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HOME   »  2017年08月12日
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 陸上競技の2017年世界選手権大会が、ロンドンで開催されています。

 その映像をテレビで観るにつけ、いつも感心させられるのが「満員の観客席」です。

 6万人の大観衆で埋め尽くされた観客席は、立錐の余地も無いように観えます。
 本当の大入り満員なのです。
 そして、大歓声が響き渡ります。

 イギリスという国、ヨーロッパという地域、において陸上競技がとても人気のあるスポーツであることが、よく分かります。

 走り、投げ、跳ぶ、という「最も基本的な動き」で争われるスポーツ。
 人類が最初に行ったかもしれないスポーツ。

 「陸上競技」の人気がとても高いのです。

 一方で、東京オリンピック2020のメイン会場は、オリンピック開催後「球技専用グラウンド」になる方向だと報じられています。
 国際基準のサブグラウンドを近隣に設置することが困難だというのが、主な理由の様です。

 とはいえ、ひょっとすると、我が国では「陸上競技では6万人の観衆を呼ぶことは出来ない」、オリンピック以外の大会では「出来ない」、「陸上競技には6万人以上を収容するスタジアムは過大」、という見方が有るのかもしれません。

 世界陸上2017の会場である、ロンドンスタジアム(旧ロンドン・オリンピックスタジアム)は、大観衆と大歓声に溢れています。
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[8月8日・男子400m決勝]
1位 バンニーキルク 43秒98
2位 ガーディナー 44秒41
3位 ハロウン 44秒48
4位 テーベ 44秒66
5位 アレン 44秒88
6位 ゲイ 45秒04
7位 カーリー 45秒23

 バンニーキルク選手の圧勝でした。
 現在のこの種目の第一人者としての実力をしっかりと発揮したのです。

 スタートから第3コーナーまでは、いつものバンニーキルク選手と比べればやや抑えた感じの走りでしたが、第3コーナーから第4コーナーが速かった。目立たない場所ですが、ここでグンと前に出ました。

 バハマのガーディナー選手が2位、カタールのハロウン選手が3位に入りました。
 準決勝までの好調な走りを、決勝でも披露してくれた形です。

 優勝したバンニーキルク選手は南アフリカですから、男子400mは、所謂大国のランナーではなく、短距離王国でもない国のランナーが3位までに入った形になります。

 一方で、陸上競技の歴史において「男子400mの王国」と言われてきたアメリカ勢は、良いところがありませんでした。これは、近時のオリンピックや世界選手権で見られてきた傾向なのですけれども、今大会では際立ちました。

 1968年のメキシコシティオリンピックにおけるリー・エバンス選手の43秒台の驚異的な世界記録樹立や、それを大きく更新したマイケル・ジョンソン選手の快走を見るまでも無く、何時の時代も「男子400m競走の歴史はアメリカ選手の歴史」でした。

 100mや200mで、時折アメリカ以外の国のランナーが時代を築くことはあっても、「400mだけはアメリカのもの」という感じだったのです。
 次から次へと素晴らしい400mランナーが生まれる国、それがアメリカ合衆国という印象でした。

 ところが、2012年以降は、この法則が当てはまらなくなっています。

 このレースでも、アメリカのカーリー選手は7位と、実質的な最下位でした。
 もちろん、世界選手権の決勝に進出するというのは、それだけで大称賛に値することなのですけれども、これがアメリカの男子400m代表となると、決勝進出だけでは満足できず、優勝争いを演じなければならないということになるのでしょう。
 そもそも、男子400m決勝レースに、アメリカの選手がひとりだけということ自体が、過去の歴史から見て違和感?があります。

 アメリカの男子400mに「何が起こっている」のでしょうか。

 アメリカ合衆国の陸上競技界では、男子400mのスプリンターが減っているのでしょうか。
 常に、世界の男子スプリント界を牽引してきたアメリカ短距離陣の選手層が薄くなっているとすれば、陸上競技全体にとっても良いことではありません。

 アメリカ男子400m陣の不振が、単なる「一時的な後退」であり、杞憂であることを祈るばかりです。
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Author:カエサルjr
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