目力士検討です。

 新大関・照ノ富士の登場が、幕ノ内の相撲にどのような影響を与えるのか、とても楽しみな場所です。

 前頭上位陣の充実振りは相変わらずですが、今場所は「モンゴル勢以外の外国出身力士」が揃いました。着々と地力を付けつつある各力士の活躍が期待されます。

 前頭10枚目以下には「帰り入幕」の力士が並びました。十両における相撲で、自らの取り口の幅をどれくらい広げることが出来たのか、興味深いところです。

1. 横綱

 横綱陣から一人を選ぶとすれば、やはり白鵬ということになるでしょう。
 相撲内容からやや衰えが感じられる日馬富士や、休場明けの鶴竜と比較すれば、その安定感は抜群です。

 大横綱・白鵬と、伸び盛りの若手力士達の対戦は、現在の大相撲最大の見所です。

2. 大関

 大関陣から一人を選ぶとすれば、照ノ富士でしょう。昇り龍の「勢い」を評価したいと思います。
 極端に言えば、7月場所・9月場所を優勝し、「3場所連続優勝」となれば、11月の九州では「横綱昇進」ということになります。現在の照ノ富士には、そうした雰囲気さえ感じられます。
 もちろん、他の横綱・大関が、そんなことを簡単に許す筈は無いとも思いますが・・・。

 もし、大関から二人目を選ぶことが出来るのであれば、稀勢の里です。日本出身力士最強の名を欲しい儘にしてきた稀勢の里が、幕内最高優勝0回で終わるのでは、あまりに寂しい感じがします。
 残された時間は、そう多くは無いでしょう。是非、2015年中に「大器」の実力を発揮していただきたいものです。

3. 関脇以下の力士

③逸ノ城
 まだ、強い相撲と弱い相撲が混在する関取ですが、この地位=三役でしっかりと勝ち越すのですから、地力は十分。照ノ富士と比べると、「取り口の幅」では一歩譲りますが、存外器用なところもあり、横綱・白鵬を立合い一瞬で前に落とすといったスピードも備えていますから、潜在的な「相撲力」という面からは、私は「互角」と観ています。
 本格化してくれば、驚くべき力を発揮するでしょう。

④碧山
 本当に強くなりました。もりもりと押して出る相撲は「本格派」とも言えます。素早く動き回る力士に対して、慌てることなく取れるようになれば、大関も夢ではないでしょう。
 「大器晩成型」の力士の大活躍が期待されます。

⑤遠藤
 故障の回復具合が心配ではありますが、5月場所よりは相当良くなっていると推測して、5番手に押したいと思います。膝の故障の経験をプラスにして、強さを増していて欲しいものです。

⑥佐田の海
 この1年で力を付けました。本当の意味で「相撲が上手い関取」に成長する可能性を秘めていると感じます。「前に出る力をベースに派手さは無いが効果的な技を繰り出す」という、日本古来の伝統的な相撲を魅せていただきたいものです。

⑦嘉風
 2015年序盤は年齢的な衰えが心配されましたが、5月場所では「復活」の気配を感じました。素早い動きの中から、勝機を見出す「嘉風の相撲」を存分に展開して欲しいものです。

⑧栃煌山
 「大関候補」と呼ばれて久しい栃煌山ですが、実力的に日本出身力士トップクラスであることは、間違い無いでしょう。攻めている時は強いが、守りに入ると弱いとも言われていますが、私は体調面の影響も大きいと見ています。
 7月場所は、体調を整えて出て来ると期待しています。そろそろ大爆発しても良い頃でしょう。

⑨千代大龍
 帰り入幕の力士の中では、千代大龍に期待します。糖尿病の影響によるコンディションの良し悪しが気になるところですが、5月場所の相撲内容から「病との付き合い方」が身に付いてきたように感じます。
 もともと、そのスピードとパワーは「三役並み」と高く評価されていました。7月場所における大活躍が期待されます。

⑩旭天鵬
 10人目は、その存在自体がレジェンドである旭天鵬とします。
 前頭10枚目あたりが、旭天鵬が最も力を発揮できる番付だと思います。5月場所は良い相撲と悪い相撲が極端でしたが、ベテランですから「良い相撲のポイント」を習得したのではないでしょうか。

 7月場所は、以上の10力士に期待したいと思います。

 他にも、宝富士、栃ノ心、魁星、徳勝龍、豊響、などなど楽しみな力士が大勢居ます。

 充実した土俵が展開されることでしょう。
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