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HOME   »  2016年10月24日
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 ナショナルリーグNLのリーグチャンピオンシップゲーム、シカゴ・カブスの3勝2敗を受けての第6戦、追い込まれているロサンゼルス・ドジャーズは「大エース」のクレイトン・カーショー投手を先発に立て、必勝態勢を取りました。

 このシリーズ第2戦でも圧巻の投球を魅せ、日本のスポーツ紙に「神様・仏様・カーショー様」という見出しが躍りました。(日本プロ野球の1958年日本シリーズにおける西鉄ライオンズ・稲尾和久投手の大活躍を称して「神様、仏様、稲尾様」という有名な言葉が生まれましたが、この言葉にかけた見出しなのでしょう)
 現在のMLBを代表する先発投手であり、まさに「ミスター・ドジャーズ」と呼ぶに相応しいプレーヤーなのです。

 しかし、このゲームのカーショー投手は「不調」でした。

 「当てられる時のカーショーは良くない」を地で行く試合となってしまったのです。

 1回裏カブスの攻撃、先頭のファウラー選手がライトへ2ベースヒットで出塁しました。第2戦で「2安打」に封じていたカーショー投手が、いきなり長打を浴びたのです。
 続くブライアント選手もライトへクリーンヒット。あっという間の先制点でした。

 3番リゾ選手は左中間へのフライでしたが、これをドジャーズの左翼手トールス選手がグラブの土手に当てて、よもやの落球。無死2・3塁となって、ゾブリスト選手が右中間への犠牲フライで2点目が入りました。

 カーショー投手の投球は、いつものものとは大きく異なりました。
① カーブを投げなかったこと
② コントロールが悪く、ストライクが真ん中に集まってしまったこと

 カーショーと言えは「キレの良いカーブ」が最大の武器なのですが、この日カーブを投げたのは、27球目の投球が初めてでした。それも、いつもの内角低めにコントロールされたものでは無く、外角への「どろんとした」ものでした。

 おそらく、試合前の投球練習の時に「今日のカーブはダメだ」と感じたのでしょう。キャッチャーとも共通の認識が出来ていたのだと思います。従って、ストレートとチェンジアップ、スライダーの組合せによる投球となった訳ですが、それでコントロールが悪いというのでは、カブス打線を抑え込むことは難しかったのです。

 カーショー投手は1回裏を終らせるために30球を要しました。
 「当てられる時のカーショーは良くない」というゲームになってしまったのです。
 カーショー投手のこうした投球は、滅多に観られるものでは無いのですが、一方で、本ブログの2013年11月16日の記事「クレイトン・カーショー投手の1イニング48球」にも有るように、不調な日のカーショー投手は、ファウルを打たれることも多く、なかなか打者を打ち取れなくなってしまうのです。
 これほどの大投手・大ベテランにしても、「調子の波」からは逃れられないというところが、ベースボールというか、スポーツの怖いところだと、改めて思います。

 2回裏もラッセル選手に2ベースヒットを浴びて、ファウラー選手にタイムリーを打たれて3失点目。
 これでゲームの帰趨は、カブスに大きく傾きました。「勝負は決まった」と感じました。

 4回裏には6番のコントレラス選手がホームランを放ちました。これで4点目。
 5回裏には3番リゾ選手がホームランで5点目。
 今季の防御率が1点台のカーショー投手が、5イニングで5失点。

 信じられないような光景です。

 かといって、ドジャーズは投手を交替させることは出来なかったのでしょう。カーショー以上の投手は、チームには存在しないのですから。
 結局、カーショー投手は5イニング93球を投げて降板しました。今季も「ポストシーズンに弱いカーショー」という評価を覆すことは出来ませんでした。

 ドジャーズにとっては、1回裏のトールス選手のエラーのダメージも大きかったのですが、何よりも、戦力上位のカブスに勝つ為には獅子奮迅の活躍が不可欠とされていた、「頼み」のカーショー投手が打たれてしまっては「万事休し」ました。
 今季もワールドシリーズへの道は閉ざされてしまったのです。

 一方、カブスの先発カイル・ヘンドリクス投手は好調な投球を披露しました。低めにキレの良い投球を集中し、ドジャーズ打線に付け入る隙を全く与えず、試合を完全に支配しました。(結局、7イニングと1/3、88球、被安打2、奪三振6、失点0)

 さすがに、今季レギュラーシーズンで31試合に登板し、防御率2.13、16勝8敗という素晴らしい成績を残しただけのことはあります。まさに持ち味の「変幻自在」の投球を魅せたのです。

 余談ですが、カブスはヘンドリクス投手→チャップマン投手と継投してドジャーズを完封したのですが、ドジャーズは「打者27人」で試合を終えました。2安打を放ち、エラーによる出塁も有り、四球も選んでいるのですが、ダブルプレーや牽制アウトなどにより「完全試合」と同じ「27打者試合」が成立したのです。とても珍しい記録だと思います。
 リーグチャンピオンシップシリーズという大試合での珍しい記録ですから、カブスファンのみならず、MLB史に長く語り継がれるゲームとなったのかもしれません。

 この5-0の勝利で今シリーズを4勝2敗としたシカゴ・カブスは、ナショナルリーグチャンピオンに輝きました。

 そして、1945年・昭和20年(太平洋戦争終戦の年)のワールドシリーズ敗退の時に発生してしまった「ヤギの呪い」を解いて、1908年以来「108年振り!」の世界制覇を実現するために、クリーブランド・インディアンズとのワールドシリーズに臨むのです。
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