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HOME   »  2016年02月27日
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 1月31日の大阪国際女子マラソンを好タイムで優勝した福士加代子選手が、3月13日の名古屋ウィメンズマラソンにも「一般参加選手」の資格でエントリーしたというニュースが、話題になっています。

 何故、こんなことになっているのか、とても不思議です。

① 短期間にマラソンを2度も走ることの影響

 僅か1か月半の間に、「オリンピック選考会」を兼ねた「極めて厳しい」マラソンを2度も走るというのは、ランナーにとって良くないことは間違いないでしょう。

 マラソンは、全身の筋肉とともに「心肺や肝臓・腎臓」といった内臓機能が重要な役割を果たす競技ですから、負荷の掛け過ぎによって、万一内臓機能に故障が発症すれば、「休息によって回復できない障害」となってしまい、マラソンランナーとしての寿命が終わってしまう可能性もあります。
 過去にも、そうした形で、マラソン競技から去っていったランナーが数多く居ました。

 今夏のリオデジャネイロ・オリンピックのレースに向けて、コンディションを整えるという面からは、最悪の選択だと思います。

② 何故こんな選択をすることとなったのか。

 大阪国際における福士選手の優勝には、2つの大きな価値があります。

 「国際レースでの優勝」
 「好タイムでの優勝」の2つです。

 マラソンのタイムというのは、レースのコンディションに影響を受けます。好天・微風、高くもなく低くもない気温と湿度、といった要素が揃えば、好タイムが期待されるのです。

 一方で、「国際大会での優勝」というのは、実力がなければ達成できないものです。海外のランナーとの相対的な力関係が客観的に証明されるものですから、この「優勝」という結果は、とても価値が高いものなのです。

 例えば、「2時間20分00秒のタイムでのレース4位」の成績と、「2時間22分00秒でのレース1位」を比較するとすれば、もちろん相手ランナーの力量比較が必要なこととはいえ、選考レースは同程度のレベルのレースだから選考レースに設定されているのだという(当たり前の)前提を考慮すれば、「後者の方」の価値が大きいと考えられるでしょう。

 何しろ、求められているのは「オリンピックでのメダル」であって、好タイムでの4位ではないのですから。

 男女を問わず、近時の日本マラソン界は、国際大会で中々優勝できなくなっています。オリンピックの選考基準自体が「日本人トップ」で「設定されたタイムより速いこと」といった形になっています。
 「優勝」ではなく、「日本人トップ」としなければならないことが、日本マラソンの地盤沈下を如実に示しているのです。

 こうした時代に、「優勝」を成し遂げた福士選手の走りは、見事の一語でしょう。

 大阪国際レース後の「代表決まりだべ」というご本人のコメントを待つまでもなく、「内定」を打つべきだったのです。
 たとえ名古屋のレースで、「複数の日本人ランナー」が2時間20分を切るような好タイムを出したとしても、「優勝できるのは1人だけ」なのですから。

 それを、どこの誰かは知りませんが、選考委員と呼ばれる人達の中から、「まだ決まっていない」などという発言が出るにいたっては、選手の側が不信感を持つのはやむを得ないところです。

 いったい、選考の権利を持っている人達は、選手有っての人達であり、少なくとも選考委員であるという理由で「偉い人達」では無いことは、自明の理です。(「偉い」の意味が不明ですが)
 我が国でプレーする数多くの選手と、数多くのファンのために、日本代表ランナーを選出する「縁の下の力持ち」でしょう。それ以上でも、それ以下でもない存在です。

 オリンピックで、期待を背負って、海外の強豪と戦うのは「選手」です。主役は、選手なのです。その選手に、可能な限り気持ち良く、溌剌と戦っていただく環境を整備するのが、「縁の下の力持ち」の仕事であり「義務」でしょう。

 よもや「選手はただ走っていればよい、代表を決めるのは俺たちだ」などという傲慢・不遜な気持ち・態度で、選考作業に臨んでいるわけでは無いのでしょうが、不自然な発言が有ることも否定できません。

 福士選手が名古屋に出る出ないといった「ドタバタ劇」が生じている段階で、既に「オリンピックに向けての順調な調整」を行うことが出来なくなっている、せっかく好成績が期待できる選手が、思うような調整をすることが出来なくなっていることは、明らかです。
 バカバカしい話です。

③ ひとつのレースで決めればよい。

 マラソンのオリンピック代表選考においては、過去にもこうした事象が起きています。

 このような「国民的関心事」は、可能な限り「恣意性」が入り込まない形を取るべきなのでしょう。

 それは「選考レースをひとつに絞る」ことしかないのではないでしょうか。

 「本当は高い実力を有しているのだが、たまたまこのレースでは調子が悪かった選手」が代表から漏れてしまうこと、を恐れて、「ひとつのレースによる選考」を回避しているのかもしれませんが、そもそも「オリンピックのレース」という「一発勝負」のレースにおける好成績を期待するのですから、「勝負強さ」や決まったレースに照準を合わせる「コンディショニングの巧拙」は重要な要素でしょう。

 「選考会をひとつのレースに限定し、そのレースにおける成績上位3名を代表とする」といった、明快な基準が求められていると思います。

 また、冬から初春の走り易い時期に選考レースを開催する必要もないかもしれません。本番で「暑いマラソン」が予想されるのであれば、オリンピック1年前の暑い時期に、選考レースを行えば良いのではないでしょうか。
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