HOME   »  2017年02月
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 2月25日・26日の両日にわたって、カナダのカルガリーで行われた、スピードスケートの世界スプリント選手権大会において、小平奈緒選手が総合優勝を果たしました。
 日本の女子選手として史上初の快挙です。

 この大会は「とても格が高い」大会です。

 何時の時代も、その年その年の最強スプリンターを決める大会として、世界中のスケーターが目標としている大会なのです。

① 4回滑って3勝、3着1回

 小平選手は、500m×2回、1000m×2回の計4回のレースで、500mが2勝、1000mが1位と3位という、圧倒的な成績で総合優勝を飾りました。
 例年なら、各種目の各選手の順位が入り乱れて、僅差の総合ポイント争いになることも多いのですが、これほどの圧勝というのは珍しいと思います。

② 素晴らしいタイム

 初日25日の500mが36秒75、1000mが1分12秒51と、共に日本新記録。
 26日も同36秒80、1分13秒17という、極めて高いレベルのタイムを叩き出しました。

 そして、タイムをポイント化した総合ポイント146.390は「世界新記録」でした。
 この2日間の小平選手のスケートは、大会史上最高のスピードを具現したものだったのです。

 これで小平選手は、500m種目において「今季13回滑って13勝無敗」という、驚異的な強さを魅せています。長いシーズンにおける調子の上がり下がりや、氷の状態、風などの気象条件の変化、等々の要因を踏まえての「無敗」というのは、現在の小平選手の力が一頭抜けていることを証明しています。

 小平奈緒選手は、間違いなく、現在「世界最強の女子スプリンター」なのです。

 小平選手の積み上げてきた努力と、我が国の女子スプリンター育成に向けてのノウハウが結合した結果なのでしょう。
 この「知見」は、是非とも日本スケート界の財産にしてほしいものです。

 オランダを始めとする欧州各国、加えてアメリカやカナダといった強豪国のスプリンター憧れのタイトルを、圧倒的な強さで制した小平奈緒選手に、大きな拍手を送らせていただきます。
スポンサーサイト
 事前に報じられていたように、ペースメーカーは「世界最高タイムを目指すペース」で走り始めました。

 やや海抜が高いところに在る都庁前からの下りも相俟って、素晴らしいラップが刻まれて行きました。
 15kmは43分33秒で通過、世界最高タイムが出た時の44分10秒を大きく上回るペースです。

 この世界最高のペースを刻む先頭集団に、しかし、日本選手は居ませんでした。
 全くついて行けなかったという形です。

 日本選手の先頭は設楽悠太選手でした。
 一時は先頭集団に50m位まで迫りましたが、設楽選手の健闘もそこまででした。

 レースを終始支配したのは、ゼッケン1番、ケニアのウィリアム・キプサング選手でした。
 2時間3分13秒の自己ベストタイムを誇り、3分台4分台で42.195kmを走り切るレースが多いという、世界トップクラスのランナーですが、このレースでも余裕綽々というか、極めて冷静にレースを進めました。

 20kmを過ぎて、ややペースが落ちたペースメーカー達に「もっとベースアップするように」といった仕草も見せていました。「2時間3分00秒」のペースを体で知っていて、そのペースで走り切る実力が備わっているランナーならではの仕草でした。

 ペースメーカーは「必死に世界最高ペースを刻み続け」ました。30kmでも、まだ世界最高より11秒上回っていたのです。
 
 34.5km付近で、キプサング選手は並走していた、同じケニアのディクソン・チュンバ選手を引き離しにかかりました。そして突き放しました。チュンバ選手としては、食い下がりたかったのでしょうけれども、力が違いました。

 キプサング選手の独走が始まり、ゴールまでその走りが続きました。

 終盤に来て発汗こそ増えましたけれども、その美しいランニングフォームは不変でした。つまりそのストライドも余り小さくならなかったのであろうと思います。そこが素晴らしい。42kmを走っても、そのバネが衰えないというのは、見事という他はありません。

 東京駅前のゴールに走り込んだ時、仲間に迎えられて、キプサング選手は笑顔になりました。清々しい笑顔でした。

 「疲労困憊」とは程遠い、清々しい笑顔。ここにキプサング選手の地力が感じられました。
 肉体は疲れているが、気持ち・精神はまだ大丈夫、余力を残しているのです。
 強いマラソンランナーに必須である要素を魅せていただきました。

 日本選手では、初マラソンにも拘わらず、日本最高記録を大きく上回るペースで先行した設楽悠太選手が、35kmを過ぎて失速し、後方集団に居た井上大仁選手が37km付近でこれを追い抜きました。
 井上選手はこのまま日本選手トップを守り、2時間8分22秒でゴールしました。
 2時間7分という「世界選手権代表内定」への標準記録には、残念ながら遠く及ばないものでした。

 東京マラソン2017も「日本と世界の差を痛感」させられるレースとなりました。

 「全く勝負にならない」のです。厳しい言い方をすれば「競走になっていない」ということでしょう。

 2時間3分58秒と2時間8分22秒、4分以上のタイム差が有りますが、実際のレースの景色は4分差どころの話ではありません。
 次々とゴールする海外ランナーから、日本選手は全く見えないのですから。
 
 この4分間に、オリンピックや世界選手権であれば、何人の選手が入って来るのか、20人か30人か・・・。彼我の力の差は、年々拡大している印象です。

 「当たり前の話」だとお叱りを受けそうですが、キプサング選手は「日本のマラソンコースにおいても3分台が出る」ことを証明してくれました。
 海外のコースなら3分台が出るが、日本のコースでは出ないという「迷信」(そんな迷信は無かったのかもしれませんが)も打ち消してくれたのです。

 日本マラソン苦難の時代は、まだまだ続くのでしょう。
 札幌市と帯広市で開催されている冬季アジア大会で、2月21日に行われたスピードスケート女子1500メートルで、「3位の記録を出しながら銅メダルが授与されない」という事象が発生しました。

 これは、アジア大会独特のルール「1種目で1か国が獲得できるメダル数は2個まで」が適用されたものです。

 このレースで日本勢は、高木美帆選手が大会新記録で優勝し、押切美沙紀選手が2位、高木菜那選手が3位、佐藤綾乃選手が4位と、1~4位を独占するという見事な成績を残したのです。

 そして特別ルールが適用されて、表彰台には高木美帆選手、押切選手、そして記録的には5位であった張虹選手(中国)が上がったのです。

 このルールは日本人選手の中でも知られていたようで、高木菜那選手は「日本の中で3番手となった自分がダメ。」と明るくコメントしていたそうです。

 アジア大会というか近代オリンピックも共通ですが、「参加することに意義がある」という精神は、国際大会ではとても重要です。
 特に、貧しい国々が多かったアジア地域においては、スポーツ振興の面から特定の国にメダルが集中しない様にと、こうした特別なルールが導入されたのでしょう。

 とはいえ、アジア地域も相当に発展して来ました。現在では、世界の経済成長のエンジンと呼ばれるまでに成ったのです。
 そして、各種の情報がインターネットによって世界中で共有される時代となったのです。
 
 そろそろ「ルール見直し」の時期が来ているのかもしれません。
 第51回スーパーボウルは、3-28の25点差からの大逆転勝利、オーバータイムOTへの突入等々、試合展開において「見たことも無いスーパーボウル」でしたが、記録面でも数々の「史上最高」が生まれました。

 最も凄い記録だと思うのは、両チームのクオーターバックQBが残したパスプレーでしょう。
 トム・ブレイディ選手が62回のパスアテンプトで43回成功、マット・ライアン選手が23回で17回成功。パスプレーによるゲインはブレイディ選手が466ヤード、ライアン選手が284ヤード、2人合わせて750ヤード、これはもちろんスーパーボウル新記録です。

 また、ブレイディ選手の62アテンプト・43回成功・466ヤードゲインは、いずれも新記録です。

 さらに、この2人の驚異的なパス攻撃によって、両チーム合計のパスによるファーストダウン数39回も新記録であり、ランプレーによるファーストダウンも加えた全体のファーストダウン数54回も新記録でした。

 第51回スーパーボウルは、その攻撃面において、過去に類を観ない驚異的なゲームだったことになります。

 この「驚異的な攻撃」は、QB以外のプレーヤーの記録にも残りました。

 ペイトリオッツのランニングバックRBジェームズ・ホワイト選手の「14パスキャッチ」「RBとしての110ヤードパスレシーブ」「個人としての20得点(3タッチダウン+2ポイントコンバージョン)」のいずれもが新記録となったのです。
 このゲームのMVPはトム・ブレイディ選手でしたが、そのブレイディ選手がゲーム後のインタビューで「ホワイトがMVPを獲得すべきだった」と語っていたのも、頷けるところでしょう。

 もちろん、両チームの守備、特に第1クオーターQ・第2Qのファルコンズの守備と、第4Qのペイトリオッツの守備は素晴らしいものでしたが、比較してみれば、このスーパーボウルは「攻撃が際立った試合」だったのでしょう。

 このところ、シアトル・シーホークスやデンバー・ブロンコスといったチームの「驚くべき守備力」が目立っていたスーパーボウルでしたが、第51回は「攻撃力が守備力を上回った」ように感じます。

 「NFLプレーオフ2017」においては、QBがセンターからボールを受けてから、そのボールを他のプレーヤーに渡す、QBの手からボールが離れるまでの時間がとても短いプレーが威力を発揮しました。「高速にデザインされたプレー」がとても効果的だったのです。

 「2秒前後」の時間でQBの手からボールが離れてしまうと、ブリッツでは間に合いませんし、セカンダリーが相手プレーヤーをマークするのもとても難しいと思います。
 こうしたプレーを創造できるヘッドコーチ、オフェンシブコーディネーターが居て、それを実行できるプレーヤーに恵まれたチームが、ポストシーズンを勝ち上がって行ったのです。

 来シーズンは、こうした高速オフェンスに対抗する「守備プレーの創造」が、各チームに求められることになりそうです。
 2017年シーズンのスプリングトレーニングにおいて、イチロー選手が怪我をしたというニュースが、2月22日に流れました。

 43歳のイチロー選手にとって、怪我・故障は絶対に回避したいところですので、ニュースに見入りました。

 事は外野フライをキャッチする練習で、センターを守っていたイチロー選手と、ライトを守っていたバーンズ選手が、同時に捕球体勢に入り、両選手とも声掛けをしたものの、両選手とも聞こえず、接触してしまったというもの。

 マーリンズ球団の公式ホームページによれば、この接触は「衝突」ではなく「かすめる程度」のものであったそうです。
 イチロー選手は、歩きにくそうにクラブハウスに入っていったと続きます。
 そして、現時点では、開幕出場に影響が出るほどの怪我ではないと結んでいます。

 怪我の程度が軽そうであることにホッとしますが、話はここから盛り上がるのです。
 イチロー選手ならではの「盛り上がり」といって良いでしょう。

 イチロー選手が「何人かの選手がトレーナー室に入ってきて、僕と一緒に写真を撮った。なぜなら、彼らは僕をトレーナー室で見かけたことが無いから」とコメントしたとも報じられています。
 「イチロー選手がトレーナー室に居ること自体が事件というかビッグニュース」なのです。

 トレーナー室でイチロー選手の患部を診察することに使われた、医療用の手袋が捨てられずに保存されていること、そして、治療に使用されたスチームが出る機器も別に保管されて二度と使われることは無い、とも伝えられています。

 「これらは全てクーパーズタウン(ベースボール殿堂博物館)行き」とも書かれています。

 「怪我さえ伝説になる」イチロー選手の存在感は、さすがという他はありません。

 後は、イチロー選手の怪我が、本当に軽傷であることを祈るばかりです。
 寒い日が続くので、今回はすき焼きを食べながら日本酒を楽しみました。

S君「東京オリンピックのゴルフ会場に決まっている霞ヶ関カンツリー。最近「男女平等」ではないということで、女性にも「正会員」を開放すべきだとIOCから注文を付けられているらしい。」

私「結構大きなニュースになっているね。」

S君「変な話だと思うよ。「クラブライフの独立性」はどう評価されているんだろう。クラブは会員が協議の上で運営されているはず。であれば、霞ヶ関カンツリーは「正会員は男性に限定する」と決めているだけの話。そのことと「男女平等」は別の話だろう。」

私「確かに、クラブ運営の独立性は確保されるべきものだよね。おそらく世界中に、様々なルールが用意されているゴルフクラブが存在するだろうし、ゴルフ、あるいは、スポーツに限らず、独自のルールを決めている各種のクラブは無数に存在しそうだ。クラブライフにおいては、会員の自治権が尊重されるべきだし、そのクラブのやり方が気に入らないのであれば、クラブに入らなければよい。脱会することもできる。」

S君「オリンピック会場に使われるという理由だけで、そのルールを廃止しなさいと言われる理由は無いだろう。」

私「たくさんある候補コースの中から霞ヶ関は、そのコースの品格、歴史と伝統、36ホールのスペース等々の理由で白羽の矢が立ったのに、ここにきて、当初全く示されていなかった「新基準」が登場した形。」

S君「霞ヶ関カンツリーはこの指摘を断れば良いと思う。そして、東京オリンピックは別のコースを探せば済むことだ。」

私「プレーしたことがあるけれども、確かに霞ヶ関は良いコースだと思う。十分な距離と、アリソン型のフェアウェイバンカー等により、とても難しいコースとなっている。日本屈指の名コースと呼ばれるだけのことはある。とはいえ、唯一無二という訳でもないだろう。東京近辺の、例えば日本オープン開催コースなら十分に代替できると思う。」

S君「霞ヶ関は、女性ゴルファーでもプレーをすることができる。プレーしている女性から「男女差別」のようなものは感じられないとのコメントもあるようだ。当然ながら、クラブとしても女性がプレーするためのインフラを整備しているのだろう。」

私「ゴルフクラブの中には、諸条件を満たしても、会員からの反対があるとメンバーに成れないコースもある。これは男女の別無く、会員になれない。そうした時に「これは平等じゃない」と言うのだろうか。その人は「クラブに入れてもらえなかった」ということであり、現在のクラブメンバーが「相応しくない」と判断したということ。クラブとはそういうものなのだろう。」

S君「例えば、今度のことで正会員を女性にも開放して、2020年のオリンピックまでに「数人の女性正会員が誕生した」として、今度は男性正会員と比べて女性が少なすぎる、なんていう意見が出てくるかもしれない。相当変な話だと思うよ。」

 お酒も進み、テーブル上のすき焼きのお肉や野菜がすっかり無くなりました。
 
 私とS君は「ごちそうさま」と言って、席を立ちました。
 フィギュアスケートの四大陸選手権大会男子シングルフリー演技は、2月19日に行われ、アメリカのネイサン・チェン選手が、ショートプログラムSPトップの差を守り切って、優勝を飾りました。

 羽生結弦選手は、フリー演技で206.67点をマークしてトップとなり追い上げましたが、SPの6点差を巻き返すことが出来ず、2位に止まりました。

 チェン選手、羽入選手が共に300点越えを達成するというハイレベルな戦いであり、その差が3点余りという接戦でもありました。

 それにしても、羽生選手が4度の4回転ジャンプで200点越えのフリーを披露した後、チェン選手が5度の4回転ジャンプ着氷に成功するというのですから、ほんの2年前には想像も出来なかった技術面の進歩です。

 特に、チェン選手の最初の演目「4回転ルッツ+3回転」という技は、基礎点が17点以上あり、出来栄え点の2点余りを加えて、計20点以上でした。ひとつの技で技術点20点以上を獲得できる時代となったのです。
 ステップシークエンスやスパイラル、スピンといった技と、演技構成の巧みさで対抗するには「あまりにも大きな得点」と言えるのでしょう。

 極端に言えば「雰囲気と巧みさ」でジャンプに対抗できる時代は終わった、のではないでしょうか。

 昔から日本人プレーヤーが苦手としているルッツジャンプ(最も難度が高く、最も得点の高いジャンプでもあります)の4回転に、3回転ジャンプをミックスする技を、チェン選手は完全にものにしていました。
 今後、4回転ルッツからの3連続ジャンプをものにしてくるようなら、チェン選手は平昌オリンピックの金メダルに最も近い選手となることでしょう。

 とはいえ、羽生選手を始めとする日本勢も、「チェン選手の失敗待ち」というわけには行かないでしょうから、対抗策を練り上げて、実行に移していることと思います。

 例えば、羽生選手が320点を超える「世界最高得点」をマークしたときには、SPの得点も高かったのですが、フリーのジャンプにおける出来栄え点が非常に高かったのです。
 そうでなければ、4回転ジャンプの数が現在よりも少ないプログラムで、より高い得点を叩き出すことが出来るはずがありません。
 
 確かに、あの時の羽生選手の4回転トゥループの着氷からの伸び、滑らかで大きな滑りは「息をのむ」もの、本当に美しいものでした。
 「成功のレベルが違った」のでしょう。

 羽生選手や宇野選手は、プレーの完成度を持って、チェン選手に対抗していくのかもしれません。

 平昌オリンピック2018の本番リンクで開催された、四大陸選手権2017の男子シングルは、「4回転アクセルジャンプ」や「4回転+4回転ジャンプ」の登場が、そう遠い日ではないことを感じさせてくれたと思います。
 1月22日に行われた、AFCチャンピオンシップ、ニューイングランド・ペイトリオッツとピッツバーグ・スティーラーズの試合、第3クオーターQ試合時間残り3分21秒に、「そのプレー」が現出しました。

 クオーターバックQBトム・ブレイディ選手からボールを受けたランニングバックRBレギャレット・ブラント選手は、ファースト1stダウン獲得に向けて突進しました。

 1stダウンまであと1ヤードという、敵陣ゴール前10ヤード地点でスティーラーズ守備プレーヤーに捕まりました。そこに、守備プレーヤーが殺到します。ブラント選手の周りには6~7名の守備プレーヤーが群がり、「黄色い塊」が出来上がりました。ブラント選手の姿が見えなくなるほどの塊でした。
 さすがにチャンピオンシップゲーム。選手が集まるスピードが見事でした。

 こうした状況でしたから、ブラント選手の突進もこれまで、と思われましたが、「姿が見えないブラント選手」は塊の真ん中でセカンドエフォートに入ったのでしょうか、その「黄色い塊」が少しずつゴールラインに向かって動いています。

 そこに、今度はペイトリオッツ攻撃陣のプレーヤー5~6人が殺到しました。
 「黄色い塊」の周囲に「紺とシルバー」が被さったのです。そして12~14名の塊は、じりじりとゴールラインに向かって前進し、ゴール前1.2m位の地点で止まりました。

 スティーラーズ守備プレーヤーに一度止められた10ヤード地点から、1ヤード地点まで、ブラント選手と塊は9ヤードも前進したのです。

 この「押しくらまんじゅう」の様なプレーは、見方によっては「ラグビー競技のモールプレー」の様でもありました。
 両チームのプレーヤーが「ボールを保持するブラント選手」を核にして、押し合いを展開したのです。
 素晴らしく、面白く、楽しく、そして滅多に観られないプレーであったと思います。

 続く、ゴール前1ヤードからの攻撃で、RBレギャレット・ブラント選手が走り込みTDを挙げました。「仕上げ」たのです。
 27-9と、ペイトリオッツがスティーラーズとのリードを広げ、この試合の勝利を確固たるものにしたTDでした。

 ゴール内で、観客席の大観衆に向かって力こぶを誇示するブラント選手は、本当に嬉しそうでした。
 ショートプログラムSP4位からの見事な逆転優勝でした。

 アメリカの長須未来選手が素晴らしいフリー演技を披露して、得点を194.95まで伸ばしトップに立って、SP上位の選手達に「大きなプレッシャー」を与えた直後の演技者が、三原選手でした。

 三原選手のフリー演技のスタートは緊張感に満ちたものでした。
 いつも笑顔が印象的な三原選手ですが、この時ばかりは厳しい表情で演技に入ったのです。
 しかし、冒頭の3回転+3回転を無事に乗り切った後、三原選手の演技はスピードに乗りました。ジャンプシークエンスを次々と成功させていきます。
 後半に入っても好調な演技が続き、最後のスピンもキッチリと決めた三原選手は、両手を胸に抱えて喜びを表現しました。「納得の行く演技が出来た」という喜びであったと思います。

 キス&クライに座った三原選手は笑顔に満ちていました。

 そして得点が表示されました。フリーの得点は134.34、合計200.85。
 200点越えを見た瞬間、三原選手は喜びを爆発させました。

 試合後のインタビューで、「本当は飛び上がりたいほど嬉しかった」とコメントしました。
 今大会の目標でもあった「200点越え」が余程嬉しかったのでしょう。

 本当に見事なフリー演技でした。72点を超える技術点が、ノーミス・パーフェクトな演技内容を如実に示しています。

 国際大会経験が豊富とは言えない三原選手が、このプレッシャーがかかる場面で、自らのキャリア上最高の演技を披露できたことは、驚異的という他はありません。

 実際のところ、長洲選手と三原選手の「パーフェクトな演技の連続」の前に、その後登場してきたSP1位~3位の選手達は、いずれも満足な演技が出来ませんでした。残念ながら、こうした大会のプレッシャーの大きさが良く分かる演技になってしまったのです。

 現在、世界のフィギュアスケート女子シングル種目は「戦国時代」と呼んでよい状況だと思います。
 絶対的な実力を誇示するプレーヤーが存在せず、今年3月の世界選手権、来年の平昌オリンピックの覇権に対して、多くのプレーヤーに可能性が残されていると感じます。

 そうした状況下、三原選手も覇権争いに名乗りを上げたことになるのでしょう。
 今回示した「本番での強さ」を考慮すれば、その資格は十分に有ります。
 加えて、今回のフリーの演技構成点が62点台に止まったことを考え合わせれば、得点を伸ばして行く余地が十分に有り、大きな伸びしろがあるからです。

 三原選手の今フリー演技のテーマは「シンデレラ」であったと伝えられています。
 四大陸選手権2017は、17歳の三原舞依選手にとって、まさに国際舞台における「シンデレラデビュー」となった大会となりました。
 2月5日に、岡山県笠岡市の小学校で開催されたマラソン大会(距離3km)で、係員が間違った誘導をしてしまい、参加した263人の内262人が失格となり、ダントツ?の最後尾を走っていた生徒だけが、正しいコースを走り切ったというニュースが、2月14日に報じられました。

 最後尾を走っていた生徒が「優勝」となったそうです。

 ほほえましい様な、ほほえましく無い様な事件ですけれども、このニュースでは「間違った誘導」をした係員については、何も触れられていませんでした。

 いつもは「常にビリ」の生徒が優勝したことについては、何か「教訓めいた話」になっているのかもしれませんが、優勝を目指していたであろうランニングが得意な生徒の皆さんにとっては、とんでもない話なのかもしれません。
 この係員の責任は、極めて重いと見るのが妥当でしょう。

 コースを間違えた262人の生徒は、おそらく大人の係員(先生かもしれません)の指示に従って走り、2kmと少ししか走らなかったので「失格」ということで、正規のコースを走り切った生徒が優勝ということになたのでしょうが、262人の生徒達は自分の責任でコースを間違えたわけではありませんし、大人の言うことを子供がきくというのも自然なことですから、「この大会は順位付け無し」といった取扱もあったのではないかと思います。
 
 本ブログでは、これまでもマラソンや駅伝の係員の責任の重さを書いてきました。
 キチンとした大会とするためには、係員の正しく合理的かつ効率的な振る舞いが不可欠なのです。当然のことながら、「重大な責任」を負っています。

 昨年末、12月25日に行われた全国高校駅伝の男子の部でも、係員の粗末な行動・運営が見られました。
 第1区から2区への襷渡しのエリアで、信じられないような光景が見られたのです。

 襷渡しのラインの50mくらい手前でしょうか、係員が1人、道路の真ん中に出て、走ってくる選手たちを向かって左側に、選手にとっては右側に誘導しているのです。旗を振って、左側に走るルートを変更するように指示しています。

 この道路は、当然ながら「競技に使われているコース」ですから、原則として「選手以外の人」が立ち入ることは許されません。当たり前のことです。
 もし、陸上競技場の400mトラックの真ん中に係員が立ちはだかるといったことが発生すれば、大問題となるでしょう。
 この駅伝の係員の行動も、概ね同じレベルだと思います。

 もし、疲労困憊して意識が遠くなり、係員が「コースの真ん中に立ちはだかっていること」に気が付かないランナーが、係員に激突していたら、本当の悲劇が生まれていた可能性も有ります。
 この係員の行動は、様々な点から「極めて危険」なものなのです。

 幸い、この大会ではそうした悲劇は起きませんでした。

 推定ですが、この「謎の行動」の目的は、襷渡しラインにおいて、スムースに襷渡しが実施されるように、100mか200メートル手前の順位に則り、第2区のランナーを襷渡しライン上に左側から並んでもらったのでしょう。
 そして、第1走者を左側に誘導しようとしたのです。

 一言で言えば「浅慮」。

 当然ながら、残り100mを切ってからのラストスパートにより、襷渡しラインの手前で順位は大きく変動します。疲れてフラフラになったランナーと、勢いよく追い上げているランナーが一緒に走ってくるのですから、この100mは「最も順位変動が激しいゾーン」なのです。

 襷渡しライン100m手前で20番手だったチームが、ラインにおいて10番手に上がっていること、あるいは、その逆のことは、頻繁に発生します。

 この「間違った誘導」により、この襷渡しエリアで発生していた事象は、「襷を渡す相手を見つけることが出来ず、並んでいる第2走者の中に分け入り、必死に自チームの第2走者を見つけようとするランナー達の姿でした。並んでいる第2走者の列に分け入って、襷を渡しているシーンもありました。
 大混乱になっていたのです。

 こんなことが次の襷渡しエリアでも行われるのだろうかと、心配しながらテレビを見ていましたが、以降は実施されませんでした。おそらく、最も襷渡しが錯綜するであろう、1区から2区のエリアでのみ実施された方策なのでしょう。

 では、どうしたらよいのでしょうか。

 襷渡しは、選手に任せればよいと思います。

 100m位の距離に近づいてくれば、第2走者は自チームの第1走者を確認することが出来ますし、第1走者も襷渡しエリアの第2走者を見つけることができます。自チームのユニフォームですから、容易なことでしょう。
 もちろん多くのチームが殺到し、錯綜しますから混乱は生じると思いますが、それは「駅伝競技の内の混乱」であり、競技者以外の人により人為的に巻き起こされる混乱とは異なるものでしょう。

 ところが、この時は「係員が邪魔で走ってくる選手が見えにくい」という、本末転倒な事態が起こっていたのです。

 マラソン・駅伝のこと、というか「スポーツを知らない人」を係員にしてしまうことは避けなければならないでしょう。

 競技・プレーは、「可能な限り」選手に任せ、黒子に徹して、プレーヤーがプレーしやすい環境を構築するのが、係員の役割でしょう。
 それ以上でも、それ以下でも、無いと思います。

 例えば駅伝競技なら、選手が間違ったコースに入り込まないように誘導することや、襷渡しエリアで地面に倒れ込んだランナーを素早くコース外に運び出すこと、襷渡しエリアに近づいたチームを、次の走者に教えること、といったことが係員の役割になります。
 係員は、コースとコース外の境目に位置し、決してコース側に入ってはなりません。選手の邪魔になることは、少しでも良いパフォーマンス実現を目指して、練習を重ねてきた選手のことを思えば、あってはならないことでしょう。
 時折、襷渡しエリアで、到着してくるチームを観るためでしょうか、コースにはみ出している係員を目にしますが、絶対にやってはならない行動です。秒速6m前後のスピードで走ってくる選手の邪魔になるからです。衝突でもしたら大変です。

 もちろん、自チームの順位を把握し、襷渡しの準備をするのは、最終的にはランナーの責任です。テレビや自チームのバックアップ要員からの情報をもとに、自分で準備しなければなりません。
 係員からの「到着チーム伝達」にも「漏れがある」可能性があることを認識して、リスク管理をするのは、選手にとって当然のことでしょう。
 たくさんのチームが集団で走ってくるときには、係員がひとつふたつのチーム名を漏らすことは、十分に考えられることなのですから。

 スポーツにおいて、特にアマチュアスポーツにおいては、「プロフェッショナルな係員」を多数揃えることは難しいことなのかもしれません。
 費用の問題もあるのでしょう。

 また、こうしたことに対しては、様々な意見があるとも思います。

 少なくとも、「係員が大会・ゲーム・プレーを管理する」といった、到底不可能な目的実現を目指すことなく、「係員は黒子」であり、プレーは原則として全てプレーヤーに任せる、という考え方・ルールを徹底していくしかないのかもしれません。
 2月19日、東京競馬場ダート1600mコースで開催される、第34回フェブラリーステークスG1の注目馬検討です。

 2017年のG1レース緒戦です。

 今年のG1を占う1戦ですが、まさに「大混戦」という様相です。
 世代交代が進んでいるダート界ですが、「覇者」と呼べる馬が出現しておらず、重賞レース毎に勝ち馬が異なる時期が続いているのです。
 そこに平場の有力馬デニムアンドルビーが参戦して来ましたから、混戦の度合いは一層深まりました。

 さて、注目馬の検討です。

 第一の注目馬は、1枠1番のサウンドトゥルー。
 G1チャンピオンズステークス2016の勝ち馬であり、このところG1を4戦して全て3着以内という安定感が光ります。東京コースは久し振りですが、力の要る馬場で実力を発揮してくれることでしょう。

 第二の注目馬は、5枠10番のカフジテイク。
 前走の根岸ステークスG3の勝ち馬です。今最も調子が良い馬でしょう。このレースも勝つようなら、今後のダート界の中心馬になってくれるかもしれません。

 第三の注目馬は、4枠8番のデニムアンドルビー。
 2013年のジャパンカップでジェンティルドンナの2着、2015年の宝塚記念でラブリーデイの2着と、なかなか優勝は出来ないものの、平場G1で牡馬を相手に互角の戦いを演じて来た彼女も、7歳になってダートに挑戦することとなりました。
 ダートへの適性は未知数ですけれども、ここはひとつ応援してみようと思います。

 今回は、以上の3頭に注目したいと思います。

 G1を8勝している大豪コパノリッキーに、かつての力強さが感じられなくなっている現在、今後のダート界を占うレースとなります。最若手の4歳馬2頭の活躍にも期待したいところです。
 2月14日に行われた、UEFA-CL2016~17の決勝トーナメント1回戦の第1戦、パリ・サンジェルマン対FCバルセロナのゲームは、サンジェルマンが4-0で快勝しました。

 バルセロナにとっては「思わぬ大敗」でしょう。

 いかにサンジェルマンのホームゲームとはいえ、「4失点・得失点差4」は、第2戦に向けて大きなハンディキャップとなりました。

 このゲーム、バルセロナは「黄金の3トップ」メッシ選手・スアレス選手・ネイマール選手を始めとして、ほぼフルメンバーで臨みました。
 にもかかわらず、零封され4失点を喫したのです。

 サンジェルマンの4得点は、前半18分のディ・マリア選手、前半40分のドレクスラー選手、後半10分のディ・マリア選手(2点目)、後半27分のカバーニ選手と、アルゼンチン代表チーム、ドイツ代表チーム、ウルグアイ代表チームの中心選手によるものです。

 このメンバーを見ると、サンジェルマンが決してバルセロナにメンバー面で劣っているわけではないことが明白です。
 加えて、中盤・ディフェンスの若手プレーヤーも良く動き、互角以上のプレーを展開していました。

 さらに得点シーンを観ると、バルセロナの3バックを斜めに通過するラストパスが、3トップの直ぐ外の位置に出され、これを受けたプレーヤーがシュートを決めているという形が多かったと思います。

 サンジェルマンの企図した戦術が、見事に機能したということでしょうし、当該エリアがバルセロナ守備の弱点なのかもしれません。

 バルセロナの3バックは、この攻撃に為す術も無く抜かれてしまい、コールキーパーと1対1の形を創られてしまっています。
 プレーのスピードという面でも、サンジェルマンの攻撃陣がバルセロナの守備陣を圧倒している印象でした。

 バルセロナのメンバーのコンディションが悪かったという可能性はあるとは思いますが、現在のチームになって以来、これほど完膚なきまでに「フルメンバーのFCバルセロナが叩きのめされた」というゲームは無かったように記憶しています。

 バルセロナのベスト8進出は相当難しいものになってしまいましたけれども、カンプ・ノウにおける第2戦においては、「FCバルセロナもついに下り坂に入ったか」といった懸念を払拭してくれるような好ゲームを魅せていただきたいものです。
 ソフトバンクの松坂大輔投手(36歳)の宮崎キャンプにおける調子が上がっていると、いくつかのメディアで紹介されています。

 2月7日にはブルペンでの「圧巻の239球」と報じられました。
 ハイペースというか、とても速い仕上がりを感じさせるニュースでしょう。

① 2015年8月の方の手術からの回復

 239球という、まとまった数の投球練習は、春先ということとは関係なく、肩の調子が戻ってきていることの証左に他なりません。2015年の8月に実施した手術からの回復が、ようやく本物になったと見たいところです。

 全盛期のような「投球の威力」はさすがに加齢により難しくなっているのでしょうから、「コントロールと投球術」をベースとしたピッチングでの復活を目指す松坂投手にとっては、「投げ込みによるフォームの修正」「新フォームの定着・完成」が待たれるところでしょうから、肩を気にせず、多くの球を投げ込めることは何よりであろうと思います。

② プエルトリコのウインターリーグへの参加

 今オフシーズン、松坂投手はプエルトリコのウインターリーグに参加しました。
 過去2年間未勝利であり、肩の手術まで行った投手として、無理をしてほしくないと思っていましたが、現在報じられているハイペースの調整状況を見ると、このウインターリーグへの参加はプラスに働いたように観えます。

 こうしたトレーニングを選択できるということは、体調が良化してきたことに他ならないのでしょう。

③ 肩と体の休息

 高校野球時代から、日本のトップクラス、あるいはMLBにおいて「投げ続けてきた」松坂投手にとって、この2年間が「良い休息」になっていれば良いと感じるのは、私だけではないでしょう。

 もちろん、怪我や故障による休みは避けたいところですけれども、松坂大輔程のスタープレーヤーとなれば、いかなる形であろうとも「まとまった休息」は得難いものであろうと思います。

 この「休息」が、復活への基盤、選手寿命延長へのベース、となってほしいと思います。

 「華」の有るプレーヤーは、プロスポーツにおいては得難い存在です。
 「華」は、単に成績を上げるだけでは、なかなか身につかないものなのでしょう。

 松坂大輔投手には「華」があります。それも、日本プロ野球界屈指の「華」でしょう。

 その復活は、ソフトバンクのみならず日本プロ野球界、そして多くのファンが待ち望んでいることなのでしょう。
 1月14日に行われた、AFCディビジョナル・プレーオフ、ニューイングランド・ペイトリオッツとヒューストン・テキサンズの試合で、ペイトリオッツのランニングバックRBディオン・ルイス選手が「3種類のタッチダウンTD」を成し遂げました。

 長いプレーオフ史上初のことでした。

① 第1クオーターQの試合時間残り9分34秒、クオーターバックQBトム・ブレイディ選手からパスを受けたRBルイス選手は、そのまま走り込みTD。パスレシーブからのTDでした。ゴール内でパスを受けたのではなく、ボールを受けてから走り込んだところが、いかにもRBのプレーでした。

② 同じ第1Qの試合時間残り1分15秒、テキサンズのキックオフボールをリターナーとして受けたルイス選手は、少し右方向にコースを取り、テキサンズの守備プレーヤーを次々と交し、そのままゴール右隅に走り込みました。

 98ヤードのキックオフリターンTDでした。

 この試合にルイス選手が成し遂げた3種のTDの中でも、最も難度の高いTDでしたし、この試合の愁眉と言っても良いプレーであったと思います。

 このTDでペイトリオッツは14-3とテキサンズをリードして、試合を支配することが出来たのです。

③ 第4Qの試合時間残り12分18秒、テキサンズゴールまで残り1ヤードからのランプレーで、RBルイス選手は真ん中を突破してTD。テキサンズに止めを刺すTDでした。

 プレーオフゲームという「超本気のプレー」の中で、ディオン・ルイス選手はNFL史上初の快挙を達成したのです。

 身長173cm・体重88㎏と、NFLのプレーヤーとして「大きくも無く、重くも無い」ルイス選手ですが、その素晴らしいスピードと俊敏性、そしてフィジカルの強さで一流プレーヤーの地位を確固たるものにしています。

 我が国のアメリカンフットボールプレーヤーのお手本のような選手なのではないでしょうか。
 北海道苫小牧で開催されていた、アイスホッケー女子の平昌オリンピック最終予選で、日本女子代表チーム「スマイルジャパン」は3戦全勝で1位となり、出場権を獲得しました。

 初戦のオーストリア戦を6-1で快勝したスマイルジャパンは、第2戦も4-1でフランスチームを撃破、2月12日に行われた第3戦・最終戦、無敗同士のドイツチームとの対戦も3-1で勝って、1位を決めたのです。

 この大会を通じて、スマイルジャパンのスピードと俊敏性には目を見張るものがありました。他の3チームを圧倒していたと感じます。

 特に、パスワークの速さと正確さ、そして守備スピードの高さが印象的でした。

 前回のソチ・オリンピックにも出場したスマイルジャパンですが、今回のチームは前回よりも相当強いと思います。

 ソチ・オリンピックで勝ち星を挙げることが出来なかったスマイルジャパンのメンバーは、その後猛トレーニングを積んできたと報じられました。
 特に「体を鍛えるトレーニング」を多く行ってきたのです。
 筋肉を付けて体を大きくするとともに、体幹の強化にも努め、体格で勝る外国チームに負けないパワーを身に付けることに注力してきたのでしょう。
 海外のチームでプレーしている選手も居ます。本場のスピードとパワーを肌感覚で知っているのです。

 その成果が、今大会で存分に発揮されていました。

 スマイルジャパンの目標は「本大会でのメダル獲得」と報じられています。
 世界の上位には、強いチームが数多くありますから、この目標達成は容易なことでは無いでしょうが、まずは緒戦でオリンピックでの初勝利を挙げていただき、勢いに乗ってメダルに突き進んでいただきたいものです。

 平昌オリンピック出場権を獲得し、メンバーの皆さんが集まってリンク上で喜ぶ様子がとても印象的でした。
 このチームの「笑顔」には、「オリンピックの場でアイスホッケーをやれることの喜び」が溢れています。
 クオーターバックQBサックを狙って殺到するディフェンスプレーヤーを、ポケットの中でひらりひらりと交わしていく、アーロン・ロジャース選手のプレーには、いつも感心させられます。

 1月8日に行われたワイルドカード・プレーオフ、ニューヨーク・ジャイアンツとグリーンベイ・パッカーズの試合でも、そのスーパープレーを存分に発揮してくれました。

 パッカーズのホーム・ランボーフィールドでのプレーオフゲームに自信を持つ(それまでジャイアンツの2勝0敗)ニューヨークのディフェンダーがロジャース選手に殺到しますが、ロジャース選手はこれを「紙一重」で交わしてパスを決めて行きました。

 伸びて来るディフェンダーの手を、ロジャース選手は必要最小限の移動、1~2mの素早い移動で交わすのです。その手とロジャース選手の体の距離は10cm内外に見えます。凄い動体視力と運動能力でしょう。

 そして、私がロジャース選手のプレーで最も素晴らしいと感じるのは、「サックを受けた時の対応」です。
 いかに「紙一重で交わすプレー」が得意と言っても、相手はNFLトップクラスのディフェンダーですから、サックされてしまうこともあります。この試合でも4~5回のサックを受けていたと記憶していますが、その際にアーロン・ロジャース選手はボールを胸にしっかりと確保し、その場にしゃがみ込むのです。
 決して「無理にパスしよう」とはしません。

 無理にパスをしようとして、ボールを弾きだされてしまったりするファンブルのリスクや、無理なパスからの被インターセプトのリスクを最小限に抑えると共に、自らが怪我・故障するリスクも小さくしているのです。

 「サックされるときは大人しく慎重に受入る」ことにより、「絶対にファンブルはしない」というプレー振りは、QBに求められる最小限の、そして最上のスキルなのではないでしょうか。

 アーロン・ロジャース選手は「インターセプトされないQB」としても有名です。
 現在のNFL最高のQBのひとりであることは間違いないのでしょう。
 この言葉は、アメリカのゴルフ中継で、松山英樹選手が映った時に、アナウンサーや解説者がよく口にするものだそうです。
 「NumberWeb 2月8日」の記事に登場しています。とても面白い記事でした。

 日本語では「高い基準、高い期待値」といった意味の様です。

 松山選手は、ショットした際に、クラブから手を放したり、がっかりした様子を示したりすることが時々あります。ところが、ボールはしっかりフェアウェイやグリーンをヒットし、時には同伴競技者の中で最もピンに近いところに乗っていたりする、そうした場合に、アナウンサーや解説者が発する言葉なのです。

 「ピンの近くにボールが落ちたのに、何であんなリアクションなんだ」「またフィニッシュで手を放したけれど、どうせグリーンに乗っているんだろう」といったコメントも出されているようです。

 そして「絶好のバーディチャンスにつけようが、松山が納得顔でグリーンに向かう姿は稀だ。天を仰ぎ、ふくれっ面でグローブを手から取りながらも、ボールは同伴競技者の中で一番カップに近いところにあるなんてことは珍しいことではない」と続きます。

 「彼が求める基準や理想が他選手に比べずいぶん高そうなことは、米国でも多くが知ることとなった」とも書かれています。

 フェニックスオープン大会2017の優勝会見の第一声は「良いプレーかどうかは分からないですけど・・・勝つことができてうれしいです」でした。
 世界最高レベルのPGAツアーの公式戦、それも相当高いフィールドの大会で優勝したなら、自動的に「良いゴルフをした」ということになりそうですし、そもそも「良いゴルフをしなければ優勝できない」もののように思われますが、松山選手の「基準」は別のところにあるようです。

 聞く人によっては「自分のゴルフは不満足なものだったけれども優勝した」→「自分は自分にとって最高レベルのプレーを展開できなくてもPGAツアーの大会で優勝できる」かのように聞こえてしまうかもしれないコメントです。
 もちろん、松山選手はそういう意味でコメントしているわけではないのでしょうが・・・。

 「求めるところが高い」ということなのでしょう。

 この高い向上心、飽くことのないハイレベルなゴルフの追及、この姿勢こそが松山英樹選手の強さの源であることは、間違いありません。
 イングランド・プレミアリーグは、2月5日に第24節を終えて、チェルシーが首位を走っています。

 全38節の24節を終え、今季も後半に入りました。

 先頭を行くチェルシーは19勝3敗2引分の勝ち点59、2番手にはトッテナム・ホットスパーが14勝2敗8引分の勝ち点50で続き、3番手は15勝5敗4引分の勝ち点49でマンチェスター・シティ、4番手は14勝5敗5引分の勝ち点47でアーセナル、5番手は13勝4敗7引分の勝ち点46でリバプール、6番手が12勝3敗9引分・勝ち点45のマンチェスター・ユナイテッドとなっています。

 全体としてはチェルシーが抜けた形で、2番手~5番手のチームは「大混戦」、6番手のユナイテッドも僅差で追いかけています。

 チェルシーは、アザール選手(ベルギー)、ジエゴ・コスタ選手(スペイン)を中心とした攻撃陣と守備陣のバランスが良く、「必要な得点を取って勝つ」といった試合ぶり。
 2014~15年シーズンに続いての優勝にまっしぐらというところでしょう。

 今シーズンのプレミアを面白くしているのはスパーズの存在でしょう。
 昨シーズン3位から続く好調をしっかりと持続しています。
 背番号10・エースのハリー・ケイン選手は好調を維持しています。23歳になった長身のストライカーは、イングランドを代表する点取り屋に成長している印象です。

 モウリーニョとグラウディオラという、現代を代表する監督を擁する、マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティは、共に「いまひとつ乗り切れない」というシーズンを送っているように観えます。
 とはいえ、両チームとも十分に巻き返し可能な位置につけていますから、優勝はともかくとして、少なくともUEFAチャンピオンズ・リーグへの出場権確保に向けて、調子を上げていくことでしょう。

 チェルシーにスパーズがどこまで食い下がるか、終盤に向けて、トッテナム・ホットスパーのゲームから目が離せません。
 カザフスタンのアルトマイで11日間にわたって開催され2月8日に閉幕した、第28回ユニバーシアード冬季大会において、日本選手団は金メダル6、銀メダル12、銅メダル10の計28個のメダルを獲得しました。
 海外で実施されたユニバーシアード冬季大会では、1997年大会の25個を超える過去最高のメダル数であり、今大会の日本チームの大活躍を象徴する結果となったのです。

 金メダル6個の内、ジャンプ陣が4個を獲得しました。
 男子ノーマルヒル個人種目の中村直幹選手、女子ノーマルヒル個人の岩佐明香選手は、アベック優勝(なんだか古い言葉で恐縮です)を成し遂げ、2選手で出場した混合団体でも金メダルでした。
 岩佐選手は、女子団体でも小林諭果選手とのペアで優勝していますから、今大会金メダル3個の大活躍でした。

 この他にもジャンプ陣は、女子ノーマルヒル個人で小林選手が銀メダル、混合団体で古賀極選手・小林選手が銅メダルを獲得しました。
 日本ジャンプ陣の若き力は頼もしい限りです。

 女子アルペン大回転で安藤麻選手が金メダルを獲得したニュースは、とても明るいニュースとして報じられました。日本チームが得意とは言えないアルペン競技での金メダルの価値は、一層重いのでしょう。
 安藤選手はスーパー大回転でも銅メダルに輝いています。
 今後の活躍に期待がかかります。

 スピードスケートの男子マススタートで一戸誠太郎選手が金メダルも見事でした。
 巧みなレース運びが光りました。

 スピードスケート陣は、男女個人8種目と男子チームパシュートで計9個の銀メダルも獲得しています。金には届かなかったものの、多くの種目で世代の世界トップクラスに日本選手が居るというのは、素晴らしいことだと思います。
 女子の1500mと3000mの2種目で銀メダルの高橋菜那選手や、5000mとマススタートの2種目で銀の酒井寧子選手、そして男子5000mとチームパシュート(一戸選手、三輪準也選手、小川翔也選手)で銀の一戸選手は3個目、男子1500mで銅メダルの三輪選手と、複数の種目でのメダル獲得も目立っています。
 女子500mの辻本有沙選手の銀メダルも見事でした。

 また、男子500mの中尾光杜選手と10000mの大林昌仁選手の銀メダルも含めて、最近やや元気のない日本男子スピードスケート界にも、若い力が台頭しているのです。

 フィギュアスケートは、男子(田中刑事選手)、女子(新田谷凛選手)共に銀メダルでした。
 「惜しくも」という感もありますが、やはり世界で勝つというのは容易なことでは無いのでしょう。

 4位以下の入賞も含めれば、こうした競技・種目における日本チームの「層の厚さ」が印象的な大会であったと思います。

 一方で、団体種目であるアイスホッケーにおいては、男女ともに苦労した印象があります。
 今後のレベルアップが期待されるところでしょう。

 今大会は、日本チームの「勢い」が感じられました。

 大袈裟に言えば、多くのスポーツにおける「最近の日本チームの力の底上げ」が、冬の競技にも如実に表れた大会だったと言えるのでしょう。
 1月29日の夕刻、嬉しいニュースが飛び込んできました。

 渡辺一平選手が、東京都選手権大会の200m平泳ぎで2分6秒67の世界新記録を樹立したのです。
 世界初の「6秒台」であり、これまでの記録2分7秒01を大幅に塗り替える、素晴らしい記録です。

 映像も入ってきましたが、特にラスト20メートルの泳ぎ、その加速は、観る者を圧倒する迫力でした。

 19歳・身長193㎝という、アメリカの「怪物」マイケル・フェルプス選手と同様のサイズという、我が国のスイマーとしては恵まれた体躯の渡辺選手に、大きな可能性があることが証明された世界記録樹立でしょう。

 それにしても、前の世界記録は2012年9月の国体で山口観弘選手によって樹立され、今回は東京都選手権大会と、男子200m平泳ぎ種目の世界記録は、オリンピックや世界選手権といった大会ではなく、「意外」な大会で出されているのは興味深いところです。

 男子200m平泳ぎという種目が、とても繊細な種目であり、僅かな「バランスの違い」「メカニカルな動作の違い」が記録に大きく反映されるものなのかもしれないと、感じるのです。
 第51回スーパーボウルは、予想をはるかに超えた戦いとなりました。

 前半を終えてアトランタ・ファルコンズが21-3とリードし、後半に入っても得失点差を広げて、リードを25点に広げた時には、「ファルコンズの圧勝」に観えました。

 ニューイングランド・ペイトリオッツが敗れる時のパターン、ビッグゲームでは「手堅い」プレーを選択し、得点が伸び難いという「ベリチックとブレイディ」の試合運びに対して、圧倒的な攻撃力で得点を重ねることにより勝利するというパターンを、ファルコンズが実行している姿だったからです。

 クオーターバックQBマット・ライアン選手を中心とした攻撃陣が機能し、守備陣もQBトム・ブレイディ選手に殺到してサックを連発、いつものブレイディ選手の自在の攻めを封じた、第2クオーターQまでの試合内容は、ファルコンズの40得点越えも予想されるほどの、「久し振りの一方的なスーパーボウル」となるかに観えたのです。

 ところがペイトリオッツは「あきらめません」でした。

 19点差で迎えた、第4クオーターQのペイトリオッツは、その攻撃においても守備においても、「ギアを一段上げた」感のあるプレーを繰り広げました。
 
 まず、ゴスコウスキー選手のフィールドゴールFGで、その差を16点としました。試合時間は残り9分40秒余り。
 タッチダウンTD+2ポイントコンバージョン2回で同点ですから、2ポゼッション差とはいっても、残り時間にペイトリオッツが攻撃できる回数を考慮すれば、絶望的な差に観えましたし、そもそも2TDで2回の2ポイントコンバージョンを成功させるということ自体、「非現実的な目論見」に感じられました。

 ただし、第4Qに入ってからのペイトリオッツ守備陣の頑張りは「鬼神」の様でしたから、試合の流れが次第にペイトリオッツに傾きつつあったのも事実でしょう。
 ペイトリオッツには「奇跡的な攻撃」が待たれたのです。

 そして、その「奇跡的な攻撃」が展開されました。

 試合時間残り6分、QBブレイディ選手からワイドレシーバーWRダニー・アメンドラ選手へのパスが決まってTD。

 そして、ランニングバックRBジェームズ・ホワイト選手が突入して、2ポイントコンバージョンにも成功、その差を8点に縮めました。

 このゲームを通じて、「八面六臂」の活躍を魅せてくれたホワイト選手ですが、この2ポイントコンバージョンのプレーは、その価値という意味で「最も重いもの」であったかもしれません。
 何しろ「後の無いプレー」だったのですから。

 これで「8点差」としたペイトリオッツの勢いは止めようもないものでした。

 試合時間残り1分、RBホワイトが、この試合3つめのTDを挙げて2点差。先の2ポイントコンバージョンでお膳立てしての自らのTDでした。

 そして、アメンドラ選手へのパスが決まって、2ポイントコンバージョンにも成功。ついに、ついに28-28の同点となったのです。

 思い描いた通りというか、「最高に次ぐ最高のプレー」というか、ファルコンズ側から見れば「都合の良過ぎる」、残り時間10分からの2(TD+2ポイントコンバージョン)が実現したのです。
 事実は小説よりも奇なり、を地で行くラスト10分でした。

 「スーパーボウル史上初のオーバータイムOT突入」というのも驚かされましたが、第1Qから第3Q途中までのファルコンズのプレーと、第4Qのペイトリオッツのプレーで驚かされ続けていたものですから、観ている側にも(凄いプレーの食べ過ぎによる)「疲労の色が濃く」、試合の流れからして、ペイトリオッツが相当有利であろうとボンヤリと感じていましたが、その通りに試合を運ぶところは、さすがに百戦錬磨のペイトリオッツとブレイディ選手です。
 しっかりとTDを決めて、勝ち切りました。スコアは34-28。
 「絵に描いたような」OTでした。

 この試合は、様々なスーパーボウル記録を生み出しました。

 数えきれないほどの新記録が生まれたのです。

 その点からも、歴史に残るスーパーボウルであったことは間違いないのですが、何よりも驚かされたのは、ニューイングランド・ペイトリオッツの「あきらめの悪さ」でした。

 その「勝利への執念」はスーパーボウル史上に深く刻まれるべきものであり、チャンピオンシップゲームを勝つまでのプレーオフの各試合で披露した「本気」から、さらに一段ギアを上げた「攻守の底力」には感服しました。
 奇跡を生んだ「底力」だったのでしょう。

 7度目のスーパーボウル出場で、5度目の制覇、4度目のMVPを獲得した、QBトム・ブレイディ選手がヴィンス・ロンバルディ・トロフィーを大きく掲げました。
 いつも冷静なブレイディ選手とは思えないくらいの「心の震え」が、全身から溢れていました。
 TPCスコッツデール・コースにおける強さ、そしてプレーオフでの強さ、を存分に披露して、松山英樹選手がPGAツアー4勝目を挙げました。

 この優勝は、PGAツアーにおける日本人選手の優勝として「記録ずくめ」のものとなりました。

① 通算最多の4勝目

 丸山茂樹選手の3勝を抜いて最多優勝記録です。

② 1シーズン2勝目

 日本人選手として、史上初めてのことです。これから佳境を迎える2016~17年シーズンですから、3勝目4勝目が十分に狙えることでしょう。

③ 同一大会2勝目

 歴史と伝統を誇るビッグトーナメントでの複数優勝は見事の一語です。

④ 同一大会連覇

 こうした記録は、松山選手が日本人ゴルファーとして「史上最強」であることを如実に示していると思います。

 そして、PGAツアーの記録において際立っているのは「プレーオフに滅法強い」ということなのでしょう。
 これで「3戦3勝」なのです。

 72ホール目の18番、松山選手のバーディパットはカップ寸前で止まりました。あと一転がりが無かったのです。松山選手も天を仰いで悔しがります。しかしボールはカップインしませんでした。
 これでプレーオフにとなったのです。

 まるでゴルフの神様が「プレーオフが観たい」と言っているようでした。

 そして、プレーオフ3ホール目の10番、ウェブ・シンプソン選手のバーディパットはカップ寸前で「急停止」しました。とても不思議な光景でした。この高速グリーンで、下りから登りに差し掛かるラインとはいえ、あと3cmの転がりが無かったのです。

 まるでゴルフの神様が「プレーオフで勝つのはMATSUYAMAだよ」と言っているようでした。

 プレーオフは、昨年の大会、リッキー・ファウラー選手との争いと同じ4ホール目・17番で決着しました。
 松山選手は3m弱のバーディパットをキッチリと決めて、勝利したのです。
 2年連続の長いプレーオフの戦いでした。

 2年連続のTPCスコッツデールでのプレーオフ、2年連続の4ホール目突入、2年連続の勝利。

 この2つの大会で違っていたのは、大観衆の声援でした。

 2016年は「完全アウェイ」、大観衆の殆どがリッキー・ファウラー選手を応援し続ける状況下、松山英樹選手は勝利を捥ぎ取ったのです。

 2017年は「ヒデキ!」の声が響き渡りました。
 勝負を決めた17番ホールのバーディパットは、静寂の中インパクトした瞬間から「ヒデキ!」の大歓声が会場を包み、大歓声の中でボールはカップに吸い込まれました。

 この1年間で、松山英樹選手が「PGAツアーにおける看板選手」に成ったことを示す、素晴らしい、本当に素晴らしいシーンであったと思います。
 1月31日の読売新聞(ヨミドクター)に興味深い記事が有りました。

 「変わる部活、休養日に疲労回復・・・強豪校が積極導入」という題の記事です。

 記事によれば、春の甲子園2017に出場する福岡大大濠高校(福岡)野球部は、週一回・原則月曜日が休養日とのこと。
 試合が多い日曜日の翌日を休みとし、心身のリフレッシュを図ることが目的で、過ごし方は部員各自に任されているそうです。

 春の甲子園2017で3季連続甲子園出場となる秀岳館高校(熊本)野球部にも、週1日の完全休養日と週1日の「ボールを握らない日(ノースローデー)」が設けられているそうです。
 鍛治舎監督は「休養に加え、食事にも気を使うことで部員の体が大きくなり、バットのスイングなどが目に見えて早くなった」とコメントしています。

 ラグビーの東福岡高校(福岡)は、基本的に週1日、試合のない時期は週2日、長期間の大会の後は2週間休養日を取ることもあると。
 藤田監督は「たくさん練習すれば強くなるというわけではない」とコメントしています。

 さすがに、強豪校と呼ばれるチームの指導者は素晴らしいと思います。

 365日、厳しい練習を続けていては、良いプレーを身に着け、試合において良いプレーを披露することは、到底無理であろうと感じていたからです。
 心身ともに疲労の極致にある状態でトレーニングを行ったとしても、正しく合理的なプレーが習得できるとは、とても思えません。怪我・故障のリスクも高まることでしょう。

 さらに素晴らしいのは、鍛治舎監督のコメントにある「部員の体が大きくなり」という部分でしょう。

 現代の少年・青年の体格が、昔より平均して大きくなっていること、特に身長が高くなっていることは、日々の生活で電車などに乗ったりすれば、明らかに分かることです。ダルビッシュ投手や大谷選手のように、身長190㎝を優に超えるプレーヤー出現の素地になっているのでしょう。

 一方で、甲子園大会などの全国大会に出場している選手の平均的体格は、必ずしも昔より大きくなったようには見えない、身長も同じくらいであり、逆に筋肉量が少ないスリムな選手が増えているようにさえ感じていました。

 MLBには、身長190㎝を超える野手が続々登場し、中には2mのプレーヤーも出現していることを見るまでもなく、様々な競技における欧米のアスリート・スポーツ選手の大型化が進んでいる状況下、日本の選手との平均的体格差が拡大し続けている印象なのです。

 この記事の監督さん達のコメントを見ると、多くの日本の中学校、高校のプレーヤーは「練習のし過ぎ」で「体が大きくなる暇がない」のかもしれません。

 キチンと練習して、しっかり休養することは、心身ともに健康なアスリートを育てるために、絶対に必要な「方法」なのだと思います。
 稀勢の里の「奉納土俵入り」が、1月27日、東京・明治神宮で行われました。
 
 この新横綱による初めての「公開土俵入り」に、18,000人ものファンが詰めかけたと報じられました。

 この一年で最も寒い季節に、凄い数です。新横綱による奉納土俵入りの観客としては、貴乃花の時の20,000人に次ぐ記録だそうです。
 テレビ放送のインタビューに登場した男性ファンは「朝6時から並びました」と。

 やはり、ファンにとって「待ちに待った横綱昇進」だったのです。
 何度も何度も期待を裏切られたファンにとって、その喜びも一塩なのでしょう。

 稀勢の里の初めての奉納土俵入りは、とても良い出来であったように観えました。
 「何とも言えない大きさ」を感じさせるものだったのです。

 1月25日に昇進し、26日に「綱打ち」、そして27日に奉納土俵入りですから、常のこととはいえハードスケジュールです。土俵入りの練習時間は少ないのですが、その僅かな時間の内に「稀勢の里の土俵入り」が形作られるのですから、不思議と言うか、「土俵入りの形・雰囲気」は普段の相撲の上に成り立っていることがよく分かります。土俵入りの個性は、殊更作る必要などないものなのでしょう。

 好天の下の、新横綱・稀勢の里の明治神宮・奉納土俵入りでした。
 スペインのリーガ・エスパニョーラ2016~17年シーズンは、第20節を終えました。
 全38節の20節ですから、折り返し地点ということになります。

 トップに立つのはレアル・マドリードで勝ち点46、2番手にはFCバルセロナが勝ち点42で続き、3強の一角アトレティコ・マドリードは勝ち点36で4番手につけています。
 ここまでは、最近のリーガ・エスパニョーラの「風景」ですが、今季は3番手にセビージャFCが勝ち点36で食い込んでいて、3強に割って入っているところが特徴でしょうか。

 セビージャはここまで、13勝4敗3引分、得点43・失点28の得失点差15ですから、圧倒的な得点力でもなく、超「堅守」というわけでもない、「僅差の試合に強い」シーズンを送っているように観えます。
 「不思議なシーズン」を送っているとも言えそうですが、1月12日のスペイン国王杯でレアル・マドリードと3-3で引分け、続く1月15日のリーグ第15節では2-1でレアルを倒していたり、2016年10月23日のアトレティコ戦を1-0で制したりしていますから、3強とも良い勝負を展開していますから、今季の力は本物と見ることが出来るでしょう。
 どこまで食い下がることが出来るのか、活躍がとても楽しみです。

 個人の得点ランキングでは、トップがバルセロナのスアレス選手で16、2番手が同チームのメッシ選手で15、3番手がレアルのクリスティアーノ・ロナウド選手で13と、こちらもいつものメンバーが上位を固めています。
 アトレティコのグリーズマン選手は8得点で6番手タイですから、チームの順位と、エースストライカーの成績がリンクしているとも言えそうです。

 このところ「得点が取れない」ことが指摘されているネイマール選手(バルセロナ)は得点5に留まっています。確かに、ネイマール選手の得点能力を勘案すれば物足りない数字ですが、何しろ同僚がメッシ選手とスアレス選手ですから、ネイマール選手が「ラストパスの出し手」になることも多いでしょうから、得点が少なくなるのも止むを得ないという感じもします。
 FCバルセロナとしては、リーグ後半戦のレアル・マドリードとの競り合いに向けて、ネイマール選手の得点を伸ばして行きたいところなのでしょう。

 セビージャFCでは、ウィサム・ベン・イェデル選手(フランス)が得点8でチームの得点王、ルシアーノ・ビエット選手(アルゼンチン)が同6で続いています。
 今季のセビージャFCのエンジンとしての活躍が期待されます。

 いつも書くことで恐縮ですが、現在のリーガ・エスパニョーラというか、世界サッカー界を牽引するバルセロナとレアル、この両チームの激しい競り合いを眼前に出来る、スペインのサッカーファンが羨ましい限りです。
 ドイツ・ブンデスリーガの2016~17年シーズンは第18節を終えました。
 全34節の18節ですから、半ばを折り返したというところです。

 トップを走っているのはバイエルン・ミュンヘン、14勝1敗3引分の勝ち点45と、「いつものように」圧倒的な力を示しています。

 一方で今シーズンは、1部に昇格したばかりのRBライブツィヒがバイエルンを追いかけています。13勝2敗3引分の勝ち点42と、バイエルンをしっかりと追いかけているのです。

 RBライプツィヒは、正直なところ聞き慣れないチームです。
 ラーゼンバルシュポルト・ライプツィヒというのが正式なチーム名なのですが、一般的には「レッドブル」ライプツィヒだと言われています。
 ユニフォームにも、鮮やかなレッドブルのマークが配されています。

 あの飲料メーカーのレッドブルが2009年に、当時ブンデス5部のSSVマルクランシュタットを買収し、チーム名を現行のものに変えて強化に努め、ついに今季1部昇格を決めたチームなのです。
 世界各国のスポーツイベントに参画し、プロサッカーチームも保有するレッドブルにとつてのドイツ・ブンデスリーガにおける活動の中心として、位置づけられていることは間違いないのでしょう。

 そのRBライプツィヒが、昇格初年シーズンから王者バイエルン・ミュンヘンと優勝争いを演じているのですから、今季のブンデスリーガは面白いのです。

 チームの得点王は、弱冠20歳のティモ・ヴェルナー選手(ドイツ)、全体として若手が多いチームです。
 有名プレーヤーをずらりと並べたバイエルンとは、対照的なチームと言えるでしょう。

 さらに加えて、勝ち点32と少し離されてはいますが、3番手にはアイントラハト・フランクフルトが続いています。そして4番手に「常連」のボルシア・ドルトムントが居るのです。

 「常勝軍団」であり、史上初の「5連覇」を目指すバイエルン・ミュンヘンに、新興のRBライプツィヒが挑む、ブンデスリーガ2016~17シーズン。
 鍵を握るのはフランクフルトかもしれません。
 1月29日、アメリカのCBS放送が世界的な自転車競技の大会「ツール・ド・フランス」において「隠しモーター」が使われた可能性があると報じました。
 事の正否は、これからの検証によって明らかになっていくものなのでしょうが、アメリカのメジャーな報道機関が報じた以上、根拠の無いニュースではないと思います。

 この報道によると、ツール・ド・フランスにおける名門チームのひとつ「チームスカイ」(イギリス、過去4度の総合優勝)やドーピング問題で永久追放処分を受けたランス・アームストロング氏(アメリカ)が、レースにおいて隠しモーターを装着した自転車を使っていた、というものです。

 チームスカイの自転車は、他のチームの自転車より800グラム以上重く、丁度隠しモーターの重量に相当するとも報じられました。

 極めてハードな大会であるツール・ド・フランスに出場しようとするプレーヤー・チームは、当然ながら「1gでも軽い」自転車を使用しようとする(強度を確保した上で)でしょうから、800gも重いというのは、戦っていく上では大きなハンディキャップとなりそうです。

 チームスカイおよびアームストロング氏はこの疑惑について否定しているとも報じられています。
 
 世界最大の自転車競走とも呼ばれているツール・ド・フランスは、体力と知力とチームワークの限りを尽くさなければ、到底栄冠に輝くことは出来ない大会です。
 その大会で「電動自転車」を使用していたとなれば、これはもう不正というより、茶番と呼ぶべきもので、万一そんなことが行われていたとすれば、行っていたチームや個人の「自転車競技に対する敬意」や「人格」が問われることになります。

 それにしても、自転車競技というのは何時の時代も「不正」の影が付きまとっているようにも見えます。
 
 いわゆるドーピング問題については、1886年のボルドー・パリ間の自転車レースでイギリスの選手が興奮剤トリメチルの過剰摂取により死亡し、これが全てのスポーツ競技を通じて、記録に残る初のドーピングによる死者と伝えられています。
 また、1960年ローマ・オリンピックの自転車競技で興奮剤アンフェタミンを使用した選手が競技中に死亡し、オリンピックにおける初のドーピングによる死者とされています。

 1928年に国際陸上競技連盟が興奮剤の使用禁止を決めていたとはいえ、検査がありませんでしたので、このころは実質的にはドーピングが野放しの状態だったのです。

 そして1966年、国際自動車競技連盟(UCI)と国際サッカー連盟(FIFA)がそれぞれの世界大会で、全てのスポーツ競技の国際大会を通じて初めてのトーピング検査を実施し、1968年のグルノーブル、メキシコシティの冬夏のオリンピックにおける初めてのトーピング検査実施に繋がっていくのです。

 つまり、自転車競技は全てのスポーツ競技の中で、最も早く、最も強度のドーピングが行われ蔓延し、最も早く対策が講じられた競技のひとつということになります。

 しかし、こうした対策・取組にもかかわらず、頭書のように「1999年から2005年のツール・ド・フランス7連覇」というランス・アームストロング氏の記録はドーピング問題により取り消されてしまい、2017年に至って「隠しモーター疑惑」が持ち上がっているのです。

 「絶えることのない不正疑惑の連続」が自転車競技の歴史だという見方もありそうです。

 もちろん、「栄光とお金への執念」から生ずる「不正行為」は、どの競技にも存在するものだという意見もありそうですが、特に自転車競技に多いように感じられるのは、何故なのでしょうか。
 どんな力士にも相性の良い力士と苦手な力士があるものでしょう。

 横綱・白鵬のように、ほとんどどの力士に対しても圧倒的な勝率を誇る存在というのは、逆に珍しい、それだけ白鵬の強さが際立っているということになります。
 一方で、元大関・琴欧洲に対する安美錦のように、ほぼ「天敵」といった取組もあります。
 大相撲の面白いところです。

 さて、新横綱・稀勢の里の場合は、どうなのでしょう。データはウィキペディアの「稀勢の里」から引用しました。通算10番以上取っている力士が対象です。

 まず苦手ですが、意外なところで旭天鵬でしょうか。稀勢の里の14勝9敗です。
 負け越しているわけではないのですが、相撲の質から見て、これほど対戦成績が接近しているとは思いませんでした。旭天鵬の「土俵際のはたき・突き落とし」が威力を発揮していたのでしょうか。

 続いては、琴奨菊、これは29勝33敗と稀勢の里が負け越しています。確かに、大事な一番で何度も苦杯を舐めていた印象があります。初優勝した2017年1月場所でも、唯一の黒星を喫しています。
 稀勢の里VS琴奨菊は、かつての魁皇VS千代大海と似た関係だと思いますが、少し異なるのは、魁皇VS千代大海が、最初は千代大海が優勢だったものが、次第に魁皇が盛り返したのに対して、稀勢の里VS琴奨菊では、相当の対戦回数を重ねていながらもパターンがあまり変わらないことです。
 横綱め稀勢の里は、琴奨菊に対してどのような取り口を見せてくれるのでしょうか。

 続いては栃煌山。稀勢の里の25勝14敗ですが、意外に苦戦している印象です。
 栃煌山のさしみの良さからの「もろ差し」→寄り、に苦労しているのかもしれません。

 さらには安美錦。稀勢の里の31勝17敗です。
 安美錦の「自在の相撲」、隙があると見れば押し出したり寄り切ったりする「前に出る力をベースにした相撲」は、上位力士には脅威ということになります。

 一方、相性の良い力士です。
 
 まずは横綱・鶴竜。稀勢の里が31勝17敗と勝ち越しています。正面からの攻め合いとなれば、稀勢の里に分があるのでしょう。

 続いては、横綱・日馬富士。稀勢の里は24勝36敗と負け越していますが、このスピード十分の横綱に対して2勝3敗ペースというのは、十分勝負になっていると感じます。

 そして、横綱・白鵬。16勝43敗と大きく負け越していますが、白鵬との対戦においては「ここ一番」での強さが印象的です。
 64連勝を目指した白鵬を破った一番や、白鵬の初期の連捷記録を23で止めた相撲など、大横綱・白鵬にとっては、稀勢の里に相手に痛い黒星を喫している印象でしょう。

 稀勢の里が横綱に昇進した要因の一つとして、横綱陣との好勝負が挙げられることは、間違いありません。

 新横綱は、こうした対戦成績をどのように改善して行くのでしょうか。
 2017年のテニス四大オープンの第一弾、全豪オープン大会は1月16日から29日にかけて実施され、男女のシングルス決勝は「意外?」なカードとなりました。

[女子シングルス決勝 1月28日]
セリーナ・ウィリアムズ2-0ビーナス・ウィリアムズ

[男子シングルス決勝 1月29日]
ロジャー・フェデラー3-2ラファエル・ナダル

 男女のシングルスのカードは、共に5~15年前に「世界トップクラスの大会で良く観られたカード」ですが、最近はお目にかかれなかった、いわば「世代交代前」のゴールデンカードでした。

 例えば男子シングルスであれば、アンディ・マレー選手、ノバク・ジョゴビッチ選手、ワウリンカ選手、ラオニッチ選手、錦織選手らが、近時のメジャー大会の決勝を彩ってきたのです。

 フェデラー選手、ナダル選手は、共に「世界テニス史に燦然と輝く巨星」であり、四大オープンのシングルス優勝数でも、通算18勝のフェデラー選手、同14勝のナダル選手と、圧倒的な実績を誇っているのです。

 とはいえ、フェデラー選手の四大オープン・シングルス制覇は2012年の全英依頼でしたし、ナダル選手は2014年の全仏に勝って以来故障がちで、このところは中々勝ち上がれない日が続いていたのです。

 その2人の名プレーヤーが、2人とも勢いに乗って、決勝を戦ったのです。
 この「2人とも」というというところが、不思議なところなのでしょう。

 女子シングルスも同様でした。
 ウィリアムズ姉妹の妹、セリーナ・ウィリアムズ選手は、シングルスにおいて2015年・16年の全豪・全仏・全英のタイトルをものにしていますから、まだまだ世界トップクラスなのですが、お姉さんのビーナス・ウィリアムズ選手は2008年の全英以降優勝できていませんでしたから、この大会の決勝で「姉妹対決」を観るのは相当難しいと感じていました。

 しかし今大会、ビーナス選手は順調に勝ち上がり、ついに決勝に駒を進めたのです。
 
 2002年頃の「ウィリアムズ姉妹の時代」を髣髴とさせる決勝戦でした。

 全豪オープン2017は、フェデラー選手、ナダル選手、そしてビーナス・ウィリアムズ選手が「復活」を遂げた大会となりました。
 
 3人の名プレーヤーが、「同時に復活」したということが、全豪オープン2017の特徴であったことは、長く語り継がれていくのではないでしょうか。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728