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HOME   »  2017年03月03日
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 今年も「弥生賞」が3月5日に迫ってきました。
 
 いつも書くことで恐縮ですが、弥生賞が行われると「春が来た」と感じますし、クラシックロードが本格化するのです。
 1995年から「皐月賞トライアル」の副題が付いたレースですが、1964年(昭和39年、第1回東京オリンピックの年、シンザンが三冠馬となった年)の第1回から、弥生賞は「名馬への登竜門」として、とても華やかな歴史を刻んで来ました。

 弥生賞の優勝馬には、クラシックレース、かつての「八大競走」、現在のG1レースの勝ち馬がズラリと並んでいます。それはもう、眩いばかりです。

 1965年・第2回の優勝馬キーストンは日本ダービー優勝、1967年・第4回のアサデンコウも日本ダービー優勝、1968年・第5回のアサカオーは菊花賞優勝、1969年・第6回のワイルドモアは皐月賞優勝、1970年のタニノムーティエは皐月賞・日本ダービーの2冠、1972年・第9回のロングエースは日本ダービー優勝、1973年・第10回のハイセイコーは皐月賞馬、1975年・第12回のカブラヤオーは皐月賞・日本ダービーの2冠、1976年・第13回のクライムカイザーは日本ダービー馬、1977年・第14回のラッキールーラも日本ダービー馬、1978年・第15回のファンタストは皐月賞馬、1983年・第20回のミスターシービーは三冠馬、1984年・第21回のシンボリルドルフも三冠馬、1987年・第24回のサクラスターオーは皐月賞・菊花賞の2冠馬、1988年・第25回のサクラチヨノオーは日本ダービー馬、と枚挙に暇がないとはこのことでしょう。

 この1964年から1989年までの間は、「弥生賞とクラシックレースの関係がとても強い時期」であったと思います。弥生賞の勝ち馬は、毎年のようにクラシックレース、特に皐月賞と日本ダービーで抜群の強さを魅せていたのです。
 さらに言えば、「皐月賞より日本ダービーに強かった」という印象です。

 後に皐月賞トライアルという名を配するのですから、スケジュール的にも距離面からも、皐月賞との関連が最も強いと見るのが妥当なのでしょうけれども、実際には日本ダービーで、より強さを発揮しているということになります。

 弥生賞は「距離的にも適応力が有る強い馬」が勝つということであり、「名馬への登竜門」という言葉を立証しているように思われます。

 その傾向は、1990年・第27回優勝馬メジロライアンから明確になるのです。メジロライアンは三冠レースでは惜しくも勝ち切れませんでしたが、古馬になって宝使記念に勝ち、種牡馬として大成功したことは、ご承知の通りです。

 そして1993年・第30回のウイニングチケットは日本ダービーに優勝し、1995年・第32回のフジキセキは脚部不安からその後のレースでは走れませんでしたけれども、種牡馬としての活躍が光ります。
 1996年・第33回のダンスインザダークは菊花賞馬、1998年・第35回のスペシャルウィークは日本ダービー、天皇賞(春)(秋)、ジャパンカップに優勝、1999年・第36回のナリタトップロードは菊花賞馬、2001年・第38回のアグネスタキオンは僅か4走で引退を余儀なくされましたが、種牡馬としてリーディングサイアーに輝いています。そして2005年・第42回のディープインパクトは三冠馬となっているのです。

 特筆すべきは、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ディープインパクトの3頭の三冠馬が、いずれも弥生賞優勝馬であることでしょう。
 弥生賞の位置付けが良く分かる事実だと思います。

 ディープインパクトの優勝以降も、弥生賞優勝馬の活躍は続いています。

 2006年・第43回のアドマイアムーンは、ドバイDF、宝塚記念、ジャパンカップに優勝、2009年・第46回のロジユニバースは日本ダービー馬、2010年のビクトワールピサは皐月賞、有馬記念、ドバイWCに優勝(日本馬としての初優勝)、2011年・第47回のサダムパテックはマイルチャンピオンシップに優勝、2015年・第52回のサトノクラウンは香港バーズ、2016年・第53回のマカヒキは日本ダービーに優勝しています。

 こうして見ると、弥生賞馬は海外G1レースにも強いことが分かります。

 また、少し不思議なことですが、弥生賞優勝馬は「全て牡馬」です。牝馬が出走可能な重賞競走で、「53回の競走で全て牡馬が優勝しているレース」は、他には無いかもしれません。

 2歳時の朝日杯FSを経て、様々な2歳馬同士・3歳馬同士のクラシック前哨戦を戦いながら、次第に馬体を充実させ、概ねその馬の才能が見えてきた時期に弥生賞が開催されているのでしょう。

 弥生賞は「時代を駆ける能力」を証明するレースの様に見えます。
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