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 2016年の書き収めは、このテーマにしました。

 12月23日、川崎大師信徒会館で行われました。

 大広間の舞台の前に14名の力士が着物姿で並びました。
 続いて、順番に断髪式を行いました。3~4人の力士が同時に行ない、4回に分けての実施でした。
 これだけ多くの数の力士が同じタイミングで断髪式を行うことは、珍しいことでしょう。

 それぞれの力士の支援者の方々が司会者から名前を呼ばれ、ステージに上がって順に髷(まげ)(に鋏を入れ、続いてお父さん・お母さんなどの親戚・縁者の方々が鋏を入れ、最後に元春日山親方が髷を切り離しました。
 
 ひとりひとりの髷を元春日山親方が上に掲げる度に、会場から大きな拍手が送られます。時には四股名が呼び掛けられます。
 会場は、終始和やかな雰囲気でしたが、力士の中には泣いている人も居ました。

 13年間という長い現役生活から引退する幕下15枚目だった水口が居る一方で、入門6か月のキャリアの力士も居ました。様々な年齢、相撲歴、大相撲への思いの力士14名が同時に相撲界を去ることとなったのです。

 春日山部屋の親方株を巡る騒動について、私はその内容をよく知りませんので、ここでは書きません。
 いずれにしても、14名の力士が突然、角界を去ったのです。

 14名の力士は、この後それぞれの人生を歩んでいくのでしょう。
 この「引退断髪式」は、元力士の方々の新しい人生の第一歩となるものなのかもしれません。

 断髪式後しばらくの時間を経て、髪形を整えた元力士の皆さんが、スーツやブレザーに身を包んで並びました。そして、ひとりひとり、これからの人生に向けての決意を語りました。
 ステージから降りた元力士達は、笑顔で支援者の方々と写真に納まったりしています。

 新しい人生に幸多かれと祈ります。
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 勝ったのはサトノダイヤモンドでした。

 最後の直線、坂を上がってからの追い上げで、ゴール板ではキタサンブラックを首差差し切っていました。有馬記念史上に刻まれる、凄まじい競り合いでした。
 とてもレベルが高いと言われる牡馬2016年世代の力を証明したレースでもあったと感じます。

 一方で、キタサンブラックの直線での粘り強い走り、差し返す迫力も「見事」なものであったと思います。

 4角をキタサンが先頭で回ることは予想通り、ゴールドアクターが追いすがるのも昨年のレースを思わせる展開、そしてサトノダイヤモンドが襲い掛かるのも戦前から言われていたことでした。

 そして、サトノダイヤモンドが2頭の古馬を抜き去り勝利するであろうと思っていました。

 ところが、ことはそう簡単には進まず、坂に差し掛かったところからキタサンブラックが「二の脚」を使いました。
 この二の脚は、普通の逃げ馬の二の脚とは桁が違うものでした。
 ゴールドアクターは一杯となり、サトノダイヤモンドも離されかけたのです。

 残り100mでは、サトノダイヤモンドは追いつけないように見えました。

 この後の展開は、頭書の通りです。

 「敗れて尚強し」という言葉がありますが、有馬記念2016のキタサンブラックは正にその言葉通りでしょう。
 「完成されたサラブレッド」という印象です。

 2016年の年度代表馬を決める手続きは、これから行われるのでしょうが、有馬記念2016に敗れたとはいっても、「強さ」という物差しで測れば、ジャパンカップ2016の勝ちっぷりと有馬記念2016の二の脚は、年度代表馬2016に相応しいものであったと思います。

 キタサンブラックは、本当に強いサラブレッドに成ったのです。
 FIFAクラブワールドカップ2016決勝では、随所に鹿島アントラーズイレブンの素晴らしいプレーが観られました。

 柴崎選手のシュートや金崎選手のコンタクトプレーにおける強さ、昌子選手の積極的なディフンス・・・挙げていくと全選手のプレーに行きついてしまいそうですが、中でも目を引いたのは「西選手のトラップ」でした。

 色々な角度から来るパスを、悉く足許に収めて、ボールを落ち着かせていました。
 この試合の西選手のトラップは、ほとんどミスが無かったのではないかと思います。

 コンサドーレ札幌時代やアルビレックス新潟時代、そして今季の鹿島アントラーズでの活躍、グッドディフェンダーであることは前々から言われていましたが、西選手がこれほどトラップの上手なプレーヤーであることは、この決勝戦まで認識していませんでした。(認識不足で申し訳ありません)

 レアル・マドリードという、世界屈指のクラブを相手にしたゲームで、そのレアルのプレーヤーに負けないどころか、このゲームで最も「美しいトラップ」を披露していたのですから、西選手のトラップ技術は世界最高峰ということになります。

 この高い技術を、日本サッカーの進歩の為に活かしていってほしいものです。

 「あのトラップをゲームでまた観てみたい」と感じさせてくれるプレーヤーは、レアルの監督であるジネディーヌ・ジダン選手以来といったら、少し大袈裟でしょうか。
 FIFAクラブワールドカップ2016決勝における、鹿島アントラーズの柴崎選手のプレーは、本当に素晴らしいものでした。

 特に、レアル・マドリードゴール前での動きの速さ・俊敏性は目を見張るものがあり、世界トップレベルという印象です。

 1点目のトラップから左に動いてのシュートでは、まるで周囲のプレーヤーが止まっているかのようでした。

 2点目のペナルティエリア付近を左にドリブルしながらレアルゴール左隅に打ち込む姿は、オランダのロッベン選手を髣髴とさせるもので、ボールを保持しながらもレアルのディフェンダーDFの一歩前に出る移動スピードと技術は、世界中のサッカーファン、関係者に衝撃を与えたことでしょう。

 相手DFは、公式戦35試合連続無敗中の「堅守」を誇るレアル・マドリードのプレーヤー達なのですから、誰が見ても「超一流の動き」なのです。

 もともと、優秀なミッドフィールダーMFとして活躍してきた柴崎選手ですから、得点は多くはありません。
 Jリーグの記録を観れば「10試合で1得点」位のペースでした。

 ところが、このゲームではレアルを相手に「1試合で2得点」なのですから、「何が柴崎選手を変えたのか」と考えるのが自然なことなのでしょう。

 常日頃から、日本サッカーの強さを口にし、どちらかと言えば「ビッグマウス」と評されてきたと思いますが、この試合では「有言実行」でした。
 とても厳しいスケジュール下、相当疲れがたまっていた状況での大活躍というのは、見事というほかはありません。

 世界180の国と地域にテレビ放送された決勝ですから、世界中のサッカーファンが柴崎選手のプレーに「唸った」ことでしょう。

 「日本サッカーの土台を上げた」感のある柴崎選手の2017年の活躍の場は、どこになるのでしょうか。
 2017年の年頭を飾るビッグイベント、第93回東京箱根間往復大学駅伝競走が迫ってきました。

 お正月3が日に欠かすことが出来ない風物詩となっている大会です。

 KaZブログ恒例の順位予想です。
 参考とした大会は、箱根駅伝2016と全日本大学駅伝2016の2つです。

① 青山学院大学 
② 早稲田大学 
③ 駒澤大学 
④ 東洋大学 
⑤ 中央学院大学 
⑥ 山梨学院大学 
⑦ 東海大学 
⑧ 拓殖大学 
⑨ 大東文化大学 
⑩ 明治大学 

[1強状態]
 箱根駅伝2017の優勝候補筆頭は青山学院大チームです。
 これは異存の無いところでしょう。
 箱根駅伝2016に優勝し、全日本2016も制しています。全日本では3区間で、田村選手、小野田選手、森田選手が区間一位でしたし、アンカーの一色選手も区間2位と準大砲と言えるランナーが揃っています。
 「大ブレーキ」となるランナーが出現しない限り、青学チームの優位は動かないでしょう。

[2位候補]
 そもそも箱根駅伝において「2位候補」が存在する年も珍しいと思いますが、2017年大会には存在していると思います。
 それは早稲田大チーム。
 全日本では、武田選手、平選手、鈴木選手、長山選手、新迫選手、藤原選手、太田選手がいずれも区間3位以内という安定感十分のレースを展開してくれました。大砲不在の分だけ青学チームに劣っている感じですから、準優勝候補と呼びたいと思います。
 青学大チームに何かが起これば、逆転の可能性も有ります。

[3位争い]
 3位争いは混戦です。
 駒沢大チーム、東洋大チーム、中央学院大チーム、山梨学院大チーム、東海大チームの5チームは、3番手グループと呼んでも良いのかもしれません。

 このグループの各チームは、レース当日のコンディション等の要因で順位が変動する可能性が高いと思います。

 そうしたことを踏まえて、3位候補には駒澤大学を置きました。全日本では4位で、メンバーの実力が拮抗していて大崩れが無さそうです。「箱根」に対する伝統の強さも、秘めたノウハウの存在という面から見逃せません。

 4位候補は東洋大チーム。
 全日本は6位でしたが、服部選手と山本選手という準大砲の存在が大きいと感じます。1区間当たりの距離が長い箱根では、準大砲が炸裂した時の効果は大きいのです。

 5位候補には中央学院大チーム。
 地味なチームですが、伝統的に箱根には強い。他チームと比べて、個々のランナーの地力は少し見劣りしますが、それを「独自のノウハウ」でカバーして来ました。10人がしっかりと走り切るという「駅伝の原点」を今大会でも披露していただけることでしょう。

 6位候補は山梨学院大チーム。
 今大会唯一と言って良い「大砲」ニャイロ選手を擁しています。全日本ではアンカー・ニャイロ選手の活躍も有って3位に食い込みました。
 一方で今年のチームには、秦選手、永戸選手、佐藤選手、上田選手と好ランナーも揃いましたから、2区で上位あるいはトップに立って勢いに乗れば、順位を大きく上げる可能性も有るでしょう。

 7位候補は東海大チーム。
 全日本では7位でしたが、復活に向けての意気込みが感じられました。館沢選手、国行選手、高田選手、石橋選手が牽引するチームの健闘に期待したいと思います。

[8位~10位の候補]
 8位候補は拓殖大チーム。
全日本では8位でしたが、7位の東海大チームとの差は僅かに21秒でした。力を付けてきているのです。岡田監督時代以来の良いチームが出来上がっている印象ですから、シード権を獲得できるのではないでしょうか。

 9位候補と10位候補には、予選会の上位2チーム、大東文化大チームと明治大チームを配しました。
 大東大チームは全日本では15位、明治大チームは11位と力を発揮できませんでしたが、これはブレーキとなるランナーが出てしまったことが主因でしょう。

 やはり「箱根駅伝予選会」に向けてコンディションを整えてきたチームにとっては、それから間が無い全日本で再び調子を上げるのは、とても難しいことなのです。
 この2チームは、今年1年間をかけて「20kmを速く走るトレーニング」に徹してきたのです。
 その力が、予選会で見事に発揮されて他の出場チームを圧倒するタイムを叩き出しました。
 本番での活躍も十分に期待されるところです。

 以上が、箱根駅伝2017の1位から10位の順位予想です。

 青山学院大チームが頭一つ抜けた存在であり、少しの差を持って早稲田大チームが続き、そこからまた少し差が有って5チームが続くというのが、2017年の力量比較から見たフォーメーションだと考えます。

 4区が長くなり5区が短くなる=かつての箱根駅伝の区割りに近い形に戻った2017年大会における、参加各チームの健闘に大いに期待したいと思います。
 フィギュアスケートの全日本選手権大会・男子シングルのフリー演技は、12月24日に行われました。

 第一人者・羽生結弦選手がインフルエンザ罹病で出場できなかった大会でしたが、「日本一の栄冠」を目指すスケーター達による戦いが繰り広げられました。

 ショートプログラムSPを終えて、トップは無良崇人選手、2番手が宇野選手、3番手に田中刑事選手が付けました。

 フリー演技の演技順で、この3人の中で最初に登場した田中選手は持ち味を活かした滑りを見せました。
 ところどころにミスは出ましたけれども、全体としては「点を取るべきところで取り」、自己最高の成績を示現したのです。合計249.38点でした。

 続いて無良選手が登場。最初の2本の4回転ジャンプは何とか形にして、その後も力強い演目を熟して行きました。日本一に向かっての気迫溢れるプレーが続いたのです。
 ところが、残り1分を切ってから疲れが出たのか、ジャンプの失敗が連続してしまいました。
 特に痛かったのは連続ジャンプの失敗で、基礎点が10点を大きく超える演目が単発のジャンプになってしまい、大きく得点を損ねてしまいました。まさに「失速」という演技になってしまい、得点合計も242.11に止まりました。

 そして、最終演技者として宇野選手がリンクに登場しました。
 宇野選手も最初の2本の4回転ジャンプをミスってしまいました。このところ安定した4回転ジャンプを見せていた宇野選手でしたが、この大会はタイミングがなかなか取れていない様子でした。

 これは大混戦になると感じられましたが、ここからの宇野選手の滑りは「1本芯が通った」ものでした。
 何と言っても、そのスケート移動のスピードが素晴らしい。
 リンクの端から端まで、あたかもスピードスケートのように移動します。上半身下半身共にブレが無く、見事なスケーティングです。演目は無くとも、その滑り・スピードだけで観客を魅了するというか、レベルの高さを感じさせるものであったと思います。
 このスピードは、4分30秒に渡って継続されました。

 非常にハイレベルな演技は、羽生選手が居ない国内大会であれば、宇野選手の力が一頭抜けていることを如実に示していると思います。
 得点計も280.41と、2位の田中選手に30点以上の差を付けての「圧勝」でした。

 これで、1本も満足に飛べなかった4回転ジャンプを成功していれば、300点越えは確実でしょう。逆に言えば、宇野選手は4回転ジャンプ無しで280点を取れるプレーヤーに成長したということです。

 2017年3月の世界選手権は勿論として、2018年のオリンピックにおいても、優勝を争えるスケーターだと思います。
 「2016年の10大ニュース」については既報の通りですが、今年もトップ10に絞り込むのは大変な作業でした。

 本稿では、10大ニュースを絞り込む際に候補となり、10大ニュースに勝るとも劣らないニュース、第11位から第20位を挙げます。

[第11位] サッカーU-23アジア選手権 手倉森ジャパンが優勝

 1月30日にドーハで行われた決勝で、日本チームは韓国チームを3-2で破り、優勝しました。

 アジアにおけるライバル・韓国チームを相手に、0-2とリードを許しながら3点を取って逆転したというのは、A代表戦も含めた長い日韓戦の歴史上、初めての事だったのではないでしょうか。

[第12位] リオ五輪 高橋・松友ペア金メダル

 リオ五輪のバドミントン女子ダブルスで、高橋・松友のペアが金メダルを獲得しました。オリンピックのバドミントン競技における、日本選手による初めての金メダルでした。

 正確で冷静なプレーと共に、二人の笑顔がとても印象に残りました。

[第13位] プレミアリーグでレスターシティが初優勝

 イングランドサッカーの最高峰・プレミアリーグ2015~16シーズンで、レスターシティが初優勝を飾りました。
 シーズン前の予想では、全くと言って良い程下馬評に上がっていなかったチームでしたから、大番狂わせでした。

 岡崎選手もチームの優勝に向けて大車輪の活躍を見せました。

 レスターシティの初優勝は、資金力に劣る弱小クラブに大いなる勇気を与えましたし、スポーツの持つ意外性を存分に見せていただいたのです。

[第14位] ドバイミーティングでリアルスティールとラニが優勝

 3月に行われた競馬のドバイミーティング2016には、日本馬が10頭も挑戦しました。
 そして、トバイターフG1でリアルスティールが、UAEダービーG2でラニが優勝したのです。

 日本馬のレベル向上、世界の強豪たちと互角に戦えるようになったことを如実に示した快挙であったと思います。
 日本馬の海外遠征は、「勝ちに行く」ものとなったのでしょう。

[第15位] リオ五輪 内村航平選手大逆転で個人総合金メダル

 王者・内村航平選手にとっても、薄氷を踏む思いの金メダルだったことでしょう。
 内村選手が圧倒的な力の差を示し続けて来た、体操男子個人総合種目においても、世界中で若手プレーヤーが力を付けてきているのです。

 そうした次代を担うプレーヤー達を相手にして、しかし王者はキッチリと勝ち切って魅せたのです。

[第16位] リオ五輪 錦織圭選手 銅メダル

 オリンピックのテニス競技における、日本人プレーヤーの96年振りのメダル獲得でした。
 準決勝ではアンディ・マレー選手と戦い、3位決定戦ではラファエル・ナダル選手を破っているという姿は、紛れも無く錦織選手が世界のトッププレーヤーであることを示しています。

 太平洋戦争前には世界の強豪国であった日本テニス界の復活を世界に示した銅メダルだったと感じます。

[第17位] NPB日本シリーズ2016 日本ハムファイターズが優勝

 2016年のプロ野球日本シリーズは、4勝2敗で日本ハムファイターズが広島カープを破り優勝しました。

 広島が2連勝して、第3戦の後半に到るまでリードを続けた時には、このまま広島カープが4連勝で押し切るかに見えましたが、この試合を逆転で制した日本ハムがここからの4連勝で押し切りました。

 日本プロ野球の面白さを存分に見せていただいたシリーズでした。

[第18位] リオ五輪 体操男子団体金メダル
 
 チームリーダーである内村航平選手にとって悲願の優勝でした。
 中国チームという厚い壁をついに打ち抜いたのです。

 体操日本は見事に復活しました。

[第19位] 帝京大学チーム 全国大学選手権7連覇

 長い間、同志社大学チームの3連覇が不滅の記録とされていた大学選手権大会の連覇記録でしたが、帝京大学チームがこれを抜き去り、2016年には「7連覇」まで記録を伸ばしました。

 毎年プレーヤーが入れ替わる大学スポーツにおいて、7年連続日本一というのは素晴らしい記録です。
 どこまで伸ばして行ってくれるのか、とても楽しみです。

[第20位] コパアメリカ・センテナリオ2016 チリ代表チームが優勝

 南米NO.1のナショナルチームを決めるコパアメリカ2016決勝で、チリチームがアルゼンチンチームを破って優勝しました。
 リオネル・メッシ選手率いるアルゼンチン代表チームは、またもビッグタイトルに手が届かなかったのです。

 南米サッカーと言えば、これまでブラジル、アルゼンチン、ウルグアイの3か国がリードしてきたのですが、現在ではチリやコロンビアといったチームが力を付けて、「盟主」の座を争う戦いは混戦となっています。

 世界サッカーの勢力地図は、刻一刻と変化しているのでしょう。

 以上が第11位から第20位です。

 第10位までのシーンと第11位以下のシーンに甲乙を付けるのが至難の業であると共に、第11位から第20位までの10シーンにも差が無いと感じますので、「順不同」と言っても良いのかもしれません。

 加えて、20位までにリストアップされなかったシーンにも、春・夏の甲子園大会やNPB両リーグの優勝争い、NFLスーパーボウルにおけるデンバー・ブロンコスの優勝、NBAファイナルのクリーブランド・キャバリアーズの大逆転優勝、MLBイチロー選手の通算500盗塁達成、サッカーUEFA-CLにおけるレアル・マドリード11度目の優勝、大相撲6場所の優勝を5力士で分け合う「戦国時代」突入、リオデジャネイロ・オリンピックにおける日本柔道チームの大活躍、女子レスリングチームの大健闘、卓球水谷隼選手のメダル獲得、等々、素晴らしいスポーツシーンを挙げて行けば、枚挙に暇がありません。

 2016年も本当に素晴らしいシーンをご提供いただいた全てのプレーヤーの皆さんに、心からお礼を申し上げたいと思います。

 そして、2017年のスポーツ界にも、大いに期待したいと思います。
 さて、1年収めの有馬記念です。

 12月25日クリスマス、中山競馬場芝2500mコースで開催される、第61回グランプリ有馬記念競走G1の注目馬検討です。

 2016年の競馬を締めくくる大レース、16頭が出走して来ました。
 ひと目見て「良いメンバーが揃った」という印象です。日本ダービー2016の勝ち馬マカヒキが居ないことが、少し残念というところでしょうか。

 キタサンブラックは「再び1枠1番」を引きました。逃げ馬であるキタサンにとっては「絶好」でしょう。
 一方でマリアライトは16番の大外です。強豪牝馬と言っても、これだけのメンバーを相手にしての「大外」は苦しいという感じがします。
 
 さて、注目馬検討です。

 第一の注目馬は、6枠11番のサトノダイヤモンド。
 菊花賞での強さは見事なものでした。素質馬が本格化した印象です。好位を維持できる脚質も軸馬の条件でしょう。
 このところの「サトノ」の馬の勢いもプラスになると思います。

 第二の注目馬は、1枠1番のキタサンブラック。
 ジャパンカップ→有馬記念の連覇は、本当に難しいところで、まさに「ザ古馬」にしか出来ないものだと思いますが、1枠1番を引いた運を見ても、可能性は十分に有ります。
 マークされることから勝ち切るのは容易なことでは無いと思いますが、武豊騎手の手綱さばきに期待がかかります。

 第三の注目馬は、3枠6番のサウンズオブアース。
 いまだ重賞勝ち無しの2勝馬ですが、G1レースにおける実績は素晴らしいものです。有馬記念2015での2着、ジャパンカップ2016でも2着とあと一歩に迫っているのです。
 そろそろこの馬がG1に勝っても、何の不思議も無いでしょう。

 いつの時代も、有馬記念は「好きな馬を買うレース」です。

 そして、ワクワクしながらテレビに見入るのです。
 前々稿・前稿の「10大ニュース」をまとめると以下の通りとなります。

第1位 リオ五輪 陸上男子400mリレーで日本チームが銀メダル
第2位 イチロー選手 MLB通算3,000安打
第3位 リオ五輪 伊調馨選手 史上初の4大会連続の金メダル
第4位 クラブワールドカップ2016で鹿島アントラーズが決勝進出
第5位 ユーロ2016 ポルトガルチーム初優勝
第6位 サッカー男子U-19アジア選手権2016で日本チームが優勝
第7位 リオ五輪 金藤理絵選手200m平泳ぎで金メダル
第8位 NPBベストナイン2016 大谷翔平選手2ポジションで受賞
第9位 MLBワールドシリーズでシカゴ・カブスが108年振りの優勝
第10位 松山英樹選手 ゴルフ世界選手権大会優勝

 いずれ劣らぬ、素晴らしいスポーツシーンばかりです。

 夏のリオデジャネイロ・オリンピックから3シーンを選びました。
 やはり、2016年最大のスポーツイベントでしたから当然のことでしょうが、その他のシーンが7つも入ったのは、意外と言うか、スポーツの奥深さを感じさせます。

 特に2016年は、サッカーシーンが3つ入りました。ユーロ2016、コパ・アメリカ・センテナリオ2016と欧州と南米でビッグイベントが開催されたことも有りますし、何よりFIFAクラブワールドカップにおける鹿島アントラーズの活躍には、胸が躍りました。

 イチロー選手はMLB通算安打記録を3,030に伸ばしています。2017年シーズンも目が離せない存在です。

 もちろん、この10大ニュース以外にも素晴らしいシーンが数多く有りました。

 次稿では、第11位から第20位を採り上げたいと思います。
 前回は第10位から第6位でした。
 本記事では、第5位から第1位を発表したいと思います。

[第5位] ユーロ2016 ポルトガルチーム初優勝

 サッカーの欧州選手権大会(ユーロ)2016において、ポルトガル代表チームが初優勝を飾りました。
 ワールドカップやユーロといった世界屈指の大会でポルトガルが優勝したのは史上初の事ですし、サッカー史上屈指のプレーヤーであるクリスティアーノ・ロナウド選手が率いる代表チームが初めて手にしたビッグタイトルでした。

 エウゼビオ選手やフィーゴ選手といった、世界サッカー史を彩る名プレーヤーを輩出してきたポルトガルに初めてもたらされた歓喜は、サッカーの新時代到来を告げるものなのかもしれません。

[第4位] クラブワールドカップ2016で鹿島アントラーズが決勝進出

 FIFAが主催する男子の年齢制限なしの大会で、初めて日本のチームが決勝に進出したというのは、もちろん史上初のことですし、「空前」の快挙と言って良いでしょう。

 開催国枠で初出場した鹿島アントラーズは、第1戦、第2戦と勝ち進み、準決勝で南米代表アトレティコ・ナシオナルと激突、これを3-0で破って決勝に進出したのです。

 FIFAクラブワールドカップ大会の前身は、インターコンチネンタルカップ大会であり、これは「欧州代表と南米代表のクラブが戦う」大会でした。
 つまり欧州のNO.1クラブと南米のNO.1クラブが戦って世界一を決める大会だったのです。

 現在では世界6大陸の代表チームが集う大会となっていますが、やはり欧州と南米のチームの強さは抜けていて、結局はインターコンチネンタルカップと同じだろう、以前の様にUEFAチャンピオンズリーグの優勝チームと、コパ・リベルタドーレスの優勝チームが戦って世界一を決めればよい、といった意見が有るのも事実なのです。

 しかし、今回の鹿島アントラーズの決勝進出は、クラブワールドカップ大会の価値をも高めることとなったのでしょう。

[第3位] リオ五輪 伊調馨選手 史上初の4大会連続の金メダル

 リオデジャネイロ・オリンピック、レスリング女子58㎏級で伊調選手は、試合終了間際の大逆転勝ちで金メダルを獲得しました。
 オリンピック4大会連続の金メダルという、全ての女子個人競技を通じて「史上初」の快挙でもありました。

 12年以上に渡って「世界トップに君臨する」というのは、気の遠くなるようなことであり、アスリートとしてのスキルの高さにはただただ驚かされるばかりです。
 特に、その精神力の強さ・高さは、全てのアスリートの範となるものでしょう。

[第2位] イチロー選手 MLB通算3,000安打

 2016年8月7日、その瞬間はやってきました。

 コロラド・ロッキーズとマイアミ・マーリンズのゲームの7回、イチロー選手の放った大飛球はライトフィールダーの頭上を越えて3塁打。この3塁打がメモリアルヒットとなったのです。

 3塁打でしたから、自軍ベンチの目の前にイチロー選手が立ち、多くの仲間の祝福を受け、観衆の大歓声にヘルメットを掲げて応えました。
 そしてベンチに戻ったイチロー選手のサングラスの下から、涙が流れました。
 本当に美しい涙でした。

[第1位] リオ五輪 陸上男子400mリレーで日本チームが銀メダル

 日本チームのアンカー・ケンブリッジ飛鳥選手が先頭で直線に出た時には、「こんなシーンを観ることが出来るのか」と思いました。
 まさに信じられないようなシーンだったのです。

 飛鳥選手は、隣のコースを走るジャマイカチームのアンカー・ウサインボルト選手と並走しました。
 最後は離されてしまいましたけれども、アメリカチームには先着し、2位となりました。
 世界大会の男子リレー種目で、力でアメリカチームに先着したのも史上初の事でしょう。

 日本男子スプリント界史上初の銀メダルは、2016年のスポーツシーンの中で「最大のインパクト」を齎したシーンだと思います。

 バトンパスの上手さだけでは、これ程の走りを魅せることが出来ないのは当然のことで、「トップスピードに乗れば、世界のトップランナーと互角のスピードが出せること」を日本チームの4人のランナーは証明してくれたのです。
 このことが最も素晴らしいことだと感じます。

 日本男子スプリント界の新時代を拓いた「壮挙」でしょう。

 本記事では、2016年スポーツ界10大ニュースの第5位から第1位を採り上げました。
 本当に素晴らしいシーンばかりでした。

 次回でまとめてみようと思います。
 リオデジャネイロ・オリンピックが開催された2016年も、スポーツ界は花盛りでした。

 恒例の「スポーツ界10大ニュース」です。
 夏のオリンピックが在った関係から、どうしてもオリンピックでのシーンが多くなってしまいますが、2016年については「史上初」という切り口に重点を置いて見て行きたいと思います。

 本記事は第10位から第6位です。

[第10位] 松山英樹選手 ゴルフ世界選手権大会優勝

 2016年シーズン後半の松山選手の活躍は見事でした。
 10月17日に最終日を迎えた日本オープンに快勝してから快進撃が始まりました。続いて、PGAツアーのCIMBクラシック大会で2位、そしてWGC(ゴルフ世界選手権)-HSBCチャンピオンズ大会で圧勝したのです。世界最高水準の大会における2位に7打差をつけての圧勝は衝撃的でした。
 その後も2大会で連続優勝して、5大会で4度の優勝・2位が1回という、驚異的な成績を残したのです。

 もちろん、ゴルフ世界選手権大会での優勝は、日本選手史上初の快挙でした。

[第9位] MLBワールドシリーズでシカゴ・カブスが108年振りの優勝

 クリーブランド・インディアンズとの対戦となったワールドシリーズ2016は、大激戦となりましたが、最期はシカゴ・カブスが押し切り、108年振りの世界一に輝きました。
 そもそも、108年も前から行われているということ自体が、ベースボールの歴史を感じさせる事実ですが、カブスの優勝にはもうひとつのジンクス破りが加わりました。

 「ヤギの呪い」を解くシリーズとなったのです。
 シカゴ・カブスの歴史に新たな1ページを開くこととなったワールドシリーズ優勝でした。

[第8位] NPBベストナイン2016 大谷翔平選手2ポジションで受賞

 11月に発表された、日本プロ野球2016年シーズンのベストナインで、大谷翔平選手がDHと投手の2部門で選出されました。

 一人のプレーヤーが2つのポジションでベストナインに選出されたのは、もちろん史上初のことです。どちらのポジションでも圧倒的な得票率での選出でした。

 2016年の大谷選手の活躍は、かつて見たことが無いレベルのものであったと感じます。
 時速165kmの投球を連発し、逆方向へのホームランを軽々と放つという、まさに「二刀流」の神髄を示してくれたのです。
 全てのスポーツを通じての「ベストアスリート賞」というものが存在したら、最有力候補でしょう。

[第7位] リオ五輪 金藤理絵選手200m平泳ぎで金メダル

 圧勝でした。

 2位以下の選手を引き連れて、ゴールを目指す金籐選手の泳ぎには「王者」の風格さえ漂っていたと感じます。

 この金メダルは、日本女子競泳陣にとってオリンピック大会における「過去100年間で5つ目の金メダル」でもありました。とても貴重な金メダルだったのです。

 世界の水泳界で着々と地歩を固めつつある日本競泳陣の進化を示した優勝とも言えるのでしょう。

[第6位] サッカー男子U-19アジア選手権2016で日本チームが優勝

 日本サッカー史上初の快挙でした。

 これまでなかなか勝つことが出来なかった、19歳以下のアジア選手権大会で、若き代表チームは「ついに壁を破った」のです。
 アジアトップを標榜する日本サッカーですが、U-19でチャンピオンとなったのは初めてのことです。

 特に、センターバックの二人、中山雄太選手と富安健洋選手の活躍は秀逸でした。
 準決勝までは「ほとんど相手チームにシュートを打たせない」守備を展開し、決勝のサウジアラビア戦も零封しました。大会を通じて無失点というのは、こうした国際大会では滅多に観られないものでしょう。

 A代表のプレーにも影響を与えたのではないかと感じられる快挙でした。

 以上が第10位から第6位でした。
 いずれも素晴らしいシーンばかりであったと思います。

 次回は第5位から第1位です。
[12月18日・決勝]
レアル・マドリード4-2鹿島アントラーズ

 90分戦って2-2の同点で延長に縺れ込んだゲームは、クリスティアーノ・ロナウド選手の2ゴールでレアルがリードし、鹿島の反撃を抑えて勝利しました。

 鹿島アントラーズにとっては、本当に残念な試合でした。
 勝つチャンスがあったと思います。

 注意しなければならないと、戦前から言われていた、「前半10分」までにアントラーズは先制を許してしまいました。
 ペナルティエリア付近でフリーになったモドリッチ選手が強烈なシュート、これをゴールキーパーGK曽ヶ端選手が良く弾きましたが、ボールはゴール前のベンゼマ選手の目の前に落ち、これをしっかりと決められてしまいました。
 ここまで「堅守」を誇ってきた鹿島にとっては、痛恨の失点でした。

 先制されてしまったものの、鹿島イレブンには「全く怯む様子」は無く、レアル・マドリードの構成を凌ぎつつ、相手ゴールを狙い続けました。
 そして前半44分、ゴール前の柴崎選手がトラップから左足で、ゴール右隅に叩き込みました。素晴らしいゴールでした。

 後半に入り、明らかに「気合が入った」レアルでしたが、追加点は再び柴崎選手の「左足」から生まれました。
 後半7分、ペナルティエリア付近を左に走りながら、ゴール左隅にシュート。これもワールドクラスのスピードと威力を持ったシュートでした。レアルのGKナバス選手が触ることもできなかったのです。

 これで勢いに乗った鹿島の攻撃を、レアルは必死に凌ぎ、反撃するという、「互角の戦い」が繰り広げられました。
 レアル・マドリードから「余裕」が消え、クラブ世界一の座を賭けた見事な戦いが続いたのです。

 後半15分、レアルにPKが与えられました。
 鹿島のプレーヤーの動きは「ボールに行ったもの」でしたが、相手プレーヤーを押し倒したことも間違いなかったので、止むを得ない判定だったのでしょう。

 これをクリスティアーノ・ロナウド選手がゴール左隅に決めて、試合は2-2の同点となりました。

 この後の攻防は、クラブワールドカップ史上に残る素晴らしいものだったと思います。アントラーズにとっては、柴崎選手のフリーキックからの鈴木選手のヘディングが、本当に惜しまれるシーンでした。クロスバーを直撃して外れたのです。
 まさに「ドンピシャ」でしたから、後30㎝下に打てていれば・・・。

 延長に入ってからのクリスティアーノ・ロナウド選手の2得点は、「世界最高のプレーヤー」の名に恥じないものでした。
 クロース選手やベンゼマ選手からの縦パスをキッチリと叩き込んだものでしたが、「一瞬の加速でディフェンダーを置き去りにするスピード」と「小さな振り幅のキックから強烈かつ正確なシュート」を放つ能力は、凄いとしか言いようがありません。

 鹿島アントラーズは「大魚を逸し」ました。
 しかし、その戦い振りは見事の一語。
 日本サッカーの力を世界に示してくれました。

 GKの曽ヶ端選手、ディフェンダーの西選手、上田選手、昌子選手、山本選手、ミッドフィールダーの永木選手、小笠原選手、遠藤選手、柴崎選手、フォワードの土居選手、金崎選手、そして途中交代で出場した赤崎選手、ファブリシオ選手、伊東選手、鈴木選手、全ての選手たちが「冷静に躍動」し、「勝利に向かって決して諦めない」という、日本サッカー史に残る好ゲームを創り上げてくれたのです。

 本当に、素晴らしい試合でした。
[12月5日 レギュラーシーズン第13週]
インディアナポリス・コルツ41-10ニューヨーク・ジェッツ

 ジェッツのホーム・メットライフスタジアムで行われたゲームでしたが、試合内容はコルツの一方的なものになりました。

 コルツは、正クオーターバックQBのアンドリュー・ラック選手が脳震盪からの復帰戦でしたが、この試合でラック選手は28本のパスアテンプトで22本成功、278ヤードを投げて4タッチダウンTDパスという、見事な復帰戦というか、キャリア屈指の成績を残しました。

 ジェッツは攻守にわたって精彩を欠きましたが、この試合の前半、QBフィッツパトリック選手からタイトエンドTEの選手にTDを狙ったパスが投げられた時に、「今シーズン7本目のTEへのパス」と放送されました。

 第13週、ジェッツにとっては今季12試合目のゲームでしたが、それで「7本目」というのは、あまりにも少ないのです。QBからTEへのパスが1試合に1本も無いというのは、NFLのチームの攻撃プラン・構成としては、とても珍しいと感じます。

 例えば、このゲームのコルツのQBラック選手はTEドウェイン・アレン選手に4本のパスを投げています。
 ニューイングランド・ペイトリオッツのQBトム・ブレイディ選手とTEロブ・グロンコウスキー選手(身長198cm)や、ニューオーリンズ・セインツのQBドリュー・プリーズ選手とTEジミー・グレアム選手(身長201cm)の関係を持ち出すまでも無く、現在のNFLのオフェンスにおいては、身長2m前後の大型TEへのパスは、とても重要なプレーとなっています。

 「苦しい時のTE頼み」ではないのですが、ターゲットが見つからない時のQBの最後の砦といった位置付にあるのがTEへのパスなのです。身長差を活かすプレーは、成功確率の高いものとなるからです。
 10ヤード内外のミドルゾーンへのパスは、どのチームにとってもキーとなるプレーであろうと考えていました。

 最近ではオフェンスにおいて「TEへのパスに依存し過ぎる傾向」が指摘され、攻撃のバリエーションが少なくなるとさえ言われる程に、QB→TEのホットラインの重要性は増しているのです。(前述のグレアム選手がセインツからシアトル・シーホークスにトレードされたのも、セインツのオフェンスがグレアム選手に依存し過ぎて、機能していなかったことが原因であるとの見方も有ります)

 こうした時代に、「TEへのパスを使わないチーム」が存在しているのはとても意外でした。
 
 今季のジェッツの「TEへのパス」は、12試合で7本ですが、何と昨シーズンはレギュラーシーズン全16試合で計8本だったと報じられました。驚くべき少なさです。(妙な書き方で恐縮です)

 これは、現代のNFLにおいて稀なことであることは間違いありませんが、20世紀のNFLにおいても珍しいことであったと思います。

 かつてのオークランド・レイダーズのQBケン・ステブラー選手からTEフレッド・ビレトニコフ選手へのパスは、正に「苦しい時のビレトニコフ頼み」と呼ばれるキープレーでしたから、20世紀においてもQB→TEのパスはとても大切なものだったのです。(当時のTEはオフェンスラインに位置し、現在のTEはパスレシーバーの位置にセットしていることが多いという違いはあると思いますが・・・)

 こうした中で、QB→TEのパスを使わないという、極めて「斬新」なオフェンスを展開している、現在のジェッツは「NFLのオフェンス」に対して「大いなる挑戦」を続けているとも言えるのかもしれません。

 頭書の試合は、前半から一方的なコルツのゲームとなり、ハーフタイムで観客の半分がスタジアムを後にし、第3クオーターQが終了する頃には2/3の観客が帰ったと報じられました。
 贔屓チームの粗末なプレーの連続に対して、スタジアムのファンからはブーイングの連続でした。

 これでジェッツは3勝9敗となり、アメリカン・フットボール・カンファレンスAFC東地区の最下位に定着、今季のプレーオフゲーム進出は絶望となりました。

 ニューヨーク・ジェッツは、根本的な立て直しを迫られることになるのでしょう。
 12月13日、2017年のラグビー女子ワールドカップ大会のアジア・オセアニア地区の予選が香港で行われ、日本代表チーム=サクラフィフティーンはフィジーを55-0で破って、本戦への出場を決めました。
 日本代表チームにとっては、4大会ぶり4回目のワールドカップ出場となります。

 女子ラグビー日本代表チームは、最初から「国際的な存在」でした。
 世界の女子ラグビーと共に歩んできたのです。

 1991年の第1回ワールドカップ、1994年の第2回共に招待されて出場しています。
当初から女子ラグビーワールドカップのメンバーだったのです。そして、第2回大会では、スウェーデンチームを破り、記念すべき「ワールドカップ初勝利」を挙げています。

 この頃の女子ワールドカップには「予選が無く」、ラグビーユニオンの国際統括機関である「ワールドラグビー」が書類審査で出場国を決めていました。

 女子日本代表チームは第3回大会には出場できませんでした。国際試合の実績が乏しいという理由で招待されなかったのです。この頃が、日本女子ラグビーの最初の冬の時代だったのでしょう。

 2002年の第4回大会からは「予選」が行われるようになりました。
 日本チームは、サモア、香港と連続して破り、本戦出場を決めるとともに、本戦でもオランダチームを37-3で破って、ワールドカップ2勝目を挙げました。
 男子日本代表チームがワールドカップで2勝目を挙げたのは2015年大会ですから、女子の方が相当早く2勝目を挙げていたことになります。

 2006年大会、2010年大会、2014年大会、日本チームはいずれも予選でカザフスタンチームに敗れ、本戦出場を逃し続けました。 「カザフスタンの厚い壁」が立ちはだかった時期であり、女子日本ラグビー2度目の冬の時代と言えるのでしょう。

 そして、2017年大会(女子ワールドカップは原則中4年での開催ですが、この大会から男子大会の中間年に開催されることとなり、1年早く中3年での開催となりました。中3年は第1回と第2回に続いて2度目)の予選を勝ち抜いて、2002年大会以来の本戦出場を決めたのです。

 15人制ラグビー女子日本代表チームの愛称が「サクラフィフティーン」となったのは、2013年6月のことですから、2017年ワールドカップは「サクラフィフティーン」として臨む初めての大会ということになります。

 男子チームには「ブロッサムズ」という愛称があるのですが、こちらは「宿沢ジャパン」や「エディジャパン」に押されて、あまり使われていません。

 女子チームがメディア上でどのような名前で呼ばれていくのかも、もうひとつ興味深いところでしょう。
 12月18日、阪神競馬場芝外回り1600mコースで行われる、第68回朝日杯フューチュリティステークスG1の注目馬検討です。

 今年も「2歳王者」の栄冠を目指して、18頭が出走して来ました。

 もともと牡馬限定レースでは無いものの、大抵は牡馬同士の戦いとなることが多いレースですが、今年は牝馬のミスエルテが挑戦し、有力馬の一頭と目されているところに特徴が有ります。

 今年の2歳牡馬陣は「小粒」という印象です。

 昨年と比較すると、その差は歴然でしょう。
 サトノダイヤモンド、マカヒキ、ディーマジェスティの、後に3強と呼ばれることになる3頭に加えて、エアスピネルやリオンディーズが居た2015年の2歳牡馬陣は、豪華絢爛でした。
 私はこの5頭を「5強」と呼んでいましたが、いずれも例年であれば十分にクラシックレースの複数制覇が狙える5頭でした。
 変な言い方で恐縮ですが、エアスピネルが2016年の2歳馬であれば、「三冠馬の有力候補」だったのではないかとさえ思います。

 1年の違いで、これ程の差が有るものなのかとも感じます。
 もちろん、今後2017年世代を代表する強い牡馬が登場して来るのでしょうが・・・。

 こうした状況ですから、牝馬のミスエルテ陣営が阪神JFではなくて朝日杯FSでも勝てると考えたのも無理も無いところかもしれません。
 阪神JF2016に優勝したソウルスターリングと同じフランケル産駒であるミスエルテに、期待がかかるという形となっているのです。

 とはいえ、牝馬が牡馬に勝つというのは「難事」であることも間違いないところでしょう。
 2戦2勝のミスエルテといっても、この2戦はいずれも「牝馬限定レース」でのものですから、牡馬との力の比較の材料とはなりません。
 また、前走G3ファンタジーステークスの走りは、そのギャロップがまだまだ本格化には至っていない、前駆と後躯の開きが不十分に見えますから、発展途上にあると感じます。

 小粒な牡馬陣と発展途上の有力牝馬となれば、結果としてこのレースの予想は大変難しいということなのでしょう。

 そこで本ブログでは、このレースは「期待の種牡馬の産駒」に注目することとしました。

 第一の注目馬は、1枠2番のアシャカリアン。
 サマーバードの産駒です。サマーバードはアメリカ馬で、通算9戦4勝、アメリカ三冠レースの一角ベルモントステークスを始めとしてG1を3勝しています。2000mから2400mのG1を勝っていますので、中長距離に強い馬でした。
 この実績馬を、日本軽種牡馬協会が購入して種牡馬として供用した経緯。
 ミスタープロスペクター系という、現在世界で最も成功している血統のひとつですので、我が国でも活躍が期待されるところです。
 実はサマーバードは2013年12月に7歳で死去しています。
 その血統を受け継ぐものとしてのアシャカリアンに期待したいのです。

 第二の注目馬は、4枠8番のダンビュライト。
 ルーラーシップの産駒です。ご存じのように、ルーラーシップは日本ではAJC杯や鳴尾記念といったG2レースに勝っていて、香港のクイーンエリザベス2世杯G1も勝っています。
 我が国ではG1に手が届かなかったのですが、その粘り強さ・安定感は高く評価されていました。特に、ラスト4走、2012年の宝塚記念2着、天皇賞(秋)3着、ジャパンカップ3着、有馬記念3着は、まさしくG1レースの常連と呼ぶに相応しいものでした。
 キングカメハメハ×エアグルーブの良血を受け継いで行ってほしいものです。

 第三の注目馬は、5枠10番のモンドキャンノ。
 キンシャサノキセキの産駒。キンシャサノキセキは2010年・2011年の高松宮記念の勝ち馬です。母親のレイズアンドコールもサクラバクシンオーということですから、生粋のスプリンターという感じですが、前走G2京王杯2歳ステークスでは距離が伸びても戦えそうな脚を披露しました。
 フジキセキの血統を継ぐキンシャサノキセキの代表産駒になって欲しいものです。

 今回は、以上の3頭に期待します。

 新しい、あるいはこれまであまり活躍を見せていなかった種牡馬の産駒に期待したいレースです。
 この記事の表題を書いているときの心地よさと言ったら・・・。
 素晴らしいことです。

 FIFA主催の男子フル代表大会決勝に、日本のチームが登場するのは歴史上初めてのことでしょう。
 鹿島アントラーズは、日本サッカー界の新しい扉を開けてくれたのです。

[12月14日・準決勝]
鹿島アントラーズ3-0アトレティコ・ナシオナル(南米代表)

 前半の前半、アトレティコは一方的に攻め続けました。
 見事な攻めが続きました。

 この「大攻勢」を鹿島は凌ぎ続けました。ゴールキーパー曽ヶ端選手のスーパーセーブや昌子選手を始めとするディフェンダー陣の再三の積極的で素早い好守が観られました。

 そして前半33分、アントラーズにペナルティキックPKのチャンスが生まれました。
 FIFAの公式戦で初めて導入されたビデオ判定の結果、PKが与えられたのです。
 
 一瞬、何のことかわからず、次の瞬間歓喜の感情が湧きあがり、そして次の瞬間「決められるのだろうか」という心配が襲ってきました。
 これほどの大試合でPKを決めるのは、容易なことではありません。そもそも、凄まじい緊張感の中でコースを狙っていけば「枠に蹴る」こと自体が難しいのです。

 しかし、キッカーに選ばれた土居選手は「冷静」でした。
 アトレティコゴール左サイドにキッチリと決めて見せたのです。

 翻ってみれば、この試合のアントラーズの最大の勝因は、この「冷静さ」だったのかもしれません。
 鹿島はチームとして、攻守にわたって極めて冷静なプレーを続けた印象です。
 南米王者を相手に、これほど冷静にプレーを続けることが出来たのは、鹿島アントラーズというチームのDNAの為せる業かもしれません。

 先日のJリーグチャンピオンシップゲームを始めとして、「逆境での強さ」が際立っているのです。
 厳しいスケジュールの中で、押し込まれても、追い込まれても、鹿島アントラーズは戦うことを止めない・・・。見事なものです。

 後半30分を過ぎて、運動量が落ちたのは、中2日の試合を続けてきた鹿島ではなく、今大会初戦のアトレティコの方でした。
 そして、追加点が生まれたのです。

 遠藤選手がヒールで2点目をゲットしたとき、「これで勝てる」と考えながらも、「まだ10分近くある」「相手は1分あれば得点できるチームだ」と隣で見ている妻に言い、次に金崎選手のパスから鈴木選手が3点目を挙げた時には「勝利は間違いない」と感じながらも、まだ5分以上残っているから、アトレティコが4点取る可能性はある」と思ってしまうという、見る側として「全く冷静さに欠ける観戦」が続きました。

 我ながら情けない感じですが、何しろ、日本のチームがクラブワールドカップの決勝に進出するという「事態」に慣れていなかったのです。

 主審が試合終了を告げるホイッスルを吹いたとき、テレビの前で妻と共に拍手を送りました。1分間以上拍手していたでしょう。
 こんな素晴らしい瞬間を用意していただいたアントラーズイレブンに感謝、また感謝です。

 さて、18日の決勝の相手はあのレアル・マドリードです。
 クリスティアーノ・ロナウド選手やカリム・ベンゼマ選手、ハメス・ロドリゲス選手、セルヒオ・ラモス選手、トニ・クロース選手、マルセロ選手、ルカ・モドリッチ選手、ナバス選手等々が居る、あのレアル・マドリードなのです。(当たり前のことを書き恐縮です)

 かつて「銀河系軍団」と呼ばれていたレアルですが、その輝きは増すばかり。まさに「スター軍団」なのです。

 試合中に、鹿島アントラーズの選手たちが「レアルウオッチャー」になってしまうのではないかと「余計な」心配をしてしまいますが、これは無用のこと。
 
 アントラーズは伝統の「冷静さ」と「粘り強さ」で堂々と対抗してくれることでしょう。

 もし、後半30分を過ぎた段階でアントラーズがリードしていたら、私はどんな気持ち・様子で、試合を観ているのでしょうか。

 全く、想像がつきません。
 オランダのヘーレンウェインにおいて12月9日から11日にかけて開催されていた、今シーズンのスピードスケート・ワールドカップ第5戦、小平奈緒選手は女子500mで37秒69の好タイムで優勝しました。
 小平選手はこれで今シーズンのワールドカップ500m種目において4戦して4勝という素晴らしい成績を残しています。

 まさに「絶好調」という感じがします。

 特に印象的なのは、小平選手の「腕の振り」です。
 力強く、大きく、そして素早く振られる腕の軌跡が、どの大会でも目に焼き付くのです。その腕の振りに合わせて、下半身が良く動きます。

 上半身と下半身の連動が完璧で、無駄な動きや力みが全く無く、スムースな加速が実現しているという、見事なスケーティングが展開されているのです。

 今シーズンは、来年2月9日から11日にかけて韓国の江陵で開催される、世界距離別スピードスケート選手権大会(プレオリンピック)が最大の目標となるのでしょうが、こんなに早く調子を上げて大丈夫なのか、と素人の心配をしてしまう程のコンディションの良さでしょう。
 小平奈緒選手のこれからの活躍にも、期待が高まるばかりです。

 日本女子スピードスケートチームは、中距離の高木美帆選手や団体追い抜き種目でも、連続して表彰台に立つなど、素晴らしい勢いを感じさせるシーズンを送っています。体格面の劣勢を感じさせない滑りと巧みな試合運びが見事の一語でしょう。

 それに引き替え、かつてのお家芸であった男子500m種目はワールドカップ大会での入賞さえ難しい状況が続いています。
 世代交代が遅れているのでしょうが、「日本男子500mのスケート」は世界に誇る独創性を示してきた種目だと思います。この伝統と技術は、常に磨き上げて行かなければならないものでしょう。

 復活が待たれるところです。
 FIFAクラブワールドカップが開幕し、いよいよベスト4の戦いが始まります。

 我らが日本代表の鹿島アントラーズは、第1ラウンド、第2ラウンドを勝ち抜き、12月14日に南米代表のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)への挑戦権を手にしました。
 初出場とは思えないような見事な戦い振りです。

[12月8日 第1ラウンド]
鹿島アントラーズ2-1オークランド・シティFC(オセアニア代表)

[12月11日 第2ラウンド]
鹿島アントラーズ2-0マメロディ・サンダウンズ(アフリカ代表)

 この2試合を通じて、アントラーズは「劣勢からの勝利」をものにしています。

 オークランド・シティ戦では、試合全体としては押し気味に進めながら、セットプレー1発で先制を許しました。こうなると国際試合では、特にクラブ同士のゲームでは、試合運びが上手いチームが多いので、逆転はなかなか難しいのですが、赤崎選手と金崎選手の得点で勝利をもぎ取りました。
 金崎選手のゴールは試合終了間際の後半43分でした。
 アントラーズの勝負強さが際立つゲームでしょう。

 サンダウンズ戦では、立ち上がりから一方的に攻められましたが、ゴールキーパーGK曽ヶ端選手の攻守連発で先制を許さず、ゲームは後半に入りました。

 さすがに運動量が落ちてきたサンダウンズに対して、アントラーズは徐々に良い形が作れるようになり、後半18分遠藤選手が強烈なシュートを相手ゴールに突き刺しました。
 そして第1ラウンド同様、後半43分金崎選手がとどめのゴールを挙げたのです。

 まさに「90分を戦う術」を知っているかのような2ゲームでした。

 サイドからのボールをうまく使う鹿島の攻撃は、「強豪チーム相手にする時の点の取り方」を示現している感じがします。

 さて、いよいよ南米代表チームとのゲームですが、何より心配なのは「スケジュールの厳しさ」です。11月29日のJリーグチャンピオンシップ第1戦に始まり、12月3日の第2戦、そしてクラブワールドカップの12月8日→11日→14日と「休む間もない」日程ですので、さすがにアントラーズのプレーヤー達には疲れが蓄積されていることでしょう。

 この状態で南米王者と戦うのは、とても「しんどい」ことだとは思います。

 しかしこのゲームは、「日本サッカーの力を世界に示す絶好のチャンス」ですし、鹿島アントラーズの歴史に刻まれる大試合でもあります。

 このところ「得点を取り続けている」金崎選手を中心とした攻撃陣が先制して1-0で後半に臨むことが出来れば、チャンスは十分にあるでしょう。

 「世界をアッと言わせて」欲しいものです。
 2016年11月30日~12月7日にかけて開催された、卓球の世界ジュニア選手権大会において、日本チームが大活躍を魅せました。

 18歳以下のプレーヤーにより争われる大会ですが、日本チームは13歳の張本智和選手が優勝するなど、ジュニア世代の「層の厚さ」を存分に示しました。

 まず12月3日の団体戦で朗報が入りました。

 男子チーム、女子チームともに決勝で快勝したのです。
 男子チームは韓国チームを相手に3-0の圧勝、女子チームも中国チームを相手に3-1で快勝しました。
 ジュニアの大会とはいえ、中国を始めとする強豪チームを破ってのアベック優勝は見事です。

 そして12月7日の大会最終日。
 タブルスでは、男子・女子・混合の3種目全て準優勝でした。3種目とも決勝に進出していましたので、優勝が期待されましたが、さすがに世界大会です、そうは行かなかったのですけれども、全ての種目で決勝に進出したことは素晴らしいことだと思います。

 男子シングルスの決勝では、頭書の通り、張本選手が4-2で中国のYANG Shuo選手を破って世界一に輝きました。13歳でのシングルス優勝は大会最年少記録です。
 今後の活躍が、とても楽しみです。

 今大会の日本女子チームには、リオデジャネイロ・オリンピックのメダリスト・伊藤美誠選手や伊藤選手のライバルである平野美宇選手が入っていました。ジュニア世代のプレーヤーが、既にA代表でもあるのです。

 日本卓球界の「世代交代」は順調に進んでいるのでしょう。
 フィギュアスケートのグランプリGPファイナル大会は、12月10日、フランスのマルセイユで開催され、男子は羽生結弦選手が優勝、宇野昌磨選手が3位に食い込みました。
 女子は宮原知子選手が2位となりました。

 日本勢は出場した3名の選手が全てメダルを獲得しました。世界の大舞台で、実力をしっかりと発揮したということになります。

 羽生選手はショートプログラムSPでトップに立ち、フリーでは後半にミスが出ましたが合計ポイント293.90で、ライバルのハビエル・フェルナンデス選手、パトリック・チャン選手の試技を待つこととなりました。

 羽生選手の得点が思ったより伸びず、300点に届かなかったことから、フェルナンデス選手やチャン選手は「逆転できる」と考えたのでしょう。それが「演技の硬さ」繋がったのかもしれません。
 
 フェルナンデス選手が満足の行く試技が出来なかったことが、チャン選手に一層のプレッシャーとなったことも想像できます。
 結局、300点越えを狙うことができる2人の強豪は、いずれも失敗し、表彰台に上ることも出来ませんでした。

 現在の採点法の下では、過去の実績からくる「ネームバリュー」の価値が大きくはなく、基礎点の高い演目をしっかりと演じ切ることを継続しない限り、得点は上がらないことが改めて良く分かる結果となったのです。

 宇野選手は、第一滑走者というやや不利な状況ながら、しっかりと演じ切り、2年連続の表彰台を示現しました。実力が向上していることは間違いなく、来シーズン=オリンピックシーズンには、世界トップを争うスケーターとなることでしょう。

 羽生選手にとっては、4回転アクセルジャンプの転倒など、とても不満足なフリー演技だったのでしょうが、そうした状況下でも「失点を最小に抑えて行く力」が、優勝を齎したという印象です。
 世界選手権2017においては、現在のプログラム(私はSP・フリー共にとても気に入っています)の完成形を是非見てみたいものです。

 宮原選手は素晴らしい演技を披露しました。今シーズン一番の出来だったのではないでしょうか。

 僅か2年前のソチオリンピックの女王であったアデニア・ソトニコワ選手や2015年の世界選手権女王のエリザベータ・トゥクタミシェア選手が、世界のトップを争うGPファイナル2016のリンクに登場することも出来ないという「大変動」の時代に、2年連続で2位に食い込むというのは、見事です。
 時代の流れに飲み込まれることなく、自身の力を着実に磨き上げてきた宮原選手の努力が実ったものだと感じます。

 それにしても、いつものことながら、観客席の日本人サポーターの多さには驚かされます。フランス・マルセイユにおいても、その存在感は抜群でした。
 我が国は、フィギュアスケート・シングルス種目のファンの数という面では、間違いなく世界トップなのでしょう。
 今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグCLのグループリーグGLは、12月6日・7日に最終戦が行われ、各組の決勝トーナメント出場チームが決まりました。
 決勝トーナメントの展望につきましては、12月12日の組合せ抽選会の結果を見てからにしたいと思います。

 本記事では、FCバルセロナのアルダ・トゥラン選手を採り上げます。
 
 FCバルセロナのGL最終戦は12月6日のボルシア・メンヘングーラードバッハとのゲームでした。
 バルセロナはこのゲームを4-0で快勝しましたが、この試合でハットトリックを成し遂げたのがアルダ・トゥラン選手です。

 FCバルセロナと言えば、メッシ選手・スアレス選手・ネイマール選手の華麗なるフォワードFW陣が有名ですが、この試合で輝いたのはトゥラン選手だったのです。

 試合は前半16分のリオネル・メッシ選手の先制点で動き始めました。
 このゴールも見事なもので、メンヘングラードバッハのゴール前やや左寄りでボールを受けたメッシ選手が、ゴール右隅サイドネットにシュートを突き刺しました。あのコースにあの強さのシュートを打つこと自体がとても難しいことだと思います。
 メッシ選手の高度なテクニックが発揮されたゴールであり、世界最高水準のスピードと技術が集約されていました。

 前半を1-0で折り返したバルセロナでしたが、後半はトゥラン選手の独壇場でした。

 後半5分には、ヘディングで押し込み、チームの2点目を挙げました。
 後半8分には、ゴール前やや左サイドから強烈なシュートをゴール右隅に打ち込みました。
 そして後半22分には、ゴール左サイドからキーパーとの1対1。シュートを左隅に押し込みました。
 どれもファンタスティックなゴールでした。

 12月3日のエル・クラシコ(レアル・マドリード対FCバルセロナの試合)の影響でしょうか、このゲームのバルセロナの先発には、スアレス選手もネイマール選手も居ませんでした。
 メッシ選手と共にFWを担ったのは、スペインのパコ・アルカセル選手とトルコのアルダ・トゥラン選手だったのです。

 トゥラン選手といえばミッドフィールダーMFのイメージなのですが、この試合ではFWとして大活躍を魅せたのです。

 アルダ・トゥラン選手は、1987年1月トルコ・イスタンブール生まれの29歳、トルコのNO.1チーム・ガラタサライからアトレティコ・マドリードを経て、2015年からFCバルセロナでプレーしています。

 ネイマール選手やスアレス選手が居なくとも、トゥラン選手が十分に代役を果たすというバルセロナの戦力の分厚さが感じられたゲームでした。
 12月11日、阪神競馬場1600m芝外回りコースで行われる、第68回阪神ジュベナイルフィリーズ競走G1の注目馬検討です。

 今年も「最強2歳牝馬」の栄冠を目指して18頭が出走して来ました。

 この時期の牝馬は、レース毎に調子の波が大きい上に、レース経験が浅く地力の比較も難しいことから、いつも予想が難しいレースですが、今年はここまで行われた重賞・特別レース等で圧倒的な強さを見せて勝った馬が居ませんので、一層「混戦」という感じがします。
 2015年のメジャーエンブレムのような存在が、今のところ無いのです。

 さて、注目馬検討です。

 第一の注目馬は、1枠2番のソウルスターリング。
 2戦2勝馬です。何と言っても、あのフランケルの産駒であることが、この馬最大の売り?でしょう。常に圧勝していた印象が有り、14戦14勝というパーフェクトな競走成績を残して、「21世紀最強の中距離馬」の名を欲しい儘にしてきたフランケルの産駒なのです。

 ソウルスターリング自身は、デビュー戦がクビ差、第2戦のアイビーステークスが1・3/4馬身差と、お父さんに比べると着差が小さい印象ですが、実はフランケルも圧倒的なスピードを保持して大差で勝つ一方で、競り合いにも滅法強かったのです。レースの前半で飛ばし過ぎて、よれよれになりながらも先頭を譲らなかったレースが印象的です。そうでなければ、14戦14勝・G1レースを10勝(内9勝は連勝)などという凄まじい成績は残せません。
 
 「混戦」なればこそ、ここはフランケルの力に期待したいと思います。
 ソウルスターリングは、来週の朝日杯FSに出走するであろうミスエルテとともに、我が国における最初の「フランケルの風」を魅せてくれるかもしれません。

 第二の注目馬は、6枠11番のジューヌエコール。
 3戦3勝馬。前走G2デイリー杯2歳ステークスでは接戦を制しました。2歳のこの時期と言っても、牡馬を相手に競り勝った力は高く評価したいと思います。
 クロフネ×アグネスタキオンの血統にも注目でしょう。

 第三の注目馬は、6枠12番のアリンナ。
 前走の秋明菊賞を逃げ切りました。京都の直線で一度後続馬を引き離し、ゴール前は手綱を締めた感じですから、とても良いレース内容であったと感じます。マツリダゴッホ×グラスワンダーという血統にも、「一発屋」の気配が漂いますから、圧勝するとすればこの馬なのかもしれません。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 なにしろ「混戦」ですから、ゴール前の激しい競り合いが見物です。
 フィラデルフィア・イーグルスの今季のクオーターバックQBはカーソン・ウェンツ選手です。
 ドラフト全体2位という、極めて高い評価を得て、ノースダコタ大学から入団したウェンツ選手は、今季緒戦から先発し、11試合連続で出場しています。

 QBの11試合連続出場というのは、NFL全体で見れば珍しいことではありませんが、イーグルスにとっては、あのドノバン・マクナブ選手の13試合連続に次ぐ、近年では長い連続出場記録なのです。
 つまり、イーグルスはこのところ「安定して出場を続けるQB」に恵まれなかったということであり、「不動のQB」が居ないチームは、そのチーム作りに苦労する訳で、近時のイーグルスの不振の一因であったことも間違いないところなのでしょう。

 イーグルスはついに、「不動のQB」を得たとも言えそうです。

① 十分なサイズ

 ウェンツ選手は、身長196cm・体重101kgと報じられています。そのプレー振りを観ても、十分な高さのQBだと感じます。

 グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース選手やニューオーリンズ・セインツのドリュー・プリーズ選手のように、近時は必ずしも高身長のQBばかりが活躍しているわけではないのですが、やはりNFLのQBは「6の6=6フィート・6インチ=198cm」が望ましいと言われているのです。
 確かに、高い位置からフィールド全体を見渡すことが出来、パスカットされる可能性も低い、という面からは「高身長が有利」なのでしょう。

 ウェンツ選手は「6の6」には少し足りませんが、あのペイトン・マニング選手と同じ196cmなのです。
 NFLで戦って行く上では、十分なサイズと言えます。

② ポケットからのパスプレー

 ウェンツ選手のプレー振りを観ると、「パスプレーが上手い」という印象です。
 特に、ポケット内からのミドル・ショートパスが良く決まります。

 決して「鉄砲肩」といったイメージでは無く、レシーバーが取り易いボールをコントロール良く投げています。丁寧なパスとも言えると思います。

 また、「モバイルQB」というよりはポケットの中でプレーすることが多い。これも、NFLで長く戦って行く上では、有利なことだと感じます。
 ラインの強さを信頼し、あまり動かないプレーというのは、伝統的なNFLのQBのプレーです。「安定したチーム作り」という面からも、有効な形だと思います。

 とはいえ、全く走れない訳では無く、ここぞという場面や緊急時には相応の個人プレーも魅せてくれます。

③ 冷静

 試合中の仕草・プレーコール・失敗した時の様子などから、とても冷静な選手という印象です。
 かつてのブレット・ファーブ選手の様に「ファイト剥き出し」のQBも良いものですが、ジョー・モンタナ選手の様に「極めて冷静」なQBも、ひとつのタイプでしょう。

 ウェンツ選手は、まだそのキャリアを歩み始めたばかりですが、「冷静なQB」として実績を積み上げて行ってくれるのではないでしょうか。

④ ノースダコタ大学出身

 全米のカレッジフットボール界では、全くと言って良い程無名の大学出身です。
 こうした無名大学のプレーヤーをドラフト上位で指名してくるところが、NFL各チームのスカウティングの凄いところだとも感じます。

 全米の大学におけるアメリカンフットボールプレーヤーに勇気を与える存在とも言えるのでしょう。

 NFL2016~17のルーキーQBといえば、ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット選手が注目されていますが、このプレスコット選手と共にウェンツ選手も「NFLの次代を支えるルーキーQB」だと思います。

 こうした素晴らしい選手が次々と登場するところに、NFLの奥行きの深さを感じるのです。
 どのようなスポーツ競技・種目においても、世界トップクラス・日本トップクラスの5つの大会に連続出場して4回優勝し、2位が1回という成績を挙げることは、大変難しいことですが、それがゴルフ競技となれば、もはや尋常なことではありません。

 松山英樹選手は、それをやってのけたのです。

 スタートは10月17日が最終日であった「日本オープン」大会でした。
 「日本オープン」が我が国において最も格が高いゴルフ大会であることは明らかです。我が国のゴルフの選手であれば、プロフェッショナル・アマチュアを問わず、最も優勝したい大会でしょう。
 当然ながら、その時期その時期の日本中の、そして世界からも、トップクラスのプレーヤーが覇を競います。
 松山選手は、日本オープン2016大会を、2位に「3打差」で快勝しました。

 続いては10月23日が最終日であった、アメリカPGAツアーのトーナメントである「CIMBクラシック」でした。
 クアラルンプールで行われた大会で、松山選手は20アンダーの好スコアを出しましたが、優勝した選手に3打及ばす、2位となりました。
 PGAツアーのトーナメントで2位というのは立派な成績ですが、この大会がこの時期に松山選手が優勝できなかった唯一の大会となりました。

 続いては10月30日が最終日であった、PGAツアーのトーナメントである「WGC-HSBCチャンピオンズ」でした。
 上海で行われたこの大会は、PGAツアーの一連の大会の中でも各が高い「WGC=ゴルフ世界選手権」ですが、松山選手は2位に「7打差」をつけて圧勝しました。世界トップクラスの選手が集う大会での「圧勝劇」は、世界中に衝撃を与えたと報じられています。
 このころから「今の松山選手は手が付けられない程に強い」という声が上がるようになりました。

 続いては11月13日が最終日であった、VISA太平洋マスターズ大会でした。
 例年、海外の強豪ゴルファーが出場することで知られる、我が国のツアーでも屈指の大会ですが、この大会でも、松山選手は2位に「7打差」を付けて圧勝しました。
 2016年のこの大会における「海外からの強豪ゴルファー」というのは、松山英樹選手のことだったのです。
 2大会続けての「7打差」の圧勝は、「松山英樹、恐るべし」という評価を生んだのです。

 そして、12月4日に最終日を迎えた「ヒーローワールドチャレンジ」大会に臨みました。
 この大会は、PGAツアーのトーナメントではありませんが、その獲得ポイントは当該選手の成績に加算されるという大会であり、今年は「タイガー・ウッズ選手がカムバックする大会」として注目を集め、バハマに世界トップクラスのプレーヤー18名で争われました。
 好調を維持していた松山選手は、3日目を終えて首位、それも2位に「7打差」を付けての独走状態に入りました。
 最終日はスコアを伸ばすことが出来ませんでしたが、それでも2位に「2打差」を付けて、悠々と逃げ切ったのです。
 穿った見方をすれば「あまり大差で優勝しては失礼」と考え、調整したかのような優勝であったと感じます。(そんなことは、もちろんあり得ないことなのでしょうが)

 大会終了後、タイガー・ウッズ選手からの称賛のコメントが世界中に発信されました。

 2016年のシーズン終盤に、松山英樹選手が魅せた強さは「驚異的」としか表現できないものでしょう。

 世界中を駆け巡っての活躍も、松山選手の国際性、世界中どこでも世界トップクラスのプレーを展開できることを証明しました。
 
 素人目には、この時期に絶好調時が来てしまったことが少し残念であり、マスターズ大会や全米オープン大会といったメジャートーナメント時に、この強さを観たいと考えてしまいます。

 一方で、この5大会、2016年10月中旬から12月初旬にかけての5つの大会中、松山英樹選手から「絶好調」というコメントは聞かれませんでした。
 それどころか「ショットはまだまだ・・・」というコメントの方が多かったのです。

 松山英樹選手が「絶好調」と感じるのは、どんなプレーが出来る時なのでしょうか。
 2016年のゴールデンスピリット賞の表彰式が、11月29日に行われたと報じられました。

 日本プロ野球の選手・監督・コーチ等の中で、毎年、社会貢献活動についての優秀者が表彰されるのが、ゴールデンスピリット賞です。
 1999年に創設されました。

 内海投手の表彰内容は、「毎年、児童養護施設の子供たちにランドセルを寄付」しているというもので、その数は1,087個に達したとのこと。
 ランドセルを貰った子供たちの、嬉しそうな声・様子がとても印象的でした。

 テレビに映し出されたランドセルは、カバー部分を開けたところに、読売ジャイアンツのキャラクター・ジャビット君のイラストが配されていますし、とてもお洒落なデザイン・造作になっています。
 
 小学生の間・最大6年間使用するものですから、このランドセルを持って通学する子供たちは、プロ野球の、そして巨人軍のファンになる可能性もありそうです。

 社会福祉活動としての価値が大きいことは言うまでもなく、将来の日本プロ野球ファンを増やす効果も望めるのでしょう。
 
 内海投手は2009年1月に「ランドセル基金」を設立し、この活動を開始したとのことですので、長期にわたる地道な活動が、今回の受賞に結びついたということでしょう。
 素晴らしい取組だと感じます。

 MLBにも同種の「ロベルト・クレメンテ賞」(1971年創設)があり、毎年1名のMLB関係者が表彰されています。受賞者は、選手や関係者の極めて高い尊敬を集める賞として定着しています。

 我が国のゴールデンスピリット賞も、その年の「もうひとりのMVP」として高く評価されていますが、願わくば、マスメディアに取り上げられる機会がもっと増えてくれればと感じています。
 全日本総合バドミントン大会2016は12月4日に各種目の決勝が行われました。

 注目の女子ダブルスでは、高橋選手・松友選手のペアが、米本選手・田中選手のペアを、ゲームカウント2-1で破り、この大会2連覇、5回目の優勝を果たしました。

 試合は第1ゲームを米元・田中ペアが取り、2ゲーム目もリードした高橋・松友ペアを追い上げて17-17の同点に持ち込んだ時には、米元・田中ペアの初優勝も有るかと思われました。

 試合後のインタビューでも、高橋・松友ペアから「負けてもいいから思い切ってプレーしよう思った」とのコメントがあったように、ギリギリの戦いが続きましたが、さすがにオリンピック金メダルペアの地力を発揮して、このゲームを取り切り、ゲームカウント1-1に並びました。
 第3ゲームは5-5の同点から高松ペアが5連続ポイントで流れを掴み、そのまま押し切った形でしたが、米元・田中ペアの健闘というか、高い実力が証明された試合であったと感じます。

 連覇を果たした高松ペアですが、準々決勝、準決勝、決勝とゲームを落とす試合が続きました。
 我が国には、高松ペアを追い上げるペアが着実に育っているのです。

 男子ダブルス決勝も大接戦でした。
 ゲームカウント1-1からの最終第3ゲームも20-20の同点からの競り合いとなりました。40本を超えるラリーが続いた試合でしたが、最期は園田選手・嘉村選手ペアが遠藤選手・渡辺選手ペアを振り切り、優勝しました。
 遠藤・渡辺ペアにも十分勝機が有った試合でした。

 2016年の全日本総合は、男女のシングルスも含めて、日本バドミントン界の「選手層の厚さ」が如実に示された大会であったと感じます。

 この「選手層の厚さ」からオリンピックの金メダルが生れているのでしょう。
 リレハンメルで開催された、ワールドカップ第2戦でも高梨選手が優勝し、伊藤選手が2位に入りました。
 開幕2戦連続のワンツーフィニッシュです。日本女子ジャンプ陣が今シーズンとても良いスタートを切ったということになります。

 それにしても、スキージャンプ板メーカーが変わってきたという印象を、改めて受ける大会でした。

 かつてスキージャンプ板と言えば、「FISCHER」が「ATOMIC」「KNESSL」という感じでしたが、この大会では「erivox」「sport2000」「slatnar」「Lofiller(oの上に横棒)」といった名前がプリントされたスキー板を履いた選手が、多数見受けられました。

 世界の上位40名を対象として見れば、使用者数で最も多いのが「erivox」と「FISCHER」、続いて「sport2000」、次に「slatnar」、次に「Lofiller」という感じでしょうか。
 上位10名の試技に入るとFISCHERの使用者比率が上がる感じですが、優勝者の高梨沙羅選手はslatnarでしたので、必ずしも有力選手がFISCHERを履いているわけでもありません。

 それぞれのメーカーが、何処の国に存在し、どのような歴史を持っているのかは、ここでは調べません。私が知らなかっただけで、歴史と伝統を有するメーカーも有るかもしれませんし、ATOMICの後継メーカーもあるのかもしれません。
 スキー板メーカーに関する情報も、追々出て来ることでしょうから。

 少し不思議なのは、決して競技者数が多いとは思えないスキージャンプにおいて、新しいと思われる複数のメーカーが参入しているように見えることです。新規参入するには、難しいマーケットの様に感じられるのですが、ひょっとするとスキージャンプ人口が増えているのかもしれません。

 ワールドカップ戦のような世界トップクラスの大会に出るプレーヤーの道具については、各メーカーが全面的なバックアップを行っているケースが多く、その資金負担は相当大きなものだと思います。
 各ジャンパーが、試技終了後、スキー板を直ぐに外して立て、スキー板メーカーの名前をテレビカメラに明示している動きを観ても、全面的バックアップに対する広告行為であることは、明らかです。
 各メーカーは、ここで投じた資金を、一般ユーザー向けのスキー板販売で取り返し、さらに利益を出して行かなければならない訳で、相当数の販売が見込めなければ、この業界に参入できない筈です。

 FISCHERと並んで使用者数が多かったerivoxは、アメリカのサラ・ヘンドリクソン選手も履いていました。膝の怪我から復帰した今シーズンのヘンドリクソン選手ですが、この大会の1本目ではかつてのジャンプを髣髴とさせる素晴らしいプレーを披露していました。
 徐々に調子を戻してくると思われますので、「二人のサラ」と呼ばれた高梨選手にとって、今シーズンそして次のオリンピックに向かって、強力なライバルであることは間違いないでしょう。

 Sport2000はフランス勢が多く履いていたように観えました。モラ選手を始めとするフランス勢も急速に力を付けてきていますので、今後の活躍が楽しみです。

 そして、伝統の黄色い板・FISCHERはオーストリア勢が履いていました。イラシコ・シュトルツ選手やザイフリースベルガ―選手は、この大会でも日本勢に次ぐ上位の成績を収めていました。
 日本勢の当面のライバルとなることは、間違いありません。

 ちなみに、2戦連続2位の伊藤選手もFISCHERでした。

 高梨選手が履いていたslatnarは「白と青」の配色でした。
 今季の高梨選手はこの板で勝負することになるのでしょうか。

 その高梨選手の、第1戦・第2戦のジャンプは、極めて「完成度の高いもの」でした。
 微動だにしないアプローチから、静かで滑らかなサッツ、あっという間に飛行姿勢に入って、そこからは殆ど動かず飛行を続け、テレマーク姿勢で着地・・・。
 1本目は、少し慎重なジャンプで上位を確保し、2本目で本領を発揮するというパターンで、第1戦では270点、第2戦では268点をマークしての圧勝というのですから、「完璧」と言う言葉が当て嵌まりそうです。

 シーズン初めから、こんなに完璧なプレーを披露して良いのかと、素人の心配をしてしまいます。

 更なる高みを目指す高梨選手のこれからの活躍がとても楽しみです。
[12月3日 第2戦 埼玉スタジアム]
鹿島アントラーズ2-1浦和レッドダイヤモンズ

 ホーム&アウェイ方式で行われた、チャンピオンシップの第2戦は、鹿島アントラーズが浦和レッズを逆転で破り、今シーズンのJリーグチャンピオンに輝きました。

 この試合が0-1からの逆転、ホーム・鹿島スタジアムで行われた第1戦を0-1で落としていた状況からの逆転、そして年間順位3位からの逆転と、鹿島にとっては「逆転づくし」の優勝でした。

① 前半29分までは、浦和の一方的なゲーム

 浦和にとっては、アウェイの第一戦に勝利し、相当有利な状況での第2戦でした。
 一方の鹿島にとっては、「2点以上」を取っての勝利が優勝への必須条件でした。

 従って、鹿島の攻勢・浦和の守備的なゲームが予想されたのですが、立ち上がりは正反対の様相となりました。

 0-0の引分け、0-1の敗戦でも年間チャンピオンと成れる浦和が、良く攻めたのです。
 そして、この攻撃が決定的なチャンスを再三生み出しました。

 一方、2点以上取らなければならない鹿島の攻撃は、なかなか浦和ゴール前にボールを配することさえできませんでした。

 前半7分、浦和の素晴らしい攻撃が展開されました。
 右サイドの高木選手から中央の興梠選手に速いセンタリング、これを興梠選手がダイレクトシュート、これが見事に決まりました。
 センタリングも良いものでしたが、何と言ってもシュートが見事でした。

 1-0と浦和レッズがリード。
 
 第一戦を1-0で勝利している浦和が、第2戦も先制したのですから、チャンピオンシップの行方は浦和に大きく傾いたと思いました。

 今度こそ「守備的」になるかと思われた浦和でしたが、攻勢を続けたのは少し意外でした。
 武藤選手らが何度も鹿島ゴールに迫ります。

 前半29分までは、浦和レッズがこのゲームを支配しました。
 「2点目を挙げるのも時間の問題」と感じさせる、一方的なゲームとなっていたのです。

② 金崎選手は真のストライカー

 この「一方的な浦和の流れ」を断ち切ったのは、前半30分の金崎選手のゴールでした。
 やはり右サイドからの折り返しを、ダイレクトヘッドで浦和ゴールに突き刺しました。

 ゴール前で、地面に叩きつけてのヘディングシュートが見事に決まったのです。

 ゲームは1-1の同点。

 この得点の威力は絶大でした。
 「第一戦のホームでの敗戦」「ここまでの一方的な浦和ペース」「アウェイゲーム」という、数々のハンディキャップを一気に払拭したのです。
 そして、あと1点を挙げて勝利すれば、チャンピオンシップを獲得できる、浦和側から見れば、あと1点を失い負ければ、チャンピオンシップが逃げてしまうという、先ほどまでは考えもしなかった状況が現出してしまったのです。

 興梠選手の1点目といい、金崎選手の2点目といい、やはりゴールはダイレクトシュートから生まれやすいものなのでしょう。
 「打つぞ打つぞ」と、誰が観ても分かるような状況からのシュートは、ゴールキーパーも「準備万端」ですのでなかなか決まらないものなのです。

 金崎選手は、この後2点目も決めました。
 こうした大試合での2得点は「大活躍」というのも足りない程の活躍でしょう。

 背番号9・10・11番を付けて、フォワードFWポジションに居ることが、そのままストライカーと呼ばれるプレーヤーに繋がるわけでは無いことは、言うまでも無いことです。

 その能力をフルに発揮して「得点を挙げる」プレーヤーこそが、ストライカーと呼ばれる資格を有するのです。
 その意味で、この試合の金崎選手は「真のストライカー」でした。

③ 乱戦

 金崎選手が同点ゴールを挙げてからの試合は、正に混戦となりました。
 両チームが「次の1点」を巡って、死力を尽くした戦いを展開したのです。

 前半29分までは、素早いパス回しから再三得点チャンスを創出していた浦和レッズでしたが、同点となってからは各プレーヤーが「ボールの持ち過ぎ」状態となり、次のプレーが予想し易いものとなってしまいました。
 2016年シーズンの浦和のプレーからは程遠いもので、「狙い澄ましたプレー」ではなかなかチャンスは生まれませんでした。

 一方の鹿島アントラーズも、ゲームを支配するには至らず、双方が「必死にボールを争奪する」試合、言わば乱戦が続いたのです。

 このまま1-1で引分ければ優勝を手にできる浦和の方が、少し守備的になってきた後半の後半、鹿島にPKが生れました。
 
 後半33分、金崎選手が浦和ゴール左サイドに強烈なシュートを放ち、これが決まりました。浦和のゴールキーパーもコースを読んでいたのですが、お構いなしの強いシュートでした。
 このシーン、チャンピオンシップがかかるシーンであのシュートを打てること自体が見事なものでしょう。
 このゲームは、金崎夢生選手のこれまでのキャリアを代表するゲームとなったのかもしれません。

 鹿島アントラーズが2-1とリードしました。

 この後の試合残り時間17分間(12分+インジュリータイム約5分間)、浦和レッズは懸命に攻めましたけれども、ますます、「ボールを受けてからパスを出す先を探す」狙い澄ましたプレーが増えてしまい、チャンスを創ることは出来ませんでした。

 一方、「勝つ形を作ってからのプレー」に伝統的に強い鹿島アントラーズは、その力を十分に発揮し、「焦る相手」のチャンスの芽を悉く摘んで行きました。
 この強さが、Jリーグ最多「8度目のチャンピオンシップ制覇」に結び付いたことは、言うまでも有りません。

 前半29分までの素晴らしいプレー、前半30分から後半32分までのもどかしいプレー、後半33分から試合終了までの焦りに満ちたプレーと、このゲームの浦和レッドダイヤモンズのプレーは目まぐるしく変わりました。

 そしてベンチでも、監督とコーチのギクシャクした関係が観られました。
 こうした形となっては、勝利は遠いものなのでしょう。

 埼玉スタジアムを埋め尽くしたレッズファンの「悲鳴」が、いつまでも響き渡っていました。
 12月4日、中京競馬場ダート1800mコースで開催される、第17回チャンピオンズカップ競走G1の注目馬検討です。

 「ダート王者」を目指して15頭が出走して来ました。
 
 このレースを検討する際にいつも思うのは、「中京のダートコース」の難しさです。芝のコースでも、各競馬場により違いが有るのでしょうが、ダートとなるとその違いはより大きいように感じます。
 中京コースは、当初の「砂馬場」の伝統?を受け継いでいて、一層柔らかい、踏ん張りが効かないコースの様に感じています。
 従って、他の競馬場のダートコースで好成績を挙げていても、中京となると力を発揮できない馬が居るように思うのです。

 今回は「中京のダートに強いであろう馬」を選んでみたいと思います。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、3枠4番のアスカノロマン。
 前走みやこSは14着と大敗しましたが、今年1月のG2東海Sでは好走して優勝しています。「良馬場」でも好成績を残していますので、柔らかい馬場にも強そうです。大駆けに期待しています。

 第二の注目馬は、5枠8番のサウンドトゥルー。
 昨年のこのレースの3着馬です。このところG1レースで惜敗を続けて居ますが安定した成績を残しています。今回も、勝ち負けのレースを魅せてくれることでしょう。

 第三の注目馬は、2枠2番のアウォーディー。
 6連勝中で、前走川崎のJBCクラシックで初めてG1に勝ちました。連勝しているとはいえ「上り馬」と見てもよさそうです。中京コースはあまり得意では無さそうですが、「連勝の勢い」に期待したいと思います。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 G1を8勝している大豪コパノリッキーやアメリカ三冠レースに挑戦したラニなど、他にも期待がかかる馬達が居ますが、ここは中京のダートコースとの相性を考えて、今回は外しました。

 どの馬にとっても、4角を何番手で回って来るかがポイントになるのでしょう。
 Bリーグ・レバンガ北海道のシューティングガードSG折茂武彦選手が、リーグ日本人初の通算9000得点を達成しました。
 11月28日の千葉ジェッツ戦でした。

 1993年に、当時の日本バスケットボールリーグ・トップリーグのトヨタ自動車(現在のアルバルク東京)でキャリアをスタートし、24年間をかけての大記録達成です。

 こうした記録は、日本バスケットボール界の歴史を象徴するものですし、「Bリーグ」がスタートした年に相応しい出来事だとも感じます。

 アメリカのバスケットボール最高峰=世界最高のバスケットボールリーグであるNBAは、第二次世界大戦が終結した翌年1946年に創設されましたが、1970年代までは、その人気は高くはありませんでした。
 ライバルリーグであるABAが1967年に創設されたことなどが低迷の要因だったのですが、現在のNBAの隆盛からは、想像もできないほどの状態だったのです。

 そうした中で、NBAを支えていたプレーヤーのひとりに、ロサンゼルス・レイカーズのカリーム・アブドル・ジャバー選手が居ます。
 
 1969年、ミルウォーキー・バックスでNBAデビューを果たしたアブドル・ジャバー選手は、1975年にレイカーズに移り1989年までプレーしました。
 6度のNBAチャンピオン、6度のNBAシーズンMVP、2度のNBAファイナルMVPなどなど、数々の輝かしい記録を残していますが、何といっても「通算得点38,387」が圧倒的です。

 もちろん、NBA歴代1位の記録ですし、おそらく破られることのない記録ではないかと思います。
 
 NBA低迷の時代を支え、NBA興隆期にもマジック・ジョンソン選手と共に、レイカーズのひいてはNBAを代表するプレーヤーとして活躍したのです。

 この、NBAにおけるアブドル・ジャバー選手とBリーグにおける折茂武彦選手が
、重なって見えると言ったら、言い過ぎでしょうか。
 日本バスケットボールがアマチュアのみであった時代から活躍をつづけ、2016年9月に創設された「Bリーグ」においても存在感を示し続けている折茂選手。

 「Bリーグの初代レジェンド」としての活躍が続くのです。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

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