HOME   »  2017年04月11日
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 10代で世界トップクラスのトーナメントに彗星のように現れ、好成績を残して、「神の子」と称されたガルシア選手が、37歳となった2017年のマスターズ・トーナメントで、ついに優勝を捥ぎ取りました。
 自身、四大メジャートーナメント74回目の挑戦でした。

 そもそも、マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロの四大トーナメントに、74度も出場すること自体が、大変なことです。
 20年間連続して、四大トーナメントに出場して、ようやく80回なのですから。

 約18年間に渡って「四大トーナメント出場資格」を維持し続けてきたのですから、ガルシア選手がいかに安定した成績を残し続けてきたのかが分かりますし、四大トーナメントでの2位・3位といった上位の成績も、当然ながら残してきました。

 しかし、「四大トーナメント・チャンピオン」という称号だけは、これまで手に出来なかったのです。
 PGAツアー9勝、欧州ツアー13勝を始めとして、世界中の大会で好成績を残してきたガルシア選手なのですから、不思議なことだと思っていました。
 「神の子」と呼ばれたプレーヤーでも、このまま「メジャー未勝利」で終わる可能性も有ると感じ始めていた矢先の、マスターズ制覇でした。

 4月9日の最終日もガルシア選手の戦いは苦難の連続でした。

 15番・パー5で、素晴らしい第2打から難しいパッティングを決めて、ガルシア選手がイーグルを奪い、同ホールをバーディとしたジャスティン・ローズ選手と9アンダーで並んだ時には、ガルシア選手が有利に観えました。

 迎えて16番のパー3。
 オナーのガルシア選手は2m弱にグリーンヒット。負けじとローズ選手も2m強にグリーンヒット。別々のルートからの寄せ合いは、見ごたえ十分。
ローズ選手がフックラインをしっかりと決めてバーディ。ガルシア選手は、スライスラインを打ち切れずにパー。ローズ選手が1打リード。
 2mを打ち切れなかったガルシア選手に、メジャー大会におけるプレッシャーが感じられましたので、メジャー優勝経験者(2013年全米オープン)であるローズ選手に、トーナメントの帰趨は傾いたかと感じられました。

 ところが、続く17番・パー4の第2打。ローズ選手のショットはグリーン手前のバンカーへ。近年、勝敗に大きな影響を及ぼすこととなったバンカーが、2017年も牙をむいたのです。

 こうしてガルシア選手とローズ選手は9アンダーのままホールアウトし、勝負はプレーオフに持ち込まれました。
 その第1ホール、18番パー4で、ガルシア選手は2mほどのパッティングを決めてバーディを奪取し、決着を付けました。
 
 かつては、そのアドレスに要する時間の長さ、いつ果てるともしれない「ワッグル」の回数・長さもあって、「メジャートーナメントにおける精神面の弱さ」が指摘されることもあったガルシア選手でしたが、「73度の大会」において培った力が、見事に結実した印象です。

 セべ・バレステロス選手、ホセ・マリア・オラサバル選手に続く、スペイン出身プレーヤー3人目の優勝でした。

 控えめなガルシア選手の、力いっぱいのガッツポーズが、18番ホールのグリーン上で炸裂していました。
 
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