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 8月18日に行われた決勝で、高橋礼華・松友美佐紀ペアは、デンマークのリターユヒル・ペデルセンのペアをセットカウント2-1で破り、優勝しました。
 日本バドミントン史上、男女を通じて、初のオリンピック金メダルでした。

 高橋・松友ペアの「冷静な試合運び」が印象的な大会となりました。
 すいすいと、という言葉がありますが、どの試合でも2人に「焦り」の時間帯は感じられず、常に冷静・沈着なプレーを展開していたように観えました。

 このプレーこそが、お二人のキャリアで積み上げてきた「結晶」なのでしょう。

 決勝の最終盤、デンマークペアに16-19とリードを許しました。
 「あと2失点」で敗戦という追い込まれた状況に見え、相当のピンチというところでしたが、高橋・松友ペアは「いつもと変わらぬ」表情で、いつもと変わらぬプレーを魅せました。

 向かって右隅に2度シャトルを落として得点を重ねました。
 追い込まれてからの絶妙のドロップショットと軽打というのは、とても高い技術の裏打ちが必要なことは言うまでもないことなのでしょうが、何よりそのショットを選択する「勇気」が素晴らしいと思います。

 追い込まれたら「強く打っていく」気持ちになりそうなものですが、デンマークペアの位置を把握したうえでの、冷静かつ最も効果的な「攻め」だったのでしょう。

 とても冷静に見えた高橋・松友ペアも、勝負が決した瞬間、喜びを爆発させました。
 16-19からの「5連続得点」は、この大会・この種目・この試合のハイライトでした。

 日本バドミントン史を塗り替えた、お二人の活躍に、大きな拍手を送らせていただきます。
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 川井選手が、その「強さ」を世界に示した大会となりました。

 もともと攻めの強さには定評がある選手ですが、オリンピックの大舞台では「守りの強さ」も際立ちました。

 決勝のマリア・ママシュク選手(ベラルーシ)との試合も6-0で完勝しましたが、その試合内容が凄い。ママシュク選手にほとんど「攻撃の糸口」さえ与えませんでした。

 前捌きの上手さと「前に出るパワー」は、川井選手の強さの根源なのでしょう。

 伊調馨選手とのバッティングを避けて63㎏級にクラスを上げたと伝えられていますが、この強さなら「川井選手の時代」を構築する可能性十分です。

 日本女子レスリングは、吉田沙保里、伊調馨という2人の大エースが頑張っている間に、素晴らしい若手が育ってきていたのです。

 「4年後も必ず勝ちます」と試合後のインタビューで語る川井梨紗子選手の頼もしいことと言ったら・・・。
 決勝に進出してきた、アメリカのヘレン・マルーリス選手は、とても強かったと思います。

 準決勝で、世界ランキング2位で吉田選手のライバルと目されたソフィア・マットソン選手(スウェーデン)にフォール勝ちして決勝に進出し、決勝では「絶対王者」吉田選手に4-1で「完勝」したのですから、文句のつけようがない金メダルでしょう。
 その「休むことのない攻撃型レスリング」を考え合わせても、今後この階級で日本チームの強敵となり続けることは、間違いありません。

 準決勝までは順調に勝ち上がった吉田選手でしたが、やはり全盛期の動きに比べればスピードが不足している印象でしたから、こうした強敵を相手にしては、やや苦しかったということになります。

 第2ピリオド開始後30秒の「せめぎあい」でバック・2ポイントを取られたことが響きました。
 共に「攻撃型」の両選手にとって、ポイントを取りにいった一連の動きの中で、相手に得点を許したことのショックはとても大きなものだったことでしょう。

 オリンピック4大会で、金メダル3・銀メダル1という成績は、素晴らしいの一語です。吉田沙保里選手の成績・記録は、女子レスリング史上のみならず、女子アスリートの歴史においても燦然と輝いています。

 とはいえ、この敗戦は吉田選手にとっては衝撃的なものだったことでしょう。

 試合後のインタビューで「最後は自分が勝つものだと思っていた」とコメントしたことに、その思いの強さが表れています。

 それにしても、優勝したマルーリス選手の試合後の「サオリと試合することを長年夢見てきた。彼女と戦う準備をずっと続けてきた。彼女は私のヒーロー。彼女は最も讃えられているレスラーで、彼女と試合をすることができたのは本当に名誉なことだった」とのコメントや、イギリスBBC放送で「女子レスリングで最大の番狂わせのひとつ」と報じられているのを見ても、「負けたこと」が世界を駆け巡る大ニュースとなるという「事実」に、吉田選手の偉大さが改めて感じられます。
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