1月9日、FIFAから「2016年ベストイレブン」が発表されました。(以下、恐縮ながら「選手」という表記を省略させていただきます)
① GK ノイアー(ドイツ、バイエルン・ミュンヘン)
② DF アウベス(ブラジル、ユベントス)
③ DF ピケ(スペイン、バルセロナ)
④ DF セルヒオ・ラモス(スペイン、レアル・マドリード)
⑤ DF マルセロ(ブラジル、レアル・マドリード)
⑥ MF モドリッチ(クロアチア、レアル・マドリード)
⑦ MF クロース(ドイツ、レアル・マドリード)
⑧ MF イニエスタ(スペイン、バルセロナ)
⑨ FW メッシ(アルゼンチン、バルセロナ)
⑩ FW スアレス(ウルグアイ、バルセロナ)
⑪ FW クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル、レアル・マドリード)
さすがに世界のトッププレーヤーがズラリと並びました。
現在の世界サッカー界を代表するイレブンですが、その国別、クラブ別のバランスも、とても興味深いと思います。
国別の比較では、スペインから3人(ピケ、セルヒオ・ラモス、イニエスタ)、ドイツから2人(ノイアー、クロース)、ブラジルから2人(アウベス、マルセロ)、クロアチア、アルゼンチン、ウルグアイ、ポルトガルから1人ずつとなっています。
2016年の世界のサッカーをリードした国が並んでいますし、その数やポジションのバランスも「世界サッカーへの影響力の大きさ」を表しているように感じます。
全盛期の強さは見られなくなったものの、現在のサッカーの潮流を創ったという面から、スペインから最多数が選出されていることは頷けます。
その3人もDF2人、MF1人というのがスペインらしいところでしょう。スペインサッカーは基本的には「守備的」なのです。
ドイツの2人も、世界屈指のGKノイアーとMFのクロースです。極めてメカニカルなドイツサッカーを支える布陣ということになります。
ブラジルの2人は共にDFでした。現在のブラジルサッカーを象徴していることは間違いないでしょう。華麗な攻撃サッカーこそがブラジルサッカーの持ち味ですから、このベストイレブンの中にブラジルからFWやMFが選出されるようになった時こそ、ブラジルサッカーの「復活」ということになると思います。
FWには、アルゼンチンのメッシ、ポルトガルのクリロナ、そしてウルグアイのスアレスが選ばれました。
メッシとクリスティアーノ・ロナウドは、直近の10年間に渡って世界を代表するFWです。バロンドールも2人で分け合っている状況です。これ程長い間、世界のFWトップ2を占め続けていることは、ある意味では驚異的なことです。
この2人のスーパースターが、そのテクニックやフィジカル、スピード、状況判断能力等々のサッカープレーヤーを構成する要素において、スバ抜けた存在であることはもちろんですが、それ以上に素晴らしいのは「コンディション維持能力」でしょう。
先日のクラブワールドカップで来日したクリスティアーノ・ロナウドが「お酒は全く飲まない。一方で、毎日オレンジジュースを3リットル以上飲む」とコメントしていました。100億円近くの年収で世界の全てのプロスポーツ選手の中で最高に稼ぐプレーヤーですが、一切お酒を飲まずオレンジジュースばかり飲んで、家族との団欒が最高の楽しみというところが本当に凄いと感じます。
私のような市井の人間は、憂さ晴らしや友人との交流のためにお酒を飲み、時には二日酔いになったりしているわけですが、そういうことはクリロナには一切ないのです。私などからみれば「厳しく自分を律している」という感じですが、おそらくロナウドにとっては「自らが望むレベルのサッカーを行って行くために、当たり前のこと」なのでしょう。
「何にお金を使っているのだろうか」「何が楽しくて生きているのだろうか」といった、素人丸出しの心配とは無縁のアスリートなのでしょう。
そういえば、キングカズこと三浦知良やイチローもお酒は一切飲まないと聞きました。
長くトップアスリートの立場を維持するためには、こうしたことが当たり前に出来る「資質」が備わっている必要があるのかもしれません。
クリロナ同様、メッシも体調管理には細心の注意を払っていると思います。(そうした生活が自然に出来るのかもしれませんが)
この「体力・体調管理能力」こそが、10年以上に渡って世界のトップ2を維持している2人のスーパースターの最も素晴らしい資質なのでしょう。
様々な面から観て、メッシとクリロナは「21世紀を代表するFW」なのです。
3人目のFWにスアレスが選出されていることに対して、私は大きな拍手を送ります。
自軍ゴール前で手を使って相手のシュートを止めたり、相手プレーヤーに噛み付いたりと、何かと「お騒がせ」タイプのプレーヤーですが、その「得点能力」は、メッシやクリロナと遜色無いレベル、状況によっては、この2人以上のパフォーマンスを示しますので、この選出は極めて妥当だと思うのです。
サッカーの古豪・ウルグアイを代表するプレーヤーでしょう。
所属クラブ別に見ても、とても興味深い。
レアル・マドリードから5人、FCバルセロナから4名、バイエルン・ミュンヘンとユベントスから1人ずつとなっています。
世界のベストイレブンの内9人が、レアルとバルセロナから選出されているのですから、現在最もレベルが高いリーグがスペイン・リーガエスパニョーラであることを明確に示しています。
加えて、「トッププレーヤーの中のトッププレーヤー」はおいそれとクラブを変わらない、移籍が少ない、トレード話が持ち上がったとして、クラブとしても「滅多なことでは手放さない」ということを示しているようにも感じます。
こうしたプレーヤーは頻繁に移籍を繰り返すことが少ないところを見ても、「クラブの看板」的存在なのでしょう。従って、「お金を積めば手に入れることが出来るプレーヤー」でも無いのだと思います。
また、「トッププレーヤーの中のトッププレーヤー」にとっても、リーガエスパニョーラやレアル・マドリード、FCバルセロナが、とても魅力的な存在であることも、間違いなさそうです。
FIFAが選んだ2016年のベストイレブン、本当に素晴らしく興味深い11人のプレーヤー達です。
① GK ノイアー(ドイツ、バイエルン・ミュンヘン)
② DF アウベス(ブラジル、ユベントス)
③ DF ピケ(スペイン、バルセロナ)
④ DF セルヒオ・ラモス(スペイン、レアル・マドリード)
⑤ DF マルセロ(ブラジル、レアル・マドリード)
⑥ MF モドリッチ(クロアチア、レアル・マドリード)
⑦ MF クロース(ドイツ、レアル・マドリード)
⑧ MF イニエスタ(スペイン、バルセロナ)
⑨ FW メッシ(アルゼンチン、バルセロナ)
⑩ FW スアレス(ウルグアイ、バルセロナ)
⑪ FW クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル、レアル・マドリード)
さすがに世界のトッププレーヤーがズラリと並びました。
現在の世界サッカー界を代表するイレブンですが、その国別、クラブ別のバランスも、とても興味深いと思います。
国別の比較では、スペインから3人(ピケ、セルヒオ・ラモス、イニエスタ)、ドイツから2人(ノイアー、クロース)、ブラジルから2人(アウベス、マルセロ)、クロアチア、アルゼンチン、ウルグアイ、ポルトガルから1人ずつとなっています。
2016年の世界のサッカーをリードした国が並んでいますし、その数やポジションのバランスも「世界サッカーへの影響力の大きさ」を表しているように感じます。
全盛期の強さは見られなくなったものの、現在のサッカーの潮流を創ったという面から、スペインから最多数が選出されていることは頷けます。
その3人もDF2人、MF1人というのがスペインらしいところでしょう。スペインサッカーは基本的には「守備的」なのです。
ドイツの2人も、世界屈指のGKノイアーとMFのクロースです。極めてメカニカルなドイツサッカーを支える布陣ということになります。
ブラジルの2人は共にDFでした。現在のブラジルサッカーを象徴していることは間違いないでしょう。華麗な攻撃サッカーこそがブラジルサッカーの持ち味ですから、このベストイレブンの中にブラジルからFWやMFが選出されるようになった時こそ、ブラジルサッカーの「復活」ということになると思います。
FWには、アルゼンチンのメッシ、ポルトガルのクリロナ、そしてウルグアイのスアレスが選ばれました。
メッシとクリスティアーノ・ロナウドは、直近の10年間に渡って世界を代表するFWです。バロンドールも2人で分け合っている状況です。これ程長い間、世界のFWトップ2を占め続けていることは、ある意味では驚異的なことです。
この2人のスーパースターが、そのテクニックやフィジカル、スピード、状況判断能力等々のサッカープレーヤーを構成する要素において、スバ抜けた存在であることはもちろんですが、それ以上に素晴らしいのは「コンディション維持能力」でしょう。
先日のクラブワールドカップで来日したクリスティアーノ・ロナウドが「お酒は全く飲まない。一方で、毎日オレンジジュースを3リットル以上飲む」とコメントしていました。100億円近くの年収で世界の全てのプロスポーツ選手の中で最高に稼ぐプレーヤーですが、一切お酒を飲まずオレンジジュースばかり飲んで、家族との団欒が最高の楽しみというところが本当に凄いと感じます。
私のような市井の人間は、憂さ晴らしや友人との交流のためにお酒を飲み、時には二日酔いになったりしているわけですが、そういうことはクリロナには一切ないのです。私などからみれば「厳しく自分を律している」という感じですが、おそらくロナウドにとっては「自らが望むレベルのサッカーを行って行くために、当たり前のこと」なのでしょう。
「何にお金を使っているのだろうか」「何が楽しくて生きているのだろうか」といった、素人丸出しの心配とは無縁のアスリートなのでしょう。
そういえば、キングカズこと三浦知良やイチローもお酒は一切飲まないと聞きました。
長くトップアスリートの立場を維持するためには、こうしたことが当たり前に出来る「資質」が備わっている必要があるのかもしれません。
クリロナ同様、メッシも体調管理には細心の注意を払っていると思います。(そうした生活が自然に出来るのかもしれませんが)
この「体力・体調管理能力」こそが、10年以上に渡って世界のトップ2を維持している2人のスーパースターの最も素晴らしい資質なのでしょう。
様々な面から観て、メッシとクリロナは「21世紀を代表するFW」なのです。
3人目のFWにスアレスが選出されていることに対して、私は大きな拍手を送ります。
自軍ゴール前で手を使って相手のシュートを止めたり、相手プレーヤーに噛み付いたりと、何かと「お騒がせ」タイプのプレーヤーですが、その「得点能力」は、メッシやクリロナと遜色無いレベル、状況によっては、この2人以上のパフォーマンスを示しますので、この選出は極めて妥当だと思うのです。
サッカーの古豪・ウルグアイを代表するプレーヤーでしょう。
所属クラブ別に見ても、とても興味深い。
レアル・マドリードから5人、FCバルセロナから4名、バイエルン・ミュンヘンとユベントスから1人ずつとなっています。
世界のベストイレブンの内9人が、レアルとバルセロナから選出されているのですから、現在最もレベルが高いリーグがスペイン・リーガエスパニョーラであることを明確に示しています。
加えて、「トッププレーヤーの中のトッププレーヤー」はおいそれとクラブを変わらない、移籍が少ない、トレード話が持ち上がったとして、クラブとしても「滅多なことでは手放さない」ということを示しているようにも感じます。
こうしたプレーヤーは頻繁に移籍を繰り返すことが少ないところを見ても、「クラブの看板」的存在なのでしょう。従って、「お金を積めば手に入れることが出来るプレーヤー」でも無いのだと思います。
また、「トッププレーヤーの中のトッププレーヤー」にとっても、リーガエスパニョーラやレアル・マドリード、FCバルセロナが、とても魅力的な存在であることも、間違いなさそうです。
FIFAが選んだ2016年のベストイレブン、本当に素晴らしく興味深い11人のプレーヤー達です。
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