HOME   »  2016年10月
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 10月29日に行われたワールドシリーズ2016・第4戦は、クリーブランド・インディアンズが7-2でシカゴ・カブスに快勝し、通算成績を3勝1敗としました。
 日本流に言えば、「ワールドチャンピオンに王手をかけた」形です。

 第3戦・第4戦はカブスのホーム・リグレーフィールドで開催されました。ブルー一色に染め上げられた「完全アウェイ」の中で、しかし、インディアンズは伸び伸びとプレーし、自らの持ち味である「競り合いでの強さ」を如何なく発揮しています。

 シリーズが始まる前は、レギュラーシーズン103勝を挙げたカブスが有利との意見が多く、伝説の「ヤギの呪い」も相俟って、今シリーズは「カブスのシリーズ」という観が強かったのですが、始まってみれば、ここまではインディアンズのシリーズとなっているのです。

 まるで「フランコーナ・マジック」の様だと思います。

 インディアンズのテリー・フランコーナ監督は今回で3度目のワールドシリーズ出場ですが、「まだ1敗しかしていない」のです。
 ボストン・レッドソックス時代の2度のワールドシリーズは共に4勝0敗でワールドチャンピオンに輝きました。
 フランコーナ監督にとっては、今シリーズ第2戦で1-5でカブスに敗れたのが、ワールドシリーズにおける初めての敗戦だったというのですから驚きです。

 これほど「ワールドシリーズでの勝率が高い監督」はなかなか居ないでしょう。

 それで「フランコーナ・マジック」となるわけです。

 采配を見れば、やはり「投手起用の妙」が特徴でしょう。今シリーズもここまでカブス打線を抑え込んでいます。第3戦で1-0の勝利、第4戦で7-2の勝利ですから、2試合で2失点ですから、勝利を挙げる確率は当然ながら高くなるわけです。
 ついでに言えば、初戦も6-0の完封勝ちでした。

 レギュラーシーズンにおいて得点力十分だったカブス打線をほぼ完全に封じているのは、見事という他はありません。

 さて、シカゴ・カブスは追い込まれました。
 第5戦は、エースのジョン・レスター投手を立てての戦いとなります。
 
 ちなみにカブスの先発として、第4戦に登板したジョン・ラッキー投手と第1戦に登板したジョン・レスター投手という「2人のジョン」は、フランコーナ監督の下でボストン・レッドソックスが黄金時代を築いた時の主力ピッチャーでした。
 ひょっとするとフランコーナ監督は、レスター投手とラッキー投手の攻略法を熟知しているのかもしれません。

 メジャーリーグベースボールの「聖地のひとつ」であるリグレーフィールドには、全米屈指の熱狂的な野球ファンが集まっています。
 そのファンの前で、カブスは3連敗する訳には行かないでしょう。

 フランコーナ・マジックを乗り越えるには、カブス打線の奮起が不可欠です。

 インディアンズのトレバー・バウアー投手に対して、カブスのプレーヤー達は、どのような戦術と気迫で立ち向かっていくのでしょうか。
スポンサーサイト
 8回表の攻防が試合を決めました。

 ギリギリの戦いが続く今シリーズ、日本ハムの3勝2敗で迎えた第6戦も競り合いのゲームとなりました。

 4-4の同点で迎えた8回表日本ハムの攻撃も2アウト。6試合連続登板となったジャクソン投手が良く投げ、このまま8回裏の広島の攻撃に向かうかと思われました。

 広島が先制し日本ハムが追い上げるパターンが多かった日本シリーズ2016でしたが、この試合は逆で、日本ハムが初回に先制し、2回裏広島が日ハムの守備の乱れをついて2-1と逆転しました。

 4回表、今度は広島の田中遊撃手が打球を弾いて日ハムのチャンスが広がり、西川選手の右中間三塁打が飛び出し4-2と再逆転しました。西川選手はこの試合2本目の三塁打でした。西川選手のベースランニングは、日本一を争う試合に相応しい、素晴らしいスピードでした。

 2点差という、本シリーズでは「大差」に見える差が付き、ここから日本ハムの「自慢のリリーフ陣」が登場しましたから、試合は日本ハムがこのまま押し切るかに見えました。

 しかし、広島カープの追い上げも凄まじいものでした。
 5回裏、丸選手がソロホームランで3-4。右中間フェンスギリギリのホームランでしたが、この試合に賭ける広島カープの執念、そしてマツダスタジアムに詰め掛けた広島ファンの思いがボールを運んだように感じられました。
 続くチャンスで下水流選手がショートに内野安打を放ち、ついに4-4の同点としたのです。

 試合は振り出しに戻り、再び「1点を争うギリギリの戦い=日本シリーズ2016の戦い」が始まりました。

 そして8回表2アウトからの攻防を迎えたのです。

 ジャクソン投手の投球には、いつものキレは有りませんでした。コントロールも定まらず、時折真ん中高めへの力の無い球が観られました。さすがに「6試合連続登板の疲れ」は隠しようも無かったのでしょう。

 日ハムは、この試合絶好調の西川選手に始まり、中島卓選手、岡選手の3連打で2死満塁のチャンスを創り出しました。打席には4番の中田選手、ネクストバッターズサークルには大谷選手が立っていました。
 
 この「大谷選手の姿」がプレッシャーとなったのでしょうか、ストライクが入りません。よもやのストレートの四球となって、日ハムが5-4と勝ち越しました。
 続く打席には、バース投手がそのまま入りました。大谷選手の代打は無かったのです。
 栗山監督としては、5-4で押し切るために「投手」大谷翔平を温存した形なのでしょうか。

 ところが、このバース投手がセンター前にタイムリーヒットを放つに至って、試合は大きく日本ハムに傾きました。ジャクソン投手の真ん中高めへの投球をしっかりと弾き返したバッティングでしたが、ジャクソン投手の投球に球威が無くなっていたのは明らかでした。

 そしてレアード選手の満塁ホームランが飛び出して、日本シリーズ2016は終焉を迎えました。
 このグランドスラムは、レアード選手のシリーズMVPをも決定付ける一打でした。「MVP選定がとても難しいシリーズ」にも決着を付けるホームランだったのです。

 6つのゲームを振り返ると、本当に接戦続きの「濃密な時間が続いたシリーズ」でした。
 どの試合も、一投一打で「流れ」が広島に傾いたり、日本ハムに傾いたりする、まさに拮抗した日本シリーズであったと感じます。

 カープにとって惜しまれるのは、第3戦を2-1で勝ち切れなかったことでしょう。
 第1戦、第2戦を連勝し、第3戦も優位に試合を進めていたのです。そのまま押し切っていれば、広島の4連勝も有ったシリーズでしょう。

 日ハムにとっては、最後に来て「リリーフ陣の層の厚さ」が生きました。カープの勝ちパターンの継投を構成する、今村投手・ジャクソン投手が共に「6試合連続登板」であったことを思うと、その感を一層強くします。
 拮抗した両チームの勝敗を分けたのは、このポイントであったのでしょう。

 それにしても、稀に見る「競り合いが続いた」シリーズでした。

 後世の人達が2016年の日本シリーズの結果を見た時、初戦・第2戦・第5戦が5-1、第6戦が10-4と、一方的なゲームが多かったような印象を受けるかもしれませんが、この5-1のゲームの内容は、いずれも「2-1」であり、10-4のゲームの内容も実際には「5-4」の競り合いであったことを、私達は語り継いで行かなければならないと思います。

 日本ハムファイターズ、広島カープの両チームの選手、チーム関係者の皆さんの素晴らしいプレーが随所に飛び出した、見所満載の日本シリーズでした。
 「プロ野球の面白さ」を改めて強く・深く感じました。

 「プロ野球の神髄」を魅せていただいた皆さんに、大きな拍手を送らせていただきます。
 10月30日、東京競馬場芝2000mコースで行われる、第154回天皇賞(秋)競走G1の注目馬検討です。

 良いメンバーが揃いました。

 昨年の覇者にしてG1・2勝のラブリーデイ、海外2走も含めてG1・4勝のモーリス、13戦10勝・海外G1・2勝のエイシンヒカリ、皐月賞を含めて国内G1・3勝のロゴタイプ、海外G1・1勝を含め重賞2勝のリアルスティール、G2を含めて重賞6勝のクラレント、G2を含めて重賞3勝のルージュバック・アンビシャス・サトノクラウン・ヤマカツエース、G2を2勝しているアドマイアデウス、等々、出走馬の競走実績には素晴らしいものがあります。
 近時の日本競馬の中距離層の充実を示しているレースとも言えそうです。

 従って、多くの馬に優勝のチャンスがあるレースなのですが、近時の走りっぷりを見ると、少し絞り込めそうです。

第一の注目馬は、1枠1番のエイシンヒカリ。
「鉄砲」がきくというか、休み明けに強い馬です。海外で2000m・1800mのG1に勝っていますから、距離の心配もありません。逃げ馬ですので、行き過ぎの心配はあるのですが、何より「前走から1か月以上空いて走ればめっぽう強い」ところを評価したいと思います。
 連戦ではストレスが溜まるタイプなのかもしれません。

第二の注目馬は、5枠9番のルージュバック。
54㎏から56㎏への斤量増加は気にはなりますが、本格化と見ます。東京コースに強いので、ここでも良い勝負を魅せてくれるでしょう。

第三の注目馬は、5枠8番モーリス。
近時の重賞7連戦で5勝・2着2回と、抜群の安定感を誇ります。この中には、香港でのG1・2勝が含まれていますから、マイル戦ならこの馬ということになります。後は、東京の2000mへの適性ということになります。
 少し長いかなという感じがしますが、ここはスクリーンヒーローの「秋の強さ」と相殺したいと思います。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 レースの骨格となる「エイシンヒカリの逃げ」が、とても楽しみです。
 素晴らしいレースでした。

 ハイペースな流れの中で、各馬の仕掛けが交錯し、目まぐるしくポジションが変化して行く展開において、サトノダイヤモンドが「自分のレース」を走り切ったという印象です。

 ミライヘノツバサがレースを引っ張りました。
 最初の1000mが60秒を切るタイムでした。長距離戦としては早いペースとなりましたので、「最後の直線でヨーイドンのレース」とはならず、「各馬の地力が発揮されやすい展開」となったのです。

 そして最後の直線、馬場の中央を通ってサトノダイヤモンドが進出しました。
 堂々たる姿でした。

 内からエアスピネルが追い縋りましたが、サトノダイヤモンドを捉える迫力は無く、外から来たレインボーラインとディーマジェスティがエアスピネルを捕まえたところがゴールでした。
 その2と1/2馬身先でサトノダイヤモンドがゴールを駆け抜けていました。

 サトノダイヤモンドは、最後の直線を本当に「真っ直ぐ走った」という印象です。余程調子が良かったのでしょう。

 ゴールイン後のルメール騎手は、本当に嬉しそうでした。
 サトノダイヤモンドの首筋を何回も撫で、愛馬を褒めてあげると共に、首筋に抱き付き、喜びを表現しました。

 レース後のインタビューでも「感情が高ぶっている。日本のクラシックレースを勝ったのは初めて。とても嬉しい」とコメントしました。その表情はとても晴れやかでした。

 2016年の皐月賞はディーマジェスティ、日本ダービーはマカヒキ、菊花賞はサトノダイヤモンドが優勝しました。
 振り返って見れば、今シーズンの牡馬クラシックレースは「三強の戦い」でした。
 
 この「三強」は、今後の中央競馬を牽引して行ってくれる力を保持していると思います。

 そして、スピード十分な菊花賞を快勝したサトノダイヤモンドは、今後の長距離G1レースの軸馬となって行くのでしょう。
[第一戦 10月22日 マツダスタジアム]
広島5-1日本ハム

 この試合については、本ブログの今年10月23日の記事「広島カープ 投手陣の踏ん張りで快勝!」をご参照ください。

[第二戦 10月23日 マツダスタジアム]
広島5-1日本ハム

 広島カープの先勝を受けての第二戦も、ゲームは終始広島ペースでした。
 ランナーを出しながらも、なかなか決定打が出ない日本ハムファイターズに、次第に「焦りの色」が濃くなり、思いもよらぬエラーも飛び出すに至って、勝負は決しました。

 第二戦について見れば、第一戦敗戦の影響が日本ハムに大きく影を落としていた印象です。

 日本シリーズに臨むに際して、「セリーグよりパリーグの方が明らかに強い」という概念と、そのパリーグのペナントレースで奇跡的な逆転優勝を成し遂げたことからくる自信とから、日本ハムのプレーヤーには「自分たちの方が強く、絶対に勝てる」という自負があったのでしょう。

 ところが、広島投手陣の丁寧かつ粘り強い投球の前に「ホームベースが遠い」状況が生まれ、「こんなはずではない」という日本ハムプレーヤー達の意識が「焦り」に結びついたように感じます。

 一方、広島カープ側から見れば、投手陣の予想以上の頑張りが際立ちました。
 おそらく「事前の日本ハム各打者の研究」も相当進んでいて、ピッチングの組立自体が上手かったことも要因として挙げられるのでしょう。

 当然ながら、こうした「ビッグゲーム」では「1点の重み」が違いますから、失点を最小に抑えることは、勝利への必須条件となります。カープ投手陣はこの鉄則を見事に実行したのです。

 ファイターズとしては「1点では勝てない」ことを再認識させられた2試合だったことでしょう。

[第三戦 10月25日 札幌ドーム]
日本ハム4-3広島

 この試合も、広島カープ先発の黒田投手が素晴らしい投球を披露しました。
 大谷選手以外の打者を見事な投球で抑え込んだのです。

 試合は2-1でカープがリードしたまま終盤に入りました。
 再び「1点では勝てない」試合となりそうな状況下、8回裏に中田選手のタイムリーヒットが飛び出して、日ハムが3-2と逆転しました。
 このタイムリーヒットの価値は大きなものがあります。日ハム打線が「2点目を挙げた」のです。

 カープとしては2-1のまま押し切れれば、「日本ハム打線を完全に抑え込み、1試合1点しか与えない」戦略が見事に成功するところでした。この勢いで「4連勝」も夢ではなかったことでしょう。

 しかし、日本ハム打線は「2点以上を挙げる」ことに目覚めてしまいました。

 9回表、カープは鈴木選手の3塁打を足場に3-3の同点に追いつきましたが、もはや「1試合1点しか挙げられない日本ハム」ではありませんでした。
 10回裏、好調な打撃を魅せる大谷選手のタイムリーが飛び出し、この試合を制したのです。

 実力が極めて拮抗している戦いが「一方的な結果に終わる」ことは、スポーツの世界では時々見られます。
 この第3戦を広島が2-1で勝ち切っていれば、まさにそうしたシリーズとなる可能性が有りました。

 第3戦終盤の広島投手陣には、「自分達の投球の威力と研究の成果が功を奏している。日ハム打線を抑え込める」という自信が芽生えていたのかもしれません。2試合と3試合目の7イニングに渡って、日本ハムには各試合1点ずつしか与えていなかったのですから。
 そこに「僅かな油断」が生れていた可能性が有ります。

 このサヨナラ勝ちは、日本ハムにとってはいくつかの意味で貴重な勝利となったのでしょう。

[第四戦 10月26日 札幌ドーム]
日本ハム3-1広島

 前日のサヨナラ勝ちの勢いをかって、日本ハム打線が爆発するかに見えたゲームでしたが、やはり日本ハムにとって「ホームの遠いゲーム」となりました。

 1-0で広島がリードし、カープ投手陣は引き続き粘り強い投球を展開しました。

 6回裏、中田選手のホームランで同点となりましたが、1-1のままゲームは終盤を迎えました。両チームにとって「2点目がとても重い試合」となったのです。

 そして8回裏、レアード選手の2ランホームランが飛び出しました。バックスクリーン左側への特大の一発でした。
 第三試合と同じく、日ハムは「8回裏にリードした」のです。広島に残された攻撃は1イニングしかありません。

 9回表も2アウトランナー無しとなり、このままファイターズが押し切るかに見えましたが、ここから四球、ヒット、ヒットで満塁と攻め立てました。打席には3番の丸選手が入りました。
 マウンド上の宮西投手と丸選手の息詰まるような一投一打が続き、カウントは3-2。2アウト満塁3-2。

 最後は宮西投手渾身の一投を、丸選手が空振りしてゲームセット。

 勝負は最後の一球まで、どちらに転ぶか分からない、息詰まるような展開でした。

 日本シリーズ2016は2勝2敗のタイとなりました。互角の戦いが続いていると感じます。強いて言えば、広島のキーマン・今村投手の「投げ過ぎ」が少し心配されるところでしょうか。

 「紙一重」の戦いが続きます。
 クリーブランド・インディアンズとシカゴ・カブスの戦いとなった、今季のワールドシリーズですが、今季のトレード期限ぎりぎりにニューヨーク・ヤンキースから移籍した2人の投手がカギを握っているシリーズとも言えそうです。

 インディアンズのアンドルー・ミラー投手は、セットアッパーとして、フランコナ監督の「絶対の信頼」を得ています。

 クローザーに繋ぐ7回・8回に出て来ると、バッタバッタと打者を打ち取って行きます。
 特に、その三振奪取率は高く、1イニング3アウトの内2つは三振で取っているという印象です。
 相手打者の内角を突く高速スライダーの威力は、MLB最高レベルでしょう。

 もうひとりは、カブスのアロルディス・チャップマン投手。こちらはクローザーです。

 チャップマン投手といえば、言わずと知れた「100マイルピッチャー」です。
 ほとんどストレートで押し、そのストレートがほとんど160kmを超えるのです。
 チャップマン投手が、その大きなユニットを稼働させて投球を魅せる時、カブスファンの声援は最高潮となるのです。

 ミラー投手とチャップマン投手、どちらの投手がより輝くかということが、ワールドシリーズの帰趨に大きな影響を与えることでしょう。

 それにしても、これだけ良いプレーヤーを次々と放出したヤンキースは、どんなチームを創ろうとしているのでしょうか。
 MLB2016ポストシーズンも、10月25日から始まるワールドシリーズを残すだけとなりました。

 今年のワールドシリーズは、アメリカンリーグALのクリーブランド・ブラウンズとナショナルリーグNLのシカゴ・カブスの対戦となりました。
 結果としては、両リーグともに順当なチームがリーグチャンピオンとなった印象です。

 ワールドシリーズ2016が興味深いのは、両チームとも「負けられない」シリーズとなっているところでしょうか。

 インディアンズにとっては「クリーブランドへの風」を受けてのシリーズとなります。
 アメリカ4大スポーツのチームが本拠地を置く都市の中で、最も長い間「優勝を味わっていなかった」のがオハイオ州クリーブランドでした。
 1964年のNFLクリーブランド・ブラウンズの優勝以来、50年以上に渡って「クリーブランドの市民」は優勝の喜びを忘れていたのです。

 この長い空白を破ったのが、今2016年のNBAのクリーブランド・キャバリアーズでした。
 エースのレブロン・ジェームズ選手の活躍などにより、1勝3敗からNBAファイナルを制し、初優勝を遂げると共に、クリーブランドのスポーツファンを歓喜の渦に巻き込みました。

 そして、今度はMLBの番だとばかりにインディアンズが快進撃を続け地区優勝。ポストシーズンに入っても、地区シリーズでボストン・レッドソックスを3勝0敗でスイープ、リーグチャンピオンシップでもトロント・ブルージェイズを4勝1敗で早々に退け、早々とワールドシリーズ進出を決めました。
 素晴らしい勢いで勝ち続けているのです。

 インディアンズ自体も、最後にワールドシリーズを制したのは1948年ですから、68年振りの世界制覇を目指すシリーズとなります。

 一方のシカゴ・カブスは、有名な「ヤギの呪い」を解くシリーズとなります。

 1945年のワールドシリーズでファンが、自分が飼っていたヤギと共にリグレーフィールドに入場しようとするのを止められた(それまでは入場を許されていたのですが、この時はそのヤギの匂いを理由に拒絶されたのです)時、このファンが「ワールドチャンピオンはおろか、二度とこの球場でワールドシリーズが開催されることは無いだろう」と予言したとされるのが、「ヤギの呪い」です。(この年のワールドシリーズでカブスは3勝4敗でデトロイト・タイガースに惜敗しました)

 それ以降、インディアンズは1984年・1989年・2003年・2007年・2008年と地区優勝するなどポストシーズンに挑んできましたが、リーグチャンピオンとなることは出来ず、今2016年シーズンでの優勝=ワールドシリーズ進出は71年振りのこととなりました。

 ワールドシリーズ進出で「ヤギの呪い」の半分はクリアされたように見えますが、やはりワールドシリーズを制してこそ、完全に呪いの呪縛から逃れることが出来ると見るのが順当でしょう。
 カブスにとっては、どうしても負けられないワールドシリーズ、最後に世界一になった1908年以来108年振りの制覇を目指すシリーズなのです。

 ポストシーズン2016突入時点では、戦力的にはカブスの方が優位と見られていましたが、地区シリーズ、リーグチャンピオンシップと戦いを続けて行くうちに、インディアンズの調子が上がり、接戦であろうと見られていたレンジャーズとの地区シリーズ、ブルージェイズとのリーグチャンピオンシップを悠々と勝ち抜いて行くに至って、「互角のワールドシリーズ」との評価が高まっています。

 テリー・フランコナ監督(インディアンズ)、ジョー・マッドン監督(カブス)、両監督の采配も注目されます。

 フランコナ監督(57歳)は、レッドソックスの監督時代、2004年シーズンと2007年シーズンの2度ワールドシリーズに勝っています。名門ですが、なかなかワールドシリーズに手が届かなかったレッドソックスに、久々の「世界一」をもたらした監督として知られていますし、特に「投手交代の妙」が高く評価されています。
 今季のインディアンズは「接戦での強さ」が目立ちますが、フランコナ監督の采配も冴えているのでしょう。

 一方のマッドン監督は、タンパベイ・レイズ時代の2008年シーズンにワールドシリーズに進出しましたが、この時はフィラデルフィア・フィリーズに敗れました。
 2008年と2011年にAL最優秀監督、2015年にNL最優秀監督に選ばれています。
 「バランスの良い采配」という印象で、選手の力を十分に発揮させる采配が得意だと思います。
 二人の名監督の対決も、見所のひとつでしょう。

 「68年振り」と「108年振り」の世界制覇を目指す戦いであり、「クリーブランドの風」と「ヤギの呪いの完全解消」という話題が存在するワールドシリーズでもあります。

 クリーブランドとシカゴという、五大湖を巡る「お隣同士」の対戦となったワールドシリーズ2016。

 興味は尽きません。
 ナショナルリーグNLのリーグチャンピオンシップゲーム、シカゴ・カブスの3勝2敗を受けての第6戦、追い込まれているロサンゼルス・ドジャーズは「大エース」のクレイトン・カーショー投手を先発に立て、必勝態勢を取りました。

 このシリーズ第2戦でも圧巻の投球を魅せ、日本のスポーツ紙に「神様・仏様・カーショー様」という見出しが躍りました。(日本プロ野球の1958年日本シリーズにおける西鉄ライオンズ・稲尾和久投手の大活躍を称して「神様、仏様、稲尾様」という有名な言葉が生まれましたが、この言葉にかけた見出しなのでしょう)
 現在のMLBを代表する先発投手であり、まさに「ミスター・ドジャーズ」と呼ぶに相応しいプレーヤーなのです。

 しかし、このゲームのカーショー投手は「不調」でした。

 「当てられる時のカーショーは良くない」を地で行く試合となってしまったのです。

 1回裏カブスの攻撃、先頭のファウラー選手がライトへ2ベースヒットで出塁しました。第2戦で「2安打」に封じていたカーショー投手が、いきなり長打を浴びたのです。
 続くブライアント選手もライトへクリーンヒット。あっという間の先制点でした。

 3番リゾ選手は左中間へのフライでしたが、これをドジャーズの左翼手トールス選手がグラブの土手に当てて、よもやの落球。無死2・3塁となって、ゾブリスト選手が右中間への犠牲フライで2点目が入りました。

 カーショー投手の投球は、いつものものとは大きく異なりました。
① カーブを投げなかったこと
② コントロールが悪く、ストライクが真ん中に集まってしまったこと

 カーショーと言えは「キレの良いカーブ」が最大の武器なのですが、この日カーブを投げたのは、27球目の投球が初めてでした。それも、いつもの内角低めにコントロールされたものでは無く、外角への「どろんとした」ものでした。

 おそらく、試合前の投球練習の時に「今日のカーブはダメだ」と感じたのでしょう。キャッチャーとも共通の認識が出来ていたのだと思います。従って、ストレートとチェンジアップ、スライダーの組合せによる投球となった訳ですが、それでコントロールが悪いというのでは、カブス打線を抑え込むことは難しかったのです。

 カーショー投手は1回裏を終らせるために30球を要しました。
 「当てられる時のカーショーは良くない」というゲームになってしまったのです。
 カーショー投手のこうした投球は、滅多に観られるものでは無いのですが、一方で、本ブログの2013年11月16日の記事「クレイトン・カーショー投手の1イニング48球」にも有るように、不調な日のカーショー投手は、ファウルを打たれることも多く、なかなか打者を打ち取れなくなってしまうのです。
 これほどの大投手・大ベテランにしても、「調子の波」からは逃れられないというところが、ベースボールというか、スポーツの怖いところだと、改めて思います。

 2回裏もラッセル選手に2ベースヒットを浴びて、ファウラー選手にタイムリーを打たれて3失点目。
 これでゲームの帰趨は、カブスに大きく傾きました。「勝負は決まった」と感じました。

 4回裏には6番のコントレラス選手がホームランを放ちました。これで4点目。
 5回裏には3番リゾ選手がホームランで5点目。
 今季の防御率が1点台のカーショー投手が、5イニングで5失点。

 信じられないような光景です。

 かといって、ドジャーズは投手を交替させることは出来なかったのでしょう。カーショー以上の投手は、チームには存在しないのですから。
 結局、カーショー投手は5イニング93球を投げて降板しました。今季も「ポストシーズンに弱いカーショー」という評価を覆すことは出来ませんでした。

 ドジャーズにとっては、1回裏のトールス選手のエラーのダメージも大きかったのですが、何よりも、戦力上位のカブスに勝つ為には獅子奮迅の活躍が不可欠とされていた、「頼み」のカーショー投手が打たれてしまっては「万事休し」ました。
 今季もワールドシリーズへの道は閉ざされてしまったのです。

 一方、カブスの先発カイル・ヘンドリクス投手は好調な投球を披露しました。低めにキレの良い投球を集中し、ドジャーズ打線に付け入る隙を全く与えず、試合を完全に支配しました。(結局、7イニングと1/3、88球、被安打2、奪三振6、失点0)

 さすがに、今季レギュラーシーズンで31試合に登板し、防御率2.13、16勝8敗という素晴らしい成績を残しただけのことはあります。まさに持ち味の「変幻自在」の投球を魅せたのです。

 余談ですが、カブスはヘンドリクス投手→チャップマン投手と継投してドジャーズを完封したのですが、ドジャーズは「打者27人」で試合を終えました。2安打を放ち、エラーによる出塁も有り、四球も選んでいるのですが、ダブルプレーや牽制アウトなどにより「完全試合」と同じ「27打者試合」が成立したのです。とても珍しい記録だと思います。
 リーグチャンピオンシップシリーズという大試合での珍しい記録ですから、カブスファンのみならず、MLB史に長く語り継がれるゲームとなったのかもしれません。

 この5-0の勝利で今シリーズを4勝2敗としたシカゴ・カブスは、ナショナルリーグチャンピオンに輝きました。

 そして、1945年・昭和20年(太平洋戦争終戦の年)のワールドシリーズ敗退の時に発生してしまった「ヤギの呪い」を解いて、1908年以来「108年振り!」の世界制覇を実現するために、クリーブランド・インディアンズとのワールドシリーズに臨むのです。
 10月22日、マツダスタジアムで行われた日本シリーズ2016・第1戦は、広島カープが日本ハムファイターズを5-1で破りました。

 日本ハム・大谷翔平投手の先発が予想されたゲームでしたから、日本ハムの優勢が伝えられましたが、広島カープが攻守にわたって「勝負どころでの強さ」を魅せて勝ち切りました。

① 10安打を浴びながら失点1に抑えた投手陣の頑張り

 この試合のヒット数は広島が7、日ハムが10でしたから、日本ハムの打線はよく打ったことになります。

 この日ハム打線に決定打を許さなかった広島カープ「最大の勝因」でしょう。

 大谷投手を相手に堂々と投げ合い、互角以上の投球を魅せたクリストファー・マイケル・ジョンソン投手、そのジョンソン投手が同点となるランナーを残した7回表、リリーフ登板し、このピンチをしっかりと抑えた今村猛投手、セットアッパーとして見事に役割期待に応えたジェイ・ジャクソン投手、そしてクローザーとして落ち着いた投球を魅せた中崎翔太投手、いずれも見事な仕事ぶりでした。

② 大谷投手から3得点

 2回裏ダブルスチールが決まって先制した広島でしたが、大谷投手に11三振を奪われ、一方で毎回のように日本ハムがランナーを出していましたから、ゲームは日本ハムが押し気味でした。

 ところが4回裏、松山竜平選手とブラッド・エルドレッド選手の連続ホームランが飛び出しました。リードを3点に広げる効果的なホームランでした。

 この2発で、試合の流れは広島に傾いたのです。

③ 降りしきる雨

 この試合の大谷投手は、あまり調子が良さそうではありませんでした。158kmのストレートを投げ、11三振を奪っても「不調」と言われるところが大谷投手の凄いところですが、この「不調」の要因の一つとして「雨」が上げられるのでしょう。

 強くは無いが止むことの無かった雨が、大谷投手のリズムを狂わせたように感じます。

④ 真っ赤なスタンド

 この降りしきる雨の中でも、マツダスタジアムは広島ファンで埋め尽くされていました。雨合羽に身を包んだカープ女子の姿も目立っていました。

 この熱狂的なファンの「期待」がカープのプレーヤー達に、大いなる力と勇気を齎したことも、間違いないことだと思います。

 日本シリーズ2016・第一戦は、広島カープの快勝となりましたが、試合内容を観れば「僅差の試合」であり、どちらに勝利の女神が微笑んでも不思議の無いゲームであったとも思います。
 「雨」と「ファン」の分だけ、広島が上回ったのかもしれません。

 第2戦からも、目の離せない試合が続くことでしょう。
 10月23日、京都競馬場芝3000mコースで行われる、第77回菊花賞競走G1の注目馬検討です。

 今年もフルゲート18頭が出走してきました。
 所謂クラシック三冠レースの最後の1冠を決めるレースです。
 
 まさに「若駒」といった風情の皐月賞・日本ダービーから、ひと夏を越えて、少し大人になった3歳馬の激しいレースが繰り広げられるのです。

 今年は、春の2冠レースの主役であった、ディーマジェスティ(皐月賞馬)とサトノダイヤモンド(日本ダービー2着馬)が揃ってトライアルレースを快勝しました。この2頭が中心のレースであることは、間違いありません。

 今季の3歳クラシック路線を観ると、菊花賞の主役はサトノダイヤモンドであろうと感じます。2月のきさらぎ賞を圧勝して、「今年の主役」に躍り出た感があり、鞍上のルメール騎手も「三冠制覇」を口にしていました。これだけのベテランジョッキーがコメントしている以上「馬の力が相当上位にある」と考えるのは自然なことでした。

 ところが、皐月賞ではよもやの直線失速、日本ダービーではマカヒキとの競り合いに敗れ僅差の2着と、まだ「無冠」なのです。
 そうなれば、菊花賞はサトノダイヤモンドのもの、という雰囲気が漂うのも無理のないところなのでしょう。

 そして、枠順も絶好の2枠3番。こちらも絶好の3枠6番を引き当てたディーマジェスティとともに、このレースを支配するように感じられるのです。

 とはいえ一方で、ディープインパクト産駒はこれまで菊花賞に勝っていないという事実も存在します。
 これだけ、日本だけではなく世界の重賞で大活躍を魅せているディープ産駒が、この菊花賞競走では勝ち切れないのです。

 ディープ自身は勝っているのですが、その子供たちは、3歳の3000mでは力を発揮できていないということになります。

 サトノダイヤモンドもディーマジェスティも、ディープインパクト産駒です。このジンクスを破ってほしいという期待と共に、大きな心配も残るところです。

 セントライト記念と神戸新聞杯という2つのトライアルレースで、2頭は負けませんでしたけれども、2つのレースが「競り合い」であったことも忘れてはならないでしょう。力の差を見せつけての圧勝ではなかったのです。

 以上のことから、今回は2頭とも注目馬から外そうと思います。

 第一の注目馬は、2枠4番のシュベルミエール。
 前走1000万円下の兵庫特別を勝って出走してきました。ここまで7戦して4着以下がありません。そしてステイゴールド産駒。上がり馬として、3000mを存分に走っていただきたいと思います。

 第二の注目馬は、3枠5番のミライヘノツバサ。
 前走1000万円下の習志野特別を快勝して駒を進めてきました。ドリームジャーニー産駒という面からも、大仕事の雰囲気が漂います。本格化の途上にあると見ています。

 第三の注目馬は、4枠8番のミッキーロケット。
 前走の神戸新聞杯G2では、サトノダイヤモンドと首差の勝負を演じました。上がり3ハロンのタイムでは上回ったのです。このレースに3頭出場しているキングカメハメハ産駒の代表として、大駆けに期待したいと思います。

 良いメンバーが揃いました。

 後世に語り継がれるような、素晴らしいレースが期待されます。
 WOWOWのこの番組を観ていて、涙が止まりませんでした。

 クライフ氏が亡くなったのは2016年3月24日でした。
 その直後に行われたリーガ・エスパニョーラの試合は、FCバルセロナ対レアル・マドリードの所謂「エル・クラシコ」だったのです。それもバルセロナのホーム・カンプノウでのゲームでした。
 巡り会わせと言うのは不思議なものです。

 このゲームは「ヨハン・クライフの追悼試合」となりました。

 メッシ選手やスアレス選手を始めとするプレーヤーはもちろんとして、カンプノウに詰めかけた9万人の大観衆も、クライフ氏の死を悼んだのです。

 スタンドには大きく「グラシアス ヨハン(ありがとう ヨハン)」の文字が浮かび上がりました。
 そして、プレーヤーやサッカー関係者が「グラシアス ヨハン」という言葉を述べる映像が流れ続けます。

 現在のサッカーを創り出してくれたヨハン・クライフに対しては、ありとあらゆる賛辞が必要ですが、一方で、私達の最後の心の声は「ありがとう ヨハン・クライフ」なのでしょう。

 私は、時々この番組の録画を観ます。

 何度観ても、最後は涙してしまうのです。
 9月9日に開幕したNFL2016~17シーズンは、早くも1/3を終えました。
 各チームが5~6試合を消化したのです。

 各地区の状況を見てみましょう。

[AFC アメリカン・フットボール・カンファレンス]

[東地区]
 ニューイングランド・ペイトリオッツが5勝1敗でトップを走っています。21世紀に入ってから、毎シーズン観られる「強さ」です。

 今季は、エースQBのトム・ブレイディ選手が出場停止となっていましたから、さすがのペイトリオッツも苦しいかと見られていましたが、ブレイディ選手不在の各試合を3勝1敗で乗り切り、ブレイディ選手が出てきてからは連勝という形で、いつものように?「盤石」のシーズンを送っています。

 バッファロー・ビルズが持ち前の攻撃力を武器に4勝2敗で追いかけていますので、この地区はビルズがどこまでペイトリオッツに迫れるかが注目でしょう。

[北地区]
 ピッツバーグ・スティーラーズが4勝2敗で首位、ボルチモア・レイブンズが3勝3敗で続いています。

 この地区は、スティーラーズの攻撃力が抜けていますので、他地区とのバランスはともかくとして、このまま走りそうな気配です。

[南地区]
 ヒューストン・テキサンズが4勝2敗でトップ、テネシー・タイタンズが3勝3敗で続いています。

 ここまでテキサンズは、108得点・127失点という成績ですが勝ち越しています。接戦をものにして、大敗(例えばペイトリオッツ戦は0-27)するというパターンなのです。やや不思議な戦い方を続けている形です。

 この地区は混戦でしょう。3番手のジャクソンビル・ジャガーズ、4番手のインディアナポリス・コルツにも、まだまだ地区優勝のチャンスがあると思います。

[西地区]
 オークランド・レイダーズとデンバー・ブロンコスが4勝2敗で首位を争い、カンザスシティ・チーフスが3勝2敗で続いています。

 ブロンコスは、QBペイトン・マニングの抜けた穴を、2年目QBトレバー・シーミアンが良くカバーしていますが、やはりタッチダウン・パスの減少は止むを得ないところで、現状はボン・ミラー選手を始めとする「強力ディフェンス」の力で競り勝っている印象です。
 この守備力で、どこまで戦っていけるかは注目でしょう。

 一方、レイダーズは好調なスタートを切りました。QBデレク・カーの本格化という見方もありますが、まだまだ不安定な戦い振り(このチームも得点より失点が多い)が観られますので、こちらもその爆発力をベースにどこまで走れるかといったところでしょう。

 この地区は、チーフスを含めた3チームによる競り合いがしばらく続くと思います。

[NFC ナショナル・フットボール・カンファレンス]

[東地区]
 ダラス・カウボーイズ5勝1敗でトップを走り、ワシントン・レッドスキンズが4勝2敗で続いています。
 カウボーイズは攻守のバランスに優れ、好調なシーズンを戦っているという印象です。

 一方で、シーズン前には優勝候補とも目されていたフィラデルフィア・イーグルスと、イーライ・マニング選手が率いるニューヨーク・ジャイアンツが共に3勝3敗と苦しい戦いを続けて居ます。両チームの反攻が見ものでしょう。

[北地区]
 ミネソタ・バイキングス5勝0敗と、今季NFL唯一の「無敗」を続けています。
 バイキングスの守備陣は強力で、5試合で63失点しかしていません。この守備陣の頑張りがどこまで続くかが注目されるところです。

 グリーンベイ・パッカーズが3勝2敗で追いかけていますが、自慢のパス攻撃の威力がいつ戻って来るかというところでしょうか。

[南地区]
 アトランタ・ファルコンズが4勝2敗で首位、タンパベイ・バッカニアーズとニューオーリンズ・セインツが2勝3敗で続いています。

 ファルコンズはここまで199得点と攻撃陣が機能しています。QBマット・ライアン選手の持ち味が発揮されているのです。

 一方で、昨季のスーパーボールを争ったカロライナ・パンサーズが、1勝5敗と大不振。地区最下位に沈んでいます。
 開幕戦のブロンコス戦を20-21で落としたのが、まだ響いている印象ですし、守備陣が大量失点するゲームも目立ちます。QBキャム・ニュートン選手を中心とした攻撃も、相手チームによく研究されているようです。建て直しには少し時間がかかるかもしれません。

[西地区]
 シアトル・シーホークス4勝1敗でトップに立ち、ロサンゼルス・ラムズとアリゾナ・カーディナルスが3勝3敗で続いています。

 シーホークスの強力守備陣が相変わらず健在ですから、この地区はシーホークスの優位が続くのではないでしょうか。

 以上、第6周を終えたNFL2016~17シーズンをざっと見てきました。

 バイキングスの無敗の快走やファルコンズの強力攻撃陣、カウボーイズの好調なプレー振りやペイトリオッツのトム・ブレイディ選手復活と見所満載のシーズンとなっています。
 私個人としては、レイダーズがこのまま勝ち星を積み上げて行っていただきたいと願っています。
 プロ野球2016は、ペナントレースおよびクライマックスシリーズを終えて、10月22日から日本シリーズが始まります。

[ペナントレース]

 セントラルリーグのペナントレースは、夏場以降、広島カープの独走でした。
 89勝52敗・勝率.631、貯金が37、2位の読売ジャイアンツとの差が17.5ゲームというのは見事な成績です。

 一方、パシフィックリーグは、日本ハムファイターズとソフトバンクホークスの熾烈な首位争いが続きました。

 ソフトバンクはシーズン前半独走しました。一時期は日本ハムに11.5ゲーム差をつけていたのです。今シーズンもソフトバンクの圧勝であろうと思われました。最終成績でも、83勝54敗・勝率.606、29もの貯金を積み上げながらもついに優勝できなかったのです。ある意味では、これも「記録的なシーズン」と言えそうです。

 春から夏にかけてはソフトバンクの後塵を拝していた日本ハムでしたが、夏場から大反攻に出ました。この反攻は凄まじいもので、球団新記録の15連勝を始め、「ほとんど負けない時期」を示現したのです。そして、ついにソフトバンクを捕え、抜き去りました。
 87勝53敗・勝率.621という最終成績は、「記録的独走」であったセリーグの広島の成績と遜色ないものとなっています。
 2つのチームが共に勝ち星を積み上げることが出来たのは、交流戦でのパリーグ優位の結果なのでしょう。

[クライマックスシリーズ・CS]

 セントラルリーグのCSは、読売ジャイアンツとDeNAベイスターズの戦いから始まりました。
 戦前は、やや有利なのではないかと言われていたジャイアンツでしたが、これを1勝2敗で落としました。3つのゲームはいずれも接戦でしたから、結果としては「菅野投手の不在」がジャイアンツに大きな影を落としたということになるのでしょう。

 大エースの不在が、短期決戦におけるチームの勝敗に大きな影響を与えることは間違いありませんが、別の見方をすれば、2016年シーズンのDeNAと巨人の差は「菅野投手の存在分」であったと言えるのかもしれません。

 ファイナルラウンドは、広島が3勝1敗で順当に勝ち切りました。
 これは、まさに今季の力の差と見てよいのでしょう。第3戦を3-0で勝ち、第4戦も接戦を演じたDeNAの健闘が目立ったラウンドとも言えそうです。

 パリーグはソフトバンクとロッテマリーンズの戦いで始まりました。
 戦前の予想は、ソフトバンクが圧倒的に有利というものでしたが、「下剋上」を得意とする?ロッテがどこまで食い下がるか、興味深いラウンドでした。

 結果はソフトバンクの2連勝でした。順当な結果であり、選手層の厚さの差が出た印象でした。
 悠々と勝ち上がった感のあるソフトバンクでしたが、内容を観ると2戦とも接戦であり、「シーズン終盤に来て、やや得点力が落ちている」印象も受けました。

 ファイナルシリーズは、ペナントレース同様のギリギリの戦いが予想されました。
 そして、4勝2敗(試合では3勝2敗)で日本ハムが勝ち抜いたのです。

 両チームが持ち味を発揮したラウンドでしたが、第5戦が象徴的なゲームであったと思います。
 初回に大量4点をソフトバンクが先制したときには、試合の帰趨は大きく傾いたと思いましたが、ここからの日本ハムの反撃は見事なものでした。戦力面では大きな差はないものの、シーズン終盤の「チームの勢い」には相当の差があったのです。

 特に、日本ハムの投打の軸、中田翔選手と大谷翔平投手が好調な状態でゲームを迎えていたという事実が勝敗を分けました。このラウンドのソフトバンクと日本ハムの差は、この2人のプレーヤーの活躍であったと感じます。

 同じ試合で、3番DHからクローザーとしての登板という「離れ業」「二刀流の神髄」を演じた大谷投手は、165kmの投球という日本プロ野球新記録をも示現しました。
 いまや「世界一のピッチャー」との評もあるスーパープレーヤーの存在感は、増すばかりですし、どこまで伸びていくのかという「底無しの才能」にも驚かされるばかりです。

[日本シリーズ]

 素晴らしいカードとなりました。いくつかのポイントで比較してみましょう。

① 勢い
 両チームとも、シーズンが深まるにつれて「チーム力」を上げてきていますから、「勢い」十分です。
 両チームとも勢い十分で迎える日本シリーズというのも、実は珍しいものなのかもしれません。

 「勢い」の比較というのは難しいものですが、ここは広島カープの方が僅かに上のように感じます。
 「負けない」という雰囲気が満ちています。

② 攻撃力

 両チームとも、機動力をも併せ持つ打線ですが、一発の迫力ではやや日本ハムが上回ります。特に中田翔選手が好調ですから、この点は日本ハムが勝っているのでしょう。

③ 投手力

 この点は互角でしょう。同じ投手が毎試合投げるわけにはいかない(かつて「権藤、権藤、雨、権藤」と言われた大投手もいましたが)ことを勘案すれば、投手陣の厚みは互角だと思います。

 但し、「絶対的な威力」という面では、大谷翔平投手の存在は大きいと思われます。

 その「絶対的な威力」を考慮すれば、投手力も日本ハムが上回っていると言えるのでしょう。

 そうなると、日本シリーズ2016は日本ハムがやや有利ということになりそうです。

 広島としては、第1戦・第2戦の戦い方が、とても大切になるのでしょう。
 ここで自慢の1~3番、田中選手・菊池選手・丸選手が機能して、2勝することが出来れば、シリーズの流れを掴むことが出来そうです。逆に言えば、それが実現できなければ、ジリジリと日本ハムに押されるシリーズとなる可能性が高いと思います。

 10月22日の第1戦、1回裏の広島カープの攻撃が、このシリーズの流れを決めるような気がします。
 10月13日~16日に狭山ゴルフクラブを舞台に行われた、日本オープン2016は松山英樹選手が圧勝しました。

 2位に3打差の5アンダーパーという成績でしたが、「3打差」以上の大きな差を感じたのは、私だけではないでしょう。

 最終日、池田勇太選手を始めとするコンペティター達が必死に追い縋るものの、結局松山選手の陰を踏むことも出来ませんでした。

 このトーナメント、我が国最高の大会で、松山選手は「勝つ為のマネジメント」に徹していたように観えました。アメリカのマスコミ風に言えば「トーナメントを支配」していたということになるのでしょう。

 勝つ為のプレーの進め方は、ホールアウト後のインタビューで「アメリカでのプレーが役に立った」の述べた通り、PGAツアーでの経験が物を言ったのでしょう。

 この大会の松山英樹選手の表情は、終始穏やかでした。
 表彰式の笑顔も、穏やかなものであったと感じます。

 この余裕は、世界のトップランカーの身に付いているものなのでしょう。
 2017年1月2・3日に開催される箱根駅伝2017の予選会が10月15日に行われ、以下の10チームが本戦への出場を決めました。

① 大東文化大学 10時間8分7秒
② 明治大学 10時間8分17秒
③ 創価大学 10時間10分9秒
④ 法政大学 10時間10分18秒
⑤ 神奈川大学 10時間11分47秒
⑥ 上武大学 10時間12分12秒
⑦ 拓殖大学 10時間12分36秒
⑧ 国学院大学 10時間14分9秒
⑨ 国士舘大学 10時間14分45秒
⑩ 日本大学 10時間16分17秒

 11位以下は、

⑪ 中央大学 10時間17分1秒
⑫ 城西大学 10時間19分10秒
⑬ 東京農業大学 10時間20分50秒
   ・
   ・
   ・

 この結果を観ると、予選会においては大東文化大学チームと明治大学チームの力が抜けていたという印象です。
 両チームは、本番においても、シード校を脅かす存在となり得るのでしょう。

 史上最多の「連続出場記録87回」を誇る中央大学が、ついに本戦への出場を逃したことも話題となりました。
 10位の日本大学チームとの差は44秒。箱根駅伝で言えば250m位の差となりますので「完敗」と言えるのでしょう。個々のプレーヤーの+αの頑張りでカバーできるような差では無かったというのは、15km通過時点での10位チームとの差と20km・ゴール地点での差が「同じ44秒」であったことからも明らかです。
 残り5kmから、タイムを伸ばしたランナーとタイムを落としたランナーが交錯し、チームとして全く追い上げることが出来なかったのです。

 つねに「粘り強い走り」を魅せてきた中央大学チームに変調が観られたのが、2013年大会であったと思います。
 とても風が強かった第5区で走り切ることが出来ず「棄権」となったのです。

 こうした厳しいコンディションの中でも、他のチームがタイムを落とす状況下、タイムロスを最小限に抑えて順位を上げて行くというのが、中央大学チームの戦い方であったのですが、この大会では早々に脱落してしまいました。
 「中央大学チームに何が起こったのか」と、本ブログでも書きましたけれども、この頃から「伝統の粘り」が無くなってしまったように感じられます。

 もともと、コンディション作りの上手さと、20kmを超える距離に完全に適応した各ランナーの走り、という中央大学チームのチーム作りの伝統・ノウハウが消えてしまったような印象なのです。
 指導法・強化体制に、大きな変化が有ったのかもしれません。その「変化」が間違った方向であることは、結果が明確に示しています。

 中央大学チームの「伝統の走り」を、再び箱根路で観てみたいと思うのは、私だけではないでしょう。建て直しに期待しています。

 さて今季も、「全国の大学長距離ランナーの憧れの的・箱根駅伝」の予選会が終了しました。

 素晴らしいタイムを叩き出した、大東文化大学チームと明治大学チームの、本戦での走りに大注目したいと思います。
 MLB2016のポストシーズンも地区シリーズを終えて、リーグチャンピオンシップゲームが始まりました。対戦カードは、以下の通りです。

[アメリカンリーグAL]
クリーブランド・インディアンズ対トロント・ブルージェイズ

[ナショナルリーグNL]
シカゴ・カブス対ロサンゼルス・ドジャーズ

 ALのインディアンズとブルージェイズは共に、地区シリーズを3連勝で勝ち抜きました。

 インディアンズは、強打のボストン・レッドソックスを、5-4、6-0、4-3とスイープ。第2戦はともかくとして、第1戦・第3戦は1点差ゲームをものにしました。
 今季のインディアンズの「競り合いでの強さ」を如何なく発揮してきている印象です。

 フランコーナ監督の采配も功を奏しているのでしょうが、何とも言えない「流れの良さ」も感じられます。長い間全米チャンピオンのタイトルに恵まれなかったクリーブランドでしたが、バスケットボールNBAのキャバリアーズのファイナル制覇でその「呪縛」から逃れたのかもしれません。

 この「流れ」に乗って、「クリーブランド」は一気にワールドシリーズ制覇に向かって走りたいところでしょう。

 一方のブルージェイズは、ワイルドカードでボルチモア・オリオールズを延長の末、エンカルナシオン選手のサヨナラホームランで勝ち切ると、「勢い」に乗りました。

 今季ALレギュラーシーズン最高勝率チームのテキサス・レンジャーズを10-1、5-3、7-6と破りました。まさに「強打のトロント」を象徴する地区シリーズであったと思います。

 これでポストシーズン4連勝と負け無し。この「勢い」で一気に連勝を続けたいところでしょう。特に、2番のドナルドソン選手、3番のエンカルナシオン選手の打棒が好調です。

 一方のNLは、カブスがサンフランシスコ・ジャイアンツを3勝1敗で破りました。
 レギュラーシーズンの成績から見れば「順当な勝ち上がり」ということになりますが、相手は「21世紀になってポストシーズンに滅法強い」ジャイアンツでしたから、これを1敗でクリアしたところに、今季のカブスの充実振りが感じられます。

 ドジャーズは3勝2敗と最終戦に縺れ込む接戦を制して、ワシントン・ナショナルズを破りました。
 この5試合は、いずれも激戦でした。ドジャーズから見て、4-3、2-5、3-8、6-5、4-3というスコア。第5戦では、大エースのクレイトン・カーショー投手がクローザーを務めました。まさに「総力戦」で勝ち上がったのです。

 MLB・NO.1ピッチャーの名を欲しい儘にするカーショー投手ですが、これまでポストシーズンでは満足できる投球を披露していませんでした。
 今ポストシーズンでは「カーショー投手の執念の投球」が観られ続けることでしょう。

 リーグチャンピオンシップの帰趨ですが、ALは全くの互角でしょう。
 競り合いに強いインディアンズが、最後は4勝目をものにするような気もします。(「クリーブランドへの風」も考慮したいところです)

 NLは、やはりカブスが有利でしょう。
 今季のカブスの攻守の高いレベルでのバランスの良さは素晴らしいと思います。
 「ヤギの呪い」を解いて108年振りのワールドシリーズ制覇、という「大事業」完遂に向けてのカブスの進撃が続きます。

 こちらも久しくワールドシリーズ進出を果たすことが出来ていないドジャーズにとっては、カーショー投手の大車輪の活躍が、カブスを破る上では不可欠でしょう。
 レギュラーシーズンの成績においては、ほとんど全ての栄誉を獲得してきているカーショー投手にとって、最後の目標である「チャンピオンズリング獲得」に向けての、気迫の投球がとても楽しみです。

 インディアンズVSブルージェイズ、ドジャーズVSカブス。歴史と伝統を誇るチームが多いカードですが、21世紀に入ってからのリーグチャンピオンシップとしては「新鮮な」印象です。

 「久しぶり」のチーム同士のチャンピオンシップゲームも素敵なものだと思います。
 10月16日に、京都競馬場芝内回り2000mコースで行われる、第21回秋華賞競走G1の注目馬検討です。

 オークスを制し、トライアルのローズステークスG2でも強烈な末脚を披露して勝ったシンハライトが故障で欠場となったために、混戦の様相を呈しました。
 多くの出走馬にチャンスが生まれたのでしょう。18頭がエントリーして来ました。

 いつも言われることですが、「内回りコース」であることがポイントのひとつです。
 直線が短いので、4角を回る時に前目に位置できる馬が有利、相応に器用な脚が使えることが、勝利への条件となるのです。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、5枠10番のビッシュ。
 オークス2016の1・2着馬が不在の中にあっては、3着馬であるこの馬の力量が上位でしょう。前走の紫苑ステークスG3も圧勝しました。大事に使われている印象ですから、出て来る以上は仕上がっていると観ます。軸馬はビッシュにしたいと思います。

 第二の注目馬は、5枠9番のクロコスミア。
 ローズステークスではゴール直前でシンハライトに差し切られましたが、ゴール前の粘り強い走りが印象的でした。ステイゴールド産駒として、秋に本格化したと見ます。直線が短い本番では、さらにその実力を発揮してくれることでしょう。

 第三の注目馬は、1枠2番のジュエラー。
 第三の注目馬は迷いました。上り馬にも良さそうな馬が数多く居るからです。とはいえ、やはり桜花賞馬を外すわけにはいかないのでしょう。
 前走ローズSはかかり気味の走りで、4角では先頭争い、直線で失速しました。デムーロ騎手としては残念な騎乗となりました。
 休み明けひと叩きしての秋華賞で、あの器用な脚を魅せていただきたいものです。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 大接戦となるであろうゴール前で、グイッと抜け出すのは、どの馬なのでしょうか。
 これまで「クライフの遺言」として書いてきた多くの記事のまとめに当たる言葉の様に感じられます。

 「攻撃的でスペクタクル」なサッカーは、観客を喜ばせるものです。

 「周囲のプレーヤーの動きを把握し、予想もつかないプレーを展開する」ことから、とてもスペクタクルなシーンが現出されます。

 「攻撃的でスペクタクル」なサッカーの仕上げは、思い切ったシュートです。

 FCバルセロナのクライフ監督は、それまで「守備的で面白くなかった」バルセロナのサッカーを、劇的に変えたと伝えられています。

 そして、トータルフットボールを世に問い、サッカーというスポーツ自体を一層面白いものにしてくれたのもヨハン・クライフだったのです。

 もちろん、「ヨハン・クライフという大才能」無しには、こうした大改革は成し得なかったことも事実なのでしょうが、後に続くサッカー関係者としても、この言葉を心に刻んで日々努力することで、「新しいサッカー」を生み出すことが出来るのかもしれません。

 また、サッカーファンである私達も、「もっと攻撃的でスペクタクル溢れるサッカーが観たい」と言い続ける必要があるのでしょう。
 WOWOWの番組「ヨハン・クライフ 現代フットボールの創始者」は、今年3月に死去したクライフ氏を追悼する内容となっています。

 番組の終盤には、クライフ氏とともにプレーした、あるいはクライフ氏が監督のチームでプレーした、あるいはクライフ氏の指導を受けた、現在のサッカー界を牽引する人達が、次々に登場します。
 そして、クライフ氏に言われて心に刻まれている言葉を、それぞれ述べるのです。
 素晴らしい言葉が連続します。

 その中で、オランダのサッカープレーヤーであり、クライフ氏が監督時代のFCバルセロナでプレーし、「フリーキックの名手」とも呼ばれたロナルド・クーマン氏が語ったのが、掲題の言葉です。

 「得点するためには、シュートを打たなければならない」

 当たり前の、本当に当たり前の言葉ですが、聞いた瞬間「その通りだ」と感じてしまいます。

 試合中、相手ゴール前に迫ったプレーヤーが、シュートを打つのかと思った瞬間、パスを出し、結局得点に結びつかないシーンを、何度も眼にします。
 どうして、あそこでシュートを打たなかったのだろう、と思うことが度々有るのです。

 あまり強くないチーム、あるいは強いチームでも「出来の悪い試合」で良く目にするようにも思います。

 もちろん、プレーヤーにしてみれば、ここでもう一本パスを通すことで、得点の確率が上がる、より「シュートを決めやすい状況を創り出すことが出来る」と考えてのパスなのでしょうが、多くの場合、そのパスは失敗します。
 そのパスを出したが為に、得点のチャンスが消えるというシーンも多いのです。

 チャンスでシュートを外す、あるいはゴールキーパーの正面に打ってしまう、結果として入らず、試合後多くの批判に晒されるのが怖くて、シュートせずにパスを出している、そんなプレーヤーは居ないと信じたいのですが、プレーヤーの皆様には「勇気を振り絞ってシュートを打って」いただきたいと感じるのです。

 一方で、ルイス・スアレス選手の様に「ゴールが見えたらシュートする」プレーヤーも存在します。そして、スアレス選手は「現代最高のストライカー」の名を欲しい儘にしているのです。

 クライフ氏は、FCバルセロナの監督時代に、「得点するためには、シュートを打たなければならない」と選手達を叱咤激励していたのでしょう。

 そして、シュートシーンを沢山現出することが、「ヨハン・クライフのフットボール」なのでしょう。
 「ワールドカップなどのいろいろな試合を観ているが、『喜び』が足りないと思う」とクライフ氏は言います。

 観客から見て「面白い試合が少ない」という意味なのだと思います。

 ワールドカップやユーロといった大会には、その時点その時点の世界最高のプレーヤーが集い、世界最高のプレーを魅せてくれますし、そのプレーのテクニックやフィジカルは、いつの時代もとても高いレベルに在ります。

 また、リーガ・エスパニョーラやプレミアリーグ、ブンデスリーガなどで繰り広げられるクラブ同士の戦いも、世界最高峰のものなのでしょう。

 これらの試合をいろいろ観るが、クライフ氏は「喜び」が足りないとコメントしているのです。

 テクニックやフィジカルが最高レベルであることは間違いないのですから、「喜び」「面白さ」が不足している原因は、戦術面にあることになります。

 「勝利至上主義」から、ディフェンスを固めワンチャンスを狙いに行くといったサッカーでは、観客に十分なエンターティンメントを提供している事にはならない、という意味なのかもしれません。

 クライフ氏は続けます。
 「観客は一週間働き、試合を楽しむためにやってきます。試合は必ずどちらかが勝ち、どちらかが負けます。しかし、勝利が『喜び』につながるとは限らない」と。

 たとえ、贔屓のチームが勝利を収めたとしても、つまらないゲームがあるのです。
 たとえ、負けたとしても「サッカーを堪能できるゲーム」もあるのでしょう。

 観客は、贔屓のチームを応援に来ている訳ですか、その前にまずは「面白いサッカー」を期待していると、クライフ氏は言っているように感じます。

 そして、「面白いゲーム」を提供する努力が、現代のサッカー関係者には不足していると述べているのでしょう。

 もちろん、プロサッカー関係者は、チームの成績が良くなければ解任されてしまうリスクが有ります。これはコーチや監督だけではなく、プレーヤーも同様です。
 「解任」されるのは誰でも嫌なことでしょうから、どうしても「勝利に拘る」プレーが展開されることとなるのは、止むを得ないことでもあるのでしょう。

 しかし、それでも「喜び」提供の重要性を主張するクライフ氏には、「現代サッカーのパイオニア」としての誇りと自負が感じられますし、晩年に至って、サッカー界の将来を危惧する気持ちも有ったのかもしれません。
[10月9日・AL地区シリーズ]
トロント・ブルージェイズ7-6テキサス・レンジャーズ

 ポストシーズンに突入したMLB2016ですが、アメリカンリーグALのトロントとテキサスのディビジョナル・プレーオフは、トロントが3連勝でテキサスを破り、リーグ・チャンピオンシップへの進出を決めました。

 地区シリーズは、意外なことにブルージェイズの3連勝で決着しました。
 地区優勝を飾り、AL勝率NO.1チームとしてワールドシリーズ制覇を目指したレンジャーズでしたが、よもやの「地元2連敗」からの反攻はなりませんでした。

 ブルージェイズは、ワイルドカードゲームを延長・サヨナラ勝ちで制した勢いそのままに、レンジャーズを圧倒したのです。

 2016年ポストシーズンのレンジャーズの中軸を打つプレーヤーは、エイドリアン・ベルトレイ選手とカルロス・ベルトラン選手です。(このゲームでは3番ベルトラン、4番ベルトレイでした)
 2人は共に、MLBを代表するスラッガーであり、イチロー選手に続いて「3000本安打」を達成する可能性が高いヒットメーカーとしても知られています。

 ベルトレイ選手はMLB19年目。現在通算2942安打、ホームランも445本と、まさにMLBのクリーンアップを打つに相応しいプレーヤーです。また、3塁手としての守備も素晴らしく、4度のゴールドグラブ賞、2度のプラチナ・ゴールド・グラブ賞にも輝く、MLBを代表するサードフィールダーです。
 レンジャーズはMLBキャリア4チーム目となります。

 ベルトラン選手もMLB19年目。通算2617安打、ホームランも421本、こちらはMLB史上に残るスイッチヒッターであり、通算300盗塁、3度のゴールドグラブ賞も達成していますから、走攻守全てに秀でた「5ツールプレーヤー」とも称されています。
 レンジャーズはMLBキャリア7チーム目となります。

 輝かしい実績を誇る2人のプレーヤーは、一方で、ワールドシリーズ制覇にはこれまで恵まれていないのです。

 今シーズン途中でニューヨーク・ヤンキースから、ベルトラン選手がレンジャーズに移籍して来ました。
 「無冠の帝王」2人がテキサスに揃ったのです。

 テキサスは見事にレギュラーシーズンで優勝し、ポストシーズンに駒を進めましたから、ベルトレイ選手とベルトラン選手も、「今年こそは」とワールドシリーズ制覇を誓ったことでしょう。

 しかし、その夢はあっという間に消えてしまいました。よもやの地区シリーズ敗退、それも3連敗での敗退でした。

 この日のゲームで、序盤トロントに5-2とリードされながら、5-4と追い上げ、6回表についに6-5と逆転した時、その後6-6と同点にされた時にも、ベンチにおけるベルトレイ選手の表情には余裕が有りました。笑みさえ浮かべていたのです。
 「まだまだ、このゲームも今地区シリーズもこれからだよ」と言っているようでした。MLBの大ベテランとして、テキサスの精神的支柱として、ベルトラン選手はその役割を果たしていたのでしょう。

 MLB屈指のプレーヤーとして、そのキャリアを積み上げているプレーヤー達にとっても、ポストシーズンを勝ち進み、ワールドチャンピオンに成るというのは本当に難しいことなのだということを、改めて感じさせるゲームでした。
 今回は、プレーヤーの頃のヨハン・クライフ選手のことになります。

 クライフ氏は「私は常に11人あるいは10人のプレーヤー達を観ていた」と述べ、その結果「これから起こりそうなことが判断できた」と続けました。

 もの凄いことです。

 ピッチ上で、クライフ選手は11人あるいは10人のプレーヤーの動きを常時把握し、次の動き、「未来」を予測できたというのですから。

 これが「空飛ぶオランダ人」ヨハン・クライフのプレーの真骨頂だったのでしょう。
 
 それにしても、「11人あるいは10人」というのは、どのプレーヤーのことなのでしょうか。別の話題の時には、「味方のフィールドプレーヤー10人の内、自分自身を除く9人」の動きが大切との指摘が有りましたが、今回はそれより多いのです。

 味方のフォワードからミッドフィールダー、および敵のミッドフィールダーからディフェンダーにかけての10~11人の動きを把握するというのが、最も有りそうなことだとは思いますが、番組の中でも説明は有りませんでした。

 そんなことはどうでもよい、クライフ選手の視野の広さと注意力の高さを示す事象なのだろう、というご意見も有ろうと思います。

 周りのプレーヤーの動きを把握し、次に起こりそうなことを予測して、他のプレーヤーより速く準備して動く、それが「クライフの信じられないような数々のプレー」を生んでいたことになります。
 これも、クライフ氏の言う「インテリジェンス」のひとつなのでしょう。

 こうしたピッチ全体を把握し続けるという行為は、クライフやペレ、ベッケンバウアー、ボビー・チャールトンといったごく一部のプレーヤー、超一流のプレーヤーにしか出来ないことなのかもしれませんが、サッカープレーヤーとしては、少なくとも自身の周囲の3~4人のプレーヤーの動きを、「常時」把握するという努力が必要なのかもしれません。
 パリーグの優勝を決めた日本ハムファイターズのチーム作りに対して、称賛の声が上がっています。

 主力選手に生え抜きの選手がずらりと並んでいるからです。

 21世紀のプロ野球では、FAになった他球団のスター選手を高額のサラリーで獲得することで、チームを作るやり方が目立ちました。
 確かに、「相当高い確率で一定の活躍が期待できる」という面からは、学校を卒業したばかりの新人選手を一から育てるという「手間とリスク」を省くことが出来ます。その「手間とリスク」に高いお金を払っているとも言えるのでしょう。

 一方で、当然のことながらFAとなった選手は年齢が行っていますし、既にピークを過ぎていて伸びしろが小さかったり、残された活躍期間が短いという面もあります。
 
 こうした面から、とにかく「生え抜き」の育成を目指す日本ハム球団のやり方が、注目されているわけです。

① スター選手は自前で作るという信念

 「うちはFAに高いお金を出さない。ドラフトは本当に大事」と栗山監督は言います。
 そして、ドラフト会議では重複指名を厭わず、評価が高い選手を敢然と指名して来ました。2011年の菅野投手は巨人に行きましたが、2012年には「絶対にメジャーに行く」と言っていた大谷投手を指名し、球団を挙げての説得に成功しました。

 大事な「一位指名権」を無駄にしたくない、との思いから、他球団と競合しない選手を指名する球団が少ない中で、日本ハム球団は常に「高く評価したプレーヤー」を指名し、取りに行っているのです。

 「出来そうで出来ないこと」でしょう。

② 育成選手は採らない。

 選手の育成においては、「実戦経験」に重きを置いていると報じられています。

 全体の選手数を65名前後に抑え、選手ひとりひとりの試合への出場機会を多くするようにしているのです。
 結果として、育成選手は採っていないのです。

 低コストで若手プレーヤーを支配下に置くことが出来る「育成選手」を採らないというのも、出来そうで出来ないことでしょう。

 島田球団代表は「育成枠はスカウティングの劣化につながる」とコメントしています。
 日本ハム球団のスカウトには、常に厳しい評価が待っていることになりますし、そこに「責任あるスカウティング」が育まれる素地が有るのでしょう。

③ 使ってくれる勇気のある監督

 島田代表は、また、「(実績が無い選手を)使ってくれる監督がいたのはラッキーだった」ともコメントしています。

 栗山監督は、就任初年から中田翔選手を4番に据え、我慢強く使い続けました。そして、中田選手は「日本を代表する中軸バッター」となったのです。今シーズンのレギュラープレーヤーにも、高梨投手や中島選手などの活躍に、栗山監督の用兵の妙が表れています。

 こうした「選手を育てる能力」と言う点では、かつての長嶋茂雄監督に近いのかもしれません。長嶋監督も野手で見れば、入院していた篠塚選手を「物が違います」とドラフトで指名・獲得し、NPBを代表するヒットメーカーに育て上げ、投手で見れば、新浦投手、定岡投手を使い続けて、チームの中軸投手としました。
 長島監督のゲームにおける采配については、いろいろな評価があるのでしょうが、選手の育成力という面では、NPB史上でも屈指であることは、異論はないでしょう。

 栗山監督も、その域に近づいているのかもしれません。

 さて、「生え抜きの選手を育て」でチームを作ってきた、というチームが、2016年の日本プロ野球にもうひとつあります。
 広島カープです。

 チーム強化の主体を「スカウティングと育成」に置く両チームが、2016年の両リーグのペナントレースを制したというのは、当然のことながら、決して偶然ではないのです。
 2010年11月にクライフ氏を訪れた、元日本代表監督・岡田武史氏がクライフ氏に質問しました。(クライフ氏63歳の時です)

 「モウリーニョとグラウディオラはどっちが凄い監督なんですか?」

 何故そんな質問を、と問われて、岡田氏は「自分もよく質問されるから」と説明しました。

 モウリーニョ監督とグアルディオラ監督は、現代サッカーを代表する名監督として知られています。

 モウリーニョ監督は、ポルトガル出身の53歳。
 2000年に母国の最高峰のクラブチーム、ベンフィカ・リスボンの監督に就任したのを皮切りに、2004年にはイングランド・プレミアリーグのチェルシー、2008年にはイタリア・セリエAのインテル・ミラノ、2010年にはリーガ・エスパニョーラのレアル・マドリード、2013年には再びチェルシー、2016年にはプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドの監督を歴任しています。

 錚々たる「ビッグクラブ」の監督を歴任し、プレミアリーグ優勝3回、FAカップ優勝1回、セリエA優勝2回、コッパ・イタリア優勝1回、リーガ・エスパニョーラ優勝1回、スペイン国王杯優勝1回、UEFAチャンピオンズリーグ優勝1回などなど、その輝かしいキャリアは枚挙に暇がありません。

 一方のグアルディオラ監督は、スペイン出身の45歳。
 プレーヤーとしての成績も素晴らしく、FCバルセロナ時代に、リーガ・エスパニョーラ優勝6回、スペイン国王杯でも2度の美酒に浸りました。

 そして監督となってからは、FCバルセロナでリーガ・エスパニョーラ優勝3回、スペイン国王杯優勝2回、UEFAチャンピオンズリーグ優勝2回、FIFAクラブワールドカップ優勝2回、2012年にドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンに移って、ブンデスリーガ優勝3回、DFCボカール優勝2回、FIFAクラブワールドカップ優勝1回と、こちらも眩いばかりの戦績を誇ります。

 この2人の名監督の比較について、岡田氏はクライフ氏に尋ねたのです。

 クライフ氏は「2人共とても良い監督であるが・・・」と切り出しました。
 「私はグアルディオラを取る」とコメントしました。

 「モウリーニョは『勝利への強迫観念』だけで戦っている。」
 「もちろん、勝つことは大事だが、それだけではいけない。」と続けました。

 ヨハン・クライフ氏が度々口にすることですが、「ゲームを観に来るファンの為に面白いプレーを披露する義務が、プロサッカー関係者には存在する」という考え方です。
 この観点から、グアルディオラ監督の方を高く評価するということなのでしょう。

 もちろん、クライフ氏とグアルディオラ監督は師弟関係(グアルディオラ選手がFCバルセロナで華やかな活躍を魅せていた時の監督はクライフ氏)にありますから、もともとグアルディオラの指揮を好ましいと感じていることもあるのでしょうが、「ただ勝つことだけに注力するサッカー」「勝利への強迫観念だけで戦う」のでは不十分だという考え方は、プロサッカー界は勿論として、全てのプロスポーツに共通した大事な概念なのでしょう。

 クライフ氏は「ファンが望むプレーをとなければならない」と言っているのです。
 栃木県・烏山城カントリークラブで9月29日から10月2日にかけて開催された、2016年の日本女子オープン大会は、畑岡奈紗選手が通算280打・2アンダーパーのスコアで優勝しました。

 アマチュアプレーヤーの優勝は日本女子オープン史上初、加えて17歳263日という史上最年少優勝と、記録ずくめの優勝と成りました。

 我が国の女子ゴルフ界最大の大会である「日本女子オープン」は、その格式・歴史、そして「我が国の女子ゴルファーにとって最も優勝したい大会」です。
 群を抜いた存在といってよいでしょう。

 従って、日本女子ゴルフツアーに参加している全ての女子プロにとっても、絶対に取りたいタイトルとなるわけですが、今大会はアマチュアの活躍が際立ちました。

 3日目に首位に立ったのは、15歳の長野未祈選手でしたし、最終的にはベスト10に3人の「アマチュア・10代選手」、優勝・畑岡奈紗選手、6位タイ・西村優菜選手、10位タイ・長野未祈選手、が名を連ねたのですから、2016年大会は「若手アマチュアの大会」であったと言って良いでしょう。

 女子プロが沢山いるのに情けない、という見方もあるのでしょうが、ここは「若手女子アマチュアプレーヤー」の著しい成長を評価したいと思います。

 宮里藍選手の活躍を見てゴルフを始めた、ゴルフに注力するようになった世代とも言われていますが、本当に現在の14~20歳世代の強さには驚かされるばかりです。
 日本女子ゴルフ界の未来は明るいといったところでしょうか。

 それにしても、久しぶりに眼にした烏山城カントリークラブの変貌ぶりにも驚かされました。
 池が随所に配されていて、一見すると別のコースの様でした。

 もともと、アップダウンがあり、砲台グリーンで、距離も十分という、特に女子プレーヤーには厳しいコースでしたが、そこに池も加えられて、難度は一層高まっているのでしょう。

 高いボールが打てないとスコアメイクが難しいコースですが、若手10代プレーヤーの皆さんは、キッチリとした見事なショットを連発していました。

 10代の日本女子アマチュアゴルファーの皆さんの本当に素晴らしいプレーの連続でした。
 2016年シーズンもレギュラーシーズンの全日程を終えて、各地区の優勝チームが決まりました。

[アメリカン・リーグALの地区優勝チーム]
・東地区 ボストン・レッドソックス
・中地区 クリーブランド・インディアンズ
・西地区 テキサス・レンジャーズ

[ナショナル・リーグNLの地区優勝チーム]
・東地区 ワシントン・ナショナルズ
・中地区 シカゴ・カブス
・西地区 ロサンゼルス・ドジャーズ

 前半を終えた段階での記事にも書きましたが、2016年のレギュラーシーズンは、各地区とも「強いチームが存在」して、優勝に向けての大接戦という地区はありませんでした。
 もちろんベースボールですから、何ゲームの差が存在しようとも、「残り全部を勝てば・・・」といったトーンで日々のゲームに臨むのですが、実際には「残り1ヵ月で3ゲーム以上の差」というのは、なかなか逆転できるものではないのでしょう。

 特に「独走」が際立ったのは、NL中地区のカブスでしょう。
 103勝を挙げて、地区2位のセントルイス・カージナルスに17.5ゲームという大差をつけての、悠々たる優勝でした。
スプリングトレーニングの段階で、今季のカブスがこれほどまでに強いとは思いませんでした。

 1871年創立という、メジャーリーグの中でも最も長い歴史を誇る球団のひとつであるカブスですが、このところワールドシリーズ制覇からは見放されていますから、今季ポストシーズンでは1908年以来108年ぶりの世界一を目指すこととなります。

 攻守ともに、充実した戦力を誇りますから、ワールドチャンピオンの「本命」であることは間違いありませんが、一方で「地区優勝が早く決まり過ぎた」との見方もあり、地区シリーズで主力プレーヤーが「試合勘」を取り戻すまでに時間がかかるようですと、思わぬ不覚を取る可能性も有ります。

 カブスの地区シリーズの相手チームは、NLワイルドカード(ニューヨーク・メッツ対サンフランシスコ・ジャイアンツ)の勝者となりますが、どちらも強豪チームであり、今季特にカブスはメッツを苦手としています。

 103勝も挙げた無敵のチームにも苦手があったのです。メッツが勝ち上がり、その「強力先発陣」が登場したときには、カブスも褌を締めなおさなくてはならないでしょう。

 一方、ワイルドカードでジャイアンツが勝ち上がった場合でも、とても強力です。ポストシーズンのジャイアンツはレギュラーシーズンとは一味も二味も違う戦いを魅せます。
 ボウチー監督の下、とにかく「出てくれば強い」感じなのです。
ワイルドカードからのワールドシリーズ制覇は「お手の物」という印象ですから、こちらも油断は禁物となります。

 カブスとしては、地区シリーズを丁寧に戦っていかなければならないのでしょう。

 AL西地区のレンジャーズも、2位のシアトル・マリナーズに9ゲーム差をつけて、早々に優勝を決めました。
 レンジャーズにとっては「悲願」のワールドチャンピオンを目指すポストシーズンとなります。
 レンジャーズは2011年シーズンのワールドシリーズで、「あと1死」「あと1球」で世界一という場面を2度も造りながらも、カージナルスに苦杯を喫しました。このシリーズは、例年にも増して「重いゲーム」が連続した印象でした。
 今季は「悲願のワールドチャンピオン」への戦いとなります。

 こちらの地区シリーズの相手は、ALワイルドカード(トロント・ブルージェイズ対ボルチモア・オリオールズ)の勝者となります。地区シリーズ第2戦の先発登板が予想されているダルビッシュ投手の活躍が、本当に楽しみです。

 ALは、東地区のレッドソックスが93勝、中地区のインディアンズが95勝、そして西地区のレンジャーズが96勝と、地区優勝チームによる「最高勝率」争いが熾烈なシーズンでした。
 それは、取りも直さず「力が拮抗している」ことを示しています。

 ALチャンピオンに向けての、熾烈なポストシーズンゲームが続くことでしょう。
 レッドソックスの上原・田沢の両投手が、大きなカギを握っていることも間違いありません。

 既に、ALのワイルドカードゲームが始まっています。(ブルージェイズが延長戦の末、オリオールズを破りました)

 レギュラーシーズンからポストシーズンへの「シームレス」な戦いが、幕を開けたのです。
 9月場所は、一度だけ国技館で観戦しました。

 ほんの2年前なら当日国技館の入り口でチケットを求めて、入場することが出来たのですが、今ではチケットの発売日をチェックの上、電話やネットで早々に申し込まないと、なかなかチケットは手に入りません。贔屓力士の取組を確認してからチケットを購入するのは、もはや不可能になりました。

 大相撲人気の復活は嬉しいことですが、何10年も前から国技館に足を運んでいるオールドファンにとっては、難しい時代が来たという意見もあることでしょう。

 私達は、大体お昼を食べてから午後1時頃に国技館に行き、席に付きます。
 幕下の取組から観戦するのです。

 9月場所の国技館周辺で気が付いたことですが、入り口付近で外国人の家族が大きなジェスチャーで嘆いています。チケットが売り切れなのです。
 「午後1時ともなれば、当日売りのチケットもとっくに売り切れているだろう」という見方もあると思いますが、「当日売りが有る」という情報を基に、家族で国技館に足を運んだ外国人家族にとっては、残念至極なことでしょう。手を広げて、天を仰いでいるご家族が何組も目に付きました。
 もちろん、「もう、売切れなんだって」と話している、日本人の方々も居ました。

 現在の当日売りチケットというのは、おそらく自由席(2階椅子席の最後尾の列)のみだと思います。枚数も少ないので、朝一番でなければ購入することはできないのでしょう。

 協会には、当日売りのチケットはとても少ないことと、直ぐに売り切れてしまう可能性が高いこと、そして当日の販売状況の広報を、ネット等でしっかりと行っていただきたいと思います。
 クライフ氏は述べています。
 「他のプレーヤーより先に状況を認識することが重要だ。早く周りが見えれば、速くプレーに移れる。フットボールは頭を使って、足でプレーするものだ。」と。

 素晴らしい言葉です。
 全ての団体球技競技に普遍的な真理だと感じます。

 矢鱈に動き回れば良いというものでは無い、現時点の周囲の状況をいち早く把握し、効果的なプレーを考え出して、素早くプレーすることで優位に立てるというのです。
 この「相手に先んじて素早く状況を把握し、素早く考え、素早く動く」ことが、勝利への必須条件なのでしょう。

 「他のプレーヤーより速く走る」「他のプレーヤーよりフィジカルが強い」ことも大切だが、より重要なのは「他のプレーヤーより速く状況を把握し」「他のプレーヤーより速く考えること」なのでしょう。
 インサイドワークのスピードがフットボール強化の本質であると、ヨハン・クライフは言っているのだと思います。

 「フットボール脳」を鍛え、試合で使わなければならないのです。
 12日目(9月22日)幕内の取組、豪風VS千代翔馬の立合いの直前に、その事象は発生しました。

 行司に向かって左側の「砂被り席(維持員席)」に居た女性が、さかんに手を振っています。人を呼んでいるようでした。

 その女性は、呼び出しの人を呼んでいるようでしたが、なかなか人は来ない様子でした。

 状況が分かってきました。

 その女性に向かって左側の観客・男性が、後ろに倒れていたのです。胡坐をかいた姿勢から、上半身が後ろに倒れた感じでした。全く動かない様子。

 東の通路に居た大島親方(元・旭天鵬)がやって来て、倒れた男性に声をかけていました。

 70歳くらいの男性に見えましたが、返事が有った様で、次第に動きが出てきました。

 続いて、警備員が駆け付け、男性は立ち上り、警備員に支えられながら、席を後にしました。両国国技館には消防署の担当者が詰めている筈ですから、十分な治療が出来たことでしょう。

 この男性が、その後どうなったのかは分かりませんが、無事であって欲しいものです。

 さて、考えてみれば、大勢の観客が詰めかけているスポーツの会場において、観客に急病の人が出ることは、容易に想像が付きます。
 
 例えば、5万人の観客が入っているサッカーの大試合において、2~3時間の間観戦・応援をしているとすれば、ひとりも急病人が出ないと考える方に無理が有るのかもしれません。
 暑い・寒い、風・雨といった天候の要素に加えて、熱狂的な応援に伴う「大興奮」も原因となりそうです。

 こうした「観客の急病」は、あまりニュースになりませんから、急病を発症した観客の周囲の方々が適切に対応しているということなのでしょう。

 とはいえ、イベントの主催者としては可能な限りの準備をしておく必要があることも、間違いないのでしょう。
 もちろん、こうしたイベントの開催に関する法令上の対応策順守は当然として、それに加えた対策も用意したいところです。

 国技館に行ってみれば分かりますが、大相撲の観客には高齢の方々も多いので、協会には一層の準備が求められるところでしょう。
 また、近時の外国人観客の急増にも、この面からの対応が必要なのかもしれません。
 
 スポーツにおいては、プレーヤーの健康管理と共に、観客の健康管理も大切な要素なのでしょう。
 25年振りに日本プロ野球NPBセントラルリーグを制した広島カープの「赤いヘルメット」と、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の名門チーム、ニューヨーク・ジャイアンツの「青いヘルメット」、この2つのヘルメットが、現在プロスポーツの中で、私が最も気に入っているヘルメットです。

 どちらも、その色合い・光沢が素晴らしい。

 カープのヘルメットは「深い真紅」で良く輝いています。
 チームカラーを随所に配したユニフォームとのバランスも、とても良いと思います。
 もちろん、カープのチームカラーは昔から「赤」ですが、赤にもいろいろある中で、今のヘルメットの素晴らしい色合い・光沢を選定したのは、とても良いと感じます。

 NYジャイアンツのヘルメットは「群青色」と呼んでも良いような「深いプルー」で、こちらも良く輝きます。
 アメリカンフットボールの最高峰NFLは、当然ながら各チームともそのユニフォームには工夫を凝らしていて、どのチームも見事な「装束」ですが、私はジャイアンツのヘルメットが好きなのです。(次はと聞かれれば、ニューイングランド・ペイトリオッツの「シルバー」です)

 プロスポーツにおいては、それに関わる「全ての要素」によってファンに喜んでいただくことが重要であり、ファンの心に響くユニフォームやヘルメット、そして「着こなし」を披露することが、チームやプレーヤーの「義務」であることは、言うまでも無いことです。
 加えて、こうした「細部への拘り」が観る者の心を打ち、ファンの増加に結び付くことも、当然のことでしょう。

 そういえば、大相撲の「まわし」も、近年とてもカラフルになっています。
 遠藤関の濃いめのピンクや輝関の薄めのゴールド、高安関の水色、魁聖関のグリーン(青房の色に近い)など、かつての大相撲ではなかなか見られなかった「色」が土俵に溢れています。
 また、「まわし」の交換頻度も上がっているようです。

 NHKテレビの解説者である北の富士氏などは「まわしは一生ものであり、矢鱈と替えるものでは無い」とコメントしていますが、時代の流れと言うことでしょうか。

 確かに、関取の「まわし」は絹製であり、1本100万円程度の高価なものと言われていますから、ちょくちょく替えるというのは経済的な面からも簡単なことでは無いのでしょう。後援会他の支持者の方々、大きく観れば「日本の国」そのものが豊かになったということなのかもしれません。

 「まわし」については、私も「少し行き過ぎ」かなとも感じます。
 10年間1本で取っている力士の「まわし」は色も少し薄くなり、縁に擦れた様子などが生じていて「味が有る」ものです。
 そして「擦れた様子」が馴染むのは、昔ながらの「紫紺」や「黒」の「まわし」なのです。擦れたゴールドやピンク、というのは様にならないのでしょう。
 逆に言えば、使い込むことで、「味」よりも「劣化」の方が強く感じられる色を選択しているので、交換頻度が上がっているのかもしれません。

 また、MLB(メジャー・リーグ・ベースボール)を見ていると、特に中南米出身のプレーヤーのヘルメットは「松やに」がべったりと付いて、チームのマークが見えない程に汚れていることが多いのですが、これは「ヘルメットがピカピカ」だと「キャリアが浅い」「新人ぽい」ということで、相手プレーヤーに舐められてはいけない、といった視点から、わざわざ汚しているのだそうです。

 これはこれで、世界最高峰のMLBで生き残っていくための、ひとつのノウハウだろうとは思いますが、広島カープとニューヨーク・ジャイアンツのヘルメットについては、汚すことなく綺麗な状態で、プレーヤー諸兄にはグラウンドに立っていただきたいと思うのです。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031