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[NFCチャンピオンシップ・1月25日・BOAスタジアム]
カロライナ・パンサーズ49-15アリゾナ・カージナルス

 パンサーズが圧勝し、ナショナル・フットボール・カンファレンスNFCのチャンピオンに輝いたゲームでしたが、特にクオーターバックQBキャム・ニュートン選手の素晴らしいパフォーマンスが印象的でした。
 
 このゲームで、ニュートン選手は19本のパスを成功させて335ヤードを稼ぎ2つのタッチダウンTDを挙げました。
 そして10回のランで47ヤードを稼ぎ、2つのTDを挙げています。

 QBとして2TDパスと2TDランという、「八面六臂の大活躍」でした。

 第2クオーターQのTDランは、相手ゴールライン寸前からの「QBダイブ」でした。
 身長196cm・体重111kgという大きな体を駆使しての迫力満点のダイブは、ニュートン選手の持ち味が発揮されたものでした。
 また、このランは「緊急発進」的なプレーではなく、デザインされたものであったところが、いかにもニュートン選手とパンサーズらしいところでしょう。
 QBキャム・ニュートンのランは、パンサーズの切り札のひとつなのです。

 この日のパフォーマンスには自身も満足していたのでしょう、第4Qのニュートン選手は「ノリノリ」でした。スキップを見せたり、タックルされても笑顔であったり、とても気分良くプレーしていました。
 ニュートン選手に「気分良くプレーしてもらう」ことが、パンサーズの攻撃のポイントのひとつなのでしょう。

 「2011年のドラフト全体1位」でパンサーズに入団したニュートン選手は、NFL5年目の26歳。入団から2年間は思ったような活躍が出来ませんでしたが、2013~14年シーズンからはその実力を発揮し、現在ではNFLの若手QBを代表する存在となりました。
 そして、ニュートン選手の成長と共にパンサーズも成績を上げ、今季はスーパーボウル進出を果たしたのです。

 2月8日の第50回スーパーボウルでは、「1998年ドラフト全体1位」のQBペイトン・マニング選手が率いるデンバー・ブロンコスとの戦いが待っています。
 言わずもがなのことですが、ペイトン・マニング選手(39歳)は現在のNFLを代表するベテランQBです。身長196cmとサイズ的にも互角です。
 マニング選手はニュートン選手の様に自ら走るプレーは殆ど有りませんが、巧みなゲームコントロールと正確無比なパス、そしてその「圧倒的な存在感」で16シーズンに渡ってNFLをリードして来ました。

 半世紀を迎える節目のスーパーボウルにおける、「百戦錬磨」のペイトン・マニング選手と「若手NO.1」キャム・ニュートン選手のQB対決は、最大の見所のひとつでしょう。
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 1月18日、今年の野球殿堂顕彰者5名が公表されました。

[プレーヤー部門]
・斎藤雅樹氏
・工藤公康氏

[エキスパート部門]
・榎本喜八氏

[特別表彰]
・松本瀧蔵氏
・山中正竹氏

 以上の5氏です。

 3度の沢村賞受賞に輝く斎藤雅樹氏や、通算224勝の現ソフトバンク監督の工藤公康氏、2度の首位打者に輝き「安打製造機」の異名を取った故・榎本喜八氏、東京六大学リーグ歴代最多の通算48勝の記録を持つ山中正竹氏、については野球ファンなら知っている方も多いでしょう。

 一方で、前述4人目の故・松本瀧蔵(まつもと たきぞう)氏となると、その活躍の時期が今から70年くらい前になります。
 太平洋戦争前後の日本スポーツ界に多大な貢献をされたのです。

 1901年広島生まれの松本瀧蔵氏は、幼年時にアメリカに渡りカリフォルニア州で育ちました。アメリカ在住時代には日系アメリカ人ベースボールチームを創設するなどしていました。
 そして1923年までアメリカに居ましたから、とても英語が堪能でした。

 日本に帰国してから旧制広陵中学(現、広陵高校)に入学しました。現在の甲子園大会の前身である全国中等学校野球大会出場を目指して、野球に取り組んだのです。
 広陵中学卒業後、松本氏は明治大学に進学、硬式野球部のマネージャーを務めると共に、明治・早稲田・立教・慶応・東京商科(現、一橋)の英語会(ECC)連盟共同代表に就きました。

 1929年に明治大学野球部は世界一周を敢行しましたが、この時にも松本氏の英語力が大いに役に立ったと伝えられています。この頃、アメリカの牧師であるポール・ラッシュ氏との知遇を得て、「スポーツを通じての国際交流」というテーマに邁進することとなりました。

 「日本のアメリカンフットボールの父」と呼ばれるポール・ラッシュ氏と共に、松本氏は我が国へのアメリカンフットボールの導入に尽力し、1934年に創設された東京学生アメリカンフットボール連盟の初代書記長にも就任しています。

 太平洋戦争後の1946年には戦後初の総選挙で衆議院議員に当選しました。
 その英語力が存分に、戦後の日本スポーツの復興と発展に発揮される時が来たのです。松本氏はGHQとの深いパイプを活かして戦後の野球復興に大貢献しました。その活動範囲は、プロ野球・社会人野球・中等野球(高校野球)全般に及ぶと共に、野球以外のスポーツ、陸上競技や水泳における日本人選手の国際大会出場にも尽力しています。

 「占領下の日本」のスポーツ界における松本氏の活躍は、広範囲に及んだのです。

 1958年に57歳で他界した松本瀧蔵氏は、50年以上の時を経て「野球殿堂入り」しました。これに先立ち、2004年には日本アメリカンフットボール殿堂入りの栄誉に輝いています。

 ふたつの競技における「殿堂入り」は、我が国スポーツ界初の快挙です。

 若き日にアメリカで触れたベースボールやアメリカンフットボールを始めとするスポーツの空気を忘れることなく、戦前戦後の日本スポーツ界の国際化に尽力した松本瀧蔵氏の活躍は、比類無きものなのでしょう。
 年末年始は、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボールといった球技の大会が数多く開催されます。
 1年の中で、最も集中する時期と言って良いでしょう。

 今季も例年通りに多くの大会が開催されましたが、ある「特徴」を感じました。

 それは、「最後の攻撃機会においてキックプレーで逆転勝ちを狙いながら失敗した試合」が多かったということです。

 主な試合を挙げてみました。
 
[①甲子園ボウル2015・12月21日]
立命館大学パンサーズ28-27早稲田大学ビッグベアーズ

 アメリカンフットボールの大学日本一を争う試合。第4クオーターQ試合時間残り3秒、早稲田大チーム・佐藤選手のフィールドゴールFGキック(決まれば3得点)は、僅かに立命館大ディフェンターの指先をかすめて失速、ゴールに届かず、試合終了。
 52ヤードという長めのキックでしたが、佐藤選手のキック力をもってすれば十分に成功可能性があったプレーでした。

[②ライスボウル2016・1月3日]
パナソニック・インパルス22-19立命館大学パンサーズ

 アメリカンフットボールの日本一を争う試合。第4Q試合時間残り7秒、立命館大チームが47ヤードのFGを狙うもボールはゴールポスト右に外れて同点ならず。同点とし、延長戦に持ち込もうという狙いは実りませんでした。
 このときパナソニックチームのプレーヤーがフィールドに12名居たものの、反則と判定されなかったことが、試合後物議をかもしました。

[③NFLワイルドカードプレーオフ2016・1月11日]
シアトル・シーホークス10-9ミネソタ・バイキングス

 アメリカンフットボールの世界一決定戦・スーパーボウル進出を目指すポストシーズンゲーム。第4Q試合終了間近、ミネソタが27ヤードのFGアテンプト。これが外れて逆転ならず。NFLのプレーオフ進出チームのキッカーのレベルからすれば、考えられない失敗でした。

[④ラグビートップリーグ・ファイナル2016・1月24日]
パナソニック・ワイルドナイツ27-26東芝ブレイブルーパス

 社会人チームの日本一を争うゲーム。試合終了間際のトライで、26-27の1点差に追い上げた東芝チームは、ゴールキック(決まれば2得点)を狙いました。向かって右側からのキックで、角度的に易しくはないものの、極めて難しいとも思われませんでしたが、これが外れて逆転はなりませんでした。

 アメリカンフットボールは、その競技の性格上、逆転後相手チームに攻撃時間を残すことが無いように、ギリギリまで試合時間を使って、ラストの攻撃プレーを行いますから、こうした「乾坤一擲のFG」は試合時間が数秒しか残っていない状況で行われることが多くなります。
 そのキックが決まれば勝利、外れれば敗戦という、とても劇的なプレーとなるわけです。

 ラグビーにおいて、こうしたキックプレーが発生することは滅多に有りません。まさに、試合終了寸前にトライを挙げた場合や、ペナルティーを得た場合に限られますが、前述の「社会人日本一」を争う試合で、そうした状況が生まれたのです。

 そして、今季はこうしたプレーで失敗することが多かったということになります。

 前述の①②のプレーでは、50ヤード前後の相当長いFGアテンプトでしたので、外れることも有り得ると思いますが、③④は「普通にプレーすれば」決まる確率が高いプレーに観えました。
 NFLのプレーオフゲームや日本一を争うゲームのキッカーですので、高い技術を保持していることは間違いありませんから、外れたことは不思議なことでしょう。

 例えば③のプレーにおいては、センタープレーヤーからスナップされたボールを蹴る位置にセットした際に、「ボールの縫い目の面」がキッキングポイントとなってしまったという「偶然の不運」が有ったとも言われていますが、NFLのレギュラーキッカーともなれば、そうした状況でもキックして来ているでしょうから、やはり27ヤードという短いキックを外すというのは不可解な感じがします。

 日本屈指・世界屈指のキッカー達でも、日本一・世界一を争う試合においては、「相当のプレッシャー」が掛かるということなのかもしれません。

 「僅少点差で負けているゲーム」を最後のキックプレーで逆転するという戦術には、やはり大きなリスクが有るということなのでしょうか。
[AFC・U-23選手権大会・準決勝]
日本2-1イラク

 劇的な幕切れでした。

 後半のインジュリータイムに入り、このまま延長戦突入かと思われた時、イラクのゴールキーパーが大きく弾いたボールを、ペナルティエリアの外から原川選手が左足でシュート、ボールはイラクゴールに突き刺さりました。
 素晴らしいシュートでした。

 前半26分の久保選手のゴールから試合は動きました。
 このゴールは、左サイドをドリブル突破した鈴木武蔵選手から、素晴らしいセンタリングがゴール前に走りこむ久保選手に供給され、久保選手もこれをきっちりと決めたもの。

 鈴木選手のドリブルのスピード、ラストパスの精度、久保選手の位置取りと走り込むスピード、の全てが高いレベルのプレーでした。

 日本代表チームに求められる多くの要素をクリアした、ワールドクラスのゴールであったと思います。

 ゲームは全体としてイラク代表チームが押し気味でしたし、前半終盤にイラクがコーナーキックからのプレーで同点に追いついてからは、明らかにイラクチームが優位に試合を進めました。

 しかし、「サッカーに優勢勝ちは無い」ことを地で行く試合となりました。
 日本チームは、数少ないチャンスをものにしたのです。

 なかなか世界大会に進出できない世代と言われた現U-23世代は、大きく成長した感があります。
 リオデジャネイロ・オリンピックのアジア最終予選となったこの大会に臨んでからは、極めて勝負強いプレーを継続していますし、

① 高精度で速いセンタリングからの得点
② ミドル・ロングシュートによる得点

 という、「全ての世代の日本代表チームに求められる形の得点」が相次ぎました。
 ドリブルをはじめとする各々のプレースピードも十分なものであったと思います。

 ここに至って、U-23世代は「日本代表チームのあるべき姿」のチームに成長を遂げたのでしょう。
 A代表や他の世代の代表チームの「模範」となるプレーを展開できるチームになったように思います。

 この大会の韓国代表チームとの決勝戦の勝利はもちろんのこと、本番・リオデジャネイロ・オリンピックにおける上位進出も十分に期待できるのではないでしょうか。
 1月場所は、琴奨菊の優勝で幕を閉じました。
 千秋楽の大関・豪栄道との取組も、一気に西土俵際まで押し込み突き落とすという、堂々たる内容でした。

  何より、場所を通して「琴奨菊の相撲」に徹したところが、素晴らしいと思います。
 白星を欲しがっての注文相撲や「奇策」は全く観られない15日間でした。

 この豪栄道戦もそうですが、今場所の琴奨菊の「押しの威力」は、従前より大幅にアップしていたという印象です。三横綱との対戦や大関・稀勢の里との取組でも、相手力士の予想を超えた破壊力で、土俵を支配していました。

 もともと押し相撲の琴奨菊が、自身の相撲の基本である「押しの威力」を飛躍的に増大させた要因は何なのでしょうか。

 優勝後、様々なメディアがスポットを当てています。

① 新たな筋力トレーニング

 メディアの報じるところでは、2015年の夏頃からトレーナー他の指導を受けて、それまでやっていなかった各種のトレーニングを導入しています。

 各種のダンベル・バーベル等を使用したり、タイヤを押すトレーニング等ですが、これらは筋力を強化するとともに体幹を鍛えることを狙ったものだと伝えられました。

 これらのトレーニングが、半年という期間をもって身に付き、2016年1月場所に花開いたのでしょう。

② 結婚

 2015年7月に結婚して後、奥様の強力なバックアップが得られるようになりました。

 白米→五穀米、鶏手羽先→胸肉、といった食材・食事内容の見直しが実行されたのです。

 加えて、精神面強化にも大きく寄与したと伝えられています。
 今場所中盤以降の、取組前・土俵下での極めて冷静な表情にも、精神面の充実が感じられました。

 「内助の功」の力をまざまざと感じさせる場所だったのです。

 14勝1敗で優勝を飾った琴奨菊には、3月場所での活躍が期待されています。
 もし、3月場所でも優勝することがあれば、横綱に昇進する可能性が高いでしょう。まさに、先代親方・琴桜の後を追う形です。

 琴櫻は「2場所連続14勝1敗での優勝」を成し遂げ、一気に横綱となりました。32歳の時でした。この2場所連続優勝の時、正直に言えば「琴桜は突然強くなった」という印象を受けたものです。

 琴奨菊にも琴櫻と同じ道を進んで行く可能性は十分にあると思います。

 一方で、3月場所では「相手力士の研究が進む」ことが予想されます。
 1月場所で、琴奨菊を知り尽くした豊ノ島が「見事な引き脚」を見せたように、三横綱を始めとする強豪力士が琴奨菊対策を練り、実行してくるのです。

 琴奨菊が連続優勝を果たすためには、これらの研究の上を行かなければなりません。容易なことではないでしょう。

 こうした「切磋琢磨」こそが、いわゆる「土俵の充実」に直結することは間違い有りません。
 NFL2015~16シーズンのチャンピオンシップゲームが1月24日に行われました。

[AFCチャンピオンシップゲーム・マイルハイスタジアム]
デンバー・ブロンコス20-18ニューイングランド・ペイトリオッツ

[NFCチャンピオンシップゲーム・BOAスタジアム]
カロライナ・パンサーズ49-15アリゾナ・カージナルス

 アメリカン・フットボール・カンファレンスAFCのチャンピオンを決めるゲームは、戦前の予想通りの大接戦となりました。

 ペイトン・マニング選手(ブロンコス)とトム・ブレイディ選手(ペイトリオッツ)という、現在のと言うか、NFL史上に残る2人のクオーターバックQBの激突となったゲームは、最後の最後まで勝敗の帰趨が分からないものでした。

 第4クオーターQ終盤、18-20と2点差に追い上げたペイトリオッツはタッチダウンTD後の「2点コンバージョン」にトライしました。同点→延長戦OT入りを目指したのです。

 このプレーにおいても、デンバーのディフェンスDF陣は猛烈なアタックをQBブレイディ選手に浴びせました。
 ラインバッカーLBデマーカス・ウェア選手とブランドン・マーシャル選手が、あっという間にブレイディ選手に迫りました。
 そうした状況下でも、ブレイディ選手はエンドゾーンに居るワイドレシーバーWRジュリアン・エデルマン選手にパスを投げましたが、コーナーバックCBアキブ・タリブ選手がこれを弾きました。

 この、ニューイングランド最後の攻撃プレーに観られるように、このゲームは「デンバーのDF陣が終始QBブレイディ選手に圧力をかけ続けたゲーム」であったと思います。
 スーパーボウル制覇4度と史上最多を誇り、ポストシーズンゲームにおける勝負強さに定評がある、ブレイディ選手とニューイングランドの攻撃陣の動きを制したのです。

 このゲームでブレイディ選手は「20回のタックル」を受けました。これは自身最多でした。
 デンバーのDF陣が、終始ブレイディ選手を脅かし続けた証左でしょう。

 一方、デンバーのQBペイトン・マニング選手も、ニューイングランドDFの執拗なプレーの下、厳しいプレーを余儀なくされましたが、ここぞという局面で「最低限の得点を確実に積み上げた」という印象です。
 第1・2QのTDは、こうしたロースコアゲームにおいて極めて効果的なものでしたし、このところ少なかった「パスによるTD」でしたので、チームに勢いを与えたと感じます。

 必死のプレーで健闘し続けるデンバーDF陣は、攻撃陣のTDやフィールドゴールFGの得点で、勇気を奮い立たせていたと感じます。
 そして「終始リードし続けた」ゲームマネジメントこそ、ペイトン・マニング選手の真骨頂だったと思います。

 大接戦でしたが、ゲームを支配し続けたのはデンバーだったのでしょう。

 ナショナル・フットボール・カンファレンスNFCのチャンピオンシップゲームは、戦前の予想通り、パンサーズの攻撃力が勝りました。

 カージナルスDF陣は、QBキャム・ニュートン選手を中心としたパンサーズ攻撃陣の前進を止めることが出来ませんでした。
 パンサーズは、ランプレー、パスプレー、そしてQBニュートン選手のランプレーといった多彩な攻撃を展開し、大量点を挙げたのです。

 一方でカロライナDFも本来の力を発揮しました。
 QBカーソン・パーマー選手を中心としたアリゾナの攻撃を15点に押さえ込みました。
 パーマー選手にプレッシャーをかけ続けた、素晴らしいDF陣でした。
 そして、第4QにはLBルーク・キークリー選手がインターセプトリターンTDを挙げて、アリゾナに止めを刺したのです。

 このゲームは、カロライナ・パンサーズの圧勝であり、今季のパンサーズの力量を遺憾なく示したものでした。

 さて、2月8日のスーパーボウル2016は、デンバー・ブロンコスとカロライナ・パンサーズの対決となりました。

 スーパーボウル2015のペイトリオッツ対シーホークスの対戦(トム・ブレイディ選手VSラッセル・ウィルソン選手)と同様、新旧QBの対決となったのです。
 その圧倒的な実績で、現在のNFLを代表するペイトン・マニング選手と、若手・伸び盛りのキャム・ニュートン選手の真っ向勝負は、このゲーム最大の見所でしょう。

 また、両チームとも素晴らしい、本当に素晴らしい守備陣を擁していますから、このDF陣がどれだけ両QBに圧力をかけ続けることが出来るかも、注目されるところです。

 「得点力」と言う面ではパンサーズが勝っていると観られますから、勝敗予想ではパンサーズがやや有利と感じられますが、ブロンコス守備陣がチャンピオンシップゲームでペイトリオッツのトム・ブレイディ選手相手に見せたような「凄まじいプレー」を、ニュートン選手相手にも展開できるかどうかが鍵となりそうです。

 そして今季限りの引退が囁かれているペイトン・マニング選手の「集大成」のプレーも、見逃せません。
 70,000ヤードを超えるパス獲得ヤードや5度のリーグMVP受賞など、NFL史上に輝く数々の記録を誇る名QBが、最後になるかもしれないスーパーボウルの舞台で、どのようなプレーを魅せてくれるのでしょうか。

 「第50回」という節目のゲーム、スーパーボウル2016から眼が離せません。
 スキージャンプ女子のワールドカップ第7戦が蔵王で行われ、高梨沙羅選手が1回目94.5m、2回目には最長不倒の100mのジャンプを魅せて優勝しました。
 これで高梨選手は今季ワールドカップ5連勝、通算7戦6勝(2位1回)としました。

 このところの高梨選手のプレー振りを観ると、その飛越は極めて安定していて、風や天候の状態に拘わらず圧倒的な強さを見せています。

 特に、下半身の動きがとてもスムーズだと感じます。

 サッツのスピードと強さは相変わらずですが、その角度を含めた安定感が増しています。
 空中飛形では、踵から脚にかけての形がとても良く、スキー板を前に前に運んでいるように観えます。

 若き天才ジャンパーとして14歳で世界デビューした高梨選手も19歳になりました。

 世界トップジャンパーとしての高梨沙羅選手の活躍は、これからも続くことでしょう。
 実に10年振りの日本出身力士の優勝に向けて、大関・琴奨菊の挑戦が続いています。

 10日目に鶴竜、11日目に白鵬、12日目に日馬富士と三横綱を連破し、12戦全勝で優勝争いのトップに立った時には、初優勝に向けて優位に立ったかと思われました。

 ところが13日目、中学校時代以来のライバル・豊ノ島に敗れ、横綱・白鵬と1敗で並んだ時には、大相撲の歴史上「最も優勝の仕方を知っている」大横綱が有利になったと感じられました。

 そして14日目。
 琴奨菊は苦手としている栃煌山を圧倒しました。仕切りの時から冷静な表情が際立っていましたが、その通りの取り口で白星を得たのです。
 これで、白鵬と並んだまま千秋楽を迎えるのかと思いましたが、その白鵬が稀勢の里に敗れたのです。「よもや」という感じがしました。
 大関・稀勢の里が白鵬を破ったことを「よもや」と言うのは失礼なのかもしれませんが、今場所の大関のコンディションや、ここぞという取組における白鵬の強さを考慮すれば、やはり「よもや」というところでしょう。

 琴奨菊は、13勝1敗の単独トップで千秋楽を迎えることとなりました。
 千秋楽、大関・琴奨菊との相撲で勝てば、悲願の幕内最高優勝となるのです。

 2015年の9月場所あたりから、琴奨菊の相撲が変わって来ていたのは感じていました。持ち味の押し相撲に「迷いが無くなって」来ていたのです。
 土俵上でも、琴奨菊の「体の厚さ」が目立つようになりました。この「厚さ」は現役力士最高のものでしょう。

 とはいえ、優勝の実現に向けては、ここからが大変です。
 日本出身力士が優勝することが出来なかった10年間、稀勢の里や北勝力、豊ノ島や栃煌山が優勝に向けての体制を整え、「あと1勝」で賜杯という状況を造り上げましたが、その1勝が出来ませんでした。日本出身力士にとっては「とても遠い1勝」だったのです。

 幕内最高優勝に向けての琴奨菊の挑戦は、ついに最終章を迎えました。

 「美しい仕上げ」に期待しています。
 リオデジャネイロ・オリンピック出場権を賭けた「AFC・U-23選手権大会」の準々決勝で、日本代表チームがイランチームを3-0で破り、準決勝に駒を進めました。
 
① 室屋選手の素晴らしいセンタリング

 前後半90分間を0-0で終え、延長戦に突入したゲームでしたが、延長前半6分、右サイドの室屋選手の左脚から素晴らしいラストパスが生まれました。
 ゴール前の豊川選手にドンピシャのパスでした。豊川選手もこのパスをキッチリとヘディングで決めました。

 相当長いパスでしたが、これ程高い精度のセンタリングは、なかなか観られないものでしょう。

② ゴールキーパーGK櫛引選手の活躍

 前後半90分間は、イランチームが押し気味であったと思います。体格で勝るイランチームのシュートが日本ゴールを襲い続けましたが、これをGK櫛引選手が防ぎ続けました。

 結果として、イランチームは一層厳しいコースを狙うこととなり、ゴールポストを叩くシーンも生まれたのでしょう。
 
③ 手倉森監督のマネジメント

 このゲームにおける選手交代も見事でしたが、何より、厳しいスケジュールの下で「毎試合メンバーを大幅に入れ替えながら勝ち続けるマネジメント」は高く評価されるべきでしょう。

 1月13日の緒戦・北朝鮮とのゲームから、1月22日のイランとの準々決勝まで、9日間で4試合という過密日程の中で、日本代表チームはそれぞれの試合を勝ち切りました。
 まるで、代表Aチーム・Bチーム・Cチームが存在するかのような運用です。極めて冷静かつ合理的で、加えてアグレッシブなチーム創りが出来ている印象を受けます。

 次戦の準決勝が「リオデジャネイロ行きの切符」を手に入れるための大一番です。
 このまま、チームを牽引していって欲しいものです。

 このゲームでの中島選手による2点目にも観られるように、今回のU-23代表チームは、「ミドルあるいはロングシュートで得点できる」という特質があると感じます。ミドル・ロングシュートの精度が高いのです。
 こうなると相手チームの守備フォーメーションが広がりますから、ゴール前にスペースが出来るのでしょう。

 他の世代に比べ、なかなか世界大会の舞台に立つことが出来なかったU-23世代ですが、オリンピックという大目標を前に、とても良いチームに仕上がってきました。

 1月26日の準決勝のプレーが、とても楽しみです。
 1月18日、読売新聞オンラインにて報じられました。

 秋田県の、東北地方の、そして日本の高校男子バスケットボールをリードしてきた能代工業高校チームが、県の新人大会で優勝を逃し、1961年以降継続してきた連覇記録が「54」で止まったというニュースでした。

 このニュースで驚かされたのは、能代工チームが敗れたことよりも、54連覇してきたという事実でした。
 いったい、メンバーが毎年入れ替わる高校スポーツにおいて、「半世紀を超えて勝ち続ける」ということ自体が奇跡的なことでしょう。

 高校や大学のスポーツにおいて、「素晴らしい指導者を得た学校のチーム」が都道府県規模の大会で連覇を続けるということは、時折見られることです。3連覇・4連覇も珍しいことでは無いでしょう。

 しかし、その連覇も「10」を超えるとなると、なかなか見られなくなります。

 ライバルチームの出現や、指導者の心身両面からの疲労蓄積、学校の教育方針の変更、等々理由は挙げられるのでしょうが、そもそもプレーヤーが代わり続ける状況下、「勝ち続けること自体」が難しいことなのですから無理も無いところです。

 ところが、能代工チームは54年間に渡って優勝し続けたのです。
 指導者の代替わりが続いた中で、連覇を継続したのです。

 1964年・昭和39年の東京オリンピック以前から、平成の世、21世紀の2015年まで「一度も優勝を逃さなかった」というのは、空前と言うか信じられない感じがします。
 どのようなノウハウ・体制・努力によって、こうした「奇跡」が実現してきたのでしょうか。

 秋田県の高校スポーツチームには、他の地域には見られない「粘り強さ」「継続の力」が存在しているように観えます。

 バスケットボールの能代工業チームとラグビーの秋田工業チームの「時代を超えた強さ」は、それ以外には説明が付かないものだと感じられるのです。
 初日のNHKテレビ放送における、解説者・北の富士氏のコメントです。

 今場所の「幕内力士の平均体重」が163㎏に達したということに対して、北の富士氏は「重過ぎる」と指摘し、もう少し体を絞らないと「怪我・故障が多くなる」とコメントしたのです。

 その通りだと感じます。

 例えば、横綱・白鵬の体重は155kgです。幕内力士の平均体重は白鵬関の体重を上回っているのです。史上最多優勝35回を誇り、身長192cmという幕内屈指の長身である白鵬の体重を上回っているのです。

 昭和の大横綱と呼ばれる大鵬関の体重は145kgであったと記憶しています。
 大鵬は土俵上でとても大きく観えました。
 あの時代の幕内力士の平均体重は130kg台だったのではないでしょうか。

 現在の幕内最軽量と言われる横綱・日馬富士が135㎏なのですから、力士の体重がいかに増えたかが判ります。
 「平均30kgも重く」なっているのかもしれません。

 結果として、取組中や稽古中に故障を発症することが増えているのでしょうか。
 プレー全体のスピードダウンに結び付いている可能性も有ります。

 体重が重い方が、押しの威力が増して白星を得やすいのかもしれませんが、故障してしまっては何にもなりません。
 せっかく幕内に上がったのに、また番付を下げたり、酷い時には引退に追い込まれるのはとても残念なことでしょう。

 この問題は、大相撲界全体で対応していくべきものなのかもしれません。
[1月11日・TCFバンクスタジアム]
シアトル・シーホークス10-9ミネソタ・バイキングス

 シーホークスが勝ったという試合結果自体は、試合のラストプレーであったバイキングスのフィールドゴールFGトライが失敗したという「信じられないようなプレー」によるものでした。
 
 逆転を狙ったバイキングスの「27ヤードのFGトライ」でした。NFLのキッカーの能力を考慮すれば、27ヤードのトライは「100発100中」の距離ですし、バイキングスのキッカー・ウオルシュ選手は素晴らしいプレーヤーでもありますので、このキックがポスト左に外れた時には、スタジアムは静まり返りました。

 バイキングは「大魚を逸した」ゲームでしたし、シーホークスは「命拾い」という形でしょう。

 このゲームでは、もうひとつ注目されたポイントが有りました。
 「ランニングバックRBエイドリアン・ピーターソン選手のランを、シーホークスが止められるか」という点でした。

 ピーターソン選手は、現在のNFLを代表するRBです。今季レギュラーシーズンでも1,485ヤードを走り、NFL全体1位の成績を残しました。
 その「ランニングスピード」「左右ステップの俊敏性」「体の柔軟性」「判断の速さ」・・・等々のスキルは、天才の名を欲しい儘にしています。NFL史上でも屈指のRBでしょう。

 従って、バイキングスの攻撃はピーターソン選手のランプレーを主体に組み立てられています。ピーターソン選手がボールを持って走ってくることが分かっていても、相手チームはそのランを止められないというゲームが多いのです。だからこそバイキングスはプレーオフに進出して来たとも言えるのでしょう。

 この「NFL史上最高レベルのランプレーをシーホークスが止められるのか」が、このゲームのひとつのポイントとなったのです。

 そして、シーホークス守備陣はこの難題を解決しました。

 このゲームで、ピーターソン選手は殆ど走ることが出来ませんでした。
 23回持って45ヤードの前進という、1ゲームで100ヤード以上走ることも珍しくないピーターソン選手としては、考えられない成績でした。1回当たりの平均も僅か2.0ヤードなのですから、ミネソタのオフェンスが機能しなかったのも無理のないところでしょう。

 シアトルの「ピーターソン封じ」のポイントは以下の2点だと思います。

① 3名のプレーヤーによる徹底マーク
② ディフェンスラインの頑張り

 シアトル守備陣は常に「3名のプレーヤーをピーターソン選手マーク」に当てていました。攻撃側のプレーコールは1プレー毎に変化するのですが、その変化に係らず、常にラインバッカーLBを主体とした3名のプレーヤーが「ピーターソンマーク」に徹していたと思われます。
 結果として、ピーターソン選手がスクリメイジラインを突破したとしても、その直後に次の守備選手がピーターソン選手を捕えることに成功していました。

 前述のように、ピーターソン選手がラインの穴を見つけて、その穴を一瞬で突破する能力は現役プレーヤー最高のものです。穴を一瞬で突破したピーターソン選手は、素晴らしいスピードで前進を続け、度々10ヤード以上のビッグゲインを魅せるのです。
 ところがこのゲームでは、ラインを突破した瞬間のピーターソン選手を、シアトルの第二陣がキッチリと捕捉していました。
 ピーターソン選手が「1回のラン当たり平均2.0ヤード」しか前進できなかった理由はここあると思います。

 また、「ラインの穴自体が少なかった」ことも大きな要因でしょう。
 ピーターソン選手は「自軍攻撃陣が本来意図していたところに穴が無くとも、自ら別の場所に穴を見つけて」華麗で素早いサイドステップで走り込んでいく能力が有りますが、シーホークスの守備ラインは「攻撃側が意図した場所の穴を塞ぐと共に、その場所の近隣にも穴を作らせませんでした。
 これは、とても難しいプレーだと思いますが、ゲームを通じてシーホークスの守備陣はこの対応を徹底したのです。凄いことだと思います。

 このゲームに対するシアトル・シーホークスの戦略は「ロースコア・ゲームの創出」だったのでしょう。ミネソタ・バイキングスの強力な守備陣を考慮すれば、シアトル攻撃陣としてもそうそう得点を積み上げることは難しい。
 そうなれば、ミネソタの攻撃・得点を抑え込まなければならない。イコール「エイドリアン・ピーターソン選手のランを抑え込まなければならない」ということになります。あらゆる局面で、ピーターソン対策を継続するというのはとても難しいことであったと感じますが、練りに練った戦術・フォーメーションを立案し、これを実行したのです。

 そして、結果として10-9で勝ち切りました。両チームを通して、タッチダウンがひとつだけという、現在のNFLでは珍しい「ロースコア・ゲーム」でした。

 エイドリアン・ピーターソン選手の変幻自在のランを期待していたファンにとっては、残念なゲームとなりました。私も「ピーターソンの走り」を楽しみにしていましたので、このゲーム内容には驚かされました。

 アメリカンフットボールという競技における、「戦前の戦略・戦術立案の重要性」を改めて感じさせたゲームであったと思います。
 1月17日・18日に行われた、ディビジョナル・プレーオフは4ゲームとも接戦でした。全てのゲームが「7点差以内」で決着しています。

[AFC]
・ニューイングランド・ペイトリオッツ27-20カンザスシティ・チーフス
・デンバー・ブロンコス23-16ピッツバーグ・スティーラーズ

[NFC]
・アリゾナ・カーディナルス26-20グリーンベイ・パッカーズ
・カロライナ・パンサーズ31-24シアトル・シーホークス

 ワイルドカード・プレーオフでは、順位が下のチームが勝ち上がるという「下克上」のゲームが多かったのですが、ディビジョナル・プレーオフでは両カンファレンスとも、第一・第二シードチームが順当に勝ち上がりました。
 チャンピオンシップ・ゲームを争う4チームが、いずれもシードチームというのも、珍しい感じがします。

 カーディナルスとパッカーズのゲームはOT(延長戦)に縺れ込む接戦となりました。そしてアリゾナは、クオーターバックQBカーソン・パーマー選手からワイドレシーバーWRフィッツジェラルド選手へのタッチダウンTDパスを決めて勝ち抜きました。まさに、「アリゾナの切り札」が炸裂したのです。

 パンサーズとシーホークスのゲームは、前半がパンサーズの31-0、後半がシーホークスの24-0という「極端なスコア」となりました。結果としては、パンサーズが逃げ切ったという形です。
 とはいえ、過去2シーズンに渡りNFCを代表するチームであったシーホークスを破り、チャンピオンシップ・ゲームに駒を進めたというのは、パンサーズにとって大いなる自信となったことでしょう。

 戦前大接戦が予想されたペイトリオッツとチーフスのゲームは、得点差こそ7点と接近しましたが、試合は終始ペイトリオッツが支配する形でした。
 ペイトリオッツ守備陣は、チーフス攻撃陣にTDをなかなか許しませんでしたし、攻撃陣は着々とTDを重ねてリードを広げました。QB対決でも、プレーオフの経験で勝るトム・ブレイディ選手がアレックス・スミス選手を圧倒していました。
 レギュラーシーズン中盤から続いたチーフスの連勝は11でストップしたのです。

 QBペイトン・マニング選手が復帰したブロンコスは、スティーラーズとの接戦を制しました。マニング選手はTDパスこそ有りませんでしたが、さすがのゲームコントロールを披露したのです。

 さて、チャンピオンシップ・ゲームは1月24日に行われます。

 AFCはブロンコス対ペイトリオッツ、NFCはパンサーズ対カーディナルス、という、実力十分なチーム同士の対戦となりました。

 NFCは、プレーオフ緒戦をキッチリとものにしたことから、レギュラーシーズンで圧倒的な力を示したパンサーズが有利でしょう。若き司令塔QBキャム・ニュートン選手を中心とした攻撃力でスーパーボウルに進出する可能性が高いと見ます。

 AFCは、因縁の対決というか「現在のNFLを代表するQB同士の対決」となりました。
 過去16戦の成績では、トム・ブレイディ選手が11勝5敗と大きくリードしていますが、両QBとも「プレーオフで敵地では勝っていない」という前例からすれば、ホームで戦うペイトン・マニング選手の方が有利とも言えます。
 この対決ばかりは予想がつきませんけれども、「今季限りでの引退」が囁かれているペイトン・マニング選手が集大成となるプレー・ゲームを魅せるのではないかと感じています。

 第50回スーパーボウルに進出するのは、どのチームなのでしょうか。
 1月17日に行われた第34回皇后杯全国都道府県対抗女子駅伝大会は、愛知県チームが初優勝を飾り、2位には兵庫県チーム、3位に群馬県チームが入りました。

 今年も見所一杯のレースでしたが、特に最終第9区・10kmのアンカー同士の競り合いが見事でした。

① 愛知・鈴木亜由子選手の快走

 第8区を終えて、京都府チームが大きなリードを取りました。2番手の兵庫県チーム、3番手の群馬県チームに1分以上の大差を付けたのです。

 過去最多優勝記録を誇る京都チームが余裕を持ったレースを展開していましたので、今年のレースも京都のもの、と多くの人が考えたことでしょう。

 ところが、京都チームのアンカー・奥野有紀子選手のスピードが上がりません。コンディションが良くなかったのでしょうか、自分の走りが出来ないのです。

 そして4番手で襷を受けた愛知チーム・鈴木亜由子選手の快走が始まりました。
 前半から快調に飛ばし、後半もバテることなくスピードを維持しました。

 本当に軽やかなフォームでした。素晴らしいバネと体幹が安定した走りは、世界に通じるものでしょう。

 鈴木選手は第9区10kmを31分30秒という素晴らしいタイムで走破し、襷を受けた時の1分37秒差を逆転、愛知チームに初優勝を齎しました。

 大会史に残る大逆転劇でした。

② 優勝への競り合い

 第9区・アンカーの競り合いは見応え十分でした。
 リオデジャネイロ・オリンピックを目指す、日本トップクラスのランナーのハイレベルな闘いが展開されたのです。

 まず、京都チームを負う兵庫チームと群馬チームの争いが始まりました。3番手で襷を受けた、群馬チームの「絶対エース」西原加純選手が兵庫チームの竹地志帆選手に並びかけました。
 竹地選手も対抗し、しばらくの間並走が続きました。2人で先頭の京都チームを追い上げたのです。

 この競り合いを制したのは竹地選手でした。
 中間点5kmを過ぎた辺りから、次第に西原選手を引き離しました。そして、京都チームに襲い掛かったのです。

 ところが、後ろからもの凄いスピードで迫りくるランナーが居ました。愛知の鈴木選手でした。
 鈴木選手は竹地選手を並ぶ間も無く交わし、続いて一気に京都の奥の選手も追い抜いたのです。

 鈴木選手、竹地選手、西原選手のライバル関係は今後も続くことでしょう。リオ五輪の日本女子長距離陣の激しい出場権争いを感じさせるレースでした。

③ 東京都チームの関根花観選手の区間トップの走り

 前述までの記述を観ると、愛知・鈴木選手が区間1位という感じがしますが、実は東京・関根選手が区間トップの記録を叩き出したのです。

 13位で襷を受けた関根花観選手は、前を行く選手を次々と追い抜き、6位でゴールしました。31分18秒の激走でした。

 本当に見事な走りでした。

 区間3位であった静岡・清田真央選手の快走も含めて、日本女子長距離界の層の厚さを感じさせる最終区であったと思います。

 全国都道府県対抗女子駅伝も第34回を迎えました。
 歴史を積み重ねながら、着実にレベルアップが図られてきたと感じます。

 全国の中学生や高校生ランナーがその力を思い切り発揮できる全国レベルの場としての、この大会開催の意義は大変大きなものだと感じます。今後も我が国の女子長距離競走の発展に、貢献し続けることでしょう。
① 16-15でベンガルズがリード
② 残り試合時間1分36秒
③ ディフェンスDFのバーフィクト選手が相手チームのパスをインターセプトINT

 ベンガルズボールですから、残り1分36秒をランプレー中心の攻撃で消費すれば勝利は間違いないと思われました。
 INTを実現したバーフィクト選手と仲間たちは、勝利を確信し、全身で喜びを爆発させていましたし、ホーム・ポールブラウンスタジアムを埋め尽くした大観衆も「本当に久しぶり」のプレーオフでの勝利を確信したことでしょう。

[1月10日・ワイルドカードプレーオフ]
ピッツバーグ・スティーラーズ18-16シンシナティ・ベンガルズ

 ところが、残り1分36秒からのベンガルズの最初の攻撃プレー、ヒル選手のランプレーで「よもやのファンブル」、スティーラーズがカバーしました。ターンオーバー。
 ベンガルズにとっては「悪夢」のようなプレーでした。「勝利確実」から、ひょっとすると逆転されてしまうかもしれないという状況となったのです。
 ベンチに戻ったヒル選手が「頭を抱える姿」が、何度もテレビ画面に映し出されていました。

 とはいえ、ボールはスティーラーズ陣のゴールライン目前の位置でしたので、スティーラーズがフィールドゴールFG可能位置までボールを前進させるのは、相当難しいと思われましたから、まだまだベンガルズ有利な状況だったのです。

 このゲームの途中で怪我をしたクオーターバックQBロスリスバーガー選手をフィールドに送り、逆転に向けて必死の攻撃を開始したスティーラーズでしたが、なかなか前進できませんでした。

 残り時間が30秒になっても、FG可能地域が遠いスティーラーズでしたが、ここでベンガルズに痛い反則が発生しました。
 バーフィクト選手のアンネセサリーラフネスで15ヤードの罰退、このプレーの一連の流れの中でジョーンズ選手が「スポーツマンらしくないプレー」でさらに15ヤードの罰退と、わずか1プレーで30ヤードの罰退を喫したのです。
 全く、信じられないような反則の連鎖でした。

 この「30ヤードの前進」で一気にFGレンジに到達したスティーラーズは、ボスウェル選手がキッチリと蹴り込み18-16と逆転。残り時間は14秒でした。

 この14秒で、ベンガルズは最後の攻撃を試みましたが得点できず、スティーラーズの勝利となりました。

 頭書のような状況を作り上げても、ベンガルズは勝つことが出来ませんでした。
 NFL全チームの中で「最も長い間、プレーオフで勝っていない」というベンガルズの不名誉な記録は、まだ続くことになってしまったのです。

 ベンガルズファンにとっては、まさに「悪夢のようなゲーム」であったことでしょう。

 それにしても、日本風に言えば「どしゃぶり」のような雨が降り注ぐ中、ひとりも帰る様子も無く、ビニールカッパを着込んだベンガルズファンは、ゲームを通じて声援を送り続けていました。
 「NFLの凄さ」を改めて感じさせる光景でした。
[1月10日・NRGスタジアム]
カンザスシティ・チーフス30-0ヒューストン・テキサンズ

 30対0という一方的なゲームとなりました。
 接戦が多く、1ポゼッション以内の差のゲームも多い、NFLのプレーオフとしては珍しいと思います。

 ゲームは最初のプレーから動きました。
 テキサンズのキックオフをキャッチした、チーフスのナイル・デービス選手がそのままタッチダウンTDを挙げたのです。
 オープニングゲーム・キックオフリターンTDという、滅多に見られないプレーでした。

 このプレーで、ゲームはチーフスの一方的なものになるかと思われましたが、実際には一進一退の時間帯が続きました。

 第1クオーターQは「7-0でチーフスがリード」のままで終わったのです。

 第2Qでチーフスは2FGを加えて13-0とリードを広げ。第3Q・4Qで1TDずつを加え、最後のFGが決まって、ゲームは30-0となりました。

 試合結果は30-0と一方的なものでしたが、「チーフスの圧倒的な攻撃力が発揮された」という印象は薄いゲームであったと思います。

 ゲームを一方的なものとした要因は、4つのインターセプトを許したテキサンズのまずい攻撃、チーフス側から見れば、ディフェンスDF陣の頑張りということになるのでしょう。
 チーフスはコーナーバックCBのショーン・スミス選手とマーカス・ピータース選手、インサイド・ラインバッカーILBのジョシュ・マウガ選手、フリーセイフティFSのエリック・ベリー選手が。それぞれひとつずつインターセプトを成し遂げました。

 特定のプレーヤーではなく、DF陣がおのおののポジションでINTを実現できるところに、現在のチーフスDF陣の強さを感じます。

 また、派手さは無いものの、クオーターバックQBアレックス・スミス選手を中心とした攻撃陣の着実なプレーも見逃せません。
 アレックス・スミス選手は、サンフランシスコ49ers時代から「走れるQB」でしたが、このゲームでは一層磨きがかかった感がありました。

 シアトル・シーホークスのQBラッセル・ウィルソン選手の左右にステップを踏みながらのランとは異なり、「真っ直ぐ速く走る」ことを持ち味としているアレックス・スミス選手ですが、このゲームでも何回か「迫力満点の突進」を魅せ、味方のチャンスを広げたのです。

 「30得点・0失点」という、NFLプレーオフ史上に残る圧勝を演じたチーフスには、レギュラーシーズンから続く11連勝という、大いなる勢いを感じます。
 1月17日のディビジョナル・プレーオフ、ニューイングランド・ペイトリオッツとのゲームは大激戦となることでしょう。
 
 2015年11月29日、コービー・ブライアント選手が今シーズン限りの引退を表明したと報じられました。
 NBAというか、世界のバスケットボール界に衝撃を与えたニュースでした。

 「NBA史上屈指のスコアラー」であり、既に「生きる伝説」であるスーパースターがついに引退するのです。

① ロサンゼルス・レイカーズ一筋の20シーズン

 1996年にNBAデビューしてから20年間、コービーはレイカーズ一筋でした。

 このこと自体=NBAの同一チームプレー期間、がNBAの史上最高記録です。
 そのプレー能力がレイカーズにとって不可欠であったこと、レイカーズファンに愛され続けたこと、大きな故障をしなかったこと、そしてモチベーションを保ち続けることが出来たこと、等々、どれひとつが欠けても「同一チームで20シーズン」という記録は達成できません。

 この点が、最も素晴らしいと感じます。

② 30,000得点、6,000アシスト

 コービーの記録を挙げて行くとキリがありません。
 シューティング・ガードとして、NBA史上屈指のプレーヤーなのです。

 中でも、通算33,000点以上の得点(史上3位)を挙げながら、6,000以上のアシストを記録しているところは「驚異的」でしょう。
 史上屈指のスコアラーでありながら、他の選手を活かすプレーでも記録に残っているというのは凄いことです。

 1999年~2000年シーズンからの「ファイナル3連覇」の時期には、レイカーズの「得点エンジン」としてまず挙げられたのはシャキール・オニール選手でした。その巨体を活かした「豪快な得点シーン」は、NBAを代表するものでした。
 この「シャックとコービーのレイカーズ」はチーム史上屈指のものであったと感じますが、この時期、コービーはゴールし下のシャックにパスを供給し続けました。他の選手を活かすプレーを続けたのです。

 こうしたプレーを続けながら、自身も30,000以上の得点を挙げているのは、空前絶後ではないでしょうか。

③ マイケル・ジョーダンとコービー・ブライアント

 2012年に「神様」マイケル・ジョーダンが「自分が引退した後のプレーヤーの中で、自分と比較されるに相応しいプレーヤーはコービーだけ」と語ったと伝えられました。

 オールラウンドプレーヤーとして、そしてNBAファイナルを何度も制覇した(ジョーダン6度、コービー5度)プレーヤーとして、ジョーダンはコービーを高く評価しているのでしょう。

 二人とも、アメリカスポーツ界で「望ましいサイズ」と呼ばれる「6の6」、身長6フィート・6インチ=198cmのプレーヤーです。NBAの中では決して大きな方ではありませんが、最もバランスのとれた体躯なのかもしれません。

 2003年にマイケル・ジョーダン選手が引退した時、ひとつの時代が終わったと言われましたが、2016年のコービー・ブライアント選手の引退も、NBAの大きな節目であることは間違いないでしょう。

 やはりNBAのプレーヤーであった父親が「神戸牛の美味しさ」に感動して、息子を「Kobe」(英語読みでコービーと発音される)と名付けたと伝えられています。
 
 「コービーの20年間」は、NBA史上に燦然と輝いています。
 お正月は「日本一」を決める大会が目白押しです。

 高校スポーツにおいても、多くの競技における全国大会の決勝戦が行われます。

 何故「お正月にスポーツのビッグイベントが集中しているのか」は別の機会に観てみることとして、今回は東福岡高校の強さがテーマです。

 お正月に行われる高校スポーツの全国大会の中でも注目度が高いのは、サッカーとラグビーでしょう。

 全国高校サッカー選手権2016=第94回大会において、東福岡は優勝しました。圧倒的な攻撃力を示したのです。
 全国一の部員数、280人の部員が居るとも報じられました。

 全国高校ラグビー・花園2016=第95回大会において、東福岡高校は準決勝に進出し、東海大仰星高校に22-24で惜敗しました。
 前半3-19の劣勢から後半反撃に転じ、2点差まで追い上げた形です。敗れたとはいえ、その力を示したゲームであったと感じます。

 そして1月10日に行われた全国高校バレーボール大会の男子でも、決勝で鎮西高校をストレートで破り優勝、連覇を果たしました。

 「2016年のお正月に行われる高校スポーツ大会」において、東福岡高校チームはどの競技においても全国トップクラスの力を誇示したのです。

 これは、凄いことだと思います。

 高校スポーツにおいて「東福岡」の校名が初めて全国に登場したのは、おそらく1993年の夏の甲子園大会であったと思います。春の甲子園大会にも1998年に出場しています。
 まず野球で、東福岡高校は全国にその存在を知らしめたのです。

 続いてサッカー部が1997年に強さを誇示しました。
 高校サッカー史上初の三冠(インターハイ、全日本ユース、全国高校選手権)を達成し、公式戦52戦無敗という快挙を成し遂げたのです。

 そして、「東福岡」の名を決定的にしたのはラグビーでしょう。
 2007年の全国高校大会で初優勝してから、2009年・2010年・2011年大会を三連覇、国内公式戦83連勝という黄金時代を築き上げました。高校ラグビーにおける「東福岡1強時代」だったのです。
 加えて、卒業生の活躍も目覚ましく、大学ラグビーにおける各チームの強さが「東福岡高校出身者の人数による」という時代が続きました。

 現在では、東福岡高校が「全国屈指のスポーツ強豪校」であることは広く認識されていることですし、その強さはこれからも継続されていくように観えます。

 グラウンドや体育館で、毎日行われている多くの競技の練習が全国トップクラスであるという「スーパー高校」が、東京や大阪では無く、九州・福岡の地に存在していることや、どのような体制からこの強さが生まれているのかは、とても興味深いところです。

 私立高校ですから、全国トップクラスの指導者を集め、トップクラスの練習環境を整え、全国から優秀な選手を集めているのであろうとは想像できますが、こうした諸施策を実施するだけで、現在の東福岡高校のような多競技に渡る活躍が出来るというものでは無いとも感じます。
 このレベルの対応をしている高校は、競技毎に見れば、全国に数多く存在すると思われるからです。

 多くの競技において、自校のチームやプレーヤーを「日本一のレベルに鍛え上げ・維持していくノウハウ」は、東福岡高校独自のものなのかもしれません。
[1月11日・決勝・花園ラグビー場]
東海大仰星高校37-31桐蔭学園高校

 前半を19-17とリードした仰星チームが、後半もゲームを支配して押し切ったゲームでした。
 桐蔭にとっては、前半終了間際に再逆転を許したプレーが惜しまれるところです。

 両チームとも持ち味を出した好ゲームでしたが、勝敗を分けたのは個々のコンタクトプレーであったと思います。

 東海大仰星チームは、突進においてもタックルにおいても「重心が低く鋭い型」が徹底されていました。

 従って、攻撃の際にはタックルを受けても「相手サイド側」に押し込むことが出来、守備においては相手プレーヤーを「捲り上げるようなタックル」が再三観られました。

 個々のコンタクトプレーにおいて、東海大仰星チームのプレーヤーの方が一段低く当たれていましたし、桐蔭学園チームのプレーヤーの背中が丸かったのに対して、背筋の伸びた形でコンタクトしていました。

 こうしたプレーは普段のトレーニングで身に付けて来たものでしょうし、個々のプレーヤーの体幹の強さも感じさせました。

 桐蔭学園チームも、持ち味のランニングラグビーを魅せて食い下がりましたが、個々のコンタクトプレーにおける僅かな差の積み上げが「6点差」となって表れたのだと思います。

 2016年の決勝戦も好ゲームでした。
 スピード溢れるプレーの応酬は、我が国の高校ラグビーの進化を強く感じさせるものでした。
[決勝・1月10日・秩父宮ラグビー場]
帝京大学27-17東海大学

 前半5-5の同点で折り返したゲームは、帝京大学チームが後半力を発揮して勝ち切りました。
 初優勝を目指した東海大学チームも健闘しましたが、僅かな差が勝敗を分けたと思います。

① 前半は東海大学が押し気味

 前半17分までは一進一退の展開が続きました。
 反則も少なく、締まったゲームでした。結果としてペナルティーゴールもありませんでしたから、0-0の状態が続いたのです。

 そして、東海大学チームが帝京陣内で反則を3度得て、3度タッチキック→ラインアウト→ドライビングモール、という攻撃を仕掛け、ついにトライを挙げたのは前半31分でした。
 優勢なフォワードFW戦からボールをコントロールする東海の攻撃が実った形です。

 互角の展開からのトライでしたから、これでゲームは東海ペースで進むかと思われました。

② キックオフからの集中力が際立った帝京大学

 前述のトライの後のゴールキックGKが外れた後のキックオフプレーで、帝京が素晴らしいプレーを魅せました。
 ノーホイッスルトライで一気に同点に追いついたのです。

 このプレーを始めとして、帝京チームは「キックオフからのプレーで得点」を重ねました。その集中力の高さと力強いプレーは、帝京の地力を示したものだと思います。
 後半のPG・トライの多くも、キックオフからの一気の攻めから生まれました。

 一方の東海チームは、キックオフボールのキャッチを再三失敗しました。この失敗が、悉く失点に結びついた形でしょう。
 一瞬の空白というか、気の緩みを突かれた感じがします。

③ 後半12分から27分は帝京チームの時間帯

 後半開始早々の攻撃から優位に立った帝京大は、後半12分から27分の15分間、殆ど東海大陣内でゲームを進めました。
 この間、東海大は何度も帝京大陣内にボールを運ぼうとしましたが、帝京大はこれを許しませんでした。ほぼ互角であった前半とは打って変わった展開となったのです。

 そして後半19分、帝京は10番松田選手の突進からチャンスメイク。最後は2番の堀越選手がトライしました。
 これで20-5とリードを広げました。2トライ2ゴールでも追い付けない15点差としたのです。

 このトライで、帝京大チームは勝利をグイッと引き寄せました。
 この後、東海大も2トライを挙げるなど反撃しましたが、ついに逆転することはできませんでした。

 全体としてスピーディでクリーンなゲームであったと思います。
 東海大学チームも強力なFWをベースとしたプレーで、「絶対王者」帝京大学チームに食い下がりました。

 やはり、この試合の勝敗を分けたのは「キックオフからのプレーにおける集中力の差」であったと思います。

 毎年、選手がどんどん入れ替わる大学ラグビーにおいて「7連覇」という空前の記録を達成した帝京大学チームの強さは、驚異的です。
 連覇記録の2番手が同志社大学の3連覇であることを観ても、この記録の凄さが分かります。

 我が国の大学ラグビー史に燦然と輝く、不滅の記録なのでしょう。
 1月8日朝、ドジャースのユニフォームを着た、笑顔の前田健太投手がテレビ画面に登場しました。入団発表会見でした。

 日本語はもちろん、たどたどしい英語も使っての会見でしたが、何にも増して「前田投手の喜びに溢れる表情」が印象的でした。

 前田健太投手のドジャースとの契約は「異例」なものでした。
 「長くて短い契約」でしょう。

 契約期間は8年間、これはヤンキースの田中将大投手の7年を超える長いものでした。ドジャースの前田投手に寄せる期待の大きさを示すものでしょう。

 一方で年俸は8年総額2500万ドル、1ドル120円とすると1年の年俸は3億7500万円となりますから、2015年シーズン広島カープ時代の3億円より多いものの、メジャーリーグに移籍した過去の日本出身プレーヤーと比較すれば、その増加額・率は低いものとなっています。

 これに、「毎年1015万ドル(約12億1800万円)」もの「出来高払い」が加わるのです。

 つまり、「開幕一軍」「32試合登板」「200イニング投球」などの条件をクリアすれば、前田投手の年収は約15億9300万円まで跳ね上がる、という契約なのです。これは、日本プロ野球NPB時代の年収を遥かに超えるものです。

 前田投手はMLB挑戦に際して、身体検査で明らかになった「右肘の異常」を開示して交渉に臨みました。交渉した複数の球団に、「私の右肘はこのような状態です」と明確に示したのです。

 加えて、MLBに挑んだNPB出身投手の多くは「デビュー3年以内に肘に故障を発症」していますから、MLBの各球団にとっては「大きなリスク」となっていました。

 この2つの点をクリアする契約内容が、今回の「マエケンの契約」だったのでしょう。
 この契約内容はMLBでも異例なもののようで、アメリカのスポーツサイトや新聞においても「奇妙。チームにこれほど有利な契約は非常にまれ。メジャーリーガーなら怒り心頭に達し、絶対拒否するタイプの契約」「本来、年俸は過去の実績に対して弾きだされるもの。こういう事がトレンドになっては困る」といった論調が多くなっています。
 明らかにチーム側に有利な「不平等契約」であるという指摘なのでしょう。

 一方で、こうした契約が成立したこと自体は「とにかくMLBで投げてみたい。メジャーに挑戦してみたい。」という日本出身プレーヤーにとっては、良いことだと感じます。高い意欲を持ってMLBに挑戦しようとするプレーヤーにとっては、チャンスが増えると思われるからです。

 前田投手は前述の会見で、「これまでほとんど休むことなく投げ続けて来た」とコメントし、右肘の異常?があってもマウンドに立ち続けることに対する自信を示していました。本当に頼もしい表情でした。

 MLB2016年シーズンに対する前田健太投手の挑戦が始まります。
 この挑戦は、少し大げさに言えば「NPBのMLBに対する挑戦」なのかもしれません。

 マエケン、ガンバレ!
 有馬記念2015が開催された12月27日、2歳馬の重賞G2ホープフルステークスも行われました。

 2016年のクラシックレースを目指す若駒同士の激しいレースでした。

 優勝したのはハートレー、2戦目での重賞制覇でした。
 2着はロードクエスト、G3新潟2歳ステークス制覇以来4か月ぶりのレースでした。
 3着はバティスティーニ、2連勝で迎えた初重賞レースでした。

 このレースは、ロードクエストとバティスティーニの「2強対決」と見られていましたが、ハートレーが割り込んだ形です。
 バティスティーニが先行し、最後の直線でハートレーとロードクエストが追い上げる展開でしたが、ハートレーの脚色が勝りました。
 いずれにしても、この3頭は立派な走りを見せたと感じます。

 この3頭に、朝日杯FSの1・2着、リオンディーズとエアスピネルを加えた5頭は、個性と実力を兼ね備えていて、「2016年のクラシックレースを競う主力メンバー」となりそうです。

 2歳時に5頭もの有力牡馬が存在するのは久し振りだと感じます。
 2016年世代の「5強」と呼んでよいでしょう。

 [2016年世代の牡馬5強]
・リオンディーズ キングカメハメハ産駒、2戦2勝、後方一気タイプ
・エアスピネル キングカメハメハ産駒、3戦2勝、自在タイプ
・ハートレー ディープインパクト産駒、2戦2勝、追込みタイプ
・ロードクエスト マツリダゴッホ産駒、3戦2勝、追込みタイプ
・バティスティーニ キングカメハメハ産駒、3戦2勝、自在タイプ

 3歳馬となった「牡馬5強」が、皐月賞・日本ダービー・菊花賞のクラシックレースや、NHKマイルカップ、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念、等々のレースでどんな走りを魅せてくれるのか。

 2016年の競馬が、とても楽しみです。
 全日本フィギュアスケート選手権2015のフリー演技を終えた羽生結弦選手が、控えエリアに設置されているモニターで、自身の演技のVTRを観て漏らした、感想です。

 このシーン・コメントは、昨年12月28日放送のフジテレビの番組「とくダネ!」の追跡レポートで放映されていました。

 羽生選手は、「どんだけ下手くそなんだよ、俺。」に続いて、「練習したい。練習したい。」とコメントしていました。

 全日本4連覇という素晴らしい成績を挙げながら、自身のショートプログラムSPやフリー演技の「不甲斐なさ」に対して、心の内の声を発したのでしょう。

 羽生選手の「負けず嫌い」「飽くなき探求心」が良く表れたコメントでした。

 NHK杯・グランプリファイナルで、300点を大きく超える世界最高スコアを連発した羽生選手が、ファイナル後のインタビューで、全日本でのプレーに付いて聞かれ、「観客の全てが日本人の大会で、演技をすることは、それはそれで難しいこと」と述べていました。

 もちろん、「コンディションのピークを(1か月に渡って)維持すること」の難しさも勘案してのコメントであったと思いますが、全日本選手権大会での演技は、羽生選手の心配が表れてしまった形となりました。

 とはいえ、全日本における286.36点の羽生選手の演技を「下手くそ」と言う人が居るとは思えませんから、「羽生結弦選手の演技に対して、最も厳しい評価を下しているのは、羽生結弦選手自身」ということになります。

 素晴らしいアスリートです。

 世界トップの位置に君臨しているプレーヤーなら、失敗することがあっても「時にはこういうこともある」と自分を納得させても良いと思いますし、「1ヵ月間に世界トップクラスの大会を3連勝」したという事実に対して、「良くやった」と考えても、何も不思議なことは無いとも感じます。

 しかし、羽生選手は「悔しくて仕方が無い」のです。

 この「求めるものの高さ」が存在している限り、羽生選手の進化は止まらないのでしょう。
 羽生結弦選手は、たぐいまれな心と体を具備したプレーヤーなのです。
 1月4日に一斉に行われた、NFL2015~16シーズンの最終週・week17の各ゲームが終わり、レギュラーシーズン16試合の各チームの成績が確定、プレーオフ進出チームも決まりました。

 各地区の優勝チームは以下の通りです。

[AFC アメリカンフットボールカンファレンス]
・東地区 ニューイングランド・ペイトリオッツ 12勝4敗
・北地区 シンシナティ・ベンガルズ 12勝4敗
・南地区 ヒューストン・テキサンズ 9勝7敗
・西地区 デンバー・ブロンコス 12勝4敗

・AFCワイルドカード進出チーム
 カンザスシティ・チーフス(西地区2位) 11勝5敗
 ピッツバーグ・スティーラーズ(北地区2位) 10勝6敗

[NFC ナショナルフットボールカンファレンス]
・東地区 ワシントン・レッドスキンズ 9勝7敗
・北地区 ミネソタ・バイキングス 11勝5敗
・南地区 カロライナ・パンサーズ 15勝1敗
・西地区 アリゾナ・カーディナルス 13勝3敗

・NFCワイルドカード進出チーム
 シアトル・シーホークス(西地区2位) 10勝6敗
 グリーンベイ・パッカーズ(北地区2位) 10勝6敗

 今シーズンは最終週まで、熾烈なプレーオフ進出争いが続きました。
 またカンファレンス1位・2位をめぐる争いも厳しいものでした。

 AFCのweek17では、ペイトリオッツが敗れました。
 week15までは、地区優勝は勿論としてカンファレンス1位の可能性が高いと見られていたペイトリオッツが、ワイドレシーバーWRを始めとする攻撃陣に故障者が続出したことが影響してか、終盤で2連敗を喫してしまい、結局カンファレンス1位はブロンコスとなりました。
 名クオーターバックQBトム・ブレイディ選手をもってしてもカバーし切れない程のプレーヤー不足に対して、ペイトリオッツはプレーオフでどのような対策を立案・実行するのか、注目されるところでしょう。
 
 チーフスはweek17でも勝利して、10連勝でシーズンを終えプレーオフ進出を決めました。シーズン前半で5敗していたチームとは思えない程の追込みでした。QBアレックス・スミス選手を中心としたチームに、大いなる勢いを感じます。

 そのチーフスの追い込みにヒヤヒヤしながらも、ブロンコスは地区優勝を確保しました。エースQBペイトン・マニング選手を故障で欠き、負けを重ねた時には「危うし」との声もありましたが、二番手QBブロック・オスウィーラー選手がシーズン終盤にチームを把握し、勝ち星を重ねることでカンファレンス1位を獲得した形です。

 南地区のテキサンズとコルツの優勝争いも激しいものでした。
 コルツは終盤2連勝としましたが、テキサンズは3連勝でシーズンを終えて地区優勝を決めました。
 シーズン前にスーパーボウル進出最有力候補と呼ばれ、期待されたコルツでしたが、残念ながらプレーオフ進出もなりませんでした。

 北地区のスティーラーズはシーズン後半から調子を上げてワイルドカードに滑り込んだ形です。

 一方のNFCではパンサーズが15勝1敗と圧倒的な強さを見せて、カンファレンス首位となりました。
 西地区のカーディナルスもシーズンを通じて安定した戦いを続けた印象です。

 東地区のレッドスキンズは5勝7敗の窮地から4連勝して、地区優勝を飾りました。ライバルのイーグルスは「ここ一番」で力を発揮できませんでした。

 北地区ではバイキングスがパッカーズを凌いで地区優勝しました。
 シーズン中盤から攻撃陣が調子を崩したパッカーズは、よく持ち直しましたが、最後の2試合を連敗したのが響いた形です。とはいえプレーオフ進出は確保しましたから、プレーオフの「台風の目」的な存在でしょう

 シーズンを通して、本来のゲームを展開し切れなかったシーホークスですが、それでもワイルドカードでプレーオフ進出を果たしたところはさすがでしょう。
 NFCのワイルドカード2チーム・シーホークスとパッカーズは、実力十分なチームですから、スーパーボウル進出の可能性も十分あると思います。

 ワイルドカード・プレーオフはAFCが1月10日、NFCが1月11日に行われます。
 AFCのテキサンズVSチーフス、ベンガルズVSスティーラーズ、NFCのバイキングスVSシーホークス、レッドスキンズVSパッカーズ、いずれ劣らぬ好カードです。
 これほど勝敗予想が難しい対戦が並ぶワイルドカードも、滅多に無いのではないでしょうか。

 今シーズンも、スーパーボウル進出を賭けた「一発勝負」のプレーオフが始まります。
 箱根駅伝2016において、二人の「秋山」選手が印象的な走りを魅せてくれました。

 一人目は、青山学院大学チームの第三区を走った秋山雄飛選手です。
 とてもリラックスした軽やかな走りでした。

 第二区で東洋大学チームの服部勇馬選手が区間一位の走りを展開し、2番手に順位を上げて追撃態勢を作り、第三区の弟・服部弾馬選手に襷を繋いだ時(首位の青学大に22秒差)には、東洋大が三区でどこまで追い上げるのかと感じられました。

 ここで、秋山雄飛選手の快走が生まれたのです。
 服部弾馬選手も区間3位の走りで気を吐いたのですけれども、秋山雄飛選手はそれを1分以上上回る、区間1位の快走でした。

 第三区を終えて、東洋大に1分35秒の差を付けた青学大は、「独走態勢」を創り上げたのです。

 「青学大チームの完全優勝」に大貢献した走りでした。

 二人目は、日本体育大学チームの第六区を走った秋山清仁選手です。
 力強い走りを魅せてくれました。

 往路を終えて13位と、シード権獲得に向けて苦しい戦いを続けていた日体大チームでした。チームの苦境を打開する「快走」が期待されていたのです。

 秋山清仁選手は芦ノ湖スタート直後から快調に飛ばしました。
 上下動の小さな走りで、山を下ったのです。

 そして58分9秒という「区間新記録」を樹立し、チームを13位から7位に一気に押し上げました。素晴らしい走りであったと思います。

 結果として日本体育大学チームは復路で4位という見事な戦いを展開し、総合でも7位に食い込みシード権を獲得しました。

 昔も今も、箱根駅伝でシード権を獲得するというのは大変なことです。特に、シード外から順位を上げて行くのは、とても難しいことなのです。

 秋山清仁選手の走りは、日体大チームに勢いと勇気を与えたものであったと感じます。

 「二人の秋山選手」は共に3年生です。
 
 箱根駅伝2017における走りにも注目したいと思います。
 2016年最初のスポーツ生観戦は、アメリカンフットボールのライスボウル2016となりました。

 1月3日、東京ドームは熱気に溢れていました。
 ゲーム開始1時間以上前に到着したのですが、入場口は既に相当混雑していました。
 その後到着した友人によれば、混雑は一層拡大していたそうです。

[2016年・第69回ライスボウル]
パナソニック・インパルス22-19立命館大学パンサーズ

① 東京ドームの3階席まで一杯

 ひと目4万人以上は入っているのではないかという印象でした。

 パナソニック・インパルス側の応援の方が多かったと思いますが、立命館大学パンサーズ側も良く入っていました。

 さすがに、アメリカンフットボール日本一決定戦です。

② 好ゲーム

 逆転また逆転の大接戦でした。

 第1クオーターQ、第2Qはディフェンスが勝る試合展開となり、両チームともタッチダウンTDが無く、フィールドゴールFGの蹴り合いとなりました。

 第2Qを終えて、パナソニックが9-3とリードしました。

 とはいえ、戦前やや劣勢を予想されていた、学生代表の立命館大チームの健闘が目立つ試合展開でした。

 第3Qに両チームが1本ずつTD(両チームともポイント・アフター・タッチダウンのプレーを失敗)を挙げて、15-9とインパルスのリードが続きましたが、パンサーズも食い下がっている状況。

 第4Qに入り、パンサーズがFGで15-12と追い上げて、試合時間残り4分を切ったところで、逆転TD。ロングパスが見事に決まり19-15とついに逆転しました。

 試合時間も残り2分を切って、「久しぶりの大学チームの勝利か」と思われましたが、ここでパナソニックチームが「乾坤一擲」のプレーを展開しました。
 ロングパスを受けたレシーバーが後方から走り込んできたプレーヤーにバックパスを成功させ、そのままTD。
 試合時間残り1分31秒での再逆転でした。

 立命館大チームも諦めることなく反撃に出ました。
 試合時間残り10秒を切ったところで、49ヤードの同点FGのチャンス。
 しかし、このキックは向かって右側に、惜しくも外れました。

 最後の最後まで試合の行方が分からないという、見事なゲームであったと感じます。

③ 殿堂入り表彰

 ハーフタイムに、「日本アメリカンフットボール殿堂」に新たに殿堂入りする11名の顕彰者に対する表彰が行われました。

 我が国には「歴史と伝統を重視する気風」が存在していると思いますが、スポーツ界における「先達への敬意・記録化の努力」は、各競技においてやや不足している印象が有ります。
 そうした状況下、日本アメリカンフットボール協会による、こうしたイベントはとても重要なことだと思います。

 私の席の後ろでは、4~5歳のお子様が「頑張れー」と再三声を上げ、立ち上がって拍手をしていました。
 微笑ましい光景であり、ファン育成の観点からも、とても大切なことだと感じます。

 ワンプレー毎に、大歓声と落胆の溜息が交錯する東京ドーム。

 やはり、スタジアムでの観戦は格別でした。
 2016年の1月場所が迫ってきました。
 力士にとっては、「1月場所が終らないと正月は来ない」といわれる場所です。

 2015年の大相撲は、横綱・白鵬の優勝回数新記録、大関・照ノ富士の誕生、嘉風の大活躍、旭天鵬・若の里の引退、そして大相撲人気の回復、と数々の話題で彩られました。
 2016年の土俵にも大きな期待がかかります。

 さて、2016年を占う1月場所の注目力士検討です。

1. 横綱陣

 三横綱の中では、やはり白鵬に注目したいと思います。

 日馬富士と鶴竜は、ともに2015年に久しぶりの優勝を成し遂げましたが、その安定感と言う点からは、まだ白鵬が優位にあると感じます。

 一方で、「土俵における横綱陣の優位」が小さくなってきていることも事実でしょうから、賜杯の行方は混沌としています。

2. 大関陣

 四大関の中では、照ノ富士に注目したいと思います。

 膝の故障からの回復度合いがポイントとなりますが、2015年11月場所の終盤で、横綱・白鵬を破った一番を観ると、相当回復が進んでいると感じられました。

 8割方戻っているとすれば、照ノ富士が「優勝争いの中心」に座ると観ても良さそうです。

 稀勢の里を始めとする日本出身大関にも期待が高まります。
 是非、優勝争いに加わって欲しいと思います。

3. 関脇以下の力士

③栃煌山

 本ブログにおいては、栃煌山を3番目に上げることが多いのですが、これは栃煌山の地力の高さに期待してのことです。
 横綱・白鵬が猫だましを使う程に、その力は怖れられているのでしょう。
 関脇に定着して久しい栃煌山の、優勝争いへの参加に期待します。

④正代

 新入幕力士です。その豪快な取り口で、十両を一気に突破しました。
 腰高で胸を出していく取り口は独特ですが、これも持ち味と見たいと思います。思いきり暴れて欲しいものです。

⑤嘉風

 2015年の素晴らしい相撲が記憶に新しいところです。自己最高位となった関脇ですし、相手力士の研究も進むとは思いますが、「嘉風の相撲」の継続に期待したいと思います。

⑥千代鳳

 2015年11月場所の取り口を観ると、故障からの回復が相当進んだ印象です。
 「前に落ちずに前に出る」、本来の相撲が存分に展開されることでしょう。

⑦遠藤
 
 前頭11枚目まで番付を下げました。膝の故障からの回復が待たれるところですが、そろそろ良くなってきているのではないでしょうか。「前に出る力」さえ戻ってくれば、相撲の上手さには定評がありますので、この位置なら大勝も期待できます。

⑧妙義龍

 先場所は意外なほどの不振でした。どこか故障していたのではないかと思います。
 その故障個所が回復すれば、前頭8枚目という番付であれは大活躍できるでしょう。

⑨逸ノ城

 ピリッとしない相撲が続いていますが、時折良い相撲も見られるようになりました。
 上位に定着しているところを見れば、地力の高さは間違いないところですので、復活の場所にして欲しいものです。

⑩豪風

 まだまだやれると思います。嘉風との稽古の中で、本来の「思い切ったスピード相撲」を思い出していただければ、この番付なら大活躍できるでしょう。

 1月場所は、以上の10力士に注目したいと思います。

 もちろん、勢・栃ノ心の両小結の活躍や、前頭5枚目まで上がってきた蒼国来の相撲が上位陣にどこまで通用するのか、番付を下げてしまった阿夢露の反攻、安美錦・豊ノ島の両ベテラン技士の取り口、等々、見所は満載です。

 素晴らしい土俵が期待されます。
 青山学院大学と東洋大学の2強対決が注目された箱根駅伝2016は、青山学院大学が1区から先頭の座を譲ることなく圧勝しました。

 「悠然たる勝利」であり、現在の青山学院大学駅伝チームの強さをまざまざと見せつけたレースでした。

① 10区間中6区間で区間1位

 青学チームは、第一区の久保田選手に始まって、第三区の秋山選手、第四区の田村選手、第七区の小椋選手、第八区の下田選手、第十区の渡辺選手の6選手が区間1位でした。

 そして、第五区と第六区で区間2位、第二区で区間3位なのですから、優勝するのも当然という、「圧倒的な強さ」を魅せたのです。

 特に第一区・第二区・第三区の先制パンチが効果的でした。2位以下のチームに大きな差を付け、第四区以降の同僚ランナーの走りに余裕を齎したのです。

 長い箱根駅伝の歴史においても屈指の圧勝劇であったと思いますし、箱根駅伝というイベントが全国的な「お正月の風物詩」となり、日本中の高校長距離ランナーの大目標となった1990年代以降では最上位の圧勝であったと感じます。

 結果として、第九区から第十区への襷リレーにおいて、8チームが繰り上げスタートとなりました。
 近年は、各チームの実力差が小さくなり、繰り上げスタートとなるチーム数も減少傾向にあったと思いますが、2016年のレースにおいては「あまりの青学大チームの強さ」のために、増加してしまいました。

② 第五区(山登り区間)の成績とレース成績がリンクせず。

 このところの箱根駅伝は、第五区で区間賞のチームが優勝する傾向にありましたが、その原則?が当て嵌まらないレースとなりました。

 優勝した青学大チームの神野選手は区間2位の好成績でしたので、この傾向が生きてはいるのですが、区間賞を取ったダニエル選手の日本大学チームは11位になり、シード権を取れませんでした。

 近時の箱根では、「第五区の成績と総合成績がシンクロする」と言われてきましたが、2016年のレースが「この原則」を破るレースとなったのかもしれません。

 走破タイムが、所謂「山の神」と呼ばれるランナーに比べて遅かったことや、他区間での各ランナーの健闘といった要因が考えられます。

③ 目まぐるしく変動した6位~12位

 今年も「シード権争い」は熾烈でした。

 レース全体を通じて、「第6位~12位」のチーム同士の争いは激しく、1区間毎に順位が変わり続けました。

 例えば、最終第十区でも順天堂大学の作田選手が区間2位の力走を魅せて、チームを総合6位に引き上げました。7位・日本大学チームとは8秒差、8位・山梨学院大学チームとは27秒差という「大逆転」でした。

 青山学院大学チームは、その選手層の厚さが再三指摘されていましたから、少なくとも今後2~3年間の箱根は、このチームを軸としたレースが展開されることとなりそうです。

 それにしても、1月2日・3日の各ランナーに降り注ぐ日差しはとても明るく暖かいものでした。
 史上屈指の「暖かい箱根駅伝」でもあったのでしょう。
 2015年の8月から9月にかけて、読売新聞の「時代の証言者」欄に掲載された「高見山大五郎」の記載内容をテーマとしたシリーズも、今回が最終回です。

 今回は、記事内容と直接は関係が無い話です。

 本場所の国技館に行った時、入り口で入場券を点検し千切ってくれる係として、高見山(東関親方ですが、ここではそう呼ばせていただきます)が居てくれたことです。
 私は、それほど頻繁に本場所に行くわけではないのですが、一時期は行く都度高見山が「もぎり担当」をしていてくれたように感じます。

 私は高見山のファンですから、いくつかある入場口(木戸)の中に高見山が居ないかと探します。見つけた時には必ず「高見山が居る入場口」から入りました。

 「もぎり担当」の居るブースは広くはありませんから、大柄な高見山は窮屈そうに座っています。
 雄大な?もみあげを誇る高見山は、大きな手で入場券を扱います。そして、笑顔で入場券を返してくれるのです。
 いつも満面の笑顔であった印象です。
 国技館を訪れてくれるファンに、感謝の気持ちを示してくれているようでした。

 こちらは、いつもとても良い気持ちで入場することができました。

 読売新聞の記事の最終回「第28話」を高見山は、以下の言葉で締めくくっています。
 「日本に来て本当に良かったと思っています。辛抱と努力、涙の日々は、僕に感謝と義理と人情を教えてくれました。皆さん、本当にありがとう。いつか、どこかで、また、お会いできる日まで。・・・」

 こちらこそ、高見山関・東関親方に感謝申し上げます。
 素晴らしい相撲と楽しい時間を、ありがとうございました。
 サッカー競技においては、スペイン代表チームが欧州選手権2008を制した頃から、さかんに「ポゼッション・サッカー」という言葉が使われるようになりました。
 スペインチームの圧倒的な強さも、「ポゼッション」という言葉の普及?に寄与したのでしょう。

 ラグビー競技においても、ワールドカップ2015において時折「ポゼッション・ラグビー」という言葉を耳にしました。

 「ポゼッション」は「ボール支配率」といった意味であろうと思います。
 ゲームにおいて、自軍がボールを持っている時間のこと、さらには「相手チームと自チームのボール保持時間を比較」して、どちらか多くの時間ボールを持っていたか、を算出するといった形で利用される「概念」でしょう。
 例えば、この試合のポゼッションはAチームとBチームの55%対45%といった形で使われます。試合時間の内、Aチームがボールを55%保持し、Bチームは45%であったという意味です。

 ここでは、「ポゼッション」概念の普及において一日の長が有るサッカー競技で観て行きたいと思います。

 試合結果を観ると、「勝ったチームの方がボール支配率・ポゼッションが良い」というのは、一般的には当然のことでしょう。
 サッカーは「得点数」を争う競技ですから、守備だけでは勝つことは出来ませんので、攻撃を行う必要があります。一般的には「攻撃機会数と得点数はリンク」しているのでしょうから、攻撃機会を増やす→ボールを自軍が保持する時間が多いチームの方が、勝つチャンスが増えそうです。

 正確な数字は持っていませんが、10.試合を戦えば、ポゼッションで勝るチームの方が7勝3敗位の成績なのではないかと感じます。

 一方で、ポゼッションが劣っていたからといって試合に負けるというわけではありません。(当たり前のことを書き恐縮です)
 サッカーは「優勢勝ちの無い競技」であり、ゴール数の比較により勝敗を決するのですから、どんなにボール支配率が高くとも、ゴール数で相手チームを上回らなければ勝てないのです。

 ボールポゼッションが20%対80%の劣位にあったとしても、1点を挙げて相手チームを0点に抑え込めれば勝てるのです。
 実際にそういう試合も数多く観られます。

 2010年前後のスペイン代表チームや、FCバルセロナチームは、所謂「ポゼッション・サッカー」で圧倒的な力を示してきたという見方が有ると思います。
 私も、2010年前後のスペインや過去10年近くに渡ってのバルセロナの強さは素晴らしいものだと思いますが、それが「ポゼッション・サッカー」によるものであるとは思っていません。

 スペインやバルセロナのサッカーは、パスサッカーであり、自軍のプレーヤー間で素早いパスを繋ぎながら「攻撃のチャンス・得点の形を探り」ゴールを挙げて行くサッカーなのです。
 そのラストパスやラストパスに繋がるパスの「正確で速い」ことが、その強さの秘訣であろうと思います。

 中心的なプレーヤーであったシャビ選手のパスは、まさに「世界サッカー史上最高レベル」のものでした。

 こうしたプレーを積み上げて行った「結果」として、スペインやバルセロナのポゼッションは良くなっていたのです。
 「ポゼッションの良し悪しは、プレーの結果」なのであろうと考えます。

 注意しなければならないのは、「ポゼッションを目的としてプレー」することでしょう。これは避けなければならないと考えます。

 最終ラインでパスを繋ぎ続け、なかなか前線にパスを送れない状況が続き、結果として試合に敗れたとして、試合後ポゼッションを観てみたら60%対40%で優位にあったとしても、何にもなりません。
 そこで「ポゼッションは優位にあったのに何故負けたのだろう」と考えるようでは、到底勝利は覚束ないでしょう。

 ポゼッションを目的としてしまうと「無駄なパスが多くなる」傾向が有りそうです。

 攻撃=得点を取りに行くプレーに結び付かないパスは、あまり意味が無い、昔風の言葉?で表現すれば「パスを回させられている状態」なのでしょう。
 攻め口が見つからず、バックラインや中盤でパスばかり回しているのでは、相手チームの思う壺、というゲームもあるのでしょう。

 ポゼッション・サッカーにおいては、パスプレーにおける「正確さ」と「スピード」が不可欠なのです。
 FCバルセロナにおけるメッシ選手へのラストパスはいつも、そのスピード・コース・球質ともに素晴らしいものです。
 こうした「正確で素早いパス」を生み出せるチームにおいて、ポゼッション・サッカーが有効であるということになるのでしょう。

 逆に言えば、パスの精度・スピード共に劣るチームであれば、ポゼッション・サッカーを選択するべきではないのかもしれません。
 「パスを回させられている状態」が長く続けば、疲れるのはパスを回しているチームの方になってしまい、そのパスをカットされてピンチを招くことに繋がりかねません。(前述のスペイン代表やFCバルセロナのパス回しであれば、いつ何時凄いラストパスが生まれるか分かれませんので、相手チームのプレーヤーは各々のパスに反応し続けることとなり、右往左往しますから、相手チームの疲労が増すばかりとなります。その差は「パスの精度とスピード」から生まれるのでしょう)
 
 「パスの精度・スピード共に相手チームより劣るチーム」は、カウンターやショートカウンター、セットプレーから得点チャンスを見出す方が有効な感じがします。
 守備を固めて失点を最小限に抑え込み、機を見て反撃するのです。
 オールドファッションなサッカーではないか、といった見方もあるでしょうが、そちらの方が勝率は高くなるのではないでしょうか。

 最終ラインでのパスばかりが続き、前線にパスを供給できないまま、ポゼッションばかりが高くなり、結局得点を挙げることが出来ないチーム・ゲームを観ると、その感を強くします。

 「ポゼッションの優劣は試合の結果」であり、ポゼッションの優位を「試合の目的」とすることには、十分な注意が必要だと思います。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

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