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 例年通り、10月の第一日曜日、2017年は10月1日、こちらは例年とは異なりシャンティー競馬場において開催される、第96回凱旋門賞の検討です。

 凱旋門賞については、本ブログでも毎年のように採り上げていますから、その傾向は概ねお分かりのこととは思いますが、少しお浚いをしておきましょう。

① 欧州馬が強い。

 過去95回のレースで、欧州以外の国の調教馬は優勝したことがありません。
 これは厳然たる事実です。

② フランス馬が強い。

 欧州馬の中でも、地元フランス馬が66回優勝していますから、3レースに2レース以上の確率ですので、圧倒的な強さと言って良いでしょう。

 但し、最近の10年では、フランス馬が4勝、アイルランド馬が3勝、イギリス馬が2勝、ドイツ馬が1勝となっていますから、勢力図が拡大しているとも言えそうです。

③ 3歳馬が強く、近年は3歳牝馬の活躍が目立つ。

 国際大レースの中で凱旋門賞に際立つ特徴は「3歳馬の強さ」でしょう。過去59勝もしています。
 これは「斤量の有利さ」が如実に表れている事象でしょう。

 「3歳56.5kg、4歳以上59.5kg、牝馬は△1.5kg」というレギュレーションですから、3歳牡馬は56.5kg、4歳以上牡馬は59.5㎏と、3㎏の斤量差があるのです。相当大きなハンディキャップ差だと感じます。

 これが3歳牝馬となると55㎏ですから、その差は4.5kgとなります。
 そもそも55㎏という絶対値が、こうした大レースでは「軽い」と思いますし、4.5㎏差は大差です。

 さて、以上の傾向から、凱旋門賞2017の出走馬を観ると、明快な本命馬が居ます。
 馬番17番のエネイブル(イギリス)です。

 3歳牝馬のエネイブルは、ここまで7戦6勝・3着1回、特に近時5戦は5連勝、内G1レースを4連勝という抜群の成績です。
 さらに凄いのは、「2400mのスペシャリスト」というところでしょう。
 4連勝のG1レースは、イギリスオークス、アイルランドオークス、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、ヨークシャーオークスといずれも2400mのレース(イギリスオークスは12ハロン6ヤードですから2420m位になりますが、これは2400mのレースと言って良いでしょう)なのです。

 特筆すべきは、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス2017の優勝でしょう。欧州三大レースの一角を占めるレースであり、牡馬を相手にしての優勝ですから、その価値は重いものです。

 加えて、キングジョージとヨークシャーオークスは「稍重」馬場での優勝ですから、重い馬場になりそうな凱旋門賞2017の馬場にも適性が有ることになります。

 これは「大本命」でしょう。
 コンディションが整っていれば、エネイブルに勝たれる可能性が高いレースだと思います。

 そうなると2着馬・3着馬を探すレースとなりますが、こちらは大混戦です。
 1頭ずつ検討してみると、

・馬番1番のザラック(フランス)
・同4番のユリシーズ(アイルランド)
・同8番のチンギスシークレット(ドイツ)
・同12番のオーダーオブセントジョージ(アイルランド)
・同14番のブラムト(フランス)
・同15番のカプリ(アイルランド)

 が有力かと思います。

 以上から、凱旋門賞2017の注目馬です。

 第一の注目馬は、17番のエネイブル(イギリス)。
 大本命でしょう。

 第二の注目馬は、12番のオーダーオブセントジョージ(アイルランド)。
 牡5歳場ですが、前走のアイルランドセントレジャーG1(2800m)で優勝、直近の5走で優勝3回・2着2回と好調を維持しています。凱旋門賞2016の3着も、シャンティー競馬場への適性を示す材料と考えます。

 第三の注目馬は、14番のブラムト(フランス)。
 2017年のフランスダービー馬です。前走ドーヴィル競馬場のG2で5着と敗れてしまいましたが、それまでは7戦6勝・2着1回、フランス2000ギニーとダービーを連勝しました。フランスの2冠馬なのです。
 凱旋門賞で強いフランス馬の代表格としての活躍に期待します。

 凱旋門賞2017は、以上の3頭に注目したいと思います。

 日本から挑戦する、9番のサトノダイヤモンドと10番のサトノノブレスにも、もちろん期待していますが、「重い馬場のシャンティー」でその能力を発揮するのはなかなか大変だろうとも感じています。

 また、今年のレースでは、もうひとつ注目ポイントが有ります。
 それは「ガリレオ産駒」の活躍です。

 18頭が出走してきたレースですが、ユリシーズ(アイルランド)、アイダホ(アイルランド)、オーダーオブセントジョージ(アイルランド)、セブンスヘブン(アイルランド)、カプリ(アイルランド)、ウインター(アイルランド)、の6頭のガリレオ産駒が並んだのです。

 ガリレオは、以前の記事でも採り上げましたが、2001年のイギリスダービー、アイルランドダービー、キングジョージを3連勝した名馬ですが、このところの産駒の活躍は目覚ましく、2010年以降7年連続でイギリスとアイルランドのリーディングサイアーを獲得しています。大種牡馬サドラーズウェルズの後継種牡馬として、十分な成績を残してきているのです。
 このガリレオの産駒の、凱旋門賞2017における活躍も見逃せません。

 エネイブルの圧勝か、ガリレオ軍団の快走か、地元フランス馬の巻き返しか、それとも日本馬の史上初の優勝か。
 最も聞きたいニュースが「日本馬初制覇」であることは、言うまでもありません。
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 2017年レギュラーシーズンも終盤を迎えましたが、最近のMLBでは「アッバーステング」が増えてきたという見解が多いように感じます。
 打者のスイングプレーンの方向の事ですが、下に向かって振るのがダウンスイング、水平に振るのがレベルスイング、上に向かって振るのがアッパースイング、とざっくり言えばそういうことだと思います。

 かつては、ダウンスイングの方が優れていると言った見方が多かったように思います。
 投球を待ち構えている形から「最短距離でバットが出て行く」点や、ボールに逆回転スピンをかけやすいのでボールが良く飛ぶ、ゴロは攻撃の時に様々なバリエーションを生むのでゴロを打ち易いダウンスイングが良い、といった理由からでしょう。
 特に、「最短距離でバットが出て行く」点は、体や視線の上下動を防ぐという面から、ダウンスイング優位の論拠であったと思います。

 MLBにおけるダウンスイングヒッターの代表格といえば、昨年引退したアレックス・ロドリゲス選手でしょうか。600本以上のホームランを記録した、21世紀を代表するロングヒッターです。ダウンスイングから「高々とした打球」を放ち、ボールをスタンドまで運ぶプレーヤーでした。

 ところが、近時のMLBにおいてはアッパースイングを選択する打者が多いというのです。

① 守備シフト

 2010年以降でしょうか、MLBにおいては「極端な守備シフト」が敷かれるようになりました。徹底したデータ分析から、各打者の打球方向を分析し、野手を打球が飛ぶ方向に集めるのです。

 守備シフトが始まった頃には、これで逆方向に打たれたら簡単にヒットになってしまう、と心配したものですが、シフトが成功して来たのでしょうか、守備位置はどんどん極端なものになって行き、現在では、左バッターの時に1塁手と2塁手の間に遊撃手が居るというのは、珍しくも無い守備体型となりました。
 打者の方も、2塁ベースより左側には1人しか野手が居ないという状況でも、決してその方向を狙おうとはしません。

 これはいかにもMLBらしい感じがします。「自分が打つ方向に、沢山の野手が守っていても、その間を抜くことが出来る強く速い打球を打てば良い」と考えるのでしょう。メジャーリーガーのプライドという面もあるのでしょうし、普段と違う打ち方をすることで、バッティングの調子自体を崩してしまうことを怖れているのかもしれません。

 ファンの方も、「がら空きの方向」を狙えといった意見は全く持っていないようです。アンフェアと考えるのか、「せこい」と感じるのかは分かりませんが、少なくとも、極端な守備シフトに対して、反対方向を狙うことが「クレバーなプレー」であるとは、絶対に考えないのでしょう。ひょっとすると「卑怯な行為」と捉えるのかもしれません。
 MLBのプレーヤーとファンの在り様なのです。

 さて、話を戻します。

 この極端な守備シフトによって、「ゴロでヒットを打つのが、以前より困難になった」ことは間違いないことの様です。従って、バッターとしては、よりボールを上げやすいアッパースイングを採用するようになったという見方です。

② アーロン・ジャッジ選手

 ニューヨーク・ヤンキースのルーキー、アーロン・ジャッジ選手の活躍が続いています。
 オールスター以降は、やや勢いが衰えたとはいえ、9月27日時点でホームラン50本、111打点と、ルーキーとしてのヤンキースの記録、MLBの記録を樹立する勢いの打撃が続いているのです。

 このジャッジ選手がアッパースイングなのです。
 打球の初速や角度について、従来以上に詳細な情報が開示されるようになった2017年シーズンを代表するバッターなのです。

 ジャッジ選手の打球初速は200km/時に近い数値(もちろんMLBのNO.1です)ですし、打球角度も理想的とされる25度前後となることが多く、結果としてホームランが量産されることらなるのです。

 ジャッジ選手の大活躍は、現代のMLBのプレーにおける「アッパースイングの優位性」を具現しているものだという見方です。

 さて、アッパースイングとダウンスイング、これにレベルスイングも加えて、3つの打ち方のどれが優れているのでしょうか。

 これは、まだ結論が出ていない、というか、結論の出ない議題なのでしょう。(当たり前の話で恐縮です)

 頭書しましたが、21世紀最高のホームランアーティストのひとり、アレックス・ロドリゲス選手の打球は、本当に高く上がって、スタンドに落下する時には「真上から落ちて来たのではないか」と観える程でした。あれ程高い打球でホームランを放つ打者を、他に直ぐには思い当りません。
 つまり、ボールを上げること、高い打球を打つことに関しては、Aロッドは比類なき打者だったのです。そしてAロッドはダウンスイングの打者でした。

 もちろん、Aロッドにはライナー性の打球も数多くありました。ダウンスイングからライナーも放っていたのです。

 現代最高の「ライナー性ホームラン打者」であるジャンカルロ・スタントン選手、そしてアッパースイングの代表格であるアーロン・ジャッジ選手、レベルスイングから素晴らしい打球を披露するアルバート・プポールズ選手、今後も、それぞれの打者が自らに合ったスイングを選択し、プレーに反映して行くことになるのでしょう。

 どの「スイング」も、とても美しく力強いものだと感じます。
 3横綱・2大関が休場し、史上稀に見る「大混戦」となった9月場所ですが、三賞受賞力士にも、9月場所の「輪郭」が良く現れています。

 殊勲賞には、貴景勝が選ばれました。
 自己最高位の西前頭5枚目で、場所に臨んだ貴景勝ですが、3連勝と絶好のスタートを切りました。そして10日目に日馬富士を破り、13日目に豪栄道に土を付けたのです。

 序盤の3連敗から立ち直りを見せていた横綱・日馬富士にとっては、貴景勝に敗れての4敗目は、優勝の可能性をほとんど0にする痛い黒星であったと思いますし、ほぼ優勝を手にしていた大関・豪栄道にとって、3敗目となる終盤での貴景勝戦の敗戦は、その勢いを一気に減ずるものとなったのです。
 貴景勝のこの2勝は、9月場所の賜杯の行方に大きな影響を及ぼしたのです。

 敢闘賞の阿武咲の前半の活躍は見事でした。
 初日からの5連勝、中日を終えての7勝1敗と、優勝争いの先頭を走ったのです。
 初日からの3横綱の休場、前半の2大関の休場と、残念なニュースが続いた、中日までの9月場所を支える大活躍でした。
 特に、星数もそうでしたが、その元気一杯、スピード十分な取り口も見事でした。

 終わってみれば10勝5敗、新入幕以来3場所連続の二桁勝利と言う、史上初の快挙となりました。
 今後の角界を背負う逸材であることも、間違いありません。

 新入幕で敢闘賞を受賞した朝乃山の活躍も素晴らしいものでした。
 3勝3敗と勝ち負けを繰り返していた朝乃山でしたが、7日目からの5連勝で勢いに乗り、この一番を勝てば二桁10勝となって敢闘賞という、千秋楽の千代大龍戦も堂々と押し出しました。東16枚目の幕尻の力士が、西3枚目の力士に完勝したのです。
 「この一番」に強いというのは、今後の力士キャリアにおいても、大きな武器です。

 技能賞の嘉風の活躍は、これはもう驚異的でした。
 4連敗のスタートで、どこか悪いのではないかと感じましたが、5日目から8連勝。
 そして敗れた相撲でも、その内容は攻防のある「大相撲」が多く、場内を大いに沸かせました。
 35歳にして、進化を続ける大力士なのです。

 3名の若手、それもいずれも入幕して1年未満という「生粋の若手」(変な言葉で恐縮です)は、大相撲の未来を支えて行く存在です。
 1名のベテラン、「土俵の充実」という大相撲の不滅の命題を体現してきた、そして現在も体現し続けている力士であり、まさに若手力士の範となる存在です。

 2017年9月場所の主役は、優勝した日馬富士ですが、この4名の三賞受賞力士も間違いなく主役だったのです。
[week2・メルセデスベンツ・スタジアム]
アトランタ・ファルコンズ34-23グリーンベイ・パッカーズ

 昨シーズンのナショナル・フットボール・カンファレンスNFCのチャンピオンシップゲームと同じカードでしたが、ファルコンズがクオーターバックQBマット・ライアン選手を中心とした攻撃をベースに、ディフェンス陣も頑張り、快勝しました。

 前回のスーパーボウルSBで、延長戦の末よもやの逆転負けを喫したファルコンズですが、そのダメージは観られず、今シーズンも順調な滑り出しを見せています。

 さて、そのファルコンズの新しいホームスタジアムが、メルセデスベンツ・スタジアムなのです。

 昨シーズンのホームゲームの際にも、当時ホームだったジョージアドームの隣に、大きなスタジアムが建設されている様子が度々報じられていました。
 
 すらりとして女性的な印象のあるジョージアドーム(それでも相当大きなドームなのですが)の隣に、ごつごつした感じの巨大な構造物が建設されていたのです。そもそもジョージアドームよりひとまわり大きな、岩の様な男性的スタジアムでした。
 その新球場のレギュラーシーズンこけら落としとなったのが、このゲームでした。

 テレビ放送の中でも、新スタジアムのあちらこちらが映し出され、説明されていました。

 開閉式の屋根を持つスタジアムです。
 天井の8枚のプレートが動き、丁度かつてライカなどのカメラに装着されていたレンズシャッターように動いて、天井の開閉が行われます。開閉される穴の形は「丸」です。

 その大きな丸穴を取り囲むように、巨大なビジョンが円形に並べて配置されています。
 360度に渡って配されている大ビジョンですが、その縦が大きい。高さ15m以上有るのではないでしょうか。
 従って、空中からスタジアムの大きな丸穴を観ると、ビジョンの存在によって「筒」のように見える程です。
 「筒」には、大きな映像が360度流されています。
 
 ひと目で、とても近代的な印象を与えるのです。

 観客席の後方、バックヤードはとても広く、売店などの施設が配されています。
 これだけ広いバックヤードを持つスタジアムは、なかなかないのではないでしょうか。

 いわゆる屋内型の大スタジアムですが、壁面に透明な素材がふんだんに使われているので、昼間はとても明るいことでしょう。

 おそらく、現在世界中で使用されている屋内型球場、100m前後のスペースが必要なスポーツ用の球場としては、「最新」のものでしょう。
 収容入場者数も73,000人というのですから、世界最大級です。

 「映像の時代」に相応しく、様々な角度から素晴らしい「絵」をゲットし、提供できる設備も完備していることでしょう。
 既に、2019年のスーパーボウル会場に決まっているそうです。

 スポーツにとって、その会場・スタジアムの持つ意味・役割がとても大きなものであることは、言うまでも無いことでしょう。
 私達は、印象深いスポーツシーンを思い出すとき、「あの時のアステカ・スタジアムの・・・」「ウェンブリーの・・・」「国立競技場の・・・」「アームズパークの・・・」「カンプ・ノウの・・・」「甲子園球場の・・・」「キャンドルスティックパークの・・・」、と語り始めるのです。

 スタジアムも、スポーツの一部、というか、スポーツの歴史そのものの、重要な構成要素なのです。
 これから、このメルセデスベンツ・スタジアムを舞台に、数々のドラマが、歴史的なシーンが、次々と生まれることでしょう。

 テレビ映像で観て、是非一度行ってみたものだと感じました。
 世界最新ともなれば、報じられていない、思いもよらぬ発見が沢山ありそうです。

 ちなみに、現在は「オープニング・キャンペーン」とでも呼ぶのでしょうか、場内の飲食物がグッドプライスで提供されているそうです。
 ホットドックが2ドル、ドリンクが2ドルでお代わり自由というのですから、まさに「破格」のプライス。アメリカの球場では、ホットドックは大体10ドル以上ですから、「出血大サービス」といったところでしょう。

 「行くなら今」なのかもしれません。
 「大波乱」の9月場所でしたが、千秋楽もある意味では「思いもよらぬ展開」でした。

 千秋楽結びの一番、日馬富士VS豪栄道は、日馬富士が強さを魅せました。

 低く鋭い立合いを見せた日馬富士が、右前まわしを素早く取り、豪栄道の寄りにびくともせずに左前まわしも取りました。
 これで豪栄道の上体が浮き上がりましたので、日馬富士は寄り立てます。向う正面に寄り、左前まわしを離しながら寄りきったのです。

 圧倒的な内容でした。豪栄道に何もさせない上に、体を密着させての相撲でしたから、土俵際の紛れもありません。
 日馬富士にとっても「最強の相撲内容」であったと思います。

 優勝決定戦を前にして、東西の支度部屋の様子は対照的でした。

 東の日馬富士は、大銀杏を直した後、一門の十両の照強を立たせて立合いの練習をしています。
 何度もぶつかっていました。汗をかくまでやっているという感じです。

 西の豪栄道は、どっしりと腰かけたまま。取り口を考えている様子でしょうか。

 決定戦はあっという間の勝負でした。

 日馬富士が、再び低く鋭い立合いを魅せて豪栄道のぶちかましを止めると、豪栄道がはたきを見せました。その豪栄道の動きにぴったりと体を合わせて、日馬富士が寄り立て、そのまま寄り切りました。

 この相撲も日馬富士の圧勝でした。

 2017年9月24日に、横綱・日馬富士が示した本割と決定戦の2番は、日馬富士のキャリアにおいても「屈指の相撲」だったと思います。
 力士としての日馬富士が、その実力を如何無く示したのです。「ザ・日馬富士の相撲」といったところでしょうか。

 これだけ一方的な展開となったことは、とても意外でした。
やはり、11日目以降調子を落とした豪栄道と、調子を上げてきた日馬富士の、差が明確に出てしまったのでしょう。

 賜杯拝戴後の優勝力士インタビューで、控室に照強を呼んだ理由を聞かれ、「テレビに出してやろうと思って・・・」とユーモアたっぷりに応えた横綱には、優しさが溢れていました。

 そして、11月場所への意気込みを尋ねられ、「毎日毎日一生懸命に稽古をして、良い相撲を取る・・・」と応じました。
 奢りなど一切感じられない、極めて謙虚なコメントでした。

 我が国の「相撲精神」を体現した存在だと思います。

 日馬富士は、本当に素晴らしい横綱に成ったのです。
 MLB2017のレギュラーシーズンも大詰めを迎えました。
 ポストシーズン進出チームが続々と決まっています。

 9月に入ってからのよもやの11連敗もあって、地区優勝が遅れていたロサンゼルス・ドジャーズも9月22日地区優勝を決めました。ドジャーズのポストシーズン進出決定がここまで遅れた最大の要因は、11連敗では無く、同地区2位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスと3位のコロラド・ロッキーズの頑張りであることは明らかでしょう。
 ダイヤモンドバックスは9月23日時点で89勝65敗、勝率.598と他の地区なら優勝してもおかしくない好成績(例えば、ナショナルリーグNL中地区首位のシカゴ・カブスは86勝68敗、勝率.558です)
 ロッキーズも83勝71敗、勝率.539と、他地区の2位チームを上回る好成績で続いています。NLのワイルドカードは、この両チームで争われると見られています。
 つまり、今季のポストシーズンに、NL西地区から3チームが進出するのです。

 98勝というリーグ最高勝率のドジャーズでも、この2位・3位チームが居ては、なかなか優勝できなかったということでしょう。

 さて、そのドジャーズにとっては1988年以来のワールドシリーズ制覇を目指すポストシーズンとなります。
 様々な面から、着々と準備が進められていることでしょう。

 シーズン途中、11連勝、10連勝、9連勝と驚異的な強さを魅せて来た2017年のドジャーズですが、気になる点として「打戦の核の不在」を、以前にも指摘させていただきました。
 その弱点が、9月の大連敗の要因のひとつであったとも感じます。

 連勝を重ねていた頃のドジャーズは「どこからでも点が取れる」と言われていました。それは取りも直さず「打てなくなれば、全然打てない」ということの裏返しとなることが多いのです。
 「ここぞという時に打ってくれる打者」「チャンスに強い打者」、いわゆる「リーグ屈指のクラッチヒッター」の不在が、強い強い2017年のドジャーズの、唯一と言ってもよい問題点だったのです。

 この問題点のクリアに向けて期待したいのが、コディ・ベリンジャー選手です。

 ルーキーのベリンジャー選手は、9月16日のゲームで今季第38号のホームランを放ちました。新人としては驚異的な記録です。
 また、7月15日にはサイクルヒットも記録(新人として球団初)しています。
 
 身長193cm、体重95kgという恵まれた体躯から繰り出される打球は、リーグ屈指の初速を誇っているのです。

 短期決戦は、打てなければ勝てません。

 ベリンジャー選手を核として、シーガー選手、ターナー選手、プイグ選手、グランダーソン選手らが、伸び伸びとした打撃を発揮してこそ、名門ロサンゼルス・ドジャーズの、1988年以来のワールドシリーズ制覇が実現するのです。
 大関・豪栄道が14日目の貴ノ岩との激戦を制して3敗を堅持、単独トップで千秋楽を迎えることとなりました。

 11日目を1敗でクリアした時には、さすがに大関、大混戦の場所をキッチリと制するかとも見えたのですが。やはり「2017年9月場所」は、そんなに単純な物ではありませんでした。

 12日目の松鳳山戦、13日目の貴景勝戦と平幕の2力士に連敗し、「大混戦」が続くこととなりました。

 このままでは「史上初の10勝5敗の幕ノ内最高優勝」かとも思われましたが、14日目に素晴らしい取口を魅せて、踏み止まったのです。

 立合いから、豪栄道、貴ノ岩、両力士の攻め合いが続きました。
 効果的な「いなし」が随所に観られ、豪栄道も2度たたらを踏みかけました。12日目、13日目の豪栄道なら、そのまま敗れていたかもしれませんが、この日は違いました。
 よく残して攻め続け、土俵際でも、貴ノ岩の乾坤一擲の突き落としを、渡し込みの返し技?凌ぎ、勝ち切りました。

 力の入った好勝負が多い今場所の中でも、屈指の「大相撲」であったと思います。

 これで賜杯の行方は、千秋楽・結びの一番、日馬富士VS豪栄道に持ち越されました。
 3敗の豪栄道と4敗の日馬富士の対戦と、横綱・大関が賜杯を競う結びの一番としては「異例」の感じがしますが、2017年9月場所を象徴する取組とも言えそうです。

 3横綱・2大関が休場するという、99年振りの惨事?の只中で、懸命に取組を続けた2人の看板力士の意地が感じられます。
 2人の看板力士は、「番付けの重み」を示し、「5敗の優勝」という記録を阻止したのです。
 横綱や大関に対しては失礼な物言いになってしまいますが、「健闘」したのでしょう。
 横綱・大関のプライドということなのかもしれません。

 さて、千秋楽・結びの一番は、文字通りの「大一番」です。
[9月18日・マーリンズパーク]
マイアミ・マーリンズ13-1ニューヨーク・メッツ

 近時は「出場すれば記録が生まれる」感のある、マーリンズのイチロー選手ですが、7番・センターフィールダーで出場したメッツ戦で、「17年連続・敬遠四球」という記録を打ち立てました。

 イチロー選手の敬遠は、通算181個目だそうですが、メジャーデビューした2001年からの連続記録を更新したことになります。
 また、「投げずに四球」は自身初めてであったとも報じられました。

 こうした記録を見ると、21世紀当初からMLBで活躍を続けるイチロー選手の凄さを改めて感じます。

 この日は、自身の持つ「MLB最年長中堅手先発記録」も「43歳331日」に更新しました。
 まさに「伝説のプレーヤー」なのです。

 こうした次から次への記録更新もとても嬉しいことなのですけれども、私達にとって何より嬉しいのは、「イチロー選手が先発出場し、ヒットを放った」というニュースであることは間違いありません。

 この試合でマルチヒットを記録したイチロー選手の通算安打数は、3078となったのです。
[Week1・9月11日]
オークランド・レイダーズ26-16テネシー・タイタンズ

 シーズン初戦をレイダーズが快勝したゲームでしたが、試合内容を観ると「ほぼ互角」でした。

① ファーストダウン獲得回数 レイダーズ22:タイタンズ21
② 第3ダウン成功数 レイダーズ5/12:タイタンズ7/14
③ 総獲得ヤード レイダーズ359:タイタンズ350
④ プレイ数 レイダーズ63:タイタンズ63
⑤ 平均獲得ヤード レイダーズ5.7:タイタンズ5.6
⑥ 被インターセプト数 レイダーズ0:タイタンズ0
⑦ 反則回数・罰則ヤード レイダーズ5-49:タイタンズ5-49

 こうした拮抗した内容にもかかわらず、ゲームは常にレイダーズがリードし、支配しました。ある意味では、不思議なことです。

 ゲームマネジメントの重要性が示された試合ということなのでしょうけれども、私はフィールドゴールFGの成否が大きく影響したと感じました。

 オークランドのキッカーK・タベッキオ選手が素晴らしいパフォーマンスを魅せたのです。

 タベッキオ選手は、このゲームがNFLレギュラーシーズン初登場でした。
 ルーキーなのです。

 第1クオーターQ7-7の同点のゲームでしたが、第2Q開始早々、タベッキオ選手が20ヤードのFGを決めました。
 そして、タイタンズにFGを決められて10-10の同点となった第2Q終了間際、タベッキオ選手が52ヤードのFGを決めて、レイダーズは13-10とリードしてハーフタイムを迎えました。
 難しい50ヤード越えのトライでしたが、とても綺麗なFGでした。

 第3Qに入り、残り4分36秒、タベッキオ選手が再び52ヤードのFGを、これも綺麗に決めて魅せたのです。

 50ヤードを超えるFGトライは、NFLのキッカー、世界最高のキッカー達にとっても、様な物ではありません。
 ましてや、1ゲームに2本の50ヤード越えFGの成功は、滅多に観られるものでは無いと思います。おそらく、全チームを見まわしても、1シーズンに1回も無いことでしょう。

 ルーキーキッカーがデビュー戦で50.ヤード越えFGを2本決めたのは、NFL史上初めてのことだと報じられました。
 タベッキオ選手の活躍は、まさに「快挙」たったのです。

 第4Q早々にタッチダウンTDで23-13とリードを広げたレイダーズでしたが、タイタンズもFGで食い下がり、23-16、1TD差となってゲームは終盤を迎えました。

 ここで再びタベッキオ選手が輝いたのです。
 試合時間残り1分14秒、43ヤードのFGを決めました。
 距離は43ヤードと50ヤードよりは短いのですが、「試合を決めるFG」というプレッシャーを考慮すれば、ルーキーにとっては難しいトライであったと思います。
 タベッキオ選手は、しかし、これも「ど真ん中」に蹴り込みました。
 プレッシャーにも強いことを証明してみせたのです。

 「復活」が期待されるオークランド・レイダーズは、クオーターバックQBのデレック・カー選手が元気にシーズンを迎え、「野獣」マショーン・リンチ選手がランニングバックRB陣に加わりました。
 そしてキッカーにタベッキオ選手を得たのです。

 「レイダーズ快進撃」の予感がします。
 PGAツアー2016年~17年シーズンの掉尾を飾る、FedExCupプレーオフシリーズも第3戦を終えました。

 9月17日に幕を閉じた、プレーオフ第3戦・BMW選手権大会2017は、マーク・レイシュマン選手(オーストラリア)が23アンダーパーのスコアで、2位に5打差を付けて優勝しました。
 アーノルドパーマー招待大会に続いての、今季2勝目でした。
 爆発力のあるレイシュマン選手の圧勝劇でした。

 これで、FedExCupプレーオフシリーズ第4戦、今季PGAツアー最終戦のツアー選手権大会に出場する30名のプレーヤーが決まりました。
 現在の世界のゴルフ界を牽引する「トップ30」です。

 日本の松山英樹選手も、ポイントランク7位で最終戦に進出しました。
 松山選手は、PGAツアーデビュー以来4年連続のツアーチャンピオンシップ進出です。
 本当に凄いことです。
 まさに世界を代表するゴルファーのひとりであることを、証明してくれているのです。

 さて、今年のツアー選手権大会において活躍が期待されるプレーヤーを検討してみたいと思います。

[ポイントランキング上位10名]
1位 ジョーダン・スピース選手(アメリカ)
2位 ジャスティン・トーマス選手(アメリカ)
3位 ダスティン・ジョンソン選手(アメリカ)
4位 マーク・レイシュマン選手(オーストラリア)
5位 ジョン・ラーム選手(スペイン)
6位 リッキー・ファウラー選手(アメリカ)
7位 松山英樹選手(日本)
8位 ジャスティン・ローズ選手(イギリス)
9位 ブルックス・ケプカ選手(アメリカ)
10位 ポール・ケーシー選手(イギリス)

 ツアー選手権大会に進出する程のゴルファー・世界のトップ30の好プレーヤーですから、どの選手にも優勝する力かあることは間違いありませんが、やはり今季の調子を観る上では「ランキング上位」であることは重要でしょう。

 現代の3強の一角、今季3勝のジョーダン・スピース選手がポイント1位で進出しました。
 今季5勝と最多勝のジャスティン・トーマス選手が2位です。
 今季4勝で3位進出のダスティン・ジョンソン選手は、現在の世界ランキング1位です。
 今季3勝で7位進出の松山英樹選手は、世界ランキング3位です。

 さて、ツアー選手権大会2017で活躍が期待される5名のプレーヤー検討です。

 今シーズンのトーナメントにおける「爆発力」を見ると、ジャスティン・トーマス選手が抜群でしょう。調子が良いトーナメントでは、他を寄せ付けない強さを示します。
 9月1日から4日に行われた、プレーオフシリーズ第2戦のデルテクノロジーズ選手権でも、2位に3打差を付けて押し切りました。
 一方で、調子の波が大きいのも特徴のひとつでしょう。強い時は滅法強いが、調子が出ない時は、上位に顔を出すことは少ないのです。
 今季、最多の5勝を挙げながら、ポイントランクが2位というのが、それを如実に示しています。
 ちなみに、プレーオフシリーズ第3戦のBMW選手権では47位タイに終わりました。

 逆に、「安定感」という面からは、ジョーダン・スピース選手が抜群でしょう。
 今季のプレーオフシリーズでも、第1戦ノーザントラスト大会で2位、第2戦デルテクノロジーズも2位、第3戦のBMWで7位と、確実に上位に食い込んでいるのです。
 とはいえ「勝ち切れない」という見方もありそうです。

 では、ツアー選手権2017で活躍が期待される5名のプレーヤーを挙げてみます。

① ジャスティン・ローズ選手(イギリス)

 第3戦のBMWでは2位タイに食い込みました。調子を上げているのです。
 アイアンショットの精度では当代屈指でしょう。
 優勝を狙う力が十分に有ると思います。

② 松山英樹選手(日本)

 プレーオフシリーズ直前には、ポイントランキング1位でしたが、調子が出ずに7位まで下がりました。
 一方で、第3戦のBMWでは調子を上げてきている様子でした。
 ツアー選手権に焦点を絞って調整していると観たいところです。

③ ジャスティン・トーマス選手(アメリカ)

 初日にトップに立てば、そのまま押し切る力が有ります。
 「松山選手の天敵」といった存在でもあります。

④ ダスティン・ジョンソン選手(アメリカ)

 その飛距離は、いつも驚かされます。
 プレーオフ初戦も制していますので、コンディションは良いと思います。

⑤ ジョーダン・スピース選手(アメリカ)

 今季は「静かに戦っている」という印象です。
 最後に笑うのは、スピース選手かもしれません。

 ツアーチャンピオンシップ2017は、以上の5名のプレーヤーに期待します。

 アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ郊外の、イーストレイク・ゴルフクラブ、巧みに池を配した美しいコースで、闘いの幕が開くのです。
[9月18日・甲子園球場]
広島カープ3-2阪神タイガース

 広島カープが敵地での接戦を制して、2年連続8度目のペナントレース制覇を果たしました。
 2年連続の優勝は37年ぶりです。

 タイガースの聖地・甲子園球場が、真っ二つに割れました。
 レフトスタンドから3塁側が赤く染まったのです。
 ライトスタンドから1塁側の黄色と好対照。まさに「大一番」という雰囲気が漂いました。

 試合は両チームの投手陣の頑張りで、1点を争う接戦となりました。
 広島カープが手堅い試合運びで2点をリードしましたが、阪神タイガースが7回裏に追い付き2-2となりました。

 8回表、広島は得点機でバティスタ選手を迎えます。
 そしてバティスタ選手がタイムリーヒットを打ったのです。
 9回裏を中﨑投手が締めて、ゲームセットを迎えました。

① 「気迫」

 広島カープの「勝利への執念」が、今季の優勝の最大の原動力であったと感じます。
 もちろん、どの球団もペナントレース制覇に向けて強い意欲を持って臨んでいるのでしょうが、その意欲がプレーに最も反映されていたのが、広島カープだったと感じるのです。

 このゲームの野村投手のスクイズなどは、その典型でしょう。
 2度目の同ケースにおいて、今度は3塁ランナーが走ったのです。
 セーフティスクイズでは無く、「本物のスクイズ」(変な言い方で恐縮です)でしたから、サインを出したベンチも、バントをプレーした野村投手も「緊張の一瞬」であったことと思います。
 その緊張を「気迫」で押し切ったのです。
 
② 素晴らしいファン

 もともと熱狂的と言われる広島カープのファンですが、この数年のファンは、それ以前とは一味違う感じがします。
 カープ女子と称される女性ファンの存在もありますけれども、どちらかというと「若い世代のファン」が多いのではないでしょうか。そして、その「若い世代のファン」が、心底からカープの勝利を願い、応援を続けます。

 どこに行っても、球場を埋め尽くすカープファンは、今後のNPBを牽引する存在なのかもしれません。

③ 「王朝」へのスタート

 広島カープの主力選手には、とても若いプレーヤーが多いのです。
 23歳の4番・鈴木誠也選手が代表格でしょうか。

 この若いチームが、セ・リーグ連覇を成し遂げたのです。
 個々のプレーヤーには、伸びしろの大きい選手が多いとも感じられますから、カープの戦力は今後も向上して行きそうです。

 「未完成」の状態で連覇を果たしたのですから、今後のシーズンにおいても強さを発揮して行くであろうことが予想されます。
 
 ひょっとすると、セ・リーグにおける5連覇、6連覇の可能性も十分にあると思います。
 セ・リーグにおける「カープ王朝」の始まりは、2016年シーズンだったのかもしれないのです。
 素晴らしい一番でした。

 西関脇・嘉風と東前頭4枚目・松鳳山が「大相撲」を魅せてくれたのです。

 立合いから松鳳山が攻め込みました。テンポの速い突っ張りで嘉風を押し込んだのです。
 後退した嘉風ですが、さすがに反撃に移り、押し返しました。今度は松鳳山が後退する番でした。
 押し合う2力士の間には、突っ張り・張り手が交錯しました。

 土俵際に押し込まれた松鳳山でしたが、再び反攻に出て、押し返しました。
 「攻防」というよりは、両力士の「攻め合い」という形でした。

 両力士、力を振りぼっての押し合いが続きました。
 両力士の顔・頭が何度ぶつかったことでしょう。ごつごつと音が聞こえてくるような激突の連続。
 どちらも、決して自らは後退しないのです。

 場内の歓声がどんどん大きくなって行きます。

 2力士の押し合いは土俵中央で止まりました。
 嘉風が左下手を差し込みました。そして頭を付けたのです。

 体制を整えた嘉風が寄りました。
 力強い寄りでした。

 土俵を割った松鳳山の左腕には、べったりと血が付いていました。
 嘉風の顔から大出血していましたが、顔のどこからの出血なのかは、分かりませんでした。
 
 両力士死力を尽くしての一番でしたから、体中にダメージが残っていたのです。

 取組後、嘉風の出血は「鼻血」であると報じられました。
 眼、まぶたなどからの出血では無かったのです。翌日の取組に大きな影響を与える出血では無かったのです。

 打打発矢の戦いでしたから、1分もかかったかと感じられる相撲でしたが、実際には20~30秒位だったのかもしれません。

 今場所随一の「大相撲」でした。

 3横綱・2大関が休場するという「非常事態」に、残された力士達が力強い相撲を披露しているように感じられます。
 その代表的な相撲が、中日の嘉風・松鳳山の一番なのでしょう。

 9月場所は中日を終えて、大関・豪栄道、東前頭3枚目・阿武咲、東前頭12枚目・大翔丸が1敗で先頭を走っています。
 とはいえ、これだけの波乱の場所が、このままで進むとは思えません。

 本当の大混戦は11日目から始まるのでしょう。
[9月16日・メットライフドーム]
ソフトバンク・ホークス7-3西武ライオンズ

 この試合に勝利したソフトバンクが、130試合終了時点の成績を89勝41敗として、2017年パシフィックリーグのペナントレース優勝を決めました。

 9月16日の優勝決定は、2015年の自身による9月17日の記録を上回る、パ・リーグ史上最速でした。
 負け試合数41を大きく上回る貯金48、勝率.685という圧倒的な強さでの優勝でした。

 このところのソフトハンクホークスは、投打共に他を圧する戦力を保持していますが、一方で2016年シーズンは、日本ハムファイターズの「ミラクル」な戦い振りの前に、ペナントレース、CSシリーズ共に敗れていましたから、「常勝軍団」としても、今シーズンの優勝の味は格別であったことでしょう。
 工藤監督の「男泣き」が報じられました。

 投打共にリーグNO.1のチームですが、この圧倒的な優勝のベースとなったのは、やはり安定した投手力でしょう。

 東浜投手、千賀投手、バンデンハーク投手といった先発投手陣も素晴らしいのですが、リリーフ陣が秀逸です。

① 先制した試合 71勝8敗
② 6回終了時点でリードした試合 74勝1敗

 特に②は見事としか言いようが無く、この基準における、このレベルの勝率と言うのは、NPB史上最高なのではないでしょうか。
 野球というスポーツにおける「先制点の重要性」を改めて感じると共に、現代野球におけるリリーフ陣の大切さが、とても良く分かる事実です。

 ソフトバンク・ホークスの優勝は20度目となりました。
 これは、読売ジャイアンツの45度、西武ライオンズの21度に次ぐ記録です。

 ジャイアンツとライオンズは、日本プロ野球史上に輝く「黄金時代」を創りました。

 現在のホークスは、既に球史に残る「黄金時代」に在るのかもしれません。
 
 東十両2枚目の安美錦が好調です。
 7日目を終えて5勝2敗。

 2016年5月場所の2日目にアキレス腱を断裂する怪我を負い、以降7月場所も休場して、9月場所から十両に下がりました。
 もともと両膝に故障のある安美錦が十両の下位に下がり、年齢も38歳になったとあっては、さすがの安美錦も引退か、と囁かれました。
 2016年9月場所、11月場所は共に8勝7敗とかろうじて勝ち越しましたが、2017年1月場所は5勝10敗と大きく負け越し、西十両12枚目まで番付を落としました。

 私も「幕下に下がってまで、安美錦は相撲を取るのだろうか」と感じました。

 2017年3月場所は、しかし、9勝6敗と踏み止まり、5月場所も9勝6敗、7月場所は10勝5敗と盛り返して、東の2枚目まで番付を上げて来たのです。

 そして9月場所を迎えました。
 
 初日の土俵で安美錦の姿をテレビで観た時、「本当に良い体に成った」と感じました。
 肌艶も良く、全身の筋肉も戻りました。
 見た目には、アキレス腱断裂前より、フィジカル面では向上したように思います。

 取り口を観ると、全盛時に比べて「前に出る力・相撲」は戻っていませんが、動きのスピードは十分です。体中に故障を抱えている状態ですから、もりもりと前に出るのは少し早いと感じているのかもしれません。

 いずれにしても、仕切りを重ねる安美錦は「力強さ」に溢れています。

 来月10月3日には39歳となる安美関ですが、その姿を再び幕ノ内の土俵で観られる日が近づいていると思います。

 当代最高の技士の活躍から、眼が離せません。
 ヨーロッパNO.1クラブを決める、UEFAチャンピオンズリーグの2017~18年シーズンのグループリーグが開始されました。
 9月12日にA~Dグループ、13日にE~Hグループの最初の試合が一斉に行われました。

 毎年のこととはいえ、世界最高水準のプレーが満載の、とても「華やかな」大会の幕が切って落とされたのです。

[Aグループ]
・マンチェスター・ユナイテッド3-0FCバーゼル
・CSKAモスクワ2-1ベンフィカ

 マンUが、フェライニ選手、ルカク選手、ラッシュフォード選手の得点で快勝しました。フェライニ選手とラッシュフォード選手は途中交代で入ったプレーヤーですから、今季の選手層の厚さを感じさせるゲームとなりました。この2人と交替したのが、バウル・ボグバ選手とファン・マタ選手なのですから、相当に豪華な布陣です。
 久しぶりに、CLでのマンUの活躍が期待できそうです。

 もうひとつのゲームは、後半5分にベンフィカが先制したものの、同18分と26分の得点でCSKAが逆転勝利を収めました。
 実力が拮抗しているチーム同士の対戦でしたが、CSKAの気迫が勝ったというところでしょうか。

[Bグループ]
・バイエルン・ミュンヘン3-0アンデルレヒト
・パリ・サンジェルマン5-0セルティックス

 CL常連の強豪2チーム、バイエルンとサンジェルマンが順当に勝ちました。

 バイエルンは、レバンドフスキ選手が先制し、アルカンタラ選手が追加点を挙げ、キミヒ選手がダメ押しと、絵に描いたようなゲームを展開しました。得点が、フォワードFW→ミッドフィールダーMF→ディフェンダーDFと順に生まれているところも、いかにもドイツサッカーの中核という感じがします。

 サンジェルマンは、新加入のネイマール選手が先制し、カバーニ選手が2得点を挙げ、オウンゴールも得るなど、アウェイゲームとは思えない一方的な試合を披露しました。
 「自在の攻め」という感じで、セルティックにとっては「手の付けられない状況」だったのかもしれません。
 なかなか「3強の壁」を破ることができなかったサンジェルマンですが、今季は決勝進出を十分に狙えるチームになりました。

[Cグループ]
・チェルシー6-0グラバグ・アグダム
・ASローマ0-0アトレティコ・マドリード

 プレミアリーグの王者チェルシーが、予選ラウンドを勝ち上がり本戦に登場したグラバク・アグダムに圧勝しました。異なる5人のプレーヤーとオウンゴールでの6得点は、なかなか見られないゴールラッシュでしょう。

 ASローマとアトレティコは、双方持ち味を出したゲームでしょう。Cグループ突破に向けて、両チームには負けられないゲームが続きます。

[Dグループ]
・FCバルセロナ3-0ユベントス
・スポルディングCP3-2オリンピアコス・ピラエウス

 緒戦屈指の好カードは、バルセロナが快勝しました。メッシ選手の2得点は、今大会へのバルセロナの気合いを示すに十分でしょう。
 ユーベとしても敵地での引分を狙ったゲームであったと思いますが、前半終了間際のメッシ選手のゴールから試合のペースを失った形です。

 スポルディングは前半の3得点で、アウェイゲームを確実に物にしました。

[Eグループ]
・NKマリボル1-1スパルタク・モスクワ
・リバプール2-2セビージャFC

 Eグループは2ゲーム共に引分でした。
 リバプールとセビージャは、勝ち抜けに向けて慎重な戦いを演じたというところでしょうか。

[Fグループ]
・マンチェスター・シティ4-0フェイエノールト
・シャフタル・ドネツク2-1ナポリ

 シティは、オランダ王者を相手に圧勝しました。前半の3ゴールが強烈なパンチとなったのでしょう。フェイエノールトとしては、グループリーグ突破に向けて大事なゲームでしたが、点を取られ過ぎました。
 グラウディオラ監督としても、今季CLには期するものがあると思いますので、シティの戦い振りは注目です。

 いかに敵地とはいえ、敗戦はナポリにとって痛いところです。ドネツクにとっては、CL本戦での勝ち点獲得に向けて好発進でしょう。

[Gグループ]
・RBライプツィヒ1-1ASモナコ
・ベジタクシュ3-1FCポルト

 このところCLで好成績を残しているASモナコが、アウェイでライプツィヒ相手に引分を捥ぎ取りました。モナコのCLでの好調が続いている感じです。

 ポルトにとってはアウェイとはいえ大敗は痛いところ。ベジタクシュは「台風の目」になる準備万端といったところでしょう。

[Hグループ]
・レアル・マドリード3-0アポエル・ニコシア
・トッテナム・ホットスパー3-1ボルシア・ドルトムント

 「3強」の一角レアルが順当勝ち。クリスティアーノ・ロナウド選手の2発に、セルヒオ・ラモス選手のゴールというのですから、静かに始動しながら迫力十分といったところでしょうか。

 グループリーグ突破を争うトッテナムとドルトムントの対戦は、スパーズがハリー・ケイン選手の2得点などで快勝しました。ライバル相手に、ホームでの2点差を付けての勝利は大きいと思います。

 さて、2017~18年のUEFAチャンピオンズリーグの緒戦をざっと見てきました。

 このところ毎年のように言われる「3強」、レアル・マドリード、FCバルセロナ、バイエルン・ミュンヘンはきっちりと緒戦を物にしています。
 「3強」はCLの戦い方を知っている、のでしょう。

 リーガエスパニョーラの2人のエース、クリスティアーノ・ロナウド選手とリオネル・メッシ選手は共に2ゴールと、上々のスタートを切りました。この2選手の得点王争いも、近年のCLの風物詩?として、注目です。

 このところやや元気のないプレミア勢、チェルシー、マンチェスター・シティ、リバプール、マンチェスター・ユナイテッドの活躍が観られるのか。

 そして何より、大変な移籍金額で話題となった、ネイマール選手が加わったパリ・サンジェルマンの戦い振りは、今大会最大の注目ポイントです。

 「3強」がこのところの慣例?通りに覇権争いを演じるのか、これが「4強」になっていくのか、今年もチャンピオンズリーグから眼が離せません。
[9月14日・ヤンキースタジアム]
ニューヨーク・ヤンキース13-5ボルチモア・オリオールズ

 先発した田中将大投手は、7イニング・102球を投げて、被安打8、与四球2、奪三振8、失点2の好投を魅せて、今季12勝目(11敗)、日米通算150勝という節目の勝利を挙げました。

 278試合登板での150勝到達は、松坂投手の285試合を上回る、日本投手史上最速でした。

 このゲームは、1回裏にヤンキース打線が爆発、一挙に6得点を挙げました。田中投手にとっては大きな援護点となったのです。
 4回表に1点を失いましたが、その裏再びヤンキースは3点を挙げてリードを広げ、6回表に2点目を取られると、その裏に4点を追加するという猛打振り。頼もしい限りの打線の頑張りでした。

 この試合を終えての、田中投手の今季の防御率は4.73とまだまだの水準ですが、ポストシーズン進出に向けて、「田中が投げれば、打線が打つ」という好循環が生まれるとすれば、田中投手にとっても、ヤンキースにとっても、とても良いことだと思います。
 欧州各国の主要なリーグ戦は、8月中旬に開始されました。

 今回は、各リーグの「開幕戦」を見ていきたいと思います。
 ここで言う「開幕戦」とは、開幕日に最初に行われ、前シーズンの優勝チームが登場したゲームを指します。
 今季は、セリエAとブンデスリーガにて、この「開幕戦」が行われました。

[8月18日・ブンデスリーガ]
バイエルン・ミュンヘン3-1バイヤー・レバークーゼン

 ドイツサッカーの常勝軍団・バイエルンが、2017~18年シーズンも順調なスタートを切ったゲームでしょう。
 前半9分にディフェンスDFのズーレ選手のゴールで先制し、同19分にミッドフィールダーMFのトリッソ選手のゴールで追加点、後半8分にフォワードFWレバンドフスキ選手のゴールで3-0とリードして、ゲームを支配しました。

 後半20分にレバークーゼンのFWメーメディ選手のゴールで1点を返されましたけれども、3-1で勝ち切ったのです。

 ブンデスリーガは、今季もバイエルン・ミュンヘンを中心に動いていくのでしょう。

[8月19日・セリエA]
ユベントス3-0カリアリ

 こちらはイタリアサッカーの常勝軍団・ユベントスが、カリアリを圧倒したゲームでした。
 前半12分にFWマンジュキッチ選手が先制ゴールを挙げ、同46分にFWディバラ選手が追加点、後半21分のFWイグアイン選手のゴールで3-0として、ゆうゆうと押し切りました。
 3人のFWがそれぞれ1点ずつを挙げるという、今季を占う開幕戦に相応しいゲーム展開であったと感じます。

 バイエルン・ミュンヘンは5連覇中、ユベントスは6連覇中と、両チームともブンデスリーガ、セリエAにおける「絶対王者」です。

 一方で、「5連覇」「6連覇」というのは、各々のリーグでの最長記録でもありますから、そろそろ「王座を明け渡すタイミング」であることも確かなのでしょう。
 今季のブンデスリーガ、セリエAから眼が離せないのです。
 9月1日から11日にかけて、カナダ・サンダーベイで開催された、野球のU-18ワールドカップ大会は、アメリカチームが決勝で韓国チームに8-0で勝ち、優勝しました。

 アメリカチームはこの大会で9戦9勝という、圧倒的な強さで世界一に輝いたのです。

 アメリカチームの戦績を見てみましょう。

[1次リーグ・オープニングラウンド]
・9/2 アメリカ11-1オランダ
・9/3 アメリカ4-0日本
・9/4 アメリカ6-0メキシコ
・9/5 アメリカ5-0南アフリカ
・9/6 アメリカ8-1キューバ

[2次リーグ・スーパーラウンド]
・9/8 アメリカ8-3カナダ
・9/8 アメリカ2-0韓国
・9/9 アメリカ9-0オーストラリア

[決勝戦]
・9/11 アメリカ8-0韓国

 この9ゲームを見ると、アメリカ代表チームの「圧倒的な強さ」が分かります。
 どの試合も、アメリカチームがゲームを支配し、危なげない勝利を飾っているのです。
 「他チームとの力の差」は非常に大きいのでしょう。

 もともと、野球・ベースボールという競技は、当たり損ねがヒットに成ったり、エラーが発生したりするものですから、1試合なら「思いもよらぬ結果」「力量とは異なる勝敗」が起こりうるスポーツです。

 例えば、NPBやMLBのペナントレース・レギュラーシーズンを見ても、「2勝1敗ペース」なら十分優勝できるのです。
 3試合に1試合は負けても優勝できるスポーツにおいて、この大会のアメリカチームは「9戦9勝」だった訳ですし、個々の試合内容も安定感十分なものでした。

 競技の本質として「毎日のように試合が有る」のですから、これ程の強さを魅せるためには、十分な戦力を保持していなければなりません。特に、投手陣は素晴らしい先発投手を揃えておく必要があります。
 アメリカチームの試合ぶりを見ると、「強豪チームには一層良い投手」を配置し、ブルペン陣も豊富で、自在の投手起用をしているように観えました。

 9試合の中には「打ち合い」は有りませんでした。「打ち合いにはならなかった」というのが、自然な見方でしょう。
アメリカ代表チームの強さの基盤が「強力な投手陣」であることは間違いありません。十分な球威に裏打ちされた、微妙に変化する投球というのは、なかなか打てるものではなさそうです。

 今回のチームも「メジャーリーグ予備軍」で固めていたと報じられています。
 アメリカにおける世代最高レベルのプレーヤーが終結したチームなのでしょう。
 
 アメリカチームは、これでこの大会4連覇となりました。
 2012年、2013年、2015年、2017年と連覇したのです。
 そして、世界ベースボール・ソフトボール連盟(WBSC)主催大会となった2015年以降は連覇となります。

 ベースボールの故郷・アメリカ合衆国においてメジャーリーグを目指す16歳から18歳の若手プレーヤーのレベルは、とても高いのです。
 8月24日から勝ち続け、いつまで続くのか、と注目していた連勝ですが、9月12日のデトロイト・タイガース戦も2-0で勝ち切り、インディアンズの連勝はついに20の大台に乗りました。

 連戦が続くMLBでは、連勝も連敗も起き易いとは言われますが、それにしても「20連勝」は滅多に見られるものではありません。
 シーズン終盤に入って、インディアンズは間違いなく調子を上げているのです。

① 史上4度目の20連勝越え

・ニューヨーク・ジャイアンツ 26連勝(1916年9月7日~30日)
・シカゴ・カブス 21連勝(1934年9月4日~27日)
・オークランド・アスレティックス 20連勝(2002年8月13日~9月4日)
・クリーブランド・インディアンズ 20連勝(2017年8月24日~継続中)

 1876年開始という、長いMLBの歴史上でも、20連勝以上はこの4度しか記録されていません。(単純に割り算すると35年に一度となります)
 この4度の大連勝に共通しているのは、「8月から9月」つまりシーズン終盤の記録であることです。
 シーズン前半には存在しないところが、興味深いところでしょう。

② 20連勝の内、19試合で先制

 やはり、ベースボールは「先制することが大事」なのです。先制点の価値は、考える以上に大きなものなのでしょう。試合に臨んでは、チームとして「先制する」ことに注力しなくてはならないのです。

③ この20試合は、134得点・32失点

 投打のバランスという面から、素晴らしい数字です。
 この得失点なら、後はゲームマネジメントを上手く行えば、連勝が出来るのでしょう。

④ アメリカンリーグ中地区 89勝56敗 勝率.614となりマジック5

 インディアンズは、69勝56敗・勝率.552・貯金13から、一気に貯金を33に増やしました。(20連勝したのだから、当然なのですが・・・)
 地区優勝へのマジックも「5」に減らしています。

 この間に、突っ走っていたロサンゼルス・ドジャーズが10連敗を喫していますから、ひょっとすると、インディアンズはドジャーズより先に地区優勝を決めるかもしれません。
 8月の半ばには想像も出来ないことでした。

 大連勝の威力というのは、凄いものです。
 9月10日に幕を上げた9月場所ですが、休場力士が相次ぐ状況になっています。
 残念至極です。

 初日に5力士が休場しました。
① 横綱 白鵬
② 横綱 稀勢の里
③ 横綱 鶴竜
④ 前頭 碧山
⑤ 前頭 佐田の海

 昭和以降初めてという「初日からの3横綱休場」ですが、そもそも横綱が3名以上いないと起こりえないことですので、「4横綱の場所ならでは」といって良いのでしょう。
 とはいえ、4名の横綱の内3名が休場、それも初日から休場というのは、お客様にとってはとても残念なことであることは間違いありません。
 豪華絢爛な4横綱の土俵入りを楽しみにしていたファンにとっては、一人横綱の風景に接することになったのは、相当に期待外れということになります。

 加えて、7月場所で13勝を挙げて、実質的な「準優勝力士」であった碧山、そして当代屈指の技士・佐田の海までもが休場となったのですから、驚きました。
 止むを得ないこととはいえ、各力士のファンにとっては寂しい限りでしょう。

 出場してきた他の力士、特に上位の力士の頑張りが期待される場所となったのですが、2日目の土俵で波乱が連続して起きました。
 大関高安と宇良が、取組後「車椅子で運ばれた」のです。

 激しい相撲の結果とはいえ、3横綱+2力士の休場という場所の主役となりそうであった両力士が、到底本場所で相撲を取り続けることが困難であろうという怪我を負ったのです。

 そして、3日目に

⑥ 大関 高安
⑦ 前頭 宇良

 の休場が発表されました。

 大相撲界にとっては、とても大きなインパクトのある事象でしょう。
 現在、人気絶頂の大相撲とはいえ、その人気の中核・基礎となる7名の力士の離脱なのですから。

 残った力士が土俵を盛り上げていかなくてはならないことは、いまさら言うまでもないことでしょう。

 ところで、初日の土俵は「白熱した相撲の連続」という印象でした。
 多くの取組が、攻防のある、力の入った相撲だったのです。
 3横綱の休場を踏まえて、各力士が一生懸命の相撲を魅せてくれたということなのでしょうけれども、「優勝のチャンスが広がった」という意識が各力士にあったのかもしれません。

 厚い壁である4横綱が、ひとりに減ったのですから、上位力士のみならず、前頭下位の力士にも幕ノ内最高優勝のチャンスが拡大したことは間違いありません。

 もちろん、優勝争いの中心は横綱・日馬富士ですが、9月場所はとても多くの力士にチャンスのある場所となりました。
 故障を抱える日馬富士の体調がベストとは思えませんので、12勝3敗あるいは11勝4敗でも優勝できる場所なのかもしれませんから、どの力士も1つや2つの黒星で意気消沈しては居られないのです。

 4横綱が揃っていたとしても、上位と下位の力量差が小さくなってきたことから、場所前に「大混戦」と予想しましたけれども、7力士が休場することとなった以上は、2017年9月場所は「大大混戦」となるのでしょう。

 やはり、見所満載なのです。
 1921年に生まれ、1995年73歳で死去したグンナー・ノルダールは、イタリア・セリエAにおいて、1950年から1955年まで6シーズンで5度の得点王に輝きました。

 ACミランで大活躍したのです。

 もちろん、スウェーデンのサッカーリーグ1部・アルスヴェンスカンにおいても1945年から48年の間に4度の得点王に輝いています。

 1949年にACミランに移籍する前、ノルダール選手はスウェーデンのクラブチームにおいて、210試合に出場して219ゴールを挙げています。1試合1ゴールを示現していたのです。

 ACミランにおいては、257試合に出場し210ゴールを挙げました。
 これも凄いというか、凄まじい記録でしょう。
 1956年にASローマに移籍して15得点を加え、セリエAでの総得点は225となっています。
 
 これは、シルヴィオ・ピオラ選手(274得点)、フランシスコ・トッティ選手(250得点・現役)に次ぐ記録ですが、ピオラ選手が約30年、トッティ選手が24年をかけての記録であるのに対して、ノルダール選手は9年間での記録ですので、ノルダール選手の各シーズンの得点の多さがよく分かります。

 当時のスウェーデン代表チームは、プロ選手を招集しないというルールであったため、ノルダール選手は代表プレーヤーとしての実績は少ないのですが、それでも1948年のロンドンオリンピックに出場、大会得点王となって、スウェーデンの金メダルに大貢献しています。

 代表プレーヤーとしては30試合で43ゴールを挙げています。1試合1ゴールを大きく超えているのです。

 グンナー・ノルダール選手が、世界の舞台で輝いたのはACミラン時代ですが、この時ACミランには、他にグンナー・グレン選手、ニルス・リードホルム選手の2人のスウェーデン出身プレーヤーが居て、ノルダール選手と共に「グレ・ノ・リ」トリオと称され、チームの屋台骨を支える存在でした。(プロ野球・広島カープの「タナ・キク・マル」のような呼び名です)
 
 後に「オランダトリオ」が中心となって、1990年前後に全盛期を迎えるACミランですから、ACミランというチームは、「海外の有力トリオ」が活躍するクラブなのかもしれません。

 そのキャリアにおいて、クラブと代表チームで、500近いゴールを挙げたグンナー・ノルダール選手は、スウェーデンサッカー史上最高のゴールゲッターだったのです。
[9月8日・開幕戦・ジレットスタジアム]
カンザスシティ・チーフス42-27ニューイングランド・ペイトリオッツ

 NFLの2017年~18年シーズンが開幕しました。
 氷点下の屋外で、プレーヤーの息が蒸気機関車の様に吐き出される光景がイメージされるNFLですが、レギュラーシーズンは毎年9月早々に開始されるのです。

 今シーズンは、これから2018年1月1日までの17週に渡ってレギュラーシーズンが行われます。
 各チームが、17週の中で1週だけ休みがあります。16試合を戦うのです。

 そして、各地区の上位チームによるプレーオフゲームが始まります。
 2018年2月4日、ミネソタ州ミネアポリスのUSバンクスタジアムで開催される、第52回スーパーボウル出場を目指して、各チームの激しい戦いが続くのです。

 今季の開幕戦は、前季・第51回スーパーボウルチャンピオンのペイトリオッツと、前季ディビジョナルプレーオフで敗退したチーフスの戦いとなりました。

 ゲームは意外な結果となりました。
 チーフスが敗れたことが意外というのではなく、試合展開が意外だったのです。

 第3クオーターQを終えて、ペイトリオッツが27-21とリードしました。
 こうなると、巧みなゲーム運びでペイトリオッツが押し切るというのが、予想されるパターンでしょう。
 21世紀のNFLを牽引する、「王朝」を築き継承している、QBトム・ブレイディとHCビル・ベリチックが創り上げた、チームなのです。

 ところが、第4Qに入り、チーフスの攻守が威力を発揮しました。
 クオーターバックQBアレックス・スミス選手からのパスと、新人ランニングバックRBカリーム・ハント選手のラン・パスレシーブが次々と決まって、3タッチダウンTDを集中したのです。

 ディフェンス陣も見事でした。
 ペイトリオッツのラン攻撃をスクリメージライン上で止めて見せるなど、素晴らしい集中力が発揮されたのです。

 QBスミス選手は35回のパスアテンプトで28回の成功(成功率80.0%)、4TDを挙げました。
 ハント選手は、17回のボールキャリーで148ヤードを獲得、パスレシーバーとしても5回のパスキャッチで98ヤードを獲得しました。ランで1つ、パスで2つ、計3つのTDを挙げたのです。新人として、驚異的な活躍でした。ドラフト3順目、全体86位のプレーヤーとして、華々しいデビューを飾ったのです。

 一方のペイトリオッツは、「らしくない」プレーが目立ちました。
 QBブレイディ選手は36回のパスアテンプトで16回しか成功できず(成功率44.4%)、TDパスはありませんでした。
 それでも第3Qまでゲームをリードしたところは「さすが」です。ダニー・アメンドーラ選手やブランディン・クックス選手、ロブ・グロンコウスキー選手やジェームズ・ホワイト選手等のレシーバーへのパスで、懸命にゲームを造って行ったのです。

 しかし、第4Qに力尽きました。

 開幕戦の1試合を観て、シーズンをどうこう言うのは時期尚早でしょう。
 今季のペイトリオッツのコンディションが良くないのか、チーフスの仕上がりが素晴らしいのかは、あと2~3ゲームを観なければわからないのでしょう。

 とはいえ、「ペイトリオッツの42失点」が、ベリチックヘッドコーチHCにとって、ペイトリオッツにおける18シーズンで最悪であったこと、ペイトリオッツ王朝史上最多失点であったことは、しっかりと認識しなくてはならない事実なのでしょう。
 9月9日に福井市の福井運動公園陸上競技場で行われた、2017年の日本学生対校選手権大会の男子100m決勝において、東洋大学の桐生祥秀選手が優勝、そのタイムは9秒98でした。

 日本人スプリンターとして、史上初めて、公式タイムとして「10秒の壁」を破ったのです。

 1998年に伊東浩司選手が、バンコク・アジア大会で10秒00をマークしてから19年を要して、日本男子100mは新しいステージに踏み出したのです。

 桐生選手のスタートは滑らかなものでした。

 号砲に対する反応タイムは普通であったと思います。100m競走において、号砲への反応タイムは「遅過ぎてはいけないが、最速である必要はない」のは、ウサイン・ボルト選手のレースが示しています。

 スタートは、走りのバランスを崩すことが無いように、滑らかに、静かに行われるのが望ましいと思いますが、このレースの桐生選手のスタートは、その基準に合ったものでした。

 スタートから20mまでの走りも、バランスの良いものでした。
 桐生選手のスタートは、ピッチ、速いピッチを追い求めるものでは無く、一歩一歩しっかりと地面を押して行くタイプです。この地面を押して行く意識が強過ぎるとピッチが落ちてしまいスピードが上がりません。今年6月の日本選手権大会の走りが、それでした。

 もちろん、こうした走りを追求し練習を重ねている桐生選手が、あるレースにおいてピッチを上げるといったプレーを行えば、体の起き上がりが早くなるなど、走りのバランスを崩す要因となりますから、決して行うことは無いのです。

 この日のレースのスタートから20mも、しっかりと地面を押しながら加速していましたが、そこに「時間のロス」は少なかった、日本選手権の時に比べて、地面を押しながら次の一歩に移る過程がスムースであったと感じます。力みが無かったことも影響しているのでしょう。
 上体も滑らかに立ち上がりました。

 そして20mから40mの走り、そして40mから60mの走りに入りました。
 このレースで「最も素晴らしい」部分であったと感じます。
 この40mの走りは見事でした。

 おそらくこのレースで桐生選手のスピードがピークであったのは、40mから45m付近では無かったかと思います。
 30m付近から、桐生選手の腕振りがスピーディになり、下半身も力強いが力みが無い走りが続きましたので、ぐんぐんと加速しました。40mから50mでは、秒速11m60cmを超えるスピードが出ていたのでしょう。
 現在の桐生祥秀選手がイメージしている通りの走りが出来ていたのではないでしょうか。

 60mから80mでは、やや力みが見えました。
 今後の課題となる部分でしょう。
 それでも、バランスを崩す寸前で踏み止まり、80m以降の走りに結び付けました。

 80mから100mでは、再びリラックスした走りに戻り、力強いが滑らかなランニング、大きなストライドの走りを示現しました。

 ゴールではフィニッシュ姿勢を取りませんでした。

 勝利を確信したことも有るのでしょうが、「上手く走れた時フィニッシュは取らないことが多い」という、一流スプリンターの在り様、であったのかもしれません。

 1964年東京オリンピックのヘイズ選手や1968年メキシコシティオリンピックのハインズ選手、2008年北京オリンピックのボルト選手など、良い走りが出来た時、世界のトップスプリンター達は「フィニッシュ姿勢を取らなかった」のです。
 「ハイスピードが維持されている時」、スプリンターはフィニッシュを取ることを忘れてしまうのかもしれません。

 「ただ走り抜ける」ゴールインのフォームが、このレースにおける9秒台の実現、「10秒の壁を破った瞬間」の姿勢であったのかもしれないと思います。

 追い風1.8m、公認記録となります。

 速報タイムは9秒99、正式タイムを待つまで、桐生選手も観衆も固唾を飲んで待ちました。
 1998年のアジア大会、伊東選手の時も、速報タイムは9秒99だったのです。それが、正式計時では10秒00・・・。

 福井運動公園陸上競技場の掲示板の9秒99の表示が一度消え、再び掲示されました。
 「9秒98」。
 桐生選手が喜びを爆発させました。
 場内に大歓声が響き渡りました。

 「やっと世界のスタートラインに立てたと思う」と、桐生選手はレース後のインタビューに応えました。
 その通りなのでしょう。

 このレースで10秒07の好タイムで2位に入った多田選手や、サニブラウン・アブデルハキーム選手、ケンブリッジ飛鳥選手、山縣選手と、日本の男子100m陣は多士彩々です。
 こうした記録は、誰かが壁を破ると次々と後に続く性質のものですから、今後のライバルスプリンター達の活躍が大いに期待されるところです。

 それにしても、「桐生 9秒98」は、各テレビ局でニュース速報が流され、多くのテレビニュースの最初の報道に採り上げられ、9月10日の朝刊一般紙各紙の1面トップを独占する「大ニュース」となりました。
 ニュースバリューの巨大さを示すと共に、100m競走における「10秒の壁の厚さ」を、まざまざと感じさせるものでした。
[9月7日・メットライフ球場]
西武ライオンズ3-0ロッテマリーンズ

 西武の先発・菊池雄星投手が、9イニングを、121球、被安打4、奪三振10で投げ切り、完封勝利を収めました。

 菊池投手はこれで今季14勝6敗となり、パシフィックリーグのハーラーダービートップに並びました。
 2017年シーズンの菊池投手は、防御率を始めとする各部門でリーグトップの成績を上げています。現時点では、日本プロ野球を代表する左先発投手と言って良いでしょう。

 2009年のドラフト1位で入団し、2011年6月に1軍デビューを果たしてから6年目を迎えて、「大器がついに本格化」したという印象です。
 少し時間がかかりましたが、26歳になって大成したのです。
 
 2017年シーズンの菊池投手の成績を見ると、沢山の部門でリーグトップです。

① 防御率 2.17 1位
② 勝利数 14 1位タイ
③ 奪三振数 190 1位
④ 投球イニング 165と2/3 1位
⑤ 先発登板数 23 1位タイ
⑥ 完投数 6 1位タイ
⑦ 完封数 4 1位
⑧ 被打率 .184 1位

 これだけ多くの部門でトップに立っているのですから、パリーグNO.1投手であることは、間違いありません。
 特に④投球イニングと⑤先発登板数は素晴らしい。先発投手として、チームに貢献していることを如実に示しています。

 今シーズンは「二段モーション問題」でも話題となりましたが、フォームを変更しても何の問題も無いことは、この完投シャットアウト勝利で証明して魅せたのです。

 身長184cm、体重100kgという堂々たる体躯から、最速158kmのストレートと140km前後のスライダーの球種で相手打者を翻弄します。
 左投手の158kmというのは凄い威力です。MLBに置き換えても、現時点では屈指の能力なのではないでしょうか。

 花巻東高校時代、甲子園大会での活躍で全国に知られるようになった菊池投手が、26歳となった2017年に、NPBを、日本野球を代表するピッチャーになりました。
 同じ花巻東高校出身の大谷翔平投手の「兄貴分」として、今後の活躍がとても楽しみです。
 
 1950年代のフランスサッカーを代表するプレーヤーが、レイモン・コパ選手(レイモン・コパゼフスキー)です。

 フランスのリーグアンでは、主にスタッド・ランスに所属して、550試合以上に出場し114ゴールを挙げて、4度のリーグアン制覇に貢献しました。

 そして1956年にはレアル・マドリードに移籍、当時レアルの「心臓」であったディ・ステファノ選手と共に全盛期を創出しました。
 コパ選手は3シーズンに渡りレアルに所属しましたが、その全てのシーズンでUEFAチャンピオンズカップ(現在のチャンピオンズリーグ)を制しています。所属した全てのシーズンというところが素晴らしい。
 この間、リーガ・エスパニョーラも2度制覇しました。
 レアルでは101試合に出場して30ゴールを挙げています。

 レイモン・コパ選手のキャリアを見ると、こうしたクラブチームでの大活躍が際立ちますが、FIFAワールドカップでも見事なプレーを魅せているのです。

 1958年のワールドカップ・スウェーデン大会、フランスチームは準決勝で優勝したブラジルチーム(ブラジルのペレ選手がワールドカップにデビューした大会です)に敗れたものの、3位決定戦では西ドイツチームを相手に6-3と快勝して、3位となりました。

 このフランス代表チームの骨格を成していたのが、レイモン・コパ選手とジュスト・フォンテーヌ選手でした。
 コパ→フォンテーヌのホットラインから、次々と得点が生まれました。
 スウェーデン大会の得点王は、13得点のフォンテーヌ選手でしたが、この「1大会13得点」というのは、いまだに破られていない、ワールドカップの最多記録です。
 もちろんコパ選手はアシスト王でした。(自身も3ゴールを挙げています)

 この1958年、ワールドカップでの大活躍が評価されたのでしょう、レイモン・コパ選手はバロンドールを受賞しました。
 2010年には、ディ・ステファノ、ボビー・チャールトン、エウゼビオに続いて4人目となるUEFA会長賞も受けています。レイモン・コパの欧州サッカーにおける位置づけの高さを如実に示す事実でしょう。

 「ナポレオン」レイモン・コパを擁して黄金時代を迎えたフランス代表チームが、再び世界の舞台で脚光を浴びるのは、「将軍」ミッシェル・プラティニの登場を待たなければならなかったのです。
 8月21日から26日にかけて、フランス・パリのアコーホテルズ・アリーナで開催された、レスリングの世界選手権大会において、日本チームが大活躍を魅せました。

 21世紀に入ってからは、レスリング日本代表と言えば「女子」の活躍ばかりが目立っていましたが、今大会は「男子」でも2つの金メダルを獲得しました。
 
 もともと、男子レスリングは日本のお家芸でしたから、「復活」の大会となったのです。

[メダリスト一覧]
① 男子フリースタイル57㎏級 高橋侑希選手 金メダル
② 男子フリースタイル70㎏級 藤波勇飛選手 銅メダル
③ 男子グレコローマン59㎏級 文田健一郎選手 金メダル
④ 女子フリースタイル48㎏級 須田優衣選手 金メダル
⑤ 女子フリースタイル53㎏級 向田真優選手 銀メダル
⑥ 女子フリースタイル55㎏級 奥野春菜選手 金メダル
⑦ 女子フリースタイル60㎏級 川井梨沙子選手 金メダル
⑧ 女子フリースタイル66㎏級 土性沙羅選手 金メダル
⑨ 女子フリースタイル75㎏級 鈴木博恵選手 銅メダル

 金6、銀1、銅2の計9個が、日本チームの獲得メダルでした。

 そして、この金6というのが、参加国中トップの成績でした。2位のアメリカ、3位のトルコが金3でしたから、この大会で日本チームはメダル争いで圧勝したのです。

 また、メダル総数9も、ロシアチームの10に次いで、アメリカチームと並んでの2位でした。
 トルコチームの7を上回り、日本チームはレスリング強豪国と互角以上の戦いを披露したことになります。

 加えて、男子フリー、男子グレコ、女子フリーの3種目すべてにおいて金メダルを獲得しました。
 これは史上初めての快挙でしょう。

 20世紀のオリンピックにおいては、我が国の男子レスリングチームはメダルを量産していました。これは1964年の第1回東京オリンピックからの伝統でした。

 21世紀に入って、女子チームの活躍を後目に、やや精彩を欠いていた男子チームが、2017年の世界選手権大会でついに復活したのです。

 「伝統が脈々と受け継がれていたこと」が、何より素晴らしいと感じます。
 MLB2017レギュラーシーズンも、残り約1ヵ月・30ゲームを残すのみとなり、終盤戦に突入しました。

 チーム成績、個人成績も固まりつつある時期ですが、OPS(出塁率+長打率)は、アメリカンリーグALとナショナルリーグNLにおいて異なる様相を呈しています。

 OPSは「打者のチームへの貢献度」を示す値として、近時定着してきている指標です。

 0.9を超えていれば「チームの中心打者」であり、1.0を超えていれば「リーグを代表する打者」といった評価となります。

 8月30日時点でのNLを見ると、
・ジャンカルロ・スタントン選手(マイアミ) 1.049
・ジョイ・ボット選手(シンシナティ) 1.037
・ブライス・ハーパー選手(ワシントン) 1.034
・ポール・ゴールドシュミット選手(アリゾナ) 1.026
・チャーリー・ブラックモン選手(コロラド) 1.023

 の5名のプレーヤーが1.0を超えています。
 いずれ劣らぬ好プレーヤーが並んでいます。打率上位に居て、出塁率が高いボット選手やゴールドシュミット選手、ブラックモン選手らに対して、長打率が高いスタントン選手、どちらも高いハーパー選手と、各プレーヤーの特徴が良く出ていると感じます。

 一方でALは、というと、「OPSが1.0を超えているプレーヤー」が居ないのです。
 上位は、
・アーロン・ジャッジ選手(ヤンキース) 0.990
・ホセ・アルトゥーベ選手(ヒューストン) 0.977
・ジャスティン・スモーク選手(トロント) 0.933

 となっています。実際には、春先からオールスターゲーム前までは、アーロン・ジャッジ選手が1.0を超える、それもかなり大幅に超える数値を記録していたのですが、本人の調子が下がったことと、他チームの対ジャッジ選手への研究が進んだためか、以降OPSが下降して、1.0を切っているのです。

 とはいえ、両リーグで、これだけの違いが生ずるのも珍しいことでしょう。

 今季のALは、投手が優位なのか、打者の調子が今ひとつなのか・・・。

 これだけは言えると思うのは、「今季のNLにおけるOPS1.0超えのプレーヤー5名は多い」ということでしょう。
 例えば、2016年シーズンでは、両リーグでOPS1.0超えのプレーヤーは1名しか居ませんでした。2015年は3名、2014年は0名だったのですから、2017年の5名はとても多い印象です。

 そうなると、今季のNLは打者が優位なのかもしれません。

 いずれにしても、このままこの5名のプレーヤーが「1.0超えを維持」したままレギュラーシーズンを戦い切るのか、注目なのです。
 2017年9月10日に開幕する、大相撲9月場所の注目力士検討です。

 4横綱・3大関という豪華な番付に加えて、関脇から幕の内上位には元気の良い力士が目白押しの場所となりました。
 優勝争いは「大混戦」でしょう。

1. 横綱

 「安定感」という面から、今場所は白鵬を挙げたいと思います。

 稀勢の里の回復度合いは分からないところですが、この怪我は回復に時間がかかるものだと思いますので、年内一杯は無理をしない方が良いように感じます。
 稀勢の里には「勇気ある休場」が良いのではないでしょうか。

2. 大関陣

 「勢い」という面から、高安を挙げようと思います。

 地力という面では甲乙つけがたい3大関ですが、やはり近時の勢いでは高安が少しリードしているのでしょう。

3. 関脇以下の力士

③御嶽海

 すっかり、三役に定着しました。「考えて取る相撲」も相変わらずです。
 近時は、下位の力士に「楽をして勝とう?」というように見られても仕方がない取り口で、星を落とすことが時折見られます。「どの力士にも全力」の取り口を展開すれば、優勝も夢ではないと思います。

④豊山

 新入幕の場所は「跳ね返され」ました。どちらかというと「自分の相撲が取れなかった」という感じでしょう。2度目の今回は、思い切り土俵で暴れていただきたいものです。

⑤北勝富士

 力を付けてきました。幕の内上位に定着する力は有ると思います。この力士も「良く考えて」取りますから、毎場所ノウハウが蓄積されているのです。

⑥遠藤

 前頭14枚目まで番付を下げました。故障の影響もあるのでしょうが、前に出る力とスピードが不足していたことも事実なのでしょう。相撲センスは抜群ですから、「自分の相撲」を取り切ることが出来れば、星は自然に上がりそうです。

⑦玉鷲

 7月場所は、やや元気が有りませんでした。やや荒々しさに欠けていたというところでしょう。9月場所はコンディションを整えていただき、本来のパワー相撲を展開していただきたいものです。

⑧宇良

 前頭4枚目まで上がりました。十両下位の頃を思い出すと、正直に言って、驚きです。
 体重を増やしながら、前に出る力を養ってきたのです。さすがに家賃が高いという見方もあるのでしょうが、どれくらい活躍してくれるか楽しみでもあります。

⑨碧山

 7月場所の前半は、目を見張るような相撲が続きました。このところの不振を一気に吹き飛ばしてくれたのです。
 この相撲なら、番付が上がっても頑張れそうです。思い切りとっていただきたいものです。

⑩正代

 相手力士に相撲を覚えられたかのような7月場所でしたが、実際には自分の相撲が取れていなかったのでしょう。コンディションが悪かったのかもしれません。
 本来の力を出せば、直ぐに三役に戻れそうです。

 9月場所は、以上の10力士に期待します。

 嘉風、栃ノ心、勢、宝富士、豪風といったベテラン勢の奮起も、とても楽しみです。
 2017年8月31日に埼玉スタジアムで行われた、ワールドカップ2018アジア最終予選の日本VSオーストラリアの一戦は、まさに「決戦」でした。

 日本代表にとっては、最終節にアウェイのサウジアラビア戦を控えて、「勝たなければならない」ゲームでしたし(何しろ、中東での強豪国との試合で日本代表はなかなか良い結果を出していないのです)、オーストラリア代表にとっては、このゲームを落とすと「自力のワールドカップ出場権獲得」が消滅する、というゲームだったのですから。

 日本代表にとっては「ホームゲーム」というのが唯一の拠り所といっても良い位、追い込まれた状況でした。サッカーを良く知る友人は「絶体絶命」と評しました。
 何しろ、「最終予選のゲームで日本はオーストラリアに過去1度も勝っていなかった」のですから。「上手く行っても引分」と見るのが、冷静な判断だったのでしょう。

 オーストラリア代表にとっては、「日本との相性の良さ」、「日本チームには負けない」という自信が、アウェイゲームでの拠り所だったことでしょう。

 この「決戦」のキックオフのピッチに、「過去10年間に渡って代表チームを支えてきた2人プレーヤー」の姿がありませんでした。
 共に「背番号4」を背負う、本田圭佑選手とティム・ケーヒル選手です。

 どちらかだけならまだしも、2人とも控えに回るという「事態」は想像できませんでした。

 それ程に、この2人のプレーヤーの存在は大きなものだったのです。

 両チームの監督・ベンチは思い切ったことをやる、と感じました。
 そして、「新しい日本代表」「新しい豪州代表」のチームにとっては、前半が上手く行かず、相手にリードを許すなどした場合に、後半の「反撃の切り札」として、この2人のプレーヤーが出てくるのだろうと思いました。

 ゲームは、開始早々から日本代表チームのペースとなりました。
 海外のスポーツメディア風の言い方をすれば、「日本チームがゲームを支配した」のです。
 そして浅野選手のゴールで、日本が先制しました。

 こうした大試合においては、先制点の価値がとても大きいのです。
 試合内容のみならず、得失点という形で日本チームの優勢が明示されましたから、オーストラリアチームは後半25分、ついにケーヒル選手を投入しました。
 オーストラリアの「パワーサッカーの象徴」がピッチに立ったのです。

 交代早々に、日本ゴール前でのプレーが続きました。
 日本チーム守備陣は、何度もプレーを切ろうとしますが、不思議なことに「ボールはケーヒル選手の周辺」から離れません。これはもう、本当に不思議なことで、ケーヒル選手がボールに(見えない)紐を付けて引っ張っているようにさえ見えました。

 これがオーストラリア代表を牽引してきたオーラか、と思いました。

 あと数10cm、ボールがケーヒル選手に近づけば、強烈なシュートが飛んでくるというシーンが何回かありましたが、日本守備陣はこれを懸命に防ぎました。
 このディフェンスも見事なものでした。

 5~10分ほども続いたでしょうか、「ケーヒル選手を核としたオーストラリアの波状攻撃」がついに幕を閉じました。
 そして、これまた不思議なことに、これ以降、「ケーヒルの脅威」は影を潜めたのです。

 まず、ケーヒル選手にボールが集まりませんでした。
 攻撃1人対守備3人、あるいは4人であっても、ケーヒル選手にさえボールを集めれば、「何とかしてくれる」「何かが起こる」存在ですから、オーストラリアチームは縦一本の大きなパスをケーヒル選手に集める戦術を取るものと思いましたが、それは無く、パスサッカーが継続されたのです。
 これはおそらく、この試合の日本代表チームにとっては、少なくとも失点リスクという面では、相当に助かったのではないかと思います。

 一方の本田選手はというと、「ゲームを支配し続ける」日本チームにあっては、出番が有りませんでした。
 交代に向けてのウォーミングアップを行う姿も、全くありませんでした。
 戦前に、日本チームが構築した戦略・戦術が見事に当たっていましたから、無理もないところでしょう。

 本田選手は90以上のキャップ、ケーヒル選手は100以上のキャップを誇ります。

 共に、ナショナルチームの「顔」として、世界中に知られた存在、代表チームの大看板プレーヤーなのです。

 2人共、ピッチ上で「どこに居るか、すぐに分かり」ます。オーラが凄いのです。
 ケーヒル選手の身長が180cmで、182cmの本田選手よりも低く、オーストラリアのプレーヤーの中でも、決して大きな方では無い、と書くと「意外」な感じを持たれる方も多いでしょう。
 ケーヒル選手は、ピッチ上でとても大きく見えるのです。

 身長170cmそこそこであった、ペレ選手やクライフ選手も、とても大きく見えたものです。「良いプレーヤーは大きく見える」のです。「存在感が半端ない」という言い方も出来るのでしょう。

 さて、10年以上に渡って、それぞれの代表チームを支えてきた2人のプレーヤーは、そろそろ「代表引退」の時期を迎えているのでしょうか。

 私は、そのようには全く感じません。
 
 2人の存在感は、まだまだとても大きなものだと感じるからです。

 日本と豪州、この2つの国のサッカーが多様性を増し、色々なプレーヤーが登場して、その在り様の幅が広がってきているのであろうと、思うのです。
 相手チームの特性や試合展開、大会スケジュール等の要素により、ある種のチーム・プレーが必要になった時、本田選手とケーヒル選手はそのチームの主軸としてピッチに立つことでしょう。

 本田圭佑とティム・ケーヒル、2人は今後も、日本とオーストラリアのナショナルチームを代表するプレーヤーなのです。
 2017年のMLBレギュラーシーズンも、各チームが残り30試合前後となり、終盤戦に突入しました。

 8月30日時点のアメリカンリーグALの東地区では。ボストン・レッドソックスがニューヨーク・ヤンキースに5.0ゲーム差を付けて首位に立っています。
 今季当初はヤンキースが若手野手の活躍で首位争いを演じましたが、ここにきて投手力の差が出てきています。若手野手にも、少し疲れが見えると言ったところでしょう。

 ヤンキースとしては、ワイルドカードでポストシーズン進出を見据えているのでしょうが、少し前までは「間違いなく」と思われていたワイルドカード争いでも、他チームとの差が詰まってきています。
 2番手のミネソタ・ツインズと1.5ゲーム差、3番手のボルチモア・オリオールズとの差が2.5ゲームですから、チームの調子が下降気味のヤンキースとしては油断ならない状況と言えるでしょう。

 AL中地区は、クリーブランド・インディアンズがミネソタに7.5ゲーム差を付けてトップに立っています。もともと地力の高いチームですから、次第に調子を上げてきたというところ。連勝ができる状態になってきていますので、ポストシーズンに向けても、十分に期待できます。

 AL西地区は、ヒューストン・アストロズがロサンゼルス・エンジェルスに12.0ゲーム差を付けての独走を続けています。春先に「突っ走った」アストロズが、ゆうゆうと走っている感じですが、このところ勝ったり負けたりのゲームを続けていますから、春先程の勢いはない感じがします。
 アストロズとしては、ポストシーズンを睨んだチーム力向上が求められるところです。

 ナショナルリーグNL東地区は、ワシントン・ナショナルズがマイアミ・マーリンズに15.0ゲーム差を付けて独走しています。
 終始安定した戦いを繰り広げていますし、8月下旬になって一層調子を上げている感じですから、ポストシーズンにおけるナショナルズの活躍が期待できます。

 NL中地区は、シカゴ・カブスがミルウォーキー・ブルワーズに3.0ゲーム差で首位に立っています。
 2016年のワールドチャンピオンが地力を魅せているということなのですけれども、「意外にもたついている」という印象は否めません。
 3ゲームは、残り30試合で十分に射程距離ですので、ブルワーズの戦い振りが注目されるところです。

 NL西地区は、ロサンゼルス・ドジャーズがアリゾナ・ダイヤモンドバックスに18.0ゲーム差を付けて「大独走」しています。
 91勝39敗で勝率.700というのですから、圧倒的な強さを魅せているのです。
 21世紀になって、リーグチャンピオン、ワールドチャンピオンのタイトルを取っていない「名門」にとっては、今季は絶好のチャンスと言えるでしょう。
 とはいえ、ポストシーズンの短期決戦を控えては、「打線の爆発力」が不可欠ですから、やや「軸になるバッターの不在」が心配なところです。
 まあ、これだけ勝っていて、心配というのも、ぜいたくな悩みなのでしょうけれども。

 NLのワイルドカードは、現時点ではアリゾナとコロラド・ロッキーズが3番手のミルウォーキーに3.0ゲーム差を付けて優位に立っています。
 アリゾナもコロラドも西地区のチームですから、西地区の2位と3位のチームがワイルドカードに進出する可能性が高いということになります。
 「大独走」しているドジャーズの陰に隠れてはいますが、2チームとも「10以上の貯金を持って、良く戦っている」ということであり、ドジャーズの勝ちっぷりの凄さを示す事実でもあるのでしょう。

 MLB2017のレギュラーシーズンは、ポストシーズンを睨んだ戦いの段階に入りました。

 地区優勝を巡る厳しい競り合いに注目ですが、独走している各チームの投手陣・打撃陣のコンディションアップに向けた取り組みにも、注目して行きたいと思います。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

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