HOME   »  2017年04月02日
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 3月31日、フィンランド・ヘルシンキで開催されたフィギュアスケートの世界選手権大会の男子シングル・フリーが行われ、羽生結弦選手が223.20点の世界歴代最高得点を叩き出して、ショートプログラムSP5位からの逆転優勝を飾りました。
 
 鬼気迫る演技でした。

 最初の4回転トゥループの成功を皮切りに、全てのジャンプを成功させ、ステップ、スピンなどの演目も含めて、「全ての演目において出来栄え点がプラス」という、驚くべき演技を完成させたのです。

 フィニッシュを決めた羽生選手の表情は、強いまなざしで前方を見つめ、「世界一は自分だ」と叫んでいるようでした。

 大会の最終グループにおける最初の演技でしたから、続く5名のプレーヤーには、大きな衝撃を与えたことでしょう。強烈なパンチだったのです。
 2番目の演技者であり、先般の四大陸選手権のフリー演技で5度の四回転ジャンプを成功させて羽生選手を破った、ネイサン・チェン選手もこの波を受けたのか、失敗ジャンプが出てしまいました。「6度の四回転ジャンプ」を盛り込んだ意欲的なプログラムでしたが、残念ながら実りませんでした。

 そして、SPで羽生選手に10点以上の差を付けてトップに立っていたハビエル・フェルナンデス選手も本来の演技とは程遠い内容に終わりました。世界選手権3連覇の夢は潰えたのです。

 この羽生選手から投じられた衝撃に、最も良く耐えたのが宇野昌磨選手でした。
 ところどころで小さなミスも有りましたが、全体としては良く我慢した演技でしたので、SPにおいて確保した「羽生選手との6点差」を生かして、大接戦に持ち込むことが出来ると感じられるフリー演技を展開したのです。
 
 「どちらが勝っているのか分からない」と感じ、宇野選手の得点を注目しましたが、僅か2点差で羽生選手が押し切りました。
 常に羽生選手の高得点の源である「演技構成点」の差が、勝負を分けました。
 羽生選手の演技を包み込む「独特の空気感」のベースとなる、高度な演技構成が勝利のベースとなった形です。

 別の見方をすれば、宇野選手がわずかに失敗したジャンプを1本でも完璧なものにしていたら、宇野選手の優勝でしたし、羽生選手が1本でもジャンプをミスしていたら、それが僅かなミスであっても宇野選手が優勝していた訳で、2人の勝負は極めて僅差のものでした。
 「たら」はスポーツの世界では禁句とはいえ、「たら」のレベルを超える?僅差であったと思います。

 平昌オリンピックに向けては、羽生選手はSPでの失敗を回避することが必要でしょうし、宇野選手はフリーの演技構成に磨きをかける必要があるということになります。

 「4回転ジャンプを何回入れるか」が問われることとなった、大きく変貌を続ける男子フィギュアスケートを象徴する大会となった世界選手権2017ですが、今後の世界規模の大会の在り様が良く分かる大会ともなりました。

① 大差の勝負にはなり難いこと

 演目の難易度により与えられた点を着々と積み上げていくしかない採点方法であり、世界トップクラスの選手の全てが失敗する確率は極めて低い(全てのスポーツに共通しています)ことを勘案すれば、大差の優勝は難しいことになります。

② 4回転ジャンプの数と質が勝負を決めること

 羽生選手、宇野選手はもちろんとして、3位となった金博洋選手も、多くの4回転を演目に加え、相応の成功を続けましたから、300点越えの得点を挙げることが出来たのです。

 今後の世界大会でも、4回転ジャンプを何回成功させることが出来たかがポイントとなることは明白でしょう。

 フリー演技の4回転組込数が少ない、フェルナンデス選手にとつては難しい時代となったという気がします。

 以上から、現時点で平昌オリンピック金メダル争いを予想するとすれば、羽生選手、宇野選手、ネイサン・チェン選手、金選手の4人の争いと観ます。
 中でも、4回転を1つの演技に6本入れることが出来るチェン選手が最有力ということになりそうです。
 
 それにしても、世界選手権2017の羽生選手のフリー演技は、本当に素晴らしいものでした。
 観終わった瞬間に、テレビの前で「凄い」と叫び、いつまでも拍手を送りました。
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[4月1日・決勝]
大阪桐蔭8-3履正社

 大阪桐蔭高校が「甲子園大会での勝負強さ」を発揮して、優勝を飾りました。

 史上初の大阪対決となった決勝でしたが、好走守いずれもレベルの高い試合でした。
 
 両チームの先発、履正社・竹田投手、大阪桐蔭・徳山投手は共に十分な球威とコントロールを備えていました。まさに好投手対決となったのです。
 打線も共に長打力十分、守備も良く鍛えられています。

① 大阪桐蔭の一発攻勢

 履正社の竹田投手、昨年秋の明治神宮大会から全国大会で負け知らずの好投手から、大阪桐蔭打線はホームランで得点を重ねました。

 初回、2回、6回とソロホームラン3本で3-0とリード。8回裏の履正社の反撃で同点に追いつかれた9回表も2ランホームランで5-3と突き放したのです。
 ホームランを打たれるたびに、竹田投手は外野スタンドを見つめて驚いたような表情を見せていました。「あんなに飛ぶのか」と言っているようでした。

 今大会の多くのチームの特徴でもある「フルスイング」が、この試合でも威力を発揮したのです。

② ボールを揃え過ぎたか?

 履正社高校・竹田投手は、十分な球威とコントロールを備えたピッチャーです。これまでの幾多のピンチも、この投球で乗り切ってきたのでしょう。
 この試合でも、堂々とコーナーを突く投球を続けました。

 しかし、ボールがストライクゾーン周辺に投じられていますので、フルスイングに当たれば飛んでしまいます。球威十分な投球だけに、尚更飛ぶのでしょう。

 持ち球のひとつでもあるフォークをワンバウンドさせるような投球、「少し荒れているな」「次の投球は何処に来るか分からない」といった印象を打者に与えることができれば、結果は違うものになっていたのかもしれません。

 もちろん、これだけホームランが飛び出すというのは、大阪桐蔭打線の素晴らしさを示していることは、間違いありません。

 西谷浩一監督率いる大阪桐蔭高校は、本当に「甲子園で強いチーム」です。

 センバツ2017の優勝で、
・春は7回目の出場で優勝2回、18勝5敗
・夏は6回の出場で優勝3回、24勝3敗
 春夏通算13回の出場で優勝5回、42勝8敗(勝率84%)

 もの凄い成績です。
 甲子園大会に出場すること自体がとても難しいことであり、そこで1勝することも大変なことなのですが、そこで5戦して4勝以上の成績を残すというのは、驚異的でしょう。

 夏に比べて春は、これまで少し荒さが目立って、早々に姿を消すこともあったのですが、今大会の優勝で一気に勝率を上げました。

 この西谷・大阪桐蔭の甲子園大会における強さは、往時の中村・PL学園に匹敵するレベルになったと感じます。大会史上屈指の強さを具備するチームということになります。
 
 西谷・大阪桐蔭高校は、現在の甲子園大会をリードする存在なのです。
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